説明

外輪接続

関節継手(26)用の外側継手部分(42)を提供する。外側継手部分(42)が、第1の外側継手直径区域(DO1)と、第2の外側継手直径区域(DO2)と、主要部分(86)と、内穴(76)とを含む。第1の外側継手直径区域(DO1)は、外側継手部分(42)の外面(88)の第1の部分によって画定される。第2の外側継手直径区域(DO2)は、外側継手部分(42)の外面(88)の第2の部分によって画定される。主要部分(86)は、関節継手(26)の内部構成要素(44、46)を収容するように構成される。内穴(76)は、外面(88)の第2の部分に設けられる。外側継手部分(42)を外面(88)の第2の部分で選択的に圧縮でき、外側継手部分(42)を圧縮したときに、前記内穴(76)がシャフト(30)を選択的に受け取って固定するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、関節継手用の外側継手部分に関する。
【背景技術】
【0002】
自在継手、特に等速継手は、2つの回転部材間でトルクを伝達するように動作する。等速継手および同様の回転連結機構は、内輪および外輪を含むことがある。少なくとも1つのタイプの等速継手では、内輪は、トルク伝達シャフト、例えば入力シャフトまたは出力シャフトに直接接続されることがあり、その際、内輪は、シャフトにキー溝嵌合されるキー溝付きの内径を有する。
【0003】
時として、内輪のキー溝サイズは、それが嵌まり合うシャフトのキー溝寸法に対応するように増大されることがある。直接トルクフロー接続などある特定のタイプの等速継手では、内輪は、動力伝達機構の一部である入力シャフトにキー溝嵌合される。入力シャフトは動力伝達機構の一部であるので、動力伝達シャフトのキー溝寸法の変更は内輪のサイズの変更に比べて難しく、コストがかかることがある。したがって、代わりに内輪のキー溝寸法が増大されることがある。
【0004】
しかし、内輪のキー溝寸法の増大もまた、内輪の壁厚およびサイズの拡大を必要とすることがあり、これは等速継手のサイズおよび質量をひいては増やす。例えば、より大きな内輪に対応するように、より大きな等速継手ケージやボールなど規格化されていない内部構成要素が必要となることがある。
【0005】
キー溝寸法の増大によって等速継手がより大きく重くなることがあるが、外輪では、内輪のようにキー溝寸法が制限されることはない。したがって、シャフトに接続させることができる外輪が求められる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第1のシャフトおよび第2のシャフトに接続される継手アセンブリを含む継手の部分断面図である。
【図2】外側継手部分、内側継手部分、固定デバイス、および前記第2のシャフトを含む継手の部分断面図である。
【図3】図2に示す固定デバイスの断面図である。
【図4A】図2に示す外側継手部分および固定デバイスの代替の実例を示す図である。
【図4B】図4Aに示される外側継手部分および固定デバイスの端面図である。
【図5A】図2に示す外側継手部分および固定デバイスの代替の実例を示す図である。
【図5B】図5Aにおける領域5Bの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、例示的な実例を説明する。分かりやすくするため、本明細書では、実際の実装形態における特徴を全ては説明しない。当然、いかなるそのような実際の実装形態の開発においても、開発者の具体的な目的を達成するために、実装形態ごとに異なるシステム関連および事業関連の制約への適合など、実装形態特有の多くの決定を下さなければならないことを理解されたい。さらに、そのような開発努力は複雑で時間のかかるものとなり得るが、それにもかかわらず、本開示の利益を享受する当業者にとっては通常的な作業であることを理解されたい。
【0008】
