説明

回転照明の立体映像装置

【課題】狭い場所での設置が可能であり、使用範囲が広くどこでも使用出来、1つの装置で映像が何種類も出来て変化し、暗い場所や明るい場所での使用が出来、装置が簡単で安価な回転照明の立体映像装置を提供する。
【解決手段】箱本体1内部の駆動モーター、カラー照明、が作動して上部に取付けた透明円板と円柱に設けた円板18及び円周の各ホログラムシート板表面に立体映像を生成し回転する。箱本体4隅に付いた4角支柱23の4面に差し込んだ前後左右側面24、25、26、27、の各ホログラムシートと上面ホログラムシート30の表面に回転した立体映像が生成される。箱本体上部に透明円板C3と外側円柱を取付け、中に内側円柱を挿入する。内径上部にシートレンズ板を付け下からの光源で表面に映像を作り、円柱内を抜けた光は離れた所に立体映像を作り回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は正方形の箱本体に内蔵された駆動モーター、カラー照明に依り箱本体上部に設けられた円板、円柱、4角面、上面のホログラムシートの表面に光のホログラム模様を映し出し、それを回転に変えて立体映像を生成する装置に関するものである。
【0002】
箱本体上部に設けられた外側円柱に内側円柱を差し込み、内側円柱を上下に移動することにより、内蔵されたシートレンズ板を通し、離れた天井や壁に光の模様を大きく映し出し、円回転することに依り立体映像を生成する装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
従来、照明の光源を照射して回転しながら内部映像を外部円周に映し出すという装置では廻り灯篭がある。内側円周に書かれた絵がその中の照明の熱で暖められ空気が上昇し、その流れにそって内側円周が回転して映像を外側円周に映すというもので映像に変化がみられず、立体映像になることもない。
【0004】
照明の光源を利用したのものでミラーボールもある。これは多くの反射鏡が付いたボールが回転しているところに照明の光源を当て、反射した光の模様を映し出す。
カラー照明を使って、反射した光もカラーになり回転するが丸模様だけの映像になり立体映像にならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の如く従来技術に係る廻り灯篭は照明の熱で暖められた空気が上昇し、その流れにそって内側映像が回転し外側に映し出すというもので間単に映像を変えることが出来ず風のある所での使用は難しい。又立体映像は困難で、照明が大きな電球になるので、装置も大きくなり、お盆や葬式など使用期間が限られてしまう。
【0006】
ミラーボールは小さな反射鏡を周囲に多く付け回転する。そこに照明の光源が照射されると反射した光の模様も回転する。吊るして反射を利用するので広い場所が必要になる。光の模様も同じもので変化がない。照射した光が物を通り抜け反対側に映像が出来るものと、物に反射した映像を利用したのは目的が違ってくる。立体映像にすることも出来ない。劇場や映画館など広い場所に限られてしまう。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みて成されたものであり、その目的は狭い場所での設置が可能であり、使用範囲が広くどこでも使用出来るもの、1つの装置で映像が何種類も出来て、それが変化するもの、暗い場所、明るい場所での使用が出来て、装置が簡単で安価なものを目的に発明された。
【課台を解決するための手段】
【0008】
箱本体内部の下段に駆動モーターを取付け、上段に照明取付板を取付ける。
箱本体外部には、差込プラグ、押釦スイッチを付け、照明と配線をして底板を付ける。底板には置き台用としてゴム足台、吊り用として吊り用フックを取付ける。箱本体上面には上板を取付け、その上板に円板ガイドを取付ける。内部の照明取付板の上面にカラー照明とその下にホログラムシートを張り軸受を設ける。
駆動モーター軸から駆動軸、コマ、スラストベアリング、円板受け、透明円板A、円板ホログラムシートを取付け、最後に上から円板押サエを取付ける。
【0009】
透明円板Bの数ヶ所の穴の空いた部分に透明樹脂ボール大、小を載せる。透明円板Bの上面に透明円柱を設け、その内面に円周ホログラムシートを入れる。
箱本体の上板4隅に4角支柱を立て、その差込板にホログラムシートを差込む。
