説明

商品販売データ処理装置

【課題】優待自袋を持参した客に対して割増ポイントを付与することが可能になる。
【解決手段】商品データを入力するスキャナ45と、入力された商品データの1商品取引の買上商品を収容する優待自袋51を指定する優待自袋キー41iと、バーコードシート100から優待自袋データ100aを入力するスキャナ45と、優待自袋データ100aによりポイント設定テーブル120から優待自袋ポイントが付与されるとともに、優待自袋ポイントをレシート200に印字発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、POS(Point Of Sales:販売時点データ管理)端末等の商品販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、買上商品の商品登録を行うPOS端末などの商品販売データ処理装置では、店舗側が用意した買物袋を辞退して、客自身が用意した買物袋を用いて(以下、客自身が用意した買物袋を[自袋]という)買物した場合には、他の商品との交換や値引きなどに活用できるポイントを決済時に与えるものが知られている。
【0003】
また、商品の大きさに関するデータに基づいて1商品取引で買上げた商品を収容するに必要な買物袋データを算出し、その買物袋データに対応したポイントを客に与えることが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−171259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来例では、同じように自袋を用意した場合であっても1商品取引の買上商品を収容するための買物袋相当のポイントが客に与えられる。そのために、買上商品が少ない客と買上商品が多い客との間が不公平となることはない。
【0006】
しかしながら、1商品取引の買上商品を収容するための買物袋相当のポイントを算出するために個々の商品の大きさに関するデータを予め登録しなければならず、多種類の商品を販売する店舗においては、容易に実行することができるものではなかった。
【0007】
この発明は、店舗側が提供した買物袋(以下、優待自袋という)を利用する場合に、ポイントを与え、多種類の商品を販売する店舗であっても容易に実行することを可能とする商品販売データ処理装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の実施形態の商品販売データ処理装置は、商品データを入力するデータ入力手段と、優待自袋データを入力する前記データ入力手段と、優待自袋ポイントを設定するポイント設定手段と、前記データ入力手段により入力された1商品取引の買上商品を収容する優待自袋か否かを指定する優待自袋指定手段と、この優待自袋指定手段により優待自袋が用いる場合には、前記データ入力手段により入力された前記優待自袋データがバーコードデータ記憶手段に予め記憶されたバーコードデータと符合するときに、前記ポイント設定手段から優待自袋ポイントを付与するポイント付与手段と、このポイント付与手段により付与されたポイントを出力するポイント出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態に係るPOS端末の要部構成の一例を示すブロック図。
【図2】実施形態に係るキーボードのキーレアウトの一例を示す平面図。
【図3】実施形態に係るバーコードシートの一例を示す模式図。
【図4】実施形態に係るポイント設定テーブルの主要なデータ構造の一例を示す模式図。
【図5】実施形態に係る優待自袋の一例を示す模式図。
【図6】実施形態に係るPOS端末のCPUが実行する主要なステップを示す構成を示すフローチャート。
【図7】実施形態に係るレシートの一例を示す模式図。
【図8】実施形態に係るレシートの一例を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
なお、この実施形態は、スーパーマーケットなどにおけるチェックアウトカウンタに設置されているPOS端末などを含む商品販売データ処理装置に適用した場合について説明する。
【0012】
図1は、この実施形態に係るPOS端末11の要部構成を示すブロック図である。
【0013】
図1に示すように、POS端末11は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、時計部24と、I/O(Input/Output)ポート25と、通信コントローラ26と、キーコントローラ27と、第1表示コントローラ28と、第2表示コントローラ29と、プリンタコントローラ30と、スキャナコントローラ31およびカードコントローラ32等と、を備え、これらがアドレスバス、データバスなどのバスライン33で接続している。
【0014】
CPU21は、ROM22に記憶された各種プログラムを実行することによりPOS端末11の全体を制御する。
【0015】
ROM22には、CPU21が実行する各種プログラムが記憶されている。
【0016】
