説明

壁体における電気機器収納構造

【課題】壁体の表面凹所に埋め込んだ収納ユニットに電気機器を収納した電気機器収納構造において、意匠性や電気機器のメンテナンス性を高める。
【解決手段】壁体1の表面に貼り付けた壁紙13を、収納ユニット3における前面開放のユニット本体30内に巻き込むことで、壁体1と収納ユニット3の一体感を高めながら、壁体1の厚み感を強調して、意匠性を向上する。電気機器搭載用パネル31を、ユニット本体30に形成した下向き溝37と上向き溝38との間に跨って嵌め込むようにして、ボルト止めやビス止めすることなくユニット本体30内に着脱可能に装着することで、電気機器搭載用パネル31の着脱作業を容易にして、電気機器4、4のメンテナンスを簡単に行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば住宅屋内の内壁、間仕切り壁、袖壁、腰壁等の壁体における電気機器収納構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、住宅屋内の壁体の表面凹所に収納ユニットを埋め込んで、この収納ユニットに各種の電気機器を収納して、電気機器が壁体の表面から出っ張ることがないようにした電気機器収納構造が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−139462号公報
【特許文献2】特開平9−232767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した電気機器収納構造では、収納ユニットにおいて、その前面開放箱形のユニット本体の前面開口部に開閉扉が設けられていて、ユニット本体及び収納した電気機器を覆い隠すようになっているが、照明機器制御用パネルや空調機器制御用パネル、インターホン等のような操作頻度の高い電気機器やモニターを備えた電気機器を収納する際には、使用性に配慮して開閉扉を廃止することが多い。この場合、壁体の表面側においてユニット本体が露出することになり、その枠状の前面開口縁や内壁面が目立ってしまって、壁体との一体感に欠け、しかも壁体に脆弱感を与え易くなって、全体的に見栄えが悪いといった不具合があった。
【0005】
また、例えば特許文献1に記載の電気機器収納構造のように、ユニット本体内に着脱可能に設けたパネルに電気機器を搭載することで、パネルを着脱するだけで電気機器の取り付け、取り外しを簡単に行うことができるが、従来においては、このような電気機器搭載用のパネルの装着に際して、パネルをユニット本体にボルト止め又はビス止めしていることから、ボルト頭やビス頭が露出して見栄えを損ない、しかもパネルの着脱作業も煩雑であった。
【0006】
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、意匠性が高く、また電気機器のメンテナンス性に優れた壁体における電気機器収納構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の壁体における電気機器収納構造は、壁体1の表面凹所2に埋め込んだ収納ユニット3に電気機器4、4を収納したものであって、前記収納ユニット3は、前面開放箱形のユニット本体30と、このユニット本体30内に着脱可能に設けた電気機器搭載用パネル31とからなり、前記ユニット本体30は、左右の側面板32、32と、これら側面板32、32の後端部間に差し渡した背面板33と、前記側面板32、32の上端部間に差し渡した上面板34と、前記側面板32、32の下端部間に差し渡したカウンター35とを備え、前記搭載用パネル31を、前記背面板33の前方を覆うように配置して、前記搭載用パネル31と前記背面板33との間に配線用空間40を確保するとともに、前記壁体1の表面に貼り付けた壁紙13を、前記側面板32、32及び前記上面板34に沿わせるようにして、前記ユニット本体30内における前記搭載用パネル31の付近まで回り込ませたことを特徴とする。
【0008】
そして、前記側面板32、32及び前記上面板34に、前記ユニット本体30内に回り込ませた壁紙13の端部を突き合せるエッジ材50、50、51を設けている。
【0009】
また、前記搭載用パネル31を、前記上面板34の下向き溝37と前記カウンター35の上向き溝38との間に跨って嵌め込むことによって、前記ユニット本体30内に装着している。
