商用自動車の架装物載置機構
【課題】貨物自動車の車種や貨物自動車側のツイストロックの設置位置等に制限されることなく、種々のコンテナを載置可能であり、しかも、コンテナ以外の載置対象物を貨物自動車に架装することが出来る貨物自動車の架装物載置機構及びその使用方法の提供。
【解決手段】車両本体(1)にボディー架装用装置(アタッチメント2)を設置して、ボディー架装用装置(2)に載置対象物(コンテナ3等)を載置することを特徴としている。
【解決手段】車両本体(1)にボディー架装用装置(アタッチメント2)を設置して、ボディー架装用装置(2)に載置対象物(コンテナ3等)を載置することを特徴としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種物品を搬送するための商用(貨物又は乗客輸送用)自動車で、搬送対象物を載置するための架装物載置機構に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、貨物用自動車で搬送対象物を収容するために、図18に示すように、シャシー100上に載置される載置対象物がコンテナ3である場合に、従来は、貨物用自動車のシャシー100側に緊締装置(ツイストロック)4を設置し、コンテナ3をツイストロック4によって固定していた。
【0003】
しかし、かかる従来技術では、シャシー100側のツイストロック4のオス部材41の設置位置とコンテナ3側のツイストロック受口(メス部材)42の位置とが正確に対応していないと、コンテナ3がシャシー100に十分に固定されないので危険である。
そのため、締結するコンテナ3側のツイストロック受口42の位置は、ツイストロック4のオス型41の設置位置に対応しているものに限定されてしまうという問題点があった。
そのため、車種毎に使用できるコンテナの種類が限られてしまい、コンテナ輸送の能力を制限してしまうこととなっていた。
【0004】
また、シャシー上にツイストロックを有する貨物自動車は載置対象物がコンテナのみに限定されてしまうため、かかる貨物自動車で搬送する貨物がコンテナに収容可能なものに限られてしまう。
そして、シャシー上にツイストロックを有する貨物自動車に載置対象物としてコンテナ以外の使用が出来ないということは、貨物自動車を用いた輸送システムの効率向上を妨げる要因となり得る。
【0005】
その他の従来技術として、ベースプレートと、その縦軸線上で回転可能に取り付けられるコンテナとを有するコンテナシステムが提案されている(特許文献1)。
しかし、この技術は同一のコンテナを異なる輸送機関に載置するためのものであり、同一の貨物自動車に複数種類のコンテナやその他の載置対象物を使用するという上述の課題に対処するものではない。
【特許文献1】特開2004−345693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、搬送対象物を載置する自動車の車種や車両側のツイストロックの設置位置等に制限されることなく、種々のコンテナ等を載置可能であり、しかも、コンテナ以外の搬送対象物をも架装することが出来る商用自動車の架装物載置機構及びその使用方法の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の商用自動車の架装物載置機構は、車両本体(1)にボディー架装用装置(アタッチメント2)を設置して、ボディー架装用装置(2)に載置対象物(コンテナ3等)を載置することを特徴としている(請求項1)。
【0008】
本発明の架装物載置機構において、ボディー架装用装置(2)は周縁部を特定する枠体(21)と、該枠体(21)で包囲された空間内に配置された補強部材(22、23)とを有し、該補強部材は車両の前後方向に延在する第1の部材(22)と、車両の左右方向に延在する第2の部材(23)とにより構成されているのが好ましい(請求項2)。
【0009】
ここで、第1の部材(22)は、車両のメインフレーム(サイドレール11)上に位置する様に構成されているのが好ましい(請求項3)。
或いは、第2の部材(23)は、車両のクロスメンバ(12)上に位置する様に構成されているのが好ましい(請求項4)。
さらに、周縁部を特定する前記枠体(21)は、車両本体(のサイドレール11)に取り付けられ且つボディー架装用装置(2)と結合するための緊締装置(4)によって緊締可能に配置されているのが好ましい(請求項5)。
【0010】
ここで、タイヤ(52、53、54)が位置する部分には枠体(21)、第1の部材(22)、第2の部材(23)の何れも位置していない(請求項6)。
【0011】
本発明の商用自動車に載置対象物を架装する方法は、ボディー架装用装置(アタッチメント2)を設置した商用自動車(1)に、該ボディー架装用装置(2)を介して載置対象物(コンテナ3など)を載置(設置)することを特徴としている(請求項7)。
【0012】
本発明においては、前記ボディー架装用装置(アタッチメント2)には、支持用の脚部(6)を取り付け、該脚部(6)は前記ボディー架装用装置(アタッチメント2)内に収容可能であり、且つ、必要に応じて前記ボディー架装用装置(アタッチメント2)から取り出して展開可能であるように構成するのが好ましい。
【0013】
上述した様な脚部(6)を備えた場合には、本発明の商用(貨物)自動車(1)と載置対象物(3)との分離方法を実施することが可能である。すなわち、本発明の商用自動車(1)と載置対象物(3)との分離方法は、
車両のエアサスペンション(7)にエアを供給して車両本体(1)の地上高さを高くした状態で、ボディー架装用装置(アタッチメント2)を支持する脚部(6)を展開し、
ボディー架装用装置(2)と車両本体(1)との結合を解除し、車両のエアサスペンション(7)からエアを排出して車両本体(1)の地上高さを低くして、展開した脚部(6)を地上に接地せしめ、載置対象物(コンテナ3など)を載置した状態のボディー架装用装置(2)を該脚部(6)により支持し、
