説明

外部半導電層剥離工法及び剥ぎ取り代形成装置

【課題】作業性の向上や作業工数の低減を図ることが可能な外部半導電層剥離工法及び剥ぎ取り代形成装置を提供する。
【解決手段】外部半導電層23の剥ぎ取り代が溶融溝24になる。溶融溝24は、所定の溝幅Wを有する溝であり、この溝幅Wが作業者にとって太い線状の剥ぎ取り代に見えるようになる。溶融溝形成刃28は、外部半導電層23に接触する先端36が長手方向Cに直交する方向の断面視で円弧状となる形状に形成される。また、溶融溝形成刃28は、先端36に連続する側面34の下側がテーパ形状に形成される。さらに、溶融溝形成刃28は、先端36が長手方向Cの断面視で斧形となる円弧状の凸形状に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フリーストリッピング形の外部半導電層を有する電力ケーブルの接続処理の際に採用する工法及び装置であり、詳しくは、外部半導電層剥離工法及び剥ぎ取り代形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図4及び図5を参照しながら下記特許文献1に開示された技術を簡単に説明する。先ず図4において、引用符号1は電力ケーブルを示している。この電力ケーブル1は、外側から順に構成名称を挙げると、シース2、遮蔽銅(遮蔽テープ)3、外部半導電層4、絶縁体5、図示しない内部半導電層、及び図示しない導体を備えて構成されている。外部半導電層4は、離型性の良い材料で押出成形されている。ここでの外部半導電層4は、所謂フリーストリッピング形の外部半導電層と呼ばれている。このような外部半導電層4は、電力ケーブル1の接続作業の際に剥ぎ取り易いようなものになっている。
【0003】
電力ケーブル1の接続作業の際の処理に関しては、先ず、シース2及び遮蔽銅3を所定長さで除去する作業を行う。次に、図4(a)で示す如く、外部半導電層4の所定の円周上にスリットS1を切り込み形成する作業を行う。スリットS1は、カッターのような鋭利な刃物で切り込み形成されるようになっている。スリットS1は、絶縁体5に達しない程度の深さに切り込み形成されるようになっている。スリットS1を切り込んだ後は、同じ刃物を用い、この向きを変えて外部半導電層4の端部6まで螺旋状にスリットS2を同様に切り込み形成する作業を行う。
【0004】
続いて、図4(b)に示す如く、スリットS1の部分に、上記とは別の刃物を用いてV溝7を切削加工する作業を行う。尚、この時の作業は、上記のような切り込みと言うよりも、むしろ削り取るというような状態で作業が行われる。V溝7は、この位置での残留側端部8(図5参照)が極力小さくなるようにするために形成されている。
【0005】
そして、最後に外部半導電層4の端部6の位置でスリットS2にカッターナイフやマイナスドライバー(図示省略)を差し込み、図4(c)に示す如く、外部半導電層4を螺旋状に剥ぎ取る作業を行う(スリットS2は剥ぎ取り代になる)。外部半導電層4を剥ぎ取ると、この下の絶縁体5が露出する。この後、特に図示しないが、モールド用半導電テープ9(図5参照)を巻き付けるなどの所定の作業を幾つか行うと、電力ケーブル1の接続作業が完了する。
【特許文献1】特開平6−311618号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来技術にあっては、スリットS1やS2が単なる切り込みであることから、言い換えれば、スリットS1やS2が辛うじて線状に見えるような部分であることから、外部半導電層4の剥ぎ取り作業においてカッターナイフやマイナスドライバーを差し込んだりする際に、また、V溝7を形成したりする際に剥ぎ取り代としての視認性が非常に悪く、作業に影響を来してしまうという問題点を有している。
【0007】
この他、上記従来技術にあっては、残留側端部8を小さくするためとしてV溝7を形成する工程が必要になることから、この工程のために作業工数が増えてしまうという問題点を有している。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、作業性の向上や作業工数の低減を図ることが可能な外部半導電層剥離工法及び剥ぎ取り代形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の外部半導電層剥離工法は、フリーストリッピング形の外部半導電層を有する電力ケーブルの接続処理における前記外部半導電層の剥離工法において、前記外部半導電層を溶融して溶融溝を形成し、該溶融溝を前記外部半導電層の剥ぎ取り代とすることを特徴としている。
【0010】
このような特徴を有する本発明によれば、外部半導電層の剥ぎ取り代が外部半導電層を溶融して形成された溝(溶融溝)になる。溶融溝は、所定の溝幅を有する溝になることから、この溝幅が作業者にとって太い線状の剥ぎ取り代に見えるようになる(溶融した跡は太い線状に見える)。溶融溝は、作業する際に十分に視認可能な剥ぎ取り代になることから、剥ぎ取り位置が直ぐに分かるようになり、即座に外部半導電層の剥ぎ取り作業に取り掛かることが可能になる。