【0010】
さらに、前記ユニット本体30に、前記搭載用パネル31をその後方から前方へ向って押圧することで、前記搭載用パネル31のガタツキを防止するガタツキ防止手段39、39を設けている。
【0011】
さらにまた、前記上面板34と前記背面板33との間の隙間を、前記壁体1の内部空間14と前記配線用空間40とを連通する配線挿通用開口36としている。
【発明の効果】
【0012】
この発明の電気機器収納構造においては、壁体の表面凹所に埋め込んだ収納ユニットに電気機器を収納しているので、電気機器を壁体の表面から出っ張ることがないように収納することができ、また搭載用パネルによって覆い隠された配線用空間に、電気機器に接続した配線を外部から見えないように収容することができる。
【0013】
しかも、壁体の表面に貼り付けた壁紙を、収納ユニットのユニット本体の側面板及び上面板を覆い隠すようにして、ユニット本体内における搭載用パネルの付近まで回り込ませているので、壁体と収納ユニットの一体感を高めながら、壁体の厚み感を強調することができる。さらに、あえて露出させたカウンターがアクセントとなって、意匠性をより一層高めることができる。
【0014】
これらのことから、収納ユニットのユニット本体の前面開口部に開閉扉を設けていないにもかかわらず、見栄えが良好で意匠性の高い電気機器収納構造とすることができる。
【0015】
また、ユニット本体内に回り込ませた壁紙の端部を、エッジ材に突き合せているので、見栄えを良好に維持しながら、搭載用パネルの着脱に際して、壁紙が剥がれたり、捲れ上がるのを防止することができる。
【0016】
さらに、搭載用パネルは、ユニット本体における上面板の下向き溝とカウンターの上向き溝との間に跨って嵌め込まれて、ボルト止めやビス止めすることなく、ユニット本体内に装着されているので、搭載用パネルの着脱作業を容易にして、電気機器のメンテナンスを簡単に行うことができ、しかもボルト頭やビス頭が露出して見栄えを損なうといったことがなく、見栄えをより一層良好にすることができる。
【0017】
さらにまた、ユニット本体に設けたガタツキ防止手段によって、搭載用パネルを安定して装着することができ、しかもガタツキ防止手段は、搭載用パネルをその後方から前方へ向って押圧するようになっていて、外部からは搭載用パネルによって覆い隠されて見えないことから、見栄えを悪くすることもない。
【0018】
また、ユニット本体において、上面板と背面板との間の隙間を配線挿通用開口として、壁体の内部空間と配線用空間とを連通させているので、例えば上面板に穴加工やスリット加工等のような面倒な加工を施すことなく、壁体の内部空間において引き回しされている配線を配線用空間に引き込んで、電気機器に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の一実施形態に係る電気機器収納構造の適用例を示す斜視図である。
【図2】同じくその正面図である。
【図3】同じくその横断面図である。
【図4】同じくその縦断面図である。
【図5】収納ユニットの分解斜視図である。
【図6】収納ユニットの斜視図である。
【図7】壁体の表面凹所へのユニット本体の嵌め込みを説明するための斜視図である。
【図8】ユニット本体内への壁紙の巻き込みを説明するための斜視図である。
【図9】ユニット本体内への搭載用パネルの装着を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る電気機器収納構造おいては、図1及び図2に示すように、住宅屋内における例えばキッチン横の袖壁等の壁体1の表面凹所2に、収納ユニット3を埋め込んで、この収納ユニット3に例えばセキュリティ機器制御用パネルやインターホン等の電気機器4、4を、壁体1の表面から出っ張ることがないように収納している。
【0021】
壁体1は、図3及び図4に示すように、ランナー(図示しない)やスタッド10を枠状に組み付けてなる芯材11の前後面に、表面パネル材12、12を張り付けてなる。表面パネル材12、12は、例えば石膏ボード等からなり、その表面全体には壁紙(クロス)13、13が夫々貼り付けられている。
【0022】
