多地点協調通信における適応送信
ワイヤレスデバイスに適応的にデータを通信することを可能にするシステムおよび方法について説明する。アクセスポイントが、ワイヤレスデバイスに送信するために専用基準信号（ＤＲＳ）をプリコードすることができ、ワイヤレスデバイスは、プリコードされたＤＲＳを受信することができる。ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳのチャネルを推定することによってプリコーダを判断することができ、アクセスポイントにチャネル状態フィードバックを与えることができる。アクセスポイントは、フィードバックに従って、単一のデータ送信またはデータ送信のバーストを含むデータ信号を作成することができ、同じプリコーダを使用してデータ信号をプリコードすることができる。ワイヤレスデバイスは、さらに、プリコーダを使用してデータ信号を復号することができる。その上、アクセスポイントは、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、擬似ランダムシーケンス、および／または同様のシーケンスに従ってプリコーダを巡回することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、２００９年７月２９日に出願された「DEDICATED REFERENCE SIGNALS AND ASSOCIATED PHYSICAL DOWNLINK SHARED CHANNELS WITH ADAPTIVE TRANSMISSIONS」と題する米国仮出願第６１／２２９，７０２号の利益を主張する。
【０００２】
本開示は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、複数の送信ポイントの間で通信を協調させることに関する。
【背景技術】
【０００３】
ワイヤレス通信システムは、たとえば音声、データなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、使用可能なシステムリソース（たとえば、帯域幅、送信電力、．．．）を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）システム、時分割多元接続（ＴＤＭＡ）システム、周波数分割多元接続（ＦＤＭＡ）システム、直交周波数分割多元接続（ＯＦＤＭＡ）システムなどがある。さらに、これらのシステムは、Ｔｈｉｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ（３ＧＰＰ）、３ＧＰＰ Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ（ＬＴＥ）、Ｕｌｔｒａ Ｍｏｂｉｌｅ Ｂｒｏａｄｂａｎｄ（ＵＭＢ）などの規格に準拠することができる。
【０００４】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができ得る。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の送信を介して１つまたは複数のアクセスポイント（たとえば、基地局、フェムトセル、ピコセル、中継ノードなど）と通信することができ得る。順方向リンク（またはダウンリンク）はアクセスポイントからモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク（またはアップリンク）はモバイルデバイスからアクセスポイントへの通信リンクを指す。さらに、モバイルデバイスとアクセスポイントの間の通信は、単入力単出力（ＳＩＳＯ）システム、多入力単出力（ＭＩＳＯ）システム、多入力多出力（ＭＩＭＯ）システムなどを介して確立され得る。さらに、ピアツーピアワイヤレスネットワーク構成では、モバイルデバイスは他のモバイルデバイスと（および／またはアクセスポイントは他のアクセスポイントと）通信することができる。
【発明の概要】
【０００５】
以下で、請求する主題の様々な態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。本概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、主要または重要な要素を識別するものでも、そのような態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、開示する態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【０００６】
１つまたは複数の実施形態およびその対応する開示に従って、多地点協調（ＣｏＭＰ）通信においてチャネル状態フィードバックに基づいて専用基準信号とデータ信号とを適応的に送信することを可能にすることに関して、様々な態様について説明する。一例では、ＣｏＭＰセット中のアクセスポイントは、（たとえば、プリコーディング行列インジケータ（ＰＭＩ）に関係する）あらかじめ定義されたプリコーダとともに専用基準信号（ＤＲＳ:dedicated reference signals）をワイヤレスデバイスに送信することができる。ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳを測定し、ＤＲＳに関係するチャネルの無線状態を判断し、その状態を（たとえば、チャネル品質インジケータ（ＣＱＩ）などとして）ＣｏＭＰアクセスポイントのうちの１つまたは複数にフィードバックすることができる。ＣｏＭＰアクセスポイントは、その後、ワイヤレスデバイスからのフィードバックに少なくとも部分的に基づいて、（たとえば、ＤＲＳとともに）１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信することができ、あらかじめ定義されたプリコーダを使用して１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることができる。
【０００７】
一態様によれば、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信することと、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの復号を改善するために、それらにわたるチャネル推定平均を判断することとを含む方法が提供される。本方法は、チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳを復号することをさらに含む。
【０００８】
別の態様はワイヤレス通信装置に関する。本ワイヤレス通信装置は、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得し、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの各々についてチャネルを推定するように構成された少なくとも１つのプロセッサを含むことができる。少なくとも１つのプロセッサは、復号を改善するために、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定されたチャネルを平均するようにさらに構成される。本ワイヤレス通信装置はまた、少なくとも１つのプロセッサに結合されたメモリを備える。
【０００９】
さらに別の態様は装置に関する。本装置は、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信するための手段と、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの復号を改善するために、それらにわたるチャネル推定平均を判断するための手段とを含む。本装置はまた、チャネル推定平均に従って、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳを復号するための手段を含む。
【００１０】
さらに別の態様は、少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得させるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの各々についてチャネルを推定させるためのコードとを含むコンピュータ可読媒体を有することができるコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体はまた、少なくとも１つのコンピュータに、復号を改善するために、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定されたチャネルを平均させるためのコードを備えることができる。
【００１１】
その上、追加の態様は、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得する受信構成要素を含む装置に関する。本装置は、複数の同様にプリコードされたデータ信号の復号を改善するために、１つまたは複数のＤＲＳにわたるチャネル推定を平均するＤＲＳ復号構成要素をさらに含むことができる。
【００１２】
別の態様によれば、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳにプリコーダを適用することと、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信することと、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信することとを含む方法が提供される。本方法は、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成することと、プリコーダを利用して１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることと、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信することとをさらに含む。
【００１３】
別の態様はワイヤレス通信装置に関する。本ワイヤレス通信装置は、ワイヤレスデバイスに固有のＤＲＳをプリコードするためにプリコーダを利用し、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信し、ワイヤレスデバイスにおいてＤＲＳを受信することに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得するように構成された少なくとも１つのプロセッサを含むことができる。少なくとも１つのプロセッサは、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成し、プリコーダに従って１つまたは複数のデータ信号をプリコードし、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信するようにさらに構成される。本ワイヤレス通信装置はまた、少なくとも１つのプロセッサに結合されたメモリを備える。
【００１４】
さらに別の態様は装置に関する。本装置は、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳにプリコーダを適用するための手段と、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信するための手段と、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信するための手段とを含む。本装置はまた、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成するための手段を含み、プリコーダを適用するための手段は１つまたは複数のデータ信号にプリコーダを適用し、送信するための手段は１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信する。
【００１５】
さらに別の態様は、少なくとも１つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスに固有のＤＲＳをプリコードするためにプリコーダを利用させるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信させるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスにおいてＤＲＳを受信することに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得させるためのコードとを含むコンピュータ可読媒体を有することができるコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体はまた、少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成させるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、プリコーダに従って１つまたは複数のデータ信号をプリコードさせるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信させるためのコードとを備えることができる。
【００１６】
その上、追加の態様は、少なくとも部分的にプリコーダを利用することによってワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳをプリコードするプリコーダ適用構成要素と、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに通信する送信構成要素と、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得するフィードバック受信構成要素とを含む装置に関する。本装置は、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成するデータ信号生成構成要素をさらに含み、プリコーダ適用構成要素は１つまたは複数のデータ信号にプリコーダを適用し、送信構成要素は１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに通信する。
【００１７】
上記および関連する目的を達成するために、１つまたは複数の実施形態は、以下で十分に説明し、特許請求の範囲で具体的に指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、１つまたは複数の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に記載する。ただし、これらの態様は、様々な実施形態の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、説明する実施形態は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】ワイヤレスデバイスへの多地点協調送信を行うためのシステムのブロック図。
【図２】ワイヤレス通信環境内で採用するための例示的な通信装置の図。
【図３】専用基準信号（ＤＲＳ）と後続のデータ信号とをプリコードするための例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【図４】ＤＲＳと、データ信号と、関係するフィードバックとを通信するための例示的なタイムラインを示す図。
【図５】複数の信号にわたるチャネル推定値平均を実行する例示的な方法の流れ図。
【図６】ＤＲＳと関係するデータ信号とをプリコードする例示的な方法の流れ図。
【図７】ＤＲＳと関係するデータ信号とをプリコードするためにプリコーダを巡回する例示的な方法の流れ図。
【図８】プリコードされたＤＲＳと関係するデータ信号とを復号する例示的な装置のブロック図。
【図９】ＤＲＳに対応するフィードバックに基づいて作成される、ＤＲＳに関係するデータ信号をプリコードする例示的な装置のブロック図。
【図１０】本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得る例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【図１１】本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得る例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【図１２】本明細書に記載する様々な態様による例示的なワイヤレス多元接続通信システムを示す図。
【図１３】本明細書で説明する様々な態様が機能することができる、例示的なワイヤレス通信システムを示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
次に、図面を参照しながら請求する主題の様々な態様について説明する。図面全体にわたって、同様の要素を指すのに同様の参照符号を使用する。以下の記述では、説明の目的で、１つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような（１つまたは複数の）態様は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであろう。他の例では、１つまたは複数の態様の説明を円滑にするために、よく知られている構造およびデバイスをブロック図の形態で示す。
【００２０】
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを指すものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、集積回路、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および／またはコンピュータであり得るが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方が構成要素であり得る。１つまたは複数の構成要素がプロセスおよび／または実行スレッド内に常駐することができ、１つの構成要素を１つのコンピュータ上に配置し、および／または２つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、１つまたは複数のデータパケット（たとえば、ローカルシステム、分散システム内、および／または他のシステムを用いるインターネットなどのネットワーク全体の中の別の構成要素と信号を介して相互作用する１つの構成要素からのデータ）を有する信号によるなど、ローカルおよび／またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【００２１】
さらに、本明細書ではワイヤレス端末および／または基地局に関する様々な態様について説明する。ワイヤレス端末は、ユーザにボイスおよび／またはデータ接続性を提供するデバイスを指すことができる。ワイヤレス端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータなどのコンピューティングデバイスに接続することができ、あるいは携帯情報端末（ＰＤＡ）などの自蔵式デバイスであり得る。ワイヤレス端末はまた、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器（ＵＥ）と呼ばれることがある。ワイヤレス端末は、加入者局、ワイヤレスデバイス、セルラー電話、ＰＣＳ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）電話、ワイヤレスローカルループ（ＷＬＬ）局、携帯情報端末（ＰＤＡ）、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスであり得る。基地局（たとえば、アクセスポイントまたは進化型ノードＢ（ｅＮＢ）または他のノードＢ）は、１つまたは複数のセクタを通して、エアインターフェースを介してワイヤレス端末と通信する、アクセスネットワーク中のデバイスを指すことができる。基地局は、受信したエアインターフェースフレームをインターネットプロトコル（ＩＰ）パケットに変換することによって、ワイヤレス端末と、ＩＰネットワークを含むことができるアクセスネットワークの残部との間のルータとして働くことができる。基地局はまた、エアインターフェースの属性の管理を調整する。
【００２２】
その上、本明細書で説明する様々な機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装した場合、機能は、１つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者回線（ＤＳＬ）などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、またはＤＳＬなどのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク（disk）およびディスク（disc）は、コンパクトディスク（disc）（ＣＤ）、レーザディスク（disc）、光ディスク（disc）、デジタル多用途ディスク（disc）（ＤＶＤ）、フロッピー（登録商標）ディスク（disk）およびブルーレイ（登録商標）ディスク（disc）（ＢＤ）を含み、ディスク（disk）は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク（disc）は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【００２３】
本明細書で説明する様々な技法は、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）システム、時分割多元接続（ＴＤＭＡ）システム、周波数分割多元接続（ＦＤＭＡ）システム、直交周波数分割多元接続（ＯＦＤＭＡ）システム、シングルキャリアＦＤＭＡ（ＳＣ−ＦＤＭＡ）システム、および他のそのようなシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに対して使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書ではしばしば互換的に使用される。ＣＤＭＡシステムは、Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ（ＵＴＲＡ）、ＣＤＭＡ２０００などの無線技術を実装することができる。ＵＴＲＡは、Ｗｉｄｅｂａｎｄ−ＣＤＭＡ（Ｗ−ＣＤＭＡ）およびＣＤＭＡの他の変形態を含む。さらに、ＣＤＭＡ２０００は、ＩＳ−２０００、ＩＳ−９５およびＩＳ−８５６規格をカバーする。ＴＤＭＡシステムはＧｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ（ＧＳＭ（登録商標））などの無線技術を実装することができる。ＯＦＤＭＡシステムは、Ｅｖｏｌｖｅｄ ＵＴＲＡ（Ｅ−ＵＴＲＡ）、Ｕｌｔｒａ Ｍｏｂｉｌｅ Ｂｒｏａｄｂａｎｄ（ＵＭＢ）、ＩＥＥＥ８０２．１１（ＷｉＦｉ（登録商標））、ＩＥＥＥ８０２．１６（ＷｉＭＡＸ）、ＩＥＥＥ８０２．２０、Ｆｌａｓｈ−ＯＦＤＭ（登録商標）などの無線技術を実装することができる。ＵＴＲＡおよびＥ−ＵＴＲＡは、Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ（ＵＭＴＳ）の一部である。３ＧＰＰ Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ（ＬＴＥ）は、ダウンリンク上ではＯＦＤＭＡを採用し、アップリンク上ではＳＣ−ＦＤＭＡを採用するＥ−ＵＴＲＡを使用する今度のリリースである。ＵＴＲＡ、Ｅ−ＵＴＲＡ、ＵＭＴＳ、ＬＴＥおよびＧＳＭは、「３ｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ」（３ＧＰＰ）と称する団体からの文書に記載されている。さらに、ＣＤＭＡ２０００およびＵＭＢは、「３ｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ ２」（３ＧＰＰ２）と称する団体からの文書に記載されている。
【００２４】
いくつかのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むことができるシステムに関して、様々な態様を提示する。様々なシステムは、追加のデバイス、構成要素、モジュールなどを含んでもよく、および／または各図に関連して論じるデバイス、構成要素、モジュールなどのすべてを含まなくてもよいことを理解および諒解されたい。これらの手法の組合せを使用することもできる。
【００２５】
次に図面を参照すると、図１に、１つまたは複数の送信ポイントを使用してワイヤレスネットワークアクセスを１つまたは複数のデバイスに与えることを可能にする例示的なシステム１００が示されている。システム１００は、ワイヤレスデバイス１０４に１つまたは複数のキャリアを介したコアネットワーク（図示せず）へのアクセスを与えるサービングアクセスポイント１０２を含む。１つまたは複数の送信ポイントは、サービングアクセスポイント１０２によってワイヤレスデバイス１０４に割り当てられた複数のキャリアまたは他の通信リソース（たとえば、多入力多出力（ＭＩＭＯ）通信）に関係することができる。追加または代替として、たとえば、１つまたは複数の多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイント１０６および１０８が、１つまたは複数の送信ポイントとして与えられ得る。いずれの場合も、ＣｏＭＰ通信を与えるために、複数のキャリアを介して、および／またはサービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８とによって、同様のデータがワイヤレスデバイス１０４に送信され得る。たとえば、そのような通信は、データレートの向上を可能にすることができる。サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８とは、それぞれ、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルまたはピコセルアクセスポイント、ｅＮＢ、モバイル基地局、中継ノード、その一部分など、１つまたは複数のネットワーク構成要素へのアクセスを与える実質的に任意のデバイスであり得る。ワイヤレスデバイス１０４は、モバイルデバイス、ＵＥ、モデム（または他のテザーデバイス（tethered device））、その一部分など、ワイヤレスネットワークへのアクセスを受信する実質的に任意のデバイスであり得る。
【００２６】
一例によれば、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８とは、ＣｏＭＰ通信をワイヤレスデバイス１０４に与えるために送信を協調させることができる。説明したように、たとえば、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８とは、（３ＧＰＰ ＬＴＥなど）ネットワーク規格に従ってワイヤレスデバイス１０４と通信することができる。この点について、たとえば、サービングアクセスポイント１０２は、サービングアクセスポイント１０２からの通信を検出することを可能にするために、共通基準信号（ＣＲＳ）を複数のワイヤレスデバイスに送信することができる。同様に、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８は、実質的に同様のＣＲＳまたは異なるＣＲＳを複数のワイヤレスデバイスに送信することができる。
【００２７】
さらに、たとえば、サービングアクセスポイント１０２は、サービングアクセスポイント１０２からの通信を復号することを可能にするために、ＵＥ固有または専用基準信号（ＤＲＳ）をワイヤレスデバイス１０４に送信することができる。サービングアクセスポイント１０２は、たとえば、送信ダイバーシティを与えるためにＤＲＳをプリコードすることができる。プリコーディングは、ビームフォーミングと同様であり得、受信機における受信信号電力を変更し、多様化し、および／または改善するために、複数の送信アンテナからの信号の送信を重み付けすることに関係することができる。この点について、サービングアクセスポイント１０２は、（たとえば、プリコーディング行列インジケータ（ＰＭＩ）によって識別され、プリコーディングベクトルに関連する）プリコーダをＤＲＳに適用することができ、プリコードされたＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４に送信することができる。さらに、たとえば、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８は、ＣｏＭＰ通信において実質的に同じプリコーダまたは異なるプリコーダを使用して、サービングアクセスポイント１０２と実質的に同じＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４に送信することができる。
