説明

失禁状態を予想する方法

進歩図表、ご褒美システム、男の子のための排尿「目標」、電子湿潤警告、進歩スケール、尿意質問表、及び使い棄て吸収性製品の熱及び感触訓練用信号などを含む、多くの型の自制訓練方法及び手段が利用されてきた。特に、排尿自制訓練の鍵となる段階は、子どもに、膀胱が「満杯」であるという生理的感覚と自発的排尿との関連を学ばせることである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
新生児は失禁するものであり、自分の身体排出物を意図的に保持することは不可能で、反射的に排尿及び排便する。子ども達は、生理学的に成熟すると、典型的には排尿及び排便の自制を会得し、尿及び便を意図的に保持することが可能となる。自制の発達に伴って、子ども達は、典型的には排尿及び排便を意図的に行う能力が発達し、反射的な排泄は行わなくなる。反射的排泄に代わるこの自制のある、意図的排泄の発達は、子どもを訓練する、組み合わされた、躾け技術を通して、介護人により促進し及び/又は指導することができる。「自制訓練」という用語は、自制そのものと、自制と組み合わされる意図的排泄の両方に対する訓練を示すものとして使用される。したがって、「自制訓練」という用語は、幾つかの国では「トイレ訓練」又は「便器訓練」と言われているものと同義語である。
【0002】
子ども達の自制訓練方法は、国及び文化間で、更にある程度の人口の中でも広く変化する。ある文化においては、自制訓練は、比較的早い年齢で初め、徹底的な躾けを含む。例えば、自制訓練は、子どもが1歳になる前、例えば6ヶ月又はこれより早くに始める。これらの文化で使用される自制訓練方法は、子どもが排尿又は排便が必要であることを介護人が認知した時に、ある信号によって、子どもが排出物を排除するように躾けることによって成される。このような躾け方法は、かなり時間を無駄にするもので、排尿及び排便の可能性に関して、子どもからの微妙な信号を介護人が学び、かつ検知する必要がある。排尿自制訓練に対して、このような躾け方法は、最終的には、膀胱が「満杯」であるという身体的感覚と、指示された容器への自発的排尿の可能性との組み合わせを早期に指導することができる。しかしながら、介護人は、膀胱の状態がわからず、介護人が躾けをしようとする時に、膀胱を空にしなければならないほどには満杯ではないか、或いは子どもに満杯であるという望ましい身体的感覚を与えるほど満杯ではない場合があるので、かなりの時間が浪費される。
【0003】
他の文化においては、自制訓練は、もっと遅い年齢、例えば子どもが興味を示すまで待つことにより、子どもへの身体的ストレスを最小にして、子どもが、自制の達成に興味を示す時に始める。これらの文化においては、自制訓練の開始は、典型的には、子どもが約18から24ヶ月になるまで延期される。その結果、これらの文化の多くの子ども達は、もっと早い時期に自制の達成が生理学的には可能であっても、3歳又はそれ以後まで、十分に自制訓練が成されない。子どもの世話をする費用が増加することに加えて、オムツ、使い棄て訓練用パンツなどの購入の必要性によって、自制訓練が遅れることは、同じ年代の仲間がすでに自制している場合、子どもに劣等感を与えることになり、更に世話をする子ども達が自制することを要求される幼稚園又は保育園施設で、問題を引き起こすこととなる。
【0004】
進歩図表、ご褒美システム、男の子のための排尿「目標」、電子湿潤警告、進歩スケール、尿意質問表、及び使い棄て吸収性製品の熱及び感触訓練信号などを含む多くの型の自制訓練方法及び手段が利用されてきた。特に、排尿自制における鍵となる段階は、膀胱が「満杯」であると言う生理学的感覚と自発的排尿とを組み合わせることを、子どもが学べるように手助けすることである。この組み合わせを子どもに学ばせるのに利用される1つの方法は、規則的にトイレを使用するように、子どもに要求することである。介護人は、いつ子どもがトイレを使用するべきかを定めるために、子どもの態度におけるパターンを分析しなければならない。この分析は、第一に子どもの様子をしっかりと観察し、次にパターンを検知するために様子を記憶するのに、介護人には十分な時間を必要とする。多くの介護人が保育園などで世話をする場合、及び実際に排尿する時間、又は寝ている時の活動レベルなどの様子を見ることができない場合は、これは更に困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】PCT特許出願WO00/37009
【特許文献2】米国特許第4,940,464号公報
【特許文献3】米国特許第5,766,389号公報
【特許文献4】米国特許第6,645,190号公報
【特許文献5】米国特許第4,704,116号公報
【特許文献6】米国特許第5,883,028号公報
【特許文献7】米国特許第5,116,662号公報
【特許文献8】米国特許第5,114,781号公報
【特許文献9】米国特許出願一連番号09/563,417
【特許文献10】米国特許出願一連番号09/698,512
【特許文献11】米国特許第4,100,324号公報
【特許文献12】米国特許第5,284,703号公報
【特許文献13】米国特許第5,350,624号公報
【特許文献14】米国特許第5,964,743号公報
【特許文献15】米国特許第5,645,542号公報
