説明

太陽電池の電子的管理システム

それぞれが、前記発電装置の少なくとも1個の太陽電池10に電気的に接続され、互いに並列接続された複数のn個の静電変換器11、12、13を備える太陽電池発電装置の電子的管理システムに関する。接続される変換器の数の変化は、太陽光発電力の変化を通して、及び遅延時間t後に、該電力と、しきい値P1、P2、・・・Pn-1を比較することにより行われる。本発明は、更に前記システムを備える発電装置、及び関連する制御方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池発電装置の分野、より詳細には、電子システムを一体化した太陽電池モジュールに関し、このタイプのモジュールは、太陽電池発電装置と、太陽電池の電子的管理システムを含んでいる。
【背景技術】
【0002】
公知の太陽電池発電装置(PVG)は、1個の又は直列又は並列接続された2個以上の太陽電池(PV)を備えている。無機物質の場合、太陽電池は、実質的に、半導体物質を主とする(pn又はpin接合)ダイオードを備えている。この物質は、光エネルギを吸収する性質を有し、前記光エネルギの大部分は電荷キャリア(電子及び孔)に変換される。通常ドーピングされていない領域(pin接合の「i」で特定される真性領域)で隔てられた、N型及びP型の2種類の領域のドーピングにより構成されている(pn又はpin接合)ダイオードは、電荷キャリアを分離して、太陽電池の電極を通して集める。太陽電池が供給できる、最大ポテンシャル差(開回路、VOC)と最大電流(短絡電流、ICC)は、前記電池を構成する材料と、この電池の周囲の条件(スペクトル強度による照度及び温度等)の両者によって決定される。有機物の場合、前記モデルはかなり異なってくる。エキシトンとして知られる電子−孔ペアが生成する、ドナー及びアクセプタの観念についての言及が必要になる。その目的は同じで、電荷キャリアを分離し、かつ集めて電流を作り出すことである。
【0003】
図1は、公知の太陽電池発電装置の概略図である。多くの太陽電池発電装置は、直列及び/又は並列に接続された太陽電池を備える少なくとも1枚のパネルを備えている。複数のグループの電池を直列接続して、前記パネルの全電圧を増加させることができ、また複数のグループの電池を並列接続して、システムで提供する強度を増加させることができる。同様にして、複数のパネルを直列又は並列に接続して、用途に応じて、前記発電装置の電圧及び/又は電流を増加させることができる。
【0004】
図1は、各ブランチが3群の電池2を含む2本の並列ブランチを備える太陽電池発電装置を示す。太陽電池発電装置の電気的安全性を確保するために、ノンリターンダイオード3及びバイパスダイオード4を設けても良い。前記ノンリターンダイオード3は、前記発電装置の各並列ブランチに直列接続されて、負荷や発電装置の他のブランチからの負電流が電池内を流れることを防止する。前記バイパスダイオード4は、前記電池群2に逆並列に接続されている。該バイパスダイオード4は、欠陥やシャドウイングを示す電池群2を分離して、ホットスポットの問題を解決できる。
【0005】
前記発電装置の最大電圧は、各電池の電圧の合計であり、前記発電装置が伝達できる最大電流は、各電池の最大電流の合計である。電池の最大電圧VOCは、電池に負荷が接続されていないとき、つまり電流が伝達されていないとき(開回路)に到達し、電池の最大電流ICCは、その端子が短絡されているとき、つまり電池の端子の電圧がゼロであるときに到達する。最大値VOC及びICCは、太陽電池を作動させるために使用される技術及び物質に依存する。電流の最大値ICCは、電池の日射量のレベルにも大きく依存する。このように、太陽電池は、非直線的電流/電圧特性、及び最適電圧値Vopt及び最適電流値Ioptに対応する最大出力点(MPP)を有する電力特性を示す。図2は、その最大出力点(図中、PPMで示す)とともに、太陽電池の電流/電圧(IPV、VPV)及び電力/電圧(PPV、VPV)特性を示す。同様に、太陽電池発電装置は、非直線状の電流/電圧特性及び最大出力点を有する出力特性を示す。電池の一部が遮蔽されると、あるいは一群の電池のうちの1又は2以上が不完全であると、この群の最大出力点MPPは変化する。
【0006】
最大電力点追従制御(MPPT)として知られる最大出力を求めるためのコマンドを使用して、太陽電池発電装置の動作を最適化することは公知である。このタイプのMPPTコマンドは、用途に応じて、直流/交流(DC/AC)変換器や直流/直流(DC/DC)変換器である、1又は2以上の静電変換器を使用して行われる。図1は、発電装置の出力に接続され、発電装置の全電池により生産され、かつ負荷へ伝達される電気エネルギを集めるDC/AC静電変換器を示している。負荷に応じて、前記変換器は、出力電圧を増加又は減少させ、及び/又は出力電圧を反転させる。図1は、変換器8を使用するMPPTコマンド6の生成を示している。
【0007】
