説明

天井クレーン設備

【課題】建屋の敷地面積を抑制しながら天井クレーンを共用できる天井クレーン設備を提供する。
【解決手段】長手方向の両側に車輪91を有する天井クレーン6と、第1走行レール7aと、第1走行レールと間隔を介して配置された第2走行レール7bと、第1走行レールの中途に角度をつけて接続された第3走行レール8aと、第3走行レールと間隔を介して配置された第4走行レール8bと、第1走行レールと第3走行レールの接続部に設けられ、走行レール20を回転自在に支持するターンテーブル10と、第2走行レールと第4走行レールの上方に位置するように建屋の天井に取り付けられた円弧状レール11と、ターンテーブルの走行レール上に一方側の車輪が位置する状態で、天井クレーンの他方側を吊り上げて円弧状レールに沿って移動し、天井クレーンが走行する走行レールを変更する走行装置12とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建屋内の複数の大物機器を搬送する天井クレーン設備に関する。
【背景技術】
【0002】
発電プラントのタービン・発電機建屋には、多数の大物機器が収納されており、その主機(タービン及び発電機)のメンテナンスにはクレーンを用いるのが一般的である。そして、大重量の主機関係の分解、保守・点検には、作業性の観点から天井クレーンが適している。大重量の分解品(搬送物)を吊るための天井クレーンは、大容量のものが必要とされて高価になるので、一般的には必要最小限の台数のみが建屋に設置される。多数の主機を備える発電プラントで天井クレーンの台数を抑える簡単な方法としては、各主機を同軸的(直線的)に配置し、その両側に配置した1対の走行レール上に天井クレーンを設けるものがある。このように天井クレーンを設ければ、1台の天井クレーンの稼働範囲内に全主機を配置することができる。
【0003】
しかしながら、多数の主機を備える発電プラントでは、敷地等の関係から建屋寸法が制約される場合があり、各主機を互いに平行配置する等して、各主機を非同軸的に配置せざるを得ない場合も数多く存在する。このように各主機を非同軸配置すると、1台の天井クレーンの稼動範囲に各主機を配置することが不可能な場合がある。このような場合の解決手段としては、各主機ごとに天井クレーンを設置する等して、1台の天井クレーンの稼働範囲外に他の天井クレーンを設置する手段があるが、大容量の天井クレーンが2台以上必要となることから経済的には有効な手段とならない。
【0004】
この点に着目して、主機がそれぞれ非同軸的に平行配置された2つの建屋において天井クレーンの共用化を図った技術としては、一方の建屋における走行レールと他方の建屋における走行レールの両方に直交する横行用レールを設け、その横行用レールを介して天井クレーンを共有したものがある(特許文献1,2等参照)。
【0005】
また、2組の走行レールが互いに直交するように非同軸配置される場合の技術としては、当該2組の走行レールにおける一方側の走行レール同士を円弧状レールで連結し、他方側の走行レールの交点にターンテーブルを設置し、天井クレーンの一方側の車輪が載置され円弧状レール上を走行する旋回台車を備えたものがあり、天井クレーンの一方側の車輪をターンテーブル上に載せながらその他方側の車輪を旋回台車上に載せて旋回させることで、天井クレーンが移動する走行レールを変更させている技術がある(特許文献3等参照)。
【0006】
【特許文献1】特開昭59−186883号公報
【特許文献2】特開平11−165980号公報
【特許文献3】特開平03−158389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述の特許文献1,2の技術では、2つの建屋の間には天井クレーンが走行不可能なスペース(すなわち天井クレーンの稼動範囲外のスペース)が生じ、そのスペースには主機を配置できないため、敷地の制約条件が厳しい場所では適用できないことがある。特に、蒸気タービン主機(蒸気タービン及び発電機)と複数のガスタービン主機(ガスタービン及び発電機)から構成されるコンバインドサイクル発電プラントの場合には、ガスタービン発電プラント等と比較して主機の台数が多くなり、さらに多くの走行レールを用意する必要があるので敷地の制約条件がさらに厳しくなる。
【0008】
また、前述の特許文献3の技術には、発電プラントにおいてどのように天井クレーンを配置するかについては記載されていない。また、一般的に各柱間のスパンが大きいタービン建屋において大重量の主機の分解品を搬送するためには、円弧状レールを天井から吊り下げ支持することが容易でない。そのため、必然的に円弧状レールを柱で支持することになるが、その円弧状レールの直下及び外側(すなわち、支持柱の外側)は天井クレーンの稼働範囲から外れてしまう。天井クレーンの稼動範囲外に設置されたものを移動する方法としては、小容量クレーンや吊り装置(例えば、モノレール、ホイスト、ジブクレーン)を追加設置したり、仮設のメンテナンス設備を追加設置したりする方法が考えられるが、小容量クレーンや吊り装置は建屋内での移動範囲が制限されることが多く、さらに、仮設設備の設定作業には手間が掛かり、前述同様に経済的に有効とならないことがある。また、建屋の面積の縮小化が図れない点もデメリットとなる。
