回転清掃体を構成する清掃体の生地、清掃体、回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機及び空気調和機
【課題】作業性が良く、製造コストを低減することができる回転清掃体を構成する清掃体の生地、清掃体、回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機及び空気調和機を提供する。
【解決手段】清掃体の生地11を棒状の芯棒18の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイル13で形成された列と短パイル14で形成された列とが芯棒18の軸芯に対して略平行に形成されるように構成したもので、フィルターを清掃する場合には、長パイル13はフィルターの網目に入り込んでゴミを起こし、短パイル14はフィルターに付着したゴミを拭き取る作用を奏する。また、長パイル13で形成された列と短パイル14で形成された列とが芯棒18の軸芯に対して略平行としたことによって、被清掃面に長パイル13が強く食い込んで、ゴミをかき出す能力を向上させることができる。
【解決手段】清掃体の生地11を棒状の芯棒18の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイル13で形成された列と短パイル14で形成された列とが芯棒18の軸芯に対して略平行に形成されるように構成したもので、フィルターを清掃する場合には、長パイル13はフィルターの網目に入り込んでゴミを起こし、短パイル14はフィルターに付着したゴミを拭き取る作用を奏する。また、長パイル13で形成された列と短パイル14で形成された列とが芯棒18の軸芯に対して略平行としたことによって、被清掃面に長パイル13が強く食い込んで、ゴミをかき出す能力を向上させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面等の清掃や、空気調和機に取り付けられたエアフィルターの清掃を行う回転清掃体と、この回転清掃体を構成する清掃体及びその生地と、前記回転清掃体を備えた掃除機用吸込具及び空気調和機と、前記掃除機用吸込具を備えた電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の空気調和機には、吸込口と熱交換器との間に、空気調和機本体内部への塵埃侵入を防ぐためにエアフィルターが配置されており、空気調和機の運転に伴い吸込口から空気と共に侵入する塵埃を捉える機能を有している。このため、エアフィルターには捉えた塵埃が徐々に付着するとともに、目が徐々に詰まってしまい風量を低下させてしまうので、空気調和機本体から着脱可能に構成され、定期的にエアフィルター表面を電気掃除機等で吸引したり、洗浄したりしなければならなかった。
【0003】
これに対し、エアフィルターの上流側表面に沿って移動することができる吸引口を有する吸引ノズルと、この吸引ノズルに連結された吸引装置を空気調和機本体に設けて、吸引口からエアフィルター表面に付着した塵埃を吸引することで、エアフィルターを取り外すことなくエアフィルターの自動清掃が行える構造が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、フィルターのメンテナンスの手間を低減する目的で、駆動軸に張架したベルト上のエアフィルターと、このエアフィルターの表面に接する回転ブラシを設け、前記駆動軸を回転させてエアフィルターを移動させながら、その表面に堆積した塵埃を、回転ブラシを回転させて掻きとるようにした空気調和機がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−140405号公報
【特許文献2】特開平6−74521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示されたような従来の空気調和機においては、吸引口の開閉面積を絞ることで風量を落として、吸引圧力を高めている。このような吸引ノズルで塵埃を除去しようとすると、エアフィルター表面に浮いたような状態で乗っている綿埃等は容易に吸引できるが、吸引力のみでは、エアフィルターの網目に絡んだ塵埃や、油分を含む塵埃等を、清掃ブラシのように掻き出して剥離させることはできず、エアフィルターにこびりついた塵埃を確実に除去することは非常に困難であった。
【0007】
また、上記特許文献2に開示されたような従来の空気調和機においては、回転ブラシ芯棒の外周全体に植毛されているブラシ毛が同じ種類の同じ毛丈のものであり、塵埃がブラシ毛に絡みつき、回転ブラシが汚れることから、エアフィルターが汚れてしまい、清掃効果も減少するものであった。
【0008】
そこで、本件出願人は、毛腰又は毛丈の異なる2種類以上の清掃体を棒状の芯棒の外周面に固着した回転清掃体を発明した。この発明によって、例えば、毛腰の強い方の清掃体でエアフィルターの網目にこびりついた塵埃を掻き取り、毛腰の弱い方の清掃体でエアフィルターの表面に付着した塵埃を満遍なく拭き取ることができるようになった。
【0009】
しかしながら、上記回転清掃体を製造するには、毛腰又は毛丈の異なる2種類以上の清掃体を棒状の芯棒の外周面に各々別々に固着しなければならず、作業性が悪くコスト高となっていた。
【0010】