【0011】
請求項2記載の本発明の外部半導電層剥離工法は、請求項1に記載の外部半導電層剥離工法において、前記溶融溝の形成に伴い前記外部半導電層の残留側端部処理を前記溶融によって同時に行うことを特徴としている。
【0012】
このような特徴を有する本発明によれば、残留側端部を極力小さく処理するための工程を別途行わなくともよくなる。本発明では、溶融によって残留側端部を小さくする工法を採用する。残留側端部を小さく溶融するためには、本発明の剥ぎ取り代形成装置に係る溶融溝形成刃の形状が有効になる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の本発明の剥ぎ取り代形成装置は、フリーストリッピング形の外部半導電層を有する電力ケーブルの接続処理の際に、前記外部半導電層に剥ぎ取り代を形成する装置であって、前記外部半導電層を溶融して前記剥ぎ取り代となる溶融溝を形成するための、金属製の溶融溝形成刃、及び、該溶融溝形成刃を加熱し温度制御する温度制御装置を備えることを特徴としている。
【0014】
このような特徴を有する本発明によれば、温度制御装置を用いて温度調節をした溶融溝形成刃で外部半導電層を溶融することにより溶融溝が形成され、この溶融溝が外部半導電層の剥ぎ取り代になる。溶融によって形成された溶融溝は、所定の溝幅を有し、この溝幅が作業者にとって太い線状の剥ぎ取り代に見えるようになる(溶融した跡は太い線状に見える)。溶融溝は、作業する際に十分に視認可能な剥ぎ取り代になることから、剥ぎ取り位置が直ぐに分かるようになり、即座に外部半導電層の剥ぎ取り作業に取り掛かることが可能になる。
【0015】
請求項4記載の本発明の剥ぎ取り代形成装置は、請求項3に記載の剥ぎ取り代形成装置において、前記外部半導電層に接触する前記溶融溝形成刃の先端を、該溶融溝形成刃の長手方向に直交する方向の断面視で円弧状となる形状に形成するとともに、前記先端に連続する前記溶融溝形成刃の一対の側面を前記先端に向けてこれらの間隔が狭まるテーパ形状に形成することを特徴としている。
【0016】
このような特徴を有する本発明によれば、溶融溝の形成に伴い外部半導電層の残留側端部処理を溶融によって同時に行うことが可能な溶融溝形成刃になる。また、溶融溝の溝幅を計測することで溶融溝の溝深さが分かるような溶融溝形成刃にもなる。溶融溝の溝深さを分かるようにすることにより、残留側端部の大きさの管理をし易くしたり、例えば外部半導電層を剥ぎ取る際に掛ける力加減をコントロールしたりすることが可能になる。
【0017】
請求項5記載の本発明の剥ぎ取り代形成装置は、請求項4に記載の剥ぎ取り代形成装置において、前記溶融溝形成刃の前記先端を、さらに前記長手方向の断面視で斧形となる円弧状の形状に形成することを特徴としている。
【0018】
このような特徴を有する本発明によれば、斧形に形成することにより、溶融溝形成刃の外部半導電層に対する作用方向への移動がスムーズになる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載された本発明によれば、作業性の向上を図ることが可能な外部半導電層剥離工法を提供することができるという効果を奏する。また、請求項2に記載された本発明によれば、さらに作業工数の低減を図ることができるという効果を奏する。
【0020】
請求項3に記載された本発明によれば、作業性の向上を図ることが可能な剥ぎ取り代形成装置を提供することができるという効果を奏する。また、請求項4に記載された本発明によれば、さらに作業工数の低減を図ることができるという効果と、作業性をより一層高めることができるという効果の二つの効果を奏する。請求項5に記載された本発明によれば、作業性をより一層高めることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の外部半導電層剥離工法及び剥ぎ取り代形成装置の一実施の形態を示す図であり、(a)は装置要部の説明図、(b)は剥ぎ取り代となる溶融溝を示すケーブル断面図である。また、図2は剥ぎ取り代形成装置の模式的な構成図である。さらに、図3は溶融溝形成刃の図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【0022】
図1において、引用符号21は電力ケーブル(本形態ではCVケーブル)22を構成する外部半導電層23に剥ぎ取り代を形成するための剥ぎ取り代形成装置を示している。この剥ぎ取り代形成装置21は、外部半導電層23を溶融してなる溶断溝24が剥ぎ取り代となるような装置構成になっている。剥ぎ取り代は、外部半導電層23を剥ぎ取る際にこの部分が切れて容易に剥ぎ取りをすることができるようにした部分であって、本発明では従来例のような切り込みや切削で形成するのでなく、外部半導電層23自体を溶融することによって溝状に形成した部分、すなわち溶融溝24とすることが特徴になっている。