車両本体(1)を移動して、載置対象物(3)を載置した状態のボディー架装用装置(2)を残存せしめ、以って、車両本体(1)から前記ボディー架装用装置(アタッチメント2)に載置された載置対象物(3)を取り外すことを特徴としている(請求項8)。
【0014】
本発明の商用自動車の架装物載置機構は、車両本体(1)にボディー架装用装置(アタッチメント2)を設置して、該ボディー架装用装置(2)に人員輸送用車体(30)を載置することを特徴としている(請求項9)。
上記ボディー架装用装置(2)は周縁部を特定する枠体(21)と、該枠体(21)で包囲された空間内に配置された補強部材(22、23)とを有し、該補強部材は車両の前後方向に延在する第1の部材(22)と、車両の左右方向に延在する第2の部材(23)とにより構成されているのが好ましい。
上記周縁部を特定する前記枠体(21)は、車両本体(のサイドレール11)に取り付けられ且つボディー架装用装置(2)と結合するための緊締装置(4)によって緊締可能に配置されているのが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
上述した構成を具備する本発明によれば、ツイストロック(4)或いはその他の緊締装置を使って貨物用自動車(1)にボディー架装用装置(アタッチメント2)を固定し、ツイストロック(4、4R)或いはその他の緊締装置(4F)を用いて当該ボディー架装用装置(アタッチメント2)に載置対象物(コンテナ3等)を固定するので、従来のコンテナシステムと同様に、載置対象物(コンテナ3など)が確実に貨物用自動車(1)に固定される。
そして、ボディー架装用装置(アタッチメント2)を介在させたことにより、貨物用自動車(1)のシャシー(110)上に設けられた緊締装置(4)の位置に対応するボディー架装用装置(アタッチメント2)を使用すれば、どのようなコンテナ或いは載置対象物(例えば、着脱式荷台)であっても、載置することが可能である。換言すれば、載置対象物(3)の投影面がボディー架装用装置(アタッチメント2)よりも大きくなければ、全てが貨物用自動車(1)に載置可能である。
【0016】
ここで、ボディー架装用装置(アタッチメント2)上に載置するのは、コンテナのみではない。トレーラハウスやバスの車室も載置可能である。
従来、ツイストロック(4)の配置を工夫して複数種類のコンテナ(3S、3M、3L等)を載せるものが存在するが、コンテナ以外の載置対象物も貨物自動車(1)に載置出来る様になる点で、本発明は優れている。
【0017】
ここで、上述した通り、貨物用自動車(1)に対して、ボディー架装用装置(アタッチメント2)は着脱自在であるので、ボディー架装用装置(アタッチメント2)が不要である場合、例えば、低床車両や、高さ制限のある冷凍車の場合などでは、ボディー架装用装置(アタッチメント2)を取り外し、車両(1)に直接、必要な設備(冷凍庫等)を取り付ければ良い。
なお、その際における取付け機構としては、ツイストロック等の従来公知の機構が全て適用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
添付図を参照して本発明の実施形態を説明する。
先ず、図1〜図10に基づいて、第1実施形態を説明する。
図1及び図2において、各車軸(車軸としては図示しないが、各車軸のタイヤ51(1軸目のタイヤ)、52(2軸目のタイヤ)、53(3軸目のタイヤ)、54(4軸目のタイヤ)が示されている)にエアサスペンション(のエアスプリング)7を有する4軸トラック1は、左右2本のメインフレーム(以降、メインフレームをサイドレールという)11と、その2本のサイドレール11に直交し、左右2本のサイドレール11を接続する複数のクロスメンバ12によって梯子状のシャシーフレーム110が形成されている。
【0019】
図4をも参照して、前記クロスメンバ12はクロスメンバの左右に溝形断面の補強部材であるガセット14を介して、左右のサイドレール11の内側に、例えば、図示しないリベットや、プラグ溶接等で接続されている。
【0020】
左右のサイドレール11の側面で、且つクロスメンバ12の脇の左右合計8箇所には、横梁13が突設されている。
その横梁13の車両側方端部の上面には、緊締装置であるツイストロック4のオス部材41が取り付けられている。
【0021】
図1を再度参照して、サイドレール11における車体(キャブ)1cの後方領域の上面には、板状部材15(図4、図5では図示を省略)を挟んで、ボディー架装用装置であるアタッチメント2が取り付けられている。
【0022】
アタッチメント2は、図3(全体の左半分が描かれている)に詳細を示すように、枠体21と、枠体の内部で枠体21と接合され、桟の機能を果たす第1の部材22と第2の部材23とで構成されている。
アタッチメント2を車両1に取り付ける場合、第1の部材22は、車両の前後方向で、且つサイドレール11の上方に重ねられるように配置され、第2の部材23は、第1の部材22と直交(車両の前後方向に直交)し、凡そフレームのクロスメンバ12の上方或いはその近傍に配置されている(図2参照)。
【0023】
図2に示すように、アタッチメント2の平面図において、車両のタイヤ(52、53、54)の投影面内では、枠体21、第1の部材22及び第2の部材23の何れも、タイヤが上下に移動してもアタッチメント2とタイヤ52、53、54とは十分な隙間が得られるように形成されている。
【0024】
図4を参照して、アタッチメント2の下面側で、アタッチメント2をフレームに取付けた際に、サイドレール11側部に設けた横梁13に取り付けられた前記ツイストロック4のオス部材41に対向する位置には、ツイストロック4のメス部材42が取り付けられている。