【0009】
本発明の目的は、建屋の敷地面積を抑制しながら天井クレーンを共用できる天井クレーン設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明は、上記目的を達成するために、長手方向における一方側と他方側に車輪を有する天井クレーンと、前記一方側の車輪が走行する第1走行レールと、この第1走行レールと間隔を介して配置され、前記他方側の車輪が走行する第2走行レールと、同じ高さで前記第1走行レールの端部又は中途に角度を付けて接続され、前記一方側の車輪が走行する第3走行レールと、この第3走行レールと間隔を介して配置され、前記他方側の車輪が走行する第4走行レールと、前記第1走行レールと前記第3走行レールの接続部に設けられ、前記第1走行レール及び前記第3走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持するターンテーブルと、このターンテーブルの回転軸心を中心とする円弧状のレールであって、前記第2走行レールと前記第4走行レールの上方に位置するように建屋の天井に取り付けられた円弧状レールと、前記ターンテーブルの走行レール上に前記一方側の車輪が位置する状態で、前記天井クレーンの他方側を吊り上げて前記円弧状レールに沿って移動し、前記天井クレーンが走行する走行レールを変更する走行装置とを備えるものとする。
【0011】
(2)好ましくは、上記(1)において、前記ターンテーブルの高さを昇降する昇降装置であって、前記走行装置によって前記天井クレーンの他方側が吊り上げられている間、前記一方側の車輪を前記他方側の車輪の高さまで上昇させる昇降装置をさらに備えるものとする。
【0012】
(3)好ましくは、上記(1)において、前記走行装置は、前記天井クレーンの他方側に取り付けられており、前記走行装置と前記天井クレーンとの高さ方向距離を調節する高さ調節装置を備えているものとする。
【0013】
(4)好ましくは、上記(3)において、前記高さ調節装置は、前記走行装置に回動可能に取り付けられたリンク部材と、このリンク部材が回動可能に取り付けられ、前記天井クレーンに固定された支持部材と、前記リンク部材と前記天井クレーンの間に回動可能に架け渡された油圧シリンダとを備え、前記油圧シリンダが伸縮されると、前記リンク部材が前記支持部材との回動軸を介して回動され、前記走行装置と前記天井クレーンとの高さ方向距離が調節されるものとする。
【0014】
(5)好ましくは、上記(1)において、前記第1走行レール、前記第2走行レール、前記第3走行レール、及び前記第4走行レールは、それぞれ、前記建屋の壁面に沿って配置されているものとする。
【0015】
(6)好ましくは、上記(1)において、前記第1走行レールと前記第2走行レールの間には、蒸気タービン主機が配置されており、前記第3走行レールと前記第4走行レールの間には、複数のガスタービン主機が配置されているものとする。
【0016】
(7)好ましくは、上記(6)において、前記蒸気タービン主機は、その軸方向が前記第1走行レール及び前記第2走行レールと平行に設置されており、前記複数のガスタービン主機は、その軸方向がそれぞれ前記第3走行レール及び前記第4走行レールと直角に設置されているものとする。
【0017】
(8)本発明は、上記目的を達成するために、長手方向における一方側と他方側に車輪を有する天井クレーンと、前記一方側の車輪が走行する第1走行レールと、この第1走行レールと間隔を介して並列して配置され、前記他方側の車輪が走行する第2走行レールと、同じ高さで前記第1走行レールの端部又は中途に直角に接続され、前記一方側の車輪が走行する第3走行レールと、この第3走行レールと間隔を介して並列して配置され、前記他方側の車輪が走行する第4走行レールと、前記第1走行レールと前記第3走行レールの接続部に設けられ、前記第1走行レール及び前記第3走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持するターンテーブルと、このターンテーブルの回転軸心を中心とする円弧状のレールであって、一方の端部が前記第2レールの上方に位置しかつ他方の端部が前記第4レールの上方に位置するように建屋の天井に取り付けられた円弧状レールと、前記ターンテーブルの走行レール上に前記一方側の車輪が位置する状態で、前記天井クレーンの他方側を吊り上げて前記円弧状レールに沿って移動し、前記天井クレーンが走行する走行レールを変更する走行装置と、前記ターンテーブルの高さを昇降する昇降装置であって、前記走行装置によって前記天井クレーンの他方側が吊り上げられている間、前記一方側の車輪を前記他方側の車輪の高さまで上昇させる昇降装置とを備えるものとする。
【0018】