【００２８】
ワイヤレスデバイス１０４は、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８とからＤＲＳを受信することができ、（たとえば、チャネル推定を実行することによって）ＤＲＳを測定することができる。一例では、ＤＲＳはワイヤレスデバイス１０４において１つの合成（combined）ＤＲＳのように見えることができ、したがって、ワイヤレスデバイス１０４はＤＲＳにわたって単一の測定を実行することができる。ワイヤレスデバイス１０４は、さらに、チャネル品質インジケータ（ＣＱＩ）など、ＤＲＳを測定することに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態を判断することができ、（たとえば、物理アップリンク制御チャネル（ＰＵＣＣＨ）または同様の論理チャネルリソースを介して）チャネル状態を１つまたは複数のフィードバックパラメータとしてサービングアクセスポイント１０２にフィードバックすることができる。さらに、一例では、ワイヤレスデバイス１０４は、チャネル推定に少なくとも部分的に基づいて、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８とによって利用される、プリコーダまたは関係するプリコーディングベクトルおよび／またはＰＭＩを見分けることができる。一例では、サービングアクセスポイント１０２は、バックホール（backhaul）リンクを介して、受信したフィードバックをＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８に与えることができ、別の例では、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８は、ワイヤレスデバイス１０４送信からのフィードバックを復号することができる。
【００２９】
さらに、たとえば、ワイヤレスデバイス１０４からの１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、サービングアクセスポイント１０２は、１つまたは複数のデータ送信（たとえば、単一の送信または複数の送信のバースト）を備えるデータ信号をワイヤレスデバイス１０４に送ることができる。データ送信は、たとえば、１つまたは複数のパケットまたは他のデータ単位に関係することができる。たとえば、サービングアクセスポイント１０２は、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、データ信号中の１つまたは複数のデータ送信を送信する際に利用すべき変調およびコーディング方式（ＭＣＳ）を判断することができる。さらに、サービングアクセスポイント１０２は、フィードバックに基づいて、前のＤＲＳのために利用された同じプリコーダを用いてデータ信号をプリコードすることができる。さらに、たとえば、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８は、同様にフィードバックに基づいて（たとえば、フィードバックに基づいてＭＣＳを選択することによって）実質的に同じデータ信号を（たとえば、単一の送信または複数の送信のバーストとして）ワイヤレスデバイス１０４に同様に送信することができ、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８は、それが前のＤＲＳをプリコードするために使用した同じプリコーダを用いてデータ信号をプリコードすることができる。この点について、たとえば、ワイヤレスデバイス１０４は、サービングアクセスポイント１０２からのデータ信号とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８からのデータ信号とを、同じプリコーダを使用して復号することができる。さらに、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８とが複数のデータ信号のバーストを送信するためにプリコーダを利用する場合、ワイヤレスデバイス１０４は、たとえば、複数のデータ信号および／またはデータ信号に関係するＤＲＳのバーストにわたってチャネル推定値を平均し、それらのチャネル推定および／または同じプリコーダを用いてプリコードされた後続のデータ信号のチャネル推定を改善することができる。
【００３０】
次に図２を参照すると、ワイヤレス通信ネットワークに参加することができる通信装置２００が示されている。通信装置２００は、モバイルデバイス、アクセスポイント、その一部分、またはワイヤレスネットワークにおいて信号を受信することができる実質的に任意のデバイスであり得る。通信装置２００は、信号を１つまたは複数のアクセスポイントに送信すること、および／または１つまたは複数のアクセスポイントから信号を受信することができる通信構成要素２０２と、受信したプリコードされたＤＲＳを解釈することができるＤＲＳ復号構成要素２０４と、受信したＤＲＳに基づいて、１つまたは複数のアクセスポイントに関係する無線状態を判断するチャネル状態測定構成要素２０６と、プリコードされたＤＲＳに基づいて１つまたは複数の受信データ信号を復号することができるデータ復号構成要素２０８とを含むことができる。
【００３１】
一例によれば、通信構成要素２０２は、１つまたは複数のアクセスポイントまたは他のデバイス（図示せず）からＤＲＳを受信することができる。説明したように、ＤＲＳは、通信装置２００に固有であり得、プリコードされ得る。ＤＲＳ復号構成要素２０４は、ＤＲＳに関連する１つまたは複数のパラメータを判断することができる。一例では、ＤＲＳ復号構成要素２０４は、プリコードされたＤＲＳに基づいてチャネル推定を実行することができる。さらに、たとえば、チャネル状態測定構成要素２０６は、（たとえば、チャネル推定中またはそれ以外の間に）ＤＲＳを測定することによって、ＤＲＳに関係する無線状態を判断することができる。たとえば、チャネル状態測定構成要素２０６は、ＤＲＳに関係する信号対雑音比（ＳＮＲ）などを判断することができる。チャネル状態測定構成要素２０６は、通信構成要素２０２を使用して、チャネル状態に関係する１つまたは複数のフィードバックパラメータ（たとえば、ＣＱＩ）を１つまたは複数のアクセスポイントまたは他のデバイスに送信することができる。
【００３２】
ＤＲＳを受信した後、たとえば、通信構成要素２０２は、１つまたは複数のデータ信号など、１つまたは複数のアクセスポイントまたは他のデバイスからのさらなる信号を受信することができる。一例では、データ信号には、１つまたは複数のＤＲＳがさらに付随することがある。たとえば、１つまたは複数のデータ信号（および／またはＤＲＳ）は同じプリコーダを使用してプリコードされ得、したがって、データ復号構成要素２０８は、たとえば、前のＤＲＳまたはデータ信号に付随するＤＲＳに基づいてデータ信号を復号するために、データ信号のチャネルを推定する。さらに、たとえば、通信構成要素２０２が、最初のＤＲＳに続いて、対応するＤＲＳをもつ複数のデータ信号を受信した場合、ＤＲＳ復号構成要素２０４は、同じプリコーダを利用する複数のＤＲＳにわたるチャネル推定値平均を実行することができる。別の例では、データ復号構成要素２０８は、複数のデータ信号にわたるチャネル推定値平均を追加または代替として実行することができる。いずれの場合も、説明したように、これは、複数のＤＲＳおよび／またはデータ信号の（たとえば、および／または同じプリコーダを用いてプリコードされた後続の受信データ信号の）チャネル推定を改善することができる。ＤＲＳ送信に続くデータ信号が同じプリコーダを利用することができることを諒解されたい。
【００３３】
次に図３を参照すると、受信したフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、データをワイヤレスデバイスに通信することを可能にするワイヤレス通信システム３００が示されている。システム３００は、ワイヤレスデバイス１０４など、１つまたは複数のワイヤレスデバイスにコアネットワーク（図示せず）へのアクセスを与えるサービングアクセスポイント１０２を含む。さらに、サービングアクセスポイント１０２は、１つまたは複数のキャリアを介してワイヤレスデバイス１０４と通信することができる。さらに、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６は、サービングアクセスポイント１０２からバックホールリンクまたはそれ以外を介して受信することができる、サービングアクセスポイント１０２通信のＣｏＭＰ送信をワイヤレスデバイス１０４に与えることができる。サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６とは、それぞれ、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、モバイル基地局、その一部分、および／またはワイヤレスネットワークアクセスを与える実質的に任意のデバイスであり得る。さらに、たとえば、ワイヤレスデバイス１０４は、ＵＥ、モデム（または他のテザーデバイス）、その一部分、および／またはワイヤレスネットワークへのアクセスを受信する実質的に任意のデバイスであり得る。
【００３４】
サービングアクセスポイント１０２は、所与のワイヤレスデバイスに送信するためのＤＲＳを作成するＤＲＳ生成構成要素３０２と、選択されたプリコーダに従ってＤＲＳをプリコードするプリコーダ適用構成要素３０４と、ＤＲＳに関係するワイヤレスデバイスからフィードバックを取得するフィードバック受信構成要素３０６とを備える。サービングアクセスポイント１０２はまた、フィードバックに少なくとも部分的に基づいてワイヤレスデバイスへの送信のために１つまたは複数の信号に適用すべきＭＣＳを判断することができるＭＣＳ選択構成要素３０８と、ワイヤレスデバイスに通信するためのデータを備える１つまたは複数の信号を作成するデータ信号生成構成要素３１０と、データ信号および／またはＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信する送信構成要素３１２と、ワイヤレスネットワークにおいて通信するために、それに信号を与えるために１つまたは複数のＣｏＭＰアクセスポイントと通信するバックホール構成要素３１４とを備える。
【００３５】
ＣｏＭＰアクセスポイント１０６は、サービングアクセスポイントから通信を取得するバックホール構成要素３１６と、受信したプリコーダまたは関係するＰＭＩに従って１つまたは複数の信号をプリコードするプリコーダ適用構成要素３１８と、ワイヤレスデバイスに送信された１つまたは複数の信号に関係するフィードバックを判断するフィードバック受信構成要素３２０とを備える。ＣｏＭＰアクセスポイントはまた、ワイヤレスデバイスに送信するための１つまたは複数の信号に適用すべきＭＣＳを取得または判断するＭＣＳ選択構成要素３２２と、ワイヤレスデバイスに送信するための１つまたは複数のデータ信号を作成するデータ信号生成構成要素３２４と、データ信号および／またはＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信する送信構成要素３２６とを備える。
【００３６】
ワイヤレスデバイス１０４は、（たとえば、ＣｏＭＰ通信において）１つまたは複数のアクセスポイントから１つまたは複数のＤＲＳまたはデータ信号を取得する受信構成要素３２８と、１つまたは複数のＤＲＳを解釈することができるＤＲＳ復号構成要素２０４と、ＤＲＳに関係する無線状態を判断するチャネル状態測定構成要素２０６とを備える。ワイヤレスデバイス１０４は、無線状態に関係するＣＱＩまたは他のフィードバックを判断し、フィードバックを１つまたは複数のアクセスポイントに送信するチャネルフィードバック供給構成要素３３０と、プリコードされたＤＲＳに少なくとも部分的に基づいて１つまたは複数のデータ信号を復号するデータ復号構成要素２０８とをさらに備える。
【００３７】
一例によれば、サービングアクセスポイント１０２は、ワイヤレスデバイス１０４にワイヤレスネットワーク（図示せず）へのアクセスを与えることができる。この点について、たとえば、サービングアクセスポイント１０２は、ＣＲＳなど、ワイヤレスデバイス１０４がサービングアクセスポイント１０２との接続を確立するために利用することができる１つまたは複数の基準信号を送信することができる。さらに、たとえば、ＤＲＳ生成構成要素３０２は、ワイヤレスデバイス１０４に固有のＤＲＳを作成することができ、プリコーダ適用構成要素３０４は、１つまたは複数のプリコーダに従ってＤＲＳをプリコードすることができる。たとえば、プリコーダ適用構成要素３０４は、シーケンスまたはパターン、ランダムシーケンス、擬似ランダムシーケンスなどに少なくとも部分的に基づいて（たとえば、識別子など、ワイヤレスデバイス１０４の１つまたは複数の態様に基づいて）、プリコーダのセットからプリコーダを選択する。さらに、たとえば、プリコーダのセットは、サービングアクセスポイント１０２においてハードコーディングされること、構成またはネットワーク規格中で受信されること、１つまたは複数のネットワーク構成要素またはワイヤレスデバイスから受信されることなどがあり得る。送信構成要素３１２は、ＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４に通信することができる。さらに、たとえば、バックホール構成要素３１４は、ＤＲＳまたは関係するパラメータをＣｏＭＰアクセスポイント１０６に通信することができる。したがって、バックホール構成要素３１６はＤＲＳを取得することができ、プリコーダ適用構成要素３１８は、選択されたプリコーダ（あるいは受信したプリコーダまたは関係するＰＭＩ、あるいはサービングアクセスポイント１０２からの他のインジケータ）に従ってＤＲＳをプリコードすることができ、送信構成要素３２６は、ＣｏＭＰ機能を与えるためにＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４にも送信することができる。
【００３８】
受信構成要素３２８は、サービングアクセスポイント１０２および／またはＣｏＭＰアクセスポイント１０６（および／または、たとえば追加のＣｏＭＰアクセスポイント）からＤＲＳを取得することができる。一例では、ＤＲＳ復号構成要素２０４は、ＤＲＳを復号し、解釈することができる。さらに、チャネル状態測定構成要素２０６は、サービングアクセスポイント１０２および／またはＣｏＭＰアクセスポイント１０６から受信したＤＲＳに関係する無線状態を判断することができる。説明したように、たとえば、これは、プリコードされたＤＲＳのチャネル推定を実行することに少なくとも部分的に基づくことができる。チャネル状態測定構成要素２０６は、ＤＲＳおよび／またはＤＲＳが受信されているチャネルに関係するＳＮＲまたは他のメトリックを判断することができる。さらに、チャネルフィードバック供給構成要素３３０は、無線状態に関係するＣＱＩまたは他のフィードバックメトリックを判断することができる。チャネルフィードバック供給構成要素３３０は、フィードバックをサービングアクセスポイント１０２に送信することができる。これは、説明したように、サービングアクセスポイント１０２のＰＵＣＣＨまたは同様の制御データリソースを介してＣＱＩを送信することを含むことができる。
【００３９】
この例では、フィードバック受信構成要素３０６は、（たとえば、制御データリソースを介して）ワイヤレスデバイス１０４からチャネルフィードバックを取得することができる。たとえば、ＭＣＳ選択構成要素３０８は、ワイヤレスデバイス１０４に送信する１つまたは複数のデータ信号を生成するために適用すべきＭＣＳを判断することができる。一例では、ＭＣＳは、フィードバックに基づいて１つまたは複数のデータ信号中で単一のデータ送信または複数のデータ送信のバーストを送信することに関係することができる。さらに、データ信号生成構成要素３１０は、たとえば、データ信号中のデータ送信をパンクチャするためにＭＣＳを使用してワイヤレスデバイス１０４のための１つまたは複数のデータ信号を作成することができ、送信構成要素３１２は、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイス１０４に通信することができる。さらに、説明したように、プリコーダ適用構成要素３０４は、前のＤＲＳのために使用されたものと同じプリコーダを使用して１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることができる。さらに、たとえば、ＤＲＳ生成構成要素３０２は、１つまたは複数のデータ信号とともに送信するためにＤＲＳを生成することができ、プリコーダ適用構成要素３０４は同様にＤＲＳをプリコードすることができる。送信構成要素３１２は、説明したように、１つまたは複数のプリコードされたデータ信号および／またはＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４に送信することができる。
【００４０】
さらに、たとえば、バックホール構成要素３１４は、フィードバックをＣｏＭＰアクセスポイント１０６に通信することができる。バックホール構成要素３１６は、フィードバックを含む通信を取得することができ、フィードバック受信構成要素３２０はフィードバックを解釈することができる。別の例では、フィードバック受信構成要素３２０は、（たとえば、サービングアクセスポイント１０２に関係する制御データリソースを介して）ワイヤレスデバイス１０４によって送信されたフィードバックを復号することができる。ＭＣＳ選択構成要素３２２は、フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、後続のデータ送信のためのＭＣＳを同様に判断することができる。一例では、ＭＣＳ選択構成要素３０８とＭＣＳ選択構成要素３２２とが、フィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、データのための実質的に同様のＭＣＳを判断することができることを諒解されたい。さらに、たとえば、バックホール構成要素３１４は、ワイヤレスデバイス１０４に送信するために、１つまたは複数のデータ送信をＣｏＭＰアクセスポイント１０６に通信することができる。
【００４１】
さらに、バックホール構成要素３１６はサービングアクセスポイント１０２からデータ送信を受信することができ、説明したように、データ信号生成構成要素３２４は、ＭＣＳに少なくとも部分的に基づいて１つまたは複数のデータ送信のための１つまたは複数のデータ信号を作成することができる。さらに、たとえば、プリコーダ適用構成要素３１８は、前のＤＲＳのためにプリコーダ適用構成要素３１８によって使用されたものと同じプリコーダに従って、データ信号をプリコードすることができる。一例では、プリコーダまたは関係するＰＭＩまたは他の指示は、バックホール構成要素３１６におけるデータ送信とともに、別個の通信としてなど、受信され得る。さらに、送信構成要素３２６は、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイス１０４に通信することができる。さらに、サービングアクセスポイント１０２がまたデータ信号とともにＤＲＳを送信する場合、それはバックホール構成要素３１４および３１６を使用して、ＤＲＳをその送信（および／またはプリコーディング）のためにＣｏＭＰアクセスポイント１０６にも同様に与えることができる。この点について、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６は、サービングアクセスポイント１０２と実質的に同じデータ信号および／または関係するＤＲＳを送信することができる。
【００４２】
この例では、受信構成要素３２８は、ＣｏＭＰ通信においてサービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６とから１つまたは複数のデータ信号を取得することができる。データ復号構成要素２０８は、説明したように、前に受信したプリコードされたＤＲＳまたはデータ信号とともに受信したプリコードされたＤＲＳに少なくとも部分的に従ってデータを復号することができる。いずれの場合も、前に受信したプリコードされたＤＲＳ、データ信号とともに受信したプリコードされたＤＲＳ、およびデータ信号は、同じプリコーダを使用してプリコードされている。さらに、説明したように、サービングアクセスポイント１０２はすべて同じプリコーディングを有することができるデータ信号中で複数のデータ送信のバーストを送信することができ、データ復号構成要素２０８は同じプリコーダを使用してバーストを復号することができる。一例では、ＤＲＳ復号構成要素２０４は、データ復号構成要素２０８によってデータ信号（または後続の同様にプリコードされたデータ信号）のチャネル推定を改善するため、および／またはＤＲＳ復号構成要素２０４によってＤＲＳ（または後続の同様にプリコードされたＤＲＳ）のチャネル推定を改善するために、複数のデータ信号に関係するＤＲＳにわたるチャネル推定値平均を実行することができる。
【００４３】
さらに、たとえば、フィードバック受信構成要素３０６においてワイヤレスデバイス１０４からフィードバックを受信すると、プリコーダ適用構成要素３０４は次のプリコーダに循環（cycle）することができる。一例では、これは、フィードバックに少なくとも部分的に基づくことができる。プリコーダ適用構成要素３０４が異なる（disparate）プリコーダに循環する場合、ＤＲＳ生成構成要素３０２は、ワイヤレスデバイス１０４に関係するＤＲＳを作成することができ、プリコーダ適用構成要素３０４は（たとえば、説明したように、シーケンス、パターン、ランダムシーケンスなどに従って選択された）異なるプリコーダを使用してＤＲＳをプリコードすることができる。この例では、送信構成要素３１２は信号を送信することができ、バックホール構成要素３１４は、ワイヤレスデバイス１０４へのＣｏＭＰ送信のために信号または関係する情報をＣｏＭＰアクセスポイント１０６に通信することができる。この例では、上記で説明したように、送信構成要素３１２は、ＤＲＳをもつデータ信号を送信しないので、ＤＲＳに関係するフィードバックを受信することができる。フィードバックに応じて、たとえば、説明したように、データ信号生成構成要素３１０は、同じプリコーダを使用して、送信のための１つまたは複数のデータ信号を作成することができる（たとえば、これは、フィードバックに基づいて利用すべきＭＣＳを判断するＭＣＳ選択構成要素３０８を含むことができる）。
【００４４】
別の例では、サービングアクセスポイント１０２は、それが所与の時間期間中に複数のリソース割当てをワイヤレスデバイス１０４に与えることができるＭＩＭＯ技術を使用して、ワイヤレスデバイス１０４と通信することができる。この例では、ＤＲＳ生成構成要素３０２は、ワイヤレスデバイス１０４のための各リソース割当てに関係する異なるＤＲＳを作成することができる。さらに、たとえば、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６は、ＣｏＭＰ通信をワイヤレスデバイス１０４に与えるためにリソース割当ての少なくとも一部分をサポートすることができ、したがって、説明したように、対応するＤＲＳをさらに送信するために採用され得る。たとえば、サービングアクセスポイント１０２がリソース割当てのうちの１つまたは複数のために異なるＣｏＭＰアクセスポイントを利用することができることを諒解されたい。複数のＤＲＳを受信すると、ＤＲＳ復号構成要素２０４はＤＲＳを解釈することができ、チャネル状態測定構成要素２０６は、上記で説明したように、各ＤＲＳに関係する無線状態を判断することができる。したがって、たとえば、チャネルフィードバック供給構成要素３３０は、ＤＲＳごとにフィードバックパラメータ（たとえば、ＣＱＩなど）をサービングアクセスポイント１０２に送信することができる。
【００４５】
この例では、フィードバック受信構成要素３０６はフィードバックを取得することができ、説明したように、ＭＣＳ選択構成要素３０８は、各ＤＲＳに従ってデータを送信するためのＭＣＳを判断することができる。さらに、たとえば、バックホール構成要素３１４は、各所与のＤＲＳに対応するフィードバックを関係するＣｏＭＰアクセスポイント（たとえば、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６）に通信することができる。さらに、たとえば、データ信号生成構成要素３１０は複数のリソース割当てを介した送信のためにデータ信号を作成することができ、説明したように、プリコーダ適用構成要素３０４は対応するＤＲＳに従ってデータ信号をプリコードすることができる。さらに、説明したように、送信構成要素３１２はデータ信号（および／または関係するＤＲＳ）をワイヤレスデバイス１０４に通信することができ、バックホール構成要素３１４はデータ信号（および／または関係するＤＲＳ）をＣｏＭＰアクセスポイントに与えることができる。
【００４６】
図４を参照すると、本明細書で説明する態様による、ＤＲＳおよびデータ信号を適応的に送信することに関係する例示的なタイムライン４００が示されている。一例では、タイムライン４０２はサービングおよび／またはＣｏＭＰアクセスポイントに関係することができ、タイムライン４０４はワイヤレスデバイスに対応することができる。したがって、たとえば、４０６において、サービングおよび／またはＣｏＭＰアクセスポイントは、ＰＭＩ１を使用してプリコードされるＤＲＳ１を送信することができる。ワイヤレスデバイスは、（たとえば、説明したように、ＤＲＳを解釈するときに、）ＤＲＳに関係するチャネル状態を測定することができ、サービングアクセスポイントにフィードバック４０８を与えることができる。説明したように、一例では、サービングアクセスポイントは、同様に１つまたは複数のＣｏＭＰアクセスポイントにフィードバックを与えることができる。アクセスポイントは、４１０において、同じプリコーダ（ＰＭＩ１）を用いてプリコードされ得る、別のＤＲＳと関係するデータ信号とをワイヤレスデバイスに送信することができる。説明したように、一例では、フィードバックは、単一のデータ送信または複数のデータ送信のバーストを送信するために、ＤＲＳおよびデータ４１０のためのＭＣＳを選択する際に利用され得る。一例では、フィードバックはまた、プリコーダのセット中の次のプリコーダを選択すべきかどうかを判断するために利用され得る。
【００４７】
一例では、アクセスポイントは、イベントが生じるまで、データおよび／またはＤＲＳを送信するために同じプリコーダを使用し続けることができる。イベントは、たとえば、タイマーベースであるか、フィードバックに少なくとも部分的に基づいて判断されるか、いくつかのデータ信号および／または関係する送信に少なくとも部分的に基づいて判断されるなどが可能である。ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳ１および／またはデータ信号４１０を測定し、アクセスポイントにフィードバック４１２を与えることができる。同じく、フィードバックはしきい値レベル以上であるとすることができ、アクセスポイントは、ＰＭＩ１に対応するプリコーダを使用してプリコードされ得るＤＲＳおよびデータ信号４１４を通信することができる。同じく、ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳ１およびデータ４１４に関係するチャネル品質を測定することができ、アクセスポイントにフィードバック４１６を与えることができる。次に、アクセスポイントは、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳのための別のプリコーダを選択することができ、プリコーダとしてＰＭＩ２を使用してＤＲＳ２ ４１８を送信することができる。したがって、一例では、プリコーダを変更するために、ＤＲＳのみの送信が利用され得る。後続のフィードバックに基づいて、一例では、アクセスポイントは、ワイヤレスデバイスと通信する際にプリコーダを使用し続けるか、または別のＤＲＳを送信することによって、再びプリコーダを切り替えることができる。説明したように、アクセスポイントは、パターンまたはシーケンス、ランダムシーケンス、擬似ランダムシーケンスなどに従ってプリコーダを巡回することができる。
