説明

土嚢袋

【課題】強度を向上させることができる土嚢袋を提供するものである。
【解決手段】土嚢袋10は、袋体1の底面1bにおいて、第1の延部5Cと第2’の延部5’Dとは、袋体1の底面1bの中心Oを通り、第1の延部5Cの上に第2’の延部5’Dが又は第2’の延部5’Dの上に第1の延部5Cが重なると共に、該重なった第1の延部5Cと第2’の延部5’Dとは接続されている。同様にして、袋体1の底面1bにおいて、第2の延部5Dと第1”の延部5”C、および第1’の延部5’Cと第2”の延部5”Dとは接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土嚢袋に係り、特に、強度を向上させることができる土嚢袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、盛土等に適用可能な有底円筒形状の透水性の袋体を有する大型の土嚢袋がある(例えば、特許文献1参照)。
この土嚢袋にあっては、全体として、強度を保つように、袋体の側面に複数の環状補強帯と、該複数の環状補強帯を直交する複数の吊り帯とを備えている。
【特許文献1】特許第3702871号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した土嚢袋にあっては、袋体の底面において、該底面の中心を介して吊り帯の端部同士が離間しているため(特許文献1の図2参照)、強度的に弱く、強度的に強くするよう袋体の素材自体を強くしなければならないという問題点が生じた。
【0004】
本発明は、上記の問題点を除去するようにした土嚢袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の土嚢袋は、上部開口部より土を入れて収納する有底円筒形状の透水性の袋体と、この袋体の側面に取り付けられると共に、前記袋体の底面に略平行な複数の環状側面帯体と、前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1の吊り帯体と、この第1の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1の延部であり、前記第1の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2の延部であり、前記第1の延部及び前記第2の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1’の吊り帯体と、この第1’の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1’の延部であり、前記第1’の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2’の延部であり、前記第1’の延部及び前記第2’の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1”の吊り帯体と、この第1”の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1”の延部であり、前記第1”の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2”の延部であり、前記第1”の延部及び前記第2”の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、底面視、時計回りに、前記第1の延部、前記第2の延部、前記第1’の延部、前記第2’の延部、前記第1”の延部、前記第2”の延部の順に配置され、前記袋体の底面において、前記第1の延部と前記第2’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1の延部の上に前記第2’の延部が又は前記第2’の延部の上に前記第1の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第2’の延部とは接続され、前記袋体の底面において、前記第2の延部と前記第1”の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第2の延部の上に前記第1”の延部が又は前記第1”の延部の上に前記第2の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第2’の延部とは接続され、前記袋体の底面において、前記第1’の延部と第2”の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1’の延部の上に前記第2”の延部が又は前記第2”の延部の上に前記第1’の延部が重なると共に、該重なった前記第1’の延部と前記第2”の延部とは接続されているものである。
【0006】
また、請求項2記載の土嚢袋は、請求項1記載の土嚢袋において、袋体の上部開口部より突出して設けられた第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1の重ね部と、この第1の重ね部の前記第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2の重ね部と、前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1’の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1’の重ね部と、この第1’の重ね部の前記第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1’の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2’の重ね部と、前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1”の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1”の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1”の吊り帯体を重ねて接合された第1”の重ね部と、この第1”の重ね部の前記第1”の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1”の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2”の重ね部とを備えているものである。
