説明

売上データ処理装置及びプログラム

【課題】顧客がどのような種類の要注意人物であるかをオペレータに通知できるようにする。
【解決手段】カメラユニット部2は、顧客毎にその顧客を撮影した画像に関する顧客データがクレーマーデータベース、認知症データベース、その他の要注意人物データベースに記憶管理されている状態において、客側カメラ25により撮影された登録待ち顧客の撮影画像に基づいてクレーマーデータベース、認知症データベース、その他の要注意人物データベースの内容と照合することにより要注意人物の種類を判別し、その種類に対応する接客対応データを操作者用表示部16に表示させてオペレータに対して通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、売上データを取引毎に登録処理する売上データ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、店舗においては、ECR(Electronic Cash Register)、POS(Point of sale)端末などの売上データ処理装置により登録処理された売上データを分析したり、その顧客(購入者)の属性(買物頻度、リピート率、性別、年齢層など)を分析したりするようにしている。例えば、顧客の買物頻度やリピート率、性別や年齢層などを分析する場合には、予め発行した会員カードから読み取ったカードデータに基づいてその顧客(会員ID)を特定して、購入履歴として記録して分析するようにしているが、会員カードを媒体とした顧客分析では、会員カードの発行やコスト、更には会員加入率に課題が残るほか、非会員にあっては顧客分析を行うことはできない。
そこで、従来では、顧客の顔を撮影するカメラを備え、このカメラによる撮影画像から顔の特徴を抽出して、その抽出結果と顧客データベースの内容(顔の特徴点データ)とを照合することにより顧客を特定し、それに対応付けられている顧客データ(氏名、住所、電話番号など)をデータベースから読み出して表示するようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−325433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術にあっても、予め会員登録した顧客を対象としたものであり、会員以外の誰でも顔を認識して顧客を特定するようにしたものではなかった。
ところで、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどのように過当競争の激しい店舗にあっては、接客対応・体制は極めて重要な事項ではあるが、例えば、担当者(オペレータ)は、商品のこと、客への対応のこと、施設内のことなどを、しつこく苦情を言ったり、言いがかりをつけたりする人物(いわゆる、クレーマー)に対して接客を行う場合、認知症などの精神疾患の方に対して接客を行う場合、話好きの顧客に対して接客を行う場合など、それらの人物に対する接客に多くの時間を費やしてしまい、登録待ちしている他の顧客に対しても迷惑をかけるなど、多大な損害を被ることがあった。このような場合に担当者(オペレータ)は、どの顧客がクレーマーや精神疾患の方などの要注意人物であるかを知るすべもなく、毎回、同じような接客を行うことで多くの時間を費やしてしまうという問題があり、店舗側にとって大きな問題となっていた。
【0005】
本発明の課題は、顧客がどのような種類の要注意人物であるかをオペレータに通知できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために本発明の一つの態様は、
売上データを取引毎に登録処理する売上データ処理装置であって、
登録待ちの顧客を撮影する撮像手段と、
顧客毎にその顧客を撮影した画像に関する顧客データを記憶管理する顧客データ記憶手段と、
前記撮像手段により登録待ちの顧客を撮影した画像データと前記顧客データとを照合することにより要注意人物の種類を判別する人物種判別手段と、
前記人物種判別手段により判別された要注意人物の種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする売上データ処理装置である。
【0007】
上述した課題を解決するために本発明の他の態様は、
コンピュータに対して、
売上データを取引毎に登録処理する機能と、
登録待ちの顧客を撮影する撮影手段により顧客毎にその顧客を撮影した画像に関する顧客データを記憶管理する機能と、
前記撮像手段により登録待ちの顧客を撮影した画像データと前記顧客データとを照合することにより要注意人物の種類を判別する機能と、
