説明

固定具、並びにその固定具及び被固定物を備える水場の構造物

【課題】 プールの底面に穴を設けることなく、運動用器具等の被固定物を固定するための固定具を提供する。
【解決手段】 本発明の固定具は、水場の槽3の周囲に設けられたオーバーフロー用の排水溝4上に配置され、該排水溝4内に挿入される第1の挿入部22を有する第1の固定部材7と、前記第1の固定部材7に対して前記排水溝4の方向に相対的に変位できるようにして前記排水溝4に配置され、該排水溝4内に挿入される第2の挿入部26を有する第2の固定部材8と、前記第1の固定部材7と前記第2の固定部材8との間に前記排水溝4の方向に関して互いに離れる方向の力を作用させる固定力付与手段17,19,23,30,31,32,33と、前記第1の固定部材7又は前記第2の固定部材8の少なくともいずれか一方に連結されかつ被固定物2が取付け可能な連結部材5と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周囲にオーバーフロー用の排水溝が設けられたプール等の水場の槽に、被固定物を固定するための固定具、並びにその固定具及び被固定物を備える水場の構造物に関する。
【背景技術】
【0002】
プール等の水場で行うストレッチ運動は、身体に対する負担が少なく、広い年齢層の者に適しているが、一方で浮力があることから、何かにつかまらないと運動しにくい。しかし、プールの側面は平坦に形成されているためつかまりにくく、またビート板等の浮き具を利用しても、これらの浮き具自体が固定されていないので身体を安定させることができない。このため、プールの底面、側面に運動用器具を固定する穴を設け、その穴に運動用器具を差し込む方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−215341号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような方法によると、プールの底面等に穴を形成するための工事が必要で、また穴に汚れ等が溜まりやすいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、プールの底面に穴を設けることなく、運動用器具等の被固定物を固定するための固定具、及びその固定具と被固定物とを備える水場の構造物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の固定具は、水場の槽(3)の周囲に設けられたオーバーフロー用の排水溝(4)上に配置され、該排水溝(4)内に挿入される第1の挿入部(22)を有する第1の固定部材(7)と、前記第1の固定部材(7)に対して前記排水溝(4)の方向に相対的に変位できるようにして前記排水溝(4)に配置され、該排水溝(4)内に挿入される第2の挿入部(26)を有する第2の固定部材(8)と、前記第1の固定部材(7)と前記第2の固定部材(8)との間に前記排水溝(4)の方向に関して互いに離れる方向の力を作用させる固定力付与手段(17,19,23,30,31,32,33)と、前記第1の固定部材(7)又は前記第2の固定部材(8)の少なくともいずれか一方に連結されかつ被固定物(2)が取付け可能な連結部材(5)と、を備えることにより上記課題を解決する。
【0007】
本発明によると、第1の固定部材の第1の挿入部と、第2の固定部材の第2の挿入部をプール等の水場の槽の周囲に設けられたオーバーフロー用の排水溝に挿入し、第1の固定部材に対して第2の固定部材を相対的に変位させることができる。そして、固定力付与手段によって第1の固定部材と第2の固定部材との間に排水溝の方向に関して互いに離れる方向の力を作用させることによって、前記第1の固定部材と第2の固定部材とを排水溝に対して固定することができる。更に、連結部材に被固定物を取付け、その連結部材を第1の固定部材又は第2の固定部材の少なくともいずれか一方に連結することにより、被固定物を、槽の底面や側面に取付け用の穴を設けることなく槽に対して固定することができる。
【0008】
更に、前記固定具(1)は、前記第1の挿入部(22)と前記第2の挿入部(26)との少なくともいずれか一方を複数備えていてもよい。このように、第1の挿入部と第2の挿入部とを複数備えれば、固定具が排水溝の内面と複数の箇所で接することができ、固定具と排水溝との間の一つの接触箇所に加わる力が分散し、一箇所で接している場合と比べて安定した固定ができる。
【0009】
