説明

地盤の液状化防止方法

【課題】
地盤内に空気を送気する液状化防止方法に関して、対象地盤に空気を均一に拡散させると共に、空気の送気に要する時間を短縮すること。
【解決手段】
地上から空気を送気する配管を地盤内に延設し、前記地盤の地表部に気密性材料を覆設し、スーパーウェルポイント工法により地下水を揚水すると同時に前記地盤内の周辺域をほぼ真空状態にし、前記配管を通じて空気を前記地盤内に送気した後、自然地下水位まで前記地盤内の地下水を復水する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設分野の土壌改良技術における地盤の液状化防止対策であって、地上部から地盤内部に空気などの気体を送気することで前記地盤の強度を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地盤改良により地盤の強度増加を図る方法としては、(1)セメント系材料などの薬液を地盤内に注入することで化学的な処理をもって地盤を固化させる方法、(2)地盤内の地下水を排水することで地盤の土粒子相互の摩擦力を増大させる方法、(3)地盤に強力な振動などを付与し締め固める方法、(4)対象となる土壌を掘削排土し良質な土砂または改良土に置換する方法、および(5)地盤内に空気などの気体を送気し地下水中の空気含有量を増大させることで地盤の飽和度を低下させて土粒子間に存在する間隙水の水圧上昇を抑制し土粒子間摩擦力の低減を回避することで液状化を防止する方法などがある。
【0003】
本発明は前記(5)の方法に該当し、従来例では地下水の排水工程において地盤内に送気する空気量に従って、地下水頭を維持すべく水頭差相当となる地下水の余剰分を排水する方法に留まっていた(例えば、特許文献1〜2)。
【0004】
【特許文献1】特願2004−124692号公報
【特許文献2】特願平10−338939号公報
【特許文献3】特開2000− 27170号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記の従来技術では、地盤内に送気される空気(気体)が液状化防止を目的とする対象地盤に対して地盤内部に均一に拡散しているか不明確な要素を有し、かつ液状化防止策の事後に確認調査を行うとすればその分の工費負担が増加し、また事後に地盤内部を経時計測でモニタリングする方法を採ればその分の工期延長に繋がる。
【0006】
さらに、従来方法では、地上部から地盤内に前記地盤内の地下水相当圧力の空気に代表される圧縮気体を送気する方法が採用されていたが、施工規模によるものの、送気開始から送気完了までに時間を要する点において短期施工が要求された場合には不向きである。
【0007】
そこで、本発明は上述した問題点を鑑みて案出されたものであり、空気のみを地盤内に送気するのではなく、地盤内に存在する地下水と空気との両方について必要量を短時間で一時的に排出し、前記排出後、速やかに復水する方法とすることで、工費の低減、工期の短縮、および地盤内への空気の拡散を迅速かつ均一に施工する方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は次のように構成される。
【0009】
本発明に係る地盤の液状化防止方法は、地上から空気を送気する配管を地盤内に延設する工程と、スーパーウェルポイント工法により前記地盤内の近傍の地下水を揚水すると同時に前記地盤内の周辺域を減圧し、前記地盤内をほぼ真空状態にする工程と、地上から前記地盤内に前記配管を通じて空気を送気する工程と、自然地下水位まで前記地盤内の地下水を復水する工程とを有することを特徴とする(先述、特許文献3に記載の装置を利用する)。
【0010】
また、地盤内の周辺域を減圧し、前記地盤内をほぼ真空状態にする工程において、予め前記地盤の地表部に気密性材料を覆設することを特徴とする。
【0011】
また、地上から地盤内に配管を通じて空気を送気する工程において、前記地盤内及び地上との内外圧力差による自然給気で空気を送気することを特徴とする。
【0012】
また、地盤内及び地上との内外圧力差による自然給気の空気の送気に引き続いて、配管に接続される空気圧縮機により強制的に空気を送気することを特徴とする。
