説明

天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法

【課題】本発明は、7色カラー印刷により紙箱、工芸品、インテリア品などの物品に天然素材模様がリアルに再現できる天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法は、天然素材や天然素材加工品模様をカラー撮影した写真データを7色にRGB−CMYK変換し、このRGB−CMYK変換を基に7色の製版を行い、7色印刷機のカラー印刷を行った天然素材模様や天然素材加工品模様の高級紙を紙箱や加工品、内装材に貼って、天然素材模様や天然素材加工品模様の贈答用箱や工芸品、インテリア品として完成させたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラー印刷により紙箱や加工品、内装材に貼って、天然素材模様や天然素材加工品模様を贈答用箱や工芸品、インテリア品にリアルに再現できる天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、木目模様を印刷した製品は幅広い用途に用いられているが、天然の木材と違って明らかに「印刷した偽物」と一見して分かるものである。
これに対して、印刷等により天然の木目の意匠をよりリアルに再現することができる木目模様シートが知られている(特許文献1を参照)。
この公知技術は、印刷等により網点で表現された木目模様と、同じく印刷等により網点で表現された導管模様及び/又は質感模様とを、望ましくは透明又は半透明の層を介して配置し、木目模様と、導管模様及び/又は質感模様との間でのモアレ干渉効果によって、木目の不規則な色の濃淡が表現されているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−130200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、色相と濃淡の深みによって立体感を持つように7色カラー印刷により紙箱や加工品、内装材に貼って、天然素材模様や天然素材加工品模様を贈答用箱や工芸品、インテリア品にリアルに再現できる天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法は、天然素材模様や天然素材加工品模様をカラー撮影した写真データを7色にRGB−CMYK変換し、このRGB−CMYK変換を基に7色の製版を行い、7色印刷機のカラー印刷を行った天然素材模様や天然素材加工品模様の高級紙を紙箱や加工品、内装材に貼って、天然素材模様や天然素材加工品模様を贈答用箱や工芸品、インテリア品にリアルに再現できるものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法は、天然素材模様や天然素材加工品模様をカラー撮影した写真データを7色にRGB−CMYK変換し、このRGB−CMYK変換を基に7色の製版を行い、7色印刷機のカラー印刷を行った天然素材模様や天然素材加工品模様の高級紙を紙箱や加工品、内装材に貼って、天然素材模様や天然素材加工品模様を贈答用箱や工芸品、インテリア品にリアルに再現できるため、天然素材模様や天然素材加工品模様、例えば銘木、銘石、皮革などがリアルに再現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造工程を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法の一実施例を説明する。
天然素材、例えば銘木を探し、その銘木の木目模様をカラー写真に撮影することから始まり、専門の写真家に依頼して一番条件の良い状態で撮影を行うことが必要である。
なお、前記天然素材には、銘木(樹皮、木目)、銘石、皮革などが含まれる。
撮影するカメラは、特に高感度の画素数の多いデジタルカメラを使用すると良い。
撮影した写真データを7色のレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)に分解し、RGB(3色)−CMYK(4色)変換を行い、それぞれの7色のデータを作成する。
この色データを基に、それぞれの7色に対応した製版を行う。
7色のデータを基にパソコンの画面で色調整を行いながら、7色印刷機のカラー印刷、例えばハイデルベルグ社のスーパーファインカラーでFMスクリーン印刷を行い、木目模様の最終印刷を高級紙に行う。
木目模様を印刷した高級紙を紙箱や加工品、内装材に貼って、木目模様の製品として完成させる。
【0009】
次に、本発明の天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法をフロー図に基づいて、詳細に説明する。
ステップ1:選定は、例えば、天然銘木の選定である。
銘木の木目模様には柾目と板目とがあり、不規則な曲線が現れる板目模様が適して
いるが、瘤の部分を切り出したときに現れる杢(もく)が最適である。このような
天然の銘木を探し、その銘木の木目模様を写真に撮影することから始まり、専門の
写真家に依頼して一番条件の良い状態で撮影を行うことが必要である。
ステップ2:写真は、高感度デジタルカメラでの写真撮影である。
撮影するカメラは、特に高感度の画素数の多いデジタルカメラを使用すると良い。
ステップ3:分解は、7色に分解RGB−CMYK変換である。
撮影した写真データを7色のレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、シア
ン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)に分解し、RGB(
3色)−CMYK(4色)変換を行い、それぞれの7色のデータを作成する。
ステップ4:製版は、7色に対応して製版するものである。
これらの色データを基に、それぞれの7色に対応した製版を行う。
ステップ5:色調整は、7色のデータを基にパソコン画面で色調整を行うものである。
パソコン画面により色調整(校正、確認)を行う。
ステップ6:印刷は、高級紙に印刷である。
FMスクリーン印刷により、木目模様の最終印刷を高級紙に行う。
ステップ7:製作は、贈答用箱や工芸品、インテリア品の製作である。
木目模様を印刷した高級紙を紙箱や加工品、内装材に貼る。
ステップ8:完成品は、天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の完成である。
木目模様の贈答用箱や工芸品、インテリア品として完成させる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然素材模様や天然素材加工品模様をカラー撮影した写真データを7色にRGB−CMYK変換し、このRGB−CMYK変換を基に7色の製版を行い、7色印刷機のカラー印刷を行った天然素材模様や天然素材加工品模様の高級紙を紙箱や加工品、内装材に貼って、天然素材模様や天然素材加工品模様を贈答用箱や工芸品、インテリア品にリアルに再現できることを特徴とする天然素材模様や天然素材加工品模様を有する製品の製造方法。

【図1】
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