説明

圧力容器

【課題】構造が簡単で安価に製造可能であり安全に使用することができる圧力容器を提供する。
【解決手段】つめ付きインテグラル形急速開閉ふた装置11を備える圧力容器本体2と、クランプ15のつめ受け部底面39から該クランプ15の上端外壁36までの高さH1と略同一か又はそれ以上の高さで、断面の大きさが、該ふた板13のつめ27と該クランプ15のつめ19とを噛み合い面積が最大となるように噛み合わせたとき、該ふた板13と該クランプ15とで形成される凹部35の一の平面視と略同一の大きさの該凹部35に嵌入可能な枠体41を有し、該枠体41を該凹部35に嵌め入れたとき、該凹部35を形成する壁面の上部近傍に当接しスイッチが入る該枠体41の側面に取付けられたリミットスイッチ43又はマイクロスイッチを有するふた板位置検出手段3と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、つめ付きインテグラル形急速開閉ふた装置を備える圧力容器に関し、特に安全に操作することが可能な圧力容器に関する。
【背景技術】
【0002】
材料を高圧で処理する技術には、多くのものが開発され使用されている。例えば、高圧下で化学反応させ新規物質を合成したり、超臨界流体を用いて原材料に含まれる有効成分を抽出する方法も高圧下の操作となる。この他にも、高圧処理技術は、食品の殺菌などにも多く使用されている。例えば、ミルクなどに50Mpa以上の高圧を加えることで品質を劣化させることなく高い殺菌効果を得られるとする(例えば特許文献1参照)。この他、高圧殺菌処理に関しては、多くの技術が開発され特許出願も多数なされている。本出願人も、高圧処理技術の開発に長年携わっており、数多くの特許出願を行っている(例えば特許文献2参照)。
【0003】
これら高圧の処理を伴う操作には、一般的に圧力容器が使用され、圧力容器内で高圧状態が形成される。圧力容器には、ふたを簡単に開閉可能な急速開閉ふた装置を備えるものがある(例えば非特許文献1参照)。急速開閉ふた装置は、胴側フランジとふた板とをクランプで連結するものであり、形式によって一体クランプ形、分割クランプ形からなるクランプ継手形、つめ付きインテグラル形、セクショナルリング形からなるインテグラル形、角形ヨークフレーム、丸形ヨークフレームからなるヨークフレーム形に分類される。なお急速開閉ふた装置は、クラッチ式ドア、クラッチドアなどとも称されている。
【0004】
つめ付きインテグラル形の急速開閉ふた装置を備える圧力容器は、ふた板のつめとクランプのつめとを噛み合わせた後、圧力容器内を加圧し使用する。この際、ふた板のつめとクランプのつめとの噛み合いが不完全であると、つめ同士のかみ合い面積が少なく危険である。例えば、つめが変形したり、圧力容器内の加圧流体が、ふた板と胴側フランジとの間から漏洩する場合もある。このためこれを解決する方法も提案されている(例えば特許文献3参照)。特許文献3に記載の技術は、クラッチ式ロック機構を備える扉を有する密閉容器において、扉の位置を検出するために位置検出手段を設けるとする。
【特許文献1】特公平6−22533号公報
【特許文献2】特開2006−21069号公報
【特許文献3】特開2006−17293号公報
【非特許文献1】JIS B8284,2003
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献3に記載の技術は、容器本体にマイクロスイッチを取付け、さらに扉の凸部の一部を加工し、この加工した凸部がマイクロスッチを押下したか否かで位置を検出するものである。この方法は、マイクロスイッチを用いて扉が所定の位置にあるか否かを検出するものであるが、マイクロスイッチを扉に取付けるため扉の加工が必要となり、加工費が余分に必要となる。また特許文献3に記載の技術を、急速開閉ふた装置を備える圧力容器に適用しようとする場合、圧力容器が小さい場合は、マイクロスイッチをクランプに取付けるスペースを確保することができない。
【0006】
本発明の目的は、構造が簡単で安価に製造可能であり安全に使用することができる圧力容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、つめ付きインテグラル形急速開閉ふた装置を備える圧力容器本体と、