MPPTコマンド6は、前記変換器8を制御し、出力特性の最大点に対応する、太陽電池発電装置(PVG)の最適電圧値Voptに対応する入力電圧を得るように設計されている。最大出力点は、特に、日射の存在、電池の温度や劣化、動作状態にある電池の数などの複数のパラメータの経時変化に依存する。
【0008】
これにより、太陽電池発電装置の出力は、電池の誤作動やシャドウイングにより大きく悪影響を及ぼされることがなくなる。発電装置の電気的出力は、各太陽電池の状態に直接依存する。
【0009】
太陽電池発電装置で伝達される電力は、日射量の関数として変化する。1個ではなく、2個又はそれ以上の変換器を使用して電力を生じさせる。その際には、PVGで生成される電力の変化の関数として所定数の変換器を適合させる。実際、単一の変換器を使用することは、出力変換を管理するために必ずしも有利ではなく、変換出力が逆影響を受けることがある。PV電力供給が最大であると、単一フェーズ(あるいは単一変換器)により構成される出力は減少し、他方3個の変換器を有する構造は、伝達されるPV電力にかかわらず、出力を実質的に一定に維持する傾向がある。これにより、バッテリにより大きなエネルギを伝達できることになる。
【0010】
図3は、PV電池の出力に、3個のCS(この場合、BOOST変換器)を有する構成を示している。これらの変換器は、デバイスのピーク電力(Ppeak)に関連する発電装置の電力の関数として作動させられる。公知の通り、1個のCSを使用すると、PVGにより伝達される電力は、Ppeakの1/3に等しいか、それ未満であり、2個のCSを使用すると、PVGにより伝達される電力は、Ppeakの1/3と2/3の間であり、3個のCSを使用すると、伝達される電力は、Ppeakの2/3を超える。
【0011】
気象上の変化が起こると、PVGが生成する電力が変化するため、関連する変換器数は変化する。これらの変化は、1日の中でも、更にPVGの耐用年数の間に多数回起こる。変化が多数回起こると、素子に、特に変換器の素子に応力が掛かり、デバイスに経時劣化が起こる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従って、PVGの素子の経時劣化を減少させる必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、
太陽電池発電装置の電子的管理システムであって、
それぞれが、前記発電装置の少なくとも1個の太陽電池(10)に電気的に接続され、互いに並列接続された複数のn個の静電変換器(11、12、13)を備え、
接続される変換器の数の変化は、太陽光発電力の変化を通して、及び遅延時間t後に、該電力と、しきい値P1、P2、・・・Pn-1を比較することにより行われる電子的管理システムを提供するものである。
【0014】
ある態様では、遅延時間tは、3分から20分、好ましくは5分から15分である。
【0015】
ある態様では、時間tの値は、変換器の素子の状態に依存する。
【0016】
ある態様では、前記時間tの値は、前記発電装置の設置場所及び季節から選択される気象上の条件に依存する。
【0017】
ある態様では、前記変換器が順に接続されている。
【0018】
CSの交換に関するこの態様に変形例では、前記変換器の交換を、使用している変換器の数が変化する際に行うようにする。
【0019】
CSの交換に関するこの態様に変形例では、前記変換器の交換を、該変換器の素子の状態に応じて行うようにする。
【0020】
また本発明の対象は、
−少なくとも1個の太陽電池、及び
−本発明の管理システム、
を含む太陽電池発電装置である。
【0021】
さらに本発明の対象は、
−少なくとも1個の太陽電池、
−それぞれが、前記少なくとも1個の太陽電池(10)に電気的に接続された、並列接続された複数のn個の静電変換器(11、12、13)を含む太陽電池発電装置の制御方法であって、
−前記少なくとも1個の太陽電池により発生する電力を決定し、かつピーク電力と比較する工程と、
−しきい値P1、P2、Pn-1と比較する工程と、
−測定した電力値がPi-1とPiの間にある場合にi個の変換器を接続し、あるいは測定した電力値がPn-1より大きい場合に、全ての変換器を接続する工程を含み、
−前記接続条件が依然として満足されている場合に、前記接続を遅延時間t後に行うようにした、太陽電池発電装置の制御方法である。
【0022】
本発明の方法は、ある態様では、前記方法は、
−前記少なくとも1個の太陽電池で発生する電力を決定し、かつそれをピーク電力と比較する工程と、
−しきい値P1と比較する工程を含み、
(a)前記値が、前記しきい値P1より小さい場合は、単一の変換器を接続し、
(b)前記値が、前記しきい値P1より大きい場合は、比較を第2のしきい値P2との間で行い、
(b1)前記電力がP2より小さい場合は、2個の変換器を接続し、
