基板ユニットおよび電子機器
【課題】フレームに確実にシールドカバーを装着することができる基板ユニットおよび電子機器を提供する。
【解決手段】基板ユニット21の製造にあたって、基板22の表面にははんだペーストが塗布される。はんだペースト上にフレーム25の下端が配置される。はんだペーストの溶融時、はんだペーストは濡れ広がりに基づきフレーム25にはい上がる。このとき、シールドカバー24は第2受け入れ孔33でフレーム25の突起31を受け入れる。こうしてシールドカバー24は上段位置に位置決めされる。はんだペーストの濡れ広がりにも拘わらず、突起31や第2受け入れ孔33、第1受け入れ孔32まではんだペーストのはい上がりは回避される。その結果、はんだペーストの硬化後、第1受け入れ孔32は突起31を確実に受け入れることができる。シールドカバー24はフレーム25に確実に装着される。フレーム25からシールドカバー24の脱落は回避される。
【解決手段】基板ユニット21の製造にあたって、基板22の表面にははんだペーストが塗布される。はんだペースト上にフレーム25の下端が配置される。はんだペーストの溶融時、はんだペーストは濡れ広がりに基づきフレーム25にはい上がる。このとき、シールドカバー24は第2受け入れ孔33でフレーム25の突起31を受け入れる。こうしてシールドカバー24は上段位置に位置決めされる。はんだペーストの濡れ広がりにも拘わらず、突起31や第2受け入れ孔33、第1受け入れ孔32まではんだペーストのはい上がりは回避される。その結果、はんだペーストの硬化後、第1受け入れ孔32は突起31を確実に受け入れることができる。シールドカバー24はフレーム25に確実に装着される。フレーム25からシールドカバー24の脱落は回避される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば基板と、基板の表面に実装される部品と、基板の表面で部品を覆うシールドカバーとを備える基板ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば携帯電話端末装置にはプリント基板ユニットが組み込まれる。プリント基板ユニットはプリント基板を備える。プリント基板の表面には例えばBGA(ボールグリッドアレイ)に基づきLSIチップが実装される。LSIチップにはシールドカバーが覆い被さる。シールドカバーは、LSIチップの周囲で延びる表面実装用のフレームに取り付けられる。フレームの下端はプリント基板の表面にはんだ付けされる。
【0003】
こういったプリント基板ユニットの製造にあたって、プリント基板の表面にはLSIチップが配置される。LSIチップの裏面にはBGAが予め形成される。同時に、プリント基板の表面にはフレームが配置される。フレームの下端ははんだ材に受け止められる。プリント基板は例えばリフロー炉内に配置される。BGAやはんだ材は加熱に基づき溶融する。プリント基板はリフロー炉から取り出される。BGAやはんだ材の硬化に基づきLSIチップおよびフレームはプリント基板に実装される。
【0004】
フレームの実装時、フレームの運搬にあたってフレームにはシールドカバーが取り付けられる。シールドカバーの表面に例えば吸着ノズルが吸着する。このとき、シールドカバーに形成される突起は、フレームに形成される第1貫通孔に受け入れられる。こうしてシールドカバーは上段位置に位置決めされる。シールドカバーとLSIチップとの間にはクリアランスが確保される。シールドカバーとLSIチップとの接触は確実に回避される。BGAの溶融時にLSIチップの位置ずれは回避される。
【0005】
はんだ材の硬化後、LSIチップの位置ずれが目視で検査される。検査時、シールドカバーはフレームから一時的に取り外される。検査の終了後、シールドカバーはフレームに再び装着される。このとき、シールドカバーの突起は、フレームの第2貫通孔に受け入れられる。第2貫通孔は第1貫通孔よりもプリント基板の表面に近い位置に形成される。こうしてシールドカバーは下段位置に位置決めされる。シールドカバーとLSIチップとの間に形成されるクリアランスは減少する。その結果、プリント基板の表面からシールドカバーの高さは減少する。こうしたプリント基板ユニットは携帯電話端末装置の薄型化に寄与する。
【特許文献1】特開2008−34713号公報
【特許文献2】特開2004−179594号公報
【特許文献3】実開平5−20389号公報
【特許文献4】実開平5−53296号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
はんだ材の溶融時、はんだ材の濡れ広がりに基づきはんだ材はフレームにはい上がっていく。こうしたはんだ材で例えば第2貫通孔は塞がれてしまう。特に、近年の携帯電話端末装置の薄型化に伴ってフレームの高さは減少することから、第2貫通孔の位置はプリント基板に近づく。はんだ材の濡れ広がりの影響は益々増大する。こうしてはんだ材が第2貫通孔を塞いでしまうと、第2貫通孔はシールドカバーの突起を受け入れることができない。シールドカバーはフレームから簡単に外れてしまう。
【0007】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、フレームに確実にシールドカバーを装着することができる基板ユニットおよび電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、基板ユニットは、基板と、前記基板の表面に実装されるフレームと、前記基板の表面に前記フレームの下端を接合するはんだ材と、前記フレームに形成される突起と、前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側の空間に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーと、前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、規定の下段位置に前記シールドカバーを位置決めする第1受け入れ孔と、前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、前記下段位置よりも前記シールドカバーの下端から離れた上段位置に前記シールドカバーを位置決めする第2受け入れ孔とを備えることを特徴とする。
【0009】
こうした基板ユニットの製造にあたって、基板の表面には例えばはんだペーストが塗布される。はんだペースト上にフレームの下端が配置される。はんだペーストの溶融時、はんだペーストは濡れ広がりに基づきフレームにはい上がる。このとき、シールドカバーは第2受け入れ孔でフレームの突起を受け入れる。こうしてシールドカバーは上段位置に位置決めされる。はんだペーストの濡れ広がりにも拘わらず、突起や第2受け入れ孔、第1受け入れ孔まではんだペーストのはい上がりは回避される。その結果、はんだペーストの硬化後、第1受け入れ孔は突起を確実に受け入れることができる。シールドカバーはフレームに確実に装着される。フレームからシールドカバーの脱落は回避される。こうした基板ユニットは例えば電子機器に組み込まれる。
【0010】
基板ユニットは、表面から裏面に貫通する貫通孔を区画する基板と、前記基板の貫通孔に受け入れられるピンを区画し、前記基板の表面に実装されるフレームと、前記基板の貫通孔に充填されて、前記基板に前記ピンを接合するはんだ材と、規定の下段位置および前記下段位置よりも前記基板から離れた上段位置の間で上下動可能に前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーとを備えることを特徴とする。
【0011】
こうした基板ユニットの製造にあたって、フレームのピンは基板の貫通孔に受け入れられる。シールドカバーは上段位置に位置決めされる。基板の裏面は例えばはんだ槽の溶融はんだに浸漬される。溶融はんだは貫通孔内を上がっていく。はんだ槽への浸漬の時間が調整されれば、溶融はんだの濡れ広がりにも拘わらず、フレームへの余計なはい上がりは回避される。その結果、溶融はんだの硬化後、シールドカバーは下段位置に位置決めされる。こうしてシールドカバーはフレームに確実に装着される。フレームからシールドカバーの脱落は回避される。こうした基板ユニットは例えば電子機器に組み込まれる。