本発明は上記点に鑑み、作業性が良く、製造コストを低減することができる回転清掃体を構成する清掃体の生地、清掃体、回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機及び空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、回転清掃体を構成する清掃体の生地において、該清掃体の生地は、前記回転清掃体の棒状の芯棒の外周面に一体的に固着するためのものであって、毛丈の異なるパイルが基部に複数列形成されてあることに特徴を有する。したがって、フィルターを清掃する場合には、長パイルはフィルターの網目に入り込んでゴミを起こし、短パイルはフィルターに付着したゴミを拭き取る作用を奏し、この清掃体の生地を様々な方向でカットすることにより、様々な回転清掃体が製作される。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して傾斜角度を有して形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体である。したがって、傾斜角度を有して形成されているので、螺旋状となり、この螺旋に沿って長パイル又は短パイルに付着したゴミが掃き出される。また、螺旋状となることによって摺動抵抗を減らすことができる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略直角に形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体である。したがって、フィルターを清掃する場合には、長パイルはフィルターの網目に入り込んでゴミを起こし、短パイルはフィルターに付着したゴミを拭き取る作用を奏する。また、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略直角としたことによって、常に均一の負荷を与えることができ、安定した清掃を行うことができる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略平行に形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体である。したがって、フィルターを清掃する場合には、長パイルはフィルターの網目に入り込んでゴミを起こし、短パイルはフィルターに付着したゴミを拭き取る作用を奏する。また、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略平行としたことによって、被清掃面に長パイルが強く食い込んで、ゴミをかき出す能力を向上させることができる。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが連続的に連なるように生地を裁断して構成された清掃体に特徴を有する。したがって、間欠部があると、その部分にゴミが溜まりやすくなるが、連続的に連なることによってゴミの溜まりを防ぐことができる。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1の清掃体の生地を多角形の断面を有する棒状の芯棒の外周面に巻き付けて一体的に固着した時に、短パイルで形成された列が多角形の頂部近傍に、長パイルで形成された列が多角形の辺部に配設されるように生地を裁断して構成された清掃体に特徴を有する。したがって、辺部に固着した長パイルと、頂部近傍に固着した短パイルとの回転外径を同じにすることができる。即ち被清掃面に接する長さを同じにしつつ、毛腰を異ならせることができる。
【0017】
請求項7の発明は、回転清掃体の発明であって、請求項2〜6のいずれか1項に記載の清掃体を棒状の芯棒の外周面に螺旋状に巻きつけて一体的に固着したことに特徴を有する。しがたって、上記清掃体の特徴を備えた回転清掃体が製作される。
【0018】
請求項8の発明は、請求項7の回転清掃体を備えた掃除機用吸込具である。したがって、上記清掃体の特徴を備えた掃除機用吸込具が製作される。
【0019】
請求項9の発明は、電動送風機と、請求項8に記載の掃除機用吸込具とを備え、前記電動送風機と前記掃除機用吸込具とを連通させた電気掃除機である。したがって、上記清掃体の特徴を備えた電気掃除機が製作される。
【0020】
請求項10の発明は、本体内に流入する空気中の塵埃を捕獲するエアフィルターと、請求項7の回転清掃体とを備え、該回転清掃体で、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する空気調和機である。したがって、上記清掃体の特徴を備えた空気調和機が製作される。
【発明の効果】
【0021】
請求項1の清掃体の生地は、カットする方向によって様々なタイプの清掃体を製作することがでる。また、請求項2〜5の様々な種類の清掃体は、棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着することができるので、製作が容易であり、コスト低減を図ることができる。また、請求項6の清掃体では、辺部に固着した長パイルと、頂部近傍に固着した短パイルとの回転外径を同じにすることができる。即ち被清掃面に接する長さを同じにしつつ、毛腰を異ならせることができる。さらに、請求項7〜10の各々に記載されている回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機、空気調和機は、請求項2〜6の各々に記載されている清掃体を備えているので、製作が容易であり、コスト低減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の回転清掃体を構成する清掃体の生地を示す斜視図である。この図1(a)に示すように、清掃体の生地11は、基台12に毛丈の異なる長パイル13と短パイル14とが交互に複数列形成されている。この清掃体の生地11は、後述するように、使用目的に対応する形状にカットされて、回転清掃体の棒状の芯棒の外周面に一体的に固着される。また、図1(b)に示すように、長パイル13a、長パイル13b、短パイル14の順番で、基台12に形成した清掃体の生地11bのように、パイルの毛丈は3種類以上であってもよい。