【0007】
また、請求項3記載の土嚢袋は、請求項1記載の土嚢袋において、袋体の底面において、第1の延部と第2’の延部とが接続された第1の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第1の非接合部と、前記第1の非接合部を除いた前記第1の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第1の接合部とを有し、前記袋体の底面において、第2の延部と第1”の延部とが接続された第2の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第2の非接合部と、前記第1の非接合部を除いた前記第2の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第2の接合部とを有し、前記袋体の底面において、第1’の延部と第2”の延部とが接続された第3の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第3の非接合部と、前記第3の非接合部を除いた前記第3の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第3の接合部とを有しているものである。
【0008】
また、請求項4記載の土嚢袋は、上部開口部より土を入れて収納する有底円筒形状の透水性の袋体と、この袋体の側面に取り付けられると共に、前記袋体の底面に略平行な複数の環状側面帯体と、前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1の吊り帯体と、この第1の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1の延部であり、前記第1の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2の延部であり、前記第1の延部及び前記第2の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1’の吊り帯体と、この第1’の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1’の延部であり、前記第1’の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2’の延部であり、前記第1’の延部及び前記第2’の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、底面視、時計回りに、前記第1の延部、前記第2の延部、前記第1’の延部、前記第2’の延部の順に配置され、前記袋体の底面において、前記第1の延部と前記第1’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1の延部の上に前記第1’の延部が又は前記第1’の延部の上に前記第1の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第1’の延部とは接続され、前記袋体の底面において、前記第2の延部と前記第2’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第2の延部の上に前記第2’の延部が又は前記第2’の延部の上に前記第2の延部が重なると共に、該重なった前記第2の延部と前記第2’の延部とは接続されているものである。
【0009】
また、請求項5記載の土嚢袋は、請求項4記載の土嚢袋において、袋体の上部開口部より突出して設けられた第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1の重ね部と、この第1の重ね部の前記第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2の重ね部と、前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1’の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1’の重ね部と、この第1’の重ね部の前記第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1’の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2’の重ね部とを備えているものである。
【0010】
また、請求項6記載の土嚢袋は、請求項4記載の土嚢袋において、袋体の底面において、第1の延部と第1’の延部とが接続された第1の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第1の非接合部と、前記第1の非接合部を除いた前記第1の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第1の接合部とを有し、前記袋体の底面において、第2の延部と第2’の延部とが接続された第2の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第2の非接合部と、前記第1の非接合部を除いた前記第2の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第2の接合部とを有しているものである。
【0011】