(9)また、本発明は、上記目的を達成するために、長手方向における一方側と他方側に車輪を有する天井クレーンと、前記一方側の車輪が走行する第1走行レールと、この第1走行レールと間隔を介して並列して配置され、前記他方側の車輪が走行する第2走行レールと、同じ高さで前記第1走行レールの中途に直角に接続され、前記一方側の車輪が走行する第3走行レールと、同じ高さで前記第1走行レールの端部に直角かつ前記第3走行レールと間隔を介して並列して接続され、前記他方側の車輪が走行する第4走行レールと、この第4走行レールが接続された前記第1走行レールの端部から前記第2走行レールの端部に直角に架け渡され、前記他方側の車輪が走行する第5走行レールと、前記第1走行レールと前記第3走行レールの接続部に設けられ、前記第1走行レール及び前記第3走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持する第1ターンテーブルと、前記第1走行レールと前記第4走行レールと前記第5走行レールの接続部に設けられ、前記第1走行レール、前記第4走行レール、及び前記第5走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持する第2ターンテーブルと、前記第2走行レールと前記第5走行レールの接続部に設けられ、前記第2走行レール及び前記第5走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持する第3ターンテーブルとを備えるものとする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、建屋の敷地面積を抑制しながら天井クレーンを共用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0021】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る天井クレーン設備が設置された建屋の平面図であり、図2は図1の建屋の側面図である。
【0022】
これらの図に示す屋根付きの建屋は、いわゆるコンバインドサイクル発電プラントに係るものであり、蒸気タービン主機60が設置された蒸気タービン建屋2と、複数のガスタービン主機30が設置されたガスタービン建屋4と、蒸気タービン建屋2とガスタービン建屋4の間を移動して主機60,30の分解又は保守及び点検するための天井クレーン6を有する天井クレーン設備50を備えている。
【0023】
蒸気タービン主機60は、蒸気タービン61と、蒸気タービン61に連結された発電機62によって構成されており、ガスタービン主機30は、ガスタービン31と、ガスタービン31に連結された発電機32によって構成されている。本実施の形態における蒸気タービン建屋3には1台の蒸気タービン主機60が設置されており、ガスタービン建屋4には2台のガスタービン主機30が設置されている。なお、各主機60,30のタービン61,31は複数段で構成しても良い。
【0024】
天井クレーン設備50は、方向転換可能な天井クレーン6と、蒸気タービン建屋2内に設置された1対の走行レール(第1走行レール7a、第2走行レール7b)と、ガスタービン建屋4内に設置された1対の走行レール(第3走行レール8a、第4走行レール8b)と、ターンテーブル10と、円弧状レール11と、走行装置(図2参照)12を備えている。なお、以下において、第1走行レール7aと第2走行レール7bをまとめて「走行レール7」と表記し、第3走行レール8aと第4走行レール8bをまとめて「走行レール8」と表記することがある。
【0025】
天井クレーン6は、走行レール7,8の上方を移動するガーダー9を有しており、ガーダー9の長手方向における両端部分に走行車輪91(後の図4等参照)を有している。ガーダー9における一方側の走行車輪91は、第1走行レール7aと第3走行レール8aを走行するためのもので、他方側の走行車輪91は、第2走行レール7bと第4走行レール8bを走行するためのものである。
【0026】
第1走行レール7aと第2走行レール7bは、同じ高さレベルでレール桁5を介して支持されており、互いに間隔を介して平行に配置されている。レール桁5は、蒸気タービン建屋2の壁面に沿って配置されたレール桁支持柱上に支持されている。
【0027】
第3走行レール8aは、第1走行レール7aの端部又は中途に角度を付けて接続されている。なお、本実施の形態における第3走行レール8aは、第1走行レール7aの中途に直角に接続されているが、第3走行レール8aと第1走行レール7aの成す角はこれのみに限られない。また、第3走行レール8aは、第1走行レール7a及び第2走行レール7bと同じ高さレベルでレール桁5を介して支持されている。すなわち、第3走行レール8aは、第1走行レール7a及び第2走行レール7bが形成する面内に配置されている。
【0028】
第4走行レール8bは、第3走行レール8aと間隔を介して平行に配置されており、第3走行レール8aと同じ高さレベルでレール桁5を介して支持されている。第3走行レール8a及び第4走行レール8bを支持するレール桁5は、ガスタービン建屋4の壁面に沿って配置されたレール桁支持柱上に支持されている。
【0029】