4角支柱の上部に取付けられた上面差込板にも,ホログラムシートを差込むことを特徴とした。
【0010】
透明円板Cの上面にホログラムシートと外側円柱を取付ける。
外側円柱のスライドガイドに合わせ内側円柱を挿入する。内側円柱外部には、挿入する為の上下スライド板、スライドカバー、スライドガイドが取付けてあり、挿入した高さの上下移動調整用として、円柱上下ストッパー、ストッパーネジ、蝶ナット、コイルバネ、ガイドネジが取付けてある。円柱上部の内径に合わせシートレンズ板を取付ける。
平面から90度迄回転出来る角度調整用として、内側円柱外部に回転板、回転支持板、角度調整ネジ、回転ツマミを取付けた。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本発明によれば箱本体内部に駆動モーターとカラー照明が取付けられ、押釦スイッチONでカラー照明の光源が箱本体上面に取付けられた透明円板Aと円板ホログラムシートの下面に照射される。それを通過した光は円板ホログラムシート上面に光の模様の立体映像を生成する。スイッチONで駆動モーターが同時作動し、駆動モーター軸から駆動軸、円板受ケ透明円板Aと円板ホログラムシートを駆動して、回転すると上面に出来た立体映像が回転移動する。円板ホログラムの交換に依り、そのホログラム模様が変わるので、複数の立体映像を取り出すことが出来る。
【0012】
前記の箱本体部分を流用して透明円板Bを取付ける。透明円板Bの上面に透明円柱と円周ホログラムシートを取付け、透明円板Bの空いている穴に透明樹脂ボールを大、小入れる。下からの駆動で回転して、下の照明からの光源は、円周ホログラムシートの内面と透明樹脂ボールの下球面に照射され通過した光は反対側の面に立体映像を生成し回転移動する。円周ホログラムシート、透明樹脂ボールの交換によっても複数の立体映像を生成することができ、簡単な操作で交換出来るようにした。
【0013】
4隅に取付けられた4角柱の差込板にホログラムシートを入れ、下からの光源照射により前、後、左、右側面の4方面と上面のホログラムシート表面に立体映像が生成される。これは中のホログラムシートと透明樹脂ボールの表面に出来た立体映像が再び照射され2重映像が生成され移動回転する。これはホログラムシートの交換に依り、複数の立体映像を生成する効果があり、光の模様が各面同じもの、各面毎に違うものと使用方法で大きく変る。
【0014】
透明円板Cとホログラムシートを取付け、その上に外側円柱を設け、その内部に内側円柱を差込み高さ調整後、円柱調整ストッパーで押さえる。内側円柱の上部内径にシートレンズ板を取付け角度調整する。下からの光源は透明円板Cとホログラムシートを照射して光の模様を作りながら、上部のシートレンズ板を照射して再び模様を作り円柱を抜け出し円柱から離れたところに拡大された立体映像を生成し回転する。
【0015】
内側円柱上部内径に取付けたシートレンズ板は角度を付けることによって光源がシートレンズ板の斜面に照射され角度が90度に近い程、映し出された光の模様もだんだん変化していく。このように角度を付けることによって円柱から離れたところに出来た立体映像は拡大され回転されるので廻る円直径は大きくなる。距離が長くなればなる程、立体映像は大きくなる。シートレンズ枚を交換して、アクリルレンズ板などを取付けても光の模様は変るので映し出された立体映像も、回転しながら大きく変化する。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1〜図4は、本発明の第1、第2実施の形態に係り、図1はその外観斜視図
図2は第1実施の中央部の下側,上側縦断面図
図3は第2実施の中央部の上側縦断面図
図4はその平面図
図5は本発明の第3実施の形態に係り、図5はその中央部の上側縦断面図
【0018】
図2は本発明の第1の実施の形態に係る立体映像装置の中央部下側、上側縦断面図である。図2に示すように4角の箱本体1の内部の下段に駆動モーター9を取付け、上段に照明取付板4を取付ける。箱本体1の外部には照明の電源用として差込プラグ8押釦スイッチ7を取付け、照明に配線して底板2を取付ける。底板2には置き台用にゴム足台10を取付け、吊り用として吊り用フック11を取付ける。
【0019】