前記判別された要注意人物の種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、顧客がどのような種類の要注意人物であるかをオペレータに通知することができ、要注意人物の種類に合った適切な接客対応・体制を採ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】売上データ処理装置として適用したECRの基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】ECR(ECR本体ユニット部1)をその前方斜め(顧客側)から見た状態の外観斜視図。
【図3】客側カメラ25によって登録待ちの顧客を撮影した画像を例示したもので、先頭の顧客の後ろに次の顧客が並んでいる状態を示した図。
【図4】カメラユニット部2側に記憶管理されている各種のファイルやデータベースを示した図。
【図5】(1)は、クレーマーデータベースY1、認知症データベースY2、その他の要注意人物データベースY3の構成を説明するための図、(2)は、顧客データベースY4の構成を説明するための図。
【図6】モードスイッチMSが「登録(REG)」モードに切り替えられている場合の登録モードでの動作を説明するためのフローチャート。
【図7】図6に続く動作を説明するためのフローチャート。
【図8】第2実施形態において、登録待ち顧客を撮影した動画の再生時に要注意人物を登録する場合の動作を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、売上データ処理装置として適用したECR(Electronic Cash Register)の基本的な構成要素を示したブロック図である。
このECR(売上データ処理装置)は、ECR本体ユニット部1とカメラユニット部2とに分離された構成で、ECR本体ユニット部1とカメラユニット部2とは、ケーブル3を介して着脱自在に接続されている。ECR本体ユニット部1は、ECRとしての基本的な機能(標準機能)として、入力された一取引分の売上データを登録処理すると共に、一取引分の登録終了時に顧客から渡された金種に応じた種類の締め処理を行う売上データ登録機能などを備えている。また、本実施形態においては、更にECR本体ユニット部1には各種のキー操作やドロアオープン/クローズなどに応じてイベントコードを発生させて、そのイベントコードをジャーナルデータとしてカメラユニット部2に対して転送する機能を有している。
【0011】
カメラユニット部2は、登録待ち(精算待ち)をしている顧客を撮影したり、担当者(オペレータ)及びその操作状況を撮影したりするカメラ機能のほか、このカメラ機能により撮影された顧客画像に基づいてその顧客を特定する顧客特定機能と、この顧客特定機能により特定された顧客に基づいて顧客(購入者)分析を行う顧客分析機能とを有し、各種の機能をモジュール化した構成となっている。このカメラユニット部2は、ケーブル3を介してECR本体ユニット部1に着脱自在に接続されており、故障などにより何時でも自由に交換可能となっている。なお、ECR本体ユニット部1とカメラユニット部2とは、必要に応じて協動して各種の処理を行うようにしている。
【0012】
ECR本体ユニット部1は、CPU11を中核とするもので、各種プログラムにしたがってこのECR本体ユニット部1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部12は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの記憶媒体やその駆動系を有し、後述する図6及び図7に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどを記憶したり、データベース、文字フォントデータなどを記憶したりする。なお、上述の記憶媒体は固定的に設けた内蔵型の記憶媒体に限らず、着脱可能な可搬型の外部記憶媒体であってもよく、また、プログラム/データは、他の機器から有線伝送路あるいは無線伝送路を介して記憶媒体にインストールしたり、プログラム/データを記憶管理するサーバなどをアクセスして使用したりするようにしてもよい。メモリ13は、計時データ、フラグデータなど、このECR本体ユニット部1が動作するために必要な各種のデータを一時的に記憶するワーク領域である。
【0013】
また、CPU11には、その入出力周辺デバイスである操作部14、スキャナ15、操作者用表示部16、印字部17、ドロア駆動部18、COMポート19がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU11はそれらの動作を制御する。操作部14は、押しボタン式の各種キーが配列されているキーボードを有し、このキーボード上には図示省略したが、テンキー、登録キー、小計キー、現金/預かり金キーなどの締めキーのほか、本実施形態では、要注意人物の種類(クレーマー、精神疾患、話し好きなど)を指定する顧客属性キーAKが配設されていると共に、モードスイッチMSが配設されている。なお、顧客属性キーAKは、顧客がクレーマー、認知症などに対応して複数個配設されているが、キー操作回数によってその種類を指定したり、ロータリー式であれば、その切り換え位置によってその種類を指定したりするキー構成であってもよい。
