説明

姿勢報知システム及び姿勢検出ユニット

【課題】ユーザの姿勢を正確に報知することができ、ユーザが姿勢の報知以外の機能を使用しながら、姿勢報知も受けることができる姿勢報知システムを提供すること。
【解決手段】姿勢報知システム10は、人体に取り付けられる姿勢検出ユニット20、人体に携帯される携帯装置40を有し、姿勢検出ユニット20は、複数の位置の位置関係を検出する検出部22a、22b、検出部22a、22bを人体または衣服に取り付けるための取付部72a、72bを備え、携帯装置40は、画像生成処理及び音再生処理の少なくとも一方を含む所与のメイン処理を行う処理部44を備え、処理部44が、検出部22a、22bの検出結果に基いて人体の姿勢を報知する姿勢報知処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、姿勢報知システム及び姿勢検出ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、帽子に取り付けられた傾きセンサによりユーザの姿勢を検出し、ユーザの姿勢が悪くなった場合に報知する器具が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2007−14738号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、傾きセンサによって姿勢を検出する上記従来技術では、姿勢の検出が不正確であるという問題があった。
【0004】
また、上記従来技術は、ユーザに使用する動機付けを与えることが難しかった。ユーザは姿勢の報知という目的だけのために、わざわざセンサ付き帽子をかぶらなければならなかったからである。
【0005】
本発明の目的は、ユーザが姿勢の報知以外の機能を使用しながら、姿勢報知も受けることができる姿勢報知システムを提供することである。
【0006】
また、本発明の他の目的は、ユーザの姿勢を正確に報知することができる姿勢報知システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、人体の姿勢を検出して報知する姿勢報知システムであって、前記人体に取り付けられる姿勢検出ユニット、前記人体に携帯される携帯装置を有し、前記姿勢検出ユニットは、複数の位置の位置関係を検出する検出部、前記検出部を人体または衣服に取り付けるための取付部を備え、前記携帯装置は、画像生成処理及び音再生処理の少なくとも一方を含む所与のメイン処理を行う処理部を備え、前記処理部が、前記検出部の検出結果に基いて前記人体の姿勢を報知する姿勢報知処理を行うことを特徴とする姿勢報知システムに関係する。
【0008】
本発明によれば、複数の位置の位置関係に基づいて人体の姿勢が報知されるので、正確な姿勢の報知が可能になる。また、ユーザは、携帯装置のメイン処理の機能を使用しながら姿勢報知を受けることができる。
【0009】
(2)また、本発明に係る姿勢報知システムは、前記処理部が、前記姿勢報知処理として、音、映像、振動の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。
【0010】
このようにすれば、ユーザに感覚的に姿勢の報知を行うことができる。
【0011】
(3)また、本発明に係る姿勢報知システムは、前記処理部が、前記姿勢報知処理を行う際に、前記メイン処理において生成される画像及び再生される音の少なくとも一つを変化させるようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、携帯装置が備えている機能を利用して姿勢の報知が可能となる。
【0013】
(4)また、本発明に係る姿勢報知システムは、前記処理部が、前記位置関係の初期値を設定する初期値設定処理、前記検出部の検出結果と前記初期値を比較する比較処理を行うようにしてもよい。
【0014】
このようにすれば、ユーザは自分の理想とする姿勢で初期値を設定し、理想とする姿勢が保持できているかどうかを知ることができる。
【0015】
(5)また、本発明に係る姿勢報知システムは、前記処理部が、前記検出部の検出結果の履歴に基いて前記姿勢報知処理を行うようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、ユーザは一定期間における姿勢の状況を知ることができる。
【0017】
(6)また、本発明に係る姿勢報知システムは、前記検出部が、複数の検出体によって構成され、人体の耳に装着される音出力装置と前記携帯装置を接続し前記携帯装置から前記音出力装置に音信号を送信するコードに前記複数の検出体が固定されるようにしてもよい。
【0018】
このようにすれば、ユーザに邪魔にならない位置に検出体を固定することができる。また、ユーザが携帯装置をズボンのポケットに入れて使用する場合に、ユーザの腰と胸の付近を通るコードに検出体が固定されることができ、ユーザの腰や背中の曲がり具合を報知することが可能になる。
【0019】
(7)また、本発明に係る姿勢報知システムは、前記複数の検出体の少なくとも一つに、前記処理部に操作信号を入力するための操作部が備えられるようにしてもよい。
【0020】