【００４８】
次に図５〜図７を参照すると、本明細書に記載の様々な態様に従って実行され得る方法が示されている。説明を簡潔にする目的で、方法を一連の行為として図示し説明するが、いくつかの行為は、１つまたは複数の態様によれば、本明細書で図示し説明する順序とは異なる順序で、および／または他の行為と同時に行われるので、方法は行為の順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。たとえば、方法は、状態図など、一連の相互に関連する状態または事象として代替的に表現できることを当業者ならば理解し、諒解するであろう。さらに、１つまたは複数の態様による方法を実装するために、図示のすべての行為が必要とされるわけではない。
【００４９】
次に図５を参照すると、平均チャネル推定値に従って信号を復号することを可能にする例示的な方法５００が示されている。５０２において、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信する。説明したように、たとえば、データ信号とＤＲＳとは、同じプリコーダを用いてプリコードされ得る。５０４において、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳにわたるチャネル推定平均を判断する。これは、たとえば、同様にプリコードされたデータ信号および／またはＤＲＳのチャネル推定を組み合わせることと、それにわたる平均を計算することとを含むことができる。５０６において、チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳを復号する。したがって、説明したように、平均することは、同様にプリコードされた信号の後続のチャネル推定の精度を改善することができる。
【００５０】
図６を参照すると、ワイヤレスデバイスに信号を適応的に送信する例示的な方法６００が示されている。６０２において、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳにプリコーダを適用する。説明したように、たとえば、プリコーダは、（たとえば、ワイヤレスデバイスに対応することができる）プリコーダのセット中の選択されたプリコーダに対応することができる。６０４において、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信する。一例では、ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳが受信されるチャネルの無線状態に関係するフィードバックパラメータを計算することができる。したがって、６０６において、ＤＲＳに関し、ワイヤレスデバイスに関係する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信する。６０８において、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成する。したがって、たとえば、フィードバックがしきい値レベルを上回る無線状態を示す場合、データ信号は、データ送信のバーストを含むように生成され得る。６１０において、プリコーダを利用して１つまたは複数のデータ信号をプリコードする。データ信号がフィードバックに基づいて生成され、データ信号に対して同じプリコーダが使用されるので、これはデータ送信の適応通信を可能にする。６１２において、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信する。
【００５１】
次に図７を参照すると、１つまたは複数のワイヤレスデバイスと通信する際にプリコーダを巡回することを可能にする例示的な方法７００が示されている。７０２において、プリコードされたＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信する。説明したように、ＤＲＳをプリコードするために使用されるプリコーダに関するフィードバックが、ワイヤレスデバイスから受信され得る。７０４において、ＤＲＳをプリコードするために利用されたプリコーダを用いて１つまたは複数のデータ信号をプリコードする。説明したように、これは、ワイヤレスデバイスへの信号の適応送信を与える。７０６において、シーケンスに従ってプリコーダのセット中の次のプリコーダを選択する。説明したように、たとえば、シーケンスは、パターン、ランダム、擬似ランダム、および／または同様のシーケンスとすることができる。その上、たとえば、次のプリコーダは、説明したように、データ送信ごとに、タイマーに従って、イベント（たとえば、チャネル品質に関するフィードバック）に基づいてなどで選択され得る。７０８において、次のプリコーダに従って次のＤＲＳをプリコードする。
【００５２】
本明細書で説明する１つまたは複数の態様によれば、プリコーダまたは関係するシーケンスを判断すること、ＭＣＳを選択するためのフィードバックパラメータを解釈することなどに関して、推論を行うことができることを諒解されたい。本明細書で使用する「推論する」または「推論」という用語は、概して、イベントおよび／またはデータを介して捕捉された観察のセットから、システム、環境、および／またはユーザの状態について推理する、またはその状態を推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するために使用され得、あるいは、たとえば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的、すなわち、データおよび事象の考察に基づく当該の状態の確率分布の計算とすることができる。推論は、事象および／またはデータのセットからより高いレベルの事象を構成するために採用される技法を指すこともある。そのような推論から、事象が時間的に緊切して相関するか否かにかかわらず、および事象およびデータが１つまたは複数の事象およびデータの発生源に由来するかどうかにかかわらず、観測された事象および／または記憶された事象データのセットから新しい事象または動作が構成される。
【００５３】
図８を参照すると、判断されたプリコーダに従って通信を復号することを可能にするシステム８００が示されている。たとえば、システム８００は、少なくとも部分的に基地局、モバイルデバイス、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを与える別のデバイスの中に常駐することができる。システム８００は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、またはプロセッサと固定またはプログラマブル命令（たとえば、ソフトウェア、ファームウェアなど）との組合せによって実装される機能を表す機能ブロックであり得ることを諒解されたい。システム８００は、連携して動作することができる電気的構成要素の論理グルーピング８０２を含む。たとえば、論理グルーピング８０２は、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信するための電気的構成要素８０４を含むことができる。説明したように、データ信号とＤＲＳとは、同じプリコーダを用いてプリコードされ得る。さらに、たとえば、論理グルーピング８０２は、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳにわたってチャネル推定平均を判断するための電気的構成要素８０６を備えることができる。
【００５４】
たとえば、チャネル推定平均は、データ信号またはＤＲＳ（あるいはその後受信した同様にプリコードされたデータ信号またはＤＲＳ）の復号を改善することができる。その上、論理グルーピング８０２は、チャネル推定平均に従って複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳを復号するための電気的構成要素８０８を含むことができる。その上、説明したように、論理グルーピング８０２は、１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を測定するための電気的構成要素８１０と、無線状態に対応するフィードバックを１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに通信するための電気的構成要素８１２とを含む。一例では、説明したように、フィードバックは、バックホールを介してフィードバックを通信することができるサービングアクセスポイントに通信され得る。さらに、システム８００は、電気的構成要素８０４、８０６、８０８、８１０、および８１２に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ８１４を含むことができる。メモリ８１４の外部にあるものとして図示されているが、電気的構成要素８０４、８０６、８０８、８１０、および８１２のうちの１つまたは複数はメモリ８１４の内部に存在することができることを理解されたい。
【００５５】
図９を参照すると、ＤＲＳに関係するフィードバックに基づいて１つまたは複数のワイヤレスデバイスにデータ信号を通信するシステム９００が示されている。たとえば、システム９００は、少なくとも部分的に基地局、モバイルデバイス、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを与える別のデバイスの中に常駐することができる。システム９００は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、またはプロセッサと固定またはプログラマブル命令（たとえば、ソフトウェア、ファームウェアなど）との組合せによって実装される機能を表す機能ブロックであり得ることを諒解されたい。システム９００は、連携して動作することができる電気的構成要素の論理グルーピング９０２を含む。たとえば、論理グルーピング９０２は、ワイヤレスデバイス９０４に関係するＤＲＳにプリコーダを適用するための電気的構成要素を含むことができる。説明したように、プリコーダは、パターン、ランダム、擬似ランダムなどとすることができるプリコーダのセットまたはシーケンスに少なくとも部分的に基づいて選択され得る。さらに、論理グルーピング９０２は、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信するための電気的構成要素９０６を備えることができる。その上、論理グルーピング９０２は、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信するための電気的構成要素９０８を含むことができる。
【００５６】
たとえば、フィードバックパラメータは、ＤＲＳを受信する無線状態に関係するＣＱＩを含むことができる。この点について、データ信号は、フィードバックに応じて単一のデータ送信または複数のデータ送信のバーストを含むように生成され得る。したがって、論理グルーピング９０２は、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成するための電気的構成要素９１０を含む。その上、説明したように、１つまたは複数のデータ信号は、（たとえば、電気的構成要素９０４によって）同じプリコーダを使用してプリコードされ、（たとえば、電気的構成要素９０６によって）ワイヤレスデバイスに送信され得る。さらに、論理グルーピング９０２は、ワイヤレスデバイスに送信するために、ＤＲＳあるいは１つまたは複数のデータ送信をＣｏＭＰアクセスポイントに通信するための電気的構成要素９１２を含む。したがって、本明細書で説明する、ＣｏＭＰ通信を与えるために、追加のアクセスポイントが、ワイヤレスデバイスにＤＲＳおよび／またはデータ信号を送信することができる。さらに、システム９００は、電気的構成要素９０４、９０６、９０８、９１０、および９１２に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ９１４を含むことができる。メモリ９１４の外部にあるものとして図示されているが、電気的構成要素９０４、９０６、９０８、９１０、および９１２のうちの１つまたは複数はメモリ９１４の内部に存在することができることを理解されたい。
【００５７】
図１０は、本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得るシステム１０００のブロック図である。一例では、システム１０００は、基地局またはノードＢ１００２を含む。図示のように、ノードＢ１００２は、１つまたは複数の受信（Ｒｘ）アンテナ１００６を介して１つまたは複数のＵＥ１００４から（１つまたは複数の）信号を受信し、１つまたは複数の送信（Ｔｘ）アンテナ１００８を介して１つまたは複数のＵＥ１００４にその信号を送信することができる。さらに、ノードＢ１００２は、（１つまたは複数の）受信アンテナ１００６から情報を受信する受信機１０１０を備えることができる。一例では、受信機１０１０は、受信した情報を復調する復調器（Ｄｅｍｏｄ）１０１２に動作可能に結合され得る。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ１０１４によって分析され得る。プロセッサ１０１４は、コードクラスタ、アクセス端末割当て、それに関係するルックアップテーブル、固有のスクランブル系列に関係する情報、および／または他の好適なタイプの情報を記憶することができるメモリ１０１６に結合され得る。一例では、ノードＢ１００２は、方法５００、６００、７００、ならびに／あるいは他の同様のおよび適切な方法を実行するために、プロセッサ１０１４を採用することができる。ノードＢ１００２はまた、送信機１０２０によって（１つまたは複数の）送信アンテナ１００８を介して送信するために信号を多重化することができる変調器１０１８を含むことができる。
【００５８】
図１１は、本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得る別のシステム１１００のブロック図である。一例では、システム１１００はモバイル端末１１０２を含む。図示のように、モバイル端末１１０２は、１つまたは複数のアンテナ１１０８を介して、１つまたは複数の基地局１１０４から（１つまたは複数の）信号を受信し、１つまたは複数の基地局１１０４にその信号を送信することができる。さらに、モバイル端末１１０２は、（１つまたは複数の）アンテナ１１０８から情報を受信する受信機１１１０を備えることができる。一例では、受信機１１１０は、受信した情報を復調する復調器（Ｄｅｍｏｄ）１１１２に動作可能に結合され得る。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ１１１４によって分析され得る。プロセッサ１１１４は、モバイル端末１１０２に関係するデータおよび／またはプログラムコードを記憶することができるメモリ１１１６に結合され得る。さらに、モバイル端末１１０２は、方法５００、６００、７００、ならびに／あるいは他の同様のおよび適切な方法を実行するために、プロセッサ１１１４を採用することができる。モバイル端末１１０２はまた、説明した機能を実行するために、前の図で説明した１つまたは複数の構成要素を採用することができる。一例では、構成要素はプロセッサ１１１４によって実装され得る。モバイル端末１１０２はまた、（１つまたは複数の）アンテナ１１０８を介して送信機１１２０によって送信するために信号を多重化することができる変調器１１１８を含むことができる。
【００５９】
次に図１２を参照すると、様々な態様によるワイヤレス多元接続通信システムの図が与えられている。一例では、アクセスポイント１２００（ＡＰ）は複数のアンテナグループを含む。図１２に示すように、１つのアンテナグループはアンテナ１２０４および１２０６を含み、別のアンテナグループはアンテナ１２０８および１２１０を含み、別のアンテナグループはアンテナ１２１２および１２１４を含むことができる。図１２では、アンテナグループごとに２つのアンテナのみが示されているが、アンテナグループごとにより多いまたはより少ないアンテナが利用され得ることを諒解されたい。別の例では、アクセス端末１２１６はアンテナ１２１２および１２１４と通信中であり得、アンテナ１２１２および１２１４は、順方向リンク１２２０上でアクセス端末１２１６に情報を送信し、逆方向リンク１２１８上でアクセス端末１２１６から情報を受信する。追加および／または代替として、アクセス端末１２２２はアンテナ１２０６および１２０８と通信中であり得、アンテナ１２０６および１２０８は、順方向リンク１２２６上でアクセス端末１２２２に情報を送信し、逆方向リンク１２２４上でアクセス端末１２２２から情報を受信する。周波数分割複信システムでは、通信リンク１２１８、１２２０、１２２４および１２２６は、通信のための異なる周波数を使用することができる。たとえば、順方向リンク１２２０は、逆方向リンク１２１８によって使用される周波数とは異なる周波数を使用することができ得る。
【００６０】
アンテナの各グループ、および／またはアンテナが通信するために設計されたエリアは、アクセスポイントのセクタと呼ばれることがある。一態様によれば、アンテナグループは、アクセスポイント１２００によってカバーされるエリアのセクタ中でアクセス端末に通信するように設計され得る。順方向リンク１２２０および１２２６上の通信では、アクセスポイント１２００の送信アンテナは、異なるアクセス端末１２１６および１２２２に対して順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用することができる。また、アクセスポイントが、ビームフォーミングを使用して、そのカバレージ中にランダムに分散されたアクセス端末に送信するほうが、アクセスポイントが単一のアンテナを介してすべてのそのアクセス端末に送信するよりも、隣接セル中のアクセス端末への干渉が小さくなる。
【００６１】
アクセスポイント、たとえばアクセスポイント１２００は、端末と通信するために使用される固定局であり得、基地局、ノードＢ、アクセスネットワーク、および／または他の好適な用語で呼ばれることもある。さらに、アクセス端末、たとえばアクセス端末１２１６または１２２２は、モバイル端末、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、端末、ワイヤレス端末、および／または他の適切な用語で呼ばれることもある。
【００６２】
次に図１３を参照すると、本明細書で説明する様々な態様が機能することができる、例示的なワイヤレス通信システム１３００を示すブロック図が与えられている。一例では、システム１３００は、送信機システム１３１０と受信機システム１３５０とを含む多入力多出力（ＭＩＭＯ）システムである。ただし、送信機システム１３１０および／または受信機システム１３５０は、たとえば、（たとえば、基地局上の）複数の送信アンテナが１つまたは複数のシンボルストリームを単一のアンテナデバイス（たとえば、移動局）に送信することができる、多入力単出力システムにも適用され得ることを諒解されたい。さらに、本明細書で説明する送信機システム１３１０および／または受信機システム１３５０の態様は、単出力単入力アンテナシステムに関して利用され得ることを諒解されたい。
【００６３】
一態様によれば、送信機システム１３１０において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース１３１２から送信（ＴＸ）データプロセッサ１３１４に供給される。一例では、各データストリームは、次いで、それぞれの送信アンテナ１３２４を介して送信され得る。さらに、ＴＸデータプロセッサ１３１４は、コード化データを供給するために、それぞれのデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブすることができる。一例では、各データストリームのコード化データは、次いで、ＯＦＤＭ技法を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは、たとえば、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり得る。さらに、パイロットデータは、チャネル応答を推定するために受信機システム１３５０において使用され得る。送信機システム１３１０に戻ると、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよびコード化データは、変調シンボルを供給するために、それぞれのデータストリーム用に選択された特定の変調方式（たとえば、ＢＰＳＫ、ＱＳＰＫ、Ｍ−ＰＳＫ、またはＭ−ＱＡＭ）に基づいて変調（すなわち、シンボルマッピング）され得る。一例では、各データストリームのデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ１３３０上で実行される命令および／またはプロセッサ１３３０によって与えられる命令によって判断され得る。
【００６４】
次に、すべてのデータストリームの変調シンボルはＴＸプロセッサ１３２０に供給され得、ＴＸプロセッサ１３２０は、（たとえば、ＯＦＤＭ用に）変調シンボルをさらに処理することができる。ＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ１３２０は、次いで、ＮT個の変調シンボルストリームを、ＮT個のトランシーバ１３２２ａ〜１３２２ｔに供給することができる。一例では、各トランシーバ１３２２は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、１つまたは複数のアナログ信号を供給することができる。次いで、各トランシーバ１３２２は、それらのアナログ信号をさらに調整（たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート）して、ＭＩＭＯチャネルを介して送信するのに適した被変調信号を供給することができる。したがって、トランシーバ１３２２ａ〜１３２２ｔからのＮT個の被変調信号は、次いで、それぞれ、ＮT個のアンテナ１３２４ａ〜１３２４ｔから送信され得る。
【００６５】
別の態様によれば、送信された被変調信号は、ＮR個のアンテナ１３５２ａ〜１３５２ｒによって受信機システム１３５０において受信され得る。次いで、各アンテナ１３５２から受信した信号は、それぞれのトランシーバ１３５４に供給され得る。一例では、各トランシーバ１３５４は、それぞれの受信信号を調整（たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート）し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを供給し、次いで、それらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給することができる。次いで、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、特定の受信機処理技法に基づいてＮR個のトランシーバ１３５４からＮR個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、ＮT個の「検出」シンボルストリームを供給することができる。一例では、各検出シンボルストリームは、対応するデータストリームに関して送信される変調シンボルの推定値であるシンボルを含むことができる。次いで、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、各検出シンボルストリームを少なくとも部分的に復調し、デインターリーブし、復号することによって、各シンボルストリームを処理して、対応するデータストリームに関するトラフィックデータを回復することができる。したがって、ＲＸ ＭＩＭＯ／データデータプロセッサ１３６０による処理は、送信機システム１３１０においてＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ１３２０およびＴＸデータプロセッサ１３１８によって実行される処理を補足することができる。ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、さらに、処理されたシンボルストリームをデータシンク１３６４に供給することができる。
【００６６】
一態様によれば、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０によって生成されるチャネル応答推定値は、受信機において空間／時間処理を実行し、電力レベルを調整し、変調レートまたは方式を変更し、および／または他の適切なアクションを実行するために使用され得る。さらに、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、たとえば、検出シンボルストリームの信号対雑音干渉比（ＳＮＲ）などのチャネル特性をさらに推定することができる。次いで、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、推定されたチャネル特性をプロセッサ１３７０に供給することができる。一例では、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０および／またはプロセッサ１３７０は、システムに関する「動作」ＳＮＲの推定値をさらに導出することができる。次いで、プロセッサ１３７０は、通信リンクおよび／または受信データストリームに関する情報を備えることができるチャネル状態情報（ＣＳＩ）を与えることができる。この情報は、たとえば、動作ＳＮＲを含むことができる。次いで、ＣＳＩは、ＴＸデータプロセッサ１３１８によって処理され、変調器１３８０によって変調され、トランシーバ１３５４ａ〜１３５４ｒによって調整され、送信機システム１３１０に返信され得る。さらに、受信機システム１３５０にあるデータソース１３１６は、ＴＸデータプロセッサ１３１８によって処理される追加のデータを与えることができる。
【００６７】
送信機システム１３１０に戻ると、次いで、受信機システム１３５０からの被変調信号は、アンテナ１３２４によって受信され、トランシーバ１３２２によって調整され、復調器１３４０によって復調され、ＲＸデータプロセッサ１３４２によって処理されて、受信機システム１３５０によって報告されたＣＳＩを回復することができる。一例では、報告されたＣＳＩを、次いで、１つまたは複数のデータストリームのために使用すべきデータレートならびにコーディングおよび変調方式を判断するために、プロセッサ１３３０に供給し、使用することができる。次いで、判断されたコーディングおよび変調方式を、受信機システム１３５０への後の送信における量子化および／または使用のためにトランシーバ１３２２に供給することができる。追加および／または代替として、プロセッサ１３３０が、報告されたＣＳＩを使用して、ＴＸデータプロセッサ１３１４およびＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ１３２０のための様々な制御を生成することができる。別の例では、ＲＸデータプロセッサ１３４２によって処理されたＣＳＩおよび／または他の情報をデータシンク１３４４に供給することができる。
【００６８】
一例では、送信機システム１３１０にあるプロセッサ１３３０および受信機システム１３５０にあるプロセッサ１３７０は、それらのそれぞれのシステムにおいて動作を指示する。さらに、送信機システム１３１０にあるメモリ１３３２および受信機システム１３５０にあるメモリ１３７２は、それぞれ、プロセッサ１３３０および１３７０によって使用されるプログラムコードおよびデータの記憶域を与えることができる。さらに、受信機システム１３５０において、様々な処理技法を使用して、ＮR個の受信信号を処理して、ＮT個の送信シンボルストリームを検出することができる。これらの受信機処理技法は、等化技法（equalization techniques）とも呼ばれることがある空間および時空間受信機処理技法（spatial and space-time receiver processing techniques）、ならびに／あるいは「逐次干渉消去（successive interference cancellation）」または「逐次消去（successive cancellation）」受信機処理技法とも呼ばれることがある「逐次ヌリング／等化および干渉消去（successive nulling/equalization and interference cancellation）」受信機処理技法を含むことができる。