RAM23には、CPU21が各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶する。たとえば、商品の販売データを記憶するためのワークメモリエリアが設けられている。
【0017】
時計部24は、現在の日時を計時されるようになっている。
【0018】
I/Oポート25には、CPU21からの指令によりドロワ47に対して駆動信号が出力される。ドロワ47は、現金等を収容するために設けられており、駆動信号の入力により自動的に開放動作する。このドロワ47は、自動釣銭機能を有するものでもよい。また、モードスイッチ48からのモード選択信号を入力する。
【0019】
モードスイッチ48には、[登録]、[点検]、[精算]、[設定]などの各種業務モードを選択するためのスイッチである。たとえば、鍵のスイッチにて操作されることにより、その実行をCPU21に指令されるようになっている。
【0020】
ちなみに、[登録]とは、スキャナ45などにより客による買上商品の商品データが入力されると、その入力された商品データに基づいて図1に示すストアコンピュータ12に備えられた商品情報テーブル110を参照して取得された商品情報に基づいて買上商品の買上データがワークメモリエリアへ一時的に記憶される。
【0021】
そして、すべての商品入力が終了し、たとえば、預/現計キー41cの締め手段により当該1商品取引の入力終了が宣言されると、その1商品取引で客の買上商品の合計金額などを前面表示器42、客面表示器43に表示させ、そしてプリンタ44により買上データおよび自袋または優待自袋ポイント等をレシートに印字発行する業務のモードである。
【0022】
[点検]とは、ワークメモリエリアに記憶された買上商品の買上データを集計し、レポート出力する業務のモードである。
【0023】
[精算]とは、[点検]と同様に記憶された各商品の買上データを集計し、レポート出力した後、記憶された買上データをクリアする業務のモードである。
【0024】
[設定]とは、各種業務等を実行する上で必要なデータを予め設定して記憶する業務のモードである。
【0025】
通信コントローラ26は、有線または無線の伝送路を介してストアコンピュータ12との間でデータ通信を制御する。
【0026】
キーボードコントローラ27は、キーボード41から操作キーに対応したキー信号を取り込みCPU21に入力する。
【0027】
図2は、この実施形態に係るキーボード41の各種の操作キーのキーレアウトの一例を示す平面図である。
【0028】
図2に示すように、キーボード41の操作キーとしてたとえば、商品データや数値データを入力するための0〜9までの置数キー14a、PLU(price look up)コードであることを指令するPLUキー14b、1商品取引の代金を現金決済の商品入力の締めを宣言する預/現計キー41c、1商品取引の代金をクレジット決済の商品入力の締めを宣言するクレジットキー41d、1商品取引として商品データとして入力された商品の合計金額を出力する小計キー41e、置数の入力を買上点数として入力させるための乗算キー41f、直前に商品入力が行われた商品と同一の商品の商品入力を行うことを指示するためのリピートキー41g、客自身が買物袋(自袋)を用意するなどして買物袋を辞退した場合に指定する自袋キー41h、店舗が配布した優待自袋を持参した場合に指定する優待自袋キー41iおよびクリアキー41jなどを有する。
【0029】
前記自袋キー41hには、1商品取引分の買上商品を収容するための自袋を客が持参したか否かを指定することができる。そして、自袋キー41hを操作することで、決済処理時に客が買物袋を辞退した場合には、買上商品に対して割引額等のポイントを提供することが可能になる。
【0030】
ここで、自袋キー41hは、買物袋を辞退する場合の自袋指定手段として機能する。
【0031】
前記優待自袋キー41iには、1商品取引分の買上商品を収容するための優待自袋51(図5参照)を客が持参したか否かを指定することができる。そして、優待自袋キー41iを操作することで、決済処理時に客が優待自袋51を用いた場合には、買上商品に対して自袋よりもさらに多くの割引額等のポイントを提供することが可能になる。
【0032】
ここで、優待自袋キー41iは、優待自袋指定手段として機能する。
【0033】
第1表示コントローラ28には、当該POS端末11を操作するオペレータ(キャッシャ)に対して前面表示器42の駆動を制御してCPU21から与えられる表示データに対応した文字、画像を表示させる。
【0034】
第2表示コントローラ29には、客に対して客面表示器43の駆動を制御してCPU21から与えられる表示データに対応した文字、画像を表示させる。
【0035】
プリンタコントローラ30には、プリンタ44の駆動を制御してCPU21から供給される印字データをもとにレシートへ印字を行わせる。
【0036】
スキャナコントローラ31には、スキャナ45で読取られたデータの信号を取り込みCPU21に入力する。
【0037】
