説明

回転式救護区分表示装置

【課題】 工数をかけることなく、難易度やコストを抑えて、救護区分を示す色と筐体に類似した色とを表示駒に施すとともに、表示駒の各色の境界部分に筐体の類似色を施すことができるようにする。
【解決手段】 筐体の色と類似した第一の色で第一の面1、第一の面1の反対側の第二の面4を支持する支持部3、第一の面1と支持部3とを結ぶ基部2を成形し、第二の面4を救護区分の何れかの色を示す第二の色で成形した側面形状が略コ字状の第一の駒部H1と、第三の面5を救護区分の何れかの色を示す第三の色で成形し、第三の面5の反対側の第四の面6を救護区分の何れかの色を示す第四の色で成形した側面形状が略コ字状の第二の駒部H2とを、第二の面4と第三の面5との間、第二の面4と第四の面6との間の境界部3aに支持部3の一部が露出するように組み合わせて表示駒Hを構成するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナースコールシステムを構成するナースコール親機や廊下灯のような患者情報を個別に表示可能な装置において、患者の避難誘導や搬送体制などを示す救護区分を切り替え可能に表示する回転式救護区分表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ナースコールシステムは、呼出ボタンを有するナースコール子機を各病室内の各病床の近傍に設置するとともに、看護師などの医療従事者が常駐するナースセンタにナースコール親機を設置している。そして、患者がナースコール子機の呼出ボタンを操作した場合に、ナースコール子機からナースコール親機へ呼出信号を出力し、呼出信号を入力したナースコール親機にて呼び出しの発生を報知するように構成されている。ここで、ナースコールシステムは、病院だけではなく、介護施設などでも使用される。
【0003】
ナースコール親機には、LED(light-emitting diode)などのランプと患者氏名などを表示する表示欄とを備えた選局部を患者の数に応じて組み合わせたボード形のものが知られている。ボード形のナースコール親機は、ナースセンタの壁面などに取り付けられ、ナースセンタ内の医療従事者がボード形のナースコール親機に表示された情報を閲覧することが可能である。ここで、ナースコール子機から出力された呼出信号を入力したナースコール親機では、呼出信号に含まれ、ナースコール子機を識別するための子機識別情報により呼び出しを行ったナースコール子機を特定する。そして、特定されたナースコール子機を使用している患者に対応する選局部のランプを点灯または点滅させることで呼び出しの発生の報知を行っている。また、呼び出しの発生の報知は、選局部のランプの点灯/点滅だけではなく、スピーカから出力される音声によっても行われる。また、ナースコール子機とナースコール親機との間には、ナースコール子機からの呼び出しを表示するランプと、病室内の患者氏名などを表示する表示欄とを備えた廊下灯が接続されている。
【0004】
ところで、ナースコール親機の選局部の表示欄や、廊下灯の表示欄などに、患者氏名の他に、災害時などにおける患者の救護区分を表示する技術が知られている(例えば、特許文献1など)。一般的に、救護区分には、「担送」、「護送」、「独歩」の三つが存在している。ここで、「担送」とは担架がなければ救護できない患者、「護送」とは付添があれば救護できる患者、「独歩」とは一人で歩ける患者と定義されている。特許文献1では、「担送」、「護送」、「独歩」などの救護区分を異なる色で表示するために、駒本体の外側に救護区分に対応させて互いに異なる色を施した表示駒を筐体の表示窓の表面側から回転操作可能に、かつ、選択した救護区分の色部分が表示窓から見えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−215905号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、「担送」、「護送」、「独歩」の何れかを示す色が常に表示窓から見えるので、表示欄を使用する患者が居ない場合でも、上述した何れかの色が表示窓に表示されてしまうという問題があった。この問題を解決するために、上述した色に加えて表示窓を形成する筐体の色と類似した色を表示駒に施し、その色を表示窓から表示させることで、表示欄を使用する患者が居ない場合に対応することが考えられる。
【0007】
また、特許文献1に記載の技術によれば、表示窓の大きさと表示駒との大きさを厳密に設定しないと、「担送」、「護送」、「独歩」の何れかの色が表示窓に表示されている場合に、他の色との境界部分が表示窓から見えて、他の救護区分の色が見えるようになってしまうため、表示窓を見た医療従事者などが救護区分を識別し難くなってしまうという問題があった。この問題を解決するために、表示駒の各色の境界部分に筐体の色と類似した色を施すことで、他の救護区分を示す色を表示窓から見えないようにすることが考えられる。