【0014】
モードスイッチMSは、その切り換え位置に応じて「登録(REG)」、「RF(戻し)」、「Z(精算)」などの各種の動作モード(プログラム種)を切り換えるロータリー式のスイッチである。CPU11は、「登録(REG)」モードに切り換えられている状態において、各種のキー操作に応じてその操作に応じたイベントコードを生成すると共に、入力された売上データを表示させたり、売上合計を更新したりする登録処理を実行し、一取引の登録終了時に締めキーが押下されると、ドロアを開放させたり、レシートを発行させたりする。
【0015】
イメージスキャナ15は、例えば、CCDやCMOSなどの画像センサ(イメージセンサ)を有し、商品の登録時のスキャニング動作時にその商品に添付されているバーコードや二次元コードを撮影することにより読み取るもので、CPU11は、イメージスキャナ15により撮影された画像データを解析することによってバーコードなどのコードデータをデコードして商品を特定するようにしている。操作者用表示部16は、担当者(オペレータ)用として、金額や商品に関するデータ、メッセージなどを表示するもので、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどにより構成されている。印字部17は、例えば、熱転写やインクジェットなどのノンインパクトプリンタあるいはドットインパクトプリンタであり、レシート印字を行う。ドロア駆動部18は、キー操作に応じてドロア18Aの開閉を制御するもので、CPU11は、ドロア18Aの開閉に応じてドロアオープン/クローズイベントを生成する。COMポート19は、カメラユニット部2との接続用のシリアルポートである。
【0016】
カメラユニット部2は、CPU21を中核とするもので、各種プログラムにしたがってこのカメラユニット部2の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部22は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの記憶媒体やその駆動系を有し、後述する図7の一部(図中、破線で囲んだ部分)に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどを記憶する。メモリ23は、このカメラユニット部2が動作するために必要な各種のデータを一時的に記憶するワーク領域である。
【0017】
また、CPU21には、その入出力周辺デバイスである客用表示部24、客側カメラ25、操作側カメラ26、カードインターフェイス部27、COMポート29がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU21はそれらの動作を制御する。客用表示部24は、登録待ち(精算待ち)の顧客用としてその画面を顧客側に対面させたもので、例えば、7セグメントLED(発光ダイオード)などにより構成され、商品単価、個数、小計金額、預かり金額などを数値表示する。
【0018】
客側カメラ25は、客用表示部24に接近配設されたもので、登録待ちしている顧客の顔を中心として撮影し、また、操作側カメラ26は、操作部14の全体及び操作中のオペレータの顔を撮影可能なもので、担当者(オペレータ)及びその操作状況を撮影する監視カメラである。なお、客側カメラ25、操作側カメラ26の詳細は、図示省略したが、レンズ部、撮像素子、A/D(アナログ/デジタル)変換部などを有し、動画像を撮影可能な構成で、レンズ部からの被写体像が撮像素子(CCD又はCMOS)に結像されることにより被写体を高精細に撮影可能な構成となっている。
【0019】
カードインターフェイス部27は、記録媒体としてのSDカード28が挿入接続されるもので、このSDカード28には、後述する各種のファイルが格納されている。なお、カメラユニット部2には、カードインターフェイス部27に挿入接続されたSDカード28の盗難などを防ぐために錠前(図省略)が配設されており、例えば、責任者が所持する専用鍵を使用して、錠前を開いてSDカード28を取り出すようにしている。また、SDカード28に限らず、その他の外部記録媒体であってもよい。COMポート29は、ECR本体ユニット部1との接続用のシリアルポートである。
【0020】
図2は、上述のように構成されたECR(ECR本体ユニット部1)をその前方斜め(顧客側)から見た状態の外観斜視図である。
ECR本体ユニット部1の上面部には、操作者用表示部16が配設されていると共に、操作部14を構成するキーボード及びモードスイッチMSが配設されている。また、ECR本体ユニット部1の上面部には、印字部17から送出されるレシートを取り出すためのレシート発行口(図示省略)が配設されている。
【0021】