なお、スキャナ45で読取られたバーコードデータは、商品に表示されている商品データのバーコードデータや図3に示すように、バーコードシート100に表示されている各種のバーコードデータたとえば、優待自袋51(図5参照)の優待自袋バーコードデータ(以下、優待自袋データ)などである。ここにスキャナ45は、データ入力手段として機能する。
【0038】
図3は、バーコードシート100の一例を示す模式図である。
【0039】
図3に示すように、バーコードシート100には、各種のバーコードデータが表示されている。たとえば、優待自袋データ100a、米の秋田小町データ100b、などの各種バーコードデータが表示されている。
【0040】
このバーコードシート100には、大型商品やバーコードが貼れない商品などの特定商品のバーコードデータが記録されている。商品入力時に、たとえば、客が優待自袋51(図5参照)を持参している場合に、バーコードレシート100の優待自袋データ100aをスキャナ45により入力するときに利用することが可能になる。
【0041】
なお、バーコードシート100の優待自袋データ100a、米の秋田小町データ100b、などは、2元コードであってもよい。
【0042】
カードコントローラ32には、カードリーダライタ46でカードからの読取りデータの信号の取り込みCPU21に入力する。また、カードリーダライタ46でカードに書き込みデータをCPU21に出力する。
【0043】
ストアコンピュータ12には、特に、商品情報テーブル110、ポイント設定テーブル120、バーコードデータテーブル130が記憶管理されている。
【0044】
ここでは、前記ストアコンピュータ12のポイント設定テーブル120、バーコードデータテーブル130の各データは、POS端末11のRAM23または図示しないHDD(Hard Disk Drive)に所定時刻になるとダウンロードされるようになっている。
【0045】
図4は、ポイント設定テーブル120の一例を示す模式図である。
【0046】
図4に示すように、ポイント設定テーブル120には、自袋有および優待自袋有に対応して割引額のポイント(円)が設定されている。
【0047】
自袋有の場合には、ポイント=2円が設定されている。また、自袋が無い場合には、ポイントが付かない(0円)。
【0048】
さらに、優待自袋有りの場合には、割引額ポイント=4円が設定されている。
【0049】
ポイント設定テーブル130は、ポイント設定手段としての機能をする。
【0050】
図5は、この実施形態に係る優待自袋51の一例を示す模式図である。図5に示すように、優待自袋51は、店舗が客に予め配布しておいた買物袋である。
【0051】
この優待自袋51には、店舗名などのマーク51aが設けられている。このマーク51aは、店舗が配布した優待自袋51であることを証明するためのものである。
【0052】
具体的には、スキャナ45により優待自袋51に表示されたマーク51aに対応した優待自袋データ100aを図3に示したバーコードシート100から読み込んでPOS端末11やストアコンピュータ12などに予め記憶されたバーコードデータ記憶手段としてのバーコードデータテーブル130に含まれるバーコードデータの優待自袋データを読込むようになっている。
【0053】
たとえば、商品データ入力処理時に、買物袋を辞退した客が優待自袋51を提示した場合には、スキャナ45によりバーコードシート100から優待自袋データ100aを読み込んで、バーコードデータテーブル130に優待自袋データ101aが存在すると、優待自袋51が自店舗で配布した買物袋であると判定する。このとき、自店舗が配布した優待自袋51であることが証明された場合には、決済処理のときにポイントである割引額を割り増しするようになっている。
【0054】
すなわち、店舗が予め配布しておいた優待自袋51を持参し、繰り返し店舗を利用していると見込まれる客については、買物袋を辞退した際の割引額のポイントの割り増しを行う。
【0055】
これにより、買物袋の辞退を推進させるとともに、繰り返し店舗を利用するリピータを増加させることが可能となる。
【0056】
次に、このように構成された実施形態に係るPOS端末11のCPU21は、1商品取引処理の一例について図6のフローチャートに示すステップにしたがって説明する。このステップは、ROM22に記憶されているプログラムによって実現される。
【0057】
はじめに、CPU21は、ST11としてたとえば、スキャナ45などのデータ入力手段を介して買上商品の商品データが入力されると(ST11−YES)、ST12としてスキャナ45を介して入力された商品データに基づいて通信コントローラ26を介してストアコンピュータ12の商品情報テーブル110から商品情報を読み出し、読み出された商品情報に基づいて買上データをRAM23のワークメモリエリアに一時的に記憶するとともに前面表示部42および客面表示部43へ表示させる。
【0058】
このST11〜ST12の処理は、ST13としてキーボード41に設けられた預/現計キー41cなどが操作されて商品データ入力の締め処理が宣言されるまで商品データの入力が繰り返し行われる(ST13−NO)。
【0059】
