説明

多視点映像の解像度復元方法及び装置

【課題】多視点映像のうち低解像度の視点映像に対する解像度を復元する。
【解決手段】解像度復元装置は、低解像度の基準映像(1)901と低解像度の基準映像(4)908をそれぞれアップスケーリングし、アップスケーリングされた基準映像(1)902とディテール情報1を用いて基準映像(1)901の解像度を復元し、アップスケーリングされた基準映像(4)909とディテール情報を用いて基準映像(4)908の解像度を復元する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、3次元多視点映像で低解像度映像の高周波成分を復元するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、1つのカメラを用いる2D(Dimension)映像とは異なって映像システムは複数の視点に対して映像データを撮影して3次元映像を提供する。ここで、撮影された映像データは一定形式のフォーマットに変換及び格納される。そして、変換及び格納された映像データは圧縮されてディスプレイに送信される。これによって映像データはディスプレイの種類に応じて2D映像、ステレオ方式の3D映像、または多視点(multi−view)方式の3D映像で再生され得る。
【0003】
ここで、多視点映像は、低解像度の映像と高解像度の映像が混合される場合がある。これにより多視点映像を復号化する場合、復号化された低解像度の映像は高解像度の映像よりも画質が劣化する恐れがある。
【0004】
かかる観点から、多視点映像で低解像度映像の画質が劣化することを減少させることのできる技術が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、低解像度映像と隣接する隣接視点映像を用いて低解像度映像の解像度を高画質に復元することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、低解像度映像の解像度を復元して仮想視点映像を生成することによって、仮想視点映像の画質劣化を減少させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の多視点映像の解像度復元方法は、基準映像と隣接する参照映像の解像度に基づいて基準映像をアップスケーリングするステップと、前記参照映像を用いてディテール情報を生成するステップと、前記ディテール情報及び前記アップスケーリングされた基準映像を用いて基準映像の解像度を復元するステップとを含む。
【0008】
また、前記解像度を復元するステップは、フィルタ係数に基づいて前記アップスケーリングされた基準映像をフィルタリングすることによって基準映像の解像度を復元してもよい。
【0009】
また、前記解像度を復元するステップは、前記差分映像情報と前記アップスケーリングされた基準映像を用いて前記基準映像の解像度を復元してもよい。
【0010】
また、前記ディテール情報を生成するステップは、前記基準映像の解像度に基づいて前記参照映像をダウンスケーリングするステップと、前記参照映像の解像度に基づいて前記ダウンスケーリングされた参照映像をアップスケーリングするステップと、前記アップスケーリングされた参照映像と前記参照映像を用いて前記ディテール情報を生成するステップとを含んでもよい。
【0011】
また、前記解像度を復元するステップは、前記アップスケーリングされた基準映像を複数のブロックに分割するステップと、前記参照映像で前記分割されたブロックのいずれか1つの基準ブロックに対応するブロックを決定するステップと、前記基準ブロックと参照映像の対応ブロックに基づいて視差を算出するステップと、前記視差に基づいて前記基準映像と前記参照映像との間の視点差を補償するステップとを含んでもよい。
【0012】
また、前記ディテール情報を生成するステップは、前記基準映像の解像度と前記参照映像の解像度に基づいて解像度比率を算出するステップと、前記解像度比率に基づいて前記対応ブロックをダウンスケーリングするステップと、前記解像度比率に基づいて前記ダウンスケーリングされた対応ブロックをアップスケーリングするステップと、前記アップスケーリングされた対応ブロックと前記対応ブロックに基づいて前記対応ブロックのディテール情報を生成するステップとを含んでもよい。すると、前記解像度を復元するステップは、前記対応ブロックのディテール情報及び前記基準ブロックを用いて前記基準映像で前記基準ブロックに対応する現在のブロックの解像度を復元することができる。
【0013】
また、前記解像度が復元された基準映像と前記参照映像を合成して仮想視点映像を生成するステップをさらに含んでもよい。
【0014】
解像度復元装置は、基準映像と隣接する参照映像の解像度に基づいて前記基準映像をアップスケーリングするアップスケーリング部と、前記参照映像を用いてディテール情報を生成するディテール情報生成部と、前記ディテール情報及び前記アップスケーリングされた基準映像を用いて基準映像の解像度を復元する復元部とを備える。
【0015】
前記ディテール情報生成部は、前記基準映像の解像度に基づいて前記参照映像をダウンスケーリングし、前記参照映像の解像度に基づいて前記ダウンスケーリングされた参照映像をアップスケーリングし、前記アップスケーリングされた参照映像と前記参照映像を用いて前記ディテール情報を生成してもよい。
【0016】
また、前記復元部は、前記アップスケーリングされた基準映像を複数のブロックに分割し、前記参照映像で前記分割されたブロックのいずれか1つの基準ブロックに対応するブロックを決定する対応ブロック決定部と、前記基準ブロックと参照映像の対応ブロックに基づいて視差を算出する視差算出部と、前記視差に基づいて前記基準映像と前記参照映像との間の視点差を補償する補償部とを備えてもよい。
