説明

商品情報提示システム及び商品情報提示方法

【課題】買物籠装置に掛かる処理の負荷を低減できるようにすること。
【解決手段】買物籠装置50は、買物籠内の電子タグ40からタグIDを取得して店舗サーバ装置20へ送信する処理と、店舗サーバ装置20から送られてくる画面データに基づいて画面を表示する処理とだけを実行する。一方、店舗サーバ装置20は、買物籠装置50が買物籠内の商品の電子タグ40から取得したタグIDを一時記憶する処理、一時記憶されるタグIDに対応する商品名や単価を読み出す処理、合計金額を集計する処理、及び、明細画面データや清算手続画面データを生成する処理、及び、その他の処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本案は、店舗内の商品に関する情報を利用者に提示するためのシステム及び方法に、関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、商品のID[Identification]や単価などを表すタグ情報を記録する電子タグが、商品に付されるとともに、商品を運搬するためのカートに配設されたクライアントが、電子タグからタグ情報を入手してテーブルに登録し、更に、商品の売価をサーバから取得して集計し、その後、テーブルの内容に基づいて画面表示することが、開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、商品の価格、機能、量、関連商品情報などを含む商品情報が、商品や商品の札に貼り付けられるRF[Radio Frequency]タグに格納されるとともに、
ショッピングカートが有するタグリーダが、RFタグから商品情報を取得して、合計金額算出部が合計金額を算出し、情報表示部が合計金額や商品情報を表示することが、開示されている。
【0004】
このように、カートに設置される従来の買物籠装置は、商品の価格や機能など多数の情報を電子タグから取得してテーブルに登録し、テーブル内の多数の情報に基づいて、同一商品の個数の計数、合計金額の算出、明細情報の生成、画面表示のための画面データの生成といった多数の処理を行うようになっている。
【0005】
しかしながら、買物籠装置を、多数の処理を行わせるものとしてしまうと、それなりの処理能力が買物籠装置に要求されるため、買物籠装置が、或る程度の容積や重さを持ったものとなってしまう。このため、買物籠装置がカートの買物籠の容積を減らしてしまうという問題があった。また、買物籠が、持ち手の付いた持ち運びタイプである場合、買物籠装置の重さのせいで、買物籠を手軽に持ち運びできなくなるという問題も生じてしまう。
【0006】
【特許文献1】特開2000−259947号公報(段落0025〜0027)
【特許文献2】特開2004−106827号公報(段落0034〜0037)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本案は、前述したような従来の事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、買物籠装置に掛かる処理の負荷を低減できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために案出された商品情報提示システムは、電子タグが取り付けられた商品を投入するための複数の買物籠と、複数の買物籠にそれぞれ取り付けられる複数の買物籠装置と、複数の買物籠装置と非接触ネットワークを介してデータを遣り取りする店舗サーバ装置とを有し、各買物籠装置が、自装置が取り付けられている買物籠の中に商品が投入されている場合に、その商品の電子タグから、その電子タグを一意に特定するタグ識別情報を、取得する取得部、その取得部が取得したタグ識別情報を店舗サーバ装置に送信する第1の送信部、及び、店舗サーバ装置から画面データを受信すると、受信したその画面データに基づいて画面を表示する表示部を備えるとともに、店舗サーバ装置が、商品を一意に特定する商品識別情報と、商品の単価と、商品に取り付けられる全ての電子タグのタグ識別情報とを含む商品情報を、商品ごとに、第1のテーブルに記憶する第1の
記憶部、何れかの買物籠装置の第1の送信部が送信したタグ識別情報を受信すると、第1のテーブルにおける受信したタグ識別情報に対応する商品識別情報と単価とに基づいて、それら商品識別情報と単価とが列挙されるとともに単価の合計が示された内訳画面を表示するための画面データを生成する生成部、及び、その生成部が生成した画面データをタグ識別情報の送信元の買物籠装置へ送信する第2の送信部を備えることを、特徴としている。
【0009】
このように構成されると、買物籠装置では、買物籠内の電子タグからタグ識別情報を読み出す処理と、画面データに基づいて画面を表示する処理とだけが、実行されることとなり、買物籠装置が電子タグから読み出したタグ識別情報の管理、単価の読み出し、合計金額の集計、画面データの生成といったその他の多数の処理は、店舗サーバ装置で実行されることとなる。
【0010】
なお、前述した商品情報提示システムに係る動作は、商品情報提示方法又は商品情報提示プログラムによっても実現し得る。すなわち、本案は、前述した商品情報提示システムの各部と同等の機能を複数の手順として買物籠装置及び店舗サーバ装置が実行する商品情報提示方法であっても良いし、それら各部と同等の複数の手段として買物籠装置及び店舗サーバ装置を機能させる商品情報提示プログラムあっても良い。また、本案は、そのような商品情報提示プログラムを格納したコンピュータ可読媒体であっても良い。
【発明の効果】
【0011】
以上に説明したことから、本案によれば、買物籠装置に掛かる処理の負荷が低減できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本案の実施形態である店舗システムについて、添付図面を参照しながら、説明する。
【0013】
《構成》
図1は、本実施形態の店舗システムの構成図である。
【0014】
図1に示すように、本実施形態の店舗システムは、アクセスポイント装置10、店舗サーバ装置20、印刷装置30、電子タグ40、及び、買物籠装置50を、含んでいる。このうち、店舗サーバ装置20は、アクセスポイント装置10と印刷装置30とに対し、ネットワークN1を介して通信自在に有線接続されている。
【0015】
アクセスポイント装置10は、その通信領域内のコンピュータと無線接続を確立することによって、通信領域内のコンピュータ同士の間に、又は、通信領域内のコンピュータと他のネットワーク上のコンピュータとの間に、LAN[Local Area Network]を構築するための中継装置である。アクセスポイント装置10としては、例えば、無線LANルータがある本実施形態の店舗システムが設置される店舗内には、互いの通信領域があまり重複しないようにして、複数のアクセスポイント装置10が設置されている。
【0016】
なお、以下では、複数のアクセスポイント装置10により店舗内に形成される複数の通信領域のうち、帳場(いわゆるレジカウンター)を含む通信領域を、特に、帳場領域と表記する。
【0017】
店舗サーバ装置20は、アクセスポイント装置10を介して買物籠装置50と通信を行うことによって買物籠装置50を管理するための装置であり、例えば、店員(この店舗の従業員)のみ入室が許されている部屋に設置されている。この店舗サーバ装置20のハー
ドウエア構成及びソフトウエア構成については、図3を用いて後述する。
【0018】
印刷装置30は、印刷データに基づいて所定の用紙に印刷を行うための装置であり、店舗内の帳場に1台ずつ設置されている。本実施形態では、印刷データは、店舗サーバ装置20から印刷装置30へ出力される。
【0019】
電子タグ40は、店舗内に陳列されている商品を管理するための機器であり、店舗内の全商品に1個ずつ貼り付けられている。電子タグ40は、図示していないが、主に、コイルアンテナと、不揮発性メモリを含む制御回路とからなる。コイルアンテナは、買物籠装置50と電波の遣り取りを行うとともに、買物籠装置50から発信される電波によって誘導起電力を生じさせて制御回路に電力を供給する回路である。制御回路は、コイルアンテナを介して買物籠装置50から要求を受け付けると、不揮発性メモリ内のタグID[Identification]を読み出し、コイルアンテナを介して買物籠装置50へ送信する回路である。なお、タグIDは、電子タグ40を一意に特定するためのタグ識別情報である。本実施形態の電子タグ40は、制御回路に含まれる不揮発性メモリに、1個のタグIDのみを、記憶している。従って、店舗内に陳列されている全商品のそれぞれに、一意のタグIDが割り当てらることとなる。
【0020】
買物籠装置50は、買物籠に投入された商品に貼り付けられている電子タグ40からタグIDを取得して店舗サーバ装置20に引き渡すとともに、店舗サーバ装置20から送信される画面データに基づいて画面表示を行う装置である。本実施形態では、買物籠装置50は、持ち手の付いた持ち運びタイプの買物籠に1台ずつ設置されている。
【0021】
図2は、買物籠装置50の構成図である。
【0022】
図2に示すように、買物籠装置50は、ディスプレイユニット50a、タッチスクリーンユニット50b、タグリーダユニット50c、RFIC[Radio Frequency Integrated
Circuit]カードリーダライタユニット50d、無線LAN[Local Area Network]ユニット50e、フラッシュメモリユニット50f、CPU[Central Processing Unit]5
0g、及び、メインメモリユニット50hを、含んでいる。
【0023】
ディスプレイユニット50aは、画面データに基づいて画面表示を行うためのユニットである。タッチスクリーンユニット50bは、ディスプレイユニット50aが表示した画面の中から、操作者による押下箇所を検出するためのユニットである。なお、これらディスプレイユニット50a及びタッチスクリーンユニット50bは、タッチパネルユニットを構成している。
【0024】
タグリーダユニット50cは、電子タグ40が記憶するタグIDを読み取るためのユニットである。具体的には、このタグリーダユニット50cは、電子タグ40に対し、タグIDの送信を要求する情報が乗せられた電波を発信し、その応答として電子タグ40から電波を受信できた場合に、その電波にて搬送されたタグIDを取得する。
【0025】
RFICカードリーダライタユニット50dは、RFICカード(非接触型ICカード)と電波の形態で情報を遣り取りするためのユニットである。
【0026】
無線LANユニット50eは、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gと言った無線
通信規格に従って、アクセスポイント装置10と電波の形態のデータを遣り取りするためのユニットである。無線LANユニット50eは、自ユニットを含む買物籠装置50が何れかのアクセスポイント装置10の通信領域に進入すると、無線通信規格に従って、そのアクセスポイント装置10と無線接続を確立するようになっている。
【0027】
フラッシュメモリユニット50fは、各種のプログラムやデータを記録しておくためのユニットである。CPU50gは、フラッシュメモリユニット50f内のプログラムに従って処理を行うユニットである。メインメモリユニット50hは、CPU50gがプログラムやデータをキャッシュしたり作業領域を展開したりするためのユニットである。
【0028】
買物籠装置50は、フラッシュメモリユニット50fに、画面表示プログラム51、投入商品検出プログラム52、及び、帳場進退検出プログラム53を、記憶している。
【0029】
画面表示プログラム51は、店舗サーバ装置20から送信される画面データに基づいて画面表示を行うためのプログラムである。この画面表示プログラム51に従ってCPU50gが実行する処理の内容については、図11を用いて後述する。
【0030】
投入商品検出プログラム52は、買物籠に投入された商品に貼り付けられている電子タグ40からタグIDを取得して店舗サーバ装置20に引き渡すためのプログラムである。この投入商品検出プログラム52に従ってCPU50gが実行する処理の内容については、図16を用いて後述する。
【0031】
帳場進退検出プログラム53は、帳場領域に対する自機の進入及び退出を検出するためのプログラムである。この帳場進退検出プログラム53に従ってCPU50gが実行する処理の内容については、図22を用いて後述する。
【0032】
図3は、店舗サーバ装置20の構成図である。
【0033】
図3に示すように、店舗サーバ装置20は、LANユニット20a、時刻情報生成ユニット20b、ストレージユニット20c、CPU20d、及び、メインメモリユニット20eを、含んでいる。
【0034】
LANユニット20aは、LANに接続された他のコンピュータとデータの遣り取りを行うためのユニットである。なお、LANには、ネットワークN1を構成する図示せぬLANケーブルや中継装置(中継機能付きコンピュータ、例えばルータ)と、アクセスポイント装置10とが含まれる。
【0035】
時刻情報生成ユニット20bは、現在時刻を示す時刻情報を生成するためのユニットである。
【0036】
ストレージユニット20cは、各種のプログラムやデータを記録しておくためのユニットである。CPU20d及びメインメモリユニット20eは、買物籠装置50のそれらと同等の機能を発揮するものである。
【0037】
店舗サーバ装置20は、ストレージユニット20cに、管理者情報管理テーブル61を、記憶している。管理者情報管理テーブル61は、帳場で清算業務に就くことが許可されている従業員に関する情報を管理するためのテーブルである。
【0038】
図4は、管理者情報管理テーブル61を模式的に示す図である。
【0039】
図4に示すように、管理者情報管理テーブル61の各レコードは、「管理者ID」及び「氏名」のフィールドを、有している。「管理者ID」フィールドは、帳場で精算業務に就くことが許可されている従業員に対して一意に割り当てられている管理者IDが記録されるフィールドである。「氏名」フィールドは、帳場で精算業務に就くことが許可されて
