説明

塗布剤塗布具

【課題】塗布剤を塗布する際の作業性を向上させる。
【解決手段】染毛剤塗布具は、染毛剤の第1剤及び第2剤がそれぞれ充填された2つのパウチ40,40を同時に押圧して染毛剤を櫛歯部材30へ供給可能に構成されたものであり、2つのパウチ40,40を両面に保持する本体部材10と、本体部材10に対して互いに独立して回転可能に取り付けられた一対の可動部材20,20とを備える。可動部材20には、パウチ40を押圧するための押圧部21と、この押圧部21を他方の可動部材20の押圧部21と互いに接近・離反させる操作を行うための指掛部22とが形成されており、指掛部22を互いに離反させることにより押圧部21が互いに接近して2つのパウチ40,40を同時に押圧し、指掛部22を互いに接近させることにより押圧部21が互いに離反して押圧状態が解除されるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布剤を塗布するための塗布部を有し、塗布剤の収容された複数の収容袋を同時に押圧して塗布剤を塗布部へ供給可能に構成された塗布剤塗布具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば2剤混合式の染毛剤のように複数の薬剤を混合して使用する塗布剤を塗布するための塗布剤塗布具が知られている。
例えば、特許文献1には、毛髪化粧料を塗布するためのブラシを有し、毛髪化粧料の収容された2つの収容袋を一対の押圧板で挟み込むようにして同時に押圧することで、毛髪化粧料をブラシへ供給して毛髪に塗布する構成が示されている。また、特許文献2には、液体吸収性のある部材を押圧して絞り、毛髪に塗布する構成が示されている。さらに、特許文献3には、毛髪化粧料の収容された2つの収容袋の間に毛髪を挿入し、2つの収容袋を一対の押圧板で挟み込むようにして同時に押圧することで毛髪化粧料を塗布する構成が示されている。
【特許文献1】特開2000−109145号公報
【特許文献2】特公昭31−8534号公報
【特許文献3】特開平11−178630号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した構成はいずれも、使用者が指で操作する一対の操作部を互いに接近させることにより塗布剤を出すようにしているため、塗布剤を塗布する作業中に操作部に力を加えすぎると余分な塗布剤が出てしまうこととなり、微妙な力加減で塗布作業を行わなければならないという問題があった。
【0004】
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、塗布剤を塗布する際の作業性を向上させることのできる塗布剤塗布具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の塗布剤塗布具は、塗布剤を塗布するための塗布部を有し、塗布剤の収容された複数の収容袋を同時に押圧して塗布剤を塗布部へ供給可能に構成されたものである。そして、この塗布剤塗布具は、複数の収容袋を保持する保持部と、複数の収容袋を同時に押圧するための一対の押圧部と、押圧部を互いに接近・離反させる操作を行うための一対の操作部とを有し、操作部を互いに離反させることにより押圧部が互いに接近して複数の収容袋を同時に押圧し、操作部を互いに接近させることにより押圧部が互いに離反して押圧状態が解除されるように構成されている。
【0006】
このような塗布剤塗布具によれば、塗布部を用いて塗布剤を塗布している際に、余分な塗布剤が塗布部へ供給されてしまうことを防ぐことができる。すなわち、塗布部を用いて塗布剤を塗布する際には操作部を指でつかんで作業を行うため、一対の操作部を互いに接近させる力が自然に働くこととなる。このため、操作部を互いに接近させることにより収容袋が押圧される構成では、塗布剤を塗布する作業中に操作部に力を加えすぎることにより余分な塗布剤が供給されてしまうため、微妙な力加減で作業を行わなければならなくなる。これに対し、本発明のように、操作部を互いに離反させることにより収容袋が押圧され、操作部を互いに接近させることにより押圧状態が解除される構成によれば、塗布剤を塗布する作業中に操作部に力を加えすぎても余分な塗布剤が供給されてしまうことがない。したがって、本発明の塗布剤塗布具によれば、塗布部を用いて塗布剤を塗布する際の作業性を向上させることができる。
【0007】
