塗装装置
【課題】 部品の所定個所をマスキング治具によって保護してつつスプレー塗装を施す塗装工程を合理化する。
【解決手段】 部品Bの所定個所aを保護するマスキング治具6に樹脂製カバー61あるいは樹脂製部材16を取付ける。該樹脂カバー61や該樹脂製部材16は塗装後には該マスキング治具6から取はずし、簡単に更新することが出来る。
【解決手段】 部品Bの所定個所aを保護するマスキング治具6に樹脂製カバー61あるいは樹脂製部材16を取付ける。該樹脂カバー61や該樹脂製部材16は塗装後には該マスキング治具6から取はずし、簡単に更新することが出来る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品をスプレー塗装する塗装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば図11に示すように基台23上に部品Bを載置し、該部品Bの塗装から保護されるべき被マスキング部aにマスキング治具26のマスキング部26Bを当接させたうえでスプレー塗装を行う塗装装置21が提供されている。
該マスキング治具26は、例えば回動枠24に支持され、該回動枠24を回動軸28を中心にして点線に示す待機位置から実線に示す塗装位置まで往復回動させる。
該マスキング治具26は、基部26Aとマスキング部26Bとからなるが、一般的に金属製であり、特に該マスキング部26Bは、部品Bの被マスキング部aに対応する形状に精度よく形成されていることが必要であり、そのために該マスキングぶ26Bを電鋳によって形成することが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のマスキング治具26にあっては、スプレー塗装によって塗料が該マスキング治具26表面にも付着するので、一回の塗装あるいは数回の塗装の後、該マスキング治具26から塗料を取り除く洗浄工程が必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記従来の問題点を解決するための手段として、基部および該基部下面に形成されているマスキング部からなるマスキング治具と、塗装対象である部品を載置する基台とからなり、該基台上に該部品を載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動させて該マスキング治具のマスキング部を該部品の被マスキング部に当接して該被マスキング部を保護しつつ、該部品をスプレー塗装する塗装装置において、該マスキング治具外面を樹脂製カバーで着脱可能に被覆したことを特徴とする塗装装置、あるいは基部および該基部下面に形成されているマスキング部からなるマスキング治具と、塗装対象である部品を載置する基台とからなり、該基台上に該部品を載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動させて該マスキング治具のマスキング部を該部品の被マスキング部に当接して該被マスキング部を保護しつつ、該部品をスプレー塗装する塗装装置において、
該マスキング治具の基部を被覆する基部被覆部と、該基部被覆部から一体的に形成されているマスキング部とからなる樹脂製部材を該基部に着脱可能に取り付けたことを特徴とする塗装装置を提供するものである。
上記該樹脂製カバーあるいは樹脂製部材は、塗料に親和性を有する熱可塑性樹脂からなることが望ましい。
【0005】
〔作用〕
請求項1の発明においては、塗装対象である部品を基台上に載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動して、該部品の被マスキング部に該マスキング治具のマスキング部を当接したうえで、該部品にスプレー塗装を施す。該部品の被マスキング部は、該マスキング治具のマスキング部に保護されているから、該被マスキング部には塗装が及ぼされない。
塗装後は、該マスキング治具および/または該基台を移動して、該部品の被マスキング部から該マスキング治具のマスキング部を解離し、該部品を該基台から取り外す。該マスキング治具を被覆している樹脂製カバーには、上記スプレー塗装によって塗料が付着するから、一回の塗装毎あるいは複数回の塗装毎に該カバーを該マスキング治具から取り外し、新しいカバーを被着する。使用後のカバーは洗浄して付着した塗料を除去して再使用するか、あるいは洗浄することなく廃棄する。
【0006】
請求項2の発明においては、該樹脂製カバーを塗料に親和性を有する熱可塑性樹脂で構成すると、該樹脂製カバー表面に付着した塗料が塗装中に乾燥して小片となって散らばり、周囲を汚染すると云う不具合が解消できる。
【0007】
請求項3の発明においては、請求項1と同様な作用を有するが、請求項3の発明の場合には、塗装後に樹脂製部材を該マスキング治具の基部から取り外す。
請求項4の発明においては、請求項2の発明と同様な作用を有する。
