説明

埋設物を探知するための方法および装置

埋設物(26)を探知するための変換器(40、40’)を有する物体探知システム(24)を開示する。前記変換器は、堅牢で、電磁的に透過な構造物(42)内に封入されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、埋設物を探知するための放射構造物に関する。より具体的には、本開示は、機械掘削中に埋設物を探知するためのアンテナ構造と、この構造を活用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの掘削は、十分に開発された、公共設備が密集した領域で行われる。多くの都市部での地下空間の密集性は、不十分な記録と、地表からは埋設施設を正確に見つけることが困難であることとの組み合わせにより、数多くの機械掘削中の公共設備への不注意な打撃につながる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
公共設備の打撃は、作業停止命令や作業の遅延、埋設されている公共設備へ機械的損傷、訴訟、保険、中断時間、修理に関する多額のコストにつながる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態に従うと、シャーシと、シャーシを支持するように配置された複数の牽引装置と、このシャーシに支持され、地面を貫通するよう構成された作業ツールと、作業ツールに取り付けられ、作業ツールを使用した地面の貫通時に地中にある物体を探知するよう構成された探知機とを含む建設車両が提供される。
【0005】
本発明の別の実施形態に従うと、地中にある物体を探知するよう構成された探知器アセンブリが提供される。探知器アセンブリは、地面を貫通する信号を通信するよう構成された少なくとも1つの変換器と、少なくとも1つの変換器を実質的に封入して、少なくとも1つの変換器と地上との間の地面を貫通する信号の通信中の信号の損失を実質的に低減させる誘電媒体とを含む。
【0006】
本発明の別の態様に従うと、地中にある物体を探知するよう構成された探知器が提供される。この探知器は、地面を貫通する信号を通信するよう構成された少なくとも1つの変換器と、地面を貫通する通信中に少なくとも1つの変換器と地面との間に位置付けられ、少なくとも1つの変換器と地上との間の地面を貫通する信号の通信中の信号損失を実質的に低減させる誘導媒体とを含む。
【0007】
本発明の別の態様に従うと、地中にある物体を探知する方法が提供される。この方法は、物体と探知器との間の地面を貫通する信号を通信する探知器を提供するステップと、ツールを使用して地面を貫通し貫通を作成するステップと、探知器の一部を貫通内に位置付けるステップと、探知機の一部が貫通内に位置している時に物体を探知するステップとを含む。
【0008】
本発明の別の態様に従うと、地中に位置付けられた物体の探知において信号の損失を減らすため、1つの方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの変換器および誘導媒体を有する探知機を提供するステップと、誘電媒体が少なくとも1つの変換器と地面との間に位置付けられるよう探知器を地面と接触するように配置するステップと、実質的に信号損失を減らすように少なくとも1つの変換器と地上との間の地面を貫通する信号を、誘電媒体を通して通信するステップとを含む。
【0009】
本開示の上記で述べた機能、およびその他の機能は、本開示の実施形態の以降の説明を添付の図面と共に参照することにより、より明らかになり、本開示そのものがより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ある領域を掘削する、地中にある物体を探知するための、掘削機バケットの先端に位置付けた地面を貫通するレーダーを有する掘削機を示す掘削機の側面図である。
【図2】地中にある物体を送信し探知する送信アンテナと受信アンテナを含むレーダーを示す地面を貫通するレーダーの概略図である。
【図3】想像線で示した封入されたトランシーバアンテナを含む掘削機バケット歯の一部の斜視図である。
【図4】図3の封入されたアンテナの金属化層の平面図である。
【図5】掘削機バケットに取り付けられた図3のアンテナの図である。
【図6A】送信および受信アンテナが土から成る地面の上に位置付けられている状態で図2のアンテナにより探知された信号のグラフ表示である。
【図6B】地面に接触して位置付けられた送信アンテナおよび受信アンテナを伴うアンテナにより探知された信号と、地中に位置するプラスチック管を示すピークを示す、図6Aと同様の図である。
【図7A】送信アンテナおよび受信アンテナが、砂地の土の中に物体が何もない状態での砂地の土から成る地面の上に位置付けられている状態で図3のアンテナにより探知された信号のグラフ表示である。
【図7B】地面に接触して位置付けられた送信アンテナおよび受信アンテナをともなうアンテナにより探知された信号と、砂地の土の中に位置する鋼管を示すピークを示す、図7Aと同様の図である。