【0012】
こういった基板ユニットは、前記ピンに形成されて、前記基板の表面に受け止められる突起をさらに備える。フレームが基板の表面に配置される際、突起は基板の表面に受け止められる。こうしてフレームは所定の姿勢を維持することができる。基板に対してフレームは正確に位置決めされる。フレームの配置作業は簡単に実施されることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように基板ユニットおよび電子機器は、フレームに確実にシールドカバーを装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0015】
図1は本発明に係る電子機器の一具体例すなわち折り畳み式の携帯電話端末11を概略的に示す。この携帯電話端末11は送話器12と受話器13とを備える。送話器12は第1筐体すなわち本体筐体14を備える。本体筐体14内には後述のプリント基板ユニットが組み込まれる。プリント基板ユニットは例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリといった処理回路を備える。
【0016】
送話器12の表側平坦面にはオンフックボタンやオフフックボタン、ダイヤルキーといった入力ボタン15が埋め込まれる。入力ボタン15の操作に応じてCPUは様々な処理を実行する。本体筐体14は例えば強化樹脂材料から成形されればよい。
【0017】
受話器13は第2筐体すなわちディスプレイ用筐体16を備える。ディスプレイ用筐体16には液晶ディスプレイ(LCD)パネル17といった平面ディスプレイパネルが組み込まれる。ディスプレイ用筐体16の表側平坦面にはディスプレイ用開口18が区画される。LCDパネル17の画面はディスプレイ用開口18に臨む。LCDパネル17の画面にはCPUの処理動作に応じて様々なテキストやグラフィックが表示される。ディスプレイ用筐体16は例えば強化樹脂材料から成形されればよい。
【0018】
受話器13は送話器12に対して水平軸19回りで揺動することができる。水平軸19は、本体筐体14の一端でその表側平坦面に平行に設定される。こうしてディスプレイ用筐体16の表側平坦面が内向きに本体筐体14の表側平坦面に重ね合わせられる。携帯電話端末11は閉じられる。折り畳み状態が確立される。
【0019】
図2に示されるように、本体筐体14内にはプリント基板ユニット21が収容される。プリント基板ユニット21は例えば樹脂製のプリント基板22を備える。プリント基板22の表面にはCPUチップやメモリといった複数の電子部品23が実装される。プリント基板22の表面にはシールドカバー24が装着される。シールドカバー24は例えば洋白やステンレス鋼、アルミニウム、マグネシウム、銅のいずれかの薄板から形成されればよい。
【0020】
図3に示されるように、シールドカバー24は表面実装用のフレーム25に取り付けられる。フレーム25の内側の空間でプリント基板22の表面には電子部品23が実装される。フレーム25は細身の骨格部材26で構成される。相互に向き合う骨格部材26同士は相互に平行に延びればよい。骨格部材26は例えば洋白やステンレス鋼、アルミニウム、マグネシウム、銅のいずれかの薄板から形成されればよい。骨格部材26同士は相互に一体化される。
【0021】
図4は本発明の第1実施形態に係るプリント基板ユニット21の構造を概略的に示す。電子部品23はシールドカバー24で覆われる。電子部品23は複数個の端子バンプ27でプリント基板22の表面に固定される。端子バンプ27はBGA(ボールグリッドアレイ)を構成する。プリント基板22の表面から電子部品23の高さは例えば1.5mmより小さく設定される。こうして電子部品23がシールドカバー24に覆われることから、電子部品23で生成されるノイズ成分はフレーム25およびシールドカバー24で遮断される。携帯電話端末11内に収容される無線回路やアンテナといった部品は正常に動作することができる。
【0022】
フレーム25の骨格部材26は、プリント基板22の表面から立ち上がる側壁26aを備える。ここでは、側壁26aの上端の高さは例えば1.5mm程度に設定される。側壁26aの上端にはプリント基板22の表面に平行に広がる突片26bが一体化される。突片26bは、電子部品23の輪郭の外側で相互に電子部品23に向かって広がる。突片26bの上向き面にシールドカバー24が受け止められる。側壁26aや突片26bは例えば0.1mm〜0.2mm程度の厚みを有する。
【0023】
側壁26aの下端ははんだ材28に基づきプリント基板22の表面にはんだ付けされる。はんだ材28は、プリント基板22の表面に形成されるパッド29上に受け止められる。こうしてはんだ材28は側壁26aの下端とパッド29とを接合する。パッド29は側壁26aの下縁の一部に沿って部分的に形成される。はんだ材28には例えば銀や銅を含む錫、または金が用いられる。
【0024】
シールドカバー24は、プリント基板22の表面に平行に広がる天板24aを備える。天板24aの周縁には天板24aからプリント基板22の表面に向かって垂直方向に突き出る側壁24bが一体化される。天板24aの下向き面は部分的に突片26bの上向き面に受け止められる。天板24aはフレーム25の輪郭と同一の輪郭を有する。ここでは、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には所定のクリアランスが確保される。
【0025】
フレーム25の側壁26aには突起31が形成される。突起31は側壁26aの外向き面で外側に盛り上がる。突起31は側壁26aの上端寄りに形成される。その一方で、シールドカバー24の側壁24bにはフレーム25の突起31を受け入れる貫通孔32および窪み33が形成される。貫通孔32および窪み33は、プリント基板22の表面に直交する垂直方向に配列される。貫通孔32は窪み33よりプリント基板22の表面から離れる。天板24aおよび側壁24bは例えば0.1mm〜0.2mm程度の厚みを有する。天板24aの厚みは側壁24bの厚みと異なってもよい。
【0026】
図4から明らかなように、貫通孔32に突起31が受け入れられると、シールドカバー24はフレーム25の側壁26aの下端に近い規定の下段位置に位置決めされる。下段位置では、天板24aの下向き面はフレーム25の突片26bの上向き面に受け止められる。このとき、シールドカバー24の下向き面と電子部品23の表面との間には最小限のクリアランスが確保される。
【0027】
その一方で、シールドカバー24が持ち上げられると、図5に示されるように、側壁24bの弾性変形に基づき窪み33はフレーム25の突起31を受け入れる。こうしてシールドカバー24は、下段位置よりもフレーム25の側壁26aの下端から離れた上段位置に位置決めされる。上段位置では、天板24aの下向き面および突片26bの上向き面の間に所定の隙間が確保される。同時に、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には最大限のクリアランスが確保される。
【0028】
こうしてシールドカバー24は側壁24bの弾性変形に基づき下段位置および上段位置の間で上下動可能にフレーム25上に取り付けられる。シールドカバー24が上段位置からさらに持ち上げられると、側壁24bの弾性変形に基づき突起31は窪み33から離脱する。その結果、シールドカバー24はフレーム25から取り外される。こうしてシールドカバー24はフレーム25に着脱自在に取り付けられる。
【0029】
