説明

天端位置決め具および天端位置決め方法

【課題】 簡単な構成の天端位置決め具により、天端面の目標位置を示す釘を正確かつ迅速に位置決めする。
【解決手段】 吸着棒1は、摘み15の操作に応じて、下端部に釘10を吸着する磁力を発生させるか否かを切り換え可能である。支持具2は、型枠101の上端部に固定され、型枠101に対して上下方向に相対移動し得るように吸着棒1を支持する。吸着棒1の下端部には釘10の頭部を吸着させる。次に釘10をコンクリート102の表面に埋没させ、吸着棒1の上下方向の位置調整を行い、釘10の頭部位置が目標位置となるように調整し、吸着棒1を支持具2に固定する。次に吸着棒1の下端部から釘10を解放し、吸着棒1を釘10から遠ざける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、住宅等の基礎工事において、コンクリートの打設された型枠内にレベラーを流し込むのに先立ち、レベラーの表面である天端面の位置決めを行うための天端位置決め具および天端位置決め方法に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅等の工事においては、型枠内にコンクリートを流し込んでコンクリート基礎を構築する。その際、均一であり、かつ、設計目標通りの高さとなるようにコンクリートを流し込むことは困難であるため、まず、設計目標の高さよりもやや低いレベルまで、固化し易いコンクリートを型枠内に流し込み、その後、流動性に優れて完全な平面を形成することができる「レベラー」を設計目標の高さまで流し込む、という工法が一般的に採られる。その際、レベラーを流し込むのに先立って、レベラーの表面である天端面を示す目印を設けるべく、釘をコンクリートに埋没させる、という作業が一般的に行われる。さらに詳述すると、基準となる高さを知らせるレーザ光を受信するレーザ受信機を棒に取り付け、この棒を手にもって垂直に構え、棒の下端で、コンクリートに先端が埋没した釘の頭部を押し、レーザ受信機がレーザ光を受信するように棒の上下方向の位置調整を行うことにより、釘の頭部の高さを設計目標の天端面の位置に合わせるのである。そして、このように目印としての釘をコンクリートに埋没させた後、この釘の頭部の位置までレベラーを流し込むのである。
【特許文献1】特開2006−328778号公報
【特許文献2】特開2006−328788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述した従来の天端位置決め方法は、手に持った棒により釘を押して釘の頭部の位置調整を行う際、棒が傾き、あるいは手が震えることがあるため、高い精度での天端位置決めが困難であるという問題がある。そこで、高い精度での天端位置決めを行うために、目印として雄ネジを用いる技術が提案されている。例えば雌ネジ孔の施された支持部材をコンクリートに埋没させ、目印となる雄ネジをこの支持部材の雌ネジ孔に螺合させ、雄ネジを回して、雄ネジの頭部を設計目標の天端面の位置に合わせるのである(例えば特許文献1、2)。この技術によれば、雄ネジの回し具合により雄ネジの頭部の微妙な高さ調整が可能であるため、高い精度での天端位置決めが可能である。しかし、この技術において、雄ネジを回すときに、コンクリートに埋没した支持部が動かないようにする必要がある。このため、コンクリートがある程度固化した後でないと、雄ネジを回しての天端位置決めを開始することができず、迅速な作業が困難であるという問題がある。
【0004】
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、迅速かつ正確に天端位置決めを行うことができる天端位置決め具および天端位置決め方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、コンクリートの打設された型枠内に流し込むレベラーの表面である天端面の位置決めに用いる天端位置決め具として、吸着棒と支持部とを具備する天端位置決め具を提供する。