また、請求項2に記載の塗布剤塗布具は、2つの収容袋を両面に保持する板状の保持部が形成された支持部材と、支持部材に対して回転可能に取り付けられた一対の可動部材とを備え、可動部材には、保持部を両面から挟み込むことによりその両面に保持された収容袋を押圧するための押圧部と、押圧部を他方の可動部材の押圧部と互いに接近・離反させる操作を行うための操作部とが形成されており、操作部を互いに離反させることにより押圧部が互いに接近して保持部を挟み込むことで2つの収容袋を同時に押圧し、操作部を互いに接近させることにより押圧部が互いに離反して押圧状態が解除されるように構成されている。
【0008】
このような塗布剤塗布具によれば、2つの収容袋が板状の保持部を挟んだ状態で両側から押圧されるため、2つの収容袋から供給される塗布剤の供給量のばらつきを生じにくくすることができる。
【0009】
また、請求項3に記載の塗布剤塗布具では、一対の可動部材は、支持部材に対する回転中心の位置が互いに異なる。
このような塗布剤塗布具によれば、一対の可動部材の支持部材に対する回転中心の位置が同じである構成に比べ、可動部材に対する支持部材の自由な動きが抑制され、支持部材の傾倒等により収容袋が意に反して押圧されてしまうといったことを防ぐことができる。
【0010】
また、請求項4に記載の塗布剤塗布具では、支持部材には、一対の可動部材の操作部によって挟まれる位置に突出部が形成されている。
このような塗布剤塗布具によれば、一対の操作部を互いに接近させている状態において、支持部材を一定の位置に維持することができる。また、操作部を互いに離反させる過程において支持部材が傾倒した場合にも、突出部が一方の操作部に当接することで支持部材の傾倒量が制限される。この結果、支持部材の傾倒等により収容袋が意に反して押圧されてしまうといったことを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.全体構成]
図1は、実施形態の染毛剤塗布具の斜視図である。
【0012】
この染毛剤塗布具は、2剤混合式の染毛剤を毛髪に塗布するためのものであり、染毛剤の第1剤及び第2剤がそれぞれ充填された略長方形状の2つのパウチ(包装体)40,40を保持する本体部材10と、本体部材10に対して互いに独立して回転可能に取り付けられた一対の可動部材20,20と、2つのパウチ40,40から供給される染毛剤(第1剤及び第2剤)を混合・塗布する櫛歯部材30とを備えている。なお、図2は、櫛歯部材30及びパウチ40,40を装着していない状態の染毛剤塗布具(つまり、本体部材10及び可動部材20,20)の側面図である。
【0013】
各可動部材20には、パウチ40を押圧するための押圧面21aを有する板状の押圧部21と、この押圧部21を他方の可動部材20の押圧部21と互いに接近・離反させる操作を行うためのリング状の指掛部22とが形成されている。また、各可動部材20の回転中心となる支点部23は、他方の可動部材20と回転中心の位置が互いに異なるように別々の位置に設けられており、各可動部材20の指掛部22を互いに離反させることにより各可動部材20の押圧部21が互いに接近し、各可動部材20の指掛部22を互いに接近させることにより各可動部材20の押圧部21が互いに離反するように構成されている。
【0014】
一方、本体部材10は、長方形状の平板部11の両面において2つのパウチ40,40を保持する構成のものであり、平板部11の上端部及び下端部には、各パウチ40を着脱可能な状態で保持するためのパウチガイド12,13が設けられている。このうち、下端部のパウチガイド13は平面視L字状に形成されており、各パウチの櫛歯部材30側への移動を規制するストッパとしても機能する。
【0015】
また、本体部材10には、可動部材20,20の指掛部22,22を互いに接近させるによってこれらに挟まれる位置に突出部14が形成されている。この突出部14により、各可動部材20の回転可能範囲が、押圧面21aが平板部11に当接する位置から指掛部22が突出部14に当接する位置までの範囲に規制されている。
【0016】
一方、櫛歯部材30は、平板部11の厚み側の側面における上端位置に設けられており、2つのパウチ40,40の吐出ノズル41,41が挿着されるパウチ挿着部31と、横向き(可動部材20の回転軸方向)に延びる複数の櫛歯32,32,…とが形成されている。各櫛歯32には、吐出ノズル41,41が挿入されるパウチ挿着部31の挿入穴と内部で連通する吐出穴32aが形成されている。
