説明

外部機器制御装置

【課題】汎用的な映像再生手段で再生された映像に応じた外部機器を制御するための制御情報の具体的な提供手法または取得手法を明示的に示すこと。
【解決手段】制御信号抽出部201は、光ディスク再生装置111が光ディスクODから読み出して出力した、外部機器を制御するための機器制御情報が含まれる映像データを取得し、扇風機風量制御部202、ペダル負荷制御部203、走行距離算出部204、それぞれに、それぞれのブロックが対応する外部機器を制御するための情報を抽出して出力する。この出力された情報に基づき、扇風機風量制御部202は扇風機133を制御し、ペダル負荷制御部203は自転車装置134を制御する。また走行距離算出部204は、制御信号抽出部201から出力された情報と自転車装置134から出力されたペダル回転情報とに基づき再生制御部205を介して光ディスク再生装置111を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の外部機器の動作を制御する機器制御情報を予め含む映像データを利用した外部機器制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、室内で利用できる健康の維持や促進のための健康器具として、屋外運動のシミュレーション装置が広く普及している。特に、ペダル回転に応じて擬似的な走行距離を数値または地図上の走行履歴として提示する機能や、消費カロリーや利用者の心拍数などを提示する機能など、様々な機能が付加されている自転車走行を模したサイクリングシミュレーション装置が普及している。また、利用者が好みの映像や音楽を視聴しながら装置を利用することも多い。
【0003】
例えば特許文献1によれば、制御用コンピュータがペダルの回転速度に応じた再生速度で実写に基づいた映像を再生してこの映像をディスプレイ装置に表示し、また実写映像の路程の傾斜度に応じた負荷量をペダルに与えるサイクリングシミュレーションマシン(装置)の手法が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−263110号公報(図2 段落0026−0027)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1では、映像に応じた負荷量をペダルに与えるために、映像シーンと(フレーム番号を介して)負荷量とを対応付けたデータを利用することは開示されていたが、汎用的な映像供給手段から供給された映像に対応付けられた負荷量データといった外部機器を制御するためのデータを提供または取得する具体的な手法に関しては明示されていなかった。
【0006】
そこで、本発明は上述した課題を解決するために、汎用的な映像供給手段から供給された映像に応じた外部機器を制御するための機器制御情報の具体的な提供手法または取得手法を明示的に示すことができる外部機器制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述した課題を解決するため、映像供給装置から外部機器の動作を制御する機器制御情報を含む映像データを取得するデータ取得手段と、前記データ取得手段が取得した前記映像データから前記機器制御情報を抽出して、この抽出した前記機器制御情報に基づき前記外部機器の動作を制御する機器制御手段と、前記外部機器から出力された前記外部機器の動作の状態を示す動作情報を取得する動作情報取得手段と、前記動作情報取得手段が取得した前記動作情報に応じて前記映像データの供給状態の切り替えを前記映像供給装置に対して要求する要求手段と、を具備することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、汎用的な映像供給手段から供給された映像に応じた外部機器を制御するための機器制御情報の具体的な提供手法または取得手法を明示的に示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成の一実施形態を示すブロック図。
【図2】コントローラによって実行される複数の外部機器の制御処理の一実施形態を説明するためのブロック図。
【図3】扇風機風量制御部、ペダル負荷制御部、走行距離算出部の各部に対して入力された情報と、各部が出力する制御信号または各部が設定する所定値との対応を示す表。
【図4】映像データに含まれる外部機器を制御するための機器制御情報のデータフォーマットを示す図。
【図5】映像データに同期した任意パターンの機器制御情報を映像データのアドレス情報と共に示す図。
【図6】特定チャプタの再生への移行処理のフローチャート。
【図7】チャプタ名A(番号1)の再生からチャプタ名B(番号2)の再生に移行する処理による再生状態の2つの実施例を時間経過と共に示すタイミングチャート。
【図8】第2の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成の一実施形態を示すブロック図。
【図9】第3の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成の一実施形態を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明における実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
まず本発明の第1の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成を、図1を用いて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成の一実施形態を示すブロック図である。
