説明

回路遮断器の単一電流路

【課題】回路遮断器の電流路構造を単一化する。
【解決手段】単一電流路構造52は、電気回路に結合するように構成された端子部54と可撓部58とを結合し、さらに前記可撓部58と可動部56とを結合したもので、積層配置で積み重ねられた複数の導電シートで製造される。前記複数の導電シートの各々の材料は、前記端子部54と前記可撓部58と前記可動部56との間で連続しており、前記複数の導電シートの各々は前記端子部54で互いに電気的に結合され、前記複数の導電シートの各々は前記端可動部56で互いに電気的に結合され、前記端子部54及び前記可動部56は、固化工程により形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回路遮断器に関し、特に単一電流路を有する回路遮断器に関する。
【背景技術】
【0002】
回路遮断器は、電源への回路の接続と電源からの遮断を可能にするために電気回路に取り付けられる電気装置である。回路遮断器は、一般に遮断器と言われるサブアセンブリを有する。遮断器は、電気回路への電流の流れを停止し、開始するために開閉する開閉器である。回路遮断器の遮断器は、ファスナを使用して、又はろう付けなどの工程によって手動的に組み立てられる多数の構成部品からなる。その結果、遮断器の複雑さによって回路遮断器の製造コストが高くなる傾向がある。さらに、遮断器は電流路内にあるので、アセンブリによって形成される機械的継手によって遮断器の抵抗が高まる傾向がある。この抵抗によって温度上昇が生じ、それが回路遮断器の性能定格に悪影響を及ぼすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、現在の回路遮断器は意図した目的には適しているものの、組み立てに必要な構成部品の数を減らしてコストを低減し、信頼性と性能を高める電流路の機構がこの分野で必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
回路遮断器の電流路構造が提供される。電流路構造は、積層として配置された複数の導電部材を含む。複数の導電部材は端子部、可動部、及び可動部と端子部との間の第1の可撓部を有しており、複数の導電部材の各々の材料は、端子部と第1の可撓部と可動部との間で連続する。複数の導電シートの各々の端子部はさらに、互いに電気的に結合されて単一の端子を形成する。複数の導電シートの各々の可動部も、互いに電気的に結合される。
【0005】
ハウジングを有する回路遮断器も提供される。第1の端子はハウジング内に取り付けられる。複数の個々の平坦部材からなる単一の電流路構造が提供され、複数の個々の平坦部材は各々が端子部、可動部、及び端子部と可動部との間の可撓部を有する。端子部は電気的に結合されて単一の第2端子を形成し、可動部は電気的に結合されて単一の接触アームを形成する。単一の第2端子もハウジングに結合され、単一の電流路は、単一の接触アームが第1端子と電気的に接触する第1の位置と、第1端子から分離された第2の位置との間で移動可能であるように構成される。
【0006】
ハウジングと、ハウジング内の機構とを有する回路遮断器も提供される。第1端子はハウジング内に位置し、電流路構造がハウジングに結合される。電流路構造は積層として配置された複数の導電部材を含む。複数の導電部材は、端子部、可動部、及び可動部と端子部との間の第1の可撓部を有する。複数の導電部材の各々の材料は、端子部と第1の可撓部と可動部との間で連続する。複数の導電シートの各々の端子部は、互いに電気的に結合されて単一の第2端子を形成する。加えて、複数の導電シートの各々の可動部も互いに電気的に結合され、少なくとも1つの接触アームを形成する。少なくとも1つの接触アームは、第1端子と電気的に接触する第1の位置と、第1端子と電気的に接触しない第2の部分との間で機構によって移動可能である。
【0007】
回路遮断器の単一接触路を製造する方法も提供される。この方法は、各々のシートが端子部、可撓部、及び可動部を有する複数の個々の導電シートを形成するステップを含む。複数の個々の導電シートは積層配置で積み重ねられ、複数の個々の導電シートの各々の端子部、可撓部、及び可動部は位置合わせされる。複数の個々の導電シートの端子部は互いに固化される。複数の個々の導電シートの可動部は互いに固化される。可撓部は端子部と可動部との間に、これらと連続して配置され、可動部が端子部に対して移動できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の特徴、態様及び利点は、添付図面を参照した以下の詳細な説明によってより明らかとなる。全図面において、同じ要素には同じ符号を付す。
