説明

固定されたサンプルからの長い断片RNAの分離方法

本発明は、固定された組織標本からの長い断片RNAの抽出方法に関する。特に、本発明は、オリゴヌクレオチド・ハイブリダイゼーションに基づくアッセイを含めた生物学的応用に使用するための、ホルマリン固定されパラフィン包埋された組織標本からのRNAの抽出方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定された組織サンプルからの長い断片RNAの分離方法であって、以下のステップ:
a)抽出溶液中、約44〜約62℃の範囲内の温度にて3時間以上の期間、上記固定された組織サンプルを加熱し、ここで上記抽出溶液は、約0.1mM〜約20mMの濃度のキレート剤、及びプロテイナーゼKを含んでなり;そして
b)混入DNAを取り除き;そして
c)上記抽出溶液から上記RNAを分離する、
を含んでなる前記方法。
【請求項2】
前記加熱が、約45〜約60℃、約48〜約58℃、約48〜約55℃、約48〜52℃、及び約50℃の温度範囲から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記加熱が、約50〜56℃である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記期間が、4時間より長い、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記期間が、8時間より長い、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記期間が、12時間より長い、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記期間が、14時間より長い、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記期間が、約16時間である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記期間が、約16時間である、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記キレート剤が、EDTA、EGTA、クエン酸塩、クエン酸、サリチル酸、サリチル酸の塩、フタル酸、2,4-ペンタンジン、ヒスチジン、ヒスチジノール二塩酸塩、8-ヒドロキシキノリン類、8-ヒドロキシキノリン、クエン酸、及びo-ヒドロキシキノンから成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記キレート剤が、EDTAである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記キレート剤が、クエン酸ナトリウムである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記キレート剤が、約0.6mM〜約5.0mMの濃度にて存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記キレート剤が、約0.6mM〜約3.6mMの濃度にて存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記キレート剤が、3.6mMの濃度にて存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
EDTAが、約3.6mMにて存在する、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
クエン酸ナトリウムが、約0.6mM〜約3.6mMにて存在する、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記混入DNAを取り除くステップが、1回目と2回目のフェノール抽出を用いて実施され、ここで上記2回目のフェノール抽出がカオトロピック剤を含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記カオトロピック剤が、尿素、イソチオシアン酸グアニジニウム、チオシアン酸ナトリウム(NaSCN)、グアニジンHCl、塩化グアニジニウム、チオシアン酸グアニジニウム、テトラクロロ酢酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、テトラクロロ酢酸ルビジウム、ヨウ化カリウム、及びトリフルオロ酢酸セシウムから成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記カオトロピック剤が、イソチオシアン酸グアニジニウムである、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記固定されたサンプルが、ホルマリン固定されパラフィン包埋された組織サンプルである、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記固定された、ホルマリン固定されパラフィン包埋された組織サンプルが、5年前のもの又はそれより新しいものである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
DNAseを利用しない、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
固定された組織サンプルからの長い断片RNAの分離方法であって、以下のステップ:
a)抽出溶液中、約50℃〜約56℃の範囲内の温度にて約16時間の期間、固定された組織サンプルを加熱し、そして
b)少なくとも1回目及び2回目のフェノール抽出を実施して、上記抽出溶液から上記RNAを分離する、ここで上記2回目のフェノール抽出はカオトロピック剤を含んでなる、
を含んでなる前記方法。
【請求項25】
ホルマリン固定されパラフィン包埋された組織サンプルからの長い断片RNAの分離方法であって、以下のステップ:
a)抽出溶液中、約45〜約62℃の範囲内の温度にて3時間以上の期間、ホルマリン固定されパラフィン包埋された組織サンプルを加熱し、ここで上記抽出溶液は、2.5mM〜約5.0mMの濃度のキレート剤、及び12.5μgのプロテイナーゼK/mLの濃度のプロテイナーゼKを含んでなり;
b)少なくとも1回目及び2回目のフェノール抽出を実施して、上記抽出溶液から上記RNAを分離する、ここで上記2回目のフェノール抽出はカオトロピック剤を含んでなる、
を含んでなる前記方法。
【請求項26】
ホルマリン固定されパラフィン包埋された組織からの長い断片RNAの抽出方法であって、以下のステップ:
a)約3.6mMの濃度のEDTA又はクエン酸ナトリウム、及び12.5μgのプロテイナーゼK/mLの濃度のプロテイナーゼKを含んでなる抽出溶液中、約50℃〜56℃の温度にて約16の期間、固定されパラフィン包埋された組織サンプルを加熱し;そして
b)少なくとも1回目及び2回目のフェノール抽出を実施して、上記抽出溶液から上記RNAを分離する、ここで上記2回目のフェノール抽出はカオトロピック剤を含んでなる、
を含んでなる前記方法。
【請求項27】
前記長い断片RNAが、200ヌクレオチドより長い長さである、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記長い断片RNAが、300ヌクレオチド以上の長さである、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記抽出方法が、10%未満のDNAしか同時分離しない、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
請求項1に記載の方法によって分離した長い断片RNA。
【請求項31】
請求項30に記載の長い断片RNAから作り出されたcDNA。
【請求項32】
遺伝子発現解析における、請求項30に記載のRNAの使用。
【請求項33】
固定されパラフィン包埋された組織サンプル中の標的遺伝子発現レベルの測定方法であって、以下のステップ:
(a)請求項1に記載の方法によって上記組織サンプルから長い断片RNAを分離し;
(b)上記mRNAを、標的遺伝子領域を増幅できるオリゴヌクレオチド・プライマー対を使用した増幅にかけて、増幅したmRNAを得;そして
(c)内部標準遺伝子のmRNAの数量に相対する標的遺伝子mRNAの数量を決定する、
を含んでなる前記方法。
【請求項34】
前記標的遺伝子が、ERCC1、TS、DPD、Her2neu、Gst-pi、RRM1、又はKrasである、請求項33に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公表番号】特表2010−530761(P2010−530761A)
【公表日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513488(P2010−513488)
【出願日】平成20年6月23日(2008.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/067914
【国際公開番号】WO2009/002937
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(509353779)レスポンス ジェネティクス,インコーポレイティド (1)
【Fターム(参考)】