【００６９】
本明細書で説明した態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せで実装され得ることを理解されたい。システムおよび／または方法は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントにおいて実装した場合、記憶構成要素などの機械可読媒体に記憶され得る。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造またはプログラムステートメントの任意の組合せを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容をパスおよび／または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、好適な手段を使用してパス、フォワーディング、または送信され得る。
【００７０】
ソフトウェア実装の場合、本明細書で説明した技法は、本明細書で説明した機能を実行するモジュール（たとえば、プロシージャ、関数など）を用いて実装され得る。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって実行され得る。メモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装され、その場合、当技術分野で知られているように様々な手段によってプロセッサに通信可能に結合され得る。
【００７１】
以上の説明は１つまたは複数の態様の例を含む。もちろん、上述の態様について説明する目的で、構成要素または方法のあらゆる考えられる組合せについて説明することは不可能であるが、当業者なら、様々な態様の多数のさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識できよう。したがって、説明した態様は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態、および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む（include）」という用語は、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される限り、「備える（comprising）」という用語を採用すると請求項における移行語と解釈されるように「備える（comprising）」と同様に包括的なものとする。さらに、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかで使用される「または（or）」という用語は、「非排他的なまたは（non-exclusive or）」を意味するものとする。
【技術分野】
【０００１】
相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、２００９年７月２９日に出願された「DEDICATED REFERENCE SIGNALS AND ASSOCIATED PHYSICAL DOWNLINK SHARED CHANNELS WITH ADAPTIVE TRANSMISSIONS」と題する米国仮出願第６１／２２９，７０２号の利益を主張する。
【０００２】
本開示は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、複数の送信ポイントの間で通信を協調させることに関する。
【背景技術】
【０００３】
ワイヤレス通信システムは、たとえば音声、データなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、使用可能なシステムリソース（たとえば、帯域幅、送信電力、．．．）を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）システム、時分割多元接続（ＴＤＭＡ）システム、周波数分割多元接続（ＦＤＭＡ）システム、直交周波数分割多元接続（ＯＦＤＭＡ）システムなどがある。さらに、これらのシステムは、Ｔｈｉｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ（３ＧＰＰ）、３ＧＰＰ Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ（ＬＴＥ）、Ｕｌｔｒａ Ｍｏｂｉｌｅ Ｂｒｏａｄｂａｎｄ（ＵＭＢ）などの規格に準拠することができる。
【０００４】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができ得る。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の送信を介して１つまたは複数のアクセスポイント（たとえば、基地局、フェムトセル、ピコセル、中継ノードなど）と通信することができ得る。順方向リンク（またはダウンリンク）はアクセスポイントからモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク（またはアップリンク）はモバイルデバイスからアクセスポイントへの通信リンクを指す。さらに、モバイルデバイスとアクセスポイントの間の通信は、単入力単出力（ＳＩＳＯ）システム、多入力単出力（ＭＩＳＯ）システム、多入力多出力（ＭＩＭＯ）システムなどを介して確立され得る。さらに、ピアツーピアワイヤレスネットワーク構成では、モバイルデバイスは他のモバイルデバイスと（および／またはアクセスポイントは他のアクセスポイントと）通信することができる。
【発明の概要】
【０００５】
以下で、請求する主題の様々な態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。本概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、主要または重要な要素を識別するものでも、そのような態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、開示する態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【０００６】
１つまたは複数の実施形態およびその対応する開示に従って、多地点協調（ＣｏＭＰ）通信においてチャネル状態フィードバックに基づいて専用基準信号とデータ信号とを適応的に送信することを可能にすることに関して、様々な態様について説明する。一例では、ＣｏＭＰセット中のアクセスポイントは、（たとえば、プリコーディング行列インジケータ（ＰＭＩ）に関係する）あらかじめ定義されたプリコーダとともに専用基準信号（ＤＲＳ:dedicated reference signals）をワイヤレスデバイスに送信することができる。ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳを測定し、ＤＲＳに関係するチャネルの無線状態を判断し、その状態を（たとえば、チャネル品質インジケータ（ＣＱＩ）などとして）ＣｏＭＰアクセスポイントのうちの１つまたは複数にフィードバックすることができる。ＣｏＭＰアクセスポイントは、その後、ワイヤレスデバイスからのフィードバックに少なくとも部分的に基づいて、（たとえば、ＤＲＳとともに）１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信することができ、あらかじめ定義されたプリコーダを使用して１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることができる。
【０００７】
一態様によれば、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信することと、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの復号を改善するために、それらにわたるチャネル推定平均を判断することとを含む方法が提供される。本方法は、チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳを復号することをさらに含む。
【０００８】
別の態様はワイヤレス通信装置に関する。本ワイヤレス通信装置は、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得し、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの各々についてチャネルを推定するように構成された少なくとも１つのプロセッサを含むことができる。少なくとも１つのプロセッサは、復号を改善するために、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定されたチャネルを平均するようにさらに構成される。本ワイヤレス通信装置はまた、少なくとも１つのプロセッサに結合されたメモリを備える。
【０００９】
さらに別の態様は装置に関する。本装置は、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信するための手段と、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの復号を改善するために、それらにわたるチャネル推定平均を判断するための手段とを含む。本装置はまた、チャネル推定平均に従って、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳを復号するための手段を含む。
【００１０】
さらに別の態様は、少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得させるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの各々についてチャネルを推定させるためのコードとを含むコンピュータ可読媒体を有することができるコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体はまた、少なくとも１つのコンピュータに、復号を改善するために、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定されたチャネルを平均させるためのコードを備えることができる。
【００１１】
その上、追加の態様は、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得する受信構成要素を含む装置に関する。本装置は、複数の同様にプリコードされたデータ信号の復号を改善するために、１つまたは複数のＤＲＳにわたるチャネル推定を平均するＤＲＳ復号構成要素をさらに含むことができる。
【００１２】
別の態様によれば、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳにプリコーダを適用することと、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信することと、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信することとを含む方法が提供される。本方法は、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成することと、プリコーダを利用して１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることと、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信することとをさらに含む。
【００１３】
別の態様はワイヤレス通信装置に関する。本ワイヤレス通信装置は、ワイヤレスデバイスに固有のＤＲＳをプリコードするためにプリコーダを利用し、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信し、ワイヤレスデバイスにおいてＤＲＳを受信することに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得するように構成された少なくとも１つのプロセッサを含むことができる。少なくとも１つのプロセッサは、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成し、プリコーダに従って１つまたは複数のデータ信号をプリコードし、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信するようにさらに構成される。本ワイヤレス通信装置はまた、少なくとも１つのプロセッサに結合されたメモリを備える。
【００１４】
さらに別の態様は装置に関する。本装置は、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳにプリコーダを適用するための手段と、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信するための手段と、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信するための手段とを含む。本装置はまた、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成するための手段を含み、プリコーダを適用するための手段は１つまたは複数のデータ信号にプリコーダを適用し、送信するための手段は１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信する。
【００１５】
さらに別の態様は、少なくとも１つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスに固有のＤＲＳをプリコードするためにプリコーダを利用させるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信させるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスにおいてＤＲＳを受信することに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得させるためのコードとを含むコンピュータ可読媒体を有することができるコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体はまた、少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成させるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、プリコーダに従って１つまたは複数のデータ信号をプリコードさせるためのコードと、少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信させるためのコードとを備えることができる。
【００１６】
その上、追加の態様は、少なくとも部分的にプリコーダを利用することによってワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳをプリコードするプリコーダ適用構成要素と、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに通信する送信構成要素と、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得するフィードバック受信構成要素とを含む装置に関する。本装置は、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成するデータ信号生成構成要素をさらに含み、プリコーダ適用構成要素は１つまたは複数のデータ信号にプリコーダを適用し、送信構成要素は１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに通信する。
【００１７】
上記および関連する目的を達成するために、１つまたは複数の実施形態は、以下で十分に説明し、特許請求の範囲で具体的に指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、１つまたは複数の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に記載する。ただし、これらの態様は、様々な実施形態の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、説明する実施形態は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】ワイヤレスデバイスへの多地点協調送信を行うためのシステムのブロック図。
【図２】ワイヤレス通信環境内で採用するための例示的な通信装置の図。
【図３】専用基準信号（ＤＲＳ）と後続のデータ信号とをプリコードするための例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【図４】ＤＲＳと、データ信号と、関係するフィードバックとを通信するための例示的なタイムラインを示す図。
【図５】複数の信号にわたるチャネル推定値平均を実行する例示的な方法の流れ図。
【図６】ＤＲＳと関係するデータ信号とをプリコードする例示的な方法の流れ図。
【図７】ＤＲＳと関係するデータ信号とをプリコードするためにプリコーダを巡回する例示的な方法の流れ図。
【図８】プリコードされたＤＲＳと関係するデータ信号とを復号する例示的な装置のブロック図。
【図９】ＤＲＳに対応するフィードバックに基づいて作成される、ＤＲＳに関係するデータ信号をプリコードする例示的な装置のブロック図。
【図１０】本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得る例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【図１１】本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得る例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【図１２】本明細書に記載する様々な態様による例示的なワイヤレス多元接続通信システムを示す図。
【図１３】本明細書で説明する様々な態様が機能することができる、例示的なワイヤレス通信システムを示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
次に、図面を参照しながら請求する主題の様々な態様について説明する。図面全体にわたって、同様の要素を指すのに同様の参照符号を使用する。以下の記述では、説明の目的で、１つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような（１つまたは複数の）態様は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであろう。他の例では、１つまたは複数の態様の説明を円滑にするために、よく知られている構造およびデバイスをブロック図の形態で示す。
【００２０】
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを指すものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、集積回路、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および／またはコンピュータであり得るが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方が構成要素であり得る。１つまたは複数の構成要素がプロセスおよび／または実行スレッド内に常駐することができ、１つの構成要素を１つのコンピュータ上に配置し、および／または２つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、１つまたは複数のデータパケット（たとえば、ローカルシステム、分散システム内、および／または他のシステムを用いるインターネットなどのネットワーク全体の中の別の構成要素と信号を介して相互作用する１つの構成要素からのデータ）を有する信号によるなど、ローカルおよび／またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【００２１】
さらに、本明細書ではワイヤレス端末および／または基地局に関する様々な態様について説明する。ワイヤレス端末は、ユーザにボイスおよび／またはデータ接続性を提供するデバイスを指すことができる。ワイヤレス端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータなどのコンピューティングデバイスに接続することができ、あるいは携帯情報端末（ＰＤＡ）などの自蔵式デバイスであり得る。ワイヤレス端末はまた、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器（ＵＥ）と呼ばれることがある。ワイヤレス端末は、加入者局、ワイヤレスデバイス、セルラー電話、ＰＣＳ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）電話、ワイヤレスローカルループ（ＷＬＬ）局、携帯情報端末（ＰＤＡ）、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスであり得る。基地局（たとえば、アクセスポイントまたは進化型ノードＢ（ｅＮＢ）または他のノードＢ）は、１つまたは複数のセクタを通して、エアインターフェースを介してワイヤレス端末と通信する、アクセスネットワーク中のデバイスを指すことができる。基地局は、受信したエアインターフェースフレームをインターネットプロトコル（ＩＰ）パケットに変換することによって、ワイヤレス端末と、ＩＰネットワークを含むことができるアクセスネットワークの残部との間のルータとして働くことができる。基地局はまた、エアインターフェースの属性の管理を調整する。
【００２２】
その上、本明細書で説明する様々な機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装した場合、機能は、１つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者回線（ＤＳＬ）などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、またはＤＳＬなどのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク（disk）およびディスク（disc）は、コンパクトディスク（disc）（ＣＤ）、レーザディスク（disc）、光ディスク（disc）、デジタル多用途ディスク（disc）（ＤＶＤ）、フロッピー（登録商標）ディスク（disk）およびブルーレイ（登録商標）ディスク（disc）（ＢＤ）を含み、ディスク（disk）は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク（disc）は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【００２３】
本明細書で説明する様々な技法は、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）システム、時分割多元接続（ＴＤＭＡ）システム、周波数分割多元接続（ＦＤＭＡ）システム、直交周波数分割多元接続（ＯＦＤＭＡ）システム、シングルキャリアＦＤＭＡ（ＳＣ−ＦＤＭＡ）システム、および他のそのようなシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに対して使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書ではしばしば互換的に使用される。ＣＤＭＡシステムは、Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ（ＵＴＲＡ）、ＣＤＭＡ２０００などの無線技術を実装することができる。ＵＴＲＡは、Ｗｉｄｅｂａｎｄ−ＣＤＭＡ（Ｗ−ＣＤＭＡ）およびＣＤＭＡの他の変形態を含む。さらに、ＣＤＭＡ２０００は、ＩＳ−２０００、ＩＳ−９５およびＩＳ−８５６規格をカバーする。ＴＤＭＡシステムはＧｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ（ＧＳＭ（登録商標））などの無線技術を実装することができる。ＯＦＤＭＡシステムは、Ｅｖｏｌｖｅｄ ＵＴＲＡ（Ｅ−ＵＴＲＡ）、Ｕｌｔｒａ Ｍｏｂｉｌｅ Ｂｒｏａｄｂａｎｄ（ＵＭＢ）、ＩＥＥＥ８０２．１１（ＷｉＦｉ（登録商標））、ＩＥＥＥ８０２．１６（ＷｉＭＡＸ）、ＩＥＥＥ８０２．２０、Ｆｌａｓｈ−ＯＦＤＭ（登録商標）などの無線技術を実装することができる。ＵＴＲＡおよびＥ−ＵＴＲＡは、Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ（ＵＭＴＳ）の一部である。３ＧＰＰ Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ（ＬＴＥ）は、ダウンリンク上ではＯＦＤＭＡを採用し、アップリンク上ではＳＣ−ＦＤＭＡを採用するＥ−ＵＴＲＡを使用する今度のリリースである。ＵＴＲＡ、Ｅ−ＵＴＲＡ、ＵＭＴＳ、ＬＴＥおよびＧＳＭは、「３ｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ」（３ＧＰＰ）と称する団体からの文書に記載されている。さらに、ＣＤＭＡ２０００およびＵＭＢは、「３ｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ ２」（３ＧＰＰ２）と称する団体からの文書に記載されている。
【００２４】
いくつかのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むことができるシステムに関して、様々な態様を提示する。様々なシステムは、追加のデバイス、構成要素、モジュールなどを含んでもよく、および／または各図に関連して論じるデバイス、構成要素、モジュールなどのすべてを含まなくてもよいことを理解および諒解されたい。これらの手法の組合せを使用することもできる。
【００２５】
次に図面を参照すると、図１に、１つまたは複数の送信ポイントを使用してワイヤレスネットワークアクセスを１つまたは複数のデバイスに与えることを可能にする例示的なシステム１００が示されている。システム１００は、ワイヤレスデバイス１０４に１つまたは複数のキャリアを介したコアネットワーク（図示せず）へのアクセスを与えるサービングアクセスポイント１０２を含む。１つまたは複数の送信ポイントは、サービングアクセスポイント１０２によってワイヤレスデバイス１０４に割り当てられた複数のキャリアまたは他の通信リソース（たとえば、多入力多出力（ＭＩＭＯ）通信）に関係することができる。追加または代替として、たとえば、１つまたは複数の多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイント１０６および１０８が、１つまたは複数の送信ポイントとして与えられ得る。いずれの場合も、ＣｏＭＰ通信を与えるために、複数のキャリアを介して、および／またはサービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８とによって、同様のデータがワイヤレスデバイス１０４に送信され得る。たとえば、そのような通信は、データレートの向上を可能にすることができる。サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８とは、それぞれ、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルまたはピコセルアクセスポイント、ｅＮＢ、モバイル基地局、中継ノード、その一部分など、１つまたは複数のネットワーク構成要素へのアクセスを与える実質的に任意のデバイスであり得る。ワイヤレスデバイス１０４は、モバイルデバイス、ＵＥ、モデム（または他のテザーデバイス（tethered device））、その一部分など、ワイヤレスネットワークへのアクセスを受信する実質的に任意のデバイスであり得る。