(b11)次いで第1のしきい値P1と比較し、電力値がこのしきい値より高い場合は、前記工程(b)に戻り、前記値が前記しきい値P1より低い場合には、遅延時間tを選択し、
(b12)遅延時間が選択されると、再度前記第1のしきい値P1との比較を行い、電力値がこのしきい値より高い場合は、遅延時間をリセットしてから工程(b)に戻り、前記値が前記しきい値P1より小さい場合は、遅延時間を終了させるか否かを決定し、そうでなければしきい値P1との比較を再開し、
(b13)遅延時間が終了すると、前記ルーティンは、工程(a)に戻り、
(b2)前記電力がしきい値P2より大きい場合は、3個の変換器を接続し、
(b21)次いで第2しきい値P2との比較を行い、電力値がこのしきい値より高い場合は、前記ルーティンは工程(b2)に戻り、前記値がこのしきい値P2より低い場合は、遅延時間を選択し、
(b22)遅延時間が選択されると、再度第2のしきい値P2と比較し、電力値がこのしきい値より高いと、遅延時間をリセットした後に、前記ルーティンは工程(b2)に戻り、前記値が前記しきい値P2より低い場合は、遅延時間を終了させるか否かを決定し、そうでなければしきい値P2との比較を再開し、
(b23)遅延時間が終了する場合は、前記ルーティンを、工程(a)又は工程(b)に戻すことを、周期毎に行い、かつ
必要に応じ、n個の変換器について各工程を繰り返すものである。
【0023】
本発明方法における、CS交換に関するある態様では、全ての変換器が接続されていない場合に、他の変換器の接続の間に、i番目の変換器は、最早接続されない。
【0024】
CSの交換に関するこの態様の変形例では、
−少なくとも1個の第1の変換器を接続する工程と、
−より多くの数の変換器を接続する工程を含み、
−より少ない数の変換器の接続の場合に、前記第1の変換器を接続しない。
【0025】
CSの交換に関するこの態様の変形例では、
測定した電力値がしきい値Pi-1とPiの間で変化する際に、変換器の交換の工程が実行される。
【0026】
CSの交換に関するこの態様の変形例では、
各変換器の使用期間及び/又は使用数を決定する工程と、
変換器を、使用期間及び/又は使用数が、一定期間、各変換器間で、ほぼ等しくなるよう接続する工程を含んでいる。
【0027】
本発明方法は、本発明の発電装置に特に適している。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】既述の通り、従来技術の太陽電池発電装置のダイアグラムを示す。
【図2】既述の通り、太陽電池発電装置の理論的な電流/電圧曲線及び出力特性を示す。
【図3】複数の変換器(ここではBOOSTタイプの3個の静電変換器)を含むPVGのダイアグラムを示す。
【図4】時刻に応じて使用される電力とCSの数の変化を示す。
【図5】本発明の一態様によるアルゴリズムを示す。
【図6】図6a及び図6bは、本発明を適用した、時刻に応じた電力曲線び2つの領域を拡大したもので、使用したCS数を表示している。
【図7】PV電力(PPV)を時間の関数とした、太陽電池生産プロフィールの例を示す。
【図8】シミュレートされた電力プロフィールを示す。
【図9】図9a及び図9bは、本発明のアルゴリズムが有る場合と無い場合のPin及びPout値を示す。
【図10】使用した測定デバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
前記図4、6a、6b、7、8.9a及び9bでは、しきい値P1及びP2は、従来のように、ピーク電力Ppeakの1/3及び2/3であり、この場合、それぞれ28W及び56Wである。
【0030】
本発明は、太陽電池に接続された、通常3個の、DC/AC又はDC/DCである複数の(電池又はフェーズ)変換器を備える太陽電池発電装置の電子的管理システムを提案するものである。前記変換器は、少なくとも1個の太陽電池に電気的に接続され、この電池で生成されるエネルギを集めて負荷へ伝達する。「負荷」という用語は、太陽電池発電装置で生成するエネルギの使用が意図される電気的なアプリケーションを意味する。下記の説明は、3個の変換器についてのものであるが、4以上の数の変換器についても、同様に適用しうるものである。下記するCS(convertisseurs statiques)は、変換器(この場合、静電変換器)を意味する頭字語である。
【0031】
公知のように、これらの変換器は、MPPTとして知られるコマンドにより制御される。例えば、この最大電力点追従制御コマンドMPPTは、発電装置により伝達される電力の出力変化の影響を特定しかつ電力を増加させる方向に電圧変化が生じるようなアルゴリズムを実行できる。従って、このタイプのアルゴリズムは、発電装置で伝達される第1の電圧の電力を測定し、一定時間経過後に、前記第1の電圧より高い第2の電圧を印加し、次いで対応する電力を測定するか、あるいは評価する。前記第2の電圧に対応する電力が、前記第1の電圧に対応する電力より高い場合は、前記アルゴリズムの次のステップでは、より高い第3の電圧を印加する。逆の場合、印加される第3の電圧は、前記第1の電圧より低くする。従って、前記システムは、太陽電池発電装置の端子に電圧を与え続けて、最大出力点に可能な限り近似させる。MPPTコマンド用に他のアルゴリズムを実行しても良い。
