説明

多表面洗浄器具

洗浄基材(50)と共に表面を洗浄するための洗浄器具(10)が提供される。洗浄器具は、自在継手(40)を介してモップヘッド(20)に連結されたハンドル(30)を含む。モップヘッドは、変形可能及び非吸収性の材料で作製された緩衝パッド(120)を含む。緩衝パッドは、Z方向及びX−Y平面内で変形可能である。
洗浄器具(11)は、モップヘッド(21)の一部をハンドル(31)に対して移動させるためのモータ(521)も含むことができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄器具の分野に関するものであり、特に、床、流し、バスタブ、シャワー壁などの硬質表面の洗浄に有用な多目的洗浄器具の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
文献には、セラミックタイル床、硬木質床、カウンター上面などの、平らな硬質表面を洗浄できる製品が充ち満ちている。平らな表面の洗浄についての文脈中には、特に洗浄基材で床を洗浄することについての文脈中には、自在継手により回転可能にモップヘッドに連結された細長いハンドルを備える、数多くの器具が記述されている。そのような器具の一例に、スイッファー(SWIFFER:登録商標)洗浄器具がある。これらの器具のモップヘッドは、典型的には、自在継手を介してハンドルに連結された剛性の支持プレートと、剛性支持プレートの下に配置されて洗浄される表面に向く「緩衝」又は「クッション」パッドとを含む。「緩衝」パッドは、平らな表面が洗浄作業中に傷つけられるという危険性を最小限にする。平らな表面を洗浄するために、ユ−ザーは、まず、使い捨てドライ洗浄シート(例えば、スイッファー(SWIFFER:登録商標)洗浄シート)又は使い捨て吸収性洗浄拭取り布若しくはパッド(例えば、スイッファーウェット(SWIFFER WET:登録商標)ウェットタイプ洗浄パッド)などの洗浄基材を、洗浄基材が緩衝パッドと洗浄する表面の間に「挟まれる」ように支持プレートの上面に配置されたスリット入り保持構造に取り付け、次いで、選定した洗浄基材で平らな表面を拭き取る。使い捨て洗浄基材と組み合わせて使用されるこのタイプの器具は、使用が便利で容易であり、特に、ユーザーの手と洗浄基材との接触が制限されて、平らな表面が洗浄されると基材が処分されるので、衛生的であることが示されている。それにもかかわらず、このタイプの器具の剛性支持プレートでは、曲面状表面を、特に内向きに曲がった凹面をユーザーが有効に又は効率的に洗浄することができない。
【0003】
文献には、流し、バスタブなどの曲面状表面を洗浄できる製品も充ち満ちている。これらの製品のいくつかは、洗浄表面上に直接振り掛けられて、次に水ですすぎ流される、洗浄溶液を含む。これによりユーザーに要求される努力は最小限になるが、これらは一般に、洗浄基材が洗浄表面に押し付けられて拭き取られる時と同じような洗浄効果を提供しない。洗浄性能を強めるために、幾つかの洗浄製品は、洗浄製品と組み合わされて使用される洗浄基材を含む。これらで最も普通なものは、スポンジである。曲面状表面を洗浄するために、ユーザーは通常、スポンジを自分の手に持って、洗浄溶液をスポンジに塗り付けるか又は洗浄表面上に直接塗り付けるかして、次にこの表面を拭き取る。表面が洗浄されると、ユーザーは通常、スポンジを再使用できるように、これをすすいで乾燥させる。(天然又は合成いずれかの)スポンジ材料は可撓性であり、結果として、洗浄表面に容易に順応する。しかしながら、このタイプの再使用可能な基材は、時間の経過と共に非衛生的になり、又、使用される洗浄溶液の「攻撃性」によっては、ユーザーが自分の手を保護するために手袋を着用することが必要になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、平ら又は曲面状両方の表面を便利及び衛生的な方法により洗浄するために、使い捨て洗浄基材と共に使用できる洗浄器具を提供することが、本発明の一目的である。
【0005】
平ら及び/又は曲面状両方の表面を便利及び衛生的な方法により最小限の努力で洗浄するために、使い捨て洗浄基材と共に使用できるモータ付き洗浄器具を提供することも、本発明の一目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具に関するものであり、前記洗浄器具は、実質的に非吸収性であると共に変形可能でありうる緩衝パッドと、並びに緩衝パッドに連結された相互連結部材であって、相互連結部材が実質的に剛性があると共に前記モップヘッドの剛性対変形性の比が約0.1〜約0.75の間である相互連結部材と、モップヘッドに連結されたハンドルとを備える。
【0007】
本発明は又、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具に関するものであり、前記洗浄器具は、長手方向軸線、前縁、及び後縁を有する緩衝パッドであって、前記緩衝パッドが実質的に非吸収性であると共に変形可能であり、前記緩衝パッドが前記前縁及び前記後縁により画定される楕円形状を有し、前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する少なくとも1つの先端を形成する緩衝パッドと、前記長手方向軸線に沿って前記緩衝パッドに連結された相互連結部材とを備える。
【0008】
本発明は又、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具に関するものであり、前記洗浄器具は、長手方向軸線、前縁、及び後縁を有する緩衝パッドであって、前記緩衝パッドが実質的に非吸収性であると共に変形可能であり、前記緩衝パッドが前記前縁及び前記後縁により画定される楕円形状を有し、前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する少なくとも1つの先端を形成し、前記前縁と前記後縁とが先端において角度αを形成し、角度αは約10度〜約150度の間である。
【0009】
本発明は又、洗浄基材を受け入れて保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具に関するものであり、前記洗浄器具は、緩衝パッドであって、前記緩衝パッドが実質的に非吸収性であると共に、変形可能な材料で作製されており、前記緩衝パッドが前記緩衝パッドの変形能力を増大するための複数の脆弱部を含む。
【0010】
本発明は又洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具に関するものであり、前記洗浄器具において、長手方向軸線、中央部分、前縁、及び後縁を有する緩衝パッドであって、前記緩衝パッドは実質的に非吸収性であると共に変形可能であり、緩衝パッドが前記前縁及び前記後縁により画定される楕円形状を有し、前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する少なくとも1つの先端を形成し、前記先端部分における前記緩衝パッドの変形能力が前記中央部分における前記緩衝パッドの変形能力より小さいように、前記先端部分における前記緩衝パッドの厚さが前記中央部分における前記緩衝パッドの厚さより大きくなっている。
【0011】
本発明は又、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具に関するものであり、前記洗浄器具は、長手方向軸線を有する緩衝パッドと、使い捨て洗浄基材に係合すると共にこれを保持するための少なくとも1つの保持部材であって、前記保持部材が前記緩衝パッドの前記長手方向軸線上に位置する保持部材と、前記モップヘッドに回転可能に連結されたハンドルと、長手方向軸線を有する使い捨て洗浄基材であって、前記長手方向軸線が前記使い捨て洗浄基材の第一の半分及び第二の半分を画定し、前記使い捨て洗浄基材が前記モップヘッドに対する前記ハンドルの回転を妨害しないように、前記第一の半分の一部及び第二の半分の一部が前記保持部材により保持される、使い捨て洗浄基材とを備える。
【0012】
本発明は又、表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具に関するものであり、前記洗浄器具は、洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドと、前記モップヘッドに連結されたハンドルとを備え、モップヘッドは、実質的に連続な外側表面を有する緩衝パッドと、電動モータであって、前記電動モータが前記緩衝パッドを前記電動モータに対して移動させるための、前記電動モータが前記緩衝パッドに作動可能に連結されている電動モータとを備える。
【0013】
本発明は又、表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具に関するものであり、洗浄器具は、洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドであって、前記モップヘッドが上面及び下面を有し、前記モップヘッドは、電動モータであって、前記電動モータが前記モップヘッドの前記下面を電動モータに対して移動させるための、前記電動モータが前記モップヘッドの前記下面に作動可能に連結されている電動モータを備えるモップヘッドと、少なくとも1つの旋回連結部により前記モップヘッドに旋回可能に連結されているハンドルとを備える。
【0014】
本発明は又、表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具に関するものであり、前記洗浄器具が、洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドと前記モップヘッドに連結されたハンドルとを備え、前記モップヘッドは、実質的に連続な下面と、側面と、実質的に連続する下面及び側面をモータに対して移動させるための電動モータであって、前記電動モータが実質的に連続な前記下面及び前記側面に作動可能に連結され、前記洗浄基材が緩衝パッドの前記下面の少なくとも一部及び緩衝パッドの前記側面の少なくとも一部とを覆うように、モップヘッドに分離可能に取り付けられた洗浄基材とを有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本明細書は、本発明を特定して指摘し、明確に請求する請求項により結論とするが、本発明は、添付図面と併せてなされる以下の説明でより良く理解されると考える。
