説明

外科手術用固定要素のホルダー

【目的】細長の手術用固定要素のための、機能を改良したホルダーを提供する。
【解決手段】本ホルダー(10)は、骨接合用ねじ(30)のような細長の手術用固定要素のためのものである。本ホルダーは片手で保持するように設計され、かつ、大きさが設定された基部部材(12)を具える。基部部材(12)は、収容した固定要素をすぐに使える状態で保持するように少なくとも一つの開口部(16)を具える。固定要素の取り扱いを容易にするため、固定要素を収容している間にその長さを測定できるように、基部部材(12)の領域に測定用目盛(18)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外科手術用固定要素を保持するためのホルダーに関するものである。特に、本発明は骨接合ねじのような細長の固定要素のためのホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
外科手術の状況において、骨接合ねじまたは骨接合釘のような固定要素がしばしば必要となる。こうした固定要素は大抵寸法が小さく、また取り扱いに関連した問題が生じることから、こうした固定要素のためのホルダーが開発されている。多くの場合、外科医は適切な道具によって(例えば把持機構を有するドライバーによって)選択した固定要素をホルダーから取り出し、手術を行っている領域内の所望の箇所に挿入している。従来の手術用途のホルダーは、一般に手術用トレイ、ラックまたはカートに組み込まれており、ホルダーの取り扱いをより困難にしている。
【0003】
骨接合ねじ用の取り扱いが簡単なホルダーは国際特許出願公開WO 00/07150号より公知である。このホルダーは骨接合ねじを収容する容器を有する基部部材を具える。基部部材は手で取り扱いやすい大きさを有し、そのため外科手術中に外科医が手で保持することができる。
【特許文献1】国際特許出願WO 00/07150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、機能的な改良を示す、細長の外科手術用固定要素のためのホルダーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、骨接合ねじのような細長の手術用固定要素を保持するためのホルダーであって、片手で保持するように設計し、かつ大きさを設定した基部部材を具え、前記基部部材が前記固定要素をすぐに使える状態で直立させて保持できるように該固定要素を収容するための開口部を具え、収容した前記固定要素の長さを測定するために前記基部部材の領域に測定用目盛を設けたホルダーによって達成される。
【発明の効果】
【0006】
したがって、外科医はホルダー内に既に保持されている固定要素をホルダーから取り出し、手術用固定要素の長さを決めるために別の測定手段を使用する必要が無くなる。その代わりに、本発明によるホルダーを使用すれば、外科医は、固定要素が前記ホルダー内に収容かつ既に保持されている間に、その長さを確立することが可能となる。
【0007】
基部部材は、少なくとも一つの細長の手術用固定要素を直立させた位置で保持できるように適切に構成されている。それゆえ固定要素の保持は、適切な取り出し用工具(例えば固定要素のための把持機構を有するドライバー)による固定要素の取り出しを簡素化する。外科医は取り出し用工具によりホルダーから取り出した固定要素を、患者の身体もしくは体内の所望の位置に直接、適切に位置決めすることが可能となる。
【0008】
基部部材は、測定用目盛および収容した固定要素の両方を見るための、少なくとも一箇所の透明な、あるいは開放された領域を具えても良い。基部部材は、全体が透明な物質、好ましくはプラスチック製としても良い。
【0009】
第一の変形例によれば、測定用目盛を透明な領域上または該領域内に設ける。他の変形例によれば、測定用目盛を、収容した固定要素に対して対向する透明な、あるいは開放された領域上、または該領域内に設ける。
【0010】
固定要素は吊り下げまたは起立させた位置で保持することができる。例えば、保持すべき固定要素を収容するための少なくとも一つの開口部を、固定要素を吊り下げて収容できるようにしても良い。この目的のために、この開口部が、収容した固定要素の直径拡張部(例えばねじ頭部)と一致する止め面を有することとしても良い。止め面を定用目盛の参照点と一致することとしても良い。
【0011】
基部部材の取り扱いを容易にするために、ホルダーを人間工学的な形状とすることができる。したがって、基部部材をほぼブロック型または箱型とし、また基部部材の壁を人間工学的な外形とすることが好適である。特に、基部部材を指の間で保持するように設計することとしても良い。
【0012】
固定要素は基部部材内に緩く、あるいはきちんと捉えるように収容することができる。きちんと捉えるように収容するため、固定要素の頭部のような部分と、これと係合する基部部材の領域との間に、わずかに緩衝するような嵌め合いを設けることが可能である。