この壁体1の表面凹所2は、壁体1の内部に前面開放の箱体20を仕込むとともに、一方(前面側)の表面パネル材12に方形状の開口を形成して、箱体20の前面開口部を開放させることによって構成されている。箱体20は、左右一対の側板21、21と、これら側板21、21の後端部間に差し渡した背板22と、側板21、21の上端部間に差し渡した上板23と、側板21、21の下端部間に差し渡した下板24とを備えている。一方の側板21は、スタッド10によって裏支えされ、背板22は他方(後面側)の表面パネル材12によって裏支えされ、上板23は、表面パネル材12、12に挟まれた状態で横方向に延びる上側の下地材25によって裏支えされ、下板24は、表面パネル材12、12に挟まれた状態で横方向に延びる下側の下地材26によって裏支えされており、これによって表面凹所2の剛性が高められている。なお、箱体20の前面開口縁は、外部に露出しないように、一方(前面側)の表面パネル材12の開口端部によって覆い隠されている。また、上板23及び下地材25を上下に貫通するようにして、配線挿通用の貫通穴27が形成されている。
【0023】
収納ユニット3は、図3乃至図6に示すように、前面開放箱形のユニット本体30と、このユニット本体30内に着脱可能に設けられた電気機器搭載用パネル31とからなり、電気機器4、4の使用性に配慮して、ユニット本体30の前面開口部には開閉扉は設けられていない。
【0024】
ユニット本体30は、例えば合板等からなる左右一対の側面板32、32と、これら側面板32、32の後端部間に差し渡した例えば合板等からなる背面板33と、側面板32、32の上端部間に差し渡した例えば合板等からなる上面板34と、側面板32、32の下端部間に差し渡した例えばメラミン化粧板等からなるカウンター35とを備えている。
【0025】
このユニット本体30においては、上面板34の後端部が背面板33の上端部から離間して配され、これによって上面板34と背面板33との間に隙間36が確保され、この隙間36が配線挿通用開口とされている。なお、この配線挿通用開口36は、上記の配線挿通用の貫通穴27と連通している。
【0026】
また、上面板34の下面後端部には、搭載用パネル31の上端部を嵌め込むための下向き溝37が側面板32、32間に跨るようにして横方向に形成され、カウンター35の上面における下向き溝37の直下には、搭載用パネル31の下端部を嵌め込むための上向き溝38が側面板32、32間に跨るようにして横方向に形成されている。なお、下向き溝37の溝深さは、上向き溝38の溝深さよりも深くなっている。
【0027】
さらに、このユニット本体30には、搭載用パネル31のガタツキを防止するガタツキ防止手段としての左右一対のパネル受け材39、39が設けられている。これらパネル受け材39、39は、側面板32、32の後端部と背面板33の両端部との間の左右のコーナー部分に沿って縦方向に夫々設けられ、その前端面にはパッキン39a、39aが取り付けられている。
【0028】
そして、このユニット本体30は、側面板32、32及び上面板34の前端面が壁体1の表面と略面一となり、カウンター35の前端部が壁体1の表面よりも外側に若干張り出すようにして、壁面1の表面凹所2に内嵌されている。
【0029】
搭載用パネル31は、例えば表面塗装が施された合板等からなり、電気機器4、4に応じた図示しない機器取付用の貫通孔が形成されていて、この貫通孔を利用して電気機器4、4が搭載されている。この搭載用パネル31は、上面板34の下向き溝37とカウンター35の上向き溝38との間に跨ってけんどん式に嵌め込まれて、ボルト止めやビス止めすることなく、ユニット本体30内に装着されている。このようにして、搭載用パネル31をユニット本体30内に装着することで、搭載用パネル31の着脱作業を容易にして、電気機器4、4の修理や交換、リフォームに伴う増設等のメンテナンスを簡単に行うことができ、しかもボルト頭やビス頭が露出して見栄えを損なうこともない。
【0030】
また、搭載用パネル31は、背面板33の前方を覆うように、背面板33に対して対向配置されており、これによって搭載用パネル31と背面板33との間に配線用空間40が確保されている。この配線用空間40は、配線挿通用開口36及び配線挿通用の貫通穴27を介して壁体1の内部空間14と連通している。従って、搭載用パネル31に搭載した電気機器4、4には、壁体1の内部空間14において引き回しされて、配線挿通用の貫通穴27及び配線挿通用開口36を介して配線用空間40に引き込まれた配線41・・が接続されている。なお、配線用空間40は、搭載用パネル31によって覆い隠されているので、配線41・・が外部から見えることはない。