【発明の効果】
【0008】
したがって本発明では一回あるいは数回のスプレー塗装の後にマスキング治具を洗浄する工程が不要となり、塗装工程時間が大巾に短縮されかつ合理化される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を図1〜図9に示す一実施例によって説明する。
塗装装置1は、基台2と、該基台2上に設置されている昇降台3と、該基台2上に設置されている支持枠4と、該支持枠4の上辺支持4Aから支持枠5,5を介して垂下支持されている一対のマスキング治具6,6とからなり、該昇降台3は油圧ジャッキ7,7を介して可能とされており、該マスキング治具6は基部6Aと該基部6A下面に形成されているマスキング部6Bとからなる。また該昇降台3の上面には前後一対の位置決め凸条3Aが設けられている。
該支持枠4の前辺4B後端は自由端とされ、後辺4C根端は基台上に回転軸8を介して回動自在に枢着されており、かくして該支持枠4は図2実線に示す塗装位置から点線に示す待機位置まで前後に回動可能にされている。
該塗装装置1は、例えば図3に示す自動車用バンパーBの塗装に使用される。該バンパーBには左右一対の空気取入れ口a,aから内側に塗料が入り込まないようにするために使用され、該マスキング治具6のマスキング部6Bは該バンパーBの空気取入れ口a,aの形状に対応する形状に形成されている。該マスキング治具6は金属製であり、該マスキング部6Bは電鋳によって形成されると,部品の被マスキング部の形状に対応する形状を精密に与えることが出来る。
【0010】
図4に示すように、該マスキング治具6の基部6Aとマスキング部6Bの外面には樹脂製カバー61が着脱可能に被覆される。該樹脂製カバー61は該マスキング治具の基部6Aを被覆する基部被覆部61Aと、マスキング部6Bを被覆するマスキング部被覆部61Bとからなる。
該樹脂製治具61は、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリスルフォン、ポリイミド等の熱可塑性樹脂あるいは熱可塑性エンジニアリングプラスチックのシートまたはフィルムの真空および/または圧空成形品からなる。これら熱可塑性樹脂のうち望ましい樹脂は、例えば上記熱可塑性エンジニアリングプラスチックと上記熱可塑性樹脂、特にポリスチレンおよび/またはポリアミドとのポリマーアロイ、更に上記ポリマーアロイにスチレン系エラストマーを添加したポリマーアロイである。
上記ポリマーアロイは成形性が良くかつ耐熱性に優れ、更に塗料との親和性に富む。
上記樹脂製カバー61は例えば図5に示すように左右上辺に爪61Cを差出し、該爪61Cを該マスキング治具6の上面に係合させたり、あるいは粘着テープ、ねじ等で止着することによって該マスキング治具6に着脱可能に被着される。
【0011】
図6に示すように該バンパーBは昇降台3上に載置され、該昇降台3の前後の位置決め凸条3Aによって油圧ジャッキ7,7によって該昇降台3を上昇させ、該バンパーBの空気取入れ口a,aに該マスキング治具6のマスキング部6Bを若干挿入状態で当接する。
この状態でスプレーガン9から塗料Pをスプレーして該バンパーBを塗装する。該バンパーBの空気取入れ口a,aには該マスキング治具6のマスキング部6Bが若干挿入状態で当接されているから、スプレーガン9からスプレーされる塗料Pが、該空気取入れ口a,aから内側に侵入することは防止される。
このようにしてバンパーBに塗装Cを施した後、図8に示すように油圧ジャッキ7によって該昇降台3を降下させ、図9に示すように該支持枠4を待機位置まで回動させ、塗装されたバンパーBを該塗装装置1から取出しチュアー工程に移す。
塗装中に図9に示すように樹脂Pが付着する。しかし該樹脂製カバー61が前記ポリマーアロイのように塗料との親和性に富む樹脂から構成されていると、該カバー61表面に付着した塗料Pが該カバー61表面から剥離し塗膜小片となって周囲に散乱し、バンパーBの塗装面を汚染するような不具合を防止出来る。
該樹脂製カバー61は一回の塗装毎に、あるいは複数回の塗装毎に新しい樹脂製カバー61に取りかえる。使用後の樹脂製カバー61は洗浄して付着した塗料Pを除去した上で再使用するか、あるいは焼却等の廃棄処理をする。
【0012】
上記実施例以外、例えば図10に示すように本発明のマスキング治具16はマスキング部を設けない基部16Aに該基部16Aを被覆する基部被覆部161Aと、該基部被覆部161Aから一体的に形成されているマスキング部161Bとからなる樹脂製部材16を該基部被覆部16Aに取付けてもよい。また支持枠4に支持したマスキング治具6を昇降可能としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明は、部品を塗装する場合に部品の所定個所を塗装から保護するマスキング治具の更新を速やかかつ容易に行なうことが出来るので、塗装工程が大巾に合理化されるので、産業上利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】塗装装置正面図
