説明

固体の単位用量の甘味組成物

甘味料と、低GI値炭水化物と、1つ以上の風味または芳香成分を含む、単位用量の甘味組成物を提供する。より具体的には、固体の単位用量の甘味組成物は、少なくとも約1グラムのSESを甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香とを含む。ここで、甘味組成物は、下記の性質を有する。i)1グラムのSESあたり約0.03cmより大きい体積で、ii)より小さい固体粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とし、iii)1グラムのSESあたり約3キロカロリー未満を含んでいる。また、このような甘味組成物を使用することで食品の味をカスタマイズする方法と、このような甘味組成物を含むキットと、このようなキットを使用することで食品の味をカスタマイズする方法も、提供されている。また、このようなキットを使用することで個体の甘味プロファイルを評価する方法と、このような方法を使用することで設計されたカスタマイズされた甘味移送システムも、提供されている。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は、甘味料、低GI値炭水化物と、少なくとも1つの風味成分または芳香成分と、を含む組成物に関する。より具体的には、本発明は、少なくとも約1グラムのショ糖と同等な甘味(「SES」)を甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分とを含む、固体の単位用量の甘味組成物に関する。この甘味組成物は、1グラムのSESあたり約0.03cmより大きい体積を有し、より小さい粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とし、1グラムのSESあたり約3キロカロリー未満を含んでいる。本発明はまた、このような甘味組成物を使用することで食品の味をカスタマイズする方法、このような甘味組成物を含むキット、および、このようなキットを使用することで食品の味をカスタマイズする方法に関する。本発明はさらに、このようなキットを使用した個体の甘味プロファイルを評価する方法、および、このような方法を使用して設計された、カスタマイズされた甘味移送システムに関係する。
【0002】
〔発明の背景〕
人々は、しばしば自分達の食物と飲料に甘味料を加える。例えば、甘味料は、コーヒー、紅茶などといった飲料に加えられる。食物または飲料を甘くすることで、風味が変更され、通常、その魅力が増加する。この行動は、すべての文化で見出されるが、西洋文化で特に一般的である。
【0003】
甘味料は、一般に2つのカテゴリ−栄養甘味料、そして高強度の甘味料、に分類される。最も一般的な甘味料は、栄養甘味料である。栄養甘味料は、甘味を提供するだけではなく、血流中に吸収可能であり、直ちに使用するためのまたは脂肪として格納するためのエネルギーを提供するために代謝されうる。栄養甘味料は、様々な量で、また様々な目的のために、それら栄養甘味料を生産する植物から通常抽出される。例えば、ショ糖は、幅広く使用される栄養甘味料であり、例えば、サトウキビと砂糖大根の根から生産される。
【0004】
糖アルコールは、別の形式の甘味料である。糖アルコールは、糖分子に、本明細書で使用されているように炭水化物に由来する。糖アルコールは、ショ糖の半分から同程度にまでさまざまな甘さがある。従って、糖アルコールは、砂糖に代わって使用されうる。糖アルコールは、単位重量ベースで(on a per weight basis)砂糖のカロリーの量の約1/2〜3/4を有している。糖アルコールは、小腸から血液中にゆっくりとそして不完全に吸収される。吸収された糖アルコールは、インシュリンをほとんどまたは全く必要としない工程でエネルギーに変換される。従って、これらの甘味料は、糖尿病患者によって、または低炭水化物のダイエット中の人によって使用できる。
【0005】
高強度甘味料は、栄養甘味料への周知の代替手段である。高強度甘味料は、栄養甘味料のカロリーと他の代謝の影響なしで、甘味を提供する。多くの場合、高強度甘味料は、例えば栄養甘味料などよりも好まれる甘い風味を提供する。アスパルテームなどといったいくつかの高強度甘味料は、栄養価が高いが、非常に強い甘味があるので、実用上は、非常に少量のみが必要とされるために、カロリーを無視できる。スクラロースなどといった他の高強度甘味料は、摂取されたときに吸収されず、そしてそれ故、非栄養甘味料である。
【0006】
ほとんどの食物は、消費されるときに、2つ以上の感覚にかかわる。例えば、コーヒーは、味と異なったにおいとの両方を有しており、このことは、知覚経験に不可欠である。しばしば、コーヒー飲みの知覚経験は、コーヒーが注がれる前にさえ、十分に開始される。同様に、食用獣肉および鶏肉は、例えば、味とにおいだけではなく、質感をも有しており、このことは、これらの知覚経験に不可欠である。
【0007】
ショ糖は、他の甘味料が測定される規格である。ショ糖は、無臭であり、食品の中にたいてい溶解し、したがって、質感にはほとんど影響を有さない。ショ糖は、一般に、他の官能特性を与える他の食物に関連して使用される。栄養価のある甘味料または栄養価のない甘味料を改良するための働きは、ショ糖を模倣することに向けられ、そして、1つの感覚だけ、すなわち味覚にのみ関係していた。それぞれの高強度甘味料は、味を決定する固有の要素を有し、そして、それぞれは、消費者の組を有しており、その組は、その味を最も容認できるのであると感じている。しかしながら、ほとんどの開発が、より密接にショ糖の官能特性に合わせるように、甘味料の固有の性質を変更することに集中してきた。サッカリンは、例えば、ショ糖と比較して苦味を有している。従って、例えば、酒石のクリームを加えることによって、この苦い感じを取り除くための方法が、開発されてきた。スクラロースは、ショ糖の甘味よりも長く口中に残る甘味を有し、そして、例えば、2,4‐ジヒドロキシ安息香酸を加えることなどによって、この甘味の残存を除去する方法が、開発されてきた。
【0008】
従って、消費者が食物または飲料の味を最適化できる組成物を提供することは、有利であろう。特に、使用される用途または消費者の実際の好みに合わせるために最適化される組成物を提供することは、有利であろう。このように、共通の甘味、すなわち、ショ糖に合わせて適用を最適化するのではなく、むしろ、甘味料は、適用に合わせて最適化される。
〔発明の概要〕
【0009】
本発明の一実施形態は、少なくとも約1グラムのSESを甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分と、を備え、これらからなり、および/または、これらから本質的になる、固体の単位用量の甘味組成物である。ここで、甘味組成物は、以下の特性を有している。i)1グラムのSESあたり約0.03cmよりも大きい体積、ii)より小さい固体の粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とし、iii)1グラムのSESあたり約3キロカロリー未満を含んでいる。
【0010】
本発明の別の実施形態は、食品の味をカスタマイズする方法である。この方法は、少なくとも約1グラムのSESを甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物または可溶性繊維と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分と、を含む、固体の単位用量の甘味組成物に、食品を組み合わせるステップを備え、このステップからなり、および/または、このステップから本質的になる。
【0011】
