基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法及びシステム
【課題】メッセージ障害により生じるモビリティパラメータ変更の不一致を回避し、これにより、モビリティパラメータ変更のロバスト性及びネットワーク性能を向上させる。
【解決手段】ターゲット基地局がソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行う。処理が成功した場合、ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信する。処理が失敗した場合、ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する。本発明によれば、ソース基地局は、モビリティ切り替えパラメータのネゴシエーションがどのソースセルに対して行われたかを正確に判断でき、ネゴシエーションメッセージがどのターゲットセルからのネゴシエーションメッセージであるかを正確に区別できる。
【解決手段】ターゲット基地局がソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行う。処理が成功した場合、ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信する。処理が失敗した場合、ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する。本発明によれば、ソース基地局は、モビリティ切り替えパラメータのネゴシエーションがどのソースセルに対して行われたかを正確に判断でき、ネゴシエーションメッセージがどのターゲットセルからのネゴシエーションメッセージであるかを正確に区別できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、無線通信技術の分野に関し、特に、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
第三世代モバイルコミュニケーションのロング・ターム・エボリューション（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ：ＬＴＥ）ネットワークは、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ：Ｅ−ＵＴＲＡＮ）と、発展型パケットコア（Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｐａｃｋｅｔ Ｃｏｒｅ：ＥＰＣ）ネットワークとによって構成される。Ｅ−ＵＴＲＡＮは、複数の発展型基地局（Ｅｖｏｌｖｅｄ ＮｏｄｅＢ：ｅＮＢ）の集合を含む。ＥＰＣは、モビリティ管理エンティティ（Ｍｏｂｉｌｉｔｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｅｎｔｉｔｙ：ＭＭＥ）と、サービングゲートウェイ（Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｇａｔｅｗａｙ：Ｓ−ＧＷ）などを含み、フラットネットワークアーキテクチャを構築する。複数のｅＮＢと、ＭＭＥ／Ｓ−ＧＷとは、Ｓ１インターフェースを介して接続される。複数のｅＮＢ同士は、Ｘ２インターフェースを介して接続される。Ｓ１インターフェース及びＸ２インターフェースは、論理インターフェースである。ＭＭＥ／Ｓ−ＧＷは、１以上のｅＮＢを管理することが可能である。ｅＮＢは、複数のＭＭＥ／Ｓ−ＧＷにより制御されることが可能である。加えて、ｅＮＢは、１以上のセルを管理することが可能である。発展型ＬＴＥ（ＬＴＥ Ａｄｖａｎｃｅｄ：ＬＴＥ−Ａ）システムは、ＬＴＥシステムの発展型である。ＬＴＥ−Ａのネットワークアーキテクチャは、ＬＴＥと同じである。ＬＴＥ−ＡとＬＴＥとの異なる点は、以下のとおりである。すなわち、ＬＴＥ−Ａには、マルチポイント（マルチセル）協調（ｃｏｏｒｄｉｎａｔｅｄ ｍｕｌｔｉ−ｐｏｉｎｔ）、周波数スペクトルアグリゲーション（ｓｐｅｃｔｒｕｍ ａｇｇｒｅｇａｔｉｏｎ）及びリレー（Ｒｅｌａｙ）のような新技術が採用される。これにより、ＬＴＥ−Ａのシステム性能が向上する。
【０００３】
ネットワーク構築コスト及び運営コストを抑えるために、自動設定（ｓｅｌｆ−ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ）及び自動最適化（ｓｅｌｆ−ｏｐｔｉｍｉｚａｔｉｏｎ）と、手動操作の減少とが、次世代モバイルネットワークのトレンドである。従って、自己組織型ネットワーク（Ｓｅｌｆ−Ｏｒｇａｎｉｚｅｄ Ｎｅｔｗｏｒｋ：ＳＯＮ）の概念が提案されている。ＳＯＮは、モビリティ負荷分散最適化（Ｍｏｂｉｌｉｔｙ Ｌｏａｄ ｂａｌａｎｃｉｎｇ ｏｐｔｉｍｉｚａｔｉｏｎ：ＭＬＢ）と、モビリティロバスト性最適化（Ｍｏｂｉｌｉｔｙ ｒｏｂｕｓｔｎｅｓｓ ｏｐｔｉｍｉｚａｔｉｏｎ：ＭＲＯ）などを含む。
【０００４】
ＭＬＢ及びＭＲＯなどの最適化動作により、セルのモビリティパラメータが変更されるおそれがある。このため、複数のｅＮＢ間の２つの関連する隣接のセルの間のモビリティパラメータの変更を調和させるために、ネゴシエーションメカニズムが必要となる。現在のモビリティパラメータ変更のネゴシエーションプロセスは、要求メッセージ、確認メッセージ、失敗メッセージから構成される。モビリティパラメータをネゴシエーションする必要がある場合、ソースセルが位置するソース基地局は、ターゲットセルが位置するターゲット基地局に対して、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセルのセルＩＤ、ターゲットセルのセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局により変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーション開始原因を含む。ここで、セルＩＤは、セルのグローバル識別子であって、セルを一意に確定する。ターゲット基地局がパラメータ変更に成功した場合、モビリティパラメータの変更確認メッセージを返す。失敗した場合、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを返す。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、失敗原因と、ターゲット基地局に変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲とを含む。
【０００５】
しかし、現在のネゴシエーションプロセスにおいて、一対のネゴシエーションセルの情報（ソースセルのセルＩＤと、ターゲットセルのセルＩＤとを含む）は、要求メッセージにしか含まれず、確認メッセージ及び失敗メッセージには含まれない。従って、以下の問題が発生する。すなわち、現在のソース基地局下の複数のサービスセルが、他の複数の基地局の複数のセルに対して、モビリティパラメータのネゴシエーションを開始するとする。このとき、ソース基地局が、複数のターゲット基地局／ターゲットセルから、確認／失敗メッセージを受信するとする。この場合、ソース基地局は、モビリティ切り替えパラメータのネゴシエーションが、どのソースセルに対して行われたかを判断できないおそれがある。また、ソース基地局の複数のサービスセルが、複数のターゲットセルに対して、モビリティパラメータのネゴシエーションプロセスを並行して開始するとする。このとき、ソース基地局は、どのターゲットセルから、転送層アドレスを介してネゴシエーションメッセージが来たのかを認識できないおそれがある。さらに、ソース基地局は、どのターゲットセルから、確認／失敗メッセージが来たのかを認識できないおそれがある。このような問題がある結果、メッセージ障害が発生し、最終的に、一対のセル間のモビリティパラメータの変更が不一致となる。その結果、セルモビリティパラメータ変更にエラーが発生し、ネットワーク性能が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
以上に鑑み、本発明の主目的は、メッセージ障害により生じるモビリティパラメータ変更の不一致を回避することが可能で、これにより、モビリティパラメータ変更のロバスト性及びネットワーク性能を向上させることが可能な、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記目的を実現するために、以下の手法により本技術が実現される。
【０００８】
本発明は、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法であって、当該方法は、ターゲット基地局が、ソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行い、処理が成功した場合、ターゲット基地局が、メッセージタイプ及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信し、処理が失敗した場合、ターゲット基地局が、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する。