このようにすれば、操作部と検出体を別に設ける必要がなくなり、ユーザが姿勢検出ユニットを邪魔に感じるのを防ぐことができる。
【0021】
(8)また、本発明は、人体の姿勢を検出して報知する姿勢報知システム用の姿勢検出ユニットであって、複数の位置の位置関係を検出する検出部、前記検出部を人体または衣服に取り付けるための取付部、前記検出部の検出結果を、前記人体に携帯され、画像生成処理及び音再生処理の少なくとも一方を含む所与のメイン処理を行う処理部を備える携帯装置に、姿勢報知用の情報として出力する出力部を備えることを特徴とする姿勢検出ユニットに関係する。
【0022】
本発明によれば、複数の位置の位置関係に基づいて人体の姿勢が報知されるので、正確な姿勢の報知が可能になる。また、メイン処理を行う携帯装置に本発明の姿勢検出ユニットを接続することで、ユーザは、携帯装置のメイン処理の機能を使用しながら姿勢報知を受けることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
1.第1の実施形態
図1〜図7を用いて第1の実施形態について説明する。
【0024】
1−1.外観構成
図1に第1の実施形態の姿勢報知システムの外観構成を示す。図1に示すように、第1の実施形態の姿勢報知システム10は、姿勢検出ユニット20、携帯装置40から構成される。
【0025】
携帯装置40は、ユーザが片手で把持したり、ポケットに入れたりすることのできるサイズの携帯ゲーム装置である。ユーザはボタン52や十字ボタン53を操作することによって、液晶ディスプレイ50に表示されるゲームの操作を行う。また、携帯装置40は音楽再生装置としても機能する。携帯装置40内部のメモリには音楽データが格納され、液晶ディスプレイ50にはメモリに格納された音楽データの曲名が表示される。ユーザはボタン52や十字ボタン53を操作することによって液晶ディスプレイ50に表示された曲名から再生すべき曲を選択する。曲が選択されると、携帯装置40は選択された曲を再生する。
【0026】
携帯装置40は、単独で音楽再生装置としての機能を実現できる。即ち、イヤホン60(音出力装置の一例)を携帯装置40に接続すれば、携帯装置40によって再生された音楽がイヤホン60から出力される。第1の実施形態では、この携帯装置40に姿勢検出ユニット20を接続することによって、音楽再生装置としての機能に加えて姿勢報知機能をも実現する姿勢報知システムが構築される。
【0027】
姿勢検出ユニット20はコード24を有し、このコード24上に第1の検出体22a、第2の検出体22bが設けられる。第1の検出体22aにはイヤホンジャック25が設けられ、このイヤホンジャック25にイヤホン60のプラグが差し込まれる。またコード24の端部には第2の接続部28が設けられ、第2の接続部28は携帯装置40の第1の接続部54と接続することが可能である。このように、姿勢検出ユニット20を介してイヤホン60と携帯装置40が接続され、携帯装置40で再生された音楽がイヤホン60から出力される。
【0028】
第1の検出体22a、第2の検出体22bは、両者の間の位置関係を検出する検出部として機能する。また、第1の検出体22aと第2の検出体22bの間の距離は約30cmであり、ユーザがイヤホン60を耳に装着し携帯装置40をズボンのポケットに入れると、第1の検出体22aがユーザの胸の付近に、第2の検出体22bがユーザの腰の付近に来るようになる。従って、第1の検出体22aと第2の検出体22bによる検出結果に基づいて、ユーザの胸と腰の間の距離を測定することが可能になる。詳細には、第1の検出体22aと第2の検出体22bによる検出結果はコード24によって携帯装置40に出力され、携帯装置40が検出結果に基づいて両者の間の距離を算出する。そして、携帯装置40は算出された距離に基づいてユーザの姿勢を判定し、判定結果に基づいて音声をイヤホン60から出力させ、ユーザに姿勢を報知する。
【0029】
さらに、第1の検出体22aには、リモコン26が設けられ、リモコンによる操作信号はコード24によって携帯装置40に出力される。また、第2の検出体22bには、姿勢検出ユニット20に検出部としての機能を開始させるためのスタート/エンドボタン27が設けられる。
【0030】
1−2.着用方法
図2は第1の実施形態の姿勢報知システム10の着用方法の一例を示す図である。図2は、ユーザが第1の検出体22aを衣服の胸の付近に、第2の検出体22bを衣服の腰の付近に取り付け、携帯装置40をズボンのポケットに入れた状態を示している。
【0031】
姿勢検出ユニット10の衣服への取り付けは、第1の検出体22a及び第2の検出体22bに設けられた取付部によって行われる。図3に示すように、第1の検出体22a及び第2の検出体22bには、姿勢検出ユニットを衣服に取り付けるためのクリップ72a、72b(取付部の一例)が設けられている。
【0032】
上記の通り、携帯装置40は音楽再生装置として機能する。また、携帯装置40は2つに折りたたむことができ、折りたたんだ状態でズボンのポケットに収まるサイズとなる。携帯装置40をズボンのポケットに入れて使用する場合、携帯装置40とイヤホン60を繋ぐコードがユーザの腰と胸の付近を通ることになる。図2は、このコードを姿勢検出ユニット20で置き換えた形になっている。従って、ユーザは姿勢検出ユニット20を邪魔に感じることなく身に付けることができる。そしてユーザは、音楽を聴きながら姿勢検出を行うことができる。
