説明

図形部品検索システム、方法、及びプログラム

【課題】図形部品検索において、余計な作業を発生させることなく、利用者の意図する図形部品の再利用をすることができない。
【解決手段】 本発明による図形部品検索システムは、図形の編集に用いられる部品であり図形を構成する要素である図形要素が組み合わされた図形部品を検索する図形部品検索システムであって、予め登録された図形部品の中から、図形部品を検索するためのキーであって図形要素を含む検索キーが示す条件に従って図形部品を抽出する図形部品抽出手段と、抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する検索結果生成手段とを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図面作成に用いる図形部品を検索する図形部品検索システム、図形部品検索方法、及び図形部品検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
矩形や円などの図形、図形間の結線、及び図形や結線に付随するテキストから構成される図面を作成することがある。このような図面の例として、UML(Unified Modeling Language)図があげられる。なお、図面を構成する図形、結線、及びテキストを、以下、図形要素と呼ぶ。
【0003】
このような図面を作成するためには、図形要素を組み合わせる必要があるが、あらかじめ図形要素を組み合わせたものを部品として登録しておき、図面を作成する際にこの部品を選択して再利用することにより、図面作成作業を効率化することができる。以下、こうした部品を図形部品と呼ぶ。
【0004】
図形部品を再利用することによる利点は、以下の通りである。まず、複雑な図面を作成する場合、多数の図形要素を作成・配置するために、多くの作業量を必要とする。これに対して、図形部品を再利用することにより、少ない作業量で複雑な図面の作成が可能となる。また、図面には、通常、内容のわかりやすさ等といった高い品質が要求されるが、品質の高い図面を作成するには、表記方法の知識やノウハウが必要であり、初心者と熟練者では品質に大きな差異が生じることになる。これに対して、熟練者の作成する図面をパターン化し、図形部品として再利用することにより、初心者でも質の高い図面の作成が可能となる。
【0005】
図形部品検索システムの一例が、特許文献1及び特許文献2に記載されている。特許文献1に記載されたシステムは、図13に示すように、入力装置10と、データ処理装置20と、表示装置30と、図形部品情報格納部40とを含む。また、データ処理装置20は、さらに、入力情報解析部21と、図形情報比較判定部22と、検索結果表示部23とを含む。
【0006】
このような構成を有する特許文献1に記載されたシステムは、次のように動作する。まず、利用者が入力装置10により検索キー(以下、図形部品検索において、検索のキーとなる情報を検索キーという)となる図形要素情報を1個以上入力すると、入力情報解析部21は、入力内容を解析する。続いて、図形情報比較判定部22は、検索キーとなる図形要素情報と図形部品情報格納部40に格納された図形部品とを比較し、検索キーとなる図形要素情報を含む図形部品、あるいは、類似度の高い図形部品を検索結果(以下、図形部品検索において、検索キーに基づいて検索された結果を示す情報を検索結果という)とする。最後に、図形結果表示部23は、検索結果を表示装置30に表示する。
【0007】
特許文献2に記載されたシステムは、図14に示すように、端末51と、コンピュータ52と、補助記憶装置54とを含む。また、コンピュータ25は、さらに、主記憶装置53と、編集処理部55と、編集情報登録処理部56と、画面パターン登録処理部57と、対象画面表示処理部58と、編集画面切替処理部59とを含む。
【0008】
このような構成を有する特許文献2に記載されたシステムは、次のように動作する。まず、部品の登録は以下のように行われる。利用者が編集処理部55を利用して図形を作成すると、編集情報登録処理部56は、同図形と同図形に隣接する既存の図形の情報から編集情報を生成し、主記憶装置53上の編集情報テーブル53aに登録する。図面の編集終了時には、図形パターン登録処理部57は、編集情報と図面の識別情報とを対応付けて図面情報を生成し、補助記憶装置54上の図面情報ファイル54aに登録する。
【0009】
続いて、部品の検索及び利用は以下のように行われる。利用者が編集中の図面の一部領域を検索キーとして指定すると、対象画面表示処理部58は、指定した領域と同じ図形構成を持つ図面を図面情報ファイル54aから全て読み出して(抽出して)画面に表示する。利用者が表示された図面のうちから、いずれかを選択すると、編集画面切替部59は、編集情報テーブル53aの内容を選択した図面の編集情報テーブル53aの内容に置き換えることで編集中の図面に反映させる。
【0010】
このように、特許文献1及び特許文献2に記載されたシステムでは、図面の編集中に、検索キーとして1個以上の図形要素を指定することができ、検索キーに対して、登録されている図形部品群の中からある検索条件を満たすものを検索結果として取り出して表示することができる。
【0011】
