媒体収容装置及び画像形成装置
【課題】操作性を高くすることができるようにする。
【解決手段】第1の媒体、及び第1の媒体と種類が異なる第2の媒体を重ねて支持する支持部と、支持部の前端に配設され、回転に伴って、第1、第2の媒体を繰り出す繰出部材と、第1、第2の媒体を選択的に繰出部材に送る媒体操作部材とを有する。第1、第2の媒体が選択的に繰出部材に送られ、繰出部材によって繰り出されるので、媒体トレイ30、媒体等の挿脱の作業が不要になるだけでなく、取り外した媒体トレイ30又は取り出した媒体を保管するスペースが不要になり、媒体収容装置の操作性を高くすることができる。
【解決手段】第1の媒体、及び第1の媒体と種類が異なる第2の媒体を重ねて支持する支持部と、支持部の前端に配設され、回転に伴って、第1、第2の媒体を繰り出す繰出部材と、第1、第2の媒体を選択的に繰出部材に送る媒体操作部材とを有する。第1、第2の媒体が選択的に繰出部材に送られ、繰出部材によって繰り出されるので、媒体トレイ30、媒体等の挿脱の作業が不要になるだけでなく、取り外した媒体トレイ30又は取り出した媒体を保管するスペースが不要になり、媒体収容装置の操作性を高くすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体収容装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置、例えば、プリンタにおいては、感光体ドラムの表面が、帯電ローラによって帯電させられ、LEDヘッドによって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像に現像ローラ上で薄層化されたトナーが静電的に付着させられてトナー像が形成されるようになっている。そして、該トナー像は、転写ローラによって媒体としての用紙上に転写され、定着器によって定着させられて、画像が形成される。また、転写後に前記感光体ドラム上に残留したトナーは、クリーニングブレードによって除去され、回収される。
【0003】
ところで、長尺の用紙、すなわち、長尺用紙に対して画像を形成するために、プリンタに媒体トレイが配設される。
【0004】
図2は従来の媒体トレイを備えたプリンタの概念図である。
【0005】
図において、101はプリンタの本体、すなわち、装置本体、70は媒体トレイであり、該媒体トレイ70は、媒体受け部71、媒体後部ガイド72、トレイ上部ガイド74、及び媒体後方部保持ガイド75を備える。前記媒体受け部71は、装置本体101の図示されない給紙部に取り付けられ、媒体後部ガイド72は媒体受け部71にセットされる長尺用紙Pの後方部を折り返すことができるように上方に延在させて配設され、長尺用紙Pを給紙するときに、長尺用紙Pの後方部が折り返された状態からまっすぐになる反動で長尺用紙Pが媒体トレイ70の外側に飛び出さないように規制する。また、トレイ上部ガイド74及び媒体後方部保持ガイド75は、後端を巻いた状態で長尺用紙Pを保持する(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−91211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の媒体トレイ70においては、寸法、すなわち、用紙サイズの異なる複数の用紙を同時にセットすることができないので、長尺用紙P以外の他の用紙について給紙を行う場合は、媒体トレイ70を装置本体101から取り外し、装置本体101の給紙部に他の用紙をセットしたり、長尺用紙Pを一旦媒体トレイ70から取り出して、他の用紙を媒体トレイ70にセットしたりする必要がある。
【0007】
したがって、媒体トレイ70、用紙等の挿脱の作業が煩わしいだけでなく、取り外した媒体トレイ70又は取り出した長尺用紙Pを保管するスペースが必要になり、媒体トレイ70の操作性が低くなってしまう。
【0008】
本発明は、前記従来の媒体トレイ70の問題点を解決して、操作性を高くすることができる媒体収容装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのために、本発明の媒体収容装置においては、第1の媒体、及び該第1の媒体と種類が異なる第2の媒体を重ねて支持する支持部と、該支持部の前端に配設され、回転に伴って、前記第1、第2の媒体を繰り出す繰出部材と、前記第1、第2の媒体を選択的に繰出部材に送る媒体操作部材とを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、媒体収容装置においては、第1の媒体、及び該第1の媒体と種類が異なる第2の媒体を重ねて支持する支持部と、該支持部の前端に配設され、回転に伴って、前記第1、第2の媒体を繰り出す繰出部材と、前記第1、第2の媒体を選択的に繰出部材に送る媒体操作部材とを有する。
【0011】
この場合、第1、第2の媒体が選択的に繰出部材に送られ、該繰出部材によって繰り出されるので、媒体トレイ、媒体等の挿脱の作業が不要になるだけでなく、取り外した媒体トレイ又は取り出した媒体を保管するスペースが不要になり、媒体収容装置の操作性を高くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
【0013】
図3は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。
【0014】
図に示されるように、プリンタは、媒体としての図示されない通常の用紙サイズの用紙を収容するための第1の媒体収容部としての用紙カセット10、装置本体103に対して着脱自在に配設され、第1の媒体としての長尺用紙P1を収容するための第2の媒体収容部としての媒体トレイ30、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の現像剤像としてのトナー像を形成する画像形成部16U、該画像形成部16Uの下方に配設された転写ユニット120、露光装置としてのLEDヘッド21Bk、21Y、21M、21C、定着装置としての定着器18等を備える。
【0015】
また、前記媒体トレイ30より下方には、装置本体103から突出させて、第3の媒体収容部としての給紙ホッパ34及び延長ホッパ45が揺動自在に配設される。なお、媒体トレイ30、給紙ホッパ34及び延長ホッパ45によって媒体収容装置が構成される。
【0016】
前記延長ホッパ45は給紙ホッパ34に対して抜差し自在に配設され、延長ホッパ45を給紙ホッパ34内に収容した状態で給紙ホッパ34を回動させ、起こすことによって、装置本体103内に収容することができる。そして、給紙ホッパ34及び延長ホッパ45上には、媒体受け部31との間に、長尺用紙P1と種類の異なる、本実施の形態においては、用紙サイズの異なる第2の媒体としての用紙P2をセットすることができる。
【0017】
前記用紙カセット10の前端には、前記用紙を1枚ずつ分離させ、搬送路Rt1に繰り出す繰出部材としてのホッピングローラ108が配設され、該ホッピングローラ108によって繰り出された用紙は、前記搬送路Rt1におけるホッピングローラ108より下流側に配設され、用紙を搬送するレジストローラ111a及びプレッシャローラ111bによって搬送され、前記搬送路Rt1におけるレジストローラ111a及びプレッシャローラ111bより下流側に配設されたレジストローラ15a及びプレッシャローラ15bによって更に搬送されて、画像形成部16Uに送られる。なお、前記ホッピングローラ108、レジストローラ111a及びプレッシャローラ111b等によって第1の給紙部が構成される。
【0018】
また、前記媒体トレイ30及び給紙ホッパ34に隣接させて、前記長尺用紙P1及び用紙P2を1枚ずつ分離させて搬送路Rt2に繰り出す繰出部材としての給紙ローラ28が配設され、該給紙ローラ28より下流側に、長尺用紙P1の前端を検出するための媒体検出部としての用紙センサ25が配設される。
【0019】