【0033】
図2(a)は、姿勢検出ユニット20を取り付けたユーザが背筋を伸ばした状態を示している。この状態でユーザがスタート/エンドボタン27を押下すると、第1の検出体22aと第2の検出体22bによる検出結果が携帯装置40に出力され、検出結果に基づいて携帯装置40によって第1の検出体22aと第2の検出体22bの間の距離が算出される。そして、算出された距離が初期値として携帯装置40に記憶される。
【0034】
初期値が記憶された後、図2(b)に示すようにユーザが前かがみになると、図2(a)の状態と比べて第1の検出体22aと第2の検出体22bの間の距離が短くなる。初期値設定後に算出された第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離(以下、初期値設定後距離)が、初期値として設定された距離より短くなると、携帯装置40によってユーザの姿勢が悪くなったと判定される。
【0035】
尚、一定時間以下の、意図的な前かがみであれば、姿勢が悪くなったと検出しないようにしてもよい。具体的には、一定時間以上、センサ間の距離が短くなることで初めて姿勢が悪くなったと判定するようにしてもよい。
【0036】
1−3.姿勢報知
ユーザの姿勢が悪くなったと判定されると、携帯装置40によってその旨が報知される。具体的には、携帯装置40で現在再生中の音楽が一時中断され、姿勢が悪くなったことを報知するメッセージが再生される。
【0037】
携帯装置40には複数のメッセージが記憶されており、ユーザの姿勢の悪さの程度に応じたメッセージが選択されて再生される。具体的には、初期値設定後距離と初期値として設定された距離の差分に応じたメッセージが選択される。例えば、「姿勢が悪くなっています。」という基本メッセージが記憶されており、これに姿勢の悪さの程度に応じて言葉を追加するようにしてもよい。即ち、姿勢の悪さの程度が小さい場合には「少し姿勢が悪くなっています。」というメッセージを再生し、姿勢の悪さの程度が大きい場合には「とても姿勢がわるくなっています。」というメッセージを再生する。
【0038】
また、ユーザの姿勢が悪くなったと判定されると再生中の音楽の再生状況が変更されるようにしてもよい。具体的には、初期値設定後距離と初期値として設定された距離との差分が大きいほど再生中の音楽の再生速度が遅くなったり、再生音量が小さくなったり、高音または低音が聞こえにくくなったりするようにしてもよい。
【0039】
さらに、携帯装置40には、第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離の履歴が蓄積され、当該履歴に基づいて姿勢の報知が行われる。例えば、初期値設定後距離と初期値として設定された距離の差分が所定以下である状態が一定期間継続した場合、良い姿勢をキープできていることを報知するメッセージが再生される。また、逆に、初期値設定後距離と初期値として設定された距離の差分が所定以上である状態が一定期間継続した場合、悪い姿勢が続いていることを報知するメッセージが再生される。
【0040】
上記の姿勢を報知するメッセージは、音楽プレイヤーで再生される音楽と同様にイヤホン60から出力される。従って、ユーザは音楽を聴きながら姿勢の報知を受けることができる。
【0041】
また、携帯装置40の液晶ディスプレイ50には、姿勢を報知する情報が表示される。例えばユーザの姿勢が悪くなったと判定されると、表示部49にその旨を報知するメッセージが表示される。また、表示部49にキャラクタの画像が表示され、第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離によって当該キャラクタの姿勢が変化する。また、液晶ディスプレイ50には、第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離の履歴に基づいて、ユーザの姿勢変化の履歴がグラフ等で表示される。図4は液晶ディスプレイ50に表示されるグラフの一例である。図4のグラフの横軸は時間、縦軸は第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離と初期値として設定された距離の差分を表している。このグラフによって、一日の姿勢変化の状況を見ることができる。
【0042】
1−4.処理の流れ
図5を用いて、第1の実施形態の処理の流れを説明する。
【0043】
姿勢報知システム10は、まず姿勢検出ユニット20のスタート/エンドボタン27が押下されたか否かを検出する(ステップS10)。そして、姿勢検出ユニット20のスタート/エンドボタン27が押下された場合(ステップS10:Y)、姿勢報知システム10は姿勢検出ユニット20の検出結果に基づいて算出した距離を初期値として携帯装置40に記憶する初期値設定処理を行う(ステップS12)。
【0044】
次に、姿勢報知システム10は、初期値設定後距離と初期値として設定された距離との差分が所定以上か否かを判定する(ステップS14。そして、差分が所定以上だと判定した場合(ステップS14:Y)、姿勢報知システム10は姿勢が悪くなっていることを報知するための姿勢報知処理を行う(ステップS16)。