図5は、図1のX−X断面を示している。
【0025】
そして、アタッチメント2を車両1のフレーム上に固定するに際しては、先ず、車両1のツイストロック4のオス部材41の向きをアタッチメント2のメス部材の図示しない穴の向きにあわせる。
そして、アタッチメント2を車両1のフレーム上に近づけ、車両1側のツイストロック4のオス部材41とアタッチメント2側のメス部材42との位置を合わせた上で、アタッチメント2を降下(又は車両1をエアサスで上昇)させて、車両1側のツイストロック4のオス部材41をアタッチメント2側のメス部材42に挿入させる。その後、オス部材41の向きを90°捻ることによって、アタッチメント2は車両1に固定される。
【0026】
アタッチメント2の上面側で、枠体21の左右対称位置には、車両前方から後方に向って、固定式のツイストロック4Rが2個(4R−1、4R−2)、その後方に着脱式の緊締装置4Fが2個(4F−3、4F−4)、その後に再び固定式のツイストロック4Rが2個(4R−5、4R−6)設けてある。
これら、固定式のツイストロック4R及び着脱式の緊締装置4Fは、図6〜図8;図9、図10;図11、図12に示すように、種々のコンテナ、或いは、着脱式荷台と接続される。
【0027】
図6〜図8の例では、当該車両1に小型コンテナ3(3S)を2個載置した実施例である。この場合、コンテナ接続用の緊締装置としては、着脱式の緊締装置4F−3、4F−4が使用される。尚、図8は、車両1とアタッチメント2と、コンテナ3とを平面的に配置を一致させ、上下方向に夫々を分離して示した図である。
【0028】
図9、図10の例では、当該車両1に中型コンテナ3(3M)を1個載置した実施例である。この場合、コンテナ接続用の緊締装置としては、固定式のツイストロック4R−2、4R−5が使用される。
【0029】
図11、図12の例では、当該車両1に大型コンテナ3(3L)を1個載置した実施例である。この場合、コンテナ接続用の緊締装置としては、固定式のツイストロック4R−1、4R−6が使用される。
図示はしないが、大型コンテナの代わりに、図示しない着脱式荷台を図11、図12と同様に搭載しても良い。
【0030】
上述した構成を具備する第1実施形態によれば、ツイストロック4或いはその他の緊締装置を使って貨物用自動車1にアタッチメント2を固定し、ツイストロック(固定式ツイストロック)4R或いはその他の緊締装置(着脱式ツイストロック)4Fを用いて当該アタッチメント2に載置対象物(例えばコンテナ3S、3M、3L及び着脱式荷台等)を固定するので、従来のコンテナシステムと同様に、コンテナ等の載置対象物が確実に貨物用自動車1に固定される。
【0031】
アタッチメント2を介在させたことにより、貨物用自動車1のシャシー上に設けられた緊締装置4の位置に対応するアタッチメント2を使用すれば、どのようなコンテナ或いは載置対象物であっても、載置することが可能である。
換言すれば、載置対象物の垂直方向投影面がアタッチメント2よりも大きくなければ、全てが貨物用自動車1に載置可能である。
【0032】
ここで、アタッチメント2上に載置するのは、コンテナのみではない。トレーラハウスやバスの車室も載置可能である。
従来、ツイストロックの配置を工夫して複数種類のコンテナを載せるものが存在するが、コンテナ以外の載置対象物も貨物自動車1に載置出来る様になる点で、本発明は優れているのである。
【0033】
上述した通り、貨物用自動車シャシー1に対して、アタッチメント2は着脱自在であるので、アタッチメント2が不要である場合、例えば、低床車両や、高さ制限のある冷凍車の場合などでは、アタッチメント2を取り外し、車両1に直接、必要な設備(着脱式の荷台や冷凍庫等)を取り付ければ良い。
なお、その際における取付け機構としては、ツイストロック4等の従来公知の機構が全て適用可能である。
【0034】
次に、図13〜図16を参照して、第2実施形態を説明する。図13〜図16の第2実施形態は、図1〜図12の第1実施形態に対して、アタッチメント2の左右両側部4箇所に、展開可能な回転式脚部6を装備した実施形態である。
【0035】
図13において、図示の例では、車両側との接続用ツイストロック4の内の車両先端側のツイストロック4と、アタッチメント2に設けた固定用ツイストロック4R−1との間に左右1対の回転式脚部6が設けられている。
更に、車両側との接続用ツイストロック4の内の車両後端から2番目のツイストロック4と、アタッチメント2に設けた着脱式ツイストロック4F−4との間に左右1対の回転式脚部6が設けられている。
【0036】
回転式脚部6は、アタッチメント2を車両1に取り付けた状態では、アタッチメント2の側部の図示しない脚部収容スペースに格納されている。
また、回転式脚部6は、回転軸部61と、回転軸部61に一端が固着された回転脚部62と、回転脚部62の回転軸部61とは反対側の端部である設置ベース63と、で構成されている。
そして、アタッチメント2を車両1と切り離す際には、回転軸部61の回転脚部62を取付けた脚部6がそのままの姿勢(回転脚部が水平状態)で紙面の手前側に迫り出すように構成されている。
【0037】
次に、図14〜図16の工程図に基づき、回転軸部61の回転脚部62を取付けた脚部6がアタッチメント2の側面から迫り出した後に、アタッチメント2を車両1と切り離す工程を説明する。
【0038】
図14で全体がコンテナ3Mを載置したアタッチメント2の側面から迫り出した回転脚部62は、回転軸部61を中心に90°時計回りに回転し、回転脚部62の設置ベース63を下方に向ける。
この時、エアスプリング7には十分なエアが供給されており、シャシーフレーム110は高い位置を保っている。従って、設置ベース63は未だ、路面とは接触していない。
次に、サイドレール11側の左右計8箇所のツイストロック4を解除する。