また、本発明の水場の構造物(1A)は、前記固定具(1)と、該固定具(1)の前記連結部材(5)から槽(3)内又は槽(3)上に延びるようにして前記連結部材(5)に取り付けられる被固定物(2)と、を備えることにより上記課題を解決する。この構造物において、被固定物は連結部材に取り付けられ、その連結部材は排水溝に固定される第1の固定部材又は第2の固定部材の少なくともいずれか一方に連結されているため、被固定物が排水溝、ひいては水場の槽に対して固定される。したがって、被固定物を、槽の底面や側面に取付け用の穴を設けることなく槽に対して固定することができる。
【0010】
前記被固定物(2)は、槽(3)内に延びて槽壁(50)に当接する当接部(51)を備えていてもよい。これによると、被固定物に外力が加わった場合、当接部が槽壁を押し、槽壁からの抗力によっても被固定物が支えられるため、被固定物をより安定して固定することができる。
【0011】
前記被固定物(2)が、使用者がつかむ棒状部(2A)を有していてもよい。水中運動を行う場合の運動補助用の器具としての被固定物が棒状部を有していれば、運動をする際にその棒状部をつかむことができる。そしてこのような棒状部をつかむことによって体を安定させることができ、身体を浮かせたり足を上げたりする運動を行うことが容易に行うことができる
【0012】
また、前記被固定物(2)の前記当接部(51)に吸盤(52)を取り付けてもよい。これによると、被固定物をより安定して支えることができる。
【0013】
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0014】
本発明の固定具によれば、プール等の槽に被固定物を取り付ける際に、オーバーフロー用の排水溝を利用して取り付けるため、槽自体に特別な工事を行う必要がなく、工事のための費用がかかることない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、本発明の一形態の固定具1と、棒状部2Aを有する被固定物である運動補助用パイプ2とを備えた水場の構造物1Aを、水場の槽であるプール3の周囲に設けられたオーバーフロー用の排水溝4に取り付けた状態を示した図である。なお、本形態の固定具1は、連結部材5と固定具本体6とを備えるが、図1で示した取り付けた状態では、運動補助用パイプ2が取り付けられた連結部材5のみ外部から見ることができる。
【0016】
図2は、図1の状態から、運動補助用パイプ2が取り付けられた連結部材5を取り外した状態を示した図で、固定具本体6が排水溝4に取り付けられている。なお、本明細書において、「前」とは、排水溝4に固定具1を取り付けた状態でのプール3側をいい、「後」とはその反対側をいう。また、本発明の固定具1は、ステンレス鋼で製造するが、これに限定されず、水場で使用した場合に錆等が発生しにくく、ある程度の強度が保たれる材質であればよい。
【0017】
図3は、排水溝4から取り外した固定具本体6の斜視図であり、固定具本体6は、第1の固定部材であるベース7と、第2の固定部材であるスライド部材8とを備える。図示したように、第1の固定部材7は、一定の間隔で互いに平行かつ水平に配置された一対の第1角筒状部材10を備え、各々の第1角筒部材10の両端の上面には、それぞれ上穴11が設けられ、上穴11の内側にはナット12が溶接されている。また、第1角筒部材10を挟んで、第1角筒部材10の両端の開口部13を塞ぐように、一対の第2角筒部材14が平衡且つ水平に配置され、第1角筒部材10と第2角筒部材14とで四角形の4辺を形成するように溶接されている。そして、その2本の第2角筒部材14の両側面には、その両側面を貫通する一対の側穴15が、それぞれ2組ずつ設けられている。また、第2角筒部材14の後方の開口部16には、当該開口部16をふさぐように矩形の板部材17が溶接されている。そして、その板部材17の中央には後穴18が設けられ、後穴18の内側にはナット19が溶接されている。また、ベース7は、更に一対のL字形部材20を備える。このL字形部材20は、図1及び図2に示した排水溝4の蓋9に設けられたスリット9Aの幅より薄い板材で形成されており、第2角筒部材14の外側面21の前端から当該外側面21に沿って水平に延びた後、直角に下方に延びる逆L字状態で溶接され、下方に延びるL字の一辺は、垂直下方に延びる第1の挿入部22を形成している。
【0018】
