説明

多人数同時参加型の遊技機及びその遊技機によるゲームのプレイ方法

【課題】スタンドアロン方式である従来のゲーム装置の高いエンターテインメント性を多人数同時参加型のゲームに適用し、新しいエンターテインメント性を付与する。
【解決手段】遊技機1は、カードゲームを個別に展開するステーション4と、ステーション4でプレイするプレーヤから視認可能なディスプレイ20と、システム全体で展開されるゲーム進行等を統括する制御装置13とから構成される。そして、各ステーション4において、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出する。また、各ステーションにおけるカードゲームの最終段階を共通ゲームとしてディスプレイで実行し、共通ゲームで抽出されたカードを各ステーションで抽出されたカードに加え、その結果成立したハンドのランク(階級)の強弱によってプレーヤの勝敗を決定し、ハンドランクに応じたペイアウトを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイン、紙幣等の遊技媒体を用いて多人数が参加して遊技を行うゲーム装置を有する遊技機及びこの遊技機によるゲームのプレイ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスロットマシンは、特許文献1に開示されているように、いわゆるスタンドアロンタイプのゲーム装置が一般的であった。また、複数のスロットマシンを、中央制御装置を介して互いに接続し、接続された複数のスロットマシンで行われるゲームにおける順位に関連して各スロットマシンへの賞の大きさを変更させるようにしたゲーム装置が特許文献2に開示されている。
【0003】
一方、トランプ等を用いたカードゲーム、ルーレットゲーム等は、プレーヤ(人間)がゲーム装置に対峙してプレイするスロットマシンとは異なり、多人数が参加して同時にプレイすることができる。このような形態をマスゲームという。
【特許文献1】米国特許6981635号
【特許文献2】米国特許7040984号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献2に示されるスロットマシンは、中央制御装置に接続されているものの、実質的なゲームは、他のスロットマシンから独立したスタンドアロン形式でスロットマシン毎に実行されており、ゲームの内容そのものを共有しているわけではなかった。
【0005】
本発明は、スタンドアロン方式である従来のゲーム装置の高いエンターテインメント性を多人数同時参加型のゲームに適用し、新しいエンターテインメント性を備えた多人数同時参加型の遊技機及びこの遊技機によるゲームのプレイ方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願第1の発明は、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、抽出したカードに応じたペイアウトを行うゲームを実行する複数のゲーム装置と、前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数の属性を有するカードから所定枚数のカードを抽出する制御装置と、前記ゲーム装置で前記ゲームを行うプレーヤから視認可能であり、前記制御装置で抽出された前記カードを表示するディスプレイとを備え、前記ゲーム装置は、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、抽出した前記カードと前記制御装置において抽出されたカードとから成立するコンビネーションを判定し、前記コンビネーションに応じたペイアウトを行う。
【0007】
本願第1の発明では、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードがゲーム装置毎に抽出され、制御装置においてゲーム装置の各々で使用されるカードを含む複数の属性を有するカードから少なくとも1つのカードが抽出され、この抽出されたカードがディスプレイに表示される。そして、各ゲーム装置では、抽出されたカードと制御装置によって抽出されたカードとから成立するコンビネーションに応じたペイアウトが行われる。
【0008】
従って、本願第1の発明によれば、各ゲーム装置で抽出されたカードと制御装置で抽出されたカードとから成立するコンビネーションに応じたペイアウトが行われるようにしたことにより、多人数同時参加型のカードゲームにスタンドアロン方式である従来のゲーム装置の高いエンターテインメント性を適用することができる。また、新しいエンターテインメント性を備えた多人数同時参加型の遊技機を提供することができる。
【0009】
本願第2の発明は、異なる属性を有する複数のカードからハンドとしてのカードを抽出し、抽出したハンドのランクに応じたペイアウトを行うゲームを実行する複数のゲーム装置と、前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数の属性を有するカードから所定枚数のカードを抽出する制御装置と、前記ゲーム装置で前記ゲームを行うプレーヤから視認可能であり、前記制御装置で抽出された前記カードを表示するディスプレイとを備え、前記ゲーム装置は、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、抽出した前記カードに前記制御装置によって抽出されたカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションを判定し、前記コンビネーションのランクに応じたペイアウトを行う。
【0010】
本願第2の発明では、ゲーム装置毎に異なる属性を有する複数のカードからハンドとしてのカードが抽出され、制御装置においてゲーム装置の各々で使用されるカードを含む複数の属性を有するカードから少なくとも1つのカードが抽出され、この抽出されたカードがディスプレイに表示される。そして、各ゲーム装置では、抽出されたカードに制御装置によって抽出されたカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションのランクに応じたペイアウトが行われる。
【0011】
従って、本願第2の発明によれば、各ゲーム装置で抽出されたカードに制御装置で抽出されたカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションのランクに応じたペイアウトが行われるようにしたことにより、多人数同時参加型のゲームにスタンドアロン方式である従来のゲーム装置の高いエンターテインメント性を適用することができる。また、新しいエンターテインメント性を備えた多人数同時参加型の遊技機を提供することができる。
【0012】
本願第3の発明は、異なる属性を有する複数のカードからハンドとしてのカードを抽出し、抽出したハンドのランクに応じたペイアウトを行うゲームを実行する複数のゲーム装置と、前記ゲーム装置の全ておいて前記ハンドを抽出し終わった後、前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数の属性を有するカードから複数のカードを抽出し、抽出した複数のカードから所定枚数カードを選択する制御装置と、前記ゲーム装置で前記ゲームを行うプレーヤから視認可能であり、前記制御装置で抽出された複数の前記カードを表示し、抽出した複数のカードから所定枚数のカードを選択する演出画像を表示するディスプレイとを備え、前記ゲーム装置は、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、抽出した前記カードに前記制御装置によって抽出されたカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションを判定し、前記コンビネーションのランクに応じたペイアウトを行う。
【0013】
本願第3の発明では、ゲーム装置毎に異なる属性を有する複数のカードからハンドとしてのカードが抽出され、制御装置においてゲーム装置の各々で使用されるカードを含む複数の属性を有するカードから複数のカードが抽出され、この抽出された複数のカードから更に1つのカードを選択する演出画像がディスプレイに表示される。そして、各ゲーム装置では、抽出されたカードに制御装置によって抽出されたカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションのランクに応じたペイアウトが行われる。
【0014】
従って、本願第3の発明によれば、各ゲーム装置で抽出されたカードに制御装置で抽出された複数のカードから最終的に選択される1つのカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションのランクに応じたペイアウトが行われるようにしたことにより、多人数同時参加型のゲームにスタンドアロン方式である従来のゲーム装置の高いエンターテインメント性を適用することができる。また、新しいエンターテインメント性を備えた多人数同時参加型の遊技機を提供することができる。
【0015】
本願第4の発明は、異なる属性を有する複数のカードから抽出したカードに応じたペイアウトを行うゲームを個別に実行する複数のゲーム装置と、前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数のカードから所定枚数のカードを抽出する制御装置と、前記制御装置で抽出された前記カードを表示するディスプレイとを備え、これらが互いに接続されてなる遊技機で実行されるゲームのプレイ方法であって、前記ゲーム装置の各々で異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、前記ディスプレイで表示される共通ゲームとして、前記制御装置において前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、前記ゲーム装置毎に自身で抽出した前記カードに前記共通ゲームにおいて抽出されたカードを加えてなるカード群において成立する所定のコンビネーションに応じたペイアウトを行う。
【0016】
本願第4の発明では、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードがゲーム装置毎に抽出され、制御装置においてゲーム装置の各々で使用されるカードを含む複数の属性を有するカードから少なくとも1つのカードが抽出され、この抽出されたカードがディスプレイに表示される。そして、各ゲーム装置では、抽出されたカードと制御装置によって抽出されたカードとから成立するコンビネーションに応じたペイアウトが行われる。
【0017】
