説明

多層複合材

多層複合構造体は、現在入手可能な構造体に比して、耐候性及び繊維強化プラスチック基材との接着性に優れる。これらの複合材は、ポリアクリレートからなる外層、アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーからなる第2の層、ABSポリマーからなる第3の層、及び適宜ポリアクリレートからなる第4の層を有する。これらの層は、以下から選択される改良点を有する1以上の層を含む。(a)第2の層がアクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーから作成されるという改良点。(b)第3の層がさらに、スチレンと接触した際にABSの軟化を低減するポリマー改質剤、及びアクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーを含む改質ABSであるという改良点。(c)第4の層が存在し、ポリアクリレートであるという改良点。この複合材はガラス繊維のような繊維強化プラスチック基材にコーティングとして施工することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、繊維強化プラスチック基材が複合材の一部であるとき向上した耐候性及び層間接着性を示す特性の向上した複合材に関する。
【背景技術】
【0002】
図1に、当技術分野で公知の複合材の構造を示す。この複合材は、アクリル樹脂からなる最上層11、非晶質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマー(ASA)から形成された第2の層12、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンターポリマー(ABS)からなる第3の層13、及び繊維強化プラスチック基材14の4つの層をもっている。
【0003】
層11、12及び13からなる材料はSpartech Corporationにより商標Weather−Pro Gとしてシート形態で上市されており、これらのシート材料は船体その他の形状に熱成形されて繊維強化プラスチック基材14上の外皮とされる。
【特許文献1】米国特許第2970259号明細書
【特許文献2】米国特許第3043709号明細書
【特許文献3】米国特許第3049443号明細書
【特許文献4】米国特許第3214436号明細書
【特許文献5】米国特許第3238275号明細書
【特許文献6】米国特許第3309220号明細書
【特許文献7】米国特許第3582398号明細書
【特許文献8】米国特許第3968305号明細書
【特許文献9】米国特許第3968309号明細書
【特許文献10】米国特許第4178303号明細書
【特許文献11】米国特許第4260768号明細書
【特許文献12】米国特許第4310650号明細書
【特許文献13】米国特許第4556608号明細書
【特許文献14】米国特許第4731414号明細書
【特許文献15】米国特許第4831079号明細書
【非特許文献1】SPARTECH PLASTICS BROCHURE,Product Summary,Page(s) 1−18
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、現在入手可能な構造体に比して、耐候性に優れ、繊維強化プラスチック基材との接着性が向上した改良多層複合構造体を提供する。本発明は単独で又は組合せて使用することができる幾つかの改良点を含む。すなわち、本発明は、広義には、ポリアクリレートからなる外層、アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーからなる第2の層、ABSポリマーからなる第3の層、及び適宜ポリアクリレートからなる第4の層を、この順に含む複合材を提供する。ここで、これらの層は以下から選択される改良点を有する1以上の層を含む。
(a)第2の層がアクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーからなるという改良点、
(b)第3の層が、スチレンと接触した際にABSの軟化を低減するポリマー改質剤、及びアクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーをさらに含む改質ABSであるという改良点、並びに
(c)第4の層が存在し、ポリアクリレートであるという改良点。
【0005】
これらの複合材は、例えば共押出法でシートとして製造することができ、所望であれば熱成形することができ、その後繊維強化プラスチック構造体、例えばガラス繊維上のコーティングとして使用することができる。得られる被覆構造体は、改良された第2の層を使用した場合、特にUV安定剤を第1の層に配合したとき、耐候性に優れ、改質ABS及び/又はポリアクリレートからなる第4の層を使用した場合コーティングと繊維強化プラスチック基材との接着性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における数値は、特にポリマー組成物に関する場合、異なる特性の個々のポリマーを含有し得る組成物に対する平均値を反映している。また、これらの数値は、同数の有効数字に換算したときに同じである数値、及びその値を決定するのに用いた測定技術の実験誤差未満だけ表示した値から異なる数値を含む。
【0007】