スライド部材8は、帯状部材の前約半分の下方に台形部材が結合されたような形の板材から形成されたもので、この板材も、L字形部材20と同様に排水溝4の蓋9のスリット9Aの幅より薄い。そして帯状部の後部は垂直に折り曲げられて折曲部23が形成され、その折曲部には丸穴24が設けられている。また、帯状部の前部には2つの長穴25が設けられている。そして台形部は、その後辺が垂直下方に延びた第2の挿入部26を形成している。
【0019】
このスライド部材8は、ベース7の第2角筒部材14の外側面21に配置され、スライド部材8の長穴25から第2角筒部材14の一対の側穴15を貫通してボルト27が挿入され、そのボルト27は第2角筒部材14の内側面側28においてナット29で固定されている。また、スライド部材8の折曲部23の丸穴24からは押圧ボルト30が挿入され、その押圧ボルト30は、丸穴24を通ってナット31及びナット32,33を貫通し、更に、板部材17とを貫通し、板部材17の後穴18を通ってナット19に挿入されている。なお、ここで、板部材17,ナット19,曲折部23,ナット31,32,33は固定力付与手段として機能する。
【0020】
図4は運動補助用パイプ2が連結された連結部材5である。連結部材5は、矩形の上板40と、その上板40の前縁部から垂直下方に延びる前板41とを備える。また、上板40の、後縁部及び両側縁部も垂直下方に延び、前板41より幅の狭い側縁部42が形成されている。上板40の中央には、上板40の長手方向に沿って4本の隆起部43が2本ずつ並列し、上板40の長手方向に対する曲げ強度を強化している。また、隆起部43の外側には、長穴44が、各側同数設けられている。また前板41には、運動補助用パイプ2を取り付けるための結合部45が溶接されており、この結合部45は、前板に溶接される平板材46と、その平板材46の両端から前方に延びる腕部47を備え、その両腕部47の先端には、両先端を貫通して左右に突き出す円筒部材48が取り付けられている。更に、両腕部47の内側面の、平板材46と円筒部材48との間には両腕部を結合して補強する補強部材49が取り付けられている。また、円筒部材48の外周には、把持に適した柔軟な材質でできたカバー54が取り付けられている。
【0021】
両腕部47の両側から突き出した円筒部材48の両端には、2本の対称な運動補助用パイプ2が挿入され、ねじ55で固定されている。この運動補助用パイプ2は、図4及び図1に示したように、それぞれ結合部45の先端からプールの槽3内を側壁50に沿って延びた後、前方に湾曲して延び、その後滑らかに下方に向かって湾曲し、更にプール壁側50に向かって延び、先端が当接部51となってプール側壁50と当接するようになっている。なお、この当接部51には滑りを防止するために吸盤52が取り付けられている。なお、この吸盤52は任意であって吸盤を取り付けない構造であってもよい。また吸盤52の代わりに当接部51にゴム材等の滑りにくい材質を貼着することにより滑りを防止してもよい。
【0022】
次に、図2及び図5を参照して、固定具本体6の排水溝4への取付け方法について説明する。図5はプールの排水溝4に固定具本体6を取り付けた状態を示した、図2のV−V線に沿った断面図である。まず、ボルト27及び押圧ボルト30が緩んだ状態で、固定具本体6を排水溝4上に載せ、蓋9のスリット9Aから排水溝4内に、ベース7の第1の挿入部22と、スライド部材8の第2の挿入部26とを入れる。この際、第1の挿入部22と第2の挿入部26とを有するL字形部材20とスライド部材8とは、排水溝4の蓋9のスリット9Aよりも薄い板材で形成されているため、スリット9Aに挿入することができ、蓋9を外さなくとも、排水溝4に取り付けることができる。
【0023】
そして第1の挿入部22の前辺の垂直部を排水溝4の前側面60に当接させ、次にスライド部材8を長穴25に沿って後方にスライドさせて、第1の挿入部22と第2の挿入部26との間隔を調整し、第2の挿入部26の後辺を排水溝4の後側面61に当接させる。次に、押圧ボルト30に取り付けられているナット31を回転して、曲折部23を後方に押す。そして、曲折部23を十分に後方に押し付け、第1の挿入部22が前側面60を押しかつ第2の挿入部26が後側面61に押している状態で、ナット32によりナット31を固定する。そしてナット33を板部材17の方向に回転させて板部材17をナット33とナット19との間に固定し、更にボルト27を図3に示したナット29によって固定する。
【0024】