【0032】
図3は、このタイプのシステムを示し、PVGは、CS11、12、13(BOOST1、2及び3)とMPPTコマンド14に接続された太陽電池ユニット10を含み、前記CSの出力はバッテリ15に接続されている。
【0033】
使用するCS数は、CS方向に送られる電力の関数である。公知のように、前記数は、しきい値の検出に応じて変化する。3個のCSの場合、従来技術では、変換器の数変化に関する2種の予め設定したしきい値を使用する。MPPT管理システムにより測定される電力に応じて、つまり1/3Ppeak未満、Ppeakの1/3から2/3、及びPpeakの2/3超に応じて、前記管理システムは、1、2又は3個の変換器を使用する。必要であれば、他のしきい値も使用できる。
【0034】
気象条件も、勿論生成電力のレベルに影響を与える。厚い雲で太陽が遮られていると、日射が実質的に減少し、前記電力も低下し、その結果、システム中の変換器数が変化し、変換器3個が1個に減少する。変化が逆の場合、反対のことが起こる。これらの変化は、図4に例示されている。図4は、時刻に応じた生成電力と使用するCS数を示している。太陽電池の用途の複数のCSを使用するこの構成によると、図4に示すように、操作が邪魔され、デバイスは、気候変化、従って太陽電池の電力変化に追従するために、変換器の数を頻繁にかつ迅速に変化させる。これらの迅速かつ多くの変化は、電力変換器を構成する電子素子の耐用年数及び信頼性に負の影響を与える。
【0035】
本発明は、電力安定時間(つまり遅延時間)tを使用することを基礎としている。CS数の変化は、この遅延時間tが経過した後にのみ、実行される。従って、迅速な変化は考慮されず、振動を含むフェーズの間、CS数は同一に維持される。
【0036】
この安定化時間tは、システムに応じて変化する。前記時間は、一般に3分から20分のオーダー、例えば5分から15分である。
【0037】
前記安定化時間tのアルゴリズムは、図5に示す通りである。
【0038】
出発点は、所定電力の状態である。第1の例では、PV電力PPV(CSのPINに相当する)が決定される。
【0039】
この電力PPVが、第1のしきい値P1(例えば1/3に等しいとする)未満であると、このロジカル質問に対する回答は、「no」であり、単一のCSが使用される。当該ルーティンはスタートに戻る。前記電力PPVが、第1のしきい値P1より大きいと、前記ロジカル質問に対する回答は、「yes」であり、前記プロセスは、当該ルーティンの第2工程に進む。
【0040】
この第2工程の間、前記電力は、第2のしきい値P2(例えば2/3に等しいとする)と比較される。この電力PPVが、第2のしきい値P2(例えば2/3に等しいとする)未満であると、このロジカル質問に対する回答は、「no」であり、2個のCSが使用され、当該ルーティンは、第1ブランチに従って続けられる。
【0041】
この第1ブランチでの次のロジカル質問は、再度第1のしきい値P1との比較である。この電力PPVが、第1のしきい値P1より大きいと、このロジカル質問に対する回答は、「no」であり、当該ルーティンは第2工程のスタートに戻る。回答が「yes」であると、前記遅延時間が選択される。従来技術では、回答は必然的に1個のCSに推移する。本発明では、この推移は起こらず、その代わりに遅延時間が選択される。設定ピリオドに応じて、電力PPVの値を再度測定し、第1のしきい値P1と比較する。電力値が高いと、ロジカル質問に対する回答は「no」で、前記ルーティンは、第2工程のスタートに戻る。2個のCSが要求される条件では、再度実行される。この場合、遅延時間はリセットされる。待つことにより、2ステージ間で2種類の推移が起こることを防止し、システムの素子の疲労に関するゲインが得られる。比較の間に前記値がしきい値P1未満になると、前記ルーティンは次のロジカル質問に移る。該次のロジカル質問は、遅延時間の終了に関する質問である。
【0042】
−その回答が否定である場合、前記ルーティンは、しきい値P1との比較である前回のロジカル質問に戻る。従って遅延時間tの間、電力値PPVが第1のしきい値P1より大きいと、前記システムはCSの数を2とし、該システムは、第2工程のロジカル質問に戻る。
【0043】
−その回答が肯定の場合、遅延時間が終了したことを意味し、該遅延時間がリセットされ、前記ルーティンは1個のCSに変化し、これまでの操作が再スタートする。
【0044】
この第2工程の間、第2のしきい値P2(例えば2/3に等しいとする)と比較する。この電力PPVが、前記第2のしきい値P2(例えば2/3に等しいとする)より大きい場合、前記ロジカル質問に対する回答は「yes」で、3個のCSが使用され、前記ルーティンは第2ブランチに従って続けられる。