【０００９】
前記モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００１０】
前記モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００１１】
前記セルＩＤはセルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）である。
【００１２】
前記基地局ＩＤは基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）である。
【００１３】
ソース基地局と、ターゲット基地局とを含む、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーションシステムであって、前記ターゲット基地局は、ソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行い、処理が成功した場合、前記ターゲット基地局は、メッセージタイプ及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信し、処理が失敗した場合、前記ターゲット基地局は、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する。
【００１４】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００１５】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００１６】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおけるセルＩＤは、ＥＣＧＩである。
【００１７】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおける基地局ＩＤは、ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤである。
【発明の効果】
【００１８】
本発明に係る基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法及びシステムは、ソース基地局が、モビリティパラメータの変更確認及び／又は失敗メッセージに、ソースセルＩＤ、又はソースセルＩＤ及びターゲットセルＩＤを追加する。これにより、モビリティ切り替えパラメータのネゴシエーションがどのソースセルに対して行われるか正確に判断できる。また、ネゴシエーションメッセージがどのターゲットセルからのネゴシエーションメッセージであるかを正確に区別できる。これによって、メッセージ障害によるモビリティパラメータ変更の不一致を回避でき、モビリティパラメータ変更のロバスト性及びネットワーク性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】本発明に係る基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法のフローチャートである。
【図２】本発明に係るモビリティパラメータの変更確認メッセージの構造を示す図である。
【図３】本発明に係るモビリティパラメータの変更失敗メッセージの構造を示す図である。
【図４】本発明の実施形態１に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。
【図５】本発明の実施形態２に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。
【図６】本発明の実施形態３に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
本発明の背景技術によれば、本発明の目的は、複数のネゴシエーションプロセスの複数のメッセージが互いに影響しないことを保証しつつ、複数のｅＮＢ間の２つの隣接するセルのモビリティパラメータをネゴシエーションすることが可能な、簡単で効果的な方法を提供することにある。これにより、ソース基地局のソースセルがメッセージ障害を回避し、モビリティパラメータの変更確認／失敗メッセージを正確に判断することができる。これにより、現在のモビリティパラメータ変更のネゴシエーションプロセスのロバスト性を向上させることができる。そして、処理中のメッセージ障害により生じる、隣接する複数のセル間のモビリティパラメータのエラー変更を避けることができる。
【００２１】
上記の目的を達成するために、本発明は、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａシステムにおいて、隣接する複数のセル間でモビリティパラメータのネゴシエーション最適化プロセスを行う方法及びシステムを提供する。当該方法及びシステムでは、ソース基地局が、モビリティパラメータの変更確認及び／又は失敗メッセージに、ソースセルＩＤ、又はソースセルＩＤ及びターゲットセルＩＤを追加する。これにより、モビリティ切り替えパラメータのネゴシエーションが、どのソースセルに対して行われるか正確に判断できる。また、ネゴシエーションメッセージが、どのターゲットセルからのネゴシエーションメッセージであるかを正確に区別できる。これによって、メッセージ障害によるモビリティパラメータ変更の不一致を回避でき、モビリティパラメータ変更のロバスト性及びネットワーク性能を向上させることができる。
【００２２】
以下、図面を参照しながら、実施形態を更に詳しく説明する。
【００２３】
図１は、本発明に係る基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法のフローチャートである。図１に示すように、本発明に係る基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法は、以下のステップを含む。
【００２４】
ステップ１０１：ターゲット基地局は、ソース基地局から、モビリティパラメータの変更要求メッセージを受信する。
【００２５】
ステップ１０２：ターゲット基地局は、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行う。
【００２６】
ステップ１０３：ターゲット基地局は、処理が成功したかどうかを判断する。成功した場合、ステップ１０４を実行し、成功しない場合、ステップ１０５を実行する。
【００２７】
ステップ１０４：ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更確認メッセージを、ソース基地局に送信する。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプと、ソースセルＩＤとを少なくとも含む。そして、プロセスが終了する。
【００２８】
図２は、本発明に係るモビリティパラメータの変更確認メッセージの構造を示す図である。図２に示すように、本発明において、モビリティパラメータの変更確認メッセージは、少なくとも、メッセージタイプと、ソースセルＩＤとを含む。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含んでもよい。
【００２９】
ステップ１０５：ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを、ソース基地局に送信する。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含む。そして、プロセスが終了する。
【００３０】
図３は、本発明に係るモビリティパラメータの変更失敗メッセージの構造を示す図である。図３に示すように、本発明において、モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因、ソースセルＩＤを少なくとも含む。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含んでもよい。
【００３１】
本発明において、セルＩＤは、例えば、セルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）である。セルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）はセルを一意に確定することに用いられる。基地局ＩＤは、基地局のグローバル識別子であって、例えば、基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）である。基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）は、基地局を一意に確定することに用いられる。
【００３２】
本発明は、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーションシステムを更に提供する。当該システムは、ソース基地局とターゲット基地局を含む。
【００３３】