照明取付板4には表面にホログラムシートを張り、カラー照明6を取付け、軸受12を設ける。駆動モーター9より、駆動軸13、コマ14、スラストベアリング15、円板受ケ16、透明円板A17、円板ホログラムシート18、円板押サエ19を駆動して回転する。箱本体1の上部に上板3を取付けその上板3に円板ガイド5を取付ける。
【0020】
図3は本発明の第2の実施の形態に係る立体映像装置の中央部の上側縦断図面で、図4はその平面図である。第1実施の透明円板A17を交換して透明円板B20を取付ける。透明円板B20の数ヶ所の穴の空いた部分に透明樹脂ボール大21、小22を載せる。さらに透明円柱28を設け、その内面に円周ホログラムシート29を入れて回転すると、下のカラー照明6からの光源は、その透明円板Bの下側と円周の内面に照射され、反対側に光の模様を立体映像として生成する。それを駆動モーター9で駆動すると立体映像も移動しながら回転する。透明樹脂ボール21、22の上側球面には貫通した光源が、立体映像を作り、回転すると立体映像の移動と共に下側球面にも光の模様が出来、球が転がっているように、次から次へと光の模様が表われる。
【0021】
前記上板3の4隅に4角支柱23を取付け、それに設けた差込板の4方面のなかに前側面24、後側面25、左側面26、右側面27、の各ホログラムシート30を差込む。
4角支柱23の上部に上面差込板31を取付け、上面ホログラムシート30を差込み押サエネジ32で止める。下からの光源は円周ホログラムシート29を通り4方面と上面の各ホログラムシートに照射され2重の立体映像に生成されながら下からの駆動で回転される。
【0022】
図5は本発明の第3実施の形態に係る立体映像装置の中央部上側縦断面図である。
図に示すように第2実施の透明円板B20を交換して、透明円板C33を取付けその上面にホログラムシート34と外側円柱35を取付ける。外側円柱35に設けたスライドガイド36に合わせ、内側円柱37を外側円柱35の中に挿入する。内側円柱37には上下に調整する為、上下スライド板38〜スライドガイド受ケ45を外部に取付け操作する。下側のカラー照明6の光源は透明円板C33とホログラムシート34の下面に照射して上面の内側円柱37内に立体映像を生成する。内側円柱37を上下に操作して映像が1番鮮明に出たところで円柱上下ストッパー40で止める。
【0023】
立体映像を拡大し光の模様を変える為に、内側円柱37上部にシートレンズ板46を内径に取付けて、水平位置から90度迄廻る様に角度調整用として回転支持板47〜回転ツマミ50を内側円柱37の外部に取付け操作する。シートレンズ板の角度が90度に近い程円回転は大きく映しだされ、立体映像も大きくなる。下から立体映像を生成した光源は円柱内を進み上部に取り付いたシートレンズ板46を照射する。表面に光りの模様を生成して円柱内を通過した光源は円柱から離れた場所に立体映像を拡大して映し出し、下からの駆動に依り回転する。
【産業上の利用可能性】
【0024】
以上本発明の実施や形態を説明したが本発明の範囲はこれに限定されるものではない。装置を小型化し狭い場所でも設置が可能だし、昼間、夜間どちらでも使用が出来る製品として、宣伝用、観賞用の産業分野での利用価値がある。
【0025】
照明から照射され多方面に光の模様が映し出されて、回転する立体映像として1分間1回転位のゆっくりした速度で廻るので、見やすく飽きない装置として、産業上利用価値がある。
【0026】
照明をLED照明として使用すれば、光の模様が変り立体映像を生成する1つの装置として利用分野が広がる。
【0027】
回転部や上面、側面部に取付けた各ホログラムシートの差し替えにより複数の光の模様を立体映像として生成し回転することにより使用範囲が広くなり、店の宣伝、喫茶店、部屋のムード作りに効果がある。
【0028】
外側円柱の中に内側円柱を挿入して、その内側円柱上部に取付けたシートレンズ板を交換したり、アクリルレンズ板に変えたりし、又高さ調整することに依り、離れた場所に光の模様を変え、立体映像を生成して回転する。シートレンズ板を水平から90度まで角度調整して光の模様を変え、映像の円回転を拡大したり縮小して暗い場所での天井や壁などに照射する。舞台装置の照明や店の宣伝に向いている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】 本発明装置の斜視図
【図2】 本発明装置の第1実施の中央部下側、上側縦断面図
【図3】 本発明装置の第2実施の中央部上側縦断面図
【図4】 本発明装置の第2実施の平面図