該つめ付きインテグラル形急速開閉ふた装置を構成するふた板のつめが嵌り込むクランプのつめ受け部底面から該クランプの上端外壁までの高さH1と略同一か又はそれ以上の高さで、断面の大きさが、該ふた板のつめと該クランプのつめとを噛み合い面積が最大となるように噛み合わせたとき、該ふた板と該クランプとで形成される凹部の一の平面視と略同一の大きさの該凹部に嵌入可能な枠体を有し、該枠体の底面が該クランプのつめ受け部底面に当接するように該枠体を該凹部に嵌め入れたとき、該凹部を形成する壁面の上部近傍に当接しスイッチが入る該枠体の側面に取付けられたリミットスイッチ又はマイクロスイッチを有するふた板位置検出手段と、
を含むことを特徴とする圧力容器である。
【0008】
請求項2記載の本発明によれば、前記圧力容器において、前記ふた板位置検出手段は、前記枠体の上端部に前記凹部に嵌め込むことのできない大きさ、及び/又は前記クランプのつめ受け部底面から前記クランプの上端外壁までの高さH1と同一かそれ以上の長さの取っ手を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の圧力容器は、ふた板の位置を検出可能なふた板位置検出手段を備え、このふた板位置検出手段は、ふた板のつめが嵌り込むクランプのつめ受け部底面からクランプの上端外壁までの高さH1と略同一か又はそれ以上の高さで、断面の大きさが、ふた板のつめとクランプのつめとを噛み合い面積が最大となるように噛み合わせたとき、ふた板とクランプとで形成される凹部の一の平面視と略同一の大きさの凹部に嵌入可能な枠体を有し、枠体の底面がクランプのつめ受け部底面に当接するように枠体を凹部に嵌め入れたとき、凹部を形成する壁面の上部近傍に当接しスイッチが入る枠体の側面に取付けられたリミットスイッチ又はマイクロスイッチを有するので、ふた板位置検出手段が凹部に完全に嵌り込まないとスイッチが入らない。ふた板のつめとクランプのつめとが正規の位置、つまりふた板のつめとクランプのつめとの噛み合い面積が最大となる位置で噛み合っていないと、ふた板位置検出手段が凹部に完全に嵌り込まないので、これにより、ふた板が正規の位置であることを確実に検出することが可能となり、リミットスイッチ又はマイクロスイッチの信号を圧力容器を加圧する加圧ポンプなどと連動させることで、圧力容器を安全に使用することができる。さらに本発明のふた板位置検出手段は、構造が簡単で、ふた板及びクランプを加工することなく製造することが可能なため安価に製造することができる。
【0010】
また本発明によれば、ふた板位置検出手段は、枠体の上端部に凹部に嵌め込むことのできない大きさ、及び/又はクランプのつめ受け部底面からクランプの上端外壁までの高さH1と同一かそれ以上の長さの取っ手を有するので、ふた板位置検出手段を誤って上下を反対として凹部に嵌め込むことがない。ふた板位置検出手段は、枠体の底面がクランプのつめ受け部底面に当接するように枠体を凹部に嵌め入れたとき、クランプのつめの側壁面など凹部を形成する壁面の上部近傍に当接しスイッチが入る枠体の側面に取付けられたリミットスイッチ又はマイクロスイッチを有するので、リミットスイッチ又はマイクロスイッチの取付け高さは、枠体の比較的高い位置となる。このため枠体を上下を逆にして凹部に嵌入れると、ふた板位置検出手段が凹部に殆ど嵌り込んでいないにもかかわらず、スイッチが入る恐れがあるが、本発明では、上端部に凹部に嵌め込むことのできない大きさ、及び/又はクランプのつめ受け部底面からクランプの上端外壁までの高さH1と同一かそれ以上の長さの取っ手を有するのでこのような心配がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の実施の一形態としての圧力容器1であって、圧力容器本体2にふた板位置検出装置3を嵌め込んでいる状態を示す断面図である。図2は、本発明の実施の一形態としての圧力容器1であって、圧力容器本体2にふた板位置検出装置3を嵌め込んでいる状態を示す平面図である。図3及び図4は、図1の圧力容器本体2のふた板13の位置を検出するふた板位置検出装置3の正面図及び平面図である。
【0012】