吸着棒は、棒状部と、操作部と、前記操作部に対する操作に応じて、前記棒状部の下端部に釘を吸着する磁力を発生させるか否かを切り換える磁力制御機構とを備えたものであればよい。また、支持具は、前記型枠の上端部に固定された状態において、前記吸着棒が上下方向に移動し得るように前記吸着棒を支持する機能および前記吸着棒を固定する機能を備えたものであればよい。
好ましい態様において、前記棒状部は、永久磁石を収容しており、前記磁力制御機構は、前記操作部に対する操作に応じて、前記永久磁石を前記下端部に近づけ、または前記下端部から遠ざける機構を含む。より具体的には、前記棒状部にはロッドが挿入されており、前記ロッドの上端部は、前記棒状部外側に突き出し、前記操作部として働く摘みが設けられており、前記永久磁石は、前記棒状部内に収容され、前記棒状部の下端部に磁極を対向させた状態で前記ロッドの下端部に固定されている。
この発明が提供する天端位置決め方法は、次のようにして実施される。
まず、前記吸着棒を前記支持具に支持させ、かつ、前記支持具を前記型枠の上端部に固定し、かつ、前記吸着棒の下端部に釘の頭部を吸着させる。
次に、前記吸着棒の下端部に吸着された前記釘の先端部が前記型枠内のコンクリートに埋没し、前記釘の頭部の位置が天端面の目標位置となるように、前記支持具に支持された前記吸着棒の上下方向の位置調整を行い、この位置調整がなされた状態において、前記吸着棒を前記支持具に対して固定する。
次に、前記吸着棒の下端部に吸着された釘を解放し、前記吸着棒を前記釘から遠ざける。
以上の作業により、釘は、その頭部を設計目標通りの位置に静止させ、コンクリートに保持される。
このような作業は迅速に実施可能である。また、この作業では、吸着棒を傾けたり、吸着棒に振るえを与えることなく、吸着棒の上下方向の位置調整を行い、正確に釘の位置決めを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1(a)はこの発明の一実施形態である天端位置決め具の構成を示す正面図である。本実施形態における天端位置決め具は、この図1(a)に示すように、吸着棒1と、この吸着棒1を相対移動し得る状態で支持する機能および吸着棒1を固定する機能を備えた支持具2とを主要な構成要素とするものである。
【0007】
図1(b)および(b)’は吸着棒1の内部の構成を示す断面図である。図1(b)および(b)’に示すように、吸着棒1は、棒状部11を有する。この棒状部11は、上端部が開口部11aとなっており、下端部11bが閉じて底となっている中空円筒形状の部材である。この棒状部11には、ロッド12が収容されている。そして、棒状部11内において、ロッド12の下端には永久磁石13が固定されており、この永久磁石13はN極またはS極の一方の磁極を棒状部11の下端部11bに対向させている。棒状部11の内部には、ロッド12の途中の部分を上下方向に案内する円板型の軸受け部14が設けられている。また、棒状部11の上端には、開口部11aを覆うキャップ11cが固定されている。このキャップ11cは、中央に貫通孔を有しており、この貫通孔を介してロッド12が突き出している。そして、キャップ11cから突き出したロッド12の上端には操作部たる摘み15が固定されている。
【0008】
天端位置決め作業では、レベラーの表面の目標位置を示すための目印として、強磁性体である釘10が用いられる。吸着棒1は、天端位置決め作業において、この釘10を吸着する役割を果たす。さらに詳述すると、ユーザは、摘み15を棒状部11に向けて押し込むことにより、永久磁石13の磁極を棒状部11の下端部11bに接触させ、下端部11bに発生する磁力により釘10を吸着することができる(図1(b)参照)。また、ユーザは、摘み15を棒状部11から引き抜くことにより、永久磁石13の磁極を棒状部11の下端部11bから引き離し、下端部11bに発生する磁力を弱めて、釘10を解放することができる(図1(b)’参照)。
【0009】
