説明

商品情報処理装置及びプログラム

【課題】顧客が口にできない原材料が含まれることを報知すること。
【解決手段】撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、前記画像取込手段が取り込んだ食品の画像から、当該食品に付された成分表示ラベルを読み取り、各成分表示ラベルと当該成分表示ラベルが表す原材料とを対応付けたラベル特徴ファイルに基づいて、前記読み取った成分表示ラベルに対応する原材料を特定する原材料特定手段と、前記食品を購入する会員を識別する会員識別情報の入力を受け付ける入力受付手段と、各会員の会員識別情報と当該会員が口にすることができない食品の原材料とを対応付けた会員管理ファイルを参照し、前記入力受付手段で受け付けた会員識別情報に対応付けられた原材料名が、前記原材料特定手段が特定した原材料に一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が一致と判定した場合に、この一致した原材料が前記食品に含まれることを報知する報知手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケットの小売店では、店舗で販売する商品の管理をJAN等の商品コードを用いて行っている。商品コードはバーコード等の形態で各商品に付されており、各商品を識別可能な固有の値が割り当てられている。この商品に付されたバーコードの読み取りに関し、CCD等のイメージセンサを用いて撮像された商品のバーコードから商品コードを読み取り、この読み取った商品コードをPOS端末に出力する技術が知られている。
【0003】
ところで、顧客によっては、口にすることができない飲食物の原材料がある。例えば、アレルギーを引き起こすアレルゲンとなる卵等である。このような顧客は、食品のパッケージに表示されたアレルギーの原因となる原材料の名称を確認することで、これらの原材料が含まれているか否かを判別している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、食品のパッケージに表示された原材料表示は顧客が目視により確認することになるため、見落としが発生する可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施の形態の商品情報処理装置は、画像取込手段と、原材料特定手段と、入力受付手段と、判定手段と、報知手段とを備える。画像取込手段は、撮像手段が撮像した画像を取り込む。原材料特定手段は、画像取込手段が取り込んだ食品の画像から、当該食品に付された成分表示ラベルを読み取り、各成分表示ラベルと当該成分表示ラベルが表す原材料とを対応付けたラベル特徴ファイルに基づいて、前記読み取った成分表示ラベルに対応する原材料を特定する。入力受付手段は、食品を購入する会員を識別する会員識別情報の入力を受け付ける。判定手段は、各会員の会員識別情報と当該会員が口にすることができない食品の原材料とを対応付けた会員管理ファイルを参照し、入力受付手段で受け付けた会員識別情報に対応付けられた原材料名が、原材料特定手段が特定した原材料に一致するか否かを判定する。報知手段は、判定手段が一致と判定した場合に、この一致した原材料が前記食品に含まれることを報知する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、第1の実施形態に係るチェックアウトシステムの構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】図2は、第1の実施形態に係るPOS端末及び商品コード読取装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、会員マスタファイルの一例を示す図である。
【図4】図4は、撮像部の撮像領域と商品との関係の一例を示す図である。
【図5】図5は、ラベル特徴ファイルを説明するための図である。
【図6】図6は、第1の実施形態の商品コード読取装置が行う情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、第1の実施形態のPOS端末が行う決済処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、第1の実施形態のPOS端末に表示された表示画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、第2の実施形態に係るPOS端末及び商品コード読取装置の構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、グレードラベル特徴ファイルを説明するための図である。
【図11】図11は、商品の一例を示す図である。
【図12】図12は、第2の実施形態の商品コード読取装置が行う情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、チェックアウトシステムを例に、本実施形態に係る商品情報処理装置及びプログラムを説明する。本実施形態では、飲食店やスーパーマーケット等の店舗に導入されたチェックアウトシステムに適用した例について説明する。
【0008】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るチェックアウトシステムの構成を概略的に示す斜視図である。図1に示すように、チェックアウトシステムは、POS端末100と商品コード読取装置200とを備える。
【0009】
POS端末100は、顧客が購入する商品の販売登録を行うための商品情報処理装置であって、チェックアウト台11に載置されている。POS端末100は、キーボード101と、オペレータ用の表示器102と、顧客用の表示器103と、プリンタ104と、カードリーダ105と、ドロワ106とを備えている。なお、POS端末100が備える各部については後述する。
【0010】
また、チェックアウト台11とL字を形成するようにして、横長テーブル状のカウンタ台12が配置されている。カウンタ台12の上面には、荷受面13が形成されている。商品コード読取装置200は、この荷受面13に載置され、有線又は無線によりPOS端末100との間で通信可能に接続されている。
【0011】