本発明の追加的な実施形態は、複数の単位用量の甘味組成物、および、これらの使用のための使用説明書を、パッケージ化された組み合わせで、備え、これらからなり、および/または、これらから本質的になる、キットである。それぞれの甘味組成物は、少なくとも約1グラムのSESを甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分と、を含む。ここで、キット中の少なくとも1つの単位用量の風味成分は、キット中の少なくとも1つの他の単位用量の風味成分と異なっている。
【0012】
本発明の更なる実施形態は、食品の味をカスタマイズする方法である。本発明の方法は、本発明のキットを提供するステップと、少なくとも1つの単位用量を選択するステップと、そして、少なくとも1つの単位用量を食品に組み合わせるステップと、を備え、これらステップからなり、および/または、これらステップから本質的になる。
【0013】
本発明の別の実施形態は、個体の甘味プロファイルを評価して、個体に対してカスタマイズされた甘味移送システムを設計する方法である。この方法は、複数の単位用量の甘味組成物、および、これらの使用のための使用説明書を、パッケージ化された組み合わせで、含むキットを提供することを備え、このことからなり、および/または、このことから本質的になる。それぞれの甘味組成物は、少なくとも約1グラムのSESを甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分と、を含む。ここで、各単位用量は、独特の風味を提供する。この方法は、各単位用量を食品の試料に別々に組み込むことと、食品の試料に組み合わせたときに各々の単位用量の風味に対して個体の好みを決定することと、各風味または芳香に対する個体の好みを相互に関連づけることと、観察された相関に基づいてカスタマイズされた甘味移送システムを設計することと、をさらに備え、これらのことからなり、および/または、これらのことから本質的になる。
【0014】
本発明の追加の実施形態は、複数の単位用量の甘味組成物と、これらの使用のための使用説明書とを、パッケージ化された組み合わせで、備え、これらからなり、および/または、これらから本質的になる、キットの形態をとるカスタマイズされた甘味移送システムである。それぞれの甘味組成物は、少なくとも約1グラムのSESを甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分と、を備え、これらからなり、および/または、これらから本質的になる。このシステム中の単位用量の組成物は、上述した個体の甘味プロファイルを評価する方法を実行することによって決定される。
【0015】
〔発明の詳細な説明〕
本発明の一実施形態は、少なくとも約1グラムのSES(「SES」)を甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分とを含む、固体の単位用量の甘味組成物である。ここで、この甘味組成物は、下記の性質を有する。i)1グラムのSESあたり約0.03cmより大きい体積、ii)より小さい固体粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とし、iii)1グラムのSESあたり約3キロカロリー未満を含んでいる。
【0016】
〈甘味料〉
本明細書に使用されるように、「甘味料」という用語は、消費されるときに甘味を生じる任意の食物用物質を意味する。
【0017】
本明細書に使用されるように、「栄養甘味料」は、甘味を提供して、また、血流中に吸収可能であり、直ちに使用するためのまたは脂肪として格納するためのエネルギーを提供するために代謝されうる物質を意味する用語である。栄養甘味料は、様々な量でそして様々な目的のために、それら栄養甘味料を生産する植物から通常抽出される。例えば、ショ糖は、幅広く使用される栄養甘味料であり、例えば、サトウキビと砂糖大根の根から生産される。本発明において有用な栄養甘味料の例は、例えば、コーンシロップ、ブドウ糖、果糖、タガトース、高果糖コーンシロップ、乳糖、ショ糖、トレハロース、乳糖、アラビノース、トレハロース、マルトデキストリン、可溶性のでんぷん、イヌリン、および類似物などを、単体または組み合わせで含む。
【0018】
本明細書に使用されるように、「高強度甘味料」の用語は、栄養甘味料と比べて、単位質量あたりで高い甘味を提供して、ほとんどまたは全く栄養価を提供しない物質を意味する。多くの高強度甘味料は、当業者に知られており、そして、本発明においていずれも使用できる。本発明において有用な高強度甘味料の例は、例えば、アスパルテーム、アセサルフェーム、アリテーム、ブラゼイン、シクラミン酸、ジヒドロカルコン、ジオスコレオフィルム・クミンシー(Dioscorophyllum cumminsii)の抽出物、西アフリカイチゴ(Pentadiplandra brazzeana)の果物の抽出物、グリチルリチン、ヘルナンズルチン(hemandulcin)、モネリン、モグロシド(mogroside)、ネオテーム、ネオヘスペリジン、サッカリン、スクラロース、ステビアやタウマチンなどの、甘い植物の抽出物、塩、および、これらの組み合わせなどを含む。本発明による好ましい高強度甘味料は、スクラロースである。
【0019】
本明細書に使用されるように、「糖アルコール」の用語は、糖分子に由来の食品用アルコールを意味する。本発明において有用な糖アルコールは、例えば、イソマルト、エリスリトール、水素化イソマルツロース、水素化でんぷん加水分解物、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、ソルビット、キシリトール、および、それらの組み合わせを含む。
【0020】
本明細書に使用されるように、「食物用(food-grade)」材料は、世界保健機関(1999)によって作成された国際食品規格で定められた人が消費するのに安全であると考えられた食物の規格に従うものである。
【0021】
本明細書に使用されるように、1グラム(または、他の特定の量)のショ糖と同等の甘味(「SES」)は、1グラム(または、他の特定の量)のショ糖を含む独立した8オンス(226.80グラム)のグラスの水と同等の甘味を提供するために、8オンス(226.80グラム)のグラスの水に添加するのに必要とされる高強度甘味料の量を意味する。例えば、アスパルテームはショ糖よりも約200倍甘いので、1/200gのアスパルテームは、約1グラムのSESと等しいだろう。同様に、スクラロースはショ糖より約500〜約600倍甘いので、約1/500g〜約1/600gのスクラロースは、1グラムのSESを提供するだろう。
【0022】
本明細書に使用されるように、提供されたすべての数字範囲は、その範囲の端点の間に位置する少なくともすべての数を明白に含んでいることを意図されている。
【0023】
望ましくは、本発明の甘味組成物は、約1グラム〜約10グラムのSESを含んでいる。より望ましくは、本発明の甘味組成物は、約1グラム〜約5グラムのSESを含んでいる。
【0024】
〈GI値炭水化物〉
本明細書に使用されるように、「低GI値炭水化物」の用語は、GI値55以下を有する食物用炭水化物を意味する。本発明において有用な低GI値炭水化物は、例えば、フルクトオリゴ糖、可溶性繊維、グルコオリゴ糖(glucooligosaccharide)、イヌリン、ガラクトオリゴ糖、エリスリトール、タガトース、およびそれらの組み合わせ、を含む。本発明による好ましい低GI値炭水化物は、フルクトオリゴ糖である。
【0025】
GI値は、血糖値へのそれらの効果により炭水化物を格付けすることによって、炭水化物の相違点を定量化する。低GI値炭水化物は、血糖値およびインシュリン値において小さい変動のみを生成するものである。食物のためのGI値を決定する方法は、AOACインターナショナルによって提供されている。
【0026】
大量の高GI値食物を消費することは、これらの食物が血糖値における大きい揺れを生成するため、人体の健康に有害であるおそれがある。このことは、個体が太りすぎ、座りがちであるかまたは糖尿病である場合に、特に当てはまる。対照的に、低GI値炭水化物は、ブドウ糖を血流中にゆっくりと流し、バランスされたエネルギーレベルを保つ。従って、低GI値食事は、人々が健康な血糖値を維持するのを助ける。