圧力容器1は、圧力容器本体2と、圧力容器本体2のふた板13の位置を検出するふた板位置検出装置3とを含み構成される。圧力容器本体2は、ふた板13とクランプ15とを含むつめ付きインテグラル形急速開閉ふた装置11を有する。本体胴12は、下部に皿型の形状の鏡部14を有し、上部にクランプ15を備え、これらは一体的に形成されている。また本体胴12は、ジャケット20を有し、ジャケット20は、ジャケット胴21とジャケット鏡板22とからなる。本体胴12には、圧力容器本体2内に流体を供給、又は排出するための入口ノズル16及び出口ノズル17が取付けられ、これを通じて本体胴12に原材料を供給することが可能であるとともに、これら入口ノズル16、出口ノズル17を通じて内部を加圧することができる。さらに底部には、内部温度を測定するための温度計取付座18が設けられている。
【0013】
クランプ15は、6つのつめ19(19a、19b、19c、19d、19e、19f)を有し、つめ19が突出することで平面視において凹凸形状を有する。またクランプ15は、つめ19の下部にふた板13のつめ27を受け入れ保持するつめ受け部33を有する。ジャケット20は、底部に加熱媒体又は冷却媒体を流通させるための入口ノズル23を有し、上部に出口ノズル24を有する。さらに本体胴12とジャケット20とが形成する熱媒体又は冷却媒体が流通する流路25には、スパイラルバッフルプレート26が設けられている。これにより、加熱媒体又は冷却媒体のショートパスを防止することが可能になるとともに、流路25を通過する加熱媒体又は冷却媒体の流速を早めることが可能となり伝熱係数を高めることができる。
【0014】
ふた板13は、クランプ15の6つのつめ19に係合可能な6つのつめ27(27a、27b、27c、27d、27e、27f)を有する。ふた板13をクランプ15の上から嵌め込むと、ふた板13のつめ27の底面38が、クランプ15のつめ受け部33の底面39に当接する。この状態でふた板13を回転させると、ふた板13のつめ27とクランプ15のつめ19とが係合する。つめ27をクランプ15のつめ19に係合させることで、圧力容器本体2に内圧が加わってもふた板13が外れることがない。さらに、ふた板13は、下部側面にふた板13と本体胴12とをシールするための自緊式のシール材28を有する。このシール材28は、ふた板13の下部側面全周に溝を設け、この溝に取付けられる。シール材28の上部には、バックアップリング29、下部には押え板30が取付られる。また、ふた板13の中心部には、撹拌翼(図示を省略)を取付けるためのふた板13を貫通した撹拌翼取付座31が穿設されている。さらにジャケット胴21の周囲には、圧力容器本体2を支持し架台に固定するための支持台32(32a、32b、32c、32d)が4つ設けられている。
【0015】
ふた板位置検出装置3は、本体胴12にふた板13を取付けたときのふた板13の位置を検出するためのものであって、略直方体の形状を有する枠体41と、枠体41の上部に設けられた取っ手42を備える。枠体41の側面の上部近傍には、リミットスイッチ43が取付られている。このリミットスイッチ43は、ヒンジ・ローラ・レバー形のリミットスイッチであり、ローラ44が、枠体41から僅かに突出するように取付けられており、ローラ44が押下されると、スイッチが入る。なおリミットスイッチ43に代わりマイクロスイッチであってもよい。
【0016】
枠体41の横断面の大きさは、ふた板13を本体胴12に取付け、ふた板13のつめ27とクランプ15のつめ19とを正規の位置に係合させたとき、ふた板13とクランプ15とで形成される6つの凹部35(35a、35b、35c、35d、35e、35f))の一つの平面視の大きさとほぼ同じである。なお、枠体41は、略直方体の形状を有し、底面部、中間部、上面部の横断面の大きさは同じである。ここで正規の位置とは、ふた板13のつめ27と本体胴12のクランプ15のつめ19とが噛み合ったときの面積が最大になる位置を言う。枠体41の横断面の大きさを凹部35の一つの平面視の大きさとほぼ同じ大きさにするのは、ふた板位置検出装置3は、凹部35の一つに嵌め込み、リミットスイッチ43を介してふた板13の位置が正規の位置であることを確認するものであるが、枠体41と嵌め込む凹部35とに大きな隙間(図4中のδ1、δ2)があると、ふた板13が正規の位置からずれていても枠体41が嵌り込み、リミットスイッチ43のスイッチが入る場合があるため、ふた板13が正規の位置にあることを確認できないことによる。特に円周方向の隙間δ1は、可能な限り小さいことが好ましい。
【0017】