従って、本願第4の発明によれば、各ゲーム装置で抽出されたカードと制御装置で抽出されたカードとから成立するコンビネーションに応じたペイアウトが行われるようにしたことにより、多人数同時参加型のカードゲームにスタンドアロン方式である従来のゲーム装置の高いエンターテインメント性を適用することができる。また、新しいエンターテインメント性を備えた多人数同時参加型の遊技機によるゲームのプレイ方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る遊技機及びその遊技機によるゲームのプレイ方法によれば、多人数同時参加型のゲームにスタンドアロン方式である従来のゲーム装置の高いエンターテインメント性を適用することができ、多人数同時参加型のゲームに新しいエンターテインメント性を付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施形態として示す遊技機1は、主にステーション4と呼ばれる個別のカードゲームを展開するゲーム装置、ゲーム装置でプレイするプレーヤから視認可能なディスプレイ20、各ゲーム装置、ディスプレイ20、システム全体で展開されるゲーム進行等を統括する制御装置13より構成されており、カードゲームをプレイ可能なゲームシステムである。本実施形態では、プレーヤが個々にカードゲームをプレイするステーション4の各々において、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードが抽出される。そして、本実施形態では特に、ステーション4で個々に抽出されたカード群(ハンド(手札)という)に、更に遊技機1全体に共通して実行されるゲームにおいて抽出されたカードを加えたハンドにおいて成立したコンビネーションのランクに応じたペイアウトが行われることが特徴である。
【0020】
本発明の実施形態は、ステーション4で実行されたゲームの結果と、遊技機1全体に共通して実行されたゲームの結果に応じてペイアウトを行うという、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態が実現可能であるが、以下では、2つのパターンについて説明する。
【0021】
第1実施形態は、従来、ステーション4において、終始スタンドアロン形式で実行されるカードゲームが、そのカードゲームの最終段階がゲームシステムに接続された複数のステーションに共通するゲームとして実行され、そこで抽出されたカードが個々のステーションで実行されているカードゲームのハンドに加えられ、その結果成立したハンドランク(階級)の強弱によって、プレーヤの勝敗が決定されるというゲームである。
【0022】
また、第2実施形態は、ステーション4において、スタンドアロン形式でカードゲームが実行されて終了した後、ゲームシステムに接続された複数のステーションに共通する共通ゲームが実行され、そこで抽出されたカードと、個々のステーションで実行されているカードゲームのハンドを構成するカードとから所定のコンビネーションが成立した場合、成立したコンビネーションに応じてペイアウトが行われるというゲームである。
【0023】
まず、第1実施形態について説明する。本実施形態では、具体的に、個々のステーション4で展開されるカードゲームは、いわゆるポーカー或いはポーカーに類似するカードゲームであるとする。本実施形態において示すカードゲームで使用するカードは、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの4つのスート((suit):種類)があり、各スートに対してA,2,3,4,5,6,7,8,9,10,J,Q,Kの13種類が用意されている。スート及び数字には、強弱が決められており、スートは、強い順にスペード、ハート、ダイヤ、クラブであり、各スートに対してA,2,3,4,5,6,7,8,9,10,J,Q,Kの13種類が用意されている。
【0024】
ゲーム中は、後述する画像表示装置8に、ゲーム画面61が表示される。プレーヤは、画像表示装置8の前面に設けられているタッチパネル50における所定の表示部を操作することによって、例えば、カードゲームを開始するためのアンティを入力したり、更に手持ちのクレジットを使用してベットをしたりすることができる。プレーヤが所定の手順に従ってカードゲームを開始する操作を行うと、プレーヤには、所定枚数のカードがハンドとして割り当てられる。本実施形態では、最初に割り当てられるカードは4枚である。実際には、ステーション4の画像表示装置8に表示される仮想ディーラがカードを配布する演出画像が表示され、この演出画像に続いて画像表示装置8のハンド表示部62に4枚のカードが表示される。プレーヤは、この4枚のカードをみて、このハンドで勝負する場合にはベット操作を行う。ハンドに満足しない場合には、「フォールド((fold):おりる)する」こともできる。
【0025】
図1には、プレーヤに提示されるゲーム画面の一例が示されている。図1には、上段にディスプレイ20の表示パネル20aにおける演出画像の表示例が、また下段にステーション4と呼ばれるゲーム装置の画像表示部に表示されるゲーム画面の表示例が示されている。図1上段に示されるディスプレイ20の表示パネル20aには、カードの山を表す画像75と、カードの山から抽出されたカード76a(JORKER)、カード76b(ダイヤのK)、カード76c(クラブの10)、カード76d(ダイヤの2)が表示されており、4枚のカード画像のうち、カード76bのみ、強調して表示されている様子が示されている。また、図1下段に示されているゲーム画面60には、プレーヤハンドがプレーヤハンド表示部62に、ディーラハンドがディーラ表示部63に表示されている。また、ゲーム画面61には、ラストカード表示部64が設けられている。ラストカード表示部64には、制御装置13によって抽出され、図1上段に示したディスプレイ20に表示された演出画像で強調表示されたカード76bと同一のカード(図1では「ダイヤのK」)が表示されている。
【0026】
ゲーム画面61は、プレーヤのハンドが表示されるプレーヤハンド表示部62、ディーラのハンド等を表示するディーラ表示部63、共通ゲームで選択されたカードを表示するラストカード表示部64、単位BETボタン65、前回のカードゲームにおけるペイアウト結果を表示するペイアウト結果表示部66、現在のクレジット数を表示するクレジット数表示部67を有している。ディーラ表示部63は、ディーラのハンドのほか仮想ディーラの映像等も表示する。
【0027】
また、ゲーム画面61は、アンティ枚数を表示するアンティ(ante)表示部68、ベット枚数を表示するベット数表示部69、プレーヤによるベット操作が可能な残り時間を表示するベット可能残り時間表示部70、ジャックポット(場合によってJPと略して表す)MINIの枚数を表示するMINI表示部71、JPのMAJORの枚数を表示するMAJOR表示部71、JPのMEGAの枚数を表示するMEGA表示部73を有している。
【0028】
プレーヤハンド表示部62には、ステーション4において最初に抽出されたカード62a(スペードのA)、カード62b(ハートのK)、カード62c(スペードのK)、カード62d(クラブのK)の4枚のカードの画像に加えて、ディスプレイ20に表示される共通ゲームの演出画像において抽出された最後の1枚のカード62e(カード76b(ダイヤのK)に相当)を加えたプレーヤのハンドが表示されている。
【0029】
ディーラ表示部63には、カード63a(ダイヤの9)、カード63b(ハートの9)、カード63c(クラブのQ)、カード63d(ハートのQ)、カード63e(ダイヤの3)の5枚のカードで構成されるディーラのハンドが表示されている。このほかに仮想ディーラの画像等が表示される。
【0030】
ラストカード表示部64には、共通ゲームで選択されたカード76b(ダイヤのK)と同一のカードが表示されている。このラストカード表示部64に表示されたカードは、プレーヤハンドに加えられる(カード62e)。
【0031】
単位BETボタン65は、ディーラとの勝負を決めた、すなわちゲームの開始を決定したプレーヤがゲームに対するベット枚数を決定するボタンである。単位BETボタン65は、1BETボタン65A、5BETボタン65B、10BETボタン65C、100BETボタン65Dの4種類で構成されている。プレーヤは、これら4種類のボタンを押下することにより、指定した枚数をベットすることができる。
【0032】
プレーヤは、1BETボタン65Aの表示位置に触れると、クレジットを1枚単位でベットすることが可能である。1BETボタン65Aに触れる毎に、「1」→「2」→「3」→・・・の順にベット枚数が増加し、ベット数表示部69に表示される。また、プレーヤは、5BETボタン65Bの表示位置に触れると、クレジットを5枚単位でベットすることが可能である。5BETボタン65Bに触れる毎に「5」→「10」→「15」→・・・の順にベット枚数が増加する。また、プレーヤは、10BETボタン65Cの表示位置に触れると、クレジットを10枚単位でベットすることが可能である。10BETボタン65Cに触れる毎に「10」→「20」→「30」→・・・の順にベット枚数が増加する。更に、プレーヤは、100BETボタン65Dの表示位置に触れると、クレジットを100枚単位でベットすることが可能である。100BETボタン65Dに触れる毎に「100」→「200」→「300」→・・・の順にベット枚数が増加する。
【0033】
ペイアウト結果表示部66は、前回のゲームにおいてプレーヤがベットしたクレジット数、及びペイアウト(払出し)のクレジット数が表示される。ここで、ペイアウトクレジット数からベットしたクレジット数を引いた数が、前回のゲームでプレーヤが新たに獲得したクレジット数ということになる。
【0034】
クレジット数表示部67は、現在のプレーヤが所有するクレジット数が表示される。このクレジット数は、ベットが行われた際には、そのベット数に応じて減少する。例えば、1ベットに対してクレジットが1減少する。また、ゲームにおいてプレーヤがディーラに勝利して、ハンドランクに応じたペイアウトが行われた場合には、ペイアウトされた分だけクレジット数が増加する。なお、プレーヤが所有するクレジット数が0となった場合には、遊技終了となる。
【0035】
アンティ枚数を表示するアンティ(ante)表示部68には、アンティ枚数が表示される。アンティは、ゲームへの参加費に相当するものであり、最低枚数が予め決定されている。プレーヤは、画面上に表示される指示に従って、所定数のアンティを投入すると、ゲームを開始することができる。
【0036】
ベット数表示部69は、プレーヤが単位BETボタン65に触れることによって指定したベット数を表示する。ベット数は、例えば、アンティの倍、というように、該ステーション4で実行されるカードゲームのルールに応じて下限数が予め決定されている。
【0037】
ベット可能残り時間表示部70は、プレーヤがベットすることが可能な残り時間を表示するものであり、ベット操作の受付開始時には、例えば、「20」が表示され、1秒毎に数字が1ずつ減少し、数字が「0」となったときにベット操作の受付を終了する。各ステーション4において数字が「0」となったときに、ディスプレイ20において共通ゲームが実行される。
【0038】
MINI表示部71には、「MINI」のJPの現在までに蓄積されたクレジット数が表示されている。「MINI」は、全てのステーション4においてJPのために投入されたコインの、例えば、60%が累積して加算されるJPである。MAJOR表示部72には、「MAJOR」のJPの現在までに蓄積されたクレジット数が表示されている。「MAJOR」は、全てのステーション4においてJPのために投入されたコインの、例えば、25%が累積して加算されるJPである。MEGA表示部73には、「MEGA」のJPの現在までに蓄積されたクレジット数が表示されている。「MEGA」は、全てのステーション4においてJPのために投入されたコインの、例えば、15%が累積して加算されるJPである。従って、MINI表示部71、MAJOR表示部72、及びMEGA表示部73に表示される数値は、全てのステーション4で共通の数値になっている。
