説明

圧力変化に適合するように改良された食品容器および製造方法

【課題】食品容器本体の内部への、および/または、内部からの通気を可能とするように適合された食品容器が開示される。
【解決手段】食品容器は、容器本体、蓋およびシール用薄膜を含む。少なくとも一つの非シール部または間隙が、シール用薄膜と容器本体との間に形成され、通気を可能とする。少なくとも一つの非シール部の形成中、蓋または容器の口縁のいずれかにおける凹部は、非シール部での圧力を減少させ、非シール部の不慮の閉鎖を減少または排除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
圧力変化に適合するように改良された食品容器とその製造方法が開示される。特に、その容器からの、および、その容器への通気のために、シールに間隙を備えた容器口縁にシールされる、シール用薄膜を有する食品容器が開示される。
【背景技術】
【0002】
ある種の食品容器は、底壁、直立する側壁および開放した上端により規定される内部を備える容器本体を有する。開放した上端は、外部螺旋を備えるような首部および上方に面する口縁を有する。不正開封防止部材またはシール部材が口縁にシールされ、容器本体の開放した上端を覆い、ある状況下において、不正開封の証拠となる目視可能な表示を提供する。蓋は、シール用薄膜上に置かれ、対応するスカート部を備えた閉鎖壁を有する。スカート部は、容器本体の首部の外部螺旋と螺合する内部螺旋を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
もし、シール用薄膜が口縁に完全にシールされるなら、容器本体内部に存在するか発生する気体が、容器の側壁を変形させてしまう。これは、食品容器が、例えば、高い山を横断することにより、高所を横切って運搬される場合に顕著なケースである。膨張による変形に加えて、もし、容器外部に比して、容器本体の内部において圧力の減少があれば、容器本体はまた内方に変形する。容器本体の変形は望ましくはなく、目視的に魅力のない外見を生ずる。変形は、もし十分なら、また、シール用薄膜を口縁から破裂させ、不正開封されたように見える生産物をもたらす。
【0004】
容器本体の変形に伴う問題を解決するため、従来、シール用薄膜と容器本体の口縁との間に、非シール部が形成されている。非シール部は、シール用薄膜と容器本体の口縁との間のシールに存在する小さな間隙であり、容器本体の内部への気体の出入を許容するよう形成されている。
【0005】
容器本体の口縁にシール用薄膜を装着するための一つの手法は、インダクションシールを用いることによる。インダクション加熱において、圧力が、シール用薄膜の表面に印加され、容器本体の口縁にシール用薄膜を押圧する。圧力は、蓋の隆起した、または、他の形成部分を用いて印加される。印加される圧力とともに、食品容器は、インダクションヒーターを通して送られ、蓋により圧力が印加される領域において、シール用薄膜を容器の口縁にシールする結果となる。
【0006】
蓋の圧力印加部分は、ある領域のみに圧力を印加するように形成されることが必要とされ、その結果、シール用薄膜は容器の口縁の全体にシールされず、非シール部が形成される。しかしながら、シール用薄膜と容器本体の口縁との間のシールが不慮に生じ、非シール部を閉鎖して、シール用薄膜によって完全にシールされた容器本体を生ずる。例えば、もしシール用薄膜が容器本体の口縁の周囲より大きなサイズを有しているなら、たいていの場合、シール用薄膜のエッジが不慮に容器の口縁をシールし、意図される非シール部を閉鎖する。この例では、蓋が、口縁を超えて広がるシール用薄膜の部分に圧力を印加し、シール用薄膜を口縁または口縁近傍にシールすることとなり、閉鎖された非シール部を生じる。閉鎖された非シール部は、上述したとおり、望ましくない容器の変形を導く。
【課題を解決するための手段】
【0007】
食品容器の本体の内部への、および/または、内部からの、通気を可能とするために適合された食品容器が開示される。食品容器は、容器本体、蓋およびシール用薄膜を含む。少なくとも一つの非シール部または間隙が、シール用薄膜と容器本体との間に形成され、通気を可能とする。少なくとも一つの非シール部は、圧力シール工程の結果として、蓋または容器本体の口縁のいずれか一方または双方に形成された少なくとも一つの凹部と自動的に整合し、非シール部の不慮な閉鎖を減少または排除して、それにより容器本体からの通気を可能とする。
【0008】