商品コード読取装置200は、商品に付されたコードシンボルを検出し、該コードシンボルに保持された商品コードをPOS端末100に出力するための装置である。図1に示すように、商品コード読取装置200は、読取窓201と、キーボード202と、オペレータ用の表示器203と、顧客用の表示器204とを備えている。なお、商品コード読取装置200が備える各部については後述する。
【0012】
荷受面13には、後述するコードラベルや成分表示ラベルが貼付された商品Gを収納する買物カゴ14が載置される。買物カゴ14は、顧客によって持ち込まれる第1の買物カゴ14aと、第1の買物カゴ14aから商品コード読取装置200を挟んだ位置に載置される第2の買物カゴ14bとに分別される。
【0013】
顧客によって持ち込まれた第1の買物カゴ14aには、一取引にかかる商品Gが収納されている。商品Gには、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを表したコードラベルや、ポイント付与数を表したポイント割増ラベルが貼付されている。コードシンボルには、商品Gに関する商品コードが符号化された状態で保持されている。ここで商品コードは、商品Gを特定するために各商品に割り当てられたコードであり、一例としてJANコードがある。
【0014】
第1の買物カゴ14a内の商品Gは、商品コード読取装置200を操作するオペレータにより第2の買物カゴ14bへと移動される。この移動過程で、商品が商品コード読取装置200の読取窓201に向けられる。この際、読取窓201内に設けられた後述する撮像部216(図2参照)は、商品に付されたコードラベル等を撮像する。
【0015】
商品コード読取装置200では、撮像部216で撮像された画像に含まれるコードシンボルやポイント割増ラベルを検出し、商品Gに関する商品コードやこの商品Gに関するポイント割増数を表したポイント割増情報を読み取る。なお、本実施形態ではコードシンボルとしてバーコードを用いた例を説明するが、これに限らず二次元コードを用いる形態としてもよい。
【0016】
以下、チェックアウトシステムの構成について説明する。図2は、POS端末100及び商品コード読取装置200の構成を示すブロック図である。
【0017】
まず、POS端末100の構成について説明する。POS端末100は、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112及びRAM(Random Access Memory)113を備えている。
【0018】
CPU111は、ROM112や後述する記憶部114に記憶された各種プログラムを実行することにより、POS端末100を統括的に制御する。ROM112は、基本動作を行うためのプログラムが記憶される。RAM113は、POS端末100の主記憶装置であって、CPU111のワークエリアとして機能する。
【0019】
また、CPU111には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、上述したキーボード101、表示器102、表示器103、プリンタ104、カードリーダ105及びドロワ106が接続されている。
【0020】
キーボード101は、POS端末100を操作するオペレータから入力されたキーの情報(以下、キー情報という)をCPU111に通知する入力デバイスである。このキーボード101には、数字や演算子を入力するためのテンキーや、商品代金の決済に必要な「締め」キー等の各種操作キーが配設されている。
【0021】
表示器102及び表示器103は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスを有し、CPU111の指示に基づいて商品の名称や価格等の各種の情報を表示する。ここで、表示器102は、POS端末100を操作するオペレータ用の表示器であって、その表示面がオペレータに向けて配置されている(図1参照)。また、表示器103は、顧客用の表示器であって、その表示面が顧客に向けて配置されている(図1参照)。なお、表示器102をタッチパネル構成とすることで、キーボード101の全てのキー又は一部のキーをタッチパネル上に実現する形態としてもよい。
【0022】
プリンタ104は、サーマルプリンタ等の印刷装置であって、CPU111の制御に従い、レシートやジャーナル等を印字する。
【0023】
カードリーダ105は、会員カードCに記憶された会員識別情報を読み出すリーダ装置である。ここで、会員カードCは、会員に対して発行された会員固有の会員識別情報を、読み出し可能に記憶したポイントカード等のカード媒体であって、本実施形態では、磁気テープに会員識別情報を記憶した磁気カードである。なお、カードリーダ105により会員カードCから読み出された会員識別情報は、CPU111の制御により、一取引の間RAM113に保持される。
【0024】
ドロワ106は、現金等を収容するためのキャッシュドロワであって、CPU111の制御に従い開閉する。
【0025】
また、CPU111には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、記憶部114及び通信I/F115が接続されている。
【0026】
記憶部114は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体であって、CPU111が実行可能なプログラム114aや各種ファイルを記憶している。記憶部114に記憶されるプログラム114aとしては、後述する決済処理用のプログラム等が挙げられる。また、記憶部114に記憶されるファイルとしては、PLUファイル114b及び会員マスタファイル114c等が挙げられる。
【0027】
PLUファイル114bは、店舗で販売される各商品に関する情報を管理するためのファイルである。具体的に、PLUファイル114bには、店舗内で販売される商品の各々について、各商品にユニークに割り当てられた商品コード、商品名及び価格等を対応付けたレコードが格納されている。
【0028】