なお、本実施の形態における蒸気タービン主機60は、蒸気タービン61の軸方向が第1走行レール7a及び第2走行レール7bと平行になるように設置されており、ガスタービン主機30は、ガスタービン31の軸方向が第3走行レール8a及び第4走行レール8bと直交するように設置されている。
【0030】
ターンテーブル10は、第1走行レール7a及び第3走行レール8aの一部となる走行レール20を回転自在に支持するもので、第1走行レール7aと第3走行レール8aが交差する接続部に設けられている。本実施の形態における走行レール20は、回転することで第1走行レール7a又は第3走行レール8aと連結して、第1走行レール7a及び第3走行レール8aの一部となる。ここで図3を用いてターンテーブル10について詳述する。
【0031】
図3は本実施の形態におけるターンテーブル10付近の拡大図である。
この図に示すようにターンテーブル10は昇降装置14によって支持されている。昇降装置14はターンテーブル10の高さを昇降するものであり、本実施の形態では昇降装置14として油圧ジャッキが利用されている。天井クレーン6における第1走行レール7a及び第3走行レール8a側(以下において、「回転側」と称することがある)の走行車輪91が走行レール20上に載置されているときに昇降装置14でターンテーブル10を上昇させると、天井クレーン6の回転側の走行車輪91の高さを上昇させることができる。
【0032】
図1及び図2に戻り、円弧状レール11は、ターンテーブル10の回転軸心を中心とする円弧状のレールであり、第2走行レール7bと第4走行レール8bの上方に位置するように蒸気タービン建屋2の天井から吊り下げ支持されている。円弧状レール11の設置高さはガーダー9の高さより上方に位置しており、円弧状レール11に走行装置12(後述)を係合させることで天井クレーン6における第2走行レール7b及び第4走行レール8b側(以下において、「旋回側」と称することがある)を吊り上げ可能になっている。
【0033】
ところで、本実施の形態における円弧状レール11は、第2走行レール7bの直上に位置する端点P0から、第2走行レール7bに沿って直線状に点P1まで延びる第1直線部(P0〜P1)と、点P1から第1走行レール7aの直上の点P2に至るまでターンテーブル10の回転軸心を中心とする円弧を描く円弧部(P1〜P2)と、点P2から第4走行レール8bの直上の点P3まで直線状に延びる第2直線部(P2〜P3)によって構成されている。このように円弧部の両端に直線部を形成すると、円弧状レール11への走行装置12の着脱が容易になる。
【0034】
また、本実施の形態では、円弧状レール11の端点P0,P3を走行レール7b,8bの直上に配置したが、これは後述の走行装置12が走行レール7b,8bの直上に位置するように天井クレーン6に取り付けられているからである。すなわち、円弧状レール11の配置位置は、天井クレーン6に対する走行装置12の取付位置に応じて変更すれば良い。
【0035】
走行装置12は、天井クレーン6の回転側の走行車輪91がターンテーブル10の走行レール20上に位置する状態で、天井クレーン6の旋回側を吊り上げて円弧状レール11に沿って移動させるものである。本実施の形態の走行装置12は、I字型に形成された円弧状レール11と係合するために、そのI字型のレールを両側から挟み込んで支持する複数の車輪を備えている。
【0036】
図4は、本実施の形態における走行装置12付近の拡大図であり、油圧シリンダ43を最も伸長させたときの図である。
【0037】
この図に示すように、本実施の形態の走行装置12は、高さ調節装置40を介してガーダー9(天井クレーン6)の旋回側に取り付けられている。高さ調節装置40は、走行装置12とガーダー9の高さ方向距離を調節するものであり、リンク部材41と、支持部材42と、油圧シリンダ43を備えている。
【0038】
支持部材42は、ガーダー9に固定された2つの部材であり、その2つの支持部材42はガーダー9の長手方向において所定の間隔を介して配置されている。2つの支持部材42には回動軸が架け渡されており、その回動軸にはリンク部材41が回動可能に取り付けられている。支持部材42の回動軸を基準として、リンク部材41の一端には走行装置12が回動可能に取り付けられており、リンク部材41の他端には油圧シリンダ43のシリンダ側端部が回動可能に取り付けられている。また、油圧シリンダ43のボトム側端部はガーダー9に固定されている。このようにリンク部材41とガーダー9の間に回動可能に架け渡された油圧シリンダ43を伸縮すると、リンク部材41が支持部材42との回動軸を介して回動するので、走行装置12とガーダー9との高さ方向距離を調節することができる。
【0039】
次に、高さ調節装置40の動作について、図4に加えて図5及び図6を用いて説明する。
【0040】
図5は図4の状態から油圧シリンダ43を縮短させたときの図であり、図6は油圧シリンダ43を最も縮短させたときの図である。