図15で、車両1は、エアサスペンションのエアスプリング7からエアを抜いて、シャシーフレーム110の地上高を下げる。すると、車両1とアタッチメント2は離反し始め、回転脚部62の設置ベース63が路面に当接する。
【0039】
図16では、車両1とアタッチメント2との上下方向の隙間が一定量以上となって、車両1はエンジンを始動させ、前進して、車両1とコンテナ3を載置したアタッチメント2は完全に分離する。
【0040】
上述した第2実施形態によれば、アタッチメント2の4箇所に格納式で、且つ回転式の脚部6を設けることによって、従来ではコンテナの車両への積み降ろしを、例えば大型の自走式フォークリフトや門型のクレーンに頼っていたものが、そのような荷役設備に頼ることもなく、大幅な省力化が実現する。
【0041】
図17に、貨物用自動車本体(シャシー)1にアタッチメント2を介して人員輸送用車体(バスボディー)30を架装した実施形態を示す。この実施形態では、前出のアタッチメント2に対して着脱式の緊締装置4F−3、4F−4を用い車体30を緊締している。また、アタッチメント2とサイドレール11との緊締構造は前記同様にツイストロック4が用いられている。したがって、前出のコンテナ等の積載用のシャシーと共通のシャシーを使うことも可能であり、1つのシャシーに対し種々の載置対象物を換載することも可能である。
【0042】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態の機構全体の構成を示した側面図。
【図2】図1に対応する平面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係るアタッチメントの平面図。
【図4】図1のX‐X断面図。
【図5】図1のY矢視図。
【図6】本発明の第1実施形態の機構に2個の小型コンテナを載置した状態を示す側面図。
【図7】図4に対応する平面図。
【図8】本発明の第1実施形態に係り、車両、アタッチメント、コンテナ及び緊締装置の配置を示した後面図。
【図9】本発明の第1実施形態の機構に中型コンテナを載置した状態を示す側面図。
【図10】図7に対応する平面図。
【図11】本発明の第1実施形態の機構に大型コンテナを載置した状態を示す側面図。
【図12】図9に対応する平面図。
【図13】本発明の第2実施形態の機構を説明する側面図。
【図14】第2実施形態において、アタッチメント及びコンテナを車両から切り離す工程の内、アタッチメント及びコンテナが車両に取り付いた状態を示した工程図。
【図15】第2実施形態において、アタッチメント及びコンテナを車両から切り離す工程の内、脚部を展開して、エアサスペンションの高さを低くした状態を示した工程図。
【図16】第2実施形態において、アタッチメント及びコンテナを車両から切り離す工程の内、車両を前方に移動する状態を示した工程図。
【図17】本発明により貨物用自動車シャシーに人員輸送用車体を載置した状態を示す側面図。
【図18】従来技術の機構の構成を示した後面図。
【符号の説明】
【0044】
1・・・貨物自動車/車両/車両本体
2・・・ボディー架装用装置/アタッチメント
3・・・載置対象物
3S、3M、3L・・・コンテナ
4・・・緊締装置
4R・・・固定式ツイストロック
4F・・・着脱式緊締装置
6・・・脚部
7・・・エアサスペンション
11・・・メインフレーム/サイドレール
12・・・クロスメンバ
21・・・枠体
22・・・第1の部材
23・・・第2の部材
51、52、53、54・・・タイヤ
61・・・回転軸
62・・・回転脚
63・・・設置ベース
110・・・シャシーフレーム
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種物品を搬送するための商用(貨物又は乗客輸送用)自動車で、搬送対象物を載置するための架装物載置機構に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、貨物用自動車で搬送対象物を収容するために、図18に示すように、シャシー100上に載置される載置対象物がコンテナ3である場合に、従来は、貨物用自動車のシャシー100側に緊締装置(ツイストロック)4を設置し、コンテナ3をツイストロック4によって固定していた。
【0003】
しかし、かかる従来技術では、シャシー100側のツイストロック4のオス部材41の設置位置とコンテナ3側のツイストロック受口(メス部材)42の位置とが正確に対応していないと、コンテナ3がシャシー100に十分に固定されないので危険である。
そのため、締結するコンテナ3側のツイストロック受口42の位置は、ツイストロック4のオス型41の設置位置に対応しているものに限定されてしまうという問題点があった。
そのため、車種毎に使用できるコンテナの種類が限られてしまい、コンテナ輸送の能力を制限してしまうこととなっていた。
【0004】
また、シャシー上にツイストロックを有する貨物自動車は載置対象物がコンテナのみに限定されてしまうため、かかる貨物自動車で搬送する貨物がコンテナに収容可能なものに限られてしまう。
そして、シャシー上にツイストロックを有する貨物自動車に載置対象物としてコンテナ以外の使用が出来ないということは、貨物自動車を用いた輸送システムの効率向上を妨げる要因となり得る。
【0005】
その他の従来技術として、ベースプレートと、その縦軸線上で回転可能に取り付けられるコンテナとを有するコンテナシステムが提案されている(特許文献1)。
しかし、この技術は同一のコンテナを異なる輸送機関に載置するためのものであり、同一の貨物自動車に複数種類のコンテナやその他の載置対象物を使用するという上述の課題に対処するものではない。