前記ターゲット基地局は、ソース基地局からモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信する。その後、ターゲット基地局は、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行う。処理が成功した場合、ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更確認メッセージを、ソース基地局に送信する。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプと、ソースセルＩＤとを少なくとも含む。処理が失敗した場合、ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを、ソース基地局に送信する。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含む。
【００３４】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ、ターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００３５】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００３６】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおけるセルＩＤは、セルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）である。
【００３７】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおける基地局ＩＤは、基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）である。
【００３８】
実施形態１
図４は、本発明の実施形態１に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。図４に示すように、本発明の実施形態１に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションは以下のステップを含む。
【００３９】
ステップ４０１：ソース基地局は、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００４０】
モビリティパラメータの変更要求メッセージは、必要なときに送信することができる。必要なときとは、例えば、負荷分散によるモビリティパラメータの最適化をする場合や、モビリティの最適化中にモビリティパラメータを調整する必要がある場合などである。一般的に、当該モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセルのセルＩＤ、ターゲットセルのセルＩＤ、ソース基地局のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００４１】
ステップ４０２：ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更要求メッセージを受信する。その後、ターゲット基地局は、ローカルでの判定処理を行う。処理が成功した場合、ステップ４０３に進み、処理が失敗した場合、ステップ４０４に進む。
【００４２】
ステップ４０３：ターゲットセルは、要求メッセージ中に提案されたモビリティパラメータに応じてローカルパラメータを変更する。そして、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更確認メッセージを送信する。
【００４３】
本実施形態において、モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプ、ソースセルＩＤ、ターゲットセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００４４】
ステップ４０４：ターゲットセルは、要求メッセージ中に提案されたモビリティパラメータに応じて、ローカルパラメータを変更するのに失敗する。そして、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを送信する。
【００４５】
本実施形態において、モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ソースセルＩＤ、ターゲットセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００４６】
実施形態２
本実施形態において、ソースセルは、ターゲットセル１及びターゲットセル２と、モビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。ソースセルは、ターゲットセル１とのネゴシエーションに成功し、ターゲットセル２とのネゴシエーションに失敗する。図５は、本発明の実施形態２に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。図５に示すように、本発明の実施形態２に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションは、以下のステップを含む。
【００４７】
ステップ５０１：ソースセルは、ターゲットセル１とモビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。ソース基地局は、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００４８】
ここで、モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセルのセルＩＤ、ターゲットセル１のセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００４９】
ステップ５０２：ターゲット基地局は、ローカル情報の判断を行う。ターゲット基地局は、ターゲットセル１のモビリティパラメータが、現在の負荷により生じる切り替え問題を解決することができず、そして、ターゲットセル２とモビリティパラメータをネゴシエーションする必要があると判定する。この場合、ソースセルは、ターゲットセル２と、モビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。ソースセルは、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００５０】
ここで、モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセルのセルＩＤ、ターゲットセル２のセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００５１】
ステップ５０３：ターゲット基地局は、ステップ５０２のモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信する。その後、ターゲット基地局は、ローカルでの判定及び処理を行う。ターゲットセル２に対する処理が失敗した場合、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを送信する。
【００５２】
本実施形態において、モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ソースセルＩＤ、ターゲットセル２のセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００５３】
ソース基地局は、当該モビリティパラメータの変更失敗メッセージを受信する。その後、ソース基地局は、ターゲットセルＩＤに応じて、現在の失敗メッセージが、ソースセルとターゲットセル２とが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスに属するものであると識別する。したがって、ソース基地局は、ソースセルとターゲットセル１とが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションが失敗したと認識することはない。
【００５４】
ステップ５０４：ターゲット基地局は、ステップ５０１のモビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、ローカルでの判定及び処理を行う。ターゲットセル１に対する処理が成功した場合、ターゲットセル１は、要求メッセージ中で提案されたモビリティパラメータに応じて、ローカルパラメータを変更する。そして、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更確認メッセージを送信する。
【００５５】
本実施形態において、モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプ、ソースセルＩＤ、ターゲットセル１ＩＤを含む。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００５６】