【0039】
カードゲームにおいて、何れかのステーション4において、プレーヤハンドにおいて決められたコンビネーションが成立した場合には、各表示部71〜73に表示されたJPのうち、提供が決定したJPに対応するクレジット数が払い出され、払い出された後のJPの表示部には、各JPの初期値が表示される。本実施形態では、一例として、「MINI」は200クレジット、「MAJOR」は5000クレジット、「MEGA」は50000クレジットとする。
【0040】
上記のように構成されたゲーム画面61でプレーヤがベットする際には、まず、ゲーム開始時に表示される指示に従ってアンティを投入する。アンティが投入されると、仮想ディーラから配布されたカードをみて、ディーラと勝負するか否かを、画面に表示される選択領域に触れて選択する。その後、1BETボタン65A、5BETボタン65B、10BETボタン65C、100BETボタン65D等の単位BETボタン65の各単位ボタンに触れると、指定された単位数分のチップをベットすることができる。例えば、プレーヤは、10BETボタン65Cに4回、5BETボタン65Bに1回、1BETボタン65Aに3回触れれば、合計48枚のチップをベットすることができる。
【0041】
プレーヤにより、上述したゲーム画面61からベット操作が行われると、引き続いて、ステーション4で実行されたカードゲームの最終段階がディスプレイ20の表示パネル20aにおいて共通ゲームとして実行される。この共通ゲームにおいて選択されたカード76bが各ステーション4に反映されて、図1下段のゲーム画面61に示すように、プレーヤハンド表示部62に表示される各ステーション4で実行されたカードゲームのハンドに加えられる。図1では、カード76bは、カード62eに対応する。各ステーション4では、共通ゲームで抽出されたカードを含めたハンドランク(階級)の強弱によって、プレーヤの勝敗が決定される。図1を用いて説明したゲームでは、プレーヤハンドにおいて、ディーラハンドよりも上のランクのコンビネーションが成立しているのでプレーヤの勝ちとなり、後述するハンドランクテーブルに基づいて、ゲームで成立したコンビネーションに応じたペイアウトが行われる。
【0042】
以上説明したように、本発明の第1実施形態として示すゲームシステムでは、ステーション4の各々で実行されたゲームにおいて抽出されたカードと、各ステーション4に接続された制御装置13で実行された共通ゲームにおいて抽出されたカードとからなるハンドにおいて成立するカードのコンビネーションにより、プレーヤの勝敗が決まり、またこのハンドランクに応じたペイアウトが行われるようにしたことにより、多人数同時参加型のゲームにスタンドアロン方式のゲーム装置の高いエンターテインメント性を融合し、新しいエンターテインメント性を付与することができる。
【0043】
なお、第1実施形態及び後述する第2実施形態では、カードゲームを、いわゆるポーカーに基づいて説明しているが、プレーヤハンドの強弱、すなわち払出を伴うカードの組合せにより、ディーラとの勝負を決し勝った場合に相当の配当(ペイアウト)を受けることができるというゲーム趣旨に則っていればよく、ポーカーに類似するカードゲームであってもよい。また、いわゆるポーカーとしては、ドローポーカー、スタットポーカー、パイガオポーカー等、ポーカーゲームの種類は限定しない。本実施形態では、ビデオポーカー装置への応用に適したルールを有する、いわゆるカリビアンスタットに準じて、以下、本実施形態のカードゲームについて説明する。
【0044】
以下、本発明の第1実施形態として示すゲームシステムについて、図面を用いて詳細に説明する。
【0045】
本実施形態に係る遊技機1の概略構成について図2に基づき説明する。図2は、本実施形態に係る遊技機1の外観構成を示す斜視図である。図2に示されるように、遊技機1は、主にステーション4、ディスプレイ20、全体を統括する制御装置13より構成されている。本実施形態では、ステーション4は、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、抽出したカードのランクに応じたペイアウトを行うカードゲームをプレイすることのできるゲーム装置である。図2に示すように、遊技機1には、大型のディスプレイ20が設けられている。このディスプレイ20は、4面に表示パネル20aを備えており、詳細を後述するが、ステーション4において実行されたカードゲームにおけるハンドを構成する最後の1枚のカードを選択する演出画像を表示する。制御装置13は、主として、ディスプレイ20で表示されるカード選択処理を行うものであり、ゲームシステム全体を統括するサーバとしても機能している。
【0046】
続いて、遊技機1の構成について説明する。図3には、本実施形態に係るゲームシステムの概略構成が示されている。図3に示すように、遊技機1は、本体部分となる筐体2と、筐体2の上面の略中央部に設けられたディスプレイ20と、ディスプレイ20の周囲にディスプレイ20を取り囲むようにして設置された複数個(本実施形態では12個)のステーション4と、筐体2の上方に設けられた電光表示部5とを備えている。各ステーション4とディスプレイ20は、制御装置13と互いに接続されている。ステーション4は、本実施形態では、ネットワーク30を介して接続されてなる遊技機1全体で、ゲームの一部を共有しているが、各々がスタンドアロンでカードゲームを行うことができるようになっていてもよい。また、遊技機1が、同様の構成を有する別のゲームシステムと無線又は有線ネットワークを介して接続されていてもよい。
【0047】
ステーション4は、少なくとも、貨幣や遊技に使用するチップやメダル等の遊技媒体の通貨価値を投入するメダル投入口6と、プレーヤにより所定の指示が入力される複数のコントロールボタン等から構成されるコントロール部7と、ゲームに係る画像を表示させる画像表示装置8とを有し、プレーヤのベット操作を受け付ける。プレーヤは、画像表示装置8に表示される画像をみながら、タッチパネルやコントロール部7等を操作することにより、展開されるゲームを進行させることができる。また、各ステーション4が設置された筐体2の側面には、メダル払出口9がそれぞれ設けられている。更に、各ステーション4の画像表示装置8の右上には音楽、効果音等を流すスピーカ10が設けられている。
【0048】
各ステーション4の画像表示装置8上部には、WINランプ11がそれぞれ設けられている。カードゲームにおいて、プレーヤのハンドランクに応じてペイアウトが決定した場合に、ペイアウトが行われるステーション4のWINランプ11を点灯させる。また、ハンドランクに応じて、ジャックポット(以下、JPという)を獲得したステーション4のWINランプ11についても同様にして点灯させる。なお、このWINランプ11は、設置された全てのステーション4(本実施形態では12台)から視認可能な位置に設けられており、同一の遊技機1で遊技中の他のプレーヤは、その点灯を常に確認することが可能である。
【0049】
メダル投入口6の内部にはメダルセンサ(図示せず)が設けられており、メダル投入口6より投入されたメダル等の通貨価値の識別を行うとともに、投入されたメダルをカウントする。また、メダル払出口9の内部にはホッパー(図示せず)が設けられており、所定枚数のメダルをメダル払出口9から払い出す。
【0050】
筐体2の角に位置するコーナー部12の内部には、遊技機1によるゲーム進行等を統括するサーバとしての制御装置13が配置されている。制御装置13は、プレーヤによって操作されることのないように、通常はコーナー部12の内部に収納されているが、キースイッチを使用してコーナー部12に設けられたコーナー扉14を開放することによって操作が可能となる。そして、制御装置13を操作することによって、遊技機1の各種設定を行うことが可能である。
【0051】
電光表示部5には、JPの額を表示するJP額表示部15が設けられている。本実施形態に係る遊技機1では、後述するように「MEGA」、「MAJOR」、「MINI」の3種類のJPが設けられている。「MEGA」のJPでは、全12箇所のステーション4においてゲームで投入されたJPコインのうち、15%のクレジットを累積して記憶する。「MAJOR」のJPでは、投入されたJPコインのうち、25%のクレジットを累積して記憶する。「MINI」のJPでは、投入されたJPコインのうち、60%のクレジットを累積して記憶する。そして、何れかのステーション4において、ハンドランクに応じてJPが決定された場合に、該当するJPに累積された累積額に相当するクレジットが所定のステーション4に対して払い出される。JP額表示部15には3種類のJPのうち、「MEGA」のJPの累積額を表示する。なお、JP額表示部15は、電光表示部5の頂上部に設けられており、ステーション4で遊技する全てのプレーヤからその表示内容が視認可能となっている。
【0052】
制御装置13は、ステーション4の全ておいてハンドを抽出し終わった後、その旨を示す信号を受信して、続いて、ステーション4の各々で使用されるカードを含む複数の属性を有するカードから複数のカードを抽出する。複数のカードからハンドを構成する最後の1枚のカードを選択してもよいし、複数のカードを抽出し、抽出した複数のカードから最終的に1枚のカードを選択する演出としてもよい。
【0053】
ディスプレイ20は、ステーション4でゲームを行うプレーヤから視認可能な位置に設置されており、制御装置13による一連のカードの抽出処理が演出画像とともに表示されるようになっている。
【0054】
次に、図4を用いて本発明の実施形態として示す遊技機1の内部構成について説明する。図4に示すように、遊技機1は、制御装置13と制御装置13に接続された複数(本実施形態では12台)のステーション4とから構成されている。制御装置13には、電光表示部5が接続されている。なお、ステーション4の内部構成に関しては後に詳細に説明する。
【0055】
制御装置13は、全体の制御を行うCPU81、ROM82、RAM83、タイマ84、液晶駆動回路85を介して接続された液晶ディスプレイ32、及び、キーボード33を備え、制御装置13は、ステーション4の各々で使用されるカードを含む複数の属性を有するカードから少なくとも1つのカードを抽出する処理を行う。ここで選択されるカードは、ステーション4の各々で実行されるカードゲームにおけるプレーヤのハンドの最後の1枚を決定する処理である。
【0056】
CPU81は、各ステーション4から供給される入力信号、ROM82、及びRAM83に記憶されたデータ、プログラム等に基づいて、各種の処理を行い、その結果に基づいて、ステーション4に命令信号を送信することにより、各ステーション4を主導的に制御する。特に、ステーション4の各々から信号を受信して、ディスプレイ20において演出画像を表示するための一連の処理を実行する。
【0057】
また、CPU81は、後述するROM82に記憶された、ステーション4の各々で使用されるカードを含む複数の属性を有するカードに関するデータから、少なくとも1つのカードを抽出する処理を行う。具体的には、CPU81は、プレーヤにより各ステーション4で実行されるカードゲームにおけるプレーヤ及びディーラのハンドを監視し、最後の1枚のカードを選択する際、カードが不自然に重複しないようにしている。通常、ポーカーであれば、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの4つのスートがあるが、CPU81では、カードが不自然に重複しないようにカードを選択している。但し、意図的に、最終的に抽出されるカードを重複させて特殊性を演出してもよい。具体的には、何れかのステーション4において、プレーヤとディーラのハンドに、例えば、キング(K)が4枚出現している場合には、通常では、このステーション4においてキングのカードが出現することは有り得ないが、本実施形態では、ディスプレイ20において、最後の1枚のカードを選択する演出画像において、キングのカードが出現してもよい。
