説明

回転操作スイッチ及びこれを用いた近接検知装置

【課題】主に自動車内の各種電子機器の操作に用いられる回転操作スイッチ及びこれを用いた近接検知装置に関し、認識性を向上した回転操作スイッチ及びこれを用いた近接検知装置を提供することを目的とする。
【解決手段】操作ユニット32に回転エンコーダの回転部と連動して回転し電界を放射する静電電極51を内蔵し、静電電極51の外側に静電電極51と非接触の誘導電極を備えて回転操作スイッチ23を構成し、操作者が操作体へ指等を近づけた際に消灯していたスイッチが照光等を行うため、認識性の高い回転操作スイッチ23を提供することが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に自動車内の各種電子機器の操作に用いられる回転操作スイッチ及びこれを用いた近接検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車室内のフロントパネル部やステアリングホイール近傍に様々なスイッチを装着し、これによって車室内のオーディオやエアコン等の各種電子機器の操作を行うものが増えており、照光等によりスイッチの存在を認識しやすいものが求められている。
【0003】
このような従来の回転操作スイッチについて、図6及び図7を用いて説明する。
【0004】
図6は従来の回転操作スイッチの断面図、図7は同分解斜視図である。
【0005】
同図において、絶縁樹脂製のケース1の中央には内筒部1Aが形成されると共に、この外周には所定の間隙を空けて、部分的に連結された外筒部1Bが設けられている。
【0006】
また、絶縁樹脂製の操作体2の上面には暗色の遮光部2Aから文字や記号等の形状に露出した、明色で複数の表示部2Bが形成されると共に、この操作体2が絶縁樹脂製のホルダー3とねじ4によって、ケース1上方に回転可能に装着されている。
【0007】
そして、ケース1内に収納された回転体5が、操作体2下端に係止装着されると共に、回転体5下面には可動接点6の一端が固着されている。
【0008】
また、上下面に複数の配線パターン(図示せず)が形成された配線基板7の上面にはカーボン等の複数の固定接点8が形成されると共に、この固定接点8に可動接点6の他端が弾接して、複数のスイッチ接点9が形成されている。
【0009】
さらに、発光ダイオード等の発光素子10が配線基板7上面の、ケース1の内筒部1Aと外筒部1Bの間隙下方に実装配置されて、回転操作スイッチ20が構成されている。
【0010】
そして、このように構成された回転操作スイッチ20は操作体2を前面に向けて、車室内のインストルメントパネル等に装着されると共に、複数の固定接点8や発光素子10等が配線基板7の配線パターンや、コネクタやリード線(図示せず)等を介して、自動車の電子回路(図示せず)に電気的に接続される。
【0011】
以上の構成において、操作体2を指で回転操作すると、操作体2の回転に伴って回転体5が回転し、この下面の可動接点6が配線基板7や固定接点8上面を弾接摺動して、複数のスイッチ接点9の電気的接離が行われ、この電気信号が車両の電子回路へ出力されて、例えば、オーディオの音量やエアコンの温度の増減等の操作が行われる。
【0012】
また、夜間等の周囲が暗い場合には、別途ステアリングホイール近傍に装着されたコンビネーションスイッチ(図示せず)等を操作すると、この電気的接離を車両の電子回路が検出して、複数の発光素子10を発光させる。
【0013】
そして、この発光素子10の、ケース1の内筒部1Aと外筒部1Bの間隙内を上方へ直進した光や、あるいは内筒部1A外周と外筒部1B内周の間で反射して上方へ進んだ光が、操作体2上面の表示部2Bを下方から照光することで、操作体2の識別や操作が容易に行えるようになっている。
【0014】
つまり、周囲が暗い場合でも、コンビネーションスイッチ(図示せず)等の操作に連動して、操作体2の表示部2Bを照光することによって、操作体2の操作を容易に行えるように構成されているものであった。
【0015】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2011−076854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、従来の回転操作スイッチ20は、コンビネーションスイッチ(図示せず)等の操作に連動して照光するが、操作者の接触を検出する等、より操作の意図を反映した認識性の高いものが求められている。
【0018】
