説明

地中配電図管理システム

【課題】ケーブル敷設ルートを表示するケーブルルート図を提供することにより、地中線ケーブルの敷設ルートの視認性を高め、保守作業効率向上できる地中配電図管理システムを提供する。
【解決手段】地中配電図管理装置1は、画面入出力手段11と、要求データ判定手段12と、管路ルート表示手段13と、構造物ケーブルルート表示手段14と、設備データ15から構成される。管路ルート表示手段13は、配電設備の構成機器及び文字データをシンボル化して管路ルート図としてCRT装置2に表示するものである。構造物ケーブルルート表示手段14は、管路ルート図からの構造物シンボル選択によりシンボルに対応したケーブルルート図をCRT装置2に表示するものである。設備データ15は、配電設備の構成機器及び文字データを格納するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中配電設備である地中線ケーブルの管理保守の支援を行うための地中配電図管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電力会社においては、地中配電線系統およびその構成機器の情報を電子化して、設備巡視および点検などの保守業務に利用している。このうち、地中配電図管理システムにおいては、地中配電線路図を管理しており、この地中配電線路図においては、シンボルマークが用いられる図上に表示されるシンボルとしては、図2に示すように、地中配電設備の構成機器であるマンホールやハンドホールなどの構造物シンボル20〜23、管路シンボル30〜34、分岐点シンボル40〜41、設備番号等の文字データ50〜53であり、これを地形図60と重ね合わせて表示している(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−126723号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来の地中配電図管理システムにおいては、図2に示すように地下に埋設された管路ルートは確認できるものの、1つの管路区間に複数敷設され分岐点により分岐されたケーブル敷設ルートについては表示する手段がなく、把握することが困難であった。
【0004】
本発明は上述した課題を解決するために、ケーブル敷設ルートを表示するケーブルルート図を提供することにより、地中線ケーブルの敷設ルートの視認性を高め、保守作業効率向上できる地中配電図管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明は、地中配電線路図の管理を行うための各種処理手段と配電設備の構成機器及び文字データを格納する記憶手段とを備え、これらをコンピュータによって制御して所望の処理を実行する地中配電図管理システムと、前記地中配電図管理システムに対してユーザの入力指示を伝達する操作手段と前記地中配電図管理システムからのユーザに対する情報を表示する表示手段とを有する入出力装置と、を備えた地中配電図管理システムにおいて、前記地中配電図管理システムは、前記入出力装置からのユーザの操作に基づく画面入力要求と、前記入出力装置に対して画面表示要求を行う画面入出力手段と、前記画面入出力手段より受けた画面入力要求に対して、当該要求ごとに種類を判別し、所定の処理機能に対して、当該要求を伝達する要求データ判定手段と、前記記憶手段から配電設備の構成要素及び文字データを読み出し、読み出した構成要素にシンボル記号を割当て、管路ルート図を構成してこれを前記入出力装置に表示する管路ルート表示手段と、前記記憶手段には、前記シンボル記号に対応するケーブルルート図を表示するための情報が保存されており、ユーザが前記入出力装置を介して前記管路ルート図上に表示されたシンボル記号を選択すると、前記記憶手段から、当該シンボル記号に対応したケーブルルート図を構成する情報を読み出し、ケーブルルート図として前記入出力装置に表示するケーブルルート表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、地形図上に表示された管路ルート図上にて構造物設備を選択し、接続するすべてのケーブルルート図を別画面にて表示する機能により、構造物に入線している全ケーブルに対して敷設ルートが容易に把握できることにより、操作員の負担が軽減され地中線ケーブル保守作業の効率化が期待できる。
【0007】
これにより、地中線ケーブルの敷設ルートの視認性を高め、保守作業効率向上できる地中配電図管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
次に、本発明を実施するための最良の実施形態(以下「本実施形態」と呼ぶ)について図を参照して説明する。なお、また、背景技術や課題で既に説明した内容と共通の前提事項は繰り返さない。
【0009】
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
図1は、本実施形態における地中配電図管理システムの全体構成を示すブロック図である。同図において、1は、コンピュータによって構成された地中配電図管理装置であり、2は、操作部および表示部の両機能を兼ねるユーザーインターフェース(CRT装置)である。
【0010】
地中配電図管理装置1は、画面入出力部11と、要求データ判定部12と、管路ルート表示部13と、構造物ケーブルルート表示部14と、設備データ15から構成される。以下、各々について説明する。
【0011】
