説明

地盤改良体の構築範囲確認システム及び構築範囲確認方法

【課題】地盤内に噴射される硬化材が衝突する振動を確実に感知して地盤改良体の範囲を確認することが可能な地盤改良体の範囲確認システム及び範囲確認方法を提供する。
【解決手段】確認システム1は、地盤Eに形成された確認孔2内に設置された角型鋼管3と、チェーン4と、加速度計5と、ロガー6と、プロッター7と、を備える。角型鋼管3は、その外寸の対角線の長さが確認孔2径と同一になるように設定されており、確認孔2内の孔壁2aに各角部3aが当接するように設置されている。確認孔2内では、角型鋼管3の対角線が地盤改良体8の径方向と一致するように設置されている。角型鋼管3の下端部近傍の外周面には、鋼製のチェーン4が取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤内に硬化材を噴射させて撹拌混合することで構築される地盤改良体の範囲を確認する構築範囲確認システム及び構築範囲確認方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、地盤改良工法として高圧噴射撹拌工法によって地盤改良体を構築することが行われている。高圧噴射撹拌工法で構築される地盤改良体の径方向の大きさ(径の拡がり)については、ボーリング孔内に設置された丸型鋼管(以下、ケーシングという)に、地盤内に噴射された硬化材が衝突する際の振動や音を感知することにより確認することがなされている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−180136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の確認方法では、ケーシングの外周面がボーリング孔の孔壁に密着するように設置されているため、硬化材が衝突してもほとんどケーシングが振動せず、感知が困難であるという問題点が有った。
【0005】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、地盤内に噴射される硬化材が衝突する振動の検出感度を高め、地盤改良体の範囲を確実に確認することが可能な地盤改良体の構築範囲確認システム及び構築範囲確認方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、地盤内に硬化材を噴射させて撹拌混合することで構築される地盤改良体の範囲を確認する構築範囲確認システムであって、
地盤に掘削された孔に、3点以上の角部が前記孔の壁に当接するように設置された多角形状の筒体と、
前記筒体の前記構築される地盤改良体よりも上方に位置する部分に取り付けられて、噴射された前記硬化材によって生ずる前記筒体の振動を検知するためのセンサーと、
を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明において、前記筒体は、角型鋼管であることとしてもよい。
【0008】
また、本発明において、前記筒体の外周面に沿って遊動可能に取り付けられて、前記筒体の振動特性を変化させるための振動発生材を更に備えることとしてもよい。
【0009】
また、本発明において、前記振動発生材は、一端部が前記外周面における所定の高さ位置に、他端部が前記外周面における前記一端部よりも下方の位置にそれぞれ取り付けられて、前記一端部と前記他端部の間が遊動可能とされた鋼製のチェーンであることとしてもよい。
【0010】
また、本発明において、前記センサーによって検出される前記筒体の振動の大きさを表示するための表示手段を更に備えることとしてもよい。
【0011】
また、本発明は、地盤内に硬化材を噴射させて撹拌混合することで構築される改良体の範囲を確認する地盤改良体の構築範囲確認方法において、
前記地盤に孔を掘削する工程と、
3点以上の角部が前記孔の壁に当接するように、前記孔の内部に多角形状の筒体を設置する工程と、
前記筒体の前記構築される地盤改良体よりも上方に位置する部分に取り付けられて、前記筒体の振動を検知するためのセンサーによって、前記地盤内で噴射された前記硬化材が前記筒体に与えた振動を検出する工程と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、地盤内に噴射される硬化材が衝突する振動を感知して地盤改良体範囲を確実に確認することが可能な地盤改良体の構築範囲確認システム及び構築範囲確認方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第一実施形態に係る地盤改良体の範囲確認システムを設置した状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る地盤改良体の範囲確認システムを設置した状態を示す平面図である。
【図3】図1のA矢視図である。
【図4】図1のB部拡大図である。
【図5】角型鋼管内に傾斜計を設置した状態を示す断面図である。
【図6】角型鋼管内に傾斜計を設置した状態を示す平面図である。
【図7】測定結果を示す図である。
【図8】本発明の第二実施形態に係る地盤改良体の範囲確認システムを設置した状態を示す断面図である。