【0023】
図2(a)は、生地の正面図であり、図2(b)は、生地の断面図である。二点鎖線で示すのが、清掃体にカットする場合の外形線であり、この図では、A、B、Cの三種類の清掃体のカット形状が示されている。
【0024】
図3は、回転清掃体17aの斜視図である。この回転清掃体17aは、図1及び図2で示した清掃体の生地11を図2(a)のCの形状にカットした清掃体Cを棒状の芯棒18の外周面に巻きつけて一体的に接着剤等で固着した時に、長パイル13の列と短パイル14の列とが芯棒18の長手方向に直線的に連なるように即ち、芯棒18の軸芯に対して略平行に形成されるように構成されている。このような構成とすることによって、被清掃面に長パイルが強く食い込んで、ゴミをかき出す能力を向上させることができる。
【0025】
図4は、回転清掃体16の斜視図である。この回転清掃体16は、図1及び図2で示した清掃体の生地11を図2(a)のBの形状にカットした清掃体Bを棒状の芯棒18の外周面に巻きつけて一体的に接着剤等で固着した時に、環状に繋がった長パイル13と環状に繋がった短パイル14とが芯棒18の軸芯に対して略直角に形成されるように構成されている。このような構成とすることによって、被清掃面に常に均一の負荷を与えることができ、安定した清掃を行うことができる。本発明は、清掃体Bを一体的に芯棒18に巻きつけることにより従来の製作方法よりも大幅なコスト削減を実現することができるものである。即ち、従来の製造方法である、長パイル13と短パイル14とを一列ごとに切断したものを芯棒18に巻き付ける方法では、非常に作業性が悪く、コスト高となっていたものを、本発明によって改善することができたのである。
【0026】
図5は、回転清掃体15の斜視図である。この回転清掃体15は、図1及び図2で示した清掃体の生地11を図2(a)のAの形状にカットした清掃体Aを棒状の芯棒18の外周面に巻きつけて一体的に接着剤等で固着した時に、長パイル13と短パイル14とが螺旋状に交互に現れるように構成されている。言い換えれば、長パイル13と短パイル14とが芯棒18の軸芯に対して傾斜角度を有して形成されるように清掃体の生地11を裁断して構成された回転清掃体15である。したがって、傾斜角度を有して形成されているので、螺旋状となり、被清掃面に対する摺動抵抗を分散させて減らすことができる。この回転清掃体15は、フィルターの内部に付着した塵埃を長パイル13で表面に起こし、短パイル14の螺旋に従って、回転清掃体15の長手方向に掃き出すことができる。尚、芯棒18は棒状のものであればよく、この図に示すような中空部を有するパイプ状のものの他に中空部のないものであってもよく、角材を使用することも可能である。
【0027】
図6は、本発明に係る清掃体の生地の製作方法の一例を示す図である。図6(a)に示すように、後に長パイル13となるナイロン等の剛性の高い繊維と、後に短パイル14とになるポリエステル等の伸縮性の高い繊維と交互に配列して両端を基台12に植設したものを中央のX−X線で切断する。すると、図6(b)に示すように、ポリエステル繊維が縮んで、毛丈が短くなることによって、短パイル14となり、清掃体の生地が作成されるのである。尚、清掃体の生地の製作方法は、様々な方法があり、本発明に係る清掃体の生地は、上記製作方法に限定されるものではない。
基台12へパイル列を形成する方法についても、パイル毛を織り込む方法や、静電植毛によってパイル毛を形成する等、適宜選択すれば良いものである。
【0028】
図7は、本発明の他の実施形態の回転清掃体17bを示す斜視図及び断面図である。この図に示すように、芯棒18aを略六角形状の断面のものを使用し、この略六角形状の芯棒18aに清掃体を巻きつけて、一体的に接着剤等で固着した時に、長パイル13と短パイル14とが芯棒18aの長手方向に直線的に連なるように即ち、芯棒18aの軸芯に対して平行になるように構成されている。また、短パイル14が多角形状の芯棒18aの頂部181の近傍に固着され、長パイル13が辺部182に固着されているので、辺部に固着した長パイル13と、頂部近傍に固着した短パイル14との回転外径を同じにすることができる。即ち被清掃面に接する長さを同じにしつつ、毛腰を異ならせることができるのである。
【0029】
図8は、芯棒の斜視図である。図8(a)は、円筒状の芯棒18である。図8(b)は、丸棒状の芯棒18bである。図8(c)は、円柱状の芯棒18cに切欠部183が形成されている。切欠部183に接着剤を流し込んだ後に清掃体を巻きつけることによって、清掃体と芯棒18cとの接着効果を増大させることができる。図8(d)は、円柱状に近い多角形からなる芯棒18dである。尚、芯棒18、18a、18b、18c、18dの形状は、上述したものに限られず、様々な形状の芯棒を自由に選択することができる。
【0030】
図9は、本発明の回転清掃体17aを搭載した空気調和機の縦断面図である。図9において、空気調和機本体1は、熱交換器4と、室内の空気を取り入れる吸込口2と、熱交換器4と吸込口2との間に配され、吸込口2から流入する空気中に含まれる塵埃を捕集するエアフィルター5と、このエアフィルター5の上流側に配されると共に、エアフィルター5で捕集された塵埃を除去する清掃装置を有し、この清掃装置は、回転清掃体15と、この回転清掃体15を回転させるための回転駆動手段(図示せず)と、回転清掃体15をエアフィルター5の上流側の表面に沿って上下方向に移動させる上下移動手段(図示せず)にて形成されてあり、室内の空気を吸込口2から吸収し、エアフィルター5、熱交換器4を通して吹出口3から熱交換された空気を室内に吹き出す送風ファン6とを備えている。