画面入出力部11は、入力部としてのCRT装置2から、入力を受け付ける画面入力要求と、表示装置としてのCRT装置2に対して画面表示要求を行うものである。要求データ判定部12は、画面入出力部11より受けた画面入力要求に対して要求ごとに処理判断を行うものである。
【0012】
管路ルート表示部13は、配電設備の構成機器及び文字データをシンボル化して管路ルート図としてCRT装置2に表示するものである。
【0013】
構造物ケーブルルート表示部14は、管路ルート図からの構造物シンボル選択によりシンボルに対応したケーブルルート図をCRT装置2に表示するものである。設備データ15は、配電設備の構成機器及び文字データを格納するものである。
【0014】
より具体的な構成について説明すると、管路ルート表示部13は、画面入出力部11からの要求データが初期表示要求の場合、配電設備の構成機器を表すシンボルの座標及び文字データの座標を、設備データ15に格納されたデータから読み出し、グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)により管路ルート図としてCRT表示装置2に表示するものである。
【0015】
図2に、管路ルート表示部13によって表示された管路ルート図の表示例を示す。同図に示すように、配電設備の構成機器であるマンホール及びハンドホールなどの構造物シンボルは、20〜23のように表示され、管路シンボルは管路30〜34のように表示される。また、管路の分岐を示すシンボルは分岐点40〜41のように表示される。なお、構造物シンボル20〜23ついては識別番号が付与されており、付与された番号は、文字データとして50〜53のように表示される。また、構造物20〜23及び管路30〜34、並びに分岐点40〜41及び文字データ50〜53は地形図レイヤ60の上に表示されている。
【0016】
ここで、後述する構造物ケーブルルート表示部14において、ケーブルルート図を表示するために使用する設備データ15の構成要素の一部であるケーブルデータの構成例と、構造物シンボル20に関するケーブルデータ例について、図3を用いて説明する。
【0017】
図3(a)に示すように、ケーブルデータの構成例ではケーブルデータを一意に識別するため、ケーブルデータごとに、各々ケーブル管理番号を持つ。ケーブル管理番号は、当該ケーブルデータの存在するエリアコードと連番として決定されている。ただし、あらかじめ他データとの識別を可能とするため、識別コードを用意しておく。すなわち、「ケーブル管理番号」=「エリアコード+識別番号+連番」という構成である。
【0018】
さらに、ケーブルには、その一端と他端の両端に構造物設備が接続されることから、接続する構造物設備の情報を、設備NO1、設備NO2としている。また、当該ケーブルの固有情報として製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分等のケーブル属性情報が保存されている。
【0019】
次に、図3(b)に、構造物シンボル20に関するケーブルデータ例を示す。ここで示すのは、構造物シンボル20から構造物シンボル21、22、23にそれぞれ1本ずつ敷設されていると仮定した場合の例である。同図(b)に示すように、この場合、ケーブル管理番号12310001は、構造物シンボル20から構造物シンボル21に敷設されているケーブルであり、ケーブル管理番号12310002については、構造物シンボル20から構造物シンボル22に敷設されているケーブルであり、ケーブル管理番号12310003は、構造物シンボル20から構造物シンボル23に敷設されているケーブルを示している。
【0020】
[1−2.作用]
以上のような構成からなる本実施形態の地中配電図管理装置は、概略的には、次のように作用する。すなわち、管路ルート表示部13は、配電設備の構成機器及び文字データをシンボル化して管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。そして、入力部であるCRT表示装置2に表示された構成機器シンボルである構造物シンボルを指定すると、本実施形態における特徴的構成である構造物ケーブルルート表示部14は、CRT表示装置2の同一画面上にその構造物シンボルに接続するすべてのケーブルルート図を表示する。
【0021】
より具体的な作用について、図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、図2に示す管路ルート図上の構造物シンボル20が、ユーザにより入力部としてのCRT装置2において選択されると、画面入出力部11が入力情報を受け取り、要求データ判定部12に情報が渡される。これに基づいて、要求データ判定部12は、構造物シンボルを選択したことを判断する。
【0022】
上記のようにして、要求データ判定部12が、構造物シンボルが選択されたことを検出した場合には、構造物ケーブルルート表示部14内で図4の動作を開始する(START)。
【0023】
構造物ケーブルルート表示部14は、選択構造物に関するケーブルデータを設備データ15の構成要素であるケーブルデータの設備NO1および設備NO2の項目から検索し、入線するケーブルデータを取得する(S401)。
【0024】
S401において、検索された選択構造物に入線するケーブルデータより、構造物ケーブルルート表示部14は、ケーブルにて接続されている相手側の構造物データをケーブルデータの構成要素である設備NO1および設備NO2より検索する(S402)。
【0025】
S401及びS402の検索結果より、構造物ケーブルルート表示部14は、選択構造物に関するケーブル本数を取得する(S403)。また、S401及びS402の検索結果より、ケーブルデータの構成要素である設備NO1および設備NO2を比較し、同一構造物間のケーブルルートの検索を行う(S404)。