本発明は、認識性の高い回転操作スイッチ及びこれを用いた近接検知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するために本発明は、特に、操作体に回転エンコーダの回転部と連動して回転し電界を放射する静電電極を内蔵し、静電電極の上方及び側方に所定の間隔を空けて配置された誘導電極を備えて回転操作スイッチを構成する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、操作体に回転エンコーダの回転部と連動して回転し電界を放射する静電電極を内蔵し、静電電極の外側に静電電極と非接触の導電金属カバーを備えて回転操作スイッチを構成し、操作者が操作体へ指等を近づけた際に消灯していたスイッチが照光等を行うため、認識性の高い回転操作スイッチ及びこれを用いた近接検知装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施の形態による近接検知装置の断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同電気的接続を示すブロック図
【図4】同配置状態を示す図
【図5】同近接検知装置に用いる静電電極の変形例を示す斜視図
【図6】従来の回転操作スイッチの断面図
【図7】同分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
【0023】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による近接検知装置の断面図、図2は同分解斜視図である。
【0024】
同図において、近接検知装置100は、配線基板21と、配線基板21の上下面に配置された複数の発光素子22、回転操作スイッチ23、導光体24、複数のプッシュスイッチ25、制御回路26と、導光体24の上面に配置されたカバー27とを備える。
【0025】
ここで、回転操作スイッチ23の構成について詳細に説明する。この回転操作スイッチ23は、回転エンコーダ31と、操作ユニット32と、ピン33を備える。
【0026】
最初に、回転エンコーダ31の構成について説明する。
【0027】
ここで、回転エンコーダ31は、配線基板21に対し固定される固定部41と、固定部41に植設された複数の抵抗体42と、固定部41に対し回転可能に配置された回転部43と、回転部43に固定され回転部43が回転すると抵抗体42上面を摺動する回転ブラシ44と、固定部41の外周縁部を覆って配置された断面略L字状の金具45と、固定部41の外周から突出した複数の外部端子46を備えている。
【0028】
固定部41は、円筒状の内壁41Aと、内壁41Aより短い円筒形状の外壁41Bが、略リング状の底部41Cで接続された形状で、絶縁樹脂等の絶縁材料により形成される。
【0029】
また、複数の抵抗体42は、所定の線路抵抗を備える線路で、底部41Cの上面に円弧状に形成される。
【0030】
また、回転部43は、底面で外方へ折れ曲がった断面略L字状の円筒形状に形成される。ここで、壁部43Aが固定部41の内壁41Aの外周側に位置するように、固定部41に挿入されている。
【0031】
また、回転ブラシ44は導電金属製で、回転部43の下板部43Bに装着される。この回転ブラシ44は、下端の二箇所で抵抗体42に接触している。
【0032】
また、金具45は、壁部43Aの外周側と固定部41の上面を覆い、上面視略リング状に設けられる。なお、金具45の下端は配線基板21にハンダ付け等で固定される。
【0033】
さらに、複数の外部端子46は、それぞれ外壁41Bから突出し配線基板21にハンダ付け等で固定される。ここで外部端子46は、固定部41の内部で抵抗体42に電気的に接続している。
【0034】
ここで、回転エンコーダ31は、固定部41に対し回転部43が回転可能に配置され、操作者が回転部43を回転させると、回転ブラシ44が接触する抵抗体42の位置が変化する。これに応じて、外部端子46間の抵抗値が変化するよう構成されている。
【0035】
次に、操作ユニット32の構成について説明する。
【0036】
操作ユニット32は、回転エンコーダ31の回転部43と連動して回転する静電電極51と、静電電極51の内側に挿入される支持体52と、支持体52の内側に下端が挿入される操作体53と、操作体53の上面及び外側面を覆う導電金属カバー54を備えて構成される。
【0037】
ここで、静電電極51は鉄や銅等の導電金属で形成され、略円筒形状のリング部51Aとリング部51Aの下方に延出した端子部51Bを備えている。なお、ここで、端子部51Bの下端は、配線基板21の配線に電気的に接続している。
