説明

変形可能な反射面を有するアンテナ反射器の起動システム

【課題】変形可能な反射面を有するアンテナ反射器の起動システムを提供する。
【解決手段】反射器20は、シャーシ、前記シャーシに変型可能なように固定された柔軟膜12、および前記シャーシに固定された支持部231と、各変形装置が軸(X)に沿って支持部231に対して並進駆動すべく適合された押圧要素2345を含む一組の変形装置234において、押圧要素2345が柔軟膜12を変形させる位置121において当該柔軟膜12と接触すべく適合された部分を含む一組の変形装置234と、変形装置234のうち1個の押圧要素2345を同時に並進駆動させるべく適合された起動装置233と、起動装置233を変形装置234の各々の方へ移動させるべく適合された選択装置232とを含む起動システムを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変形可能な反射面を備えたアンテナ反射器の分野に位置付けられ、そのような反射器を搭載し得る起動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信衛星は、電磁信号の送受信を可能にする少なくとも1個のアンテナを含んでいる。各アンテナは、その形状および方位が当該アンテナによりカバーされる地上領域を決定する反射器を含んでいる。1個の衛星は、複数の異なる地上領域、または1個のアンテナだけではカバーしきれない広い地上領域をカバーする目的で、各アンテナが特定の地上領域をカバーする複数のアンテナを含んでいてもよい。しかし、衛星が搭載可能なアンテナの個数は、衛星発射ロケットのノーズコーンで利用可能な空間に制約される。更に、アンテナによりカバーされる地上領域が変更可能であることが望ましいであろう。これら両面の課題に対処する方策の一つとして、反射面が変形可能なアンテナ反射器を設計することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
柔軟膜を含む変形可能な反射面および複数の押圧要素からなる起動システムを備えた公知のアンテナ反射器がある。柔軟膜は、反射面を形成すべく加工することができる。各押圧要素は、ステッパモーターのロッドおよびアクチュエータを含んでいるかまたは圧電モーター方式であってもよい。各ロッドは、柔軟膜上の1点と接触し、柔軟膜を局所的に変形させるような仕方でアクチュエータにより並進駆動させることができる。一組の押圧部材により、柔軟膜に特定の全体形状が与えることが可能になる。柔軟膜の変形は離散的に実行されるため、反射面が極力滑らかで一様に形成できるように押圧要素の個数を増やすことが望ましい。しかし、押圧要素の個数を増やせば、起動システムは大規模で、全体に大型で、およびコストが増大する恐れがある。更に、各アクチュエータは個別に電気エネルギーの供給を受けて制御されなければならない。その結果、電気的インターフェースが複雑になる。アクチュエータが圧電モーターである場合、ロッドを起動させる必要がないときであっても連続的にエネルギー供給を受ける必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の特筆すべき目的は、単純で経済的、且つ軽量であって、多数の位置で反射面の変形を可能にする変形可能な反射面を備えたアンテナ反射器用の起動システムを提案することにより、上述の短所のいくつかまたは全てを解決することである。この目的のため、本発明は、シャーシおよび当該シャーシに変形可能なように固定された柔軟膜を含む反射器が搭載され得る起動システムを提供する。本発明の起動システムは、
・反射器のシャーシに固定すべく適合された支持部、
・各変形装置が軸に沿って支持部に対して並進駆動されるべく適合された押圧要素を含んでいて、当該押圧要素が柔軟膜を変形させる位置において当該柔軟膜と接触すべく適合された部分を含む一組の変形装置、
・変形装置のうち1個の押圧要素を、自身の軸に沿った移動と同時に並進駆動させるべく適合された起動装置、および
・起動装置が、選択された変形装置の押圧要素を並進駆動させることが可能なように、起動装置を変形装置の各々の方へ移動させるべく適合された選択装置を含んでいる。
【0005】