【0017】
各パウチ40は、いずれも樹脂フィルムからなる袋状のものであり、内部に充填された染毛剤を外部へ吐出するための吐出ノズル41が上端部に形成されている。各吐出ノズル41の外周面は、図示しないが、櫛歯部材30のパウチ挿着部31に形成された挿入穴に挿入することにより装着される形状となっている。なお、各吐出ノズル41の内部には、各パウチ40の内部から外部への染毛剤の流出を許容しつつ、外部から内部への染毛剤の流入(逆流)や空気の流入を阻止する構成の逆止弁を設けることが好ましい。
【0018】
[2.使用方法]
次に、本実施形態の染毛剤塗布具の使用方法について説明する。
使用者は、一方の可動部材20の指掛部22に親指を、他方の可動部材20の指掛部22に人差し指及び中指を掛けた状態で染毛剤塗布具をつかむ。そして、各可動部材20の指掛部22を互いに接近させて当接させた状態では、押圧部21が互いに離反した位置となる。また、この状態では、突出部14が指掛部22,22に両側から挟まれた状態となっており、本体部材10の平板部11が押圧部21,21の中間位置に維持される。このため、パウチ40,40は押圧されず、染毛剤が吐出されることはない。
【0019】
この状態から、使用者が各可動部材20の指掛部22を互いに離反させる操作を行うと、押圧部21,21が互いに接近する方向へ移動し、各押圧面21aがパウチ40に当接する。これにより、パウチ40,40が同時に押圧され、各パウチ40の内部に充填された染毛剤(第1剤及び第2剤)が各吐出ノズル41から均等に吐出される。こうして各吐出ノズル41から吐出された染毛剤は櫛歯部材30へ供給され、パウチ挿着部31から櫛歯32への内部流路において混合されながら流動し、各櫛歯32の吐出穴32aから吐出されて保持される。つまり、指掛部22,22を互いに離反させる操作により、パウチ40,40に充填された染毛剤を櫛歯部材30に供給することができる。
【0020】
その後、使用者が指掛部22,22を互いに接近させる操作を行うと、押圧部21,21が互いに離反する方向へ移動し、各押圧面21aがパウチ40から離れて押圧状態が解除され、各パウチ40からの染毛剤の吐出が止まる。使用者は、指掛部22,22を互いに当接させた状態で、櫛歯部材30に保持されている染毛剤を毛髪に塗布することができる。このとき、指掛部22,22は互いに当接しているため、強くつかんだ状態で塗布作業を行うことができる。
【0021】
[3.効果]
以上説明したように、本実施形態の染毛剤塗布具によれば、染毛剤を毛髪に塗布している際に、パウチ40,40から櫛歯部材30へ余分な染毛剤が供給されてしまうことを防ぐことができる。
【0022】
すなわち、染毛剤を毛髪に塗布する際には指掛部22,22を指でつかんで作業を行うため、指掛部22,22を互いに接近させる力が自然に働くこととなる。このため、指掛部22,22を互いに接近させることによりパウチ40,40が押圧される構成では、染毛剤を塗布する作業中に指掛部22,22に力を加えすぎることにより余分な染毛剤が供給されてしまい、毛髪に余分な染毛剤が付着したり垂れ落ちが生じたりしてしまうことから、微妙な力加減で作業を行わなければならなくなる。
【0023】
これに対し、本実施形態のように、指掛部22,22を互いに離反させることによりパウチ40,40が押圧され、指掛部22,22を互いに接近させることにより押圧状態が解除される構成によれば、染毛剤を塗布する作業中に指掛部22に力を加えすぎても余分な染毛剤が供給されてしまうことがない。したがって、本実施形態の染毛剤塗布具によれば、櫛歯部材30を用いて染毛剤を塗布する際の作業性を向上させることができる。
【0024】
また、この染毛剤塗布具によれば、2つのパウチ40,40が板状の平板部11を挟んだ状態で両側から押圧されるため、2つのパウチ40,40から供給される染毛剤の供給量のばらつきを生じにくくすることができる。
【0025】
さらに、この染毛剤塗布具では、可動部材20,20の本体部材10に対する回転中心の位置が互いに異なるため、回転中心の位置が同じである構成に比べ、可動部材20,20に対する本体部材10の自由な動きが抑制され、本体部材10の傾倒によりパウチ40が意に反して押圧されてしまうことを防ぐことができる。
【0026】