【特許文献1】特開2004−345693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、搬送対象物を載置する自動車の車種や車両側のツイストロックの設置位置等に制限されることなく、種々のコンテナ等を載置可能であり、しかも、コンテナ以外の搬送対象物をも架装することが出来る商用自動車の架装物載置機構及びその使用方法の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の商用自動車の架装物載置機構は、車両本体(1)にボディー架装用装置(アタッチメント2)を設置して、ボディー架装用装置(2)に載置対象物(コンテナ3等)を載置することを特徴としている(請求項1)。
【0008】
本発明の架装物載置機構において、ボディー架装用装置(2)は周縁部を特定する枠体(21)と、該枠体(21)で包囲された空間内に配置された補強部材(22、23)とを有し、該補強部材は車両の前後方向に延在する第1の部材(22)と、車両の左右方向に延在する第2の部材(23)とにより構成されているのが好ましい(請求項2)。
【0009】
ここで、第1の部材(22)は、車両のメインフレーム(サイドレール11)上に位置する様に構成されているのが好ましい(請求項3)。
或いは、第2の部材(23)は、車両のクロスメンバ(12)上に位置する様に構成されているのが好ましい(請求項4)。
さらに、周縁部を特定する前記枠体(21)は、車両本体(のサイドレール11)に取り付けられ且つボディー架装用装置(2)と結合するための緊締装置(4)によって緊締可能に配置されているのが好ましい(請求項5)。
【0010】
ここで、タイヤ(52、53、54)が位置する部分には枠体(21)、第1の部材(22)、第2の部材(23)の何れも位置していない(請求項6)。
【0011】
本発明の商用自動車に載置対象物を架装する方法は、ボディー架装用装置(アタッチメント2)を設置した商用自動車(1)に、該ボディー架装用装置(2)を介して載置対象物(コンテナ3など)を載置(設置)することを特徴としている(請求項7)。
【0012】
本発明においては、前記ボディー架装用装置(アタッチメント2)には、支持用の脚部(6)を取り付け、該脚部(6)は前記ボディー架装用装置(アタッチメント2)内に収容可能であり、且つ、必要に応じて前記ボディー架装用装置(アタッチメント2)から取り出して展開可能であるように構成するのが好ましい。
【0013】
上述した様な脚部(6)を備えた場合には、本発明の商用(貨物)自動車(1)と載置対象物(3)との分離方法を実施することが可能である。すなわち、本発明の商用自動車(1)と載置対象物(3)との分離方法は、
車両のエアサスペンション(7)にエアを供給して車両本体(1)の地上高さを高くした状態で、ボディー架装用装置(アタッチメント2)を支持する脚部(6)を展開し、
ボディー架装用装置(2)と車両本体(1)との結合を解除し、車両のエアサスペンション(7)からエアを排出して車両本体(1)の地上高さを低くして、展開した脚部(6)を地上に接地せしめ、載置対象物(コンテナ3など)を載置した状態のボディー架装用装置(2)を該脚部(6)により支持し、
車両本体(1)を移動して、載置対象物(3)を載置した状態のボディー架装用装置(2)を残存せしめ、以って、車両本体(1)から前記ボディー架装用装置(アタッチメント2)に載置された載置対象物(3)を取り外すことを特徴としている(請求項8)。
【0014】
本発明の商用自動車の架装物載置機構は、車両本体(1)にボディー架装用装置(アタッチメント2)を設置して、該ボディー架装用装置(2)に人員輸送用車体(30)を載置することを特徴としている(請求項9)。
上記ボディー架装用装置(2)は周縁部を特定する枠体(21)と、該枠体(21)で包囲された空間内に配置された補強部材(22、23)とを有し、該補強部材は車両の前後方向に延在する第1の部材(22)と、車両の左右方向に延在する第2の部材(23)とにより構成されているのが好ましい。
上記周縁部を特定する前記枠体(21)は、車両本体(のサイドレール11)に取り付けられ且つボディー架装用装置(2)と結合するための緊締装置(4)によって緊締可能に配置されているのが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
上述した構成を具備する本発明によれば、ツイストロック(4)或いはその他の緊締装置を使って貨物用自動車(1)にボディー架装用装置(アタッチメント2)を固定し、ツイストロック(4、4R)或いはその他の緊締装置(4F)を用いて当該ボディー架装用装置(アタッチメント2)に載置対象物(コンテナ3等)を固定するので、従来のコンテナシステムと同様に、載置対象物(コンテナ3など)が確実に貨物用自動車(1)に固定される。
そして、ボディー架装用装置(アタッチメント2)を介在させたことにより、貨物用自動車(1)のシャシー(110)上に設けられた緊締装置(4)の位置に対応するボディー架装用装置(アタッチメント2)を使用すれば、どのようなコンテナ或いは載置対象物(例えば、着脱式荷台)であっても、載置することが可能である。換言すれば、載置対象物(3)の投影面がボディー架装用装置(アタッチメント2)よりも大きくなければ、全てが貨物用自動車(1)に載置可能である。
【0016】
ここで、ボディー架装用装置(アタッチメント2)上に載置するのは、コンテナのみではない。トレーラハウスやバスの車室も載置可能である。
従来、ツイストロック(4)の配置を工夫して複数種類のコンテナ(3S、3M、3L等)を載せるものが存在するが、コンテナ以外の載置対象物も貨物自動車(1)に載置出来る様になる点で、本発明は優れている。
【0017】
ここで、上述した通り、貨物用自動車(1)に対して、ボディー架装用装置(アタッチメント2)は着脱自在であるので、ボディー架装用装置(アタッチメント2)が不要である場合、例えば、低床車両や、高さ制限のある冷凍車の場合などでは、ボディー架装用装置(アタッチメント2)を取り外し、車両(1)に直接、必要な設備(冷凍庫等)を取り付ければ良い。