本明細書で説明する様々な例示的な実例によれば、第1の外側継手直径区域と、第2の外側継手直径区域と、主要部分と、内穴とを含む関節継手用の外側継手部分を提供することができる。第1の外側継手直径区域は、外側継手部分の外面の第1の部分によって画定することができる。第2の外側継手直径区域は、外側継手部分の外面の第2の部分によって画定することができる。主要部分は、関節継手の内部構成要素を収容する部分とすることができ、この主要部分において第1の外側継手直径区域を測定することができる。内穴は、外側継手部分の外面の第2の部分に設けることができる。ここで、外側継手部分を、外面の第2の部分で選択的に圧縮できるようにすることができ、内穴は、外側継手部分を圧縮したときにシャフトに選択的に接続するために設けることができる。
【0009】
また、外側継手部分を含む関節継手を提供することもできる。この外側継手部分は、第1の外側継手直径区域と第2の外側継手直径区域を含むことができ、ここで、第1の外側継手直径区域は、外側継手部分の外面の第1の部分によって画定し、第2の外側継手直径区域は、外側継手部分の外面の第2の部分によって画定することができる。外側継手部分の外面の第2の部分に、外側継手部分の内穴を位置させることができる。ここで、外側継手部分を、外側継手部分の外面の第2の部分で選択的に圧縮できるようにすることができ、内穴は、外側継手部分を圧縮したときにシャフトに選択的に接続するために設けることができる。第1の外側継手直径区域は第2の外側継手直径区域よりも大きくすることができる。さらに、関節継手は、外面の第2の部分で外側継手部分の外面にクランプされた固定デバイスを含む。
【0010】
ここで図面を見る。図1に、被動端22と駆動端24を有する例示的な継手20を示す。しかし、被動端22を駆動端24にすることもでき、駆動端24を被動端22にすることもできることに留意すべきである。継手20はさらに継手アセンブリ26を含み、継手アセンブリ26は、被動端22側の第1のシャフト28および駆動端24側の第2のシャフト30に結合させることができる。図示した実施形態では、継手アセンブリ26はさらに、複数のボール46と、外側継手部分42と、内側継手部分44とを含む。図1には継手アセンブリ26を等速継手として示すが、任意のタイプの関節継手、例えば、限定はしないがプランギング継手(plunging joint)、固定継手、自在継手、トライポッド継手(tripod joint)、またはカルダン継手を使用することができることに留意すべきである。
【0011】
駆動端24を見ると、外側継手部分42によって継手アセンブリ26を第2のシャフト30に接続させることができる。外側継手部分42は、固定デバイス70によって第2のシャフト30にクランプさせることができる。固定デバイスは、外側継手部分延在部72で、第2のシャフト30と接触する外側継手部分42の少なくとも一部分に沿って圧縮力Fを及ぼすことができる。外側継手部分延在部72は、第2のシャフト30などのシャフトに外側継手部分42を接続するための外側継手部分42の一部分でよい。
【0012】
1つの例示的な実例では、第2のシャフト30は、キー溝付き外面74を含み、外側継手部分延在部72は、穴内面76を含む。穴内面76は、第2のシャフト30との接続用のキー溝付き部分78を含む。すなわち、第2のシャフト28のキー溝付き外面74を外側継手部分延在部72のキー溝付き部分78と係合させることができ、これらを継手アセンブリ26と第2のシャフト30の接続手段とすることができる。第1のシャフト28および第2のシャフト30へのキー溝嵌合手段を含むものとして内側継手部分44および外側継手部分42を図示したが、任意のタイプの選択的に解放可能な接続手段を使用することができることに留意されたい。
【0013】
一例では、固定デバイス70は圧縮ナットでよいが、外側継手部分42に圧縮力を及ぼす任意のタイプのデバイス、例えば、限定はしないがクランプ、菊ナット、またはコレットを使用することもできることに留意すべきである。固定デバイス70は、外側継手部分42と第2のシャフト30が互いに接続される外側継手部分42の少なくとも一部分に沿って、外側継手部分42を圧縮することができる。外側継手部分42と第2のシャフト30が互いに接続される外側継手部分42の部分は外側継手部分延在部72とすることができるが、外側継手部分42の他の部分を使用することもできることに留意すべきである。固定デバイス70により、特に継手20の動作中に継手アセンブリ26に対して第2のシャフト30を軸方向で動かないように保持できるようになる。図1には、外側継手部分延在部72とねじ係合された固定デバイス70を示したが、ねじ以外の他の固定法を使用することもできることに留意すべきである。