【0013】
本発明の変形例によれば、基部部材に、その内部に収容した固定要素と共に閉鎖するカバー(例えばヒンジ式の蓋またはスライド式の蓋)を設ける。このカバーは、蒸気が通過することができる、あるいは他の殺菌用の媒体が通過することができるようにしても良い。これはホルダー(および内部に収容した固定要素と共に)の殺菌を容易にする。蒸気の通過を達成するために、カバーに開口部を形成することができる。
【0014】
基部部材は一つまたはそれ以上の開口部を有することができ、これら開口部は、殺菌用の媒体が内部に収容済みの固定要素に到達することを可能にする。開口部は、固定要素の細長部分を収容したホルダー内のチャンバーの形を取って延在することが好適である。
【0015】
基部部材内部に多数の固定要素を保持することが好適であるべきことから、基部部材は固定要素を収容するための一つまたはそれ以上の列をなす開口部を具えることができる。好ましくは、基部部材を約4〜16本の骨接合ねじを収容するように設計する。測定用の目盛は少なくとも一つの列の開口部にほぼ直角に延在するように配置することができる。したがって、測定用の目盛を基部部材の狭くなった端面の領域に設けることができる。
【0016】
本発明によるホルダーを、収容した少なくとも一つの固定要素のための輸送容器として使用することができる。少なくとも一つの固定要素を、輸送容器に殺菌して封入することができる。この目的のために、ホルダーを輸送容器の一つまたはそれ以上の要素(プラスチックバッグのような包装材、あるいはプラスチック製の凹型の部材)で包むことが可能である。
【0017】
本発明はさらに、細長の手術用固定要素を保持するためのシステムを具え、このシステムは発明によるホルダーおよび、ホルダー内に保持した少なくとも一つの固定要素を有する。固定要素は軸部および、この軸部よりも大きな直径を有する頭部を具えても良い。好ましくは、固定要素は骨接合ねじ、骨接合釘または骨接合ピンの形を取る。固定要素は約2〜50mmの長さ、好ましくは4〜25mmの長さであることが望ましい。
【0018】
本システムはさらに、ホルダーを(好適には殺菌して)包む一つまたはそれ以上の輸送容器を具えることができる。少なくとも一つの輸送容器の要素は、測定用の目盛が見えるようにするために、少なくとも一部を透明としても良い。
【0019】
本発明によるシステムは、少なくとも一つのホルダーを収容するための手術用トレイ、ラックまたはカートを具えることができる。本発明のさらなる発展によれば、トレイ、ラックまたはカートが、少なくとも一つのホルダーを収容するための一つまたはそれ以上の窪みを具えることができる。この窪みはホルダーの形状に適合する形とすることとしても良い。さらに、この窪みに、ホルダーを当該窪みへの導入を容易にするための傾斜した領域を設けることができる。
【0020】
本発明のさらなる特徴によれば、本システムは上述したホルダーであって、随意的に測定用の目盛を有していないホルダーを、当該ホルダーを収容する領域を規定した手術用トレイ、ラックまたはカートと共に具えるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明のさらなる詳細および利点は、以下の好適な模範的実施形態の記述および図面から明らかになる。
【0022】
本発明に係るホルダーおよびホルダーシステムの多くの模範的な実施形態について、以下で説明する。一致する要素については同じ符号で示す。
【0023】
図1は本発明に係る第一の実施形態のホルダー10を示すものである。ホルダー10は透明な基部部材12および透明なカバー14を具え、カバー14は、多数の開口部16を設けた基部部材12の上部を閉鎖するためのものである。基部部材12は全体を透明なプラスチック材料で製造し、側壁20には計測用目盛18を暗色のレタリングの形で設けている。計測用目盛18は、開口部16の一つに保持した固定要素の長さを決定するためのものである。基部部材12は透明であることから、固定要素を、その長さを決めるために基部部材12から取り出す必要はない。その代わりに、(少なくとも部分的に)既に保持している固定要素は、計測用目盛18を設けた基部部材12の側壁20を通して見えるようになっている。基部部材12が(少なくとも計測用目盛18の領域が)透明である結果として、計測用目盛18および基部部材12内に保持されている固定要素の両方を同時に見ることができる。
【0024】
基部部材12が透明であることにより、計測用目盛18を、前側の側壁20の領域に代えて(あるいはこれに加えて)後側の側壁22の内側に取り付けることも勿論可能である(前側の側壁20が透明であれば、後側の側壁22自体は透明である必要はない)。計測用目盛18を後側の側壁22の内部に配置し、かつ、保持した固定要素を目盛と同時に見えるようにするために、(特に基部部材12を不透明な材料で製造した場合)前側の側壁20の領域に適切な大きさの開口部を設けることが可能である。