カメラユニット部2は、客用表示部24の筐体2Aと、その筐体2Aを支持するポール状の支持部材(支持ポール)2Bとを有している。支持ポール2Bは、客用表示部24の筐体2Aを支持するもので、その下端部はECR本体ユニット部1の背面側の垂直に固定されている。また、支持ポール2Bの上端部は客用表示部24の筐体2Aが装着され、その長さを調整可能な構造となっていると共に、客用表示部24の筐体2Aは、支持ポール2Bに対して回転可能となっている。つまり、筐体2Aの高さとその向きを調整可能となっており、それに応じて客用表示部24、客側カメラ25の高さとその向きも調整可能となっている。
【0022】
客側カメラ25は、図2に示すように筐体2Aの前面において客用表示部24の一端部(図中、左側端部)に接近配設され、その撮影方向は、登録待ちしている顧客方向で、その画角は、登録待ち行列の顧客を撮影可能な範囲となっている。図3は、客側カメラ25によって撮影した登録待ち行列の顧客画像を例示したもので、先頭の顧客の後ろに次の顧客が並んでいる状態を示している。
【0023】
図4は、カメラユニット部2側に記憶管理されている各種のファイルやデータベースを示した図である。
カメラユニット部2側には、クレーマーデータベースY1、認知症データベースY2、その他の要注意人物データベースY3、顧客データベースY4などが記憶管理されている。クレーマーデータベースY1、認知症データベースY2、その他の要注意人物データベースY3は、要注意人物の種類(クレーマー、認知症、話好きなど)に対応して設けられたデータベースである。すなわち、これらは、要注意人物を特定する際に使用されるもので、要注意人物毎にその顔認識用データ(顔の特徴点データ)を顧客データとして記憶管理する構成となっている。
【0024】
図5(1)は、クレーマーデータベースY1、認知症データベースY2、その他の要注意人物データベースY3の構成を説明するための図である。
各データベースY1〜B3は、「人物ID」、「登録日時」、「来店回数」、「顔の特徴点データ」の各項目を有する構成となっている。顧客データベースY4は、顧客に関するデータとして、「性別」、「年齢層」、「購入実績」、「来店回数」などの項目を記憶管理する構成となっている。図5(2)は、顧客データベースY4の構成を説明するための図で、「人物ID」、「顧客属性」、「登録日時」、「来店回数」、「顔の特徴点データ」の各項目を有する構成となっている。「顧客属性」は、要注意人物の種類(クレーマー、認知症、話好きなど)を記憶するようにしているが、要注意人物の種類に限らず、「購入実績」や「来店回数」の多い上得意(優良顧客)なども顧客属性として記憶するようにしている。
【0025】
次に、第1実施形態におけるECRの動作概念を図6及び図7に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
なお、図6及び図7は、ECRの全体動作のうち、本実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図6及び図7のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
【0026】
図6及び図7は、モードスイッチMSが「登録(REG)」モードに切り替えられている場合の登録モードでの動作を説明するためのフローチャートである。なお、図6は、ECR本体ユニット部1側の動作を示している。図7は、ECR本体ユニット部1とカメラユニット部2との協動により実行される動作を示し、図中、破線で囲んだ部分は、カメラユニット部2側の動作を示し、他の部分はECR本体ユニット部1側の動作を示している。
先ず、ECR本体ユニット部1のCPU11は、商品登録操作が行われた際に(ステップA1でYES)、客側カメラ25は撮影動作を停止中であるかを調べる(ステップA2)。
【0027】
ここで、客側カメラ25が停止中であれば(ステップA2でYES)、一取引の最初の操作か、つまり、商品からバーコードなどを読み取るためにスキャナ15によるスキャニング動作が行われたか、金額データの値数入力後に商品キーなどが操作されたかを調べる(ステップA3)。いま、一取引の最初の操作が行われたときには(ステップA3でYES)、客側カメラ25を起動させてその撮影画像を逐次記録する動作を開始させた後(ステップA4)、商品登録処理に移る(ステップA5)。なお、客側カメラ25が動作中の場合(ステップA2でNO)、又は登録待ち顧客がいて客側カメラ25が停止中でも一取引の最初の操作ではない場合には(ステップA3でNO)、上述の客側カメラ25の起動処理(ステップA4)をスキップして商品登録処理に移る(ステップA5)。
【0028】
この商品登録処理(ステップA5)では、商品別や部門別の売上合計を累計する処理を行ったり、入力された売上データを表示させたりする。そして、一取引分の小計金額を更新した後(ステップA6)、後述する図7のフローに移る。また、小計キーが操作されたときには(ステップA7でYES)、小計金額を操作者用表示部16及び客用表示部24に表示させた後(ステップA8)、図7のフローに移る。また、一取引分の登録終了時に現金/預かり金キーなどの締めキーが操作されたときには(ステップA9でYES)、顧客から渡された金種に応じた種類の締め処理を行うと共に、レシート印字を行ってレシートを発行させた後(ステップA11)、客側カメラ25を停止させる(ステップA11)。そして、登録モードが解除されたかを調べる(ステップA12)。ここで、登録モードのままであれば(ステップA12でNO)、図7のフローに移るが、登録モードが解除されたときには(ステップA12でYES)、図6及び図7のフローの終了となる。