【0027】
望ましくは、本発明の甘味組成物は、ティースプーン1杯のSESあたり約1グラム〜約10グラムの低GI値炭水化物を含んでいる。より望ましくは、本発明の甘味組成物は、ティースプーン1杯のSESあたり約4グラム〜約5グラムの低GI値炭水化物を含んでいる。
【0028】
本発明の甘味組成物は、ティースプーン1杯のSESあたり約3キロカロリー未満を含み、望ましくは、1グラムのSESあたり約0.1〜3キロカロリーを含んでいる。より望ましくは、本発明の甘味組成物は、1グラムのSESあたり約1〜2キロカロリーを含んでいる。
【0029】
〈芳香〉
本明細書において使用されるように、「芳香」または「芳香成分」という用語は、例えば、食品に混ぜられたときに、所望の香りを生成するために使用されうる任意の食品用の揮発性の物質を意味する。本発明において有用な芳香は、例えば、精油(柑橘類油)、圧搾油(オレンジ油)、蒸留油(バラ油)、抽出物(果実)、アネトール(甘草、アニス種子、ウゾ、フェンネル)、アニソール(アニス種子)、ベンズアルデヒド(マジパン、アーモンド)、ベンジル・アルコール(マジパン、アーモンド)、樟脳(クスノキ)、桂皮アルデヒド(シナモン)、シトラール(シトロネラ油、レモン油)、エチルブタノエート(ethyl butanoate)(パイナップル)、d−リモネン(オレンジ)、オイゲノール(丁子油)、フラネオール(furaneol)(いちご)、フルフラール(キャラメル)、リナロオール(コリアンダー、バラ木)、メンソール(ペパーミント)、メチルブタノエート(methyl butanoate)(りんご、パイナップル)、サリチル酸メチル(ウィンターグリーン油)、ネラール(オレンジ花)、ネロリン(オレンジ花)、ペンチルブタノエート(pentyl butanoate)(洋梨、アプリコット)、ペンチルペンタノアート(pentyl pentanoate)(りんご、パイナップル)、ソトロン(sotolon)(メープルシロップ、カレー、フェヌグリーク(fennugreek))、いちごケトン(いちご)、置換ピラジン、例えば、2−エトキシ−3−イソプロピルピラジン;2−メトキシ−3−sec−ブチルピラジン;および、2−メトキシ−3−メチルピラジン(コロハ、クミン、およびコリアンダーの、焙った種子)、ツジョン(杜松、コモンセージ、アラスカヒノキ、およびヨモギ)、チモール(樟脳類)、トリメチルアミン(魚)、バニリン(バニラ)、塩、誘導体、および、これらの組み合わせ、を含んでいる。本発明による好ましい芳香成分は、精油(柑橘類油)、圧搾油(オレンジ油)、蒸留油(バラ油)、抽出物(果実)、ベンズアルデヒド、d−リモネン、フルフラール、メンソール、メチルブタノエート、ペンチルブタノエート、および、これらの組み合わせ、である。
【0030】
本明細書に使用されるように、「食品」は、甘味料を加えることができる任意の食用の物質を意味する。本発明において有用な食品は、例えば、穀類、乳製品、飲料、例えばコーヒー、紅茶、ミルク、およびセルツァ炭酸水を含んでいる。望ましくは、食品は、飲料である。
【0031】
芳香は、組成物中に任意の量で存在していてもよい。望ましくは、芳香成分は、検出可能な量の約2倍〜約100倍の量で存在している。より望ましくは、芳香は、検出可能な量の約2倍〜約10倍の量で存在している。本明細書に使用されるように、「検出可能な量」は、食品中に検出可能な香りを生成するために必要な芳香の量であり、通常で10億分の2または3〜約100万分の100に亘る。
【0032】
検出可能な量は、各芳香について異なっている。例えば、乾燥地面の生成物(dried ground products)からの芳香については、検出可能な量は、約200〜約2,000ppmに亘り、精油からの芳香成分については、検出量は、最終生成物中において約1ppm〜約100ppmに亘る。
【0033】
〈風味〉
本明細書に使用されるように、「風味」または「風味成分」という用語は、所望の風味を食品に提供するために、甘味組成物に加えられる任意の食物用の材料を意味する。本発明において有用な風味成分は、例えば、クリーム、ヘーゼルナッツ、バニラ、チョコレート、シナモン、ペカン、レモン、ライム、キイチゴ、モモ、マンゴー、バニリン、バター、バタースコッチ、紅茶、オレンジ、タンジェリン、キャラメル、いちご、バナナ、ブドウ、プラム、チェリー、ブルーベリー、パイナップル、エルダーベリー、スイカ、風船ガム、マスクメロン、グアヴァ、キウイ、パパイア、ココナッツ、ミント、スペアミント、誘導体、および、これらの組み合わせを含んでいる。
【0034】
望ましくは、本発明の甘味組成物における風味または芳香成分は、レモンである。
【0035】
本発明の組成物は、追加の添加物を含むことができる。本発明において有用な添加物は、例えば、質感増進剤(texture enhancers)、着色料、食物用ゴム、苦味抑制剤、および、これらの組み合わせを含む。
【0036】
〈質感増進剤〉
本明細書に使用されるように、「質感増進剤」の用語は、食品に所望の質感を提供するために、本発明の組成物に加えられうる任意の食物用の材料を意味する。本発明において有用な質感増進剤は、例えば、グアールガム、アルギン酸塩、タロイモゴム(taro gum)、ジェランガム、キサンチウムゴム(xanthium gum)、アマローズ(amalose)、アマロペクティン(amalopectin)、こんにゃく、および、これらの組み合わせを含んでいる。
【0037】
〈着色料〉
本明細書に使用されるように、「着色料(color)」という用語は、所望の色を提供するために使用できる任意の物質を意味する。本発明において有用な着色剤は、例えば、FD&C青色1号(ブリリアントブルー)、FD&C青色2号(インディゴティン(Indigotine))、FD&C緑色3号(ファーストグリーン)、FD&C赤色3号(エリスロシン)、FD&C赤色40号(アルーラレッド(Allura Red)))、FD&C黄色5号(タルトラジン)、FD&C黄色6号(サンセットイエロー)、ベニノキ抽出物、アントシアニン、アロニア/レッドフルーツ(Aronia/Redfruit)、ビートジュース&パウダー、β−カロテン、β−アポ−8−カロテナール(Beta-APO-8-Carotenal)、クロフサスグリ、焼き砂糖(Burnt Sugar)、カンタキサンチン、キャラメル、カルボメディシナリス(Carbo Medicinalis)、洋紅、洋紅/β‐カロテン、カルミンブルー、カルミン酸(Carminic Acid)、にんじん、およびニンジン油、葉緑素、クロロフィリン、コチニール抽出物、銅クロロフィル、銅クロロフィリン、クルクミン、クルクミン/CU−クロロフィリン、エルダーベリー、ブドウおよびブドウ皮抽出物、ハイビスカス、ルテイン、混合カロチノイド、パプリカ、パプリカ抽出物、パプリカオレオレジン、リボフラビン、サフラン、ホウレンソウ、イラクサ、二酸化チタン、ウコン、および、これらの組み合わせ、を含む。
【0038】
着色料は、2つの方法で使用できる。まず第1に、着色料は、甘味組成物に色を付与するために、甘味組成物に加えられうる。このような有色の甘味組成物では、消費者がその色を用いてその内部に含まれる風味または芳香を識別することを可能にする。例えば、赤い甘味組成物は、いちご風味を示すことができる。同様に、黄色はレモン風味を示すことができ、オレンジはオレンジの芳香を示すことができ、そして、茶色はチョコレートの風味を示すことができる。第2に、着色料は、甘味組成物自体に色を付与せずに、カスタマイズされるべき食品に色を付与するために甘味組成物に添加できる。このような組成物は、食品に添加され、また、食品中に溶解すると、豊かな色彩を提供するだろう。
【0039】
〈食物用ゴム〉