【００２６】
一例によれば、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８とは、ＣｏＭＰ通信をワイヤレスデバイス１０４に与えるために送信を協調させることができる。説明したように、たとえば、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８とは、（３ＧＰＰ ＬＴＥなど）ネットワーク規格に従ってワイヤレスデバイス１０４と通信することができる。この点について、たとえば、サービングアクセスポイント１０２は、サービングアクセスポイント１０２からの通信を検出することを可能にするために、共通基準信号（ＣＲＳ）を複数のワイヤレスデバイスに送信することができる。同様に、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および１０８は、実質的に同様のＣＲＳまたは異なるＣＲＳを複数のワイヤレスデバイスに送信することができる。
【００２７】
さらに、たとえば、サービングアクセスポイント１０２は、サービングアクセスポイント１０２からの通信を復号することを可能にするために、ＵＥ固有または専用基準信号（ＤＲＳ）をワイヤレスデバイス１０４に送信することができる。サービングアクセスポイント１０２は、たとえば、送信ダイバーシティを与えるためにＤＲＳをプリコードすることができる。プリコーディングは、ビームフォーミングと同様であり得、受信機における受信信号電力を変更し、多様化し、および／または改善するために、複数の送信アンテナからの信号の送信を重み付けすることに関係することができる。この点について、サービングアクセスポイント１０２は、（たとえば、プリコーディング行列インジケータ（ＰＭＩ）によって識別され、プリコーディングベクトルに関連する）プリコーダをＤＲＳに適用することができ、プリコードされたＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４に送信することができる。さらに、たとえば、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８は、ＣｏＭＰ通信において実質的に同じプリコーダまたは異なるプリコーダを使用して、サービングアクセスポイント１０２と実質的に同じＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４に送信することができる。
【００２８】
ワイヤレスデバイス１０４は、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８とからＤＲＳを受信することができ、（たとえば、チャネル推定を実行することによって）ＤＲＳを測定することができる。一例では、ＤＲＳはワイヤレスデバイス１０４において１つの合成（combined）ＤＲＳのように見えることができ、したがって、ワイヤレスデバイス１０４はＤＲＳにわたって単一の測定を実行することができる。ワイヤレスデバイス１０４は、さらに、チャネル品質インジケータ（ＣＱＩ）など、ＤＲＳを測定することに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態を判断することができ、（たとえば、物理アップリンク制御チャネル（ＰＵＣＣＨ）または同様の論理チャネルリソースを介して）チャネル状態を１つまたは複数のフィードバックパラメータとしてサービングアクセスポイント１０２にフィードバックすることができる。さらに、一例では、ワイヤレスデバイス１０４は、チャネル推定に少なくとも部分的に基づいて、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８とによって利用される、プリコーダまたは関係するプリコーディングベクトルおよび／またはＰＭＩを見分けることができる。一例では、サービングアクセスポイント１０２は、バックホール（backhaul）リンクを介して、受信したフィードバックをＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８に与えることができ、別の例では、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８は、ワイヤレスデバイス１０４送信からのフィードバックを復号することができる。
【００２９】
さらに、たとえば、ワイヤレスデバイス１０４からの１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、サービングアクセスポイント１０２は、１つまたは複数のデータ送信（たとえば、単一の送信または複数の送信のバースト）を備えるデータ信号をワイヤレスデバイス１０４に送ることができる。データ送信は、たとえば、１つまたは複数のパケットまたは他のデータ単位に関係することができる。たとえば、サービングアクセスポイント１０２は、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、データ信号中の１つまたは複数のデータ送信を送信する際に利用すべき変調およびコーディング方式（ＭＣＳ）を判断することができる。さらに、サービングアクセスポイント１０２は、フィードバックに基づいて、前のＤＲＳのために利用された同じプリコーダを用いてデータ信号をプリコードすることができる。さらに、たとえば、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８は、同様にフィードバックに基づいて（たとえば、フィードバックに基づいてＭＣＳを選択することによって）実質的に同じデータ信号を（たとえば、単一の送信または複数の送信のバーストとして）ワイヤレスデバイス１０４に同様に送信することができ、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８は、それが前のＤＲＳをプリコードするために使用した同じプリコーダを用いてデータ信号をプリコードすることができる。この点について、たとえば、ワイヤレスデバイス１０４は、サービングアクセスポイント１０２からのデータ信号とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８からのデータ信号とを、同じプリコーダを使用して復号することができる。さらに、サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６および／または１０８とが複数のデータ信号のバーストを送信するためにプリコーダを利用する場合、ワイヤレスデバイス１０４は、たとえば、複数のデータ信号および／またはデータ信号に関係するＤＲＳのバーストにわたってチャネル推定値を平均し、それらのチャネル推定および／または同じプリコーダを用いてプリコードされた後続のデータ信号のチャネル推定を改善することができる。
【００３０】
次に図２を参照すると、ワイヤレス通信ネットワークに参加することができる通信装置２００が示されている。通信装置２００は、モバイルデバイス、アクセスポイント、その一部分、またはワイヤレスネットワークにおいて信号を受信することができる実質的に任意のデバイスであり得る。通信装置２００は、信号を１つまたは複数のアクセスポイントに送信すること、および／または１つまたは複数のアクセスポイントから信号を受信することができる通信構成要素２０２と、受信したプリコードされたＤＲＳを解釈することができるＤＲＳ復号構成要素２０４と、受信したＤＲＳに基づいて、１つまたは複数のアクセスポイントに関係する無線状態を判断するチャネル状態測定構成要素２０６と、プリコードされたＤＲＳに基づいて１つまたは複数の受信データ信号を復号することができるデータ復号構成要素２０８とを含むことができる。
【００３１】
一例によれば、通信構成要素２０２は、１つまたは複数のアクセスポイントまたは他のデバイス（図示せず）からＤＲＳを受信することができる。説明したように、ＤＲＳは、通信装置２００に固有であり得、プリコードされ得る。ＤＲＳ復号構成要素２０４は、ＤＲＳに関連する１つまたは複数のパラメータを判断することができる。一例では、ＤＲＳ復号構成要素２０４は、プリコードされたＤＲＳに基づいてチャネル推定を実行することができる。さらに、たとえば、チャネル状態測定構成要素２０６は、（たとえば、チャネル推定中またはそれ以外の間に）ＤＲＳを測定することによって、ＤＲＳに関係する無線状態を判断することができる。たとえば、チャネル状態測定構成要素２０６は、ＤＲＳに関係する信号対雑音比（ＳＮＲ）などを判断することができる。チャネル状態測定構成要素２０６は、通信構成要素２０２を使用して、チャネル状態に関係する１つまたは複数のフィードバックパラメータ（たとえば、ＣＱＩ）を１つまたは複数のアクセスポイントまたは他のデバイスに送信することができる。
【００３２】
ＤＲＳを受信した後、たとえば、通信構成要素２０２は、１つまたは複数のデータ信号など、１つまたは複数のアクセスポイントまたは他のデバイスからのさらなる信号を受信することができる。一例では、データ信号には、１つまたは複数のＤＲＳがさらに付随することがある。たとえば、１つまたは複数のデータ信号（および／またはＤＲＳ）は同じプリコーダを使用してプリコードされ得、したがって、データ復号構成要素２０８は、たとえば、前のＤＲＳまたはデータ信号に付随するＤＲＳに基づいてデータ信号を復号するために、データ信号のチャネルを推定する。さらに、たとえば、通信構成要素２０２が、最初のＤＲＳに続いて、対応するＤＲＳをもつ複数のデータ信号を受信した場合、ＤＲＳ復号構成要素２０４は、同じプリコーダを利用する複数のＤＲＳにわたるチャネル推定値平均を実行することができる。別の例では、データ復号構成要素２０８は、複数のデータ信号にわたるチャネル推定値平均を追加または代替として実行することができる。いずれの場合も、説明したように、これは、複数のＤＲＳおよび／またはデータ信号の（たとえば、および／または同じプリコーダを用いてプリコードされた後続の受信データ信号の）チャネル推定を改善することができる。ＤＲＳ送信に続くデータ信号が同じプリコーダを利用することができることを諒解されたい。
【００３３】
次に図３を参照すると、受信したフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、データをワイヤレスデバイスに通信することを可能にするワイヤレス通信システム３００が示されている。システム３００は、ワイヤレスデバイス１０４など、１つまたは複数のワイヤレスデバイスにコアネットワーク（図示せず）へのアクセスを与えるサービングアクセスポイント１０２を含む。さらに、サービングアクセスポイント１０２は、１つまたは複数のキャリアを介してワイヤレスデバイス１０４と通信することができる。さらに、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６は、サービングアクセスポイント１０２からバックホールリンクまたはそれ以外を介して受信することができる、サービングアクセスポイント１０２通信のＣｏＭＰ送信をワイヤレスデバイス１０４に与えることができる。サービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６とは、それぞれ、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、モバイル基地局、その一部分、および／またはワイヤレスネットワークアクセスを与える実質的に任意のデバイスであり得る。さらに、たとえば、ワイヤレスデバイス１０４は、ＵＥ、モデム（または他のテザーデバイス）、その一部分、および／またはワイヤレスネットワークへのアクセスを受信する実質的に任意のデバイスであり得る。
【００３４】
サービングアクセスポイント１０２は、所与のワイヤレスデバイスに送信するためのＤＲＳを作成するＤＲＳ生成構成要素３０２と、選択されたプリコーダに従ってＤＲＳをプリコードするプリコーダ適用構成要素３０４と、ＤＲＳに関係するワイヤレスデバイスからフィードバックを取得するフィードバック受信構成要素３０６とを備える。サービングアクセスポイント１０２はまた、フィードバックに少なくとも部分的に基づいてワイヤレスデバイスへの送信のために１つまたは複数の信号に適用すべきＭＣＳを判断することができるＭＣＳ選択構成要素３０８と、ワイヤレスデバイスに通信するためのデータを備える１つまたは複数の信号を作成するデータ信号生成構成要素３１０と、データ信号および／またはＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信する送信構成要素３１２と、ワイヤレスネットワークにおいて通信するために、それに信号を与えるために１つまたは複数のＣｏＭＰアクセスポイントと通信するバックホール構成要素３１４とを備える。
【００３５】
ＣｏＭＰアクセスポイント１０６は、サービングアクセスポイントから通信を取得するバックホール構成要素３１６と、受信したプリコーダまたは関係するＰＭＩに従って１つまたは複数の信号をプリコードするプリコーダ適用構成要素３１８と、ワイヤレスデバイスに送信された１つまたは複数の信号に関係するフィードバックを判断するフィードバック受信構成要素３２０とを備える。ＣｏＭＰアクセスポイントはまた、ワイヤレスデバイスに送信するための１つまたは複数の信号に適用すべきＭＣＳを取得または判断するＭＣＳ選択構成要素３２２と、ワイヤレスデバイスに送信するための１つまたは複数のデータ信号を作成するデータ信号生成構成要素３２４と、データ信号および／またはＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信する送信構成要素３２６とを備える。
【００３６】
ワイヤレスデバイス１０４は、（たとえば、ＣｏＭＰ通信において）１つまたは複数のアクセスポイントから１つまたは複数のＤＲＳまたはデータ信号を取得する受信構成要素３２８と、１つまたは複数のＤＲＳを解釈することができるＤＲＳ復号構成要素２０４と、ＤＲＳに関係する無線状態を判断するチャネル状態測定構成要素２０６とを備える。ワイヤレスデバイス１０４は、無線状態に関係するＣＱＩまたは他のフィードバックを判断し、フィードバックを１つまたは複数のアクセスポイントに送信するチャネルフィードバック供給構成要素３３０と、プリコードされたＤＲＳに少なくとも部分的に基づいて１つまたは複数のデータ信号を復号するデータ復号構成要素２０８とをさらに備える。
【００３７】
一例によれば、サービングアクセスポイント１０２は、ワイヤレスデバイス１０４にワイヤレスネットワーク（図示せず）へのアクセスを与えることができる。この点について、たとえば、サービングアクセスポイント１０２は、ＣＲＳなど、ワイヤレスデバイス１０４がサービングアクセスポイント１０２との接続を確立するために利用することができる１つまたは複数の基準信号を送信することができる。さらに、たとえば、ＤＲＳ生成構成要素３０２は、ワイヤレスデバイス１０４に固有のＤＲＳを作成することができ、プリコーダ適用構成要素３０４は、１つまたは複数のプリコーダに従ってＤＲＳをプリコードすることができる。たとえば、プリコーダ適用構成要素３０４は、シーケンスまたはパターン、ランダムシーケンス、擬似ランダムシーケンスなどに少なくとも部分的に基づいて（たとえば、識別子など、ワイヤレスデバイス１０４の１つまたは複数の態様に基づいて）、プリコーダのセットからプリコーダを選択する。さらに、たとえば、プリコーダのセットは、サービングアクセスポイント１０２においてハードコーディングされること、構成またはネットワーク規格中で受信されること、１つまたは複数のネットワーク構成要素またはワイヤレスデバイスから受信されることなどがあり得る。送信構成要素３１２は、ＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４に通信することができる。さらに、たとえば、バックホール構成要素３１４は、ＤＲＳまたは関係するパラメータをＣｏＭＰアクセスポイント１０６に通信することができる。したがって、バックホール構成要素３１６はＤＲＳを取得することができ、プリコーダ適用構成要素３１８は、選択されたプリコーダ（あるいは受信したプリコーダまたは関係するＰＭＩ、あるいはサービングアクセスポイント１０２からの他のインジケータ）に従ってＤＲＳをプリコードすることができ、送信構成要素３２６は、ＣｏＭＰ機能を与えるためにＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４にも送信することができる。
【００３８】
受信構成要素３２８は、サービングアクセスポイント１０２および／またはＣｏＭＰアクセスポイント１０６（および／または、たとえば追加のＣｏＭＰアクセスポイント）からＤＲＳを取得することができる。一例では、ＤＲＳ復号構成要素２０４は、ＤＲＳを復号し、解釈することができる。さらに、チャネル状態測定構成要素２０６は、サービングアクセスポイント１０２および／またはＣｏＭＰアクセスポイント１０６から受信したＤＲＳに関係する無線状態を判断することができる。説明したように、たとえば、これは、プリコードされたＤＲＳのチャネル推定を実行することに少なくとも部分的に基づくことができる。チャネル状態測定構成要素２０６は、ＤＲＳおよび／またはＤＲＳが受信されているチャネルに関係するＳＮＲまたは他のメトリックを判断することができる。さらに、チャネルフィードバック供給構成要素３３０は、無線状態に関係するＣＱＩまたは他のフィードバックメトリックを判断することができる。チャネルフィードバック供給構成要素３３０は、フィードバックをサービングアクセスポイント１０２に送信することができる。これは、説明したように、サービングアクセスポイント１０２のＰＵＣＣＨまたは同様の制御データリソースを介してＣＱＩを送信することを含むことができる。
【００３９】
この例では、フィードバック受信構成要素３０６は、（たとえば、制御データリソースを介して）ワイヤレスデバイス１０４からチャネルフィードバックを取得することができる。たとえば、ＭＣＳ選択構成要素３０８は、ワイヤレスデバイス１０４に送信する１つまたは複数のデータ信号を生成するために適用すべきＭＣＳを判断することができる。一例では、ＭＣＳは、フィードバックに基づいて１つまたは複数のデータ信号中で単一のデータ送信または複数のデータ送信のバーストを送信することに関係することができる。さらに、データ信号生成構成要素３１０は、たとえば、データ信号中のデータ送信をパンクチャするためにＭＣＳを使用してワイヤレスデバイス１０４のための１つまたは複数のデータ信号を作成することができ、送信構成要素３１２は、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイス１０４に通信することができる。さらに、説明したように、プリコーダ適用構成要素３０４は、前のＤＲＳのために使用されたものと同じプリコーダを使用して１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることができる。さらに、たとえば、ＤＲＳ生成構成要素３０２は、１つまたは複数のデータ信号とともに送信するためにＤＲＳを生成することができ、プリコーダ適用構成要素３０４は同様にＤＲＳをプリコードすることができる。送信構成要素３１２は、説明したように、１つまたは複数のプリコードされたデータ信号および／またはＤＲＳをワイヤレスデバイス１０４に送信することができる。
【００４０】
さらに、たとえば、バックホール構成要素３１４は、フィードバックをＣｏＭＰアクセスポイント１０６に通信することができる。バックホール構成要素３１６は、フィードバックを含む通信を取得することができ、フィードバック受信構成要素３２０はフィードバックを解釈することができる。別の例では、フィードバック受信構成要素３２０は、（たとえば、サービングアクセスポイント１０２に関係する制御データリソースを介して）ワイヤレスデバイス１０４によって送信されたフィードバックを復号することができる。ＭＣＳ選択構成要素３２２は、フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、後続のデータ送信のためのＭＣＳを同様に判断することができる。一例では、ＭＣＳ選択構成要素３０８とＭＣＳ選択構成要素３２２とが、フィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、データのための実質的に同様のＭＣＳを判断することができることを諒解されたい。さらに、たとえば、バックホール構成要素３１４は、ワイヤレスデバイス１０４に送信するために、１つまたは複数のデータ送信をＣｏＭＰアクセスポイント１０６に通信することができる。
【００４１】
さらに、バックホール構成要素３１６はサービングアクセスポイント１０２からデータ送信を受信することができ、説明したように、データ信号生成構成要素３２４は、ＭＣＳに少なくとも部分的に基づいて１つまたは複数のデータ送信のための１つまたは複数のデータ信号を作成することができる。さらに、たとえば、プリコーダ適用構成要素３１８は、前のＤＲＳのためにプリコーダ適用構成要素３１８によって使用されたものと同じプリコーダに従って、データ信号をプリコードすることができる。一例では、プリコーダまたは関係するＰＭＩまたは他の指示は、バックホール構成要素３１６におけるデータ送信とともに、別個の通信としてなど、受信され得る。さらに、送信構成要素３２６は、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイス１０４に通信することができる。さらに、サービングアクセスポイント１０２がまたデータ信号とともにＤＲＳを送信する場合、それはバックホール構成要素３１４および３１６を使用して、ＤＲＳをその送信（および／またはプリコーディング）のためにＣｏＭＰアクセスポイント１０６にも同様に与えることができる。この点について、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６は、サービングアクセスポイント１０２と実質的に同じデータ信号および／または関係するＤＲＳを送信することができる。
【００４２】
この例では、受信構成要素３２８は、ＣｏＭＰ通信においてサービングアクセスポイント１０２とＣｏＭＰアクセスポイント１０６とから１つまたは複数のデータ信号を取得することができる。データ復号構成要素２０８は、説明したように、前に受信したプリコードされたＤＲＳまたはデータ信号とともに受信したプリコードされたＤＲＳに少なくとも部分的に従ってデータを復号することができる。いずれの場合も、前に受信したプリコードされたＤＲＳ、データ信号とともに受信したプリコードされたＤＲＳ、およびデータ信号は、同じプリコーダを使用してプリコードされている。さらに、説明したように、サービングアクセスポイント１０２はすべて同じプリコーディングを有することができるデータ信号中で複数のデータ送信のバーストを送信することができ、データ復号構成要素２０８は同じプリコーダを使用してバーストを復号することができる。一例では、ＤＲＳ復号構成要素２０４は、データ復号構成要素２０８によってデータ信号（または後続の同様にプリコードされたデータ信号）のチャネル推定を改善するため、および／またはＤＲＳ復号構成要素２０４によってＤＲＳ（または後続の同様にプリコードされたＤＲＳ）のチャネル推定を改善するために、複数のデータ信号に関係するＤＲＳにわたるチャネル推定値平均を実行することができる。
【００４３】
さらに、たとえば、フィードバック受信構成要素３０６においてワイヤレスデバイス１０４からフィードバックを受信すると、プリコーダ適用構成要素３０４は次のプリコーダに循環（cycle）することができる。一例では、これは、フィードバックに少なくとも部分的に基づくことができる。プリコーダ適用構成要素３０４が異なる（disparate）プリコーダに循環する場合、ＤＲＳ生成構成要素３０２は、ワイヤレスデバイス１０４に関係するＤＲＳを作成することができ、プリコーダ適用構成要素３０４は（たとえば、説明したように、シーケンス、パターン、ランダムシーケンスなどに従って選択された）異なるプリコーダを使用してＤＲＳをプリコードすることができる。この例では、送信構成要素３１２は信号を送信することができ、バックホール構成要素３１４は、ワイヤレスデバイス１０４へのＣｏＭＰ送信のために信号または関係する情報をＣｏＭＰアクセスポイント１０６に通信することができる。この例では、上記で説明したように、送信構成要素３１２は、ＤＲＳをもつデータ信号を送信しないので、ＤＲＳに関係するフィードバックを受信することができる。フィードバックに応じて、たとえば、説明したように、データ信号生成構成要素３１０は、同じプリコーダを使用して、送信のための１つまたは複数のデータ信号を作成することができる（たとえば、これは、フィードバックに基づいて利用すべきＭＣＳを判断するＭＣＳ選択構成要素３０８を含むことができる）。
【００４４】
別の例では、サービングアクセスポイント１０２は、それが所与の時間期間中に複数のリソース割当てをワイヤレスデバイス１０４に与えることができるＭＩＭＯ技術を使用して、ワイヤレスデバイス１０４と通信することができる。この例では、ＤＲＳ生成構成要素３０２は、ワイヤレスデバイス１０４のための各リソース割当てに関係する異なるＤＲＳを作成することができる。さらに、たとえば、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６は、ＣｏＭＰ通信をワイヤレスデバイス１０４に与えるためにリソース割当ての少なくとも一部分をサポートすることができ、したがって、説明したように、対応するＤＲＳをさらに送信するために採用され得る。たとえば、サービングアクセスポイント１０２がリソース割当てのうちの１つまたは複数のために異なるＣｏＭＰアクセスポイントを利用することができることを諒解されたい。複数のＤＲＳを受信すると、ＤＲＳ復号構成要素２０４はＤＲＳを解釈することができ、チャネル状態測定構成要素２０６は、上記で説明したように、各ＤＲＳに関係する無線状態を判断することができる。したがって、たとえば、チャネルフィードバック供給構成要素３３０は、ＤＲＳごとにフィードバックパラメータ（たとえば、ＣＱＩなど）をサービングアクセスポイント１０２に送信することができる。
【００４５】
この例では、フィードバック受信構成要素３０６はフィードバックを取得することができ、説明したように、ＭＣＳ選択構成要素３０８は、各ＤＲＳに従ってデータを送信するためのＭＣＳを判断することができる。さらに、たとえば、バックホール構成要素３１４は、各所与のＤＲＳに対応するフィードバックを関係するＣｏＭＰアクセスポイント（たとえば、ＣｏＭＰアクセスポイント１０６）に通信することができる。さらに、たとえば、データ信号生成構成要素３１０は複数のリソース割当てを介した送信のためにデータ信号を作成することができ、説明したように、プリコーダ適用構成要素３０４は対応するＤＲＳに従ってデータ信号をプリコードすることができる。さらに、説明したように、送信構成要素３１２はデータ信号（および／または関係するＤＲＳ）をワイヤレスデバイス１０４に通信することができ、バックホール構成要素３１４はデータ信号（および／または関係するＤＲＳ）をＣｏＭＰアクセスポイントに与えることができる。
【００４６】
図４を参照すると、本明細書で説明する態様による、ＤＲＳおよびデータ信号を適応的に送信することに関係する例示的なタイムライン４００が示されている。一例では、タイムライン４０２はサービングおよび／またはＣｏＭＰアクセスポイントに関係することができ、タイムライン４０４はワイヤレスデバイスに対応することができる。したがって、たとえば、４０６において、サービングおよび／またはＣｏＭＰアクセスポイントは、ＰＭＩ１を使用してプリコードされるＤＲＳ１を送信することができる。ワイヤレスデバイスは、（たとえば、説明したように、ＤＲＳを解釈するときに、）ＤＲＳに関係するチャネル状態を測定することができ、サービングアクセスポイントにフィードバック４０８を与えることができる。説明したように、一例では、サービングアクセスポイントは、同様に１つまたは複数のＣｏＭＰアクセスポイントにフィードバックを与えることができる。アクセスポイントは、４１０において、同じプリコーダ（ＰＭＩ１）を用いてプリコードされ得る、別のＤＲＳと関係するデータ信号とをワイヤレスデバイスに送信することができる。説明したように、一例では、フィードバックは、単一のデータ送信または複数のデータ送信のバーストを送信するために、ＤＲＳおよびデータ４１０のためのＭＣＳを選択する際に利用され得る。一例では、フィードバックはまた、プリコーダのセット中の次のプリコーダを選択すべきかどうかを判断するために利用され得る。