【0026】
以上のような処理により、ユーザにより入力部としてのCRT装置2により選択された構造物に接続するケーブルの本数およびケーブルのルートが特定されるが、構造物ケーブルルート表示部14は、これらの情報に基づいてケーブルルート図の表示を行う(S405)。
【0027】
上記のようなS401〜S405の処理により、構造物ケーブルルート表示部14により表示されたケーブルルート図の表示例を図5に示す。同図に示すように、操作員は、CRT表示装置2に管路ルート図が表示されている状態で構造物20を選択することにより、別ウィンドウにてケーブルルート図が表示される。同図において、構造物20が選択されたシンボルであり、ケーブルが複数入線された状態が表示される。
【0028】
この場合、構造物設備のシンボルサイズを拡大表示することにより、ケーブルの接続が表現できる。また、構造物21〜23についてはケーブルがそれぞれ1本ずつ入線されているので構造物シンボルは管路ルート図にて表示されている大きさと同様に表示する。
【0029】
また、これら構造物シンボルの中心座標は、管路ルート図にて表示した座標にて表示する。ケーブルの表示については両端構造物のみを表示し、管路ルート図にて表示していた分岐点40〜41は表示しない。ただし、分岐点40〜41上ではケーブルが交差し、表示が煩雑になることから、それぞれのケーブル間の間隔をあらかじめ定義することにより、ケーブルの交差を防ぎ、ケーブルルート図の表示が可能となる。
【0030】
[1−3.効果]
以上のように、地形図上に表示された管路ルート図上にて構造物設備を選択し、接続するすべてのケーブルルート図を別画面にて表示する機能により、構造物に入線している全ケーブルに対して敷設ルートが容易に把握できることにより、操作員の負担が軽減され地中線ケーブル保守作業の効率化が期待できる。
【0031】
[2.第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図6を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する場合がある。
【0032】
[2−1.構成]
本実施形態では、第1の実施形態における構成要素である構造物ケーブルルート表示部14について、図6に示すように、管路ケーブルルート表示部16として構成を変更している。この管路ケーブルルート表示部16は、管路ルート図からの管路シンボル選択により管路シンボルに対応したケーブルルート図として、CRT装置2に表示するものである。
【0033】
本実施形態においては、管路ケーブルルート表示部16は、配電設備の構成機器及び文字データをシンボル化して、管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。すなわち、ユーザが、CRT装置2において、CRT表示装置2に表示された構成機器のシンボルである管路シンボルを指定すると、管路ケーブルルート表示部16は、図10に示すように、CRT表示装置2の同一画面上に、その管路区間に敷設のケーブルルート図を表示するものである。
【0034】
ここで、管路ケーブルルート表示部16にてケーブルルート図を表示するために使用する設備データ15の構成要素の一部である「管路データの構成例」と、「管路データ例」について図7を用いて説明する。
【0035】
まず、図7(a)に示すように、「管路データの構成例」については、管路を一意に識別する為に管路管理番号を持ち、番号付けの取り決めとしてケーブルデータと同様に存在するエリアコードと識別コードと連番にて決定している。また、管路には両端の構造物設備および分岐点が存在することから、接続する分岐点番号の情報を分岐点NO1、分岐点NO2として格納している。また、分岐点上に構造物設備が存在する場合には、設備NO1、設備NO2に当該設備NOが保存されている。
【0036】
次に、「管路データ例」について、図7(b)を用いて説明する。同図において、管路管理番号12320001は、管路シンボル30に関するデータであり、管路管理番号12320002は、管路シンボル31に関するデータである。また、管路管理番号12320003は、管路シンボル34に関するデータであり、管路管理番号12320004は、管路シンボル33に関するデータであり、管路管理番号12320005は、管路シンボル32に関するデータを示している。
【0037】
さらに、後述する管路ケーブルルート表示部16にてケーブルルート図を表示するために使用する設備データ15の構成要素の一部である「区間ケーブルデータ」の構成例と、構造物シンボル20から構造物シンボル22に敷設された「ケーブルの区間ケーブルデータ例」について図8を用いて説明する。
【0038】
図8(a)に示すように、「区間ケーブルデータ」は、ケーブル管理番号と、管路管理番号、および分岐点NOを持つことによりケーブルデータと管路データの対応付けが可能となるようになっており、同図(b)に示すように、構造物シンボル20から構造物シンボル22に敷設されたケーブルについては図8に示すデータ例のように保存されている。
【0039】
[2−2.作用]
次に、本実施形態におけるケーブルルート図を表示するまでの動作について説明する。ユーザが、入力部としてのCRT装置2を介して、図2に示す管路ルート図上の管路シンボル34を選択すると、画面入出力部11が入力情報を受け取り、要求データ判定部12に情報が渡され、これに基づいて、要求データ判定部12は、管路シンボルを選択したことを判断する。
【0040】