【0038】
また、支持体52は絶縁樹脂等を材料とし筒状に形成されると共に、リング部51Aが支持体52の外周に被せられている。
【0039】
そして、操作体53は、下面開放の円筒箱状で、リング状の外側面部53Aと、外側面部53Aの内側に同じくリング状に設けられた内側面部53Bと、外側面部53Aと内側面部53Bの間に同じくリング状に設けられた中側面部53Cと、それらを上面で接続する上面壁53Dを備える。なお、この操作体53は、絶縁樹脂等の絶縁材料で形成される。
【0040】
ここで、中側面部53Cが支持体52に接して、その内側に挿入され、中側面部53Cの下端は複数のプッシュスイッチ25の上端に接するものとなっている。
【0041】
また、導電金属カバー54は、誘導電極の一形態で、鉄や銅等の導電金属で形成され、側面部54Aと、側面部54Aを上端側で接続する上面部54Bを備える。この導電金属カバー54が、外側面部53Aと上面壁53Dを覆っている。
【0042】
つまり、操作ユニット32は静電電極51を内蔵し、静電電極51の外側に誘電電極である導電金属カバー54を配置しているため、静電電極51から電界を放射した際に、導電金属カバー54で電界が誘導される。
【0043】
これにより側面部54A及び上面部54Bの外方へ誘導された電界が放射されるので、導電金属カバー54の側面方向、上方向の双方に対し、電界を効率的に放射しやすい構成となっている。
【0044】
さらに、外側の導電金属カバー54ではなく、内側の静電電極51を端子部51Bを介して配線基板21に接続しているので、簡易な構成で電界を放射させることが可能となっている。
【0045】
さらにピン33の構成について説明する。
【0046】
ここで、ピン33は下端に突起33Aを備える略筒状で、絶縁樹脂等により構成される。また、配線基板21の下方から挿入され、操作体53の内側面部53Bにネジなどで一体化される。これにより、一体化した操作ユニット32と、ピン33が回転エンコーダ31に対し、上下動可能な構成となる。
【0047】
なお、これにより、回転操作スイッチ23において、操作ユニット32が押圧されない状態では、ピン33の下端の突起33Aが下方から配線基板21に接して、操作ユニット32が上方に抜けるのを防止している。一方、操作ユニット32が押圧されると、ピン33全体も下方に移動し、中側面部53Cの下端でプッシュスイッチ25をONするよう構成されている。
【0048】
次に、近接検知装置100を構成する回転操作スイッチ23以外の部品についても詳細に説明する。
【0049】
ここで、配線基板21は紙フェノール基板やガラス入りエポキシ基板等で、上下面には銅箔等によって複数の配線パターン(図示せず)が形成される。また、配線基板21の上面にはLED等の発光素子22、回転エンコーダ31、プッシュスイッチ25が配置されると共に下面には制御回路26が配置されている。なお、発光素子22、回転エンコーダ31、プッシュスイッチ25、制御回路26は配線基板21の上下面に形成された配線パターンを介して相互に電気的に接続されている。
【0050】
また、導光体24は、透光性の樹脂材料などで形成され、略円筒形状に構成される。そして、孔24Aに壁部43Aが挿入され、配線基板21の上面に配置されている。また、発光素子22と対向する位置に、発光素子22の光軸と直交する入射面24Bを備え、入射面24Bの内側は略30度〜60度の斜度を有する斜面24Cを備えるよう、導光体24の内側の底面が面取りされている。これにより、発光素子22から入射面24Bに水平に入射した光が斜面24Cで上方に反射し、導光体24の上面を効率的に照光するよう構成されている。
【0051】
また、プッシュスイッチ25は押圧時に所定の節度感が生じてONする自動復帰型のスイッチである。このプッシュスイッチ25は回転エンコーダ31の内壁41Aの内側に並べて配置され、配線基板21上にハンダ付け等で固定される。なお、プッシュスイッチ25のON/OFF信号は配線基板21の配線を経由して伝達されるよう構成されている。
【0052】
さらに、制御回路26は、マイコン等の半導体素子を備えて構成され、発光素子22、プッシュスイッチ25、金具45、外部端子46、静電電極51にそれぞれ電気的に接続される。
【0053】