枠体41の高さHは、クランプ15のつめ受け部底面39からクランプ15の上端外壁36までの高さH1と略同一か又はそれ以上の高さであることが必要である。後述のようにリミットスイッチ43は、クランプ15のつめ19の側壁面に当接しスイッチが入るように、枠体41の比較的高い位置に取付けられる。枠体41の高さHを上記のように設定すると、枠体41の底面47がふた板13とクランプ15とで形成される凹部35の底部、つまりクランプ15のつめ受け部底面39に当接しないとリミットスイッチ43がオンとならない。枠体41の底面47が、クランプ15のつめ受け部底面39に当接した状態となるためには、ふた板13が正規の位置にあることが必要なことから、これによりふた板13が正規の位置にあることを確実に確認することができる。なお、クランプ15のつめ受け部底面39からクランプ15の上端外壁36までの高さH1は、クランプ15のつめ19の高さH3とふた板13のつめ27の高さH2とを加算した高さとほぼ同じである。
【0018】
枠体41の高さHが、クランプ15のつめ受け部底面39からクランプの上端外壁36までの高さH1を超えても、リミットスイッチ43の取付け高さを調整することで、ふた板13とクランプ15とが正規の位置にあるか否かを検出することが可能であるが、枠体41の高さHを、クランプ15のつめ受け部底面39からクランプ15の上端外壁36までの高さH1と同じとすることが好ましい。これによりふた板位置検出装置3をふた板13とクランプ15とで形成される凹部35の一つに嵌め込んだとき、枠体41の上端45とクランプ15の上端外壁36とが同一の高さとなるので、ふた板13が正規の位置あることを外部からでも容易に視認することができる。
【0019】
リミットスイッチ43の取付け位置(高さ)は、ふた板13とクランプ15とが正規の位置にあるとき形成されるふた板13とクランプ15とで形成される凹部35の一つにふた板位置検出装置3を完全に嵌め込んだとき、つまり枠体41の底面47がクランプ15のつめ受け部底面39に当接したとき、少なくともクランプ15のつめ19の範囲内にあることが必要である。リミットスイッチ43は、ローラ44が、枠体41から僅かに突出するように取付けられており、ローラ44がクランプ15のつめ19の側壁面に当接、押下されることでスイッチが入る。これにより、ふた板13とクランプ15とが正規の位置にあることを確認することができる。リミットスイッチ43の取付け位置を低くしすぎると、ふた板13とクランプ15とが正規の位置でないのにもかかわらず、リミットスイッチ43がオンとなるのでこれを防止する必要がある。これらのことからリミットスイッチ43の取付け位置(高さ)は、枠体41の底面47をクランプ15のつめ受け部底面39に当接するように枠体41を凹部35に嵌め入れたとき、ローラ44がクランプ15のつめ19の上部近傍の側壁面と当接する位置であることが、ふた板13とクランプ15とが正規の位置にあることをより確実に検出できる点から好ましい。
【0020】
取っ手42は、ふた板位置検出装置3を、ふた板13とクランプ15とで形成される凹部35に嵌め込んだり出したりするために使用するものであるが、ふた板位置検出装置3を凹部35に嵌め込むとき、上下を逆にして嵌め込むことを防止する機能を持たせることが好ましい。ふた板位置検出装置3は、枠体41の底面47がクランプ15のつめ受け部底面39に当接するように枠体41を凹部35に嵌め入れたとき、クランプ15のつめ19の上部近傍の側壁面に当接しスイッチが入る位置にリミットスイッチ43が取付けられているので、上下を逆にして凹部35に嵌入れると、枠体41が凹部35に殆ど嵌り込んでいないにもかかわらず、スイッチが入る恐れがある。例えば本実施形態のように、枠体41の高さHとクランプ15のつめ受け部底面39からクランプ15の上端外壁36までの高さH1とを同じとし、枠体41の側面の上部近傍にリミットスイッチ43を取付けると、ふた板位置検出装置3を上下反対として、ふた板13とクランプ15とで形成される凹部35の一つに嵌め込むと、枠体41が凹部35に少ししか嵌り込んでいないにもかかわらずリミットスイッチ43がオンとなってしまう。このようにふた板位置検出装置3を上下反対として嵌め込むと、ふた板13とクランプ15とが正規の位置でないときでもリミットスイッチ43がオンとなってしまう恐れがあるため、これを防止すべく取っ手42をふた板13とクランプ15とで形成される凹部35の一つに入り込まない大きさとする。このほか取っ手42の長さを、クランプ15のつめ受け部底面39からクランプ15の上端外壁36までの高さH1と同等かそれ以上としても同様の効果を得られる。