特許文献2に記載されたシステムでは、さらに、表示された検索結果の中から利用者が所望のものを選択することができ、その選択した結果の情報を図面に反映させることで、図形部品を再利用できるようになっている。ここで、特許文献1及び特許文献2に記載されたシステムのいずれにおいても、図形部品を検索する際の検索キーとして、図形要素を指定するようになっている。これにより、図形部品を登録したり検索したりする際に、別途キーワード等のような情報を指定する必要がなくなる。そのため、図形部品登録・検索に必要な作業量を減らせるとともに、検索を成功させるためのキーワードの適切な設定が難しいという問題を解決している。
【0012】
なお、このように図形要素を検索キーとして利用した場合の検索では、一般に、まず、検索キーに含まれる図形要素群と図形部品に含まれる図形要素群との間で対応付く図形要素の組を見つける。そして、見つかった対応の種類や個数が特定の条件を満たしている場合、該当する図形部品を検索結果に含める。実際に、特許文献1及び特許文献2に記載されたシステムのいずれにおいても、検索時に同様の処理が行われている。
【0013】
【特許文献1】特開平7−271810号公報
【特許文献2】特開平7−296046号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
図形部品を検索する際の図形要素の対応付けにおいて、図形要素間が完全な一致ではなく部分的な一致でも対応付くと判定した場合に、図形部品の再利用により、図面上にある図形要素の項目の内容が上書きされてしまうことがある。
【0015】
図形部品検索において、図形要素間の対応付けを見つける際に、図形要素が持つすべての項目が完全に一致しない場合でも図形要素間を対応付ける方が実用的である。何故なら、検索時に図形部品が持っている項目の内容とまったく同一の内容を指定しなければならないとすれば、目的とする図形部品を検索することが困難になってしまうからである。例えば、通常、図形要素の種別の一致と図形要素の色の一致とを考えた場合、色の一致よりも種別の一致の方が優先度が高いと考えられ、色が一致しない場合でも種別が一致すれば両者が対応付いているとみなした方が望ましい。
【0016】
特許文献1又は特許文献2に記載されたシステムにおいて、このような部分的な一致を考慮した検索方式を用いるように構成することが考えられる。しかし、具体的にどの項目が一致しているのかを意識して、検索結果の表示及び再利用を実施する構成になっていないため、検索結果の図形部品が有する情報をすべて利用して表示・再利用を行っている。すなわち、それまでの編集内容にかかわらず、画一的に図形部品の内容に書き換えられてしまう。このことから、図形部品を再利用して図面に組み込んだ時に一致しなかった項目であっても図形部品が持っていた項目の内容に上書きされてしまい、これまでの図面の編集によって指定した結果が上書きされてしまう。
【0017】
例えば、検索キーとして指定した図面上のある図形要素と、図形部品のある図形要素とが色以外の項目の一致により対応付けられ、該当する図形部品が再利用された場合、色の情報が図形部品の項目の内容で上書きされてしまい、色まで変更する必要がないにもかかわらず、設定した色が変更される。こうした場合、利用者が手動で色を元に戻す必要があり余計な作業が発生してしまう。
【0018】
そこで、本発明は、余計な作業を発生させることなく、利用者の意図する図形部品の再利用をすることができる図形部品検索システム、図形部品検索方法、及び図形部品検索プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明による図形部品検索システムは、図形の編集に用いられる部品であり図形を構成する要素である図形要素が組み合わされた図形部品を検索する図形部品検索システムであって、予め登録された図形部品の中から、図形部品を検索するためのキーであって図形要素を含む検索キーが示す条件に従って図形部品を抽出する図形部品抽出手段と、抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する検索結果生成手段とを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明による図形部品検索方法は、図形の編集に用いられる部品であり図形を構成する要素である図形要素が組み合わされた図形部品を検索する図形部品検索方法であって、予め登録された図形部品の中から、図形部品を検索するためのキーであって図形要素を含む検索キーが示す条件に従って図形部品を抽出する図形部品抽出ステップと、抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する検索結果生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明による図形部品検索プログラムは、図形の編集に用いられる部品であり図形を構成する要素である図形要素が組み合わされた図形部品を検索させるための図形部品検索プログラムであって、コンピュータに、予め登録された図形部品の中から、図形部品を検索するためのキーであって図形要素を含む検索キーが示す条件に従って図形部品を抽出する図形部品抽出処理と、抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する検索結果生成処理とを実行させるためのものである。
【0022】