本明細書に使用されるように、「食物用ゴム(food-grade gum)」という用語は、心地よい食感を食品に付与するために、ゴムの特性を有している任意の食物用の材料を意味する。食物用ゴムの例は、プラン(pullan)、アラビアゴム、カラヤゴム、トラガントゴム(gum tragacanth)、ガッティゴム(gum ghatti)、寒天、グアールガム、ローカストビーンガム、こんにゃく、アルギン酸塩、カラギナン、ペクチン、タラゴム(tara gum)、キサンタンゴム、ジェランガム、プルラン、カードラン、セルロース微結晶性セルロース(MCC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)ゴム、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピル・メチルセルロース(HPMC)、ゼラチン、キトサン、および、これらの組み合わせを含む。
【0040】
〈苦味抑制剤〉
本明細書に使用されるように、「苦味抑制剤」という用語は、苦味物質の味を隠すか、または遮断する任意の食物用の材料であってして、甘味組成物を含む飲料または他の製品の風味を増大させるために使用でき、そして、(例えば、アセサルフェーム K中のカリウムイオンなどの金属イオンといった)高強度甘味料中の物質の苦味を隠し、かつ/または遮断する、任意の食物用の材料を意味する。本発明による苦味抑制剤の非限定的な例は、アデノシン5’一リン酸、チミジン5’一リン酸、アデノシン5’二リン酸、アデノシン3’一リン酸、アデノシン5’コハク酸塩、アデノシン5’三リン酸塩、アデノシン2’一リン酸、5’−シチジル酸、イノシン酸、マルトール、脂肪族ポリオール、モネリン、タウマチン、リボヌクレオシド、リボヌクレオチド、リボヌクレオシドおよびリボヌクレオチドのデオキシ類似体、D−ガラクトース、りん脂質、桂皮酸、誘導体、塩、および、これらの組み合わせ、を含む。また、本発明による苦味抑制剤の他の例は、(米国、ミシガン州、ランシングのナチュラ・インコーポレイティッド(Natura, Inc.)による)商標「K−ブロック(K-BLOCK)」または「K−ブロックII(K-BLOCK II)」の下で販売された、ナチュラルフレーバー(natural flavors)の混合物と、(ニュージャージー州、プレーンボロ(Plainsboro)の)フェルメニッヒ(Firmenich)の香料製品番号501.482/TP04.24を含んでいる。
【0041】
望ましくは、本発明の固体の単位用量の甘味組成物は、甘味料としてスクラロースを、低GI値炭水化物としてフルクトオリゴ糖を、ならびに、風味および/または芳香成分としてレモンを、含んでいる。
【0042】
〈形状〉
本発明の甘味組成物は、任意の便利な形態をとることができる。概して、本発明の甘味組成物は、三次元的な形状を有し、望まれる場合には、破砕されることもできる。本発明において有用な形状の例は、例えば、矩形プリズム、他の平坦面のプリズム、ピラミッド、球、ならびに、半球およびオレンジ房形状などの球の一部分、ディスク形状、ウェハー形状、タブレット形状、ドーナツ形状、文字、数、シンボル、ならびに、類似物、を含んでいる。本発明の甘味組成物はまた、任意の上述した形状のいずれかにひもの一端を埋めこんでもよく、ティーバッグを浸すのと同様な方法で甘味組成物を攪拌することによって、使用者が溶解速度を速めることができる。また、ひもの埋め込まれていない側の端部は、甘味組成物の供給源などといった、使用者へのメッセージを伝える添付のタグを有していてもよい。
【0043】
さらに、甘味組成物は、例えば、スローガンまたは商標などの、甘味組成物の生産者または供給者を特定するのに役立つ形態であってもよい。例えば、マックネイル・ニュートリショナル(McNeil Nutritionals)は、様式化された文字「M」を選ぶことができる。
【0044】
〈物理的特性〉
本発明の甘味組成物は、1グラムのSESあたり約0.125cmより大きい体積といった、1グラムのSESあたり0.03立方センチメートル(cm)超の体積を有する。望ましくは、本発明の甘味組成物は、1グラムのSESあたり約0.03cm〜約2cm、または、約0.125cm〜約2cmの体積を有する。より望ましくは、本発明の甘味組成物は、1グラムのSESあたり約1cm〜約1.5cmの体積を有する。
【0045】
本発明の甘味組成物は、より小さい固体粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とする。望ましくは、本発明の甘味組成物は、より小さい固体粒子に破砕されるために、1平方ミリメートルあたり約100グラム未満の圧力を、より望ましくは1平方ミリメートルあたり約50グラム未満の圧力を必要とする。
【0046】
〈パッケージング〉
本発明は、複数回の投与量の固体の単位用量の組成物(multiple doses of solid, unit dose compositions)を与移送するために典型的に使用される任意のパッケージされた形態で移送されることができる。例えば、個々の甘味組成物は、紙、プラスチック、ホイル、または類似物で包装できる。この包装は、製造者または供給者からのメッセージを伝えることができる。1つだけの芳香、風味、または、これらの組み合わせの甘味組成物の複数の複製が提供される場合、これらは、一回で甘味組成物の一つを分配できる小さい再封止可能な開口を有する携帯型ディスペンサー中にパッケージされてもよい。異なった風味、芳香、またはこれらの組み合わせを2つ以上の甘味組成物に提供する場合、これら甘味組成物はトレー中に提供されてもよく、ここで、各甘味組成物は、個々に識別されるようにしてもよく、または、2つ以上の同じ甘味組成物のグループが存在している場合、このグループは、例えば、行または列によって、識別されるようにしてもよい。甘味組成物はまた、多くの製薬品のパッケージのように、開口部がホイルまたはプラスチックフィルムで封止されている変形可能なプラスチックトレー中にパッケージされてもよい。甘味組成物は、その後、ホイルまたはフィルムを通してこれらの組成物を押出すことによって、分配できる。
【0047】
〈固体の単位用量の甘味組成物の生産〉
本発明における固体の単位用量の甘味組成物は、全体的に、以下のステップを有するプロセスによって生産される。(a)成分を混合すること、(b)組成物を所望の形に形成すること、および、(c)組成物を乾燥させること、である。明らかに、各ステップは、多くの変形物を有することができる。
【0048】
成分が混合される手法は重要ではないが、混合物に亘って成分の均一な分布を有することは、必須である。さもなければ、甘味とカロリー負荷の両方が、単位用量によって異なってしまうであろう。少量で使用される成分に対しては、均一な分布を保証するために、予備混合物を生じることが必要でありうる。成分が固まるかまたは塊になる傾向がある場合、この成分は、ふるいを通り抜ける必要があるかもしれない。最も一般的なブレンダーは、成分を連続して添加できるものである。
【0049】
本発明では、単位用量は、立方体の形を取ることができる。このような立方体を形成することは、全体的に2つのフェーズを有している。第1に、ブレンドされた成分は、通常、水または蒸気の導入によって、約0.3%〜約3%の含水量に水和される。第2に、水和された成分は、染料(dyes)または型中に位置づけられて、所望の形、例えば立方体を形成するために圧縮される。水和された混合物はまた、大きいブロックに形成されて、その後に「荒削り物(rough cut)」形に細かく分けることができる。
【0050】
水和された混合物がいったん所望の形に形成されると、この混合物は乾燥される。乾燥は、オーブンを使用して行ってもよく、または状況が許容すれば、周囲の空気に露出することで行ってもよい。最も一般的な乾燥機は、乾燥トンネルを通り抜ける連続したバンドである。乾燥温度および乾燥時間は、かなり異なる。例えば、乾燥時間は、周囲の空気中では24時間であるかもしれない。対照的に、オーブン中において約60℃〜約75℃で乾燥するには、約10〜約20分の少ない時間で行うことができる。調節ステップはまた、生産物中に亘って湿気を平衡させることができるように、オーブンまたは約12〜約36時間の空気乾燥の後に、必要であるかもしれない。