いる従業員の氏名が記録されるフィールドである。
【0040】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、売場図イメージデータ62を、記憶している。売場図イメージデータ62は、店舗内に陳列されている全商品のうちの1つの売り場の所在箇所とその所在箇所への道順とが示された売場図のイメージを表示するためのイメージデータである。なお、店舗サーバ装置20は、店舗内に陳列されている全商品のそれぞれについて、売場図イメージデータ62を記憶している。
【0041】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、商品情報管理テーブル63を、記憶している。商品情報管理テーブル63は、店舗内に陳列されている商品に関する商品情報を管理するためのテーブルである。
【0042】
図5は、商品情報管理テーブル63を模式的に示す図である。
【0043】
図5に示すように、商品情報管理テーブル63の各レコードは、「商品ID」、「商品名」、「単価」、「売場図」及び「タグID」のフィールドを、有している。「商品ID」フィールドは、その商品を一意に特定するための商品識別情報である商品IDが記録されるフィールドである。「商品名」フィールドは、その商品の名称が記録されるフィールドである。「単価」フィールドは、その商品の単価が記録されるフィールドである。「売場図」フィールドは、その商品に係る売場図イメージデータの所在箇所が示された「タグID」フィールドは、その商品に貼り付けられる全ての電子タグ40のタグIDが記録されるフィールドである。
【0044】
なお、この商品情報管理テーブル63に商品情報を記憶するストレージユニット20cは、前述した記憶部に相当している。
【0045】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、投入商品リストテーブル64を、記憶している。投入商品リストテーブル64は、買物籠に投入されている商品に関する情報を管理するためのテーブルである。なお、店舗サーバ装置20は、店舗内に備えられている全ての買物籠のそれぞれについて、投入商品リストテーブル64を記憶している。また、各投入商品リストテーブル64には、対応する買物籠IDが割り当てられている。買物籠IDは、買物籠及び買物籠装置50を一意に特定するための買物籠識別情報である。
【0046】
図6は、投入商品リストテーブル64を模式的に示す図である。
【0047】
図6に示すように、投入商品リストテーブル64の各レコードは、「商品ID」、「商品名」、「単価」、「個数」、「タグID」及び「割引総額」のフィールドを、有している。「商品ID」と「商品名」と「単価」の各フィールドは、その商品の商品IDと名称と単価がそれぞれ記録されるフィールドである。「個数」フィールドは、その商品の個数が記録されるフィールドである。「タグID」フィールドは、その商品に貼り付けられる全ての電子タグ40のタグIDのうち、その買物籠に投入されている電子タグ40のタグIDが記録されるフィールドである。「割引総額」フィールドは、その商品の清算時にその商品の小計から差し引かれる割引総額が記録されるフィールドである。
【0048】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、広告画面データ65を、記憶している。広告画面データ65は、買物籠を持ち運んでいる購求者に対して提示される広告画面を表示するための画面データである。
【0049】
図7は、広告画面データ65に基づいて表示される広告画面81の一例を示す図である。
【0050】
図7に示すように、広告画面81には、1個以上の商品ボタン81aと、終了ボタン81bとが、含まれている。広告画面81には、二種類の商品ボタン81aが含まれ得る。一種類目の商品ボタン81aには、対応する商品が割安な買得品である旨と精算時にその買得品の買い忘れが通知される旨とが記述されているとともに、その買得品の商品ID、広告種別フラグ、1個当たりの割引額が、埋め込まれている。二種類目の商品ボタン81aには、対応する商品が所定の時間帯に買物籠に投入されると割安になるタイムサービス品である旨と適切な時刻にタイムサービスの開始が通知される旨とが記述されているとともに、そのタイムサービス品の商品ID、広告種別フラグ、時間帯、1個当たりの割引額が、埋め込まれている。なお、広告種別フラグは、その広告商品が、買得品であるかタイムサービス品であるかの何れかを定義する情報である。本実施形態では、広告種別フラグが「1」である場合に、広告商品がタイムサービス品であることが、定義される。また、時間帯は、タイムサービス品の精算時に割安の適用を受けようとする購求者がその商品を買物籠に投入すべき時間帯であり、広告商品がタイムサービス品である場合の割安適用の条件である。商品ボタン81aに埋め込まれている情報は、その商品ボタン81aがクリックされる(タッチされる)と、店舗サーバ装置20に送信されるようになっている。また、終了ボタン81bは、広告画面81の表示を終了させるためのボタンである。終了ボタン81bには、広告画面81の表示の終了指示を示す情報が、埋め込まれている。
【0051】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、購入希望広告商品管理テーブル66を、記憶している。購入希望広告商品管理テーブル66は、広告画面81上の商品ボタン81aをクリックすることによって購入が希望された広告商品を管理するためのテーブルである。なお、店舗サーバ装置20は、店舗内に備えられている全ての買物籠のそれぞれについて、購入希望広告商品管理テーブル66を記憶している。また、各購入希望広告商品管理テーブル66には、対応する買物籠IDが割り当てられている。
【0052】
図8は、購入希望広告商品管理テーブル66を模式的に示す図である。
【0053】
図8に示すように、購入希望広告商品管理テーブル66の各レコードは、「商品ID」、「個数」、「割引額」、「投入完了フラグ」、「広告種別フラグ」及び「時間帯」のフィールドを、有している。「商品ID」フィールドは、その広告商品の商品IDが記録されるフィールドである。「個数」フィールドは、その広告商品について希望されている購入個数が記録されるフィールドである。「割引額」フィールドは、その広告商品の1個当たりの割引額が記録されるフィールドである。「投入完了フラグ」フィールドは、その広告商品が買物籠への投入を完了しているか否かを示す投入完了フラグが記録されるフィールドである。「広告種別フラグ」フィールドは、その広告商品の広告種別フラグ(「1」又は「0」)が記録されるフィールドである。「時間帯」フィールドは、その広告商品の広告種別フラグが「1」である場合において、その広告商品のタイムサービスが受けられる時間帯が記録されるフィールドである。なお、広告商品の広告種別フラグが「0」である場合には、その広告商品はタイムサービス品ではないため、「時間帯」フィールドは空欄となる。
【0054】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、クーポン画面データ67を、記憶している。クーポン画面データ67は、買物籠を持ち運んでいる購求者に対して提示されるクーポン画面を表示するための画面データである。クーポン画面は、広告画面81(図7参照)と同様に、1個以上の商品ボタンと、終了ボタンとが、含まれている。クーポン画面には、二種類の商品ボタンが含まれ得る。一種類目の商
品ボタンには、対応する商品が所定の規定数以上の購入により割安となる規定数購入割引商品である旨が、記述されるとともに、その規定数購入割引商品の商品ID、規定数、1個当たりの割引額、クーポン種別フラグが埋め込まれている。二種類目の商品ボタンには、対応する商品が購入予約により割安となる予約割引商品である旨が、記述されるとともに、その予約割引商品の商品ID、割引率、クーポン種別フラグが埋め込まれている。なお、クーポン種別フラグは、そのクーポン商品が規定数購入割引商品であるか予約割引商品であるかの何れかを定義する情報である。本実施形態では、クーポン種別フラグが「1」である場合に、クーポン商品が規定数購入割引商品であることが、定義される。商品ボタンに埋め込まれている情報は、その商品ボタンがクリックされる(タッチされる)と、店舗サーバ装置20に送信されるようになっている。また、終了ボタンは、クーポン画面の表示を終了させるためのボタンである。
【0055】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、規定数購入割引商品管理テーブル68を、記憶している。規定数購入割引商品管理テーブル68は、クーポン画面上の商品ボタンをクリックする(タッチする)ことによって購入が予定されたクーポン商品を管理するためのテーブルである。なお、店舗サーバ装置20は、店舗内に備えられている全ての買物籠のそれぞれについて、規定数購入割引商品管理テーブル68を記憶している。また、各規定数購入割引商品管理テーブル68には、対応する買物籠IDが割り当てられている。
【0056】
図9は、規定数購入割引商品管理テーブル68を模式的に示す図である。
【0057】
図9に示すように、規定数購入割引商品管理テーブル68の各レコードは、「商品ID」、「規定数」、「割引額」及び「投入数到達フラグ」のフィールドを、有している。「商品ID」フィールドは、そのクーポン商品の商品IDが記録されるフィールドである。「規定数」フィールドは、そのクーポン商品の割安適用が受けられる条件である規定数が記録されるフィールドである。「割引額」フィールドは、そのクーポン商品の1個当たりの割引額が記録されるフィールドである。「投入数到達フラグ」フィールドは、そのクーポン商品が規定数以上買物籠に投入されているか否かを示す投入数到達フラグが記録されるフィールドである。本実施形態では、投入数到達フラグは、「1」の状態にあるときに、そのクーポン商品が規定数以上買物籠に投入されていることを示す。
【0058】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、購入予約商品管理テーブル69を、記憶している。購入予約商品管理テーブル69は、図示せぬクーポン画面を通じて購入予約がなされたクーポン商品を管理するためのテーブルである。なお、店舗サーバ装置20は、店舗内に備えられている全ての買物籠のそれぞれについて、購入予約商品管理テーブル69を記憶している。また、各購入予約商品管理テーブル69には、対応する買物籠IDが割り当てられている。
【0059】
図10は、購入予約商品管理テーブル69を模式的に示す図である。
【0060】
図10に示すように、購入予約商品管理テーブル69の各レコードは、「商品ID」、「個数」、「暗証番号」及び「割引率」のフィールドを、有している。「商品ID」フィールドは、そのクーポン商品の商品IDが記録されるフィールドである。「個数」フィールドは、そのクーポン商品について購入が予約されている個数が記録されるフィールドである。「暗証番号」フィールドは、そのクーポン商品を引き取りにきた購求者に対して課される認証手続において使用される暗証番号が記録されるフィールドである。「割引率」フィールドは、そのクーポン商品の精算時にその商品の小計から差し引かれる割引額を算出するのに使用される割引率が記録されるフィールドである。
【0061】
また、店舗サーバ装置20は、図3に示すように、ストレージユニット20cに、広告プログラム71、広告商品登録プログラム72、クーポン配布プログラム73、クーポン商品登録プログラム74、買物籠管理プログラム75、清算プログラム76、及び、印刷プログラム77を、記憶している。
【0062】
広告プログラム71は、店舗内の各買物籠装置50に対して図3の広告画面データ65を送信するためのプログラムである。この広告プログラム71に従ってCPU20dが実行する広告処理の内容については、図12を用いて後述する。
【0063】
広告商品登録プログラム72は、何れかの買物籠装置50において広告画面81(図7参照)の商品ボタン81aがクリックされた(タッチされた)ときに、その買物籠装置50から送信される情報を、図8の購入希望広告商品管理テーブル66に登録するためのプログラムである。この広告商品登録プログラム72に従ってCPU20dが実行する処理の内容については、図13を用いて後述する。
【0064】
クーポン配布プログラム73は、店舗内の各買物籠装置50に対して図3のクーポン画面データ67を送信するためのプログラムである。このクーポン配布プログラム73に従ってCPU20dが実行するクーポン配布処理の内容については、図14を用いて後述する。
【0065】
クーポン商品登録プログラム74は、何れかの買物籠装置50において図示せぬクーポン画面の商品ボタンがクリックされた(タッチされた)ときに、その買物籠装置50から送信される情報を、図9の規定数購入割引商品管理テーブル68又は図10の購入予約商品管理テーブル69に登録するためのプログラムである。このクーポン商品登録プログラム74に従ってCPU20dが実行する処理の内容については、図15を用いて後述する。
【0066】
買物籠管理プログラム75は、何れかの買物籠に投入されている商品の電子タグ40のタグIDが買物籠装置50から送られてくると、そのタグIDに基づいて画面データを生成してその買物籠装置50へ送信するためのプログラムである。この買物籠管理プログラム75に従ってCPU20dが実行する処理の内容については、図17乃至図21を用いて後述する。
【0067】
清算プログラム76は、帳場領域に進入した買物籠装置50に対して画面データを生成して送信するとともに清算手続を購求者から受け付けて清算処理を行うためのプログラムである。この清算プログラム76に従ってCPU20dが実行する処理の内容については、図23乃至図29を用いて後述する。
【0068】
印刷プログラム77は、印刷データを生成して印刷装置30に送信するためのプログラムである。
【0069】
《処理》
〈画面表示〉