【図8A】送信アンテナおよび受信アンテナが砂地の土の中に物体が何もない状態での砂地の土から成る地面の上に位置付けられている状態での図3のアンテナにより探知された信号のグラフ表示である。
【図8B】地面に接触して位置付けられた送信アンテナおよび受信アンテナをともなうアンテナにより探知された信号と、砂地の土の中に位置するポリエチレン管を示すピークを示す図8Aと同様の図である。
【図9A】土中に物体が何もない状態での土のグラフ表示である。
【図9B】土中6インチ(152ミリメートル)の深さに位置する鋼管のグラフ表示を示した、図9Aと同様の図である。
【図9C】土中10インチ(254ミリメートル)の深さに位置する鋼管のグラフ表示を示した、図9Aと同様の図である。
【図10】4つのディスコーンアンテナと1つのビバルディアンテナを含む歯を示すバケット歯の斜視図である。
【図11】図10のバケット歯の端面図である。
【図12】ディスコーンアンテナの配列の端面図である。
【図13】ディスコーンアンテナの配列の組み合わせの上面図である。
【図14】掘削機バケット上に取り付けられたディスコーンアンテナの配列を示す掘削機バケットの図である。
【0011】
対応する参照文字は、数枚の図に渡って対応する部品を示す。本明細書で説明する例は本開示の例示的な実施形態を説明し、このような例は本開示の範囲をいかなる方法においても制限するものと解釈されない。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以降で開示する実施形態は、以降の発明を実施するための形態で開示される正確な形式の開示を網羅または限定することを意図しない。むしろ、この実施形態は、当業者がこの教示内容を活用してもよいように記載される。
【0013】
シャーシ12と、トラックなどのような、シャーシ12を地面16上で支え、推進する複数の牽引装置14とを含む掘削機10が、図1に図示される。掘削機10はさらに、地面16を貫通して溝、穴、ピット、またはその他の窪み22を地面16に作り出すよう構成された作業ツールまたはバケット20を支持するブーム18を含む。掘削機12はさらに、図2に示す物体探知レーダーシステム24を含み、これは、地面16中の公共設備の管や線などの物体26を探知するよう構成されている。掘削機10が図1に示され、本出願で考察されているが、バックホー、ローダー、ブルドーザ、グレーダー、およびその他の建設車両を含む、他の建設車両が物体探知システム24をともなって提供されてもよい。さらに、牽引装置14はトラックとして示されているが、タイヤなどのその他の牽引装置が建設車両10に提供されてもよい。
【0014】
物体探知レーダーシステム24の一部は、バケット20上に取り付けられる。本開示の好適な実施形態に従うと、探知システム24は、バケット20上に取り付けられた送信機28および/または受信機/探知器30を含む。例えば、図1に示す実施形態によると、送信機28および探知器30は、バケット20の1つまたは複数の歯32上に取り付けられる。送信機28および探知器30は、ブルドーザまたはグレーダーの歯、ローダーまたはバックホーのバケット、またはその他の作業ツールを含む、他の建設装置の作業ツール上に取り付けられていてもよい。
【0015】
送信機28および探知器30を歯32上に取り付けると、窪み22の掘削の間、送信機28および探知器30は直接地面16と接する。送信機28および探知器30を地面16と直接接するように配置することで、変換器と地上16との間の地面を貫通する信号の通信中の信号損失が低減する。
【0016】
送信機28は、電磁波を放射するよう構成され、受信機30は電磁波を探知するよう構成される。図2に示すように、探知システム24は、Picosecond Pulse Labs Generator Model 4500Dなどの信号発生器34と、Tektronix Oscilloscope Model DSA 8200などの信号探知モニター36とを含む。信号発生器34は、信号を、地面を貫通する信号を地面16に放射する送信機34に提供し、モニター36にトリガー信号を提供する。管などの物体26は、地面を貫通する信号を反射し、探知器30が、物体26で反射した信号を探知する。モニター36は、視覚的分析のための反射した信号の視覚表示を提供する。プロセッサ39をともなうコンピュータ37も、探知器30から提供される信号の分析に使用されてもよい。
【0017】
送信機28および探知器30の一実施形態を、ビバルディ対蹠アンテナとして図3に示す。送信機28および探知器30はそれぞれ、ビバルディアンテナ40と、アンテナ40を封入する本体部42とを含む。アンテナ40は電磁波を、分析に使用可能な信号として探知および変換する電磁変換器である。後述のように、その他の種類のアンテナや、その他の変換器も、本開示に従って使用されてもよい。
【0018】