例えば図6に示されるように、フレーム25では、骨格部材26に所定の間隔で2つの突起31が形成される。突起31は例えば半球状に形成されればよい。こうした突起31は例えば0.5mm程度の直径を有する。突起31は例えば0.3mm程度で突き出る。その一方で、シールドカバー24では、側壁24bに所定の間隔で貫通孔32および窪み33が形成される。貫通孔32および窪み33は、突起31の受け入れを許容する大きさに形成されればよい。突起31や窪み33は例えば打ち出し加工に基づき形成される。
【0030】
次にプリント基板ユニット21の製造方法を説明する。図7に示されるように、プリント基板22の表面でパッド29上や所定の位置にはんだペースト41が塗布される。図8に示されるように、はんだペースト41上に電子部品23が配置される。電子部品23は、裏面に取り付けられるはんだボール42ではんだペースト41上に受け止められる。その後、はんだペースト41上にフレーム25が配置される。フレーム25は下端ではんだペースト41上に受け止められる。フレーム25にはシールドカバー24が予め取り付けられる。配置にあたってシールドカバー24の表面には吸着ノズル43が吸着する。シールドカバー24は上段位置に位置決めされる。突起31は窪み33に受け入れられる。上段位置では、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には最大限のクリアランスが確保されることから、プリント基板22の表面に向かって吸着ノズル43がシールドカバー24を押し付けても、天板24aおよび電子部品23の接触は回避される。
【0031】
続いて、プリント基板22はリフロー炉内に配置される。プリント基板22には熱が加えられる。側壁26aおよびパッド29の間ではんだペースト41は溶融する。はんだペースト41は濡れ広がりに基づき側壁26aにはい上がる。同様に、電子部品23およびプリント基板22の間ではんだペースト41およびはんだボール42は溶融する。その後、プリント基板22はリフロー炉から取り出される。プリント基板22は冷却される。はんだペースト41やはんだボール42は固化する。こうして、図9に示されるように、フレーム25および電子部品23はプリント基板22の表面にはんだ付けされる。その後、フレーム25からシールドカバー24が取り外される。電子部品23の位置が例えば目視で確認される。電子部品23の位置ずれは検査される。
【0032】
その後、図10に示されるように、シールドカバー24は再度フレーム25に装着される。側壁24bの弾性変形に基づきシールドカバー24は下段位置に位置決めされる。突起31は貫通孔32に受け入れられる。天板24aの下向き面は突片26bの上向き面に受け止められる。前述されるように、下段位置では、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には最小限のクリアランスが確保されることから、プリント基板22の表面でシールドカバー24の高さは低減される。プリント基板ユニット21の薄型化は実現される。こうしたプリント基板ユニット21は本体筐体14すなわち携帯電話端末11の薄型化に寄与することができる。
【0033】
以上のようなプリント基板ユニット21では、フレーム25の側壁26aには突起31が形成される。はんだペースト41の溶融時、シールドカバー24は窪み33で突起31を受け止める。こうしてシールドカバー24は上段位置に位置決めされる。はんだペースト41の濡れ広がりにも拘わらず、突起31や窪み33、貫通孔32まではんだペースト41のはい上がりは回避される。その結果、はんだペースト41の硬化後、シールドカバー24の貫通孔32は突起31を確実に受け入れることができる。シールドカバー24はフレーム25に装着されることができる。フレーム25からシールドカバー24の脱落は回避される。
【0034】
図11は本発明の第2実施形態に係るプリント基板ユニット21aの構造を概略的に示す。このプリント基板ユニット21aでは、プリント基板22にスルーホール51が形成される。スルーホール51は、表面および裏面の間でプリント基板22を貫通する貫通孔52と、貫通孔52内に形成される筒状の金属壁53とを備える。金属壁53は、プリント基板22の表面および裏面でランドパターン54に接続される。金属壁53およびランドパターン54は例えば銅といった導電材料から形成される。ここでは、プリント基板22には、1つの骨格部材26に対応して例えば複数のスルーホール51が形成されればよい。
【0035】
スルーホール51には、フレーム25の側壁26aの下端から突き出るピン55を受け入れる。ピン55は側壁26aに一体化される。ピン55の先端はプリント基板22の裏面から突き出る。ピン55の基端にはプリント基板22の表面に受け止められる突起56が一体化される。突起56はプリント基板22の表面に平行に突き出る。ピン55および突起56ははんだ材28に基づきスルーホール51に接合される。はんだ材28はプリント基板22の裏面でいわゆるフィレット57を形成する。その他、前述のプリント基板ユニット21と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
【0036】
次にプリント基板ユニット21aの製造方法を説明する。前述と同様に、はんだペースト41上に電子部品23が配置される。プリント基板22はリフロー炉に配置される。はんだペースト41およびはんだボール42は溶融する。プリント基板22はリフロー炉から取り出される。はんだペースト41の硬化に基づき電子部品23はプリント基板22の表面にはんだ付けされる。その後、図12に示されるように、プリント基板22の表面にフレーム25が配置される。ピン55はスルーホール51内に受け入れられる。スルーホール51内やランドパターン54上にはんだペーストは配置されない。突起56はランドパターン54に受け止められる。こうした突起56の働きでフレーム25はプリント基板22の表面で所定の姿勢を維持することができる。フレーム25の配置作業は簡単に実施される。シールドカバー24は上段位置に位置決めされる。
【0037】
図13に示されるように、プリント基板22は裏面ではんだ槽の溶融はんだ58に浸漬される。毛細管現象の働きでプリント基板22の裏面からスルーホール51内に溶融はんだ58は上がっていく。溶融はんだ58はプリント基板22の表面まで上がっていく。溶融はんだ58の濡れ広がりに基づき溶融はんだ58は側壁26aにはい上がる。スルーホール51内に溶融はんだ58は満遍なく充填される。所定の時間の経過後、プリント基板22ははんだ槽から引き上げられる。その後、冷却に基づき溶融はんだ58は硬化する。こうしてスルーホール51ははんだ材28で充填される。ピン55はスルーホール51に接合される。ピン55の先端にはフィレット57が形成される。
【0038】
その後、前述と同様に、フレーム25からシールドカバー24が取り外される。電子部品23の位置が例えば目視で確認される。電子部品23の位置ずれは検査される。シールドカバー24は再度フレーム25に装着される。側壁24bの弾性変形に基づきシールドカバー24は下段位置に位置決めされる。下段位置では、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には最小限のクリアランスが確保されることから、プリント基板22の表面でシールドカバー24の高さは低減される。プリント基板ユニット21の薄型化は実現される。こうしたプリント基板ユニット21は本体筐体14すなわち携帯電話端末11の薄型化に寄与することができる。
【0039】
こうしたプリント基板ユニット21aでは、前述と同様に、フレーム25の側壁26aには突起31が形成される。溶融はんだ58はプリント基板22の裏面から表面に向かってスルーホール51内を上がっていく。はんだ槽への浸漬の時間が調整されれば、溶融はんだ58の濡れ広がりにも拘わらず、突起31や窪み33、貫通孔32まで溶融はんだ58のはい上がりは回避される。その結果、溶融はんだ58の硬化後、シールドカバー24の貫通孔32は突起31を確実に受け入れることができる。シールドカバー24はフレーム25に装着されることができる。フレーム25からシールドカバー24の脱落は回避される。
【0040】