【0058】
このように、CPU81は、ステーション4の各々で実行されるカードゲームのハンドを構成する最後の1枚のカードを抽出する処理を実行する。これにより、ステーション4が単にスタンドアロンによりゲームを進行するのでなく、制御装置13及びディスプレイ20を介して、ゲームの一部を全体で共有することができる。
【0059】
ROM82は、例えば、半導体メモリ等により構成され、遊技機1の基本的な機能を実現させるためのプログラムが格納されている。また、メンテナンス時期の報知及び報知する報知条件の設定、管理を実行するプログラム、各ステーション4を主導的に制御するためのプログラム等が記憶されている。
【0060】
RAM83は、各ステーション4においてベットされたチップの額、現在までに累積された「MINI」、「MAJOR」、「MEGA」の各種ジャックポット(JP)の額、CPU81により実行された処理の結果に関するデータ等を一時的に記憶する。
【0061】
図5に、本実施形態に係るルーレットゲーム機のRAMの記憶領域を示す。図5に示すように、RAM83には、「MINI」のJPとして累積加算されたクレジット数が記憶される「MINI」のJP累積記憶エリア83A、「MAJOR」のJPとして累積加算されたクレジット数が記憶される「MAJOR」のJP累積記憶エリア83B、及び「MEGA」のJPとして累積加算されたクレジット数が記憶される「MEGA」のJP累積記憶エリア83Cが設けられている。また、RAM83には、各ステーション4におけるディーラ及びプレーヤのハンドを構成するカード及びそのスートの情報(カード情報という)が一時的に記憶されるカード情報記憶エリア83Dが設けられている。
【0062】
また、CPU81には、期間計測を行うタイマ84が接続されている。タイマ84の計測期間情報は、CPU81に送信される。CPU81は、タイマ84の期間情報に基づいて後述のように、最後のカードを選択する演出処理等の制御を行う。
【0063】
更に、CPU81には、電光表示部5(図4参照)が接続されている。そして、CPU81は、LED等の発光を制御することにより電飾による演出を行う。また、CPU81は、電光表示部5に対して所定の文字等の表示を行う。更に、CPU81は、電光表示部5の、特に、JP額表示部15に、現在までに累積されているJP(本実施形態では、「MEGA」のJP)の額を表示させる。
【0064】
続いて、図6に、本発明の実施形態として示す遊技機1を構成するステーション4の内部構成を示す。本実施形態では、12台設けられたステーション4は、基本的に同一構成が適用可能であるため、以下では1台のステーション4を例にして説明する。
【0065】
ステーション4は、主に、カードゲームに関する表示を行う画像表示装置8と、制御装置13のCPU81と制御信号等を送受する送受信インターフェイス(図示せず)と、ステーション4で実行されるカードゲームにて使用されるカードを含む複数の属性を有するカードの画像データ、コンビネーションとペイアウト数とが対応付けされたペイアウトテーブル等が記憶されたメモリを備え、通信インターフェイスにおいて制御信号を受信したことを契機としてメモリに格納された画像データを抽出し、抽出した画像データを液晶ディスプレイに表示し、メモリに格納されたペイアウトテーブルを参照して、ステーション4自身が抽出したカードと制御装置13によって抽出されたカードとにより成立するコンビネーションに応じたペイアウトを行うための処理を行っている。
【0066】
ステーション4は、図6に示すように、ステーション制御用CPU91とROM92とRAM93とから構成されるステーション制御部90を備えている。ROM92は、例えば、半導体メモリ等により構成され、ステーション4の基本的な機能を実現させるためのプログラム、その他ステーション4の制御上必要な各種のプログラム、データテーブル等が格納されている。格納されるデータの一例として、ステーション4で実行されるカードゲームで使用される複数の属性を有するカードの画像データが格納されている。また、ステーション4のROM92には、ステーション4で実行されるカードゲームでハンドにおいて成立したカードのコンビネーションに対する配当倍率(チップ1枚あたりの当選に対するクレジットの払出数)がテーブルとして記憶されている。ステーション4で実行されるカードゲームにおいて、ハンドで成立したカードの組合せ(コンビネーション)の強弱をハンドランクという。すなわち、ROM92は、ペイアウト用メモリとして機能している。
【0067】
ROM92に格納されるハンドランクテーブルの一例を図7に示す。図7には、ハンドに応じた、賭け金1に対する配当比率を示す。図7に示すように、本実施形態ではペイアウト対象のハンドとして、ポーカーゲームに準じて、ロイヤルストレートフラッシュ(100倍)、ストレートフラッシュ(50倍)、4カード(20倍)、フルハウス(7倍)、フラッシュ(5倍)、ストレート(4倍)、3カード(3倍)、2ペア(2倍)、1ペア(1倍)、ノーペア(1倍)が用意されている。そして、より上位にある配当比率の高いハンドがランクが上であるという。すなわち、上位ほどハンドランクが高く、「強い」ハンドである。なお、ここでの配当倍率は一例であって、ハンドランクに応じた配当倍率は図7に示すものに限定されない。また、ペイアウト対象となるハンドの数及びその名称も一例であって、これに限定されない。
【0068】
RAM93は、ステーション制御用CPU91の作業領域として使用される。RAM93は、ステーション制御用CPU91で演算された各種データ、プレーヤの現在所有するクレジット数、遊技機1全体に貯留されたクレジット数、プレーヤによるベット状況等を一時的に記憶しておくメモリである。
【0069】
ステーション制御用CPU91は、ROM92に記憶された、異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出する。そして、抽出したカードに応じたペイアウトを行うというゲームを制御している。そして、ステーション制御用CPU91は、ROM92に格納されたペイアウトテーブル(図7参照)を参照して、自身により抽出したカードに制御装置13によって抽出されたカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションに応じたペイアウトを行う。
【0070】
また、ステーション制御用CPU91には、コントロール部7(図3参照)に設けられたBET確定ボタン47、払い戻しボタン48、ヘルプボタン49がそれぞれ接続されている。
【0071】
BET確定ボタン47は、画像表示装置8によるベット操作の後にベットを確定する際に押下されるボタンである。払い戻しボタン48は、通常、ゲーム終了時に押下されるボタンであり、払い戻しボタン48が押下されると、ゲーム等によって獲得した現在プレーヤが所有するクレジットに応じたメダル(通常は1クレジットに対してメダル1枚)がメダル払出口9から払い戻される。ヘルプボタン49は、ゲームの操作方法等が不明な場合に押下されるボタンであり、ヘルプボタン49が押下されると、その直後に画像表示装置8上に各種の操作情報を示したヘルプ画面が表示される。
【0072】
ステーション制御用CPU91は、各ボタンの押下等により出力される操作信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。具体的には、プレーヤの操作が入力されたことを受けてコントロール部7から供給される入力信号と、ROM92及びRAM93に記憶されたデータ、プログラム等に基づいて各種の処理を実行し、その結果をCPU81に送信する。
【0073】
また、ステーション制御用CPU91は、CPU81からの命令信号を受信し、ステーション4を構成する周辺機器を制御し、ステーション4における上述したカードゲームの進行を制御する。また、ステーション制御用CPU91は、プレーヤの操作が入力されたことを受けてコントロール部7から供給される入力信号と、ROM92及びRAM93に記憶されたデータ、プログラム等に基づいて、種の処理を実行する。そして、その結果に基づいて、ステーション4を構成する周辺機器を制御し、ゲームを進行している。
【0074】
ステーション制御用CPU91には、ホッパー94が接続されている。ホッパー94は、ステーション制御用CPU91からの命令信号により、所定枚数のメダルをメダル払出口9(図3参照)から払い出す。更に、ステーション制御用CPU91には、液晶駆動回路95を介して画像表示装置8が接続されている。画像表示装置8は、ステーション制御用CPU91に制御されて、上述した一連のゲームに関する情報をプレーヤに提示する。
【0075】
液晶駆動回路95は、プログラムROM、画像ROM、画像制御CPU、ワークRAM、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)及びビデオRAMを備えている。プログラムROMには、画像表示装置8での表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。画像ROMには、例えば、画像表示装置8で表示される画像を形成するためのドットデータが格納されている。画像制御CPUは、ステーション制御用CPU91で設定されたパラメータに基づき、プログラムROM内に予め記憶された画像制御プログラムに従って、画像ROM内に予め記憶されたドットデータのなかから画像表示装置8に表示する画像の決定を行う。ワークRAMは、画像制御プログラムを画像制御CPUで実行するときの一時記憶装置である。VDPは、画像制御CPUで決定された表示内容に応じた画像を形成し、画像表示装置8に出力している。なお、ビデオRAMは、VDPで画像を形成するための一時記憶装置である。
【0076】
また、画像表示装置8の前面には、上述したようにタッチパネル50が取り付けられている。タッチパネル50の操作情報は、ステーション制御用CPU91に対して送信される。プレーヤは、タッチパネル50に表示されるゲーム画面61(図1参照)を用いてベット操作を行うことができる。具体的に、プレーヤは、ゲーム開始の操作、ゲーム放棄か続行かの選択、単位BETボタン66をタッチすることによるBETクレジット数の決定等の操作を行うことができる。操作に対する情報は、ステーション制御用CPU91に送信される。そして、その情報に基づいてRAM93に現在のプレーヤがゲーム画面61においてベットしたチップ枚数が随時記憶される。更に、プレーヤ及びディーラのハンドを構成するカードの情報、ベットに関する情報は、制御装置13のCPU81に対して送信される。そして、制御装置13のRAM83のカード情報記憶エリア83Dに記憶される。
【0077】
更に、音出力回路96及びスピーカ10がステーション制御用CPU91に接続されており、スピーカ10は、音出力回路96からの出力信号に基づき各種演出を行う際に各種の効果音を発生する。
【0078】