【００４７】
一例では、アクセスポイントは、イベントが生じるまで、データおよび／またはＤＲＳを送信するために同じプリコーダを使用し続けることができる。イベントは、たとえば、タイマーベースであるか、フィードバックに少なくとも部分的に基づいて判断されるか、いくつかのデータ信号および／または関係する送信に少なくとも部分的に基づいて判断されるなどが可能である。ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳ１および／またはデータ信号４１０を測定し、アクセスポイントにフィードバック４１２を与えることができる。同じく、フィードバックはしきい値レベル以上であるとすることができ、アクセスポイントは、ＰＭＩ１に対応するプリコーダを使用してプリコードされ得るＤＲＳおよびデータ信号４１４を通信することができる。同じく、ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳ１およびデータ４１４に関係するチャネル品質を測定することができ、アクセスポイントにフィードバック４１６を与えることができる。次に、アクセスポイントは、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳのための別のプリコーダを選択することができ、プリコーダとしてＰＭＩ２を使用してＤＲＳ２ ４１８を送信することができる。したがって、一例では、プリコーダを変更するために、ＤＲＳのみの送信が利用され得る。後続のフィードバックに基づいて、一例では、アクセスポイントは、ワイヤレスデバイスと通信する際にプリコーダを使用し続けるか、または別のＤＲＳを送信することによって、再びプリコーダを切り替えることができる。説明したように、アクセスポイントは、パターンまたはシーケンス、ランダムシーケンス、擬似ランダムシーケンスなどに従ってプリコーダを巡回することができる。
【００４８】
次に図５〜図７を参照すると、本明細書に記載の様々な態様に従って実行され得る方法が示されている。説明を簡潔にする目的で、方法を一連の行為として図示し説明するが、いくつかの行為は、１つまたは複数の態様によれば、本明細書で図示し説明する順序とは異なる順序で、および／または他の行為と同時に行われるので、方法は行為の順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。たとえば、方法は、状態図など、一連の相互に関連する状態または事象として代替的に表現できることを当業者ならば理解し、諒解するであろう。さらに、１つまたは複数の態様による方法を実装するために、図示のすべての行為が必要とされるわけではない。
【００４９】
次に図５を参照すると、平均チャネル推定値に従って信号を復号することを可能にする例示的な方法５００が示されている。５０２において、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信する。説明したように、たとえば、データ信号とＤＲＳとは、同じプリコーダを用いてプリコードされ得る。５０４において、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳにわたるチャネル推定平均を判断する。これは、たとえば、同様にプリコードされたデータ信号および／またはＤＲＳのチャネル推定を組み合わせることと、それにわたる平均を計算することとを含むことができる。５０６において、チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳを復号する。したがって、説明したように、平均することは、同様にプリコードされた信号の後続のチャネル推定の精度を改善することができる。
【００５０】
図６を参照すると、ワイヤレスデバイスに信号を適応的に送信する例示的な方法６００が示されている。６０２において、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳにプリコーダを適用する。説明したように、たとえば、プリコーダは、（たとえば、ワイヤレスデバイスに対応することができる）プリコーダのセット中の選択されたプリコーダに対応することができる。６０４において、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信する。一例では、ワイヤレスデバイスは、ＤＲＳが受信されるチャネルの無線状態に関係するフィードバックパラメータを計算することができる。したがって、６０６において、ＤＲＳに関し、ワイヤレスデバイスに関係する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信する。６０８において、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成する。したがって、たとえば、フィードバックがしきい値レベルを上回る無線状態を示す場合、データ信号は、データ送信のバーストを含むように生成され得る。６１０において、プリコーダを利用して１つまたは複数のデータ信号をプリコードする。データ信号がフィードバックに基づいて生成され、データ信号に対して同じプリコーダが使用されるので、これはデータ送信の適応通信を可能にする。６１２において、１つまたは複数のデータ信号をワイヤレスデバイスに送信する。
【００５１】
次に図７を参照すると、１つまたは複数のワイヤレスデバイスと通信する際にプリコーダを巡回することを可能にする例示的な方法７００が示されている。７０２において、プリコードされたＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信する。説明したように、ＤＲＳをプリコードするために使用されるプリコーダに関するフィードバックが、ワイヤレスデバイスから受信され得る。７０４において、ＤＲＳをプリコードするために利用されたプリコーダを用いて１つまたは複数のデータ信号をプリコードする。説明したように、これは、ワイヤレスデバイスへの信号の適応送信を与える。７０６において、シーケンスに従ってプリコーダのセット中の次のプリコーダを選択する。説明したように、たとえば、シーケンスは、パターン、ランダム、擬似ランダム、および／または同様のシーケンスとすることができる。その上、たとえば、次のプリコーダは、説明したように、データ送信ごとに、タイマーに従って、イベント（たとえば、チャネル品質に関するフィードバック）に基づいてなどで選択され得る。７０８において、次のプリコーダに従って次のＤＲＳをプリコードする。
【００５２】
本明細書で説明する１つまたは複数の態様によれば、プリコーダまたは関係するシーケンスを判断すること、ＭＣＳを選択するためのフィードバックパラメータを解釈することなどに関して、推論を行うことができることを諒解されたい。本明細書で使用する「推論する」または「推論」という用語は、概して、イベントおよび／またはデータを介して捕捉された観察のセットから、システム、環境、および／またはユーザの状態について推理する、またはその状態を推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するために使用され得、あるいは、たとえば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的、すなわち、データおよび事象の考察に基づく当該の状態の確率分布の計算とすることができる。推論は、事象および／またはデータのセットからより高いレベルの事象を構成するために採用される技法を指すこともある。そのような推論から、事象が時間的に緊切して相関するか否かにかかわらず、および事象およびデータが１つまたは複数の事象およびデータの発生源に由来するかどうかにかかわらず、観測された事象および／または記憶された事象データのセットから新しい事象または動作が構成される。
【００５３】
図８を参照すると、判断されたプリコーダに従って通信を復号することを可能にするシステム８００が示されている。たとえば、システム８００は、少なくとも部分的に基地局、モバイルデバイス、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを与える別のデバイスの中に常駐することができる。システム８００は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、またはプロセッサと固定またはプログラマブル命令（たとえば、ソフトウェア、ファームウェアなど）との組合せによって実装される機能を表す機能ブロックであり得ることを諒解されたい。システム８００は、連携して動作することができる電気的構成要素の論理グルーピング８０２を含む。たとえば、論理グルーピング８０２は、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数のＤＲＳとともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信するための電気的構成要素８０４を含むことができる。説明したように、データ信号とＤＲＳとは、同じプリコーダを用いてプリコードされ得る。さらに、たとえば、論理グルーピング８０２は、複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳにわたってチャネル推定平均を判断するための電気的構成要素８０６を備えることができる。
【００５４】
たとえば、チャネル推定平均は、データ信号またはＤＲＳ（あるいはその後受信した同様にプリコードされたデータ信号またはＤＲＳ）の復号を改善することができる。その上、論理グルーピング８０２は、チャネル推定平均に従って複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは１つまたは複数のＤＲＳを復号するための電気的構成要素８０８を含むことができる。その上、説明したように、論理グルーピング８０２は、１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を測定するための電気的構成要素８１０と、無線状態に対応するフィードバックを１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに通信するための電気的構成要素８１２とを含む。一例では、説明したように、フィードバックは、バックホールを介してフィードバックを通信することができるサービングアクセスポイントに通信され得る。さらに、システム８００は、電気的構成要素８０４、８０６、８０８、８１０、および８１２に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ８１４を含むことができる。メモリ８１４の外部にあるものとして図示されているが、電気的構成要素８０４、８０６、８０８、８１０、および８１２のうちの１つまたは複数はメモリ８１４の内部に存在することができることを理解されたい。
【００５５】
図９を参照すると、ＤＲＳに関係するフィードバックに基づいて１つまたは複数のワイヤレスデバイスにデータ信号を通信するシステム９００が示されている。たとえば、システム９００は、少なくとも部分的に基地局、モバイルデバイス、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを与える別のデバイスの中に常駐することができる。システム９００は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、またはプロセッサと固定またはプログラマブル命令（たとえば、ソフトウェア、ファームウェアなど）との組合せによって実装される機能を表す機能ブロックであり得ることを諒解されたい。システム９００は、連携して動作することができる電気的構成要素の論理グルーピング９０２を含む。たとえば、論理グルーピング９０２は、ワイヤレスデバイス９０４に関係するＤＲＳにプリコーダを適用するための電気的構成要素を含むことができる。説明したように、プリコーダは、パターン、ランダム、擬似ランダムなどとすることができるプリコーダのセットまたはシーケンスに少なくとも部分的に基づいて選択され得る。さらに、論理グルーピング９０２は、ＤＲＳをワイヤレスデバイスに送信するための電気的構成要素９０６を備えることができる。その上、論理グルーピング９０２は、ワイヤレスデバイスに関係するＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信するための電気的構成要素９０８を含むことができる。
【００５６】
たとえば、フィードバックパラメータは、ＤＲＳを受信する無線状態に関係するＣＱＩを含むことができる。この点について、データ信号は、フィードバックに応じて単一のデータ送信または複数のデータ送信のバーストを含むように生成され得る。したがって、論理グルーピング９０２は、１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成するための電気的構成要素９１０を含む。その上、説明したように、１つまたは複数のデータ信号は、（たとえば、電気的構成要素９０４によって）同じプリコーダを使用してプリコードされ、（たとえば、電気的構成要素９０６によって）ワイヤレスデバイスに送信され得る。さらに、論理グルーピング９０２は、ワイヤレスデバイスに送信するために、ＤＲＳあるいは１つまたは複数のデータ送信をＣｏＭＰアクセスポイントに通信するための電気的構成要素９１２を含む。したがって、本明細書で説明する、ＣｏＭＰ通信を与えるために、追加のアクセスポイントが、ワイヤレスデバイスにＤＲＳおよび／またはデータ信号を送信することができる。さらに、システム９００は、電気的構成要素９０４、９０６、９０８、９１０、および９１２に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ９１４を含むことができる。メモリ９１４の外部にあるものとして図示されているが、電気的構成要素９０４、９０６、９０８、９１０、および９１２のうちの１つまたは複数はメモリ９１４の内部に存在することができることを理解されたい。
【００５７】
図１０は、本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得るシステム１０００のブロック図である。一例では、システム１０００は、基地局またはノードＢ１００２を含む。図示のように、ノードＢ１００２は、１つまたは複数の受信（Ｒｘ）アンテナ１００６を介して１つまたは複数のＵＥ１００４から（１つまたは複数の）信号を受信し、１つまたは複数の送信（Ｔｘ）アンテナ１００８を介して１つまたは複数のＵＥ１００４にその信号を送信することができる。さらに、ノードＢ１００２は、（１つまたは複数の）受信アンテナ１００６から情報を受信する受信機１０１０を備えることができる。一例では、受信機１０１０は、受信した情報を復調する復調器（Ｄｅｍｏｄ）１０１２に動作可能に結合され得る。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ１０１４によって分析され得る。プロセッサ１０１４は、コードクラスタ、アクセス端末割当て、それに関係するルックアップテーブル、固有のスクランブル系列に関係する情報、および／または他の好適なタイプの情報を記憶することができるメモリ１０１６に結合され得る。一例では、ノードＢ１００２は、方法５００、６００、７００、ならびに／あるいは他の同様のおよび適切な方法を実行するために、プロセッサ１０１４を採用することができる。ノードＢ１００２はまた、送信機１０２０によって（１つまたは複数の）送信アンテナ１００８を介して送信するために信号を多重化することができる変調器１０１８を含むことができる。
【００５８】
図１１は、本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得る別のシステム１１００のブロック図である。一例では、システム１１００はモバイル端末１１０２を含む。図示のように、モバイル端末１１０２は、１つまたは複数のアンテナ１１０８を介して、１つまたは複数の基地局１１０４から（１つまたは複数の）信号を受信し、１つまたは複数の基地局１１０４にその信号を送信することができる。さらに、モバイル端末１１０２は、（１つまたは複数の）アンテナ１１０８から情報を受信する受信機１１１０を備えることができる。一例では、受信機１１１０は、受信した情報を復調する復調器（Ｄｅｍｏｄ）１１１２に動作可能に結合され得る。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ１１１４によって分析され得る。プロセッサ１１１４は、モバイル端末１１０２に関係するデータおよび／またはプログラムコードを記憶することができるメモリ１１１６に結合され得る。さらに、モバイル端末１１０２は、方法５００、６００、７００、ならびに／あるいは他の同様のおよび適切な方法を実行するために、プロセッサ１１１４を採用することができる。モバイル端末１１０２はまた、説明した機能を実行するために、前の図で説明した１つまたは複数の構成要素を採用することができる。一例では、構成要素はプロセッサ１１１４によって実装され得る。モバイル端末１１０２はまた、（１つまたは複数の）アンテナ１１０８を介して送信機１１２０によって送信するために信号を多重化することができる変調器１１１８を含むことができる。
【００５９】
次に図１２を参照すると、様々な態様によるワイヤレス多元接続通信システムの図が与えられている。一例では、アクセスポイント１２００（ＡＰ）は複数のアンテナグループを含む。図１２に示すように、１つのアンテナグループはアンテナ１２０４および１２０６を含み、別のアンテナグループはアンテナ１２０８および１２１０を含み、別のアンテナグループはアンテナ１２１２および１２１４を含むことができる。図１２では、アンテナグループごとに２つのアンテナのみが示されているが、アンテナグループごとにより多いまたはより少ないアンテナが利用され得ることを諒解されたい。別の例では、アクセス端末１２１６はアンテナ１２１２および１２１４と通信中であり得、アンテナ１２１２および１２１４は、順方向リンク１２２０上でアクセス端末１２１６に情報を送信し、逆方向リンク１２１８上でアクセス端末１２１６から情報を受信する。追加および／または代替として、アクセス端末１２２２はアンテナ１２０６および１２０８と通信中であり得、アンテナ１２０６および１２０８は、順方向リンク１２２６上でアクセス端末１２２２に情報を送信し、逆方向リンク１２２４上でアクセス端末１２２２から情報を受信する。周波数分割複信システムでは、通信リンク１２１８、１２２０、１２２４および１２２６は、通信のための異なる周波数を使用することができる。たとえば、順方向リンク１２２０は、逆方向リンク１２１８によって使用される周波数とは異なる周波数を使用することができ得る。
【００６０】
アンテナの各グループ、および／またはアンテナが通信するために設計されたエリアは、アクセスポイントのセクタと呼ばれることがある。一態様によれば、アンテナグループは、アクセスポイント１２００によってカバーされるエリアのセクタ中でアクセス端末に通信するように設計され得る。順方向リンク１２２０および１２２６上の通信では、アクセスポイント１２００の送信アンテナは、異なるアクセス端末１２１６および１２２２に対して順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用することができる。また、アクセスポイントが、ビームフォーミングを使用して、そのカバレージ中にランダムに分散されたアクセス端末に送信するほうが、アクセスポイントが単一のアンテナを介してすべてのそのアクセス端末に送信するよりも、隣接セル中のアクセス端末への干渉が小さくなる。
【００６１】
アクセスポイント、たとえばアクセスポイント１２００は、端末と通信するために使用される固定局であり得、基地局、ノードＢ、アクセスネットワーク、および／または他の好適な用語で呼ばれることもある。さらに、アクセス端末、たとえばアクセス端末１２１６または１２２２は、モバイル端末、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、端末、ワイヤレス端末、および／または他の適切な用語で呼ばれることもある。
【００６２】
次に図１３を参照すると、本明細書で説明する様々な態様が機能することができる、例示的なワイヤレス通信システム１３００を示すブロック図が与えられている。一例では、システム１３００は、送信機システム１３１０と受信機システム１３５０とを含む多入力多出力（ＭＩＭＯ）システムである。ただし、送信機システム１３１０および／または受信機システム１３５０は、たとえば、（たとえば、基地局上の）複数の送信アンテナが１つまたは複数のシンボルストリームを単一のアンテナデバイス（たとえば、移動局）に送信することができる、多入力単出力システムにも適用され得ることを諒解されたい。さらに、本明細書で説明する送信機システム１３１０および／または受信機システム１３５０の態様は、単出力単入力アンテナシステムに関して利用され得ることを諒解されたい。
【００６３】
一態様によれば、送信機システム１３１０において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース１３１２から送信（ＴＸ）データプロセッサ１３１４に供給される。一例では、各データストリームは、次いで、それぞれの送信アンテナ１３２４を介して送信され得る。さらに、ＴＸデータプロセッサ１３１４は、コード化データを供給するために、それぞれのデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブすることができる。一例では、各データストリームのコード化データは、次いで、ＯＦＤＭ技法を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは、たとえば、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり得る。さらに、パイロットデータは、チャネル応答を推定するために受信機システム１３５０において使用され得る。送信機システム１３１０に戻ると、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよびコード化データは、変調シンボルを供給するために、それぞれのデータストリーム用に選択された特定の変調方式（たとえば、ＢＰＳＫ、ＱＳＰＫ、Ｍ−ＰＳＫ、またはＭ−ＱＡＭ）に基づいて変調（すなわち、シンボルマッピング）され得る。一例では、各データストリームのデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ１３３０上で実行される命令および／またはプロセッサ１３３０によって与えられる命令によって判断され得る。
【００６４】
次に、すべてのデータストリームの変調シンボルはＴＸプロセッサ１３２０に供給され得、ＴＸプロセッサ１３２０は、（たとえば、ＯＦＤＭ用に）変調シンボルをさらに処理することができる。ＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ１３２０は、次いで、ＮT個の変調シンボルストリームを、ＮT個のトランシーバ１３２２ａ〜１３２２ｔに供給することができる。一例では、各トランシーバ１３２２は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、１つまたは複数のアナログ信号を供給することができる。次いで、各トランシーバ１３２２は、それらのアナログ信号をさらに調整（たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート）して、ＭＩＭＯチャネルを介して送信するのに適した被変調信号を供給することができる。したがって、トランシーバ１３２２ａ〜１３２２ｔからのＮT個の被変調信号は、次いで、それぞれ、ＮT個のアンテナ１３２４ａ〜１３２４ｔから送信され得る。
【００６５】
別の態様によれば、送信された被変調信号は、ＮR個のアンテナ１３５２ａ〜１３５２ｒによって受信機システム１３５０において受信され得る。次いで、各アンテナ１３５２から受信した信号は、それぞれのトランシーバ１３５４に供給され得る。一例では、各トランシーバ１３５４は、それぞれの受信信号を調整（たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート）し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを供給し、次いで、それらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給することができる。次いで、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、特定の受信機処理技法に基づいてＮR個のトランシーバ１３５４からＮR個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、ＮT個の「検出」シンボルストリームを供給することができる。一例では、各検出シンボルストリームは、対応するデータストリームに関して送信される変調シンボルの推定値であるシンボルを含むことができる。次いで、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、各検出シンボルストリームを少なくとも部分的に復調し、デインターリーブし、復号することによって、各シンボルストリームを処理して、対応するデータストリームに関するトラフィックデータを回復することができる。したがって、ＲＸ ＭＩＭＯ／データデータプロセッサ１３６０による処理は、送信機システム１３１０においてＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ１３２０およびＴＸデータプロセッサ１３１８によって実行される処理を補足することができる。ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、さらに、処理されたシンボルストリームをデータシンク１３６４に供給することができる。
【００６６】
一態様によれば、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０によって生成されるチャネル応答推定値は、受信機において空間／時間処理を実行し、電力レベルを調整し、変調レートまたは方式を変更し、および／または他の適切なアクションを実行するために使用され得る。さらに、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、たとえば、検出シンボルストリームの信号対雑音干渉比（ＳＮＲ）などのチャネル特性をさらに推定することができる。次いで、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０は、推定されたチャネル特性をプロセッサ１３７０に供給することができる。一例では、ＲＸ ＭＩＭＯ／データプロセッサ１３６０および／またはプロセッサ１３７０は、システムに関する「動作」ＳＮＲの推定値をさらに導出することができる。次いで、プロセッサ１３７０は、通信リンクおよび／または受信データストリームに関する情報を備えることができるチャネル状態情報（ＣＳＩ）を与えることができる。この情報は、たとえば、動作ＳＮＲを含むことができる。次いで、ＣＳＩは、ＴＸデータプロセッサ１３１８によって処理され、変調器１３８０によって変調され、トランシーバ１３５４ａ〜１３５４ｒによって調整され、送信機システム１３１０に返信され得る。さらに、受信機システム１３５０にあるデータソース１３１６は、ＴＸデータプロセッサ１３１８によって処理される追加のデータを与えることができる。
【００６７】
送信機システム１３１０に戻ると、次いで、受信機システム１３５０からの被変調信号は、アンテナ１３２４によって受信され、トランシーバ１３２２によって調整され、復調器１３４０によって復調され、ＲＸデータプロセッサ１３４２によって処理されて、受信機システム１３５０によって報告されたＣＳＩを回復することができる。一例では、報告されたＣＳＩを、次いで、１つまたは複数のデータストリームのために使用すべきデータレートならびにコーディングおよび変調方式を判断するために、プロセッサ１３３０に供給し、使用することができる。次いで、判断されたコーディングおよび変調方式を、受信機システム１３５０への後の送信における量子化および／または使用のためにトランシーバ１３２２に供給することができる。追加および／または代替として、プロセッサ１３３０が、報告されたＣＳＩを使用して、ＴＸデータプロセッサ１３１４およびＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ１３２０のための様々な制御を生成することができる。別の例では、ＲＸデータプロセッサ１３４２によって処理されたＣＳＩおよび／または他の情報をデータシンク１３４４に供給することができる。