以上のようなプリント基板21aの製造にあたって、フレーム25は電子部品23の実装時に同時にプリント基板22に実装されてもよい。実装にあたって、プリント基板22の表面にはランドパターン54上にはんだペースト41が塗布される。フレーム25の下端ははんだペースト41上に受け止められる。リフローに基づきフレーム25は電子部品23と同時にプリント基板22の表面に実装される。その後、プリント基板22の裏面からスルーホール51内にはんだが充填される。こうしたはんだに基づきフィレット57が形成される。その他、フレーム25では突起56は省略されてもよい。このとき、フレーム25は下端でプリント基板22の表面に受け止められればよい。
【0041】
図14に示されるように、プリント基板ユニット21aでは、フレーム25の側壁26aに第1窪み61および第2窪み62が形成されてもよい。第1窪み61および第2窪み62は、プリント基板22の表面に直交する垂直方向に配列される。第1窪み61は第2窪み62よりもプリント基板22の表面に近づく。その一方で、シールドカバー24には側壁24bの下端に隣接して突起63が形成される。突起63が第1窪み61に受け入れられると、シールドカバー24は下段位置に位置決めされる。突起63が第2窪み62に受け入れられると、シールドカバー24は上段位置に位置決めされる。その他、前述と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
【0042】
こうしたプリント基板ユニット21aの製造にあたって、前述のとおり、溶融はんだ58はプリント基板22の裏面から表面に向かってスルーホール51内を上がっていく。はんだ槽への浸漬の時間が調整されれば、溶融はんだ58の濡れ広がりにも拘わらず、突起63や第1窪み61、第2窪み62まで溶融はんだ58のはい上がりは回避される。その結果、溶融はんだ58の硬化後、シールドカバー24の第1窪み61は突起63を確実に受け入れることができる。シールドカバー24はフレーム25に装着されることができる。フレーム25からシールドカバー24の脱落は回避される。なお、図15に示されるように、第1窪み61は貫通孔64で代用されてもよい。
【0043】
以上のようなプリント基板ユニット21、21aは、前述の携帯電話端末11に代えて、例えばノートブックパーソナルコンピュータやデスクトップ型のコンピュータ、情報処理端末(PDA)といったその他の電子機器に組み込まれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る電子機器の一具体例すなわち携帯電話端末の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明の一具体例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す携帯電話端末の部分分解斜視図である。
【図3】本発明の一具体例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す携帯電話端末の部分分解斜視図である。
【図4】図2の4−4線に沿った部分拡大断面図であり、本発明の第1実施形態に係る基板ユニットの構造を概略的に示す。
【図5】フレームに対してシールドカバーが上段位置に位置決めされる様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図6】シールドカバーおよびフレームの構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図7】プリント基板上にはんだペーストが塗布される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図8】吸着ノズルでシールドカバーおよびフレームが保持される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図9】プリント基板上にフレームが実装される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図10】フレームに対してシールドカバーが下段位置に位置決めされる様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る基板ユニットの構造を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図12】プリント基板にフレームが配置される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図13】はんだ槽の溶融はんだにプリント基板の裏面が浸漬される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態の一変形例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図15】本発明の第2実施形態に他の変形例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0045】
11 電子機器(携帯電話端末)、14 筐体(本体筐体)、21・21a 基板ユニット(プリント基板ユニット)、22 基板(プリント基板)、23 電子部品、24 シールドカバー、25 フレーム、28 はんだ材、31 突起、32 第2受け入れ孔(貫通孔)、33 第1受け入れ孔(窪み)、52 貫通孔、55 ピン、56 突起。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば基板と、基板の表面に実装される部品と、基板の表面で部品を覆うシールドカバーとを備える基板ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば携帯電話端末装置にはプリント基板ユニットが組み込まれる。プリント基板ユニットはプリント基板を備える。プリント基板の表面には例えばBGA(ボールグリッドアレイ)に基づきLSIチップが実装される。LSIチップにはシールドカバーが覆い被さる。シールドカバーは、LSIチップの周囲で延びる表面実装用のフレームに取り付けられる。フレームの下端はプリント基板の表面にはんだ付けされる。
【0003】
こういったプリント基板ユニットの製造にあたって、プリント基板の表面にはLSIチップが配置される。LSIチップの裏面にはBGAが予め形成される。同時に、プリント基板の表面にはフレームが配置される。フレームの下端ははんだ材に受け止められる。プリント基板は例えばリフロー炉内に配置される。BGAやはんだ材は加熱に基づき溶融する。プリント基板はリフロー炉から取り出される。BGAやはんだ材の硬化に基づきLSIチップおよびフレームはプリント基板に実装される。
【0004】
フレームの実装時、フレームの運搬にあたってフレームにはシールドカバーが取り付けられる。シールドカバーの表面に例えば吸着ノズルが吸着する。このとき、シールドカバーに形成される突起は、フレームに形成される第1貫通孔に受け入れられる。こうしてシールドカバーは上段位置に位置決めされる。シールドカバーとLSIチップとの間にはクリアランスが確保される。シールドカバーとLSIチップとの接触は確実に回避される。BGAの溶融時にLSIチップの位置ずれは回避される。
【0005】
はんだ材の硬化後、LSIチップの位置ずれが目視で検査される。検査時、シールドカバーはフレームから一時的に取り外される。検査の終了後、シールドカバーはフレームに再び装着される。このとき、シールドカバーの突起は、フレームの第2貫通孔に受け入れられる。第2貫通孔は第1貫通孔よりもプリント基板の表面に近い位置に形成される。こうしてシールドカバーは下段位置に位置決めされる。シールドカバーとLSIチップとの間に形成されるクリアランスは減少する。その結果、プリント基板の表面からシールドカバーの高さは減少する。こうしたプリント基板ユニットは携帯電話端末装置の薄型化に寄与する。