【0045】
前記第2ブランチでは、次のロジカル質問は、再度第2のしきい値P2との比較である。前記電力PPVが前記第2のしきい値P2より大きい場合、前記ロジカル質問に対する回答は「no」で、前記ルーティンは、第2ブランチのスタートまで戻る。回答が「yes」であれば、遅延時間が選択される。従来技術では、回答は必然的に2個(又は1個)のCSに推移する。本発明では、この推移は起こらず、その代わりに遅延時間が選択される。設定ピリオドに応じて、電力PPVの値を再度測定し、第2のしきい値P2と比較する。電力値が高いと、ロジカル質問に対する回答は「no」で、前記ルーティンは、第2工程のスタートに戻る。3個のCSが要求される条件では、再度実行される。この場合、遅延時間はリセットされる。待つことにより、2ステージ間で2種類の推移が起こることを防止し、システムの素子の疲労に関するゲインが得られる。比較の間に前記値がしきい値P2未満になると、前記ルーティンは次のロジカル質問に移る。次のロジカル質問とは、遅延時間の終了に関する質問である。
【0046】
−その応答が否定である場合、前記ルーティンは、しきい値P2との比較である前回のロジカル質問に戻る。従って遅延時間tの間、電力値PPVが第2のしきい値P2より大きいと、前記システムはCSの数を3とし、該システムは、第2工程のロジカル質問に戻る。
【0047】
−その回答が肯定の場合、遅延時間が終了したことを意味し、該遅延時間がリセットされ、前記ルーティンは1個のCSに変化し、これまでの操作が再スタートする。1個のCSでなく、2個のCSに変化させ、同じように再スタートさせることも可能で、第1ロジカル質問に対する回答は、第2のロジカル質問に導かれる。
【0048】
ある態様では、パワーアップの間に遅延時間を選択しない。これにより、全ての電力が単一のCSに向かうことが防止され、CS温度が鋭く上昇する。
【0049】
前記した設定時間は固定されていても、特に気象条件に応じて変化しても良い。日射が一定と分かっている場合は、前記ルーティンを行う必要はない。前記ピリオドは大きく変化し、数秒、数十秒、数分、必要であればそれ以上のオーダーで変化する。しかし、前記ピリオドは、前記安定化時間t未満に維持することが好ましい。
【0050】
図6a及び6bは、図4で示した曲線の2つの部分に関する、本発明のアルゴリズムを実行して使用されるCS数を拡大して示す。
【0051】
図6a及び6bは、CS2個は好ましい場合でなく、CS3個が優位であることを示している。図6aでは、CS3個とCS2個の間の変化が大部分で、多くの部分がCS3個の領域である。このような場合、PVGは、3CSの場合より少ない応力で作動すると考えられる。従来技術ではCS2個の場合はより頻繁に行われるべきだったため、このような状況は、図6bで更に顕著で、一方本発明では起こらない。本発明は、PVGが2つの状態の間でスイングする、より数の多い場合に有利である。
【0052】
この安定化時間を使用すると、これらの不要な電力変化の間に能動素子が受ける熱的及び機械的応力を減少する効果が生じる。
【0053】
前記熱的変化は、製造に使用される物質の膨張係数(例えばシリコンは4ppm/℃であるのに対し、銅は16ppm/℃であり、アルミニウムは24ppm/℃である)間の差異に大きく起因して、半導体内に、機械的な歪を生じさせる。
【0054】
多数の熱サイクル後に電気接点が受ける機械的歪の結果、前記接点に微小な亀裂が現れることで、損傷を受ける点もある。
【0055】
本発明の目的は、変化を予測して、急激な温度変化を制限することにより、熱サイクルを最小にすることである。図7は、時間の関数とした、PV電力(PPV)で太陽光発電を行う例を示す。例えば昼間には、電力の急激な減少が観察される。通常の動作では、前記システムは、ポイント1(高電力、3個の作動している変換器)からポイント2(低電力、単一の作動している変換器)へスイッチされる。従って2個の変換器が突然停止し、高いΔTの熱サイクルが発生する。
【0056】
本発明によると、3個の変換器は、ポイント2で動作し続ける。従って、電力が3個の電池内に分散するため、3個の変換器の温度は次第に減少する。前記電力がポイント2及び3の間で増加しないと、2個の変換器は遮断され、従って単一の変換器がポイント3で動作する。この原理により、ΔTの範囲を、すなわち熱サイクルの程度を制限することができる。
【0057】
前記安定化あるいは遅延時間tは、ポイント2及び3(又は異なったCSの組み合わせ)で3個のCSが作動する時間である。
【0058】
この安定化あるいは遅延時間tは、システムのアルゴリズム中に固定するか、複数の基準に従って修正できる。
【0059】
第1の基準は気象そのものである。気象条件は場所によって異なり、従って遅延時間は、PVGが設置される場所に応じて最適化できる。実際、ある気候では、雲が少なく(例えば地中海性気候)、逆に雲が多いこともある(例えば海洋性気候)。気象条件は、季節によって変化し、従って遅延時間は使用する月によって再度適用される。