前記画像形成部16Uは、画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cを備え、前記各LEDヘッド21Bk、21Y、21M、21Cは、上部カバー23に取り付けられるとともに、付勢部材としてのスプリング19によって画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cに押し付けられる。
【0020】
該各画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cは、像担持体としての感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52C、該各感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cの表面を一様に帯電させる帯電装置としての図示されない帯電ローラ、各感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cの表面に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させて現像し、トナー像を形成する現像剤担持体としての図示されない現像ローラ、前記トナーを帯電させて現像ローラに供給する現像剤供給部材としての図示されないトナー供給ローラ、前記現像ローラ上に均一な厚さの現像剤層としてのトナー層を形成する現像剤規制部材としての図示されない現像ブレード、トナー像の転写後、感光体ドラム11上に残ったトナーを回収する図示されないクリーニング装置、前記各感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cを回転させるための駆動部としての図示されないIDモータ等を備える。
【0021】
また、前記転写ユニット120は、駆動ローラr1、アイドル(従動)ローラr2、前記駆動ローラr1及びアイドルローラr2によって張設させられる第1の転写部材としての搬送ベルト17、該搬送ベルト17を介して前記感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cと対向させて配設された第2の転写部材としての転写ローラ51Bk、51Y、51M、51C、前記駆動ローラr1を回転させ、前記搬送ベルト17を走行させる搬送用の駆動部としての図示されないベルトモータ等を備える。なお、本実施の形態においては、アイドルローラr2によって搬送ベルト17にテンションが加えられるようになっているが、図示されないテンションローラによってテンションを加えることができる。
【0022】
そして、前記定着器18は、定着用の駆動部としての図示されない定着モータによって回転させられる第1のローラとしての定着ローラ18a、及び該定着ローラ18aに対して連れ回りで回転する第2のローラとしての加圧ローラ18bを備え、前記定着ローラ18a内に加熱体としての図示されないヒータが配設される。
【0023】
前記構成のプリンタにおいて、例えば、長尺用紙P1に対して印刷を行う場合、媒体トレイ30を装置本体103に取り付け、長尺用紙P1を媒体トレイ30にセットした後、図示されない上位装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)からプリンタの図示されない制御部に印刷命令が送られると、媒体トレイ30の前端の上部位置に配設された媒体搬送用の駆動部としての図示されない給紙・搬送モータが駆動され、それに伴って、給紙ローラ28が回転させられ、媒体トレイ30内の長尺用紙P1が繰り出され、長尺用紙P1の前端がレジストローラ15a及びプレッシャローラ15bの接触部に突き当てられ、このとき、前記給紙・搬送モータが停止させられ、長尺用紙P1のスキューが矯正される。なお、前記給紙ローラ28によって第2の給紙部が構成される。
【0024】
次に、前記給紙・搬送モータが再び駆動され、レジストローラ15aと対向させられたプレッシャローラ15bが回転させられ、長尺用紙P1は画像形成部16Uに送られる。このとき、プレッシャローラ15bは付勢部材としての図示されないスプリングによってレジストローラ15aに押し付けられ、搬送力を発生させる。
【0025】
画像形成部16Uにおいて、ベルトモータが駆動されると、搬送ベルト17が走行させられ、長尺用紙P1は搬送ベルト17の走行に伴って搬送され、各感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cと転写ローラ51Bk、51Y、51M、51Cとの間を通過し、その間に、各色のトナー像が順次重ねて転写され、カラーのトナー像が形成される。
【0026】
続いて、長尺用紙P1は定着器18に送られ、該定着器18においてカラーのトナー像が定着させられ、カラーの画像が形成される。そして、長尺用紙P1は、排出ローラ20によって排出され、上部カバー23上に積載される。なお、必要に応じて、長尺用紙P1を媒体トレイ22上に排出することができる。
【0027】
次に、媒体収容装置について説明する。
【0028】
図1は本発明の第1の実施の形態における媒体収容装置の斜視図、図4は図1のA−A断面図、図5は本発明の第1の実施の形態における媒体収容装置の要部拡大図、図6は図4のB−B断面図である。なお、図5は図4における領域AR1の拡大図である。
【0029】
図に示されるように、媒体トレイ30は、第1のサイドフレームとしての左サイドフレーム40、第2のサイドフレームとしての右サイドフレーム41、前記左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41の下端部間に架設された媒体受け部31、並びに該媒体受け部31より上方に配設されたトレイ上部ガイド37を備え、前記左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41によって媒体トレイ30の左右の支持部が、媒体受け部31によって下方の支持部が、トレイ上部ガイド37によって上方の支持部が構成される。
【0030】
前記左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41は、媒体トレイ30の主たる構造フレームであり、装置本体103における第2の給紙部との接続及び固定の機能を有し、左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41における装置本体103の取付面Sa側の部分には、媒体トレイ30を装置本体103に対して着脱自在に係止する係止部201、202が形成される。そして、前記トレイ上部ガイド37は左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41に形成されたトレイ上部ガイド保持部42によって保持される。
【0031】
また、左サイドフレーム40と右サイドフレーム41との間における媒体受け部31の近傍には、ガイドシャフト64が回転自在に配設され、該ガイドシャフト64の両端は、固定部材としてのEリング39によって左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41に係止させられる。さらに、左サイドフレーム40と右サイドフレーム41との間におけるガイドシャフト64の近傍には、媒体操作部材としてのリフトアップシャフト35が矢印K、L方向に揺動自在に配設され、該リフトアップシャフト35の一端は、固定部材としてのEリング43によって左サイドフレーム40に、リフトアップシャフト35の他端は、操作部としてのノブ36を介して、Eリング43によって右サイドフレーム41に係止させられる。
【0032】
前記リフトアップシャフト35は、長尺用紙P1の幅方向に延びる本体部a1、該本体部a1の両端から立ち上げて形成された立上部a2、該立上部a2の上端から後方(装置本体103から離れる側)に向けて延びる水平部a3、及び該水平部a3の後端から左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41側に延び、左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41を貫通する水平部a4を備える。