【0008】
ここで、表示駒の各色の境界部分に筐体の色と類似した色を施す場合、表示駒に救護区分を示す色を施すためには、筐体の色と類似した色で表示駒を成形し、救護区分を示す色で成形したカラーチップを表示駒に嵌め込むようにしたり、筐体色と救護区分を示す色とを含む色で表示駒を多色成形するようにしたりすることが考えられる。
【0009】
しかしながら、救護区分を示す色で成形したカラーチップを表示駒に嵌め込む場合、カラーチップが三色となるため、カラーチップを表示駒に嵌め込む工数がかかってしまうという問題があった。また、筐体色と救護区分を示す色とを含む色で表示駒を多色成形する場合、四色の多色成形となり、難易度やコストが上昇してしまうという問題があった。
【0010】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、救護区分を示す色で成形したカラーチップを表示駒に嵌め込むような工数をかけることなく、難易度やコストを抑えて、救護区分を示す色に加えて表示窓を形成する筐体の色と類似した色を表示駒に施すとともに、表示駒の各色の境界部分に筐体の色と類似した色を施すことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するために、本発明では、筐体の色と類似した第一の色で第一の面、第一の面の反対側の第二の面を支持する支持部、および、第一の面と支持部とを結ぶ基部を成形し、第二の面を救護区分の何れかの色を示す第二の色で成形した側面形状が略コ字状の第一の駒部と、第三の面を救護区分の何れかの色を示す第三の色で成形し、第三の面の反対側の第四の面を救護区分の何れかの色を示す第四の色で成形した側面形状が略コ字状の第二の駒部とを、第二の面と第三の面との間、および、第二の面と第四の面との間の境界に支持部が露出するように組み合わせて表示駒を構成するようにしている。そして、筐体に設けた表示窓から第一の面から第四の面の何れかが見えるように、回転可能に表示駒を筐体に取り付けるようにしている。
【発明の効果】
【0012】
上記のように構成した本発明によれば、救護区分を示す色に加えて表示窓を形成する筐体の色と類似した色を表示駒に施すとともに、表示駒の各色の境界部分に筐体の色と類似した色を施す際に、筐体の色と類似した第一の色と第二の色とで二色成形した第一の駒部、および、第三の色と第四の色とで二色成形した第二の駒部を組み合わせるだけで表示駒を構成することができ、カラーチップを表示駒に嵌め込む場合に比べて工数をかける必要がなくなる。また、二色成形により作成される第一の駒部と二色成形により作成される第二の駒部とを組み合わせて四色の表示が実現されるので、四色の多色成形により四色の表示を実現する場合に比べて難易度やコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態による回転式救護区分表示装置の構成例を示す図である。
【図2】本実施形態による回転式救護区分表示装置の表示駒の例を示す図である。
【図3】本実施形態による回転式救護区分表示装置の表示駒の回転例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による回転式救護区分表示装置の構成を示す図であり、図2は、本実施形態による回転式救護区分表示装置の表示駒Hの例を示す図である。図1に示すように、本実施形態による回転式救護区分装置は、ナースコール親機の筐体Kに複数設けられた選局部K1などに設置される。選局部K1は、患者のベッド番号などを示すベッド番号表示欄B、患者からの呼び出しを表示する表示ランプL、患者氏名を表示するネームプレートN、救護区分を色により表示する表示駒H、表示駒Hの所望の面が見えるように開口された表示窓W、表示駒Hの表面を表示窓Wの表面側から回転可能に支持する回転支持部Sを備えて構成されている。ここで、筐体Kの表面(少なくとも表示窓Wの周囲)は第一の色(例えば、白など)で成形されている。
【0015】
また、図2に示すように、表示駒Hは、第一の駒部H1と第2の駒部H2とを組み合わせて構成されている。図2(A)に示すように、第一の駒部H1は、第一の面1と基部2と支持部3と第二の面4とにより構成されている。ここで、図2(A)の左側の図は、第一の駒部H1の正面図であり、図2(A)の右側の図は、第一の駒部H1の左側面図である。同図に示すように、第一の駒部H1は、左側面から見た形状が略逆コ字状(換言すると、右側面から見た経常が略コ字状)となる。また、第一の面1と基部2と支持部3とは、筐体Kと類似した第一の色(例えば、白など)で成形されている。また、第二の面4は、救護区分の何れかを示す第二の色(例えば、「護送」を示す黄など)で成形されている。また、第二の面4は、支持部3に支持されている。また、第一の色および第二の色の成形は、二色成形により行われる。このような二色成形の具体的な方法については、周知技術を用いるため、詳細な説明を省略する。