【0060】
実際に遭遇する気象条件に応じて、気象条件を分類し、かつ遅延時間の長さを選択する「インテリジェント」なソフトウエアを使用することも可能である。
【0061】
第2の基準は、素子自身の挙動、特に電力と温度に応じたそれらの挙動である(特に、トランジスタ又はシステム全体)。前記安定化又は遅延時間tは、素子の温度に応じて調節できる。
【0062】
有利な一態様では、前記システムは、CS交換ルーティンを組み入れて、単一のCSに連続的な応力を加えることを防止できる。実際、図3の変換器CS11は、連続して接続され、従って変換する電流を連続的に受け取る。他ののCSは、PV電力発生で生じる変化に応じて使用する。従ってCS11は連続して応力を受け、PV電力が変化する際に乗じる電力変化も受ける。従って素子の1つが連続して応力を受けるため、前記システムの信頼性は低下する。有利な態様では、使用するCSを交換する。
【0063】
前記パネルで生成するPV電力が変化する場合、又は変換器の状態に応じて、あるいは両者の場合に、交換を行う。ランダム割り当てコマンドを使用しても良い。
【0064】
ある態様では、使用するCSの数が増加する際に、CS数を変化させる。例えばCS11が接続され、かつコマンドが2個のCSを使用することを決定すると、CS12及び13が使用され、CS11は、最早接続されない。CSの数が1ユニットに戻る際には、CS11ではなく、CS12(又はCS13)が接続され、CS11は依然として接続されていない。3個のCSを接続しなければならないときには、1個又は2個のCSに戻る際に交換を行う。この場合、出発点は、CS11が接続されている状況であり、次いで3個のCSが接続される。あるいは復元条件が2個のCSを要求すると、CS12及び13が接続され、あるいは復元条件が、1個のみのCSを要求すると、CS12又は13が接続される。
【0065】
異なった態様では、CSの変化はCSの使用のキャンセルにより生じる。この計算は、使用の長さに基づいて行われ、交換は、ある期間に亘って、全てのCSがほぼ等しい使用期間が確保されるように実行される。この期間は、1日でも、数日でも、1日の一部、例えば1又は2時間以上とすることができ、1日の中の時間、及び/又は季節に応じて決定できる。この態様では、使用しなければならないCSは、使用時間が少ないものである。前記計算は、使用期間とは別に、CSの使用期間や応力よりむしろ、使用回数をカウントすることにより行われる。この場合、使用されなければならないCSは、少数回、応力を受けたものである。2種類の変数が組み合わせられた態様を予測することも可能である。
【0066】
異なった態様では、交換をランダムに行い、ランダムな変換器を管理システムに導入することも可能である。CSの数を増減させる場合、その選択は、ランダムに、必要に応じて「シャフル」モードで行う(このモードは、使用しているCSをランダム選択から除外するモードである)。
【0067】
前記説明のように、使用しているCS数の変化があるときに、CS交換を行う。勿論、使用するCS数が一定である場合に、前記交換を行うことも可能である(最大数ではない限り)。気象上の条件から、1個のみのCSを使用する場合、このCSを当初は作動していないCSと交換し、1個のCSを所定期間以上、連続使用しないようにする。
【0068】
使用する変換器の交換は、電力変化がある場合に能動素子が受ける熱的及び電気的応力を更に減少させる効果を有する。上述の通り、熱的変化は、半導体に機械的拘束を生じさせ、その結果、前記接点に微小な亀裂が現れ、損傷を受けることもある。CS交換の態様の目的は、熱的及び電気的応力を全ての変換器に分散させることである。
【0069】
本発明の電子的管理システムは、例えばPVGの素子の過熱を示すメッセージに続く、安全機能、変換器のシャットダウンの制御も含む。本発明の電子管理システムは、防犯機能も含む。本発明の管理システムは、電池群及び/又は変換器の操作条件に関する情報を、電子的ネットワークの制御センタに伝達する。これは、PVGのメンテナンスを容易にする。特に、メンテナンスの責任者は、太陽電池や変換器の群の故障に対して、より迅速に警告を発して、必要な対策を採ることができる。
【0070】
本発明の管理システムは、全体又は一部を、太陽電池発電装置に組み入れることができる。
【0071】