アンテナ/変換器40の製造後、1つまたは複数の本体部42を画定する材料で、アンテナ40の周囲に保護ケーシングまたは保護シェルを提供するために包み込まれる。本開示の好適な実施形態によると、本体部42は高強度誘電媒体で作られている。誘電材料は、本体部42の耐久性を上げるためのマイクロファイバーまたはナノファイバーを含んでもよいポリマーまたはセラミック素材でもよい。例えば、一実施形態によると、本体部42はおよそ4の誘電定数を有する高弾性ポリ尿素から作られている。その他の素材の例としては、100%固体の硬質ポリウレタン、100%固体のエポキシ、およびその他の非電導性材料が挙げられる。本体部42はまた、その耐久性を高めるための材料でコーティングされてもよい。本体部42はまた、アンテナ40を隣接する電導性表面から絶縁して、信号の漏えい、共鳴、またはその他の干渉を低減、または防止するために、カーボンまたはその他の電磁絶縁物質でコーティングされてもよい。誘電媒体は地面16とおよそ同じ誘電定数を有していることが好ましい。本開示によると、誘電媒体はおよそ1からおよそ20までの範囲の誘電定数を有しているが、他の値を有してもよい。
【0019】
図4に示すように、アンテナ40は材料の3つの平面を含み、これには上部および下部接地プレート44を含み、接地プレート44の間に電導性プレート46を挟む。接地プレート44の間に直接位置付けられている電導性プレート46の部分は、図4において想像線で示されている。電導性プレート46は、銅で作られていることが好ましいが、他の金属および他の電導性物質で作られていてもよい。誘電/接地プレート46は、エポキシ、セラミック、テフロン(登録商標)ブランドのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはその他の材料で作られていてもよい。アンテナ40は、図4に示すように、長さ135ミリメートル(5.2インチ)、高さ45ミリメートル(1.8インチ)であることが好ましい。
【0020】
動作中、アンテナ/変換器40および本体部42は、図5に示すように、歯32に取り付けられている、あるいはその他の方法で歯32に連結されている。信号発生器34からの信号は、ケーブル48を介してアンテナ40に提供される。図1に示すように、掘削時は、アンテナ40および本体部42は、泥やその他の物質が掘削されるに伴い、繰り返し地面16中に位置付けられる。結果として、アンテナ40は、しばしばトラック14の最下部の下に位置付けられる。さらに、アンテナ40は、掘削工程中に掘削機10により作られた窪み22などの貫通の中に位置付けられる。図1に示すように、送信機28のアンテナ40および探知器30は、歯32が土16の中に貫通を作り出す際に、土16の中に同時に位置付けられる。
【0021】
貫通内に位置している間に、送信機28および探知器30のアンテナ40により信号が送信され、探知される。アンテナ40と誘電本体部42は、歯32上に取り付けられ、これらは共に歯32の刃先を画定する本体部42の部分を有する歯32の切断要素を画定する。従って、掘削と同時に、物体26が探知される。さらに、本体部42とアンテナ40が、貫通22の中に入って下げられ、貫通22の作成を支援することが可能なため、物体26はアンテナ40により近づき、物体26をあらゆる掘削の開始前に探知しようとした場合よりも簡単に探知される。本体部42は、アンテナ40と土との間に位置付けられ、掘削の間アンテナ40を保護する。結果、アンテナ40により送信および受信された信号は、信号の送信および反射した信号の受信の間に、アンテナからの経路の途中で本体部42を通る。
【0022】
探知器30からの出力の例が、図6Aから図9Cに提供される。図6Aでは、信号が、送信機28および探知器30のアンテナ/変換器40が、対応するアンテナ40と地面16との間の直接の接触なしに、地面16上に位置付けられている場合が示される。送信機28のアンテナ40と探知器30のアンテナ40との間のクロストークを示すピーク52が示される。図6Bでは、それぞれ送信機28のアンテナ40と探知器30のアンテナ40とが、地面16と直接接触して配置される。クロストークのピーク52に加え、試験土中4インチ(102ミリメートル)に埋設された直径2インチ(51ミリメートル)のポリエチレン管の存在を示す第2のピーク54が示される。結果、プラスチック製の天然ガス管などの物体26が、バケット20の経路にあることを示す、認知可能な指標が提供される。掘削機10の、訓練された操縦者は、この指標に気づき、管26に当たるのを避けることができる。同様に、コンピュータ37を、スロープなどのようなあらかじめ定義された特性を満たす、クロストークのピーク52の後の任意のピークを認識するようプログラムすることができる。コンピュータ37がこのようなピークまたは他のあらかじめ定義した特性を探知した場合、警報を送信し、バケット20のさらなる動きを停止し、または他の方法でバケット20が管26に当たるのを避けるように試みることができる。
【0023】