【0031】
回転清掃体15により除去された塵埃は、集塵ケース23に捕集され、空気調和機の外部に排出される。塵埃の排出には別途、吸引ファン(図示ぜず)が必要になるが、集塵ケース23を着脱自在にして、定期的に集塵ケース23に溜まった塵埃を廃棄するようにすれば吸引ファンを設ける必要がない。塵埃の廃棄方法については、どちらの方法を選択しても良いものである。
【0032】
図10は、本実施形態における掃除機用吸込具30の上ケース(図示せず)を外した状態の分解斜視図、図11は、掃除機用吸込具30を接続した電気掃除機の全体側面図である。
【0033】
図10における回転清掃体17aの両端に、掃除機用床吸込具30に回転自在に保持するための軸受け33を取り付け、掃除機用吸込具30を装着させる。48は底面に細長い横長の開口部37を有する掃除機用床吸込具30の下ケース、38は掃除機(図示せず)に接続される吸気パイプ、43はモータ42の回転を回転清掃体17aに伝えるベルトである。
【0034】
また、上記構成による掃除機用吸込具30を、図11の掃除機本体50の延長管57に接続して、掃除機本体50を運転し、ハンドルパイプ56を操作して掃除機用吸込具30をフローリングやじゅうたん上で操作すると、掃除機用吸込具30に内蔵されたモータ42により回転清掃体17aが回転し、塵埃が掻き上げられ、電動送風機52による吸引力で空気と共に塵埃が延長管57、ホース55を通って集塵室51に流れ込み、そこで塵埃が捕集される。
【0035】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。例えば、図5において、芯棒18の外周面に毛腰が異なる長パイル13と、短パイル14とが交互に現れるように螺旋状に固着されたものであってもよい。ここで、毛腰が異なるとは、長パイル13と、短パイル14との線径、材質、疎密(基台12に形成される密度)を異ならせることによって、実現することができる。このように、毛腰を異ならせることによって、毛腰の強い方の清掃体でエアフィルターの網目にこびりついた塵埃を掻き取り、毛腰の弱い方の清掃体でエアフィルターの表面に付着した塵埃を満遍なく拭き取ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の空気調和機の回転清掃体及び空気調和機は主に室内の冷房、暖房、除湿等を行う空気調和機として、又は、この空気調和機のエアフィルターの清掃のために利用される。また、掃除機の回転清掃体及び掃除機は、主に室内の清掃のために利用される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の回転清掃体を構成する清掃体の生地を示す斜視図。
【図2】同清掃体の生地を示す正面図及び断面図。
【図3】回転清掃体の斜視図。
【図4】回転清掃体の斜視図。
【図5】回転清掃体の斜視図。
【図6】清掃体の生地の製作方法の一例を示す図。
【図7】他の回転清掃体の斜視図及び断面図。
【図8】芯棒の斜視図。
【図9】本発明の回転清掃体を搭載した空気調和機の縦断面図。
【図10】本発明の回転清掃体を備えた掃除機用吸込具を示す斜視図。
【図11】本発明の回転清掃体を備えた電機掃除機を示す全体側面図。
【符号の説明】
【0038】
11 清掃体の生地
12 基台
13 長パイル
14 短パイル
15、16、17a、17b 回転清掃体
18、18a、18b、18c、18d 芯棒
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面等の清掃や、空気調和機に取り付けられたエアフィルターの清掃を行う回転清掃体と、この回転清掃体を構成する清掃体及びその生地と、前記回転清掃体を備えた掃除機用吸込具及び空気調和機と、前記掃除機用吸込具を備えた電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の空気調和機には、吸込口と熱交換器との間に、空気調和機本体内部への塵埃侵入を防ぐためにエアフィルターが配置されており、空気調和機の運転に伴い吸込口から空気と共に侵入する塵埃を捉える機能を有している。このため、エアフィルターには捉えた塵埃が徐々に付着するとともに、目が徐々に詰まってしまい風量を低下させてしまうので、空気調和機本体から着脱可能に構成され、定期的にエアフィルター表面を電気掃除機等で吸引したり、洗浄したりしなければならなかった。
【0003】
これに対し、エアフィルターの上流側表面に沿って移動することができる吸引口を有する吸引ノズルと、この吸引ノズルに連結された吸引装置を空気調和機本体に設けて、吸引口からエアフィルター表面に付着した塵埃を吸引することで、エアフィルターを取り外すことなくエアフィルターの自動清掃が行える構造が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、フィルターのメンテナンスの手間を低減する目的で、駆動軸に張架したベルト上のエアフィルターと、このエアフィルターの表面に接する回転ブラシを設け、前記駆動軸を回転させてエアフィルターを移動させながら、その表面に堆積した塵埃を、回転ブラシを回転させて掻きとるようにした空気調和機がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−140405号公報