【特許文献1】特開2008−34713号公報
【特許文献2】特開2004−179594号公報
【特許文献3】実開平5−20389号公報
【特許文献4】実開平5−53296号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
はんだ材の溶融時、はんだ材の濡れ広がりに基づきはんだ材はフレームにはい上がっていく。こうしたはんだ材で例えば第2貫通孔は塞がれてしまう。特に、近年の携帯電話端末装置の薄型化に伴ってフレームの高さは減少することから、第2貫通孔の位置はプリント基板に近づく。はんだ材の濡れ広がりの影響は益々増大する。こうしてはんだ材が第2貫通孔を塞いでしまうと、第2貫通孔はシールドカバーの突起を受け入れることができない。シールドカバーはフレームから簡単に外れてしまう。
【0007】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、フレームに確実にシールドカバーを装着することができる基板ユニットおよび電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、基板ユニットは、基板と、前記基板の表面に実装されるフレームと、前記基板の表面に前記フレームの下端を接合するはんだ材と、前記フレームに形成される突起と、前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側の空間に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーと、前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、規定の下段位置に前記シールドカバーを位置決めする第1受け入れ孔と、前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、前記下段位置よりも前記シールドカバーの下端から離れた上段位置に前記シールドカバーを位置決めする第2受け入れ孔とを備えることを特徴とする。
【0009】
こうした基板ユニットの製造にあたって、基板の表面には例えばはんだペーストが塗布される。はんだペースト上にフレームの下端が配置される。はんだペーストの溶融時、はんだペーストは濡れ広がりに基づきフレームにはい上がる。このとき、シールドカバーは第2受け入れ孔でフレームの突起を受け入れる。こうしてシールドカバーは上段位置に位置決めされる。はんだペーストの濡れ広がりにも拘わらず、突起や第2受け入れ孔、第1受け入れ孔まではんだペーストのはい上がりは回避される。その結果、はんだペーストの硬化後、第1受け入れ孔は突起を確実に受け入れることができる。シールドカバーはフレームに確実に装着される。フレームからシールドカバーの脱落は回避される。こうした基板ユニットは例えば電子機器に組み込まれる。
【0010】
基板ユニットは、表面から裏面に貫通する貫通孔を区画する基板と、前記基板の貫通孔に受け入れられるピンを区画し、前記基板の表面に実装されるフレームと、前記基板の貫通孔に充填されて、前記基板に前記ピンを接合するはんだ材と、規定の下段位置および前記下段位置よりも前記基板から離れた上段位置の間で上下動可能に前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーとを備えることを特徴とする。
【0011】
こうした基板ユニットの製造にあたって、フレームのピンは基板の貫通孔に受け入れられる。シールドカバーは上段位置に位置決めされる。基板の裏面は例えばはんだ槽の溶融はんだに浸漬される。溶融はんだは貫通孔内を上がっていく。はんだ槽への浸漬の時間が調整されれば、溶融はんだの濡れ広がりにも拘わらず、フレームへの余計なはい上がりは回避される。その結果、溶融はんだの硬化後、シールドカバーは下段位置に位置決めされる。こうしてシールドカバーはフレームに確実に装着される。フレームからシールドカバーの脱落は回避される。こうした基板ユニットは例えば電子機器に組み込まれる。
【0012】
こういった基板ユニットは、前記ピンに形成されて、前記基板の表面に受け止められる突起をさらに備える。フレームが基板の表面に配置される際、突起は基板の表面に受け止められる。こうしてフレームは所定の姿勢を維持することができる。基板に対してフレームは正確に位置決めされる。フレームの配置作業は簡単に実施されることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように基板ユニットおよび電子機器は、フレームに確実にシールドカバーを装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0015】
図1は本発明に係る電子機器の一具体例すなわち折り畳み式の携帯電話端末11を概略的に示す。この携帯電話端末11は送話器12と受話器13とを備える。送話器12は第1筐体すなわち本体筐体14を備える。本体筐体14内には後述のプリント基板ユニットが組み込まれる。プリント基板ユニットは例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリといった処理回路を備える。
【0016】
送話器12の表側平坦面にはオンフックボタンやオフフックボタン、ダイヤルキーといった入力ボタン15が埋め込まれる。入力ボタン15の操作に応じてCPUは様々な処理を実行する。本体筐体14は例えば強化樹脂材料から成形されればよい。
【0017】
受話器13は第2筐体すなわちディスプレイ用筐体16を備える。ディスプレイ用筐体16には液晶ディスプレイ(LCD)パネル17といった平面ディスプレイパネルが組み込まれる。ディスプレイ用筐体16の表側平坦面にはディスプレイ用開口18が区画される。LCDパネル17の画面はディスプレイ用開口18に臨む。LCDパネル17の画面にはCPUの処理動作に応じて様々なテキストやグラフィックが表示される。ディスプレイ用筐体16は例えば強化樹脂材料から成形されればよい。
【0018】
受話器13は送話器12に対して水平軸19回りで揺動することができる。水平軸19は、本体筐体14の一端でその表側平坦面に平行に設定される。こうしてディスプレイ用筐体16の表側平坦面が内向きに本体筐体14の表側平坦面に重ね合わせられる。携帯電話端末11は閉じられる。折り畳み状態が確立される。
【0019】
図2に示されるように、本体筐体14内にはプリント基板ユニット21が収容される。プリント基板ユニット21は例えば樹脂製のプリント基板22を備える。プリント基板22の表面にはCPUチップやメモリといった複数の電子部品23が実装される。プリント基板22の表面にはシールドカバー24が装着される。シールドカバー24は例えば洋白やステンレス鋼、アルミニウム、マグネシウム、銅のいずれかの薄板から形成されればよい。
【0020】
図3に示されるように、シールドカバー24は表面実装用のフレーム25に取り付けられる。フレーム25の内側の空間でプリント基板22の表面には電子部品23が実装される。フレーム25は細身の骨格部材26で構成される。相互に向き合う骨格部材26同士は相互に平行に延びればよい。骨格部材26は例えば洋白やステンレス鋼、アルミニウム、マグネシウム、銅のいずれかの薄板から形成されればよい。骨格部材26同士は相互に一体化される。
【0021】
図4は本発明の第1実施形態に係るプリント基板ユニット21の構造を概略的に示す。電子部品23はシールドカバー24で覆われる。電子部品23は複数個の端子バンプ27でプリント基板22の表面に固定される。端子バンプ27はBGA(ボールグリッドアレイ)を構成する。プリント基板22の表面から電子部品23の高さは例えば1.5mmより小さく設定される。こうして電子部品23がシールドカバー24に覆われることから、電子部品23で生成されるノイズ成分はフレーム25およびシールドカバー24で遮断される。携帯電話端末11内に収容される無線回路やアンテナといった部品は正常に動作することができる。
【0022】