加えて、本明細書で言及するポリマーは普通の工業用グレードであり、100%純粋である必要はなく、或いは専ら表示したモノマーのみを含有する。例として、工業用ポリメチルメタクリレートは一般にポリマーの性質を変える少量のコモノマーを含んでおり、ABS及びASAは一般に流動促進剤、安定剤、金属剥離剤などのような添加剤を含む。
【0008】
本出願は、耐候性及び層間接着性の向上した熱成形可能な複合材、及びその熱成形可能な複合材で被覆された繊維強化プラスチック構造体に関する。
【0009】
図2A及びBは、本発明の第1の実施形態の略図である。図2Aは熱成形可能な複合材の構造を示す。この複合材は、UV安定化アクリル樹脂を含む外層21、アクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマー(ASA)を含む第2の層22、及びABSを含む第3の層23という3つの層を有する。図2Bに示したように、この複合材は繊維強化プラスチック基材24上に施工することができる。
【0010】
図3A及びBは本発明の第2の実施形態の略図である。図3Aは熱成形可能な複合材の構造を示す。この複合材は、UV安定化アクリル樹脂を含む外層31、アクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマー(ASA)を含む第2の層32、改質アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンターポリマー(ABS)を含む第3の層33、及びアクリル樹脂を含む第4の層35という4つの層を有する。図3Bに示したように、この複合材は繊維強化パネル基材34上に施工することができる。
【0011】
図4A及びBは本発明の第2の実施形態の略図である。図4Aは熱成形可能な複合材の構造を示す。この複合材は、アクリル樹脂を含む外層41、ゴム−改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマー(ASA)を含む第2の層42、改質アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンターポリマー(ABS)を含む第3の層43、及びアクリル樹脂を含む第4の層45という4つの層を有する。図4Bに示したように、この複合材は繊維強化パネル基材44上に施工することができる。
【0012】
外層としてUV安定化ポリアクリレートを含む本発明の実施形態では、好ましい実施形態は本質的にUV安定化ポリアクリレートからなる外層を有する。UV安定化アクリル樹脂は、かねてから屋外用途に使用されている。例えば、米国特許第4556606号、同第3582398号、同第4178303号、同第4260768号及び同第4310650号参照(これらは援用により本明細書の内容の一部をなす)。層21、31、及び41に使用するのに適切なポリアクリレートとしては、特に限定されないが、熱可塑性アクリル樹脂及び熱硬化性アクリル樹脂があり、最も好ましいコーティング組成物はポリメチルメタクリレート及びそのコポリマーである。同じアクリル樹脂を、アクリル層45が複合材中に存在する場合この層として使用することができる。
【0013】
本発明で使用される熱可塑性アクリルポリマーは当技術分野で周知である。代表的な熱可塑性アクリルポリマーは、例えば、Encyclopedia of Polymer Science and Technology、Vol.1、Interscience Publishers、John Wiley and Sons、Inc.、1964年の第246頁以降、及びそこで引用されている文献に記載されている。これらは全て、援用により本明細書の内容の一部をなす。
【0014】
本明細書で使用する場合、用語「熱可塑性アクリルポリマー」は、その範囲内に、1種以上のアクリル酸エステルモノマー及びメタクリル酸エステルモノマーの重合で得られる熱可塑性ポリマーを包含する。これらのモノマーは一般式CH =CYCOORで表される。式中、Yは水素又はメチル基であり、Rはアルキル基、好ましくは炭素原子数1〜約20のアルキル基である。
【0015】
で表されるアルキル基の幾つかの非限定例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、などがある。
【0016】
式Vで表されるアクリル酸エステルモノマーの幾つかの非限定例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、及びアクリル酸2−エチルヘキシルがある。式Vで表されるメタクリル酸エステルモノマーの幾つかの非限定例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸イソブチル、及びメタクリル酸プロピルがある。上記アクリレート及びメタクリレートモノマーのコポリマーも、本明細書に現れる用語熱可塑性アクリルポリマーに包含される。モノマー性のアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合により、本発明の実施の際に有用な熱可塑性アクリルポリマーを得るには、周知の重合技術のいずれを用いてもよい。本発明の実施の際には、約15000以上の分子量を有する熱可塑性アクリルポリマーが一般に好ましい。
【0017】