【0014】
トルクを伝達するために、例示的なプロップシャフトアセンブリの両端で継手20を利用することができる。例えば、出力シャフトに接続するために、例示的なプロップシャフトの一端で1つの継手を使用することができ、入力シャフトに接続するために、他端で別の継手20を使用することができる。外側継手部分42によって継手アセンブリ26と第2のシャフト30を接続することは、内側継手部分によって継手アセンブリとシャフトを接続する、特にシャフトと内側継手部分を接続するのに比べて利点があり得る。なぜなら、内側継手部分でシャフトに接続される少なくともいくつかのタイプの等速継手では、等速継手が1つしか利用されないからである。すなわち、内側継手部分でのキー溝嵌合にはさらに大きなパッケージングスペースが必要になることがあるので、プロップシャフトの一端にしか等速継手が設けられないことがある。
【0015】
図2は、外側継手部分42と、内側継手部分44と、第2のシャフト30と、固定デバイス70との部分断面図である。1つの例示的実施形態では、内側継手部分44は、内側継手部分最外面80と内側継手部分内面82を含む。内側継手部分最外面80と内側継手部分内面82は同軸の環状表面でよい。
【0016】
外側継手部分42は、外側継手部分最外面88と内面90とを含む。外側継手部分最外面88と内面90は、実質的に互いに対応している同軸の環状表面でよい。
【0017】
また、外側継手部分42は、外側継手部分最外面88に沿って測定される少なくとも2つの異なる直径、すなわち第1の外側継手外径DO1と第2の外側継手外径DO2を有する。外側継手部分最外面88と内面90は、移行領域92で、外側継手部分42の主要部分86と外側継手部分延在部72の間で移行する。すなわち、移行領域92は、外側継手部分42の直径が第1の外側継手外径DO1から第2の外側継手外径DO2に移行する外側継手部分42の部分でよい。
【0018】
外側継手部分42の主要部分86は、継手アセンブリ26の内部構成要素が収容される部分とすることができる。例えば、内側継手部分44および複数のボール46などの構成要素を主要部分86に収容することができる。外側継手部分42は、移行領域92で、より大きい第1の外側継手外径DO1を有する主要部分86から、より小さい第2の外側継手外径DO2を有する外側継手部分延在部72へ移行する。すなわち、主要部分86の直径を外側継手部分延在部72の直径よりも大きくすることができる。
【0019】
第1の外側継手外径DO1は、外側継手部分42の主要部分86の最大直径で測定する。図2には、第1の外側継手外径DO1を第2の外側継手外径DO2よりも大きいものとして示す。しかし、第1の外側継手外径DO1と第2の外側継手外径DO2がほぼ等しくてもよく、その一方で、少なくとも第1の外側継手外径DO1は内側継手外径(図示せず)よりも大きくすることができることに留意すべきである。
【0020】
穴内面76を外側継手部分延在部72に設けることができ、そこで第2の外側継手部分直径DO2を測定する。外側継手部分延在部72を少なくとも第2の外側継手直径DO2まで圧縮できるようにすることができ、その際、固定デバイス70が外側継手部分延在部72を圧縮する。そのような圧縮を容易にするために、一実施形態では、外側継手部分延在部72はさらに、1つまたは複数のリリーフスロット81(図2に仮想線で示される)を備える。リリーフスロット81は、外側継手部分延在部72の外面と穴内面76との間で、外側継手部分延在部72の前面83から、穴内面76によって画定される内穴の中に延びるように構成される。1つまたは複数のリリーフスロット81により、外側継手部分延在部72の外面に圧縮力を加えたときに、リリーフスロット81に沿って内穴を縮小させることができるようになる。したがって、穴内面76を、第2のシャフト30などのシャフトに選択的に接続させることができる。