ソース基地局は、当該モビリティパラメータの変更確認メッセージを受信する。その後、ソース基地局は、ターゲットセルＩＤに応じて、現在の確認メッセージが、ソースセルとターゲットセル１とが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスに属するものであることを識別する。
【００５７】
なお、ターゲット基地局がソース基地局に送信する、ターゲットセル１に関するモビリティパラメータの変更確認メッセージと、ターゲット基地局がソース基地局に送信する、ターゲットセル２に関するモビリティパラメータの変更失敗メッセージとの送信時間順は、特に制限されない。
【００５８】
実施形態３
本実施形態において、ソースセル１及びソースセル２は、ターゲットセルと、モビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。更に、ソースセル１とターゲットセルとのネゴシエーションが失敗し、ソースセル２とターゲットセルとのネゴシエーションが成功する。図６は、本発明の実施形態３に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。図６に示すように、本発明の実施形態３に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションは以下のステップを含む。
【００５９】
ステップ６０１：ソースセル２は、ターゲットセルとモビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。この場合、ソース基地局は、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００６０】
ここで、モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセル２のセルＩＤ、ターゲットセルのセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００６１】
ステップ６０２：ソースセル１は、ターゲットセルとモビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。この場合、ソース基地局は、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００６２】
ここで、モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセル１のセルＩＤ、ターゲットセルのセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００６３】
ステップ６０３：ターゲットセルは、ローカル情報の判断を行う。この後、ターゲットセルは、ソースセル２によって開始されたモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスが現在行われていると判定する。これによって、その次に受信した、ソースセル１によって開始されたモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスを拒否することが可能である。即ち、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを送信する。
【００６４】
ここで、モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ソースセル１のセルＩＤ、ターゲットセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００６５】
ソース基地局は、当該モビリティパラメータの変更失敗メッセージを受信する。その後、ソース基地局は、ソースセル１のセルＩＤに応じて、現在の失敗メッセージが、ソースセル１とターゲットセルが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスに属するものであると識別する。したがって、ソース基地局は、ソースセル２とターゲットセルが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションが失敗したと認識することはない。これにより、インターリーブの影響を避けることができる。
【００６６】
ステップ６０４：ターゲットセルとソースセル２との間のモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスが処理が成功する。この場合、ターゲットセルは、要求メッセージ中で提案されたモビリティパラメータに応じて、ローカルパラメータを変更する。そして、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更確認メッセージを送信する。
【００６７】
ここで、モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプ、ソースセル２のセルＩＤ、ターゲットセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００６８】
ソース基地局は、当該モビリティパラメータの変更確認メッセージを受信する。その後、ソース基地局は、ソースセル２のセルＩＤに応じて、現在の確認メッセージが、ソースセル２とターゲットセルとが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスに属するものであると識別する。そして、ソース基地局は、モビリティパラメータのネゴシエーションプロセスが成功したと認識する。
【００６９】
以上の説明は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、無線通信技術の分野に関し、特に、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
第三世代モバイルコミュニケーションのロング・ターム・エボリューション（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ：ＬＴＥ）ネットワークは、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ：Ｅ−ＵＴＲＡＮ）と、発展型パケットコア（Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｐａｃｋｅｔ Ｃｏｒｅ：ＥＰＣ）ネットワークとによって構成される。Ｅ−ＵＴＲＡＮは、複数の発展型基地局（Ｅｖｏｌｖｅｄ ＮｏｄｅＢ：ｅＮＢ）の集合を含む。ＥＰＣは、モビリティ管理エンティティ（Ｍｏｂｉｌｉｔｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｅｎｔｉｔｙ：ＭＭＥ）と、サービングゲートウェイ（Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｇａｔｅｗａｙ：Ｓ−ＧＷ）などを含み、フラットネットワークアーキテクチャを構築する。複数のｅＮＢと、ＭＭＥ／Ｓ−ＧＷとは、Ｓ１インターフェースを介して接続される。複数のｅＮＢ同士は、Ｘ２インターフェースを介して接続される。Ｓ１インターフェース及びＸ２インターフェースは、論理インターフェースである。ＭＭＥ／Ｓ−ＧＷは、１以上のｅＮＢを管理することが可能である。ｅＮＢは、複数のＭＭＥ／Ｓ−ＧＷにより制御されることが可能である。加えて、ｅＮＢは、１以上のセルを管理することが可能である。発展型ＬＴＥ（ＬＴＥ Ａｄｖａｎｃｅｄ：ＬＴＥ−Ａ）システムは、ＬＴＥシステムの発展型である。ＬＴＥ−Ａのネットワークアーキテクチャは、ＬＴＥと同じである。ＬＴＥ−ＡとＬＴＥとの異なる点は、以下のとおりである。すなわち、ＬＴＥ−Ａには、マルチポイント（マルチセル）協調（ｃｏｏｒｄｉｎａｔｅｄ ｍｕｌｔｉ−ｐｏｉｎｔ）、周波数スペクトルアグリゲーション（ｓｐｅｃｔｒｕｍ ａｇｇｒｅｇａｔｉｏｎ）及びリレー（Ｒｅｌａｙ）のような新技術が採用される。これにより、ＬＴＥ−Ａのシステム性能が向上する。
【０００３】
ネットワーク構築コスト及び運営コストを抑えるために、自動設定（ｓｅｌｆ−ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ）及び自動最適化（ｓｅｌｆ−ｏｐｔｉｍｉｚａｔｉｏｎ）と、手動操作の減少とが、次世代モバイルネットワークのトレンドである。従って、自己組織型ネットワーク（Ｓｅｌｆ−Ｏｒｇａｎｉｚｅｄ Ｎｅｔｗｏｒｋ：ＳＯＮ）の概念が提案されている。ＳＯＮは、モビリティ負荷分散最適化（Ｍｏｂｉｌｉｔｙ Ｌｏａｄ ｂａｌａｎｃｉｎｇ ｏｐｔｉｍｉｚａｔｉｏｎ：ＭＬＢ）と、モビリティロバスト性最適化（Ｍｏｂｉｌｉｔｙ ｒｏｂｕｓｔｎｅｓｓ ｏｐｔｉｍｉｚａｔｉｏｎ：ＭＲＯ）などを含む。
【０００４】