買物籠装置50では、主電源が投入されると、CPU50gが、フラッシュメモリユニット50fから画面表示プログラム51を読み出して、画面表示処理を開始するようになっている。
【0070】
図11は、画面表示処理の流れを示す図である。
【0071】
画面表示処理の開始後、最初のステップS101では、CPU50gは、店舗サーバ装
置20からネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して無線LANユニット50eに、画面データが送信されてくるまで、待機する。そして、店舗サーバ装置20から画面データを受信すると、CPU50gは、ステップS102へ処理を進める。
【0072】
ステップS102では、CPU50gは、ステップS101で受信した画面データに基づいてディスプレイユニット50aに画面を表示する。
【0073】
次のステップS103では、CPU50gは、ステップS102でディスプレイユニット50aに表示した画面上の何れかのボタンがクリックされる(タッチされる)まで、待機する。そして、何れかのボタンがクリックされると、CPU50gは、ステップS104へ処理を進める。
【0074】
ステップS104では、CPU50gは、クリックされた(タッチされた)ボタンに埋め込まれている情報と、クリックされた(タッチされた)時点でテキストボックス等の入力欄に情報が入力されていた場合にはその入力されていた情報と、買物籠IDとを、無線LANユニット50eとアクセスポイント装置10とネットワークN1とを介して、店舗サーバ装置20へ送信する。その後、CPU50gは、ステップS101へ処理を戻し、店舗サーバ装置20から画面データが送信されてくるまで待機する状態になる。
【0075】
〈広告〉
店舗サーバ装置20では、主電源が投入されると、CPU20dが、ストレージユニット20cから広告プログラム71を読み出して、広告処理を開始するようになっている。
【0076】
図12は、広告処理の流れを示す図である。
【0077】
広告処理の開始後、最初のステップS201では、CPU20dは、予め定められた日時(広告タイミング)が来るまで、待機する。そして、予め定められた日時(広告タイミング)が来ると、CPU20dは、ステップS202へ処理を進める。
【0078】
ステップS202では、CPU20dは、広告画面データ65をストレージユニット20cから読み出す。
【0079】
次のステップS203では、CPU20dは、ステップS202で読み出した広告画面データ65を、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、全ての買物籠装置50へ一斉送信する。その後、CPU20dは、ステップS201へ処理を戻し、予め定められた日時(広告タイミング)が来るまで待機する状態になる。
【0080】
なお、買物籠装置50は、ステップS203で店舗サーバ装置20から一斉送信された広告画面データ65を受信すると、広告画面81(図7参照)をディスプレイユニット50aに表示する(ステップS101、S102)。その後、購求者が、広告画面81上の商品ボタン81a又は終了ボタン81bをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50が、クリックされた(タッチされた)ボタンに埋め込まれている情報を、買物籠IDとともに、店舗サーバ装置20へ送信する(ステップS103、S104)。
【0081】
〈広告商品登録〉
店舗サーバ装置20では、広告画面81上の商品ボタン81a又は終了ボタン81bがクリックされる(タッチされる)ことによって、買物籠装置50から情報が送信されてくると、それを契機として、CPU20dが、ストレージユニット20cから、広告商品登録プログラム72を読み出して、広告商品登録処理を開始するようになっている。なお、CPU20dは、複数の買物籠装置50から情報を受信した場合、それぞれの買物籠装置
50について、並行に、広告商品登録処理を実行する。
【0082】
図13は、広告商品登録処理の流れを示す図である。
【0083】
広告商品登録処理の開始後、最初のステップS211では、CPU20dは、クリックされたボタンが終了ボタン81bであるか否かを、判別する。そして、クリックされたボタンが終了ボタン81bであった場合、CPU20dは、図13に係る広告商品登録処理を終了する。一方、クリックされたボタンが終了ボタン81bでなかった場合(すなわち、何れかの商品ボタン81aであった場合)、CPU20dは、ステップS211からステップS212へ処理を分岐させる。
【0084】
ステップS212では、CPU20dは、受信した買物籠IDに対応する購入希望広告商品管理テーブル66(図8参照)を特定する。
【0085】
次のステップS213では、CPU20dは、ステップS212で特定した購入希望広告商品管理テーブル66に、受信した情報を登録する。受信した情報は、買得品又はタイムサービス品に係る情報であり、この情報には、商品IDと、広告種別フラグと、1個当たりの割引額と、広告種別フラグが「1」であれば更に時間帯とが、含まれている。CPU20dは、受信した情報と同じ商品IDを含むレコードが購入希望広告商品管理テーブル66に存在している場合には、そのレコードの「個数」フィールドの値に1を加算する。また、CPU20dは、受信した情報と同じ商品IDを含むレコードが購入希望広告商品管理テーブル66に存在していなかった場合には、受信した情報を含むレコードを、個数の値を1として、購入希望広告商品管理テーブル66に追加する。このようにして広告商品について受信した情報を登録した後、CPU20dは、ステップS214へ処理を進める。
【0086】
ステップS214では、CPU20dは、受信した買物籠IDに対応する買物籠装置50へ広告画面データ65を送信する。その後、CPU20dは、図13に係る広告商品登録処理を終了する。
【0087】
〈クーポン配布〉
店舗サーバ装置20では、主電源が投入されると、CPU20dが、ストレージユニット20cからクーポン配布プログラム73を読み出して、クーポン配布処理を開始するようになっている。
【0088】
図14は、クーポン配布処理の流れを示す図である。
【0089】
クーポン配布処理の開始後、最初のステップS301では、CPU20dは、予め定められた日時(配布タイミング)が来るまで、待機する。そして、予め定められた日時(配布タイミング)が来ると、CPU20dは、ステップS302へ処理を進める。
【0090】
ステップS302では、CPU20dは、クーポン画面データ67をストレージユニット20cから読み出す。
【0091】
次のステップS303では、CPU20dは、ステップS302で読み出したクーポン画面データ67を、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、全ての買物籠装置50へ一斉送信する。その後、CPU20dは、ステップS301へ処理を戻し、予め定められた日時(配布タイミング)が来るまで待機する状態になる。
【0092】
なお、買物籠装置50は、ステップS303で店舗サーバ装置20から一斉送信された
クーポン画面データ67を受信すると、図示せぬクーポン画面をディスプレイユニット50aに表示する(ステップS101、S102)。その後、購求者が、クーポン画面上の商品ボタン又は終了ボタンをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50が、クリックされた(タッチされた)ボタンに埋め込まれている情報を、買物籠IDとともに、店舗サーバ装置20へ送信する(ステップS103、S104)。
【0093】
〈クーポン商品登録〉
店舗サーバ装置20では、クーポン画面上の商品ボタン又は終了ボタンがクリックされることによって、買物籠装置50から情報が送信されてくると、それを契機として、CPU20dが、ストレージユニット20cから、クーポン商品登録プログラム74を読み出して、クーポン商品登録処理を開始するようになっている。なお、CPU20dは、複数の買物籠装置50から情報を受信した場合、それぞれの買物籠装置50について、並行に、クーポン商品登録処理を実行する。
【0094】
図15は、クーポン商品登録処理の流れを示す図である。
【0095】
クーポン商品登録処理の開始後、最初のステップS311では、CPU20dは、クリックされたボタンが終了ボタンであるか否かを、判別する。そして、クリックされたボタンが終了ボタン81bであった場合、CPU20dは、図15に係るクーポン商品登録処理を終了する。一方、クリックされたボタンが終了ボタンでなかった場合(すなわち、何れかの商品ボタンであった場合)、CPU20dは、ステップS311からステップS312へ処理を分岐させる。
【0096】
ステップS312では、CPU20dは、受信した情報に含まれるクーポン種別フラグが「1」であるか「0」であるかを、判別する。すなわち、CPU20dは、クーポン画面上の商品ボタンのクリックにより選択されたクーポン商品が規定数購入割引商品であるか、予約割引商品であるかを、判別する。そして、選択されたクーポン商品が規定数購入割引商品であった場合(クーポン種別フラグが「1」であった場合)、CPU20dは、ステップS312からステップS313へ処理を進める。
【0097】
ステップS313では、CPU20dは、受信した買物籠IDに対応する規定数購入割引商品管理テーブル68(図9参照)を特定する。
【0098】
次のステップS314では、CPU20dは、ステップS313で特定した規定数購入割引商品管理テーブル68に、受信した情報を登録する。受信した情報には、商品IDと、規定数と、1個当たりの割引額とが、含まれており、これらを含むレコードを、規定数購入割引商品管理テーブル68に追加する。ここで追加されるレコードの「投入数到達フラグ」フィールドには、「0」の状態の投入数到達フラグが、初期値として格納される。このようにして規定数購入割引商品について受信した情報を登録した後、CPU20dは、ステップS320へ処理を進める。
【0099】
一方、ステップS312において、クーポン画面上の商品ボタンのクリックにより選択されたクーポン商品が予約割引商品であった場合(クーポン種別フラグが「0」であった場合)、CPU20dは、ステップS312からステップS315へ処理を分岐させる。
【0100】
ステップS315では、CPU20dは、図示せぬ申し込み画面を表示するための申し込み画面データを、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、送信元の買物籠装置50へ送信する。本実施形態では、図示せぬ申し込み画面には、購入予約を本当に行うかを問う内容が記述されているとともに、暗証番号を入力するためのテキストボックス等の入力欄とテンキーと予約実行ボタンとキャンセルボタンとが含まれている。な
お、買物籠装置50は、この申し込み画面データを受信すると、申し込み画面をディスプレイユニット50aに表示する。購求者が、申し込み画面上のテンキーをタッチして入力欄に暗証番号を入力し、予約実行ボタンをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50は、予約実行の旨を示す情報と暗証番号と買物籠IDとを送信する(ステップS101〜S104)。また、購求者が、キャンセルボタンをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50は、キャンセルの旨を示す情報と買物籠IDとを送信する(ステップS101〜S104)。
【0101】
次のステップS316では、CPU20dは、図示せぬ申し込み画面データを送信した買物籠装置50から情報を受信するまで、待機する。そして、買物籠装置50から情報を受信すると、CPU20dは、ステップS317へ処理を進める。
【0102】
ステップS317では、CPU20dは、受信した情報に、予約実行の旨を示す情報が含まれているか否かを、判別する。そして、受信した情報に、予約実行の旨を示す情報が含まれていなかった場合(キャンセルの旨を示す情報が含まれていた場合)、CPU20dは、ステップS317からステップS320へ処理を分岐させる。一方、受信した情報に予約実行の旨を示す情報が含まれていた場合、CPU20dは、ステップS317からステップS318へ処理を進める。
【0103】
ステップS318では、CPU20dは、受信した買物籠IDに対応する購入予約商品管理テーブル69(図10参照)を特定する。
【0104】
次のステップS319では、CPU20dは、ステップS318で特定した購入予約商品管理テーブル69に、ステップS316で受信した情報とそれより前に受信した情報とを登録する。受信した情報には、商品IDと、暗証番号と、割引率とが、含まれている。CPU20dは、受信した情報と同じ商品IDを含むレコードが購入予約商品管理テーブル69に存在している場合には、そのレコードの「個数」フィールドの値に1を加算する。また、CPU20dは、受信した情報と同じ商品IDを含むレコードが購入予約商品管理テーブル69に存在していなかった場合には、受信した情報を含むレコードを、個数の値を1として、購入希望広告商品管理テーブル66に追加する。このようにして予約割引商品について受信した情報を登録した後、CPU20dは、ステップS320へ処理を進める。
【0105】
ステップS320では、CPU20dは、クーポン画面データ67をその買物籠装置50へ送信する。その後、CPU20dは、図15に係るクーポン商品登録処理を終了する。
【0106】
〈投入商品検出〉
買物籠装置50では、主電源が投入されると、CPU50gが、フラッシュメモリユニット50fから投入商品検出プログラム52を読み出して、投入商品検出処理を開始するようになっている。
【0107】
図16は、投入商品検出処理の流れを示す図である。
【0108】
投入商品検出処理の開始後、最初のステップS401では、CPU50gは、所定時間(例えば1分)が経過するまで、待機する。そして、所定時間が経過すると、CPU50gは、ステップS402へ処理を進める。
【0109】