【0045】
初期値設定後距離と初期値として設定された距離との差分が所定未満だと判定した場合(ステップS14:N)、姿勢報知システム10は、差分が所定未満である状態が一定期間継続しているか否かを判定する(ステップS18。そして、差分が所定未満である状態が一定期間継続していると判定した場合(ステップS18:Y)、姿勢報知システム10は良い姿勢が続いていることを報知するための姿勢報知処理を行う(ステップS20)。
【0046】
次に、姿勢報知システム10は、スタート/エンドボタン27が再度押下されたか否かを判定する(ステップS22)。そして、スタート/エンドボタン27が再度押下されたと判定した場合(ステップS22:Y)、姿勢報知システム10は姿勢報知処理を終了する。一方、スタート/エンドボタン27が再度押下されていない場合(ステップS22:N)、姿勢報知システム10は、ステップS14〜ステップS22を繰り返す。
【0047】
1−5.機能ブロック
図6、図7を用いて携帯装置40と姿勢検出ユニット20の機能について説明する。
【0048】
まず、図6を用いて、姿勢検出ユニット20の機能について説明する。第1の検出体22a、第2の検出体22bは、複数の位置の位置関係を検出する検出部として機能する。センシング機構としては、例えば無線ICタグ等の電波センサが用いられる。図6はICタグを用いたセンシング機構のブロック図である。図6に示すように、第1の検出体22aにICタグ30が、第2の検出体22bにICタグのリーダ32が設けられる。このICタグ30にはアンテナ34aが、リーダ32にはアンテナ34bが備えられている。そして、第2の検出体22bに設けられたスタート/エンドボタン27が押下されると、このアンテナ34a、34bを介してICタグ30とリーダ32は電波の送受信を開始する。そして、リーダ32に設けられた電波強度検出部38が電波強度を検出し、出力部39が検出結果を携帯装置40に出力する。その後、電波強度検出部38はスタート/エンドボタン27が再度押下されるまで定期的に電波強度を検出し、出力部39は検出結果を携帯装置40に出力する。
【0049】
次に、図7を用いて携帯装置40の機能について説明する。図7は、携帯装置40のブロック図である。携帯装置40は、記憶部42、情報記憶媒体43、処理部44、第1の通信部46、第2の通信部47、操作部48、表示部49を備える。
【0050】
操作部48は携帯装置40を操作するためのもので、その機能はボタンやタッチパネル等により実現される。特に第1の実施形態では、操作部48の機能は図1に示すボタン52や十字ボタン53により実現される。
【0051】
表示部49は、画像を表示するためのものであり、その機能は液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、これらのディスプレイと接触位置を検出するタッチパネルとが積層された構造を有するタッチパネルディスプレイ等により実現される。特に第1の実施形態では、表示部49の機能は図1に示す液晶ディスプレイ50により実現される。
【0052】
記憶部42は、処理部44や第1の通信部46などのワーク領域となるもので、その機能はRAMやVRAMなどにより実現できる。
【0053】
情報記憶媒体43(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、メモリカード、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリ、磁気テープなどにより実現できる。情報記憶媒体43には、処理部44において種々の処理を行うためのプログラムやデータが記憶されている。また、情報記憶媒体43には、音楽データ、映像データ、ゲームデータ等の処理部44の処理に必要なデータが記憶される。
【0054】
処理部44(プロセッサ)は、操作部48や図6の操作信号出力部37からの操作信号、あるいはプログラムなどに基づいて、所与のメイン処理(音楽再生処理、映像再生処理、画像生成処理等)を行う。処理部44は、記憶部42をワーク領域として各種処理を行い、その機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、各種集積回路(IC、ASIC)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0055】
携帯装置40に出力部39から検出結果が送られると、処理部44は、検出結果に基づき姿勢報知処理を行う。特に、第1の実施形態では、処理部44は、出力部39から出力された電波強度に基づいて第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離を算出し、算出した距離に基づいて姿勢報知処理を行う。姿勢報知処理として、処理部44は表示部49やイヤホン60に姿勢報知出力を行わせる。
【0056】
処理部44は詳細には、スタート/エンドボタン27の押下直後に算出された第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離を初期値として記憶部42に記憶する初期値設定処理を行う。その後、処理部44は、初期値設定後に電波強度に基づいて算出した距離(初期値設定後距離)と初期値として設定された距離を比較する比較処理を行う。