会員マスタファイル114cは、各会員の会員識別情報と、当該会員のアレルゲン情報とを対応付けて管理するためのファイルである。ここで、図3は、会員マスタファイル114cの一例を示す図である。同図に示すように、会員マスタファイル114cには、各会員を識別する会員番号等の会員識別情報と、アレルゲン情報とを対応付けたレコードが格納されている。ここで、アレルゲン情報とは、卵や大豆等、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンを表したものであって、会員の登録時に当該会員から自己申請された物質名(原材料名)が格納されている。なお、会員マスタファイル114cに格納する情報は、図3の例に限らず、例えば会員の氏名や年齢、住所等の個人情報、各会員に付与されたポイントの累積値等を格納する形態としてもよい。
【0029】
図2に戻り、通信I/F115は、商品コード読取装置200とデータ通信を行うためのインタフェースである。CPU111は、この通信I/F115を介し、商品コード読取装置200との間で種々のデータを送受信する。
【0030】
また、POS端末100のCPU111は、ROM112や記憶部114に記憶されたプログラムとの協働により決済処理部121を実現させる。
【0031】
決済処理部121は、商品の決済に係る処理の実行を制御するための機能部である。具体的に、決済処理部121は、商品コード読取装置200から商品コードの入力を受け付けると、この商品コードに対応するレコードをPLUファイル114bから読み出し、決済対象商品として販売登録を行う。ここで、販売登録とは、PLUファイル114bから読み出した各商品のレコードを、その商品の購入数等と関連付けてRAM113に保持することを意味する。
【0032】
また、決済処理部121は、商品コード読取装置200から後述する成分情報の入力を受け付けると、この成分情報が表す原材料名とカードリーダ105により読み取られた会員識別情報に対応する会員マスタファイル114cのアレルゲン情報とを比較し、該成分情報に一致するアレルゲンが存在するか否かを判定する。そして、決済処理部121は、一致するアレルゲンを確認した場合、このアレルゲンが含まれている旨を報知する画面を表示器102に表示することで、POS端末100のオペレータに確認を促す。
【0033】
また、決済処理部121は、キーボード101の「締め」キーの入力に応じて、販売登録した各商品の価格及び販売個数から全商品の購入金額を算出し、販売登録したレコードの内容を取引内容として、表示器102及び表示器103への表示出力や、プリンタ104からレシート出力させる。
【0034】
次に、商品コード読取装置200の構成について説明する。図2に示すように、商品コード読取装置200は、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、CPU211、ROM212及びRAM213を備えている。
【0035】
CPU211は、ROM212に記憶された各種プログラムを実行することにより、商品コード読取装置200を統括的に制御する。ROM212は、基本動作を行うためのプログラムが記憶される。RAM213は、商品コード読取装置200の主記憶装置であって、CPU211のワークエリアとして機能する。
【0036】
また、CPU211には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、上述したキーボード202、表示器203及び表示器204が接続されている。
【0037】
キーボード202は、商品コード読取装置200を操作するオペレータから入力されたキー情報をCPU211に通知する入力デバイスである。このキーボード202は、販売個数の入力や、バーコードを読み取ることができない商品の商品コードの入力を行う場合等に用いられる。
【0038】
表示器203及び表示器204は、LCD等の表示デバイスを有し、CPU211の指示に基づいて商品の名称や価格等の各種の情報を表示する。ここで、表示器203は、商品コード読取装置200を操作するオペレータ用の表示器であって、その表示面がオペレータに向けて配置されている(図1参照)。また、表示器204は、顧客用の表示器であって、その表示面が顧客に向けて配置されている(図1参照)。なお、表示器203をタッチパネル構成とすることで、キーボード202の全てのキー又は一部のキーを該タッチパネル上に実現する形態としてもよい。
【0039】
また、CPU211には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、通信I/F214、計時部215、撮像部216及び記憶部217が接続されている。
【0040】
通信I/F214は、POS端末100とデータ通信を行うためのインタフェースである。CPU211は、この通信I/F214を介し、POS端末100との間で種々のデータを送受信する。計時部215は、RTC等の計時装置であって、現在日時(時間)をCPU211に出力する。
【0041】
撮像部216は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサであって、図1に示した読取窓201内に設けられている。また、撮像部216は、CPU211の制御に従って撮像を開始/停止する。
【0042】
以下、図4を参照して、撮像部216の撮像領域と商品Gとの関係について説明する。図4は、撮像部216の撮像領域と商品Gとの関係の一例を示す図である。図中破線で囲った領域は、撮像部216が1フレームで撮像できる領域である撮像領域216aである。ここで、商品Gには、コードラベルCLと、成分表示ラベルAL(AL1、AL2)とが付されている。
【0043】
コードラベルCLには、商品名「食パン」や商品価格「200円」の他、コードシンボルとしてバーコードBC等が表されている。バーコードBCの下部には、このバーコードBCに組み込まれている商品コードの数値「2101234567890」が表されている。
【0044】
また、成分表示ラベルALは、商品Gに含まれる成分(原材料名)を、所定の記号や文字列、色彩等を用いて表したラベルである。図4の例では、成分表示ラベルAL1は、原材料として「卵」が含まれていることを意味しており、成分表示ラベルAL2は、原材料として「乳」が含まれていることを意味している。なお、成分表示ラベルALとして表す原材料は、アレルギー症状を引き起こすことが明らかになっているもの(例えば、卵、乳、小麦、そば、落花生等)とすることが好ましい。また、会員マスタファイル114cに登録されたアレルゲンの種別に基づき、成分表示ラベルALを設定することがより好ましい。
【0045】