本発明によれば、余計な作業を発生させることなく、利用者の意図する図形部品の再利用をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明による図形部品検索システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、図形部品検索システムは、図面編集手段1と、検索キー格納手段2と、図形部品抽出手段3と、図形部品格納手段4と、検索結果生成手段5と、対応結果格納手段6と、検索結果格納手段7と、検索結果表示手段8と、検索結果再利用手段9とを含む。なお、図形部品検索システムは、具体的には、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。なお、図形部品検索システムは、1つの情報処理装置によって実現されてもよく、複数の情報処理装置を用いて実現されてもよい。
【0024】
本実施形態において、図面部品検索システムは、例えば、UMLを用いたオブジェクト指向ソフトウェアの開発の用途に適用される。また、例えば、CADソフトウェアを用いた図面作成等の用途に適用されてもよい。
【0025】
図面編集手段1は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びマウスやキーボード、タッチパネル等の入力装置によって実現される。図面編集手段1は、利用者の操作に従って、図面を作成したり編集したりする処理を行う機能を備えている。図面編集手段1は、利用者が図面上の一部又は全部の図形要素を指定すると、利用者が指定した図形要素を示す情報を図形部品を検索するための検索キーとして入力し、検索キー格納手段2に格納させる機能を備えている。
【0026】
検索キー格納手段2は、具体的には、磁気ディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。検索キー格納手段2は、図面編集手段1が入力した検索キーを格納する。
【0027】
図形部品抽出手段3は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。図形部品抽出手段3は、検索キー格納手段から検索キーを取り出し(抽出し)、図形部品格納手段が格納する各図形部品の中から、抽出した検索キーと対応付けることができる図形部品を抽出する機能を備えている。また、図形部品抽出手段3は、その結果(以下、対応結果という)を対応結果格納手段6に格納させる機能を備えている。
【0028】
また、図形部品抽出手段3は、検索キーと同一図形部品との間で複数の対応方法があれば、それらを別々のものとして取り扱う機能を備えている。例えば、図形部品抽出手段3は、検索キーのある図形要素が同一の図形部品中の複数の図形要素に対応付けることができる場合には、それぞれの図形要素について対応付けた場合の対応結果を抽出する。
【0029】
特許文献1又は特許文献2に記載されたシステムでは、検索キーと同一図形部品との間で複数個の対応方法(以下、検索キーと同一図形部品との組み合わせ方を対応方法という)があった場合でも、それぞれの対応方法に対応した結果が表示されない。そのため、図形部品を選択して再利用することができず、利用者の意図する再利用方法が実現されないという問題がある。
【0030】
例えば、検索キーに含まれるある1個の図形要素に対して、同一図形部品内にその図形要素と対応付く図形要素が複数ある場合を考えることができる。この場合、検索キーに含まれる方の図形要素が、図形部品中のどの図形要素に対応付くかにより、図形部品の再利用の方法が異なっている。
【0031】
特許文献1又は特許文献2に記載されたシステムでは、図形部品を検索する際に、このような複数の対応方法の存在を考慮していないため、上記の複数の再利用方法がそれぞれ検索結果として表示されない。従って、再利用方法を選択することができず、システムにより特定のもののみを実施することしかできない。この場合、利用者の意図とは異なる再利用方法が実施されてしまう。
【0032】
本実施形態では、検索結果を生成する過程において、図形部品抽出手段3は、図形部品を抽出する際に、検索キーとの間でどのように対応付くかを合わせて抽出する。そのため、本実施形態では、例え同一図形部品であっても、対応方法が異なる検索キーと図形部品との組合せごとに、それぞれ別の抽出結果として抽出する。従って、検索キーと同一図形部品との間で複数個の対応方法があった場合でも、それぞれの対応方法に基づいて取り扱うことができる。
【0033】
図形部品格納手段4は、具体的には、磁気ディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。図形部品格納手段4は、図形部品を格納する。なお、図形部品格納手段4に格納される図形部品は、例えば、UMLツールやCADソフトウェアの設計時等に予め登録されている。
【0034】
対応結果格納手段6は、具体的には、磁気ディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。対応結果格納手段6は、図形部品抽出手段3が抽出した対応結果を格納する。具体的には、対応結果格納手段6は、対応結果として、検索キーと図形部品とを対応付けて格納する。
【0035】