【0057】
処理部44はまた、リモコン26や操作部48によって生成された操作信号に基づいてメイン処理を行う。
【0058】
第1の通信部46は、外部(例えばサーバや他の携帯端末)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用の集積回路(ASIC)などのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0059】
第2の通信部47は、無線で近距離通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、赤外線送受信ユニット、Bluetoothユニット等により実現できる。
【0060】
2.第2の実施形態
図8、図9を用いて第2の実施形態について説明する。尚、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略する。
【0061】
2−1.外観構成および着用方法
図8に第2の実施形態の姿勢報知システムの外観構成を示す。図8に示すとおり、第2の実施形態の姿勢検出ユニット80は、携帯装置40に接続されるイヤホンのコード83から分離可能となっている。これにより、第2の実施形態の姿勢検出ユニットは、ユーザの体の任意の位置に取り付けることが可能となっている。
【0062】
図9は、第1の検出体82a、第2の検出体82bに設けられた取付部を示す図である。図9に示す通り、第1の検出体82aには衣服に取り付けるためのクリップ86aが、第2の検出体82bには同じく衣服に取り付けるためのクリップ86bが設けられている。
【0063】
さらに、第1の検出体82aには第1の検出体82aをコード83に取り付けるためのコード取付部88aが、第2の検出体82bには第2の検出体82bをコード83に取り付けるためのコード取付部88bが設けられている。このコード取付部88a、88bにより、ユーザは衣服に取り付けた第1の検出体82a、第2の検出体82bにコード83を取り付けることができるので、コード83が衣服から離れて動き回って邪魔になるのを防ぐことができる。また、ユーザはコード83の任意の位置に第1の検出体82a及び第2の検出体82bを取り付けることができる。例えば、第1の検出体82a及び第2の検出体82bの一方を耳の付近に取り付ければ、ユーザの頭の動きも検出することができる。
【0064】
2−2.機能ブロック
姿勢検出ユニット80を構成する第1の検出体82aと第2の検出体82bのブロック図は、図6に示すものと同様である。第1の実施形態と同様に、第1の検出体82aに設けられたICタグ30と、第2の姿勢検出部82bに設けられたリーダ32が電波の送受信を行い、電波強度検出部38が電波強度を検出する。
【0065】
そして、第2の実施形態では、第2の検出体82bに設けられた出力部39が、検出された電波強度を無線(例えば赤外線)で携帯装置40の第2の通信部47に送信する。これにより、第1の検出体82a、第2の検出体82bをコード83に接続しなくても、検出結果を処理装置40に出力することが可能になる。処理部44は、第2の通信部47で受信した電波強度に基づいて第1の検出体82aと第2の検出体82bの距離を算出する。そして、処理部44は、第1の実施形態と同様に、算出した距離に基づいて姿勢報知処理を行う。
【0066】
また、第2の実施形態では、操作信号出力部37が、第1の検出体82aに設けられたリモコン84による操作信号を、無線で携帯装置40の第2の通信部47に送信する。これにより、第1の検出体82a、第2の検出体82bをコード83に接続しなくても、操作信号を処理装置40に出力することが可能になる。そして処理部44は、第2の通信部47で受信した操作信号に基づき、所与のメイン処理(音楽再生処理、映像再生処理、画像生成処理等)を行う。携帯装置40のその他の機能については、第1の実施形態と同様である。
3.第3の実施形態
図10、図11を用いて第3の実施形態について説明する。尚、第1、第2の実施形態と共通する部分については説明を省略する。
【0067】
図10に第3の実施形態の姿勢報知システムの外観構成を示す。図10に示すとおり、第3の実施形態は、携帯装置40とイヤホン60を結ぶコードの無い構成である。
【0068】
図11は、姿勢検出ユニット90を構成する第1の検出体92aと第2の検出体92bのブロック図である。図11に示すICタグ100の機能は図6に示すICタグ30の機能と同一である。また、図11に示すリーダ102の機能は図6に示すリーダ32の機能と同様である。第1の実施形態と同様に、第1の検出体92aに設けられたICタグ100と、第2の姿勢検出部92bに設けられたリーダ102が電波の送受信を行い、電波強度検出部108が電波強度を検出する。
【0069】
そして、第2の実施形態と同様に、第2の検出体92bに設けられた出力部109が、検出された電波強度を無線で携帯装置40の第2の通信部47に送信する。処理部44は、第2の通信部47で受信した電波強度に基づいて第1の検出体92aと第2の検出体92bの距離を算出する。そして、処理部44は、第1の実施形態と同様に、算出した距離に基づいて姿勢報知処理を行う。