【特許文献16】米国特許第6,231,557号公報
【特許文献17】米国特許第6,362,389号公報
【特許文献18】国際特許出願WO03/051254
【特許文献19】米国特許第5,486,166号公報
【特許文献20】米国特許第5,490,846号公報
【特許文献21】米国特許第5,820,973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的には、本開示は、失禁状態に起こった時を予想する方法に向けられる。例えば、一実施形態においては、該方法用衣類は、物品が着用者によって着用された時、吸収性物品の特性を電子的に観察することを含む。該方法は、物品の特性の変化を定めることを含み、この変化は、着用者の失禁状態の指標となる。更に、該方法は、特性の変化に基づいて、次の失禁状態の指標となる状態を予想することを含む。
【0007】
本発明の別の形態は、物品が着用者によって着用された状態で、吸収性物品の特性を電子的に観察することを含む。該方法は、着用者の失禁状態の指標となる物品の特性の変化を判断することを含む。更に、該方法は、特性の変化に基づいて、次の失禁状態の指標となる状態を予想することを含む。この予想する段階は、一連の失禁状態と失禁状態になった時及びその前の状態とを比較して、失禁状態になった時及びその前の状態におけるパターンを求めることを含む。
【0008】
最後に、本発明の別の形態は、物品が着用者によって着用された時、吸収性物品の特性を電子的に観察することを含む。該方法は、着用者の失禁状態の指標となる物品の特性の変化を定めることを含む。該方法は、特性の変化に基づいて、次の失禁状態の指標となる状態を予想することを含む。更に、該方法は、排尿警告を作動させて、介護人及び/又は着用者に、物品内に排尿の存在を知らせる。この予想する段階は、一連の失禁状態と失禁状態になった時及びその前の状態とを比較して、失禁状態になった時及びその前の状態におけるパターンを求めることを含む。
【0009】
図面全体にわたって、対応する参照番号は、対応する部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】機械的締結システムを有し、1つの側部は締結され、反対側は締結されていない状態の1対の訓練用パンツの形態を示した物品の側面図である。
【図2】図1に示すパンツの斜視図である。
【図3】図2に類似したパンツで、物品から取り外された観察システムのハウジングを示した斜視図である。
【図4】締結されず、折り曲げないで平坦な状態に置かれ、着用された時に着用者に面する訓練用パンツの表面を示し、下側にある特性を示すために部分的に切り取った図1の訓練用パンツの平面図である。
【図5】図4の線5−5の平面に沿って見たパンツの断面図である。
【図6】パンツと観察システムの一実施形態の略図である。
【図7】部品/装置の作動の順序を示したもので、パンツの電気特性を測定するための測定装置、及びマイクロプロセッサーにより読み取れるように、測定装置からのアナログ出力をデジタル値に変換するためのアナログ・デジタル変換機を含む一実施形態のブロック図である。
【図8】x軸は時間を表し、y軸に電子反応の測定値を表す2つの論理的特性のグラフを示している。
【図9】x軸は時間を表し、y軸に電子反応の測定値を表す2つの論理的特性の代替的グラフを示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面、特に図1を参照すると、吸収性物品が、子ども用トイレ訓練用パンツの形態で代表的に示され、その全体が参照番号20で表されている。吸収性物品20は、使い棄てのものとすることもでき、又は使い棄てではないものとすることもでき、これは、限定した期間使用した後、洗濯又は再使用のために調整される代わりに、廃棄するように意図された物品を意味する。本発明は、個人的着用のために意図された様々な他の吸収性物品について使用するのに適しており、これは、本発明の範囲から外れることなく、これらに限定されるものではないが、オムツ、女性用衛生製品、失禁用製品、医療用衣類、手術用パッド及び包帯、他の個人ケアー又は健康ケアー用衣類、及び同様のものを含む。
【0012】
説明のためだけに、本発明の様々な態様のパンツ20などの、訓練用パンツを形成するための様々な材料及び方法が、2000年6月29日付けのA.Fletcher他のPCT特許出願WO00/37009、1990年7月10日付けのVan Gompel他の米国特許第4,940,464号、1998年6月16日付けのBrandon他の米国特許第5,766,389号、及び2003年11月11日付けのOlson他の米国特許第6,645,190号に記載されており、ここに引用により組み入れられる。
【0013】
訓練用パンツ20が、部分的に締結した状態で、図1に示されている。パンツ20は、図4に示されるように、パンツの縦方向48及び該縦方向に垂直な横方向49を定める。パンツ20は、1対の縦方向端部領域、別の呼び方では、全体を22で示される前腰部領域と全体を24で示される後腰部領域、及び、中央領域、別の呼び方では、股部領域を有し、該又部材領域は、全体を26で示され、前及び後腰部領域22、24の間に縦方向に延びて、これらを相互結合する。前及び後腰部領域22、24は、着用された時、着用者の腰部又は中央下胴部を全体的に又は部分的に覆うか又は囲むパンツ20の部分を含む。股部領域26は、一般的に、着用された時、着用者の脚部の間に位置決めされ、着用者の下胴部を覆う、パンツ20の部分である。パンツ20は、パンツが着用された時、着用者に面する内側表面28と、内側表面とは反対側の外側表面30を定める。図4を更に参照すると、1対の訓練用パンツ20は、1対の横方向両側の側縁36と、1対の縦方向両側の腰部縁(広くは、縦方向端部)を有し、それぞれ前腰部縁38及び後腰部縁39を指示する。