【0013】
地盤内に空気を送気する配管を鉛直方向または水平方向に延設することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、地盤内に送気される空気(気体)が液状化防止を目的とする対象地盤に対して地盤内部に均一に拡散させることを可能とするため、液状化防止策の事後に確認調査が不要となるため工費低減に繋がり、さらに地盤内部を経時計測が不要となるため工期短縮をなす。
【0015】
さらに、地盤内に圧縮空気(気体)を送気することなく地盤内外の圧力差を利用して空気を送気するため、送気開始から送気完了までを短時間の内に終了させることが可能となり、短期施工に有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態として、地下水の揚水方法として揚水効率の高いスーパーウェルポイント工法の採用を基に、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態の地盤の液状化防止方法を示すフローチャートである。図1に示すように、本実施形態の地盤の液状化防止方法においては、先ず、準備工として、対象地盤を囲繞するように遮水壁を構築し(ステップS1)、井戸(スーパーウェルポイント)を設置し(ステップS2)、地上及び地盤内に送気設備を設置し(ステップS3)、地表部に気密シートを覆設し(ステップS4)、ステップS2で設置したスーパーウェルポイントにより地盤の地下水の揚水及び空気泡を脱気し(ステップS5)、ステップS3で設置した送気設備により地盤内に空気を送気する(ステップS6)。次いで、ステップS4で覆設した気密シートを撤去し(ステップS7)、ステップS3で設置した送気設備を撤去し(ステップS8)、地盤の地下水を自然水位まで復水する(ステップS9)。最後に、ステップS2で設置した井戸を撤去し(ステップS10)、ステップS1で構築した遮水壁を撤去する(ステップS11)手順となる。ただし、対象とする地盤の構造及び地上部に存在する構造物や地表面の状態などによっては、ステップS1、ステップS3、及びそれぞれこれらに対応するステップS8、ステップS11を省略可能な例もある。以下、上述した各工程について詳細に説明し、続いて地盤内部の状態変化について説明する。
【0017】
ステップS1:遮水壁構築
図2に示すように、まず液状化防止の対象となる地盤1bを囲繞するように、必要深さまで鋼矢板などで遮水壁4aを地上部から施工し構築する。この際、遮水壁4aの天端高さは地表面1aから突出するように構築し、かつ遮水壁4aを構成する鋼矢板などの部材相互間では遮水性が確保されているものとする。
【0018】
ステップS2:井戸(スーパーウェルポイント)設置
次に、ステップS1において構築された遮水壁4aの内部に必要本数の井戸(スーパーウェルポイント)2を設置する。
【0019】
ここで、図8に示すように、井戸(スーパーウェルポイント)2は、ケーシング2a、気密蓋2b、ストレーナ2c、土砂ピット2d、揚水ポンプ2e、排水ポンプ2f、真空ポンプ2g、配管2h,2i、及び水槽2jを主要構成部材としてなる、井戸2内への収水機能と井戸2外への揚水機能とを独立した真空ポンプ2g及び揚水ポンプ2eで満足させる大容量かつ高揚程型の揚水システムであり、本出願人により提案されたものである(特許文献3参照)。ここで、図8は地下水面1cの低下の状態を現し、図面内の矢印は地下水及び空気の流れ方向を示している。また、図2においては、図8に記載の地上設備及び井戸2の構成要素を省略して記載している。
【0020】
ステップS3:送気設備設置
次に、図2に示すように、ステップS1において構築された遮水壁4aの内部に必要本数の有孔配管3aをボーリング工等の穿孔削孔方法を用いて設置し、有孔配管3aの上端部には配管3b,3b及びバルブ3cを設備し、地上からの空気導入路として機能させる送気設備3を構成する。なお、配管3bの地上側端末には、別途に空気を乾燥させるドライヤや圧縮空気を製造する空気圧縮機などを接続することも可能である(図示は省略する)。また、送気設備3の設置段階ではバルブ3cを閉止しておく。ここで、矢印は地上部から、及び地盤1bへの空気の流れ方向を示している。