要求データ判定部12において選択されたと判定したシンボルが、管路シンボルだった場合は、管路ケーブルルート表示部16が図9のフローチャートに示す動作を開始する(START)。
【0041】
まず、管路ケーブルルート表示部16は、管路シンボル34に関する情報を設備データ15の構成要素である「管路データ」(図7参照)から検索し、管路管理番号と分岐点NO1と分岐点NO2の情報を取得する(S901)。管路ケーブルルート表示部16は、S901の検索結果により取得した管路管理番号が存在する区間ケーブル情報を、設備データ15の構成要素である「区間ケーブルデータ」(図8参照)から検索し、ケーブル管理番号を取得する(S902)。管路ケーブルルート表示部16は、S902の検索結果にて取得したケーブル管理番号と、同一番号の「区間ケーブル」情報を検索する(S903)。
【0042】
以上のような処理により、CRT装置2を介してユーザから選択された管路シンボル34に敷設するケーブルの管路ルートが特定されるが、管路ケーブルルート表示部16は、これらの情報によりケーブルルート図の表示を行う(S904)。
【0043】
図10に、管路ケーブルルート表示部16により表示されたケーブルルート図の表示例を示す。図10に例示されるように、CRT表示装置2に管路ルート図が表示されている状態で、ユーザが管路シンボル34を選択することにより、別ウィンドウにてケーブルルート図が表示される。この図によれば、別ウィンドウで表示されるのは、管路シンボル34が選択されたシンボルであり、これにより選択した管路区間のケーブルの入線状況の把握が可能である。
【0044】
[2−3.効果]
以上のように、地形図上に表示された管路ルート図上にて管路設備を選択し、管路に敷設されている全てのケーブルルート図が確認できるため、操作員の負担が軽減され地中線ケーブル保守作業の効率化が期待できる。
【0045】
[3.第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について図11を用いて説明する。なお、上記各実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する場合がある。
【0046】
[3−1.構成]
本実施形態では、第1の実施形態の構成要素である画面入出力部11および要求データ判定部12および管路ルート表示部13に加えて、管路ルート強調表示部17を追加して構成している。この管路ルート強調表示部17は、製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分などのケーブル属性情報を指定することにより管路ルート図上で対象ケーブルルートが敷設されている管路ルートを強調してCRT装置2に表示するものである。
【0047】
[3−2.作用]
本実施形態においては、管路ルート表示部は、配電設備の構成機器及び文字データをシンボル化して管路ルート図としてCRT表示装置に表示する。そして、入力部としてのCRT装置2により、製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分などのケーブル属性情報を指定することにより、管路ルート図上で対象ケーブルルートが敷設されている管路ルートを強調してCRT装置2に表示する。
【0048】
以下、第1の実施形態で説明した内容と同様に、管路ルート表示部13が、グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)により管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。続いて、図13に示すように、管路ルート表示部13により、製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区等のケーブルデータに保存済のケーブル属性情報について指定するためのケーブル属性情報指定画面が表示される。
【0049】
ユーザは、CRT装置2を介して図13に示すケーブル属性情報指定画面において、製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区等のケーブルデータに保存済のケーブル属性情報を指定する。
【0050】
画面入出力部11はこれを受け、要求データ判定部12に伝達する。要求データ判定部12が、画面入出力部11からの情報に基づいて、ケーブル属性情報が指定されたことを判定した場合には、管路ルート表示部13を起動し、指定されたデータがケーブル属性情報であれば、管路ルート強調表示部17が、図12のフローチャートに示す動作を開始する(START)。
【0051】
管路ルート強調表示部17は、図13に示すケーブル属性情報指定画面から指定された、製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分が存在するケーブルデータのレコードを検索する(S1201)。S1201の検索結果から、管路ルート強調表示部17は、ケーブル管理番号を持つ設備データ15内の図8に示す区間ケーブルデータを取得する(S1202)。
【0052】
S1202の検索にて得られた区間ケーブルデータから、管路ルート強調表示部17は、管路管理番号を取得する(S1203)。S1203にて取得した管路管理番号について、管路ルート強調表示部17は、管路ルート図上に強調処理を行う(S1204)。
【0053】