【図2】塗装装置側面図
【図3】バンパー斜視図
【図4】マスキング治具説明斜視図
【図5】マスキング治具説明切欠き斜視図
【図6】バンパー載置状態塗装装置正面図
【図7】塗装状態説明正面図
【図8】塗装状態説明側面図
【図9】支持枠待機状態説明側面図
【図10】他の実施例のマスキング治具説明斜視図
【図11】従来例の説明図
【符号の説明】
【0015】
1 塗装装置
2 基台
3 昇降台
4 支持枠
6 マスキング治具
6A 基部
6B マスキング部
61A 基部被覆部
61B マスキング部被覆部
16 マスキング治具
16A 基部
161A 基部被覆部
161B マスキング部
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品をスプレー塗装する塗装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば図11に示すように基台23上に部品Bを載置し、該部品Bの塗装から保護されるべき被マスキング部aにマスキング治具26のマスキング部26Bを当接させたうえでスプレー塗装を行う塗装装置21が提供されている。
該マスキング治具26は、例えば回動枠24に支持され、該回動枠24を回動軸28を中心にして点線に示す待機位置から実線に示す塗装位置まで往復回動させる。
該マスキング治具26は、基部26Aとマスキング部26Bとからなるが、一般的に金属製であり、特に該マスキング部26Bは、部品Bの被マスキング部aに対応する形状に精度よく形成されていることが必要であり、そのために該マスキングぶ26Bを電鋳によって形成することが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のマスキング治具26にあっては、スプレー塗装によって塗料が該マスキング治具26表面にも付着するので、一回の塗装あるいは数回の塗装の後、該マスキング治具26から塗料を取り除く洗浄工程が必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記従来の問題点を解決するための手段として、基部および該基部下面に形成されているマスキング部からなるマスキング治具と、塗装対象である部品を載置する基台とからなり、該基台上に該部品を載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動させて該マスキング治具のマスキング部を該部品の被マスキング部に当接して該被マスキング部を保護しつつ、該部品をスプレー塗装する塗装装置において、該マスキング治具外面を樹脂製カバーで着脱可能に被覆したことを特徴とする塗装装置、あるいは基部および該基部下面に形成されているマスキング部からなるマスキング治具と、塗装対象である部品を載置する基台とからなり、該基台上に該部品を載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動させて該マスキング治具のマスキング部を該部品の被マスキング部に当接して該被マスキング部を保護しつつ、該部品をスプレー塗装する塗装装置において、
該マスキング治具の基部を被覆する基部被覆部と、該基部被覆部から一体的に形成されているマスキング部とからなる樹脂製部材を該基部に着脱可能に取り付けたことを特徴とする塗装装置を提供するものである。
上記該樹脂製カバーあるいは樹脂製部材は、塗料に親和性を有する熱可塑性樹脂からなることが望ましい。
【0005】
〔作用〕
請求項1の発明においては、塗装対象である部品を基台上に載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動して、該部品の被マスキング部に該マスキング治具のマスキング部を当接したうえで、該部品にスプレー塗装を施す。該部品の被マスキング部は、該マスキング治具のマスキング部に保護されているから、該被マスキング部には塗装が及ぼされない。
塗装後は、該マスキング治具および/または該基台を移動して、該部品の被マスキング部から該マスキング治具のマスキング部を解離し、該部品を該基台から取り外す。該マスキング治具を被覆している樹脂製カバーには、上記スプレー塗装によって塗料が付着するから、一回の塗装毎あるいは複数回の塗装毎に該カバーを該マスキング治具から取り外し、新しいカバーを被着する。使用後のカバーは洗浄して付着した塗料を除去して再使用するか、あるいは洗浄することなく廃棄する。
【0006】
請求項2の発明においては、該樹脂製カバーを塗料に親和性を有する熱可塑性樹脂で構成すると、該樹脂製カバー表面に付着した塗料が塗装中に乾燥して小片となって散らばり、周囲を汚染すると云う不具合が解消できる。