ステップS402では、CPU50gは、自機が帳場領域に存在しているか否かを、判別する。なお、自機が帳場領域に存在しているか否かは、無線LANユニット50eが帳
場領域のアクセスポイント装置10と無線接続を確立しているか否かにより、判別される。そして、自機が帳場領域に存在していなかった場合、CPU50gは、ステップS401へ処理を戻す。一方、自機が帳場領域に存在していなかった場合、CPU50gは、ステップS403へ処理を進める。
【0110】
ステップS403では、CPU50gは、タグリーダユニット50cを介して、買物籠に投入されている全ての商品の電子タグ40から、タグIDを読み取る。
【0111】
なお、このステップS403を実行するCPU50gは、前述した取得部に相当している。
【0112】
次のステップS404では、CPU50gは、ステップS403で読み取ったタグIDと買物籠IDとを、無線LANユニット50eとアクセスポイント装置10とネットワークN1とを介して、店舗サーバ装置20に送信する。
【0113】
なお、このステップS404を実行するCPU50gは、前述した第1の送信部に相当している。
【0114】
次のステップS405では、CPU50gは、店舗サーバ装置20からネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して無線LANユニット50eに、画面データを受信するまで、待機する。そして、店舗サーバ装置20から画面データを受信すると、CPU50gは、ステップS406へ処理を進める。
【0115】
ステップS406では、CPU50gは、ディスプレイユニット50aに広告画面81を表示しているか否かを、判別する。そして、ディスプレイユニット50aに広告画面81を表示していた場合、CPU50gは、ステップS401へ処理を戻し、所定時間が経過するまで待機する状態に戻る。一方、ディスプレイユニット50aに広告画面81を表示していなかった場合、CPU50gは、ステップS406からステップS407へ処理を分岐させる。
【0116】
ステップS407では、CPU50gは、ディスプレイユニット50aに図示せぬクーポン画面を表示しているか否かを、判別する。そして、ディスプレイユニット50aに図示せぬクーポン画面を表示していた場合、CPU50gは、ステップS401へ処理を戻し、所定時間が経過するまで待機する状態に戻る。一方、ディスプレイユニット50aに図示せぬクーポン画面を表示していなかった場合、CPU50gは、ステップS407からステップS408へ処理を分岐させる。
【0117】
ステップS408では、CPU50gは、ステップS404で店舗サーバ装置20から受信した画面データに基づいて、ディスプレイユニット50aに画面を表示する。その後、CPU50gは、ステップS401へ処理を戻し、所定時間が経過するまで待機する状態に戻る。
【0118】
なお、これらステップS405乃至S408を実行するCPU50gは、前述した表示部に相当している。
【0119】
〈買物籠管理〉
店舗サーバ装置20では、買物籠装置50からタグIDと買物籠IDとが送信されてくると、それを契機として、CPU20dが、ストレージユニット20cから、買物籠管理プログラム75を読み出して、買物籠管理処理を開始するようになっている。なお、CPU20dは、複数の買物籠装置50からタグIDが送られてきた場合、それぞれの買物籠
装置50について、並行に、買物籠管理処理を実行する。
【0120】
図17は、買物籠管理処理の流れを示す図である。
【0121】
買物籠管理処理の開始後、最初のステップS501では、CPU20dは、受信した買物籠IDに対応する投入商品リストテーブル64(図6参照)を特定する。
【0122】
次のステップS502では、CPU20dは、投入商品リストテーブル更新サブルーチンを実行する。
【0123】
図18は、投入商品リストテーブル更新サブルーチンの流れを示す図である。
【0124】
投入商品リストテーブル更新サブルーチンの開始後、最初のステップS511では、CPU20dは、買物籠装置50から受信した全てのタグIDと、この買物籠装置50の投入商品リストテーブル64に登録されている全てのタグIDとを、対比する。
【0125】
次のステップS512では、CPU20dは、買物籠装置50から受信した全てのタグIDの中に、投入商品リストテーブル64に登録されているタグIDの何れとも一致しない余りのタグIDが、存在しているか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から受信した全てのタグIDの中に、投入商品リストテーブル64に登録されているタグIDの何れとも一致しない余りのタグIDが存在していた場合、CPU20dは、ステップS513へ処理を進める。
【0126】
ステップS513では、CPU20dは、商品情報管理テーブル63(図5参照)から、余りのタグIDに対応する商品IDと商品名と単価とを、読み出す。
【0127】
次のステップS514では、CPU20dは、ステップS513で読み出した商品IDを検索条件として、図17のステップS501で特定した投入商品リストテーブル64を検索する。
【0128】
次のステップS515では、CPU20dは、ステップS514の検索の結果、投入商品リストテーブル64からレコードが検出されたか否かを、判別する。そして、投入商品リストテーブル64からレコードが検出されていた場合には、CPU20dは、ステップS517へ処理を進める。一方、投入商品リストテーブル64からレコードが検出されなていなかった場合、CPU20dは、ステップS515からステップS516へ処理を分岐させる。
【0129】
ステップS516では、CPU20dは、当該買物籠装置50の投入商品リストテーブル64に、ステップS513で読み出した商品IDと商品名と単価とを含むレコードを、追加する。ここで投入商品リストテーブル64に追加されるレコードの「タグID」フィールドは、空欄となっている。また、「個数」及び「割引総額」のフィールドには、初期値として、ゼロが格納されている。その後、CPU20dは、ステップS517へ処理を進める。
【0130】
ステップS517では、CPU20dは、ステップS513で読み出した商品IDを含むレコードの「タグID」フィールドに、余りのタグIDを格納する。また、CPU20dは、当該レコードの「個数」フィールドの値に1を加算する。
【0131】
次のステップS518では、CPU20dは、タイムサービス品判定サブルーチンを実行する。
【0132】
図19は、タイムサービス品判定サブルーチンの流れを示す図である。
【0133】
タイムサービス品判定サブルーチンの開始後、最初のステップS561では、CPU20dは、ステップS513で読み出した商品IDを検索条件として、購入希望広告商品管理テーブル66(図8参照)を検索する。
【0134】
次のステップS562では、CPU20dは、ステップS561の検索の結果、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されたか否かを、判別する。そして、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されていなかった場合、CPU20dは、ステップS562から処理を分岐させ、図19に係るタイムサービス品判定サブルーチンを終了するとともに、図18に係る投入商品リストテーブル更新サブルーチンも終了し、図17のステップS503へ処理を進める。一方、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されていた場合、CPU20dは、ステップS563へ処理を進める。
【0135】
ステップS563では、CPU20dは、ステップS561の検索により検出されたレコードに含まれる広告種別フラグに基づいて、ステップS513で読み出した商品IDにて特定される商品が、タイムサービス品であるか否かを、判別する。そして、ステップS513で読み出した商品IDにて特定される商品が、タイムサービス品でなかった場合、CPU20dは、ステップS563から処理を分岐させ、図19に係るタイムサービス品判定サブルーチンを終了するとともに、図18に係る投入商品リストテーブル更新サブルーチンも終了し、図17のステップS503へ処理を進める。一方、ステップS513で読み出した商品IDにて特定される商品が、タイムサービス品であった場合、CPU20dは、ステップS564へ処理を進める。
【0136】
ステップS564では、CPU20dは、現在時刻を示す時刻情報を、時刻情報生成ユニット20bから取得することによって、現在時刻を読み取る。
【0137】
次のステップS565では、CPU20dは、ステップS561の検索により検出されたレコードの中の時間帯に、ステップS564で読み取った現在時刻が含まれるか否かを、判別する。そして、ステップS561の検索により検出されたレコードの中の時間帯に、ステップS564で読み取った現在時刻が含まれていなかった場合、CPU20dは、ステップS565から処理を分岐させ、図19に係るタイムサービス品判定サブルーチンを終了するとともに、図18に係る投入商品リストテーブル更新サブルーチンも終了し、図17のステップS503へ処理を進める。一方、ステップS561の検索により検出されたレコードの中の時間帯に、ステップS564で読み取った現在時刻が含まれていた場合、CPU20dは、ステップS566へ処理を進める。
【0138】
ステップS566では、CPU20dは、ステップS561の検索により検出されたレコードの中の割引額を、図17のステップS501特定した投入商品リストテーブル64における当該商品IDを含むレコードの「割引総額」フィールドの値に、加算する。その後、CPU20dは、図19に係るタイムサービス品判定サブルーチンを終了するとともに、図18に係る投入商品リストテーブル更新サブルーチンも終了し、図17のステップS503へ処理を進める。
【0139】
一方、図18のステップS512において、買物籠装置50から受信した全てのタグIDの中に、投入商品リストテーブル64に登録されているタグIDの何れとも一致しない余りのタグIDが存在していなかった場合、CPU20dは、ステップS512からステップS519へ処理を分岐させる。
【0140】
ステップS519では、CPU20dは、買物籠装置50から受信したタグIDの個数と、投入商品リストテーブル64に登録されているタグIDの個数とが一致するか否かを、判別する。そして、個数が一致した場合、CPU20dは、図18に係る投入商品リストテーブル更新サブルーチンを終了し、図17のステップS503へ処理を進める。一方、個数が一致しなかった場合、CPU20dは、ステップS519からステップS520へ処理を分岐させる。
【0141】
ステップS520では、CPU20dは、投入商品リストテーブル64に登録されている全てのタグIDの中から、買物籠装置50から受信したタグIDの何れとも一致しない余りのタグIDを特定し、特定した余りのタグIDを投入商品リストテーブル64から削除する。また、CPU20dは、特定した余りのタグIDを「タグID」フィールドに格納していたレコードの「個数」フィールドの値から1を減算する。その減算の結果、そのレコードの「個数」フィールドの値がゼロになったときには、CPU20dは、このレコード自体も削除する処理を行う。また、その減算の結果、そのレコードの「個数」フィールドの値が1以上である場合に、CPU20dは、更に、その値(個数)と、同じ買物籠IDが割り当てられている購入希望広告商品管理テーブル66における同じ商品IDのレコードの個数とを対比する。そして、投入商品リストテーブル64の個数が下回っていた場合には、CPU20dは、不足個数に1個当たりの割引額を乗じた額を、投入商品リストテーブル64における当該レコードの割引総額から減じる処理も行う。その後、CPU20dは、図18に係る投入商品リストテーブル更新サブルーチンを終了し、図17のステップS503へ処理を進める。
【0142】
ステップS503では、CPU20dは、規定数購入割引商品判定サブルーチンを実行する。
【0143】
図20は、規定数購入割引商品判定サブルーチンの流れを示す図である。
【0144】
規定数購入割引商品判定サブルーチンの開始後、CPU20dは、第1の処理ループL1を実行する。第1の処理ループL1では、CPU20dは、図17のステップS501で特定した投入商品リストテーブル64(図6参照)の中の全ての商品IDのそれぞれについて、順に、ステップS531乃至S535からなる処理を実行する。
【0145】
ステップS531では、CPU20dは、処理対象の商品IDを検索条件として、同じ買物籠IDが割り当てられている規定数購入割引商品管理テーブル68(図9参照)を検索する。
【0146】
次のステップS532では、CPU20dは、ステップS531の検索の結果、規定数購入割引商品管理テーブル68からレコードが検出されたか否かを、判別する。そして、規定数購入割引商品管理テーブル68からレコードが検出されていなかった場合、CPU20dは、ステップS532から処理を分岐させ、第1の処理ループL1におけるこの処理対象の回を終了する。一方、規定数購入割引商品管理テーブル68からレコードが検出されていた場合、CPU20dは、ステップS532からステップS533へ処理を進める。
【0147】
ステップS533では、CPU20dは、ステップS501で特定した投入商品リストテーブル64における処理対象の商品IDを含むレコードの「個数」フィールドの値(個数)を、読み出す。
【0148】
次のステップS534では、CPU20dは、ステップS533で読み出した個数が、
ステップS531の検索により検出されたレコードの「規定数」フィールドの値(規定数)以上であるか否かを、判別する。そして、ステップS533で読み出した個数が、規定数未満であった場合、CPU20dは、ステップS534から処理を分岐させ、第1の処理ループL1におけるこの処理対象の回を終了する。一方、ステップS533で読み出した個数が、規定数以上であった場合、CPU20dは、ステップS535へ処理を進める。
【0149】