【0025】
基部部材12の端部の領域には開口部23を設けている。この開口部23は、消毒用の媒体(例えば蒸気)を既に保持している固定要素の軸部分に到達することを可能にする。カバー14もまた蒸気が通過可能であるため、ホルダー10内に収容した固定要素は完全かつ確実に消毒され得ることとなる。
【0026】
基部部材12の長さは約20mm〜約100mm、好ましくは約25mm〜約50mmであり、また、幅は約7mm〜約30mm、好ましくは約8mm〜約20mmであることが適切であることが示される。基部部材12をこの寸法とすることにより、手術中に外科医が一方の手の指の間にホルダーを保持することが可能となる。
【0027】
図1に示したホルダー10の構造および動作形態を、図2〜図6を参照してより詳細に説明する。明確化のために、計測用目盛を、実際には完全に表示されているが図では外形のみを示す。
【0028】
図2は基部部材12の人間工学的な形状を明確に示すものである。ここでは基部部材12の寸法のみならず形状も、手術中のホルダー10の取り扱いを簡単にするものである。図2がさらに示すように、カバー14はスライド式の蓋の形を取る。図2下部に示す領域24において、カバー14は、特にカバーを開くことを簡単にするために波形の構造を有している。カバー14には、消毒時に確実に蒸気が通過するように多数の開口部26を設けている。
【0029】
図3の基部部材12の平面図は、固定要素の導入と保持のための全部で五カ所の開口部16を一列に並べたものを示す。図3に示す基部部材12は一列の開口部16のみを具えているが、二列またはそれ以上の平行な開口部16の列を設けることも可能である。ラベル貼付部を基部部材12の頂部28に設けても良い。ラベルは基部部材12内に保持する固定要素の直径および長さと関連づけることができる。
【0030】
図4は、図3の基部部材12の長手方向断面を示すものである。ホルダー10の動作形態を図示するために、図4は骨接合用ねじ30の形を取る固定要素をホルダー内部に保持した例を示す。骨接合用ねじ30はねじ山を形成したねじ軸部34および、軸部34よりも大きな直径を有するねじ頭部32を具える。ねじ頭部32の領域において、例えば十字穴の形を取るトルク挿入構造を設ける(図示せず)。骨接合用ねじ30はドライバーによって拾い上げられ、ドライバーの先端部は、骨接合用ねじ30をホルダー10から容易に取り出せるように、例えば磁気、摩擦、または結合によって動作する把持機構を具える。
【0031】
この実施形態においては、骨接合用ねじ30は吊り下げ式に保持される。これは、ねじ頭部32が基部部材の(ある角度の皿穴を形成した)面28上に位置することを意味する。骨接合用ねじ30は開口部16内で緩やかに吊り下げても良く、あるいは僅かに干渉する嵌め込みによって開口部16を規定する壁と接触することとしても良い。この僅かに干渉する嵌め込みは、ホルダー10を意図せず傾けたときに骨接合用ねじ30が開口部16外へと落下しないことを保証する。
【0032】
図5は図3のB-B線に沿った部分断面図を示すものである。収容すべき固定要素の頭部のための円錐形の止め面36が見える。図5において、止め面36の下縁部は計測用目盛の参照点(0点)を規定する。
【0033】
図6はホルダー10の基部部材12のためのカバー14をより拡大した大きさで示すものである。波形領域24および多数の開口部26を明瞭に見ることができ、後者はカバー14が蒸気を通過させることができることを保証する。
【0034】
図7〜図9は、本発明によるホルダー10のもう一つの実施形態を示すものである。第二の実施形態に係るホルダー10は上述した第一の実施形態のホルダーと実質的に一致するものである。しかしながら、第二の実施形態に係るホルダー10の基部部材12は、より長い固定要素を収容するために第一の実施形態のものよりも高さが高くなっている。計測用目盛18は(図7に示すように)基部部材12の側面20の下部領域のみに配置する、あるいは側面20全体に亘って拡張させる、のいずれでも良い。基部部材12のカバー14は、明瞭化のために図7および図8では省略しているが、図9に示す断面図ではカバー14を示している。
【0035】
図10および図11は、本発明によるホルダー10の第三の実施形態を示すものである。前述した実施形態とは異なり、計測用目盛18(縮尺は正確ではない)を全体的に透明な基部部材12の狭い端面に設けている。固定要素は開口部16内に一列に(すなわち前後に)収容され、また目盛18は開口部16の列を通る直線にほぼ垂直に延在しているため、信頼性の高い長さの測定、特に(目盛18に隣接した)第一の開口部16内に保持した固定要素の長さの測定が可能となる。ホルダー10の透明な側壁20を通して見ることにより、ホルダー内に収容した全ての固定要素が等しい長さであるかどうかを確かめることができる。図10は、基部部材12に多数の開口部23があることを明確に示している。これら開口部23は、消毒用の媒体がホルダー10内に収容した固定要素(あるいはその細長部分)に容易に到達できるようにするものである。