特定の一実施形態において、起動装置は、支持部に相対的な軸の回りの回転運動を生成すべく適合されていて、前記回転運動がネジ/ナット系により押圧要素に並進移動を伝達する。
【0006】
各変形装置は更に、
・起動装置により、第1の軸とほぼ平行な第2の軸の回りに支持部に対して回転駆動されるべく適合された第1の回転要素、および
・ナット/ネジ系の要素のうち1個に接続されていて、連動的に第1の軸の回りに回転し、第1の回転要素により第1の軸の回りに回転駆動されるべく適合された第2の回転要素を含んでいてもよい。
【0007】
第1の回転要素は各々第1のプーリーを含んでいてもよく、第2の回転要素の各々は第2のプーリーを含んでいてもよい。各変形装置は更に、第1のプーリーを第2のプーリーに接続するベルトを含んでいる。当該プーリー/ベルトシステムは、変形装置を互いに相対的に離して配置可能にする。
【0008】
また特定の一実施形態において、第1の回転要素は円の外周上に分散されていて、選択装置は、円の中心を通って円の平面と直交して第3の軸の回りに回転駆動し得る支持アームを含んでいて、起動装置は、変形装置の第1の回転要素を回転駆動可能なように支持アームに固定されている。
【0009】
例えば、起動装置は、第1の回転要素の各々を自身の第2の軸の回りに回転させるべく適合されたモーターを含んでいる。
【0010】
特定の一実施形態において、起動システムは更に、少なくとも1個の変形装置において、弾性部材を含んでいて、当該弾性部材の一端が、柔軟膜に接触すべく適合された押圧要素の部分に接続されていて第1の軸に沿って連動的に並進移動し、他端が柔軟膜に接続されていて第1の軸に沿って連動的に並進移動し、当該弾性要素は第1の軸に沿って弾性的に変形可能である。
【0011】
この特定の実施形態において、起動システムは、弾性要素を含む各変形装置に第2の弾性要素を含んでいてもよく、当該弾性部材の一端が支持部に接続されていて第1の軸に沿って連動的に並進移動し、他端が柔軟膜に接続されていて第1の軸に沿って連動的に並進し、第2の弾性要素は第1の軸に沿って弾性的に変形可能であり、第1の弾性要素の第1の軸に沿った剛性は第2の弾性要素の第1の軸に沿った剛性より低い。
【0012】
本発明はまた、シャーシ、当該シャーシに変型可能なように固定された柔軟膜、および上述のような起動システムを含む反射器を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、起動システムが、柔軟膜の全ての変形位置につき1個のアクチュエータだけを含んでいればよいようにする点で特筆すべき利点がある。
【0014】
添付の図面を参照しつつ以下の記述を精査することにより本発明の理解が深まると共に、他の利点も明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】変形可能な反射面を備えた従来技術によるパラボラアンテナ反射器の一例の断面図である。
【図2】変形可能な反射面を備えた本発明の反射器の一例の断面図である。
【図3】変形装置と反射面の間の機械的接続の一例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0016】
図1は、変形可能な反射面を備えた従来技術によるパラボラアンテナ反射器の一例の断面図である。アンテナ反射器10は、固定シャーシ11、柔軟膜12、および変形位置と呼ばれる異なる位置121で柔軟膜12の変形を可能にする起動システム13を含んでいる。柔軟膜12は、外周がシャーシ11に固定されている。柔軟膜12は、対象アプリケーションの関数として選択された所定の周波数帯域の電磁波を反射すべく適合されたほぼ放物面状の反射面122を含んでいる。反射面122は、例えば柔軟膜12の表面に配置された金属粒子により形成されている。膜12の柔軟性は、分節(articulations)により、または弾性的に変形可能な材料により得られる。柔軟膜12の材料は、例えばシリコンを含んでいる。起動システム13は、柔軟膜12の下、すなわち反射面122の反対側でシャーシ11に固定された支持部131、および一組の押圧要素132を含んでいる。起動システム13は、柔軟膜12の下に分散された約100個の押圧要素132を含んでいてもよい。各押圧要素132は、ロッド1321、およびロッド1321を並進移動させるアクチュエータ1322を含んでいる。