以上、本形態によると、水場の槽3の周囲に設けられたオーバーフロー用の排水溝4上に配置され、該排水溝4内に挿入される第1の挿入部22を有するベース7と、ベース7対して排水溝4の方向に相対的に変位できるようにして排水溝4に配置され、排水溝4内に挿入される第2の挿入部26を有するスライド部材8とを備える。そして、板部材17,ナット19,曲折部23,ナット31,32,33によってベース7とスライド部材8との間に排水溝4の方向に関して互いに離れる方向の力を作用させることができ、ベース7とスライド部材8とを排水溝4に対してしっかりと固定することができる。この場合、第1の挿入部22と第2の挿入部26との間の距離が可変であるため、排水溝4が異なる場合にも、その幅に合わせて調節することができ、汎用性もある。
【0025】
次に、図1参照して、連結部材5を固定具本体6に取り付ける方法を説明する。まず、連結部材5を固定具本体6上に載置し、前板41をプール側壁50に当接させる。そして上板40の長孔44から固定具本体6の上穴11にボルト53を挿入して固定する。その際、運動補助用パイプ2の先端はプール側壁51と当接して、吸盤52によりプール側壁51に吸着し、運動補助用パイプ2が移動しにくくなる。
【0026】
以上、本形態によると、運動補助用パイプ2が取り付けられた連結部材5を、固定具本体6にボルト53により容易に取り付けることができる。また固定具本体6と連結部材5とが着脱可能であるため、運動補助用パイプ2を使用しない場合には、固定具本体6のみ排水溝4に取り付けておき、運動補助用パイプ2を使用するときだけ連結部材5と共に固定具本体6に取り付けることができ、使用の度に固定具本体6を排水溝4に着脱する必要がないため、取付けに手間がかからない。
【0027】
図6は、本固定具1により被固定物である運動補助用パイプ2をプールの槽3内に取り付けて使用している様子を示した図であり、使用者は、図6に示したように運動補助用パイプ2につかまってストレッチ等の運動をすることができる。本形態の固定具1により固定した運動補助用パイプ2によると、例えば、特に図6の(b),(d),(f)のような運動をした場合、運動補助用パイプ2に下向きの力が加わり、結合部45を中心したモーメントが発生し、連結部材5や固定具本体6の後方が持ち上がる可能性がある。しかし、そのモーメントは、運動補助用パイプ2の先端がプール側壁50と当接しているため、プール側壁50の当接部51への抗力によって低減される。また、前板41がプール側壁50と接しているため、前板41がプール側壁50を押し、この力によってもモーメントは低減され、更に、図5に示した第2の挿入部26が排水溝4の後側面61を押す力によって低減される。また、運動補助用パイプ2を上に持ち上げた場合の、固定具本体6の前方が持ち上がる方向のモーメントは、第1の挿入部22が排水溝4の前側面60を押す力によって低減される。
【0028】
以上、本発明の好適な形態について説明したが、本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施してよい。
【0029】
例えば、連結部に運動補助用パイプを直接連結するのではなく、図7に示したように、連結部材の上板に対して更に着脱可能な着脱板101を介して運動補助用パイプ102を固定具1に取り付けてもよい。このようにすることにより、被固定物の着脱をより容易にすることができる。
【0030】
また、同様に図7に示したように、運動補助用パイプ102を着脱板101に取り付ける結合部103は、図1に示したように前板、すなわち取付具1の側部に設けるのではなく、着脱板101の上面104に取り付けることもできる。この場合、結合部103を腕部105と、直方体の補強部107とで形成することもできる。この場合、腕部105は1枚の板材から形成し、その一端に下から切れ目109を入れ、その切れ目109より後部108を垂直に折り曲げる。そして、補強部107を着脱板101上の上面104取り付け、その補強部107の両側面107と上面104とで形成される直角の部分に、腕部105の折り曲げた後部108を取り付けることもできる。この場合、折り曲げた後部108の垂直部分は側面107にねじ止めし、水平部分は上面104にねじ止めする。このようにすることにより、運動補助用パイプ102の上下動によるモーメントの影響をより受けにくい構造となる。
【0031】