【0070】
さらに、第3の実施形態の第1の検出体92aは、第3の通信部107を有する。そしてこの第3の通信部107が、第1の検出体92aに設けられた操作部94による入力を、無線で携帯装置40の第2の通信部47に送信する。そして処理部44は、第2の通信部47で受信した操作信号に基づき、所与のメイン処理(音楽再生処理、映像再生処理、画像生成処理等)を行う。
【0071】
また、第3の実施形態では、携帯装置40は、処理部44によるメイン処理及び姿勢報知処理の少なくとも一方の結果を音信号として第2の通信部47から第3の通信部107に無線で送信する。これにより、コード無しで携帯装置40の処理結果をイヤホン60から出力することが可能になる。第3の通信部107は、受信した音信号をイヤホン60から出力させる。携帯装置40のその他の機能については、第1の実施形態と同様である。
【0072】
4.変形例
4−1.センシング機構
上記実施形態ではセンシング機構として無線ICタグによる電波センサを用いる例について説明したが、センシング機構はこれに限られず、例えば赤外線センサ、超音波センサ、磁気センサ、歪みセンサ、加速度センサ等を用いることもできる。
【0073】
センシング機構に赤外線センサを用いる場合、例えば図1の第1の検出体22aに赤外線発光素子を、第2の検出体22bに赤外線受光素子を設ける。そして、第2の検出体22bは、受光素子が受光した光量値を処理部44に出力する。処理部44は、出力された光量値に基づいて第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離を算出する。
【0074】
センシング機構に超音波センサを用いる場合、例えば図1の第1の検出体22aに超音波送信部、第2の検出体22bに超音波受信部が設けられる。そして、時間計測部が超音波が送信されてから受信されるまでの時間を計測し、計測した時間を出力する。処理部44は出力された時間に基づいて、第1の検出体22aと第2の検出体22bの間の距離を算出する。
【0075】
センシング機構に磁気センサを用いる場合、例えば図1の第1の検出体22aに磁性体が、第2の検出体22bに検出コイルが設けられる。そして、電流検出部が、第1の検出体22aと第2の検出体22bが接近することによって検出コイルに流れる電流値を計測し、検出した電流値を出力する。処理部44は出力された電流値に基づいて、第1の検出体22aと第2の検出体22bの間の距離を算出する。
【0076】
センシング機構に歪みセンサを用いる場合、例えば図1の第1の検出体22a及び第2の検出体22bの少なくとも一方に抵抗検出センサが設けられる。そしてこの抵抗検出センサがコード24の電気抵抗を検出する。この場合、電気抵抗の検出は、第1の検出体22aと第2の検出体22bの間の区間(人体または衣服への取り付け個所の間の区間)について行うようにしてもよい。このようにすれば、人体または衣服における所定位置の間のコードの歪みを検出することができ、姿勢をより正確に検出することができる。この場合、検出された電気抵抗に基づいて処理部44がコード24の歪みを判定し、第1の検出体22aと第2の検出体22bの間の距離を算出する。
【0077】
センシング機構に加速度センサを用いる場合、例えば図1の第1の検出体22a、第2の検出体22bにそれぞれ加速度センサが設けられ、処理部44は、この2つの加速度センサによる検出値の差分に基づいて、第1の検出体22a、第2の検出体22bの距離を算出する。例えば第1の検出体22aが前方に動き、第2の検出体22bが動いていない場合には、処理部44は、ユーザが前かがみになったことを報知するための姿勢報知処理を行う。
【0078】
4−2.初期値設定処理
上記実施形態では、姿勢検出ユニット20のスタート/エンドボタン27が押されたときに、処理部44が姿勢検出ユニット20の検出結果に基づいて第1の検出体22aと第2の検出体22bの距離を算出して初期値を記憶する例を説明したが、初期値設定処理の態様はこれに限られない。
【0079】
例えば初期値設定処理のタイミングはスタート/エンドボタン27の押下時でなくともよく、ユーザが携帯装置40の操作部48を用いて所与の初期値設定入力を行った時としてもよい。この場合、処理部44は、表示部49に初期値設定のための画像を表示させ、ユーザが当該画像を見ながら初期値設定入力を行えるようにしてもよい。
【0080】
また、初期値として、距離ではなく検出ユニット20の検出結果(例えば電波強度)そのものを記憶してもよい。この場合、処理部44は比較処理として距離を比較するのではなく、電波強度を比較する。
【0081】
4−3.着用方法
上記実施形態では、第1の検出体を胸の付近に、第2の検出体を腰の付近に取り付ける例について説明したが、検出部の取り付け位置はこれに限られない。
【0082】
例えば、2つの検出部を両肩に取り付けてもよい。この場合、ユーザが肩をすぼめることによって2つの検出部の距離が近づくと、処理部44はユーザの姿勢が悪くなったことを報知するための姿勢報知処理を行う。
【0083】
また、複数の検出部を背中に取り付けてもよい。この場合、ユーザが背中を丸めることによって検出部の間の距離が近づくと、処理部44はユーザの姿勢が悪くなったことを報知するための姿勢報知処理を行う。