本実施の形態の高さ調節装置40は、天井クレーン6が走行レール7,8上を走行するとき又は円弧状レール11に沿って移動するときには、図6に示すように、油圧シリンダ43を最も縮短させる。このように油圧シリンダ43を縮短させると、リンク部材41が回動して支持部材42と走行装置12が近づき、走行装置12とガーダー9の高さ方向距離が最小に保持される(以下、このときの高さ調節装置40の姿勢を「走行姿勢」と称することがある)。このように高さ調節装置40を走行姿勢に保持すると、天井クレーン6が走行レール7,8を走行するときには走行装置12を円弧状レール11に接触させることがないし、天井クレーン6が円弧状レール11に沿って移動するときには走行車輪91を走行レール7,8に接触させることがない。
【0041】
一方、高さ調節装置40は、天井クレーン6の走行車輪91を走行レール7,8から着脱するときには、油圧シリンダ43を伸長させる。このように油圧シリンダ43を伸長させると、リンク部材41が回動して支持部材42と走行装置12が離れ、走行装置12とガーダー9の高さ方向距離が最大に保持される(以下、このときの高さ調節装置40の姿勢を「着脱姿勢」と称することがある)。例えば、図6の状態から走行車輪91を走行レール7,8上に載置させるときには、油圧シリンダ43を伸長させると走行装置12とガーダー9の高さ方向距離が徐々に大きくなり(図5参照)、油圧シリンダ43が最も伸長したときに走行車輪91が走行レール7,8上に載置される(図4参照)。また、天井クレーン6を円弧状レール11に沿って移動させるときには、油圧シリンダ43を伸長させて高さ調節装置40の姿勢を走行姿勢から着脱姿勢に移行させれば、走行装置12を円弧状レール11と係合させることができる。
【0042】
次に、上記のように構成される天井クレーン設備を使用して天井クレーン6を方向転換させるときの動作について説明する。
【0043】
天井クレーン6を走行レール7から走行レール8に乗り換える場合には、まず、回転側がターンテーブル10上に載置されるように天井クレーン6を移動させ、高さ調節装置40の姿勢を走行姿勢から着脱姿勢に移行させる。このように天井クレーン6を移動させて高さ調節装置40の姿勢を変更すると、円弧状レール11の端部P0を介して走行装置12を円弧状レール11と係合させることができる。そして、高さ調節装置40の姿勢を走行姿勢に移行させて天井クレーン6の旋回側の走行車輪91の高さを上昇させ、その旋回側の走行車輪に合わせて回転側の走行車輪91の高さを昇降装置14で上昇させる。このように昇降装置14を利用すると、旋回側の走行車輪91が第2走行レール7bから吊り上げられている間、天井クレーン6の姿勢を略水平に保持することができる。
【0044】
次に、昇降装置14の高さを保持したままで走行装置12を駆動させ、天井クレーン6の旋回側を円弧状レール11に沿ってP2まで移動させる。このように天井クレーン6の旋回側をP2まで移動させると、天井クレーン6の回転側がターンテーブル10を中心に90度回転されるので、天井クレーン6の方向を走行レール8の設置方向に合わせて転換することができる。天井クレーン6の旋回側をP2まで移動させたら、高さ調節装置40の姿勢を着脱姿勢に移行させながら昇降装置14を下降させ、天井クレーン6の姿勢を略水平に保持しながら旋回側の走行車輪91の高さを第4走行レール8bと同レベルまで下げる。このとき、ターンテーブル10上の走行レール20は第3走行レール8aと連結されているので、天井クレーン6を走行レール8に沿って移動させることができる。天井クレーン6を走行レール8に沿って移動させ、走行装置12がP3を超えると円弧状レール11との係合が解かれる。このように円弧状レール11から走行装置12が離れたら、円弧状レール11と接触することを避けるために高さ調節装置40の姿勢を走行姿勢に移行させる。以上により、天井クレーン6を走行レール7から走行レール8に乗り換えることができるので、蒸気タービン建屋2とガスタービン建屋4で天井クレーン6を共用することができる。なお、上記と反対に、天井クレーン6を走行レール8から走行レール7に乗り換えさせる場合には、上記と逆の手順を行えば良い。
【0045】
ここで本実施の形態の効果を説明する。
上記で説明したように、本実施の形態に係る天井クレーン設備は、走行レール7と、走行レール7に対して角度を付けて接続された走行レール8と、走行レール7及び走行レール8の接続部に設けられたターンテーブル10と、走行レール7と走行レール8の上方に取り付けられた円弧状レール11と、天井クレーン6に取り付けられた走行装置12を備えている。このように構成した天井クレーン設備において、ターンテーブル10の走行レール20上に天井クレーン6の回転側の走行車輪が位置する状態で、天井クレーン6の旋回側を走行装置12で吊り下げて円弧状レール11に沿って移動させると、天井クレーン6をターンテーブル10を中心に旋回させることができるので、天井クレーン6が走行する走行レールを変更することができる。これにより、天井クレーン6がそれぞれの走行レール7,8に移動することができるので、走行レール7,8がそれぞれ設けられた2つの建屋2,4間で天井クレーン6を共用できる。
【0046】