本実施形態では、以上のように棒状部11内において永久磁石13を移動させるため、棒状部11は、鉄のような強磁性材料よりは、例えばアルミニウムなどのような常磁性材料により構成することが好ましい。あるいはプラスティック、銅などの反磁性材料により棒状部11を構成してもよい。軸受け部14は、常磁性材料や反磁性材料により構成してもよいが、鉄のような強磁性材料により構成してもよい。軸受け部14を強磁性材料により構成した場合、摘み15を引き抜いて永久磁石13を軸受け部14まで移動させたとき、永久磁石13が軸受け部14を吸着するため、作業者が摘み15から手を離しても、重力による落下を防ぐ程度の適度な力で永久磁石13を軸受け部14に固定することも可能である。これは作業性を高める上で好都合である。なお、永久磁石13と棒状部11との間に適度な摩擦力が働き、永久磁石13が重力により落下することがなく、摘み15に力を加えない限り永久磁石13が移動しない場合には、軸受け部14を常磁性材料や反磁性材料により構成することが好ましい。
【0010】
次に図1(a)および(c)を参照し、支持具2について説明する。支持具2は、略長方形状の平板部21と、この平板部21の一短辺寄りの部分において起立した円筒形状の軸受け部22とを有する。平板部21は、天端位置決め作業において型枠の上端部に固定される部分である。軸受け部22は、吸着棒1を上下方向に相対移動し得る状態で支持する部分である。この軸受け部22の側壁には雌ネジ孔が貫通しており、この雌ネジ孔には蝶ネジ23の雄ネジ部分が螺合している。この蝶ネジ23をねじ込むことにより、蝶ネジ23の雄ネジ部分の先端が吸着棒1の側面を押し、吸着棒1を固定することができる。
【0011】
図1(c)は、図1(a)における支持具2のI−I’線断面図である。この図1(c)では、蝶ネジ23の図示は省略され、その代わりに蝶ネジ23の雄ネジ部分が螺合する雌ネジ孔23aが示されている。軸受け部22の内径は、吸着棒1の外径よりも大きい。平板部21には、吸着棒1が挿通される孔21aが設けられているが、この孔21aは、その内径が軸受け部22の内径よりも小さく、吸着棒1が辛うじて通過できる程度の孔である。また、孔21aは、軸受け部22の中心から雌ネジ孔23aの反対側に偏心しており、雌ネジ孔23aの反対側において、孔21aの円周と軸受け部22の内周とが接するような位置関係になっている。
【0012】
このような構造にしたのは、蝶ネジ23を緩めた状態では、軸受け部22と吸着棒1との間に適度な遊びを設けて、吸着棒1の上下方向の調整を容易にし、蝶ネジ23を締めた状態では吸着棒1を垂直に保って軸受け部22に押し付け、強固に固定するためである。
【0013】
次に図2を参照し、本実施形態による天端位置決め具を用いた天端位置決め方法について説明する。まず、図2(a)に示すように、型枠101内にコンクリート102が打設された状態において、吸着棒1にレーザ受信機111を取り付け、この吸着棒1を支持した支持具2を型枠101の上端に固定する。
【0014】
この固定の方法には、各種の方法があり得るが、本実施形態における支持具2は平板部21を有するため、図2(a)に示すように、この平板部21を型枠101の上端の平板部101H上に載せ、バネ103Sを備えた挟み付けホルダ103により平板部21および101Hを挟み付けて固定するのが簡単で便利である。
【0015】
そして、摘み15を吸着棒1に押し込んで、吸着棒1の下端部11bに磁力を発生させ、釘10の頭部を吸着させる。既に図1(b)および(b)’を参照して説明したように、吸着棒1の内部では、永久磁石13の磁極が吸着棒1の下端部11bに対向している。このため、釘10は、先端部を真っ直ぐ下方に向けた状態で吸着棒1の下端部11bに保持される。
【0016】
なお、本実施形態による天端位置決め具は、吸着棒1を支持具2から取り外すことが可能であるため、支持具2を型枠101の上端に固定した後、吸着棒1を支持具2に支持させ、釘10を吸着棒1に吸着させてもよい。図2(a)に示す状態にするための各作業の順序は任意に変更可能である。
【0017】