【0023】
溶融溝24は、電力ケーブル22を構成する絶縁線心の絶縁体25の表面に対して、例えば極僅かに肉厚tを有するように外部半導電層23を溶融してなり、この全体が上記の如く溝状となるように形成されている。溶融溝24は、この底26が円弧状の形状に形成されている(一例であるものとする)。また、溶融溝24は、一対の溝側面27がテーパ状となる、図示のような断面形状(UとVを掛け合わせたような形状)に形成されている。溶融溝24は、一対の溝側面27がテーパとなることから、この溝幅Wが底26の幅よりも広くなるように形成されている。本形態において、溶融溝24は、溝幅Wを計測することによりこの溝深さDが分かるように形成されている(例えば溝幅Wが1mmの場合、溝深さDは0.5mmとなる)。
【0024】
溶融溝24は、外部半導電層23の所定の円周上に形成されている。また、溶融溝24は、上記の円周の位置から外部半導電層23の端部まで螺旋状にも形成されている。溶融溝24は、本形態において二箇所あり(一例であるものとする。ここでは従来例と同じような位置で形成されている)、この二箇所の溶融溝24はどちらも同じ形状で形成されている。
【0025】
図1及び図2において、溶融溝24を形成する本発明の剥ぎ取り代形成装置21は、金属製の溶融溝形成刃28と、この溶融溝形成刃28を加熱し温度制御する温度制御装置29と、フレーム30と、図示しない操作スイッチ部とを備えて構成されている。溶融溝形成刃28及び温度制御装置29は、外部半導電層23を溶融して剥ぎ取り代としての溶融溝24を形成するための装置要部となっている。
【0026】
フレーム30には、電力ケーブル22がこの内部に差し込まれて装着されるようになっている。フレーム30は、図2の紙面垂直方向となる電力ケーブル22の軸方向にスライドするとともに、電力ケーブル22の軸を中心に回転するような構造になっている。フレーム30は、溶融溝形成刃28及び温度制御装置29を支持しており、特に溶融溝形成刃28に関しては、この位置と電力ケーブル22を構成する外部半導電層23との位置が所定の位置関係を維持することができるように調整されている(溶融溝形成刃28が外部半導電層23の下の絶縁線心31にまで達しないように調整されている)。
【0027】
溶融溝形成刃28は、軸方向にスライドする場合と、軸を中心に回転する場合とで、自動的に又は手動で向きを変えることができるようにフレーム30に支持されている。フレーム30には、電力ケーブル22に接触するガイドロール32が複数設けられている。
【0028】
図1ないし図3において、溶融溝形成刃28は、熱伝導性の良い金属で製造されている。ここで引用符号33、33を端面、引用符号34、34を側面、引用符号35を上面、引用符号36を先端、矢印Cを長手方向(作用方向に一致するものとする)と定義すると、溶融溝形成刃28は、外部半導電層23に接触する先端36が長手方向Cに直交する方向(A−A線の方向)の断面視で円弧状となる形状に形成されている。また、溶融溝形成刃28は、先端36に連続する側面34、34の下側が、先端36に向けてこれらの間隔が狭まるようなテーパ形状に形成されている。さらに、溶融溝形成刃28は、先端36が長手方向Cの断面視(B−B線断面)で斧形となる円弧状の凸形状に形成されている。
【0029】
より具体的には、先端36の曲率半径r1がr1=0.3〜0.5mmに設定され、また、先端36の曲率半径r2がr2≒50mmに設定され、さらに、側面34、34の開き角度θがθ=60°〜70°に設定されて、溶融溝形成刃28が図示のような形状に形成されている。尚、このような設定により溶融溝24の溝幅Wを計測すれば溝深さDが分かるようになる。
【0030】
温度制御装置29は、装置本体37と、電源38と、電熱ヒータ39と、熱電対40と、複数のリード線41とを備えて構成されている。装置本体37は、電源38から電力の供給がなされるようになっている。リード線41は、装置本体37と電熱ヒータ39とを接続するとともに、熱電対40と装置本体37とを接続するようになっている。
【0031】
電熱ヒータ39は、溶融溝形成刃28の例えば上面35に埋め込まれるような格好で取り付けられている。熱電対40は、溶融溝形成刃28の例えば先端36の近傍に位置するように取り付けられている。装置本体37は、温度計測を行う機能や、計測した温度と設定温度とに基づいて温度調節(例えば140〜160℃に調節)を行う機能などを備えている。
【0032】
上記構成において、外部半導電層23の剥離方法は例えば次のような手順になる(手順に対応する図面は省略するものとする。手順は一例であるものとする)。
【0033】