次に、CPU21は、1商品取引のすべての買上商品についての商品データ入力が終了した場合には、キーボード41に設けられた預/現計キー41cが操作されて締め処理が宣言されると(ST13−YES)、1商品取引の買上商品の合計金額等を算出させるとともに、RAM23のワークメモリエリアに一時的に記憶する。
【0060】
次に、CPU21は、ST14として優待自袋キー41iの操作の有無を検出し、客が優待自袋51を持参しているか否か指定する(優待自袋指定手段)。すなわち、優待自袋51を客が持参し、優待自袋キー41iが操作し指定されると(ST14−YES)、ST11の買上商品の商品データ入力時に、スキャナ45によりバーコードシード100に記録された優待自袋データ100aを入力し、入力された優待自袋データ100aに基づいてバーコードデータテーブル130のバーコードデータと符合する。
【0061】
そして、優待自袋51の優待自袋データが有る場合には、CPU21は、ST16として優待自袋データ100aに対応するポイント設定テーブル120の優待自袋有を条件として優待自袋ポイント=4円を読み出して優待自袋ポイントを付与する(ポイント付与手段)。付与された優待自袋ポイント=4円をRAM23のワークメモリエリアに一時的に記憶させる。
【0062】
次に、ST18としてST13の締め処理で算出された買上商品の合計金額などとST16の優待自袋有りの条件で取得された優待自袋ポイント=4円で決済処理を行う。
【0063】
次に、CPU21は、ST19として図7に示すように、レシート200に優待自袋ポイント4円および合計金額等をプリンタ44により印字発行(ポイント出力手段)する。そして1商品取引処理を終了する。
【0064】
一方、客が優待自袋51を持参していなく、優待自袋51が無い場合には(ST14−NO)、CPU21は、自袋キー41hの操作の有無を検出し、客が自袋を持参しているか否かを指定する(自袋指定手段)。すなわち、ST15として1商品取引分の買上商品を収容するための自袋を客が持参し、たとえば、自袋キー41hが指定されると(ST15−YES)、CPU21は、ST17に進める。
【0065】
ST17では、自袋有に対応するポイント設定テーブル120の自袋有を条件として自袋ポイント=2円を読み出して自袋ポイントを付与する(ポイント付与手段)。付与された自袋ポイント=2円をRAM23のワークメモリエリアに一時的に記憶させる。
【0066】
次に、ST18の決済処理に進み、ST13の締め処理で算出された買上商品の合計金額とST17で取得した自袋ポイント=2円で決済処理を行う。
【0067】
次に、CPU21は、ST19として図8に示すように、レシート210に自袋ポイント2円および合計金額等をプリンタ44により印字発行(ポイント出力)する。そして1商品取引処理を終了する。
【0068】
また、客が自袋を持参しておらず、買物袋を客に提供する場合には(ST15―NO)、ST18に進める。
【0069】
CPU21は、ST18としてST13の締め処理で算出された買上商品の合計金額等に基づき決済処理を行う。
【0070】
次に、ST19として客が自袋を持参されていないので、自袋ポイントは付かない、通常のレシートをプリンタ44により印字出力する。そして1商品取引処理を終了する。
【0071】
図7は、この実施形態に係る優待自袋ポイントのレシート200の印字出力の一例を示す模式図である。
【0072】
具体的にはST19においてプリンタ44で出力されるレシート200の優待自袋ポイント4円を含む合計金額等が印字された部分を例示する模式図である。
【0073】
図8は、この実施形態に係る自袋のレシート210の印字出力の一例を示す模式図である。
【0074】
具体的にはST19においてプリンタ44で出力されるレシート210の自袋ポイント2円を含む合計金額等が印字された部分を例示する模式図である。
【0075】
この実施形態によれば、1商品取引処理における買上商品を収容する買物袋を店舗が提供するものではなく、客の持参した自袋または優待自袋を用いることで割引のポイントが得られる。
【0076】
この発明の実施形態において店舗が配布した優待自袋51は、優待自袋51に優待自袋データ100aに印刷することが必要なく。すなわち、バーコードシード100に記録された優待自袋データ100aをスキャナ45により入力してバーコードデータテーブル130のバーコードデータと符合され、符号が確認されると優待自袋51と証明することが可能になる。
【0077】
したがって優待自袋データ100aのバーコードを印刷することなく優待自袋51の製作も容易になる。また、優待自袋51は、バーコードがないので、バーコードを損傷することなく繰り返えし長く利用すること可能になる。
【0078】
このレシート200、210により、客は、買物袋を辞退した場合におけるポイントを確認することができる。
【0079】
なお、ポイントをレシートに印字発行するように、この実施例では説明したが各店舗が発行する店舗カードにカードリーダライタ46によりクーポンポイントを記録して提供してもよいことは勿論である。
【0080】