【0014】
図1−4の実施形態においては、訓練用パンツ20は、全体を32で示される、全体的に長方形の中央吸収性組立体と、該中央吸収性組立体とは別個に形成されて、該中央吸収性組立体に取り付けられる側部パネル34A、34Bを含む。側部パネル34A、34Bは、パンツ20のそれぞれの前及び後腰部領域22及び24で、シームに沿って中央吸収性組立体32に永久的に接着される。より特定的には、前側部パネル34Aは、前腰部領域22において吸収性組立体32に永久的に接着され、側縁47を越えて横方向外向きに延び、後側部パネル34Bは、後腰部領域24において吸収性組立体に永久的に接着され、側縁を越えて横方向外向きに延びる。側部パネル34A及び34Bは、接着剤、熱接着又は超音波接着などの、当業者に知られている取り付け手段を使用して、吸収性組立体32に接着することができる。
【0015】
パンツ20を着用した時に、前及び後側部パネル34A及び34Bは、着用者の臀部上に位置決めされる訓練用パンツ20の部分を含む。前及び後側部パネル34A及び34Bは、互いに永久的に接着されて、パンツ20の三次元形態を形成するか、又は示した態様の締結システム59などにより、互いに取り外し可能に結合することができる。当業者に知られているように、側部パネル34A、34Bは、弾性材料又は延伸可能であるが非弾性である材料を含むことができる。
【0016】
吸収性組立体32が、長方形を有するものとして図1−3に示されている。しかしながら、吸収性組立体32は、本発明の範囲から外れることなく、他の形状(例えば、砂時計型、T型、I型、及び同様のもの)を有するものとすることができることが想定されている。側部パネル34A、34Bは、本発明の範囲から外れることなく、吸収性組立体32と一体に形成することができることが理解される。
【0017】
図4及び5に最も良く示されているように、吸収性組立体32は、外カバー40、及び接着剤、超音波接着、熱接着、圧力接着、又は他の従来の技術によって重なる(対向する)関係で外カバー40に取り付けられた身体側ライナー42を含む。ライナー42は、パンツ20の縦方向端部の少なくとも一部に沿って、外カバー40に接合するのが適切である。更に、ライナー42は、外カバー40に接合するのが適切である。ライナー42は、適当なものとしては、パンツの着用中に、パンツ20の他の部品に対して、着用者の肌に連続する関係とするように、位置決めされる。吸収性組立体32は、着用者に排出される液体身体排出物を吸収するための、外カバー40と身体側ライナー42との間に位置する吸収性構造体44と、該吸収性構造体と身体側ライナーとの間に位置するサージ処理層45とを含む。身体排出物の横方向流出を妨げるために、1対の収容フラップ46が、身体側ライナー42に取り付けられる。
【0018】
図1に部分的に示しているような、締結した状態の訓練用パンツ20では、前及び後腰部領域は、締結システム48により互いに結合されて、腰部開口50及び1対の脚部開口52を有する三次元パンツ形態を定める。訓練用パンツ20の前及び後腰部縁38及び39(例えば、縦方向端部)は、着用者の腰部を囲むように形成されて、パンツの腰部開口50(図1)を定める。
【0019】
図4に示されているように、フラップ弾性部材53は、当業者によく知られている適当な方法のいずれかで、各々の収容フラップ46に作動的に接合することができる。収容フラップ46の適当な構成及び配列は、一般的に当業者によく知られたものであり、1987年11月3日付けのEnloeの米国特許第4,704,116号に記載されており、引用によりここに組み入れられる。
【0020】
身体排出物の収容及び/又は吸収を更に促進するために、訓練用パンツ20は、当業者に知られているように、前腰部弾性部材54(図1)、後腰部弾性部材56、及び脚部弾性部材58(図2−4)を含むことができる。フラップ弾性部材53、腰部弾性部材54及び56、及び脚部弾性部材58は、当業者によく知られている適当な弾性材料のいずれかで形成することができる。
【0021】
示した実施形態の締結システム80は、対応する横方向両側の第二締結用部品62に再締結可能に係合するようにされた、横方向両側の第一締結用部品60を含む。一実施形態においては、各々の締結用部品60、62の前すなわち外側表面は、複数の係合要素を含む。第一締結用部品60の係合要素は、第二締結用部品62の対応する係合要素と繰り返して係合及び取り外すようにされ、三次元形態でパンツ20に取り外し可能に取り付けられる。締結用部品60、62は、接着剤締結具、粘着材締結具、機械締結具、又は同様のものなどの、吸収性物品に適当なあらゆる再締結可能な締結具を含むことができる。適当な締結システムは、前に組み込まれた2000年6月29日付けのA.Fletcher他のPCT特許出願WO00/37009、及び前に組み込まれた2003年11月11日付けのOlson他の米国特許第6,645,190号に記載されている。