特に、穴内面76で外側継手部分42を圧縮させて、穴内面76を第2のシャフト30にキー溝嵌合させることができる。穴内面76は固定デバイス70によって圧縮することができる。固定デバイス70は、少なくとも外側継手部分42の穴内面76に対して圧縮力Fを加え、それによりシャフト30をクランプして、外側継手部分42に対して軸方向で動かないように保持する。シャフト30を軸方向で動かないように保持するために外側継手部分延在部72を圧縮するために、任意の数のスロット81を利用することができることを理解されたい。複数のスロット81を採用する場合、そのようなスロットを外側継手部分延在部72の円周に等間隔に配置することができることも理解されたい。
【0021】
固定デバイス70によって、外側継手部分42の外側継手部分延在部72に圧縮力Fを加えることができる(図3に最も良く示されている)。すなわち、固定デバイス70は、第2の継手部分直径DO2の位置、またはそこに隣接した位置に圧縮力Fを及ぼす。
【0022】
図3は、固定デバイス70の部分断面図である。固定デバイス70は、前面101と後面103の間に延びる内穴102を設けられた構成になっている。一実施形態では、後面の近くに、シール107を保持するために凹部105を設ける。1つの例示的実施形態では、シールをOリングとして構成するが、任意のタイプのシールを使用することができることを理解されたい。シール107は、アセンブリ22への汚染の侵入を防止する、または少なくとも制限する働きをする。
【0023】
さらに、固定デバイス70は、内穴102の内面109に形成された継手部分ねじ面または接続部分94を含む。ねじ面94は、前面101から内方向に延在し、外側継手部分延在部72の一部分に形成されたねじ山96に係合するように構成される。
【0024】
固定デバイス70はさらに、角度84で画定されるテーパ部分85を含むことがあり、これは図2と図3の両方に示されている。テーパ部分85は、圧縮力Fの少なくとも一部を外側継手部分42の外側継手部分延在部72に及ぼすように構成することができる。さらに、テーパ部分85は、取付け時に、外側継手部分42への固定デバイス70の差し込みを容易にすることもできる。テーパ部分85は、外側継手部分42から離れるにつれて下に向かう方向で角度を付けることができ、固定デバイス70の取付けを容易にすることができる。すなわち、取付け中、固定デバイス70が第2のシャフト30および外側継手部分延在部72に沿って第1の方向Aに進むとき、テーパ部分85により、第2のシャフト30および外側継手部分延在部72に沿って固定デバイス70を進めるのに必要な差込みのための力を減少させることができるようになる。1つの例示的な実例では、テーパ角84を約8.5°〜約11°の範囲内にすることができるが、テーパ角を他の寸法にすることもできることを理解されたい。
【0025】
図2には外側継手部分42の一実施形態を示すが、この外側継手部分42も、テーパ角で画定されたテーパ部分93を含む。テーパ部分93は、前面83から、外側継手部分延在部72の一部分に形成されたねじ山96に向かって外方向に広がる。図2で見ることができるように、外側継手部分延在部72のテーパ部分93の外側輪郭は、固定デバイス70のテーパ部分85の内側輪郭とほぼ一致させることができる。また、図1〜図3には、圧縮力Fを及ぼすためにテーパ部分85を有するものとして固定デバイス70を示すが、テーパ部分85を省くこともできることに留意すべきである。テーパ部分の代わりに、図4Aおよび図4Bに示されるように、固定デバイス70が楕円形の内側輪郭を有することもでき、この楕円形の内側輪郭が、外側継手部分延在部72のほぼ円形の外側輪郭と協働して圧縮力F’を及ぼす。以下、この実施形態をさらに詳細に論じる。
【0026】
圧縮力Fは、外側継手部分42の内側で第2のシャフト30を保持する助けとなり、第1の方向Aおよび第2の方向A’での軸方向運動量を制限することができる。図2には、軸方向運動の第1の方向Aは、外側継手部分42の主要部分86に向かう方向として示してあり、軸方向運動の第2の方向A’は、第2のシャフト30に向かう、第1の方向Aとはほぼ逆の方向で示してある。第2の外側継手部分直径DO2での外側継手部分42の圧縮により、第1の方向Aと第2の方向A’の両方向で軸方向運動量を制限することができる。