ある態様では、多接合太陽電池デバイスを使用することができる。その場合、異なった接合の電気的カップリグの問題を解決することが必要になる。多接合太陽電池デバイス、例えばタンデム接合デバイスは、該デバイスの太陽スペクトル吸収領域を増加させるように、単一接合を複数積層させた太陽電池デバイスを意味する。タンデム接合の太陽電池デバイスでは、良好な電気的変換出力が得られる。タンデム接合太陽電池デバイスの電気的カップリングの主要な不利益は、日射条件にかかわらず、タンデムを形成する太陽電池の性能の調和が必要なことである。前記タンデムの各電池の電流生成は、活性であるスペクトルの領域に従って自動的に異なるため、前記理想的なケースは、実現可能ではなく、日射条件に応じて変化する。これにより、タンデム接合太陽電池デバイスは、その最も弱い素子により、固有の限界が現れる。このタイプの電流限界は、タンデム接合太陽電池デバイスの理論的出力を大きく減少させる。1つの解決法は、タンデム接合太陽電池デバイスの接合を電気的にデカップリングさせることである。タンデムカップリング型の太陽電池は、依然として光学的にはカップリングするが、電気的にはデカップリングする。各接合は、2個の電極に接続されて、4電極−太陽電池デバイスが得られる(タンデムの場合)。前記変換器を、前記タンデムの各(少なくとも1個の)太陽電池に接続すると、前記システムにより、多接合太陽電池デバイスが得られる。このデバイスは、電気的にデカップリングされた太陽電池で動作し、各電池は、本発明の管理システムにより最適状態に管理されている。
【0072】
以下の実施例は、本発明を限定するものではない。
【0073】
[実施例]
本実施例では、本発明を適用した出力ロスについて、効果を測定する。
【0074】
本発明の方法で得られるエネルギゲインを評価するために選択されたテストプレトコルは、同じ入力源(太陽シミュレータ)及び同じ多相電力カード(同じ電気素子の挙動)である。前記シミュレータは、同じ電力プロフィールの両ケースでの適用を可能にし(例えば、比較的晴れた日に、85Wの電力ピークのモジュールを生産)、一方MPPは、同じMPPTコマンドを使用して得られる。このテストの間、負荷を接続した24Vのバッテリを使用して、バッテリの公称電圧(24V)が連続して保証されるようにした。図10は、使用した測定システムを示す。
【0075】
測定器具により、変換器の入力及び出力に存在する電流及び電圧を同時に測定する。これらの値は、前記シミュレータが供給するPV電力(PPV)及びバッテリ(PBAT)に伝達される電力、従って変換器(PBAT/PPV)の出力を推測することを可能にする。時間変数(時で表した試験時間)を考慮して、生成されかつバッテリ(EBAT)に伝達されたPVエネルギ(EPV)の量を計算する。
【0076】
使用したしきい値は、通常のしきい値である1/3及び2/3とした。
【0077】
シミュレータの電力プロフィールを図8に示す。
【0078】
安定化時間tの値は、本実施例では、10分に固定した。
【0079】
図9a及び9bは、本発明のアルゴリズムを使用する場合、又は使用しない場合のPin及びPoutの値を示している。本発明の場合は、CS数が3から1に戻ると、出力に僅かなデカップリングが起こり、出力に関するゲインが生じる(低電力の場合、出力は単一CSでより良好である)。
【0080】
表1の結果が得られる。
【0081】
【表1】

【0082】
表1から、本発明のアルゴリズムを使用すると、電力段の変換出力を、0.3%減少させられることが分かる。しかし、この減少は受容できる限度に留まっている。逆に、素子が耐えられるは熱的歪及び応力は最小になり、耐用年数は延びる。この収支は肯定的である。
【符号の説明】
【0083】
CS 変換器(静電変換器)
MPP 最大電力点
MPPT 最大電力点追従制御
PV 太陽電池
2 電池
3 ノンリターンダイオード
4 バイパスダイオード
6 MPPTコマンド
8 変換器
10 太陽電池ユニット
11、12、13 静電変換器
14 MPPTコマンド
15 バッテリ(負荷)
P1、P2 しきい値
Vopt 最適電圧値
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池発電装置の電子的管理システムであって、
それぞれが、前記発電装置の少なくとも1個の太陽電池(10)に電気的に接続され、互いに並列接続された複数のn個の静電変換器(11、12、13)を備え、
接続される変換器の数の変化は、太陽光発電力の変化を通して、及び遅延時間t後に、該電力と、しきい値P1、P2、・・・Pn-1を比較することにより行われる電子的管理システム。
【請求項2】
n個が3個である請求項1記載のシステム。
【請求項3】
遅延時間tは、3分から20分、好ましくは5分から15分である請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
時間tの値は、変換器の素子の状態に依存する請求項1〜3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記時間tの値は、前記発電装置の設置場所及び季節から選択される気象上の条件に依存する請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記変換器が順に接続されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記変換器の交換を、使用している変換器の数が変化する際に行うようにした請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記変換器の交換を、該変換器の素子の状態に応じて行うようにした請求項6又は7に記載のシステム。