【0022】
外カバー40は、適当なものとしては、実質的に液体不透過性である材料を含む。外カバー40は、液体不透過性材料の単一層又はこれ以上の層を含むことができ、適当なものとしては、少なくとも1つの層が液体不透過性である、多層積層体構造を含むことができる。外側層は、液体透過性である必要はないが、着用者に比較的布のような手触りを与えるものであることが適当である。代替的には、外カバー40は、織成又は不織繊維性ウエブ層を含むことができ、吸収性構造体に近接するか又は近傍にある選択した領域に、望ましい程度の液体不透過性を与えるように、全体的に又は部分的に形成又は処理される。外カバー40は、延伸可能であり、更に幾つかの実施形態においては、エラストマー性とすることができる。適当な外カバー材料に関する更なる情報については、Morman他の米国特許第5,883,028号、Mormanの米国特許第5,116,662号、及びMormanの米国特許第5,114,781号を参照すればよく、これらのすべては引用によりここに組み入れられる。
【0023】
身体側ライナー42は、しなやかで、柔軟な感覚があり、更に着用者の肌に刺激を与えないものが適当である。身体側ライナー42は、吸収性構造体44の厚さを通して、液体身体排出物を容易に挿通させるように、十分に液体透過性である。身体側ライナー42は、延伸可能であり、更に、幾つかの実施形態においては、エラストマー性とすることができる。身体側ライナー材料に関する更なる情報については、2000年5月3日付けのRoessler他の米国特許出願一連番号09/563,417、2000年10月27日付けのVukos他の米国特許出願一連番号09/698,512を参照すればよく、これら両特許は引用によりここに組み入れられる。
【0024】
吸収性構造体44は、外カバー40と身体側ライナー42との間に位置し、接着剤、超音波接着、熱接着、又は同様のものなどのあらゆる適当な手段によって、互いに接合することができる。示した吸収性構造体44は、股部領域26から前及び後腰部領域22及び24の両方に延びるように描かれているが、吸収性構造体は、本発明の範囲から外れることなく、股部領域から前腰部領域にだけ、又は後腰部領域にだけ延びることができると考えられる。
【0025】
吸収性構造体44は、適当なものとしては、圧縮可能で、順応可能で、着用者の肌に刺激を与えないものであり、液体及びある種の身体排出物を吸収及び保持することが可能なものである。例えば、吸収性構造体44は、セルロース系繊維(例えば、木質パルプ繊維)、他の天然繊維、合成繊維、織成又は不織シート、粗めの網目状布又は他の安定した構造体、超吸収性材料、結合材料、表面活性剤、選択した疎水性材料、顔料、化粧水、臭気制御剤、又は同様のもの、並びにこれらに組み合わせを含むことができる。
【0026】
材料は、当業者に知られている様々な従来の方法及び技術を使用して、吸収性ウエブ構造体に形成することができる。例えば、吸収性構造体44は、乾燥時形成技術、空気形成技術、湿潤時形成技術、発泡体形成技術、又は同様のもの、並びにこれらの組み合わせから形成することができる。このような技術を実行するための方法及び装置は、当業者によく知られている。吸収性構造体44は、代替的には、Anderson他の米国特許第4,100,324号、Everhart他の米国特許第5,284,703号、及びGeorger他の米国特許第5,350,624号に示される材料などのコフォーム材料を含むことができ、これらの特許は引用によりここに組み入れられる。
【0027】
超吸収性材料が、適当な構成として、吸収性構造体の総重量の約0から約90重量パーセントの量で、吸収性構造体44に存在する。吸収性構造体44は、適当なものとしては、約0.10から約0.35グラム/立方センチメートルの範囲内の密度を有するものとすることができる。超吸収性材料は、当業者によく知られており、天然、合成、及び変成天然ポリマー及び材料から選択することができる。
【0028】
一実施形態においては、吸収性構造体44は、吸収性構造体が接着することができる外カバー40及び身体側ライナー42などの他の部品の延伸性を妨げないように、延伸可能とすることができる。例えば、吸収性構造体は、米国特許第5,964,743号、第5,645,542号、第6,231,557号、第6,362,389号、及び国際特許出願WO03/051254に示されている材料を含むことができ、各々の特許は引用によりここに組み入れられる。
【0029】
サージ処理層45は、接着剤、超音波接着又は熱接着などの、当業者に知られている方法によって、吸収性構造体44及び/又は身体側ライナー42など、物品20の様々な部品に取り付けることができる。サージ処理層45は、物品20の吸収性構造体44に急速に導入することができる液体のサージ又は放出物を、減速又は放散させる。サージ処理層45は、吸収性構造体44の貯蔵又は保持部分に液体を放出する前に、液体を迅速に受け入れて、一時的に保持することができるものであることが望ましい。適当なサージ処理層45の例としては、米国特許第5,486,166号、米国特許第5,490,846号に記載されている。他の適当なサージ処理材料は、米国特許第5,820,973号に記載されている。これらの特許の明細書全体は、引用によりここに組み入れられる。