図2に戻り、記憶部217は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体であって、CPU211が実行可能なプログラム217aや、各種ファイルを記憶している。ここで、記憶部217に記憶されるプログラム217aとしては、撮像部216の制御用プログラムや、コードシンボル読取用のプログラム、OCRやパターンマッチング等の文字や画像認識用のプログラム等が挙げられる。また、記憶部217に記憶されるファイルとしては、ラベル特徴ファイル217b等が挙げられる。
【0046】
ラベル特徴ファイル217bは、各成分表示ラベルの特徴と、その成分表示ラベルが表す原材料名とを対応付けて管理するためのファイルである。図5は、ラベル特徴ファイル217bを説明するための図である。同図に示すように、ラベル特徴ファイル217bは、成分表示ラベルの形状(ラスタデータ、ベクトルデータ)や色彩等の特徴を示したラベル特徴データと、当該成分表示ラベルが表す原材料名とを対応付けて保持している。
【0047】
ここで、ラベル特徴データは、パターンマッチングやOCR等によって、撮像部216が撮像した画像データから成分表示ラベルの画像を検出するために用いられる。例えば、図5に示したNo.1及びNo.2のラベル特徴データに基づき、撮像部216が撮像した図4の画像データ(撮像領域216a)から成分表示ラベルAL1及びAL2が検出され、商品Gの原材料として「卵」及び「乳」が含まれていることが特定される。
【0048】
次に、商品コード読取装置200が有する特徴的な機能について説明する。CPU211は、ROM212や記憶部217に記憶されたプログラムとの協働により、図2に示すように、画像データ取込部221、コード読取部222、ラベル検出部223及び情報出力部224を実現させる。
【0049】
画像データ取込部221は、撮像部216に撮像オン信号を出力することで撮像部216に撮像動作を開始させる。画像データ取込部221は、撮像部216が撮像した撮像領域216a内の画像データを取り込んで、RAM213に格納する。また、画像データ取込部221は、ラベル検出部223の指示を受けた場合に、撮像部216が撮像した撮像領域216a内の画像データを取り込んで、RAM213に格納する。
【0050】
コード読取部222は、画像データ取込部221がRAM213に格納した画像データから、バーコードBCの画像を検出し、検出したバーコードBCから商品コードを読み取るバーコード読取処理を行う。具体的に、コード読取部222は、RAM213に格納された1フレームの画像データを二値化し、この二値化したデータ内にバーコードに関するデータ領域が存在するか否かを検出する。コード読取部222は、バーコードに関するデータ領域を検出した場合には、そのバーコードをデコードし、デコードしたデータを商品Gの商品コードとして読み取る。そして、コード読取部222は、読み取った商品コードをRAM213に格納する。
【0051】
ラベル検出部223は、画像データ取込部221がRAM213の画像ワークエリアに格納した1フレームの画像データから、成分表示ラベルの画像を検出するラベル検出処理を行う。このラベル検出処理では、ラベル検出部223はパターンマッチングやOCR文字認識等により、画像データに含まれた成分表示ラベルの特徴と、ラベル特徴ファイル217bに登録された各ラベル特徴データ(図5参照)とを照合し、何れかのラベル特徴データに一致した場合に、成分表示ラベルを検出したと判定する。そして、ラベル検出部223は、ラベル特徴ファイル217bを参照し、一致したラベル特徴データに対応付けられた原材料名を特定すると、この原材料名を成分情報として読み出しRAM213に格納する。
【0052】
さらに、ラベル検出部223は、計時部215が計時する時間に基づき、ラベル検出処理の実行時間を制限する。具体的に、ラベル検出部223は、ラベル検出処理の実行に際し、計時部215が計時する時間に基づいて、該ラベル検出処理の実行時間(例えば、5秒等)となるタイムアウト時間の計時を開始する。そして、ラベル検出部223は、成分表示ラベルを検出しない場合であっても、タイムアウト時間に到達するまではラベル検出処理を継続して実行し、画像データ取込部221に対して画像取り込みを行うよう指示して、撮像部216が撮像した撮像領域216a内の画像データを新たに取り込む処理を行わせる。このようにすることで、商品コード読取装置200のオペレータは、ラベル検出処理が実行される所定時間の間、商品Gを撮像部216によって複数回撮像することができる。
【0053】
情報出力部224は、コード読取部222が読み取った商品コード、ラベル検出部223が読み出した成分情報を、通信I/F214を介してPOS端末100に送信(出力)する。具体的に、情報出力部224は、RAM213に格納された情報が商品コードのみの場合、この商品コードをPOS端末100に送信する。また、情報出力部224は、RAM213に商品コードと成分情報とが格納されている場合、この商品コードと成分情報とをPOS端末100に送信する。
【0054】
例えば、図4に示すように、商品Gに成分表示ラベルAL1及びAL2が貼付されていた場合、ラベル検出部223は、これら成分表示ラベルAL1及びAL2の成分情報として「卵」及び「乳」をRAM213に格納する。従って、情報出力部224は、「2101234567890」を表わす商品コードと、「卵」及び「乳」を表わす成分情報との組をPOS端末100に送信することになる。
【0055】
次に、図6〜図8を参照して、本実施形態のチェックアウトシステムの動作について説明する。ここで、図6は、商品コード読取装置200が行う情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【0056】
商品コード読取装置200のCPU211は、POS端末100からの所定の信号により取引開始が指示されると、情報出力処理を開始する。画像データ取込部221は、撮像部216に撮像オン信号を出力し、撮像部216による撮像動作を開始する(ステップS11)。画像データ取込部221は、撮像部216が撮像した画像データをRAM213に取り込む(ステップS12)。そして、コード読取部222は、上述したバーコード読取処理を開始する(ステップS13)。
【0057】