【0017】
前記ディテール情報生成部は、前記基準映像の解像度と前記参照映像の解像度に基づいて解像度比率を算出し、前記解像度比率に基づいて前記対応ブロックをダウンスケーリングし、前記解像度比率に基づいて前記ダウンスケーリングされた対応ブロックをアップスケーリングし、前記アップスケーリングされた対応ブロックと前記対応ブロックに基づいて前記対応ブロックのディテール情報を生成してもよい。すると、前記復元部は、前記対応ブロックのディテール情報及び前記基準ブロックを用いて前記基準映像で前記基準ブロックに対応する現在のブロックの解像度を復元することができる。
【0018】
前記解像度が復元された基準映像と前記参照映像とを合成して仮想視点映像を生成する仮想視点映像生成部をさらに備えてもよい。
【0019】
前記アップスケーリング部、前記復元部、および前記仮想視点映像生成部はオンチップから構成されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、低解像度映像と隣接する隣接視点映像を用いて低解像度映像の解像度を高画質に復元することができる。
【0021】
本発明によれば、低解像度映像の解像度を復元して仮想視点映像を生成することによって、仮想視点映像の画質劣化を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】解像度復元装置で基準映像の解像度を復元する構成を説明するためのフローチャートである。
【図2】解像度復元装置で基準映像の解像度を復元する構成を説明するための図である。
【図3】視点差を補償して基準映像の解像度を復元する構成を説明するためのフローチャートである。
【図4】基準映像と参照映像との間の視点差補償を説明するための図である。
【図5】グローバル視差方式を用いて視点差を補償する方法を説明するための図である。
【図6】ローカル視差方式を用いて視点差を補償する方法を説明するための図である。
【図7】解像度復元装置の細部構成を示すブロック図である。
【図8】視点差を補償する復元部の細部構成を示すブロック図である。
【図9】4個の視点映像を用いて解像度を復元する構成を説明するための図である。
【図10】3つの視点映像を用いて解像度を復元する構成を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。しかし、本発明が実施形態によって制限されたり限定されることはない。各図面に提示された同じ参照符号は同じ部材を示す。
【0024】
図1は、解像度復元装置で基準映像の解像度を復元する構成を説明するためのフローチャートである。図1に示すように、ステップS101において、解像度復元装置は、基準映像と隣接する参照映像の解像度に基づいて基準映像をアップスケーリング(up scaling)する。
【0025】
一例として、解像度復元装置は、基準映像の大きさを参照映像の大きさと同一に拡大してもよい。例えば、参照映像の解像度が基準映像の解像度よりもa倍高い場合、解像度復元装置は、参照映像の解像度に基づいて基準映像の大きさをa倍に拡大する。
【0026】
ここで、基準映像は多視点映像を構成する視点映像のうち低解像度の視点映像であり、参照映像は多視点映像を構成する視点映像のうち高解像度の視点映像である。ここで、参照映像は多視点映像を構成する視点映像のうち基準映像と隣接する視点映像であり、基準映像とは異なる視点の映像である。例えば、基準映像がビュー(view)1である場合、参照映像はビュー2であってもよい。
【0027】
次に、ステップS102において、解像度復元装置は、基準映像の解像度に基づいて参照映像をダウンスケーリングする。
【0028】
一例として、解像度復元装置は、参照映像の大きさを基準映像の大きさと同一に縮小する。例えば、基準映像の解像度が参照映像の解像度よりも1/a倍低い場合、解像度復元装置は基準映像の解像度に基づいて参照映像の大きさを1/a倍に縮小してもよい。
【0029】
そして、ステップS103において、解像度復元装置は、ダウンスケーリングされた参照映像を再びアップスケーリングする。ここで、解像度復元装置は、オリジナルの参照映像の解像度に基づいてダウンスケーリングされた参照映像をアップスケーリングする。
【0030】
例えば、参照映像の大きさを1/a倍ダウンスケーリングある場合、解像度復元装置は、ダウンスケーリングされた参照映像の大きさを再びa倍に拡大してアップスケーリングしてもよい。
【0031】
次に、ステップS104において、解像度復元装置は、アップスケーリングされた参照映像と本来の参照映像を用いてディテール情報を生成する。ここで、ディテール情報は、フィルタ係数情報及び差分映像情報のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0032】
一例として、解像度復元装置は、アップスケーリングされた参照映像と本来の参照映像との間の差を復元するためのフィルタ係数を算出してもよい。例えば、復元フィルタでウィーナーフィルタ(wiener filter)を用いる場合、解像度復元装置はアップスケーリングされた参照映像と本来の参照映像との間の差に基づいてウィーナーフィルタ係数を算出してもよい。
【0033】
他の例として、解像度復元装置は、本来の参照映像でアップスケーリングされた参照映像を差し引いて差分映像情報を生成してもよい。
【0034】