さらに、カバー27に孔27Aが、孔27Aを囲んで下面には遮光壁27Bが設けられている。そして、孔27Aの内側に導光体24の上面の少なくとも一部が露出するよう配置されると共に、遮光壁27Bが導光体24の外側壁と発光素子22を外側から囲んで配置される。そして、遮光壁27Bの下面は、配線基板21の上面に接するよう配置され、発光素子22の光が遮光壁27Bの外側に漏洩するのを防止するよう構成されている。
【0054】
このように構成された近接検知装置100の電気的接続について、図3のブロック図を用いて説明する。
【0055】
ここで、制御回路26は、発光素子22、プッシュスイッチ25、金具45、外部端子46、静電電極51にそれぞれ電気的に接続される。
【0056】
静電電極51から電界E1が放射されると、導電金属カバー54により電界E1が誘導され、さらに導電金属カバー54の外側に電界E2が放射される。そして、放射された電界E2は、金具45を介して吸収される。
【0057】
ここで制御回路26は、静電電極51と金具45の間の電気容量を検出している。そして、操作者が操作ユニット32に指を延ばすと、指により電界E2が吸収されることで、金具45に吸収される電界E2が減り、静電電極51と金具45の間の電気容量が変化する。これにより、制御回路26は操作ユニット32に対する物体の近接あるいは接触を検出し、発光素子22を点灯する。
【0058】
また、操作ユニット32が回転すると、外部端子46から回転に応じた回転信号が制御回路26に入力される。さらに、操作ユニット32を押圧すると、プッシュスイッチ25から押圧に応じたON・OFF信号が制御回路26に入力される。この回転信号やON・OFF信号に基づき、制御回路26が近接検知装置100の外部にケーブル(図示せず)等を介して操作信号を出力する。
【0059】
このような近接検知装置100は、例えば図4に示すように車両のインストルメントパネルに操作ユニット32を操作者に向けて搭載される。そして、近接検知装置100は車両の空調装置110や、ディスプレイ装置120に電気的に接続される。
【0060】
ここで、操作者が操作ユニット32近傍に指を延ばすと、回転操作スイッチ23が点灯し、操作者は回転操作スイッチ23が消灯状態から点灯状態に変化するので、より操作ユニット32を認識しやすくなる。
【0061】
そして、操作者が操作ユニット32を回転操作すると、例えば空調装置110の設定温度が高低し、変化する。さらに、操作ユニット32を押圧すると、設定温度の制御から風量の変化に切り替わり、操作ユニット32を回転操作すると風量が増減する。
【0062】
また、設定温度や風量は空調装置110に接続されたディスプレイ装置120の液晶ディスプレイに表示され、操作者は設定状態を確認しやすいようになっている。
【0063】
なお、上述の説明においては、静電電極51として、幅広の導電金属板が周回されたリング部51Aと端子部51Bを備えた構成について説明したが、本発明の実施は静電電極51が存在すれば、形状を問わず実施可能である。なお、導電金属板を周回させて構成する場合には、例えば、図5に示す静電電極151のように、リング部151Aと端子部151Bを一本の金属線を折り曲げて構成するものとしても良い。このような構成にすると、比較的安価な金属線を用いて、静電電極151を構成することができるため、回転操作スイッチ23を安価に製造することが可能となる。
【0064】
また、操作者が操作ユニット32近傍に指を延ばすと照光するものとして説明したが、車両用スピーカーから音を鳴らす等、様々な報知装置の使用が可能である。
【0065】
また、操作者が操作ユニット32近傍に指を延ばすと検知するものとして説明したが、操作ユニット32に接触した際に検知するものとしても良い。これは、静電電極51と金具45の間の電気容量の変化を検知する閾値を変化させることで実現しうる。
【0066】
また、プッシュスイッチ25を備えるものとして説明したが、プッシュスイッチ25は有さなくても本発明の実施は可能である。
【0067】
さらに、操作体53は絶縁樹脂等の絶縁材料で形成されるものとして説明したが、導電金属で構成しても良い。その場合、導電金属カバー54は無くても良い。また、操作体53を導電金属で構成すると、操作体53が誘導電極となる。
【0068】
このように本実施の形態によれば、操作ユニット32に回転エンコーダの回転部と連動して回転し電界を放射する静電電極51を内蔵し、静電電極51の外側に静電電極51と非接触の誘導電極を備えて回転操作スイッチ23を構成し、操作者が操作体へ指等を近づけた際に消灯していたスイッチが照光等を行うため、認識性の高い回転操作スイッチ23を提供することが出来る。
【0069】