【0021】
ステップS4:気密シート覆設
続いて、ステップS1において構築された遮水壁4aで囲繞された液状化防止の対象となる地盤1bの地表面1aに気密性材料となるポリエチレンシートなどの気密シート4bを覆設し、気密シート4bの端部及び有孔配管3aや井戸2により生ずる一部の開口部について気密性を保持できるように処理することで、地上部からの空気の流通経路をステップS3で設置した送気設備3の一系統に制限する。
【0022】
以上のステップS1〜S5の各工程を経ることにより、対象となる地盤1bは、ある一定の範囲において側部及び上部を密閉された領域が構築される。
【0023】
ステップS5:地下水揚水、空気泡脱気
ここで、スーパーウェルポイント工法を利用しステップS2で設置した井戸2を機能させることで、地盤1bに存在する地下水を井戸2内に収水し、かつ井戸2内から収水された地下水を地上まで揚排水し、所要の地下水位まで地下水面1cを下げる。この時、地盤1bの状態は、地下水面1cより上位の領域において地盤1b内に存在していた地下水が揚水排除されていると共に、地盤1b内に存在していた空気(気体)についても脱気排除されており、地盤1bを構成する土粒子こそ存在するものの非常に真空度の高い状態(以降、「ほぼ真空」という)が形成される。図8では、自然地下水位となる地下水面1cの低下の状態を現している。
【0024】
ステップS6:空気送気
次に、ステップS3で設置した送気設備3により、地上に存在する空気を配管3b,3b及び有孔配管3aを経由してバルブ3cを開放することで地盤1b内に気圧差を利用して送気する。ただし、地盤1b内に空気を送気する本工程に移行する前に、井戸2の揚排水及び脱気の機能を停止しておく。ここで、地盤1b内は前記のように圧力一定でほぼ真空状態となっていることから、送気する空気は非常に速い拡散速度でしかも均一に地盤1b内に充填される。もちろん、ステップS3でドライヤや空気圧縮機などを設備した場合には、ドライヤを利用した乾燥空気を送気することも可能であり、また前記気圧差による自然送気後に空気圧縮機で補足充填することも可能である。
【0025】
ステップS7:気密シート撤去
次に、ステップS4において覆設した気密シート4bを撤去する。この時、前記ステップS3の工程により、地盤1bの地表面1a近傍の気圧は大気圧相当に近づいているため地盤1bと地上との内外圧差がなくなり容易に撤去可能となる。ここで、前記ステップS6の工程において、液状化対策を必要とする範囲が浅深度域に限定される場合をはじめとしてその施工規模により、地盤1b内の圧力を極低圧とする必要がない例については、地盤1b内と地上部との圧力差が小さくなることから当然このステップS7をステップS6の前段階で行うことも可能となる。この場合、ステップS6の空気は、先述の送気設備3及び地表面1aの双方から地盤1b内に送気されることとなる。
【0026】
ステップS8:送気設備撤去
続いて、送気設備3を撤去し、配管坑を埋め戻す。
【0027】
ステップS9:復水
ここで、ステップS5において揚水した地下水を井戸2を利用して自然地下水位となる地下水面1cまで復水する。この工程において、地下水の揚水後の地下水面1cと自然状態の地下水面1cとの水頭差が小さい施工物件については、井戸2から取水した地下水を戻すことなく次のステップS10の工程に進むことで自然に地下水を復水してもよく、施工規模によって決定すればよい。
【0028】
ステップS10:井戸(スーパーウェルポイント)撤去
次に、井戸2を撤去し、井戸坑を埋め戻す。
【0029】
ステップS11:遮水壁撤去
最後に、遮水壁4aを撤去し、一連の工程を終える。ここで、地盤1bの液状化防止対策を定期的に繰り返す必要がある場合等は、送気設備3の有孔配管3a、井戸2、及び遮水壁4aを撤去することなく、次期施工の工数低減のため残置しておけばよい。
【0030】
ここでは、前記するステップS1〜S10とは異なった環境下における実施例について説明する。ただし、説明にあたって前記する部分と重複する記載は省略し、変更部分のみを記載する。