容器本体は、内部と、首部によって囲まれ、対面口縁を有する開口端とを有している。シール用薄膜が、容器本体の首部の対面口縁に、インダクションシールまたはコールドシールされ、容器本体の開口端を覆う。容器の蓋は、閉鎖壁と対応するスカート部を有し、対応するスカート部は、容器の首部の周りに適合するような大きさとされる。シール間隙または非シール部が、シール用薄膜と対面口縁との間に配置され、蓋のスカート部および容器の口縁のいずれか一方または双方に形成された凹部と整合し、シール間隙と隣接するかまたは少なくとも部分的に同じ領域にある、シール用薄膜と容器本体の口縁との間の圧力を解放することによって、シール間隙の不慮な閉鎖を減少または排除する。
【0009】
閉鎖壁は、容器本体の口縁に面する内面を有する。一形態において、内面の周囲の周りに隆起リブが配置され、隆起リブは、シール用薄膜と容器本体の対面口縁との間のシール間隙からシール用薄膜の反対側に、間隙を有している。他の形態において、蓋の内面は、内面の周囲と交差する溝または凹陥部を有する。インダクションまたはコールドシール中、隆起リブまたは周囲は、シール用薄膜に圧力を印加し、シール用薄膜を容器本体の口縁にシールする。蓋の凹部は、シール間隙と整合し、その結果、蓋は、閉鎖されたシール間隙を不慮に形成するに十分なシール間隙の形成中に、シール間隙近傍に圧力を印加しない。さらにもう一つの形態において、凹部は、容器の口縁に形成されることができ、シール工程中、シール間隙近傍の圧力を解放し、シール間隙の不慮の閉鎖を減少または排除する。すなわち、凹部は、口縁の対面部分および/または表面の下方で口縁の半径方向外側の対面部分に形成される。他の形態において、整合した凹部は、蓋と容器の口縁の双方に形成され、シール間隙近傍の圧力をさらに減少または排除する。
【0010】
食品容器の開口端をシール用薄膜で覆う方法がまた開示される。方法は、蓋と食品容器の開口端を囲む口縁との間に、シール用薄膜を配置することを含む。また、方法は、食品容器の口縁とシール用薄膜の間で通気を許容するために、食品容器の口縁とシール用薄膜との間に配置された一つまたはそれ以上のシール間隙を備えた食品容器の口縁に、シール用薄膜をインダクションシールまたはコールドシールすることを含む。方法は、さらに、蓋のスカート部の内面または容器本体の口縁のいずれか一方または双方に形成された一つまたはそれ以上の凹部を、圧力シール工程の結果として、一つまたはそれ以上のシール間隙と整合させ、蓋、シール用薄膜および容器本体の口縁の間の圧力を解放し、シール間隙の不慮の閉鎖を減少または排除することを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
食品容器本体の内部への、および/または、容器本体の内部からの通気を容易にするために適合された食品容器が、説明され、図1〜図16に図示される。図1に示されるように、食品容器10は、容器本体20、蓋40、および、容器本体20の口縁26に、インダクションシールまたはコールドシールされるシール用薄膜30を含む。シール用薄膜30と容器本体20の口縁26との間には、通気を容易にするために、少なくとも一つの非シール部すなわち隙間52が形成されている。非シール部52は、蓋に形成された凹部48に整合しており、圧力シール作業の間、蓋40、シール用薄膜30および容器本体20の間の圧力を解放し、シール用薄膜30および容器本体20間の隙間52の不慮の閉鎖を減少し、または排除する。
【0012】
容器本体20は、底壁22、直立した側壁24および首部28を含む。首部28は、シール用薄膜30が接着される面状の口縁26を含む。容器本体20の口縁にシール用薄膜30をシールするために、蓋40を用いて、シール用薄膜30の反対側に圧力が印加される。圧力は、シール領域54のような、口縁26へのシール用薄膜30のシールが望まれる箇所で印加される。非シール部すなわち隙間52を形成するため、蓋40の下面の態様は、シールが望まれるシール領域54に印加されるのと同程度の圧力を印加しないように作成される。ある状況下においては、隙間52は、図2に示されるように、このシール工程の結果として開口するが、他の状況下においては、隙間52は、図3に示されるように、従来技術の口縁を用いると閉鎖される。閉鎖された間隙52を招く状況は、シール用薄膜30のサイズが口縁26の周囲より大きい場合を含み、従来技術における側壁部分からの圧力印加を招き、口縁の部分的なシールをもたらす。他の状況は、例えば、シール用薄膜30が中心からずれているか、または、口縁26と整合していないというように、製造上の誤差に起因する典型的なばらつきによって生ずることであると考えられる。