そして、ステップS105において、解像度復元装置は、ディテール情報及びアップスケーリングされた基準映像を用いて基準映像の解像度を復元する。
【0035】
一例として、ディテール情報がフィルタ係数情報を含む場合、解像度復元装置は、フィルタ係数情報に基づいてアップスケーリングされた基準映像をフィルタリングして基準映像の高周波成分を復元してもよい。
【0036】
他の例として、ディテール情報が差分映像情報を含む場合、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像で差分映像情報を加えて基準映像の高周波成分を復元してもよい。
【0037】
このように、解像度復元装置は、基準映像と隣接する視点映像を参照映像として用いて基準映像の解像度を復元することで、映像符号化装置で送信する多視点映像のデータ量を減少させることができる。言い換えれば、映像符号化装置で低解像度映像と高解像度映像とを混合して送信するとしても、解像度復元装置は、低解像度映像の高周波成分を復元することによって画質の劣化を減少させ、映像符号化装置で送信する多視点映像のデータ量を減少させることができる。
【0038】
図2は、解像度復元装置で基準映像の解像度を復元する構成を説明するための図である。図2に示すように、解像度復元装置は、低解像度である基準映像201の大きさを参照映像203の解像度に基づいてアップスケーリングする。
【0039】
そして、解像度復元装置は、高解像度である参照映像203の大きさを基準映像201の解像度に基づいてダウンスケーリングしてもよい。ここで、参照映像は、多視点映像を構成する視点映像のうち基準映像と隣接する隣接視点映像であってもよい。
【0040】
次に、解像度復元装置は、ダウンスケーリングされた参照映像204の大きさを再び本来の参照映像の大きさにアップスケーリングする。
【0041】
そして、解像度復元装置は、アップスケーリングされた参照映像205と本来の参照映像203を用いてディテール情報を生成する。一例として、ディテール情報は、フィルタ係数情報及び差分映像情報のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0042】
次に、解像度復元装置は、ディテール情報とアップスケーリングされた基準映像202を用いて基準映像201の解像度を復元する。言い換えれば、解像度復元装置は、基準映像の高周波成分が復元された映像206を生成することができる。
【0043】
一例として、ディテール情報がフィルタ係数情報を含む場合、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像202をフィルタ係数情報に基づいてフィルタリングすることによって基準映像201の解像度を復元してもよい。
【0044】
他の例として、ディテール情報が差分映像情報を含む場合、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像202と参照映像情報を加えて基準映像201の解像度を復元してもよい。
【0045】
図3は、視点差を補償して基準映像の解像度を復元する構成を説明するためのフローチャートである。
【0046】
図1及び図2における解像度復元装置は、基準映像と異なる視点に該当する隣接視点映像を参照映像として用いて基準映像の解像度を復元する。このように、他の視点の映像を用いて基準映像の解像度を復元する場合、基準映像と復元された映像との間の視点差が発生することがある。図3では視点差を補償する構成について説明する。
【0047】
まず、ステップS301において、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像を複数のブロックに分割する。
【0048】
次に、ステップS302において、解像度復元装置は、参照映像を複数のブロックに分割する。ここで、解像度復元装置は、分割された基準映像のブロックの数に対応するように参照映像を複数のブロックに分割する。例えば、アップスケーリングされた基準映像が32×32のブロックに分割された場合、解像度復元装置は参照映像を32×32のブロックに分割してもよい。
【0049】
そして、ステップS303において、解像度復元装置は、参照映像で基準ブロックに対応するブロックを決定する。ここで、基準ブロックは、アップスケーリングされた基準映像を構成する複数のブロックのいずれか1つであってもよい。
【0050】
一例として、解像度復元装置は、参照映像で基準ブロックに対応する位置にあるブロックを対応ブロックとして決定する。例えば、32×32のブロックに分割された基準映像でブロック1が基準ブロックである場合、解像度復元装置は参照映像でブロック1を対応ブロックとして決定する。
【0051】
次に、ステップS304において、解像度復元装置は、基準ブロック及び対応ブロックを用いて視差(disparity)を算出する。
【0052】
例えば、解像度復元装置は、基準ブロックに対応ブロック間のピクセル位置差を用いて視差を算出してもよい。
【0053】
そして、ステップS305において、解像度復元装置は、算出された視差を用いて基準映像と参照映像との間の視点差を補償する。例えば、解像度復元装置は、算出された視差に基づいて参照映像を移動して視点差を補償する。ここで、解像度復元装置は、グローバル視差(global disparity)またはローカル視差(local disparity)方式を用いて視点差を補償することができる。
【0054】
図4は、基準映像と参照映像との間の視点差補償を説明するための図である。図4に示すように、解像度復元装置は、参照映像402の解像度に基づいて基準映像401をアップスケーリングする。