【請求項9】
−少なくとも1個の太陽電池、及び
−請求項1〜8のいずれか1項に記載の管理システム
を含む太陽電池発電装置。
【請求項10】
−少なくとも1個の太陽電池、
−それぞれが、前記少なくとも1個の太陽電池(10)に電気的に接続された、並列接続された複数のn個の静電変換器(11、12、13)を含む太陽電池発電装置の制御方法であって、
−前記少なくとも1個の太陽電池により発生する電力を決定し、かつピーク電力と比較する工程と、
−しきい値P1、P2、Pn-1と比較する工程と、
−測定した電力値がPi-1とPiの間にある場合にi個の変換器を接続し、あるいは測定した電力値がPn-1より大きい場合に、全ての変換器を接続する工程を含み、
−前記接続条件が依然として満足されている場合に、前記接続を遅延時間t後に行うようにした、太陽電池発電装置の制御方法。
【請求項11】
前記方法は、
−前記少なくとも1個の太陽電池で発生する電力を決定し、かつそれをピーク電力と比較する工程と、
−しきい値P1と比較する工程を含み、
(a)前記値が、前記しきい値P1より小さい場合は、単一の変換器を接続し、
(b)前記値が、前記しきい値P1より大きい場合は、比較を第2のしきい値P2との間で行い、
(b1)前記電力がP2より小さい場合は、2個の変換器を接続し、
(b11)次いで第1のしきい値P1と比較し、電力値がこのしきい値より高い場合は、前記工程(b)に戻り、前記値が前記しきい値P1より低い場合には、遅延時間tを選択し、
(b12)遅延時間が選択されると、再度前記第1のしきい値P1との比較を行い、電力値がこのしきい値より高い場合は、遅延時間をリセットしてから工程(b)に戻り、前記値が前記しきい値P1より小さい場合は、遅延時間を終了させるか否かを決定し、そうでなければしきい値P1との比較を再開し、
(b13)遅延時間が終了すると、前記ルーティンは、工程(a)に戻り、
(b2)前記電力がしきい値P2より大きい場合は、3個の変換器を接続し、
(b21)次いで第2しきい値P2との比較を行い、電力値がこのしきい値より高い場合は、前記ルーティンは工程(b2)に戻り、前記値がこのしきい値P2より低い場合は、遅延時間を選択し、
(b22)遅延時間が選択されると、再度第2のしきい値P2と比較し、電力値がこのしきい値より高いと、遅延時間をリセットした後に、前記ルーティンは工程(b2)に戻り、前記値が前記しきい値P2より低い場合は、遅延時間を終了させるか否かを決定し、そうでなければしきい値P2との比較を再開し、
(b13)遅延時間が終了する場合は、前記ルーティンを、工程(a)又は工程(b)に戻す、
ことを周期に応じて行い、
必要に応じて、n個の変換器について各工程を繰り返す、請求項10に記載の制御方法。
【請求項12】
全ての変換器が接続されてはいない場合に、他の変換器の接続の間に、i番目の変換器は、最早接続されない請求項10に記載の制御方法。
【請求項13】
−少なくとも1個の第1の変換器を接続する工程、
−より多くの数の変換器を接続する工程を含み、
−より少ない数の変換器の接続の場合に、前記第1の変換器を接続しない請求項12に記載の制御方法。
【請求項14】
測定した電力値がしきい値Pi-1とPiの間で変化する際に、変換器の交換の工程が実行される請求項12又は13に記載の制御方法。
【請求項15】
各変換器の使用期間及び/又は使用数を決定する工程、
変換器を、使用期間及び/又は使用数が、一定期間、各変換器間で、ほぼ等しくなるよう接続する工程、
を含む請求項12〜14のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項16】
請求項10〜15のいずれか1項に記載の方法による、請求項9に記載の太陽電池発電装置の制御方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−513850(P2013−513850A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542679(P2012−542679)
【出願日】平成22年12月10日(2010.12.10)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055757
【国際公開番号】WO2011/070548
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(511275603)トタル ソシエテ アノニム (5)
【出願人】(508242056)センター ナショナル デ ラ ルシェルシュ サイエンティフィック (6)
【Fターム(参考)】