検索結果生成手段5は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。検索結果生成手段5は、対応結果格納手段6が格納する対応結果において、抽出された図形部品に含まれる図形要素のうち検索キーと一致しない項目については、検索キーが含む情報を組み合わせて検索結果図形要素の情報(検索結果)を生成する機能を備えている。例えば、検索結果生成手段5は、図形部品に含まれる図形要素と、検索キーに含まれる図形要素とを比較する。そして、検索結果生成手段5は、図形部品に含まれる図形要素のうち、検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する。すなわち、検索結果生成手段5は、図形部品に含まれる図形要素のうち、検索キーと一致しないものについては、検索キーの情報に置き換えたものを検索結果として生成する。また、検索結果生成手段5は、生成した検索結果を検索結果格納手段7に格納させる機能を備えている。また、検索結果生成手段5は、対応方法ごとに検索結果を生成する機能を備えている。
【0036】
検索結果格納手段7は、具体的には、磁気ディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。検索結果格納手段7は、検索結果生成手段5が生成した検索結果を格納する。また、検索結果格納手段7は、検索結果生成手段5が生成した対応方法ごと検索結果をそれぞれ格納する。
【0037】
検索結果表示手段8は、具体的には、ディスプレイ装置等の表示装置によって実現される。検索結果表示手段8は、検索結果格納手段7が格納する検索結果を表示装置に表示し、利用者に提示する機能を備えている。なお、利用者は表示された検索結果のうちから任意の検索結果を選択することができる。
【0038】
検索結果再利用手段9は、検索結果表示手段8が表示する検索結果のうち、利用者が選択した検索結果を利用して、図形要素の情報を編集中の図面に反映させることで、検索結果の適用を実施する機能を備えている。すなわち、検索結果再利用手段9は、利用者の選択操作に従って、置き換え対象とする検索結果を選択し、選択した検索結果で図面中の図面要素を置き換える。
【0039】
次に、第1の実施の形態に係る図形部品検索システムの動作例について説明する。図2は、図形部品検索システムが実行する処理例を示す流れ図である。
【0040】
図形部品の検索をするために、利用者は、図面編集手段1を用いて、図面上の一部又は全部の図形要素(図形部品を利用したい箇所の図形要素)を検索キーとして指定する操作を行う(図2に示すステップS1)。すると、図面編集手段1は、利用者の操作に従って、指定された検索キーとなる図形要素の情報を検索キー格納手段2に格納する(図2に示すステップS2)。
【0041】
続いて、図形部品抽出手段3は、検索キー格納手段2が格納する検索キーを抽出する。そして、図形部品抽出手段3は、抽出した検索キーと対応付け可能な図形部品を図形部品格納手段4から抽出する。そして、図形部品抽出手段3は、抽出した検索キーと図形部品とを対応結果として対応結果格納手段6に格納させる(図2に示すステップS3)。
【0042】
続いて、検索結果生成手段5は、検索キー格納手段2が格納する検索キーと、対応結果格納手段6が格納する対応結果とを参照して、両者の情報を組み合わせた図形要素を検索結果として生成し、検索結果格納手段7に格納させる(図2に示すステップS4)。
【0043】
続いて、検索結果表示手段8は、検索結果格納手段7が格納する検索結果を参照し、これを表示装置に表示して利用者に提示する(図2に示すステップS5)。
【0044】
続いて、利用者は、検索結果表示手段8が表示する検索結果のうち、任意の1個を選択する操作を行う(図2のステップS6)。すると、検索結果再利用手段9は、利用者の操作に従って、利用者が選択した検索結果を、図面に組み込む処理を実行する(図2に示すステップS7)。
【0045】
以上のように、本実施形態では、図形部品を検索する際の図形要素の対応付けにおいて、図形要素間が完全な一致ではなく、部分的な一致でも対応付くと判定した場合の図形部品の再利用でも、図面上の図形要素の情報のうち、上記対応付けに含まれない情報が上書きされず維持される。
【0046】
その理由は、検索結果生成手段5が、検索結果を生成する際に、抽出された図形部品に対して一致しない項目に関して検索キーの情報を組み合わせているため、一致しない項目については従来の情報が維持されるためである。
【0047】
また、本実施形態では、検索キーと同一図形部品との間で複数個の対応方法があった場合でも、それぞれの対応方法に基づいた再利用方法が個別に表示され選択できるため、利用者が意図する再利用方法を実施することができる。
【0048】
その理由は、検索結果を生成する過程において、図形部品抽出手段3は、図形部品を抽出する際に、検索キーとの間でどのように対応付くかを合わせて抽出するため、例え同一図形部品であっても、対応方法が異なっていれば別のものとして取り扱っているためである。
【0049】
(第2の実施形態)
次に、本発明による第2の実施形態について説明する。図3及び図4を用いて、図形部品検索システムにおける検索キーの一例を示す。図3は、UMLのクラス図を用いて検索キーの一例を示す説明図である。図3に示すように、検索キーは、テキスト「A」を付加したクラス図形60、テキスト「B」を付加したクラス図形61、及びその間の汎化関係を示す結線62という3個の図形要素を含む。
【0050】