【0016】
本明細書の洗浄器具及び基材の有用性を制限することを意図するものではないが、その用途の簡単な説明が、本発明を説明するのに役立つと考えられる。
【0017】
最新の洗浄器具は、洗浄器具のヘッドに分離可能に取り付けられ、汚れた後で簡便に廃棄及び交換できる、シート又は吸収性パッドなどの使い捨て洗浄基材を用いる。これらの洗浄器具は、モップヘッドに回転可能に連結されたハンドルを有する。これらのモップヘッドは、実質的に方形であり、並びにハンドルに連結された剛性の支持プレートと、モップヘッドの下面に取り付けられた「緩衝」パッドを含む。可撓性材料で作製されたこの緩衝パッドが、洗浄作業中に表面が傷つけられるという危険性を最小限にする。洗浄基材は、モップヘッドの回りに巻き付けられて、支持プレートの頂部に配置されたスリット入り構造に取り付けられる。そのような「最新型」洗浄器具の一例として、プロクターアンドギャンブル社(The Procter & Gamble Company)により販売され及び図1に示される、スイッファー(SWIFFER:登録商標)洗浄器具がある。このタイプの器具は、特に、床、壁、又は天井などの大きな平面状表面を洗浄するのに適用される。しかしながら、モップヘッドの大きさ、形状、並びに剛性によって、ユーザーは、流し若しくはバスタブなどの他のタイプの表面、又は壁と便座の間の床などの「狭い」表面を洗浄することができない。
【0018】
曲面状及び/又は狭い表面を洗浄するために、ユーザーは、表面の拭取り無しに洗浄溶液を表面上に直接振り掛けることができる。しかしながら、表面を洗浄基材で拭き取る場合に、より良い洗浄結果が得られる。ユーザーは、洗浄基材上か又は表面上に洗浄溶液を振り掛けて、次にこの洗浄基材で表面を拭き取ることができる。最も普通の洗浄基材は、吸収性スポンジであり、これは、変形可能であって、結果として曲面状表面に順応する。しかしながら、これらの従来型スポンジは、洗浄溶液及び/又はスポンジに吸収された汚れとの接触を避けるために、ユーザーがプラスチック手袋を着用することを必要とする。強固な染みを除去するためにユーザーに必要とされる努力が、洗浄業務を困難及び不便なものにしている。加えて、これらのスポンジは再使用可能であるように意図されているので、繰り返し使用の後では、スポンジそのものが汚れて、不衛生又は目障りなものになる。
【0019】
後に続く詳細開示から明らかなように、本発明は、前記考察を対象としている。
【0020】
本明細書で引用される全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いかなる文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であることの容認として解釈されるべきでない。
【0021】
本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのような、より小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含むことを理解すべきである。本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような、より大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載される数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0022】
本明細書の明細、実施例、及び請求の範囲におけるすべての割合、比率、及び百分率は、異なって指定されない限り、重量基準であり、すべての数値限定は、異なって指定されない限り、当該技術分野において許容可能な通常の程度の精度で使用される。
【0023】
以降で更に完全に説明されるように、本発明は、その最も好ましい形態において、少なくとも部分的に変形可能なモップヘッドと、洗浄作業中にモップヘッド周りに取り付け可能な使い捨て洗浄基材とを有する、洗浄器具を対象とする。
【0024】
I.モータ無し洗浄器具
図2を参照すると、本発明に従って作製されたモータ無し洗浄器具10が示される。
【0025】
1つの実施形態では、洗浄器具10は、モップヘッド20と、第一の回転軸線A−A及び第二の回転軸線B−Bを有する自在継手40により回転可能にモップヘッド20に連結された、ハンドル30とを備える。「細長いハンドル」は、その長さが少なくとも約5cm、好ましくは少なくとも約20cm、より好ましくは少なくとも約60cm、さらにより好ましくは少なくとも約115cmである、ハンドルを意味する。
【0026】
図3は、モップヘッド20と、自在継手40と、ハンドル30の下部分の拡大図を示す。
【0027】
1つの実施形態では、モップヘッド20は、相互連結部材220に連結された「緩衝」パッド120を備える。相互連結部材220は、当技術分野で既知のいかなる方法によっても、緩衝パッド120に取り付け可能である。好ましい実施形態では、相互連結部材220は、接着的に緩衝パッド120に取り付けられる。相互連結部材220は、ベース部分1220と、自在継手40を相互連結部材220に対して旋回可能に連結するための、少なくとも1つ、しかし好ましくは2つの突出部2220及び3220とを含む。好ましい実施形態では、緩衝パッド120は実質的に変形可能であると共にベース部分は実質的に剛性がある。
【0028】
「実質的に変形可能」は、緩衝パッドの側が図4に示されるように壁に対して押し付けられた時に、緩衝パッド120がX−Y平面(すなわち、水平面)内で変形するか又は「潰れる」いずれかであり、あるいは、緩衝パッドが曲面状平面に対して押し付けられた時に、緩衝パッド120がZ方向に変形して、緩衝パッドの少なくとも一部が図5に示されるようにに上向きに曲がるようになっていることを意味する。好ましい実施形態では、緩衝パッドは、X−Y平面及びZ方向の両方に変形可能である。特に、変形可能な緩衝パッドは、流し又はバスタブなどの曲面状表面に順応する能力、及び/又は壁と便座の間などの2つの硬い表面間に押し込まれる能力を有する。従って、そのような変形可能な緩衝パッド付きの洗浄器具を使い捨て洗浄基材と組み合わせて使用し、バスルームに見出される様々な硬質表面を洗浄することができる。
【0029】
1つの実施形態では、モップヘッドは、少なくとも約0.1、好ましくは少なくとも約0.15、より好ましくは少なくとも約0.2、更により好ましくは少なくとも約0.25、最も好ましくは少なくとも約0.3の剛性対変形性の比を有する。1つの実施形態では、モップヘッドの剛性対変形性の比は、約0.75未満、好ましくは約0.7未満、より好ましくは約0.65未満、更により好ましくは約0.6未満、最も好ましくは少なくとも約0.55である。
【0030】
いかなる理論にも束縛されるものではないが、「剛性対変形性」の比は、モップヘッドが洗浄される表面に順応する能力の有効な目安を提供すると考えられている。
【0031】
モップヘッドの「剛性対変形性」の比は、X−Y平面に投影されたベース部分1220(これは実質的に剛性の材料で作製されており、緩衝パッドに接触する)の下面の総面積を、X−Y平面に投影された変形可能な緩衝パッドの下面の総面積で割り算することにより、計算できる。ユーザーによりハンドル30及び/又は自在継手40に付加される力はベース部分を介して緩衝パッドに伝達されるので、剛性対変形性の比が低すぎる(すなわち約0.05未満の)場合、この力が均一にかかるよりも緩衝パッドの比較的小さな面積の上にかかることを、当業者は理解されるであろう。そのように低い剛性対変形性の比は、モップヘッドの操作性を低下させて、モップヘッドの方向を制御するユーザーの能力を制限し、緩衝パッドが損傷するという結果になる場合もあり、緩衝パッドに取り付けられた洗浄基材と組み合わせで使用される器具の全体的な洗浄有効性を低下させる。剛性対変形性の比が高すぎる(すなわち約0.75超過の)場合には、緩衝パッドのX−Y平面内並びにZ方向に変形する能力が、緩衝パッドに接触しているベース部分の剛性により制限されることも、当業者は理解されるであろう。
【0032】
好ましい実施形態では、X−Y平面に投影されたベース部分1220の下面の総面積は、約1cm2〜約100cm2の間、好ましくは約2cm2〜約50cm2の間、より好ましくは約4cm2〜約30cm2の間である。ベース部分1220は、いかなる好適な幾何学的形状をも有することができる。ベース部分は、複数のベース部分になるように区分けすることができ、それでも同一効果を提供可能であることを、当業者は理解されるであろう。
【0033】
好ましい実施形態では、X−Y平面に投影された変形可能な緩衝パッドの下面の総面積は、約2cm2〜約500cm2の間、好ましくは約4cm2〜約400cm2の間、より好ましくは約6cm2〜約300cm2の間である。
【0034】
1つの実施形態では、相互連結部材220は、長手方向軸線L−Lに沿って緩衝パッド120に取り付けられる。好ましい実施形態では、緩衝パッド120の長手方向軸線L−Lに沿って測定される相互連結部材220の長さは、長手方向軸線L−Lに沿って測定される緩衝パッドの長さの少なくとも約20%、好ましくは約20%〜約85%の間、より好ましくは約35%〜約75%の間である。1つの実施形態では、緩衝パッド120の長手方向軸線L−Lに対して垂直な線に沿って測定される相互連結部材220の幅は、長手方向軸線L−Lに対して垂直な線に沿って測定される緩衝パッドの幅の約10%〜約60%の間、好ましくは15%〜約50%の間、より好ましくは約20%〜約40%の間である。
【0035】
1つの実施形態では、緩衝パッドは、約10ショアC〜約50ショアCの間、好ましくは約15ショアC〜約40ショアCの間、より好ましくは約20ショアC〜約35ショアCの間の硬さすなわちジュロ硬度を有する変形可能な材料で作製される。硬さすなわちジュロ硬度は、カリフォルニア州ロスアンゼルス(Los Angeles,California)からのパシフィックトランスデューサー社(Pacific Transducer Corp.)から入手可能な硬度計により測定される。
【0036】