【0031】
さらに、搭載用パネル31の後面両端部には、パネル受け材39、39のパッキン39a、39aが押し付けられ、これによって搭載用パネル31がその後方から前方へ向って押圧されて、搭載用パネル31のガタツキが防止されている。
【0032】
そして、上記の電気機器収納構造では、壁体1における一方(前面側)の表面パネル材12に貼り付けた壁紙(クロス)13を、収納ユニット3のユニット本体30内に巻き込むにようにしている。
【0033】
すなわち、表面パネル材12の壁紙(クロス)13を、ユニット本体30における側面板32、32及び上面板34に沿わせるようにして、搭載用パネル31の手前付近まで回り込ませて、その回り込ませた部分を側面板32、32の側面及び上面板34の下面に貼り付けている。なお、壁体1の表面より外側へ張り出したカウンター35に対しては、壁紙(クロス)13を回り込ませないようにして、カウンター35をあえて露出させるようにしている。
【0034】
そして、側面板32、32には、例えば薄肉帯板状の合成樹脂板からなる第1のエッジ材50、50が夫々取り付けられており、これらエッジ材50、50の前端面に、側面板32、32の側面に貼り付けた壁紙(クロス)13の端部を突き合せるようにしている。さらに、上面板34には、例えば薄肉帯板状の合成樹脂板からなる第2のエッジ51が取り付けられており、このエッジ材51の前端面に、上面板34の下面に貼り付けた壁紙(クロス)13の端部を突き合せるようにしている。
【0035】
なお、第1のエッジ50、50は、パネル受け材39、39の前側においてパネル受け材39、39に沿って縦方向に配され、搭載用パネル31の両側端面が当接されている。また、第2のエッジ材51は、第1のエッジ材50、50よりも幅狭に形成されていて、下向き溝37の前側において下向き溝37に沿って横方向に配され、搭載用パネル31の上端部前面が当接されている。
【0036】
このようにして、壁体1の表面パネル材12に貼り付けた壁紙(クロス)13を、カウンター35部分を除いてユニット本体30内に巻き込んで、ユニット本体30の側面板32、32及び上面板34を覆い隠すことで、壁体1と収納ユニット3との一体感を高めて、収納ユニット3を壁体1に同化させながら、同時に壁体1の厚み感も演出することができ、意匠性の向上を図ることができる。しかも、あえて露出させたカウンター35がアクセントとなって、意匠性をより一層高めることができる。さらに、壁紙(クロス)13の端部をエッジ材50、50、51の前端面に突き合せているので、見栄えを良好に維持しながら、搭載用パネル31の着脱に際して、壁紙(クロス)13が剥がれたり、捲れ上がるのを防止することができる。
【0037】
次に、上記の電気機器収納構造の施工方法について説明すると、まず図7に示すように、壁面1の表面凹所2に、収納ユニット3のユニット本体30を嵌め込む。この場合、予め壁体1の内部空間14において引き回しされている配線41・・を、配線挿通用の貫通穴27を通して表面凹所2に引き込んでおいて、ユニット本体30の嵌め込み時に、配線挿通用開口36を通してユニット本体30に引き込むようにしている。
【0038】
続いて、図8に示すように、壁体1における一方(前面側)の表面パネル材12に貼り付けた壁紙(クロス)13を、カウンター35部分を除いてユニット本体30内に巻き込んで、その端部をエッジ材50、50、51の前端面に突き合せながら、側面板32、32の側面及び上面板34の下面に貼り付ける。
【0039】
最後に、図9に示すように、搭載用パネル31に搭載した電気機器4、4に、ユニット本体30に導き出した配線41・・を接続した状態で、搭載用パネル31をユニット本体30の前面開口部から挿入して、上面板34の下向き溝37とカウンター35の上向き溝38との間に跨るように嵌め込むことで、搭載用パネル31をユニット本体30内に装着する。この嵌め込みに際しては、搭載用パネル31を上方へ持ち上げながら、搭載用パネル31の上端部を上面板34の下向き溝37に嵌め込んだ後、搭載用パネル31の下端部をカウンター35の上向き溝38に落とし込むようにしている。