【図9】角型鋼管の他の設置状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る地盤改良体の範囲確認システム1の好ましい実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1及び図2は、それぞれ本発明の第一実施形態に係る地盤改良体の範囲確認システム1を設置した状態を示す断面図、平面図である。また、図3及び図4は、それぞれ図1のA矢視図、B部拡大図である。
【0016】
図1〜図4に示すように、地盤改良体の範囲確認システム1(以下、確認システムという)は、地盤Eの確認孔2内に設置された角型鋼管3(筒体に相当)と、チェーン4(振動発生材に相当)と、加速度計5(センサーに相当)と、ロガー6と、プロッター7(表示手段に相当)と、を備える。
【0017】
確認孔2は円形断面の孔であり、地表から改良体の構築下端よりも深い位置まで掘られている。角型鋼管3は、断面が正方形状をしており、その外寸の対角線の長さが確認孔2の直径と同一になるように設定されている。そして、角型鋼管3は、確認孔2の孔壁2aに四隅の角部3aがそれぞれ当接するように設置されている。
【0018】
また、角型鋼管3は、その対角線が地盤改良体8の径方向と一致するように確認孔2内に設置されている。
【0019】
角型鋼管3の底部には蓋9が取り付けられており、内方に土砂や泥水が流入することを防止している。
【0020】
角型鋼管3の下端部近傍の外周面には、鋼製のチェーン4が取り付けられている。本実施形態においては、角型鋼管3の一つの外周面にのみチェーン4を取り付けたが、これに限定されるものではなく、複数の外周面に取り付けてもよい。
【0021】
チェーン4は、角型鋼管3の長手方向に沿って配置されており、両端が角型鋼管3に番線10で固定されている。すなわち、チェーン4の上端(一端部)が外周面における所定の高さ位置に、下端(他端部)が外周面における上端よりも下方の位置にそれぞれ取り付けられている。さらに、チェーン4は、上端と下端の間の部分が遊動可能なように、多少弛んだ状態で取り付けられている。
【0022】
チェーン4の長さは、構築後の地盤改良体8の高さHよりも長くなるように設定されており、チェーン4の上端、下端はそれぞれ構築後の地盤改良体8の上面よりも上方に、地盤改良体8の下面よりも下方に位置するように、角型鋼管3の外周面に取り付けられている。
【0023】
角型鋼管3の上端部、すなわち地盤Eよりも上方に突出した部分には、加速度計5が取り付けられている。この加速度計5は、角型鋼管3の振動の大きさを電圧の変化として検出する。加速度計5からの検出電圧の大きさは、ロガー6に記憶され、プロッター7で記録される。すなわち、角型鋼管3の振動の大きさが記録紙上に表示される。このプロッター7は、地上に設置されているので、測定された結果を直ぐに確認できる。なお、本実施形態において、加速度計5の検出感度は、噴射された硬化材が角型鋼管3に達したときに、判断基準レベル以上の検出電圧が得られるように設定されている。
【0024】
次に、地盤改良体の範囲確認方法について説明する。
【0025】
本発明の地盤改良体の範囲確認方法は、注入孔12から地盤E中に噴射された硬化材の到達を確認孔2で確認するものであり、地盤改良の施工中に行う。
【0026】
まず、角型鋼管3の設置位置を決定する。図1に示すように、高圧噴射撹拌工法により地盤改良体8を構築する際には、事前に硬化材の到達距離が設計されており(設計到達距離L)、地盤改良体8の一部が隣接する地盤改良体8と重複する部分(ラップ部分)を有するように設計されている。そして、設計通りに硬化材が到達すれば構築される地盤改良体8の半径は設計到達距離Lと等しくなり、隣接する地盤改良体8とラップして確実に壁を形成することができる。そこで、硬化材を噴射させるロッド11の位置、設計到達距離L、及び隣接する地盤改良体8の設計位置等に基づいて、角型鋼管3の設置位置が設定される。なお、隣接する地盤改良体8との重複部分がない地盤改良体8についても、設計到達距離Lの地点よりもやや内側に角型鋼管3の設置位置が設定される。
【0027】
次に、角型鋼管3の設置位置及び硬化材を噴射する噴射位置にそれぞれ確認孔2、注入孔12を形成し、確認孔2内に角型鋼管3を設置する。
【0028】
次に、図5及び図6に示すように、角型鋼管3内に傾斜計13を挿入して、確認孔2の傾きを測定し、確認孔2が設計通りに形成されていることを確認する。傾斜計13として、例えば、株式会社東京測器製KB−HCを用いることができる。この傾斜計13は、円柱状の本体部の側面に、本体部の長手方向に間隔を空けて2対4輪のローラー14を設けたものである。そして、測定時に、傾斜計13の各ローラー14をそれぞれ角型鋼管3の対角位置の角部3aに当接させることにより、傾斜計13が水平方向へ回転してしまうことを防止できる。確認孔2の傾きを測定したら、傾斜計13を地上に取り出す。
【0029】
次に、注入孔12内に硬化材を噴射させるためのロッド11を挿入し、所定の深度まで降下させる。そして、ロッド11を一定の速度で回転させながら、硬化材を地盤E内に高圧噴射することにより、注入孔12の周囲の地盤E内に地盤改良体8を構築する。