また、ステーション制御用CPU91には、メダルセンサ97が接続されている。メダルセンサ97は、メダル投入口6(図3参照)から投入されたメダルを検出するとともに、投入されたメダルを演算し、その結果をステーション制御用CPU91に対して送信する。ステーション制御用CPU91は、送信された信号に基づいてRAM93に記憶された、プレーヤが所有するクレジット数を増加させる。
【0079】
また、ステーション制御用CPU91にはWINランプ11が接続されている。ステーション制御用CPU91は、ゲーム画面61でベットしたチップが当選した場合やJPに当選した場合に、WINランプ11を所定の色で点灯させる。
【0080】
上述した構成を備えることにより、ステーション4は、画像表示装置8に仮想ディーラが登場し、所定枚数のカードを抽出してプレーヤに配布し、ディーラのカードとランクを争うというカードゲームを実行することができる。
【0081】
続いて、本発明の第1実施形態として示す遊技機1を構成する制御装置13のCPU81が実行する遊技処理、及びステーション制御用CPU91が実行するステーション4による遊技処理について、図8、図9を用いて説明する。
【0082】
はじめに、遊技機1におけるステーション4による遊技処理について説明する。遊技機1は、複数のステーション4を備えているが、各ステーション4の遊技処理は、以下に説明する処理と同一である。
【0083】
ステップS1において、ステーション制御用CPU91は、プレーヤに、アンティを投入しゲームを開始することを促す画面を画像表示装置8に表示する(後述する図10、画像632参照)。ステップS2において、アンティが投入されたか否か判別する。アンティが投入されなければ(ステップS2:NO)、ステップS1の工程に戻って、アンティが投入されるまで、画像632の表示を継続する。アンティが投入されたことが判別されると(ステップS2:YES)、ステーション制御用CPU91は、ステップS3において、ジャックポット(JP)コイン投入画面を表示し(後述する図11、画像633参照)、ステップS4において、JPコインが投入されたか否か判別する。JPコインが投入されなければ(ステップS4:NO)、ステップS3の工程に戻って、JPコインが投入されるまで、画像633の表示を継続する。また、JPコインが投入されたことが判別されると(ステップS4:YES)、ステーション制御用CPU91は、ステップS5において、制御装置13に対して、ゲーム開始を通知する旨のゲーム開始信号を送信し、制御装置13から送られる制御信号を待機する。
【0084】
ステップS6において、ステーション制御用CPU91は、制御装置13から制御信号を受信すると、ステップS7において、ゲームの開始を待機する信号か否か判別する。待機信号の場合(ステップS7:YES)は、ステップS8において、ゲーム画面61にゲーム開始を待機する旨の画面を表示し、制御装置13からの制御信号を待つ。開始信号の場合(ステップS7:NO)は、ステーション制御用CPU91は、ステップS9において、プレーヤハンドとなるカードを抽出し、ゲーム画面61にディーラがカードを配布する演出画像を表示するとともに、プレーヤのハンドが抽出されたことを示す「YOUR HAND」の文字画像634と、抽出されたカードをプレーヤハンド表示部62に表示する(後述する図12の画像634参照)。また、同時に、ゲーム画面61に、ディーラとの勝負を放棄することを選択する放棄ボタン74Aと、ディーラと勝負することを選択するチャレンジボタン74Bを表示する。
【0085】
ステップS10において、ステーション制御用CPU91は、ゲームが放棄されたか否か判別する。放棄された場合、すなわちプレーヤが放棄ボタン74Aに触れたことが検知された場合には、後述するステップS14に進む。一方、ディーラとの勝負が選択された場合、すなわちプレーヤがチャレンジボタン74Bに触れたことが検知された場合には、「BETして下さい」の文字画像635を表示する(図13参照)。
【0086】
そして、ステーション制御用CPU91は、ステップS11において、プレーヤから上述したベット操作が行われたか否か判別する。本実施形態では、予め決められたベット期間が設けられており、ベットが行われない場合(ステップS11:NO)であって、かつ所定期間が経過したときには(ステップS12:YES)、ステップS13において、ステーション制御用CPU91は、アンティを没収してゲームを終了する。すなわち、本実施形態では、プレーヤがディーラとの勝負を放棄した場合であっても、アンティは返金されない。一方、ステーション制御用CPU91は、ステップS11において、ベット操作が行われたことを判別すると、ステップS14において、「ディーラハンドオープン」の文字画像を表示するとともに、ディーラハンドをオープンする演出画像を表示し、ディーラハンドをディーラハンド表示部63に表示する(図14参照)。また、ステーション制御用CPU91は、ステップS15において、ディーラハンドをオープンしたことを示す旨のハンドオープン信号を制御装置13に送信する。
【0087】
その後、ステーション制御用CPU91は、ステップS16において、制御装置13から共通ゲームにおいて抽出されたラストカードに関する情報を受信すると、続くステップS17において、このラストカードを加えた5枚のカードでなるプレーヤハンドのランクを判定する処理を実行する。また、ステーション制御用CPU91は、ステップS18において、ディーラのハンドランクの強弱を比較する。プレーヤハンドがディーラハンドよりも強い場合(ステップS18:YES)、ステップS19において、ステーション制御用CPU91は、判定結果を制御装置13に送信する。制御装置13では、ステーション4毎の判定結果から、「MINI」、「MAJOR」、「MEGA」の各JPボーナスを得る権利を有するコンビネーションが成立しているか判定され、JPボーナスの判定結果がステーション4に送信される。ステーション制御用CPU91は、ステップS20において、制御装置13からのJPボーナスの判定結果を受信する。ステーション制御用CPU91は、ステップS21において、JPボーナスの判定結果と、ステップS17のハンドランク判定処理の結果に基づいて、ペイアウトを行う。
【0088】
一方、ディーラハンドの方が強い場合(ステップS18:NO)、ステップS22において、ステーション制御用CPU91は、ベットされたクレジット及びアンティを没収してゲームを終了する。
【0089】
次に、遊技機1における制御装置13による遊技処理について説明する。
【0090】
制御装置13のCPU81は、ステップS31において、ステーション4のそれぞれからステップS5の工程で送信されたゲーム開始信号を受信すると、ステップS32において、共通ゲーム中であるか否かを判別する。共通ゲームの実行中であれば(ステップS32:YES)、ステップS33において、ゲーム開始信号の送信元であるステーション4に対して、ゲームの開始を待機する旨の待機信号を送信する。共通ゲームの実行中でなければ(ステップS32:NO)、ステップS34において、ゲーム開始信号の送信元であるステーション4に対して、ゲームの開始を許可する旨の開始信号を送信する。
【0091】
ステーション4では、この開始信号に基づいて、プレーヤに対してハンドを配布する処理が実行される。ステーション4は、配布されたハンドで勝負することがプレーヤにより入力されたことを受けて、ディーラハンドをオープンする。ステップS35において、CPU81は、ハンドオープン信号を受信すると、ステップS36において、共通ゲームを開始する。このとき、CPU81は、ディスプレイ20に演出画像を表示するための制御信号を送信する。そして、CPU81は、ステップS37において、抽出したカードの情報を全ステーション4に対して送信する。
【0092】
カードゲームの開始は、プレーヤのアンティ投入タイミング、ベット操作等により、ステーション4全体で同時ではないが、制御装置13のCPU81は、ステーション4から送られるハンドオープン信号を監視することにより、共通ゲームを開始するタイミングを制御しているので、各ステーション4でプレーヤに配布された4枚のカードがオープンになった後、共通ゲームを開始することができる。そして、各ステーション4に対して共通である最後の1枚のカード(ラストカードという)が選択される。
【0093】
ステーション4では、このラストカード情報を含めた5枚のカードでなるハンドにおいて所定のコンビネーションが成立するか、というランク判定処理が実行され、結果は、制御装置13に送信される。制御装置13では、CPU81は、ステップS38において、判定結果を受信し、ステーション4毎に送られる判定結果から、「MINI」、「MAJOR」、「MEGA」の各JPボーナスを得る権利を有するコンビネーションが成立しているステーション4が存在するか判定し、JPボーナスの権利を得る資格があるステーション4に対して、ステップS40において、その旨を送信する。ステーション4では、JPボーナスの判定結果と、ステップS17のハンドランク判定処理の結果に基づいて、ペイアウト処理が行われる。
【0094】
また、ディスプレイ20は、制御装置13のステップS36のタイミングで送信される制御信号に基づいて、ラストカードを抽出する演出画像を表示する(ステップS51)。
【0095】
次に、上述した図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームの進行について、ステーション4の画像表示装置8に表示されるゲーム画面61及びディスプレイ20の表示パネル20aに表示される共通ゲームの表示例(図10乃至図17)を用いて具体的に説明する。
【0096】
図10に、ステーション4がゲーム開始を待機しているときのゲーム画面61の表示画面例を示す。ゲーム画面61には、ディーラ表示部63に仮想ディーラの画像631が表示されるとともに、「アンティ投入でゲーム開始できます」という文字画像632が表示されている。また、クレジット数表示部67には、512が表示されている。すなわち、ゲーム画面の現時点で、プレーヤの所有するクレジットが512であることを示している。プレーヤがアンティを投入するとゲームが開始される。プレーヤがアンティを投入すると、図11に示すゲーム画面61が表示される。図11に示すゲーム画面61には、ディーラ表示部63に仮想ディーラの画像631が表示されるとともに、「ジャックポットコインを投入して下さい」という文字画像633が表示されている。また、図10に示すゲーム画面61でプレーヤから投入されたアンティのクレジット数がアンティ表示部68に「10」と表示されている。アンティとして10クレジットを支払ったため、クレジット数表示部67には「502」が表示されている。本実施形態では、JPコインは「1クレジット」と決められている。制御装置13は、「MINI」、「MAJOR」、「MEGA」の各JPへの配分比率に基づいてJPを蓄積する。
【0097】
ステーション4がJPコインが投入されたことを検知すると、プレーヤに対してカードが配布される演出画像が表示される。図12に示すゲーム画面61には、ディーラ表示部63に仮想ディーラの画像631と、「あなたのカードです」という文字画像634が表示され、ゲーム画面61のプレーヤハンド表示部62に、ステーション4によって抽出されたカード62a(スペードのA)、カード62b(ハートのK)、カード62c(スペードのK)、カード62d(クラブのK)の4枚のカードの画像が表示されている。また、アンティ表示部68の下に、プレーヤがこのカードでディーラへの勝負を放棄する指示を入力するための放棄ボタン74Aと、ディーラへの勝負に挑戦する指示を入力するためのチャレンジボタン74Bとが表示されている。プレーヤは、このボタンに触れることにより、何れかの選択を行うことができる。