また、請求項7記載の土嚢袋は、請求項1又は4記載の土嚢袋において、袋体、複数の環状側面帯体、第1の吊り帯体及び第1’の吊り帯体が、少なくとも、土中や水中で微生物によって生分解可能なポリ乳酸系生分解性樹脂で形成されているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の土嚢袋によれば、第1の延部及び第2の延部は袋体の側面及び底面に取り付けられ、また、第1’の延部及び第2’の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、また、第1”の延部及び第2”の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、しかも、前記袋体の底面において、第1の延部と第2’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1の延部の上に前記第2’の延部が又は前記第2’の延部の上に前記第1の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第2’の延部とは接続され、また、前記袋体の底面において、第2の延部と第1”の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第2の延部の上に前記第1”の延部が又は前記第1”の延部の上に前記第2の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第2’の延部とは接続され、また、前記袋体の底面において、第1’の延部と第2”の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1’の延部の上に前記第2”の延部が又は前記第2”の延部の上に前記第1’の延部が重なると共に、該重なった前記第1’の延部と前記第2”の延部とは接続されているため、袋体の底面が補強され、袋体の素材自体を強くしなくても、土を収納する土嚢袋の強度を向上させることができる。
【0013】
また、請求項2記載の土嚢袋によれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、袋体の上部開口部より突出して設けられた第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1の重ね部と、前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1’の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1’の重ね部と、前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1”の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1”の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1”の吊り帯体を重ねて接合された第1”の重ね部とを有するため、第1の吊り帯体、第1’の吊り帯体及び第1”の吊り帯体の強度を強くすることができ、また、第1の重ね部の内、第1の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合されていない第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部の側にループ状の穴が、第1’の重ね部の内、第1’の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合されていない第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部の側にループ状の穴が、 第1”の重ね部の内、第1”の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合されていない第1”の吊り帯体のUターン部の折り返し部の側にループ状の穴が、それぞれ形成され、該ループ状の穴を「クレーン、ヘリコプター等で吊り上げる際の係合部」として利用することができ、取付作業が容易で、しかも、取付位置が安定して安全性をも高めることができる。
【0014】
また、請求項4記載の土嚢袋によれば、第1の延部及び第2の延部は袋体の側面及び底面に取り付けられ、また、第1’の延部及び第2’の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、しかも、前記袋体の底面において、第1の延部と第1’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1の延部の上に前記第1’の延部が又は前記第1’の延部の上に前記第1の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第1’の延部とは接続され、また、前記袋体の底面において、第2の延部と第2’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第2の延部の上に前記第2’の延部が又は前記第2’の延部の上に前記第2の延部が重なると共に、該重なった前記第2の延部と前記第2’の延部とは接続されているため、袋体の底面が補強され、袋体の素材自体を強くしなくても、土を収納する土嚢袋の強度を向上させることができる。
【0015】
また、請求項5記載の土嚢袋によれば、上述した請求項4記載の発明の効果に加え、袋体の上部開口部より突出して設けられた第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1の重ね部と、前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1’の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1’の重ね部とを有するため、第1の吊り帯体及び第1’の吊り帯体の強度を強くすることができ、また、第1の重ね部の内、第1の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合されていない第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部の側にループ状の穴が、第1’の重ね部の内、第1’の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合されていない第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部の側にループ状の穴が、それぞれ形成され、該ループ状の穴を「クレーン、ヘリコプター等で吊り上げる際の係合部」として利用することができ、取付作業が容易で、しかも、取付位置が安定して安全性をも高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の土嚢袋の一実施例を図面を参照して説明する。