【0031】
図3に示すような、地表面1aがセメントコンクリートなどによる舗装4cがなされている場合、さらに液状化防止の対象となる地盤1bに構造物基礎5a及び地上構造物5bが築造されている場合、さらには液状化防止の対象となる地盤1bが広範に渡る場合などのそれぞれの例について、まとめて説明する。
【0032】
このような例では、前記ステップS1,S4,S7及びS11の工程を省略することが可能であり、広範囲の地盤1bを対象とする理由から前記ステップS1における遮水壁4aを構築することなく、目的とする地盤1bの周域に渡って地下水面1cを低下させることで対応可能となり、前記ステップS11に記載の遮水壁4aの撤去も不要となる。また、地表面1aに気密性材料として機能する舗装4cが施されているため、舗装4cを気密シート4bの代替材料として機能させることが可能となるため前記ステップS4に記載の気密シート4bの覆設工程を省略することができ、当然ながら前記ステップS7の気密シート4bの撤去も不要となる。また、舗装4cが施工されていない場合であっても、液状化防止を目的とする地盤1bの上層域に気密性の高い不透水層が広範に形成されているような地盤構造である場合は、この不透水層が気密シート4bの代替材料となり得るため、このような自然環境を利用できる場合はステップS4及びS7の工程を省略可能となる(図示は省略する)。
【0033】
しかし、既設の構造物基礎5a及び地上構造物5bが液状化防止を対象とする地盤1bの地表1a位置に存在するため、前記ステップS3における送気設備3の構成の一部を変え、図2に示したような鉛直配置の有孔配管3aではなくして構造物基礎5aのさらに下層地盤を図示するように曲線ボーリングし、構造物基礎5aの端部から他端部までを地盤1b内で渡設する形態で有孔配管3aを設置することで、前記ステップS6に記載の効果的な空気の送気が可能となる。また、有孔配管3aの設置形態は、鉛直削孔した孔間を水平ボーリングにより接続する形態でもよく、もちろん斜坑形状であっても有孔配管3aが設置可能ならば構わない。
【0034】
その他の構成はステップS2,S3,S5,S6及びS8〜S10に同様とする。
【0035】
ここからは、本実施例の地下水揚水工程をスーパーウェルポイント工法の採用効果も併せて、液状化防止の対象となる地盤1b内で生じている物理現象について微視的に説明する。
【0036】
図4に示すように、液状化防止の施策前における定常状態では、地盤1bの主要構成材料となる土粒子6a、自由水6bの形態を採る地下水(6b)、物理化学的(電気的)な結合力をもって土粒子6aに吸着する吸着水6c、及び自由水6bに介在する空気泡6dがそれぞれ存在する。
【0037】
次に、図5に示すように、前記ステップS5の工程において、地盤1bの減圧作用及び地下水(自由水6b)の揚排水がなされた後の地盤1bの状態は、地下水が自由水6bの状態にあることから井戸2内に収水されるため、土粒子6a及び吸着水6cのみが存在する形になる。ここで、土粒子6a及び吸着水6cの場の圧力はほぼ真空6eの状態となる。この真空度の向上が、一般的なウェルポイント工法とスーパーウェルポイント工法との差異となり、以降の段落に記載する地盤1b内への空気の送気を円滑に行うことができると共に空気の送気量も極大となることから、スーパーウェルポイント工法が採用可能な条件下においては非常に有効的手段となる。
【0038】
次に、図6に示すように、前記ステップS6の工程において、地盤1bに地上から空気6d′を送気した状態は、一時的にほぼ真空6eの状態におかれていた領域が送気された空気6d′で充填される。
【0039】
次に、図7に示すように、前記ステップS9の工程において、地盤1bに地下水6bを復水し地下水面1cを定常状態における自然地下水位まで回復させた状態は、空気6d´が充満した領域に自由水6bが浸水することから、地下水(自由水6b)に介在する空気量が増えるため、地下水(自由水6b)の空気含有量が増加する。これより、一般的に不飽和状態である地下水(自由水6b)の不飽和度が一層のこと進行するため、土粒子間に存在する間隙水の水圧上昇を抑制し土粒子間摩擦力の低減を回避することで液状化を防止することが可能となる。