【0098】
プレーヤが放棄ボタン74Aを選択すると、この勝負をおりることになり、10クレジットのアンティが没収され、ゲーム開始前のゲーム画面61に戻る。プレーヤがチャレンジボタン74Bを選択すると、ベットのための画面が表示される。
【0099】
図13に示すゲーム画面61は、プレーヤがベット操作を行うための画面である。図13に示すゲーム画面61には、ディーラ表示部63に仮想ディーラの画像631と、「ベットして下さい」という文字画像635が表示される。このとき、プレーヤは、単位BETボタン65によりベット枚数を決定することができる。図13に示すゲーム画面61では、現時点で20クレジットがベットされ、これに伴い、クレジット数表示部67には、プレーヤのクレジット総数が482になったことが示されている。ベット可能な期間は、予め決められているため、プレーヤがこの所定期間内にベット操作を完了しないと、先述したアンティが没収されて、プレーヤは、自動的にゲームからおりることになる。
【0100】
図14には、ベット操作が終了したときのゲーム画面61の表示例が示されている。ベット操作が完了すると、ディーラハンドがオープンされる。図14に示すゲーム画面61には、ディーラ表示部63に、カード63a(ダイヤの9)、カード63b(ハートの9)、カード63c(クラブのQ)、カード63d(ハートのQ)、カード63e(ダイヤの3)の5枚のカードで構成されるディーラのハンドが表示される。また、「ディーラハンドオープン!中央のディスプレイに注目」という文字画像636が表示される。図14に示す例では、現時点でプレーヤハンドにおいて、「Kのスリーカード」が成立しているが、プレーヤは、最後のカードを選択する共通ゲームの結果を待っている状態である。共通ゲームより抽出されるカードによっては、更に高いハンドランクのコンビネーションが成立する可能性がある。
【0101】
上述のように、ベット操作が完了し、ディーラハンドがオープンになると、引き続きディスプレイ20の表示パネル20aにおいて共通ゲームが開始される。図15乃至図17に、共通ゲームにおける演出画像の表示例を示す。一例として、共通ゲームでは、ディスプレイ20の表示パネル20aにおいて、はじめに4枚のカードが抽出される演出画像が表示される。このとき、カードが1枚ずつ抽出される演出が行われる。図15に示す演出画像の表示例では、ディスプレイ20の表示パネル20aに、カードの山を表す画像75と、カードの山からカード76a(JORKER)、カード76d(ダイヤの2)が抽出されたところが表示されている。共通ゲームが更に進んで、カード76b(ダイヤのK)、カード76c(クラブの10)が抽出される。
【0102】
そして、4枚のカードが抽出され終わると、点滅する枠、色の異なる枠等が現れて、4枚のカードが順番に強調表示される。図16、図17には、カードの山(画像75)から4枚のカードが抽出された後、抽出された4枚のカードが、順次、強調表示されている様子が示されている。図17は、図16から所定期間が経過した後の様子を示したものであり、図16では、カード76a(JORKER)が、また図17では、カード76d(ダイヤの2)が強調表示されている様子が示されている。この強調表示は、例えば、ルーレット状に4枚のカードに対して順次巡回して行われ、次のカードに枠が移行する期間が次第に短くなり、やがて所定のカードで停止する。最終的に、この強調表示が停止したカードが有効なカードして採用される。そして、その後は、例えば、他の3枚を表示パネル20aから消去して、有効になったカードのみを表示パネル20a拡大表示する、といった演出を行ってもよい。なお、このとき、抽出されたカードの配置位置、配置順番、強調表示の順番等は、演出に応じて適宜変更可能であり、本実施形態に限定されない。
【0103】
この共通ゲームでは、最終的に、図1に示す状態で停止したとする。このとき、共通ゲームにおいて抽出されたカード76b(ダイヤのK)が各ステーション4のラストカード表示部64に表示され、ラストカード表示部64に表示されたカードは、プレーヤハンドに加えられる(カード62e)。その結果、図1に例示したステーション4では、「Kの4カード」が成立する。これは、ディーラハンドよりも強いハンドランクであるので、プレーヤがディーラに勝利し、プレーヤは、このハンドランクに応じたペイアウトを受けることができる。本実施形態では、図7のハンドランクテーブルに基づいて、ベットされたクレジットの20倍を受け取ることができる。
【0104】
このように、本発明の第1実施形態として示す遊技機1は、ステーション4毎にポーカーに準じたカードゲームを実行し、このカードゲームの最終段階を共通ゲームとしてディスプレイで実行し、共通ゲームで抽出されたカードを各ステーションで抽出されたカードに加えてプレーヤハンドを構成した結果、成立したハンドのランク(階級)の強弱によってプレーヤの勝敗を決定するようにしたことにより、従来のスタンドアロン形式のカードゲーム装置の高いエンターテインメント性と多人数参加型のマスゲームとを融合した、新しいエンターテインメント性を実現している。
【0105】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、ステーション4において、スタンドアロン形式でカードゲームが実行されて終了した後、ゲームシステムに接続された複数のステーションに共通する共通ゲームが実行され、そこで抽出されたカードと、個々のステーションで実行されているカードゲームのハンドを構成するカードとから所定のコンビネーションが成立した場合、成立したコンビネーションに応じてペイアウトが行われるというゲームである。第2実施形態のゲームを実現するゲームシステムは、第1実施形態として示した遊技機1、ステーション4、制御装置13、ディスプレイ20を適用することができる。第2実施形態の特徴であるゲームは、遊技機1を構成する制御装置13のCPU81がROM等に格納されたプログラムに基づいて実行する遊技処理、及びステーション制御用CPU91がROM等に格納されたプログラムに基づいて実行する遊技処理により実現される。
【0106】
以下、第2実施形態として示す遊技処理について、図18を用いて説明する。はじめに、遊技機1におけるステーション4による第2実施形態としての遊技処理について説明する。第2実施形態として示すステーション4の遊技処理において、上述した第1実施形態の遊技処理(図8参照)と共通する工程は、説明を省略する。すなわち、第2実施形態のステーション4における遊技処理は、図8のステップS9から図18のステップS61に続くフローチャートになっている。
【0107】
第2実施形態において、ステーション制御用CPU91は、プレーヤに対してゲーム開始を促す表示、ジャックポットコインの投入を促す表示等を実行し、プレーヤハンドとなるカードを抽出する(図8、ステップS1〜ステップS8参照)。ゲーム画面61における演出画像等の表示は、図10〜図11に示した例を適用可能である。但し、第2実施形態では、ラストカード表示部64は表示されない。ステーション制御用CPU91は、ゲーム画面61にディーラがカードを配布する演出画像を表示するとともに、プレーヤのハンドが抽出されたことを示す「YOUR HAND」の文字画像634と、抽出されたカードをプレーヤハンド表示部62に表示する(図19参照)。また、同時に、ゲーム画面61に、ディーラとの勝負を放棄することを選択する放棄ボタン74Aと、ディーラと勝負することを選択するチャレンジボタン74Bを表示する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、プレーヤハンドとして5枚のカードが選択されて配布される。すなわち、ップレーヤは、この5枚のカードからなるハンドでディーラと勝負することになる。
【0108】
ステップS61において、ステーション制御用CPU91は、ゲームが放棄されたか否か判別する。放棄された場合、すなわちプレーヤが放棄ボタン74Aに触れたことが検知された場合には、後述するステップS64に進む。一方、ディーラとの勝負が選択された場合、すなわちプレーヤがチャレンジボタン74Bに触れたことが検知された場合には、「BETして下さい」の文字画像635を表示する(図20参照)。
【0109】
そして、ステーション制御用CPU91は、ステップS61において、プレーヤから上述したベット操作が行われたか否か判別する。所定期間ベットが行われない場合(ステップS63:NO、ステップS62:YES)、ステップS64において、ステーション制御用CPU91は、アンティを没収してゲームを終了する。ステーション制御用CPU91は、ステップS62において、ベット操作が行われたことを判別すると、ステップS65において、「ディーラハンドオープン」の文字画像636を表示するとともに、ディーラハンドをオープンする演出画像を表示し、ディーラハンドをディーラハンド表示部63に表示する(図21参照)。
【0110】
ステーション制御用CPU91は、ステップS66において、5枚のカードよりなるプレーヤハンドのランクを判定する処理を実行する。また、ステーション制御用CPU91は、ステップS67において、ディーラのハンドランクの強弱を比較する。プレーヤハンドがディーラハンドよりも強い場合(ステップS67:YES)、ステップS68において、ステーション制御用CPU91は、判定結果を制御装置13に送信する。制御装置13では、ステーション4毎の判定結果から、「MINI」、「MAJOR」、「MEGA」の各JPボーナスを得る権利を有するコンビネーションが成立しているか判定され、JPボーナスの判定結果がステーション4に送信される。ステーション制御用CPU91は、ステップS69において、制御装置13からのJPボーナスの判定結果を受信する。ステーション制御用CPU91は、ステップS70において、JPボーナスの判定結果と、ステップS66のハンドランク判定処理の結果に基づいて、仮のペイアウトを決定する(1次クレジットという)。
【0111】
一方、ディーラハンドの方が強い場合(ステップS67:NO)、ステップS71において、ステーション制御用CPU91は、ベットされたクレジット及びアンティを没収してステップS70に進む。この場合、ディーラハンドの方が強いことが確定しているので、ステップS70では、ステーション制御用CPU91は、1次クレジットを0と決定する。
【0112】
ステーション制御用CPU91は、ステップS70において1次クレジットが決定されると、1次クレジットが確定した旨を表す信号を制御装置13に送信する(ステップS72)。そして、この信号に基づいて制御装置13によって開始された共通ゲームの結果、抽出されたカードの結果を表す信号を受け取る(ステップS73)。
【0113】
ステーション制御用CPU91は、制御装置13によってディスプレイ20に表示されて実行された共通ゲームにおいて抽出されたカードと、自身において抽出した5枚のカードとの組合せが所定のコンビネーションを形成しているか否か判別する(ステップS74)。第2実施形態では、プレーヤハンドの強弱にかかわらず、カードの各スート又は数字をシンボルとして、所定のシンボルのコンビネーションが成立した場合には、このコンビネーションに応じたペイアウトが行われることが特徴である。