【0016】
基部2の正面側には、第二の駒部H2を嵌め込むための凸部2aが形成されており、基部2の背面側には、回転支持部Sによって支持される円柱状の回転部2bが形成されている。また、支持部3の第二の面4と接触する外周面には、境界部3aが形成されている。これにより、第二の面4の外周面は、境界部3aに挟まれることになる。
【0017】
図2(B)に示すように、第二の駒部H2は、第三の面5と第四の面6とにより構成されている。ここで、図2(B)の左側の図は、第二の駒部H2の正面図であり、図2(B)の右側の図は、第二の駒部H2の右側面図である。同図に示すように、第二の駒部H2は、右側面から見た形状が略コ字状となる。また、第三の面5は救護区分の何れかを示す第三の色(例えば、「担送」を示す赤など)で成形されている。また、第四の面6および第三の面5と第四の面6とを連結する連結部6aは、救護区分の何れかを示す第四の色(例えば、「独歩」を示す緑など)で成形されている。また、連結部6aには、第一の駒部H1の凸部2aに嵌合する切欠き部6bが形成されている。また、連結部6aの背面側には、回転支持部Sによって支持される円柱状の回転部6cが形成されている。また、第三の色および第四の色の成形も、二色成形により行われる。このような二色成形の具体的な方法についても、周知技術を用いるため、詳細な説明を省略する。
【0018】
このように成形された第一の駒部H1と第二の駒部H2とを組み合わせる場合、図2(B)の左側に示す第二の表示駒H2を反時計回りに90度回転させ、第三の面5および第四の面6が第一の面1および第二の面4に挟まれるように、第一の駒部H1と第二の駒部H2とを嵌め合わせ、第二の駒部H2の凸部2aを第一の駒部H1の切欠き部6bに嵌合させて、表示駒Hを組み立てる。ここで、第二の表示駒H2を時計回りに90度回転させて組み立てようとしても、第二の駒部H2の凸部2aと第一の駒部H1の切欠き部6bが合致しないため、表示駒Hを組み立てることができない。このように組み立てた表示駒Hは、第二の面4と第三の面5との間、および、第二の面4と第四の面6との間の境界部3aに支持部3の一部分が露出する。すなわち、第二の面4と第三の面5との間に筐体Kと類似する第一の色が見えるようになる。また、第二の面4と第四の面6との間に筐体Kと類似する第一の色が見えるようになる。そして、表示駒Hは、回転支持部Sにより筐体Kの内側に回転可能に支持される。
【0019】
このように構成された回転式救護区分表示装置を医療従事者などが使用する際には、以下のような動作が行われる。まず、初期状態では、図3(A)に示すように、表示駒Hの第一の面1(第一の色である白)が表示窓Wから露出している。この状態で、医療従事者が表示駒Hを下方向に90度回転させると、図3(B)に示すように、表示駒Hの第四の面6(第四の色である緑)が表示窓Wから露出する。このとき、第四の面6の上側には、境界部3a(第一の色である白)が存在し、第四の面6の下側には、第一の面1(第一の色である白)が存在する。従って、第二の面4(第二の色である黄)や第三の面5(第三の色である赤)が表示窓Wから見えないことになる。
【0020】
この状態で、医療従事者が表示駒Hを下方向に90度回転させると、図3(C)に示すように、表示駒Hの第二の面4(第二の色である黄)が表示窓Wから露出する。このとき、第二の面4の上側には、境界部3a(第一の色である白)が存在し、第二の面4の下側には、境界部3a(第一の色である白)が存在する。従って、第三の面5(第三の色である赤)や第四の面6(第四の色である緑)が表示窓Wから見えないことになる。
【0021】
この状態で、医療従事者が表示駒Hを下方向に90度回転させると、図3(D)に示すように、表示駒Hの第三の面5(第三の色である赤)が表示窓Wから露出する。このとき、第三の面5の上側には、第一の面1(第一の色である白)が存在し、第三の面5の下側には、境界部3a(第一の色である白)が存在する。従って、第二の面4(第二の色である黄)や第四の面6(第四の色である緑)が表示窓Wから見えないことになる。
【0022】
なお、本実施形態では、表示駒Hの回転位置を規制する部材について特に言及していないが、例えば、表示駒Hの第一の面1、第二の面4、第三の面5、第四の面6のそれぞれに凹部を形成し、バネなどにより突出するように力が加えられている突起が凹部に入り込むことで、表示駒Hの回転位置を規制するようにすれば良い。ここで、突起に加えられる力は、医療従事者が表示駒Hを回転させた際に、突起が凹部から脱落して引っ込む程度の強さである。