ステップS535では、CPU20dは、ステップS531の検索により検出されたレコードに含まれる投入数到達フラグを、「0」から「1」に切り替える。その後、CPU20dは、第1の処理ループL1におけるこの処理対象の回を終了する。
【0150】
CPU20dは、投入商品リストテーブル64(図6参照)の中の全ての商品IDについて、ステップS531乃至S535からなる処理を実行し終えると、第1の処理ループL1から離脱し、図20に係る規定数購入割引商品判定サブルーチンを終了して、図17のステップS504へ処理を進める。
【0151】
ステップS504では、CPU20dは、内訳画面データ生成サブルーチンを実行する。
【0152】
図21は、内訳画面データ生成サブルーチンの流れを示す図である。
【0153】
内訳画面データ生成サブルーチンの開始後、最初のステップS541では、CPU20dは、図17のステップS501で特定した投入商品リストテーブル64の内容に基づいて、内訳情報を生成する。内訳情報は、商品ごとに、商品名と小計(単価×個数−割引総額)とを含んでいるとともに、小計の合計を含んでいる。
【0154】
次のステップS542では、CPU20dは、「0」状態の投入完了フラグを検索条件として、同じ買物籠IDが割り当てられている購入希望広告商品管理テーブル66を検索する。
【0155】
次のステップS543では、CPU20dは、ステップS542の検索の結果、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されたか否かを、判別する。そして、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されていなかった場合、CPU20dは、ステップS543からステップS547へ処理を分岐させる。一方、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されていた場合、CPU20dは、ステップS544へ処理を進める。
【0156】
ステップS544では、CPU20dは、ステップS542の検索により検出されたレコードの「広告種別フラグ」フィールドの値(広告種別フラグ)に基づいて、検出されたレコードに係る広告商品が買得品であるかタイムサービス品であるかを、判別する。そして、検出されたレコードに係る広告商品が買得品であった場合、CPU20dは、ステップS546へ処理を進める。一方、検出されたレコードに係る広告商品がタイムサービス品であった場合、CPU20dは、ステップS544からステップS545へ処理を分岐させる。
【0157】
ステップS545では、CPU20dは、ステップS542の検索により検出されたレコードに含まれる時間帯を現在時刻が経過しているか否かを、判別する。そして、現在時刻が当該時間帯を経過していた場合、CPU20dは、ステップS547へ処理を進める。一方、現在時刻が当該時間帯を経過していなかった場合、CPU20dは、ステップS545からステップS546へ処理を分岐させる。
【0158】
ステップS546では、CPU20dは、商品情報管理テーブル63(図5参照)から、ステップS542の検出により検出されたレコードと同じ商品IDを含むレコードを読み出し、読み出したレコードの「売場図」フィールドの値に基づいて、売場図イメージデータ62をストレージユニット20cから取得する。その後、CPU20dは、ステップS547へ処理を進める。
【0159】
ステップS547では、CPU20dは、ステップS541で生成した内訳情報に基づいて、図示せぬ内訳画面を表示するための内訳画面データを生成する。本実施形態では、図示せぬ内訳画面には、商品名と小計が、商品毎に列挙されるとともに、小計の合計が記述されている。また、CPU20dは、この時点で売場図イメージデータ62を取得している場合(ステップS546を経ている場合)、その売場図イメージデータ62そのもの、又は、その売場図イメージデータ62の取得手段(例えばリンクボタン)として機能するサムネイルと、買い忘れの広告商品がある旨とが、内訳画面に含まれるよう、内訳画面データを生成する。このような内訳画面データを生成した後、CPU20dは、図21に係る内訳画面データ生成サブルーチンを終了し、図17のステップS505へ処理を進める。
【0160】
なお、これらステップS501乃至S504を実行するCPU20dは、前述した生成部に相当している。
【0161】
ステップS505では、CPU20dは、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、ステップS504(ステップS547)で生成した内訳画面データを送信する。その後、CPU20dは、図17に係る買物籠管理処理を終了する。
【0162】
なお、このステップS505を実行するCPU20dは、前述した第2の送信部に相当している。
【0163】
〈帳場進退検出〉
買物籠装置50では、主電源が投入されると、CPU50gが、フラッシュメモリユニット50fから帳場進退検出プログラム53を読み出して、帳場進退検出処理を開始するようになっている。
【0164】
図22は、帳場進退検出処理の流れを示す図である。
【0165】
帳場進退検出処理の開始後、最初のステップS601では、CPU50gは、自機が帳場領域が進入するまで、待機する。なお、帳場領域への進入は、無線LANユニット50eが帳場領域のアクセスポイント装置10と無線接続を確立することによって、検出される。そして、自機が帳場領域に進入すると、CPU50gは、ステップS602へ処理を進める。
【0166】
ステップS602では、CPU50gは、自機の買物籠IDと進入通知とを、無線LANユニット50eとアクセスポイント装置10とネットワークN1とを介して、店舗サーバ装置20へ送信する。
【0167】
次のステップS603では、CPU50gは、店舗サーバ装置20からネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して無線LANユニット50eに、画面データが送信されてくるまで、待機する。そして、店舗サーバ装置20から画面データを受信すると、CPU50gは、ステップS604へ処理を進める。
【0168】
ステップS604では、CPU50gは、ステップS603で受信した画面データに基づいて、画面を表示する。その後、CPU50gは、ステップS605へ処理を進める。
【0169】
ステップS605では、CPU50gは、自機が帳場領域から退出したか否かを、判別する。なお、帳場領域からの退出は、無線LANユニット50eが帳場領域のアクセスポイント装置10との無線接続を切断されることによって、検出される。そして、自機が帳場領域から退出していなかった場合、CPU50gは、ステップS605からステップS606へ処理を分岐させる。
【0170】
ステップS606では、CPU50gは、ステップS604で表示した画面においてボタンがクリックされたか(タッチされたか)否かを、判別する。そして、ステップS604で表示した画面においてボタンがクリックされていなかった場合、CPU50gは、ステップS606から処理を分岐させ、ステップS605へ処理を戻す。
【0171】
ステップS605及びS606の処理ループを実行中に、ステップS604で表示した画面においてボタンがクリックされていた(タッチされていた)場合、CPU50gは、ステップS606からステップS607へ処理を進める。
【0172】
ステップS607では、CPU50gは、クリックされた(タッチされた)ボタンに埋め込まれている情報と、クリックされた(タッチされた)時点でテキストボックス等の入力欄に情報が入力されていた場合にはその入力されていた情報と、買物籠IDとを、無線LANユニット50eとアクセスポイント装置10とネットワークN1とを介して、店舗サーバ装置20へ送信する。その後、CPU50gは、ステップS603へ処理を戻し、店舗サーバ装置20から画面データが送られてくるまで待機する状態に戻る。
【0173】
また、ステップS605及びS606の処理ループを実行中に、自機が帳場領域から退出しすると、CPU50gは、ステップS605からステップS608へ処理を進める。
【0174】
ステップS608では、CPU50gは、自機の買物籠IDと退出通知とを、無線LANユニット50eとアクセスポイント装置10とネットワークN1とを介して、店舗サーバ装置20へ送信する。その後、CPU50gは、ステップS601へ処理を戻し、自機が帳場領域に進入するまで待機する状態に戻る。
【0175】
〈清算〉
店舗サーバ装置20では、買物籠装置50から買物籠IDと進入通知(ステップS602)とが送信されてくると、それを契機として、CPU20dが、ストレージユニット20cから、清算プログラム76を読み出して、清算処理を開始するようになっている。なお、CPU20dは、複数の買物籠装置50から進入通知があった場合、それぞれの買物籠装置50について、並行に、清算処理を実行する。
【0176】
図23乃至図29は、清算処理の流れを示す図である。
【0177】
清算処理の開始後、最初のステップS701では、CPU20dは、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、図示せぬ清算開始指示入力画面を表示するための清算開始指示入力画面データを送信する。本実施形態では、図示せぬ清算開始指示入力画面には、清算手続を開始させるための清算ボタンが、含まれている。清算ボタンには、清算の開始指示を示す情報が、埋め込まれている。なお、買物籠装置50は、この清算開始指示入力画面データを受信すると、図示せぬ清算開始指示入力画面をディスプレイユニット50aに表示する(ステップS604)。
【0178】
次のステップS702では、CPU20dは、買物籠装置50から退出通知(ステップS608)が送信されたか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から退出通知が送信されていなかった場合、CPU20dは、ステップS702からステップS703へ処理を分岐させる。
【0179】
ステップS703では、CPU20dは、図示せぬ清算開始指示入力画面の清算ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信したか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から情報を受信していなかった場合、CPU20dは、ステップS703から処理を分岐させ、ステップS702へ処理を戻す。
【0180】
ステップS702及びS703の処理ループの実行中に、買物籠装置50から退出通知を受信すると、CPU20dは、図23乃至図29に係る清算処理を終了する。
【0181】
また、ステップS702及びS703の処理ループの実行中に、図示せぬ清算開始指示入力画面の清算ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信すると、CPU20dは、ステップS703から図24のステップS704へ処理を進める。
【0182】
ステップS704では、CPU20dは、受信した買物籠IDに基づいて、投入商品リストテーブル64(図6参照)、購入希望広告商品管理テーブル66(図8参照)、規定数購入割引商品管理テーブル68(図9参照)、及び、購入予約商品管理テーブル69(図10参照)を、特定する。
【0183】
次のステップS705では、CPU20dは、ステップS704で特定した購入予約商品管理テーブル69と投入商品リストテーブル64の内容に基づいて、内訳情報を生成する。前述したように、内訳情報は、商品ごとに、商品名と小計(単価×個数−割引総額)とを含んでいるとともに、小計の合計を含んでいる。なお、購入予約商品管理テーブル69の各レコードについては、CPU20dは、商品IDに対応する単価を商品情報管理テーブル63(図5参照)から読み出し、読み出した単価に個数と割引率とを乗じて割引総額を算出する処理も行う。
【0184】
次のステップS706では、CPU20dは、「0」状態の投入完了フラグを検索条件として、ステップS704で特定した購入希望広告商品管理テーブル66を検索する。
【0185】
次のステップS707では、CPU20dは、ステップS706の検索の結果、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されたか否かを、判別する。そして、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されていなかった場合、CPU20dは、ステップS707からステップS709へ処理を分岐させる。一方、購入希望広告商品管理テーブル66からレコードが検出されていた場合、CPU20dは、ステップS708へ処理を進める。
【0186】
ステップS708では、CPU20dは、買い忘れ通知情報を生成する。買い忘れ通知情報は、購入を希望していたにも拘わらず買物籠に投入されていない買得品(広告商品)を清算者(購求者)に通知するための情報である。買い忘れ通知情報には、ステップS706の検索により検出されたレコードに含まれる商品IDや、その商品IDに対応する商品名が、含まれる。買い忘れ通知情報を生成した後、CPU20dは、ステップS709へ処理を進める。
【0187】
ステップS709では、CPU20dは、「0」状態の投入数到達フラグを検索条件として、ステップS704で特定した規定数購入割引商品管理テーブル68を検索する。
【0188】
次のステップS710では、CPU20dは、ステップS709の検索の結果、規定数購入割引商品管理テーブル68からレコードが検出されたか否かを、判別する。そして、規定数購入割引商品管理テーブル68からレコードが検出されていなかった場合、CPU20dは、ステップS710から図25のステップS712へ処理を分岐させる。一方、規定数購入割引商品管理テーブル68からレコードが検出されていた場合、CPU20dは、ステップS711へ処理を進める。
【0189】