コード読取部222は、ステップS13のバーコード読取処理においてバーコードを検出したか否かを判定する(ステップS14)。ここで、バーコードを検出することができない場合には(ステップS14;No)、ステップS12に再び戻ることで、新たに取り込まれた画像データに対してバーコード読取処理を実行する。
【0058】
コード読取部222がバーコードを検出した場合(ステップS14;Yes)、ラベル検出部223は、計時部215が計時する時間に基づき、タイムアウト時間の計時を開始する(ステップS15)。続いて、ラベル検出部223は、ステップS12でRAM213に取り込まれた画像データに対して、ラベル検出処理を開始する(ステップS16)。そして、ラベル検出部223は、ステップS16のラベル検出処理において、成分表示ラベルを検出したか否かを判定する(ステップS17)。
【0059】
ここで、成分表示ラベルを検出できない場合(ステップS17;No)、ラベル検出部223は、タイムアウト時間に到達したか否かを判定する(ステップS18)。タイムアウト時間に到達していない場合(ステップS18;No)、ラベル検出部223は、画像データ取込部221を制御して画像データの取り込みを新たに行う(ステップS19)。そして、ラベル検出部223は、ステップS16に戻ることで、新たに取り込まれた画像データに対してラベル検出処理を実行する。
【0060】
また、ラベル検出部223がタイムアウト時間に到達したと判定した場合(ステップS18;Yes)、情報出力部224は、ステップS13のバーコード読取処理でRAM213に格納された商品コードを、通信I/F214を介してPOS端末100に送信し(ステップS20)、ステップS23に移行する。
【0061】
また、タイムアウト時間に到達する前に成分表示ラベルを検出した場合(ステップS17:Yes)、ラベル検出部223は、この成分表示ラベルに対応する成分情報(原材料名)をラベル特徴ファイル217bから読み出し、RAM213に格納する(ステップS21)。次いで、情報出力部224は、ステップS21でRAM213に格納された成分情報を、ステップS13のバーコード読取処理でRAM213に格納された商品コードとともに、通信I/F214を介してPOS端末100に送信し(ステップS22)、ステップS23に移行する。
【0062】
ステップS23において、CPU211は、POS端末100からの所定の信号により取引終了が指示されたか否かを判定する(ステップS23)。取引終了が指示されない場合には(ステップS23;No)、ステップS12に再び戻り、ステップS12〜S23を全ての商品の販売登録が完了するまで繰り返し実行する。また、取引終了が指示された場合(ステップS23;Yes)、画像データ取込部221は、撮像部216に撮像オフ信号を出力することで撮像部216による撮像動作を停止し(ステップS24)、本処理を終了する。
【0063】
次に、図7を参照して、POS端末100が行う決済処理について説明する。ここで、図7は、POS端末100が行う決済処理の手順を示すフローチャートである。
【0064】
まず、POS端末100のCPU111は、キーボード101の所定のキー操作に応じて、取引開始を指示する信号を商品コード読取装置200に送信する(ステップS31)。続いて、決済処理部121は、カードリーダ105を介し会員識別情報が入力されたか否かを判定する(ステップS32)。ここで、決済処理部121は、会員識別情報の入力を確認すると(ステップS32;Yes)、この会員識別情報をRAM113に格納し(ステップS33)、ステップS34に移行する。なお、会員識別情報の入力が確認できない場合、ステップS34に直ちに移行する。
【0065】
ステップS34において、決済処理部121は、商品コード読取装置200から商品コードが入力されるまで待機する(ステップS34;No)。ここで、商品コードの入力を受け付けると(ステップS34;Yes)、決済処理部121は、この商品コードに対応するレコードをPLUファイル114bから読み出す(ステップS35)。
【0066】
次いで、決済処理部121は、ステップS34で入力された商品コードとともに、成分情報の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS36)。ここで、ラベル識別情報の入力が確認できない場合(ステップS36;No)、決済処理部121は、ステップS35で読み出したレコードに基づいて販売登録を実行し(ステップS42)、ステップS43に移行する。
【0067】
また、ステップS36において、成分情報の入力を受け付けたと判定した場合(ステップS36;Yes)、決済処理部121は、RAM113に会員識別情報が格納されているか否かを判定する(ステップS37)。ここで、会員識別情報が存在しないと判定した場合(ステップS37;No)、決済処理部121は、ステップS35で読み出したレコードに基づいて販売登録を実行し(ステップS42)、ステップS43に移行する。
【0068】
また、ステップS37において、会員識別情報の存在を確認できた場合(ステップS37;Yes)、決済処理部121は、この会員識別情報に対応付けられたアレルゲン情報を会員マスタファイル114cから読み出し、成分情報と比較する(ステップS38)。そして、決済処理部121は、成分情報が表す原材料名に一致するアレルゲンがアレルゲン情報に含まれているか否かを判定する(ステップS39)。ここで、一致するアレルゲンは存在しないと判定した場合(ステップS39;No)、決済処理部121は、ステップS35で読み出したレコードに基づいて販売登録を実行し(ステップS42)、ステップS43に移行する。
【0069】
一方、一致するアレルゲンが存在すると判定した場合(ステップS39;Yes)、決済処理部121は、その一致したアレルゲンが含まれている旨を報知する画面を表示器102に表示させる(ステップS40)。そして、決済処理部121は、この商品の販売登録を継続するか否かが、オペレータから指示されるまで待機する(ステップS41)。
【0070】
ここで、図8は、ステップS40で表示器102に表示される画面の一例を示す図である。同図では、ステップS35で読み出したレコードに含まれる情報(商品名“食パン”)を用いて、アレルゲン「卵」の含有を報知した例を示している。
【0071】