物体26の探知に加え、探知器30により探知された反射も、地面16の中に埋設されている物体26の特性を判別するために使用することができる。例えば、図7Aと7Bは、砂地の土中に深さ4インチ(102ミリメートル)で埋設された2インチ(51ミリメートル)の金属管に対する探知器30の出力を図示する。図7Aでは、送信機28および探知器30のアンテナ/変換器40が、地面16の上にある。図7Bでは、それらは地面に直接接しており、独特の、金属管を示す「筆記体のv」状パターン53を示している。図8Aおよび図8Bは、砂地の土中に深さ2インチ(51ミリメートル)で埋設された1インチ(25ミリメートル)のポリエチレン管に対する探知器30の出力を図示する。図8Aでは、送信機28および探知器30のアンテナ40が、地面16の上にある。図8Bでは、それらは地面に直接接しており、プラスチック管を示す、独特の「w」状パターン55を示している。掘削機10の訓練された操縦者は、金属、ポリエチレン、および他の管の独特のパターン53、55に気づき、管の種類を判別することができる。同様に、コンピュータ37を、パターン53、55の形状などのあらかじめ定義した特性を満たす、クロストークのピーク52の後の任意のピークを認識するようプログラムすることができる。コンピュータ37がこのようなパターンまたはその他のあらかじめ定義された特性を探知した場合、金属またはプラスチックなどの管の種類の指示を送信することができる。
【0024】
物体26の存在と種類を判別することに加え、探知器30により探知された反射も、オブジェクト26のバケット20(または掘削機10の任意のその他の部分)からの距離を判別するために使用することができる。探知器30により探知された反射の追加的な表示が、図9Aから図9Cに提供される。図9Aでは、いかなる物体26も試験土中に配置されていないので、アンテナ40が地面16と接して配置されたとき、いかなる物体26も探知されない。図9Bでは、半径2インチ(51ミリメートル)の鋼管が、砂地の土中に深さ6インチ(152ミリメートル)で配置され、図9Cでは、同じ管が砂地の土中に深さ10インチ(254ミリメートル)で配置された。図9Bおよび図9Cの丸で囲まれた領域に示されるように、鋼管の「筆記体v」状パターン53は、図9Cよりも図9Bの方が時間的に遅れて発生している。これは、反射が、送信機32により送信された後に探知器30に到達するまでにより長い時間がかかるためである。掘削機10の訓練された操縦者は、クロストークのピーク52や、独特なパターン53などの特徴間の、時間のギャップに気づき、物体26からの距離を判別することができる。同様に、コンピュータ37は、時間的遅延を認識し、物体26からのバケット20の歯32の距離を計算して、操縦者に距離の指示を提供しかつ/またはこの距離を警告またはその他のためのトリガーとして使用するようにプログラムすることができる。操縦者は、既知の公共設備の管またはケーブルなどの物体26周辺での精密な移動を行うためこの距離情報を使用してもよい。
【0025】
送信機28’と探知器30’の別の実施形態が、探知器30’として動作する4つのディスコーンアンテナ/変換器40’と、送信機28’として動作するビバルディ対蹠アンテナ40とを含んで、図11に示される。組み合わせた送信機/探知器56は、本体部42と同様の方法でアンテナ40、40’を封入する本体部42’を含む。ディスコーンアンテナ40’の方向性を拡張するため、送信機として使用される場合は、図12に示す配列58状に整列させてもよい。方向性をさらに拡張するため、配列58の背後に反射金属プレート(図示されない)を配置してもよい。図13では、異なる数のディスコーンアンテナ40’をともなういくつかの配列58が、物体26を探知するための探知器および送信機として提供される。図14に示すように、配列58は、歯32の上以外のバケット20上の位置に配置されてもよい。
この発明は好適な設計を有するように示されているが、本発明はさらに本開示の精神および範囲内で修正することができる。本出願は従って、その一般的な原理を使用した本開示の任意のバリエーション、使用方法、または適用を包含することを意図する。さらに、本出願は、本発明が属する当該分野における既知のまたは慣行の方法内にあり、かつ添付の請求項の制限内に含まれる、本開示からのかかる逸脱を包含することを意図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設車両であって、
シャーシと、
前記シャーシを支持するように位置付けられた複数の牽引装置と、
前記シャーシにより支持され、地面を貫通するよう構成された作業ツールと、
前記作業ツールに取り付けられ、前記作業ツールを用いた地面の貫通時に地中に位置付けられた物体を探知するよう構成された探知器と、
を含む、建設車両。
【請求項2】
前記探知器が、少なくとも1つの変換器と誘電媒体とを含み、前記少なくとも1つの変換器が、地面を貫通する信号を通信するよう構成された、請求項1に記載の建設車両。
【請求項3】
前記誘電媒体が、前記地面を貫通する信号の通信の間に前記少なくとも1つの変換器と地面との間に位置付けられ、前記少なくとも1つの変換器と地面との間の前記地面を貫通する信号の通信時の間の信号損失を実質的に低減する、請求項2に記載の建設車両。
【請求項4】
前記誘電媒体が、前記地面を貫通する信号の通信の間に地面に接触し、前記誘電媒体および地面が実質的に同じ誘電特性を有する、請求項3に記載の建設車両。
【請求項5】
前記少なくとも1つの変換器が、地中に位置付けられた前記物体への前記地面を貫通する信号を送信し、前記物体からの前記地面を貫通する信号の反射信号を受信するよう構成された、請求項2に記載の建設車両。
【請求項6】