1つの実施形態では、緩衝パッドの厚さ(すなわちZ方向)は、少なくとも約2mm、好ましくは少なくとも約5mm、より好ましくは少なくとも約10mm、更により好ましくは少なくとも約15mmである。1つの実施形態では、緩衝パッドの厚さ(すなわちZ方向)は、約100mm未満、好ましくは約80mm未満、より好ましくは約50mm未満である。所与の硬さすなわちジュロ硬度の場合、材料が変形する能力はその厚さに反比例することを、当業者は理解されるであろう。言い換えれば、変形可能な材料で作製された比較的薄い緩衝パッドは、同一材料で作製されたより厚い緩衝パッドよりも変形する傾向がある。
【0037】
1つの実施形態では、緩衝パッド120は、緩衝パッドの変形を容易にするための「脆弱部」を有する。「緩衝パッドの変形を容易にするための脆弱部」は、緩衝パッドのX−Y平面内及び/又はZ方向の変形能力を増大するために緩衝パッド材料に作製又はその中に形成された、いかなる変質をも意味する。そのような「脆弱部」の非限定的な例には、緩衝パッドの一部に作製されたスリットと、緩衝パッドの全厚さを貫いて作製されたスリットと、緩衝パッドの中に作り出された気泡又は空隙(voids)と、緩衝パッドの上面及び/又は下面に作製された空洞(cavities)と、緩衝パッドの全厚さを貫いて延びる穴又は開口部、及びこれらのいずれかの組み合わせが含まれる。1つの実施形態では、これらの脆弱部は、パッドが均一に変形する能力を増大するために、緩衝パッド上に均一に配置される。図6Aに示す好ましい実施形態では、これらの脆弱部は、緩衝パッド120の外側縁部とベース部分1220の長手方向側縁部との間に位置する緩衝パッド120の部分に「集中」されている。脆弱部の位置、数、及び/又は大きさによって、緩衝パッドの特定の部分が圧力又は拘束下で変形する能力を増大できることを、当業者は理解されるであろう。
【0038】
好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、緩衝パッドの全厚さを貫いて作製又は形成された穴又は開口部1120である、少なくとも1つ、しかし好ましくは複数の脆弱部を含む。特に、これらの穴1120により、緩衝パッド120のX−Y平面内及びZ方向の変形が促進される。1つの実施形態では、緩衝パッド120は、1〜50個の間の穴を、好ましくは2〜30個の間の穴を、より好ましくは6〜20個の間の穴を有する。穴又は開口部1120は、円形、方形、三角形、楕円形、長手方向、緩衝パッドの中心に対して内向き又は外向きに曲線状など当技術分野で既知のいかなる幾何形状をも有することができるにもかかわらず同一効果を提供可能である。図6Bは、内向きに曲線状の4つの長手方向開口部1125を含む緩衝パッド120の例を示す。穴又は開口部1120は、緩衝パッドが変形する能力を増大するのに加えて、緩衝パッドが水流ですすがれる時に、緩衝パッドを通して液体を排出させることも助ける。
【0039】
好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、実質的に非吸収性の材料で作製される。「実質的に非吸収性の材料」は、緩衝パッドを過度に変形又は絞ることなく完全水浸漬5分間後に、元々乾燥した緩衝パッドに吸収された水の重量が、乾燥緩衝パッドの重量の約50%未満、好ましくは約30%未満、より好ましくは約20%未満、更により好ましくは約10%未満、最も好ましくは乾燥緩衝パッドの重量の約2%未満であることを意味する。特に、洗浄器具は使い捨て洗浄基材と共に使用されるので、洗浄表面から除去された汚れの大半は、使い捨て基材の中に捕捉される。結果として、汚れ溶液の残留量だけが、洗浄作業の後の非吸収性緩衝パッドに残され、この残留量は、水で容易に洗い落とすことができる。その結果、洗浄器具は、従来型スポンジとは対照的に、衛生的/清潔な表面洗浄方法を提供する。
【0040】
緩衝パッド120は、いかなる好適な幾何形状をも有することができる。図6に示す1つの実施形態では、緩衝パッド120は、楕円形状を有する。好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、中央部分から2つの先端2120及び3120に向かって徐々に先細になっており、実質的に「眼」形状又は先の鋭い形状を有する。
【0041】
明瞭化のためにハンドル及び自在継手の上側部材を除いて図7に示す1つの実施形態では、先端2120を形成する緩衝パッドの2つの縁は、約10度〜約150度の間の、好ましくは約40度〜約120度の間の、より好ましくは約60度〜約100度の間の角度αを画定する。1つの実施形態では、先端3120を形成する緩衝パッドの2つの縁は、約10度〜約150度の間の、好ましくは約40度〜約120度の間の、より好ましくは約60度〜約100度の間の角度βを画定する。1つの実施形態では、角度αと角度βは異なる。好ましい実施形態では、角度αは、角度βに等しい。特に、先端2120及び3120のそれぞれにより、ユーザーが洗浄基材を隅部内で操ることができるようになり、モップヘッド20に取り付けられた洗浄基材と緩衝パッド120で部屋の隅部の表面を洗浄することが可能になる。加えて、先端2120又は3120のいずれかにより、先端のいずれか1つが縦表面の間に徐々に挿入される時、縦表面の中間に位置する、例えば壁と便座の中間に位置する狭い表面に、モップヘッドが到達して洗浄することが可能になる。縦表面を隔てる距離が緩衝パッドの幅より狭い場合、緩衝パッドのX−Y平面内での変形する又は「潰れる」能力により、モップヘッドを更に遠くへ押すことができ、その結果、この狭い床面の更に多くが洗浄可能になることも理解できる。
【0042】
1つの実施形態では、緩衝パッドの厚さは一定である。
【0043】
図8Aに示す1つの実施形態では、緩衝パッド120の厚さは、X−Y平面内で変化、好ましくはY方向に沿って変化している。好ましい実施形態では、緩衝パッド120の下面は実質的に平らであって、その厚さが、緩衝パッドの中央部分から先端2120及び3120の少なくとも片方、しかし好ましくは両方に向かって増加する。好ましい実施形態では、緩衝パッド120の厚さは、パッドの相互連結部材220に隣接する部分では一定であり、次に突出部分2220及び3220の縁から先端2120及び3120に向かって増加する。その結果、緩衝パッドの上面は、パッドの先端2120及び3120に隣接する部分において曲線状である。別の実施形態では、緩衝パッド120の上面を実質的に平らにすることができて、パッドの先端2120及び3120に隣接する部分において、緩衝パッドの下面を曲線状にすることができる。
【0044】
図8Bに示す更に別の実施形態では、先端2120及び3120に隣接するパッドの部分において、緩衝パッド120の上下両面を曲線状にすることができる。いかなる理論にも束縛されるものではないが、曲面状下面を有する緩衝パッドに洗浄基材が取り付けられて、モップヘッドが洗浄表面に適用される時、圧力下で変形する緩衝パッドの能力により、洗浄基材は張力がかけられると考えられている。その結果、洗浄基材は、緩衝パッド上できつく保持される。
【0045】
加えて、緩衝パッドの厚さが、その変形能力に影響を及ぼすことができる。その結果、徐々に厚さが増加又は減少する緩衝パッドを準備することにより、緩衝パッド上に剛性が増加した(すなわち、変形性が減少した)領域を作り出すことが可能である。特に、先端1120及び2120に向かって厚さが増加する緩衝パッドにより、以降で説明するような、モップヘッドの強固な染みを除去する能力が改善される。
【0046】
図9に示す1つの実施形態では、ベース部分1220は、自在継手40の回転軸線の少なくとも1つが先端2120と3120を結ぶ線L−Lに実施的に平行であるように、緩衝パッド120に連結される。1つの実施形態では、自在継手40は、回転軸線A−A周りで回転可能にベース部分1220の突出部分2220及び3220に連結された、下側部材140を備える。自在継手40は又、回転軸線B−B周りで回転可能に下側部材140に連結された、上側部材240を含む。好ましい実施形態では、ハンドル30の遠位端部が、上側部材240に分離可能に連結される。
【0047】
1つの実施形態では、下側部材140は、ユーザーが片手で保持可能な取っ手を形成する。特に、この実施形態によって、ユーザーは、細長いハンドル30と組み合わせのモップヘッド20を使用することにより、(床、バスタブなどの)大きな表面又は(壁などの)到達するのが難しい表面を洗浄することができ、又、細長いハンドル30無しで、取っ手を片手で簡単に保持して表面を拭き取ることにより、(鏡などの)より小さな表面又は(流しなどの)容易に到達することができる表面を洗浄することができる。
【0048】
更に好ましい実施形態では、ベース部分1220は、下側部材140の回転軸線A−Aが先端2120と3120を結ぶ線L−Lに実施的に平行であるように、緩衝パッド120に連結される。特に、この実施形態によって、取っ手を片手で保持しているユーザーは、図10に示されるように、緩衝パッドの先端に隣接する領域だけが洗浄表面に接触するように緩衝パッド120を曲げることにより、ユーザーが取っ手に付加した力を先端2120又は3120の1つに隣接する領域に「集中」させることができる。先端に向かって力を集中させると、洗浄基材と染みの間の摩擦力を増加させることによって、強固な染みを除去する助けになることを、当業者は理解されるであろう。
【0049】
図10及び11に示す好ましい実施形態では、ユーザーは、突出部分2220又は3220の1つが上側部材240の脚部分1240及び2240の中間に位置するまで上側部材240を回転させることにより、下側部材140を一時的に固定(すなわち、下側部材140の回転軸線A−A周りの回転を阻止)することができる。特に、この実施形態は、ユーザーが取っ手を片手で保持している間に、モップヘッドが傾く又は回転することを防止する。
【0050】
更に好ましい実施形態では、ユーザーが、上側部材240を突出部分の1つに対抗して強制又は押すことにより、自在継手40を一時的に固定(すなわち、下側部材140及び上側部材240両方の回転を阻止)できるように、少なくとも1つしかし好ましくは両方の突出部分2220及び/又は3220の長さが、上側部材240の第一と第二の脚部分1240と2240の間の内側距離より僅かに長い。特に、この実施形態は、ユーザーの指が上側部材240の「経路」の中にある間に上側部材240が回転することを防止して、ユーザーの指が誤って挟まれるという危険性を最小限にする。そのように固定可能な自在継手の好ましい例が、同時係属中の米国特許出願シリアル番号60/499,852(ジェイムス(James)ら、2003年9月3日出願)及び同時係属中の米国特許出願シリアル番号60/562,000(ジェイムス(James)ら、2004年4月13日出願、両特許ともプロクターアンドギャンブル社(The Procter & Gamble Company)に譲渡)に記載されている。