また、選択ボタンB11、B12は、販売登録を継続するか否かを指示入力するための選択ボタンである。POS端末100のオペレータは、顧客(会員)が購入対象とした商品にアレルゲンが含まれていることを説明し、該会員の購入の意思を確認した上で選択ボタンB11又はB12を、キーボード101を介して選択する。なお、選択ボタンB11は、販売登録の継続を指示するための選択ボタンであり、選択ボタンB12は、販売登録のキャンセルを指示するための選択ボタンである。
【0072】
このように、商品の原材料が会員のアレルゲンに該当する場合に、その旨をPOS端末100のオペレータに報知することができるため、オペレータにアレルゲンが含まれていることを認識させることができる。そのため、顧客(会員)に対し購入の意思を確認することで、顧客がアレルゲンの含有を意識せずに誤って購入対象とした場合に、この決済処理時に制止することができる。
【0073】
図7に戻り、販売登録のキャンセルが指示された場合(ステップS41;No)、決済処理部121は、ステップS34に再び戻り、新たな商品コードの入力を待機する。また、販売登録の継続が指示された場合(ステップS41;Yes)、決済処理部121は、ステップS35で読み出したレコードに基づいて販売登録を実行し(ステップS42)、ステップS43に移行する。
【0074】
ステップS43において、CPU111は、キーボード101から「締め」キーを表わすキー情報の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS43)。ここで、「締め」キーの入力を確認できない場合(ステップS43;No)、決済処理部121は、ステップS34に再び戻り、新たな商品コードの入力を待機する。また、ステップS43において、「締め」キーの入力を受け付けた場合(ステップS43;Yes)、決済処理部121は、販売登録したデータ内容をプリンタ104に印字させることで、一取引分の取引内容をレシート出力する(ステップS44)。そして、CPU111は、取引の終了を指示する信号を通信I/F115を介し商品コード読取装置200に送信し(ステップS45)、本処理を終了する。
【0075】
以上のように、本実施形態のチェックアウトシステムによれば、会員が購入しようとする商品に当該会員のアレルゲンが含まれる場合に、当該商品にアレルゲンが含まれる旨を報知する。これにより、会員が購入を所望した商品に当該会員が口にできないアレルゲン(原材料)が含まれることを報知することができるため、各会員の体質に応じて商品を販売することができる。
【0076】
また、本実施形態のチェックアウトシステムによれば、撮像部216が撮像した商品の画像データから成分表示ラベルを検出し、この成分表示ラベルから原材料の特定を行う。これにより、商品の原材料を明示的に表すことができ、この成分表示ラベルの見落としが発生した場合であっても、商品の購入(販売)を制止することができる。
【0077】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、撮像部216が撮像した商品の画像データから、その商品自体(種別や商品名)を認識し、該商品の成分情報を特定可能な構成について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を付与し説明を省略する。
【0078】
図9は、第2の実施形態に係るPOS端末100及び商品コード読取装置300の構成を示すブロック図である。なお、POS端末100と商品コード読取装置300との配置関係は、図1に示した態様と同様である。
【0079】
図9に示すように、商品コード読取装置300は、上述した商品コード読取装置200から計時部215を取り除いた構成を備えている。ここで、記憶部217は、ラベル特徴ファイル217bに代えて、商品特徴ファイル217cを記憶している。
【0080】
商品特徴ファイル217cは、店舗内で販売される各商品の特徴と、その商品の商品コードと、その商品の原材料名とを対応付けて格納するためのファイルである。図10は、商品特徴ファイル217cを説明するための図である。同図に示すように、商品特徴ファイル217cは、商品特徴データと、商品コードと、成分情報とを対応付けて記憶している。
【0081】
ここで、商品特徴データには、商品の色合いや質感(例えば表面の凹凸状況)等、各商品の外見上の特徴を表す種々のデータが格納されている。例えば、図11に示すように、商品Gが精肉(牛肉カルビ)である場合には、この商品Gの色合いや質感(つや)等が、商品特徴データとして格納される。なお、商品特徴データは、後述する商品認識部301が行う処理において、撮像部216が撮像した画像データから商品を検出する際の指標(テンプレート)として用いられる。
【0082】
図9に戻り、商品コード読取装置300のCPU211は、ROM212又は記憶部217に記憶されたプログラムとの協働により、上述した画像データ取込部221及び情報出力部224を実現させるとともに、本実施形態に特有の機能部として商品認識部301を実現させる。
【0083】
ここで、商品認識部301は、画像データ取込部221がRAM213の画像ワークエリアに格納した1フレームの画像データに含まれた商品の認識を行う商品認識処理を実行する。
【0084】
具体的に、商品認識部301は、撮像部216により撮像された商品の画像(例えば、図11に示した撮像領域216a内の画像)の全て又は一部から、色合いや質感を検出し、商品特徴ファイル217cに定義された各商品特徴データと照合する。また、商品認識部301は、照合の結果一致又は類似する商品特徴データを検出した場合に、この商品特徴データに対応する商品を認識したと判定する。そして、商品認識部301は、商品特徴ファイル217cを参照し、認識した商品特徴データに対応付けられた原材料名を特定すると、この原材料名を成分情報として読み出しRAM213に格納する。なお、類似の判定は予め定められた閾値に基づいて行われるものとし、類似度の最も高い商品特徴データが選択されるものとする。
【0085】
このように画像中に含まれる物体を認識することは、一般物体認識(generic object recognition)と呼ばれている。このような一般物体認識については、下記の文献において各種認識技術が解説されている。
柳井 啓司,“一般物体認識の現状と今後”,情報処理学会論文誌,Vol.48,No.SIG16[平成22年8月10日検索],インターネット<URL:http://mm.cs.uec.ac.jp/IPSJ-TCVIM-Yanai.pdf>