【0114】
ステーション制御用CPU91は、所定のコンビネーションが成立した場合(ステップS74:YES)、コンビネーションに応じて払い出すクレジット数を算出する(ステップS75)。そして、ステーション制御用CPU91は、1次クレジットとコンビネーションに応じたクレジットとを合わせたクレジット(2次クレジット)のペイアウト処理を行う(ステップS76)。一方、コンビネーションが成立しなかった場合(ステップS74:No)、ステーション制御用CPU91は、1次クレジットのみをペイアウト処理する(ステップS77)。ペイアウトを伴うシンボルのコンビネーションは、コンビネーションとペイアウト数とを対応付けしたテーブルとしてROM92等に記憶されている。
【0115】
次に、遊技機1における制御装置13による第2の実施形態である遊技処理について、図18を用いて説明する。第2実施形態として制御装置13の遊技処理において、上述した第1実施形態の遊技処理(図8参照)と共通する工程は、説明を省略する。すなわち、第2実施形態の制御装置13における遊技処理は、図8のステップS34から図18のステップS81に続くフローチャートになっている。
【0116】
制御装置13のCPU81は、各ステーション4からゲーム開始信号を受信し、共通ゲーム中でなければ、ゲーム開始信号の送信元であるステーション4に対して、ゲームの開始を許可する旨の開始信号を送信する。ステーション4では、この開始信号に基づいて、プレーヤに対してハンドを配布する処理が実行される。そして、配布されたハンドで勝負することがプレーヤにより入力されるとディーラハンドをオープンして、ディーラハンドとプレーヤハンドとの強弱が比較される。強弱の判定結果は、ハンドランク信号として制御装置13に送信される。
【0117】
制御装置のCPU81は、ステップS81において、ハンドランク信号を受信する。
【0118】
CPU81は、ハンドランク信号を受信すると、ステップS82において、「MINI」、「MAJOR」、「MEGA」の各JPボーナスを得る権利を有するコンビネーションが成立しているステーション4が存在するか判定し、JPボーナスの権利を得る資格があるステーション4に対して、ステップS83において、その旨を送信する。ステーション4では、JPボーナスの判定結果と、ステップS66のハンドランク判定処理の結果に基づいて、1次クレジットが決定される。1次クレジットが確定すると、ステーション4から1次クレジットが確定した旨の信号が送られる。
【0119】
CPU81は、ステップS84において、ステーション4において決定された1次クレジット確定信号を受信すると、CPU81は、ステップS85において、共通ゲームを開始する。このとき、CPU81は、ディスプレイ20に演出画像を表示するための制御信号を送信する。CPU81は、ステップS86において、抽出したカードの情報を全ステーション4に対して送信する。ディスプレイ20は、制御装置13のステップS85のタイミングで送信される制御信号に基づいて、カードを抽出する演出画像を表示する(ステップS91)。
【0120】
第2実施形態では、プレーヤのアンティ投入タイミング、ベット操作等により、カードゲームの開始は、ステーション4全体で同時にはならないが、CPU81は、ステーション4から送られる1次クレジット確定信号を監視して、共通ゲームを開始するタイミングを制御しているので、各ステーション4において実行されるカードゲームにおいてディーラハンドとの強弱が決まった後、共通ゲームを開始することができる。そして、各ステーション4のハンドとともにコンビネーションを形成しうる複数のカードが選択される。
【0121】
ステーション4では、この5枚のカードよりなるハンドにおいて所定のコンビネーションが成立するかの判定が行われて、結果に応じて、1次クレジットのみ、或いはコンビネーションを加味した2次クレジットのペイアウト処理が行われる。
【0122】
次に、上述した図8及び図18に示す処理に基づいて実行される第2実施形態のカードゲームについて、ステーション4の画像表示装置8に表示されるゲーム画面61及びディスプレイ20の表示パネル20aに表示される共通ゲームの表示例(図19乃至図23)を用いて具体的に説明する。
【0123】
図10に、ステーション4がゲーム開始を待機しているときのゲーム画面61の表示画面例を示す。ゲーム画面61には、ディーラ表示部63に仮想ディーラの画像631が表示されるとともに、「アンティ投入でゲーム開始できます」という文字画像632が表示されている。また、クレジット数表示部67には、512が表示されている。すなわち、ゲーム画面の現時点で、プレーヤの所有するクレジットが512であることを示している。プレーヤがアンティを投入するとゲームが開始される。プレーヤがアンティを投入すると、図11に示すゲーム画面61が表示される。図11に示すゲーム画面61には、ディーラ表示部63に仮想ディーラの画像631が表示されるとともに、「ジャックポットコインを投入して下さい」という文字画像633が表示されている。また、図10に示すゲーム画面61でプレーヤから投入されたアンティのクレジット数がアンティ表示部68に「10」と表示されている。アンティとして10クレジットを支払ったため、クレジット数表示部67には「502」が表示されている。本実施形態では、JPコインは「1クレジット」と決められている。制御装置13は、「MINI」、「MAJOR」、「MEGA」の各JPへの配分比率に基づいてJPを蓄積する。
【0124】
ステーション4がJPコインが投入されたことを検知すると、プレーヤに対してカードが配布される演出画像が表示される。ゲーム画面61には、ディーラ表示部63に仮想ディーラの画像631と、「YOUR HAND(あなたのカードです)」という文字画像634が表示され、ゲーム画面61のプレーヤハンド表示部62に、ステーション4によって抽出されたカード621a(スペードのA)、カード621b(ハートのK)、カード621c(スペードのK)、カード621d(クラブのK)、カード621e(ダイヤのK)の5枚のカードの画像が表示されている。また、アンティ表示部68の下に、プレーヤがこのカードでディーラへの勝負を放棄する指示を入力するための放棄ボタン74Aと、ディーラへの勝負に挑戦する指示を入力するためのチャレンジボタン74Bとが表示されている。プレーヤは、このボタンに触れることにより、何れかの選択を行うことができる。
【0125】
プレーヤが放棄ボタン74Aを選択すると、この勝負をおりることになり、10クレジットのアンティが没収され、ゲーム開始前のゲーム画面61に戻る。プレーヤがチャレンジボタン74Bを選択すると、ベットのための画面が表示される。
【0126】
図20に示すゲーム画面61は、第2実施形態として示すゲームで、プレーヤがベット操作を行うための画面である。図20に示すゲーム画面61には、ディーラ表示部63に仮想ディーラの画像631と、「BETして下さい」という文字画像635が表示される。このとき、プレーヤは、第1実施形態と同様、単位BETボタン65によりベット枚数を決定することができる。図20に示すゲーム画面61では、現時点で20クレジットがベットされ、プレーヤのクレジット総数が482になったことが示されている。プレーヤは、予め決められたベット可能期間内にベット操作を完了しないと、先述したアンティが没収されて、プレーヤは、自動的にゲームからおりることになる。
【0127】
図21には、ベット操作が終了したときのゲーム画面61の表示例が示されている。ベット操作が完了すると、ディーラハンドがオープンされる。図21に示すゲーム画面61には、ディーラ表示部63に、カード63a(ダイヤの9)、カード63b(ハートの9)、カード63c(クラブのQ)、カード63d(ハートのQ)、カード63e(ダイヤの3)の5枚のカードで構成されるディーラのハンドが表示される。また、「ディーラハンドオープン!」という文字画像636が表示されている。図21に示す例では、プレーヤハンドにおいて、「Kのフォーカード」が成立している。
【0128】
上述のように、ベット操作が完了し、ディーラハンドがオープンになると、引き続きディスプレイ20の表示パネル20aにおいて共通ゲームが開始されて、複数のカードが抽出される。なお、複数のカードを抽出する際には、図15乃至図17を用いて説明した共通ゲームにおける演出画像の例を適用することができる。
【0129】
図22には、表示パネル20a上で4枚のカードが抽出され終わって、コンビネーションが判定されるときの表示パネル20a及び表示画面例が示されている。図22に示すように表示パネル20a上において、複数のカードが抽出される演出画像が表示されているときには、制御装置13のCPU81は、抽出したカードの情報を各ステーション4に送信している(図18、ステップS72〜ステップS74の工程を参照)。
【0130】
カードゲームにおいて使用したプレーヤハンド(ディーラに勝っていても負けていてもよい)と、共通ゲームによって抽出された複数のカードとからなるカード群において、所定のコンビネーションが成立したとき、図23に示すように、ディーラ表示部63に、成立したコンビネーションが表示される。すなわち、図23に示す表示画面例では、ステーション4において抽出されたカード621a(スペードのA)、カード621b(ハートのK)、カード621c(スペードのK)、カード621d(クラブのK)、カード621e(ダイヤのK)の5枚のカードと、共通ゲームで抽出されたカード761a(JORKER)、カード761b(ダイヤのK)、カード761c(クラブの10)、カード761d(ダイヤの2)から、7枚のカードを選択したとき、JORKERとスペード(スペードが2つあることに相当)、Kが5枚存在するというコンビネーションが成立した状態が表示されている。その結果、ステーション4では、「Kの4カード」という1次クレジットと、共通ゲームの結果である、JORKERとスペード(スペードが2つあることに相当)、Kが5枚存在するというコンビネーションに対応するクレジットとを併せた2次クレジットがペイアウトされることになる。
【0131】
このように、本発明の第2実施形態として示す遊技機1は、ステーション4毎にポーカーに準じたカードゲームを実行し、ステーション4で完結するこのカードゲームの結果に応じたクレジットと、カードゲームの終了後にディスプレイ20で演出される共通ゲームで抽出されたカードとカードゲームで用いたハンドを構成するカードにおいて成立するコンビネーションに対するクレジットとが発生するようにしたことにより、従来のスタンドアロン形式のカードゲーム装置の高いエンターテインメント性と多人数参加型のマスゲームとを融合した、新しいエンターテインメント性を実現している。
【0132】
なお、図22,図23に示す画面例では、抽出されたカードの配置位置、配置順番、その他、表示に関わる全般事項は、演出に応じて適宜変更可能であり、本実施形態に限定されない。また、コンビネーションを形成するカードの枚数は、7枚であるとして説明されているが、コンビネーションを形成するカードの枚数はこれに限定されない。また、第2実施形態に限っては、いわゆる、ポーカー等の一般的なカードゲームに許されたスートの種類及び数字が守られていなくてもよい。通常トランプにおいては、4種類のスートに対して1〜Kまでの数字カードが存在するため、正しくは「K」が4枚しか存在しないが、本第2実施形態では、多様なコンビネーションを形成可能とするため、複数のカードを抽出するための共通ゲームでは、カードの山75を独立して扱う。すなわち、プレーヤハンドと併せたとき、1つの数字カードが4枚以上存在する場合もあり得る。