フレーム25の骨格部材26は、プリント基板22の表面から立ち上がる側壁26aを備える。ここでは、側壁26aの上端の高さは例えば1.5mm程度に設定される。側壁26aの上端にはプリント基板22の表面に平行に広がる突片26bが一体化される。突片26bは、電子部品23の輪郭の外側で相互に電子部品23に向かって広がる。突片26bの上向き面にシールドカバー24が受け止められる。側壁26aや突片26bは例えば0.1mm〜0.2mm程度の厚みを有する。
【0023】
側壁26aの下端ははんだ材28に基づきプリント基板22の表面にはんだ付けされる。はんだ材28は、プリント基板22の表面に形成されるパッド29上に受け止められる。こうしてはんだ材28は側壁26aの下端とパッド29とを接合する。パッド29は側壁26aの下縁の一部に沿って部分的に形成される。はんだ材28には例えば銀や銅を含む錫、または金が用いられる。
【0024】
シールドカバー24は、プリント基板22の表面に平行に広がる天板24aを備える。天板24aの周縁には天板24aからプリント基板22の表面に向かって垂直方向に突き出る側壁24bが一体化される。天板24aの下向き面は部分的に突片26bの上向き面に受け止められる。天板24aはフレーム25の輪郭と同一の輪郭を有する。ここでは、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には所定のクリアランスが確保される。
【0025】
フレーム25の側壁26aには突起31が形成される。突起31は側壁26aの外向き面で外側に盛り上がる。突起31は側壁26aの上端寄りに形成される。その一方で、シールドカバー24の側壁24bにはフレーム25の突起31を受け入れる貫通孔32および窪み33が形成される。貫通孔32および窪み33は、プリント基板22の表面に直交する垂直方向に配列される。貫通孔32は窪み33よりプリント基板22の表面から離れる。天板24aおよび側壁24bは例えば0.1mm〜0.2mm程度の厚みを有する。天板24aの厚みは側壁24bの厚みと異なってもよい。
【0026】
図4から明らかなように、貫通孔32に突起31が受け入れられると、シールドカバー24はフレーム25の側壁26aの下端に近い規定の下段位置に位置決めされる。下段位置では、天板24aの下向き面はフレーム25の突片26bの上向き面に受け止められる。このとき、シールドカバー24の下向き面と電子部品23の表面との間には最小限のクリアランスが確保される。
【0027】
その一方で、シールドカバー24が持ち上げられると、図5に示されるように、側壁24bの弾性変形に基づき窪み33はフレーム25の突起31を受け入れる。こうしてシールドカバー24は、下段位置よりもフレーム25の側壁26aの下端から離れた上段位置に位置決めされる。上段位置では、天板24aの下向き面および突片26bの上向き面の間に所定の隙間が確保される。同時に、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には最大限のクリアランスが確保される。
【0028】
こうしてシールドカバー24は側壁24bの弾性変形に基づき下段位置および上段位置の間で上下動可能にフレーム25上に取り付けられる。シールドカバー24が上段位置からさらに持ち上げられると、側壁24bの弾性変形に基づき突起31は窪み33から離脱する。その結果、シールドカバー24はフレーム25から取り外される。こうしてシールドカバー24はフレーム25に着脱自在に取り付けられる。
【0029】
例えば図6に示されるように、フレーム25では、骨格部材26に所定の間隔で2つの突起31が形成される。突起31は例えば半球状に形成されればよい。こうした突起31は例えば0.5mm程度の直径を有する。突起31は例えば0.3mm程度で突き出る。その一方で、シールドカバー24では、側壁24bに所定の間隔で貫通孔32および窪み33が形成される。貫通孔32および窪み33は、突起31の受け入れを許容する大きさに形成されればよい。突起31や窪み33は例えば打ち出し加工に基づき形成される。
【0030】
次にプリント基板ユニット21の製造方法を説明する。図7に示されるように、プリント基板22の表面でパッド29上や所定の位置にはんだペースト41が塗布される。図8に示されるように、はんだペースト41上に電子部品23が配置される。電子部品23は、裏面に取り付けられるはんだボール42ではんだペースト41上に受け止められる。その後、はんだペースト41上にフレーム25が配置される。フレーム25は下端ではんだペースト41上に受け止められる。フレーム25にはシールドカバー24が予め取り付けられる。配置にあたってシールドカバー24の表面には吸着ノズル43が吸着する。シールドカバー24は上段位置に位置決めされる。突起31は窪み33に受け入れられる。上段位置では、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には最大限のクリアランスが確保されることから、プリント基板22の表面に向かって吸着ノズル43がシールドカバー24を押し付けても、天板24aおよび電子部品23の接触は回避される。
【0031】
続いて、プリント基板22はリフロー炉内に配置される。プリント基板22には熱が加えられる。側壁26aおよびパッド29の間ではんだペースト41は溶融する。はんだペースト41は濡れ広がりに基づき側壁26aにはい上がる。同様に、電子部品23およびプリント基板22の間ではんだペースト41およびはんだボール42は溶融する。その後、プリント基板22はリフロー炉から取り出される。プリント基板22は冷却される。はんだペースト41やはんだボール42は固化する。こうして、図9に示されるように、フレーム25および電子部品23はプリント基板22の表面にはんだ付けされる。その後、フレーム25からシールドカバー24が取り外される。電子部品23の位置が例えば目視で確認される。電子部品23の位置ずれは検査される。
【0032】
その後、図10に示されるように、シールドカバー24は再度フレーム25に装着される。側壁24bの弾性変形に基づきシールドカバー24は下段位置に位置決めされる。突起31は貫通孔32に受け入れられる。天板24aの下向き面は突片26bの上向き面に受け止められる。前述されるように、下段位置では、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には最小限のクリアランスが確保されることから、プリント基板22の表面でシールドカバー24の高さは低減される。プリント基板ユニット21の薄型化は実現される。こうしたプリント基板ユニット21は本体筐体14すなわち携帯電話端末11の薄型化に寄与することができる。
【0033】
以上のようなプリント基板ユニット21では、フレーム25の側壁26aには突起31が形成される。はんだペースト41の溶融時、シールドカバー24は窪み33で突起31を受け止める。こうしてシールドカバー24は上段位置に位置決めされる。はんだペースト41の濡れ広がりにも拘わらず、突起31や窪み33、貫通孔32まではんだペースト41のはい上がりは回避される。その結果、はんだペースト41の硬化後、シールドカバー24の貫通孔32は突起31を確実に受け入れることができる。シールドカバー24はフレーム25に装着されることができる。フレーム25からシールドカバー24の脱落は回避される。
【0034】
図11は本発明の第2実施形態に係るプリント基板ユニット21aの構造を概略的に示す。このプリント基板ユニット21aでは、プリント基板22にスルーホール51が形成される。スルーホール51は、表面および裏面の間でプリント基板22を貫通する貫通孔52と、貫通孔52内に形成される筒状の金属壁53とを備える。金属壁53は、プリント基板22の表面および裏面でランドパターン54に接続される。金属壁53およびランドパターン54は例えば銅といった導電材料から形成される。ここでは、プリント基板22には、1つの骨格部材26に対応して例えば複数のスルーホール51が形成されればよい。