ＭＬＢ及びＭＲＯなどの最適化動作により、セルのモビリティパラメータが変更されるおそれがある。このため、複数のｅＮＢ間の２つの関連する隣接のセルの間のモビリティパラメータの変更を調和させるために、ネゴシエーションメカニズムが必要となる。現在のモビリティパラメータ変更のネゴシエーションプロセスは、要求メッセージ、確認メッセージ、失敗メッセージから構成される。モビリティパラメータをネゴシエーションする必要がある場合、ソースセルが位置するソース基地局は、ターゲットセルが位置するターゲット基地局に対して、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセルのセルＩＤ、ターゲットセルのセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局により変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーション開始原因を含む。ここで、セルＩＤは、セルのグローバル識別子であって、セルを一意に確定する。ターゲット基地局がパラメータ変更に成功した場合、モビリティパラメータの変更確認メッセージを返す。失敗した場合、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを返す。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、失敗原因と、ターゲット基地局に変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲とを含む。
【０００５】
しかし、現在のネゴシエーションプロセスにおいて、一対のネゴシエーションセルの情報（ソースセルのセルＩＤと、ターゲットセルのセルＩＤとを含む）は、要求メッセージにしか含まれず、確認メッセージ及び失敗メッセージには含まれない。従って、以下の問題が発生する。すなわち、現在のソース基地局下の複数のサービスセルが、他の複数の基地局の複数のセルに対して、モビリティパラメータのネゴシエーションを開始するとする。このとき、ソース基地局が、複数のターゲット基地局／ターゲットセルから、確認／失敗メッセージを受信するとする。この場合、ソース基地局は、モビリティ切り替えパラメータのネゴシエーションが、どのソースセルに対して行われたかを判断できないおそれがある。また、ソース基地局の複数のサービスセルが、複数のターゲットセルに対して、モビリティパラメータのネゴシエーションプロセスを並行して開始するとする。このとき、ソース基地局は、どのターゲットセルから、転送層アドレスを介してネゴシエーションメッセージが来たのかを認識できないおそれがある。さらに、ソース基地局は、どのターゲットセルから、確認／失敗メッセージが来たのかを認識できないおそれがある。このような問題がある結果、メッセージ障害が発生し、最終的に、一対のセル間のモビリティパラメータの変更が不一致となる。その結果、セルモビリティパラメータ変更にエラーが発生し、ネットワーク性能が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
以上に鑑み、本発明の主目的は、メッセージ障害により生じるモビリティパラメータ変更の不一致を回避することが可能で、これにより、モビリティパラメータ変更のロバスト性及びネットワーク性能を向上させることが可能な、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記目的を実現するために、以下の手法により本技術が実現される。
【０００８】
本発明は、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法であって、当該方法は、ターゲット基地局が、ソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行い、処理が成功した場合、ターゲット基地局が、メッセージタイプ及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信し、処理が失敗した場合、ターゲット基地局が、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する。
【０００９】
前記モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００１０】
前記モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００１１】
前記セルＩＤはセルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）である。
【００１２】
前記基地局ＩＤは基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）である。
【００１３】
ソース基地局と、ターゲット基地局とを含む、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーションシステムであって、前記ターゲット基地局は、ソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行い、処理が成功した場合、前記ターゲット基地局は、メッセージタイプ及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信し、処理が失敗した場合、前記ターゲット基地局は、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する。
【００１４】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００１５】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００１６】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおけるセルＩＤは、ＥＣＧＩである。
【００１７】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおける基地局ＩＤは、ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤである。
【発明の効果】
【００１８】
本発明に係る基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法及びシステムは、ソース基地局が、モビリティパラメータの変更確認及び／又は失敗メッセージに、ソースセルＩＤ、又はソースセルＩＤ及びターゲットセルＩＤを追加する。これにより、モビリティ切り替えパラメータのネゴシエーションがどのソースセルに対して行われるか正確に判断できる。また、ネゴシエーションメッセージがどのターゲットセルからのネゴシエーションメッセージであるかを正確に区別できる。これによって、メッセージ障害によるモビリティパラメータ変更の不一致を回避でき、モビリティパラメータ変更のロバスト性及びネットワーク性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】本発明に係る基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法のフローチャートである。
【図２】本発明に係るモビリティパラメータの変更確認メッセージの構造を示す図である。
【図３】本発明に係るモビリティパラメータの変更失敗メッセージの構造を示す図である。
【図４】本発明の実施形態１に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。
【図５】本発明の実施形態２に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。
【図６】本発明の実施形態３に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
本発明の背景技術によれば、本発明の目的は、複数のネゴシエーションプロセスの複数のメッセージが互いに影響しないことを保証しつつ、複数のｅＮＢ間の２つの隣接するセルのモビリティパラメータをネゴシエーションすることが可能な、簡単で効果的な方法を提供することにある。これにより、ソース基地局のソースセルがメッセージ障害を回避し、モビリティパラメータの変更確認／失敗メッセージを正確に判断することができる。これにより、現在のモビリティパラメータ変更のネゴシエーションプロセスのロバスト性を向上させることができる。そして、処理中のメッセージ障害により生じる、隣接する複数のセル間のモビリティパラメータのエラー変更を避けることができる。
【００２１】
上記の目的を達成するために、本発明は、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａシステムにおいて、隣接する複数のセル間でモビリティパラメータのネゴシエーション最適化プロセスを行う方法及びシステムを提供する。当該方法及びシステムでは、ソース基地局が、モビリティパラメータの変更確認及び／又は失敗メッセージに、ソースセルＩＤ、又はソースセルＩＤ及びターゲットセルＩＤを追加する。これにより、モビリティ切り替えパラメータのネゴシエーションが、どのソースセルに対して行われるか正確に判断できる。また、ネゴシエーションメッセージが、どのターゲットセルからのネゴシエーションメッセージであるかを正確に区別できる。これによって、メッセージ障害によるモビリティパラメータ変更の不一致を回避でき、モビリティパラメータ変更のロバスト性及びネットワーク性能を向上させることができる。