【００６８】
一例では、送信機システム１３１０にあるプロセッサ１３３０および受信機システム１３５０にあるプロセッサ１３７０は、それらのそれぞれのシステムにおいて動作を指示する。さらに、送信機システム１３１０にあるメモリ１３３２および受信機システム１３５０にあるメモリ１３７２は、それぞれ、プロセッサ１３３０および１３７０によって使用されるプログラムコードおよびデータの記憶域を与えることができる。さらに、受信機システム１３５０において、様々な処理技法を使用して、ＮR個の受信信号を処理して、ＮT個の送信シンボルストリームを検出することができる。これらの受信機処理技法は、等化技法（equalization techniques）とも呼ばれることがある空間および時空間受信機処理技法（spatial and space-time receiver processing techniques）、ならびに／あるいは「逐次干渉消去（successive interference cancellation）」または「逐次消去（successive cancellation）」受信機処理技法とも呼ばれることがある「逐次ヌリング／等化および干渉消去（successive nulling/equalization and interference cancellation）」受信機処理技法を含むことができる。
【００６９】
本明細書で説明した態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せで実装され得ることを理解されたい。システムおよび／または方法は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントにおいて実装した場合、記憶構成要素などの機械可読媒体に記憶され得る。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造またはプログラムステートメントの任意の組合せを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容をパスおよび／または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、好適な手段を使用してパス、フォワーディング、または送信され得る。
【００７０】
ソフトウェア実装の場合、本明細書で説明した技法は、本明細書で説明した機能を実行するモジュール（たとえば、プロシージャ、関数など）を用いて実装され得る。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって実行され得る。メモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装され、その場合、当技術分野で知られているように様々な手段によってプロセッサに通信可能に結合され得る。
【００７１】
以上の説明は１つまたは複数の態様の例を含む。もちろん、上述の態様について説明する目的で、構成要素または方法のあらゆる考えられる組合せについて説明することは不可能であるが、当業者なら、様々な態様の多数のさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識できよう。したがって、説明した態様は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態、および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む（include）」という用語は、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される限り、「備える（comprising）」という用語を採用すると請求項における移行語と解釈されるように「備える（comprising）」と同様に包括的なものとする。さらに、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかで使用される「または（or）」という用語は、「非排他的なまたは（non-exclusive or）」を意味するものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信することと、
前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの復号を改善するために、それらにわたるチャネル推定平均を判断することと、
前記チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳを復号することと
を備える、方法。
【請求項２】
前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態に少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを判断することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータをサービングアクセスポイントに送信することであって、前記１つまたは複数のアクセスポイントが前記サービングアクセスポイントを含む、送信することをさらに備える、請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の後続のデータ信号中の複数のデータ送信を受信することと、
前記チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数の後続のデータ信号のチャネル推定を実行することと
をさらに備える、請求項１に記載の方法。
【請求項５】
１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得することと、
前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々についてチャネルを推定することと、
復号を改善するために、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定された前記チャネルを平均することと
を行うように構成された少なくとも１つのプロセッサと、
前記少なくとも１つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項６】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を測定し、前記無線状態に少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに送信するようにさらに構成された、請求項５に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項７】
前記少なくとも１つのプロセッサが、１つまたは複数の後続のデータ信号を受信し、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定された前記チャネルの前記平均に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数の後続のデータ信号の異なるチャネルを推定するようにさらに構成された、請求項５に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項８】
１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信するための手段と、
前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの復号を改善するために、それらにわたるチャネル推定平均を判断するための手段と、
前記チャネル推定平均に従って、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳを復号するための手段と
を備える、装置。
【請求項９】
前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を測定するための手段と、
前記無線状態に対応するフィードバックを前記１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに通信するための手段と
をさらに備える、請求項８に記載の装置。
【請求項１０】
受信するための前記手段が、前記１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の後続のデータ信号中の複数のデータ送信を受信し、判断するための前記手段が、前記チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて前記１つまたは複数の後続のデータ信号のチャネルを推定する、請求項８に記載の装置。
【請求項１１】
少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々についてチャネルを推定させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、復号を改善するために、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定された前記チャネルを平均させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項１２】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を測定させ、前記無線状態に少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに送信させるためのコードをさらに備える、請求項１１に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項１３】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数の後続のデータ信号を受信させ、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定された前記チャネルの前記平均に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数の後続のデータ信号の異なるチャネルを推定させるためのコードをさらに備える、請求項１１に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項１４】
１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得する受信構成要素と、
前記複数の同様にプリコードされたデータ信号の復号を改善するために、前記１つまたは複数のＤＲＳにわたるチャネル推定を平均するＤＲＳ復号構成要素と
を備える、装置。
【請求項１５】
平均された前記チャネル推定に少なくとも部分的に基づいて前記複数の同様にプリコードされたデータ信号を復号するデータ復号構成要素をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
【請求項１６】
前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を判断するチャネル状態測定構成要素と、
前記無線状態に対応するフィードバックを前記１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに通信するチャネルフィードバック供給構成要素と
をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
【請求項１７】
前記受信構成要素が、前記１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の後続のデータ信号中の複数のデータ送信を取得し、データ復号構成要素が、平均された前記チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて前記１つまたは複数の後続のデータ信号のチャネルを推定する、請求項１４に記載の装置。
【請求項１８】
ワイヤレスデバイスに関係する専用基準信号（ＤＲＳ）にプリコーダを適用することと、
前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信することと、
前記ワイヤレスデバイスに関係する前記ＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信することと、
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成することと、
前記プリコーダを利用して前記１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることと、
前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信することと
を備える、方法。
【請求項１９】
前記ワイヤレスデバイスに送信するために、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信することをさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２０】
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信することをさらに備える、請求項１９に記載の方法。
【請求項２１】
前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信することをさらに備える、請求項１９に記載の方法。
【請求項２２】
前記ワイヤレスデバイスから、前記１つまたは複数のデータ信号に関する１つまたは複数の異なるフィードバックパラメータを受信することをさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２３】
プリコーダのセット中の次のプリコーダを選択することと、
前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳに前記次のプリコーダを適用することと、
前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信することと
をさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２４】
前記次のプリコーダを前記選択することが、プリコーダの前記セットに関係するシーケンスから前記次のプリコーダを選択することを含み、前記シーケンスが、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスである、請求項２３に記載の方法。
【請求項２５】
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のデータ信号を作成するために前記１つまたは複数のデータ送信に変調およびコーディング方式を適用することをさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２６】
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記受信することが、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信することを含む、請求項１８に記載の方法。
【請求項２７】
前記サービングアクセスポイントから前記ＤＲＳと前記１つまたは複数のデータ送信とを受信することをさらに備える、請求項２６に記載の方法。
【請求項２８】
多入力多出力構成においてリソースの異なるセット上で前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳに異なるプリコーダを適用することと、
前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信することと、
前記ワイヤレスデバイスに関係する前記異なるＤＲＳに関する１つまたは複数の異なるフィードバックパラメータを受信することと、
前記１つまたは複数の異なるフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数の異なるデータ送信を備える１つまたは複数の異なるデータ信号を生成することと、
前記異なるプリコーダを利用して前記１つまたは複数の異なるデータ信号をプリコードすることと、
前記１つまたは複数の異なるデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信することと
をさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２９】
ワイヤレスデバイスに固有の専用基準信号（ＤＲＳ）をプリコードするためにプリコーダを利用することと、
前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信することと、
前記ワイヤレスデバイスにおいて前記ＤＲＳを受信することに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得することと、
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成することと、
前記プリコーダに従って前記１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることと、
前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信することと
を行うように構成された少なくとも１つのプロセッサと、
前記少なくとも１つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項３０】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信するようにさらに構成された、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３１】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信するようにさらに構成された、請求項３０に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３２】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信するようにさらに構成された、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３３】
前記少なくとも１つのプロセッサが、
プリコーダのセット中の次のプリコーダを判断することと、ここで、前記プリコーダがプリコーダの前記セット中にある、
前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳをプリコードするために前記次のプリコーダを利用することと、
前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに通信することと
を行うようにさらに構成された、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３４】
前記少なくとも１つのプロセッサが、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスに少なくとも部分的に基づいてプリコーダの前記セット中の前記次のプリコーダを判断する、請求項３３に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３５】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記１つまたは複数のデータ信号を生成するために、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のデータ送信に変調およびコーディング方式を適用するようにさらに構成された、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３６】
前記少なくとも１つのプロセッサが、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得する、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３７】
ワイヤレスデバイスに関係する専用基準信号（ＤＲＳ）にプリコーダを適用するための手段と、
前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信するための手段と、
前記ワイヤレスデバイスに関係する前記ＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信するための手段と、
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成するための手段とを備え、前記プリコーダを適用するための前記手段が前記１つまたは複数のデータ信号に前記プリコーダを適用し、送信するための前記手段が前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信する、装置。
【請求項３８】
前記ワイヤレスデバイスに送信するために、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信するための手段をさらに備える、請求項３７に記載の装置。
【請求項３９】
通信するための前記手段が、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信する、請求項３８に記載の装置。
【請求項４０】
通信するための前記手段が、前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信する、請求項３８に記載の装置。
【請求項４１】
前記プリコーダを適用するための前記手段が、前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳにプリコーダのセット中の次のプリコーダを適用し、送信するための前記手段が、前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信する、請求項３７に記載の装置。
【請求項４２】
適用するための前記手段が、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスに少なくとも部分的に基づいてプリコーダの前記セット中の前記次のプリコーダを選択する、請求項４１に記載の装置。
【請求項４３】
受信するための前記手段が、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信する、請求項３７に記載の装置。
【請求項４４】
少なくとも１つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスに固有の専用基準信号（ＤＲＳ）をプリコードするためにプリコーダを利用させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記ワイヤレスデバイスにおいて前記ＤＲＳを受信することに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記プリコーダに従って前記１つまたは複数のデータ信号をプリコードさせるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項４５】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信させるためのコードをさらに備える、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項４６】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信させるためのコードをさらに備える、請求項４５に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項４７】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信させるためのコードをさらに備える、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項４８】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記少なくとも１つのコンピュータに、プリコーダのセット中の次のプリコーダを判断することであって、前記プリコーダがプリコーダの前記セット中にある、判断することを行わせるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳをプリコードするために前記次のプリコーダを利用させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに通信させるためのコードと
をさらに備える、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項４９】
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記次のプリコーダを判断させるための前記コードが、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスに少なくとも部分的に基づいてプリコーダの前記セット中の前記次のプリコーダを判断する、請求項４８に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項５０】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のデータ信号を生成するために、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のデータ送信に変調およびコーディング方式を適用させるためのコードをさらに備える、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項５１】
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得させるための前記コードが、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得する、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項５２】
少なくとも部分的にプリコーダを利用することによってワイヤレスデバイスに関係する専用基準信号（ＤＲＳ）をプリコードするプリコーダ適用構成要素と、
前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに通信する送信構成要素と、
前記ワイヤレスデバイスに関係する前記ＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得するフィードバック受信構成要素と、
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成するデータ信号生成構成要素とを備え、前記プリコーダ適用構成要素が前記１つまたは複数のデータ信号に前記プリコーダを適用し、前記送信構成要素が前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに通信する、装置。
【請求項５３】
前記ワイヤレスデバイスに送信するために、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信するバックホール構成要素をさらに備える、請求項５２に記載の装置。