【0051】
〈キット〉
本発明の追加的な実施形態は、複数の単位用量の甘味組成物、および、これらの使用のための使用説明書を、パッケージ化された組み合わせで、含むキットである。このキットでは、それぞれの甘味組成物は、少なくとも約1グラムのSESを前記組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、少なくとも1つの風味または芳香成分と、を含み、前記キット中の少なくとも1つの単位用量の風味は、前記キット中の少なくとも1つの他の単位用量の風味と異なっている。
【0052】
本発明のキットは、100以上の異なった単位用量の甘味組成物を含むことができる。使用可能な風味、芳香、および組み合わせの数だけが、キット中の単位用量の甘味組成物の数を制限する。望ましくは、キットは、約2〜約15の単位用量の甘味組成物を含んでいる。より望ましくは、キットは、約3〜約10の単位用量の甘味組成物を含んでいる。さらに望ましくは、キットは、約5の単位用量の甘味組成物を含んでいる。そのうえ、キットは、2つ以上の単位用量の同じ風味または芳香を含むことができる。望ましくは、キットは、少なくとも2つの単位用量の同じ風味または芳香を含んでいる。別の好適実施形態では、キットは、異なる風味または芳香を有している少なくとも2つの単位用量を有している。
【0053】
キットの部品におけるこの融通性は、個々の消費者または明確な用途のために、調整されるキットの生産を可能にする。例えば、トロピカルな体験を提供するキットは、例えば、オレンジ、マンゴー、パイナップル、レモン、およびココナッツなどの、熱帯の果実の風味/芳香を有する甘味組成物を含んでいてもよい。このような、5つの異なる風味または芳香の単位用量を有するキットは、この甘味組成物のうち3つが、例えばセルツァ炭酸水中に組み入れられる場合、55の独特な体験を提供するために使用されることができる。キットは、1日の一部から他の一部への遷移を緩和するように設計できる。爽快な明るい風味/芳香を使用することによって、朝から午後への遷移を緩和するキットが、生産できるだろう。コーヒーにおける使用のためのキットは、高価で混雑している喫茶店に立ち止まることなく、朝のコーヒーの習慣を高めるために、消費者の机の引き出しの中に保つことができる。
【0054】
異なる風味または芳香の少数の単位用量を含むキットは、多くの独特な味の経験を生成するために使用できる。表1と表2は、異なった風味または芳香の5および15の単位用量を有しているキットに利用可能な独特な味の経験の数をそれぞれ示している。
【表1】

【表2】

【0055】
このキットでは、甘味料、低GI値炭水化物、風味および芳香成分の組成および量は、上述したとおりのものである。
【0056】
〈食物の味をカスタマイズすること〉
本発明の別の実施形態は、食品の味をカスタマイズする方法である。この方法は、食品を、固体の単位用量の甘味組成物と組み合わせるステップを含んでいる。甘味組成物は、少なくとも約1グラムのSESを前記組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、少なくとも1つの風味または芳香成分と、を含む。
【0057】
望ましくは、食品の味をカスタマイズする方法は、2つ以上の固体の単位用量の甘味組成物を、食品と混ぜることを伴う。
【0058】
この方法では、甘味料、低GI値炭水化物、風味および芳香の組成および量は、上述したとおりのものである。
【0059】
本発明の別の実施形態は、キットを用いて食品の味をカスタマイズする方法である。この方法では、本発明によるキットが提供される。少なくとも1つの単位用量が、キットから選択されて、食品に組み合わせられる。この様に、食品の味は、個体の好みに合うように調整されることができる。
【0060】
この方法では、同一の風味の2つ以上の単位用量が、選択されることができる。あるいは、少なくとも2つの異なった風味の単位用量のうち1つ以上の単位用量が、食品に組み入れられるように選択できる。
【0061】
〈甘味プロファイルを評価して、甘味移送システムを設計すること〉
本発明の別の実施形態は、個体の甘味プロファイルを評価して、個体に対してカスタマイズされた甘味移送システムを設計する方法である。この方法は、複数の単位用量の甘味組成物、および、これらの使用のための使用説明書を、パッケージ化された組み合わせで、含むキットを提供することを含んでいる。各甘味組成物は、少なくとも約1グラムのSESを甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分とを含み、ここで、各単位用量は、独特の風味を提供する。
【0062】
この方法は、各単位用量を食品の試料に別々に組み入れることと、前記食品の試料に組み合わされたときに、それぞれの単位用量の風味に対する個体の好みを決定することと、各風味または芳香に対する個体の好みを相関させることと、観察された相関関係に基づいてカスタマイズされた甘味移送システムを設計することと、をさらに含んでいる。下記の実施例は、例えば風味などの個体の好みを決定して、一連の単位用量に対する個体の好みを相関させて、個体の好みに基づいてカスタマイズされた移送システムを設計するための代表的な方法を提供する。
【0063】
この方法では、甘味組成物は、上述したような、甘味料、低GI値炭水化物、風味および芳香成分の同じ組成および量を有している。
【0064】
これらの好ましい甘味プロファイルは、個体によって特定された好ましい単位用量の甘味組成物を含むキットの形態でカスタマイズされた移送システムを生成するために使用できる。上述のように、キットは、個体に対してだけでなく、特定の食品または特定のクラスの食品群に対しても、カスタマイズされうる。
【0065】
本発明の追加的な実施形態は、複数の単位用量の甘味組成物、および、これらの使用のための使用説明書を、パッケージ化された組み合わせで、含むキットの形態のカスタマイズされた甘味移送システムである。各甘味組成物は、少なくとも約1グラムのSESを甘味組成物に提供する甘味料と、ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、そして、少なくとも1つの風味または芳香成分とを含む。このシステム中の単位用量の組成は、上述した個体の甘味プロファイルを評価する方法を実行することによって、決定される。
【0066】
このシステムでは、甘味組成物は、上述したように、甘味料、低GI値炭水化物、風味および芳香成分の同じ組成および量を有している。
【0067】
本発明の組成および方法をさらに示すために、以下の実施例が提供される。これらの実施例は、例示的なものにすぎず、決して本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0068】
〔実施例〕
〈実施例1〉
本発明の甘味組成物は、以下の成分を含んで作られる:
0.4(重量)%のスクラロース、
98.6(重量)%のフルクトオリゴ糖、
1(重量)%の風味および/または芳香。
【0069】
これらの成分は、実験室のパウダーブレンダーで20分間、均一になるまでブレンドされる。そして、ブレンドされた約30グラムの混合物は、薄層を生成するために均等にまな板の上に広げられる。約1〜3mLの蒸留水が、エアゾールディスペンサーを使用して、ブレンドされた混合物層の上方に噴霧される。そして、ブレンドされた混合物は、ブレンドされた混合物全体にわたって水が均一に分布することを保証するために、へらまたはナイフを用いて手で混合される。ブレンドされた混合物は、25個の12×12×10ミリメートルの窪みを有する染料(dye)からなる立方体型(cube mold)中に位置づけられる。この立方体は、0.95〜1.10の重さがある。ブレンドされた混合物は、12×12ミリメートルで押圧して各窪み中に圧縮される。付加的なブレンドされた混合物は、窪みにパウダーが収容できなくなるまで、窪み中に手で押し込まれて圧縮される。形成された甘味組成物は、テフロン(登録商標)ベーキングトレー上にこれらの組成物を押出すことによって染料から取り除かれ、そして、乾燥される。これらの立方体は、SESあたり約0.65立方センチメートルの甘味密度を有し、約1グラムの可溶性の、低GI値繊維を含んでいた。この立方体は、グラムSESあたり約0.75キロカロリーを含んでいた。