【0027】
図4Aおよび図4Bに、テーパ部分85を省いた固定デバイス170の代替の実例を示す。図4Aに、外側継手部分142と係合させた固定デバイス170を示し、図4Bは、図4Aの線4B−4Bで取った固定デバイス170の部分断面図である。図4Aに示すように、固定デバイス170は、外側継手部分142と係合するために図1〜図3で見られるようなテーパ部分85を含まない。また、外側継手部分142にもテーパ部分は設けていない。その代わりに、固定デバイス170は、図4Bに示した楕円形の内側輪郭210によって第2の外側継手部分直径DO2’と係合され、そこに圧縮力F’を及ぼす。
【0028】
図4Bに、楕円形の内側輪郭210として概して示される非円形の輪郭を有する固定デバイス170を示す。図4Bには楕円形の内側輪郭210を示すが、圧縮力を及ぼすことができる任意の非円形輪郭を使用することができ、一例では固定デバイス170が菱形の輪郭を有することに留意すべきである。
【0029】
圧縮力F’は、固定デバイス170の互いにほぼ逆側の2ヶ所212に及ぼされる。外側継手部分最外面190が外側継手部分内面188と接触する。固定デバイス170の楕円形の内側輪郭210は、外側継手部分最外面190が外側継手部分内面188に接触する2ヶ所212で、外側継手部分142の外側継手部分延在部172を圧縮する。したがって、固定デバイス170は、図1乃至図3に示したテーパ角84なしで圧縮力F’を及ぼすことができることがある。図1乃至図3にはテーパ角84を示し、図4Bには楕円形の内側輪郭210を示したが、外側継手部分に圧縮力を及ぼすための他の技法を使用することもできることに留意すべきである。
【0030】
図5Aおよび図5Bは、固定デバイス270と外側継手部分242の別の代替の実例を示す。図5Bで最も良く見られるように、固定デバイス270は、テーパ角284で画定されたテーパ部分285と、固定デバイス270の内穴202の内面212に設けられた少なくとも1つの突起部210とを含む。1つの代表的な実施形態では、突起部210は、内面212のテーパ部分285に沿って設けられることがある。突起部210は接触面214を画定し、そこで固定デバイス270が外側継手部分延在部272の外面288に接触する。
【0031】
しかし、再び図5Aを参照すると、突起部210の接触面214は外側継手部分延在部272の外面288と接触するが、内穴202の内面212の残りの部分は外面288と接触しないことがある。突起部210は、固定デバイス270および第2のシャフト230に対して外側継手部分延在部272を保持するために使用することができる。突起部210の位置で圧縮力F’’を及ぼすことができる。
【0032】
上述したように、外側継手部分延在部272の外側輪郭は、固定デバイス270のテーパ部分285の内側輪郭とほぼ合致することがある。しかし、突起部210を設ける場合には外面288をテーパ部分285とほぼ合致させる必要をなくすことができるので、突起部210を設けることが有利なこともある。すなわち、突起部210が固定デバイス270に設けられる場合、テーパ部分285に沿った内面212の残りの部分は外面288と接触しなくてよい。したがって、テーパ部分285の内面212が外面288と接触しなくてよいので、これら2つの表面は必ずしも互いに合致する必要はないことがある。その結果、固定デバイス270と外側継手部分242の間で、テーパ角284の公差がより大きくなってもよい。
【0033】
前述の実施形態を参照しながら本開示を特に図示して説明してきたが、それらの実施形態は、本開示を実施するための最良の形態の例示にすぎない。本開示を実施する際、添付の特許請求の範囲で定義する開示の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書で述べた本開示の実施形態に対する様々な代替形態を使用することができることを当業者は理解すべきである。添付の特許請求の範囲が本開示の範囲を定義し、特許請求の範囲の範囲に含まれる方法および装置ならびにそれらの均等物が特許請求の範囲によって網羅されるものと意図される。本開示のこの説明は、本明細書で述べる要素のすべての新規の組合せおよびまだ明らかでない組合せを含むものと理解すべきであり、本願または後願において、これらの要素の任意の新規の組合せおよびまだ明らかでない組合せに対して特許請求することができる。さらに、前述の実施形態は例示であり、どの特徴または要素も、本願または後願で特許請求することができるすべての可能な組合せにとって本質的なものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