【0035】
スルーホール51には、フレーム25の側壁26aの下端から突き出るピン55を受け入れる。ピン55は側壁26aに一体化される。ピン55の先端はプリント基板22の裏面から突き出る。ピン55の基端にはプリント基板22の表面に受け止められる突起56が一体化される。突起56はプリント基板22の表面に平行に突き出る。ピン55および突起56ははんだ材28に基づきスルーホール51に接合される。はんだ材28はプリント基板22の裏面でいわゆるフィレット57を形成する。その他、前述のプリント基板ユニット21と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
【0036】
次にプリント基板ユニット21aの製造方法を説明する。前述と同様に、はんだペースト41上に電子部品23が配置される。プリント基板22はリフロー炉に配置される。はんだペースト41およびはんだボール42は溶融する。プリント基板22はリフロー炉から取り出される。はんだペースト41の硬化に基づき電子部品23はプリント基板22の表面にはんだ付けされる。その後、図12に示されるように、プリント基板22の表面にフレーム25が配置される。ピン55はスルーホール51内に受け入れられる。スルーホール51内やランドパターン54上にはんだペーストは配置されない。突起56はランドパターン54に受け止められる。こうした突起56の働きでフレーム25はプリント基板22の表面で所定の姿勢を維持することができる。フレーム25の配置作業は簡単に実施される。シールドカバー24は上段位置に位置決めされる。
【0037】
図13に示されるように、プリント基板22は裏面ではんだ槽の溶融はんだ58に浸漬される。毛細管現象の働きでプリント基板22の裏面からスルーホール51内に溶融はんだ58は上がっていく。溶融はんだ58はプリント基板22の表面まで上がっていく。溶融はんだ58の濡れ広がりに基づき溶融はんだ58は側壁26aにはい上がる。スルーホール51内に溶融はんだ58は満遍なく充填される。所定の時間の経過後、プリント基板22ははんだ槽から引き上げられる。その後、冷却に基づき溶融はんだ58は硬化する。こうしてスルーホール51ははんだ材28で充填される。ピン55はスルーホール51に接合される。ピン55の先端にはフィレット57が形成される。
【0038】
その後、前述と同様に、フレーム25からシールドカバー24が取り外される。電子部品23の位置が例えば目視で確認される。電子部品23の位置ずれは検査される。シールドカバー24は再度フレーム25に装着される。側壁24bの弾性変形に基づきシールドカバー24は下段位置に位置決めされる。下段位置では、天板24aの下向き面および電子部品23の表面の間には最小限のクリアランスが確保されることから、プリント基板22の表面でシールドカバー24の高さは低減される。プリント基板ユニット21の薄型化は実現される。こうしたプリント基板ユニット21は本体筐体14すなわち携帯電話端末11の薄型化に寄与することができる。
【0039】
こうしたプリント基板ユニット21aでは、前述と同様に、フレーム25の側壁26aには突起31が形成される。溶融はんだ58はプリント基板22の裏面から表面に向かってスルーホール51内を上がっていく。はんだ槽への浸漬の時間が調整されれば、溶融はんだ58の濡れ広がりにも拘わらず、突起31や窪み33、貫通孔32まで溶融はんだ58のはい上がりは回避される。その結果、溶融はんだ58の硬化後、シールドカバー24の貫通孔32は突起31を確実に受け入れることができる。シールドカバー24はフレーム25に装着されることができる。フレーム25からシールドカバー24の脱落は回避される。
【0040】
以上のようなプリント基板21aの製造にあたって、フレーム25は電子部品23の実装時に同時にプリント基板22に実装されてもよい。実装にあたって、プリント基板22の表面にはランドパターン54上にはんだペースト41が塗布される。フレーム25の下端ははんだペースト41上に受け止められる。リフローに基づきフレーム25は電子部品23と同時にプリント基板22の表面に実装される。その後、プリント基板22の裏面からスルーホール51内にはんだが充填される。こうしたはんだに基づきフィレット57が形成される。その他、フレーム25では突起56は省略されてもよい。このとき、フレーム25は下端でプリント基板22の表面に受け止められればよい。
【0041】
図14に示されるように、プリント基板ユニット21aでは、フレーム25の側壁26aに第1窪み61および第2窪み62が形成されてもよい。第1窪み61および第2窪み62は、プリント基板22の表面に直交する垂直方向に配列される。第1窪み61は第2窪み62よりもプリント基板22の表面に近づく。その一方で、シールドカバー24には側壁24bの下端に隣接して突起63が形成される。突起63が第1窪み61に受け入れられると、シールドカバー24は下段位置に位置決めされる。突起63が第2窪み62に受け入れられると、シールドカバー24は上段位置に位置決めされる。その他、前述と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
【0042】
こうしたプリント基板ユニット21aの製造にあたって、前述のとおり、溶融はんだ58はプリント基板22の裏面から表面に向かってスルーホール51内を上がっていく。はんだ槽への浸漬の時間が調整されれば、溶融はんだ58の濡れ広がりにも拘わらず、突起63や第1窪み61、第2窪み62まで溶融はんだ58のはい上がりは回避される。その結果、溶融はんだ58の硬化後、シールドカバー24の第1窪み61は突起63を確実に受け入れることができる。シールドカバー24はフレーム25に装着されることができる。フレーム25からシールドカバー24の脱落は回避される。なお、図15に示されるように、第1窪み61は貫通孔64で代用されてもよい。
【0043】
以上のようなプリント基板ユニット21、21aは、前述の携帯電話端末11に代えて、例えばノートブックパーソナルコンピュータやデスクトップ型のコンピュータ、情報処理端末(PDA)といったその他の電子機器に組み込まれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る電子機器の一具体例すなわち携帯電話端末の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明の一具体例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す携帯電話端末の部分分解斜視図である。
【図3】本発明の一具体例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す携帯電話端末の部分分解斜視図である。
【図4】図2の4−4線に沿った部分拡大断面図であり、本発明の第1実施形態に係る基板ユニットの構造を概略的に示す。
【図5】フレームに対してシールドカバーが上段位置に位置決めされる様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図6】シールドカバーおよびフレームの構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図7】プリント基板上にはんだペーストが塗布される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図8】吸着ノズルでシールドカバーおよびフレームが保持される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図9】プリント基板上にフレームが実装される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図10】フレームに対してシールドカバーが下段位置に位置決めされる様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る基板ユニットの構造を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図12】プリント基板にフレームが配置される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図13】はんだ槽の溶融はんだにプリント基板の裏面が浸漬される様子を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態の一変形例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す部分拡大断面図である。