【0086】
また、画像をオブジェクト毎に領域分解することによって一般物体認識を行う技術が下記の文献において解説されている。
Jamie Shottonら,“Semantic Texton Forests for Image Categorization and Segmentation”,[平成22年8月10日検索],インターネット<URL:http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.145.3036&rep=rep1&type=pdf>
【0087】
商品認識部301は、商品(商品特徴データ)を認識すると、その商品特徴データに対応付けられた商品コード及び成分情報(原材料名)を商品特徴ファイル217cから読み出し、RAM213に格納する。
【0088】
以下、図12を参照して、本実施形態のチェックアウトシステムの動作について説明する。ここで、図12は、商品コード読取装置300が行う情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【0089】
商品コード読取装置300のCPU211は、POS端末100からの所定の信号により取引開始が指示されると、情報出力処理を開始する。画像データ取込部221は、撮像部216に撮像オン信号を出力し、撮像部216による撮像動作を開始する(ステップS51)。画像データ取込部221は、撮像部216が撮像した画像データをRAM213に取り込む(ステップS52)。
【0090】
次いで、商品認識部301は、商品認識処理を開始し(ステップS53)、RAM213に取り込まれた画像データから商品を認識したか否かを判定する(ステップS54)。ここで、商品が認識できない場合には(ステップS54;No)、ステップS52に戻ることで、新たに取り込まれた画像データに対して商品認識処理を実行する。
【0091】
また、ステップS54において、商品を認識したと判定すると(ステップS54;Yes)、商品認識部301は、認識した商品の商品特徴データに対応付けられた商品コード及び成分情報(原材料名)を商品特徴ファイル217cから読み出し、RAM213に格納する(ステップS55)。
【0092】
続いて、情報出力部224は、ステップS55でRAM213に格納された商品コード及び成分情報を、通信I/F214を介してPOS端末100に送信し(ステップS56)、ステップS57に移行する。
【0093】
ステップS57において、CPU211は、POS端末100からの所定の信号により取引終了が指示されたか否かを判定する(ステップS57)。取引終了が指示されない場合には(ステップS57;No)、ステップS52に再び戻り、ステップS52〜S57を全ての商品の販売登録が完了するまで繰り返し実行する。また、取引終了が指示された場合(ステップS57;Yes)、画像データ取込部221は、撮像部216に撮像オフ信号を出力することで撮像部216による撮像動作を停止し(ステップS58)、本処理を終了する。
【0094】
以上のように、本実施形態のチェックアウトシステムによれば、会員が購入しようとする商品に当該会員のアレルゲンが含まれる場合に、当該商品にアレルゲンが含まれる旨を報知する。これにより、会員が購入を所望した商品に当該会員が口にできないアレルゲン(原材料)が含まれることを報知することができるため、各会員の体質に応じて商品を販売することができる。
【0095】
また、本実施形態のチェックアウトシステムによれば、撮像部216が撮像した商品の画像から当該商品自体を認識し、該商品の商品コード及び原材料を特定する。これにより、各商品に対するバーコード及び成分表示ラベルの貼付が不要となるため、商品の管理に係る負荷を軽減することができる。
【0096】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
【0097】
例えば、上記の実施形態では、会員マスタファイル114cに各会員のアレルゲンを登録する形態としたが、これに限らず、他の食品名(原材料名)を登録する形態としてもよい。例えば、宗教上の理由や菜食主義等を理由に、特定の食品(原材料)を口にすることができない場合には、これらの条件に該当する原材料名を会員マスタファイル114cに登録する形態としてもよい。
【0098】
また、上記実施形態では、PLUファイル114b及び会員マスタファイル114cを、POS端末100に記憶する形態としたが、これに限らず、POS端末100がアクセス可能な外部装置にこれらのファイルを記憶する形態としてもよい。
【0099】
また、上記実施形態では、ラベル特徴ファイル217b及び商品特徴ファイル217cを商品コード読取装置200(商品コード読取装置300)に記憶する形態としたが、これに限らず、商品コード読取装置200(商品コード読取装置300)がアクセス可能な外部装置にこれらのファイルを記憶する形態としてもよい。
【0100】
また、上記実施形態のPOS端末100及び商品コード読取装置200(商品コード読取装置300)で実行されるプログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0101】
また、上記実施形態のPOS端末100及び商品コード読取装置200(商品コード読取装置300)で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態のPOS端末100及び商品コード読取装置200(商品コード読取装置300)で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0102】
11 チェックアウト台
12 カウンタ台
13 荷受面
14、14a、14b 買物カゴ
100 POS端末
101 キーボード
102 表示器
103 表示器
104 プリンタ
105 カードリーダ
106 ドロワ
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 記憶部
114a プログラム
114b PLUファイル
114c 会員マスタファイル
115 通信I/F
121 決済処理部
200 商品コード読取装置
201 読取窓
202 キーボード
203 表示器