【0051】
前述のように、洗浄器具10は、モップヘッド20に分離可能に取り付けられた使い捨て洗浄基材と共に使用される。
【0052】
1つの実施形態では、モップヘッド20は、洗浄作業中に使い捨て洗浄基材をモップヘッド20周りで係合すると共に保持するために、少なくとも1つの保持部材を含む。好適な保持部材の非限定的な例として、変形可能な取り付け構造、フック・オア・ループ・ファスナー、クランプ具、突出部、クリップ、接着剤、又はこれらのいずれかの組み合わせなどが挙げられる。
【0053】
図12に示す好ましい実施形態では、モップヘッド20は、使い捨て洗浄基材50を係合すると共に保持するために、少なくとも1つ、しかし好ましくは2つの取り付け構造320及び325を有する。取り付け構造320は、中空空間の上に配置された比較的薄くて(すなわち、厚さが2mm未満)変形可能なプラスチックの層を含む。このプラスチック層は、そこに作製された交差するスリットを備え、スリットが、少なくとも1つの、しかし好ましくは複数の三角形又は頂点を有するパイ形状区分を形成する。パイ形状区分は撓むことができるので、ユーザーは、洗浄基材の少なくとも一部を普通の指圧でパイ形状区分の頂点を過ぎて押すことができる。ユーザーが自分の指を抜き出す時、パイ形状区分は次にその元の形状に戻ることができるので、頂点の少なくとも1つが洗浄基材に係合し(更に好ましくは突き刺し)、これにより洗浄基材がモップヘッド周りで保持される。好適な取り付け構造が、米国特許第6,305,046号(キングリー(Kingry)ら、2001年10月23日発行、プロクターアンドギャンブル社(The Procter & Gamble Company)に譲渡)にて更に詳細に開示されている。
【0054】
1つの実施形態では、モップヘッド20は、ベース部分1220内に形成された少なくとも1つしかし好ましくは2つの取り付け構造を有する。好ましい実施形態では、モップヘッドは、図12に示されるように変形可能な緩衝パッド120に連結された、少なくとも1つしかし好ましくは2つの取り付け構造320及び325を有する。1つの実施形態では、取り付け構造320及び/又は325は、緩衝パッド120の上面に隣接する。好ましい実施形態では、取り付け構造320及び/又は325は、緩衝パッドの長手方向軸線L−L上に配置される。図12に示す1つの実施形態では、取り付け構造320(又は他のあらゆる種類の保持部材)の幾何中心Caと先端2120の間の長手方向軸線L−Lに沿って測定される距離dは、緩衝パッドの中心Cbと先端2120の間の長手方向軸線L−Lに沿って測定される距離Dの約80%未満、好ましくは約60%未満、より好ましくは50%未満、更により好ましくは約40%未満である。特に、取り付け構造320及び/又は325が長手方向軸線L−L上に位置することによって、ユーザーは、洗浄基材50の2つの部分150及び250を緩衝パッド120の上で折畳む及び/又は包むことにより、図13に示されるように、2つの部分150及び250を単一の取り付け構造に取り付けることができる。2つの部分150及び250はそれぞれ、洗浄基材の長手方向軸線に関して対称に位置し、洗浄基材の対向する半分上にある。加えて、長手方向軸線L−L上に配置された取り付け構造320及び/又は325は、図4及び5で先に示されたように緩衝パッドの側のX−Y平面内及び/又はZ方向の変形性に影響を及ぼさない。好ましい実施形態では、取り付け構造320及び/又は325は、先端2120及び/又は3120に実質的に隣接する。「先端に隣接」は、取り付け構造320(又はいずれか他の種類の保持部材)の幾何中心Caと先端2120の間の長手方向軸線L−Lに沿って測定される距離dが、緩衝パッドの中心Cbと先端2120の間の長手方向軸線L−Lに沿って測定される距離Dの約35%未満、好ましくは約5%〜約30%の間、より好ましくは約10%〜約25%の間であることを意味する。取り付け構造320のモップヘッド20上の位置は、図13に示されるように緩衝パッド120に取り付けられる実質的に方形の洗浄基材の最小寸法(すなわち長さ及び幅)に、特に幅に直接的な影響を有することが見出される。特に、先端2120及び/又は3120に隣接して配置された取り付け構造320及び/又は325によって、取り付け構造により保持された使い捨て洗浄基材に干渉することなく、ハンドル30がいかなる方向にも回転可能である。加えて、洗浄器具が実質的に方形の洗浄基材と共に使用される時、取り付け構造320及び/又は325を先端1120及び/又は2120から可能な限り近くに置くことにより、洗浄基材の対向する区分又は隅部が取り付け構造に到達可能であるので、洗浄基材の幅を最小限にすることができる。その結果、洗浄基材を作製するのにより少ない材料しか必要とせず、基材の製造コストが低減する。加えて、使い捨て洗浄基材が図13に示されるようにモップヘッドに取り付けられる時、器具の下面及び側面両方が洗浄に使用可能であるように、洗浄基材が緩衝パッドの側を覆う。
【0055】
前述のように、方形状と緩衝パッド上に位置する2つの保持部材とを有する緩衝パッドは、実質的により広い洗浄基材と共に使用することも可能であるが、この洗浄基材が自在継手及び/又はハンドルに干渉する場合もあることを、当業者は理解されるであろう。洗浄基材が自在継手に干渉するのを防止するために、洗浄基材は、緩衝パッド上に取り付けられた洗浄基材からのいかなる干渉も無しに自在継手及び/又はハンドルが自由に回転するように洗浄基材上に作製された、少なくとも1つしかし好ましくは2つのスリット又はノッチ又は切り抜き部分を有することができる。
【0056】
1つの実施形態では、緩衝パッド120の外側表面は、好ましくは実質的に連続であり、緩衝パッドは、好ましくは変形可能及び非吸収性の材料で作製される。「実質的に連続な外側表面」は、例えば複数の毛を有してこれらが共に不連続表面を形成するブラシの外側表面とは対照的に、緩衝パッドの外側表面が均一である、及び/又は妨げのないことを意味する。1つの実施形態では、緩衝パッドの外側表面は、非平坦化される、及び/又は緩衝パッド上に形成された三次元パターンを有することができる。好適な変形可能で非吸収性の材料の非限定的な例として、エチレンビニルアセテート、サントプレン(SANTOPRENE:登録商標)、ネオプレン、クレイトン、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレンゴム、ポリウレタン、合成発泡体、又はいずれか他の好適な材料などが挙げられる。
【0057】
1つの実施形態では、緩衝パッド120の外側表面は、前述のように実質的に連続とすることができるが、変形可能な緩衝パッドに取り付けられた毛60を含むこともできる。好ましい実施形態では、図14に示すように、緩衝パッドの下面及び/又は緩衝パッドの側面には、毛60を取り付けることができる。毛60は、表面を擦るのに有益であり得るが、使い捨ての不織布洗浄基材を保持することもできる。
【0058】
前述のように、相互連結部材220及び自在継手40は、好ましくは実質的に剛性の材料で作製される。実質的に剛性の材料の非限定的な例として、木材、金属、セラミック、ガラス、プラスチック例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエン−スチレン、ナイロン、アセチル(いかなるアセタールホモポリマー又はコポリマー樹脂)ポリスチレンなど、及びこれらのいずれかの組み合わせが挙げられる。
【0059】
好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、相互連結部材220に固定して連結される。緩衝パッドは、当技術分野で既知のいかなる方法によっても固定して取り付け可能である。好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、合成された水性、ホットメルト、又は溶媒系などの接着剤で、相互連結部材220に接着的に取り付けられる。
【0060】
前述のように、取り付け構造320及び/又は325は、好ましくは実質的に可撓性の材料で作製される。実質的に可撓性の材料の非限定的な例として、低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンなどが挙げられる。好ましい実施形態では、取り付け構造320及び/又は325は、緩衝パッド120に固定して連結される。好ましい実施形態では、取り付け構造320は、緩衝パッドにその外側表面を接着して連結された、周辺リム又はリングの内側表面に接着して連結される。
【0061】
前述のように、洗浄器具10は、細長いハンドル30を含む。ハンドル30は、当技術分野で既知のいかなるハンドルにもすることができ、及び一体式、分割式、繰出し式、又は折畳み式ハンドルであることができる。
【0062】
記述の洗浄器具は、好ましくは使い捨て洗浄基材と共に使用される。しかしながら、これらの器具は、スポンジ又は他のいかなる吸収性材料など再使用可能な基材材料と共に都合よく使用され得ることを、当業者は理解されるであろう。好適な使い捨て洗浄基材の非限定的な例には、洗浄する表面から粒子状物質(ちり、パンくず、毛髪、綿くず、アレルゲンなど)を除去するために使用される「ドライ洗浄シート」、洗浄溶液を散布し次に表面を拭取り布又はパッドで拭き取って汚れた溶液を除去することによる、表面の湿式洗浄のために使用される「ドライ吸収性洗浄拭取り布又はパッド」、又は洗浄組成物を予め含浸した「ウェットタイプの洗浄拭取り布又はパッド」が含まれる。使い捨て洗浄基材は、単一層又は複数層の基材材料を含むことができる。使い捨て洗浄基材は、好ましくは、不織布材料で作製される。
【0063】
II.モータ付き洗浄器具
図15及び16を参照すると、本発明に従って作製されたモータ付き洗浄器具11が、概略的に示されている。
【0064】