ここで、本実施の形態の更なる効果を説明するために、本実施の形態に係るクレーン設備と、特許文献3(特開平03−158389号公報)記載のクレーン設備(以下、比較例と称する)とを対比する。
【0047】
比較例の技術のように円弧状レールを複数の支持柱で支持する場合、円弧状レール(支持柱)をまたいでタービン主機を配置することは不可能なため、タービン主機の配置可能エリアは円弧状レールの内径側(すなわち、支持柱の内側)に限定される。そのため、敷地の制約条件が厳しい場合には、その技術が利用できないおそれが生じる。特に、本実施の形態のようなコンバインドサイクル発電プラントの場合には、複数のガスタービン主機30が収納されるガスタービン建屋4に加えて、ガスタービン主機30よりも軸方向長さが長い蒸気タービン主機60を収納する蒸気タービン建屋2が必要となるため、当該技術を利用できる条件はさらに厳しくなる。
【0048】
これに対して、本実施の形態に係る天井クレーン設備は、円弧状レール11は天井から吊り下げ支持されているので、円弧状レール11の下方に蒸気タービン主機60を配置することができ、比較例のようなタービン主機の配置可能エリアの制限が無い。したがって、建屋の敷地面積を抑制しながら天井クレーンを共用することができるので、敷地の制約条件が厳しいコンバインドサイクル発電プラントの場合にも適用が容易である。また、建屋2の全体に亘って走行レール7を設置することができるので、円弧状レール11の外側にも天井クレーン6を利用して主機の部品等を仮置きすることが可能となり、天井クレーン6を利用した建屋内のスペースを有効活用することが可能となる。
【0049】
ところで、比較例において円弧状レールを天井から吊り下げ支持すると仮定すると、天井クレーンの稼働範囲を拡げるためには円弧状レールに沿って移動する際も大重量の分解品を吊り下げる必要がある。円弧状レールを介して大重量を支持するためには、建屋の天井(屋根)の強度を高める必要があるが、大スパン空間で形成されるタービン建屋ではこれは容易ではない。
【0050】
これに対して、本実施の形態に係る天井クレーン設備は、円弧状レール11を利用するのは天井クレーン6の方向転換の際のみであり、分解品を吊り下げながら円弧状レール11に沿って移動させる必要がない。すなわち、円弧状レール11では天井クレーン6の自重を支持するだけで足りるので、建屋の屋根の強度を向上させる必要がなく適用が容易である。これにより、従来通りの天井クレーン稼動範囲が利用でき、無駄の無い建屋構成及びタービン設備の配置が可能となる。
【0051】
なお、上記の説明では、複数の走行車輪91を有する天井クレーン6の走行レール7,8への着脱を容易にする観点から、天井クレーン6の吊り上げ及び吊り下げ時には昇降装置14を利用して天井クレーン6の姿勢を略水平に保持したが、昇降装置14を利用することなく天井クレーン6を旋回させても良い。
【0052】
また、上記の走行装置12は高さ調節装置40を介して天井クレーン6に取り付けられていたが、走行装置を天井クレーン6と独立させて円弧状レール11上を走行自在に設け、方向転換をする場合だけに当該走行装置に取り付けたフック等を用いて天井クレーン6を吊り上げるようにしても良い。
【0053】
次に本発明の第2の実施の形態に係る天井クレーン設備について説明する。
図7は本発明の第2の実施の形態に係る天井クレーン設備が設置された建屋の平面図であり、図8は図7の建屋の側面図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付し、適宜説明は省略する。
【0054】
これらの図に示す天井クレーン設備50Aは、第1走行レール7aと、第2走行レール7bと、同じ高さで第1走行レール7aの中途に直角に接続された第3走行レール8aと、同じ高さで第1走行レール7aの端部に直角かつ第3走行レール8aと間隔を介して並列して接続された第4走行レール8bと、第4走行レール8bが接続された第1走行レール7aの端部から第2走行レール7bの端部に直角に架け渡された第5走行レール17と、第1走行レール7aと第3走行レール8aの接続部に設けられ、第1走行レール7a及び第3走行レール8aの一部となる走行レール20Aを回転自在に支持する第1ターンテーブル10Aと、第1走行レール7aと第4走行レール8bと第5走行レール17の接続部に設けられ、第1走行レール7a、第4走行レール8b、及び第5走行レール17の一部となる走行レール20Bを回転自在に支持する第2ターンテーブル10Bと、第2走行レール7bと第5走行レール17の接続部に設けられ、第2走行レール7b及び第5走行レール17の一部となる走行レール20Cを回転自在に支持する第3ターンテーブル10Cを備えている。各走行レール7,8,17は、同一の高さレベルに設置されており、ガーダー9と走行車輪91の接続部が自在に回転するものとする。
【0055】