【特許文献2】特開平6−74521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示されたような従来の空気調和機においては、吸引口の開閉面積を絞ることで風量を落として、吸引圧力を高めている。このような吸引ノズルで塵埃を除去しようとすると、エアフィルター表面に浮いたような状態で乗っている綿埃等は容易に吸引できるが、吸引力のみでは、エアフィルターの網目に絡んだ塵埃や、油分を含む塵埃等を、清掃ブラシのように掻き出して剥離させることはできず、エアフィルターにこびりついた塵埃を確実に除去することは非常に困難であった。
【0007】
また、上記特許文献2に開示されたような従来の空気調和機においては、回転ブラシ芯棒の外周全体に植毛されているブラシ毛が同じ種類の同じ毛丈のものであり、塵埃がブラシ毛に絡みつき、回転ブラシが汚れることから、エアフィルターが汚れてしまい、清掃効果も減少するものであった。
【0008】
そこで、本件出願人は、毛腰又は毛丈の異なる2種類以上の清掃体を棒状の芯棒の外周面に固着した回転清掃体を発明した。この発明によって、例えば、毛腰の強い方の清掃体でエアフィルターの網目にこびりついた塵埃を掻き取り、毛腰の弱い方の清掃体でエアフィルターの表面に付着した塵埃を満遍なく拭き取ることができるようになった。
【0009】
しかしながら、上記回転清掃体を製造するには、毛腰又は毛丈の異なる2種類以上の清掃体を棒状の芯棒の外周面に各々別々に固着しなければならず、作業性が悪くコスト高となっていた。
【0010】
本発明は上記点に鑑み、作業性が良く、製造コストを低減することができる回転清掃体を構成する清掃体の生地、清掃体、回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機及び空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、回転清掃体を構成する清掃体の生地において、該清掃体の生地は、前記回転清掃体の棒状の芯棒の外周面に一体的に固着するためのものであって、毛丈の異なるパイルが基部に複数列形成されてあることに特徴を有する。したがって、フィルターを清掃する場合には、長パイルはフィルターの網目に入り込んでゴミを起こし、短パイルはフィルターに付着したゴミを拭き取る作用を奏し、この清掃体の生地を様々な方向でカットすることにより、様々な回転清掃体が製作される。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して傾斜角度を有して形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体である。したがって、傾斜角度を有して形成されているので、螺旋状となり、この螺旋に沿って長パイル又は短パイルに付着したゴミが掃き出される。また、螺旋状となることによって摺動抵抗を減らすことができる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略直角に形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体である。したがって、フィルターを清掃する場合には、長パイルはフィルターの網目に入り込んでゴミを起こし、短パイルはフィルターに付着したゴミを拭き取る作用を奏する。また、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略直角としたことによって、常に均一の負荷を与えることができ、安定した清掃を行うことができる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略平行に形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体である。したがって、フィルターを清掃する場合には、長パイルはフィルターの網目に入り込んでゴミを起こし、短パイルはフィルターに付着したゴミを拭き取る作用を奏する。また、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略平行としたことによって、被清掃面に長パイルが強く食い込んで、ゴミをかき出す能力を向上させることができる。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが連続的に連なるように生地を裁断して構成された清掃体に特徴を有する。したがって、間欠部があると、その部分にゴミが溜まりやすくなるが、連続的に連なることによってゴミの溜まりを防ぐことができる。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1の清掃体の生地を多角形の断面を有する棒状の芯棒の外周面に巻き付けて一体的に固着した時に、短パイルで形成された列が多角形の頂部近傍に、長パイルで形成された列が多角形の辺部に配設されるように生地を裁断して構成された清掃体に特徴を有する。したがって、辺部に固着した長パイルと、頂部近傍に固着した短パイルとの回転外径を同じにすることができる。即ち被清掃面に接する長さを同じにしつつ、毛腰を異ならせることができる。
【0017】
請求項7の発明は、回転清掃体の発明であって、請求項2〜6のいずれか1項に記載の清掃体を棒状の芯棒の外周面に螺旋状に巻きつけて一体的に固着したことに特徴を有する。しがたって、上記清掃体の特徴を備えた回転清掃体が製作される。