コーティングとして有用な熱可塑性アクリルポリマーとしては、単一種のアクリル酸エステルモノマーから誘導されるアクリルホモポリマー、単一種のメタクリル酸エステルモノマーから誘導されるメタクリルホモポリマー、及び、2種以上の異なるアクリル酸エステルモノマー、2種以上の異なるメタクリル酸エステルモノマー、又はアクリル酸エステルモノマーとメタクリル酸エステルモノマーから誘導されるコポリマーがある。
【0018】
2種以上の上記熱可塑性アクリルポリマー、例えば、2種以上の異なるアクリルホモポリマー、2種以上の異なるアクリルコポリマー、2種以上の異なるメタクリルホモポリマー、2種以上の異なるメタクリルコポリマー、アクリルホモポリマーとメタクリルホモポリマー、アクリルコポリマーとメタクリルコポリマー、アクリルホモポリマーとメタクリルコポリマー、及びアクリルコポリマーとメタクリルホモポリマーの混合物も使用することができる。
【0019】
適切な熱可塑性コーティングにはまた、官能基を含有する熱可塑性アクリルポリマーも包含される。例えば、米国特許第3968305号及び同第3968309号(援用により本明細書の内容の一部をなす)を参照されたい。
【0020】
本明細書で使用する場合、用語「官能基を含有する熱可塑性アクリルポリマー」とは、一般式CH=CY−COORZで表される1種以上の置換アクリル又はメタクリル酸エステルモノマーの重合で得られる熱可塑性ポリマーを、その範囲内に包含して意味する。ここで、式中のYは水素又はメチル基であり、Rは二価飽和脂肪族炭化水素基であり、Zはヒドロキシル、カルボキシル、アミン、エポキシド、アミド、SH、SOH、COOR、又はSi(OR基であり、ここでRとRはアルキル基、好ましくは炭素原子数1〜約20のアルキル基である。Rは好ましくは炭素原子数1〜約20の二価飽和脂肪族炭化水素基である。2種の置換アクリル又はメタクリル酸エステルモノマーの共重合で得られるコポリマーも、官能基を含有する熱可塑性アクリルポリマーという用語に包含される。また、この用語には、一般式CH=CY−COOR(ここで、Yは水素又はメチル基であり、Rはアルキル基である)で表されるアクリル酸エステルモノマー及び/又はメタクリル酸エステルモノマーと、式VIの置換アクリル酸エステル又は置換メタクリル酸エステルモノマーとの共重合で得られるコポリマーも包含される。式VIの置換アクリル又はメタクリル酸エステルモノマーと共重合して官能基を含有する熱可塑性アクリルポリマーを形成することができるこの種のアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルモノマーの幾つかの非限定例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、などがある。この種のコポリマーの例としては、メタクリル酸エチルとメタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸エチルとγ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、アクリル酸メチルとアクリル酸ヒドロキシエチルの共重合で得られるコポリマー、などがある。
【0021】
これらの置換及び非置換アクリレート及びメタクリレートモノマーの重合により、本発明の実施の際に有用な官能基を含有する熱可塑性アクリルポリマーを得るのは、周知の重合技術のいずれを用いても達成できる。
【0022】
従って、官能基を含有する熱可塑性アクリルポリマーという用語には、置換アクリル又はメタクリル酸エステルモノマーの重合で得られるホモポリマー、2種の置換アクリル酸エステルモノマーの共重合で得られるコポリマー、2種の置換メタクリル酸エステルモノマーの共重合で得られるコポリマー、置換アクリル酸エステルモノマーと置換メタクリル酸エステルモノマーとの共重合で得られるコポリマー、置換アクリル酸エステルモノマーとメタクリル酸エステルモノマーとの共重合で得られるコポリマー、置換アクリル酸エステルモノマーとアクリル酸エステルモノマーとの共重合で得られるコポリマー、置換メタクリル酸エステルモノマーとアクリル酸エステルモノマーとの共重合で得られるコポリマー、及び置換メタクリル酸エステルモノマーとメタクリル酸エステルモノマーとの共重合で得られるコポリマーが包含される。
【0023】
これらのアクリルホモポリマー又はコポリマーの2種以上の混合物も本発明の実施の際に使用することができる。一般に、官能基を含有する熱可塑性アクリルポリマーは、約20000以上、好ましくは約50000以上の平均分子量を有するのが好ましい。
【0024】
本発明の実施の際に使用できる代表的な非限定熱硬化性アクリル樹脂は、例えば、Encyclopedia of Polymer Science and Technology、第1巻、Interscience Publishers、John Wiley & Sons、Inc.、1964年、第273頁以降、及びChemistry of Organic Film Formers、D.H.Solomon、John Wiley and Sons、Inc.、1967年、第251頁以降、並びにそこで引用されている文献(全て、援用により本明細書の内容の一部をなす)に開示されている。
【0025】
これらの熱硬化性アクリルポリマーには、一般に、(I)自身で反応して架橋を形成することができる反応性官能基を有するアクリルコポリマー、(II)官能基と反応して架橋を形成する適切な架橋剤を添加した、反応性官能基を有するアクリルコポリマー、及び(III)架橋可能な官能性反応性基を有する2種のポリマーの混合物が包含される。