なお、その際における取付け機構としては、ツイストロック等の従来公知の機構が全て適用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
添付図を参照して本発明の実施形態を説明する。
先ず、図1〜図10に基づいて、第1実施形態を説明する。
図1及び図2において、各車軸(車軸としては図示しないが、各車軸のタイヤ51(1軸目のタイヤ)、52(2軸目のタイヤ)、53(3軸目のタイヤ)、54(4軸目のタイヤ)が示されている)にエアサスペンション(のエアスプリング)7を有する4軸トラック1は、左右2本のメインフレーム(以降、メインフレームをサイドレールという)11と、その2本のサイドレール11に直交し、左右2本のサイドレール11を接続する複数のクロスメンバ12によって梯子状のシャシーフレーム110が形成されている。
【0019】
図4をも参照して、前記クロスメンバ12はクロスメンバの左右に溝形断面の補強部材であるガセット14を介して、左右のサイドレール11の内側に、例えば、図示しないリベットや、プラグ溶接等で接続されている。
【0020】
左右のサイドレール11の側面で、且つクロスメンバ12の脇の左右合計8箇所には、横梁13が突設されている。
その横梁13の車両側方端部の上面には、緊締装置であるツイストロック4のオス部材41が取り付けられている。
【0021】
図1を再度参照して、サイドレール11における車体(キャブ)1cの後方領域の上面には、板状部材15(図4、図5では図示を省略)を挟んで、ボディー架装用装置であるアタッチメント2が取り付けられている。
【0022】
アタッチメント2は、図3(全体の左半分が描かれている)に詳細を示すように、枠体21と、枠体の内部で枠体21と接合され、桟の機能を果たす第1の部材22と第2の部材23とで構成されている。
アタッチメント2を車両1に取り付ける場合、第1の部材22は、車両の前後方向で、且つサイドレール11の上方に重ねられるように配置され、第2の部材23は、第1の部材22と直交(車両の前後方向に直交)し、凡そフレームのクロスメンバ12の上方或いはその近傍に配置されている(図2参照)。
【0023】
図2に示すように、アタッチメント2の平面図において、車両のタイヤ(52、53、54)の投影面内では、枠体21、第1の部材22及び第2の部材23の何れも、タイヤが上下に移動してもアタッチメント2とタイヤ52、53、54とは十分な隙間が得られるように形成されている。
【0024】
図4を参照して、アタッチメント2の下面側で、アタッチメント2をフレームに取付けた際に、サイドレール11側部に設けた横梁13に取り付けられた前記ツイストロック4のオス部材41に対向する位置には、ツイストロック4のメス部材42が取り付けられている。
図5は、図1のX−X断面を示している。
【0025】
そして、アタッチメント2を車両1のフレーム上に固定するに際しては、先ず、車両1のツイストロック4のオス部材41の向きをアタッチメント2のメス部材の図示しない穴の向きにあわせる。
そして、アタッチメント2を車両1のフレーム上に近づけ、車両1側のツイストロック4のオス部材41とアタッチメント2側のメス部材42との位置を合わせた上で、アタッチメント2を降下(又は車両1をエアサスで上昇)させて、車両1側のツイストロック4のオス部材41をアタッチメント2側のメス部材42に挿入させる。その後、オス部材41の向きを90°捻ることによって、アタッチメント2は車両1に固定される。
【0026】
アタッチメント2の上面側で、枠体21の左右対称位置には、車両前方から後方に向って、固定式のツイストロック4Rが2個(4R−1、4R−2)、その後方に着脱式の緊締装置4Fが2個(4F−3、4F−4)、その後に再び固定式のツイストロック4Rが2個(4R−5、4R−6)設けてある。
これら、固定式のツイストロック4R及び着脱式の緊締装置4Fは、図6〜図8;図9、図10;図11、図12に示すように、種々のコンテナ、或いは、着脱式荷台と接続される。
【0027】
図6〜図8の例では、当該車両1に小型コンテナ3(3S)を2個載置した実施例である。この場合、コンテナ接続用の緊締装置としては、着脱式の緊締装置4F−3、4F−4が使用される。尚、図8は、車両1とアタッチメント2と、コンテナ3とを平面的に配置を一致させ、上下方向に夫々を分離して示した図である。
【0028】
図9、図10の例では、当該車両1に中型コンテナ3(3M)を1個載置した実施例である。この場合、コンテナ接続用の緊締装置としては、固定式のツイストロック4R−2、4R−5が使用される。
【0029】
図11、図12の例では、当該車両1に大型コンテナ3(3L)を1個載置した実施例である。この場合、コンテナ接続用の緊締装置としては、固定式のツイストロック4R−1、4R−6が使用される。
図示はしないが、大型コンテナの代わりに、図示しない着脱式荷台を図11、図12と同様に搭載しても良い。
【0030】
上述した構成を具備する第1実施形態によれば、ツイストロック4或いはその他の緊締装置を使って貨物用自動車1にアタッチメント2を固定し、ツイストロック(固定式ツイストロック)4R或いはその他の緊締装置(着脱式ツイストロック)4Fを用いて当該アタッチメント2に載置対象物(例えばコンテナ3S、3M、3L及び着脱式荷台等)を固定するので、従来のコンテナシステムと同様に、コンテナ等の載置対象物が確実に貨物用自動車1に固定される。
【0031】
アタッチメント2を介在させたことにより、貨物用自動車1のシャシー上に設けられた緊締装置4の位置に対応するアタッチメント2を使用すれば、どのようなコンテナ或いは載置対象物であっても、載置することが可能である。