このように構成した天井クレーン設備50Aにおいて、ガスタービン建屋4から蒸気タービン建屋2へ天井クレーン6を移動させる際には、まず、ターンテーブル10A及びターンテーブル10B上の走行レール20A及び走行レール20Bを走行レール8に対して平行に保持した状態で、天井クレーン6を走行レール7と走行レール8の接続部(すなわち、ターンテーブル10Aとターンテーブル10B上)に移動させる。そして、ターンテーブル10Aを回転させて走行レール20Aを走行レール7と平行にすれば、走行レール20A上にある天井クレーン6の走行車輪91を第1走行レール7a上に移動させることができる。このとき、走行レール20B上の走行車輪91を第5走行レール17上に移動させれば、図7に示す状態に天井クレーン6を移動させることができる。
【0056】
次に、上記の図7の状態から、ターンテーブル10C上の走行レール20Cを第5走行レール17に対して平行に保持しつつ、ターンテーブル10B上の走行レール20Bを走行レール7に対して平行に保持した状態で、天井クレーン6を走行レール7と第5走行レール17の接続部(すなわち、ターンテーブル10Bとターンテーブル10C上)に移動させる。そして、ターンテーブル10Cを回転させて走行レール20Cを走行レール7と平行にすれば、天井クレーン6における全ての走行車輪91が走行レール7に移動するので、天井クレーン6の方向転換を完了することができる。なお、天井クレーン6を蒸気タービン建屋2からガスタービン建屋4に移動させる際には、上記と逆の手順を行えば良い。
【0057】
上記のように、本実施の形態のように構成した天井クレーン設備50Aにおいても、建屋の敷地面積を抑制しながら天井クレーンを共用することができる。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態のように円弧状レール11を設ける必要がないので、建屋の天井に荷重を作用させることなく天井クレーン6の方向転換を行える点にメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る天井クレーン設備が設置された建屋の平面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る天井クレーン設備が設置された建屋の側面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る天井クレーン設備におけるターンテーブル10付近の拡大図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る走行装置12において、油圧シリンダ43を最も伸長させたときの図。
【図5】図4の状態から油圧シリンダ43を縮短させたときの図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る走行装置12において、油圧シリンダ43を最も縮短させたときの図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る天井クレーン設備が設置された建屋の平面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る天井クレーン設備が設置された建屋の側面図。
【符号の説明】
【0059】
2 蒸気タービン建屋
4 ガスタービン建屋
6 天井クレーン
7a 第1走行レール
7b 第2走行レール
8a 第3走行レール
8b 第4走行レール
9 ガーダー
10 ターンテーブル
11 円弧状レール
12 走行装置
14 昇降装置
17 第5走行レール
20 走行レール
30 ガスタービン主機
31 ガスタービン
32 ガスタービン発電機
40 高さ調節装置
41 リンク部材
42 支持部材
43 油圧シリンダ
50 天井クレーン設備
60 蒸気タービン主機
61 蒸気タービン
62 蒸気タービン発電機
91 走行車輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向における一方側と他方側に車輪を有する天井クレーンと、
前記一方側の車輪が走行する第1走行レールと、
この第1走行レールと間隔を介して配置され、前記他方側の車輪が走行する第2走行レールと、
同じ高さで前記第1走行レールの端部又は中途に角度を付けて接続され、前記一方側の車輪が走行する第3走行レールと、
この第3走行レールと間隔を介して配置され、前記他方側の車輪が走行する第4走行レールと、
前記第1走行レールと前記第3走行レールの接続部に設けられ、前記第1走行レール及び前記第3走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持するターンテーブルと、
このターンテーブルの回転軸心を中心とする円弧状のレールであって、前記第2走行レールと前記第4走行レールの上方に位置するように建屋の天井に取り付けられた円弧状レールと、
前記ターンテーブルの走行レール上に前記一方側の車輪が位置する状態で、前記天井クレーンの他方側を吊り上げて前記円弧状レールに沿って移動し、前記天井クレーンが走行する走行レールを変更する走行装置とを備えることを特徴とする天井クレーン設備。
【請求項2】
請求項1記載の天井クレーン設備において、