サイクリングシミュレーション装置10は、光ディスク再生装置111、コントローラ100、映像表示装置131、音声出力装置132、扇風機133、自転車装置134、などで構成される。なお本第1の実施形態においては、音声出力装置132は必須のものではない。
【0011】
光ディスク再生装置111は、光ディスクODに記録(保存)されている映像音声データを読み出してコントローラ100へ出力する。また光ディスク再生装置111は、出力する映像音声データの出力状態を切替えるための操作入力部を備える。出力状態とは、再生チャプタ(トラック)番号や再生速度などの映像音声データの読み出し状態を示すものである。
【0012】
なお、光ディスク再生装置111は、読み出した映像音声データを映像表示装置131および音声出力装置132に対しても出力する実施形態であってもよい。
また、光ディスクODに記録(保存)されている映像音声データには、外部機器を制御するための機器制御情報が含まれる。本第1の実施形態では、特に機器制御情報が含まれる映像データに関して説明をする。
【0013】
コントローラ100は、外部からの映像データを入力するための図示しない映像入力モジュールを備える。そしてコントローラ100は、図示しない映像入力モジュールを介して光ディスク再生装置111から入力された映像データから機器制御情報を抽出する。さらにコントローラ100は、この抽出した機器制御情報に基づいてコントローラ100に接続された複数の外部機器の動作を制御する。
【0014】
またコントローラ100は、光ディスク再生装置111から入力された映像データを映像表示装置131または音声出力装置132へ出力する。
さらにコントローラ100は、光ディスク再生装置111から入力された映像データから抽出した機器制御情報と、接続された外部機器から取得した外部機器の動作の状態を示す動作情報とに基づいて決定した映像データの再生状態の切替えを、光ディスク再生装置111に対して要求する。
【0015】
なお具体的には、本第1の実施形態によるコントローラ100は、入力された映像データから抽出した機器制御情報に基づいて扇風機133と自転車装置134の動作を制御し、また、抽出した機器制御情報と自転車装置134から取得した動作情報とに基づいて、光ディスク再生装置111に対してチャプタジャンプの動作を要求する。
【0016】
映像表示装置131は、光ディスク再生装置111またはコントローラ100から入力された映像データを表示するLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイである。本第1の実施形態では光ディスクODに記録(保存)されている映像データを表示する。
【0017】
音声出力装置132は、光ディスク再生装置111またはコントローラ100から入力された音声データを出力するスピーカ、ヘッドフォン用音声出力端子を備えた音声出力モジュールなどである。
【0018】
なお、映像表示装置131および音声出力装置132は、これらが一体で構成された装置であるテレビジョン受像機やモニタ装置であってもよい。
扇風機133は、風量のOFFまたは強弱を切替えるための操作入力部を備えた汎用的な扇風機である。なお本第1の実施形態による扇風機133は、コントローラ100によって風量のOFFまたは強弱の切替えを制御される。
【0019】
自転車装置134は、屋外運動としての自転車でのペダル漕ぎ運動を屋内で行うためにハンドルやサドル、ペダル等を備えた自転車擬態装置であり、ペダルの負荷量を切替えるための操作入力部を備える。また自転車装置134は、ペダルまたは車輪の回転状態を示す動作情報をコントローラ100へ出力するが、本第1の実施形態では、特にペダルの回転状態を示す動作情報に関して説明をする。
【0020】
なお具体的には、本第1の実施形態による自転車装置134は、コントローラ100によってペダルの負荷量(重/軽)の切替えを制御され、さらにペダルが所定量回転したことを示す動作情報をコントローラ100へ出力する。
【0021】
次に図2を用いて、コントローラ100が備える各ブロックによって実行される動作であって、機器制御情報が含まれる映像データを利用した複数の外部機器の制御処理を説明する。
【0022】
図2は、コントローラ100によって実行される複数の外部機器の制御処理の一実施形態を説明するためのブロック図である。
コントローラ100は、制御信号抽出部201、扇風機風量制御部202、ペダル負荷制御部203、走行距離算出部204、再生制御部205、を備えている。
制御信号抽出部201は、光ディスク再生装置111が光ディスクODから読み出して出力した映像データを取得して、この取得した映像データに含まれる外部機器を制御するための機器制御情報を抽出する。なお、複数の外部機器を並列して制御するために、風量情報や、ペダル負荷量情報、カウンタリセット情報、ステージ情報など複数の情報が機器制御情報の中に割当てられている。そして制御信号抽出部201は、この機器制御情報の中で割当てられた複数の情報を、コントローラ100が備える各ブロックに対して出力する。
【0023】
つまり制御信号抽出部201は、扇風機風量制御部202に対して扇風機133の動作を制御するための風量情報を出力し、ペダル負荷制御部203に対して自転車装置134の動作を制御するためのペダル負荷量情報を出力する。さらに制御信号抽出部201は、走行距離算出部204に対して再生制御部205を介して光ディスク再生装置111の動作を制御するためのカウンタリセット情報とステージ情報を出力する。
【0024】
また制御信号抽出部201は、取得した映像データを映像表示装置131へ出力する。映像データは、制御信号抽出部201を介さずに光ディスク再生装置111から映像表示装置131へ直接に出力される実施形態であってもよい。