【0036】
図12〜図15は本発明によるホルダー10のための輸送容器50を斜視図(図12)、側面図(図13)、閉鎖状態を上から見た平面図(図14)および、開いてホルダー10を取り出す状態を上から見た平面図(図15)で示すものである。輸送容器50は、多数の輸送容器要素50を具えるブリスターパックの一部とすることができ、透明なプラスチック製凹部52および、プラスチック製凹部52を閉鎖する、剥離タブ56を有する剥離用プラスチックフィルム54を具える。
【0037】
プラスチックフィルム54を取り外すと図15に示す状態になる。模式的にのみ示すホルダー10は二つの(同様に透明な)要素58,58'の間に固定されるように保持されている。輸送容器50全体は透明であることから、輸送容器50を通してホルダー10内に収容した固定要素の長さを測ることが可能である。固定要素は輸送容器50内で適切な消毒が施される。輸送容器50は第二の梱包層(例えば透明なプラスチック製バッグ)によって包装することができる。
【0038】
図16は本発明によるシステム40を示すものであり、このシステムは手術用トレイ42および多数のホルダー10を有する。手術用トレイ42は、ドライバーのような手術用器具のための収容部44および、ホルダー10に適合させた多数の窪み46を有する。窪み46はホルダー10を一時的に保管する用をなし、あるいは固定要素を取り出すために、これらホルダー10を収容するための安全な場所としての用をなす。トレイ42は更に追加的なねじ測定用ブロック48を具える。
【0039】
トレイ42内に収容したホルダー10は使い捨て可能な製品であり、固定要素のための殺菌した輸送容器としての用をなす。これにより、固定要素は殺菌済みのパッケージで供給されることとなる。輸送中は、ホルダー10は二つのバリアによって、可能性のあるいかなる汚染からも防護されるので好都合である。例えば、ホルダー10は二つのプラスチック製バッグでシールしても良く、あるいは紙またはプラスチックフィルムでシールした(例えば図12〜図15に示すような)硬質プラスチック製の凹部に収容して供給しても良く、それによってプラスチック製バッグ中に封入されることとなる。
【0040】
本発明を好適な実施形態を参照して説明したが、当業者が改良や変形、追加を行うことが可能である。したがって、本発明の範囲は以下のクレームの範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る、計測用目盛を有するホルダーの第一の模範的な実施形態の斜視図である。
【図2】図1のホルダーの他の斜視図である。
【図3】図1のホルダーの平面図である。
【図4】図3のA-A線に沿った断面図である。
【図5】図3のB-B線に沿った断面図である。
【図6】図1のホルダーの蓋を示す斜視図である。
【図7】本発明に係るホルダーの、蓋を有していない他の模範的な実施形態の斜視図である。
【図8】図7のホルダーの平面図である。
【図9】図8のB-B線に沿った断面図である。
【図10】本発明に係るホルダーの、蓋を有していないさらに別の模範的な実施形態の斜視図である。
【図11】蓋を有する図10のホルダーの正面図である。
【図12】本発明に係るホルダーの輸送容器を示す図である。
【図13】本発明に係るホルダーの輸送容器を示す図である。
【図14】本発明に係るホルダーの輸送容器を示す図である。
【図15】本発明に係るホルダーの輸送容器を示す図である。
【図16】本発明に係るホルダーシステムの斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
10 ホルダー
12 基部部材
14 カバー
16,23,26 開口部
18 計測用目盛
20 基部部材の前側の側壁
22 基部部材の後側の側壁
28 基部部材の頂部
30 骨接合用ねじ
32 ねじ30の頭部
34 ねじ30の軸部
36 止め面
40 ホルダーシステム
42 手術用トレイ
44 手術用器具収容部
46 トレイ42の窪み
48 ねじ測定用ブロック
50 輸送容器
52 輸送容器50の透明プラスチック製凹部
54 剥離用プラスチックフィルム
56 剥離タブ
58 ホルダー保持要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨接合ねじのような細長の手術用固定要素(30)を保持するためのホルダー(10)であって、片手で保持するように設計し、かつ大きさを設定した基部部材(12)を具え、
前記基部部材(12)は、前記固定要素(30)をすぐに使える状態で直立させて保持できるように該固定要素を収容するための開口部(16)を具え、
収容した前記固定要素(30)の長さを測定するために前記基部部材(12)の領域に測定用目盛(18)を設けたホルダー。