【００２２】
以下、図面を参照しながら、実施形態を更に詳しく説明する。
【００２３】
図１は、本発明に係る基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法のフローチャートである。図１に示すように、本発明に係る基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法は、以下のステップを含む。
【００２４】
ステップ１０１：ターゲット基地局は、ソース基地局から、モビリティパラメータの変更要求メッセージを受信する。
【００２５】
ステップ１０２：ターゲット基地局は、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行う。
【００２６】
ステップ１０３：ターゲット基地局は、処理が成功したかどうかを判断する。成功した場合、ステップ１０４を実行し、成功しない場合、ステップ１０５を実行する。
【００２７】
ステップ１０４：ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更確認メッセージを、ソース基地局に送信する。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプと、ソースセルＩＤとを少なくとも含む。そして、プロセスが終了する。
【００２８】
図２は、本発明に係るモビリティパラメータの変更確認メッセージの構造を示す図である。図２に示すように、本発明において、モビリティパラメータの変更確認メッセージは、少なくとも、メッセージタイプと、ソースセルＩＤとを含む。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含んでもよい。
【００２９】
ステップ１０５：ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを、ソース基地局に送信する。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含む。そして、プロセスが終了する。
【００３０】
図３は、本発明に係るモビリティパラメータの変更失敗メッセージの構造を示す図である。図３に示すように、本発明において、モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因、ソースセルＩＤを少なくとも含む。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含んでもよい。
【００３１】
本発明において、セルＩＤは、例えば、セルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）である。セルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）はセルを一意に確定することに用いられる。基地局ＩＤは、基地局のグローバル識別子であって、例えば、基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）である。基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）は、基地局を一意に確定することに用いられる。
【００３２】
本発明は、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーションシステムを更に提供する。当該システムは、ソース基地局とターゲット基地局を含む。
【００３３】
前記ターゲット基地局は、ソース基地局からモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信する。その後、ターゲット基地局は、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行う。処理が成功した場合、ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更確認メッセージを、ソース基地局に送信する。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプと、ソースセルＩＤとを少なくとも含む。処理が失敗した場合、ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを、ソース基地局に送信する。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含む。
【００３４】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ、ターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００３５】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む。
【００３６】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおけるセルＩＤは、セルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）である。
【００３７】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおける基地局ＩＤは、基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）である。
【００３８】
実施形態１
図４は、本発明の実施形態１に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。図４に示すように、本発明の実施形態１に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションは以下のステップを含む。
【００３９】
ステップ４０１：ソース基地局は、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００４０】
モビリティパラメータの変更要求メッセージは、必要なときに送信することができる。必要なときとは、例えば、負荷分散によるモビリティパラメータの最適化をする場合や、モビリティの最適化中にモビリティパラメータを調整する必要がある場合などである。一般的に、当該モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセルのセルＩＤ、ターゲットセルのセルＩＤ、ソース基地局のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００４１】
ステップ４０２：ターゲット基地局は、モビリティパラメータの変更要求メッセージを受信する。その後、ターゲット基地局は、ローカルでの判定処理を行う。処理が成功した場合、ステップ４０３に進み、処理が失敗した場合、ステップ４０４に進む。
【００４２】
ステップ４０３：ターゲットセルは、要求メッセージ中に提案されたモビリティパラメータに応じてローカルパラメータを変更する。そして、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更確認メッセージを送信する。
【００４３】
本実施形態において、モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプ、ソースセルＩＤ、ターゲットセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００４４】
ステップ４０４：ターゲットセルは、要求メッセージ中に提案されたモビリティパラメータに応じて、ローカルパラメータを変更するのに失敗する。そして、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを送信する。
【００４５】
本実施形態において、モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ソースセルＩＤ、ターゲットセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００４６】
実施形態２
本実施形態において、ソースセルは、ターゲットセル１及びターゲットセル２と、モビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。ソースセルは、ターゲットセル１とのネゴシエーションに成功し、ターゲットセル２とのネゴシエーションに失敗する。図５は、本発明の実施形態２に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。図５に示すように、本発明の実施形態２に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションは、以下のステップを含む。