【0026】
通例、熱硬化性アクリルポリマーの架橋に関与する反応は、例えば、エポキシド官能基とアミン官能基の反応、エポキシド官能基と酸無水物官能基の反応、エポキシド官能基とカルボキシル官能基(フェノール性ヒドロキシル基を含む)の反応、エポキシド官能基とN−メチロール又はN−メチロール−エーテル官能基の反応、カルボキシル官能基とN−メチロール又はN−メチロール−エーテル官能基の反応、カルボキシル基とイソシアネート基との相互作用、ヒドロキシル(例えばポリオール)とイソシアネート基の反応、並びにアミン基とN−メチロール又はN−メチロール−エーテル官能基の反応である。通常の樹脂混合物の場合、アクリル樹脂は主割合、すなわち、50重量パーセントより多く存在し、より典型的には約70パーセントを超える量で存在する。熱硬化性アクリルポリマーの基盤であるアクリルコポリマー中の必要とされる官能基は、共重合の際に、その必要とされる反応性官能基をポリマー鎖中に供給するモノマーを使用することによって提供される。通常、この共重合可能な官能基を供給するモノマーは小量、すなわち、重合されるモノマー全体の25重量パーセント以下の程度、通例約1〜20重量パーセントで存在する。これらの官能基供給モノマーの幾つかの非限定例としては、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、ビニルピリジン、メタクリル酸tert−ブチルアミノエチル、無水マレイン酸、イタコン酸無水物、アリルアルコール、ポリオールのモノアリルエーテル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレアミド、N−メチロールメタクリルアミド、イソシアン酸ビニル、イソシアン酸アリルがある。通常、官能基を供給するモノマーと共に重合される他のモノマーは、低級(C〜C)アルキルアクリル酸エステル又はその混合物、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、スチレン、又はこれらの混合物であり、その量は約75〜約99重量部、より典型的には約80〜約97重量部の範囲である。
【0027】
層21及び31に使用するのに適切なUV安定剤としては、特に限定されないが、アクリルと共に共重合又はブレンドすることができるオキサルアニリド(oxalanilide)類、ヒドロキシベンゾフェノン類、ヒドロキシフェニル−s−トリアジン類、及びベンゾトリアゾール類がある。市販のベンゾトリアゾール系UV吸収剤としては、TINUVIN 234、MIXXIM BB/200及びCYASORB 5411がある。ベンゾフェノン誘導体及びベンゾトリアゾール誘導体は米国特許第3309220号、同第3049443号、同第3043709号、同第3214436号及び同第2976259号並びに米国再発行特許第Re2976号(全て、援用により本明細書の内容の一部をなす)に開示されている。これらの化合物の幾つかの非限定例としては、2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジエトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジプロポキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジブトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ−4’−エトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ−4’−プロポキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ−4’−ブトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−エトキシ−4’−プロポキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−エトキシ−4’−ブトキシベンゾフェノン、2,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,3’−ジヒドロキシ−4−メトキシ−4’−ブトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’,5’−トリメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’,6’−トリブトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ブトキシ−4’,5’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−2’,4’−ジブチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−4’,6’−ジクロロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−4’,6’−ジブロモベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−プロポキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ブトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−エチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−プロピルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−ブチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−tert−ブチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−クロロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−クロロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−ブロモベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−3−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−2’−エチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’,5’−トリメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−エチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−プロピルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−ブチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4,4’−ジエトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−プロポキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−ブトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−クロロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシ−4’−ブロモベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−メチル−5’−tert−ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−シクロヘキシルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、及び2−(2’−ヒドロキシ−3’−ジ−tert−ブチルフェニル−ベンゾトリアゾールがある。
【0028】
コーティング組成物中に存在する紫外線吸収化合物の量は、その下にある層を紫外線による劣化から保護するのに有効な量である。本質的に、紫外線吸収化合物の有効な量は、紫外線吸収化合物の最大λにおける吸光度が1以上である量であり、これは最大λにおいてUV安定剤コーティング組成物による入射紫外線の90%以上の吸収に相当する。吸光度は関係式A=log(I/I)を用いて計算される。式中のAは吸光度、Iは入射光の強度、Iは透過した光の強度である。
【0029】
より具体的には、限定するわけではないが、本発明の組成物中のアクリル外層は、UV安定剤を含有している場合、0.01〜5重量パーセントの紫外線吸収化合物を含有しているのが適切である。また、アクリル層は1種類のみの紫外線吸収剤を含有していてもよいし、又は2種以上の紫外線吸収剤を組み合わせて含有していてもよい。安定化コーティング組成物中に2種以上の紫外線吸収化合物が存在する場合、それらの合計重量割合は一般に上記範囲である。明らかに、上記より高濃度のUV吸収剤を有する安定化組成物も本発明の実施の際に有用であり、本明細書に開示した本発明の範囲内に入る。
【0030】
本発明の複合材中の第2の層は、General Electric Companyが商標GELOY(登録商標)として製造・販売しているもののようなアクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマー、好ましくはアクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーである。ASAポリマー性材料としては、例えば、アクリレートをスチレン/アクリロニトリルコポリマーにグラフト化することによって製造されるASAターポリマーを提供しているKakefudaらの米国特許第3711575号(援用により本明細書の内容の一部をなす)に開示されているものがある。アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーは本出願人に譲渡されている米国特許第4731414号及び同第4831079号(援用により本明細書の内容の一部をなす)に記載されている。かかるアクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーは一般に、アクリル酸ブチルから誘導された構造単位を含むエラストマー相の樹脂の総重量を基準にして35〜70wt%からなる。エラストマー相は硬質熱可塑性相(アクリロニトリル及びスチレン)中に分散しており、硬質熱可塑性相の少なくとも一部分はエラストマー相にグラフト化している。アクリレート改質ASAを使用する本発明の幾つかの実施形態では、ASA成分はさらに、C〜C12アルキル及びアリール−(メタ)アクリレートからなる群から選択されるモノマーから形成された追加のアクリレートグラフトを硬質相、ゴム相、又は両者の一部として含んでいる。本明細書中では、かかるコポリマーを、アクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマー、又はアクリレート改質ASAと称する。好ましいモノマーはメチルメタクリレートであり、PMMA改質ASAが生じる。