図1において、10は土嚢袋で、この土嚢袋10は、例えば、約2トン程度の土砂等を収納するもので、土砂等を収納した土嚢袋10は、例えば、盛土に使用される。土嚢袋10は、図5に示すように、上部開口部1aより土を入れて収納する有底円筒形状の透水性の袋体1を有している。
また、袋体1の上部開口部1aは蓋2で覆われ、この蓋2は、上部開口部1aの縁部に取り付けられ、蓋2の先端部を紐3で締めるようになっており(図2参照)、土嚢袋10は巾着袋となっている。
また、図1に示す4は環状側面帯体で、環状側面帯体4は袋体1の側面の周囲を囲むよう環状に形成され、袋体1の側面に、例えば、縫製により取り付けられている。環状側面帯体4は、複数、本実施例では、3個で、袋体1の底面1bに略平行に間隔を設けて袋体1の側面に取り付けられている。
【0017】
また、図1に示す5は第1の吊り帯体で、第1の吊り帯体5は袋体1に離間(例えば、図1の部位5a、5b参照)して取り付けられ、袋体1の上部開口部1aより突出して設けられたUターン部5Aを有している。この第1の吊り帯体5のUターン部5Aの一方(例えば、図1の部位5a参照)から袋体1の底面1bまで延びた部位は第1の延部5Cであり、第1の吊り帯体5のUターン部5Aの他方(例えば、図1の部位5b参照)から袋体1の底面1bまで延びた部位は第2の延部5Dである(図1乃至図7参照) 。
また、5’は第1’の吊り帯体で、第1’の吊り帯体5’は袋体1に離間(例えば、図2の部位5’a、5’b参照)して取り付けられ、袋体1の上部開口部1aより突出して設けられたUターン部5’Aを有している。この第1’の吊り帯体5’のUターン部5’Aの一方(例えば、図2の部位5’a参照)から袋体1の底面1bまで延びた部位は第1’の延部5’Cであり、第1’の吊り帯体5’のUターン部5’Aの他方(例えば、図2の部位5’b参照)から袋体1の底面1bまで延びた部位は第2’の延部5’Dである(図3、図5及び図7参照)。
また、5”は第1”の吊り帯体で、第1”の吊り帯体5”は袋体1に離間(例えば、図2の部位5”a、5”b参照)して取り付けられ、袋体1の上部開口部1aより突出して設けられたUターン部5”Aを有している。この第1”の吊り帯体5”のUターン部5”Aの一方(例えば、図2の部位5”a参照)から袋体1の底面1bまで延びた部位は第1”の延部5”Cであり、第1”の吊り帯体5”のUターン部5”Aの他方(例えば、図2の部位5”b参照)から袋体1の底面1bまで延びた部位は第2”の延部5”Dである(図3、図5及び図7参照)。
従って、図3に示すように、底面視、時計回りに、第1の延部5C、第2の延部5D、第1’の延部5’C、第2’の延部5’D、第1”の延部5”C、第2”の延部5”Dの順に配置されるようになっている。
【0018】
また、図3に示すように、袋体1の底面1bにおいて、第1の延部5Cと第2’の延部5’Dとは、底面視、袋体1の底面1bの中心Oを通り、第2’の延部5’D上に第1の延部5Cが重なる(図4参照、又は、逆に、図示しないが、第1の延部5Cの上に第2’の延部5’Dが重なっても良い。)と共に、該重なった第1の延部5Cと第2’の延部5’Dとは接続(例えば、縫製により接続される。)されている。なお、図3の符号Cは第1の延部5Cの端部を、図3の符号D’は第2’の延部5’Dの端部を、それぞれ示している。
また、袋体1の底面1bにおいて、第1の延部5Cと第2’の延部5’Dとが接続された第1の接続体(図3の符号5Cと5’Dの間)は、底面視、袋体1の底面1bの中心Oからそれぞれ袋体1の底面1bの半径の1/2を超えない範囲で袋体1の底面1bに取り付けない第1の非接合部(図3の符号D’とCの間)と、第1の非接合部(図3の符号D’とCの間)を除いた第1の接続体(図3の符号5Cと5’Dの間)の袋体1の底面1bに取り付ける第1の接合部(図3の符号5CとD’の間、図3の符号5’DとCの間)とを有している。取り付けは、例えば、縫製による。
【0019】
また、図3に示すように、袋体1の底面1bにおいて、第2の延部5Dと第1”の延部5”Cとは、底面視、袋体1の底面1bの中心Oを通り、第1”の延部5”Cの上に第2の延部5Dが重なる(図4参照、又は、逆に、図示しないが、第2の延部5Dの上に第1”の延部5”Cが重なっても良い。)と共に、該重なった第1”の延部5”Cと第2の延部5Dとは接続(例えば、縫製により接続される。)されている。なお、図3の符号Dは第2の延部5Dの端部を、図3の符号C”は第1”の延部5”Cの端部を、それぞれ示している。
また、袋体1の底面1bにおいて、第2の延部5Dと第1”の延部5”Cとが接続された第2の接続体(図3の符号5Dと5”Cの間)は、底面視、袋体1の底面1bの中心Oからそれぞれ袋体1の底面1bの半径の1/2を超えない範囲で袋体1の底面1bに取り付けない第2の非接合部(図3の符号C”とDの間)と、第2の非接合部(図3の符号C”とDの間)を除いた第2の接続体(図3の符号5Dと5”Cの間)の袋体1の底面1bに取り付ける第2の接合部(図3の符号5DとC”の間、図3の符号5”CとDの間)とを有している。取り付けは、例えば、縫製による。
【0020】
また、図3に示すように、袋体1の底面1bにおいて、第1’の延部5’Cと第2”の延部5”Dとは、底面視、袋体1の底面1bの中心Oを通り、第1’の延部5’Cの上に第2”の延部5”Dが重なる(図4参照、又は、逆に、図示しないが、第2”の延部5”Dの上に第1’の延部5’Cが重なっても良い。)と共に、該重なった第2”の延部5”Dと第1’の延部5’Cとは接続(例えば、縫製により接続される。)されている。なお、図3の符号D”は第2”の延部5”Dの端部を、図3の符号C’は第1’の延部5’Cの端部を、それぞれ示している。
また、袋体1の底面1bにおいて、第1’の延部5’Cと第2”の延部5”Dとが接続された第3の接続体(図3の符号5’Cと5”Dの間)は、底面視、袋体1の底面1bの中心Oからそれぞれ袋体1の底面1bの半径の1/2を超えない範囲で袋体1の底面1bに取り付けない第3の非接合部(図3の符号D”とC’の間)と、第3の非接合部(図3の符号D”とC’の間)を除いた第3の接続体(図3の符号5’Cと5”Dの間)の袋体1の底面1bに取り付ける第2の接合部(図3の符号5’CとD”の間、図3の符号5”DとC’の間)とを有している。取り付けは、例えば、縫製による。
その結果、袋体1の底面1bが補強され、袋体1の素材自体を強くしなくても、土を収納する土嚢袋10の強度を向上させることができる。