【0029】
図7のフローにおいて、ECR本体ユニット部1側では、顧客属性キーAKが操作されたかを調べる(図7のステップA13)。ここで、上述のように一取引の登録中において顧客がクレーマー、認知症などであれば、担当者(オペレータ)は、顧客属性キーAKを操作することによって対応する種類を指定する。ここで、顧客属性キーAKが操作されたときには(ステップA13でYES)、指定された顧客属性(要注意人物)の種類を判別して、その判別結果をカメラユニット部2側に送る。
【0030】
カメラユニット部2は、ECR本体ユニット部1からの判別結果(要注意人物の種類)に応じてクレーマーDB(データベース)B1を指定したり(ステップA15)、認知症DB(データベース)B2を指定したり(ステップA16)、その他の要注意人物DB(データベース)B3を指定したりする(ステップA17)。この状態において、客側カメラ25で撮影された顧客特定用の撮影画像(1フレーム分の顧客画像)を取得し(ステップA18)、この顧客画像をデジタルズーム処理により所定の大きさに拡大処理したり、顔部分を抽出したりした後、画像解析を行って顔の特徴点を抽出する(ステップA19)。
【0031】
すなわち、カメラユニット部2側では、抽出顔画像を解析しながら顧客の顔の輪郭や顔を形成するパーツ(目、口、鼻、額など)の形や位置関係などを総合的に判断して、顧客の顔の特徴点を抽出するが、抽出顔画像内に複数の被写体(顧客)が含まれているときには、その中から顔が最も大きく写っている顔を選択してその特徴点を抽出する。なお、顔の特徴点を抽出する機能は、カメラにおいて一般的に用いられている技術であり、本実施形態ではその周知技術を利用するようにしているため、その具体的な説明については省略するものとする。
【0032】
そして、カメラユニット部2は、顧客画像から抽出した特徴点に基づいて指定DB(データベース)の内容を検索することにより顔認識処理を行い(ステップA20)、同一人物が指定DB内に登録されているかを調べる(ステップA21)。その結果、同一人物が登録されていなければ(ステップA21でNO)、今回抽出した人物の顔の特徴点を指定DBに新規な人物として追加登録した後(ステップA22)、図6のステップA1に戻るが、同一人物が既に登録されていれば(ステップA21でYES)、人物登録のステップA22をスキップして、図6のステップA1に戻る。
【0033】
他方、一取引の登録中において顧客属性キーAKが操作されなければ(ステップA13でNO)、次のステップA23に移り、客側カメラ25で撮影された撮影画像(顧客画像)を取得する。そして、この顧客画像をデジタルズーム処理により所定の大きさに拡大処理した後、画像解析を行い、顔の特徴点を抽出する(ステップA24)。そして、クレーマーデータベースY1、認知症データベースY2、その他の要注意人物データベースY3のいずれか一つを検索対象として指定した後(ステップA25)、その全てのデータベースを指定し終わったかを調べる(ステップA26)。
【0034】
最初は、一つ目のデータベースを指定した場合であるから(ステップA27でNO)、抽出した特徴点に基づいて指定DBの内容を検索して顔認識を行い(ステップA27)、特徴的に一致する人物の有無を調べる(ステップA28)。その結果、特徴的に一致する人物がいなければ(ステップ28AでNO)、上述のステップA25に戻り、次のデータベースを指定し、以下、上述の動作を繰り返す。いま、いずれかのデータベースに特徴的に一致する人物が登録されている場合には(ステップA28でYES)、その要注意人物の種類に応じた接客メッセージとアイコンを操作者用表示部16に表示させた後(ステップA29)、図6のステップA1に戻る。この場合、要注意人物の種類に応じた対応方法としては、例えば、「挨拶を2回繰り返す」、「普段より大きな声で対応する」などであり、要注意人物の種類に応じたアイコンとは、顧客が覗き見されても意味が伝わらない図形やマークなどである。
【0035】
以上のように、第1実施形態においては、顧客毎にその顧客を撮影した画像に関する顧客データがクレーマーデータベースY1、認知症データベースY2、その他の要注意人物データベースY3に記憶管理されている状態において、客側カメラ25により撮影された登録待ち顧客の撮影画像と、クレーマーデータベースY1、認知症データベースY2、その他の要注意人物データベースY3の内容とを照合することにより要注意人物の種類を判別し、その種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知するようにしたので、要注意人物の種類に合った適切な接客対応・体制を採ることが可能となる。その結果、従来のように接客に多くの時間を費やしたり、他の顧客に迷惑をかけたりすることも少なくすることができるなど、円滑な接客を期待することが可能となる。