1つの実施形態では、洗浄器具11は、モップヘッド21と、モップヘッド21に連結された、好ましくは継手41により旋回可能にモップヘッドに連結されたハンドル31とを備える。
【0065】
1つの実施形態では、モップヘッド21は、摺動部材221に連結された「緩衝」パッド121を含む。摺動部材221は、当技術分野で既知のいかなる方法によっても、固定して緩衝パッド121に取り付け可能である。好ましい実施形態では、摺動部材221は、接着的に緩衝パッド121に取り付けられる。
【0066】
緩衝パッド121は、モータ無し洗浄器具の文脈中で前述のいかなる緩衝パッドであることができる。
【0067】
1つの実施形態では、モップヘッド21は、少なくとも約0.1、好ましくは少なくとも約0.15、より好ましくは少なくとも約0.2、更により好ましくは少なくとも約0.25、最も好ましくは少なくとも約0.3の剛性対変形性の比を有する。1つの実施形態では、モップヘッドの剛性対変形性の比は、約0.75未満、好ましくは約0.7未満、より好ましくは約0.65未満、更により好ましくは約0.6未満、最も好ましくは少なくとも約0.55である。
【0068】
モータ付きモップヘッドの剛性対変形性の比は、X−Y平面に投影された摺動部剤221(これは実質的に剛性の材料で作製されており、緩衝パッド121に接触する)の下面の総面積を、X−Y平面に投影された変形可能な緩衝パッド121の下面の総面積で割り算することにより、計算できる。
【0069】
1つの実施形態では、摺動部材221は、緩衝パッド121及び摺動部材221両方が軸線C−Cに沿って移動可能であるように、好ましくは第一及び第二の案内部材324、421に対して摺動可能に移動可能であるように、第一及び第二の案内部材321及び421の中間に配置される。1つの実施形態では、それぞれの案内部材は、摺動部材221の各側に作製された対応する溝1221及び2221に係合して、摺動部材221を軸線C−Cに沿って前後に移動可能にするために、舌状物1321及び2321を含む。舌状物及び溝の位置は逆転することができ、それでも同一効果を提供可能であることを、当業者は理解されるであろう。舌状物及び溝以外の機構、例えばホィールなどを使用することもでき、同一効果を提供可能であることも、当業者は理解されるであろう。舌状物と溝の間の摩擦を最小限にするために、好ましくは低摩擦材料が使用され、並びに舌部分と溝部分の間の接触を限定するために、舌状物及び溝の形状は、滑らか及び/又は丸い表面を提供して最適化される。
【0070】
1つの実施形態では、摺動部材221の摺動動作は、モップヘッドに連結された電動モータ521によりもたらされる。モータ521は、好ましくはハンドル31内に配置された、(使い捨て又は充電式いずれかの)少なくとも1つの電池に電気的に接続することができる。電動モータは、好ましくはハンドル31上に配置された、スイッチ131を介して作動することができる。電動モータ521は、摺動部材221に作動可能に連結された回転シャフトを含む。好適なモータの非限定的な例として、永久磁石型直流モータ(アクションモータ(Action Motor)製、1125rad/s(10750rpm)の6V作動特性と、無負荷及び89.10-3Nmトルクにおいて0.32Aの引き込み電流及び最大トルクにおいて14.5Aの引き込み電流とを有し、AA使い捨て電池で使用可能)が挙げられる。好適なスイッチの非限定的な例として、オン・オフスイッチ、瞬時スイッチ、ポテンショメーター、可変速スイッチ、及びこれらの組み合わせなどが挙げられる。
【0071】
1つの実施形態では、モータ521の回転シャフトは、回転駆動体621により作動可能に摺動部材221に連結され、回転駆動体が、回転駆動体621の回転軸線回りを軌道運動する駆動ピン1621を含む。1つの実施形態では、駆動ピン1621は、摺動部材221の上面に作製されたスロット3221に係合し、及び好ましくは軸線C−Cに垂直である。駆動ピン1621が回転駆動体621の回転軸線回りを軌道運動する時、ピンは、スロット3221の中を進むことができ、その結果、摺動部材221及び緩衝パッド121を案内部材321、421に対して押し引きすることを、当業者は理解されるであろう。
【0072】
1つの実施形態では、摺動部材及び緩衝パッドの摺動周波数は、約3Hz〜約40Hzの間、好ましくは約5Hz〜約25Hzの間、より好ましくは約8Hz〜約17Hzの間である。「摺動周波数」は、摺動部材が1秒間に前後運動する回数を意味する。摺動部材の摺動周波数は、回転駆動体621の回転速度に依存し、摺動部材運動の振幅すなわち変位振幅は、駆動ピン1621と回転駆動体621の回転軸線との間の距離によって決まることを、当業者は理解されるであろう。1つの実施形態では、変位振幅は、1mm〜30mmの間、好ましくは約2mm〜約20mmの間、より好ましくは約4mm〜約12mmの間である。
【0073】
1つの実施形態では、電動モータ521の回転シャフトは、回転駆動体に直接連結される(すなわち、回転シャフト及び回転駆動体の回転軸線は同一である)。図15及び16に示す好ましい実施形態では、電動モータ521の回転シャフトは、少なくとも1つの伝導歯車により、回転駆動体に間接的に連結される。
【0074】
1つの実施形態では、モータ521の回転シャフトの回転軸線は、回転駆動体621の回転軸線に実質的に平行である。
【0075】
図17及び18に示す好ましい実施形態では、モータの回転シャフトの回転軸線は、回転駆動体の回転軸線に対して実質的に垂直である。
【0076】
図18は、洗浄器具11を示しており、ここで、モータ、歯車、及び回転駆動体を内蔵するハウジング721の一部並びにハンドル31の一部は、明瞭化のために示されていない。1つの実施形態では、モータの回転シャフトの回転軸線は、摺動部材221に実質的に平行であり、回転駆動体621の回転軸線は、摺動部材221に対して実質的に垂直である。この実施形態では、自在継手及び/又は組の歯車821を使用して、回転シャフトの回転運動を回転駆動体621に伝導することができる。特に、回転シャフトの回転軸線が摺動部材621に平行である時、モータ、歯車、及び回転駆動体を内蔵するハウジングの高さを低くすることができる。
【0077】
1つの実施形態では、ハンドル31の継手41は、第一の脚部材及び第二の脚部材141及び241を含むフォークであって、これらが、軸線D−D周りで旋回可能にハウジング721に連結される。好ましい実施形態では、脚部材141及び241は、ハンドル31が図19に示されるように下向きに押された時に、ハウジング721の少なくとも一部が占めることができる容積を画定する。
【0078】
好ましい実施形態では、ユーザーがハンドル31に付加した圧力を解放する時に、ハンドル31がその当初の位置に戻るように、ハンドル31はハウジング721に弾力的に連結される。
【0079】
1つの実施形態では、ハンドル31は、図20に示されるもののような少なくとも1つ、しかし好ましくは2つのばね部材51により、ハウジング721に弾力的に連結される。1つの実施形態では、ばね部材51の第一の部分は、脚部材141に連結可能であり、ばね部材の第二の部分は、ハウジング721に連結可能である。ばね部材51は、ユーザーが上向き又は下向きの圧力をハンドル31に付加するのをやめた時に、ハンドル31がその当初の位置に戻ることを可能にする、いかなる好適な弾力性及び/又は弾性の材料にても作製することができる。ばね部材51に使用できる好適な材料の非限定的な例として、金属、プラスチック、木材、及びエラストマー材などが挙げられる。
【0080】
1つの実施形態では、ハンドル31内に置かれた電池は、電気ケーブルにより電気的にモータに接続でき、ケーブルは、ハンドル、脚要素141及び/又は241の中に配置し、並びに次に脚部材141及び/又は241とハウジング721との間の旋回連結部に作製された開口部を通してハウジング721に挿入可能である。特に、ハンドル内に配置され旋回連結部を通してハウジングに挿入される電気ケーブルにより、洗浄作業中にケーブルが損傷されることがある又は水に接触することがあるという危険性を制限しながら、ハンドルがハウジング721に対して旋回することが可能になる。
【0081】
III.張力機構
前述のように、モータ無し又はモータ付きの洗浄器具は、基材の少なくとも底部分が洗浄される表面に接触するように器具のモップヘッドに取り付けられた、洗浄基材(好ましくは使い捨て洗浄基材)と共に使用することができる。
【0082】
図21〜23に示す1つの実施形態では、洗浄基材50は、開口部1350を通ってアクセス可能なポケット部分350を形成するために共に結合された、下層150及び上層250を有することができる。好ましい実施形態では、ポケット部分350の形状は、洗浄器具の緩衝パッドの少なくとも一部の形状にほぼ順応する。洗浄基材は、前述のポケット部分を形成するために、折り曲げて次に共に結合が可能な、単一層の材料で作製できることを当業者は理解されるであろう。
【0083】
洗浄器具の緩衝パッドの少なくとも部分が、開口部1350を通してポケット350に挿入可能である。好ましい実施形態では、洗浄基材50の下層150は、延長部分450を形成するために、(長手方向軸線23−23に沿って測定する時)上層より長い。1つの実施形態では、延長部分450は、当技術分野において既知のいずれかの機構によって、所望によりモップヘッドに取り付け可能である。
【0084】
1つの実施形態では、洗浄器具は、洗浄基材が洗浄器具の緩衝パッドの形状に少なくとも部分的に順応するように洗浄基材を張力下に置くために、(図24において開放位置で示す)張力機構70を含む。
【0085】
張力機構70は、三次元突出部分1170を有する雄要素170と、突出部分1170により係合可能な対応する三次元窪み部分1270を有する雌要素270とを備える。突出部分及び窪み部分は、当技術分野において既知のいかなる形状をも有することができる。
【0086】
1つの実施形態では、雌要素270は、張力機構が第一の位置(すなわち閉止位置)にある時、突出部分1170が窪み部分1270に係合するように、及び張力機構が第二の位置(すなわち開放位置)にある時、突出部分1170が窪み部分1270に係合しないように、作動可能に雄要素170に連結される。好ましい実施形態では、雌要素は、軸線E−Eに沿って旋回可能に雄要素170に連結される。
【0087】