【0084】
また、検出部の一つを頭(帽子)に、他の検出部を胴体に取り付けてもよい。このようにすれば、ユーザが顎を突き出したり背中を丸めたりして検出部の間の距離が近づくと、処理部44はユーザの姿勢が悪くなったことを報知するための姿勢報知処理を行う。
【0085】
尚、第1の実施形態では、第1の検出体22aと第2の検出体22bの間の距離が約30cmである例を説明したが、この距離は上記着用態様に応じたものにすることができる。また、ユーザの体型によってこの距離を調節可能にすることができる。
【0086】
4−4.メイン処理と姿勢報知処理
上記実施形態では、処理部44がメイン処理として音楽再生処理を行い、姿勢報知処理として再生音を停止、変化させたり、他の音声を再生したりする例を説明したが、メイン処理、姿勢報知処理はこれに限られない。
【0087】
例えば、携帯装置40がゲーム装置であってもよく、この場合処理部44は、メイン処理としてゲームの実行処理を行う。また、携帯装置40が携帯電話であってもよく、この場合、処理部44はメイン処理として通話処理を行う。
【0088】
例えば、処理部44が、メイン処理としてゲームの実行処理を行う場合、姿勢報知処理として当該ゲームのパラメータを変化させてもよい。具体的には、処理部44がメイン処理としてアクションゲームを実行し、検出ユニットの検出結果に応じて当該アクションゲームのキャラクタの移動パラメータを変化させてもよい。この場合、処理部44は、検出ユニットの検出結果によってユーザの姿勢が悪くなったと判定した場合は、キャラクタの移動速度が下がったり、ジャンプ能力が低くなったりするように、キャラクタの移動パラメータを変化させる。あるいは、処理部44は、検出ユニットの検出結果によってユーザの姿勢が悪くなったと判定した場合は、ユーザの操作入力通りにキャラクタが動かなくなるように、操作入力とキャラクタの移動の対応関係を変化させる。
【0089】
また、処理部44がメイン処理としてロールプレイングゲームを実行し、姿勢報知処理として当該ロールプレイングゲームのキャラクタの能力パラメータを変化させてもよい。この場合、処理部44は、検出ユニットの検出結果によってユーザの姿勢が悪くなったと判定した場合は、キャラクタの攻撃力や防御力が下がるように、キャラクタの能力パラメータを変化させる。
【0090】
また、処理部44が、姿勢報知処理としてゲームの難易度を変化させるようにしてもよい。この場合、処理部44は、メイン処理として例えば画面上方から下方に自動で移動するブロックをユーザが移動、回転させて積み上げるいわゆる落ち物パズルゲームを実行し、検出ユニットの検出結果によってユーザの姿勢が悪くなったと判定した場合は、ブロックの自動落下の速度を早くして難易度を上げる処理を行う。
【0091】
また、処理部44がメイン処理として三次元空間を仮想カメラから見た画像を生成し、姿勢報知処理として当該仮想カメラのパラメータを変化させるようにしてもよい。この場合、処理部44は、検出ユニットの検出結果によってユーザの姿勢が悪くなったと判定した場合は、仮想カメラの視野(画角)を狭くする。あるいは、処理部44は、検出ユニットの検出結果によって仮想カメラの位置や向きを変更する。
【0092】
また、処理部44が、検出ユニットの検出結果の履歴に基づいてゲームパラメータを変化させるようにしてもよい。例えば、処理部44が、検出ユニットの検出結果に基づいてユーザが良い姿勢を一定期間継続していると判定した場合に、ゲーム中で特定のアイテムを入手できるようにしてもよい。あるいは、所定期間の検出結果の履歴に応じてシナリオを変化させてもよい。
【0093】
また、処理部44が、メイン処理として通話処理を行う場合、姿勢報知処理として通話中に音声で姿勢情報を報知するようにしてもよい。
【0094】
また、処理部44が、報知処理として振動制御を行ってもよい。この場合、処理部44は検出ユニットの検出結果に基いて、携帯装置40又は検出体に設けられたモーターを回転させて振動を発生させることにより、ユーザに姿勢の変化を報知するようにしてもよい。
【0095】
4−5.携帯装置
上記実施形態では、姿勢検出ユニット20とは別の携帯装置40に処理部44が設けられる例について説明したが、姿勢検出ユニットと携帯装置が一体となっていてもよい。例えば、複数の検出体の少なくとも一つが携帯装置に設けられるようにしてもよい。このようにすれば、姿勢検出ユニットと携帯装置を別に用意する必要なく、単体でメイン処理及び姿勢検出ができる姿勢報知システムが実現できる。
【0096】
また、携帯装置40にタイマー部を設け、タイマー部の計時に基づいて処理部44が姿勢報知処理を行うようにしてもよい。例えば、朝の時間帯には、「おはようございます。今日もよい姿勢で一日を過ごしましょう。」といった音声が出力されるようにしてもよい。
【0097】
また、姿勢を報知するためのメッセージを第1の通信部46を介してサーバや他の携帯端末から受信し、情報記憶媒体に格納するようにしてもよい。このようにすれば、随時新たなメッセージを追加することができユーザが飽きてしまうのを防ぐことができる。
【0098】