【0025】
扇風機風量制御部202は、制御信号抽出部201から入力された風量情報に基づいて、扇風機133の風量を制御する制御信号を扇風機133へ出力する。
ペダル負荷制御部203は、制御信号抽出部201から入力されたペダル負荷量情報に基づいて、ペダル負荷量を制御する制御信号を自転車装置134へ出力する。
走行距離算出部204は、自転車装置134から入力される動作情報であってペダルが所定量回転したことを示すペダル回転情報に基づいて、ペダルの回転量に応じた距離を累積した擬似的な走行距離である距離情報を算出する。なおペダル回転情報と同義に扱われる情報として、自転車装置134から入力される車輪の回転数を示す回転数情報などがあるが、本第1の実施形態の以降の説明ではペダル回転情報を適用する。
【0026】
また走行距離算出部204は、制御信号抽出部201から入力されたカウンタリセット情報に基づいて、自転車装置134から入力されたペダル回転情報により算出した距離情報をリセット(ゼロクリア)する。
【0027】
さらに走行距離算出部204は、制御信号抽出部201から入力されたステージ情報に基づいて、チャプタ名(番号)を特定し、この特定したチャプタ名(番号)毎に対応する距離情報の所定値を設定する。
【0028】
そして走行距離算出部204は、ペダル回転情報により算出した距離情報とステージ情報により設定された距離情報の所定値とに基づいて、特定のチャプタを再生するための再生制御情報を再生制御部205へ出力する。
【0029】
再生制御部205は、走行距離算出部204から入力された再生制御情報に基づいて、映像データの再生状態を切替える制御信号を光ディスク再生装置111へ出力する。
【0030】
例えば、走行距離算出部204から入力された再生制御情報が映像進行方向への1チャプタジャンプであった場合は、再生制御部205はチャプタUPを示す制御信号を出力する。また、再生制御情報がチャプタ番号を指定したチャプタジャンプであった場合は、再生制御部205はチャプタ指定ジャンプを示す制御信号を出力する。
【0031】
なお、再生制御部205が光ディスク再生装置111に対して出力する制御信号は、図示しない操作信号出力部からの赤外線信号や無線通信信号、または、HDMI−CEC規格に準拠した装置間制御信号などを適用することができる。
【0032】
すなわちコントローラ100に接続された複数の外部装置は、制御信号抽出部201に入力された映像データに含まれる、機器制御情報の中で割当てられた複数の情報に基づいて、扇風機風量制御部202、ペダル負荷制御部203、走行距離算出部204、再生制御部205それぞれのブロックによって制御される。
【0033】
次に図3を用いて、扇風機風量制御部202、ペダル負荷制御部203、走行距離算出部204の各部に対して入力された装置制御情報の中で割当てられた情報に基づいて、各部が出力する制御信号、または各部が設定する所定値の詳細を説明する。
【0034】
図3は、扇風機風量制御部202、ペダル負荷制御部203、走行距離算出部204の各部に対して入力された情報と、各部が出力する制御信号または各部が設定する所定値との対応を示す表である。
【0035】
図3(a)は扇風機風量制御部202に入力された風量情報と、扇風機風量制御部202が出力する制御信号との対応を示している。
つまり図3(a)に示すように、風量情報[B2:B0]は3bitの情報として制御信号抽出部201から入力される。そして扇風機風量制御部202は、入力された3bitの風量情報に基づいて、風量情報の各bitの情報を一対一で対応付けた論理情報を制御信号として、扇風機133が備える操作入力部へ出力する。
【0036】
具体的には、扇風機風量制御部202は入力された風量情報に基づいて、風量情報[B2:B0]=000bである場合は、風量OFFとなるように3つの制御SWを全てLレベルとする論理情報を扇風機133へ出力する。また風量情報[B2:B0]=100bである場合は、風量弱となるように弱SWのみをHレベル、その他のSWをLレベルとする論理情報を出力する。そして風量情報[B2:B0]=010bである場合は風量中となるように中SWのみをHレベル、その他のSWをLレベルとする論理情報を出力する。さらに風量情報[B2:B0]=001bである場合は風量強となるように強SWのみをHレベル、その他のSWをLレベルとする論理情報を出力する。
【0037】
なお本第1の実施形態における扇風機133は、入力された3つの制御信号それぞれのデジタル的なレベル(論理値)により風量を制御されるものであったが、1つの制御信号のアナログ的な電圧値または電流値によって制御される形態であってもよい。そして、この形態における扇風機風量制御部202は、デジタル信号をアナログ信号に変換するブロックを備えるものである。
【0038】
また扇風機133は、制御信号によって4つの風量となるように制御されるので、風量情報は2bitであってもよい。
図3(b)はペダル負荷制御部203に入力されたペダル負荷量情報と、ペダル負荷制御部203が出力する制御信号との対応を示している。
つまり図3(b)に示すように、ペダル負荷量情報[B2:B0]は3bitのデジタル情報として制御信号抽出部201から入力される。そしてペダル負荷制御部203は、入力された3bitのペダル負荷量情報に基づいて、自身が備えるDAC(Digital to Analog Converter)を介してアナログ情報に変換された電圧値を制御信号として、自転車装置134が備える操作入力部へ出力する。
【0039】