【0033】
前記ノブ36は、操作者が把持し、回動させることによって、リフトアップシャフト35を回動させたり、定位置に固定させたりするために使用される。なお、右サイドフレーム41には、ノブ36の係止部としての突起部48と係合自在に、第1の被係止部としての退避ポジション固定穴46及び第2の被係止部としての給紙ポジション固定穴47が形成される。
【0034】
給紙ホッパ34は、ベースプレート34a、該ベースプレート34aに対して昇降自在に配設され、用紙P2及び該用紙P2の上にセットされた長尺用紙P1を重ねて支持する支持部としての支持プレート34b、該支持プレート34bの左右の端部において、幅方向に移動自在に配設され、用紙P2を幅方向に整列させる媒体幅ガイド33、前記支持プレート34bを矢印M方向(上方に)向けて付勢する付勢部材としてのホッパスプリング49、及び前記支持プレート34bを下限位置で保持し、固定するための保持装置50を備える。該保持装置50は、支持プレート34bの下面に形成された第1の係合要素としてのロック部62a、幅方向に移動自在に配設されたロックレバー60、該ロックレバー60に、前記ロック部62aと係合自在に形成され第2の係合要素としての被ロック部62b、前記ロック部62aと被ロック部62bとが係合する側に前記ロックレバー60を付勢する付勢部材としてのロックレバースプリング61等を備える。なお、各長尺用紙P1間の摩擦係数をμ1とし、各用紙P2間の摩擦係数をμ2とする。
【0035】
ところで、前記リフトアップシャフト35は、操作者による操作によって、長尺用紙P1の給紙が行われる際に、用紙P2の給紙を阻止し、用紙P2の給紙が行われる際に、長尺用紙P1の前端を給紙ローラ28から退避させる。
【0036】
そのために、前記媒体受け部31の先端には媒体後部ガイド32が取り付けられ、長尺用紙P1が、媒体受け部31、媒体後部ガイド32、用紙P2及びリフトアップシャフト35の上にセットされ、トレイ上部ガイド37に取り付けられた媒体後方部保持ガイド38によって後端が巻かれた状態で保持される。
【0037】
また、前記支持プレート34b上の用紙P2は、図5に示されるように、リフトアップシャフト35の本体部a1の下面に取り付けられ、摩擦係数の大きい摩擦部を構成する摩擦材63と当接させられる。該摩擦材63は、本体部a1の下面の少なくとも一部に取り付けられるが、本体部a1の下面の全体にわたって取り付けたり、本体部a1の下面の複数箇所に取り付けたりすることができる。また、本体部a1の下面を加工処理することによって摩擦係数の大きい摩擦部を形成したり、リフトアップシャフト35の全体を摩擦係数の大きい材料で形成することによって摩擦部を形成したりすることができる。
【0038】
前記媒体後部ガイド32は、後方に向けて延びる底部32a、及び該底部32aの後端から立ち上げて形成された立上部32bを有する。また、トレイ上部ガイド37は、トレイ上部ガイド保持部42に取り付けられた保持部37a、及び該保持部37aに対して揺動自在に配設された被保持部37bを備え、該被保持部37bの後端と立上部32bとが係合させられる。そして、媒体後方部保持ガイド38は、トレイ上部ガイド37の前端の近傍から垂下させられる垂下部38a、該垂下部38aの下端から後方に延びる底部38b、及び該底部38bの後端の近傍から立ち上げて形成された立上部38cを備える。
【0039】
次に、前記構成の媒体トレイ30の動作について説明する。
【0040】
図7は給紙ホッパの下降時における図4のB−B断面図、図8は本発明の第1の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の動作を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の要部拡大図、図10は長尺媒体を退避させたときの図4のB−B断面図である。なお、図9は図8の領域AR2の拡大図である。
【0041】
まず、用紙P2は、長尺用紙P1をセットする前に、給紙ホッパ34及び延長ホッパ45の上に、前端を給紙ローラ28に臨ませてセットされる。そのために、支持プレート34bの前端に給紙ローラ28が配設される。そして、用紙P2がセットされた後、操作者がノブ36を矢印K方向(図5)に回動させると、リフトアップシャフト35が、矢印K方向に回転させられ給紙ポジションに置かれる。このとき、突起部48と退避ポジション固定穴46との係合が解除され、突起部48と給紙ポジション固定穴47とが係合させられる。該給紙ポジション固定穴47はノブ36の回転方向に対応させて設定された長円弧の形状を有しているので、リフトアップシャフト35は、給紙ポジション固定穴47の範囲で自由に回動する。したがって、リフトアップシャフト35に配設された摩擦材63は、セットされた用紙P2の枚数にかかわらず、用紙P2に当接させられる。
【0042】
次に、長尺用紙P1が用紙P2の上に、前端を給紙ローラ28に臨ませてセットされる。この状態で、操作者がロックレバー60を操作し、移動させてロック部62aと被ロック部62bとの係合を解除すると、支持プレート34bはホッパスプリング49の付勢力によって矢印M方向に上昇させられ、長尺用紙P1が給紙ローラ28と当接させられる。この状態において、給紙ローラ28を回転させると、長尺用紙P1が繰り出される。
【0043】
そして、長尺用紙P1の残りが少なくなってきたときに、仮に、摩擦係数μ1、μ2が
μ2<μ1
の関係を有すると、長尺用紙P1と共に用紙P2が重送される可能性が生じるが、リフトアップシャフト35に配設された摩擦材63による摩擦力によって用紙P2が重送されるのを防止することができる。
【0044】
次に、長尺用紙P1の給紙を停止し、用紙P2の給紙を行う場合は、図7に示されるように、長尺用紙P1と給紙ローラ28との当接を解除するために、支持プレート34bを矢印Q方向に(下方に向けて)押し下げると、前記ホッパスプリング49が圧縮されてロック部62aと被ロック部62bとが係合させられ、ロックレバースプリング61の付勢力によって、ロックレバー60は矢印R方向に移動させられ、ロック部62aと被ロック部62bとの係合が維持され、支持プレート34bは下方位置で固定される。
【0045】
続いて、図9に示されるように、操作者が、ノブ36を矢印L方向に回動させると、リフトアップシャフト35が、矢印L方向に回動させられ、退避ポジションに置かれる。また、突起部48と給紙ポジション固定穴47との係合が解除され、突起部48と退避ポジション固定穴46とが係合させられる。
【0046】
このとき、本体部a1は、長尺用紙P1の下面と当接したままピーク位置66に置かれ、長尺用紙P1を上方に押し上げ、用紙P2上から退避させる。その結果、長尺用紙P1の先端部は、給紙ローラ28から離れ、ガイドシャフト64と接触させられる。そして、長尺用紙P1は、ガイドシャフト64、本体部a1及び媒体後方部保持ガイド38のコーナ部67によって3点支持される。
【0047】
この状態において、図10に示されるように、ロックレバー60を操作して矢印N方向に移動させ、ロック部62aと被ロック部62bとの係合を解除し、給紙ホッパ34を矢印M方向に上昇させると、用紙P2が給紙ローラ28と当接させられる。したがって、給紙ローラ28を回転させることによって用紙P2の給紙を行うことができる。なお、前記長尺用紙P1の給紙を再び行う場合は、逆の操作を行う。
【0048】
このように、本実施の形態においては、リフトアップシャフト35を回動させ、給紙ポジションに置くことによって長尺用紙P1の給紙を行うことができ、退避ポジションに置くことによって用紙P2の給紙を行うことができる。したがって、媒体トレイ30を装置本体103から取り外し、装置本体103の給紙部に用紙P2をセットしたり、長尺用紙P1を一旦媒体トレイ30から取り出して、用紙P2を媒体トレイ30にセットしたりする必要がない。
【0049】
その結果、媒体トレイ30、用紙等の挿脱の作業が不要になるだけでなく、取り外した媒体トレイ30又は取り出した長尺用紙P1を保管するスペースが不要になり、媒体収容装置の操作性を高くすることができる。