【図1】例示的実施形態による回路遮断器を有する電気回路の概略図である。
【図2】例示的実施形態による、単一電流路を有する閉位置にある回路遮断器の実施形態の側面平面図である。
【図3】開位置にある図2の回路遮断器の側面平面図である。
【図4】図2の単一電流路の平面図である。
【図5】図2の単一電流路の別の平面図である。
【図6】図2の単一電流路の別の平面図である。
【図7】図2の単一電流路の斜視図である。
【図8】単一電流路を製造する方法の第1の中間工程のステップでの概略図である。
【図9】単一電流路を製造する方法の第2の中間工程のステップでの概略図である。
【図10】単一電流路を製造する方法の第3の中間工程のステップでの概略図である。
【図11】単一電流路を製造する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
エンドユーザに電力を供給する際には様々な構成部品が使用される。図1は、信号制御可能な回路遮断器30によって保護される3つのバス24、26、28にそれぞれ三相電力を供給する電源22を有する電気回路20を示す。電力は、バスを介して1つ又は複数の負荷32に供給される。
【0010】
回路遮断器30は一般に、例えば短絡などの異常な動作状態で開くように構成される。回路遮断器30はさらに、電流が電源22から負荷32に流れる閉状態と、電力の流れが停止する開状態との間を移動するように構成された遮断器部36を含む。遮断器36は、入力端子38と出力端子40との間に電気的接続を提供する回路遮断器30を通る電流路の一部である。以下に詳細に説明するように、遮断器36はさらに、移動して電流の流れを可能にし、又は不可能にする1つ又は複数の接触アームも含む。遮断器36は、この分野で既知のように、例えば開放スイッチ又はハンドル44によりオペレータが作動させると、接触アームを閉位置から開位置へと移動させるばね及びリンク機構などの構成部品を含む機構42に結合される。機構にはさらに、異常な動作状態の場合は遮断器36が迅速に開くことができるようにするトリップバーアセンブリ46を使用してもよい。
【0011】
機構42はトリップユニット48にも結合される。トリップユニット48は、回路遮断器30の動作を制御するコンピュータ命令を実行するプロセッサを含むコントローラを有する電子回路でよい。トリップユニット48はさらに、異常な動作状態の場合にトリップバーアセンブリ46を作動する磁石又は感熱装置などの構成部品を組み込んだ機械的アセンブリでもよい。トリップユニット48が電子ユニットである場合は、一組の変流器50が、回路遮断器30を通ってバス24、26、28内に流れる電流のレベルを示す信号を供給する。
【0012】
次に図2〜3を参照して、回路遮断器30の動作を説明する。回路遮断器30は、ハウジング51内に格納された入力端子38及び出力端子40において、電気回路20に結合される。以下に詳細に説明するように、入力端子38は単一電流路構造52の一部である。単一電流路構造52は、端子部54と可動部56とを含む。可撓部58は、端子部54を可動部56に接続する。可動部56は、回路遮断器30が閉位置(図2)にある場合に、固定接点64と電気的に接触する接触アームアセンブリ62を共に形成する接触チップ60を含む。接触アームアセンブリ62は、ピン66を介して機構42に結合される。ある実施形態では、端子部54から延在する複数の可動部56を設けてもよい。これらの実施形態では、ピン66はさらに複数の可動部56を互いに結合する。接触アームアセンブリ62はさらに、電気接点の分離中に形成されるプラズマアークがアークシュート70内に移動することを促進するアークランナ68などの構成部品を含んでもよい。
【0013】
動作中、回路遮断器30は、回路遮断器30を通って電気回路20に電流が流れる閉位置(図2)と、電流の流れが停止する開位置(図3)との間を移動する。電流の流れを停止するため、機構42のロックが解除され、ばね72は可動接点60を固定接点64から離すように偏依する力を加える。ばね72の力で可撓部58は屈曲し、接触アームアセンブリ62が固定接点64から離れるように揺動できるようにする。可動接点60が固定接点64から離れると瞬間的なプラズマアークが発生し、これがアークランナ68に沿ってアークシュート70内に移動し、そこでエネルギが散逸し、アークが消滅する。