具体的には、ペダル負荷制御部203は入力されたペダル負荷量情報に基づいて、ペダル負荷量情報[B2:B0]=000bである場合は、最も軽い負荷レベル1とする電圧値0[V]を自転車装置134へ出力する。またペダル負荷量情報[B2:B0]=001bである場合は、負荷レベル2とする電圧値0.5[V]を出力する。
【0040】
そして、その他のペダル負荷量情報の場合も図3(b)に示す電圧値を出力し、ペダル負荷量情報[B2:B0]=111bである場合は、最も重い負荷レベル8となする電圧値3.5[V]を出力する。
【0041】
なお、本第1の実施形態における自転車装置134に対する制御信号の電圧値や負荷レベルの数値、制御信号の様態は、あくまでも一実施形態を示すものであって限定されるものではない。
【0042】
図3(c)は走行距離算出部204に入力されたステージ情報と、走行距離算出部204が設定する距離情報の所定値との対応を示している。
つまり図3(c)に示すように、ステージ情報[B2:B0]は3bitの情報として制御信号抽出部201から入力される。そして走行距離算出部204は、入力された3bitのステージ情報に基づいて、チャプタ名(番号)毎に対応する距離情報の所定値を設定する。
【0043】
具体的には、走行距離算出部204は制御信号抽出部201から入力されたステージ情報に基づき、ステージ情報[B2:B0]=000bである場合は、チャプタ名A(番号1)に対応する距離情報の所定値として50を設定する。またステージ情報[B2:B0]=001bである場合は、チャプタ名B(番号2)に対応する距離情報の所定値として80、ステージ情報[B2:B0]=010bである場合はチャプタ名C(番号3)に対応する距離情報の所定値として30それぞれを設定する。
【0044】
また、図示しないその他のステージ情報の場合も、それぞれのステージ情報に基づいて、特定されたチャプタ名(番号)に対応する距離情報の所定値を設定する。
次に図4を用いて、制御信号抽出部201が取得した機器制御情報が含まれる映像データの構造を説明する。
図4は、映像データに含まれる外部機器を制御するための機器制御情報のデータフォーマットを示す図である。
まず図4(a)は、映像データの一部の領域に機器制御情報が含まれていることを示す図である。
つまり機器制御情報は、SD解像度(720pix×480pix)の映像データにおいて、垂直方向には最下ライン2pixが割当てられていて、水平方向には20pixが機器制御情報の1bitとして割当てられている。すなわち機器制御情報の1bitは、20pix×2pixを利用する。
【0045】
なお映像データの画素の機器制御情報への割当ては、最下ラインでなく最左、最右、最上の端辺部分、または中央部分でもよく、また垂直方向の2pixでなく任意のpix行でもよく、さらに水平方向では20pix/bitでなくてもよい。
【0046】
また本第1の実施形態による画素の割当てでは、機器制御情報は映像データの左下から右下に向かって、D0、D1、…、D35、D36と各bitがアサインされる。またD1、D4、D7など黒で表現されているbitは“0”、D3、D5、D6など白で表現されているbitは“1”を表現している。但し、D2に関しては他のbitと異なり、映像データの左下から水平方向5pixごとに白黒白黒と表現されていて、データの区切りを示すヘッダとして利用される。
【0047】
なお制御信号抽出部201は、取得した映像データの所定領域にある白と黒とで表現された機器制御情報を、所定の輝度値を閾値として2値化することで、白を“0”と判定し黒を“1”と判定してデータ処理する。
【0048】
そして図4(a)に示す映像データは、光ディスク再生装置111または制御信号抽出部201から映像表示装置131へ出力されて、映像表示装置131で表示される。しかし映像表示装置131が外部に対して表示する画面では、一般的に映像表示装置131に入力された映像データのうちの端辺部分(左右端および上下端)の画素データは表示されないものである。
【0049】
すなわち本第1の実施形態における機器制御情報は、垂直方向には最下ライン2pixを利用しているので利用者には視認されないが、映像データがドットバイドットによって扱われた場合にはこの限りではない。
【0050】
次に図4(b)は、図4(a)で示した機器制御情報の各bitに対する用途および信号名の定義を示した図である。
図4(b)に示すように、D1、D6、D11は用途がなく未使用と定義される。D2はヘッダであり、制御信号抽出部201はヘッダを検出することで、ヘッダに後続するbitに対して定義された用途および信号名に割当てることができる。D3以降は制御信号として利用できるbitであり、[D3:D5]はペダル負荷量情報[2:0]に、D7はカウンタリセット情報に、[D8:D10]はステージ情報[2:0]に、[D12:D14]は風量情報[2:0]に、それぞれ割当てられる。
【0051】
なお図4(b)に示す、本第1の実施形態における機器制御情報の各bitに対する用途および信号名は限定されるものではなく、コントローラ100に接続される外部機器に応じて任意に定義されてよい。また外部機器を制御するための実質的な情報だけでなく、誤り訂正のための情報などを付加してもよい。
【0052】
また、映像データに重畳されて表示される他の画像レイヤを利用して、複数のパターンの機器制御情報を切り替えることができる。
そこで一例として、複数言語の字幕文が切り替え可能に映像データに重畳されている形態、すなわち複数言語の字幕文それぞれが記述される画像データを、字幕言語切り替えの要求に応じて置き換えて映像データに重畳する形態により実現される手法が考えられる。
【0053】