図25は、開放位置にある張力機構70を含むモータ付き洗浄器具11を示す。1つの実施形態では、雄要素170は、緩衝パッド121に取り付け可能、好ましくは接着的に取り付け可能であり、雌要素270は、前述のように旋回可能に雄要素170に連結される。雄要素170は、緩衝パッド121に直接形成(例えば、緩衝パッドの中に成型)することができ、その場合でも同一効果を提供可能であることを理解されるであろう。雄要素と雌要素の位置は逆にすることができ(すなわち、雌要素を緩衝パッドに取り付けすることができ)、その場合でも同一効果を提供可能であることも理解されるであろう。
【0088】
図26は、張力機構70が閉止位置にある、モータ付き洗浄器具11を示す。
【0089】
張力機構は、モータ無し洗浄器具と共に使用することもでき、その場合でも同一効果を提供可能であることを理解されるであろう。
【0090】
好ましい実施形態では、張力機構及び緩衝パッドが器具のモータに対して長手方向へ移動可能であるように、モータ付き洗浄器具の摺動部材221が、張力機構70の上面に連結される。
【0091】
図27は、図26に示される洗浄器具11の軸線27−27に沿って見る拡大断面図であり、突出部分1170が雌要素270の窪み部分1270に係合するのを示す。
【0092】
張力機構70が図25及び28に示されるように第二の(すなわち開放)位置にある時、ユーザーは、基材50の上層250が張力機構の雄要素170の少なくとも一部を覆うように、緩衝パッド121の少なくとも一部を図21〜23に示される洗浄基材50のポケット部分350の中へ挿入することができる。ユーザーが一旦、緩衝パッドを洗浄基材のポケット部分の中へ挿入すると、ユーザーが雄要素を雌要素に係合するように張力機構を閉じて、雄要素と雌要素の間に「挟まれた」上層250が雄要素と雌要素により作り出された三次元経路に追従するように強制することができる。好ましい実施形態では、張力機構が閉止される時、隙間370(図27に示す)が、突出部分1170を窪み部分2170から隔てて、上層250の一部がこの隙間により作り出される空間内に置かれるようになっている。
【0093】
図29は、緩衝パッド121が洗浄基材50のポケット部分に挿入されて開放位置にある張力機構を示す、(図28に示す)軸線29−29に沿って見る平面的な断面図である。
【0094】
張力機構が図30に示されるように閉止される時、上層は、雄要素170の突出部分1170と雌要素270の窪み部分1270との中間の隙間370により作り出される空間を占めるように強制される。1つの実施形態では、閉止位置にある雄要素と雌要素の間の距離は、約0.1mm〜10mmの間、好ましくは約0.5mm〜約5mmの間、より好ましくは0.7mm〜約2mmの間である。張力機構70が閉止される時、上層350が張力下に置かれ、それが今度は、図30に示されるように洗浄基材を緩衝パッド121の外側表面に対してきつく保持する。その結果、張力機構は、緩衝パッドがポケット部分に挿入されることを可能にしたポケット部分の緩みを減少する。
【0095】
特に、張力機構は、洗浄作業中に洗浄器具のモップヘッドに取り付け取り付けられた洗浄基材を保持するための保持メカニズムを提供する。その上、張力機構は、ポケットの緩みを減少する。モータ付き洗浄器具との関連においては、洗浄基材及び緩衝パッドをモータに対して移動させるためにも、この緩みを取り除くことが有益である。緩衝パッドが洗浄基材に対してそのポケット部分内で実質的に自由に移動する場合には、洗浄基材のモータに対する移動が制限されるおそれがあることを、当業者は理解されるであろう。
【0096】
更に加えて、基材が緩衝パッドに対してきつく保持され、洗浄基材のより大きい部分(下面及び側面)が洗浄に使用可能である時、洗浄器具と共に使用される洗浄基材の洗浄効率が増大する。
【0097】
前述のように、モータ無し又はモータ付きの洗浄器具は、使い捨て洗浄基材と共に、好ましくは不織布材料を含む基材と共に使用することができる。この使い捨て洗浄基材は、実質的に乾燥にすることも、又は基材上に含浸した(液体又はペーストいずれかの)洗浄組成物を含むこともできる。
【0098】
1つの実施形態では、ユーザーは、洗浄基材をモータ付き器具の緩衝パッドに取り付けることができ、次にスイッチを入れて、洗浄基材及び緩衝パッド両方を軸線C−Cに沿って前後に移動させることができる。ユーザーは、次に、洗浄基材の下面を洗浄する表面に対して当てて、この表面上に存在する汚れを除去することができる。洗浄基材が洗浄する表面に当たって約3Hz〜40Hzの間の摺動周波数及び約1mm〜約30mmの間の変位振幅で前後に移動する時、ユーザーは、最小圧力をハンドルに付加しながら無理なく表面を洗浄することができる。モータ付き洗浄器具はスイッチが切られた時でも使用可能であるが、その際は、ユーザーが緩衝パッドを前後に移動させる必要があることを記さなければならない。
【0099】
ユーザーが強固な染みの除去を望む時、又は表面を完全に擦ることを望む時、ユーザーは、洗浄基材をなおも前後に移動させながら、ハンドルに上向き又は下向きの圧力を付加することができる。
【0100】
モータ付き洗浄器具がバスタブや流しなどの曲面状表面の洗浄に使用される時、前述のような変形可能及び弾性の緩衝パッドにより、洗浄基材は、なお前後に移動可能でありながら、洗浄表面に順応することができる。
【0101】
それに加えて、洗浄基材が緩衝パッドの側面及び下面を覆うように緩衝パッドに取り付ける時、洗浄基材は、同時に多表面を洗浄するように使用できる。例えば、緩衝パッドの下面及び緩衝パッドの隣接側面を覆う洗浄基材は、実質的に垂直な2つの壁で形成される表面を洗浄するのに使用することができる。1つの実施形態では、緩衝パッドの右又は左側面の1つの少なくとも一部を、長手方向軸線C−C(すなわち緩衝パッドがそれに沿って前後に併進運動する軸線)に実質的に平行にすることができる。好ましい実施形態では、左及び右側面両方の一部が、長手方向軸線C−Cに実質的に平行である。更に、緩衝パッドが少なくとも1つの(モータ無し器具の文脈中で前述の)先端部分を含んで、洗浄基材がこの先端部分の底及び側を覆う時、洗浄基材は、3つの実質的に垂直の壁により形成される隅部、又は垂直壁により連結された2つの平行な壁により形成される表面例えばシャワー軌道などを洗浄するのに使用することができる。
【0102】
本発明の好ましい実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示してきたものである。それは、包括的であることも、開示されたまさにその形態に本発明を限定することも意図していない。上記教示を考慮すれば、変更又は変形が、当業者により可能であって考え出されるものであり、並びに説明した実施形態は、本発明の原理及びその実際的な応用を最も良く例示するために選定し記述した。本発明の範囲は、本明細書に付随する請求の範囲により定義されるものであり、従来技術が許容する限り広く解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】「従来型」洗浄器具の等角図。
【図2】本発明の1つの実施形態の洗浄器具の等角図。
【図3】図2に示される洗浄器具のモップヘッドの拡大図。
【図4】X−Y平面内で変形された緩衝パッドを有するモップヘッドの平面図。
【図5】Z方向に変形された緩衝パッドを有するモップヘッドの側面図。
【図6A】本発明の別の洗浄器具の等角図。
【図6B】本発明の別の洗浄器具の平面図。
【図7】図6Aの洗浄器具の平面図。
【図8A】曲面状上面を有する別の洗浄器具の正面図。
【図8B】曲面状の上面及び下面を有する別の洗浄器具の正面図。
【図9】本発明の別の洗浄器具の等角図。
【図10】図9の洗浄器具の洗浄作業中を示す正面図。
【図11】本発明の別の洗浄器具の等角図。
【図12】洗浄器具と、器具の緩衝パッドの下に置かれた使い捨て洗浄基材との平面図。
【図13】図12の器具の平面図であって、洗浄基材が緩衝パッドに取り付けられている。
【図14】緩衝パッドが毛を含む、本発明の器具の等角図。
【図15】モータ付き洗浄器具の等角図。
【図16】図15のモータ付き器具の斜めに見る側面図。
【図17】別のモータ付き洗浄器具の等角図。
【図18】図16のモータ付き器具の等角図であって、モップヘッドハウジング及びハンドルの一部が取り去られている。
【図19】図16の器具の等角図であって、ハンドルが下向きに押されている。
【図20】図17のモータ付き器具の部分拡大図。
【図21】本発明の洗浄基材の斜視図。
【図22】図21の洗浄基材の右側面図。
【図23】図21の洗浄基材の軸線23−23に沿って見る断面図。
【図24】開放位置にある張力機構の斜視図。
【図25】開放位置の張力機構を有する洗浄器具の斜視図。
【図26】図25の洗浄器具の閉止位置の張力機構を示す斜視図。
【図27】図27の洗浄器具の軸線27−27に沿って見る拡大斜視断面図。
【図28】洗浄器具及び洗浄基材の斜視図。
【図29】基材のポケット部分に挿入された緩衝パッドの一部と開放位置の張力機構とを示す断面図。
【図30】図29の器具の閉止位置の張力機構を示す断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
実質的に非吸収性であると共に変形可能である緩衝パッドと、
前記緩衝パッドに連結された相互連結部材であって、前記相互連結部材が実質的に剛性があると共に前記モップヘッドの剛性対変形性の比が0.1〜0.75の間である相互連結部材と、
前記相互連結部材に操作可能に連結されたハンドルと
を備えることを特徴とする洗浄器具。
【請求項2】
前記モップヘッドの前記剛性対変形性の比が0.15〜0.7の間である、請求項1に記載の洗浄器具。
【請求項3】
使い捨て洗浄基材を更に備え、
前記使い捨て洗浄基材が前記モップヘッドに分離可能に取り付けられている、請求項1に記載の洗浄器具。
【請求項4】
前記ハンドルが前記モップヘッドに自在継手により旋回可能に連結されている、請求項1に記載の洗浄器具。
【請求項5】
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
長手方向軸線、前縁、及び後縁を有する緩衝パッドであって、前記緩衝パッドが実質的に非吸収性であると共に変形可能であり、前記緩衝パッドが前記前縁及び前記後縁により画定される楕円形状を有し、前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する少なくとも1つの先端を形成する緩衝パッドと、