【0030】
任意ではあるが、実質的に液体透過性ラップシート(図示されず)が吸収性構造体44を囲むようにして、吸収性構造体44の一体性を維持するようにさせることができる。
【0031】
訓練用パンツ20は、パンツ20内の尿(広くは、放出物)の存在を検知するための観察システムを含む。観察システムは、他の形態をとることもできるが、該システムの特定の形態は、パンツの電気的特性を観察して、このような電気的特性を使用して、パンツ内に子どもが排尿したかどうかを判断する。尿を検知した後、該システムは、排尿警告を発生させて、尿の存在を介護人及び/又は子どもに知らせることができる。この警告は、例えば、音などの聴覚信号、又は温度変化などの感触信号、点滅ライトなどの視覚信号のいずれかとすることができる。該システムは、離れた位置にある聴覚、視覚、感触、又は他の感覚警告装置に、無線信号を送るための装置を含むことができることが理解される。
【0032】
本発明は、前の失禁状態におけるパターンを認識するために、データを収集及び分析することにより、次の失禁状態がいつ起こるかを予想する方法を示している。更に、本発明の方法は、介護人及び/又は失禁状態の着用者が自制訓練を行うこと、又は介護人が失禁状態の着用者に良好な介護をするための情報を与えることのいずれかを介助するために、これらのパターンを利用するものである。
【0033】
本発明の方法は、例えば観察システム70を使用して、規則的な着用者の特性及びパンツ20の特性を電子的に観察するものである。観察されるパンツ20の特性の1つは、排尿が起きると変化することができることである。この排尿は、失禁状態が起こったことを示し、該方法は、失禁状態の前及び失禁状態の間に観察された着用者及びパンツ20の特性を見直すためのトリガとして、失禁状態を使用する。これらの特性の変化は、いつ失禁状態となりそうかを予想するために使用することができるパターンを示すことができる。
【0034】
1つの特定の適当な実施形態においては、図2−4に最もよく示されているように、観察システムの1つの例が参照番号70で、全体的に示されている。観察システム70は、物品の電気特性(例えば、抵抗Ω)を検知するセンサーを含む。センサーは、パンツ20内にほぼ平行に間隔を持つ1対の導電体C1、C2を含み、これら導電体は、その間にパンツの観察領域74を定める。導電体C1、C2は、一般的に電気的に導電性であるどのような材料で形成することもできる。例えば、導電体は、金属ストリップ(例えば、アルミニウムストリップ)、金属フィルム、被膜済みフィルム、導電性ポリマー、導電性インク、又は導電性糸で形成することができる。他の導電体も、本発明の範囲内とする。導電体C1、C2は、パンツ20の股部領域26を通って、前腰部領域22から後腰部領域24まで縦方向に延びる。図5に最もよく示されているように、導電体C1、C2は、吸収性構造体44とサージ処理層45との間の吸収性組立体32内に配置されるが、導電体は、本発明の範囲から外れることなく、他の位置に配置することができる。
【0035】
電源Bからの電流i(図6に図示されている)は、センサーの導電体C1、C2を通って流れる。電源Bは、電池(示されているように)のような直流源か、又は交流源とすることができる。示された実施形態においては、導電体C1、C2は、電気的導電性スナップ締結具79によって、電源に電気的に接続される。導電体を電源に電気的に接続する他の方法も、本発明の範囲内である。図3に示されているように、各々の導電体C1、C2の各々の対応する端部は、パンツ20の前腰部領域22に配置される第一スナップ締結具部材79Aに接続される。代替的には、第一スナップ締結具部材は、後腰部領域24、又はパンツ20の他の位置に配置することができる。電源iを収容するハウジング82は、第一スナップ締結具79Aを係合するために、更にハウジングをパンツ20に固定するために、対応する第二スナップ締結具要素79Bを有する。電流iに加えて、本実施形態のハウジング82は、以後述べられるような観察システム70の残りの部品を収容するが、ハウジングは、残りの部品の幾つかだけを含むことができるか、又は残りの部品をどれも含まないことが考えられる。示された実施形態においては、ハウジング82は、スナップ締結具79によって、パンツ20に取り外し可能に固定されるが、ハウジングは、本発明の範囲から外れることなく、永久的に固定することができることが理解される。
【0036】
センサーの測定装置85(図6)は、パンツ20の観察領域74における電気特性を測定する。一実施形態においては、パンツ20の観察領域74の抵抗Rが測定される。導電体C1、C2は間隔を持つので、電源からの電流iは、回路を完成するために、観察領域74を通って通過しなければならない。図6に示されているように、観察領域74は、本質的には、参照記号Rで示されているように、抵抗器として機能する。観察領域74が乾燥状態の場合(例えば、排尿が存在する前)は、観察領域の抵抗は、例えば200kΩを超える抵抗などのように、比較的高い。観察領域74が、例えば排尿により湿潤状態にある場合には、尿の電気的導電性により、200kΩより小さい抵抗にまで、抵抗が低下する。
【0037】