【0030】
ロッド11から噴射された硬化材が確認孔2に到達するとチェーン4に衝突し、チェーン4が角型鋼管3に衝突する。ここで、本実施形態では、円形断面の確認孔2に正方形断面の角型鋼管3を設置し、角型鋼管3の角部3aで確認孔2の内部に固定している。このように、角型鋼管3における角部3aで支持されていることから、支持されていない面の部分は、地盤Eに接しておらず振動しやすい状態にある。このため、チェーン4の衝突や硬化材の衝突によって生じた振動が、角型鋼管3の全体に伝播されやすくなっている。さらに、チェーン4が角型鋼管3に衝突しているので、硬化材が直接、角型鋼管3に衝突するよりも大きな振動を生じさせることができる。
【0031】
角型鋼管3に生じた振動の大きさは、加速度計5によって測定される。測定結果は、ロガー6に記憶されるとともに、プロッター7に表示される。プロッター7には、例えば、図7に示すように、振動の大きさに応じた高さのピークが記録される。前述したように、加速度計5の検出感度は、噴射された硬化材が角型鋼管3に達したときに、判断基準レベル以上の検出電圧が得られるように設定されている。すなわち、ピークは、噴射された硬化材が角型鋼管3に達したことを意味する。そして、ピークの出現間隔は概ね一定で、ロッド11の1回転にかかる時間と同一である。なお、ピークの高さは、硬化材の噴射圧力、地質等の影響により、現場毎に異なる。
【0032】
硬化材の到達によって生じるピークを検出し、その検出される時間間隔が一定であることを確認し、これによって地盤改良体8の範囲を確認する。
【0033】
次に、ロッド11を所定数、回転させたら、予め設計等により定められた距離だけ引き上げて、再び、硬化材を噴射する。
【0034】
上記で説明したように、硬化材を噴射しながらロッド11を回転させて地盤改良体8の範囲を確認し、その後、ロッド11を所定の距離だけ引き上げる、という一連の作業を繰り返し行う。
【0035】
上述したように本実施形態によれば、地盤E内に噴射された硬化材が確認孔2内へ到達したことにより生じる振動を加速度計5で確実に検出することができる。
また、角型鋼管3の四隅の角部3aのみが確認孔2の孔壁2aに当接しており、角型鋼管3の外周面と孔壁2aとの間には隙間が存在しているので、角型鋼管3は振動し易く、ケーシングのように外周全体が孔壁2aに密着している場合よりも、容易に振動を検出することができる。
また、角型鋼管3は、特別な製品を使用する必要はなく、一般規格品を使用すればよいので、入手性に優れている。
【0036】
なお、チェーン4の有無により、角型鋼管3の振動の特性が変わるので、硬化材が、予め設定された地盤改良体8の構築範囲外(本実施形態においては、チェーン4の存在しない深度)に到達した場合には、チェーン4が存在する場合よりも角型鋼管3の振動が小さくなって、ピークも小さくなる。この違いを検出することにより、地盤改良体8の高さ方向の範囲を確認することができる。
【0037】
なお、本実施形態においては、センサーの加速度計5を角型鋼管3の外周面に取り付けた(図1及び図2参照)場合について説明したが、この位置に限定されるものではなく、角型鋼管3の内周面に取り付けてもよい。加速度計5を角型鋼管3の内周面に設置した例を本発明の第二実施形態として以下に説明する。
【0038】
以下の説明において、第一実施形態に対応する部分には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
【0039】
図8は、本発明の第二実施形態に係る確認システム21を設置した状態を示す断面図である。
図8に示すように、確認システム21は、角型鋼管3と、チェーン4と、角型鋼管3内に設置された加速度計5と、ロガー6と、プロッター7と、確認孔2の孔口に設けられたグラウト部22と、を備える。
【0040】
グラウト部22は、確認孔2の孔壁と角型鋼管3の外周面との間に間詰めモルタルを充填して形成され、確認孔2に到達した硬化材が孔口から地上へ噴出することを防止する。
【0041】
グラウト部22を設けたことにより、この部分が固定点となり、角型鋼管3の振動が地盤Eに吸収されて小さくなってしまうので、第一実施形態での加速度計5がグラウト部22よりも上方の角型鋼管3の上端部に設けられている状態では、角型鋼管3の振動検出が困難になる。
【0042】
そこで、本実施形態では、加速度計5を、グラウト部22よりも下方で、かつ、地盤改良体8よりも上方の角型鋼管3内に設置した。
なお、加速度計5は精密機器であり、また、他の確認孔2での再利用を考慮しているため、外環境からの保護と最回収性を考慮して角型鋼管3内に設置した。
【0043】
上述したように本実施形態によれば、第一実施形態で説明した効果に加えて、確認孔2に到達した硬化材が孔口から地上へ噴出することを防止できる。
【0044】
なお、上述した各実施形態においては、確認孔2内に設置する筒体として角型鋼管3を用いたが、この形状に限定されるものではなく、三角形や五角形等の多角形状のものを用いてもよい。
【0045】