【0021】
また、図8(b)に示す5Eは、袋体1の上部開口部1aより突出して設けられた第1の吊り帯体5のUターン部5Aの折り返し部を含んで第1の吊り帯体5の長手方向に沿って折られると共に第1の吊り帯体5を重ねて接合(例えば、縫製)された第1の重ね部で、また、図8(c)に示す5Fは、第1の重ね部5Eの第1の吊り帯体5のUターン部5Aの折り返し部を残して第1の吊り帯体5のUターン部5Aの中途部同士が接合(例えば、縫製)された第2の重ね部である。
また、図1、図2及び図5に示す5’Eは、図8(b)に示す5Eと同様、袋体1の上部開口部1aより突出して設けられた第1’の吊り帯体5’のUターン部5’Aの折り返し部を含んで第1’の吊り帯体5’の長手方向に沿って折られると共に第1’の吊り帯体5’を重ねて接合(例えば、縫製)された第1’の重ね部で、また、5’Fは、図8(c)に示す5Fと同様、第1’の重ね部5’Eの第1’の吊り帯体5’のUターン部5’Aの折り返し部を残して第1’の吊り帯体5’のUターン部5’Aの中途部同士が接合(例えば、縫製)された第2’の重ね部である。
また、図1、図2及び図5に示す5”Eは、図8(b)に示す5Eと同様、袋体1の上部開口部1aより突出して設けられた第1”の吊り帯体5”のUターン部5”Aの折り返し部を含んで第1”の吊り帯体5”の長手方向に沿って折られると共に第1”の吊り帯体5”を重ねて接合(例えば、縫製)された第1”の重ね部で、また、5”Fは、図8(c)に示す5Fと同様、第1”の重ね部5”Eの第1”の吊り帯体5”のUターン部5”Aの折り返し部を残して第1”の吊り帯体5”のUターン部5”Aの中途部同士が接合(例えば、縫製)された第2”の重ね部である。
【0022】
そして、図5に示すように、第1の重ね部5Eの内、第1の吊り帯体5のUターン部5Aの中途部同士が接合されていない第1の吊り帯体5のUターン部5の折り返し部の側にループ状の穴Xが、第1’の重ね部5’Eの内、第1’の吊り帯体5’のUターン部5’Aの中途部同士が接合されていない第1’の吊り帯体5’のUターン部5’Aの折り返し部の側にループ状の穴Yが、 第1”の重ね部5”の内、第1”の吊り帯体5”のUターン部5”Aの中途部同士が接合されていない第1”の吊り帯体5”のUターン部5”Aの折り返し部の側にループ状の穴Zが、それぞれ形成され、該ループ状の穴X、Y 、Zを「クレーン、ヘリコプター等で吊り上げる際の係合部」として利用することができ(図1参照)、取付作業が容易で、しかも、取付位置が安定して安全性をも高めることができる。
なお、上述した袋体1、複数の環状側面帯体4、第1の吊り帯体5、第1’の吊り帯体5’、及び第1”の吊り帯体5”は、望ましくは、土中や水中で微生物によって生分解可能なポリ乳酸系生分解性樹脂で形成されているのが良い。
【0023】
また、上述した実施例においては、第1の吊り帯体5、第1’の吊り帯体5’及び第1”の吊り帯体5”と3個設けたが、本発明にあっては、これに限らず、3個以上でも良く、場合により、図9及び図10に示すように、第1の吊り帯体5、第1’の吊り帯体5’と2個でも良い。
【0024】
即ち、上述した実施例においては、第1の吊り帯体5、第1’の吊り帯体5’、第1”の吊り帯体5”の内、第1”の吊り帯体5”を省略し、第1の吊り帯体5と第1’の吊り帯体5’とが、袋体1の底面1bにおいて、直交するように設ければ良い(図9及び図10参照)。
かかる場合の土嚢袋10にあっては、図10に示すように、底面視、時計回りに、第1の延部5C、第2の延部5D、第1’の延部5’C、第2の延部5’Dの順に配置される。
袋体1の底面1bにおいて、第1の延部5Cと第1’の延部5’Cとは、底面視、袋体1の底面1bの中心Oを通り、第1の延部5Cの上に第1’の延部5’Cが重なる(又は、逆に、図示しないが、第1’の延部5’Cの上に第1の延部5Cが重なっても良い。)と共に、該重なった第1’の延部5’Cと第1の延部5Cとは接続(例えば、縫製により接続される。)されている。なお、図3の符号Cは第1の延部5Cの端部を、図3の符号C’は第1’の延部5’Cの端部を、それぞれ示している。
また、袋体1の底面1bにおいて、第1の延部5Cと第1’の延部5’Cとが接続された第1の接続体(図10の符号5Cと5’Cの間)は、底面視、袋体1の底面1bの中心Oからそれぞれ袋体1の底面1bの半径の1/2を超えない範囲で袋体1の底面1bに取り付けない第1の非接合部(図10の符号CとC’の間)と、第1の非接合部(図10の符号CとC’の間)を除いた第1の接続体(図3の符号5Cと5’Cの間)の袋体1の底面1bに取り付ける第1の接合部(図10の符号5CとC’の間、図10の符号5’CとCの間)とを有している。取り付けは、例えば、縫製による。
【0025】
また、袋体1の底面1bにおいて、第2の延部5Dと第2’の延部5’Dとは、底面視、袋体1の底面1bの中心Oを通り、第2の延部5Dの上に第2’の延部5’Dが重なる(又は、逆に、図示しないが、第2’の延部5’Dの上に第2の延部5Dが重なっても良い。)と共に、該重なった第2’の延部5’Dと第2の延部5Dとは接続(例えば、縫製により接続される。)されている。なお、図3の符号Dは第2の延部5Dの端部を、図3の符号D’は第2’の延部5’Dの端部を、それぞれ示している。
また、袋体1の底面1bにおいて、第2の延部5Dと第2’の延部5’Dとが接続された第2の接続体(図10の符号5Dと5’Dの間)は、底面視、袋体1の底面1bの中心Oからそれぞれ袋体1の底面1bの半径の1/2を超えない範囲で袋体1の底面1bに取り付けない第2の非接合部(図10の符号DとD’の間)と、第2の非接合部(図10の符号DとD’の間)を除いた第2の接続体(図3の符号5Dと5’Dの間)の袋体1の底面1bに取り付ける第2の接合部(図10の符号5DとD’の間、図10の符号5’DとDの間)とを有している。取り付けは、例えば、縫製による。
【0026】
その結果、図9及び図10に示す土嚢袋10にあっては、図1乃至図8に示す土嚢袋10と同様、袋体1の底面1bが補強され、袋体1の素材自体を強くしなくても、土を収納する土嚢袋10の強度を向上させることができる。
なお、上述した袋体1、複数の環状側面帯体4、第1の吊り帯体5及び第1’の吊り帯体5’は、望ましくは、土中や水中で微生物によって生分解可能なポリ乳酸系生分解性樹脂で形成されているのが良い。また、本実施例においては、上述の実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を一部省略している。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、本発明の一実施例の土嚢袋が運搬される状態の概略的正面図である。