先ず、電力ケーブル22を構成するシース及び遮蔽銅を所定長さで除去する作業を行う。次に、外部半導電層23の所定の円周上に溶融溝24を形成する作業を行う。溶融溝24は、所定の溝幅Wで尚かつ絶縁体25に達しない程度の溝深さDで形成される。このような溶融溝24を形成した後は、同じ溶融溝形成刃28を用い、この向きを変えて外部半導電層23の端部まで螺旋状に溶融溝24を同様に形成する作業を行う。そして、最後に溶融溝24に沿って手で外部半導電層23を螺旋状に剥ぎ取る作業を行う(溶融溝24が剥ぎ取り代になる)と、外部半導電層23の剥離が完了する。
【0034】
尚、外部半導電層23を剥ぎ取ると、この下から絶縁線心31の絶縁体25が露出する。この後、特に図示しないが、モールド用半導電テープを巻き付けるなどの所定の作業を幾つか行うと、電力ケーブル22の接続作業が完了する。
【0035】
以上、図1ないし図3を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、外部半導電層23の剥ぎ取り代が溶融溝24になる。溶融溝24は、所定の溝幅Wを有する溝であり、この溝幅Wが作業者にとって太い線状の剥ぎ取り代に見えるようになる。溶融溝24は、作業する際に十分に視認可能な剥ぎ取り代になることから、剥ぎ取り位置が直ぐに分かるようになり、従って、即座に外部半導電層23の剥ぎ取り作業に取り掛かることができる。
【0036】
また、本発明によれば、溶融溝24の形成に伴い外部半導電層23の残留側端部処理を溶融によって同時に行うことができる。このため、接続部の品質を確保することができる。また、従来例のような別途工程を必要としない。尚、本発明によれば、外部半導電層23の残留側端部が極力小さく、また、円滑な状態に形成されることから、残留側端部を面取りするような必要性がなく、結果、外部半導電層23の組成に含まれる導電物質が飛散することはない。従って、環境保全等に寄与することもできる。
【0037】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の外部半導電層剥離工法及び剥ぎ取り代形成装置の一実施の形態を示す図であり、(a)は装置要部の説明図、(b)は剥ぎ取り代となる溶融溝を示すケーブル断面図である。
【図2】剥ぎ取り代形成装置の模式的な構成図である。
【図3】溶融溝形成刃の図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】従来の電力ケーブル接続作業の処理に関する説明図である。
【図5】従来の処理により生じる残留側端部を示す説明図である。
【符号の説明】
【0039】
21 剥ぎ取り代形成装置
22 電力ケーブル
23 外部半導電層
24 溶断溝
25 絶縁体
26 底
27 溝側面
28 溶融溝形成刃
29 温度制御装置
30 フレーム
31 絶縁線心
32 ガイドロール
33 端面
34 側面
35 上面
36 先端
37 装置本体
38 電源
39 電熱ヒータ
40 熱電対
41 リード線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フリーストリッピング形の外部半導電層を有する電力ケーブルの接続処理における前記外部半導電層の剥離工法において、
前記外部半導電層を溶融して溶融溝を形成し、該溶融溝を前記外部半導電層の剥ぎ取り代とする
ことを特徴とする外部半導電層剥離工法。
【請求項2】
請求項1に記載の外部半導電層剥離工法において、
前記溶融溝の形成に伴い前記外部半導電層の残留側端部処理を前記溶融によって同時に行う
ことを特徴とする外部半導電層剥離工法。
【請求項3】
フリーストリッピング形の外部半導電層を有する電力ケーブルの接続処理の際に、前記外部半導電層に剥ぎ取り代を形成する装置であって、
前記外部半導電層を溶融して前記剥ぎ取り代となる溶融溝を形成するための、金属製の溶融溝形成刃、及び、該溶融溝形成刃を加熱し温度制御する温度制御装置を備える
ことを特徴とする剥ぎ取り代形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の剥ぎ取り代形成装置において、
前記外部半導電層に接触する前記溶融溝形成刃の先端を、該溶融溝形成刃の長手方向に直交する方向の断面視で円弧状となる形状に形成するとともに、前記先端に連続する前記溶融溝形成刃の一対の側面を前記先端に向けてこれらの間隔が狭まるテーパ形状に形成する
ことを特徴とする剥ぎ取り代形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の剥ぎ取り代形成装置において、
前記溶融溝形成刃の前記先端を、さらに前記長手方向の断面視で斧形となる円弧状の形状に形成する
ことを特徴とする剥ぎ取り代形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2008−236937(P2008−236937A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−74456(P2007−74456)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】