具体的には、日本語字幕と英語字幕が切り替え可能であり、日本語字幕から英語字幕に切り替える場合は、日本語字幕が表示される字幕画像が映像データに重畳されている状態から、日本語字幕が表示される字幕画像を英語字幕が表示される字幕画像に置き換えて映像データに重畳することにより、英語字幕が表示される字幕画像が映像データに重畳されている状態になる。例えば、この手法はDVDにおけるサブピクチャなどを利用することで実現可能である。
【0054】
まず、図4(a)に示す機器制御情報の左半分の18bit(D1〜D18)と右半分の18bit(D19〜D36)に、それぞれ異なる内容の機器制御情報を予め定義しておく。
【0055】
また、言語Aの字幕画像には言語Aの字幕と共に機器制御情報の右半分の18bitをマスクするマスクデータAが含まれていて、言語Bの字幕画像には言語Bの字幕と共に機器制御情報の左半分の18bitをマスクするマスクデータBが含まれている。例えばマスクデータA、Bは、該当bitを白で表現することで“0”を表現する。
【0056】
そして、言語Aの字幕が映像データに重畳されている状態、すなわち、映像データと言語Aの字幕文と左半分の18bitが有効である機器制御情報とが表示されている状態で、字幕Aから字幕Bへの切り替えが要求されると、言語Aの字幕画像から言語Bの字幕画像に置き換わり、映像データと言語Bの字幕文と右半分の18bitが有効である機器制御情報とが表示されている状態になる。
【0057】
つまり、字幕切替処理に伴って、字幕文だけでなく機器制御情報の内容も切り替えることが可能になる。なお、複数の字幕画像の字幕文を同じ内容としておけば、表示される字幕文は同じにしたまま機器制御情報を切り替えることも可能である。
【0058】
なお、以上説明した図4(a)(b)の機器制御情報を映像データに重畳する作業は、パーソナルコンピュータで実行可能なOS(Operating System)上で動作するアプリケーションソフトウェアによって実行可能である。
【0059】
すなわち、図4に示した機器制御情報の構造によって、映像データに同期して任意のパターンで複数の外部機器を並列して制御することが可能となる。
次に、映像データに同期した機器制御情報の一実施形態を、図5を用いて説明する。
図5は、映像データに同期した任意パターンの機器制御情報を映像データのアドレス情報と共に示す図である。
図5に示すようにステージ情報は、ステージ情報0に対してチャプタA(1)、ステージ情報1に対してチャプタB(2)、ステージ情報2に対してチャプタC(3)と、それぞれ定義されている。
【0060】
またカウンタリセット情報は、それぞれのチャプタの先頭アドレス情報で所定値となるように定義されていて、さらにペダル負荷量情報、風量情報は、任意のアドレス情報(タイミング)の間隔で任意の値で定義されている。
【0061】
例えばチャプタA(1)すなわちステージ情報0では、ペダル負荷量情報は、0の状態で開始して任意のアドレス情報(タイミング)で1となり再び任意のアドレス情報(タイミング)で0と変化するが、風量情報は常に0である。またカウンタリセット情報は、アドレスAaからアドレスAbの間に1となりアドレスAb以降では0となる。
【0062】
そしてチャプタB(2)、チャプタC(3)においても、ペダル負荷量情報、風量情報が、図5に示すように任意のパターンで定義されている。
なおチャプタB(2)のアドレスBcのように、ペダル負荷量情報と風量情報との切り替わるアドレス情報(タイミング)は同期していなくても構わない。
そして、チャプタA(1)の再生においては、まずカウンタリセット情報の値が1であるアドレスAaからの再生が開始して、カウンタリセット情報の値が0に切り替わるアドレスAbを経てチャプタA(1)の最後のアドレス(アドレスBa)に到達する。そしてその後は、アドレスAbにジャンプして再生を再開し、さらにその後はアドレスAbとチャプタA(1)の最後のアドレスとの間を繰り返し再生するものである。
【0063】
また同様にチャプタB(2)では、アドレスBaから再生を開始し、その後はアドレスBbとチャプタB(2)の最後のアドレスとの間を繰り返し再生し、チャプタC(3)では、アドレスCaから再生を開始し、その後はアドレスCbとチャプタC(3)の最後のアドレスとの間を繰り返し再生する。
【0064】
つまり、それぞれのチャプタの再生におけるカウンタリセット情報の値は、再生の初めでは1であるがその後は常に0である。
すなわち、映像データの任意のアドレス情報の区間に対して、風量情報やペダル負荷量情報を任意の値や任意のタイミングで定義することで、扇風機の風量や自転車装置のペダル負荷を非同期で制御することが可能となる。
【0065】
なお、特定のチャプタを繰り返し再生している状態から他のチャプタの再生への移行は、それぞれのチャプタ毎に設けられた距離情報の所定値と、自転車装置134から入力されるペダル回転情報に基づいて行われる。
【0066】
次に図6を用いて、図2で説明した走行距離算出部204および再生制御部205によって実行される、特定チャプタの再生への移行処理の一実施形態を説明する。
図6は、特定チャプタの再生への移行処理のフローチャートである。
まず、開始された映像データの再生の終了を判断する処理(S601)により、再生終了の場合(S601のY)、特定チャプタの再生への移行処理は行われない。再生終了しない場合(S601のN)、走行距離算出部204は制御信号抽出部201から入力されたカウンタリセット情報を判断する(S602)。
【0067】
そして、入力されたカウンタリセット情報が1(リセット)である場合(S602のY)、走行距離算出部204は算出していた距離情報をリセット(ゼロクリア)して(S603)、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に戻る。一方、入力されたカウンタリセット情報が0(非リセット)である場合(S602のN)、走行距離算出部204は自転車装置134からのペダル回転情報の入力を判断する(S604)。