【0040】
また、本実施形態の地盤の液状化防止方法の構成を適宜設計変更して実施することは、本発明の範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施形態の地盤の液状化防止方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態の地盤の液状化防止方法における井戸、遮断壁、鉛直有孔配管及び気密シートによる構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態の地盤の液状化防止方法における井戸、地上構造物、湾曲有孔配管及び舗装による構成を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態の地盤の液状化防止方法の定常状態における土粒子、自由水、吸着水及び空気泡との関係を示す部分断面図である。
【図5】本発明の実施形態の地盤の液状化防止方法の地下水(自由水)及び空気泡排除状態における土粒子及び吸着水との関係を示す部分断面図である。
【図6】本発明の実施形態の地盤の液状化防止方法の空気送気状態における土粒子、吸着水及び空気との関係を示す部分断面図である。
【図7】本発明の実施形態の地盤の液状化防止方法の復水状態における土粒子、地下水(自由水)、吸着水及び空気泡との関係を示す部分断面図である。
【図8】本発明の実施形態の地盤の液状化防止方法の地下水を揚水する工程及び地盤内の減圧工程で利用する井戸(スーパーウェルポイント)を示す断面図である。
【符号の説明】
【0042】
1a 地表面
1b 地盤
1c 地下水面
2 井戸(スーパーウェルポイント)
2a ケーシング
2b 気密蓋
2c ストレーナ
2d 土砂ピット
2e 揚水ポンプ
2f 排水ポンプ
2g 真空ポンプ
2h,2i 配管
2j 水槽
3 送気設備
3a 有孔配管
3b 配管
3c バルブ
4a 遮水壁
4b 気密シート
4c 舗装
5a 構造物基礎
5b 地上構造物
6a 土粒子
6b 自由水(地下水)
6c 吸着水
6d 空気泡
6d′ 空気
6e 真空

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上から空気を送気する配管を地盤内に延設する工程と、スーパーウェルポイント工法により前記地盤内の近傍の地下水を揚水すると同時に前記地盤内の周辺域を減圧し、前記地盤内をほぼ真空状態にする工程と、地上から前記地盤内に前記配管を通じて空気を送気する工程と、自然地下水位まで前記地盤内の地下水を復水する工程とを有することを特徴とする地盤の液状化防止方法。
【請求項2】
地盤内の周辺域を減圧し、前記地盤内をほぼ真空状態にする工程において、前記地盤の地表部に気密性材料を覆設することを特徴とする請求項1記載の地盤の液状化防止方法。
【請求項3】
地上から地盤内に配管を通じて空気を送気する工程において、前記地盤内及び地上との内外圧力差による自然給気で空気を送気することを特徴とする請求項1記載の地盤の液状化防止方法。
【請求項4】
地盤内及び地上との内外圧力差による自然給気の空気の送気に引き続いて、配管に接続される空気圧縮機により強制的に空気を送気することを特徴とする請求項3記載の地盤の液状化防止方法。
【請求項5】
地盤内に空気を送気する配管を鉛直方向または水平方向に延設することを特徴とする請求項3または4記載の地盤の液状化防止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−239405(P2007−239405A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−67044(P2006−67044)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【出願人】(599090062)有限会社アサヒテクノ (19)
【出願人】(391035795)株式会社白石 (15)
【出願人】(501241911)独立行政法人港湾空港技術研究所 (84)
【Fターム(参考)】