【0070】
表3は、製造された、様々な風味、芳香、および、これらの組み合わせを示している。
【表3】

【0071】
〈実施例2〉
25の単位用量の甘味組成物の組を含むキットであり、各々の甘味組成物が実施例1において製造された、キットが提供されている。キット中での甘味組成物は、以下の通りである:
1.クリーム
2.ヘーゼルナッツ
3.バニラ
4.チョコレート
5.シナモン
6.ペカン
7.レモン
8.ライム
9.キイチゴ
10.モモ
11.マンゴー
12.キウイ
13.バター
14.バタースコッチ
15.紅茶
16.オレンジ
17.ミント
18.キャラメル
19.いちご
20.バナナ
21.ブドウ
22.チェリー
23.パイナップル
24.パパイア
25.ココナッツ
【0072】
4人の個体が評価されている。キットにおける単位用量の甘味組成物は、それぞれ8オンス(226.80グラム)のコーヒー、セルツァ炭酸水、およびオートミール中に、個別に溶解されて混合される。そして、各甘味組成物/食品混合物の一部が、個体各人によって消費される。そして、各個体は、各混合物に対して、強い好み(S)、好み(P)、好み無し(無印)を示している。4人の個体の味の好みは、表4に示されている。
【表4】

【0073】
これらの好みから、キットは、各個体に対して生産される。この実施例では、ある個体が強い好み(S)または好み(P)を現した組成物が、カスタマイズされたキット中に含まれている。
【0074】
コーヒーに風味を添えるために、個体の各々に対してカスタマイズされたキットは、以下の単位用量を含んでいる:
個体1:クリーム、ヘーゼルナッツ、シナモン、オレンジ、およびキャラメル;
個体2:クリーム、ヘーゼルナッツ、バニラ、シナモン、ミント、およびココナッツ;
個体3:クリーム、バニラ、チョコレート、バタースコッチ、およびココナッツ;ならびに、
個体4:バニラ、チョコレート、シナモン、キイチゴ、オレンジ、およびキャラメル。
【0075】
セルツァ炭酸水に風味を添えるために、個体の各々に対してカスタマイズされたキットは、以下の単位用量を含んでいる:
個体1:レモン、ライム、キイチゴ、紅茶、オレンジ、いちご、ブドウ、およびパパイア;
個体2:バニラ、レモン、ライム、桃、オレンジ、いちご、チェリー、およびココナッツ;
個体3:バニラ、チョコレート、キイチゴ、紅茶、オレンジ、いちご、チェリー、およびパイナップル;ならびに、
個体4:レモン、ライム、モモ、マンゴー、オレンジ、バナナ、ブドウ、チェリー、およびパパイア。
【0076】
オートミールに風味を添えるために、個体の各々に対してカスタマイズされたキットは、以下の単位用量を含んでいる:
個体1:クリーム、チョコレート、シナモン、バタースコッチ、およびキャラメル;
個体2:ペカン、モモ、バター、バタースコッチ、およびキャラメル;
個体3:ヘーゼルナッツ、シナモン、モモ、およびキャラメル;ならびに、
個体4:チョコレート、シナモン、バター、およびバタースコッチ。
【0077】
〈実施例3〉
本発明の甘味組成物は、以下の成分を含んで作成される:
0.8(重量)%のスクラロース、
97.8(重量)%のフルクトオリゴ糖、および、
1(重量)%のオレンジ/パイナップル風味。
【0078】
これらの成分は、実験室のパウダーブレンダーで20分間、均一になるまでブレンドされる。そして、ブレンドされた約30グラムの混合物は、薄層を生成するために均等にまな板の上に広げられる。約1〜3mLの蒸留水が、エアゾールディスペンサーを使用して、ブレンドされた混合物層の上方に噴霧される。そして、ブレンドされた混合物は、ブレンドされた混合物全体にわたって水が均一に分布することを保証するために、へらまたはナイフを用いて手で混合される。ブレンドされた混合物は、25個の12×12×10ミリメートルの窪みを有する染料からなる立方体型中に位置づけられる。この立方体は、0.95〜1.10の重さがある。ブレンドされた混合物は、12×12ミリメートルで押圧して各窪み中に圧縮される。付加的なブレンドされた混合物は、窪みにパウダーが収容できなくなるまで、窪み中に手で押し込まれて圧縮される。形成された甘味組成物は、テフロン(登録商標)ベーキングトレー上にこれらの組成物を押出すことによって染料から取り除かれ、そして、乾燥される。これらの立方体は、SESあたり約0.32立方センチメートルの甘味密度を有し、約1グラムの可溶性の、低GI値繊維を含んでいた。これらの立方体は、グラムSESあたり約0.375キロカロリーを含んでいた。
【0079】
〈実施例4〉
本発明の甘味組成物は、以下の成分を含んで作成される:
0.1(重量)%のスクラロース、
98.9(重量)%のタガトース、および、
1(重量)%のオレンジ/パイナップル風味成。
【0080】
これらの成分は、実験室のパウダーブレンダーで20分間、均一になるまでブレンドされる。そして、ブレンドされた約30グラムの混合物は、薄層を生成するために均等にまな板の上に広げられる。約1〜3mLの蒸留水が、エアゾールディスペンサーを使用して、ブレンドされた混合物層の上方に噴霧される。そして、ブレンドされた混合物は、ブレンドされた混合物全体にわたって水が均一に分布することを保証するために、へらまたはナイフを用いて手で混合される。ブレンドされた混合物は、25個の12×12×10ミリメートルの窪みを有する染料からなる立方体型中に位置づけられる。この立方体は、0.95〜1.10の重さがある。ブレンドされた混合物は、12×12ミリメートルで押圧して各窪み中に圧縮される。付加的なブレンドされた混合物は、窪みにパウダーが収容できなくなるまで、窪み中に手で押し込まれて圧縮される。形成された甘味組成物は、テフロン(登録商標)ベーキングトレー上にこれらの組成物を押出すことによって染料から取り除かれ、そして、乾燥される。これらの立方体は、SESあたり約2.6立方センチメートルの甘味密度を有し、約1グラムの可溶性の、低GI値繊維を含んでいた。これらの立方体は、グラムSESあたり約2.7キロカロリーを含んでいた。
【0081】
〈実施例5〉
本発明の甘味組成物は、以下の成分を含んで作成される:
0.1(重量)%のスクラロース、
97.8(重量)%のタガトース、および、
1(重量)%のオレンジ/パイナップル風味。
【0082】
これらの成分は、実験室のパウダーブレンダーで20分間、均一になるまでブレンドされる。そして、ブレンドされた約30グラムの混合物は、薄層を生成するために均等にまな板の上に広げられる。約1〜3mLの蒸留水が、エアゾールディスペンサーを使用して、ブレンドされた混合物層の上方に噴霧される。そして、ブレンドされた混合物は、ブレンドされた混合物全体にわたって水が均一に分布することを保証するために、へらまたはナイフを用いて手で混合される。ブレンドされた混合物は、25個の12×12×10ミリメートルの窪みを有する染料からなる立方体型中に位置づけられる。この立方体は、0.95〜1.10の重さがある。ブレンドされた混合物は、12×12ミリメートルで押圧して各窪み中に圧縮される。付加的なブレンドされた混合物は、窪みにパウダーが収容できなくなるまで、窪み中に手で押し込まれて圧縮される。形成された甘味組成物は、テフロン(登録商標)ベーキングトレー上にこれらの組成物を押出すことによって染料から取り除かれ、そして、乾燥される。これらの立方体は、SESあたり約2.6立方センチメートルの甘味密度を有し、約1グラムの可溶性の、低GI値繊維を含んでいた。これらの立方体は、グラムSESあたり約2.7キロカロリーを含んでいた。
【0083】
〈実施例6〉