【0031】
アクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーは以下の工程を含む方法によって製造することができる。(a)第1段階では、エラストマー相の存在下でスチレンとアクリロニトリルのwt/wt比約1.5:1〜約4:1の範囲のモノマー混合物を重合する。ここで、使用するモノマー混合物の量は、全段階で使用するモノマーの総重量を基準にして約15〜約85wt%の範囲である。(b)次いで、第2の段階では、(a)で得られたエラストマー相の存在下で、スチレン、アクリロニトリル及びアクリレートの混合物を重合する。ここで、スチレンとアクリロニトリルは約1.5:1〜約4:1の範囲のwt/wt比で使用し、アクリレートとスチレン及びアクリロニトリルの合計とのwt/wt比は約3:1〜約1:3の範囲である。スチレン−アクリロニトリルの一部分は別の重合工程で製造してもよく、適切には組成物全体の重量を基準にして30〜80wt%のレベルで存在することができる。
【0032】
本発明の複合材中の第3の層はABS又は改質ABSからなる。元来この用語「ABS」は主としてアクリロニトリル、ブタジエン及びスチレンから構成されるコポリマーを指すものであったが、近年この定義はこれらの成分が全体として又は部分的に密接に類似する化合物で置き換えられたコポリマー樹脂を含むように拡張された。本出願の明細書及び特許請求の範囲で使用する用語ABSは最新のより広い意味を有する。
【0033】
本発明で使用するABS中のビニル芳香族化合物は、各種の共重合可能なビニル芳香族化合物、例えばα−メチルスチレン、クロロスチレンやジブロモスチレンのようなハロゲン化スチレン、ビニルトルエンのようなアルキルスチレン、ビニルアニリン、スチレンのいずれであってもよい。異なるビニル芳香族化合物の混合物も使用できる。しかし、ビニル芳香族化合物は、スチレン、ハロゲン化スチレン、α−メチルスチレン、アルキルスチレン及びこれらの混合物からなる群から選択されるのが好ましい。最も好ましい実施形態では、グラフトコポリマーは少なくとも幾らかのスチレンを含む。
【0034】
本発明で使用するABS中のアクリロニトリル化合物は、アクリロニトリル、ハロゲン化アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、エタクリロニトリル、別のアルキルアクリロニトリル誘導体、及びこれらの混合物のような任意の共重合可能なアクリロニトリル化合物である。メタクリレート、メタクリル酸メチル、エチルアクリレート及びアクロレインのような他の非ニトリル化アクリル化合物が、ABSグラフトコポリマーの20重量%未満、好ましくは10重量%未満を構成する比較的小量で存在していてもよい。アクリロニトリル及び/又はメタアクリロニトリルが好ましい。最も好ましくは、主要なアクリル化合物としてアクリロニトリルを含有し、より少ない量のメタアクリロニトリルを含むABSグラフトコポリマーのように、少なくとも幾らかのアクリロニトリルを含む。
【0035】
ゴム基材(ABS中のB成分)は当技術分野で公知の各種ゴム基材のいずれでもよい。しかし、好ましいゴムはジエンゴムを含むものである。特に好ましいゴムはポリブタジエンゴム及びブタジエンコポリマーゴム、例えば、アクリロニトリル、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル又はスチレンのようなビニル芳香族モノマーのような共重合可能なモノマーを35%までで含有するブタジエンのコポリマーである。また、ジエンゴムほど好ましくはないが、他のゴム基材を使用してもよい。代替の材料としては、アクリル酸アルキルホモポリマー又はコポリマーから誘導され、通常小量の二又は三官能性の架橋性及びグラフト結合性モノマーを含むアクリルゴムのようなゴムがある。
【0036】
当技術分野で公知のように、本発明のABSはさらに、樹脂の性質を改良するために少量の様々な添加剤を含んでいてもよい。かかる添加剤としては、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレートなどのような架橋性モノマーがある。これらのグラフトコポリマーの極めて多くが広く市販されているか、又は各種公知のグラフト重合技術に従って製造することができる。1つのかかる方法では、既に形成されたゴム基材の存在下でアクリロニトリルモノマー及びビニル芳香族モノマーを共重合する。従来のABSグラフトポリマーをスチレンとアクリロニトリルから製造する典型的な方法は米国特許第3238275号に見られる。また、本発明では、ゴム基材含量の高いグラフトコポリマーを、予め形成されたスチレン−アクリロニトリルコポリマー(SAN)、アクリロニトリル−αメチルスチレン、スチレンコポリマーなどのような硬質コポリマーとブレンドすることによって製造されたABS型樹脂もABSグラフトコポリマーに包含される。