【0018】
請求項8の発明は、請求項7の回転清掃体を備えた掃除機用吸込具である。したがって、上記清掃体の特徴を備えた掃除機用吸込具が製作される。
【0019】
請求項9の発明は、電動送風機と、請求項8に記載の掃除機用吸込具とを備え、前記電動送風機と前記掃除機用吸込具とを連通させた電気掃除機である。したがって、上記清掃体の特徴を備えた電気掃除機が製作される。
【0020】
請求項10の発明は、本体内に流入する空気中の塵埃を捕獲するエアフィルターと、請求項7の回転清掃体とを備え、該回転清掃体で、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する空気調和機である。したがって、上記清掃体の特徴を備えた空気調和機が製作される。
【発明の効果】
【0021】
請求項1の清掃体の生地は、カットする方向によって様々なタイプの清掃体を製作することがでる。また、請求項2〜5の様々な種類の清掃体は、棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着することができるので、製作が容易であり、コスト低減を図ることができる。また、請求項6の清掃体では、辺部に固着した長パイルと、頂部近傍に固着した短パイルとの回転外径を同じにすることができる。即ち被清掃面に接する長さを同じにしつつ、毛腰を異ならせることができる。さらに、請求項7〜10の各々に記載されている回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機、空気調和機は、請求項2〜6の各々に記載されている清掃体を備えているので、製作が容易であり、コスト低減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の回転清掃体を構成する清掃体の生地を示す斜視図である。この図1(a)に示すように、清掃体の生地11は、基台12に毛丈の異なる長パイル13と短パイル14とが交互に複数列形成されている。この清掃体の生地11は、後述するように、使用目的に対応する形状にカットされて、回転清掃体の棒状の芯棒の外周面に一体的に固着される。また、図1(b)に示すように、長パイル13a、長パイル13b、短パイル14の順番で、基台12に形成した清掃体の生地11bのように、パイルの毛丈は3種類以上であってもよい。
【0023】
図2(a)は、生地の正面図であり、図2(b)は、生地の断面図である。二点鎖線で示すのが、清掃体にカットする場合の外形線であり、この図では、A、B、Cの三種類の清掃体のカット形状が示されている。
【0024】
図3は、回転清掃体17aの斜視図である。この回転清掃体17aは、図1及び図2で示した清掃体の生地11を図2(a)のCの形状にカットした清掃体Cを棒状の芯棒18の外周面に巻きつけて一体的に接着剤等で固着した時に、長パイル13の列と短パイル14の列とが芯棒18の長手方向に直線的に連なるように即ち、芯棒18の軸芯に対して略平行に形成されるように構成されている。このような構成とすることによって、被清掃面に長パイルが強く食い込んで、ゴミをかき出す能力を向上させることができる。
【0025】
図4は、回転清掃体16の斜視図である。この回転清掃体16は、図1及び図2で示した清掃体の生地11を図2(a)のBの形状にカットした清掃体Bを棒状の芯棒18の外周面に巻きつけて一体的に接着剤等で固着した時に、環状に繋がった長パイル13と環状に繋がった短パイル14とが芯棒18の軸芯に対して略直角に形成されるように構成されている。このような構成とすることによって、被清掃面に常に均一の負荷を与えることができ、安定した清掃を行うことができる。本発明は、清掃体Bを一体的に芯棒18に巻きつけることにより従来の製作方法よりも大幅なコスト削減を実現することができるものである。即ち、従来の製造方法である、長パイル13と短パイル14とを一列ごとに切断したものを芯棒18に巻き付ける方法では、非常に作業性が悪く、コスト高となっていたものを、本発明によって改善することができたのである。
【0026】
図5は、回転清掃体15の斜視図である。この回転清掃体15は、図1及び図2で示した清掃体の生地11を図2(a)のAの形状にカットした清掃体Aを棒状の芯棒18の外周面に巻きつけて一体的に接着剤等で固着した時に、長パイル13と短パイル14とが螺旋状に交互に現れるように構成されている。言い換えれば、長パイル13と短パイル14とが芯棒18の軸芯に対して傾斜角度を有して形成されるように清掃体の生地11を裁断して構成された回転清掃体15である。したがって、傾斜角度を有して形成されているので、螺旋状となり、被清掃面に対する摺動抵抗を分散させて減らすことができる。この回転清掃体15は、フィルターの内部に付着した塵埃を長パイル13で表面に起こし、短パイル14の螺旋に従って、回転清掃体15の長手方向に掃き出すことができる。尚、芯棒18は棒状のものであればよく、この図に示すような中空部を有するパイプ状のものの他に中空部のないものであってもよく、角材を使用することも可能である。
【0027】
図6は、本発明に係る清掃体の生地の製作方法の一例を示す図である。図6(a)に示すように、後に長パイル13となるナイロン等の剛性の高い繊維と、後に短パイル14とになるポリエステル等の伸縮性の高い繊維と交互に配列して両端を基台12に植設したものを中央のX−X線で切断する。すると、図6(b)に示すように、ポリエステル繊維が縮んで、毛丈が短くなることによって、短パイル14となり、清掃体の生地が作成されるのである。尚、清掃体の生地の製作方法は、様々な方法があり、本発明に係る清掃体の生地は、上記製作方法に限定されるものではない。