図3は、検索キーの一例を図形として表示した状態であるが、図4は、図3に示す検索キーを検索キー格納手段2が格納した状態を示す説明図である。図4(a)は、クラス図形を示す説明図であり、ID70、種別71、テキスト72、位置73、及びサイズ74の各項目を含む。図4(b)は、結線60を示す説明図であり、ID75、種別76、始点となる図形を示す始点77、終点となる図形を示す終点78、及び位置79の各項目を含む。これらは、図面上での表示を行うために十分な情報を含んでいる。
【0051】
次に、図5及び図6を用いて、図形部品検索システムにおける図形部品の例を示す。図5は、図形部品の一例を示す説明図である。図6は、図5に示す図形部品を図形部品格納手段4が格納した状態を示す説明図である。図6に示すように、図形部品は、検索キーと同様の項目を含んでいる。
【0052】
図7は、図形部品抽出手段3が作成する対応結果の一例を示す説明図である。図7に示すように、対応結果は、対応結果のID80、検索キー側の図形要素のIDを示す検索キー81、図形部品側の図形要素のIDを示す図形部品82、及び両図形要素で一致した項目を特定する一致した項目83を含む。
【0053】
なお、図7(a)は、検索キー81と図形部品82において、図3〜図6に示す、クラスAとクラスXとを、及びクラスBとクラスYとを対応付けたものである。また、図7(b)は、図3〜図6に示す、クラスAとクラスXとを、及びクラスBとクラスZとを対応付けたものである。このように、図7に示す例では、2つの対応方法が考えられ、それぞれID80として、1と2とが割り当てられている。
【0054】
このようにすることで、本実施形態では、図形部品検索において、検索キーと図形部品の間で複数個の対応方法が存在する場合に、それぞれを検索結果として個別に表示するとともに、それらの中からの選択が行えるようにする。そのため、利用者の意図する再利用方法が選択できないという問題点を解決することができる。
【0055】
なお、図12に示すように、検索キーの各項目に対してフラグを設定しておき、図形部品抽出手段3が図形部品を抽出する際に、このフラグが設定された(例えば、図12に示す例では○となっている)項目について、一致する図形部品のみを抽出するようにすることもできる。これにより、検索において必須の情報を指定することができ、部分的な対応により必要以上に検索結果の個数が増えることを防ぐことができる。なお、このフラグは、各図形要素の項目ごとに設定するようにすることもできる。
【0056】
次に、検索結果について説明する。図8及び図9は、図形部品検索システムにおける検索結果の一例を示す説明図である。図8及び図9に示す検索結果は、各対応結果に対して、以下のような手順を実行することで作成することができる。
【0057】
図10は、検索結果生成処理の一例を示す流れ図である。図10に示すように、まず、検索結果生成手段5は、対応結果に関連付いている図形部品の情報をコピーして新たな表を作成する(図10に示すステップS10)。
【0058】
続いて、検索結果生成手段5は、検索キーに含まれる各図形要素に対して、対応関係の「一致した項目83」に記載された情報以外の情報を検索キーから取り出して上書きする(図10に示すステップS20)。
【0059】
このようにすることで、一致した項目については、図形部品の情報を、一致していない項目については、検索キーの情報を使って検索結果を生成することができる。また、IDについても、テキストや位置等の情報と同様に、一致した項目については図形部品の情報を、一致していない項目については、検索キーの情報を使って検索結果を生成する。具体的には、例えば、図8に示すように、図8(a)の2行目のN1と3行目のN2とは、検索キー81に対応付く図形部品82が存在したため、IDがそれぞれN1,N2となっている。しかし、図8(a)の4行目は、81に対応付く図形部品82が存在しないため、図形部品にあったIDであるX3がそのまま使われる。図8(b)の3行目及び4行目も同様に、図形部品のIDがそのまま使われている。なお、この際、図形部品にのみ存在し、検索キーに含まれなかった図形部品(例えば、図8に示すX3)は、そのまま残るが、位置を適宜調整して他の要素と重ならないようにしている。
【0060】
以上のように、第2の実施形態では、図形部品検索において図形要素間の部分的な一致を採用する場合の図形部品の再利用において、具体的にどの項目が一致したかを参照する。そのため、本実施形態では、一致しなかった項目までが図形部品の持つ情報で上書きされてしまうという問題を解決することができる。
【0061】
なお、図12に示すように検索キーの各項目に対してフラグを設定しておき、検索結果生成手段5で一致していない項目に対して、フラグが設定されている(例えば、図12に示す例では○となっている)場合にのみ検索キーの情報を使うようにすることもできる。これにより、図形部品によってある項目が上書きされた方が望ましい場合に対応することができ、状況に応じてより柔軟な再利用が可能となる。このフラグは、上記のフラグとは別途に設けることもできる。また、各図形要素の項目ごとに設定するようにすることもできる。
【0062】
図11は、検索結果の表示例を示す説明図である。図11に示す例は、図8及び図9に示す検索結果を利用して表示したものである。利用者は、この表示を見ることで、どの再利用方法を採用するかを選択することができる。また、検索結果再利用手段9は、この内容を図面に組み込む処理を実行する。そのため、ユーザは、表示されたものと同じ結果が図面上で得られることになる。