前記地面を貫通する信号の前記送信と前記反射信号の前記受信との間の時間的遅延に基づいて、前記少なくとも1つの変換器と前記物体との間の距離を計算するよう構成されたプロセッサをさらに含む、請求項5に記載の建設車両。
【請求項7】
前記反射信号に基づき前記物体を特徴付けるよう構成されたプロセッサをさらに含む、請求項5に記載の建設車両。
【請求項8】
前記探知器が、前記作業ツールの切断表面近くに取り付けられている、請求項1に記載の建設車両。
【請求項9】
地中に位置付けられた物体を探知するように構成された探知器アセンブリであって、
地面を貫通する信号を通信するように構成された少なくとも1つの変換器と、
前記少なくとも1つの変換器を実質的に封入して、前記少なくとも1つの変換器と地面との間の地面を貫通する信号の通信の間に信号損失を実質的に低減する、誘電媒体と、
を含む探知器アセンブリ。
【請求項10】
地面を貫通するよう構成された作業ツールと、前記作業ツールに取り付けられた前記少なくとも1つの変換器とをさらに含む、請求項9に記載の探知器アセンブリ。
【請求項11】
前記作業ツールの切断表面近くに前記少なくとも1つの変換器が取り付けられている、請求項10に記載の探知器アセンブリ。
【請求項12】
前記作業ツールが掘削機バケットである、請求項10に記載の探知器アセンブリ。
【請求項13】
前記少なくとも1つの変換器が前記作業ツールの切断要素の一部を形成し、前記誘電媒体が前記切断要素の切断表面を形成する、請求項10に記載の探知器アセンブリ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの変換器が、地中に位置つけられた前記物体への前記地面を貫通する信号を送信し、前記物体からの前記地面を貫通する信号の反射信号を受信するよう構成された、請求項9に記載の探知器アセンブリ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの変換器が変換器の配列の一部である、請求項9に記載の探知器アセンブリ。
【請求項16】
前記誘電媒体がポリマーおよびセラミックのうちの1つである、請求項9に記載の探知器アセンブリ。
【請求項17】
前記誘電媒体を実質的にコーティングする電磁絶縁材料をさらに含む、請求項9に記載の探知器アセンブリ。
【請求項18】
前記誘電媒体を実質的にコーティングし、前記誘電媒体の硬度よりも高い硬度を有するコーティング材料をさらに含む、請求項9に記載の探知器アセンブリ。
【請求項19】
地中に位置付けられた物体を探知するよう構成された探知器であって、
地面を貫通する信号を通信するように構成された少なくとも1つの変換器と、
前記少なくとも1つの変換器と地面との間の前記地面を貫通する信号の通信の間の信号損失を実質的に低減するように、前記地面を貫通する信号の通信の間に前記少なくとも1つの変換器と地面との間に位置付けられた、前記誘電媒体と、
を含む探知器。
【請求項20】
前記誘電媒体が、前記地面を貫通する信号の通信の間に地面に接触し、前記誘電媒体および地面が実質的に同じ誘電特性を有する、請求項19に記載の建設車両。
【請求項21】
前記少なくとも1つの変換器が、地中に位置付けられた物体へ、前記地面を貫通する信号を送信し、前記物体からの前記地面を貫通する信号の反射信号を受信するよう構成された、請求項19に記載の探知器。
【請求項22】
前記地面を貫通する信号の送信と前記反射信号の受信との間の時間的遅延に基づき、前記少なくとも1つの変換器と前記物体との間の距離を計算するよう構成されたプロセッサをさらに含む、請求項21に記載の探知器。
【請求項23】
前記反射信号に基づき前記物体を特徴付けるように構成されたプロセッサをさらに含む、請求項21に記載の探知器。
【請求項24】
前記少なくとも1つの変換器が、前記物体へ前記地面を貫通する信号を送信する第1の変換器と、前記物体からの前記反射信号を受信する第2の変換器とを含む、請求項21に記載の探知器。
【請求項25】
前記地面を貫通する信号が電磁信号である、請求項19に記載の探知器。
【請求項26】
前記少なくとも1つの変換器がアンテナである、請求項19に記載の探知器。
【請求項27】
地中に位置付けられた物体を探知する方法であって、
前記物体と探知器との間で地面を貫通する信号を通信する前記探知器を提供するステップと、
ツールを使用して地面を貫通して貫通を作成するステップと、
前記探知器の少なくとも一部を前記貫通内に位置付けるステップと、
前記探知器の前記一部が前記貫通内に位置している間に前記物体を探知するステップと、
を含む方法。
【請求項28】