各ロッド1321の自由端は、柔軟膜12の変形位置121と接触する。ロッド1321の自由端と変形位置121との間がボールジョイント接続されていてもよい。アクチュエータ1322は支持部131に固定されている。アクチュエータ1322は、支持部131に固定される。アクチュエータ1322は、ボールジョイント接続により支持部131に固定されてもよい。図1に押圧要素132をシリンダ形式で示す。この場合、各ロッド1321は付随するシリンダのロッドに対応してもよい。押圧要素132は、電気シリンダ、ステッパモーター、または圧電モーターであってもよい。アクチュエータ1322は、変形位置121のレベルで柔軟膜12を変形させるように制御し得る。
【0017】
図2は、本発明の起動システムを含む変形可能な反射面を備えた反射器の一例の断面図である。反射器は、特定用途に適した放物線状または他の任意の形状をなしていてもよい。反射器は、通信衛星のアンテナに備えていてもよい。また、光学システムにおける鏡として用いることもできる。反射器20は、その起動システムにより、図1に関して述べた反射器10とは基本的に区別される。反射器20は図示していない固定シャーシ、柔軟膜12、および異なる変形位置121で柔軟膜12の変形を可能にする起動システム23を含んでいる。起動システム23は、支持部を形成する固定構造231、選択装置232、アクチュエータ装置233、および一組の変形装置234を含んでいる。図2において、見やすさのため、1個の変形装置234だけを示す。それにもかかわらず本発明は、起動システムが複数の変形装置、例えばそのような装置を数百個の含む場合に特に利点がある。各変形装置234は例えば、第1のプーリー2341、第2のプーリー2342、プーリー2341と2342を接続するベルト2343、ナット2344、およびナット2344と協働するねじ付きロッド2345を含んでいる。第1のプーリー2341は、第1の軸Xの回りをピボット回転すべく固定構造231に接続されている。ピボット接続は、例えばベアリング2346により行われる。第2のプーリー2342は、第1の軸Xにほぼ平行な第2の軸Xの回りをピボット回転すべく固定構造231に接続されている。第1の実施形態において、第2のプーリー2342は、軸Xの回りをピボット回転すべく固定構造231に接続されたナット2344に接続されていて連動的に回転する。ナット2344は、例えば、第2のプーリー2342用のベアリングを形成する。ねじ付きロッド2345の一端は、柔軟膜12に接続されて連動的に並進し、且つ軸Xの回りに回転すべく柔軟膜12の変形位置121に固定されている。第2の実施形態において、第2のプーリー2342はねじ付きロッド2345に回転可能に接続されている。ナット2344は固定構造231に接続されていて連動的に軸Xの回りに回転する。ねじ付きロッド2345の端部は、柔軟膜12に接続されていて連動的に並進移動し、且つ軸Xの回りを回転するように変形位置121に固定されている。ねじ付きロッド2345の端は例えば、軸Xの回りのピボット接続により変形位置121に接続されている。各実施形態において、軸Xの回りの第2のプーリー2342の回転により、第2のプーリー2342の回転方向に応じてある方向または反対方向へ、当該軸に沿ってねじ付きロッド2345を並進移動させる。従って柔軟膜12は局所的に変形する。
【0018】
起動装置233は、各変形装置234の第1のプーリー2341および、ベルト2343を介して第2のプーリー2342を回転可能にする。起動装置233は、ステッパモーターまたは圧電モーター等のアクチュエータ2331、およびアクチュエータ2331により軸Xにほぼ平行な軸の回りに回転させることができる駆動部2332を含んでいる。駆動部2332は、第1のプーリー2341の各々に接続可能なように構成されている。例えば、駆動部2332は、平坦なネジ回し型の先端を含んでいて、第1のプーリー2341は各々当該先端を受け入れるべく適合されたインプリントを含んでいる。この種の先端により、軸Xに沿った並進移動を必要とせずに選択装置232による起動装置233の回転時に駆動部2332と第1のプーリー2341のインプリントの係合および解放が可能になる。駆動部2332は次いで、整数回数分の半回転を実現しなければならない。
【0019】