前記ターンテーブルの高さを昇降する昇降装置であって、前記走行装置によって前記天井クレーンの他方側が吊り上げられている間、前記一方側の車輪を前記他方側の車輪の高さまで上昇させる昇降装置をさらに備えることを特徴とする天井クレーン設備。
【請求項3】
請求項1記載の天井クレーン設備において、
前記走行装置は、前記天井クレーンの他方側に取り付けられており、前記走行装置と前記天井クレーンとの高さ方向距離を調節する高さ調節装置を備えていることを特徴とする天井クレーン設備。
【請求項4】
請求項3記載の天井クレーン設備において、
前記高さ調節装置は、
前記走行装置に回動可能に取り付けられたリンク部材と、
このリンク部材が回動可能に取り付けられ、前記天井クレーンに固定された支持部材と、
前記リンク部材と前記天井クレーンの間に回動可能に架け渡された油圧シリンダとを備え、
前記油圧シリンダが伸縮されると、前記リンク部材が前記支持部材との回動軸を介して回動され、前記走行装置と前記天井クレーンとの高さ方向距離が調節されることを特徴とする天井クレーン設備。
【請求項5】
請求項1記載の天井クレーン設備において、
前記第1走行レール、前記第2走行レール、前記第3走行レール、及び前記第4走行レールは、それぞれ、前記建屋の壁面に沿って配置されていることを特徴とする天井クレーン設備。
【請求項6】
請求項1記載の天井クレーン設備において、
前記第1走行レールと前記第2走行レールの間には、蒸気タービン主機が配置されており、
前記第3走行レールと前記第4走行レールの間には、複数のガスタービン主機が配置されていることを特徴とする天井クレーン設備。
【請求項7】
請求項6記載の天井クレーン設備において、
前記蒸気タービン主機は、その軸方向が前記第1走行レール及び前記第2走行レールと平行に設置されており、
前記複数のガスタービン主機は、その軸方向がそれぞれ前記第3走行レール及び前記第4走行レールと直角に設置されていることを特徴とする天井クレーン設備。
【請求項8】
長手方向における一方側と他方側に車輪を有する天井クレーンと、
前記一方側の車輪が走行する第1走行レールと、
この第1走行レールと間隔を介して並列して配置され、前記他方側の車輪が走行する第2走行レールと、
同じ高さで前記第1走行レールの端部又は中途に直角に接続され、前記一方側の車輪が走行する第3走行レールと、
この第3走行レールと間隔を介して並列して配置され、前記他方側の車輪が走行する第4走行レールと、
前記第1走行レールと前記第3走行レールの接続部に設けられ、前記第1走行レール及び前記第3走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持するターンテーブルと、
このターンテーブルの回転軸心を中心とする円弧状のレールであって、一方の端部が前記第2レールの上方に位置しかつ他方の端部が前記第4レールの上方に位置するように建屋の天井に取り付けられた円弧状レールと、
前記ターンテーブルの走行レール上に前記一方側の車輪が位置する状態で、前記天井クレーンの他方側を吊り上げて前記円弧状レールに沿って移動し、前記天井クレーンが走行する走行レールを変更する走行装置と、
前記ターンテーブルの高さを昇降する昇降装置であって、前記走行装置によって前記天井クレーンの他方側が吊り上げられている間、前記一方側の車輪を前記他方側の車輪の高さまで上昇させる昇降装置とを備えることを特徴とする天井クレーン設備。
【請求項9】
長手方向における一方側と他方側に車輪を有する天井クレーンと、
前記一方側の車輪が走行する第1走行レールと、
この第1走行レールと間隔を介して並列して配置され、前記他方側の車輪が走行する第2走行レールと、
同じ高さで前記第1走行レールの中途に直角に接続され、前記一方側の車輪が走行する第3走行レールと、
同じ高さで前記第1走行レールの端部に直角かつ前記第3走行レールと間隔を介して並列して接続され、前記他方側の車輪が走行する第4走行レールと、
この第4走行レールが接続された前記第1走行レールの端部から前記第2走行レールの端部に直角に架け渡され、前記他方側の車輪が走行する第5走行レールと、
前記第1走行レールと前記第3走行レールの接続部に設けられ、前記第1走行レール及び前記第3走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持する第1ターンテーブルと、
前記第1走行レールと前記第4走行レールと前記第5走行レールの接続部に設けられ、前記第1走行レール、前記第4走行レール、及び前記第5走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持する第2ターンテーブルと、
前記第2走行レールと前記第5走行レールの接続部に設けられ、前記第2走行レール及び前記第5走行レールの一部となる走行レールを回転自在に支持する第3ターンテーブルとを備えることを特徴とする天井クレーン設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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