また、上述した各実施形態においては、筒体として鋼管を用いたが、この材質に限定されるものではなく、塩ビ管等の他の材質からなるものを用いてもよい。また、振動特性を変えることを目的として、材質を、地盤改良体8の構築範囲と範囲外との部分で変えてもよい。
【0046】
また、上述した各実施形態においては、振動発生材としてチェーン4を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、鋼製の球体を袋に詰めたものを取り付けてもよいし、バイオリンの弦のような鋼製の線材を取り付けてもよい。要は、角型鋼管3に直接硬化材を吹き付けた場合と振動発生材を用いた場合とで、振動特性(振動強度や周波数など)を変化させることができるもので有れば、振動発生材として用いることができる。
【0047】
また、上述した各実施形態においては、表示手段としてプロッター7を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、パーソナルコンピュータのディスプレイであってもよい。
【0048】
また、上述した各実施形態においては、センサーとして加速度計5を用いたが、これに限定されるものではなく、振動による角型鋼管3の変形を検出する歪みゲージ、角型鋼管3の振動によって内方に生じる空気振動を検出するマイク等を用いてもよい。要は、硬化材の到達により生じる振動を検出可能な機構を備えるものであればよい。また、加速度計5だけ取り付けるのではなく、例えば、歪みゲージと併用してよい。係る際には、振動を検出する精度が向上するので、より正確に硬化材の到達を確認することができる。
【0049】
なお、上述した各実施形態においては、角型鋼管3の対角線が、地盤改良体8の径方向と一致するように設置したが、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、角型鋼管3の外周面が地盤改良体8の径方向と直交するように配置してもよい。要は、噴射された硬化材の振動を最も効果的に検知できるように配置されていればよく、鋼管の形状等に基づいて適宜配置される。
【符号の説明】
【0050】
1 確認システム
2 確認孔
2a 孔壁
3 角型鋼管
3a 角部
4 チェーン
5 加速度計
6 ロガー
7 プロッター
8 地盤改良体
9 蓋
10 番線
11 ロッド
12 注入孔
13 傾斜計
14 ローラー
E 地盤
L 到達距離
H 高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤内に硬化材を噴射させて撹拌混合することで構築される地盤改良体の範囲を確認する構築範囲確認システムであって、
地盤に掘削された孔に、3点以上の角部が前記孔の壁に当接するように設置された多角形状の筒体と、
前記筒体の前記構築される地盤改良体よりも上方に位置する部分に取り付けられて、噴射された前記硬化材によって生ずる前記筒体の振動を検知するためのセンサーと、
を備えることを特徴とする地盤改良体の構築範囲確認システム。
【請求項2】
前記筒体は、角型鋼管であることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良体の構築範囲確認システム。
【請求項3】
前記筒体の外周面に沿って遊動可能に取り付けられて、前記筒体の振動特性を変化させるための振動発生材を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の地盤改良体の構築範囲確認システム。
【請求項4】
前記振動発生材は、一端部が前記外周面における所定の高さ位置に、他端部が前記外周面における前記一端部よりも下方の位置にそれぞれ取り付けられて、前記一端部と前記他端部の間が遊動可能とされた鋼製のチェーンであることを特徴とする請求項3に記載の地盤改良体の構築範囲確認システム。
【請求項5】
前記センサーによって検出される前記筒体の振動の大きさを表示するための表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の地盤改良体の構築範囲確認システム。
【請求項6】
地盤内に硬化材を噴射させて撹拌混合することで構築される改良体の範囲を確認する地盤改良体の構築範囲確認方法において、
前記地盤に孔を掘削する工程と、
3点以上の角部が前記孔の壁に当接するように、前記孔の内部に多角形状の筒体を設置する工程と、
前記筒体の前記構築される地盤改良体よりも上方に位置する部分に取り付けられて、前記筒体の振動を検知するためのセンサーによって、前記地盤内で噴射された前記硬化材によって前記筒体に与えた振動を検出する工程と、
を備えることを特徴とする地盤改良体の構築範囲確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−226082(P2011−226082A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−94320(P2010−94320)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【Fターム(参考)】