別の実施形態においては、パンツ20の観察領域74の電気伝導力が測定される。上記したように、尿は、電気的に導電性であり、物品20は、一般的には電気的に導電性ではない。したがって、パンツ20の観察領域74が湿潤すると、その電気伝導力が、乾燥時より大きくなる。パンツ20の、インピーダンスを含む他の電気的特性は、本発明の範囲から外れることなく測定することができる。
【0038】
測定装置85は、パンツ20の観察領域74の電気特性のアナログ出力信号(図6)指標を発信する。例えば、測定装置85は、観察領域74の抵抗低下を計測し、電圧低下に対応するアナログ出力信号を発信する。出力電圧信号は、当技術に知られている適当な計算を実施して、又は照合表を使用して、抵抗又は電流などの他の電気特性を求めるために使用することができる。例えば当業者によく知られているように、電流が一定の場合、電圧低下は、パンツの抵抗の指標となる。このように、以下に詳細に説明しているように、パンツ20の抵抗は、測定装置85のアナログ出力信号を使用して求めることができる。
【0039】
一実施形態においては、パンツ20の測定された抵抗に、百分率割合差テストが実施され、パンツが着用者に着用された時、パンツ内での排尿の存在(又は、排尿の不足)が判断される。この実施形態においては、時間によるパンツの観察領域の測定された電気特性における比率差(例えば、百分率割合差)が求められ、この比率差を、差の閾値と比較して、パンツに排尿が存在するかどうかが定められる。
【0040】
図7に示されているこの実施形態の1つの例においては、アナログ・デジタル変換機89は、測定装置85からアナログ出力信号を受信し、その信号をデジタル出力信号に変換する。マイクロプロセッサー93は、パンツ20の電気特性(例えば、抵抗)の大きさを表わすデジタル出力信号を受信して、排尿の存在を判断するために分析する。マイクロプロセッサー93が、排尿の存在を検知すると、排尿警告95を作動させることができる。アナログ・デジタル変換機89は、アナログ信号を、マイクロプロセッサーが読み取ることができるデジタル信号に変換するための、従来の装置である。本実施形態のアナログ・デジタル変換機89は、別個の装置とすることができるか、又はマイクロプロセッサー93の一部分とすることもできる。説明の目的のために、電気特性は、今後は抵抗を意味するものとするが、上記したように、湿潤を示すあらゆる変化する衣類の特性とすることができる。
【0041】
このように、マイクロプロセッサー93は、排尿が起こった時間を記録し、観察する。更にマイクロプロセッサー93は、いつ一連の排尿が起こったかを観察して、記録することができる。この観察において、4日間連続して、排尿が、午後7:00、午後6:50、午後77:10、及び午後7:02にそれぞれ起こったことを示したとする。この情報を基にして、マイクロプロセッサー93は、午後6:50から午後7:10の間のある時間に失禁状態が起こることを予想する。この午後6:50から7:10の間の次の失禁状態の状態指標の設定を、介護人及び/又は着用者に伝達することができる。介護人及び/又は着用者は、この情報を使用して、失禁状態を排除するための対策を修正することができる。幼児の場合は、介護人が、子どもに、およそ午後6:45にトイレを使用するように促すことができる。この観察システム70は、視覚的に、聴覚的に、又は携帯電話或いは他の電子装置を介して、介護人に伝達することができる。
【0042】
別の実施形態においては、観察システム70は、次の失禁を表す条件が起きた時に、介護人及び/着用者に伝達するようにすることができる。例えば、上記したデータを使用すると、観察システム70は、午後6:40に作動して、介護人及び/又は着用者に、着用者がトイレを使用するように指示することができる。観察システム70は、音が徐々に大きくなるか、又は頻繁になるかのいずれかで、段階的に伝達を増大することができる。
【0043】
観察システム70は、湿潤状態のパンツ20などの失禁状態の特性指標以外に、電子的に観察することができる。例えば、観察システム70は、着用者の身体の物理的位置、すなわち座った状態、立った状態、うつ伏せに横たわった状態、仰向けに横たわった状態、又は横向きに横たわった状態を表す第二特性を、電子的に観察することができる。この特性の変化は、着用者が、排尿前に予想可能な方法で位置を変更するかどうかを判断するために、失禁状態の特性指標と組み合わせて分析することができる。例えば、着用者が、通常は仰向けに寝るが、浅い眠りパターン中に、うつ伏せになった場合は、失禁状態と相関関係がある場合がある。身体位置を検知するための適当な装置としては、アラバマ州ハンツビルのHokuriku USA,Ltd.から入手可能なHAAM−301B Piezo−Resistive 3−Axis Acceleration Sensorがある。
【0044】