【0014】
性能を高め、製造及び組み立てコストを最小限にするため、例示的実施形態では単一電流路構造52を使用する。図4〜7に示すように、単一電流路構造52は単一の構成部品を使用して、端子部54、可撓部58、及び可動部56を形成する。以下に詳細に説明するように、例示的実施形態では、単一電流路構造52は例えば銅などの導電シートの積層アセンブリから形成され、端子部54と可動部56では、各シートの材料は連続しており、単一の材料片から形成されることを意味する。端子部54と可動部56は固化され、一方、可撓部58は積層形態を保つ。本明細書では「シート」という用語を用いているが、この用語は、例えば編組材料及びメッシュ材料などの基本的に平坦な形状のその他の形態の一般に入手可能な導電材料も含むことを理解されたい。
【0015】
単一電流路構造52はさらに、端子部54、複数の可撓部58、及び複数の可動部60を含んでもよい。この実施形態では、各々の可撓部58に連結された単一の可動部60が存在する。端子部54は、回路遮断器30を電気回路20から取り外し可能に結合できるように取付けポイントを設けた1つ又は複数の穴74、76を含んでもよい。可動部56はさらに、ピン66を受けるサイズの穴78などの追加の特徴を組み込んでもよい。可動部56はさらに、アークランナ68を受ける切り欠き領域80、及びアークランナ68を例えばファスナによって可動部56に結合するために使用されるねじ穴82を含んでもよい。最後に、可動部56はさらに、可動接点60を可動部56に載置し、組み立てることを促進する、例えば凹部領域84(図7)などのその他の特徴を含んでもよい。
【0016】
単一電流路構造52を形成する例示的工程を、図8〜10に示す。この実施形態では、導電材料からなる複数のシート86が積層配置で積み重ねられる。例示的実施形態では、シートの厚さは0.14mmであり、積層には140枚のシートが重ねられる。図8に示すように、圧力を示す矢印88で表わされる力が、端子部54の領域で、積層シート86の上表面87と底表面89とに加えられる。圧力の印加と同時に、端子部54に熱が加えられ、シート86を互いに溶接させる。矢印90で表わされる熱を発生させるエネルギは、電気アーク、ガス炎、レーザ、電子ビーム、摩擦、及び超音波などを含むがそれらに限定されない多くの工程によって加えることができる。従って、これらの工程には、抵抗溶接、オキシ燃料溶接、シールドメタルアーク溶接、ガスメタルアーク溶接、フラックス有芯アーク溶接、及び固相溶接を含んでいてもよい。工程で使用される熱と圧力は、シート86を結合し、端子部54を固化するのに十分なものである。
【0017】
次に、図9に示すように、単一電流路構造52は、圧力の矢印92で表わされるように、可動部56の領域で上表面87と底表面89とに力を加えるように構成される。端子部54の固化と同様に、熱が可動部56に加えられて個々のシート86は互いに溶接される。矢印94で表わされる熱を発生させるエネルギは、例えば上に列挙したようなシート86を互いに結合できるいずれの適当な熱源によって発生してもよい。複数の可動部56を有する実施形態では、それぞれの可動部56の間のスペース96(図6)は、固化工程の後に形成してもよいことを理解されたい。例えば機械加工又はスタンピング加工などによる工程でスペース96を形成してもよい。あるいは、固化の前にこれらのスペース96を形成してもよい。端子部54が固化されると、単一電流路構造52は必然的に固形の端部を有し、可撓部58は図10に示すように積層状態に留まる。
【0018】
単一電流路構造52を製造する別の方法98を、図11に示す。この実施形態では、方法98は開始ブロック100で開始されてブロック102に進み、そこでシート86が形成される。所望の材料と厚さに適するいずれの工程でシート86を形成してもよい。従って、シート形成工程102は、例えば機械加工、スタンピング、せん断、穿孔、押し抜き、圧印、段階的スタンピング又はパンチングによって行ってもよい。スペース96などの単一電流路構造52のある特徴を、形成工程102の間に形成してもよいことを理解されたい。個々のシート86が形成された後、方法98はブロック104に進み、そこで個々のシート86は積層配置に積み重ねられて所望の形状と厚さが形成される。
【0019】