【0133】
以上、本発明の第1実施形態、第2実施形態としてのゲームシステムを説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成は、適宜変更可能である。また、上述の実施形態で用いた、ゲームに使用するカードの枚数、図柄等も一例であって、上述のものに限定されない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明は、多人数同時参加型のゲームにスタンドアロン方式のゲーム装置の高いエンターテインメント性を融合し、新しいエンターテインメント性を有するゲームシステムを提供する上で極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本発明の第1実施形態に係るゲームシステムの特徴を説明するゲーム画面及びディスプレイにおける演出画像の表示例を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態に係るゲームシステムの概略を説明する概略図である。
【図3】本発明の実施形態に係るゲームシステムの外観を説明する斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るゲームシステムを説明する構成図である。
【図5】本発明の実施形態に係るゲームシステムにおける制御装置のRAMのメモリエリアを説明する説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るゲームシステムにおけるステーションを説明する構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係るゲームシステムにおけるステーションのROMに記憶されるハンドランクテーブルの一例を説明する説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るゲームシステムを構成する制御装置が実行する遊技処理、及びステーションが実行する遊技処理を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態に係るゲームシステムを構成する制御装置が実行する遊技処理、及びステーションが実行する遊技処理を説明するフローチャートである。
【図10】前記図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【図11】前記図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【図12】前記図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【図13】前記図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【図14】前記図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【図15】前記図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてディスプレイの表示パネルに表示される共通ゲームにおける演出画像の表示例を説明する説明図である。
【図16】前記図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてディスプレイの表示パネルに表示される共通ゲームにおける演出画像の表示例を説明する説明図である。
【図17】前記図8及び図9に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてディスプレイの表示パネルに表示される共通ゲームにおける演出画像の表示例を説明する説明図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係るゲームシステムを構成する制御装置が実行する遊技処理、及びステーションが実行する遊技処理を説明するフローチャートである。
【図19】本発明の第2実施形態に係るゲームシステムを構成する制御装置が実行する遊技処理、及びステーションが実行する遊技処理を説明するフローチャートである。
【図20】前記図18及び図19に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【図21】前記図18及び図19に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【図22】前記図18及び図19に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【図23】前記図18及び図19に示す処理に基づいて実行されるカードゲームが進行するにつれてステーションの画像表示装置に表示されるゲーム画面の表示例を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0136】
1 ゲームシステム
4 ステーション
13 制御装置
20 ディスプレイ
30 ネットワーク
61 ゲーム画面
62 プレーヤハンド表示部
63 ディーラ表示部
64 ラストカード表示部
65 単位BETボタン
66 ペイアウト結果表示部
67 クレジット数表示部
68 アンティ表示部
69 ベット数表示部
70 ベット可能残り時間表示部
71 MINI表示部
72 MAJOR表示部
73 MEGA表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、抽出したカードに応じたペイアウトを行うゲームを実行する複数のゲーム装置と、
前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数の属性を有するカードから所定枚数のカードを抽出する制御装置と、
前記ゲーム装置で前記ゲームを行うプレーヤから視認可能であり、前記制御装置で抽出された前記カードを表示するディスプレイとを備え、
前記ゲーム装置は、
(a)異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、
(b)抽出した前記カードと前記制御装置において抽出されたカードとから成立するコンビネーションを判定し、
(c)前記コンビネーションに応じたペイアウトを行う、
遊技機。
【請求項2】
異なる属性を有する複数のカードからハンドとしてのカードを抽出し、抽出したハンドのランクに応じたペイアウトを行うゲームを実行する複数のゲーム装置と、
前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数の属性を有するカードから所定枚数のカードを抽出する制御装置と、
前記ゲーム装置で前記ゲームを行うプレーヤから視認可能であり、前記制御装置で抽出された前記カードを表示するディスプレイとを備え、
前記ゲーム装置は、
(a)異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、
(b)抽出した前記カードに前記制御装置によって抽出されたカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションを判定し、
(c)前記コンビネーションのランクに応じたペイアウトを行う、
遊技機。
【請求項3】
異なる属性を有する複数のカードからハンドとしてのカードを抽出し、抽出したハンドのランクに応じたペイアウトを行うゲームを実行する複数のゲーム装置と、
前記ゲーム装置の全ておいて前記ハンドを抽出し終わった後、前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数の属性を有するカードから複数のカードを抽出し、抽出した複数のカードから所定枚数カードを選択する制御装置と、
前記ゲーム装置で前記ゲームを行うプレーヤから視認可能であり、前記制御装置で抽出された複数の前記カードを表示し、抽出した複数のカードから所定枚数のカードを選択する演出画像を表示するディスプレイとを備え、
前記ゲーム装置は、
(a)異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、
(b)抽出した前記カードに前記制御装置によって抽出されたカードを加えてなるハンドにおいて成立するコンビネーションを判定し、
(c)前記コンビネーションのランクに応じたペイアウトを行う、
遊技機。
【請求項4】
前記ゲーム装置は、
異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、抽出したカードに応じたペイアウトを行うゲームに関する表示を行う表示部と、
前記制御装置から前記表示部に表示された前記抽出されたカードに前記ディスプレイに表示されたカードを加えて表示する制御信号を受信する受信部と、
前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数の属性を有するカードの画像データが格納されたメモリと、
前記コンビネーションとペイアウト数とが対応付けされたペイアウトテーブルが記憶されたペイアウト用メモリと、
前記受信部において前記制御信号を受信したことを契機として前記メモリに格納された画像データを抽出し、抽出した画像データを前記表示部に表示し、前記ペイアウトテーブルを参照して、抽出した前記カードと前記制御装置によって抽出されたカードとにより成立するコンビネーションに応じたペイアウトを行う制御部と
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の遊技機。
【請求項5】
異なる属性を有する複数のカードから抽出したカードに応じたペイアウトを行うゲームを個別に実行する複数のゲーム装置と、前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数のカードから所定枚数のカードを抽出する制御装置と、前記制御装置で抽出された前記カードを表示するディスプレイとを備え、これらが互いに接続されてなる遊技機で実行されるゲームのプレイ方法であって、
前記ゲーム装置の各々で異なる属性を有する複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、
前記ディスプレイで表示される共通ゲームとして、前記制御装置において前記ゲーム装置の各々で使用される前記カードを含む複数のカードから所定枚数のカードを抽出し、
前記ゲーム装置毎に自身で抽出した前記カードに前記共通ゲームにおいて抽出されたカードを加えてなるカード群において成立する所定のコンビネーションに応じたペイアウトを行う
ゲームのプレイ方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−178487(P2008−178487A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−13111(P2007−13111)
【出願日】平成19年1月23日(2007.1.23)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】