【0007】
請求項3の発明においては、請求項1と同様な作用を有するが、請求項3の発明の場合には、塗装後に樹脂製部材を該マスキング治具の基部から取り外す。
請求項4の発明においては、請求項2の発明と同様な作用を有する。
【発明の効果】
【0008】
したがって本発明では一回あるいは数回のスプレー塗装の後にマスキング治具を洗浄する工程が不要となり、塗装工程時間が大巾に短縮されかつ合理化される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を図1〜図9に示す一実施例によって説明する。
塗装装置1は、基台2と、該基台2上に設置されている昇降台3と、該基台2上に設置されている支持枠4と、該支持枠4の上辺支持4Aから支持枠5,5を介して垂下支持されている一対のマスキング治具6,6とからなり、該昇降台3は油圧ジャッキ7,7を介して可能とされており、該マスキング治具6は基部6Aと該基部6A下面に形成されているマスキング部6Bとからなる。また該昇降台3の上面には前後一対の位置決め凸条3Aが設けられている。
該支持枠4の前辺4B後端は自由端とされ、後辺4C根端は基台上に回転軸8を介して回動自在に枢着されており、かくして該支持枠4は図2実線に示す塗装位置から点線に示す待機位置まで前後に回動可能にされている。
該塗装装置1は、例えば図3に示す自動車用バンパーBの塗装に使用される。該バンパーBには左右一対の空気取入れ口a,aから内側に塗料が入り込まないようにするために使用され、該マスキング治具6のマスキング部6Bは該バンパーBの空気取入れ口a,aの形状に対応する形状に形成されている。該マスキング治具6は金属製であり、該マスキング部6Bは電鋳によって形成されると,部品の被マスキング部の形状に対応する形状を精密に与えることが出来る。
【0010】
図4に示すように、該マスキング治具6の基部6Aとマスキング部6Bの外面には樹脂製カバー61が着脱可能に被覆される。該樹脂製カバー61は該マスキング治具の基部6Aを被覆する基部被覆部61Aと、マスキング部6Bを被覆するマスキング部被覆部61Bとからなる。
該樹脂製治具61は、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリスルフォン、ポリイミド等の熱可塑性樹脂あるいは熱可塑性エンジニアリングプラスチックのシートまたはフィルムの真空および/または圧空成形品からなる。これら熱可塑性樹脂のうち望ましい樹脂は、例えば上記熱可塑性エンジニアリングプラスチックと上記熱可塑性樹脂、特にポリスチレンおよび/またはポリアミドとのポリマーアロイ、更に上記ポリマーアロイにスチレン系エラストマーを添加したポリマーアロイである。
上記ポリマーアロイは成形性が良くかつ耐熱性に優れ、更に塗料との親和性に富む。
上記樹脂製カバー61は例えば図5に示すように左右上辺に爪61Cを差出し、該爪61Cを該マスキング治具6の上面に係合させたり、あるいは粘着テープ、ねじ等で止着することによって該マスキング治具6に着脱可能に被着される。
【0011】
図6に示すように該バンパーBは昇降台3上に載置され、該昇降台3の前後の位置決め凸条3Aによって油圧ジャッキ7,7によって該昇降台3を上昇させ、該バンパーBの空気取入れ口a,aに該マスキング治具6のマスキング部6Bを若干挿入状態で当接する。
この状態でスプレーガン9から塗料Pをスプレーして該バンパーBを塗装する。該バンパーBの空気取入れ口a,aには該マスキング治具6のマスキング部6Bが若干挿入状態で当接されているから、スプレーガン9からスプレーされる塗料Pが、該空気取入れ口a,aから内側に侵入することは防止される。
このようにしてバンパーBに塗装Cを施した後、図8に示すように油圧ジャッキ7によって該昇降台3を降下させ、図9に示すように該支持枠4を待機位置まで回動させ、塗装されたバンパーBを該塗装装置1から取出しチュアー工程に移す。
塗装中に図9に示すように樹脂Pが付着する。しかし該樹脂製カバー61が前記ポリマーアロイのように塗料との親和性に富む樹脂から構成されていると、該カバー61表面に付着した塗料Pが該カバー61表面から剥離し塗膜小片となって周囲に散乱し、バンパーBの塗装面を汚染するような不具合を防止出来る。
該樹脂製カバー61は一回の塗装毎に、あるいは複数回の塗装毎に新しい樹脂製カバー61に取りかえる。使用後の樹脂製カバー61は洗浄して付着した塗料Pを除去した上で再使用するか、あるいは焼却等の廃棄処理をする。
【0012】