次いで方法98はブロック106に進み、そこで端子部54は、ブロック108で圧力を、またブロック110で熱を加えられることによって固化される。端子部54が固化されると、方法98はブロック112に進み、そこで可動部56は、ブロック114で圧力を、またブロック116で熱を加えられることによって固化される。端子部54と可動部56とが固化されると、方法98は、単一電流路構造52を最終的な所望の構成に形成する二次動作に進む。これらの二次動作には、ブロック117での個々の可動部56の切断が含まれる。それに続いてブロック118で付加的な機械加工動作を行ってもよく、これらの動作は、例えば穴74及び凹部領域84の形成を含んでもよい。二次動作はさらに、可撓部58内に湾曲部122(図4)を形成するためのブロック120での曲げ動作を含んでもよい。
【0020】
本明細書に記載の単一電流路構造は、性能及び製造コストにおいて多くの利点をもたらすことを理解されたい。入力端子38と可動接点60との間の電流路内には継手が少ないため、通常はこのような継手で発生する電気抵抗が生じないので、動作中に発生する熱の量は少なくなる。さらに、使用される構成部品の数が少ないので、在庫の削減及び組み立てコストの削減によって大幅なコスト削減を実現できる。
【0021】
例示的実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能であり、同等物の置き換えも可能であることは理解されよう。また、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、本発明の教示に適する特別な状況又は構成要素に修正できる。従って、本発明は、発明を実施するための最良の形態として開示された特定の実施形態に制限されることなく、特許請求の範囲内のあらゆる実施形態を含む。図面の簡単な説明では、本発明の例示的実施形態を開示しており、特定の用語を使用したが、特に明記しない限り、一般的に説明する意味で使用しただけであり、限定する目的ではなく、本発明の範囲を制限するものではない。また、「第1」、「第2」などの用語は、順番や重要性を表しているのではなく、1つの構成要素を区別するために使用している。さらに、数詞がないものは量を限定しているものではなく、参照項目が少なくとも1つ存在していることを示している。
【符号の説明】
【0022】
20 電気回路
22 電源
24 バスA
26 バスB
28 バスC
30 回路遮断器
32 負荷
36 遮断器
38 入力端子
40 出力端子
42 機構
44 ハンドル
46 トリップバーアセンブリ
48 トリップユニット
50 変流器
51 ハウジング
52 単一電流路構造
54 端子部
56 可動部
58 可撓部
60 可動接点
62 接触アームアセンブリ
64 固定接点
66 ピン
68 アークランナ
70 アークシュート
72 ばね
74 穴
76 穴
78 穴
80 切り欠き領域
82 ねじ穴
84 凹部領域
86 シート
87 上表面
88 圧力の矢印(端子部)
89 底表面
90 熱の矢印(端子部)
92 圧力の矢印(可動部)
94 熱の矢印(可動部)
96 スペース(可動部間)
98 製造方法
100 開始ブロック
102 シート形成工程
104 積層としてシートを積み重ねる
106 端子部を固化する
108 圧力を加える
110 熱を加える
112 可動部を固化する
114 圧力を加える
116 熱を加える
117 個々の接触アームを切断する
118 機械加工動作
120 曲げ動作
122 湾曲部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路遮断器(30)の電流路構造(52)であって、
積層として配置された複数の導電シート(86)を備え、前記複数の導電シート(86)は、端子部(54)と、可動部(56)と、前記可動部(56)と前記端子部(54)との間の第1の可撓部(58)とを有し、前記複数の導電シート(86)の各々の材料は、前記端子部(54)と前記第1の可撓部(58)と前記可動部(56)との間で連続しており、
前記複数の導電シート(86)の前記端子部(54)の各々は互いに電気的に結合されて単一の端子(54)を形成し、
前記複数の導電シート(86)の前記可動部(56)の各々は互いに電気的に結合される、電流路構造。
【請求項2】
前記単一端子(54)は、前記複数の導電シート(86)の前記端子部(54)の各々を固化することによって形成され、
前記導電シート(86)の前記可動部(56)は、前記複数の導電シート(86)の前記可動部(56)の各々を固化することによって互いに電気的に結合される、請求項1に記載の回路遮断器(30)の電流路構造(52)。