選択装置232により、選択された変形装置234の第1のプーリー2341を起動装置233が回転させることが可能なように、起動装置233を各変形装置234の方へ移動可能にする。特定の一実施形態において、選択装置232は、電気モーター2321および支持アーム2322を含んでいる。電気モーター2321は、支持アーム2322を軸XおよびXにほぼ平行な第3の軸Xの回りに回転させるべく適合されている。起動装置233は支持アーム2322に固定されている。この特定の実施形態において、各変形装置234の第1のプーリー2341は、固定構造231に環状に載置されている。起動装置233は従って、支持アーム2322の軸X回りの回転により各プーリー2341に向き合わせてもよく、変形装置234を連続的に起動してもよい。プーリー2341の配置は起動装置233の円運動により制約されているが、第2のプーリー2342はベルト2343のおかげで固定構造231上に自由に分散させ得る。
【0020】
起動システム23について、ベルトおよびプーリーの系による起動装置233と各種のねじ付きロッド2345の間における回転運動の伝達を考慮しながら図2を参照して述べてきた。しかし、伝達はチェーンまたはギアによっても同等に実行し得る。
【0021】
ねじ付きロッド2345の両端と柔軟膜12の機械的接続は、図1、2に示す実施形態と同様に、ねじ付きロッド2345と膜12の間での軸Xに沿った並進移動の自由度を下げた接続であってもよい。それらは例えば、内部接続またはボールジョイント接続である。図3は、ロッド2345の端部と柔軟膜12の間に生じ得る機械的接続の一例の断面図である。接続部30は、一端がねじ付きロッド2345の終端に固定され、他端が柔軟膜12の変形位置121に固定された第1の弾性要素31を含んでいる。接続部30は同様に、一端が起動システム23の固定構造231に固定され、他端が変形位置121の近傍で柔軟膜12に固定された第2の弾性要素32を含んでいてもよい。弾性要素31、32は、軸Xに沿って弾性的に変形することができる。図3の実施形態において、弾性要素31、32は同軸コイルスプリングである。第2のコイルスプリング32の内径は、第1のコイルスプリング31が自由に通過できるようコイルスプリング31の外径より大きい。各弾性要素は、1個以上のばねを直列または並列に含んでいてもよい。第1の弾性要素31の剛性kは第2の弾性要素32の剛性kより大幅に低いことが好都合である。接続部30は従って、柔軟膜12の変形を制限する効果を有する差分剛性系を形成する。より正確には、ねじ付きロッド2345が軸Xに沿って所与の距離を移動するために、変形位置121は当該軸に沿ってより短い距離を移動する。従って、柔軟膜12をより高い精度で変形させることが可能である。ねじ付きロッド2345の移動を減らす他の解決策も考えられる。例えば、第2のプーリー2342と変形位置121との間に減速ギヤまたはプロニー差動ねじとしても知られるマイクロメーターねじを追加することが可能である。
【符号の説明】
【0022】
10 アンテナ反射器
11 固定シャーシ
12 柔軟膜
13 起動システム
20 反射器
23 起動システム
31,32 弾性要素
121 変形位置
122 反射面
131 支持部
132 押圧要素
231 固定構造
232 選択装置
233 アクチュエータ装置
234 変形装置
1321 ロッド
1322 アクチュエータ
2321 電気モーター
2322 支持アーム
2331 アクチュエータ
2332 駆動部
2341,2342 プーリー
2343 ベルト
2344 ナット
2345 ねじ付きロッド
2346 ベアリング2
,X,X

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシ(11)および前記シャーシ(11)に変形可能なように固定された柔軟膜(12)を含む反射器(20)を搭載可能な起動システムであって、
・前記反射器(20)の前記シャーシ(11)に固定すべく適合された支持部(231)と、
・各変形装置が軸(X)に沿って前記支持部(231)に対して並進移動すべく適合された押圧要素(2345)を含む一組の変形装置(234)において、前記押圧要素(2345)が前記柔軟膜(12)を変形させる位置(121)において前記柔軟膜(12)と接触すべく適合された部分を含む一組の変形装置(234)と、