次に、図2(b)に示すように、支持具2における蝶ネジ23を緩めて、吸着棒1の上下方向の高さ調整を行う。その際、レーザ受信機111がレーザ送信機112の方向を向いていなければ、レーザ受信機111がレーザ送信機112の方向を向くように吸着棒1を回転させてから、吸着棒1の上下方向の高さ調整を行う。そして、レーザ受信機111がレーザ送信機112からのレーザ光113を受信する適正位置になったとき、蝶ネジ23を締めて、吸着棒1を支持具2に対して固定する。周知の通り、レーザ送信機112は、天端位置決めのための基準となる適正な高さのレーザ光113を送信するものである。
【0018】
本実施形態において、支持具2は、吸着棒1を垂直に保持するので、レーザ受信機111がレーザ光113を受信する状態になったとき、吸着棒1の下端部11bに保持された釘10の頭部は、天端の目標位置に正確に位置決めされる。
【0019】
このようにして釘10の頭部の位置決めを終えると、図2(c)に示すように、摘み15を吸着棒1から引き離し、永久磁石13を吸着棒1の下端部11bから引き離す。これにより吸着棒1の下端部11bにおける磁力がなくなり、釘10が吸着棒1の下端部11bから解放される。
【0020】
次に図2(d)に示すように、支持具2を支点として吸着棒1を回転させて、吸着棒1を釘10から離す。このとき、吸着棒1の下端部11bにおける磁力はなく、釘10は吸着棒1の下端部11bから解放されているため、吸着棒1を釘10から離したとしても、釘10はその影響を受けない。従って、釘10は、その頭部を適正な天端目標位置に保った状態でコンクリート102に保持される。
【0021】
以上の作業を繰り返すことにより、型枠101内のコンクリート102上の必要な箇所に釘10を適正な高さで保持させる。そして、これらの釘10の頭部を目標の高さとしてレベラー(図示略)を流し込むのである。
【0022】
以上説明したように、本実施形態によれば、簡単な構成の天端位置決め具により、天端位置決めのための釘10を正確な高さで迅速にコンクリート102に保持させることができるという効果が得られる。
【0023】
以上、この発明の一実施形態を説明したが、本発明には他にも実施形態があり得る。例えば次の通りである。
【0024】
(1)吸着棒1を支持具2に対して上下動させる機構を設けてもよい。例えば吸着棒1の側面に上下方向に平歯車を形成する。また、支持具2の軸受け部22に、この平歯車と係合する歯車と、この歯車を回転させるハンドルを設ける。この態様によれば、ハンドルを回転させると、これと連動して歯車が回転し、この歯車の回転運動が平歯車を介して吸着棒1に伝達され、吸着棒1が上下動する。従って、ハンドルの操作により、支持具2に対する吸着棒1の高さを容易に調節することができる。なお、この態様では、支持具2に支持された吸着棒1を回転させることができないので、レーザ受信機111が取り付けられる吸着棒1の上方の部分を支持具2に支持される下方の部分に対して回転させることができるように構成することが好ましい。
【0025】
(2)吸着棒の外周面に雄ネジを形成するとともに、支持具の軸受け部の内周面にこの吸着棒の雄ネジが螺合する雌ネジ孔を形成し、吸着棒を回すと、吸着棒が支持具に対して上下動するように構成してもよい。
【0026】
(3)吸着棒1内の永久磁石13を外からのボタン操作により、吸着棒1の下端部11bに接触させ、あるいは下端部11bから引き離すように構成してもよい。例えば、ボールペンに用いられるようなノック機構を吸着棒1の上端部に設け、ボタン操作をこのノック機構を介してロッド12に伝達するような構成が考えられる。
【0027】
(4)上記各実施形態では、吸着棒に永久磁石を設けたが、電磁石を設けてもよい。例えば吸着棒内の下端部に電磁石を設け、吸着棒内の適当な箇所に電池ボックスを設けるとともに、この電池ボックス内の電池から電磁石への通電を行うか否かを切り換えるスイッチを設けるのである。この構成によれば、スイッチのON/OFF操作により吸着棒に釘を吸着させるか否かを切り換えることができる。なお、電池ボックスを設ける代わりに、レーザ受信機が吸着棒に取り付けられたとき、このレーザ受信機の電源がスイッチを介して電磁石に接続されるように構成してもよい。