前記位置付けるステップが前記貫通ステップと同時である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記探知器が、前記物体に前記地面を貫通する信号を送信し、前記物体からの前記地面を貫通する信号の反射信号を受信する、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記地面を貫通する信号の前記送信と前記反射信号の前記受信との間の時間的遅延に基づき、前記探知器と前記物体との間の距離を判別するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記反射信号に基づき前記物体を特徴付けるステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記探知器が、前記物体への前記地面を貫通する信号を送信し、前記物体からの前記反射信号を受信する少なくとも1つの変換器を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記探知器が、前記少なくとも1つの変換器を実質的に封入する誘電媒体をさらに含み、前記誘電媒体が、前記地面を貫通する信号の通信の間に地面と接触し、前記誘電媒体および地面が、実質的に同じ誘電特性を有する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記少なくとも1つの変換器が、前記物体への前記地面を貫通する信号を送信する第1の変換器と、前記物体からの前記反射信号を受信する第2の変換器とを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記探知器が前記ツールに取り付けられている、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
前記探知器が、前記ツールの切断表面近くに取り付けられている、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記探知器が、前記ツールの切断表面の一部を形成する、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記貫通ステップの間に、建設設備を使用して前記ツールを動かすステップをさらに含む方法であって、前記建設設備が、
シャーシと、
前記シャーシを支持するよう位置付けられた複数の牽引装置と、
前記シャーシにより支持され、前記貫通を生成する前記貫通ステップの間に前記ツールを動かすよう構成された推進装置と、
前記貫通ステップの間に、前記推進装置より下に位置する、前記探知器と、
を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記地面を貫通する信号が、電磁信号である、請求項27に記載の方法。
【請求項40】
地中に位置付けられた物体の探知における信号損失を低減させる方法であって、
少なくとも1つの変換器と誘電媒体とを有する探知器を提供するステップと、
前記探知器を地面に接触し、前記誘電媒体が前記少なくとも1つの変換器と地面との間に位置付けられるように配置するステップと、
地面を貫通する信号を、前記少なくとも1つの変換器と地面との間で、信号損失が実質的に低減するように前記誘電媒体を通して通信するステップと、
を含む方法。
【請求項41】
前記誘電媒体が、前記少なくとも1つの変換器を実質的に封入している、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記少なくとも1つの変換器が、地中に位置付けられた前記物体への前記地面を貫通する信号を送信し、前記物体からの前記地面を貫通する信号の反射信号を受信するよう構成された、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記誘電媒体が地面と接触し、前記誘電媒体と地面とが実質的に同じ誘電特性を有する、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
前記探知器が作業ツールに取り付けられている、請求項40に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A−6B】
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【図7A−7B】
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【図8A−8B】
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【図9A−9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2013−506859(P2013−506859A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533124(P2012−533124)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2009/059626
【国際公開番号】WO2011/043766
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(512091224)ルイジアナ テック ユニヴァーシティ リサーチ ファンデーション (1)
【氏名又は名称原語表記】Louisiana Tech University Research Foundation
【出願人】(591005165)ディーア・アンド・カンパニー (109)
【氏名又は名称原語表記】DEERE AND COMPANY
【Fターム(参考)】