以上より、図13に管路ルート図上に強調した表示例を示す。なお、本実施形態においては、説明の便宜上、管路ルートを太字にして表しているが、実際には、表示色を変更することにより、表すことでより視覚的に強調された表示態様とすることが可能である。また、本実施形態における「強調」とは、図13に示すように、太字表示を行うほか、表示色を変更する態様など、他の管路ルートとの区別できる態様で表すあらゆる態様を包含するものである。
【0054】
このように、ユーザがCRT装置2を介して図13に示すケーブル属性情報指定画面において、製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区等のケーブルデータに保存済のケーブル属性情報を指定することにより、CRT表示装置2に管路ルート図が表示されている状態で、対象ケーブルが敷設されている管路ルートのみを強調して表示されるようになる。
【0055】
[3−3.効果]
以上のように、ユーザがCRT装置2を介して製造年月、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分等のケーブル属性情報を指定することにより、地形図上に表示された管路ルート図上にて指定されたケーブル属性情報を持つケーブルのケーブルルートが容易に確認できるようになる。
【0056】
[4.第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について図14を用いて説明する。なお、上記各実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する場合がある。
【0057】
[4−1.構成]
本実施形態では、第1の実施形態の構成要素である構造物ケーブルルート表示部13を、ケーブル属性情報表示部18に置換して構成している。ケーブル属性情報表示部18は、エリアコードを指定することにより対象エリアのケーブルの製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分などの属性情報を一覧表示するものである。
【0058】
[4−2.作用]
本実施形態においては、図14に示すように、管路ルート表示部13は、配電設備の構成機器及び文字データをシンボル化して、管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。そして、ユーザが、CRT装置2を介して、エリアコードを指定することによりケーブル属性情報表示部18は、対象エリアに存在するケーブルデータを抽出し、図16に示すように、CRT表示装置2にケーブル属性情報一覧画面を表示する。
【0059】
以下、第1の実施形態で説明した内容と同様に、管路ルート表示部13が、管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。続いて、ユーザが、CRT装置2を介してエリアコードを指定する。画面入出力部11はこれを受け、要求データ判定部12に伝達する。要求データ判定部12が、画面入出力部11からの情報に基づいて、エリアコードが指定されたことを判定した場合に、ケーブル属性情報表示部18が、図15のフローチャートに示す動作を開始する(START)。
【0060】
ケーブル属性情報表示部18は、画面入出力部11にて指定されたエリアコード123を抽出する(S1501)。ケーブル属性情報表示部18は、設備データ15からエリアコード123を持つケーブルデータの検索を行う(S1502)。S1501及び1502の処理により、画面入出力部11から指定されたエリアコードを持つケーブルデータが検索されると、ケーブル属性情報表示部18は、これらの情報に基づいて、図16に示すようにケーブル属性情報一覧画面を表示する(S1503)。
【0061】
[4−3.効果]
以上のように、エリアコードを指定することにより対象エリアに存在するケーブル情報を一覧表示することが可能となり、同型機器対策等の保守点検情報において有用なシステムを提供することが可能となる。
【0062】
[5.第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について図17を用いて説明する。なお、上記各実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する場合がある場合がある。
【0063】
[5−1.構成]
本実施形態では、第4の実施形態の構成に加えて、ケーブル属性情報アラーム表示部19を設けて構成している。このケーブル属性情報アラーム表示部19は、ケーブル属性情報一覧画面にて製造年月および設置年月等の情報とあらかじめ設備データ15に保存されているケーブル仕様毎の耐久年月、保守年月等を耐用基準値とし、製造年月および設置年月を含む前記ケーブル属性情報と、基準値情報とを比較し、耐用基準値を超過しているケーブルについて、強調表示を行うアラーム表示を行う手段である。
【0064】
[5−2.作用]
図17に示すように、第5の実施形態においては、第4の実施形態同様、管路ルート表示部13は、配電設備の構成機器及び文字データをシンボル化して、管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。ユーザは、CRT装置2を介して、エリアコードを指定することによりケーブル属性情報表示部18は対象エリアに存在するケーブルデータを抽出し、CRT表示装置2にケーブル属性情報一覧画面を表示する。さらに、ケーブル属性情報一覧画面に表示されているケーブルにおいて、製造年月経過年および設置年月経過年で基準値情報より超過しているケーブルがあれば、管路ルート強調表示部17が、これを判別し、ケーブル属性情報一覧画面にて強調表示する。
【0065】