【0028】
(5)天端位置決め作業では、支持具2を型枠101の上端部に安定した状態で固定する必要があるため、挟み付けホルダ103は、適度な挟支力(すなわち、適度なバネの弾性力)を持ったものである必要がある。従って、吸着棒1と、支持具2と、挟み付けホルダ103とをセットにしたものを天端位置決め具として作業現場に提供してもよい。あるいは挟み付けホルダ103において物を挟む部分のうちの上顎に相当する部分を支持具2の平板部21に固定したものを天端位置決め具として作業現場に提供してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】この発明の一実施形態である天端位置決め具の構成を示す図である。
【図2】同天端位置決め具を用いた天端位置決め作業の各工程を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1…吸着棒、2…支持具、11…棒状部、12…ロッド、13…永久磁石、14…軸受け部、15…摘み、11a…開口部、11b…下端部、11c…キャップ、10…釘、21…平板部、22…軸受け部、23…蝶ネジ、21a…孔、23a…雌ネジ孔、101…型枠、102…コンクリート、103…挟み付けホルダ、103S…バネ、101…型枠の上端の平板部、111…レーザ受信機、112…レーザ送信機、113…レーザ光。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートの打設された型枠内に流し込むレベラーの表面である天端面の位置決めに用いる天端位置決め具において、
棒状部と、操作部と、前記操作部に対する操作に応じて、前記棒状部の下端部に釘を吸着する磁力を発生させるか否かを切り換える磁力制御機構とを備えた吸着棒と、
前記型枠の上端部に固定された状態において、前記吸着棒が上下方向に移動し得るように前記吸着棒を支持する機能および前記吸着棒を固定する機能を備えた支持具と
を具備することを特徴とする天端位置決め具。
【請求項2】
前記棒状部は、永久磁石を収容しており、前記磁力制御機構は、前記操作部に対する操作に応じて、前記永久磁石を前記下端部に近づけ、または前記下端部から遠ざける機構を含むことを特徴とする請求項1に記載の天端位置決め具。
【請求項3】
コンクリートの打設された型枠内に流し込むレベラーの表面である天端面の位置決めを行う天端位置決め方法において、
棒状部と、操作部と、前記操作部に対する操作に応じて、前記棒状部の下端部に釘を吸着する磁力を発生させるか否かを切り換える磁力制御機構とを備えた吸着棒と、前記型枠の上端部に固定された状態において、前記吸着棒が上下方向に移動し得るように前記吸着棒を支持する機能および前記吸着棒を固定する手段を有する支持具とを用意し、前記吸着棒を前記支持具に支持させ、かつ、前記支持具を前記型枠の上端部に固定し、かつ、前記吸着棒の下端部に釘の頭部を吸着させる工程と、
前記吸着棒の下端部に吸着された前記釘の先端部が前記型枠内のコンクリートに埋没し、前記釘の頭部の位置が天端面の目標位置となるように、前記支持具に支持された前記吸着棒の上下方向の位置調整を行い、この位置調整がなされた状態において、前記吸着棒を前記支持具に対して固定する工程と、
前記吸着棒の下端部に吸着された釘を解放し、前記吸着棒を前記釘から遠ざける工程と
を具備することを特徴とする天端位置決め方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−240421(P2008−240421A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−84238(P2007−84238)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(507101244)有限会社谷中工業 (1)
【Fターム(参考)】