【0068】
さらに、ペダル回転情報が入力された場合(S604のY)、走行距離算出部204は入力されたペダル回転情報を応じた距離をインクリメントして(S605)距離情報を算出し、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に戻る。一方、ペダル回転情報が入力されない場合(S604のN)、走行距離算出部204は制御信号抽出部201から入力されたステージ情報を判断する(S606)。
【0069】
すなわちこれまでのステップでは、走行距離算出部204は、カウンタリセット情報が0の場合、ペダル回転情報により距離情報を算出するかまたはステージ情報を判断し、カウンタリセット情報が1の場合、算出した距離情報をリセットする。
【0070】
そして、入力されたステージ情報が0(チャプタ名A(番号1))である場合(S606のY)、走行距離算出部204は算出した距離情報が、チャプタ名A(番号1)に対する距離情報の所定値50以上であるかを判断(S607)し、50よりも小さい場合(S607のN)、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に戻る。
【0071】
一方、50以上である場合(S607のY)、走行距離算出部204は次のチャプタの再生へ移行する再生制御情報を出力し、さらに再生制御部205が光ディスク再生装置111にチャプタUPを示す制御信号を出力する(S608)。そして、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に戻る。
【0072】
なお入力されるステージ情報が0(チャプタ名A(番号1))でない場合(S606のN)、さらにステージ情報を判断する(S609)。
そして入力されるステージ情報が1(チャプタ名B(番号2))である場合(S609のY)で、且つ、走行距離算出部204は算出した距離情報が、チャプタ名B(番号2)に対する距離情報の所定値80よりも小さい場合(S610のN)は、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に移行する。
【0073】
一方80以上である場合(S610のY)は、走行距離算出部204から出力される再生制御情報に基づいて、再生制御部205が光ディスク再生装置111にチャプタUPを示す制御信号を出力する(S611)。そして、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に戻る。
【0074】
なお入力されるステージ情報が1(チャプタ名B(番号2))でない場合(S609のN)、さらにステージ情報を判断する(S612)。
そして入力されるステージ情報が2(チャプタ名C(番号3))である場合(S612のY)で、且つ、走行距離算出部204は算出した距離情報が、チャプタ名C(番号3)に対する距離情報の所定値30よりも小さい場合(S613のN)は、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に移行する。
【0075】
一方30以上である場合(S613のY)は、走行距離算出部204から出力される再生制御情報に基づいて、再生制御部205が光ディスク再生装置111にチャプタUPを示す制御信号を出力する(S614)。そして、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に戻る。
【0076】
なお入力されるステージ情報が2(チャプタ名C(番号3))でない場合(S612のN)も、映像データの再生の終了を判断する処理(S601)に戻る。
すなわち、走行距離算出部204は、算出した距離情報がチャプタ毎に設けられた所定値以上となったときに、他のチャプタの再生へ移行するように再生制御部205を介して光ディスク再生装置111を制御する。
【0077】
なお、チャプタ毎に設けられた所定値の単位は特に規定はしないが、距離情報と同じ単位である必要があり、距離情報を利用者に提示するのであれば、メートルまたはキロメートル、マイルなど距離や長さを示す単位であることが好ましい。
【0078】
次に、図6で説明した特定チャプタの再生への移行処理が実行されたときの再生状態について、図7を用いて説明する。
図7は、チャプタ名A(番号1)の再生からチャプタ名B(番号2)の再生に移行する処理による再生状態の2つの実施例を時間経過と共に示すタイミングチャートである。
【0079】
図7(a)では、時間Ta〜時間Tcの間は、時間経過に伴ってチャプタA(1)が繰り返し再生され、時間TdからチャプタB(2)が再生される。
時間Taにおいては、カウンタリセット情報が1であるので距離情報はリセットされて0となる。そしてその後は、ペダル回転情報(の立下りエッジ)が任意の時間間隔で入力され、この入力されたペダル回転情報(の立下りエッジ)に応じた距離を累積した距離情報は徐々に数値が増えている。
【0080】
さらに時間Tbにおいては、図5に示すチャプタA(1)の最後のアドレスに到達してアドレスAbからの再生を再開する。しかし、その間およびその後は、カウンタリセット情報は0のままであり、且つペダル回転情報(の立下りエッジ)が任意の時間間隔で入力されるので、距離情報はこれまでと同様に徐々に数値が増え続ける。そして時間Tb以降でも同様に、チャプタA(1)を繰り返し再生して距離情報を算出する処理を継続する。
【0081】