【0050】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0051】
図11は本発明の第2の実施の形態における媒体収容装置の斜視図、図12は図11のT−T断面図、図13は本発明の第2の実施の形態における媒体収容装置の要部拡大図、図14は本発明の第2の実施の形態における媒体退避時の動作を示す図、図15は本発明の第2の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の要部拡大図、図16は長尺媒体を退避させたときの図12のU−U断面図である。なお、図13は図12における領域AR3の拡大図、図15は図14における領域AR4の拡大図である。
【0052】
この場合、第2の媒体収容部としての媒体トレイ30の媒体受け部31の所定の箇所、本実施の形態においては、後端に、シート状の分離部材としてのセパレーションフィルム73が固定され、前方に向けて延在させられ、第1の媒体としての長尺用紙P1と第2の媒体としての用紙P2との間に配設される。前記セパレーションフィルム73における長尺用紙P1との接触面には、長尺用紙P1間の摩擦係数μ1より大きい摩擦係数μ3を有する材料による各種のコーティング加工、マット加工等が施される。なお、媒体トレイ30自体を摩擦係数μ3を有する材料で形成することができる。
【0053】
また、セパレーションフィルム73は、長尺用紙P1より剛性が高い材料によって形成され、セパレーションフィルム73の幅は、繰出部材としての給紙ローラ28より大きくされる。
【0054】
次に、前記構成の媒体収容装置の動作について説明する。
【0055】
まず、図12及び13に示されるように、長尺用紙P1を用紙P2の上にセットすると、セパレーションフィルム73が長尺用紙P1と用紙P2との間に挟持された状態になる。そして、図14及び15に示されるように、操作者が、操作部としてのノブ36を矢印L方向に回動させると、媒体操作部材としてのリフトアップシャフト35が、矢印L方向に回動させられ、退避ポジションに置かれる。このとき、リフトアップシャフト35の本体部a1は、長尺用紙P1と共にセパレーションフィルム73を上方に押し上げ、用紙P2から退避させる。
【0056】
また、図13に示されるように、操作者が、ノブ36を矢印K方向に回動させると、長尺用紙P1と共にセパレーションフィルム73も下降し、セパレーションフィルム73が長尺用紙P1と用紙P2との間に挟持された状態に置かれる。
【0057】
そして、図16に示されるように、支持プレート34bを矢印M方向に上昇させると、長尺用紙P1が給紙ローラ28に当接させられる。したがって、この状態において、給紙ローラ28を回転させると、長尺用紙P1の給紙が行われる。
【0058】
ところで、媒体トレイ30にセットされた長尺用紙P1の枚数以上の印刷指示が送られると、長尺用紙P1が終了した後に、セパレーションフィルム73と給紙ローラ28とが当接することになる。この時点で印刷指示の枚数分の印刷が終了していないので、給紙ローラ28は給紙を行うために回転を続けるが、セパレーションフィルム73によって用紙P2と給紙ローラ28との直接の当接が回避される。そして、セパレーションフィルム73は媒体受け部31に固定されているので、給紙ローラ28とセパレーションフィルム73との間でスリップが生じ、用紙P2は搬送されることはない。
【0059】
その結果、一定の時間が経過しても媒体検出センサ25に用紙P2が到達しないので、プリンタは媒体搬送エラーとして処理し、給紙動作が終了される。
【0060】
このように、本実施の形態においては、セパレーションフィルム73によって長尺用紙P1と用紙P2とが分離されるので、媒体トレイ30にセットされた長尺用紙P1の枚数以上の印刷指示がプリンタに送られても、用紙P2の給紙が行われることはない。
【0061】
したがって、特別な検出手段を配設することなく、用紙P2に対する誤印刷が行われるのを防止することができるので、プリンタのコストを低くすることができる。
【0062】
前記各実施の形態においては、ノブ36を操作者が回動させるようになっているが、プリンタの制御部において、上位装置から送信された印刷指示を読み込み、印刷ジョブにおいて使用される媒体の種類に応じて、ノブ36を駆動部としてのモータによって回動させることができる。
【0063】
また、各実施の形態においては、媒体トレイ30が装置本体103に対して着脱自在に配設されるようになっているが、給紙ホッパ34及び延長ホッパ45を媒体トレイ30と一体に形成し、媒体収容装置の全体を装置本体103に対して着脱自在に配設することができる。
【0064】
前記各実施の形態においては、画像形成装置としてのプリンタについて説明したが、本発明を、複写機、ファクシミリ装置、複合機等に適用することができる。
【0065】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施の形態における媒体収容装置の斜視図である。
【図2】従来の媒体トレイを備えたプリンタの概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における媒体収容装置の要部拡大図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】給紙ホッパの下降時における図4のB−B断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の動作を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の要部拡大図である。
【図10】長尺媒体を退避させたときの図4のB−B断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における媒体収容装置の斜視図である。
【図12】図11のT−T断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における媒体収容装置の要部拡大図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における媒体退避時の動作を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の要部拡大図である。
【図16】長尺媒体を退避させたときの図12のU−U断面図である。
【符号の説明】
【0067】
28 給紙ローラ
30 媒体トレイ
34 給紙ホッパ
34b 支持プレート
35 リフトアップシャフト
45 延長ホッパ
P1 長尺用紙
P2 用紙
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体収容装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置、例えば、プリンタにおいては、感光体ドラムの表面が、帯電ローラによって帯電させられ、LEDヘッドによって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像に現像ローラ上で薄層化されたトナーが静電的に付着させられてトナー像が形成されるようになっている。そして、該トナー像は、転写ローラによって媒体としての用紙上に転写され、定着器によって定着させられて、画像が形成される。また、転写後に前記感光体ドラム上に残留したトナーは、クリーニングブレードによって除去され、回収される。
【0003】
ところで、長尺の用紙、すなわち、長尺用紙に対して画像を形成するために、プリンタに媒体トレイが配設される。
【0004】
図2は従来の媒体トレイを備えたプリンタの概念図である。
【0005】