【0036】
売上データの登録時にオペレータが要注意人物であると認定した場合に、その要注意人物の種類とその顧客の画像データとを対応付けた顧客データをデータベースに登録するようにしたので、売上データの登録時に顧客との問題が起きた場合に、その場でどのような種類の要注意人物であるかを登録することができ、次回の来店時からはその要注意人物に対して適切な接客が可能となる。
【0037】
客側カメラ25は、登録待ち顧客が視認する客用表示部24に搭載されていると共に登録待ち顧客の顔を対面撮影することが可能な向きに設置されているので、顧客の顔を正面から撮影することができ顔認識を適切に行うことが可能となる。
【0038】
要注意人物の種類に対応する接客対応データとして、アイコン及び接客メッセージを表示するようにしたので、オペレータにとって分かり易い内容となり、適切かつ迅速な接客が可能となる。
【0039】
なお、上述した第1実施形態においては、操作部14のキーボードに顧客属性キーAKを設けたが、スキャナ15の筐体側面などに設けるようにしてもよい。これによって顧客に気付かれずに要注意人物の登録が可能となる。
【0040】
また、上述した第1実施形態においては、要注意人物の種類に応じた接客メッセージとアイコンを操作者用表示部16に表示するようにしたが、外部機器(図示省略)に通知するようにしてもよい。例えば、他の接客担当者の控室であるバックヤード内のパーソナルコンピュータ(PC)などの外部機器(図示省略)に構内専用回線を介してECRが接続されている場合には、この外部機器に対して接客メッセージを送信(通知)するようにしてもよい。これによって要注意人物への対応がオペレータ以外の担当者に委ねることができ、他の顧客に対する登録遅れなどを防ぐことが可能となる。
さらに、上述した第1実施形態においては、売上データの登録時に接客している担当者(オペレータ)が要注意人物を認定して登録するようにしたが、返品登録を行う「RF(戻し)」モードにおいても、担当者が要注意人物を認定して登録するようにしてもよい。
【0041】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、売上データの登録時に接客している担当者(オペレータ)自身が要注意人物であると認定して登録するようにしたが、この第2実施形態においては、登録待ち顧客を撮影した動画に基づいて、要注意人物を認定する専門担当者がその認定を行って登録するようにしたものである。つまり、客側カメラ25により登録待ち顧客が撮影された動画を再生出力させ、その動画を見ながら要注意人物であるか否かを専門担当者が認定して登録するようにしたものである。この場合、動画の再生は、モードスイッチMSによって所定のモード(例えば、「Z(精算)」モード)に切り換えられている状態において、動画再生の指示に応じて実行開始するようにしている。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0042】
図8は、第2実施形態において、登録待ち顧客を撮影した動画の再生時に要注意人物を登録する場合の動作を示したフローチャートで、モードスイッチMSによって「Z(精算)」モード)に切り換えられている状態においてECR本体ユニット部1とカメラユニット部2との協動により実行される。
先ず、ECR本体ユニット部1側では「Z(精算)」モード)に切り換えられている状態において、所定のキー操作として、動画再生を指定する操作と共に再生対象(動画ファイル名)を選択する操作が行われると、その操作に応じた指示をカメラユニット部2に対して転送する。これによってカメラユニット部2側では、例えば、日単位毎の動画の中から所望する日の動画を再生対象として選択指定して(ステップB1)、その指定動画の再生動作を開始させる(ステップB2)。
【0043】
この動画再生時に、専門担当者は、顧客の行動を観察し、不審な顧客を要注意人物として認定した際に、顧客属性キーAKを操作してその種類を指定するが(ステップB3)、再生を終了させる場合には終了操作を行う(ステップB4)。いま、再生終了を指示する操作が行われたときには(ステップB4でYES)、図8のフローから抜けるが、顧客属性キーAKが操作されたときには(ステップB3でYES)、その顧客属性キーAKの操作に応じて指定された顧客属性(要注意人物)の種類を判別し(ステップB5)、その判別結果をカメラユニット部2側に転送する。
【0044】