【0055】
そして、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像403の基準ブロック404に対応する位置にある対応ブロック405を参照映像として決定する。例えば、解像度復元装置は、動き推定アルゴリズムまたは基準映像の深度情報を用いて基準ブロック404に対応する位置にある対応ブロック405を決定する。
【0056】
次に、解像度復元装置は、基準ブロック404に対応ブロック405間のピクセル差に基づいて視差406を算出する。
【0057】
そして、解像度復元装置は、算出された視差406に基づいて対応ブロック405を移動して基準ブロックに対応ブロック間の視点差を補償する。ここで、解像度復元装置は、参照映像を構成する全てのブロックを対象に視点差を補償してもよい。これによって、解像度復元装置は、基準映像と参照映像との間の視点差を補償することができる。例えば、解像度復元装置は、グローバル視差方式に基づいて視点差を補償したり、またはローカル視差方式に基づいて視点差を補償してもよい。グローバル視差方式またはローカル視差方式によって視点差を補償する構成については図5及び図6を参照して後述することにする。
【0058】
次に、解像度復元装置は、視点差が補償された対応ブロック407を解像度比率に基づいてダウンスケーリングする。ここで、解像度比率は、基準映像401と参照映像402との間の解像度差に基づいて算出される。
【0059】
そして、解像度復元装置は、ダウンスケーリングされた対応ブロック408を解像度比率に基づいて再び本来の対応ブロックにアップスケーリングしてもよい。
【0060】
これによって、解像度復元装置は、アップスケーリングされた対応ブロック409と本来の対応ブロック405との間の差に基づいて対応ブロックのディテール情報を生成する。ここで、対応ブロックのディテール情報は、対応ブロックのフィルタ係数情報及び対応ブロックの差分ブロック情報を含む。
【0061】
次に、解像度復元装置は、対応ブロックのディテール情報及び基準ブロック404を用いて基準映像で基準ブロック404に該当する現在のブロックの解像度を復元する。言い換えれば、解像度復元装置は、現在のブロックの高周波成分を復元して復元ブロック410を生成する。ここで、現在のブロックは、本来の基準映像401でアップスケーリングされた基準映像の基準ブロック404に対応する位置にあるブロックであってもよい。すなわち、現在のブロックは、基準ブロック404がアップスケーリングされる以前のブロックを意味する。
【0062】
同じ方法により、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像403を構成する全てのブロックと各ブロックに対応する位置にある対応ブロックのディテール情報を用いて基準映像401を構成する全てのブロックの解像度を復元する。結局、解像度復元装置は、基準映像401の解像度を復元して復元映像411を生成することができる。
【0063】
そして、解像度復元装置は、復元映像411と参照映像402とを合成して仮想視点映像を生成する。
【0064】
図5は、グローバル視差方式を用いて視点差を補償する方法を説明するために提供される図である。図5に示すように、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像501を構成する複数のブロックのいずれか1つを基準ブロックとして決定する。そして、解像度復元装置は、基準ブロックに対応する位置に該当する対応ブロックを参照映像502として決定する。ここで、解像度復元装置は、動き推定アルゴリズムまたは基準映像の深度情報を用いて対応ブロックを決定する。
【0065】
次に、解像度復元装置は、基準ブロックと参照映像との間のピクセル差を算出してグローバル視差を算出する。そして、解像度復元装置は、算出したグローバル視差をアップスケーリングされた基準映像501を構成する全てのブロックに同一適用して基準映像と参照映像との間の視点差を補償する。
【0066】
例えば、基準ブロック(1)503及び対応ブロック(1)504間のグローバル視差505が算出された場合、解像度復元装置はグローバル視差505に基づいて対応ブロック(1)504を移動するだけではなく、基準ブロック(2)506に対応する対応ブロック(2)507、基準ブロック(3)508に対応する対応ブロック(3)509を同じグローバル視差505に基づいて移動する。このように、解像度復元装置は、基準映像501を構成する全てのブロックに対して同じグローバル視差505を適用して参照映像502を移動して基準映像と参照映像との間の視点差を補償することができる。すなわち、解像度復元装置は、グローバル視差に基づいて参照映像502の視点が基準映像の視点と同一になるように補償することができる。
【0067】
図3及び図4を参照して説明したように、解像度復元装置は、解像度比率に基づいて参照映像の対応ブロックをダウンスケーリングし、再びアップスケーリングする。次に、解像度復元装置は、アップスケーリングされた対応ブロックと本来の対応ブロックとの間の差を用いて対応ブロックのディテール情報を生成する。そして、解像度復元装置は、生成された対応ブロックのディテール情報と基準ブロックを用いて現在のブロックの解像度を復元する。ここで、現在のブロックは、アップスケーリングされる前の本来基準映像において、アップスケーリングされた基準映像501上の基準ブロック503に対応する位置にあるブロックであってもよい。
【0068】