【００４７】
ステップ５０１：ソースセルは、ターゲットセル１とモビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。ソース基地局は、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００４８】
ここで、モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセルのセルＩＤ、ターゲットセル１のセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００４９】
ステップ５０２：ターゲット基地局は、ローカル情報の判断を行う。ターゲット基地局は、ターゲットセル１のモビリティパラメータが、現在の負荷により生じる切り替え問題を解決することができず、そして、ターゲットセル２とモビリティパラメータをネゴシエーションする必要があると判定する。この場合、ソースセルは、ターゲットセル２と、モビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。ソースセルは、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００５０】
ここで、モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセルのセルＩＤ、ターゲットセル２のセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００５１】
ステップ５０３：ターゲット基地局は、ステップ５０２のモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信する。その後、ターゲット基地局は、ローカルでの判定及び処理を行う。ターゲットセル２に対する処理が失敗した場合、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを送信する。
【００５２】
本実施形態において、モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ソースセルＩＤ、ターゲットセル２のセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００５３】
ソース基地局は、当該モビリティパラメータの変更失敗メッセージを受信する。その後、ソース基地局は、ターゲットセルＩＤに応じて、現在の失敗メッセージが、ソースセルとターゲットセル２とが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスに属するものであると識別する。したがって、ソース基地局は、ソースセルとターゲットセル１とが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションが失敗したと認識することはない。
【００５４】
ステップ５０４：ターゲット基地局は、ステップ５０１のモビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、ローカルでの判定及び処理を行う。ターゲットセル１に対する処理が成功した場合、ターゲットセル１は、要求メッセージ中で提案されたモビリティパラメータに応じて、ローカルパラメータを変更する。そして、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更確認メッセージを送信する。
【００５５】
本実施形態において、モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプ、ソースセルＩＤ、ターゲットセル１ＩＤを含む。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００５６】
ソース基地局は、当該モビリティパラメータの変更確認メッセージを受信する。その後、ソース基地局は、ターゲットセルＩＤに応じて、現在の確認メッセージが、ソースセルとターゲットセル１とが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスに属するものであることを識別する。
【００５７】
なお、ターゲット基地局がソース基地局に送信する、ターゲットセル１に関するモビリティパラメータの変更確認メッセージと、ターゲット基地局がソース基地局に送信する、ターゲットセル２に関するモビリティパラメータの変更失敗メッセージとの送信時間順は、特に制限されない。
【００５８】
実施形態３
本実施形態において、ソースセル１及びソースセル２は、ターゲットセルと、モビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。更に、ソースセル１とターゲットセルとのネゴシエーションが失敗し、ソースセル２とターゲットセルとのネゴシエーションが成功する。図６は、本発明の実施形態３に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションのシーケンス図である。図６に示すように、本発明の実施形態３に係るモビリティパラメータ変更のネゴシエーションは以下のステップを含む。
【００５９】
ステップ６０１：ソースセル２は、ターゲットセルとモビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。この場合、ソース基地局は、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００６０】
ここで、モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセル２のセルＩＤ、ターゲットセルのセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００６１】
ステップ６０２：ソースセル１は、ターゲットセルとモビリティ切り替えパラメータをネゴシエーションする。この場合、ソース基地局は、ターゲット基地局に、モビリティパラメータの変更要求メッセージを送信する。
【００６２】
ここで、モビリティパラメータの変更要求メッセージは、ソースセル１のセルＩＤ、ターゲットセルのセルＩＤ、ソース基地局自身のモビリティパラメータ情報、ターゲット基地局によって変更されるモビリティパラメータ情報、モビリティパラメータのネゴシエーションの開始原因を含む。
【００６３】
ステップ６０３：ターゲットセルは、ローカル情報の判断を行う。この後、ターゲットセルは、ソースセル２によって開始されたモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスが現在行われていると判定する。これによって、その次に受信した、ソースセル１によって開始されたモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスを拒否することが可能である。即ち、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更失敗メッセージを送信する。
【００６４】
ここで、モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、メッセージタイプ、失敗原因、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ソースセル１のセルＩＤ、ターゲットセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００６５】
ソース基地局は、当該モビリティパラメータの変更失敗メッセージを受信する。その後、ソース基地局は、ソースセル１のセルＩＤに応じて、現在の失敗メッセージが、ソースセル１とターゲットセルが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスに属するものであると識別する。したがって、ソース基地局は、ソースセル２とターゲットセルが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションが失敗したと認識することはない。これにより、インターリーブの影響を避けることができる。
【００６６】
ステップ６０４：ターゲットセルとソースセル２との間のモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスが処理が成功する。この場合、ターゲットセルは、要求メッセージ中で提案されたモビリティパラメータに応じて、ローカルパラメータを変更する。そして、ターゲット基地局は、ソース基地局に、モビリティパラメータの変更確認メッセージを送信する。
【００６７】
ここで、モビリティパラメータの変更確認メッセージは、メッセージタイプ、ソースセル２のセルＩＤ、ターゲットセルＩＤを含む。モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ソース基地局ＩＤ及び／又はターゲット基地局ＩＤを更に含んでもよい。
【００６８】