以下、第4の実施形態と同様に、管路ルート表示部13が、管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。続いて、ユーザが、CRT装置2を介してエリアコードを指定する。画面入出力部11はこれを受け、要求データ判定部12に伝達する。要求データ判定部12が、画面入出力部11からの情報に基づいて、エリアコードが指定されたことを判定した場合に、ケーブル属性情報表示部18を起動する。
【0066】
ケーブル属性情報表示部18は、図3に示す、ケーブルデータのケーブル管理番号のエリアコードを抽出し、画面入出力部11により指定されたエリアコードと同様のケーブルデータを抽出し、これに基づいて、ケーブル属性情報アラーム表示部19が、図18のフローチャートに示される動作を開始する(START)。
【0067】
まず、ケーブル属性情報アラーム表示部19は、あらかじめ設備データ15に保存しているケーブル仕様毎の耐久年月、保守年月の情報を取得する(S1801)。次に、ケーブル属性情報アラーム表示部19は、上記本実施形態の処理を開始(START)するまで処理により、抽出されたケーブルデータの製造年、設置年月、ケーブル仕様を抽出する(S1802)。
【0068】
ケーブル属性情報アラーム表示部19は、S1801にて取得された耐久年月、保守年月とS1802にて取得された製造年、設置年月の比較を行い、S1802にて取得された情報がS1801にて取得された情報を超過していないかの判断を行う(S1803)。ケーブル属性情報アラーム表示部19は、S1803にてケーブル仕様毎の耐久年月、保守年月を超過しているケーブルが検索された場合には、図19に示すように、ケーブル属性情報画面にて、当該超過しているケーブルについて、強調表示することにより、アラーム表示とする(S1804)。
【0069】
[5−3.効果]
以上のように、ケーブル属性情報一覧画面上にてケーブル耐久年月、保守年月等の情報より基準値を超過しているケーブルに対して、ケーブル属性情報アラーム表示部19がアラーム表示を行うことにより、耐用基準値を超過したケーブルの視認が容易となり、ケーブルの保守点検作業効率向上が期待できる。
【0070】
[6.第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について図20を用いて説明する。なお、上記各実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する場合がある。
【0071】
[6−1.構成]
本実施形態では、第5の実施形態の構成に加えて、管路ルート強調表示部17を設けて構成した。この管路ルート強調表示部17は、ユーザがケーブル属性情報一覧画面にてケーブルを指定することにより、対象ケーブルルートが敷設されている管路ルートを強調してCRT装置2に表示する手段である。
【0072】
[6−2.作用]
本実施形態においては、管路ルート表示部は、配電設備の構成機器及び文字データをシンボル化して管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。そして、ユーザがCRT装置2を介して、エリアコードを指定することによりケーブル属性情報表示部18は対象エリアに存在するケーブルデータを抽出し、CRT表示装置2に一覧表示する。ケーブル属性情報一覧画面上にて、ユーザが、管路ルート表示対象ケーブルを指定することにより、管路ルート強調表示部17は、対象のケーブルルートを管路ルート図にて強調表示するものである。
【0073】
以下、第5の実施形態と同様に、管路ルート表示部13が、管路ルート図としてCRT表示装置2に表示する。続いて、ユーザが、CRT装置2を介してエリアコードを指定する。画面入出力部11はこれを受け、要求データ判定部12に伝達する。要求データ判定部12が、画面入出力部11からの情報に基づいて、エリアコードが指定されたことを判定した場合に、ケーブル属性情報表示部18を起動する。
【0074】
ケーブル属性情報表示部18は、図3に示す、ケーブルデータのケーブル管理番号のエリアコードを抽出し、画面入出力部11により指定されたエリアコードと同様のケーブルデータを抽出し、ケーブル属性情報一覧画面を表示する。
【0075】
ユーザが、CRT装置2を介して、図22に示す、ケーブル属性情報一覧画面上のチェックボックスを押下すると、管路ルート強調表示部17は、図21のフローチャートに示す動作を開始する(START)。
【0076】
まず、管路ルート強調表示部17は、ケーブル属性情報一覧画面上でチェックボックスにて指定されたケーブル管理番号を取得する(S2101)。管路ルート強調表示部17は、S2101にて取得されたケーブル管理番号を持つ設備データ15内の図8に示す区間ケーブルデータを取得する(S2102)。
【0077】
管路ルート強調表示部17は、S2102にて取得された区間ケーブルデータから管路管理番号を取得する(S2103)。管路ルート強調表示部17は、S2103にてケーブル属性情報一覧画面上のチェックボックスにて指定されたケーブルデータに関する管路データが抽出された場合には、図22に示すように、これらの情報に基づいて管路ルートを管路ルート図上に強調表示する(S2104)。
【0078】
[6−3.効果]
以上のように、ユーザが、CRT装置2に表示されたケーブル属性情報一覧画面上にてケーブルを指定することにより、管路ルート強調表示部17は、当該ケーブルが敷設されている管路ルートを強調表示する。これにより参照したいケーブル敷設ルートの視認性が高まり、ケーブル保守作業の効率化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の第1の実施形態における地中配電図管理システムの全体構成図