換言すれば、載置対象物の垂直方向投影面がアタッチメント2よりも大きくなければ、全てが貨物用自動車1に載置可能である。
【0032】
ここで、アタッチメント2上に載置するのは、コンテナのみではない。トレーラハウスやバスの車室も載置可能である。
従来、ツイストロックの配置を工夫して複数種類のコンテナを載せるものが存在するが、コンテナ以外の載置対象物も貨物自動車1に載置出来る様になる点で、本発明は優れているのである。
【0033】
上述した通り、貨物用自動車シャシー1に対して、アタッチメント2は着脱自在であるので、アタッチメント2が不要である場合、例えば、低床車両や、高さ制限のある冷凍車の場合などでは、アタッチメント2を取り外し、車両1に直接、必要な設備(着脱式の荷台や冷凍庫等)を取り付ければ良い。
なお、その際における取付け機構としては、ツイストロック4等の従来公知の機構が全て適用可能である。
【0034】
次に、図13〜図16を参照して、第2実施形態を説明する。図13〜図16の第2実施形態は、図1〜図12の第1実施形態に対して、アタッチメント2の左右両側部4箇所に、展開可能な回転式脚部6を装備した実施形態である。
【0035】
図13において、図示の例では、車両側との接続用ツイストロック4の内の車両先端側のツイストロック4と、アタッチメント2に設けた固定用ツイストロック4R−1との間に左右1対の回転式脚部6が設けられている。
更に、車両側との接続用ツイストロック4の内の車両後端から2番目のツイストロック4と、アタッチメント2に設けた着脱式ツイストロック4F−4との間に左右1対の回転式脚部6が設けられている。
【0036】
回転式脚部6は、アタッチメント2を車両1に取り付けた状態では、アタッチメント2の側部の図示しない脚部収容スペースに格納されている。
また、回転式脚部6は、回転軸部61と、回転軸部61に一端が固着された回転脚部62と、回転脚部62の回転軸部61とは反対側の端部である設置ベース63と、で構成されている。
そして、アタッチメント2を車両1と切り離す際には、回転軸部61の回転脚部62を取付けた脚部6がそのままの姿勢(回転脚部が水平状態)で紙面の手前側に迫り出すように構成されている。
【0037】
次に、図14〜図16の工程図に基づき、回転軸部61の回転脚部62を取付けた脚部6がアタッチメント2の側面から迫り出した後に、アタッチメント2を車両1と切り離す工程を説明する。
【0038】
図14で全体がコンテナ3Mを載置したアタッチメント2の側面から迫り出した回転脚部62は、回転軸部61を中心に90°時計回りに回転し、回転脚部62の設置ベース63を下方に向ける。
この時、エアスプリング7には十分なエアが供給されており、シャシーフレーム110は高い位置を保っている。従って、設置ベース63は未だ、路面とは接触していない。
次に、サイドレール11側の左右計8箇所のツイストロック4を解除する。
図15で、車両1は、エアサスペンションのエアスプリング7からエアを抜いて、シャシーフレーム110の地上高を下げる。すると、車両1とアタッチメント2は離反し始め、回転脚部62の設置ベース63が路面に当接する。
【0039】
図16では、車両1とアタッチメント2との上下方向の隙間が一定量以上となって、車両1はエンジンを始動させ、前進して、車両1とコンテナ3を載置したアタッチメント2は完全に分離する。
【0040】
上述した第2実施形態によれば、アタッチメント2の4箇所に格納式で、且つ回転式の脚部6を設けることによって、従来ではコンテナの車両への積み降ろしを、例えば大型の自走式フォークリフトや門型のクレーンに頼っていたものが、そのような荷役設備に頼ることもなく、大幅な省力化が実現する。
【0041】
図17に、貨物用自動車本体(シャシー)1にアタッチメント2を介して人員輸送用車体(バスボディー)30を架装した実施形態を示す。この実施形態では、前出のアタッチメント2に対して着脱式の緊締装置4F−3、4F−4を用い車体30を緊締している。また、アタッチメント2とサイドレール11との緊締構造は前記同様にツイストロック4が用いられている。したがって、前出のコンテナ等の積載用のシャシーと共通のシャシーを使うことも可能であり、1つのシャシーに対し種々の載置対象物を換載することも可能である。
【0042】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態の機構全体の構成を示した側面図。
【図2】図1に対応する平面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係るアタッチメントの平面図。
【図4】図1のX‐X断面図。
【図5】図1のY矢視図。
【図6】本発明の第1実施形態の機構に2個の小型コンテナを載置した状態を示す側面図。
【図7】図4に対応する平面図。
【図8】本発明の第1実施形態に係り、車両、アタッチメント、コンテナ及び緊締装置の配置を示した後面図。
【図9】本発明の第1実施形態の機構に中型コンテナを載置した状態を示す側面図。
【図10】図7に対応する平面図。
【図11】本発明の第1実施形態の機構に大型コンテナを載置した状態を示す側面図。
【図12】図9に対応する平面図。
【図13】本発明の第2実施形態の機構を説明する側面図。
【図14】第2実施形態において、アタッチメント及びコンテナを車両から切り離す工程の内、アタッチメント及びコンテナが車両に取り付いた状態を示した工程図。
【図15】第2実施形態において、アタッチメント及びコンテナを車両から切り離す工程の内、脚部を展開して、エアサスペンションの高さを低くした状態を示した工程図。
【図16】第2実施形態において、アタッチメント及びコンテナを車両から切り離す工程の内、車両を前方に移動する状態を示した工程図。
【図17】本発明により貨物用自動車シャシーに人員輸送用車体を載置した状態を示す側面図。