図において、101はプリンタの本体、すなわち、装置本体、70は媒体トレイであり、該媒体トレイ70は、媒体受け部71、媒体後部ガイド72、トレイ上部ガイド74、及び媒体後方部保持ガイド75を備える。前記媒体受け部71は、装置本体101の図示されない給紙部に取り付けられ、媒体後部ガイド72は媒体受け部71にセットされる長尺用紙Pの後方部を折り返すことができるように上方に延在させて配設され、長尺用紙Pを給紙するときに、長尺用紙Pの後方部が折り返された状態からまっすぐになる反動で長尺用紙Pが媒体トレイ70の外側に飛び出さないように規制する。また、トレイ上部ガイド74及び媒体後方部保持ガイド75は、後端を巻いた状態で長尺用紙Pを保持する(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−91211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の媒体トレイ70においては、寸法、すなわち、用紙サイズの異なる複数の用紙を同時にセットすることができないので、長尺用紙P以外の他の用紙について給紙を行う場合は、媒体トレイ70を装置本体101から取り外し、装置本体101の給紙部に他の用紙をセットしたり、長尺用紙Pを一旦媒体トレイ70から取り出して、他の用紙を媒体トレイ70にセットしたりする必要がある。
【0007】
したがって、媒体トレイ70、用紙等の挿脱の作業が煩わしいだけでなく、取り外した媒体トレイ70又は取り出した長尺用紙Pを保管するスペースが必要になり、媒体トレイ70の操作性が低くなってしまう。
【0008】
本発明は、前記従来の媒体トレイ70の問題点を解決して、操作性を高くすることができる媒体収容装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのために、本発明の媒体収容装置においては、第1の媒体、及び該第1の媒体と種類が異なる第2の媒体を重ねて支持する支持部と、該支持部の前端に配設され、回転に伴って、前記第1、第2の媒体を繰り出す繰出部材と、前記第1、第2の媒体を選択的に繰出部材に送る媒体操作部材とを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、媒体収容装置においては、第1の媒体、及び該第1の媒体と種類が異なる第2の媒体を重ねて支持する支持部と、該支持部の前端に配設され、回転に伴って、前記第1、第2の媒体を繰り出す繰出部材と、前記第1、第2の媒体を選択的に繰出部材に送る媒体操作部材とを有する。
【0011】
この場合、第1、第2の媒体が選択的に繰出部材に送られ、該繰出部材によって繰り出されるので、媒体トレイ、媒体等の挿脱の作業が不要になるだけでなく、取り外した媒体トレイ又は取り出した媒体を保管するスペースが不要になり、媒体収容装置の操作性を高くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
【0013】
図3は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。
【0014】
図に示されるように、プリンタは、媒体としての図示されない通常の用紙サイズの用紙を収容するための第1の媒体収容部としての用紙カセット10、装置本体103に対して着脱自在に配設され、第1の媒体としての長尺用紙P1を収容するための第2の媒体収容部としての媒体トレイ30、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の現像剤像としてのトナー像を形成する画像形成部16U、該画像形成部16Uの下方に配設された転写ユニット120、露光装置としてのLEDヘッド21Bk、21Y、21M、21C、定着装置としての定着器18等を備える。
【0015】
また、前記媒体トレイ30より下方には、装置本体103から突出させて、第3の媒体収容部としての給紙ホッパ34及び延長ホッパ45が揺動自在に配設される。なお、媒体トレイ30、給紙ホッパ34及び延長ホッパ45によって媒体収容装置が構成される。
【0016】
前記延長ホッパ45は給紙ホッパ34に対して抜差し自在に配設され、延長ホッパ45を給紙ホッパ34内に収容した状態で給紙ホッパ34を回動させ、起こすことによって、装置本体103内に収容することができる。そして、給紙ホッパ34及び延長ホッパ45上には、媒体受け部31との間に、長尺用紙P1と種類の異なる、本実施の形態においては、用紙サイズの異なる第2の媒体としての用紙P2をセットすることができる。
【0017】
前記用紙カセット10の前端には、前記用紙を1枚ずつ分離させ、搬送路Rt1に繰り出す繰出部材としてのホッピングローラ108が配設され、該ホッピングローラ108によって繰り出された用紙は、前記搬送路Rt1におけるホッピングローラ108より下流側に配設され、用紙を搬送するレジストローラ111a及びプレッシャローラ111bによって搬送され、前記搬送路Rt1におけるレジストローラ111a及びプレッシャローラ111bより下流側に配設されたレジストローラ15a及びプレッシャローラ15bによって更に搬送されて、画像形成部16Uに送られる。なお、前記ホッピングローラ108、レジストローラ111a及びプレッシャローラ111b等によって第1の給紙部が構成される。
【0018】
また、前記媒体トレイ30及び給紙ホッパ34に隣接させて、前記長尺用紙P1及び用紙P2を1枚ずつ分離させて搬送路Rt2に繰り出す繰出部材としての給紙ローラ28が配設され、該給紙ローラ28より下流側に、長尺用紙P1の前端を検出するための媒体検出部としての用紙センサ25が配設される。
【0019】
前記画像形成部16Uは、画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cを備え、前記各LEDヘッド21Bk、21Y、21M、21Cは、上部カバー23に取り付けられるとともに、付勢部材としてのスプリング19によって画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cに押し付けられる。
【0020】
該各画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cは、像担持体としての感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52C、該各感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cの表面を一様に帯電させる帯電装置としての図示されない帯電ローラ、各感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cの表面に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させて現像し、トナー像を形成する現像剤担持体としての図示されない現像ローラ、前記トナーを帯電させて現像ローラに供給する現像剤供給部材としての図示されないトナー供給ローラ、前記現像ローラ上に均一な厚さの現像剤層としてのトナー層を形成する現像剤規制部材としての図示されない現像ブレード、トナー像の転写後、感光体ドラム11上に残ったトナーを回収する図示されないクリーニング装置、前記各感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cを回転させるための駆動部としての図示されないIDモータ等を備える。
【0021】
また、前記転写ユニット120は、駆動ローラr1、アイドル(従動)ローラr2、前記駆動ローラr1及びアイドルローラr2によって張設させられる第1の転写部材としての搬送ベルト17、該搬送ベルト17を介して前記感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cと対向させて配設された第2の転写部材としての転写ローラ51Bk、51Y、51M、51C、前記駆動ローラr1を回転させ、前記搬送ベルト17を走行させる搬送用の駆動部としての図示されないベルトモータ等を備える。なお、本実施の形態においては、アイドルローラr2によって搬送ベルト17にテンションが加えられるようになっているが、図示されないテンションローラによってテンションを加えることができる。
【0022】