そして時間Tcにおいては、算出された距離情報がチャプタA(1)に対する距離情報の所定値50に到達し、チャプタB(2)へのチャプタジャンプ信号が出力されて、チャプタB(2)の再生へ移行する。チャプタB(2)の再生は、図5に示すアドレスBaからの再生となるのでカウンタリセット情報は1となり、50に到達した距離情報はリセットされて0となる。
【0082】
そして時間Tb以降でも同様に、入力されたペダル回転情報、カウンタリセット情報に応じた処理が行われる。
さらに図7(b)に示すように、入力されたペダル回転情報(の立下りエッジ)の時間間隔が図7(a)と比較して短い状態、すなわち図7(a)と比較してペダルが早く回転している状態でも、時間Teにおけるカウンタリセット情報に対する処理や、時間TfにおけるチャプタA(1)の再生の再開処理などが、図7(a)に示した実施例と同様に行われる。
【0083】
しかしチャプタA(1)の再生の繰り返しが2回目である時間Tgの時点で、算出された距離情報がチャプタA(1)に対する距離情報の所定値50に到達して、チャプタB(2)の再生へ移行する。そしてチャプタB(2)の再生処理が図7(a)に示した実施例と同様に行われる。
【0084】
すなわち、特定チャプタの再生への以降処理が行われる時間は、ペダル回転情報の時間間隔(単位時間あたりのペダルの回転時間)に応じて変化するものである。
なお、入力されたペダル回転情報(の立下りエッジ)の時間間隔に応じて、映像データの再生速度が変化するようにしてもよい。
例えば、ペダル回転情報(の立下りエッジ)の時間間隔を複数の閾値により複数のグループに区分けて、個々のグループ毎に映像データの再生速度を定義しておく。そして、入力されたペダル回転情報(の立下りエッジ)の時間間隔に対応するグループの再生速度となるように、走行距離算出部204が再生制御部205を介して光ディスク再生装置111を制御する形態であってもよい。
【0085】
(変形例1)
これまでは、機器制御情報の中で割当てられたステージ情報に基づいて、対応付けられた特定のチャプタ名(番号)に対する距離情報の所定値を設ける実施形態を説明したが、ステージ情報が機器制御情報に含まれない実施形態であってもよい。
【0086】
そして、ステージ情報が機器制御情報に含まれない実施形態では、特定のチャプタ名(番号)に対応付けられるステージ情報の替わりに、当該チャプタ名(番号)に対する距離情報の所定値である所定距離情報が、機器制御情報の一部として取得される。
【0087】
(変形例2)
またこれまでは、ペダル回転情報と各チャプタ名(番号)に対する距離情報の所定値とに基づいて、次のチャプタ名(番号)にチャプタUPする実施形態を説明したが、現在再生しているチャプタ名(番号)の次に再生するチャプタ名(番号)を示す次チャプタ情報が、機器制御情報に含まれる実施形態であってもよい。
【0088】
そして、機器制御情報に含まれる次チャプタ情報は、チャプタ番号そのものを示す数値情報や、現在のチャプタ番号からの相対的な数値情報(例えば2の補数表示によるチャプタ番号のプラス/マイナスを示す数値情報)、または、チャプタジャンプ先のアドレス情報、時間情報などである。
【0089】
以上説明したように、本第1の実施形態に係るサイクリングシミュレーション装置が備えるコントローラは、汎用的な光ディスク再生装置から入力された映像データに含まれる機器制御情報に応じて外部接続された複数の装置を制御して、さらに外部機器の動作の状態を示す動作情報に基づいて映像データの再生を制御するので、汎用的な映像供給手段から供給された映像に応じた外部機器を制御するための機器制御情報の具体的な提供手法または取得手法を明示的に示すことができる。
【0090】
(第2の実施形態)
次に図8を用いて、本発明の第2の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成を説明する。
図8は、第2の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成の一実施形態を示すブロック図である。
これまで説明した第1の実施形態は、光ディスク再生装置111が、光ディスクODに記録(保存)された機器制御情報が含まれる映像データを、コントローラ100へ出力するものであった。しかし本第2の実施形態は、通信IF装置801が映像データを取得して出力するものである。
【0091】
通信IF装置801は、ネットワークであるインターネットを介して接続されるWebサーバ装置802a、またはネットワークであるLAN、WANを介して接続されるサーバ装置802bから、外部機器を制御するための機器制御情報が含まれる映像データをストリーミングやダウンロードなどにより取得して、コントローラ100へ出力する。
【0092】
なお通信IF装置801とコントローラ100とは、LAN、WANなどのネットワークで接続される。
そしてコントローラ100は、通信IF装置801から入力された映像データから抽出した機器制御情報に基づいて扇風機133と自転車装置134の動作を制御する。またコントローラ100は、抽出した機器制御情報と自転車装置134から取得した動作情報とに基づいて、通信IF装置801に対して特定の映像データの出力を要求する。そして通信IF装置801は、必要に応じてWebサーバ装置802aやサーバ装置802bから、または自身が備える図示しない記憶装置から、要求された映像データを出力する。
【0093】
なお特定の映像データの出力の要求は、ファイル名やhttpアドレスなどを指定することにより行われる。
すなわち本第2の実施形態によれば、汎用的な通信IF装置から供給される映像データを利用して外部機器を制御することができる。
(第3の実施形態)
次に図9を用いて、本発明の第3の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成を説明する。