図6は、ローカル視差方式を用いて視点差を補償する方法を説明するために提供される図である。図6に示すように、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像601を構成する複数のブロックそれぞれに対応する位置に該当する対応ブロックを参照映像602でそれぞれ決定する。ここで、解像度復元装置は、動き推定アルゴリズムまたは基準映像の深度情報を用いて対応ブロックを決定する。
【0069】
次に、解像度復元装置は、基準映像601の各基準ブロックと参照映像602の各対応ブロックとの間のピクセル差を算出して視差をブロックごとに算出する。そして、解像度復元装置は、算出したブロックごとの視差に基づいて各対応ブロックを移動することによって基準映像と参照映像との間の視点差を補償することができる。ここで、解像度復元装置は、各基準ブロックの深度情報を用いてローカル視差をブロックごとに算出してもよい。ここで、ローカル視差は平均視差であってもよい。
【0070】
例えば、基準ブロック(1)603と対応ブロック(1)604との間の視差(1)605が算出された場合、解像度復元装置は視差(1)605に基づいて対応ブロック(1)604を移動する。そして、基準ブロック(2)606と対応ブロック(2)607との間の視差(2)608が算出された場合、解像度復元装置は、視差(2)608に基づいて対応ブロック(2)607の位置を移動する。そして、基準ブロック(3)609と対応ブロック(3)610との間の視差(3)611が算出された場合、解像度復元装置は視差(3)611に基づいて対応ブロック(3)610の位置を移動する。同じ方法に基づいて、解像度復元装置は、参照映像を構成する複数の対応ブロックをブロックごとの視差に基づいてそれぞれ移動してもよい。これによって、解像度復元装置は、参照映像の視点が基準映像の視点と同一になるように補償することができる。
【0071】
図7は、解像度復元装置の細部構成を示すブロック図である。図7によれば、解像度復元装置700は、アップスケーリング部701、ディテール情報生成部702、復元部703、および仮想視点映像生成部704を備える。アップスケーリング部701は、基準映像と隣接する参照映像の解像度に基づいて基準映像をアップスケーリングする。例えば、アップスケーリング部701は参照映像の大きさと同一になるように基準映像の大きさを拡大してもよい。
【0072】
ここで、基準映像は多視点映像を構成する低解像度映像であり、参照映像は多視点映像を構成する視点映像のうち基準映像と隣接する高解像度映像であり、基準映像の視点と異なる視点を有することがある。例えば、基準映像が視点映像1である場合、参照映像は視点映像2であってもよい。
【0073】
ディテール情報生成部702は、基準映像の解像度を復元するために参照映像を用いてディテール情報を生成する。ここで、ディテール情報は、フィルタ係数情報及び差分映像情報のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0074】
一例として、ディテール情報生成部702は基準映像の解像度に基づいて参照映像をダウンスケーリングしてもよい。次に、ディテール情報生成部702は、ダウンスケーリングされた参照映像を本来の参照映像(original reference image)の解像度に基づいてアップスケーリングする。そして、ディテール情報生成部702は、アップスケーリングされた参照映像と本来の参照映像を用いてディテール情報を生成する。例えば、ディテール情報生成部702は、本来の参照映像とアップスケーリングされた参照映像との間の差を補償するためのフィルタ係数情報または差分映像情報をディテール情報として生成してもよい。
【0075】
復元部703は、ディテール情報を用いてアップスケーリングされた基準映像の解像度を復元する。
【0076】
一例として、フィルタ係数情報を用いる場合、復元部703はフィルタ係数情報に基づいてアップスケーリングされた基準映像をウィーナーフィルタリング(wiener filter)して基準映像の高周波成分を復元する。
【0077】
他の例として、差分映像情報を用いる場合、復元部703はアップスケーリングされた基準映像から差分映像情報を差し引いて基準映像の解像度を復元することができる。
【0078】
一方、ディテール情報生成部702は参照映像を構成する各ブロックごとにディテール情報を生成してもよい。
【0079】
一例として、ディテール情報生成部702は、基準映像の解像度と参照映像の解像度に基づいて解像度比率を算出してもよい。そして、ディテール情報生成部702は、算出された解像度比率に基づいて基準映像を構成するブロックのうち、基準ブロックに対応する位置に該当する参照映像の対応ブロックをダウンスケーリングしてもよい。次に、ディテール情報生成部702は、ダウンスケーリングされた対応ブロックを解像度比率に基づいて再びアップスケーリングしてもよい。そして、ディテール情報生成部702は、再びアップスケーリングされた対応ブロックと本来の対応ブロックを用いて対応ブロックのディテール情報を生成してもよい。
【0080】
それで、復元部703は、対応ブロックのディテール情報を用いて基準ブロックの解像度を復元することができる。
【0081】
ここで、基準映像と異なる視点映像を参照映像に用いて基準映像の解像度を復元することで、本来の基準映像と復元された基準映像との間の視点差が発生することがある。これによって、参照映像の視点を本来の基準映像の視点と同一にするために視点差を補償して基準映像の解像度を復元しなければならない。このように視点差を補償する構成について、図8を参照して後述する。
【0082】