【0013】
次に、図4、図6〜図8および図10に示される蓋40の具体例を参照すると、蓋40は、その周囲にほぼ対応するスカート部44を備えた閉鎖壁42を含む。図4に示されるように、蓋40は、容器本体30の首部28から蓋40を取り外す必要なく、食品容器の内容物への接近を許容するため、一つ以上のヒンジ部を有してもよい。図14に示されるように、スカート部44の内側に面する側は、インダクションシールまたはコールドシールに先立って、シール用薄膜30を保持するための複数の突起56を有してもよい。蓋40は、容器本体20の首部28に形成された螺旋部と係合する、螺旋部を有してもよい。図6および図7に示されるように、蓋40の閉鎖壁42の下面は、閉鎖壁42の直径に沿って、スカート部44の一側から他側へ延びる溝46を有する。溝のいずれの側にも、いくぶんか隆起した周囲50が存在する。インダクションシールまたはコールドシールの間、閉鎖壁42の下面の隆起した周囲50は、容器本体20の口縁26に対してシール用薄膜30を押圧するために、シール用薄膜30に圧力を印加し、その結果、シール領域54が形成される。溝46が側壁44と交差する位置は、容器本体20の口縁26へシール用薄膜30をシールする際の隙間52を形成する。図8に示されるように、圧力シール工程の間、蓋40の側壁44に設けられた凹部48は、溝46と整合しており、蓋40、シール用薄膜30および口縁26の間の位置における圧力を解放し、隙間52の不慮の閉鎖を減少または排除する。凹部48は、蓋の側壁44内の断面を減少または薄くした領域とすることができ、圧力を解放できる適宜の形状を有し得る。凹部48は、その必要はないものの、通気路として機能するよう、側壁44の長さを延び得る。対照的に、凹部48を有しない従来技術の蓋は、図9に示されるように、圧力シール工程中、シール用薄膜の張り出し部に圧力を印加する蓋の側壁を有しており、シール間隙の不慮の閉鎖を生じ、それにより通気を妨げる。
【0014】
図10〜図12に示された他の蓋の具体例140を次に参照すると、蓋140は、閉鎖壁142および対応するスカート部144を含む。閉鎖壁142の下面には、隆起した周囲150上に隆起リブ146が配置される。隆起リブ146は、間隙によって離間している複数の部分を有する。隆起リブ146は、シール用薄膜30に圧力を印加するように形成され、インダクションシールまたはコールドシール中、シール用薄膜30を容器本体20の口縁26に押圧する。リブ146の部分間の間隙は、容器本体20の口縁26へのシール用薄膜30のシール領域54に、シール間隙52が生ずるように形成されている。図10に示されるように、凹部148は、側壁144の高さに沿って延び、周囲150を通り、および、リブ146の間隙を通る部分を含む。図12に示されるように、圧力シール工程中、凹部148は、蓋40、シール用薄膜30および容器本体20の口縁26の間の圧力解放を提供し、シール間隙52の閉鎖を減少または排除する。対照的に、凹部148を欠く従来技術の蓋は、図13に示されるように、シール間隙に隣接して圧力を印加し、不慮にシール間隙を閉鎖し、通気を妨げる側壁を有する。
【0015】
シール用薄膜30は、インダクションシールまたはコールドシールに好適な積層体であってもよい。図5に示されるように、一例は、ポリエチレンフィルムの上層32、ポリエチレンフォームの層34、金属箔36および容器本体20の口縁26にシールされるヒートシール可能なポリエチレン層38からなる積層体である。「LIFT’N’PEEL(商標)」と称される好適な積層体が、製品番号「ISCT−U5」として、カナダのオンタリオ州オーロアのユニパック社から入手可能である。上層32は、隣接層と結合されていないか、または、容易に除去できる部分を有してもよく、上層は、容器本体20からシール用薄膜30の除去を容易にするためのプルタブを提供する。インダクションシール工程のための好適なインダクションシール機が、ウィスコンシン州メノモニーフォールズのエネルコン工業社で製造されている。
【0016】