【0023】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、筐体Kの色と類似した第一の色で第一の面1、第一の面1の反対側の第二の面4を支持する支持部3、および、第一の面1と支持部3とを結ぶ基部2を成形し、第二の面4を救護区分の何れかの色を示す第二の色で成形した側面形状が略コ字状の第一の駒部H1と、第三の面5を救護区分の何れかの色を示す第三の色で成形し、第三の面5の反対側の第四の面6を救護区分の何れかの色を示す第四の色で成形した側面形状が略コ字状の第二の駒部H2とを、第二の面4と第三の面5との間、および、第二の面4と第四の面6との間の境界部3aに支持部3の一部が露出するように組み合わせて表示駒Hを構成するようにしている。そして、筐体Kに設けた表示窓Wから第一の面1から第四の面6の何れかが見えるように、回転支持部Sにより表示駒Hを筐体Kに取り付けるようにしている。
【0024】
これにより、救護区分を示す第二の色から第四の色に加えて表示窓Wを形成する筐体Kの色と類似した第一の色を表示駒Hに施すとともに、表示駒Hの各色の境界に筐体の色と類似した第一の色を施す際に、筐体Kの色と類似した第一の色と救護区分の何れかの色を示す第二の色とで二色成形した第一の駒部H1、および、救護区分の何れかの色を示す第三の色と救護区分の何れかの色を示す第四の色とで二色成形した第二の駒部H2を組み合わせるだけで表示駒Hを構成することができ、カラーチップを表示駒に嵌め込む場合に比べて工数をかける必要がなくなる。また、二色成形により作成される第一の駒部H1と二色成形により作成される第二の駒部H2とを組み合わせて四色の表示が実現されるので、四色の多色成形により四色の表示を実現する場合に比べて難易度やコストを抑えることができる。
【0025】
なお、前述した実施形態では、第一の面1、第二の面4、第三の面5、第四の面6の表面が何れもフラットに成形されているが、これに限定されない。例えば、表示駒Hを回転させるための指などが引っ掛かるように、第一の面1、第二の面4、第三の面5、第四の面6の表面に凹凸を形成するようにしても良い。
【0026】
また、前述した実施形態では、回転式救護区分表示装置をナースコール親機の筐体Kに設置しているが、これに限定されない。例えば、ナースコールシステムに使用される廊下灯に回転式救護区分表示装置を設置するようにしても良い。
【0027】
また、前述した実施形態では、表示駒Hを縦方向に回転させるようにしているが、これに限定されない。例えば、表示駒Hの設置方向を変えて、表示駒Hを横方向に回転させるようにしても良い。
【0028】
また、前述した実施形態では、第二の色、第三の色、第四の色は、救護区分の何れかの色を示すようにしているが、これに限定されない。例えば、患者の状態を示す色を示すようにしても良い。
【0029】
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0030】
H 表示駒
H1 第一の駒部
H2 第二の駒部
K 筐体
S 回転支持部
W 表示窓
1 第一の面
2 基部
2a 凸部
2b、6c 回転部
3 支持部
3a 境界部
4 第二の面
5 第三の面
6 第四の面
6a 連結部
6b 切欠き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者毎に形成された表示欄に表示窓を形成した筐体と、
前記筐体の色と類似した第一の色で第一の面と、前記第一の面の反対側の第二の面を支持する支持部と、前記第一の面と前記支持部とを結ぶ基部とを成形し、前記第二の面を救護区分の何れかの色を示す第二の色で成形した側面形状が略コ字状の第一の駒部と、第三の面を救護区分の何れかの色を示す第三の色で成形し、第三の面の反対側の第四の面を救護区分の何れかの色を示す第四の色で成形した側面形状が略コ字状の第二の駒部とを、前記第二の面と前記第三の面との間、および、前記第二の面と前記第四の面との間の境界部分に前記支持部の一部が露出するように組み合わせた表示駒と、
前記表示窓から前記第一の面から前記第四の面の何れかの面が見えるように、前記表示駒を回転可能に支持する回転支持部と、
を備えたことを特徴とする回転式救護区分表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−5174(P2011−5174A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−153911(P2009−153911)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(591253593)株式会社ケアコム (493)
【Fターム(参考)】