【図2】本発明の第1の実施形態における管路ルート図表示画面例を示す図
【図3】本発明の第1の実施形態におけるケーブルデータの構成を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態における構造物選択時のケーブルルート表示の動作を示す流れ図
【図5】本発明の第1の実施形態の構造物選択時のケーブルルート表示画面例を示す図
【図6】本発明の第2の実施形態における地中配電図管理システムの全体構成図
【図7】本発明の第2の実施形態における管路データの構成を示す図
【図8】本発明の第2の実施形態における区間ケーブルデータの構成を示す図
【図9】本発明の第2の実施形態における管路選択時のケーブルルート表示の動作を示す流れ図
【図10】本発明の第2の実施形態における管路選択時のケーブルルート表示画面例を示す図
【図11】本発明の第3の実施形態における地中配電図管理システムの全体構成図
【図12】本発明の第3の実施形態におけるケーブル属性情報指定時の管路ルート図強調表示の動作を示す流れ図
【図13】本発明の第3の実施形態におけるケーブル属性情報指定時の管路ルート強調表示画面例を示す図
【図14】本発明の第4の実施形態における地中配電図管理システムの全体構成図
【図15】本発明の第4の実施形態のエリアコード指定時のケーブル属性情報一覧画面表示の動作を示す流れ図
【図16】本発明の第4の実施形態のケーブル属性情報一覧表示画面例を示す図
【図17】本発明の第5の実施形態における地中配電図管理システムの全体構成図
【図18】本発明の第5の実施形態のケーブル属性情報一覧画面におけるアラーム表示の動作を示す流れ図
【図19】本発明の第5の実施形態におけるケーブル属性情報一覧画面のアラーム表示画面例を示す図
【図20】本発明の第6の実施形態における地中配電図管理システムの全体構成図
【図21】本発明の第6の実施形態におけるケーブル属性情報一覧からケーブル指定時の管路ルート図強調表示の動作を示す流れ図
【図22】本発明の第6の実施形態のケーブル属性情報一覧画面からの管路ルート強調表示画面例を示す図
【符号の説明】
【0080】
1…地中配電図管理装置
2…CRT表示装置
11…画面入出力部
12…要求データ判定処理
13…管路ルート表示部
14…構造物ケーブルルート表示部
15…設備データ
16…管路ケーブルルート表示部
17…管路ルート強調表示部
18…ケーブル属性情報表示部
19…ケーブル属性情報アラーム表示部
20〜23…構造物シンボル
30〜34…管路シンボル
40〜41…分岐点シンボル
50〜53…文字シンボル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中配電線路図の管理を行うための各種処理手段と配電設備の構成機器及び文字データを格納する記憶手段とを備え、これらをコンピュータによって制御して所望の処理を実行する地中配電図管理システムと、前記地中配電図管理システムに対してユーザの入力指示を伝達する操作手段と前記地中配電図管理システムからのユーザに対する情報を表示する表示手段とを有する入出力装置と、を備えた地中配電図管理システムにおいて、
前記地中配電図管理システムは、
前記入出力装置からのユーザの操作に基づく画面入力要求と、前記入出力装置に対して画面表示要求を行う画面入出力手段と、
前記画面入出力手段より受けた画面入力要求に対して、当該要求ごとに種類を判別し、所定の処理機能に対して、当該要求を伝達する要求データ判定手段と、
前記記憶手段から配電設備の構成要素及び文字データを読み出し、読み出した構成要素にシンボル記号を割当て、管路ルート図を構成してこれを前記入出力装置に表示する管路ルート表示手段と、
前記記憶手段には、前記シンボル記号に対応するケーブルルート図を表示するための情報が保存されており、ユーザが前記入出力装置を介して前記管路ルート図上に表示されたシンボル記号を選択すると、前記記憶手段から、当該シンボル記号に対応したケーブルルート図を構成する情報を読み出し、ケーブルルート図として前記入出力装置に表示するケーブルルート表示手段と、
を備えたことを特徴とする地中配電図管理システム。
【請求項2】
前記シンボル記号が割り当てられる構成要素として、配電設備の構成機器である構造物を含み、
前記ケーブルルート表示手段は、前記構造物に関するケーブルルート図を表示するものであることを特徴とする請求項1記載の地中配電図管理システム。
【請求項3】
前記記憶手段に保存された構造物に関するケーブルデータには、ケーブルの一端と他端に接続された構造物を第1の設備と第2の設備とし、当該ケーブルの固有情報として製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分を含むケーブル属性情報を含み、
前記ケーブルルート表示手段は、選択されるシンボル記号に対応する構造物に入線するケーブルデータを前記記憶手段より取得し、前記取得したケーブルデータより、当該ケーブルに接続されている相手側の構造物データを前記記憶手段より検索し、当該構造物に入線するケーブル本数を取得し、前記相手側の構造物データから同一構造物間のケーブルルートを特定し、当該特定された構造物について、ケーブルルート図の表示を行うことを特徴とする請求項2記載の地中配電図管理システム。
【請求項4】
前記シンボル記号が割り当てられる構成要素として、配電設備の構成機器である管路を含み、