仮想視点映像生成部704は、解像度の復元された基準映像と参照映像とを合成して仮想視点映像を生成する。このように仮想視点映像生成部704は、仮想視点映像を生成することによってM×Mの多視点映像のうち一部の視点映像のみを受信してもM×Mの多視点映像を再生することができる。
【0083】
今まで、図7では、アップスケーリング部701、復元部703、および仮想視点映像生成部704が別途のチップセット(chipset)で構成されるものと説明したが、アップスケーリング部701および復元部703は仮想視点映像生成部704と統合されてもよい。言い換えれば、基準映像をアップスケーリングし、アップスケーリングされた基準映像の解像度をディテール情報に基づいて復元し、復元映像と参照映像とを合成して仮想視点映像を生成する構成がワンチップ(one chip)に構成され得る。
【0084】
図8は、視点差を補償する復元部の細部構成を示すブロック図である。図8に示すように、復元部800は、対応ブロック決定部801、視差算出部802、および補償部803を備える。
【0085】
対応ブロック決定部801は、アップスケーリングされた基準映像を複数のブロックに分割し、参照映像を複数のブロックに分割してもよい。ここで、対応ブロック決定部801は、アップスケーリングされた基準映像を構成するブロック数に基づいて参照映像を分割する。例えば、アップスケーリングされた基準映像が32×32のブロックに分割された場合、対応ブロック決定部801は参照映像を32×32のブロックに分割してもよい。
【0086】
そして、対応ブロック決定部801は、基準映像の基準ブロックに対応する位置に該当する対応ブロックを参照映像として決定する。ここで、基準ブロックは、基準映像を構成するブロックのいずれか1つであってもよい。ここで、対応ブロック決定部801は、動き推定アルゴリズムまたは基準ブロックの深度情報に基づいて対応ブロックを決定する。
【0087】
視差算出部802は基準ブロックに対応ブロックに基づいて視差を算出する。
【0088】
一例として、グローバル視差方式を用いる場合、視差算出部802は、基準映像を構成する複数のブロックのいずれか1つの基準ブロックに対応ブロックに基づいてグローバル視差を算出してもよい。
【0089】
これによって、補償部803は、グローバル視差を基準映像を構成する全てのブロックに同一適用して基準映像と参照映像との間の視点差を補償することができる。例えば、基準ブロック1を基準にして対応ブロック1が2ピクセルの左側に位置する場合、補償部803は対応ブロック1を右側に2ピクセル移動してもよい。同じ方法で補償部803は、参照映像を構成するn個の対応ブロックそれぞれを2ピクセルの右側に移動して視点差を補償してもよい。
【0090】
他の例として、ローカル視差方式を用いる場合、視差算出部802は、基準映像を構成する各ブロック及び各ブロックに対応する参照映像の各対応ブロックに基づいてローカル視差を算出してもよい。言い換えれば、視差算出部802は、基準ブロック及び対応ブロックを一対(pair)にするブロックごとにローカル視差を算出してもよい。ここで、ローカル視差はブロックの平均視差である。
【0091】
これによって、補償部803は、ローカル視差に基づいてブロックごとに視点差を補償することができる。例えば、基準ブロック1を基準にして対応ブロック1が2ピクセルの左側に位置、基準ブロック2を基準にして対応ブロック2が1ピクセルの左側に位置する場合、補償部803は対応ブロック1を右側に2ピクセル移動し、対応ブロック2を右側に1ピクセル移動してもよい。同じ方法で補償部803は、参照映像を構成するn個の対応ブロックそれぞれをブロックごとのローカル視差に基づいて移動してもよい。
【0092】
図9は、4個の視点映像を用いて解像度を復元する構成を説明するための図である。図9に示すように、解像度復元装置は4個のビュー基盤のFTV(Free Viewpoint Video)システムを用いてもよい。図9に示すように、解像度復元装置は、4個のビューで構成された多視点映像を受信する。これによって解像度復元装置は、多視点映像のうち低解像度の基準映像と隣接する高解像度の視点映像を参照映像として決定し、参照映像を用いて基準映像の解像度を復元する。
【0093】
一例として、ビュー(1)901が低解像度の基準映像1であり、ビュー(4)904が低解像度の基準映像4である場合、解像度復元装置は4個の視点映像のうち基準映像(1)901と隣接する高解像度の視点映像であるビュー(2)903を参照映像(2)903として決定する。同様に、解像度復元装置は、基準映像(4)908と隣接する高解像度の視点映像であるビュー(3)を参照映像(3)910として決定する。
【0094】
次に、解像度復元装置は、基準映像(1)901と基準映像(4)908をそれぞれアップスケーリングする。そして、解像度復元装置は、参照映像(2)903と参照映像(3)910をそれぞれダウンスケーリングした後、再びアップスケーリングする。次に、解像度復元装置はアップスケーリングされた参照映像(2)906と本来の参照映像(2)903を用いてディテール情報1を生成し、アップスケーリングされた参照映像(3)912と本来の参照映像(3)910を用いてディテール情報2を生成する。ここで、ディテール情報を生成する前に、解像度復元装置は、グローバル視差方式またはローカル視差方式を用いて参照映像(2)903及び参照映像(3)910それぞれの視点差を補償することができる。例えば、視点差が補償された参照映像(2)904は基準映像(1)901と同じ視点を有してもよい。
【0095】