本発明の甘味組成物は、以下の成分を含んで作成される:
10(重量)%のスクラロース、
89(重量)%のタガトース、および、
1(重量)%のオレンジ/パイナップル風味。
【0084】
これらの成分は、実験室のパウダーブレンダーで20分間、均一になるまでブレンドされる。そして、ブレンドされた約30グラムの混合物は、薄層を生成するために均等にまな板の上に広げられる。約1〜3mLの蒸留水が、エアゾールディスペンサーを使用して、ブレンドされた混合物層の上方に噴霧される。そして、ブレンドされた混合物は、ブレンドされた混合物全体にわたって水が均一に分布することを保証するために、へらまたはナイフを用いて手で混合される。ブレンドされた混合物は、25個の12×12×10ミリメートルの窪みを有する染料からなる立方体型中に位置づけられる。この立方体は、0.95〜1.10の重さがある。ブレンドされた混合物は、12×12ミリメートルで押圧して各窪み中に圧縮される。付加的なブレンドされた混合物は、窪みにパウダーが収容できなくなるまで、窪み中に手で押し込まれて圧縮される。形成された甘味組成物は、テフロン(登録商標)ベーキングトレー上にこれらの組成物を押出すことによって染料から取り除かれ、そして、乾燥される。これらの立方体は、SESあたり約0.26立方センチメートルの甘味密度を有し、約1グラムの可溶性の、低GI値繊維を含んでいた。これらの立方体は、グラムSESあたり約0.3キロカロリーを含んでいた。
【0085】
本発明の範囲は、本明細書での説明、実施例、および示唆された用途によって制限されるものではなく、そして、本発明の趣旨から逸脱せずに、修正をすることができる。したがって、本発明は、添付の請求項の範囲およびその均等物に入っている場合に、本発明の修正および変形物を含んでいることを意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体の単位用量の甘味組成物において、
a. 少なくとも約1グラムのSESを前記組成物に提供する量の甘味料と、
b. ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、
c. 少なくとも1つの風味または芳香成分と、
を備え、
前記固体の単位用量の甘味組成物は、
i. 1グラムのSESあたり約0.03cmより大きい体積で、
ii. より小さい固体粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とし、
iii. 1グラムのSESあたり約3キロカロリー未満を含んでいる、
という性質を有する、組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物において、
前記低GI値炭水化物は、ティースプーン1杯のSESあたり約1グラム〜約10グラムの前記組成物中に存在している、組成物。
【請求項3】
請求項2に記載の組成物において、
前記低GI値炭水化物は、ティースプーン1杯のSESあたり約4グラム〜約5グラムの前記組成物中に存在している、組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の組成物において、
前記組成物は、約1グラム〜約10グラムのSESを備える、組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の組成物において、
前記組成物は、約1グラム〜約5グラムのSESを備える、組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の組成物において、
前記組成物の体積は、1グラムのSESあたり約0.03cm〜約2cmである、組成物。
【請求項7】
請求項6に記載の組成物において、
前記組成物の体積は、1グラムのSESあたり約1cm〜約1.5cmである、組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の組成物において、
より小さい固体粒子に破砕されるために約100g/mm未満の圧力を必要とする、組成物。
【請求項9】
請求項8に記載の組成物において、
より小さい固体粒子に破砕されるために約50g/mm未満の圧力を必要とする、組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の組成物において、
前記組成物は、1グラムのSESあたり約0.1〜約3キロカロリーを含む、組成物。
【請求項11】
請求項10に記載の組成物において、
前記組成物は、1グラムのSESあたり約1〜約2キロカロリーを含む、組成物。
【請求項12】
請求項1に記載の組成物において、
前記甘味料は、コーンシロップ、ブドウ糖、果糖、タガトース、高果糖コーンシロップ、乳糖、ショ糖、トレハロース、乳糖、アラビノース、トレハロース、マルトデキストリン、可溶性でんぷん、イヌリン、糖アルコール、アスパルテーム、アセサルフェーム、アリテーム、ブラゼイン、シクラミン酸、ジヒドロカルコン、ジオスコレオフィルム・クミンシーの抽出物、西アフリカイチゴの果物の抽出物、グリチルリチン、ヘルナンズルチン、モネリン、モグロシド、ネオテーム、ネオヘスペリジン、サッカリン、スクラロース、ステビア、タウマチン、塩、および、これらの組み合わせ、からなるグループから選択される、組成物。
【請求項13】
請求項12に記載の組成物において、
前記甘味料は、スクラロースである、組成物。
【請求項14】
請求項1に記載の組成物において、
前記低GI値炭水化物は、フルクトオリゴ糖、可溶性繊維、グルコオリゴ糖、イヌリン、ガラクトオリゴ糖、エリスリトール、タガトース、および、これらの組み合わせ、からなるグループから選択される、組成物。
【請求項15】
請求項14に記載の組成物において、
前記低GI値炭水化物は、フルクトオリゴ糖である、組成物。
【請求項16】
請求項1に記載の組成物において、
前記芳香成分は、存在している場合、精油、圧搾油、蒸留油、抽出物、アネトール、アニソール、ベンズアルデヒド、ベンジル・アルコール、樟脳、桂皮アルデヒド、シトラール、エチルブタノエート、d−リモネン、オイゲノール、フラネオール、フルフラール、リナロオール、メンソール、メチルブタノエート、サリチル酸メチル、ネラール、ネロリン、ペンチルブタノエート、ペンチルペンタノアート、ソトロン、いちごケトン、2−エトキシ−3−イソプロピルピラジン、2−メトキシ−3−sec−ブチルピラジン、2−メトキシ−3−メチルピラジン、ツジョン、チモール、トリメチルアミン、バニリン、塩、および、これらの組み合わせ、からなるグループから選択される、組成物。
【請求項17】
請求項1に記載の組成物において、
前記風味は、存在している場合、クリーム、ヘーゼルナッツ、バニラ、チョコレート、シナモン、ペカン、レモン、ライム、キイチゴ、ピーチ、マンゴー、バニリン、バター、バタースコッチ、紅茶、オレンジ、タンジェリン、キャラメル、いちご、バナナ、ブドウ、プラム、チェリー、ブルーベリー、パイナップル、エルダーベリー、スイカ、風船ガム、マスクメロン、グアヴァ、キウイ、パパイア、ココナッツ、ミント、スペアミント、および、これらの組み合わせ、からなるグループから選択される、組成物。
【請求項18】
請求項1に記載の組成物において、
前記甘味料はスクラロースであり、
前記低GI値炭水化物は、フルクトオリゴ糖であり、
前記風味は、レモンである、組成物。
【請求項19】
食品の味をカスタマイズする方法において、
前記食品を、固体の単位用量の甘味組成物と組み合わせるステップ、
を含み、
前記甘味組成物は、
a. 少なくとも約1グラムのSESを前記組成物に提供する甘味料、
b. ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物または可溶性繊維、および、
c. 少なくとも1つの風味または芳香成分、
を備える、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法において、