観察システム70は、着用者の身体的動作、例えば、動かない、絶えず動いている、活動中、僅かに活動している、及びかなり活動している、などを表す第二特性を、電子的に観察することができる。この特性の変化は、着用者が、排尿前に予想可能な方法で活動を変化するかどうかを判断するために、上記した他の特性と組み合わせて分析することができる。例えば、興奮しがちな活動期間の間、着用者は排尿の必要性を忘れることがある。活動が急速に減少した場合、失禁状態が起こる可能性がある。このように、活動が減少するパターンは、失禁状態を示すことがある。代替的には、排尿したい時に子どもがする小さい、すばやい動きである「排尿時の身震い」を、親はよく知っている。ここでは、活動が増加するパターンは、失禁状態を示すことになる。更に、おそらくは、目覚めた後の設定された時間の後に、失禁状態を示すことがある。これらの活動のレベルは、パターンのために分析されて、失禁状態と相互関連付け、次の失禁状態を予想するものとして使用することができる。活動レベルを検知するための適当な装置は、アラバマ州ハンツビルのHokuriku USA,Ltd.から入手可能な、HAAM−301B Piezo−Resistive 3−Axis Acceleration Sensorである。
【0045】
観察システム70は、着用者の物理的位置、例えばGPS受信機により定められる経度及び緯度などを表す第二特性を、電子的に観察することができる。この特性の変化は、失禁状態の指標とすることができるパターンを示すことができる。例えば、着用者の物理的位置が、子どもが台所又は食堂領域で動かず、食べたり飲んだりしている可能性があることを示している時は、台所を出た後、ある程度の時間が過ぎたら、失禁状態が起きる可能性があるというパターンを展開することができる。代替的には、着用者の物理的位置は、着用者が家にいるか又は保育園にいるかを示すことができる。これらの異なる位置での、飲食、活動、入浴などの異なるパターンは、失禁状態のパターンに影響を与えるものである。
【0046】
観察システム70は、着用者による液体、固形物、又は薬などの物質の取り込みを表す第二特性を、電子的に観察することができる。例えば、この特性は、着用者又は介護人が、キーボード、マウス、又はタッチパッドを介して入力し、着用者が食べたり、飲んだり、又は薬を飲んだことを示すデータとすることができる。この特性は、ネックレスに配置される動作検知器を使用して検知することができる、喉の動きとすることができる。飲んだ後ある程度の時間が過ぎたら、失禁状態が起きる可能性があるというパターンを示すことができる。
【0047】
観察システム70は、次の失禁状態の指標状態を、幾つかの方法で予想することができる。観察システム70は、観察された第一特性と第二特性との変化を比較して、更に失禁状態の周知の予想パターンと比較することができる。代替的には、観察システム70は、第一特性、及び失禁状態の前に起こった第二特性における変化を調べることにより、個々の失禁状態を予期することができる。失禁状態の後に生じる第二特性における変化の例を発見した場合、観察システム70は、類似した因果関係の他の失禁状態と比較することができる。多数の第二特性を比較して、一層複雑な関係及びパターンを見つけることができる。
【0048】
図8は、x軸上に時間を、y軸上に電子反応の測定値を示すグラフで、2つの理論上の特性を示したものである。下方の線は、失禁状態の第一特性指標、特に、3回の失禁状態A、B及びCの反応を示している。上方の線は、第二特性の反応を示している。失禁状態の前の第二特性の反応は、失禁状態の直前に反応が減少すること、例えば、排尿前に活動(遊び)が減少することを示している。このパターンは、次の失禁状態を予想するものとすることができる。
【0049】
図9は、x軸上に時間を、y軸上に電子反応の測定値を示すグラフで、2つの理論上の特性を示したものである。下方の線は、失禁状態の第一特性指標、特に、3回の失禁状態A、B及びCの反応を示している。上方の線は、第二特性の反応を示している。失禁状態の前の第二特性の反応は、失禁状態の直前に反応が増加した後、反応が減少することを示している。このパターンは、次の失禁状態を予想するものとすることができる。
【0050】
本発明の要素又はこれらの実施形態を示す場合に、「1つの」、「その」及び「前記」という単語は、1又はそれ以上の要素があることを意味するものと意図される。「から成る」、「含む」及び「有する」と言う用語は、包括的であり、述べた要素以外に付加的要素があること意味するように意図される。
【0051】
上記したことにより、本発明の幾つかの目的は達成され、他の有利な結果が得られる。
【0052】
本発明の範囲から外れることなく、様々な変更が、上記した構成、製品及び方法に成すことができるが、上記した説明に含まれ、及び添付した図面に示されるすべての事柄は、説明のものであり、限定する意味はないものと理解される。
【符号の説明】
【0053】
20 パンツ
70 観察システム
74 観察領域
79 スナップ締結具
82 ハウジング
85 測定装置
89 アナログ・デジタル変換機
93 マイクロプロセッサー
95 排尿警告

【特許請求の範囲】
【請求項1】
失禁状態が起きる時を予想する方法であって、
着用者により物品が着用されている状態で吸収性物品の特性を電子的に観察し、
前記着用者の失禁状態の指標である、前記物品の前記特性の変化を判断し、
前記特性の前記変化に基づく次の失禁状態の状態指標を予想する、