そして、前記定着器18は、定着用の駆動部としての図示されない定着モータによって回転させられる第1のローラとしての定着ローラ18a、及び該定着ローラ18aに対して連れ回りで回転する第2のローラとしての加圧ローラ18bを備え、前記定着ローラ18a内に加熱体としての図示されないヒータが配設される。
【0023】
前記構成のプリンタにおいて、例えば、長尺用紙P1に対して印刷を行う場合、媒体トレイ30を装置本体103に取り付け、長尺用紙P1を媒体トレイ30にセットした後、図示されない上位装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)からプリンタの図示されない制御部に印刷命令が送られると、媒体トレイ30の前端の上部位置に配設された媒体搬送用の駆動部としての図示されない給紙・搬送モータが駆動され、それに伴って、給紙ローラ28が回転させられ、媒体トレイ30内の長尺用紙P1が繰り出され、長尺用紙P1の前端がレジストローラ15a及びプレッシャローラ15bの接触部に突き当てられ、このとき、前記給紙・搬送モータが停止させられ、長尺用紙P1のスキューが矯正される。なお、前記給紙ローラ28によって第2の給紙部が構成される。
【0024】
次に、前記給紙・搬送モータが再び駆動され、レジストローラ15aと対向させられたプレッシャローラ15bが回転させられ、長尺用紙P1は画像形成部16Uに送られる。このとき、プレッシャローラ15bは付勢部材としての図示されないスプリングによってレジストローラ15aに押し付けられ、搬送力を発生させる。
【0025】
画像形成部16Uにおいて、ベルトモータが駆動されると、搬送ベルト17が走行させられ、長尺用紙P1は搬送ベルト17の走行に伴って搬送され、各感光体ドラム52Bk、52Y、52M、52Cと転写ローラ51Bk、51Y、51M、51Cとの間を通過し、その間に、各色のトナー像が順次重ねて転写され、カラーのトナー像が形成される。
【0026】
続いて、長尺用紙P1は定着器18に送られ、該定着器18においてカラーのトナー像が定着させられ、カラーの画像が形成される。そして、長尺用紙P1は、排出ローラ20によって排出され、上部カバー23上に積載される。なお、必要に応じて、長尺用紙P1を媒体トレイ22上に排出することができる。
【0027】
次に、媒体収容装置について説明する。
【0028】
図1は本発明の第1の実施の形態における媒体収容装置の斜視図、図4は図1のA−A断面図、図5は本発明の第1の実施の形態における媒体収容装置の要部拡大図、図6は図4のB−B断面図である。なお、図5は図4における領域AR1の拡大図である。
【0029】
図に示されるように、媒体トレイ30は、第1のサイドフレームとしての左サイドフレーム40、第2のサイドフレームとしての右サイドフレーム41、前記左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41の下端部間に架設された媒体受け部31、並びに該媒体受け部31より上方に配設されたトレイ上部ガイド37を備え、前記左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41によって媒体トレイ30の左右の支持部が、媒体受け部31によって下方の支持部が、トレイ上部ガイド37によって上方の支持部が構成される。
【0030】
前記左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41は、媒体トレイ30の主たる構造フレームであり、装置本体103における第2の給紙部との接続及び固定の機能を有し、左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41における装置本体103の取付面Sa側の部分には、媒体トレイ30を装置本体103に対して着脱自在に係止する係止部201、202が形成される。そして、前記トレイ上部ガイド37は左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41に形成されたトレイ上部ガイド保持部42によって保持される。
【0031】
また、左サイドフレーム40と右サイドフレーム41との間における媒体受け部31の近傍には、ガイドシャフト64が回転自在に配設され、該ガイドシャフト64の両端は、固定部材としてのEリング39によって左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41に係止させられる。さらに、左サイドフレーム40と右サイドフレーム41との間におけるガイドシャフト64の近傍には、媒体操作部材としてのリフトアップシャフト35が矢印K、L方向に揺動自在に配設され、該リフトアップシャフト35の一端は、固定部材としてのEリング43によって左サイドフレーム40に、リフトアップシャフト35の他端は、操作部としてのノブ36を介して、Eリング43によって右サイドフレーム41に係止させられる。
【0032】
前記リフトアップシャフト35は、長尺用紙P1の幅方向に延びる本体部a1、該本体部a1の両端から立ち上げて形成された立上部a2、該立上部a2の上端から後方(装置本体103から離れる側)に向けて延びる水平部a3、及び該水平部a3の後端から左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41側に延び、左サイドフレーム40及び右サイドフレーム41を貫通する水平部a4を備える。
【0033】
前記ノブ36は、操作者が把持し、回動させることによって、リフトアップシャフト35を回動させたり、定位置に固定させたりするために使用される。なお、右サイドフレーム41には、ノブ36の係止部としての突起部48と係合自在に、第1の被係止部としての退避ポジション固定穴46及び第2の被係止部としての給紙ポジション固定穴47が形成される。
【0034】
給紙ホッパ34は、ベースプレート34a、該ベースプレート34aに対して昇降自在に配設され、用紙P2及び該用紙P2の上にセットされた長尺用紙P1を重ねて支持する支持部としての支持プレート34b、該支持プレート34bの左右の端部において、幅方向に移動自在に配設され、用紙P2を幅方向に整列させる媒体幅ガイド33、前記支持プレート34bを矢印M方向(上方に)向けて付勢する付勢部材としてのホッパスプリング49、及び前記支持プレート34bを下限位置で保持し、固定するための保持装置50を備える。該保持装置50は、支持プレート34bの下面に形成された第1の係合要素としてのロック部62a、幅方向に移動自在に配設されたロックレバー60、該ロックレバー60に、前記ロック部62aと係合自在に形成され第2の係合要素としての被ロック部62b、前記ロック部62aと被ロック部62bとが係合する側に前記ロックレバー60を付勢する付勢部材としてのロックレバースプリング61等を備える。なお、各長尺用紙P1間の摩擦係数をμ1とし、各用紙P2間の摩擦係数をμ2とする。
【0035】
ところで、前記リフトアップシャフト35は、操作者による操作によって、長尺用紙P1の給紙が行われる際に、用紙P2の給紙を阻止し、用紙P2の給紙が行われる際に、長尺用紙P1の前端を給紙ローラ28から退避させる。
【0036】
そのために、前記媒体受け部31の先端には媒体後部ガイド32が取り付けられ、長尺用紙P1が、媒体受け部31、媒体後部ガイド32、用紙P2及びリフトアップシャフト35の上にセットされ、トレイ上部ガイド37に取り付けられた媒体後方部保持ガイド38によって後端が巻かれた状態で保持される。
【0037】
また、前記支持プレート34b上の用紙P2は、図5に示されるように、リフトアップシャフト35の本体部a1の下面に取り付けられ、摩擦係数の大きい摩擦部を構成する摩擦材63と当接させられる。該摩擦材63は、本体部a1の下面の少なくとも一部に取り付けられるが、本体部a1の下面の全体にわたって取り付けたり、本体部a1の下面の複数箇所に取り付けたりすることができる。また、本体部a1の下面を加工処理することによって摩擦係数の大きい摩擦部を形成したり、リフトアップシャフト35の全体を摩擦係数の大きい材料で形成することによって摩擦部を形成したりすることができる。