また、姿勢報知処理を行うプログラムが携帯装置40とは別に提供され、携帯装置40に姿勢報知処理を行うプログラムをインストールするようにしてもよい。この場合、姿勢報知を行うプログラムはCD−ROM等の外部情報記憶媒体に記憶されて提供され、コンピュータ経由で携帯装置40にインストールされる。または、第1の通信部46を介してネットワーク経由でインストールされる。このようにすれば、携帯装置40が元々姿勢報知処理を行う機能を有していない場合でも、プログラムをインストールすることによって姿勢報知処理を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】第1の実施形態の姿勢報知システムの概観。
【図2】第1の実施形態の姿勢報知システムの着用例。
【図3】第1の実施形態の検出体の外観。
【図4】第1の実施形態の姿勢報知表示の一例。
【図5】第1の実施形態の処理の流れを示すフローチャート。
【図6】第1の実施形態、第2の実施形態の姿勢検出ユニットのブロック図。
【図7】第1〜第3の実施形態の携帯装置のブロック図。
【図8】第2の実施形態の姿勢報知システムの概観。
【図9】第2の実施形態の検出体の外観。
【図10】第3の実施形態の姿勢報知システムの概観。
【図11】第3の実施形態の姿勢検出ユニットのブロック図。
【符号の説明】
【0100】
10 姿勢報知システム、
20 姿勢検出ユニット、22a 第1の検出体、22b 第2の検出体、24 コード、
25 イヤホンジャック、26 リモコン、27 スタート/エンドボタン、
28 第2の接続部、
30、ICタグ、32 リーダ、34a アンテナ、34b アンテナ、
36 ICチップ、37 操作信号出力部、38 電波強度検出部、39 出力部、
40 携帯装置、42 記憶部、43 情報記憶媒体、44 処理部、
46 第1の通信部、47 第2の通信部、48 操作部、49 表示部、
50 液晶ディスプレイ、52 ボタン、53 十字ボタン、54 第1の接続部、
60 イヤホン、72a クリップ、72b クリップ、
80 姿勢検出ユニット、82a 第1の検出体、82b 第2の検出体、83 コード、
84 リモコン、
86a クリップ、86b クリップ、88a コード取付部、88bコード取付部、
90 姿勢検出ユニット、92a 第1の検出体、92b 第2の検出体、
94 リモコン、96 イヤホンジャック、
100、ICタグ、102 リーダ、104a アンテナ、104b アンテナ、
106 ICチップ、107 第3の通信部、108 電波強度検出部、109 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の姿勢を検出して報知する姿勢報知システムであって、
前記人体に取り付けられる姿勢検出ユニット、
前記人体に携帯される携帯装置を有し、
前記姿勢検出ユニットは、複数の位置の位置関係を検出する検出部、前記検出部を人体または衣服に取り付けるための取付部を備え、
前記携帯装置は、画像生成処理及び音再生処理の少なくとも一方を含む所与のメイン処理を行う処理部を備え、
前記処理部が、前記検出部の検出結果に基いて前記人体の姿勢を報知する姿勢報知処理を行うことを特徴とする姿勢報知システム。
【請求項2】
前記処理部が、前記姿勢報知処理として、音、画像、振動の少なくとも一つを制御することを特徴とする請求項1に記載の姿勢報知システム。
【請求項3】
前記処理部が、前記姿勢報知処理を行う際に、前記メイン処理において生成される画像及び再生される音の少なくとも一つを変化させることを特徴とする請求項1〜2に記載の姿勢報知システム。
【請求項4】
前記処理部が、前記位置関係の初期値を設定する初期値設定処理、前記検出部の検出結果と前記初期値を比較する比較処理を行うことを特徴とする請求項1〜3に記載の姿勢報知システム。
【請求項5】
前記処理部が、前記検出部の検出結果の履歴に基いて前記姿勢報知処理を行うことを特徴とする請求項1〜3に記載の姿勢報知システム。
【請求項6】
前記検出部が、複数の検出体によって構成され、
人体の耳に装着される音出力装置と前記携帯装置を接続し前記携帯装置から前記音出力装置に音信号を送信するコードに前記複数の検出体が固定されることを特徴とする請求項1〜5に記載の姿勢報知システム。
【請求項7】
前記複数の検出体の少なくとも一つに、前記処理部に操作信号を入力するための操作部が備えられることを特徴とする請求項1〜6に記載の姿勢報知システム。
【請求項8】
人体の姿勢を検出して報知する姿勢報知システム用の姿勢検出ユニットであって、
複数の位置の位置関係を検出する検出部、
前記検出部を人体または衣服に取り付けるための取付部、
前記検出部の検出結果を、前記人体に携帯され、画像生成処理及び音再生処理の少なくとも一方を含む所与のメイン処理を行う処理部を備える携帯装置に、姿勢報知用の情報として出力する出力部を備えることを特徴とする姿勢検出ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−172537(P2010−172537A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−19550(P2009−19550)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】