【請求項2】
前記基部部材(12)を、少なくとも一つの細長の手術用固定要素(30)を吊り下げまたは起立させた位置で保持できるように構成したことを特徴とする請求項1記載のホルダー。
【請求項3】
前記基部部材(12)が、前記測定用目盛(18)および収容した前記固定要素(30)の両方を見るための、少なくとも一箇所の透明な、あるいは開放された領域(30)を具えることを特徴とする請求項1または2記載のホルダー。
【請求項4】
前記測定用目盛(18)を、前記透明な領域(20)上または該領域内に設けたことを特徴とする請求項3記載のホルダー。
【請求項5】
前記測定用目盛(18)を、収容した前記固定要素(30)に対して対向する前記透明な、あるいは開放された領域(30)上、または該領域内に設けたことを特徴とする請求項3記載のホルダー。
【請求項6】
前記開口部(16)の少なくとも一つが、前記固定要素(30)を吊り下げて収容可能であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項記載のホルダー。
【請求項7】
前記開口部(30)が、収容した前記固定要素(30)の直径拡張部(32)と一致する止め面(36)を有することを特徴とする請求項6記載のホルダー。
【請求項8】
前記止め面(36)が前記測定用目盛(18)の参照点と一致することを特徴とする請求項7記載のホルダー。
【請求項9】
前記基部部材(12)を、取り扱いが容易となるように人間工学的な形状としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載のホルダー。
【請求項10】
前記基部部材(12)を、その内部に収容した少なくとも一つの前記固定要素と共に閉鎖するカバー(14)を更に具える請求項1〜9のいずれか一項記載のホルダー。
【請求項11】
前記カバーがスライド式の蓋(14)である請求項10記載のホルダー。
【請求項12】
前記カバー(14)を殺菌用の媒体が通過可能としたことを特徴とする請求項10または11記載のホルダー。
【請求項13】
前記基部部材(12)が、収容した多数の前記固定要素(30)のための少なくとも一列の開口部(16)を具えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項記載のホルダー。
【請求項14】
前記測定用目盛(18)を前記少なくとも一列の開口部(16)とほぼ直角に延在させたことを特徴とする請求項13記載のホルダー。
【請求項15】
前記基部部材(12)が少なくとも一つの開口部(23)を具え、
前記開口部(23)が、内部に保持した前記少なくとも一つの固定要素(30)に前記殺菌用の媒体が到達できるようにしたことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項記載のホルダー。
【請求項16】
前記少なくとも一つの固定要素(30)のためにホルダー(10)の単独での、あるいは輸送容器(50)を伴う使用。
【請求項17】
前記少なくとも一つの固定要素(30)を殺菌して前記輸送容器(10,50)内に封入することを特徴とする請求項16記載のホルダーの使用。
【請求項18】
請求項1〜15のいずれか一項記載のホルダー(10)および、該ホルダー(10)内に保持した少なくとも一つの固定要素(30)を具える、細長の手術用固定要素(30)を保持するためのシステム(40)。
【請求項19】
前記ホルダー(10)を輸送容器(50)内に収容する請求項18記載のシステム。
【請求項20】
前記輸送容器(50)が少なくとも部分的に透明であり、前記測定用目盛(18)が見えることを特徴とする請求項19記載のシステム(40)。
【請求項21】
前記固定要素(30)が軸部(34)および、該軸部(34)よりも大きな直径を有する頭部(32)を具えることを特徴とする請求項18〜20のいずれか一項記載のシステム。
【請求項22】
少なくとも一つの前記ホルダー(10)を収容するための手術用トレイ(40)、ラックまたはカートを更に具える、請求項18〜21のいずれか一項記載のシステム。
【請求項23】
前記トレイ(40)、ラックまたはカートが、少なくとも一つの前記ホルダー(10)を収容するための一つまたはそれ以上の窪み(46)を具えることを特徴とする請求項22記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−95311(P2006−95311A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282239(P2005−282239)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(505360340)シュトリュケル ライビンゲル ゲーエムベーハー ウント カンパニ カーゲー (3)
【Fターム(参考)】