図9は、第3の実施形態に係る外部機器制御装置であるサイクリングシミュレーション装置の構成の一実施形態を示すブロック図である。
これまで説明した第1の実施形態は、光ディスク再生装置111が、光ディスクODに記録(保存)された機器制御情報が含まれる映像データを、コントローラ100へ出力するものであった。また本第2の実施形態は、通信IF装置801が映像データを取得して出力するものであった。しかし本第3の実施形態は、録画機能を備える放送受信装置901が映像データを取得して出力するものである。
【0094】
放送受信装置901は、放送波によりデータを提供する放送局902から、外部機器を制御するための機器制御情報が含まれる映像データを特定チャンネルの受信および選局により取得して録画し、この録画した映像データをコントローラ100へ出力する。
【0095】
そしてコントローラ100は、放送受信装置901から入力された映像データから抽出した機器制御情報に基づいて扇風機133と自転車装置134の動作を制御する。またコントローラ100は、抽出した機器制御情報と自転車装置134から取得した動作情報とに基づいて、放送受信装置901に対して特定の映像データの出力を要求する。そして放送受信装置901は、自身が録画した映像データの中から要求された特定の映像データを出力する。
【0096】
なお特定の映像データの出力の要求は、時間情報やチャプタ番号などを指定することにより行われる。
すなわち本第3の実施形態によれば、汎用的な録画機能を備える放送受信装置から供給される映像データを利用して外部機器を制御することができる。
以上説明したように、第2、第3の実施形態に係るサイクリングシミュレーション装置が備えるコントローラは、入力された映像データに含まれる機器制御情報に応じて外部接続された複数の装置を制御して、さらに外部機器の動作の状態を示す動作情報に基づいて映像データの再生を制御するので、汎用的な映像供給手段から供給された映像に応じた外部機器を制御するための機器制御情報の具体的な提供手法または取得手法を明示的に示すことができる。
【0097】
また本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【符号の説明】
【0098】
10…サイクリングシミュレーション装置、100…コントローラ、111…光ディスク再生装置、OD…光ディスク、131…映像表示装置、132…音声出力装置、133…扇風機、134…自転車装置、201…制御信号抽出部、202…扇風機風量制御部、203…ペダル負荷制御部、204…走行距離算出部、205…再生制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像供給装置から外部機器の動作を制御する機器制御情報を含む映像データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段が取得した前記映像データから前記機器制御情報を抽出して、この抽出した前記機器制御情報に基づき前記外部機器の動作を制御する機器制御手段と、
前記外部機器から出力された前記外部機器の動作の状態を示す動作情報を取得する動作情報取得手段と、
前記動作情報取得手段が取得した前記動作情報に応じて前記映像データの供給状態の切り替えを前記映像供給装置に対して要求する要求手段と、
を具備することを特徴とする外部機器制御装置。
【請求項2】
前記機器制御情報は、前記映像データの表示用データ領域の上端、下端、右端、および又は左端からなる端辺部分に重畳されることを特徴とする請求項1記載の外部機器制御装置。
【請求項3】
前記データ取得手段は、光ディスク再生装置によって光ディスクから読み出されて供給された前記映像データを取得し、
前記要求手段は、前記光ディスク再生装置に対して前記映像データの再生シーンまたは再生速度の切り替えを要求することを特徴とする請求項2記載の外部機器制御装置。
【請求項4】
前記機器制御手段は、前記映像データに含まれる風量を設定する前記機器制御情報を抽出して、この抽出した前記機器制御情報に基づき扇風機の風量を制御することを特徴とする請求項1記載の外部機器制御装置。
【請求項5】
前記機器制御手段は、前記映像データに含まれるペダル負荷量を設定する前記機器制御情報を抽出して、この抽出した前記機器制御情報に基づき擬似自転車装置または自転車のペダル負荷量を制御し、
前記動作情報取得手段は、前記機器制御手段に制御される前記擬似自転車装置または自転車のペダル回転または車輪回転を示す動作情報を取得し、
前記要求手段は、前記動作情報取得手段が取得した前記ペダル回転または車輪回転を示す動作情報から算出される擬似的な走行距離を示す距離情報に応じて、前記映像データの供給状態の切り替えを要求することを特徴とする請求項1記載の外部機器制御装置。
【請求項6】
前記データ取得手段は、光ディスク再生装置によって光ディスクから読み出されて出力され、且つ前記光ディスク再生装置が受けた字幕情報の切替えの要求に応じて、前記字幕情報と共に前記機器制御情報の一部をマスクするマスク情報を含む新たなサブピクチャデータが前記表示用データ領域に重畳された前記映像データを取得し、
前記機器制御手段は、前記データ取得手段が取得した前記映像データから、前記新たに重畳されたサブピクチャデータよって前記表示用データ領域に重畳された新たな機器制御情報を抽出して、この抽出した前記機器制御情報に基づき前記外部機器の動作を制御することを特徴とする請求項2記載の外部機器制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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