ここに記述された食品容器20を製造するために、容器本体20は、例えば、粉チーズのような食品で満たされる。シール用薄膜30が蓋40の下面に挿入され、突起56によって保持される。蓋40は、例えば、螺旋を備えた、容器本体20の首部28に締結され、容器本体20の口縁26上に、シール用薄膜30を位置づける。隆起リブ146または隆起した周囲50のような、蓋40または140の下面の構造は、シール領域54内の口縁26に対して、シール用薄膜30を押圧する。食品容器10は、シール用薄膜30のシール層38を加熱し、シール領域54において容器本体30の口縁26へシール用薄膜30を溶着して、通気を許容するシール間隙52を形成するために、インダクションシール装置を通される。シール間隙52で圧力を解放するために、蓋40または140にある凹部48または148は、シール間隙52と整合し、シール工程中、蓋40または140、シール用薄膜30および容器本体26の口縁26の間の圧力を減少させ、不慮な間隙52の閉鎖を減少または排除する。
【0017】
凹部48または148が、蓋40または140に形成されるが、図16に示されるように、凹部248が、代わりに、または、追加して、容器首部228の口縁226に形成される。図15に示されるように、従来の蓋240または凹部を有する蓋が、容器首部228の凹部248と共に用いられる。図16に示されているように、凹部248は、口縁226の面にのみ延びるか、口縁226の面に、および、口縁226の径方向外側面に沿って、両方で延びてもよい。凹部248は、シール間隙52と整合し、シール間隙52の近傍の圧力を減少させ、それによって、シール間隙52の不慮の閉鎖を減少または排除する。
【0018】
図面および上述の説明は、構造および製造方法の細部に関して、食品容器の唯一の形を表すことを意図していない。部分の形態および寸法の変更のほか均等物への置換は、状況が示唆し、または、目的に適合させるとして意図され、そして、特定の用語が用いられているが、限定の目的ではなく、それらは、一般的および記述的な意味のみを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】シール用薄膜と蓋を備えた食品容器の分解側面の断面図である。
【図2】開口したシール間隙を示す、図1の食品容器のシール用薄膜と口縁との間の望ましいシールを示す図である。
【図3】閉鎖されたシール間隙を示す、図1の食品容器のシール用薄膜と口縁との間に従来技術において生じるシールを示す図である。
【図4】図1の食品容器のための蓋の斜視図である。
【図5】図1のシール用薄膜の分解斜視図である。
【図6】蓋のスカート部の凹部を示す、図4の蓋の下面の部分斜視図である。
【図7】蓋のスカート部の凹部を示す、図4の蓋の下面の平面図である。
【図8】シール用薄膜および容器本体と組み合わされた、図4の凹部を有する蓋の部分断面図である。
【図9】凹部を有しない従来技術の蓋を示す、図8同様の部分断面図である。
【図10】蓋のスカート部の凹部を示す、蓋の他の具体例の下面の部分斜視図である。
【図11】蓋のスカート部の凹部を示す、図8の蓋の下面の平面図である。
【図12】シール用薄膜および容器本体と組み合わされた、図10の凹部を有する蓋の部分断面図である。
【図13】凹部を有しない従来技術の蓋を示す、図12同様の部分断面図である。
【図14】シール用薄膜を持ち運ぶ、図4の蓋の断面図である。
【図15】口縁に凹部を有する容器本体と共に用いられる、凹部を有さない蓋とシール用薄膜の断面図である。
【図16】図4または図15の蓋と共に用いられる、口縁に凹部を有する容器本体の部分斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品容器であって、
内部と口縁を備えた開口端を有する容器本体と、
閉鎖壁および対応するスカート部を有し、対応するスカート部は、容器首部の周りに適合する大きさとされている容器の蓋と、
容器首部の口縁にインダクションシールされ、容器本体の開口端を覆うシール用薄膜と、
シール用薄膜と対面口縁との間に配置され、容器本体の内部から、および、容器本体の内部への通気を許容し、蓋のスカート部および/または口縁に形成された凹部と整合し、シール用薄膜、蓋および口縁の間の圧力を解放するシール間隙と、
を含む食品容器。
【請求項2】
請求項1の食品容器であって、閉鎖壁は、容器本体の口縁に面する内面およびその周囲の周りに配置された隆起リブを有し、隆起リブは、シール用薄膜と容器本体の対面口縁との間のシール間隙からシール用薄膜の反対側に間隙を有している食品容器。
【請求項3】
請求項2の食品容器であって、凹部が間隙と整合し、凹部が蓋のスカート部に形成されている食品容器。
【請求項4】
請求項2の食品容器であって、凹部が容器本体の口縁に形成されている食品容器。