前記組み合わせるステップは、2つ以上の前記単位用量を前記食品と混合するステップを含む、方法。
【請求項21】
請求項19に記載の方法において、
前記甘味料はスクラロースであり、
前記低GI値炭水化物は、フルクトオリゴ糖であり、
前記風味は、レモンである、方法。
【請求項22】
請求項19に記載の方法において、
前記甘味組成物は、1グラムのSESあたり約0.125cmより大きい体積を有する、方法。
【請求項23】
請求項19に記載の方法において、
前記甘味組成物は、より小さい固体粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とする、方法。
【請求項24】
請求項19に記載の方法において、
前記甘味組成物は、1グラムのSESあたり約3キロカロリー未満を含んでいる、方法。
【請求項25】
複数の単位用量の甘味組成物、および、これらの使用のための使用説明書を、パッケージ化された組み合わせで、備えるキットにおいて、
各甘味組成物は、
a. 少なくとも約1グラムのSESを前記組成物に提供する甘味料と、
b. ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、
c. 少なくとも1つの風味または芳香成分と、
を含み、
前記キット中の少なくとも1つの単位用量の甘味組成物の風味は、前記キット中の少なくとも1つの他の単位用量の風味と異なっている、キット。
【請求項26】
請求項25に記載のキットにおいて、
少なくとも2つの単位用量の甘味組成物が、同じ風味を有している、キット。
【請求項27】
請求項25に記載のキットにおいて、
少なくとも2つの単位用量の甘味組成物が、異なった風味を有している、キット。
【請求項28】
請求項27に記載のキットにおいて、
約2〜約15の異なる風味、
を備え、
各単位用量の甘味組成物は、前記約2〜約15の風味のうち一つを付与されている、キット。
【請求項29】
請求項27に記載のキットにおいて、
約3〜約10の異なる風味、
を備え、
各単位用量の甘味組成物は、前記約3〜約10の風味のうち一つを付与されている、キット。
【請求項30】
請求項27に記載のキットにおいて、
5つの風味、
を備え、
各単位用量の甘味組成物は、前記5つの風味のうち一つを付与されている、キット。
【請求項31】
請求項30に記載のキットにおいて、
約5つの風味のそれぞれの5つの単位用量の甘味組成物、
を含む、キット。
【請求項32】
請求項25に記載のキットにおいて、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、1グラムのSESあたり約0.125cmより大きい体積を有する、キット。
【請求項33】
請求項25に記載のキットにおいて、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、より小さい固体粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とする、キット。
【請求項34】
請求項25に記載のキットにおいて、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、1グラムのSESあたり3キロカロリー未満を含んでいる、キット。
【請求項35】
食品の味をカスタマイズする方法において、
a. 請求項25に記載のキットを提供することと、
b. 少なくとも1つの単位用量の甘味組成物を選択することと、
c. 前記少なくとも1つの単位用量の甘味組成物を食品と組み合わせることと、
を含む、方法。
【請求項36】
請求項35に記載の方法において、
同一の風味の2つ以上の単位用量の甘味組成物が、選択される、方法。
【請求項37】
請求項35に記載の方法において、
少なくとも2つの異なった風味の、1つ以上の単位用量の甘味組成物が、選択される、方法。
【請求項38】
個体の甘味プロファイルを評価して、個体のためのカスタマイズされた甘味移送システムを設計する方法において、
A. 複数の単位用量の甘味組成物、および、これらの使用のための使用説明書を、パッケージ化された組み合わせで、備えるキットを提供することであって、それぞれの甘味組成物は、
i. 少なくとも約1グラムのSESを前記組成物に提供する甘味料、
ii. ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物、および、
iii. 少なくとも1つの風味または芳香成分、
を備え、各単位用量の甘味組成物は、独特の風味を提供する、キットを提供することと、
B. それぞれの単位用量の甘味組成物を食品の試料に別々に組み入れることと、
C. 前記食品の試料に組み合わされたときに、前記単位用量の甘味組成物の風味のそれぞれに対する前記個体の好みを決定することと、
D. 各風味に対する前記個体の好みを相関させることと、
E. Dにおける相関関係に基づいてカスタマイズされた甘味移送システムを設計することと、
を含む、方法。
【請求項39】
請求項38に記載の方法において、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、1グラムのSESあたり約0.125cmより大きい体積を有する、方法。
【請求項40】
請求項38に記載の方法において、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、より小さい固体粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とする、方法。
【請求項41】
請求項38に記載の方法において、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、1グラムのSESあたり約3キロカロリー未満を含んでいる、方法。
【請求項42】
複数の単位用量の甘味組成物、および、これらの使用のための使用説明書を、パッケージ化された組み合わせで、含むキットを備える、カスタマイズされた甘味移送システムにおいて、各甘味組成物は、
a. 少なくとも約1グラムのSESを前記組成物に提供する甘味料と、
b. ティースプーン1杯のSESあたり少なくとも約1グラムの低GI値炭水化物と、
c. 少なくとも1つの風味または芳香成分と、
を含み、
前記単位用量の組成は、請求項38の方法を実行することによって決定される、甘味移送システム。
【請求項43】
請求項42に記載のカスタマイズされた甘味移送システムにおいて、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、1グラムのSESあたり約0.125cmより大きい体積を有する、甘味移送システム。
【請求項44】
請求項42に記載のカスタマイズされた甘味移送システムにおいて、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、より小さい固体粒子に破砕されるために約200g/mm未満の圧力を必要とする、甘味移送システム。
【請求項45】
請求項42に記載のカスタマイズされた甘味移送システムにおいて、
前記単位用量の甘味組成物のうち少なくとも1つは、1グラムのSESあたり約3キロカロリー未満を含んでいる、甘味移送システム。

【公表番号】特表2010−503404(P2010−503404A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528329(P2009−528329)
【出願日】平成19年9月17日(2007.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2007/020137
【国際公開番号】WO2008/036234
【国際公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(505161460)マクニール ニュートリショナルズ,エル エル シー (11)
【Fターム(参考)】