【0063】
以上のように、本発明によれば、図形部品を検索する際の図形要素の対応付けにおいて、図形要素間が完全な一致ではなく、部分的な一致でも対応付くと判定した場合の図形部品の再利用でも、図面上の図形要素の情報のうち、上記対応付けに含まれない情報が上書きされず維持される。
【0064】
その理由は、検索結果生成手段5が、検索結果を生成する際に、抽出された図形部品に対して一致しない項目に関して検索キーの情報を組み合わせているため、一致しない項目については従来の情報が維持されるためである。
【0065】
また、本発明によれば、検索キーと同一図形部品との間で複数個の対応方法があった場合でも、それぞれの対応方法に基づいた再利用方法が個別に表示され選択できるため、利用者が意図する再利用方法を実施することができる。
【0066】
その理由は、検索結果を生成する過程において、図形部品抽出手段3は、図形部品を抽出する際に、検索キーとの間でどのように対応付くかを合わせて抽出するため、例え同一図形部品であっても、対応方法が異なっていれば別のものとして取り扱っているためである。
【0067】
次に、本発明による図形部品検索システムの最小構成について説明する。図15は、図形部品検索システムの最小の構成例を示す機能ブロック図である。図15に示すように、図形部品検索システムは、最小の構成要素として、図形部品抽出手段3と、検索結果生成手段5とを含む。
【0068】
図15に示す最小構成の図形部品検索システムによれば、図形部品抽出手段3は、予め準備された複数の図形部品の中から、複数の項目をもつ検索キーが示す条件に従って図形部品を抽出する。そして、検索結果生成手段5は、抽出された図形部品に対して一致しない項目に関して検索キーの情報を組み合わせて検索結果図形要素の情報を作成するように動作する。従って、単純に検索条件を満たす図形部品を検索結果とするのではなく、対応付け方法を考慮し、検索キーの情報を参照して検査結果を生成する。よって、利用者が手動で色を元に戻す等の余計な作業を発生させることなく、利用者の意図する図形部品の再利用をすることができる。
【0069】
なお、本実施形態では、以下の(1)〜(5)に示すような図形部品検索システムの特徴的構成が示されている。
【0070】
(1)図形部品検索システムは、図形の編集に用いられる部品であり図形を構成する要素である図形要素が組み合わされた図形部品を検索する図形部品検索システムであって、予め登録された図形部品(例えば、図5に示す図形部品)の中から、図形部品を検索するためのキーであって図形要素(例えば、種別71やテキスト72、位置73、サイズ74等)を含む検索キー(例えば、図3及び図4に示す検索キー)が示す条件に従って図形部品を抽出する図形部品抽出手段(例えば、図形部品抽出手段3によって実現される)と、抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する検索結果生成手段(例えば、検索結果生成手段8によって実現される)とを含むことを特徴とする。
【0071】
(2)図形部品検索システムにおいて、図形部品抽出手段は、検索キーに含まれる図形要素が同一図形部品に含まれる複数の図形要素と対応付けることが可能である場合、前記同一図形部品であっても、前記検索キーに含まれる図形要素を前記同一図形部品に含まれるいずれの図形要素に対応付けて抽出したかによって、それぞれ異なる抽出結果として図形部品を抽出し、検索結果生成手段は、前記図形部品抽出手段が前記同一図形部品について複数の抽出結果を抽出すると、前記同一図形部品であっても、前記複数の抽出結果に基づいて複数の検索結果図形要素情報を生成するように構成されていてもよい。
【0072】
(3)図形部品検索システムにおいて、検索結果生成手段が生成した複数の検索結果図形要素情報から、利用者の操作によって選択された検索結果図形要素情報を、図面に組み込むことにより該図面の編集処理を行うことによって、前記検索結果図形要素情報の再利用をする検索結果再利用手段(例えば、検索結果再利用手段9によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
【0073】
(4)図形部品検索システムにおいて、図形部品抽出手段は、検索キーが含む図形要素ごとの一致が必要か否かを示す情報(例えば、図12に示すフラグによって実現される)に基づいて、前記情報において一致が必要であると示された図形要素の条件を満たす図形部品を抽出するように構成されていてもよい。
【0074】
(5)図形部品検索システムにおいて、検索結果生成手段は、検索キーが含む図形要素が不一致の場合に上書きするか否かを示す情報(例えば、図12に示すフラグによって実現される)に基づいて、前記情報が不一致の場合に上書きすると示された場合のみ、図形部品抽出手段が抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、前記検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成するように構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、UML等の図面を作成する用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明による図形部品検索システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図形部品検索システムが実行する処理例を示す流れ図である。