ことから成ることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記次の失禁状態の前記状態指標を、介護人及び/又は前記着用者に伝達することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記次の失禁状態の状態指標が起きた時に、介護人及び/又は前記着用者に伝達することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記吸収性物品の第二特性を、前記着用者の前記身体の前記物理的位置の指標により電子的に観察して、前記第二特性の変化を定めることを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記吸収性物品の第二特性を、前記着用者の前記身体的活動のレベルの指標により電子的に観察して、前記第二特性の変化を定めることを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記吸収性物品の第二特性を、前記着用者の経度及び緯度により電子的に観察して、前記第二特性の変化を定めることを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記吸収性物品の第二特性を、前記着用者による物質の取り込みの指標により電子的に観察して、前記第二特性の変化を定めることを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第二特性の前記電子的観察は、キーボード、マウス、又はタッチパッドからの入力を受信することであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記予想する段階は、一連の失禁状態と、前記失禁状態の時及びその前の状態とを比較し、前記失禁状態の時及びその前の前記状態を定めることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記状態の前記パターンは、活動レベルであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記活動レベルは、失禁状態の前に減少することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記活動レベルは、失禁状態の前に増加することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記状態の前記パターンは、うたた寝から目を覚ました後の設定された時間遅れであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記状態の前記パターンは、前記着用者により物質が取り込まれた後の設定された時間遅れであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項15】
失禁状態が起きる時を予想する方法であって、
前記物品が着用者によって着用された状態で吸収性物品の特性を電子的に観察し、
前記着用者の失禁状態の指標である、前記物品の前記特性の変化を定め、
前記特性の前記変化に基づいて、次の失禁状態の状態指標を予想する、
ことから成り、
前記予想段階は、一連の失禁状態と、前記失禁状態の時及びその前の状態とを比較して、前記失禁状態の時とその前の前記状態におけるパターンを判断することからなることを特徴とする方法。
【請求項16】
前記物品の前記観察された特性は、抵抗又は電気伝導力であることを特徴とする請求項1又は請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記物品内の排尿の存在を、介護人及び/又は前記着用者に伝えるために、排尿警告を作動させることを更に含むことを特徴とする請求項1又は請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記一連の失禁状態は、少なくとも10の失禁状態を含むことを特徴とする請求項1又は請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記状態の前記パターンは、一日の回数であることを特徴とする請求項1又は請求項15に記載の方法。
【請求項20】
失禁状態がいつ起こるかを予想する方法であって、
前記物品が着用者によって着用された状態で吸収性物品の特性を電子的に観察し、
前記着用者の失禁状態の指標である、前記物品の前記特性の変化を定め、
前記特性の前記変化に基づいて、次の失禁状態の状態指標を予想し、
介護人及び/又は前記着用者に、前記物品内の排尿の前記存在を伝えるために、排尿警告を作動させる
ことから成り、
前記予想段階は、一連の失禁状態と、前記失禁状態の時及びその前の状態とを比較して、前記失禁状態の時及びその前の前記状態におけるパターンを判断することからなることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−501236(P2010−501236A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525133(P2009−525133)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際出願番号】PCT/IB2007/052053
【国際公開番号】WO2008/023289
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】