ステップS711では、CPU20dは、未使用クーポン通知情報を生成する。未使用クーポン通知情報は、取得していたにも拘わらず買物籠に規定数投入されていない規定数割引商品(クーポン商品)を清算者(購求者)に通知するための情報である。未使用クーポン通知情報には、ステップS709の検索により検出されたレコードに含まれる商品IDや、その商品IDに対応する商品名が、含まれる。未使用クーポン通知情報を生成した後、CPU20dは、図25のステップS712へ処理を進める。
【0190】
ステップS712では、CPU20dは、ステップS705で生成した内訳情報に基づいて、図示せぬ清算手続画面を表示するための清算手続画面データを生成する。本実施形態では、図示せぬ清算手続画面には、商品名と小計が、商品毎に列挙されるとともに、小計の合計が記述されている。また、図示せぬ清算手続画面には、清算手続を続行させるための続行ボタンが、含まれている。続行ボタンには、清算手続の続行指示を示す情報が、埋め込まれている。なお、CPU20dは、この時点で買い忘れ通知情報が生成されている場合(ステップS708を経ている場合)、その買い忘れ通知情報が清算手続画面に含まれるよう、清算手続画面データを生成する。また、CPU20dは、この時点で未使用クーポン通知情報が生成されている場合(ステップS711を経ている場合)、その未使用クーポン通知情報が清算手続画面に含まれるよう、清算手続画面データを生成する。
【0191】
次のステップS713では、CPU20dは、ステップS712で生成した清算手続画面データを、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ送信する。なお、買物籠装置50は、この清算手続画面データを受信すると、図示せぬ清算手続画面をディスプレイユニット50aに表示する(ステップS604)。
【0192】
次のステップS714では、CPU20dは、買物籠装置50から退出通知(ステップS608)が送信されたか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から退出通知が送信されていなかった場合、CPU20dは、ステップS714からステップS715へ処理を分岐させる。
【0193】
ステップS715では、CPU20dは、図示せぬ清算手続画面の続行ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信したか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から情報を受信していなかった場合、CPU20dは、ステップS715から処理を分岐させ、ステップS714へ処理を戻す。
【0194】
ステップS714及びS715の処理ループの実行中に、買物籠装置50から退出通知を受信すると、CPU20dは、図23乃至図29に係る清算処理を終了する。
【0195】
また、ステップS714及びS715の処理ループの実行中に、図示せぬ清算手続画面の続行ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信すると、CPU20dは、ステップS715からステップS716へ処理を進める。
【0196】
ステップS716では、CPU20dは、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、図示せぬ清算方法選択画面を表示するための清算方法選択画面データを送信する。本実施形態では、図示せぬ清算方法選択画面には、2個の選択ボタンが含まれている。1個目のボタンは、RFICカードをRFICカードリーダライタユニット50dに翳すことによりRFICカード内の残金にて購入代金を清算することを選択するためのボタンである。2個目のボタンは、従業員に現金を支払うことにより購入代金を精算することを選択するためのボタンである。各選択ボタンには、清算方法の種類を示す情報が、埋め込まれている。なお、買物籠装置50は、この清算方法選択画面データを受信すると、図示せぬ清算方法選択画面をディスプレイユニット50aに表示する(ステップS604)。
【0197】
次のステップS717では、CPU20dは、買物籠装置50から退出通知(ステップS608)を受信したか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から退出通知を受信していなかった場合、CPU20dは、ステップS717からステップS718へ処理を分岐させる。
【0198】
ステップS718では、CPU20dは、図示せぬ清算方法選択画面の選択ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信したか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から情報を受信していなかった場合、CPU20dは、ステップS718から処理を分岐させ、ステップS717へ処理を戻す。
【0199】
ステップS717及びS718の処理ループの実行中に、買物籠装置50から退出通知を受信すると、CPU20dは、図23乃至図29に係る清算処理を終了する。
【0200】
また、ステップS717及びS718の処理ループの実行中に、図示せぬ清算方法選択画面の選択ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信すると、CPU20dは、ステップS718から図26のステップS719へ処理を進める。
【0201】
ステップS719では、CPU20dは、図示せぬ清算方法選択画面においてクリックされた(タッチされた)ボタンがRFICカードでの清算を選択するボタンであるか否かを、判別する。そして、図示せぬ清算方法選択画面においてクリックされた(タッチされた)ボタンがRFICカードでの清算を選択するボタンであった場合、CPU20dは、ステップS720へ処理を進める。
【0202】
次のステップS720では、CPU20dは、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、図示せぬタッチ指示画面を表示するためのタッチ指示画面データを送信する。本実施形態では、図示せぬタッチ指示画面には、清算者(購求者)が所有するRFICカードを買物籠装置50のRFICカードリーダライタユニット50dに翳すよう指示する旨が、記述されている。なお、買物籠装置50は、このタッチ指示画面データを受信すると、図示せぬタッチ指示画面をディスプレイユニット50aに表示する(ステップS604)。また、清算者(購求者)が、自分のRFICカードをRFICカードリーダライタユニット50dに翳すと、買物籠装置50が、RFICカードリーダライタユニット50dを介して清算者のRFICカードから専用コードを読み取り、読み取った専用コードを図示せぬ決済サーバ装置に送信するようになっている。その決済サーバ装置は、買物籠装置50から送られてきた専用コードを登録されているものと照合し、認証が取れると、店舗サーバ装置20から決済情報を取得して、清算者の残高から合計金額を差し引き、清算が完了した旨の通知を店舗サーバ装置20に送信するようになっている。買物籠装置50と店舗サーバ装置20と
には、RFICカードによる決済機能を実現するためのソフトウエアが、予め組み込まれている。
【0203】
次のステップS721では、CPU20dは、図示せぬ決済サーバ装置から、清算が完了した旨の通知を受信するまで、待機する。そして、図示せぬ決済サーバ装置から、清算が完了した旨の通知を受信すると、CPU20dは、図28のステップS732へ処理を進める。
【0204】
一方、ステップS719において、図示せぬ清算方法選択画面においてクリックされた(タッチされた)ボタンがRFICカードでの清算を選択するボタンでなかった場合(すなわち、タッチされたボタンが現金での清算を選択するボタンであった場合)、CPU20dは、ステップS719からステップS722へ処理を分岐させる。
【0205】
ステップS722では、CPU20dは、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、図示せぬ管理者ID入力画面を表示するための管理者ID入力画面データを送信する。本実施形態では、図示せぬ管理者ID入力画面には、暗証番号を入力するためのテキストボックス等の入力欄と、テンキーと、清算手続を続行させるための続行ボタンとが含まれている。続行ボタンには、清算手続の続行指示を示す情報が、埋め込まれている。なお、買物籠装置50は、この管理者ID入力画面データを受信すると、図示せぬ管理者ID入力画面をディスプレイユニット50aに表示する。帳場に居る従業員が、清算者(購求者)から買物籠を受け取り、その買物籠の買物籠装置50がディスプレイユニット50aに表示している図示せぬ管理者ID入力画面のテンキーをタッチして、入力欄に自分の管理者IDを入力し、続行ボタンをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50は、清算手続の続行指示を示す情報と入力欄内の管理者IDと買物籠IDとを店舗サーバ装置20に送信する(ステップS607)。
【0206】
次のステップS723では、CPU20dは、買物籠装置50から退出通知(ステップS608)を受信したか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から退出通知を受信していなかった場合、CPU20dは、ステップS723からステップS724へ処理を分岐させる。
【0207】
ステップS724では、CPU20dは、図示せぬ管理者ID入力画面の続行ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信したか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から情報を受信していなかった場合、CPU20dは、ステップS724から処理を分岐させ、ステップS723へ処理を戻す。
【0208】
ステップS723及びS724の処理ループの実行中に、買物籠装置50から退出通知を受信すると、CPU20dは、図23乃至図29に係る清算処理を終了する。
【0209】
また、ステップS723及びS724の処理ループの実行中に、図示せぬ管理者ID入力画面の続行ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信すると、CPU20dは、ステップS724から図27のステップS725へ処理を進める。
【0210】
ステップS725では、CPU20dは、ステップS724で買物籠装置50から受信した管理者IDを検索条件として、管理者情報管理テーブル61(図4参照)を検索する。
【0211】
次のステップS726では、CPU20dは、管理者情報管理テーブル61からレコー
ドが検出されたか否かを、判別する。そして、管理者情報管理テーブル61からレコードが検出されていなかった場合、CPU20dは、ステップS726からステップS727へ処理を分岐させる。
【0212】
ステップS727では、CPU20dは、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、図示せぬ再入力画面を表示するための再入力画面データを送信する。図示せぬ再入力画面は、図示せぬ管理者ID入力画面と全く同じ構成となっている。従って、帳場に居る従業員が、清算者(購求者)から買物籠を受け取り、その買物籠の買物籠装置50がディスプレイユニット50aに表示している図示せぬ管理者ID入力画面のテンキーをタッチして、入力欄に自分の管理者IDを入力し、続行ボタンをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50は、清算手続の続行指示を示す情報と入力欄内の管理者IDと買物籠IDとを店舗サーバ装置20に送信する(ステップS607)。
【0213】
次のステップS728では、CPU20dは、買物籠装置50から退出通知(ステップS608)を受信したか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から退出通知を受信していなかった場合、CPU20dは、ステップS728からステップS729へ処理を分岐させる。
【0214】
ステップS729では、CPU20dは、図示せぬ再入力画面の続行ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信したか否かを、判別する。そして、買物籠装置50から情報を受信していなかった場合、CPU20dは、ステップS729から処理を分岐させ、ステップS728へ処理を戻す。
【0215】
ステップS728及びS729の処理ループの実行中に、買物籠装置50から退出通知を受信すると、CPU20dは、図23乃至図29に係る清算処理を終了する。
【0216】
また、ステップS728及びS729の処理ループの実行中に、図示せぬ再入力画面の続行ボタンがクリックされる(タッチされる)ことにより買物籠装置50から送信される情報を受信すると、CPU20dは、ステップS729からステップS725へ処理を戻し、再度、管理者情報管理テーブルの検索を行う。
【0217】
一方、ステップS726において、管理者情報管理テーブル61からレコードが検出されていた場合、CPU20dは、ステップS730へ処理を進める。
【0218】
ステップS730では、CPU20dは、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、図示せぬ現金清算完了入力画面を表示するための現金清算完了入力画面データを送信する。本実施形態では、図示せぬ現金清算完了入力画面には、清算手続を完了させるための清算完了ボタンが含まれている。清算完了ボタンには、清算手続の完了を示す情報が、埋め込まれている。なお、買物籠装置50は、この現金清算完了入力画面データを受信すると、図示せぬ現金清算完了入力画面をディスプレイユニット50aに表示する。帳場に居る従業員が、清算者(購求者)から現金を受け取り、清算を済ませた後で、買物籠装置50がディスプレイユニット50aに表示している図示せぬ現金清算完了入力画面の清算完了ボタンをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50は、清算手続の完了を示す情報と買物籠IDとを店舗サーバ装置20に送信する(ステップS607)。
