説明

垂直に持ち上がり転倒防止する構造

【課題】底面を広げることなく転倒を防止することができ、尚且つ密着せず水平に持ち上げることが出来る構造である。
【解決手段】物体4の底面に吸盤を改良したものを取り付け、物体が転倒する際に接触面端の空気口3を塞ぎ真空状態を作り吸着させ転倒を防止するものである。そして物体4が水平に戻ると空気口3が開き通常通り水平に持ち上げることが出来ることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
底面を広げることなく転倒を防止することができ、尚且つ密着せず水平に持ち上げることが出来る構造である。
【背景技術】
【0002】
従来、転倒防止のための構造は吸着し、簡単に持ち上げることが出来なかった。例としてマジックテープでは安定がなく持ち上げる際にそれ相応の力が要る。マグネットも持ち上げる際に力が必要であり錆やペースメーカー、電子機器周辺には不向きである。吸盤では、垂直には持ち上がらず斜めにして吸盤を外す必要があるのでコップなどは液体がこぼれてしまう。その他に、底面を大きくし安定させるものがあるがデザイン性を著しく損ない場所を取り用途が限られてしまう。
【先行技術文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、転倒防止のための発明は、設置面に吸着もしくは接着、そして圧力をかけ不動のものにするである。今回の発明は、随時動かすことができ尚且つ転倒防止をするための構造である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
物体(4)の底面に吸盤を改良したひし形吸盤(1)ものを取り付け、物体(4)が転倒する際に接触面端の空気口(3)を塞ぎ真空状態を作り吸着させ転倒を防止するものである。そして物体(4)が水平に戻ると空気口(3)が開き通常通り水平に持ち上げることが出来る。
【発明の効果】
【0006】
幼児や高齢者、身体障害者の食事の際の食器類に取り付け転倒防止を第三者が目視で注意を払うことなく行うことが出来る。コップやグラスに取り付け飲む場合は水平に持ち上がるが突発的な衝撃等で転倒防止が出来る。ワイングラスなどデザイン性を持つ物に対して底面を広げることなくデザインの自由度を高め、尚且つ安定を図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の底面図である。
【図2】本発明の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
底面に物体(4)からはみ出ないよう六角形(2)を設置し、吸盤を改良したひし形吸盤(1)の角を六角形(2)の角に合わせ対角を六角形(3)の中央に向けるように6つ配置し、六角形(2)の各角に空気口(3)の小さな穴を設ける。転倒する際、六角形(2)の辺が支点となり力が加わるため空気口(3)が塞がれ吸着する仕組みである。重力で元に戻る際、ひし形吸盤(1)の支点を端にまで広げることにより空気口(3)より容易に空気が入るので、通常通り持ち上げることができる。
【符号の説明】
【0009】
1 ひし形吸盤
2 六角形
3 空気口
4 物体
5 吸盤の支点
6 吸着部分
7 しなり部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体の接触面に大気圧を利用し、物体が傾く際接触面の空気口(3)が押し潰され吸盤が吸着する構造。
【請求項2】
吸盤の支点範囲を隅に設置し物体が定位置に戻ると端から空気が入り吸盤の吸着力が無くなる構造。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−169456(P2011−169456A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−52335(P2010−52335)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(510065229)
【Fターム(参考)】