【0040】
なお、電気機器4、4の修理や交換、リフォームに伴う増設等のメンテナンスに際しては、ユニット本体30内に装着してある搭載用パネル31を上方へ持ち上げて、搭載用パネル31の下端部をカウンター35の上向き溝38から抜き出した後、搭載用パネル31を斜め下方へ引きながら、搭載用パネル31の上端部を上面板34の下向き溝37から抜き出すことで、搭載用パネル31をユニット本体30から取り外せば良い。
【0041】
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態においては、搭載用パネルにセキュリティ機器制御用パネルやインターホンを搭載していたが、照明機器制御用パネルや空調機器制御用パネル等のその他電気機器を搭載しても良く、また電気機器として電気コンセントを搭載して、収納ユニットを携帯電話等の充電場所として利用しても良い。
【符号の説明】
【0042】
1・・壁体、2・・表面凹所、3・・収納ユニット、4・・電気機器、13・・壁紙、14・・内部空間、30・・ユニット本体、31・・電気機器搭載用パネル、32・・側面板、33・・背面板、34・・上面板、35・・カウンター、36・・配線挿通用開口、37・・下向き溝、38・・上向き溝、39・・ガタツキ防止手段、40・・配線用空間、50、51・・エッジ材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁体(1)の表面凹所(2)に埋め込んだ収納ユニット(3)に電気機器(4)(4)を収納してなる収納構造であって、前記収納ユニット(3)は、前面開放箱形のユニット本体(30)と、このユニット本体(30)内に着脱可能に設けた電気機器搭載用パネル(31)とからなり、前記ユニット本体(30)は、左右の側面板(32)(32)と、これら側面板(32)(32)の後端部間に差し渡した背面板(33)と、前記側面板(32)(32)の上端部間に差し渡した上面板(34)と、前記側面板(32)(32)の下端部間に差し渡したカウンター(35)とを備え、前記搭載用パネル(31)を、前記背面板(33)の前方を覆うように配置して、前記搭載用パネル(31)と前記背面板(33)との間に配線用空間(40)を確保するとともに、前記壁体(1)の表面に貼り付けた壁紙(13)を、前記側面板(32)(32)及び前記上面板(34)に沿わせるようにして、前記ユニット本体(30)内における前記搭載用パネル(31)の付近まで回り込ませたことを特徴とする壁体における電気機器収納構造。
【請求項2】
前記側面板(32)(32)及び前記上面板(34)に、前記ユニット本体(30)内に回り込ませた壁紙(13)の端部を突き合せるエッジ材(50)(50)(51)を設けた請求項1記載の壁体における電気機器収納構造。
【請求項3】
前記搭載用パネル(31)を、前記上面板(34)の下向き溝(37)と前記カウンター(35)の上向き溝(38)との間に跨って嵌め込むことによって、前記ユニット本体(30)内に装着した請求項1又は2記載の壁体における電気機器収納構造。
【請求項4】
前記ユニット本体(30)に、前記搭載用パネル(31)をその後方から前方へ向って押圧することで、前記搭載用パネル(31)のガタツキを防止するガタツキ防止手段(39)(39)を設けた請求項3記載の壁体における電気機器収納構造。
【請求項5】
前記上面板(34)と前記背面板(33)との間の隙間を、前記壁体(1)の内部空間(14)と前記配線用空間(40)とを連通する配線挿通用開口(36)とした請求項1乃至4のいずれかに記載の壁体における電気機器収納構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−153414(P2011−153414A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−14088(P2010−14088)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【出願人】(000198787)積水ハウス株式会社 (748)
【出願人】(000100698)アイカ工業株式会社 (566)
【Fターム(参考)】