【0038】
前記媒体後部ガイド32は、後方に向けて延びる底部32a、及び該底部32aの後端から立ち上げて形成された立上部32bを有する。また、トレイ上部ガイド37は、トレイ上部ガイド保持部42に取り付けられた保持部37a、及び該保持部37aに対して揺動自在に配設された被保持部37bを備え、該被保持部37bの後端と立上部32bとが係合させられる。そして、媒体後方部保持ガイド38は、トレイ上部ガイド37の前端の近傍から垂下させられる垂下部38a、該垂下部38aの下端から後方に延びる底部38b、及び該底部38bの後端の近傍から立ち上げて形成された立上部38cを備える。
【0039】
次に、前記構成の媒体トレイ30の動作について説明する。
【0040】
図7は給紙ホッパの下降時における図4のB−B断面図、図8は本発明の第1の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の動作を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の要部拡大図、図10は長尺媒体を退避させたときの図4のB−B断面図である。なお、図9は図8の領域AR2の拡大図である。
【0041】
まず、用紙P2は、長尺用紙P1をセットする前に、給紙ホッパ34及び延長ホッパ45の上に、前端を給紙ローラ28に臨ませてセットされる。そのために、支持プレート34bの前端に給紙ローラ28が配設される。そして、用紙P2がセットされた後、操作者がノブ36を矢印K方向(図5)に回動させると、リフトアップシャフト35が、矢印K方向に回転させられ給紙ポジションに置かれる。このとき、突起部48と退避ポジション固定穴46との係合が解除され、突起部48と給紙ポジション固定穴47とが係合させられる。該給紙ポジション固定穴47はノブ36の回転方向に対応させて設定された長円弧の形状を有しているので、リフトアップシャフト35は、給紙ポジション固定穴47の範囲で自由に回動する。したがって、リフトアップシャフト35に配設された摩擦材63は、セットされた用紙P2の枚数にかかわらず、用紙P2に当接させられる。
【0042】
次に、長尺用紙P1が用紙P2の上に、前端を給紙ローラ28に臨ませてセットされる。この状態で、操作者がロックレバー60を操作し、移動させてロック部62aと被ロック部62bとの係合を解除すると、支持プレート34bはホッパスプリング49の付勢力によって矢印M方向に上昇させられ、長尺用紙P1が給紙ローラ28と当接させられる。この状態において、給紙ローラ28を回転させると、長尺用紙P1が繰り出される。
【0043】
そして、長尺用紙P1の残りが少なくなってきたときに、仮に、摩擦係数μ1、μ2が
μ2<μ1
の関係を有すると、長尺用紙P1と共に用紙P2が重送される可能性が生じるが、リフトアップシャフト35に配設された摩擦材63による摩擦力によって用紙P2が重送されるのを防止することができる。
【0044】
次に、長尺用紙P1の給紙を停止し、用紙P2の給紙を行う場合は、図7に示されるように、長尺用紙P1と給紙ローラ28との当接を解除するために、支持プレート34bを矢印Q方向に(下方に向けて)押し下げると、前記ホッパスプリング49が圧縮されてロック部62aと被ロック部62bとが係合させられ、ロックレバースプリング61の付勢力によって、ロックレバー60は矢印R方向に移動させられ、ロック部62aと被ロック部62bとの係合が維持され、支持プレート34bは下方位置で固定される。
【0045】
続いて、図9に示されるように、操作者が、ノブ36を矢印L方向に回動させると、リフトアップシャフト35が、矢印L方向に回動させられ、退避ポジションに置かれる。また、突起部48と給紙ポジション固定穴47との係合が解除され、突起部48と退避ポジション固定穴46とが係合させられる。
【0046】
このとき、本体部a1は、長尺用紙P1の下面と当接したままピーク位置66に置かれ、長尺用紙P1を上方に押し上げ、用紙P2上から退避させる。その結果、長尺用紙P1の先端部は、給紙ローラ28から離れ、ガイドシャフト64と接触させられる。そして、長尺用紙P1は、ガイドシャフト64、本体部a1及び媒体後方部保持ガイド38のコーナ部67によって3点支持される。
【0047】
この状態において、図10に示されるように、ロックレバー60を操作して矢印N方向に移動させ、ロック部62aと被ロック部62bとの係合を解除し、給紙ホッパ34を矢印M方向に上昇させると、用紙P2が給紙ローラ28と当接させられる。したがって、給紙ローラ28を回転させることによって用紙P2の給紙を行うことができる。なお、前記長尺用紙P1の給紙を再び行う場合は、逆の操作を行う。
【0048】
このように、本実施の形態においては、リフトアップシャフト35を回動させ、給紙ポジションに置くことによって長尺用紙P1の給紙を行うことができ、退避ポジションに置くことによって用紙P2の給紙を行うことができる。したがって、媒体トレイ30を装置本体103から取り外し、装置本体103の給紙部に用紙P2をセットしたり、長尺用紙P1を一旦媒体トレイ30から取り出して、用紙P2を媒体トレイ30にセットしたりする必要がない。
【0049】
その結果、媒体トレイ30、用紙等の挿脱の作業が不要になるだけでなく、取り外した媒体トレイ30又は取り出した長尺用紙P1を保管するスペースが不要になり、媒体収容装置の操作性を高くすることができる。
【0050】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0051】
図11は本発明の第2の実施の形態における媒体収容装置の斜視図、図12は図11のT−T断面図、図13は本発明の第2の実施の形態における媒体収容装置の要部拡大図、図14は本発明の第2の実施の形態における媒体退避時の動作を示す図、図15は本発明の第2の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の要部拡大図、図16は長尺媒体を退避させたときの図12のU−U断面図である。なお、図13は図12における領域AR3の拡大図、図15は図14における領域AR4の拡大図である。
【0052】
この場合、第2の媒体収容部としての媒体トレイ30の媒体受け部31の所定の箇所、本実施の形態においては、後端に、シート状の分離部材としてのセパレーションフィルム73が固定され、前方に向けて延在させられ、第1の媒体としての長尺用紙P1と第2の媒体としての用紙P2との間に配設される。前記セパレーションフィルム73における長尺用紙P1との接触面には、長尺用紙P1間の摩擦係数μ1より大きい摩擦係数μ3を有する材料による各種のコーティング加工、マット加工等が施される。なお、媒体トレイ30自体を摩擦係数μ3を有する材料で形成することができる。
【0053】
また、セパレーションフィルム73は、長尺用紙P1より剛性が高い材料によって形成され、セパレーションフィルム73の幅は、繰出部材としての給紙ローラ28より大きくされる。
【0054】
次に、前記構成の媒体収容装置の動作について説明する。
【0055】
まず、図12及び13に示されるように、長尺用紙P1を用紙P2の上にセットすると、セパレーションフィルム73が長尺用紙P1と用紙P2との間に挟持された状態になる。そして、図14及び15に示されるように、操作者が、操作部としてのノブ36を矢印L方向に回動させると、媒体操作部材としてのリフトアップシャフト35が、矢印L方向に回動させられ、退避ポジションに置かれる。このとき、リフトアップシャフト35の本体部a1は、長尺用紙P1と共にセパレーションフィルム73を上方に押し上げ、用紙P2から退避させる。
【0056】
また、図13に示されるように、操作者が、ノブ36を矢印K方向に回動させると、長尺用紙P1と共にセパレーションフィルム73も下降し、セパレーションフィルム73が長尺用紙P1と用紙P2との間に挟持された状態に置かれる。
【0057】
そして、図16に示されるように、支持プレート34bを矢印M方向に上昇させると、長尺用紙P1が給紙ローラ28に当接させられる。したがって、この状態において、給紙ローラ28を回転させると、長尺用紙P1の給紙が行われる。