上記実施例以外、例えば図10に示すように本発明のマスキング治具16はマスキング部を設けない基部16Aに該基部16Aを被覆する基部被覆部161Aと、該基部被覆部161Aから一体的に形成されているマスキング部161Bとからなる樹脂製部材16を該基部被覆部16Aに取付けてもよい。また支持枠4に支持したマスキング治具6を昇降可能としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明は、部品を塗装する場合に部品の所定個所を塗装から保護するマスキング治具の更新を速やかかつ容易に行なうことが出来るので、塗装工程が大巾に合理化されるので、産業上利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】塗装装置正面図
【図2】塗装装置側面図
【図3】バンパー斜視図
【図4】マスキング治具説明斜視図
【図5】マスキング治具説明切欠き斜視図
【図6】バンパー載置状態塗装装置正面図
【図7】塗装状態説明正面図
【図8】塗装状態説明側面図
【図9】支持枠待機状態説明側面図
【図10】他の実施例のマスキング治具説明斜視図
【図11】従来例の説明図
【符号の説明】
【0015】
1 塗装装置
2 基台
3 昇降台
4 支持枠
6 マスキング治具
6A 基部
6B マスキング部
61A 基部被覆部
61B マスキング部被覆部
16 マスキング治具
16A 基部
161A 基部被覆部
161B マスキング部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部および該基部下面に形成されているマスキング部からなるマスキング治具と、塗装対象である部品を載置する基台とからなり、
該基台上に該部品を載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動させて該マスキング治具のマスキング部を該部品の被マスキング部に当接して該被マスキング部を保護しつつ、該部品をスプレー塗装する塗装装置において、
該マスキング治具外面を樹脂製カバーで着脱可能に被覆したことを特徴とする塗装装置。
【請求項2】
該樹脂製カバーは、塗料に親和性を有する熱可塑性樹脂からなる請求項1に記載の塗装装置。
【請求項3】
基部および該基部下面に形成されているマスキング部からなるマスキング治具と、塗装対象である部品を載置する基台とからなり、
該基台上に該部品を載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動させて該マスキング治具のマスキング部を該部品の被マスキング部に当接して該被マスキング部を保護しつつ、該部品をスプレー塗装する塗装装置において、
該マスキング治具の基部を被覆する基部被覆部と、該基部被覆部から一体的に形成されているマスキング部とからなる樹脂製部材を該基部に着脱可能に取り付けたことを特徴とする塗装装置。
【請求項4】
樹脂製部材は、塗料に親和性を有する熱可塑性樹脂からなる請求項3に記載の塗装装置。
【請求項1】
基部および該基部下面に形成されているマスキング部からなるマスキング治具と、塗装対象である部品を載置する基台とからなり、
該基台上に該部品を載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動させて該マスキング治具のマスキング部を該部品の被マスキング部に当接して該被マスキング部を保護しつつ、該部品をスプレー塗装する塗装装置において、
該マスキング治具外面を樹脂製カバーで着脱可能に被覆したことを特徴とする塗装装置。
【請求項2】
該樹脂製カバーは、塗料に親和性を有する熱可塑性樹脂からなる請求項1に記載の塗装装置。
【請求項3】
基部および該基部下面に形成されているマスキング部からなるマスキング治具と、塗装対象である部品を載置する基台とからなり、
該基台上に該部品を載置し、該マスキング治具および/または該基台を移動させて該マスキング治具のマスキング部を該部品の被マスキング部に当接して該被マスキング部を保護しつつ、該部品をスプレー塗装する塗装装置において、
該マスキング治具の基部を被覆する基部被覆部と、該基部被覆部から一体的に形成されているマスキング部とからなる樹脂製部材を該基部に着脱可能に取り付けたことを特徴とする塗装装置。
【請求項4】
樹脂製部材は、塗料に親和性を有する熱可塑性樹脂からなる請求項3に記載の塗装装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−238062(P2008−238062A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−82793(P2007−82793)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000243892)名古屋油化株式会社 (78)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000243892)名古屋油化株式会社 (78)
【Fターム(参考)】
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