そして、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像(1)902とディテール情報1を用いて基準映像(1)901の解像度を復元する。同様に、解像度復元装置は、アップスケーリングされた基準映像(4)908とディテール情報2を用いて基準映像(4)908の解像度を復元する。言い換えれば、解像度復元装置は、基準映像(1)901及び基準映像(4)908の解像度が復元された復元映像(1)907及び復元映像(2)913を生成する。
【0096】
次に、解像度復元装置は、復元映像(1)907及び参照映像(2)904を用いて1つ以上の仮想視点映像を生成する。同様に、解像度復元装置は、復元映像(4)913及び参照映像(3)910を用いて1つ以上の仮想視点映像を生成する。
【0097】
図10は、3つの視点映像を用いて解像度を復元する構成を説明するための図である。図10は、3つのビューから構成された多視点映像が入力されて低解像度の基準映像に対する解像度を復元するという点で、入力個数だけが図9と異なるだけであって、解像度を復元する具体的な構成は図10と実質的に同様であることから、重複する説明は省略することにする。
【0098】
図10に示すように、解像度復元装置は、低解像度の基準映像であるビュー(1)1001、高解像度の参照映像であるビュー(2)1002、および低解像度の基準映像であるビュー(3)1003から構成された多視点映像を受信する。
【0099】
このように低解像度の基準映像に対する解像度を復元するためには、低解像度映像と隣接する視点映像は高解像度映像でなければならない。これによって、3つのビューで構成された多視点映像を受信する場合、多視点映像は低解像度の基準映像間に高解像度の参照映像が存在する形態を有し得る。
【0100】
これによって、解像度復元装置は、ビュー(1)1001及びビュー(3)1003をアップスケーリングする。次に、解像度復元装置は、ビュー(2)1006をダウンスケーリング1007した後、再びアップスケーリング1008してディテール情報を生成する。ここで、図9で説明したように、解像度復元装置はビュー(1)1001とビュー(2)1006との間の視点差、そして、ビュー(2)1006とビュー(3)1003との間の視点差をそれぞれ補償してディテール情報1及び2を生成する。そして、解像度復元装置は、ディテール情報1及びアップスケーリングされたビュー(1)1009に基づいてビュー(1)1001の解像度を復元し、ディテール情報2及びアップスケーリングされたビュー(3)1005に基づいてビュー(3)1010の解像度を復元することができる。
【0101】
本発明の一実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などのうちの1つまたはその組合せを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり、使用可能なものであってもよい。
【0102】
上述したように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0103】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0104】
700 解像度復元装置
710 アップスケーリング部
720 ディテール情報生成部
730 復元部
740 仮想視点映像生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準映像と隣接する参照映像の解像度に基づいて基準映像をアップスケーリングするステップと、
前記参照映像を用いてディテール情報を生成するステップと、
前記ディテール情報及び前記アップスケーリングされた基準映像を用いて基準映像の解像度を復元するステップと、
を含むことを特徴とする解像度復元方法。
【請求項2】
前記基準映像は多視点映像を構成する低解像度映像であり、
前記参照映像は前記基準映像と隣接する高解像度映像であり、前記基準映像の視点と異なる隣接視点を有することを特徴とする請求項1に記載の解像度復元方法。
【請求項3】
前記ディテール情報は、フィルタ係数情報及び差分映像情報のうち少なくとも1つを含み、
前記解像度を復元するステップは、前記フィルタ係数に基づいて前記アップスケーリングされた基準映像をフィルタリングすることによって基準映像の解像度を復元することを特徴とする請求項1に記載の解像度復元方法。
【請求項4】
前記解像度を復元するステップは、前記差分映像情報と前記アップスケーリングされた基準映像を用いて前記基準映像の解像度を復元することを特徴とする請求項3に記載の解像度復元方法。
【請求項5】
前記ディテール情報を生成するステップは、
前記基準映像の解像度に基づいて前記参照映像をダウンスケーリングするステップと、
前記参照映像の解像度に基づいて前記ダウンスケーリングされた参照映像をアップスケーリングするステップと、
前記アップスケーリングされた参照映像と前記参照映像を用いて前記ディテール情報を生成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の解像度復元方法。
【請求項6】
前記解像度を復元するステップは、
前記アップスケーリングされた基準映像を複数のブロックに分割するステップと、
前記参照映像で前記分割されたブロックのいずれか1つの基準ブロックに対応するブロックを決定するステップと、
前記基準ブロックと参照映像の対応ブロックに基づいて視差を算出するステップと、
前記視差に基づいて前記基準映像と前記参照映像との間の視点差を補償するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の解像度復元方法。