前記長手方向軸線に沿って前記緩衝パッドに連結された相互連結部材と、
前記相互連結部材に操作可能に連結されたハンドルと、
前記モップヘッドに分離可能に取り付けられている使い捨て洗浄基材と
を備えることを特徴とする洗浄器具。
【請求項6】
前記長手方向軸線に沿って測定される前記相互連結部材の長さが、前記長手方向軸線に沿って測定される前記緩衝パッドの長さの少なくとも20%である、請求項5に記載の洗浄器具。
【請求項7】
前記長手方向軸線に沿って測定される前記相互連結部材の長さが、前記長手方向軸線に沿って測定される前記緩衝パッドの長さの20%〜85%の間である、請求項6に記載の洗浄器具。
【請求項8】
前記長手方向軸線に対して垂直な線に沿って測定される前記相互連結部材の幅が、前記長手方向軸線に対して垂直な前記線に沿って測定される前記緩衝パッドの幅の85%未満である、請求項6に記載の洗浄器具。
【請求項9】
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
長手方向軸線、前縁、及び後縁を有する緩衝パッドであって、前記緩衝パッドが実質的に非吸収性であると共に変形可能であり、前記緩衝パッドが前記前縁及び後縁により画定される楕円形状を有し、前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する少なくとも1つの先端を形成し、前記前縁と前記後縁とが前記先端において角度αを形成し、前記角度αが10度〜150度の間である緩衝パッドと、
前記モップヘッドに操作可能に連結されたハンドルと
を備えることを特徴とする洗浄器具。
【請求項10】
前記角度αが40度〜120度の間である、請求項9に記載の洗浄器具。
【請求項11】
前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する第二の先端を形成し、
前記前縁と前記後縁とが前記第二の先端において角度βを形成し、
前記角度βが60度〜110度の間である、請求項9に記載の洗浄器具。
【請求項12】
使い捨て洗浄基材を更に備え、
前記使い捨て洗浄基材が前記モップヘッドに分離可能に取り付けられている、請求項9に記載の洗浄器具。
【請求項13】
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
緩衝パッドであって、前記緩衝パッドが実質的に非吸収性であり、前記緩衝パッドが変形可能な材料で作製されており、前記緩衝パッドが前記緩衝パッドの変形能力を増大するための複数の脆弱部を含む緩衝パッドと、
前記緩衝パッドに連結された相互連結部材であって、前記相互連結部材が実質的に剛性がある相互連結部材と、
前記相互連結部材に操作可能に連結されたハンドルと
を備えることを特徴とする洗浄器具。
【請求項14】
前記ハンドルが前記モップヘッドに自在継手により旋回可能に連結されている、請求項13に記載の洗浄器具。
【請求項15】
前記脆弱部が、
前記緩衝パッドの一部に形成されたスリットと、
前記緩衝パッドの全厚さを貫いて作製されたスリットと、
前記緩衝パッド内に作り出された空隙と、
前記緩衝パッドの上面又は下面に作製された空洞と、
前記緩衝パッドの全厚さを貫いて延びる開口部と、
これらのいずれかの組み合わせと
から成る群から選択される、請求項13に記載の洗浄器具。
【請求項16】
前記脆弱部が、前記緩衝パッドの全厚さを貫いて延びる複数の開口部であり、
前記開口部は、前記緩衝パッドがすすがれる時に、液体を排出できる、請求項15に記載の洗浄器具。
【請求項17】
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
長手方向軸線、中央部分、前縁、及び後縁を有する緩衝パッドであって、前記緩衝パッドが実質的に非吸収性であると共に変形可能であり、前記緩衝パッドが前記前縁及び前記後縁により画定される楕円形状を有し、前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する少なくとも1つの先端部分を形成し、前記先端部分における前記緩衝パッドの変形能力が前記中央部分における前記緩衝パッドの変形能力より小さいように、前記先端部分における前記緩衝パッドの厚さが前記中央部分における前記緩衝パッドの厚さより大きくなっている緩衝パッドと、
前記モップヘッドに操作可能に連結されたハンドルと
を備えることを特徴とする洗浄器具。
【請求項18】
使い捨て洗浄基材を更に備え、
前記使い捨て洗浄基材が前記モップヘッドに分離可能に取り付けられている、請求項17に記載の洗浄器具。
【請求項19】
前記緩衝パッドが、洗浄基材に係合すると共にこれを保持するための少なくとも1つの取り付け構造を更に含み、
前記取り付け構造が、前記先端部分に実質的に隣接する、請求項17に記載の洗浄器具。
【請求項20】
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた、洗浄基材と共に使用するための洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
長手方向軸線、前縁、及び後縁を有する緩衝パッドであって、前記緩衝パッドが前記前縁及び前記後縁により画定される楕円形状を有し、前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する少なくとも1つの先端を形成する緩衝パッドと、
使い捨て洗浄基材に係合すると共にこれを保持するための少なくとも1つの保持部材であって、前記保持部材が前記緩衝パッドに取り付けられると共に前記緩衝パッドの前記長手方向軸線上に位置する保持部材と、
前記モップヘッドに操作可能に連結されたハンドルと、
長手方向軸線を有する使い捨て洗浄基材であって、前記長手方向軸線が前記使い捨て洗浄基材の第一の半分及び第二の半分を画定し、前記使い捨て洗浄基材が前記モップヘッドに対する前記ハンドルの回転を妨害しないように、前記第一の半分の一部及び前記第二の半分の一部が前記保持部材により保持される、使い捨て洗浄基材と
を備えることを特徴とする洗浄器具。
【請求項21】
前記保持部材が前記先端に実質的に隣接する、請求項20に記載の洗浄器具。
【請求項22】
前記緩衝パッドが、
前記緩衝パッドの前記長手方向軸線上に位置する第一の先端及び第二の先端と、
前記第一の先端及び前記第二の先端にそれぞれ隣接して配置されている第一の保持部材及び第二の保持部材と
を備える、請求項20に記載の洗浄器具。
【請求項23】
前記少なくとも1つの先端と前記保持部材の中心との間の前記長手方向軸線に沿って測定される距離が、前記先端と前記緩衝パッドの中心との間の前記長手方向軸線に沿って測定される距離の80%未満である、請求項20に記載の洗浄器具。
【請求項24】
表面を洗浄する方法であって、
第一の側部、第二の側部、長手方向軸線を有する使い捨て洗浄基材を準備するステップであって、前記使い捨て洗浄基材が前記長手方向軸線に関して対称に位置する第一の部分及び第二の部分を含む、使い捨て洗浄基材を準備するステップと、
前記第一の側部を洗浄器具の緩衝パッドの下面に対して接触させるステップであって、前記緩衝パッドが、
長手方向軸線、前縁、及び後縁であって、前記緩衝パッドが前記前縁及び前記後縁により画定される楕円形状を有すると共に前記前縁と前記後縁とが交差して前記長手方向軸線上に位置する少なくとも1つの先端を形成する、長手方向軸線、前縁、及び後縁と、
前記使い捨て洗浄基材に係合すると共にこれを保持するための少なくとも1つの保持部材であって、前記保持部材が前記緩衝パッドに取り付けられると共に前記緩衝パッドの前記長手方向軸線上に位置する保持部材と
を有する、前記第一の側部を洗浄器具の緩衝パッドの下面に対して接触させるステップと、
前記少なくとも1つの保持部材が前記使い捨て洗浄基材の前記第一の部分及び前記第二の部分に係合するように、前記使い捨て洗浄基材の前記第一の部分及び前記第二の部分を前記緩衝パッド上に巻き付けるステップと、
前記使い捨て洗浄基材の前記第二の側部を、洗浄される前記表面に接触させるステップと
を含む方法。
【請求項25】
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備えた洗浄器具で曲面状表面を洗浄する方法であって、
前記モップヘッドは、
実質的に非吸収性であると共に変形可能である緩衝パッドと、
前記緩衝パッドに連結された相互連結部材であって、前記相互連結部材が実質的に剛性があり、前記モップヘッドの剛性対変形性の比が0.1〜0.75の間である相互連結部材と
を備え、
前記方法は、
第一の側部、第二の側部、長手方向軸線を有する洗浄基材を準備するステップであって、前記洗浄基材が前記長手方向軸線に関して対称に位置する第一の部分及び第二の部分を含む、洗浄基材を準備するステップと、
前記洗浄基材が前記緩衝パッドの少なくとも下面を覆うように、前記洗浄基材を前記モップヘッドに取り付けるステップと、
前記使い捨て洗浄基材が前記曲面状表面の形状に順応するように、前記使い捨て洗浄基材を、洗浄する前記曲面状表面に接触させるステップと
を含む方法。
【請求項26】
表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドと、
前記モップヘッドに連結されたハンドルと
を備え、
前記モップヘッドは、
実質的に連続な外側表面を有する緩衝パッドと、
電動モータであって、前記電動モータが前記緩衝パッドを前記電動モータに対して移動させるための、前記電動モータが前記緩衝パッドに作動可能に連結されている電動モータと
を備えることを特徴とするモータ付き洗浄器具。
【請求項27】
前記モップヘッドに分離可能に取り付けられる洗浄基材を更に備える、請求項26に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項28】
前記洗浄基材が、使い捨てであると共に不織布材料を含む、請求項27に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項29】
前記使い捨て洗浄基材が洗浄組成物を予め含浸している、請求項28に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項30】