ここで、カメラユニット部2側では、顧客属性の判別結果(要注意人物の種類)に応じてクレーマーデータベースY1を指定したり(ステップB6)、認知症データベースY2を指定したり(ステップB7)、その他の要注意人物データベースY3を指定したりする(ステップB8)。そして、客側カメラ25で撮影された撮影画像(顧客)を取得し(ステップB9)、この顧客画像をデジタルズーム処理により所定の大きさに拡大処理した後、画像解析を行い、顔の特徴点を抽出する(ステップB10)。そして、抽出した特徴点に基づいて指定DB(データベース)の内容を検索して顔認識を行い(ステップB11)、同一人物であるかを調べる(ステップB12)。その結果、同一人物が登録されていなければ(ステップA12でNO)、今回抽出した人物の顔の特徴点を指定DBに新規な人物として追加登録した後(ステップB13)、上述のステップB3に戻るが、同一人物が既に登録されていなければ(ステップB12でYES)、人物登録のステップB13をスキップして、上述のステップB3に戻る。
【0045】
以上のように、第2実施形態においては、客側カメラ25により登録待ち顧客を撮影した動画の再生時に要注意人物の登録を行うようにしたので、例えば、一日の営業終了時などで要注意人物であるか否かを専門担当者が認定することができ、統一された認定が可能となる。
【0046】
なお、上述した第2実施形態においては、精算モードでの動画再生時に要注意人物を登録するようにしたが、SDカード28に格納した客側動画ファイルF21をPC(パーソナルコンピュータ)で再生する場合には、PC側で要注意人物の登録を行うようにしてもよい。この場合、PC側では、例えば、図8のフローチャートに示すような再生処理及び登録処理を行う専用のビューアソフトを備えておけばよい。
【0047】
また、上述した各実施形態においては、顧客属性キーAKの操作に応答して、顧客を撮影するようにしたが、顧客を動画撮影しておき、顧客属性キーAKが操作された際に、その動画ファイルから1フレーム分の画像(静止画)を抽出するようにしてもよい。この場合、一取引の最初の登録操作から一取引の登録が終了するまでの間、登録待ち顧客を動画撮影するようにしてもよく、また、モードスイッチMSにより登録モードに切り換えられてその登録モードが解除されるまでの間、客側カメラ25による動画撮影を継続するようにしてもよい。
【0048】
また、上述した各実施形態においては、顧客属性(要注意人物)の種類として、クレーマー、認知症、話好きなどを例示したが、これに限らず、過去に万引きした人物なども含めるようにしてもよい。更に、要注意人物としては、クレーマーなど店舗側にとって不利益となる人物に限らず、歩行困難な障害者や高齢者などであってもよい。この場合、他の接客担当者の控室(バックヤード)に設置されているパーソナルコンピュータ(PC)などの外部機器(図示省略)に対して接客要請の通知を行うことにより、歩行困難な障害者や高齢者などの手助けをオペレータ以外の担当者に委ねることができる。このように要注意人物としては、店舗側にとって不利益となる人物に限らず、顧客支援となる人物も含むようにしてもよい。
【0049】
また、上述した各実施形態においては、ECR(売上データ処理装置)をECR本体ユニット部1とカメラユニット部2とに分離した構成としたが、それらを統合した構成であってもよい。また、売上データ処理装置としてECRに適用した場合を示したが、構内専用回線に接続したPOS端末に適用するようにしてもよい。また、インターネットを介して本部のPCに接続した売上データ処理システムに適用するようにしてもよい。
【0050】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0051】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
売上データを取引毎に登録処理する売上データ処理装置であって、
登録待ちの顧客を撮影する撮像手段と、
顧客毎にその顧客を撮影した画像に関する顧客データを記憶管理する顧客データ記憶手段と、
前記撮像手段により登録待ちの顧客を撮影した画像データと前記顧客データとを照合することにより要注意人物の種類を判別する人物種判別手段と、
前記人物種判別手段により判別された要注意人物の種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の売上データ処理装置において、
前記顧客データ記憶手段は、売上データの登録時にオペレータによって認定された要注意人物の種類とその顧客の画像データとを対応付けた顧客データを記憶する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の売上データ処理装置において、
前記顧客データ記憶手段は、前記撮像手段により撮影された登録待ち顧客の画像データの再生時に認定者によって認定された要注意人物の種類とその顧客の画像データとを対応付けた顧客データを記憶する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の売上データ処理装置において、
前記撮像手段は、登録待ち顧客が視認する客用表示部に搭載されていると共に登録待ち顧客の顔を対面撮影することが可能な向きに設置されている、
ことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の売上データ処理装置において、
前記通知手段は、要注意人物の種類に対応する接客対応データとしてアイコン、メッセージのうち、少なくともそのいずれかを表示する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の売上データ処理装置において、
前記通知手段は、要注意人物の種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知すると共に、他の接客担当者に対して通知する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、
コンピュータに対して、
売上データを取引毎に登録処理する機能と、
登録待ちの顧客を撮影する撮影手段により顧客毎にその顧客を撮影した画像に関する顧客データを記憶管理する機能と、
前記撮像手段により登録待ちの顧客を撮影した画像データと前記顧客データとを照合することにより要注意人物の種類を判別する機能と、
前記判別された要注意人物の種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0052】
1 ECR本体ユニット部
2 カメラユニット部
11、21 CPU
12、22 記憶部
14 操作部
15 スキャナ
16 操作者用表示部
19、29 COMポート
24 客用表示部
25 客側カメラ
26 操作側カメラ
27 カードインターフェイス部
B1 クレーマーデータベース
B2 認知症データベース
B3 その他の要注意人物データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
売上データを取引毎に登録処理する売上データ処理装置であって、
登録待ちの顧客を撮影する撮像手段と、
顧客毎にその顧客を撮影した画像に関する顧客データを記憶管理する顧客データ記憶手段と、
前記撮像手段により登録待ちの顧客を撮影した画像データと前記顧客データとを照合することにより要注意人物の種類を判別する人物種判別手段と、
前記人物種判別手段により判別された要注意人物の種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とする売上データ処理装置。
【請求項2】
前記顧客データ記憶手段は、売上データの登録時にオペレータによって認定された要注意人物の種類とその顧客の画像データとを対応付けた顧客データを記憶する、
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
【請求項3】
前記顧客データ記憶手段は、前記撮像手段により撮影された登録待ち顧客の画像データの再生時に認定者によって認定された要注意人物の種類とその顧客の画像データとを対応付けた顧客データを記憶する、
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
【請求項4】
前記撮像手段は、登録待ち顧客が視認する客用表示部に搭載されていると共に登録待ち顧客の顔を対面撮影することが可能な向きに設置されている、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の売上データ処理装置。
【請求項5】
前記通知手段は、要注意人物の種類に対応する接客対応データとしてアイコン、メッセージのうち、少なくともそのいずれかを表示する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の売上データ処理装置。
【請求項6】
前記通知手段は、要注意人物の種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知すると共に、他の接客担当者に対して通知する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の売上データ処理装置。
【請求項7】
コンピュータに対して、
売上データを取引毎に登録処理する機能と、
登録待ちの顧客を撮影する撮影手段により顧客毎にその顧客を撮影した画像に関する顧客データを記憶管理する機能と、
前記撮像手段により登録待ちの顧客を撮影した画像データと前記顧客データとを照合することにより要注意人物の種類を判別する機能と、
前記判別された要注意人物の種類に対応する接客対応データをオペレータに対して通知する機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−3814(P2013−3814A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133862(P2011−133862)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】