【請求項7】
前記ディテール情報を生成するステップは、
前記基準映像の解像度と前記参照映像の解像度に基づいて解像度比率を算出するステップと、
前記解像度比率に基づいて前記対応ブロックをダウンスケーリングするステップと、
前記解像度比率に基づいて前記ダウンスケーリングされた対応ブロックをアップスケーリングするステップと、
前記アップスケーリングされた対応ブロックと前記対応ブロックに基づいて前記対応ブロックのディテール情報を生成するステップと、
を含み、
前記解像度を復元するステップは、前記対応ブロックのディテール情報及び前記基準ブロックを用いて前記基準映像で前記基準ブロックに対応する現在のブロックの解像度を復元することを特徴とする請求項6に記載の解像度復元方法。
【請求項8】
前記視点差を補償するステップは、前記視差を前記基準映像を構成する全てのブロックに同一に適用して前記視点差を補償することを特徴とする請求項6に記載の解像度復元方法。
【請求項9】
前記視点差を補償するステップは、前記基準映像の各ブロックに対応する参照映像の各対応ブロックを用いて算出された各視差に基づいて前記基準映像を構成するブロックごとに視点差を補償することを特徴とする請求項6に記載の解像度復元方法。
【請求項10】
前記解像度が復元された基準映像と前記参照映像を合成して仮想視点映像を生成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の解像度復元方法。
【請求項11】
基準映像と隣接する参照映像の解像度に基づいて前記基準映像をアップスケーリングするアップスケーリング部と、
前記参照映像を用いてディテール情報を生成するディテール情報生成部と、
前記ディテール情報及び前記アップスケーリングされた基準映像を用いて基準映像の解像度を復元する復元部と、
を備えることを特徴とする解像度復元装置。
【請求項12】
前記基準映像は多視点映像を構成する低解像度映像であり、
前記参照映像は前記基準映像と隣接する高解像度映像であり、前記基準映像の視点と異なる隣接視点を有することを特徴とする請求項11に記載の解像度復元装置。
【請求項13】
前記ディテール情報は、フィルタ係数情報及び差分映像情報のうち少なくとも1つを含み、
前記復元部は、前記フィルタ係数に基づいて前記アップスケーリングされた基準映像をフィルタリングすることによって基準映像の解像度を復元することを特徴とする請求項11に記載の解像度復元装置。
【請求項14】
前記復元部は、前記差分映像情報と前記アップスケーリングされた基準映像を用いて前記基準映像の解像度を復元することを特徴とする請求項13に記載の解像度復元装置。
【請求項15】
前記ディテール情報生成部は、前記基準映像の解像度に基づいて前記参照映像をダウンスケーリングし、前記参照映像の解像度に基づいて前記ダウンスケーリングされた参照映像をアップスケーリングし、前記アップスケーリングされた参照映像と前記参照映像を用いて前記ディテール情報を生成することを特徴とする請求項11に記載の解像度復元装置。
【請求項16】
前記復元部は、
前記アップスケーリングされた基準映像を複数のブロックに分割し、前記参照映像で前記分割されたブロックのいずれか1つの基準ブロックに対応するブロックを決定する対応ブロック決定部と、
前記基準ブロックと参照映像の対応ブロックに基づいて視差を算出する視差算出部と、
前記視差に基づいて前記基準映像と前記参照映像との間の視点差を補償する補償部と、
を備えることを特徴とする請求項11に記載の解像度復元装置。
【請求項17】
前記ディテール情報生成部は、前記基準映像の解像度と前記参照映像の解像度に基づいて解像度比率を算出し、前記解像度比率に基づいて前記対応ブロックをダウンスケーリングし、前記解像度比率に基づいて前記ダウンスケーリングされた対応ブロックをアップスケーリングし、前記アップスケーリングされた対応ブロックと前記対応ブロックに基づいて前記対応ブロックのディテール情報を生成することを特徴とし、
前記復元部は、前記対応ブロックのディテール情報及び前記基準ブロックを用いて前記基準映像で前記基準ブロックに対応する現在のブロックの解像度を復元することを特徴とする請求項16に記載の解像度復元装置。
【請求項18】
前記補償部は、前記視差を前記基準映像を構成する全てのブロックに同一に適用して前記視点差を補償することを特徴とする請求項16に記載の解像度復元装置。
【請求項19】
前記補償部は、前記基準映像の各ブロックに対応する参照映像の各対応ブロックを用いて算出された各視差に基づいて前記基準映像を構成するブロックごとに視点差を補償することを特徴とする請求項16に記載の解像度復元装置。
【請求項20】
前記解像度が復元された基準映像と前記参照映像とを合成して仮想視点映像を生成する仮想視点映像生成部をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の解像度復元装置。
【請求項21】
前記アップスケーリング部、前記復元部、および前記仮想視点映像生成部はオンチップから構成されることを特徴とする請求項20に記載の解像度復元装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−13079(P2013−13079A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−142933(P2012−142933)
【出願日】平成24年6月26日(2012.6.26)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】