【請求項3】
前記固化された可動部(56)から形成された第1の単一接触アーム(56)と第2の単一接触アーム(56)とをさらに備え、前記第1の単一接触アーム(56)と前記第2の単一接触アーム(56)からの材料は前記単一端子(54)と連続する、請求項1又は2に記載の回路遮断器(30)の電流路構造(52)。
【請求項4】
前記第2の単一接触アーム(56)と前記端子部(54)との間に第2の可撓部(58)をさらに備え、前記第2の可撓部(58)からの材料は、前記第2の単一接触アーム(56)と前記単一端子(54)と連続する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回路遮断器(30)の電流路構造(52)。
【請求項5】
前記第1の可撓部(58)とは反対側の前記第1の単一接触アーム(56)の端部に結合された第1の可動接点(60)と、前記第2の可撓部(58)とは反対側の前記第2の単一接触アーム(56)の端部に結合された第2の可動接点(60)とをさらに備える、請求項3又は4に記載の回路遮断器(30)の電流路構造(52)。
【請求項6】
前記固化された可動部(56)から形成された第3の単一接触アーム(56)と、
前記固化された可動部(56)から形成された第4の単一接触アーム(56)と、
前記固化された可動部(56)から形成された第5の単一接触アーム(56)と、
前記固化された可動部(56)から形成された第6の単一接触アーム(56)とをさらに備え、
前記第3の単一接触アーム(56)、前記第4の単一接触アーム(56)、前記第5の単一接触アーム(56)、及び前記第6の単一接触アーム(56)からの材料は、前記単一端子(54)と連続し、
前記導電シート(86)は、導電性の金属箔材料、シート材料、編組材料又はメッシュ材料である、請求項5に記載の回路遮断器(30)の電流路構造(52)。
【請求項7】
回路遮断器の単一接触路を製造する方法であって、
各々が端子部(54)、可撓部(58)及び可動部(60)を有する複数の個々の導電シート(86)を形成するステップ(102)と、
前記複数の個々の導電シート(86)を積層配置で積み重ねるステップ(104)であって、前記複数の個々の導電シート(86)の各々の前記端子部(54)、前記可撓部(58)及び前記可動部(60)が位置合わせされるステップと、
前記複数の個々の導電シート(86)の前記端子部(54)を互いに固化するステップ(106)と、
前記複数の個々の導電シート(86)の前記可動部(60)を互いに固化するステップ(112)とを含み、
前記可撓部(58)は、前記端子部(54)と前記可動部(60)との間に連続して配置され、前記可動部(60)が前記端子部(54)に対して移動できるようにする、方法。
【請求項8】
前記複数の個々の導電シート(86)の前記端子部(54)を固化する前記ステップ(106)は、第1の熱(110)と第1の圧力(108)を前記端子部(54)に加えることによって行われ、前記第1の圧力は、前記複数の個々の導電シート(86)が前記積層配置で構成される場合は、前記複数の個々の導電シート(86)の第1の表面(87)と第2の表面(89)の第1の部分に加えられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の個々の導電シート(86)の前記可動部を固化するステップ(112)は、第2の熱(116)と第2の圧力(114)を前記可動部(56)に加えることによって行われ、前記第2の圧力は、前記複数の個々の導電シート(86)が前記積層配置で構成される場合は、前記複数の個々の導電シート(86)の前記第1の表面(87)と前記第2の表面(89)の第2の部分に加えられる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記固化された可動部(56)から複数の接触アーム(62)を形成するステップ(117)をさらに含む、請求項7に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−80444(P2010−80444A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211176(P2009−211176)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】