【請求項５４】
前記バックホール構成要素が、さらに前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信する、請求項５３に記載の装置。
【請求項５５】
前記バックホール構成要素が、さらに前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信する、請求項５３に記載の装置。
【請求項５６】
前記プリコーダ適用構成要素が前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳにプリコーダのセット中の次のプリコーダを適用し、前記送信構成要素が前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに通信する、請求項５２に記載の装置。
【請求項５７】
前記プリコーダ適用構成要素が、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスに少なくとも部分的に基づいてプリコーダの前記セット中の前記次のプリコーダを選択する、請求項５６に記載の装置。
【請求項５８】
前記フィードバック受信構成要素が、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得する、請求項５２に記載の装置。
【請求項１】
１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信することと、
前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの復号を改善するために、それらにわたるチャネル推定平均を判断することと、
前記チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳを復号することと
を備える、方法。
【請求項２】
前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態に少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを判断することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータをサービングアクセスポイントに送信することであって、前記１つまたは複数のアクセスポイントが前記サービングアクセスポイントを含む、送信することをさらに備える、請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の後続のデータ信号中の複数のデータ送信を受信することと、
前記チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数の後続のデータ信号のチャネル推定を実行することと
をさらに備える、請求項１に記載の方法。
【請求項５】
１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得することと、
前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々についてチャネルを推定することと、
復号を改善するために、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定された前記チャネルを平均することと
を行うように構成された少なくとも１つのプロセッサと、
前記少なくとも１つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項６】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を測定し、前記無線状態に少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに送信するようにさらに構成された、請求項５に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項７】
前記少なくとも１つのプロセッサが、１つまたは複数の後続のデータ信号を受信し、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定された前記チャネルの前記平均に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数の後続のデータ信号の異なるチャネルを推定するようにさらに構成された、請求項５に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項８】
１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を受信するための手段と、
前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの復号を改善するために、それらにわたるチャネル推定平均を判断するための手段と、
前記チャネル推定平均に従って、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳを復号するための手段と
を備える、装置。
【請求項９】
前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を測定するための手段と、
前記無線状態に対応するフィードバックを前記１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに通信するための手段と
をさらに備える、請求項８に記載の装置。
【請求項１０】
受信するための前記手段が、前記１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の後続のデータ信号中の複数のデータ送信を受信し、判断するための前記手段が、前記チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて前記１つまたは複数の後続のデータ信号のチャネルを推定する、請求項８に記載の装置。
【請求項１１】
少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々についてチャネルを推定させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、復号を改善するために、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定された前記チャネルを平均させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項１２】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を測定させ、前記無線状態に少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに送信させるためのコードをさらに備える、請求項１１に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項１３】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、１つまたは複数の後続のデータ信号を受信させ、前記複数の同様にプリコードされたデータ信号あるいは前記１つまたは複数のＤＲＳの各々について推定された前記チャネルの前記平均に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数の後続のデータ信号の異なるチャネルを推定させるためのコードをさらに備える、請求項１１に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項１４】
１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の専用基準信号（ＤＲＳ）とともに複数の同様にプリコードされたデータ信号を取得する受信構成要素と、
前記複数の同様にプリコードされたデータ信号の復号を改善するために、前記１つまたは複数のＤＲＳにわたるチャネル推定を平均するＤＲＳ復号構成要素と
を備える、装置。
【請求項１５】
平均された前記チャネル推定に少なくとも部分的に基づいて前記複数の同様にプリコードされたデータ信号を復号するデータ復号構成要素をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
【請求項１６】
前記１つまたは複数のＤＲＳに関係する無線状態を判断するチャネル状態測定構成要素と、
前記無線状態に対応するフィードバックを前記１つまたは複数のアクセスポイントのうちの少なくとも１つに通信するチャネルフィードバック供給構成要素と
をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
【請求項１７】
前記受信構成要素が、前記１つまたは複数のアクセスポイントから、１つまたは複数の後続のデータ信号中の複数のデータ送信を取得し、データ復号構成要素が、平均された前記チャネル推定平均に少なくとも部分的に基づいて前記１つまたは複数の後続のデータ信号のチャネルを推定する、請求項１４に記載の装置。
【請求項１８】
ワイヤレスデバイスに関係する専用基準信号（ＤＲＳ）にプリコーダを適用することと、
前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信することと、
前記ワイヤレスデバイスに関係する前記ＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信することと、
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成することと、
前記プリコーダを利用して前記１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることと、
前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信することと
を備える、方法。
【請求項１９】
前記ワイヤレスデバイスに送信するために、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信することをさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２０】
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信することをさらに備える、請求項１９に記載の方法。
【請求項２１】
前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信することをさらに備える、請求項１９に記載の方法。
【請求項２２】
前記ワイヤレスデバイスから、前記１つまたは複数のデータ信号に関する１つまたは複数の異なるフィードバックパラメータを受信することをさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２３】
プリコーダのセット中の次のプリコーダを選択することと、
前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳに前記次のプリコーダを適用することと、
前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信することと
をさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２４】
前記次のプリコーダを前記選択することが、プリコーダの前記セットに関係するシーケンスから前記次のプリコーダを選択することを含み、前記シーケンスが、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスである、請求項２３に記載の方法。
【請求項２５】
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のデータ信号を作成するために前記１つまたは複数のデータ送信に変調およびコーディング方式を適用することをさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２６】
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記受信することが、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信することを含む、請求項１８に記載の方法。
【請求項２７】
前記サービングアクセスポイントから前記ＤＲＳと前記１つまたは複数のデータ送信とを受信することをさらに備える、請求項２６に記載の方法。
【請求項２８】
多入力多出力構成においてリソースの異なるセット上で前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳに異なるプリコーダを適用することと、
前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信することと、
前記ワイヤレスデバイスに関係する前記異なるＤＲＳに関する１つまたは複数の異なるフィードバックパラメータを受信することと、
前記１つまたは複数の異なるフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数の異なるデータ送信を備える１つまたは複数の異なるデータ信号を生成することと、
前記異なるプリコーダを利用して前記１つまたは複数の異なるデータ信号をプリコードすることと、
前記１つまたは複数の異なるデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信することと
をさらに備える、請求項１８に記載の方法。
【請求項２９】
ワイヤレスデバイスに固有の専用基準信号（ＤＲＳ）をプリコードするためにプリコーダを利用することと、
前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信することと、
前記ワイヤレスデバイスにおいて前記ＤＲＳを受信することに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得することと、
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成することと、
前記プリコーダに従って前記１つまたは複数のデータ信号をプリコードすることと、
前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信することと
を行うように構成された少なくとも１つのプロセッサと、
前記少なくとも１つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項３０】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信するようにさらに構成された、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３１】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信するようにさらに構成された、請求項３０に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３２】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信するようにさらに構成された、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３３】
前記少なくとも１つのプロセッサが、
プリコーダのセット中の次のプリコーダを判断することと、ここで、前記プリコーダがプリコーダの前記セット中にある、
前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳをプリコードするために前記次のプリコーダを利用することと、
前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに通信することと
を行うようにさらに構成された、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３４】
前記少なくとも１つのプロセッサが、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスに少なくとも部分的に基づいてプリコーダの前記セット中の前記次のプリコーダを判断する、請求項３３に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３５】
前記少なくとも１つのプロセッサが、前記１つまたは複数のデータ信号を生成するために、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のデータ送信に変調およびコーディング方式を適用するようにさらに構成された、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３６】
前記少なくとも１つのプロセッサが、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得する、請求項２９に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項３７】
ワイヤレスデバイスに関係する専用基準信号（ＤＲＳ）にプリコーダを適用するための手段と、
前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信するための手段と、
前記ワイヤレスデバイスに関係する前記ＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信するための手段と、
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を生成するための手段とを備え、前記プリコーダを適用するための前記手段が前記１つまたは複数のデータ信号に前記プリコーダを適用し、送信するための前記手段が前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信する、装置。
【請求項３８】
前記ワイヤレスデバイスに送信するために、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信するための手段をさらに備える、請求項３７に記載の装置。
【請求項３９】
通信するための前記手段が、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信する、請求項３８に記載の装置。
【請求項４０】
通信するための前記手段が、前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信する、請求項３８に記載の装置。
【請求項４１】
前記プリコーダを適用するための前記手段が、前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳにプリコーダのセット中の次のプリコーダを適用し、送信するための前記手段が、前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信する、請求項３７に記載の装置。
【請求項４２】
適用するための前記手段が、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスに少なくとも部分的に基づいてプリコーダの前記セット中の前記次のプリコーダを選択する、請求項４１に記載の装置。
【請求項４３】
受信するための前記手段が、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを受信する、請求項３７に記載の装置。
【請求項４４】
少なくとも１つのコンピュータに、ワイヤレスデバイスに固有の専用基準信号（ＤＲＳ）をプリコードするためにプリコーダを利用させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに送信させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記ワイヤレスデバイスにおいて前記ＤＲＳを受信することに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記プリコーダに従って前記１つまたは複数のデータ信号をプリコードさせるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに送信させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項４５】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信させるためのコードをさらに備える、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項４６】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信させるためのコードをさらに備える、請求項４５に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項４７】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信させるためのコードをさらに備える、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項４８】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記少なくとも１つのコンピュータに、プリコーダのセット中の次のプリコーダを判断することであって、前記プリコーダがプリコーダの前記セット中にある、判断することを行わせるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳをプリコードするために前記次のプリコーダを利用させるためのコードと、
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに通信させるためのコードと
をさらに備える、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項４９】
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記次のプリコーダを判断させるための前記コードが、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスに少なくとも部分的に基づいてプリコーダの前記セット中の前記次のプリコーダを判断する、請求項４８に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項５０】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のデータ信号を生成するために、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のデータ送信に変調およびコーディング方式を適用させるためのコードをさらに備える、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項５１】
前記少なくとも１つのコンピュータに、前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得させるための前記コードが、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得する、請求項４４に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項５２】
少なくとも部分的にプリコーダを利用することによってワイヤレスデバイスに関係する専用基準信号（ＤＲＳ）をプリコードするプリコーダ適用構成要素と、
前記ＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに通信する送信構成要素と、
前記ワイヤレスデバイスに関係する前記ＤＲＳに関する１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得するフィードバック受信構成要素と、
前記１つまたは複数のフィードバックパラメータに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数のデータ送信を備える１つまたは複数のデータ信号を作成するデータ信号生成構成要素とを備え、前記プリコーダ適用構成要素が前記１つまたは複数のデータ信号に前記プリコーダを適用し、前記送信構成要素が前記１つまたは複数のデータ信号を前記ワイヤレスデバイスに通信する、装置。
【請求項５３】
前記ワイヤレスデバイスに送信するために、前記ＤＲＳあるいは前記１つまたは複数のデータ送信を多地点協調（ＣｏＭＰ）アクセスポイントに通信するバックホール構成要素をさらに備える、請求項５２に記載の装置。
【請求項５４】
前記バックホール構成要素が、さらに前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信する、請求項５３に記載の装置。
【請求項５５】
前記バックホール構成要素が、さらに前記プリコーダまたは関係するプリコーディング行列インジケータを前記ＣｏＭＰアクセスポイントに通信する、請求項５３に記載の装置。
【請求項５６】
前記プリコーダ適用構成要素が前記ワイヤレスデバイスに関係する異なるＤＲＳにプリコーダのセット中の次のプリコーダを適用し、前記送信構成要素が前記異なるＤＲＳを前記ワイヤレスデバイスに通信する、請求項５２に記載の装置。
【請求項５７】
前記プリコーダ適用構成要素が、パターンシーケンス、ランダムシーケンス、または擬似ランダムシーケンスに少なくとも部分的に基づいてプリコーダの前記セット中の前記次のプリコーダを選択する、請求項５６に記載の装置。
【請求項５８】
前記フィードバック受信構成要素が、サービングアクセスポイントから前記１つまたは複数のフィードバックパラメータを取得する、請求項５２に記載の装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公表番号】特表２０１３−５０１４０９（Ｐ２０１３−５０１４０９Ａ）
【公表日】平成２５年１月１０日（２０１３．１．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−５２３０１３（Ｐ２０１２−５２３０１３）
【出願日】平成２２年７月２８日（２０１０．７．２８）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２０１０／０４３５９４
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／０１４５８３
【国際公開日】平成２３年２月３日（２０１１．２．３）
【出願人】（５９５０２０６４３）クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】ＱＵＡＬＣＯＭＭ ＩＮＣＯＲＰＯＲＡＴＥＤ
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２５年１月１０日（２０１３．１．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年７月２８日（２０１０．７．２８）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２０１０／０４３５９４
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／０１４５８３
【国際公開日】平成２３年２月３日（２０１１．２．３）
【出願人】（５９５０２０６４３）クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】ＱＵＡＬＣＯＭＭ ＩＮＣＯＲＰＯＲＡＴＥＤ
【Ｆターム（参考）】
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