【0037】
ビニル芳香族化合物、アクリロニトリル化合物及びゴム基材の割合は、部分的に、熱可塑性組成物に望まれる特性に依存する。しかし、ABSグラフトコポリマーは、40重量%以上のビニル芳香族とアクリロニトリル化合物の組合せ、及び60重量%以下のゴム基材を含むのが好ましい。さらに好ましくは、ABSグラフトコポリマーは、50重量%以上のビニル芳香族化合物とアクリロニトリル化合物の組合せ、及び50重量%以下のゴム基材を含む。
【0038】
第3の層中に有用な改質ABSはABS、ASA、及びスチレンと接触した際のABSの軟化を低減するポリマー改質剤を混合することによって形成される。本発明で使用するのに適切な改質ABSは、7〜93重量%、好ましくは50〜80%のABS、0.5〜30重量%、好ましくは5〜20%のアクリロニトリル−スチレン−アクリレート、及び5〜70%、好ましくは5〜40%の改質用ポリマーを含む。改質ABSは実質的に均一になるまでコンパウンディングすることができるか、又は複合材を形成するための共押出その他の加工処理の前はポリマーペレットの単純な混合物(塩コショウ調製品(salt and pepper preparation)といわれることもある)であってもよい。
【0039】
改質ABSで、改質用ポリマーはPMMAのようなポリアクリレート、ポリカーボネート、熱可塑性ポリエステル、ポリオレフィン又はこれらの混合物が適切である。以下では、改質用ポリマーとしてポリメチルメタクリレートを用いて本発明を例示するが、これらの例は本発明を限定するものではない。
【0040】
本発明の第4の層は、存在する場合、完全に又は主に上記ポリアクリレートからなる。特に限定されないがABS、改質ABS、ASA、及びアクリレート改質ASAを始めとするゴム状改質剤を少量、例えば20%以下含んでいてもよい。
【0041】
本発明の複合材は、前もって所望の形状に熱成形するにしてもそうでないにしても、繊維強化プラスチック表面上のコーティングとして使用して本発明の別の実施形態の複合材を形成するのに適している。繊維強化プラスチックは、プラスチック(ポリマー)マトリックス中の繊維強化材(例えばガラス繊維)からなる材料である。繊維強化プラスチックは、場合によって熱成形してあってもよい複合材に対して樹脂中のチョップトファイバーのスプレーとして施工することができ、又はプラスチックを塗布した繊維質材料のシートとして手積みしたり、若しくは当技術分野で公知の他の任意の手段で施工することができる。
【実施例1】
【0042】
2種類のABS(GPP4600、すなわちGE Plasticが販売している高モジュラス中程度衝撃グレードのABS、及びGX3800、すなわち同様にGE Plasticsから販売されている、GPP4600より高いゴム含量を有する低モジュラスでより高い衝撃グレードのABS)、ゴム改質ASA、及び2種類のポリメチルメタクリレート(DR−101又はVR826、いずれもATOFINA Chemicals、Inc.から市販されており、V826はDR−101より高い引張強さ、曲げ弾性率及び硬さを特徴とする)を用いて、表1に概略を示す各種の混合物としてアクリレート改質ABSを調製した。
【0043】
【表1】

試験試料35〜43は単純な物理的混合によって塩コショウ調製品として形成し、一方試験試料1〜34はコンパウンディングし押し出したブレンドとして形成した。試験試料をガラス繊維パネルに塗布し、各試験試料で接着力を測定した。改質ABS又はアクリル樹脂のみの層を含有する本発明による試験試料は、接着試験で、未改質ABS(試料39〜40)又はASA(試料41)より良好であった。
【実施例2】
【0044】
特定のメカニズムに束縛されることはないが、接着性の向上は、ガラス繊維の樹脂によりABSの軟化が低減するためであると考えられる。軟化により、得られた製品の硬さの低下に遅れが生じ、その結果接着性が悪くなる。このメカニズムを確かめるために、表2(番号は表1と同じ)に概略をまとめたように試験試料を調製した。
【0045】
【表2】

この材料のシートを押し出し、次いでスチレンに曝露した後に材料の硬さを試験した。図5に、GPP4800に基づく試料の硬さとアクリル含量の関係を示す。図6には、GX3800に基づく試料の硬さとアクリル含量の関係を示す。いずれの場合も、20、30及び40%のアクリルレベルで、アクリレートを含まない試料と比較して硬さが実質的に改良されている。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、従来技術による層状複合材の略図である。
【図2A】図2Aは、本発明の第1の実施形態に係る熱成形可能な複合材の、繊維強化パネルへ施工する前後の略図である。
【図2B】図2Bは、本発明の第1の実施形態に係る熱成形可能な複合材の、繊維強化パネルへ施工する前後の略図である。
【図3A】図3Aは、本発明の第2の実施形態に係る熱成形可能な複合材の、繊維強化パネルへ施工する前後の略図である。
【図3B】図3Bは、本発明の第2の実施形態に係る熱成形可能な複合材の、繊維強化パネルへ施工する前後の略図である。
【図4A】図4Aは、本発明の第2の実施形態に係る熱成形可能な複合材の、繊維強化パネルへ施工する前後の略図である。
【図4B】図4Bは、本発明の第2の実施形態に係る熱成形可能な複合材の、繊維強化パネルへ施工する前後の略図である。