関節継手(26)用の外側継手部分(42)であって、
前記外側継手部分(42)の外面(88)の第1の部分によって画定される第1の外側継手直径区域(DO1)と、
前記外側継手部分(42)の外面(88)の第2の部分によって画定される第2の外側継手直径区域(DO2)と、
関節継手(26)の内部構成要素(44、46)を収容するための主要部分(86)であって、そこで第1の外側継手直径(DO1)が測定される主要部分(86)と、
前記外面(88)の第2の部分に設けられた内穴(76)とから構成され、
前記外側継手部分(42)を前記外面(88)の第2の部分で選択的に圧縮でき、前記外側継手部分(42)を圧縮したときに、前記内穴(76)はシャフト(30)を選択的に受け取って固定するように構成したことを特徴とする外側継手部分(42)。
【請求項2】
前記第1の外側継手直径(DO1)は前記第2の外側継手直径(DO2)よりも大きい請求項1に記載の外側継手部分(42)。
【請求項3】
前記内穴(76)は、シャフト(30)に接続するためのキー溝付き部分(78)を含む請求項1に記載の外側継手部分(42)。
【請求項4】
前記外面(88)は、前記第2の外側継手直径(DO2)の一部分に沿ったねじ面(94)を含む請求項1に記載の外側継手部分(42)。
【請求項5】
さらに、前記外側継手部分(42)の前面(83)から外方向に広がるテーパ部分(85)を備える請求項1に記載の外側継手部分(42)。
【請求項6】
さらに、前面(83)から延在する少なくとも1つのスロット(81)を備える請求項1に記載の外側継手部分(42)。
【請求項7】
第1の外側継手直径区域(DO1)および第2の外側継手直径区域(DO2)と、穴内面(76)と、接続部分(94)とを含む外側継手部分(42)を備える関節継手(26)であって、
前記第1の外側継手直径区域(DO1)は、前記外側継手部分(42)の外面(88)の第1の部分によって画定され、前記第2の外側継手直径区域(DO2)が、前記外側継手部分(42)の外面(88)の第2の部分によって画定され、
前記外側継手部分(42)の前記内穴(76)は、前記外側継手部分(42)の前記外面(88)の前記第2の部分によって画定され、シャフト(30)を選択的に受け取り、前記外側継手部分(42)を、シャフト(30)に選択的に接続するための前記外面(88)の前記第2の部分で選択的に圧縮でき、
関節継手(26)はさらに、貫通する固定デバイス内穴(102)によって画定される固定デバイス(70)を備え、前記固定デバイス(70)は、前記外側継手部分(42)の一部分を受け取り、前記第2の外側継手直径区域(DO2)を選択的に圧縮するための前記外面(88)の前記第2の部分で前記外側継手部分(42)の前記外面(88)の周りにクランプされる関節継手(26)。
【請求項8】
前記第1の外側継手直径区域(DO1)は前記第2の外側継手直径区域(DO2)よりも大きい請求項7に記載の関節継手(26)。
【請求項9】
前記固定デバイス(70)は、前記外面(88)の前記第2の部分を圧縮するための非円形の内側輪郭(210)を含む請求項7に記載の関節継手(26)。
【請求項10】
前記固定デバイス(70)が、前記外側継手部分(42)の前記接続部分(94)に係合するねじ部分(94)を含む請求項7に記載の関節継手(26)。
【請求項11】
前記固定デバイス(70)はさらに、テーパ角(84)で画定されるテーパ部分(85)を備え、前記テーパ部分(85)は、接続部分から、前記固定デバイス(70)を通って延びる軸(A−A)に向かって内方向に延在する請求項10に記載の関節継手(26)。