【図15】本発明の第2実施形態に他の変形例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0045】
11 電子機器(携帯電話端末)、14 筐体(本体筐体)、21・21a 基板ユニット(プリント基板ユニット)、22 基板(プリント基板)、23 電子部品、24 シールドカバー、25 フレーム、28 はんだ材、31 突起、32 第2受け入れ孔(貫通孔)、33 第1受け入れ孔(窪み)、52 貫通孔、55 ピン、56 突起。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の表面に実装されるフレームと、
前記基板の表面に前記フレームの下端を接合するはんだ材と、
前記フレームに形成される突起と、
前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側の空間に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーと、
前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、規定の下段位置に前記シールドカバーを位置決めする第1受け入れ孔と、
前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、前記下段位置よりも前記シールドカバーの下端から離れた上段位置に前記シールドカバーを位置決めする第2受け入れ孔とを備えることを特徴とする基板ユニット。
【請求項2】
筐体と、前記筐体に組み込まれる基板と、前記基板の表面に固定されるフレームと、前記フレームに形成される突起と、前記フレームに装着されて、前記フレームの内側の空間に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーと、前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、規定の下段位置に前記シールドカバーを位置決めする第1受け入れ孔と、前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、前記下段位置よりも前記シールドカバーの下端から離れた上段位置に前記シールドカバーを位置決めする第2受け入れ孔とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
表面から裏面に貫通する貫通孔を区画する基板と、
前記基板の貫通孔に受け入れられるピンを区画し、前記基板の表面に実装されるフレームと、
前記基板の貫通孔に充填されて、前記基板に前記ピンを接合するはんだ材と、
規定の下段位置および前記下段位置よりも前記基板から離れた上段位置の間で上下動可能に前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーとを備えることを特徴とする基板ユニット。
【請求項4】
請求項3に記載の基板ユニットにおいて、前記ピンに形成されて、前記基板の表面に受け止められる突起をさらに備えることを特徴とする基板ユニット。
【請求項5】
筐体と、前記筐体に組み込まれて、表面から裏面に貫通する貫通孔を区画する基板と、前記基板の貫通孔に受け入れられるピンを区画し、前記基板の表面に実装されるフレームと、前記基板の貫通孔に充填されて、前記基板に前記ピンを接合するはんだ材と、規定の下段位置および前記下段位置よりも前記基板から離れた上段位置の間で上下動可能に前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーとを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項1】
基板と、
前記基板の表面に実装されるフレームと、
前記基板の表面に前記フレームの下端を接合するはんだ材と、
前記フレームに形成される突起と、
前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側の空間に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーと、
前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、規定の下段位置に前記シールドカバーを位置決めする第1受け入れ孔と、
前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、前記下段位置よりも前記シールドカバーの下端から離れた上段位置に前記シールドカバーを位置決めする第2受け入れ孔とを備えることを特徴とする基板ユニット。
【請求項2】
筐体と、前記筐体に組み込まれる基板と、前記基板の表面に固定されるフレームと、前記フレームに形成される突起と、前記フレームに装着されて、前記フレームの内側の空間に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーと、前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、規定の下段位置に前記シールドカバーを位置決めする第1受け入れ孔と、前記シールドカバーに形成されて前記フレームの突起を受け入れ、前記下段位置よりも前記シールドカバーの下端から離れた上段位置に前記シールドカバーを位置決めする第2受け入れ孔とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
表面から裏面に貫通する貫通孔を区画する基板と、
前記基板の貫通孔に受け入れられるピンを区画し、前記基板の表面に実装されるフレームと、
前記基板の貫通孔に充填されて、前記基板に前記ピンを接合するはんだ材と、
規定の下段位置および前記下段位置よりも前記基板から離れた上段位置の間で上下動可能に前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーとを備えることを特徴とする基板ユニット。
【請求項4】
請求項3に記載の基板ユニットにおいて、前記ピンに形成されて、前記基板の表面に受け止められる突起をさらに備えることを特徴とする基板ユニット。
【請求項5】
筐体と、前記筐体に組み込まれて、表面から裏面に貫通する貫通孔を区画する基板と、前記基板の貫通孔に受け入れられるピンを区画し、前記基板の表面に実装されるフレームと、前記基板の貫通孔に充填されて、前記基板に前記ピンを接合するはんだ材と、規定の下段位置および前記下段位置よりも前記基板から離れた上段位置の間で上下動可能に前記フレーム上に装着されて、前記フレームの内側に配置される電子部品を覆う導電性のシールドカバーとを備えることを特徴とする電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−231343(P2009−231343A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−71611(P2008−71611)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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