加えて、この染毛剤塗布具では、指掛部22,22によって挟まれる位置に突出部14が形成されているため、指掛部22,22を互いに当接させている状態において、本体部材10の平板部11を押圧部21,21の中間位置に維持することができる。また、指掛部22,22を互いに離反させる過程において本体部材10が傾倒した場合にも、突出部14が一方の指掛部22に当接することで本体部材10の傾倒量が制限される。この結果、本体部材10の傾倒によりパウチ40が意に反して押圧されてしまうことを防ぐことができる。
【0027】
[4.特許請求の範囲との対応]
なお、本実施形態の染毛剤塗布具では、本体部材10が支持部材に相当し、平板部11及びパウチガイド12,13が保持部に相当し、指掛部22が操作部に相当し、櫛歯部材30が塗布部に相当する。
【0028】
[5.他の形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0029】
[5−1.可動部材]
上記実施形態では、一対の可動部材20,20が本体部材10に対して互いに独立して回転可能に取り付けられた構成を例示したが、これに限定されるものではなく、一方の可動部材20を本体部材10に対して回転させることにより、他方の可動部材20もそれに連動して回転する構成としてもよい。
【0030】
具体的には、例えば図3(a),(b)に示すように、各可動部材20の支点部23を互いに噛合する形状とし、一方の可動部材20の支点部23に加わる回転力が、他方の可動部材20の支点部23にも伝達されるようにする。このような構成によれば、本体部材10の平板部11が押圧部21,21の中間位置に維持されるようになるため、2つのパウチ40,40から供給される染毛剤の供給量のばらつきを生じにくくすることができる。なお、図3(a)と図3(b)とは、支点部23,23の配置方向が異なるのみであり、基本的な構造及び作用は同一である。
【0031】
さらに、図3(a)のA部別例及び図3(b)のB部別例に示すように、本体部材10側に形成される円柱状の軸部材15,15を各支点部23,23の中心に貫通した構成とすれば、回転中心のブレを抑制することができる。
【0032】
また、上記実施形態では、各可動部材20の回転中心の位置が互いに異なる構成を例示したが、これに限定されるものではなく、回転中心の位置を同じにしてもよい。ただし、各可動部材20の押圧部21を互いに離反させた状態で本体部材10の平板部11を一方の押圧部21側に倒れにくくすることができるという面では、回転中心の位置が互いに異なる構成とする方が好ましい。
【0033】
[5−2.指掛部]
上記実施形態では、各可動部材20にリング状の指掛部22が形成された構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図4(a)に示すように、C字状の指掛部24が形成された構成とすることも可能であり、また、図4(b)に示すように、外側へ向かって緩やかにカーブした棒状の指掛部25が形成された構成とすることも可能である。なお、このような構成では、リング状の指掛部22に比べ、染毛剤塗布具を保持しにくくなることから、本体部材10に棒状の把持部16を形成することが好ましい。
【0034】
[5−3.突出部]
上記実施形態では、可動部材20,20の指掛部22,22を互いに接近させるによってこれらに挟まれる位置に突出部14が形成された構成を例示したが、これに限定されるものではなく、突出部14を有しない構成とすることも可能である。
【0035】
[5−4.パウチの保持構成]
上記実施形態では、平板部11の両面において2つのパウチ40,40を保持する構成を例示したが、これに限定されるものではなく、2つのパウチ40,40の間に部材を挟まない構成とすることも可能である。例えば、各可動部材20の押圧面21aにパウチ40を保持し、パウチ40同士を当接させて互いに押圧させるようにすることも可能である。ただし、2つのパウチ40,40から供給される染毛剤の供給量のばらつきを生じにくくすることができるという面では、2つのパウチ40,40の間に平板部11を挟んだ構成とする方が好ましい。
【0036】
[5−5.パウチ]
上記実施形態では、染毛剤を収容するパウチ40として略長方形状の包装体を例示したが、これに限定されるものではなく、外部からの押圧により内容物を吐出する構造のものであればよい。
【0037】
[5−6.塗布部]