【0058】
ところで、媒体トレイ30にセットされた長尺用紙P1の枚数以上の印刷指示が送られると、長尺用紙P1が終了した後に、セパレーションフィルム73と給紙ローラ28とが当接することになる。この時点で印刷指示の枚数分の印刷が終了していないので、給紙ローラ28は給紙を行うために回転を続けるが、セパレーションフィルム73によって用紙P2と給紙ローラ28との直接の当接が回避される。そして、セパレーションフィルム73は媒体受け部31に固定されているので、給紙ローラ28とセパレーションフィルム73との間でスリップが生じ、用紙P2は搬送されることはない。
【0059】
その結果、一定の時間が経過しても媒体検出センサ25に用紙P2が到達しないので、プリンタは媒体搬送エラーとして処理し、給紙動作が終了される。
【0060】
このように、本実施の形態においては、セパレーションフィルム73によって長尺用紙P1と用紙P2とが分離されるので、媒体トレイ30にセットされた長尺用紙P1の枚数以上の印刷指示がプリンタに送られても、用紙P2の給紙が行われることはない。
【0061】
したがって、特別な検出手段を配設することなく、用紙P2に対する誤印刷が行われるのを防止することができるので、プリンタのコストを低くすることができる。
【0062】
前記各実施の形態においては、ノブ36を操作者が回動させるようになっているが、プリンタの制御部において、上位装置から送信された印刷指示を読み込み、印刷ジョブにおいて使用される媒体の種類に応じて、ノブ36を駆動部としてのモータによって回動させることができる。
【0063】
また、各実施の形態においては、媒体トレイ30が装置本体103に対して着脱自在に配設されるようになっているが、給紙ホッパ34及び延長ホッパ45を媒体トレイ30と一体に形成し、媒体収容装置の全体を装置本体103に対して着脱自在に配設することができる。
【0064】
前記各実施の形態においては、画像形成装置としてのプリンタについて説明したが、本発明を、複写機、ファクシミリ装置、複合機等に適用することができる。
【0065】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施の形態における媒体収容装置の斜視図である。
【図2】従来の媒体トレイを備えたプリンタの概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における媒体収容装置の要部拡大図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】給紙ホッパの下降時における図4のB−B断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の動作を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の要部拡大図である。
【図10】長尺媒体を退避させたときの図4のB−B断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における媒体収容装置の斜視図である。
【図12】図11のT−T断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における媒体収容装置の要部拡大図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における媒体退避時の動作を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における媒体トレイの媒体退避時の要部拡大図である。
【図16】長尺媒体を退避させたときの図12のU−U断面図である。
【符号の説明】
【0067】
28 給紙ローラ
30 媒体トレイ
34 給紙ホッパ
34b 支持プレート
35 リフトアップシャフト
45 延長ホッパ
P1 長尺用紙
P2 用紙
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)第1の媒体、及び該第1の媒体と種類が異なる第2の媒体を重ねて支持する支持部と、
(b)該支持部の前端に配設され、回転に伴って、前記第1、第2の媒体を繰り出す繰出部材と、
(c)前記第1、第2の媒体を選択的に繰出部材に送る媒体操作部材とを有することを特徴とする媒体収容装置。
【請求項2】
前記媒体操作部材は、第1の媒体の給紙が行われる際に、第2の媒体の給紙を阻止する請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項3】
前記媒体操作部材は第2の媒体の給紙を阻止する摩擦部を備える請求項2に記載の媒体収容装置。
【請求項4】
前記媒体操作部材は、第2の媒体の給紙が行われる際に、第1の媒体の前端を繰出部材から退避させる請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項5】
前記媒体操作部材は、第1の媒体の給紙を行うための給紙ポジション、及び第1の媒体の前端を繰出部材から退避させる退避ポジションを採る請求項4に記載の媒体収容装置。
【請求項6】
前記第1、第2の媒体間にシート状の分離部材が配設される請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項7】
前記支持部は装置本体に対して揺動自在に配設される請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項8】
前記第1の媒体と前記第2の媒体とは寸法が異なる請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の媒体収容装置が搭載された画像形成装置。
【請求項1】
(a)第1の媒体、及び該第1の媒体と種類が異なる第2の媒体を重ねて支持する支持部と、
(b)該支持部の前端に配設され、回転に伴って、前記第1、第2の媒体を繰り出す繰出部材と、
(c)前記第1、第2の媒体を選択的に繰出部材に送る媒体操作部材とを有することを特徴とする媒体収容装置。
【請求項2】
前記媒体操作部材は、第1の媒体の給紙が行われる際に、第2の媒体の給紙を阻止する請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項3】
前記媒体操作部材は第2の媒体の給紙を阻止する摩擦部を備える請求項2に記載の媒体収容装置。
【請求項4】
前記媒体操作部材は、第2の媒体の給紙が行われる際に、第1の媒体の前端を繰出部材から退避させる請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項5】
前記媒体操作部材は、第1の媒体の給紙を行うための給紙ポジション、及び第1の媒体の前端を繰出部材から退避させる退避ポジションを採る請求項4に記載の媒体収容装置。
【請求項6】
前記第1、第2の媒体間にシート状の分離部材が配設される請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項7】
前記支持部は装置本体に対して揺動自在に配設される請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項8】
前記第1の媒体と前記第2の媒体とは寸法が異なる請求項1に記載の媒体収容装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の媒体収容装置が搭載された画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−89924(P2010−89924A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−262150(P2008−262150)
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】
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