【請求項5】
請求項2の食品容器であって、シール用薄膜が、容器の口縁に面したヒートシール可能な層を有する積層体である食品容器。
【請求項6】
請求項2の食品容器であって、複数のシール間隙および複数の凹部が形成されている食品容器。
【請求項7】
請求項1の食品容器であって、閉鎖壁が容器本体の口縁に面する内面および内面の周囲の周りに配置された溝を有し、溝は、シール用薄膜および容器本体の対面口縁の間のシール間隙からシール用薄膜の反対側にある食品容器。
【請求項8】
請求項7の食品容器であって、溝が閉鎖壁の内面の直径に沿って延びる食品容器。
【請求項9】
請求項7の食品容器であって、凹部が溝と整合し、凹部は、蓋のスカート部に形成されている食品容器。
【請求項10】
請求項7の食品容器であって、凹部が、食品容器の口縁に形成されている食品容器。
【請求項11】
請求項7の食品容器であって、シール用薄膜が、容器の口縁に面するヒートシール可能な層を有する積層体である食品容器。
【請求項12】
食品容器の開口端をシール用薄膜で覆うための方法であって、方法は、
蓋と食品容器の開口端を囲む口縁との間にシール用薄膜を配置すること、
食品容器の口縁およびシール用薄膜の間に配置され、口縁とシール用薄膜との間で通気を許容する一つまたはそれ以上のシール間隙を備えた食品容器の口縁に、シール用薄膜をインダクションシールすること、
蓋のスカート部の内面および/または容器本体の口縁に形成された一つまたはそれ以上の凹部を、食品容器の口縁およびシール用薄膜の間の一つまたはそれ以上のシール間隙と整合させ、インダクションシール中、シール間隙において、蓋、口縁およびシール用薄膜の間の圧力を解放することを含む方法。
【請求項13】
請求項12の方法であって、一つまたはそれ以上の通気孔を整合させる工程が、圧力を印加してシール用薄膜を食品容器の口縁に押圧し、一つまたはそれ以上のシール間隙上でシール用薄膜に少なくともより小さな圧力を印加することを含む方法。
【請求項14】
請求項13の方法であって、食品容器の口縁にシール用薄膜を押圧する工程が、シール用薄膜を口縁に面する蓋の隆起部と接触させることを含み、一つまたはそれ以上のシール間隙においてシール用薄膜上に少なくともより小さな圧力を印加する工程が、シール間隙に対向する蓋の隆起部に間隔を形成することを含む方法。
【請求項15】
請求項12の方法であって、蓋および口縁の間にシール用薄膜を配置する工程が、インダクションシール工程に先立って、蓋の下面にシール用薄膜を保持することを含む方法。
【請求項16】
請求項12の方法であって、食品容器の口縁にシール用薄膜をインジェクションシールする工程に先立って、蓋を、開口を取り囲む食品容器の首部に螺合することをさらに含む方法。
【請求項17】
請求項12の方法であって、凹部が蓋に形成されている方法。
【請求項18】
請求項12の方法であって、凹部が口縁に形成されている方法。
【請求項19】
食品容器であって、
内部と口縁を備えた開口端を有する容器本体、
閉鎖壁および対応するスカート部を有し、対応するスカート部は容器の首部の周りに適合する寸法とされた容器の蓋、
容器の開口端を、口縁を超えて延びるシール用薄膜の突出部分で覆うように、容器本体の首部の口縁にインダクションシールされるシール用薄膜、および、
蓋および口縁の一つに設けられた凹部に隣接して、口縁とシール用薄膜の突出部分との間に形成された通気路、を含む食品容器。
【請求項20】
請求項19の食品容器であって、凹部が半径方向およびそことほぼ垂直の方向の両方で延びる食品容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−12862(P2009−12862A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−175879(P2008−175879)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【出願人】(501360131)クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド (49)
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】Three Lakes Drive, Northfield, Illinois 60093 United States of America
【Fターム(参考)】