基台12へパイル列を形成する方法についても、パイル毛を織り込む方法や、静電植毛によってパイル毛を形成する等、適宜選択すれば良いものである。
【0028】
図7は、本発明の他の実施形態の回転清掃体17bを示す斜視図及び断面図である。この図に示すように、芯棒18aを略六角形状の断面のものを使用し、この略六角形状の芯棒18aに清掃体を巻きつけて、一体的に接着剤等で固着した時に、長パイル13と短パイル14とが芯棒18aの長手方向に直線的に連なるように即ち、芯棒18aの軸芯に対して平行になるように構成されている。また、短パイル14が多角形状の芯棒18aの頂部181の近傍に固着され、長パイル13が辺部182に固着されているので、辺部に固着した長パイル13と、頂部近傍に固着した短パイル14との回転外径を同じにすることができる。即ち被清掃面に接する長さを同じにしつつ、毛腰を異ならせることができるのである。
【0029】
図8は、芯棒の斜視図である。図8(a)は、円筒状の芯棒18である。図8(b)は、丸棒状の芯棒18bである。図8(c)は、円柱状の芯棒18cに切欠部183が形成されている。切欠部183に接着剤を流し込んだ後に清掃体を巻きつけることによって、清掃体と芯棒18cとの接着効果を増大させることができる。図8(d)は、円柱状に近い多角形からなる芯棒18dである。尚、芯棒18、18a、18b、18c、18dの形状は、上述したものに限られず、様々な形状の芯棒を自由に選択することができる。
【0030】
図9は、本発明の回転清掃体17aを搭載した空気調和機の縦断面図である。図9において、空気調和機本体1は、熱交換器4と、室内の空気を取り入れる吸込口2と、熱交換器4と吸込口2との間に配され、吸込口2から流入する空気中に含まれる塵埃を捕集するエアフィルター5と、このエアフィルター5の上流側に配されると共に、エアフィルター5で捕集された塵埃を除去する清掃装置を有し、この清掃装置は、回転清掃体15と、この回転清掃体15を回転させるための回転駆動手段(図示せず)と、回転清掃体15をエアフィルター5の上流側の表面に沿って上下方向に移動させる上下移動手段(図示せず)にて形成されてあり、室内の空気を吸込口2から吸収し、エアフィルター5、熱交換器4を通して吹出口3から熱交換された空気を室内に吹き出す送風ファン6とを備えている。
【0031】
回転清掃体15により除去された塵埃は、集塵ケース23に捕集され、空気調和機の外部に排出される。塵埃の排出には別途、吸引ファン(図示ぜず)が必要になるが、集塵ケース23を着脱自在にして、定期的に集塵ケース23に溜まった塵埃を廃棄するようにすれば吸引ファンを設ける必要がない。塵埃の廃棄方法については、どちらの方法を選択しても良いものである。
【0032】
図10は、本実施形態における掃除機用吸込具30の上ケース(図示せず)を外した状態の分解斜視図、図11は、掃除機用吸込具30を接続した電気掃除機の全体側面図である。
【0033】
図10における回転清掃体17aの両端に、掃除機用床吸込具30に回転自在に保持するための軸受け33を取り付け、掃除機用吸込具30を装着させる。48は底面に細長い横長の開口部37を有する掃除機用床吸込具30の下ケース、38は掃除機(図示せず)に接続される吸気パイプ、43はモータ42の回転を回転清掃体17aに伝えるベルトである。
【0034】
また、上記構成による掃除機用吸込具30を、図11の掃除機本体50の延長管57に接続して、掃除機本体50を運転し、ハンドルパイプ56を操作して掃除機用吸込具30をフローリングやじゅうたん上で操作すると、掃除機用吸込具30に内蔵されたモータ42により回転清掃体17aが回転し、塵埃が掻き上げられ、電動送風機52による吸引力で空気と共に塵埃が延長管57、ホース55を通って集塵室51に流れ込み、そこで塵埃が捕集される。
【0035】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。例えば、図5において、芯棒18の外周面に毛腰が異なる長パイル13と、短パイル14とが交互に現れるように螺旋状に固着されたものであってもよい。ここで、毛腰が異なるとは、長パイル13と、短パイル14との線径、材質、疎密(基台12に形成される密度)を異ならせることによって、実現することができる。このように、毛腰を異ならせることによって、毛腰の強い方の清掃体でエアフィルターの網目にこびりついた塵埃を掻き取り、毛腰の弱い方の清掃体でエアフィルターの表面に付着した塵埃を満遍なく拭き取ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の空気調和機の回転清掃体及び空気調和機は主に室内の冷房、暖房、除湿等を行う空気調和機として、又は、この空気調和機のエアフィルターの清掃のために利用される。また、掃除機の回転清掃体及び掃除機は、主に室内の清掃のために利用される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の回転清掃体を構成する清掃体の生地を示す斜視図。
【図2】同清掃体の生地を示す正面図及び断面図。
【図3】回転清掃体の斜視図。
【図4】回転清掃体の斜視図。
【図5】回転清掃体の斜視図。
【図6】清掃体の生地の製作方法の一例を示す図。
【図7】他の回転清掃体の斜視図及び断面図。
【図8】芯棒の斜視図。
【図9】本発明の回転清掃体を搭載した空気調和機の縦断面図。
【図10】本発明の回転清掃体を備えた掃除機用吸込具を示す斜視図。
【図11】本発明の回転清掃体を備えた電機掃除機を示す全体側面図。
【符号の説明】