ソース基地局は、当該モビリティパラメータの変更確認メッセージを受信する。その後、ソース基地局は、ソースセル２のセルＩＤに応じて、現在の確認メッセージが、ソースセル２とターゲットセルとが行ったモビリティパラメータのネゴシエーションプロセスに属するものであると識別する。そして、ソース基地局は、モビリティパラメータのネゴシエーションプロセスが成功したと認識する。
【００６９】
以上の説明は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ターゲット基地局が、ソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行い、
処理が成功した場合、ターゲット基地局が、メッセージタイプ及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信し、
処理が失敗した場合、ターゲット基地局が、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する
基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法。
【請求項２】
前記モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む
請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む
請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記セルＩＤはセルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）である
請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項５】
前記基地局ＩＤは基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）である
請求項２又は３に記載の方法。
【請求項６】
ソース基地局と、ターゲット基地局とを含む、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーションシステムであって、
前記ターゲット基地局は、ソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行い、
処理が成功した場合、前記ターゲット基地局は、メッセージタイプ及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信し、
処理が失敗した場合、前記ターゲット基地局は、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する
基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーションシステム。
【請求項７】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む
請求項６に記載のシステム。
【請求項８】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む
請求項６に記載のシステム。
【請求項９】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおけるセルＩＤは、ＥＣＧＩである
請求項６〜８のいずれか１項に記載のシステム。
【請求項１０】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおける基地局ＩＤは、ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤである
請求項７又は８に記載のシステム。
【請求項１】
ターゲット基地局が、ソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行い、
処理が成功した場合、ターゲット基地局が、メッセージタイプ及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信し、
処理が失敗した場合、ターゲット基地局が、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する
基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーション方法。
【請求項２】
前記モビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む
請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記モビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む
請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記セルＩＤはセルグローバル識別子（ＥＣＧＩ）である
請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項５】
前記基地局ＩＤは基地局グローバル識別子（ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤ）である
請求項２又は３に記載の方法。
【請求項６】
ソース基地局と、ターゲット基地局とを含む、基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーションシステムであって、
前記ターゲット基地局は、ソース基地局からのモビリティパラメータの変更要求メッセージを受信した後、前記モビリティパラメータの変更要求メッセージに応じて、モビリティパラメータの判定及び最適化処理を行い、
処理が成功した場合、前記ターゲット基地局は、メッセージタイプ及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更確認メッセージをソース基地局に送信し、
処理が失敗した場合、前記ターゲット基地局は、メッセージタイプ、失敗原因及びソースセルＩＤを少なくとも含むモビリティパラメータの変更失敗メッセージをソース基地局に送信する
基地局間でのモビリティパラメータのネゴシエーションシステム。
【請求項７】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージは、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む
請求項６に記載のシステム。
【請求項８】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更失敗メッセージは、ターゲット基地局下のターゲットセルに変更が許可されるモビリティパラメータの数値範囲、ターゲットセルＩＤ、ソース基地局ＩＤ及びターゲット基地局ＩＤの少なくともいずれか１つを更に含む
請求項６に記載のシステム。
【請求項９】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおけるセルＩＤは、ＥＣＧＩである
請求項６〜８のいずれか１項に記載のシステム。
【請求項１０】
前記ターゲット基地局がソース基地局に送信したモビリティパラメータの変更確認メッセージ又はモビリティパラメータの変更失敗メッセージにおける基地局ＩＤは、ｅＮＢ Ｇｌｏｂａｌ ＩＤである
請求項７又は８に記載のシステム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公表番号】特表２０１３−５１６１２３（Ｐ２０１３−５１６１２３Ａ）
【公表日】平成２５年５月９日（２０１３．５．９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−５４６３１６（Ｐ２０１２−５４６３１６）
【出願日】平成２２年５月１２日（２０１０．５．１２）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＣＮ２０１０／０７２６６２
【国際公開番号】ＷＯ２０１０／１４８８０１
【国際公開日】平成２２年１２月２９日（２０１０．１２．２９）
【出願人】（５１１２０７７２９）ゼットティーイー コーポレイション (78)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２５年５月９日（２０１３．５．９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年５月１２日（２０１０．５．１２）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＣＮ２０１０／０７２６６２
【国際公開番号】ＷＯ２０１０／１４８８０１
【国際公開日】平成２２年１２月２９日（２０１０．１２．２９）
【出願人】（５１１２０７７２９）ゼットティーイー コーポレイション (78)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]