【0219】
次のステップS731では、CPU20dは、ステップS730で現金清算完了入力画面データを送信した買物籠装置50から、清算手続の完了を示す情報を受信するまで、待機する。そして、買物籠装置50から、清算手続の完了を示す情報を受信すると、CPU
20dは、図28のステップS732へ処理を進める。
【0220】
ステップS732では、CPU20dは、ステップS704で特定した購入予約商品管理テーブル69(図10)からレコードを検索する。
【0221】
次のステップS733では、CPU20dは、ステップS732の検索の結果、購入予約商品管理テーブル69からレコードが検出されたか否かを、判別する。そして、購入予約商品管理テーブル69からレコードが検出されていなかった場合、CPU20dは、図29のステップS739へ処理を進める。一方、購入予約商品管理テーブル69からレコードが検出されていた場合、CPU20dは、ステップS733からステップS734へ処理を分岐させる。
【0222】
ステップS734では、CPU20dは、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、図示せぬ暗証番号入力画面を表示するための暗証番号入力画面データを送信する。本実施形態では、図示せぬ暗証番号入力画面には、暗証番号を入力するためのテキストボックス等の入力欄と、テンキーと、暗証番号の入力手続を完了させるための照会ボタンが含まれている。照会ボタンには、暗証番号の入力手続の完了を示す情報が、埋め込まれている。なお、買物籠装置50は、この暗証番号入力画面データを受信すると、図示せぬ暗証番号入力画面をディスプレイユニット50aに表示する。清算者(購求者)が、買物籠装置50がディスプレイユニット50aに表示している図示せぬ暗証番号入力画面のテンキーをタッチして、入力欄に暗証番号を入力し、照会ボタンをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50は、暗証番号の入力手続の完了を示す情報と入力欄内の暗証番号と買物籠IDとを店舗サーバ装置20に送信する(ステップS607)。
【0223】
次のステップS735では、CPU20dは、ステップS734で暗証番号入力画面データを送信した買物籠装置50から、暗証番号の入力手続の完了を示す情報を受信するまで、待機する。そして、買物籠装置50から、暗証番号の入力手続の完了を示す情報を受信すると、CPU20dは、ステップS736へ処理を進める。
【0224】
ステップS736では、CPU20dは、ステップS735で買物籠装置50から受信した暗証番号を、ステップS732の検索により検出されたレコードに含まれる暗証番号と対比する。
【0225】
次のステップS737では、CPU20dは、ステップS736の対比により暗証番号同士が一致しているか否かを、判別する。そして、暗証番号同士が一致していなかった場合、CPU20dは、ステップS737からステップS734へ処理を戻し、清算者(購求者)から再度暗証番号を受け付ける処理を行う。一方、暗証番号同士が一致していた場合、CPU20dは、ステップS738へ処理を進める。
【0226】
ステップS738では、CPU20dは、ステップS732の検索により検出されたレコードに含まれる商品IDに基づいて、商品情報管理テーブル63から、予約割引商品に係る商品情報を取得し、その取得した商品情報に基づく内容の引換券を印刷するための印刷データを生成し、その生成した印刷データの印刷装置30への出力を印刷プログラム77に実行させる。その後、CPU20dは、図29のステップS739へ処理を進める。
【0227】
ステップS739では、CPU20dは、ネットワークN1とアクセスポイント装置10とを介して、受信した買物籠IDにて特定される買物籠装置50へ、図示せぬ領収書要否照会画面を表示するための領収書要否照会画面データを送信する。本実施形態では、図示せぬ領収書要否照会画面には、領収書を出力させるための領収書ボタンと、領収書の出
力を行うことなく帳場での手続を完了させるための不要ボタンとが、含まれている。領収書ボタンには、領収書の印刷指示を示す情報が、埋め込まれている。不要ボタンには、領収書が不要であることを示す情報が、埋め込まれている。なお、買物籠装置50は、この領収書要否照会画面データを受信すると、図示せぬ領収書要否照会画面をディスプレイユニット50aに表示する。清算者(購求者)が、買物籠装置50がディスプレイユニット50aに表示している図示せぬ領収書要否照会画面の領収書ボタン又は不要ボタンをクリックする(タッチする)と、買物籠装置50は、クリックされたボタンに埋め込まれている情報と買物籠IDとを店舗サーバ装置20に送信する(ステップS607)。
【0228】
次のステップS740では、CPU20dは、ステップS739で領収書要否照会画面データを送信した買物籠装置50から、クリックされたボタンに埋め込まれている情報を受信するまで、待機する。そして、買物籠装置50から、クリックされたボタンに埋め込まれている情報を受信すると、CPU20dは、ステップS741へ処理を進める。
【0229】
ステップS741では、CPU20dは、ステップS740で買物籠装置50から受信した情報が、領収書の印刷指示を示す情報であるか否かを、判別する。そして、ステップS740で買物籠装置50から受信した情報が、領収書の印刷指示を示す情報でなかった場合(すなわち、当該情報が、領収書が不要であることを示す情報であった場合)、CPU20dは、ステップS741からステップS743へ処理を分岐させる。一方、ステップS740で買物籠装置50から受信した情報が、領収書の印刷指示を示す情報であった場合、CPU20dは、ステップS742へ処理を進める。
【0230】
ステップS742では、CPU20dは、ステップS705で生成された内訳情報に基づく内容の領収書を印刷するための印刷データを生成し、その生成した印刷データの印刷装置30への出力を印刷プログラム77に実行させる。その後、CPU20dは、ステップS743へ処理を進める。
【0231】
ステップS743では、CPU20dは、ステップS704で特定した投入商品リストテーブル64(図6参照)、購入希望広告商品管理テーブル66(図8参照)、規定数購入割引商品管理テーブル68(図9参照)、及び、購入予約商品管理テーブル69(図10参照)からレコードを全て削除するクリア処理を実行する。その後、CPU20dは、図23乃至図29に係る清算処理を終了する。
【0232】
《作用効果》
〈負荷低減〉
本実施形態の店舗システムによれば、購求者が、帳場領域以外の場所で、買物籠に商品を投入したり買物籠から商品を取り出したりすると、それに応じて、その買物籠に対応する投入商品リストテーブル64が更新され(ステップS401〜S404、S501、S502、S511〜S517、S519、S520)、買物籠装置50のディスプレイユニット50aに表示される内訳画面の内容が変化する(ステップS504、S541、S547、S505)。
【0233】
このとき、買物籠装置50は、買物籠内の電子タグ40からタグIDを取得して店舗サーバ装置20へ送信する処理と、店舗サーバ装置20から送られてくる画面データに基づいて画面を表示する処理とだけを実行しており、その一方、店舗サーバ装置20は、買物籠装置50が買物籠内の商品の電子タグ40から取得したタグIDを一時記憶する処理、一時記憶されるタグIDに対応する商品名や単価を読み出す処理、合計金額を集計する処理、及び、明細画面データや清算手続画面データを生成する処理を実行している。
【0234】
従って、本実施形態の店舗システムによれば、買物籠装置50に掛かる処理の負荷が、
各種の処理を行う従来の買物籠装置50に比べて、低減されている。
【0235】
〈買い忘れ防止〉
また、本実施形態の店舗システムによれば、予め定められた日時(広告タイミング)が来たときに、各買物籠装置50に広告画面データ65が配信されて、購求者に対して広告画面81が提示される(ステップS201〜S203、S101、S102)。購求者が、その広告画面81の商品ボタン81aにタッチすると、その商品ボタン81aに対応する広告商品(買得品又はタイムサービス品)が購入を希望する商品として購入希望広告商品管理テーブル66に登録される(S103、S104、S211〜S214)。そして、内訳画面データの生成時において、購入希望広告商品管理テーブル66に登録されている商品の中に、買物籠への投入が済んでいない商品があったときには(タイムサービス品に関しては、サービスタイムが経過する前まで)、その旨とその商品の売場図とが図示せぬ内訳画面に示されるようになる(ステップS542〜S547。また、精算時において、購入希望広告商品管理テーブル66に登録されている商品の中に、買物籠への投入が済んでいない商品があったときには、その旨が図示せぬ清算手続画面に示されるようになる(S706〜S708、S712)。
【0236】
従って、本実施形態の店舗システムによれば、購求者は、広告画面81に示された広告商品のうち、購入を希望する商品を、買い忘れることがない。
【0237】
〈クーポンの使い忘れ防止〉
また、本実施形態の店舗システムによれば、予め定められた日時(配布タイミング)が来たときに、各買物籠装置50にクーポン画面データ67が配信されて、購求者に対して図示せぬクーポン画面が提示される(ステップS301〜S303、S101、S102)。購求者が、その図示せぬクーポン画面の商品ボタンのうち、規定数購入割引商品の商品ボタンにタッチすると、その商品ボタンに対応するクーポン商品(規定数購入割引商品)がクーポンの適用を受けることを希望する商品として規定数購入割引商品管理テーブル68に登録される(S103、S104、S311〜S314、S320)。そして、精算時に、規定数購入割引商品管理テーブル68に登録されている商品の中に、買物籠への規定数以上の投入が済んでいない商品があったときには、クーポンが使われていない旨が図示せぬ清算手続画面に示されるようになる(ステップS709〜S712)。
【0238】
従って、本実施形態の店舗システムによれば、購求者は、図示せぬクーポン画面に示されたクーポンの適用を、忘れることがない。
【0239】
〈予約商品の適切な受け取り〉
また、本実施形態の店舗システムによれば、購求者が、図示せぬクーポン画面の商品ボタンのうち、予約割引商品の商品ボタンにタッチすると、暗証番号の入力手続を経て、その商品ボタンに対応するクーポン商品(予約割引商品)がクーポンの適用を受けることを希望する商品として購入予約商品管理テーブル69に登録される(S103、S104、S311、S312、S315〜S320)。そして、精算後に、購入予約商品管理テーブル69に商品が登録されていたときには、引換券が印刷されるようになる(ステップS732〜S738)。
【0240】
従って、本実施形態の店舗システムによれば、購求者は、図示せぬクーポン画面に示された予約割引商品を、他者に奪われることなく適切な時期に受け取ることができる。
【0241】
《ユニットに関する説明》
以上に説明した本実施形態において、買物籠装置50の各ユニット50a〜50h、及び、店舗サーバ装置20の各ユニット20a〜20eは、何れも、ソフトウエア要素とハ
ードウエア要素とから構成されていても良いし、ハードウエア要素のみで構成されていても良い。
【0242】
ソフトウエア要素としては、インターフェースプログラム、ドライバプログラム、テーブル、及び、データ、並びに、これらのうちの幾つかを組み合わせたものが、例示できる。これらは、後述のコンピュータ可読媒体に格納されたものであっても良いし、ROM[Read Only Memory]及びLSI[Large Scale Integration]などの記憶装置に固定的に
組み込まれたファームウエアであっても良い。
【0243】
また、ハードウエア要素としては、FPGA[Field Programmable Gate Array]、A
SIC[Application Specific Integrated Circuit]、ゲートアレイ、論理ゲートの組
み合わせ、信号処理回路、アナログ回路、及び、その他の回路が、例示できる。このうち、論理ゲートには、AND、OR、NOT、NAND、NOR、フリップフロップ、カウンタ回路などが、含まれていてもよい。また、信号処理回路には、信号値の加算、乗算、除算、反転、積和演算、微分、積分などを実行する回路要素が、含まれていてもよい。また、アナログ回路には、増幅、加算、乗算、微分、積分などを実行する回路要素が、含まれていてもよい。
【0244】
なお、前述した買物籠装置50の各ユニット50a〜50h、及び、店舗サーバ装置20の各ユニット20a〜20eをそれぞれ構成する要素は、以上に例示したものに限定されず、これらと等価な他の要素であっても良い。
【0245】
《ソフトウエア及びプログラムに関する説明》
以上に説明した本実施形態において、買物籠装置50内の各プログラム51〜53、店舗サーバ装置20内の各テーブル61、63、64、66、68、69、各データ62、65、67、及び、各プログラム71〜77、並びに、前述したソフトウエア要素は、何れも、ソフトウエア部品、手続き型言語による部品、オブジェクト指向ソフトウエア部品、クラス部品、タスクとして管理される部品、プロセスとして管理される部品、関数、属性、プロシジャ(手続き)、サブルーチン(ソフトウエアルーチン)、プログラムコードの断片又は部分、ドライバ、ファームウエア、マイクロコード、コード、コードセグメント、エクストラセグメント、スタックセグメント、プログラム領域、データ領域、データ、データベース、データ構造、フィールド、レコード、テーブル、マトリックステーブル、配列、変数、パラメータなどの要素を、含んでいても良い。
【0246】