以上のように、この実施形態に係るPOS端末11は、決済処理時に客が買物袋を辞退し、1商品取引分の買上商品を収容するための買物袋を客に提供しない場合において、客が持参した自袋または優待自袋51に応じたポイントを提供することが可能であるため、多種類の商品の大きさなどを予め登録する手間を必要としない効果が得られる。
【0081】
なお、この実施形態では、客が優待自袋51を持参して提示した時に、その優待自袋51に設けられた店舗マーク51aに対してバーコードシート100の優待自袋データ100aをコード入力手段としてのスキャナ45で入力し、バーコードデータテーブル130に予め設定されたバーコードデータと符合する場合に、ポイントの割り増しを行う構成を例示した。
【0082】
しかしながら、バーコードシート100は、バーコードデータなどの予め記憶された情報との符号の有無を検証可能なデータが記憶された記憶媒体であれば、カードなどであってもよい。その形態は特に限定しない。
【0083】
また、バーコードシート100に記録された優待自袋データを記憶する記憶媒体としては、バーコードのほかQRコード(登録商標)などであってもよい。
【0084】
なお、この実施形態に限定されるものではなく、実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0085】
たとえば、この実施形態では、POS端末11とオンラインで接続されたストアコンピュータ12が商品情報テーブル110、ポイント設定テーブル120、バーコードデータテーブル130を記憶管理したが、POS端末11自体が図示しない、HDDに商品情報テーブル110、ポイント設定テーブル120、バーコードデータテーブル130を記憶管理することによって、単体のPOS端末11によりこの実施形態の商品販売データ処理装置を構成することも可能である。
【0086】
以上説明したように、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の段階ではその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能であるのは勿論である。
【符号の説明】
【0087】
11…POS端末、12…ストアコンピュータ、21…CPU、22…ROM、23…RAM、41…キーボード、41c…預/現計キー(締め手段)、41i…優待自袋キー(優待自袋指定手段)、44…プリンタ、45…スキャナ(データ入力手段)、51…優待自袋、100…バーコードシート、100a…優待自袋データ、120…ポイント設定テーブル(ポイント設定手段)、130…バーコードデータテーブル(バーコードデータ記憶手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品データを入力するデータ入力手段と、
優待自袋データを入力する前記データ入力手段と、
前記優待自袋ポイントを設定するポイント設定手段と、
前記データ入力手段により入力された1商品取引の買上商品を収容する優待自袋か否かを指定する優待自袋指定手段と、
この優待自袋指定手段により優待自袋が指定された場合には、前記データ入力手段により入力された前記優待自袋データがバーコードデータ記憶手段に予め記憶されたバーコードデータと符合するときに、符合された前記優待自袋データにより前記ポイント設定手段から優待自袋ポイントを付与するポイント付与手段と、
このポイント付与手段により付与された優待自袋ポイントを出力するポイント出力手段と、
を備えたことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
商品データを入力するデータ入力手段と、
優待自袋の優待自袋データを記録するバーコードシートと、
このバーコードシートの優待自袋データを入力する前記データ入力手段と、
前記優待自袋の優待自袋ポイントを設定するポイント設定手段と、
前記データ入力手段により入力された1商品取引の買上商品を収容する優待自袋か否かを指定する優待自袋指定手段と、
この優待自袋指定手段により優待自袋が指定された場合には、前記データ入力手段により入力された前記優待自袋データがバーコードデータ記憶手段に予め記憶されたバーコードデータと符合するときに、符合された前記優待自袋データにより前記ポイント設定手段から優待自袋ポイントを付与するポイント付与手段と、
このポイント付与手段により付与された優待自袋ポイントを出力するポイント出力手段と、
を備えたことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記ポイント出力手段は、
レシートに印字することを特徴とする請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記優待自袋指定手段は、
優待自袋キーを指定することを特徴とする請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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