上記実施形態では、本発明の塗布部に相当する構成として、平板部11の厚み側の側面における上端位置に設けられ、横向きに延びる複数の櫛歯32,32,…が形成された櫛歯部材30を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、平板部11の上面に設けてもよく、櫛歯の向きについても横向きに延びる形状や上向きに延びる形状とすることができる。また、平板部11の角部に設けることも可能である。
【0038】
また、塗布部のタイプは櫛歯(コーム)に限定されるものではなく、例えば、ブラシや刷毛やローラとすることも可能である。
[5−7.塗布剤]
上記実施形態では、塗布剤として2剤混合式の染毛剤を例示したが、塗布剤はこれに限定されるものではない。例えば、脱色剤のように染毛剤以外の毛髪化粧料であってもよい。また、塗布剤は毛髪化粧料に限定されるものではなく、例えば育毛剤のように毛髪化粧料以外の毛髪用塗布剤であってもよい。さらに、塗布剤は毛髪用のものに限定されるものではなく、例えば頭皮用の塗布剤であってもよい。また、2剤混合式の薬剤に限定されるものではなく、例えば、3剤以上の薬剤を混合するものであってもよく、この場合には3つ以上のパウチ40を保持する構成となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】実施形態の染毛剤塗布具の斜視図である。
【図2】櫛歯部材及びパウチを装着していない状態の染毛剤塗布具の側面図である。
【図3】各可動部材の支点部を互いに噛合する形状とした染毛剤塗布具の説明図である。
【図4】指掛部の形状が異なる染毛剤塗布具の説明図である。
【符号の説明】
【0040】
10…本体部材、11…平板部、12,13…パウチガイド、14…突出部、15…軸部材、16…把持部、20…可動部材、21…押圧部、21a…押圧面、22…指掛部、23…支点部、24…指掛部、25…指掛部、30…櫛歯部材、31…パウチ挿着部、32…櫛歯、32a…吐出穴、40…パウチ、41…吐出ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗布剤を塗布するための塗布部を有し、塗布剤の収容された複数の収容袋を同時に押圧して塗布剤を前記塗布部へ供給可能に構成された塗布剤塗布具であって、
前記複数の収容袋を保持する保持部と、
前記複数の収容袋を同時に押圧するための一対の押圧部と、
前記押圧部を互いに接近・離反させる操作を行うための一対の操作部と、
を有し、
前記操作部を互いに離反させることにより前記押圧部が互いに接近して前記複数の収容袋を同時に押圧し、前記操作部を互いに接近させることにより前記押圧部が互いに離反して押圧状態が解除されるように構成されていること
を特徴とする塗布剤塗布具。
【請求項2】
2つの収容袋を両面に保持する板状の保持部が形成された支持部材と、
前記支持部材に対して回転可能に取り付けられた一対の可動部材と、
を備え、
前記可動部材には、前記保持部を両面から挟み込むことによりその両面に保持された収容袋を押圧するための押圧部と、前記押圧部を他方の可動部材の押圧部と互いに接近・離反させる操作を行うための操作部とが形成されており、前記操作部を互いに離反させることにより前記押圧部が互いに接近して前記保持部を挟み込むことで前記2つの収容袋を同時に押圧し、前記操作部を互いに接近させることにより前記押圧部が互いに離反して押圧状態が解除されるように構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の塗布剤塗布具。
【請求項3】
前記一対の可動部材は、前記支持部材に対する回転中心の位置が互いに異なること
を特徴とする請求項2に記載の塗布剤塗布具。
【請求項4】
前記支持部材には、前記一対の可動部材の操作部によって挟まれる位置に突出部が形成されていること
を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の塗布剤塗布具。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−261681(P2009−261681A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−115471(P2008−115471)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000113274)ホーユー株式会社 (278)
【Fターム(参考)】