204 表示器
211 CPU
212 ROM
213 RAM
214 通信I/F
215 計時部
216 撮像部
217 記憶部
217a プログラム
217b ラベル特徴ファイル
217c 商品特徴ファイル
221 画像データ取込部
222 コード読取部
223 ラベル検出部
224 情報出力部
300 商品コード読取装置
301 商品認識部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0103】
【特許文献1】特開2008−33640公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込んだ食品の画像から、当該食品に付された成分表示ラベルを検出し、各成分表示ラベルと当該成分表示ラベルが表す原材料とを対応付けたラベル特徴ファイルに基づいて、前記読み取った成分表示ラベルに対応する原材料を特定する原材料特定手段と、
前記食品を購入する会員を識別する会員識別情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
各会員の会員識別情報と当該会員が口にすることができない食品の原材料とを対応付けた会員管理ファイルを参照し、前記入力受付手段で受け付けた会員識別情報に対応付けられた原材料名が、前記原材料特定手段が特定した原材料に一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が一致と判定した場合に、この一致した原材料が前記食品に含まれることを報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする商品情報処理装置。
【請求項2】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込んだ食品の画像から、当該食品の特徴を検出し、店舗で販売される各商品の特徴と当該商品の原材料とを対応付けた商品特徴ファイルに基づいて、前記読み取った食品の特徴に対応する原材料を特定する原材料特定手段と、
前記食品を購入する会員を識別する会員識別情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
各会員の会員識別情報と当該会員が口にすることができない食品の原材料とを対応付けた会員管理ファイルを参照し、前記入力受付手段で受け付けた会員識別情報に対応付けられた原材料名が、前記原材料特定手段が特定した原材料に一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が一致と判定した場合に、この一致した原材料が前記食品に含まれることを報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする商品情報処理装置。
【請求項3】
前記画像取込手段が取り込んだ食品の画像から、当該食品に付されたコードシンボルを検出し、このコードシンボルに保持された商品コードを読み取るコード読取手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の商品情報処理装置。
【請求項4】
前記判定手段が一致と判定した場合に、前記食品の購入を行うか否かをオペレータに確認し、当該オペレータからの指示を受け付ける確認手段と、
前記確認手段が購入を行う旨の指示を受け付けた場合に、前記コード読取手段が読み取った商品コードに基づいて前記食品の購入に係る処理を行う販売登録手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の商品情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータを、
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込んだ食品の画像から、当該食品に付された成分表示ラベルを読み取り、各成分表示ラベルと当該成分表示ラベルが表す原材料とを対応付けたラベル特徴ファイルに基づいて、前記読み取った成分表示ラベルに対応する原材料を特定する原材料特定手段と、
前記食品を購入する会員を識別する会員識別情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
各会員の会員識別情報と当該会員が口にすることができない食品の原材料とを対応付けた会員管理ファイルを参照し、前記入力受付手段で受け付けた会員識別情報に対応付けられた原材料名が、前記原材料特定手段が特定した原材料に一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が一致と判定した場合に、この一致した原材料が前記食品に含まれることを報知する報知手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項6】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込んだ食品の画像から、当該食品の特徴を読み取り、店舗で販売される各商品の特徴と当該商品の原材料とを対応付けた商品特徴ファイルに基づいて、前記読み取った食品の特徴に対応する原材料を特定する原材料特定手段と、
前記食品を購入する会員を識別する会員識別情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
各会員の会員識別情報と当該会員が口にすることができない食品の原材料とを対応付けた会員管理ファイルを参照し、前記入力受付手段で受け付けた会員識別情報に対応付けられた原材料名が、前記原材料特定手段が特定した原材料に一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が一致と判定した場合に、この一致した原材料が前記食品に含まれることを報知する報知手段と、
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−53787(P2012−53787A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−197138(P2010−197138)
【出願日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】