・前記変形装置(234)のうち1個の前記押圧要素(2345)を自身の軸(X)に沿った移動と同時に並進駆動させるべく適合された起動装置(233)と、
・前記起動装置(233)が、前記選択された変形装置(234)の前記押圧要素(2345)を並進駆動させることが可能なように、前記起動装置(233)を前記変形装置(234)の各々の方へ移動させるべく適合された選択装置(232)と
を含むことを特徴とする起動システム。
【請求項2】
前記起動装置が、前記支持部(231)に相対的な前記軸(X)の回りの回転運動を生成すべく適合されていて、前記回転運動がネジ/ナット系(2344、2345)により前記押圧要素(2345)に並進移動を伝達する、請求項1に記載の起動システム。
【請求項3】
各変形装置(234)が更に、
・前記起動装置(233)により、前記第1の軸(X)とほぼ平行な第2の軸(X)の回りに前記支持部(231)に対して回転駆動されるべく適合された第1の回転要素(2341)、および
・前記ナット/ネジ系(2344、2345)の要素のうち1個に接続されていて、連動的に前記第1の軸(X)の回りを回転し、前記第1の回転要素(2341)により前記第1の軸(X)の回りに回転駆動されるべく適合された第2の回転要素(2342)を含む、請求項2に記載の起動システム。
【請求項4】
第1の回転要素が各々第1のプーリー(2341)を含み、第2の回転要素の各々が第2のプーリー(2342)を含んでいて、各変形装置(234)が更に、前記第1のプーリー(2341)を前記第2のプーリー(2342)に接続するベルト(2343)を含んでいる、請求項3に記載の起動システム。
【請求項5】
前記第1の回転要素(2341)が円の外周上に分散されていて、前記選択装置(232)が、前記円の中心を通って前記円の平面と直交する第3の軸(X)の回りに回転駆動し得る支持アーム(2322)を含んでいて、前記起動装置(233)が、前記変形装置(234)の前記第1の回転要素(2341)を回転駆動することが可能なように前記支持アーム(2322)に固定されている、請求項3または4のいずれか1項に記載の起動システム。
【請求項6】
前記起動装置(233)が、第1の回転要素(2341)の各々を自身の第2の軸(X)の回りに回転駆動させるべく適合されたモーター(2331)を含んでいる、請求項3〜5のいずれか1項に記載の起動システム。
【請求項7】
少なくとも1個の変形装置(234)において、弾性部材(31)を更に含んでいて、前記弾性部材の一端が、前記柔軟膜(12)に接触すべく適合された前記押圧要素(2345)の部分に接続されていて前記第1の軸(X)に沿って連動的に並進移動し、他端が前記柔軟膜(12)に接続されていて前記第1の軸(X)に沿って連動的に並進移動し、前記弾性要素(31)が前記第1の軸(X)に沿って弾性的に変形可能である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の起動システム。
【請求項8】
弾性要素(31)を含む各変形装置(234)に第2の弾性要素(32)を更に含んでいて、前記弾性部材の一端が前記支持部(231)に接続されていて前記第1の軸(X)に沿って連動的に並進移動し、他端が前記柔軟膜(12)に接続されていて前記第1の軸(X)に沿って連動的に並進し、前記第2の弾性要素(32)が前記第1の軸(X)に沿って弾性的に変形可能であり、前記第1の弾性要素(32)の前記第1の軸(X)に沿った剛性が前記第2の弾性要素(32)の前記第1の軸(X)に沿った剛性より低い、請求項7に記載の起動システム。
【請求項9】
シャーシ(11)、前記シャーシ(11)に変型可能なように固定された柔軟膜(12)、および請求項1〜8のいずれか1項に記載の起動システム(23)を含む反射器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−205306(P2012−205306A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−63992(P2012−63992)
【出願日】平成24年3月21日(2012.3.21)
【出願人】(505157485)テールズ (231)
【Fターム(参考)】