【図18】従来技術の機構の構成を示した後面図。
【符号の説明】
【0044】
1・・・貨物自動車/車両/車両本体
2・・・ボディー架装用装置/アタッチメント
3・・・載置対象物
3S、3M、3L・・・コンテナ
4・・・緊締装置
4R・・・固定式ツイストロック
4F・・・着脱式緊締装置
6・・・脚部
7・・・エアサスペンション
11・・・メインフレーム/サイドレール
12・・・クロスメンバ
21・・・枠体
22・・・第1の部材
23・・・第2の部材
51、52、53、54・・・タイヤ
61・・・回転軸
62・・・回転脚
63・・・設置ベース
110・・・シャシーフレーム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両本体にボディー架装用装置を設置して、ボディー架装用装置に載置対象物を載置することを特徴とする商用自動車の架装物載置機構。
【請求項2】
ボディー架装用装置は周縁部を特定する枠体と、該枠体で包囲された空間内に配置された補強部材とを有し、該補強部材は車両の前後方向に延在する第1の部材と、車両の左右方向に延在する第2の部材とにより構成されている請求項1の架装物載置機構。
【請求項3】
第1の部材は、車両のメインフレーム上に位置する様に構成されている請求項2の架装物載置機構。
【請求項4】
第2の部材は、車両のクロスメンバ上に位置する様に構成されている請求項2の架装物載置機構。
【請求項5】
周縁部を特定する前記枠体は、車両本体に取り付けられ且つボディー架装用装置と結合するための緊締装置によって緊締可能に配置されている請求項2〜4の何れか1項の架装物載置機構。
【請求項6】
タイヤが位置する部分には枠体、第1の部材、第2の部材の何れも位置していない請求項2〜5の何れか1項の架装物載置機構。
【請求項7】
ボディー架装用装置を設置した商用自動車に、該ボディー架装用装置を介して載置対象物を載置することを特徴とする商用自動車に載置対象物を架装する方法。
【請求項8】
車両のエアサスペンションにエアを供給して車両本体の地上高さを高くした状態で、ボディー架装用装置を支持する脚部を展開し、ボディー架装用装置と車両本体との結合を解除し、車両のエアサスペンションからエアを排出して車両本体の地上高さを低くして、展開した脚部を地上に接地せしめ、載置対象物を載置した状態のボディー架装用装置を該脚部により支持し、車両本体を移動して、載置対象物を載置した状態のボディー架装用装置を残存せしめ、以って、車両本体から前記ボディー架装用装置に載置された載置対象物を取り外すことを特徴とする商用自動車と載置対象物との分離方法。
【請求項9】
車両本体にボディー架装用装置を設置して、該ボディー架装用装置に人員輸送用車体を載置することを特徴とする商用自動車の架装物載置機構。
【請求項1】
車両本体にボディー架装用装置を設置して、ボディー架装用装置に載置対象物を載置することを特徴とする商用自動車の架装物載置機構。
【請求項2】
ボディー架装用装置は周縁部を特定する枠体と、該枠体で包囲された空間内に配置された補強部材とを有し、該補強部材は車両の前後方向に延在する第1の部材と、車両の左右方向に延在する第2の部材とにより構成されている請求項1の架装物載置機構。
【請求項3】
第1の部材は、車両のメインフレーム上に位置する様に構成されている請求項2の架装物載置機構。
【請求項4】
第2の部材は、車両のクロスメンバ上に位置する様に構成されている請求項2の架装物載置機構。
【請求項5】
周縁部を特定する前記枠体は、車両本体に取り付けられ且つボディー架装用装置と結合するための緊締装置によって緊締可能に配置されている請求項2〜4の何れか1項の架装物載置機構。
【請求項6】
タイヤが位置する部分には枠体、第1の部材、第2の部材の何れも位置していない請求項2〜5の何れか1項の架装物載置機構。
【請求項7】
ボディー架装用装置を設置した商用自動車に、該ボディー架装用装置を介して載置対象物を載置することを特徴とする商用自動車に載置対象物を架装する方法。
【請求項8】
車両のエアサスペンションにエアを供給して車両本体の地上高さを高くした状態で、ボディー架装用装置を支持する脚部を展開し、ボディー架装用装置と車両本体との結合を解除し、車両のエアサスペンションからエアを排出して車両本体の地上高さを低くして、展開した脚部を地上に接地せしめ、載置対象物を載置した状態のボディー架装用装置を該脚部により支持し、車両本体を移動して、載置対象物を載置した状態のボディー架装用装置を残存せしめ、以って、車両本体から前記ボディー架装用装置に載置された載置対象物を取り外すことを特徴とする商用自動車と載置対象物との分離方法。
【請求項9】
車両本体にボディー架装用装置を設置して、該ボディー架装用装置に人員輸送用車体を載置することを特徴とする商用自動車の架装物載置機構。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2007−246045(P2007−246045A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−76027(P2006−76027)
【出願日】平成18年3月20日(2006.3.20)
【出願人】(505382065)若松梱包運輸倉庫株式会社 (2)
【出願人】(000003908)日産ディーゼル工業株式会社 (1,028)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月20日(2006.3.20)
【出願人】(505382065)若松梱包運輸倉庫株式会社 (2)
【出願人】(000003908)日産ディーゼル工業株式会社 (1,028)
【Fターム(参考)】
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