また、誘導電極を導電金属カバー54として構成し、静電電極51と導電金属カバー54の間に絶縁樹脂の操作体53の少なくとも一部を介在させることで、比較的安価に回転操作スイッチ23を生産することができる。
【0070】
また、導電金属カバー54は周回して設けられた側面部54Aと側面部54Aを上端側で接続する上面部54Bとを備えて構成されるので、側面方向だけでなく上方向にも効率的に電界を放射しうる。
【0071】
また、静電電極151のように、周回して形成したリング部151Aとリング部151Aから延出した端子部151Bを一本の金属線を折り曲げて構成することで、安価な回転操作スイッチ23を提供することが出来る。
【0072】
さらに、回転操作スイッチ23と、発光素子22と、発光素子22に対向して配置された導光体24と、回転操作スイッチ23の静電電極51及び金具45と発光素子22に電気的に接続され静電電極51及び金具45間の電気容量が所定値より小さくなると発光素子22を点灯する制御回路26を備えることにより、回転操作スイッチ23を消灯、点灯切り替えて近接検知装置100の認識性を向上しうる。
【0073】
そして、導光体24は、発光素子22と対向する位置に設けられた発光素子22の光軸方向と直交する入射面24Bと、光軸方向で且つ入射面24Bの内方に30度〜60度の斜度を有する斜面24Cを備えるよう構成されているため、照光性が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明による回転操作スイッチは、認識性が高いものを実現でき、主に自動車の各種電子機器の制御用として有用である。
【符号の説明】
【0075】
21 配線基板
22 発光素子
23 回転操作スイッチ
24 導光体
24A 孔
24B 入射面
24C 斜面
25 プッシュスイッチ
26 制御回路
27 カバー
27A 孔
27B 遮光壁
31 回転エンコーダ
32 操作ユニット
33 ピン
41 固定部
41A 内壁
41B 外壁
41C 底部
42 抵抗体
43 回転部
43A 壁部
43B 下板部
44 回転ブラシ
45 金具
46 外部端子
51、151 静電電極
51A、151A リング部
51B、151B 端子部
52 支持体
53 操作体
53A 外側面部
53B 内側面部
53C 中側面部
53D 上面壁
54 導電金属カバー
54A 側面部
54B 上面部
100 近接検知装置
110 空調装置
120 ディスプレイ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部と前記固定部に対し回転する回転部と前記固定部の外周に配置された金具を有する回転エンコーダと、
前記回転部と連動し電界を放射する静電電極と前記静電電極に対し非接触に外側に設けられた導電金属製の誘導電極を有する操作ユニットと、を備えた回転操作スイッチ。
【請求項2】
前記操作ユニットは絶縁樹脂の操作体を有し、
前記誘導電極は導電金属カバーとし、前記静電電極と前記導電金属カバーの間に前記操作体の少なくとも一部を介在させた請求項1記載の回転操作スイッチ。
【請求項3】
前記導電金属カバーは周回して設けられた側面部と前記側面部を上端側で接続する上面部とを備えて構成される請求項2記載の回転操作スイッチ。
【請求項4】
前記静電電極は周回して形成したリング部と前記リング部から延出した端子部を備え、前記リング部と前記端子部は一本の金属線を折り曲げて構成された請求項1記載の回転操作スイッチ。
【請求項5】
請求項1記載の回転操作スイッチと、発光素子と、前記発光素子に対向して配置された導光体と、前記静電電極及び前記金具及び前記発光素子に電気的に接続された制御回路を備え、前記制御回路は前記静電電極と前記金具との間の電気容量が所定値より小さくなると前記発光素子を消灯状態から点灯状態に切り替える近接検知装置。
【請求項6】
前記導光体は、前記発光素子と対向する位置に設けられた前記発光素子の光軸方向と直交する入射面と、前記光軸方向で且つ前記入射面の内方に30度〜60度の斜度を有する斜面とを備えた請求項5記載の近接検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−73711(P2013−73711A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210366(P2011−210366)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】