【0021】
以上のように構成される圧力容器1は、ふた板位置検出装置3を有するので、ふた板13が正規の位置にあるか否か容易に検出することが可能であり、リミットスイッチ43の信号をコネクタ46を介して取出し、圧力容器本体2を加圧する加圧ポンプ(図示を省略)の電源などと連係させることで、圧力容器1を安全に使用することができる。また本発明の圧力容器1は、ふた板13及びクランプ15を加工する必要がないので、構造が簡単で安価に製造することができる。さらに既存の圧力容器にも容易に適用することができる。
【0022】
なお本実施形態では、リミットスイッチ43のローラ44がクランプ15のつめ19の側壁面に当接、押下される位置(方向)にリミットスイッチ43を設ける例を示しているけれども、リミットスイッチ43の取付け位置(方向)は、ここに限定されるもではない。リミットスイッチ43は、ふた板13とクランプ15とが正規の位置にあることを検出するもであるから、ローラ44は、枠体41をふた板13とクランプ15とが正規の位置にあるとき形成されるふた板13とクランプ15とで形成される凹部35の一つに完全に嵌め込んだとき、凹部35を形成する壁面の上部近傍のいずれかの場所で当接、押下される位置であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の一形態としての圧力容器1であって、圧力容器本体2にふた位置検出装置3を嵌め込んでいる状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態としての圧力容器1であって、圧力容器本体2にふた位置検出装置3を嵌め込んでいる状態を示す平面図である。
【図3】図1の圧力容器本体2のふた板13の位置を検出するふた板位置検出装置3の正面図である。
【図4】図1の圧力容器本体2のふた板13の位置を検出するふた板位置検出装置3の平面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 圧力容器
2 圧力容器本体
3 ふた板位置検出装置
11 つめ付きインテグラル形急速開閉ふた装置
13 ふた板
15 クランプ
19 クランプのつめ
27 ふた板のつめ
33 つめ受け部
35 凹部
36 クランプの上端外壁
39 つめ受け部底面
41 枠体
42 取っ手
43 リミットスイッチ
47 枠体の底面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
つめ付きインテグラル形急速開閉ふた装置を備える圧力容器本体と、
該つめ付きインテグラル形急速開閉ふた装置を構成するふた板のつめが嵌り込むクランプのつめ受け部底面から該クランプの上端外壁までの高さH1と略同一か又はそれ以上の高さで、断面の大きさが、該ふた板のつめと該クランプのつめとを噛み合い面積が最大となるように噛み合わせたとき、該ふた板と該クランプとで形成される凹部の一の平面視と略同一の大きさの該凹部に嵌入可能な枠体を有し、該枠体の底面が該クランプのつめ受け部底面に当接するように該枠体を該凹部に嵌め入れたとき、該凹部を形成する壁面の上部近傍に当接しスイッチが入る該枠体の側面に取付けられたリミットスイッチ又はマイクロスイッチを有するふた板位置検出手段と、
を含むことを特徴とする圧力容器。
【請求項2】
前記ふた板位置検出手段は、前記枠体の上端部に前記凹部に嵌め込むことのできない大きさ、及び/又は前記クランプのつめ受け部底面から前記クランプの上端外壁までの高さH1と同一かそれ以上の長さの取っ手を有することを特徴とする請求項1に記載の圧力容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−303639(P2007−303639A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−135213(P2006−135213)
【出願日】平成18年5月15日(2006.5.15)
【出願人】(592148878)株式会社東洋高圧 (49)
【出願人】(301050186)ポエック株式会社 (3)
【Fターム(参考)】