【図3】UMLのクラス図を用いて検索キーの一例を示す説明図である。
【図4】図3に示す検索キーを検索キー格納手段2が格納した状態を示す説明図である。
【図5】図形部品の一例を示す説明図である。
【図6】図5に示す図形部品を図形部品格納手段4が格納した状態を示す説明図である。
【図7】図形部品抽出手段3が作成する対応結果の一例を示す説明図である。
【図8】図形部品検索システムにおける検索結果の一例を示す説明図である(その1)。
【図9】図形部品検索システムにおける検索結果の一例を示す説明図である(その2)。
【図10】検索結果生成処理の一例を示す流れ図である。
【図11】検索結果の表示例を示す説明図である。
【図12】検索キー格納手段2が格納する検索キーの別の例を示す説明図である。
【図13】特許文献1に記載されたシステムの構成を示すブロック図である。
【図14】特許文献2に記載されたシステムの構成を示すブロック図である。
【図15】図形部品検索システムの最小の構成例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0077】
1 図面編集手段
2 検索キー格納手段
3 図形部品抽出手段
4 図形部品格納手段
5 検索結果生成手段
6 対応結果格納手段
7 検索結果格納手段
8 検索結果表示手段
9 検索結果再利用手段
10 入力装置
20 データ処理装置
21 入力情報解析部
22 図形情報比較判定部
23 検索結果表示部
30 表示装置
40 図形部品情報格納部
51 端末
51a マウス
52 コンピュータ
53 主記憶装置
53a 編集情報テーブル
54 補助記憶装置
54a 図面情報ファイル
55 編集処理部
56 編集情報登録処理部
57 図面パターン登録処理部
58 対象図面表示処理部
59 編集図面切替処理部
60,61 クラス図形
62 結線
70,75,80 ID
71,76 種別
72 テキスト
73,79 位置
74 サイズ
77 始点
78 終点
81 検索キー
82 図形部品
83 一致した項目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
図形の編集に用いられる部品であり図形を構成する要素である図形要素が組み合わされた図形部品を検索する図形部品検索システムであって、
予め登録された図形部品の中から、図形部品を検索するためのキーであって図形要素を含む検索キーが示す条件に従って前記図形部品を抽出する図形部品抽出手段と、
抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、前記検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する検索結果生成手段とを
含むことを特徴とする図形部品検索システム。
【請求項2】
図形部品抽出手段は、検索キーに含まれる図形要素が同一図形部品に含まれる複数の図形要素と対応付けることが可能である場合、前記同一図形部品であっても、前記検索キーに含まれる図形要素を前記同一図形部品に含まれるいずれの図形要素に対応付けて抽出したかによって、それぞれ異なる抽出結果として図形部品を抽出し、
検索結果生成手段は、前記図形部品抽出手段が前記同一図形部品について複数の抽出結果を抽出すると、前記同一図形部品であっても、前記複数の抽出結果に基づいて複数の検索結果図形要素情報を生成する
請求項1に記載の図形部品検索システム。
【請求項3】
検索結果生成手段が生成した複数の検索結果図形要素情報から、利用者の操作によって選択された検索結果図形要素情報を、図面に組み込むことにより該図面の編集処理を行うことによって、前記検索結果図形要素情報の再利用をする検索結果再利用手段を含む
請求項2に記載の図形部品検索システム。
【請求項4】
図形部品抽出手段は、検索キーが含む図形要素ごとの一致が必要か否かを示す情報に基づいて、前記情報において一致が必要であると示された図形要素の条件を満たす図形部品を抽出する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の図形部品検索システム。
【請求項5】
検索結果生成手段は、検索キーが含む図形要素が不一致の場合に上書きするか否かを示す情報に基づいて、前記情報が不一致の場合に上書きすると示された場合のみ、図形部品抽出手段が抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、前記検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の図形部品検索システム。
【請求項6】
図形の編集に用いられる部品であり図形を構成する要素である図形要素が組み合わされた図形部品を検索する図形部品検索方法であって、
予め登録された図形部品の中から、図形部品を検索するためのキーであって図形要素を含む検索キーが示す条件に従って前記図形部品を抽出する図形部品抽出ステップと、
抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、前記検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する検索結果生成ステップとを
含むことを特徴とする図形部品検索方法。
【請求項7】
図形部品抽出ステップで、検索キーに含まれる図形要素が同一図形部品に含まれる複数の図形要素と対応付けることが可能である場合、前記同一図形部品であっても、前記検索キーに含まれる図形要素を前記同一図形部品に含まれるいずれの図形要素に対応付けて抽出したかによって、それぞれ異なる抽出結果として図形部品を抽出し、
検索結果生成ステップで、図形部品抽出ステップにおいて前記同一図形部品について複数の抽出結果を抽出されると、前記同一図形部品であっても、前記複数の抽出結果に基づいて複数の検索結果図形要素情報を生成する
請求項6に記載の図形部品検索方法。
【請求項8】
生成した複数の検索結果図形要素情報から、利用者の操作によって選択された検索結果図形要素情報を、図面に組み込むことにより該図面の編集処理を行うことによって、前記検索結果図形要素情報の再利用をする検索結果再利用ステップを含む
請求項6又は請求項7に記載の図形部品検索方法。
【請求項9】
図形部品抽出ステップで、検索キーが含む図形要素ごとの一致が必要か否かを示す情報に基づいて、前記情報において一致が必要であると示された図形要素の条件を満たす図形部品を抽出する
請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に記載の図形部品検索方法。
【請求項10】
検索結果生成ステップで、検索キーが含む図形要素が不一致の場合に上書きするか否かを示す情報に基づいて、前記情報が不一致の場合に上書きすると示された場合のみ、図形部品抽出ステップにおいて抽出された図形部品に含まれる図形要素のうち、前記検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する
請求項6から請求項9のうちのいずれか1項に記載の図形部品検索方法。
【請求項11】
図形の編集に用いられる部品であり図形を構成する要素である図形要素が組み合わされた図形部品を検索させるための図形部品検索プログラムであって、
コンピュータに、
予め登録された図形部品の中から、図形部品を検索するためのキーであって図形要素を含む検索キーが示す条件に従って前記図形部品を抽出する図形部品抽出処理と、
抽出した図形部品に含まれる図形要素のうち、前記検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する検索結果生成処理とを
実行させるための図形部品検索プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
図形部品抽出処理で、検索キーに含まれる図形要素が同一図形部品に含まれる複数の図形要素と対応付けることが可能である場合、前記同一図形部品であっても、前記検索キーに含まれる図形要素を前記同一図形部品に含まれるいずれの図形要素に対応付けて抽出したかによって、それぞれ異なる抽出結果として図形部品を抽出し、
検索結果生成処理で、前記図形部品抽出処理において前記同一図形部品について複数の抽出結果を抽出されると、前記同一図形部品であっても、前記複数の抽出結果に基づいて複数の検索結果図形要素情報を生成する処理を実行させる
請求項11に記載の図形部品検索プログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
生成した複数の検索結果図形要素情報から、利用者の操作によって選択された検索結果図形要素情報を、図面に組み込むことにより該図面の編集処理を行うことによって、前記検索結果図形要素情報の再利用をする検索結果再利用処理を実行させる
請求項11又は請求項12に記載の図形部品検索プログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
図形部品抽出処理で、検索キーが含む図形要素ごとの一致が必要か否かを示す情報に基づいて、前記情報において一致が必要であると示された図形要素の条件を満たす図形部品を抽出する処理を実行させる
請求項11から請求項13のうちのいずれか1項に記載の図形部品検索プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
検索結果生成処理で、検索キーが含む図形要素が不一致の場合に上書きするか否かを示す情報に基づいて、前記情報が不一致の場合に上書きすると示された場合のみ、図形部品抽出処理において抽出された図形部品に含まれる図形要素のうち、前記検索キーに含まれる図形要素と一致しない図形要素を、該検索キーに含まれる図形要素に置換した図形部品である検索結果図形要素情報を生成する処理を実行させる
請求項11から請求項14のうちのいずれか1項に記載の図形部品検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−128682(P2010−128682A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301144(P2008−301144)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】