また、前述した買物籠装置50内の各プログラム51〜53、前述した店舗サーバ装置20内の各テーブル61、63、64、66、68、69、各データ62、65、67、及び、各プログラム71〜77、並びに、前述したソフトウエア要素は、何れも、C言語、C++、Java(米国サンマイクロシステムズ社の商標)、ビジュアルベーシック(米国マイクロソフト社の商標)、Perl、Ruby、その他の多くのプログラミング言語により記述されたものであっても良い。
【0247】
また、前述した買物籠装置50内の各プログラム51〜53、前述した店舗サーバ装置20内の各テーブル61、63、64、66、68、69、各データ62、65、67、及び、各プログラム71〜77、並びに、前述したソフトウエア要素に含まれる命令、コード及びデータは、有線ネットワークカード及び有線ネットワークを通じて、又は、無線カード及び無線ネットワークを通じて、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに、送信又はローディングされても良い。
【0248】
前述した送信又はローディングにおいて、データ信号は、例えば搬送波に組み込まれることにより、有線ネットワーク又は無線ネットワーク上を移動する。但し、データ信号は
、前述した搬送波に依らず、いわゆるベースバンド信号のまま転送されても良い。このような搬送波は、電気的、磁気的又は電磁的な形態、光、音響、又は、その他の形態で、送信される。
【0249】
ここで、有線ネットワーク又は無線ネットワークは、例えば、電話回線、ネットワーク回線、ケーブル(光ケーブル、金属ケーブルを含む)、無線リンク、携帯電話アクセス回線、PHS[Personal Handyphone System]網、無線LAN[Local Area Network]、Bluetooth(ブルートゥース特別利益団体の商標)、車両搭載型無線通信(DSRC[Dedicated Short Range Communication]を含む)、及び、これらのうちの何れかからなるネットワークである。そして、このデータ信号は、命令、コード及びデータを含む情報を、ネットワーク上のノード又は要素に、伝達する。
【0250】
なお、前述した買物籠装置50内の各プログラム51〜53、前述した店舗サーバ装置20内の各テーブル61、63、64、66、68、69、各データ62、65、67、及び、各プログラム71〜77、並びに、前述したソフトウエア要素を構成する要素は、以上に例示したものに限定されず、これらと等価な他の要素であっても良い。
【0251】
《コンピュータ可読媒体に関する説明》
以上に説明した本実施形態における何れかの機能は、コード化されてコンピュータ可読媒体の記憶領域に格納されていても良い。この場合、その機能を実現するためのプログラムが、このコンピュータ可読媒体を介して、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに、提供され得る。コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータは、コンピュータ可読媒体の記憶領域からプログラムを読み出してそのプログラムを実行することによって、その機能を実現することができる。
【0252】
ここで、コンピュータ可読媒体とは、電気的、磁気的、光学的、化学的、物理的又は機械的な作用によって、プログラム及びデータ等の情報を蓄積するとともに、コンピュータに読み取られ得る状態でその情報を保持する記録媒体をいう。
【0253】
電気的又は磁気的な作用としては、ヒューズによって構成されるROM[Read Only Memory]上の素子へのデータの書き込みが、例示できる。磁気的又は物理的な作用としては、紙媒体上の潜像へのトナーの現像が、例示できる。なお、紙媒体に記録された情報は、例えば、光学的に読み取ることができる。光学的且つ化学的な作用としては、基盤上での薄膜形成又は凹凸形成が、例示できる。なお、凹凸の形態で記録された情報は、例えば、光学的に読み取ることができる。化学的な作用としては、基板上での酸化還元反応、又は、半導体基板上での酸化膜形成、窒化膜形成、若しくは、フォトレジスト現像が、例示できる。物理的又は機械的な作用としては、エンボスカードへの凹凸形成、又は、紙媒体へのパンチの穿孔が、例示できる。
【0254】
また、コンピュータ可読媒体の中には、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに着脱自在に装着できるものがある。着脱自在なコンピュータ可読媒体としては、DVD(DVD−R、DVD−RW、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、+R/+WR、BD(BD−R、BD−RE、BD−ROMを含む)、CD[Compact Disk](CD−R、CD−RW、CD−ROMを含む)、MO[Magneto Optical
]ディスク、その他の光ディスク媒体、フレキシブルディスク(フロッピーディスク(フロッピーは日立製作所社の商標)を含む)、その他の磁気ディスク媒体、メモリーカード(コンパクトフラッシュ(米国サンディスク社の商標)、スマートメディア(東芝社の商標)、SDカード(米国サンディスク社、松下電器産業社、東芝社の商標)、メモリースティック(ソニー社の商標)、MMC(米国ジーメンス社、米国サンディスク社の商標)など)、磁気テープ、及び、その他のテープ媒体、並びに、これらのうちの何れかを内蔵
した記憶装置が、例示できる。記憶装置には、DRAM[Dynamic Random Access Memory]又はSRAM[Static Random Access Memory]がさらに内蔵されたものもある。
【0255】
また、コンピュータ可読媒体の中には、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに固定的に装着されたものがある。この種のコンピュータ可読媒体としては、ハードディスク、DRAM、SRAM、ROM、EEPROM[Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory]、フラッシュメモリなどが、例示で
きる。
【図面の簡単な説明】
【0256】
【図1】本実施形態の店舗システムの構成図
【図2】買物籠装置の構成図
【図3】店舗サーバ装置の構成図
【図4】管理者情報管理テーブルを模式的に示す図
【図5】商品情報管理テーブルを模式的に示す図
【図6】投入商品リストテーブルを模式的に示す図
【図7】広告画面の一例を示す図
【図8】購入希望広告商品管理テーブルを模式的に示す図
【図9】規定数購入割引商品管理テーブルを模式的に示す図
【図10】購入予約商品管理テーブルを模式的に示す図
【図11】画面表示処理の流れを示す図
【図12】広告処理の流れを示す図
【図13】広告商品登録処理の流れを示す図
【図14】クーポン配布処理の流れを示す図
【図15】クーポン商品登録処理の流れを示す図
【図16】投入商品検出処理の流れを示す図
【図17】買物籠管理処理の流れを示す図
【図18】投入商品リストテーブル更新サブルーチンの流れを示す図
【図19】タイムサービス品判定サブルーチンの流れを示す図
【図20】規定数購入割引商品判定サブルーチンの流れを示す図
【図21】内訳画面データ生成サブルーチンの流れを示す図
【図22】帳場進退検出処理の流れを示す図
【図23】清算処理の流れを示す図
【図24】清算処理の流れを示す図
【図25】清算処理の流れを示す図
【図26】清算処理の流れを示す図
【図27】清算処理の流れを示す図
【図28】清算処理の流れを示す図
【図29】清算処理の流れを示す図
【符号の説明】
【0257】
10 アクセスポイント装置
20 店舗サーバ装置
20c ストレージユニット
61 管理者情報管理テーブル
62 売場図イメージデータ
63 商品情報管理テーブル
64 投入商品リストテーブル
65 広告画面データ
66 購入希望広告商品管理テーブル
67 クーポン画面データ
68 規定数購入割引商品管理テーブル
69 購入予約商品管理テーブル
71 広告プログラム
72 広告商品登録プログラム
73 クーポン配布プログラム
74 クーポン商品登録プログラム
75 買物籠管理プログラム
76 清算プログラム
77 印刷プログラム
30 印刷装置
40 電子タグ
50 買物籠装置
50a ディスプレイユニット
50b タッチスクリーンユニット
50c タグリーダユニット
50d RFICカードリーダライタユニット
50e 無線LANユニット
50f フラッシュメモリユニット
51 画面表示プログラム
52 投入商品検出プログラム
53 帳場進退検出プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子タグが取り付けられた商品を投入するための複数の買物籠と、前記複数の買物籠にそれぞれ取り付けられる複数の買物籠装置と、前記複数の買物籠装置と非接触ネットワークを介してデータを遣り取りする店舗サーバ装置とを有し、
各前記買物籠装置が、
自装置が取り付けられている買物籠の中に商品が投入されている場合に、その商品の電子タグから、その電子タグを一意に特定するタグ識別情報を、取得する取得部、
前記取得部が取得したタグ識別情報を前記店舗サーバ装置に送信する第1の送信部、及び、
前記店舗サーバ装置から画面データを受信すると、受信したその画面データに基づいて画面を表示する表示部
を備えるとともに、
前記店舗サーバ装置が、
商品を一意に特定する商品識別情報と、商品の単価と、商品に取り付けられる全ての電子タグのタグ識別情報とを含む商品情報を、商品ごとに、第1のテーブルに記憶する第1の記憶部、
何れかの前記買物籠装置の前記第1の送信部が送信したタグ識別情報を受信すると、前記第1のテーブルにおける受信したタグ識別情報に対応する商品識別情報と単価とに基づいて、それら商品識別情報と単価とが列挙されるとともに単価の合計が示された内訳画面を表示するための画面データを生成する生成部、及び、
前記生成部が生成した画面データをタグ識別情報の送信元の買物籠装置へ送信する第2の送信部
を備える
ことを特徴とする商品情報提示システム。
【請求項2】
前記店舗サーバ装置が、更に、
割引対象の商品に関する情報が表記されるとともに商品識別情報が埋め込まれた選択手段が列挙された広告画面を表示するための画面データを、各前記買物籠装置に送信する第3の送信部
を備え、
各前記買物籠装置が、更に、
前記店舗サーバ装置の前記第3の送信部が送信した画面データに基づいて前記表示部が表示した前記広告画面において、何れかの選択手段が選択されると、選択された選択手段に含まれる商品識別情報を前記店舗サーバ装置へ送信する第4の送信部
を備え、
前記店舗サーバ装置が、更に、
何れかの前記買物籠装置の前記第4の送信部が送信した商品識別情報を受信すると、第2のテーブルに記録する記録部
を備え、
前記店舗サーバ装置の前記生成部は、何れかの前記買物籠装置の前記第1の送信部が送信してきたタグ識別情報に対応する商品識別情報の中に、前記第2のテーブルに記録されている商品識別情報が存在していなかった場合、前記画面データに基づく前記内訳画面に、前記買物籠への投入忘れがある旨を記述する
ことを特徴とする請求項1記載の商品情報提示システム。
【請求項3】
電子タグが取り付けられた商品を投入するための複数の買物籠と、前記複数の買物籠にそれぞれ取り付けられる複数の買物籠装置と、前記複数の買物籠装置と非接触ネットワークを介してデータを遣り取りする店舗サーバ装置とを有するシステムにおいて、
各前記買物籠装置が、
自装置が取り付けられている買物籠の中に商品が投入されている場合に、その商品の電子タグから、その電子タグを一意に特定するタグ識別情報を、取得する取得手順、
前記取得手順で取得したタグ識別情報を前記店舗サーバ装置に送信する第1の送信手順、及び、
前記店舗サーバ装置から画面データを受信すると、受信したその画面データに基づいて画面を表示する表示手順
を実行するとともに、
前記店舗サーバ装置が、
何れかの前記買物籠装置が前記第1の送信手順で送信したタグ識別情報を受信すると、商品を一意に特定する商品識別情報と商品の単価と商品に取り付けられる全ての電子タグのタグ識別情報とを含む商品情報が商品ごとに格納された第1のテーブルにおける受信したタグ識別情報に対応する商品識別情報と単価とに基づいて、それら商品識別情報と単価とが列挙されるとともに単価の合計が示された内訳画面を表示するための画面データを生成する生成手順、及び、
前記生成手順で生成した画面データをタグ識別情報の送信元の買物籠装置へ送信する第2の送信手順
を実行する
ことを特徴とする商品情報提示方法。
【請求項4】
前記店舗サーバ装置が、更に、
割引対象の商品に関する情報が表記されるとともに商品識別情報が埋め込まれた選択手段が列挙された広告画面を表示するための画面データを、各前記買物籠装置に送信する第3の送信手順
を実行し、
各前記買物籠装置が、更に、
前記店舗サーバ装置が前記第3の送信手順で送信した画面データに基づいて前記表示部が表示した前記広告画面において、何れかの選択手段が選択されると、選択された選択手段に含まれる商品識別情報を前記店舗サーバ装置へ送信する第4の送信手順
を実行し、
前記店舗サーバ装置が、更に、
何れかの前記買物籠装置が前記第4の送信手順で送信した商品識別情報を受信すると、第2のテーブルに記録する記録手順
を実行し、
前記店舗サーバ装置が、
前記生成手順において、何れかの買物籠装置が前記第1の送信手順で送信してきたタグ識別情報に対応する商品識別情報の中に、前記第2のテーブルに記録されている商品識別情報が存在していなかった場合、前記画面データに基づく前記内訳画面には、前記買物籠への投入忘れがある旨を記述する
ことを特徴とする請求項3記載の商品情報提示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2009−294830(P2009−294830A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146644(P2008−146644)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】