【図2】図2は、図1の土嚢袋の概略的平面図である。
【図3】図3は、図2の土嚢袋の概略的底面図である。
【図4】図4は、図3の4−4線による概略的断面図である。
【図5】図5は、図1の土嚢袋の開口部を介して土壌を入れる状態の概略的正面図である。
【図6】図6は、図5の6−6線による概略的断面図である。
【図7】図7は、図5の7−7線による概略的断面図である。
【図8】図8は、図1の土嚢袋の第1の吊り帯の製造過程を示すもので、図8(a)は、第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部が袋体の上部開口部より突出して設けられた状態を、図8(b)は、図8(a)の第1の吊り帯体の長手方向に沿って第1の吊り帯体が折られて接合された状態を、図8(c)は、図8(b)の第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された状態を、それぞれ示す概略的斜視図である。
【図9】図9は、図2の土嚢袋と異なる他の実施例の土嚢袋の概略的平面図である。
【図10】図10は、図9の土嚢袋の概略的底面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 袋体
1b 底面
5C 第1の延部
5’C 第1’の延部
5”C 第1”の延部
5D 第2の延部
5’D 第2’の延部
5”D 第2”の延部
10 土嚢袋
O 中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口部より土を入れて収納する有底円筒形状の透水性の袋体と、
この袋体の側面に取り付けられると共に、前記袋体の底面に略平行な複数の環状側面帯体と、
前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1の吊り帯体と、
この第1の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1の延部であり、前記第1の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2の延部であり、前記第1の延部及び前記第2の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、
前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1’の吊り帯体と、
この第1’の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1’の延部であり、前記第1’の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2’の延部であり、前記第1’の延部及び前記第2’の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、
前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1”の吊り帯体と、
この第1”の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1”の延部であり、前記第1”の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2”の延部であり、前記第1”の延部及び前記第2”の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、
底面視、時計回りに、前記第1の延部、前記第2の延部、前記第1’の延部、前記第2’の延部、前記第1”の延部、前記第2”の延部の順に配置され、
前記袋体の底面において、前記第1の延部と前記第2’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1の延部の上に前記第2’の延部が又は前記第2’の延部の上に前記第1の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第2’の延部とは接続され、
前記袋体の底面において、前記第2の延部と前記第1”の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第2の延部の上に前記第1”の延部が又は前記第1”の延部の上に前記第2の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第2’の延部とは接続され、
前記袋体の底面において、前記第1’の延部と第2”の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1’の延部の上に前記第2”の延部が又は前記第2”の延部の上に前記第1’の延部が重なると共に、該重なった前記第1’の延部と前記第2”の延部とは接続されている
ことを特徴とする土嚢袋。
【請求項2】
袋体の上部開口部より突出して設けられた第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1の重ね部と、
この第1の重ね部の前記第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2の重ね部と、
前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1’の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1’の重ね部と、
この第1’の重ね部の前記第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1’の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2’の重ね部と、
前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1”の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1”の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1”の吊り帯体を重ねて接合された第1”の重ね部と、