【0038】
11 清掃体の生地
12 基台
13 長パイル
14 短パイル
15、16、17a、17b 回転清掃体
18、18a、18b、18c、18d 芯棒
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転清掃体を構成する清掃体の生地において、該清掃体の生地は、前記回転清掃体の棒状の芯棒の外周面に一体的に固着するためのものであって、毛丈の異なるパイルが基部に複数列形成されてあることを特徴とする回転清掃体を構成する清掃体の生地。
【請求項2】
請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して傾斜角度を有して形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項3】
請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略直角に形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項4】
請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略平行に形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項5】
請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが連続的に連なるように生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項6】
請求項1の清掃体の生地を多角形の断面を有する棒状の芯棒の外周面に巻き付けて一体的に固着した時に、短パイルで形成された列が多角形の頂部近傍に、長パイルで形成された列が多角形の辺部に配設されるように生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項7】
請求項2〜6のいずれか1項に記載の清掃体を棒状の芯棒の外周面に螺旋状に巻きつけて一体的に固着したことを特徴とする回転清掃体。
【請求項8】
請求項7の回転清掃体を備えた掃除機用吸込具。
【請求項9】
電動送風機と、請求項8に記載の掃除機用吸込具とを備え、前記電動送風機と前記掃除機用吸込具とを連通させた電気掃除機。
【請求項10】
本体内に流入する空気中の塵埃を捕獲するエアフィルターと、請求項7の回転清掃体とを備え、該回転清掃体で、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する空気調和機。
【請求項1】
回転清掃体を構成する清掃体の生地において、該清掃体の生地は、前記回転清掃体の棒状の芯棒の外周面に一体的に固着するためのものであって、毛丈の異なるパイルが基部に複数列形成されてあることを特徴とする回転清掃体を構成する清掃体の生地。
【請求項2】
請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して傾斜角度を有して形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項3】
請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略直角に形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項4】
請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが芯棒の軸芯に対して略平行に形成されるように清掃体の生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項5】
請求項1の清掃体の生地を棒状の芯棒の外周面に巻きつけて一体的に固着した時に、長パイルで形成された列と短パイルで形成された列とが連続的に連なるように生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項6】
請求項1の清掃体の生地を多角形の断面を有する棒状の芯棒の外周面に巻き付けて一体的に固着した時に、短パイルで形成された列が多角形の頂部近傍に、長パイルで形成された列が多角形の辺部に配設されるように生地を裁断して構成された清掃体。
【請求項7】
請求項2〜6のいずれか1項に記載の清掃体を棒状の芯棒の外周面に螺旋状に巻きつけて一体的に固着したことを特徴とする回転清掃体。
【請求項8】
請求項7の回転清掃体を備えた掃除機用吸込具。
【請求項9】
電動送風機と、請求項8に記載の掃除機用吸込具とを備え、前記電動送風機と前記掃除機用吸込具とを連通させた電気掃除機。
【請求項10】
本体内に流入する空気中の塵埃を捕獲するエアフィルターと、請求項7の回転清掃体とを備え、該回転清掃体で、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する空気調和機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−11374(P2009−11374A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−173420(P2007−173420)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】
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