更に、運動補助用パイプと腕部との接合方法も、上述の形態に限定されず、例えば図8に示したように、運動補助用パイプ102と腕部105とを、接合部材110を使用して取り付けることもできる。この変形例において接合部材110は、例えばPOM(ポリオキシメチレン)等の高分子でできた円柱部材で、その円柱部材の一方に、運動補助用パイプ102の内径より若干大きい大径部111を備える。また、他方に、腕部105の間に配置される円筒部材112の内径と略同径の小径部113を備える。そして、大径部111と小径部113との間には、円周に沿って溝114が設けられている。取り付ける場合、まず、接合部材110の大径部111が運動補助用パイプ102に圧入する。次に、両腕部105の先端に設けられかつ円筒部材112の内径と同径で形成された丸穴115に小径部113を貫通し、更に小径部113を円筒部材108に挿入し、円周に設けられた溝114にEリング116を挟むことによって運動補助用パイプ102を腕部105に固定する。
【0032】
また、上述の本形態では、被固定物として運動補助用パイプを例に説明したが、これに限定されず、例えばプールの装飾具、モニタ等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の固定具により、運動補助用パイプを排水溝に取り付けた状態を示した図。
【図2】図1の状態から、運動補助用パイプが取り付けられた連結部材を取り外した状態を示した図。
【図3】排水溝から取り外した固定具本体の斜視図。
【図4】運動補助用パイプが連結された連結部材の斜視図。
【図5】プールの排水溝に、固定具本体を取り付けた状態を示した、図2のV−V線に沿った断面図。
【図6】本発明の固定具により運動補助用パイプをプールに取り付けて使用した場合を示した図。
【図7】運動補助用パイプの取付け方の変形例を示した図。
【図8】運動補助用パイプの取付け方の変形例を示した図。
【符号の説明】
【0034】
1 固定具
1A 水場の構造物
2 運動補助用パイプ(被固定物)
2A 棒状部
3 プール(槽)
4 排水溝
5 連結部材
7 ベース(第1の固定部材)
8 スライド部材(第2の固定部材)
17 板部材(固定力付与手段)
19 ナット(固定力付与手段)
22 第1の挿入部
23 折曲部(固定力付与手段)
26 第2の挿入部
30 押圧ボルト(固定力付与手段)
31 ナット(固定力付与手段)
32 ナット(固定力付与手段)
33 ナット(固定力付与手段)
50 槽壁
51 当接部
52 吸盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水場の槽の周囲に設けられたオーバーフロー用の排水溝上に配置され、該排水溝内に挿入される第1の挿入部を有する第1の固定部材と、前記第1の固定部材に対して前記排水溝の方向に相対的に変位できるようにして前記排水溝に配置され、該排水溝内に挿入される第2の挿入部を有する第2の固定部材と、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材との間に前記排水溝の方向に関して互いに離れる方向の力を作用させる固定力付与手段と、前記第1の固定部材又は前記第2の固定部材の少なくともいずれか一方に連結されかつ被固定物が取付可能な連結部材と、を備えることを特徴とする固定具。
【請求項2】
前記第1の挿入部と前記第2の挿入部との少なくともいずれか一方を複数備えていることを特徴とする請求項1に記載の固定具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の固定具と、該固定具の連結部材から槽内又は槽上に延びるようにして前記連結部材に取り付けられる被固定物と、を備えている水場の構造物。
【請求項4】
前記被固定物が、槽内に延びて槽壁に当接する当接部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の水場の構造物。
【請求項5】
前記被固定物が、使用者がつかむ棒状部を有していることを特徴とする請求項3又は4に記載の水場の構造物。
【請求項6】
前記被固定物の前記当接部に吸盤が取り付けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の水場の構造物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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