【図5】 本発明装置の第3実施の中央部上側縦断面図
【符号の説明】
【0030】
1 箱本体
2 底板
3 上板
4 照明取付け板
5 円板ガイド
6 カラー照明
7 押釦スイッチ
8 差込プラグ
9 駆動モーター
10 ゴム足台
11 吊り用フック
12 軸受
13 駆動軸
14 コマ
15 スラストベアリング
16 円板受ケ
17 透明円板A
18 円板ホログラムシート
19 円板押サエ
20 透明円板B
21 透明樹脂ボール大
22 透明樹脂ボール小
23 4角支柱
24 前側面ホログラムシート
25 後側面ホログラムシート
26 左側面ホログラムシート
27 右側面ホログラムシート
28 透明円柱
29 円周ホログラムシート
30 上面ホログラムシート
31 上面差込板
32 押さえネジ
33 透明円板C
34 ホログラムシート
35 外側円柱
36 スライドガイド
37 内側円柱
38 上下スライド板
39 スライドカバー
40 円柱上下ストッパー
41 ストッパーネジ
42 蝶ナット
43 コエルバネ
44 ガイドネジ
45 スライドガイド受け
46 シートレンズ板
47 回転支持板
48 角度調整ネジ
49 回転板
50 回転ツマミ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱本体内部の下段に駆動モーターを取付け、上段に照明取付板を取付ける。
箱本体外部には、差込プラグ、押釦スイッチを付け、照明と配線をして底板を付ける。底板には置き台用としてゴム足台、吊り用として吊り用フックを取付け、箱本体上面には上板を取付け、その上板に円板ガイドを取付ける。
内部の照明取付板の上面にホログラムシートを張り、カラー照明を設け中心に軸受を取付ける。カラー照明は、黄、赤、青、緑、白の5色の光の模様を出し、ホログラムシートで立体映像にすることを特徴とした回転照明の立体映像装置。
【請求項2】
前記下段に取付けた駆動モーターから駆動軸、コマ、スラストベアリング、円板受け透明円板A、円板ホログラムシートを取付け、最後に上から円板押サエを取付け駆動する。下からの5色の照明は円板ホログラムシートに照射され表面に再び立体映像を作り回転する。ホログラムシート交換により複数の映像を取り出すことを特徴とした請求項1の回転照明の立体映像装置。
【請求項3】
前記透明円板Aを交換して透明円板Bを取付ける。透明円板Bの数ヶ所の穴の空いた部分に透明樹脂ボウル大、小を載せ接着する。上面に透明円柱を設け、その内面に円周ホログラムシートを取付ける。下からの光源は、透明樹脂ボウルの下面に照射され、上面に光の立体映像を作りそれを円周ホログラムシート外面に映し出し駆動すると、立体映像は次々大きくなったり小さくなって廻るので球が転がりながら光の模様を出している様に見える。箱本体の上板4隅に4角支柱を立て、その差込板にホログラムシートを差し込む。4角支柱の上部に取付けられた上面差込板にもホログラムシートを差込み、どこから見ても立体映像が出来ることを特徴とした請求項1,2の回転照明の立体映像装置。
【請求項4】
前記透明円板Bを交換して透明円板Cを取付ける。透明円板Cの上面にホログラムシートと外側円柱を取りつける。外側円柱のスライドガイドに合わせ内側円柱を挿入する。内側円柱外部には、挿入する為の上下スライド板、スライドカバー、スライドガイドが取付けてあり、挿入した高さを上下移動調整用として円柱上下ストッパー、ストッパーネジ、蝶ナット、コイルバネ、ガイドネジを取付ける。内側円柱上部の内径にシートレンズを取付ける。下からの光源はホログラムとシートレンズを抜け光の模様を作り円柱内を通り抜け離れた場所に立体映像を照射して回転する。シートレンズは模様を変えたり映像を拡大するため、90度迄回転出来る様に角度調整用が有り外部に回転板、回転支持板、角度調整ネジ、回転ツマミを取付けたことを特徴とした請求項1,2,3、の回転照明の立体映像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−47717(P2007−47717A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−254113(P2005−254113)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【出願人】(505331258)
【Fターム(参考)】