前記ハンドルが、前記電動モータに電気的に接続された少なくとも1つの電池を含む、請求項26に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項31】
前記緩衝パッドが摺動部材に取り付けられ、
前記電動モータが前記摺動部材に作動可能に連結されている、請求項30に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項32】
前記モップヘッドが回転駆動体を備え、
前記電動モータが前記回転駆動体に作動可能に連結され、
前記回転駆動体が前記摺動部材を前記ハンドルに対して長手方向に移動させる、請求項31に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項33】
前記緩衝パッドが実質的に変形可能である、請求項26に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項34】
前記緩衝パッドが実質的に非吸収性の材料で作製される、請求項33に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項35】
表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドであって、前記モップヘッドが上面及び下面を有するモップヘッド
を備え、
前記モップヘッドは、
電動モータであって、前記電動モータが前記モップヘッドの前記下面を前記電動モータに対して移動させるための、前記電動モータが前記モップヘッドの前記上面に作動可能に連結されている電動モータと、
少なくとも1つの旋回連結部により前記モップヘッドに旋回可能に連結されているハンドルと
を備えることを特徴とするモータ付き洗浄器具。
【請求項36】
少なくとも1つの電池を更に備え、
前記電池が前記電動モータに電気的に接続されている、請求項35に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項37】
前記電池が前記ハンドルの中に配置されている、請求項36に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項38】
前記電池が前記電動モータに電気ケーブルにより電気的に接続され、
前記電気ケーブルの一部が前記旋回連結部の中に配置されている、請求項37に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項39】
前記ハンドルが前記モップヘッドに弾力的に連結されている、請求項35に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項40】
前記ハンドルは、第一の脚部材及び第二の脚部材を有するフォーク部分を備え、
前記第一の脚部材及び前記第二の脚部材は、それらの間に容積を画定し、
前記ハンドルが下向きに旋回された時、前記電動モータの少なくとも一部が前記容積を占める、請求項35に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項41】
前記モップヘッドに分離可能に取り付けられる洗浄基材を更に備える、請求項35に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項42】
前記洗浄基材が、使い捨てであると共に不織布材料を含む、請求項41に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項43】
前記使い捨て洗浄基材が洗浄組成物を予め含浸している、請求項42に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項44】
表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具において、
前記洗浄器具は、
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドであって、前記モップヘッドが、実質的に連続な下面と、少なくとも第一の側面及び第二の側面と、前記モップヘッドに連結されたハンドルと、電動モータであって前記電動モータが前記実質的に連続な下面と前記第一の側面及び前記第二の側面とを前記電動モータに対して移動させるための電動モータとを備え、前記電動モータが前記連続な下面と前記第一の側面及び前記第二の側面とに作動可能に連結されているモップヘッドと、
前記モップヘッドに分離可能に取り付けられた洗浄基材であって、前記洗浄基材が前記モップヘッドの前記下面の少なくとも一部と前記第一の側面及び前記第二の側面の少なくとも一部とを覆うようになっている洗浄基材と
を備えることを特徴とするモータ付き洗浄器具。
【請求項45】
実質的に連続な下面及び側面が緩衝パッドの一部であり、
前記洗浄基材及び前記緩衝パッドが曲面状表面に当てられた時に、前記洗浄基材及び前記緩衝パッドが前記曲面状表面の形状に順応するように、前記緩衝パッドが変形可能な材料で作製される、請求項44に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項46】
前記緩衝パッドが、前記緩衝パッドの上部分、底部分、及び少なくとも2つの側部分により画定される先端部分を含み、
前記洗浄基材が、前記先端部分を覆う、請求項45に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項47】
前記電動モータが、前記緩衝パッドを長手方向軸線に沿って前記モータに対して移動させ、
前記先端部分が前記長手方向軸線に隣接する、請求項46に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項48】
前記電動モータが、前記緩衝パッドを長手方向軸線に沿って前記モータに対して移動させ、
前記第一の側面の少なくとも一部が、前記長手方向軸線に実質的に平行である、請求項44に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項49】
表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具において、
前記洗浄器具は、洗浄基材を受け入れると共に保持するためのモップヘッドを備え、
前記モップヘッドは、
実質的に変形可能である緩衝パッドと、
前記緩衝パッドに取り付けられた相互連結部材であって、前記相互連結部材は、前記モップヘッドが0.1〜0.75の間の剛性対変形性の比を有するように、実質的に剛性がある相互連結部材と、
電動モータであって、前記電動モータが前記相互連結部材及び前記緩衝パッドを前記電動モータに対して移動させるための、前記電動モータが前記相互連結部材に作動可能に連結されている電動モータと、
前記緩衝パッドに分離可能に取り付けられる洗浄基材と
を備えることを特徴とするモータ付き洗浄器具。
【請求項50】
前記モップヘッドの前記剛性対変形性の比が0.15〜0.7の間である、請求項49に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項51】
前記緩衝パッドが実質的に非吸収性の材料で作製される、請求項49に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項52】
前記相互連結部材が長手方向軸線に沿って移動可能な摺動部材である、請求項49に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項53】
前記緩衝パッドが前記長手方向軸線に隣接する先端部分を含み、
前記洗浄基材が前記先端部分の少なくとも一部を覆う、請求項52に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項54】
前記緩衝パッドが実質的に連続な外側表面を有する、請求項49に記載のモータ付き洗浄器具。
【請求項55】
洗浄基材を受け入れると共に保持するためのヘッドを備え、前記ヘッドは上面、下面、及び少なくとも側面を有する、表面を洗浄するための洗浄器具において、
前記ヘッドは、
雄要素及び雌要素であって、前記雄要素が前記雌要素に作動可能に係合する雄要素及び雌要素を備えた張力機構と、
ポケットを形成する上層及び下層を有する洗浄基材であって、前記上層の少なくとも一部が前記雄要素と前記雌要素の間に配置された洗浄基材と
を備えることを特徴とする洗浄器具。
【請求項56】
前記雄要素が突出部分を含み、
前記雌要素が窪み部分を含む、請求項55に記載の洗浄器具。
【請求項57】
前記突出部分が前記窪み部分に係合する時に前記張力機構が閉止位置にあると共に、前記突出部分が前記窪み部分に係合しない時に前記張力機構が開放位置にあるように、前記雌要素が、前記雄要素に作動可能に連結される、請求項56に記載の洗浄器具。
【請求項58】
前記雌要素が前記雄要素に旋回可能に連結される、請求項57に記載の洗浄器具。
【請求項59】
前記張力機構が閉止位置にある時に、前記突出部分及び前記窪み部分が隙間により隔てられる、請求項57に記載の洗浄器具。
【請求項60】
前記洗浄基材が、前記ヘッドの前記上面、前記下面、及び前記少なくとも1つの側面を少なくとも部分的に覆うように、前記ヘッドの少なくとも一部が、前記ポケットの中に位置する、請求項55に記載の洗浄器具。
【請求項61】
前記ヘッドに作動可能に連結された電動モータを更に備え、
前記電動モータが、前記ヘッドの少なくとも前記下面及び前記洗浄基材の少なくとも一部を、前記電動モータに対して移動させる、請求項55に記載の洗浄器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公表番号】特表2007−503955(P2007−503955A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526194(P2006−526194)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/028737
【国際公開番号】WO2005/023080
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】