前記ケーブルルート表示手段は、前記管路に関するケーブルルート図を表示するものであることを特徴とする請求項1記載の地中配電図管理システム。
【請求項5】
前記記憶手段に保存された管路に関するケーブルデータは、各管路に割り当てられるシンボルごとに、管路管理番号と管路の両端に存在する構造物又は分岐点に関する情報とからなる管路データと、前記管路管理番号とケーブル管理番号とを対応させたケーブルデータと、を含み、
前記ケーブルルート表示手段は、選択されるシンボル記号に対応する管路における管路管理番号と管路の両端に存在する構造物又は分岐点に関する情報とを前記記憶手段の管路データより取得し、前記管路管理番号を含むケーブル管理番号を前記記憶手段のケーブルデータより取得し、取得したケーブル管理番号と同一のケーブル管理番号を有するケーブルを特定し、当該特定されたケーブルについて、ケーブルルート図を表示することを特徴とする請求項4記載の地中配電図管理システム。
【請求項6】
前記記憶手段に保存されたケーブルデータには、ケーブルの固有情報として製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分を含むケーブル属性情報を含み、
ユーザが、前記入出力手段を介して、当該ケーブルの属性情報を指定することにより、管路ルート図上で、当該属性を含むケーブルが敷設されている管路ルートを抽出し、強調して前記入出力装置に表示する管路ルート強調表示手段を備えることを特徴とする請求項1,4又は5記載の地中配電図管理システム。
【請求項7】
地中配電線路図の管理を行うための各種処理手段と配電設備の構成機器及び文字データを格納する記憶手段とを備え、これらをコンピュータによって制御して所望の処理を実行する地中配電図管理システムと、前記地中配電図管理システムに対してユーザの入力指示を伝達する操作手段と前記地中配電図管理システムからのユーザに対する情報を表示する表示手段とを有する入出力装置と、を備えた地中配電図管理システムにおいて、
前記地中配電図管理システムは、
前記入出力装置からのユーザの操作に基づく画面入力要求と、前記入出力装置に対して画面表示要求を行う画面入出力手段と、
前記画面入出力手段より受けた画面入力要求に対して、当該要求ごとに種類を判別し、所定の処理機能に対して、当該要求を伝達する要求データ判定手段と、
前記記憶手段から配電設備の構成要素及び文字データを読み出し、読み出した構成要素にシンボル記号を割当て、管路ルート図を構成してこれを前記入出力装置に表示する管路ルート表示手段と、
前記記憶手段に保存されたケーブルデータには、ケーブルの固有情報として製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分を含むケーブル属性情報と、ケーブルのエリアコードを含み、
ユーザが、前記入出力手段を介して、当該ケーブルのエリアコードを指定することにより対象エリアにおけるケーブルの属性情報を、一覧表示するケーブル属性情報表示手段を備えることを特徴とする地中配電図管理システム。
【請求項8】
地中配電線路図の管理を行うための各種処理手段と配電設備の構成機器及び文字データを格納する記憶手段とを備え、これらをコンピュータによって制御して所望の処理を実行する地中配電図管理システムと、前記地中配電図管理システムに対してユーザの入力指示を伝達する操作手段と前記地中配電図管理システムからのユーザに対する情報を表示する表示手段とを有する入出力装置と、を備えた地中配電図管理システムにおいて、
前記地中配電図管理システムは、
前記入出力装置からのユーザの操作に基づく画面入力要求と、前記入出力装置に対して画面表示要求を行う画面入出力手段と、
前記画面入出力手段より受けた画面入力要求に対して、当該要求ごとに種類を判別し、所定の処理機能に対して、当該要求を伝達する要求データ判定手段と、
前記記憶手段から配電設備の構成要素及び文字データを読み出し、読み出した構成要素にシンボル記号を割当て、管路ルート図を構成してこれを前記入出力装置に表示する管路ルート表示手段と、
前記記憶手段に保存されたケーブルデータには、ケーブルの固有情報として製造年、設置年月、ケーブル仕様、電圧区分を含むケーブル属性情報と、ケーブルのエリアコードと、さらに、ケーブル仕様ごとの耐久年月、保守年月を含む耐用基準値からなる基準値情報と、を含み、
ユーザが、前記入出力手段を介して、当該ケーブルのエリアコードを指定することにより対象エリアにおけるケーブルの属性情報を、一覧表示するケーブル属性情報表示手段と、
一覧表示されたケーブルのうち、製造年月および設置年月を含む前記ケーブル属性情報と、前記基準値情報とを比較し、前記耐用基準値を超過しているケーブルについて、強調表示を行うアラーム表示を行うケーブル属性情報アラーム表示手段を備えることを特徴とする地中配電図管理システム。
【請求項9】
ユーザが、前記入出力手段を介して、当該ケーブルの属性情報を指定することにより、管路ルート図上で、当該属性を含むケーブルが敷設されている管路ルートを抽出し、前記管路ルートを前記入出力装置に強調して表示する管路ルート強調表示手段を備えることを特徴とする請求項8記載の地中配電図管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−288895(P2009−288895A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−138589(P2008−138589)
【出願日】平成20年5月27日(2008.5.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】