【請求項12】
前記第2の外側継手直径区域(DO2)はさらに、前記固定デバイス(70)の前記テーパ区域(85)に概して対応するテーパ部分(93)を含み、前記テーパ部分(93)は、前記接続部分(96)から前記第2の外側継手直径区域(DO2)の前面(83)に向かって内方向に延在する請求項11に記載の関節継手(26)。
【請求項13】
さらに、前記固定デバイス(70)の内部に配置したシール部材(107)を備える請求項7に記載の関節継手(26)。
【請求項14】
前記穴内面(76)は、前記シャフト(30)に接続するためのキー溝付き部分(78)を含む請求項7に記載の関節継手(26)。
【請求項15】
前記シャフト(30)は出力シャフトおよび入力シャフトの1つである請求項7に記載の関節継手(26)。
【請求項16】
第1の外側継手直径区域(DO1)および第2の外側継手直径区域(DO2)と、穴内面(76)と、接続部分(94)とを含む外側継手部分(42)を備える関節継手(26)であって、
前記第1の外側継手直径区域(DO1)は、前記外側継手部分(42)の外面(88)の第1の部分によって画定され、前記第2の外側継手直径区域(DO2)は、前記外側継手部分(42)の外面(88)の第2の部分によって画定され、
前記外側継手部分(42)の前記穴内面(76)は、前記外側継手部分(42)の前記外面(88)の前記第2の部分によって画定され、シャフト(30)を選択的に受け取り、前記外側継手部分(42)を、シャフト(30)に選択的に接続するための前記外面(88)の第2の部分で選択的に圧縮でき、
関節継手(26)はさらに、貫通する固定デバイス内穴(102)によって画定される固定デバイス(70)を備え、前記固定デバイス(70)が、前記外側継手部分(42)の一部分を受け取り、接続部分を有し、前記接続部分が、前記第2の外側継手直径区域(DO2)の前記接続部分と選択的に嵌まり合い、それにより、前記固定デバイス(70)は、前記第2の外側継手直径区域(DO2)を選択的に圧縮するための前記外面(88)の前記第2の部分で、前記外側継手部分(42)の前記外面(88)の周りにクランプする関節継手(26)。
【請求項17】
前記固定デバイス(70)の前記接続部分は、前記第2の外側継手直径区域(DO2)の前記接続部分(96)と接触し、前記第2の外側継手直径区域(DO2)を圧縮するための非円形の内側輪郭(210)を含む請求項16に記載の関節継手(26)。
【請求項18】
前記固定デバイス(70)の前記接続部分にねじを切り、前記第2の外側継手直径区域(DO2)の前記接続部分(94)にもねじを切り、それにより、前記固定デバイス(70)は前記第2の外側継手直径区域(DO2)とねじ係合するように構成される請求項16に記載の関節継手(26)。
【請求項19】
前記固定デバイス(70)はさらに、テーパ角(84)で画定されるテーパ部分(85)を備え、前記テーパ部分(85)が、接続部分(94)から、前記固定デバイス(70)を通って延びる軸(A−A)に向かって内方向に延在する請求項18に記載の関節継手(26)。
【請求項20】
前記第2の外側継手直径区域(DO2)はさらに、前記固定デバイス(70)の前記テーパ区域(85)に概して対応するテーパ部分(93)を含み、前記テーパ部分(93)は、前記接続部分(94)から前記第2の外側継手直径区域(DO2)の前面(83)に向かって内方向に延在する請求項19に記載の関節継手(26)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2013−507595(P2013−507595A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534147(P2012−534147)
【出願日】平成21年10月12日(2009.10.12)
【国際出願番号】PCT/US2009/060363
【国際公開番号】WO2011/046538
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(393002852)ジーケーエヌ・ドライブライン・ノースアメリカ・インコーポレーテッド (20)