【図5】図5は、硬さとGPP4800系試料中のアクリル含量の関係を示す。
【図6】図6は、硬さとGX3800系試料中のアクリル含量の関係を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクリル樹脂を含んでなる外層、
アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーを含んでなる第2の層、
ABSポリマーを含んでなる第3の層、及び適宜
アクリル樹脂を含んでなる第4の層
をこの順に含んでなる複合材であって、
これらの層が、
(a)第2の層がアクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーを含んでなるという改良点、
(b)第3の層が、スチレンと接触した際にABSの軟化を低減するポリマー改質剤及びアクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーをさらに含んでなる改質ABSであるという改良点、並びに
(c)第4の層が存在し、ポリアクリレートであるという改良点
から選択される改良点を有する1以上の層を含む、複合材。
【請求項2】
複合材がUV安定化アクリル樹脂からなる外層を含む、請求項1記載の複合材。
【請求項3】
複合材がアクリレート改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーからなる第2の層を含む、請求項2記載の複合材。
【請求項4】
複合材が改質ABSからなる第3の層を含む、請求項3記載の複合材。
【請求項5】
第3の層中のポリマー改質剤がポリアクリレートである、請求項4記載の複合材。
【請求項6】
ポリマー改質剤がポリメチルメタクリレートである、請求項5記載の複合材。
【請求項7】
複合材がさらにアクリル樹脂からなる第4の層を含む、請求項3記載の複合材。
【請求項8】
複合材がさらにポリマー改質ABSからなる第3の層を含む、請求項7記載の複合材。
【請求項9】
第3の層中のポリマー改質剤がポリアクリレートである、請求項8記載の複合材。
【請求項10】
ポリマー改質剤がポリメチルメタクリレートである、請求項9記載の複合材。
【請求項11】
複合材がポリマー改質ABSからなる第3の層を含む、請求項1記載の複合材。
【請求項12】
第3の層中のポリマー改質剤がポリアクリレートである、請求項11記載の複合材。
【請求項13】
ポリマー改質剤がポリメチルメタクリレートである、請求項12記載の複合材。
【請求項14】
複合材がアクリル樹脂からなる第4の層を含む、請求項1記載の複合材。
【請求項15】
複合材がさらにポリマー改質ABSからなる第3の層を含む、請求項14記載の複合材。
【請求項16】
第3の層中のポリマー改質剤がポリアクリレートである、請求項15記載の複合材。
【請求項17】
ポリマー改質剤がポリメチルメタクリレートである、請求項16記載の複合材。
【請求項18】
第4の層が存在せず、複合材がポリマー改質ABSからなる第3の層を含んでおり、複合材がさらに第3の層に接着した繊維強化プラスチック基材を含む、請求項1記載の複合材。
【請求項19】
第3の層中のポリマー改質剤がポリアクリレートである、請求項18記載の複合材。
【請求項20】
ポリマー改質剤がポリメチルメタクリレートである、請求項18記載の複合材。
【請求項21】
複合材がさらにUV安定化アクリル樹脂からなる最上層を含む、請求項18記載の複合材。
【請求項22】
複合材がさらにゴム改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーからなる第2の層を含む、請求項21記載の複合材。
【請求項23】
アクリル樹脂からなる第4の層が存在し、複合材がさらに第4の層に接着した繊維強化プラスチック基材を含む、請求項1記載の複合材。
【請求項24】
複合材がさらにUV安定化アクリル樹脂からなる最上層を含む、請求項23記載の複合材。
【請求項25】
複合材がさらにゴム改質アクリロニトリル−スチレン−アクリレートゴムターポリマーからなる第2の層を含む、請求項24記載の複合材。
【請求項26】
複合材がさらに改質ABSからなる第3の層を含む、請求項25記載の複合材。
【請求項27】
第3の層中のポリマー改質剤がポリアクリレートである、請求項26記載の複合材。
【請求項28】
ポリマー改質剤がポリメチルメタクリレートである、請求項27記載の複合材。
【請求項29】
複合材がさらにポリマー改質ABSからなる第3の層を含む、請求項23記載の複合材。
【請求項30】
第3の層中のポリマー改質剤がポリアクリレートである、請求項29記載の複合材。
【請求項31】
ポリマー改質剤がポリメチルメタクリレートである、請求項30記載の複合材。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−508963(P2007−508963A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−535459(P2006−535459)
【出願日】平成16年10月19日(2004.10.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/034982
【国際公開番号】WO2005/042249
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】