この第1”の重ね部の前記第1”の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1”の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2”の重ね部と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載の土嚢袋。
【請求項3】
袋体の底面において、第1の延部と第2’の延部とが接続された第1の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第1の非接合部と、前記第1の非接合部を除いた前記第1の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第1の接合部とを有し、
前記袋体の底面において、第2の延部と第1”の延部とが接続された第2の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第2の非接合部と、前記第1の非接合部を除いた前記第2の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第2の接合部とを有し、
前記袋体の底面において、第1’の延部と第2”の延部とが接続された第3の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第3の非接合部と、前記第3の非接合部を除いた前記第3の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第3の接合部とを有している
ことを特徴とする請求項1記載の土嚢袋。
【請求項4】
上部開口部より土を入れて収納する有底円筒形状の透水性の袋体と、
この袋体の側面に取り付けられると共に、前記袋体の底面に略平行な複数の環状側面帯体と、
前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1の吊り帯体と、
この第1の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1の延部であり、前記第1の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2の延部であり、前記第1の延部及び前記第2の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、
前記袋体に離間して取り付けられ、前記袋体の上部開口部より突出して設けられたUターン部を有した第1’の吊り帯体と、
この第1’の吊り帯体の前記Uターン部の一方から前記袋体の底面まで延びた部位は第1’の延部であり、前記第1’の吊り帯体の前記Uターン部の他方から前記袋体の底面まで延びた部位は第2’の延部であり、前記第1’の延部及び前記第2’の延部は前記袋体の側面及び底面に取り付けられ、
底面視、時計回りに、前記第1の延部、前記第2の延部、前記第1’の延部、前記第2’の延部の順に配置され、
前記袋体の底面において、前記第1の延部と前記第1’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第1の延部の上に前記第1’の延部が又は前記第1’の延部の上に前記第1の延部が重なると共に、該重なった前記第1の延部と前記第1’の延部とは接続され、
前記袋体の底面において、前記第2の延部と前記第2’の延部とは、前記袋体の底面の中心を通り、前記第2の延部の上に前記第2’の延部が又は前記第2’の延部の上に前記第2の延部が重なると共に、該重なった前記第2の延部と前記第2’の延部とは接続されている
ことを特徴とする土嚢袋。
【請求項5】
袋体の上部開口部より突出して設けられた第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1の重ね部と、
この第1の重ね部の前記第1の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2の重ね部と、
前記袋体の上部開口部より突出して設けられた第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を含んで前記第1’の吊り帯体の長手方向に沿って折られると共に前記第1の吊り帯体を重ねて接合された第1’の重ね部と、
この第1’の重ね部の前記第1’の吊り帯体のUターン部の折り返し部を残して前記第1’の吊り帯体のUターン部の中途部同士が接合された第2’の重ね部と、
を備えていることを特徴とする請求項4記載の土嚢袋。
【請求項6】
袋体の底面において、第1の延部と第1’の延部とが接続された第1の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第1の非接合部と、前記第1の非接合部を除いた前記第1の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第1の接合部とを有し、
前記袋体の底面において、第2の延部と第2’の延部とが接続された第2の接続体は、前記袋体の底面の中心からそれぞれ前記袋体の底面の半径の1/2を超えない範囲で前記袋体の底面に取り付けない第2の非接合部と、前記第1の非接合部を除いた前記第2の接続体の前記袋体の底面に取り付ける第2の接合部とを有していることを特徴とする請求項4記載の土嚢袋。
【請求項7】
袋体、複数の環状側面帯体、第1の吊り帯体及び第1’の吊り帯体が、少なくとも、土中や水中で微生物によって生分解可能なポリ乳酸系生分解性樹脂で形成されている
ことを特徴とする請求項1又は4記載の土嚢袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−223248(P2008−223248A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−59297(P2007−59297)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【出願人】(591224766)ナカダ産業株式会社 (17)
【Fターム(参考)】