説明

子ども防水靴

【課題】歩きやすく見た目も気にならない、雨の日が楽しくなるような子ども防水靴を提供する。
【解決手段】完全防水性の短靴の前甲部にタング部2を、甲被部10に靴ひも通し部3を接着し、あるいはタング部が本体と一体化した完全防水性の短靴の甲被部に靴ひも通し部を接着し、内外甲部に装飾5を施し、靴ひも6や靴前甲緊締引帳具を装着する。靴底8には衝撃緩衝材を用い、爪先9には角度をつけ、甲被部には布の素材形状に見られる表面加工を施した防水素材を使う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学齢期の子どもたちが雨天時に履く、外観と歩きやすさをスニーカーに近付けた完全防水靴に関するものである。
【背景技術】
【0002】
防水のための靴としては、ふくらはぎまで長さのある長靴が主流である。通常の靴としては、防水性に欠けたスニーカー等がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多くの子どもたちは登校の際、かなりの大降りでない限り、雨降りでも通常の靴を履く。この傾向は、高学年になるに連れ顕著である。その理由は、歩きにくさと見た目を気にしてであり、雨が上がった後の不便さから、ますます長靴を履きたがらなくなる。その結果、通常の靴を履いて出かけ靴下まで濡らして、不快な一日を過ごしてしまうことになる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
完全防水性の短靴(1)の前甲部にタング部(2)を、甲被部(10)に靴ひも通し部(3)を接着し、あるいは、タング部が靴本体と一体化した完全防水性の短靴(4)の甲被部に靴ひも通し部を接着し、内外甲部に装飾(5)を施し、靴ひも(6)や靴前甲緊締引張具(7)を装着する。靴底(8)には衝撃緩衝材を用い、爪先(9)には角度をつけ、甲被部には布の素材形状に見られる表面加工を施した防水素材を使う。
【発明の効果】
【0005】
本発明を使用することによって、子どもたちが雨天時に長靴を履かずして、靴の中を濡らすことなく出かけられ、雨が上がった後も不便を感じることなく過ごせる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(イ) 完全防水性の短靴(1)の前甲部にタング部(2)あるいは靴ひも挿通環(11)を中央上部付近に有すタング部を、甲被部(10)に靴ひも挿通が可能な範囲での甲被部との接着面を有す靴ひも通し部(3)を接着する。内外甲部に装飾(5)を接着する。
(ロ) 靴ひも挿通孔(12)と靴ひも挿通環に靴ひも(6)を通す。形態によっては、内甲側片部が内甲部と接着し、外甲側片部が自由端で内側に外甲部に設けた雌面ファスナー(13)と係合離脱自在とした雄面ファスナー(14)を備えた靴前甲緊締引帳具(7)を靴ひも通し部の履き口側に装着する。
(ハ) 靴底(8)は衝撃緩衝材を用い、爪先(9)は角度をつけ、甲被部は布の素材形状に見られる表面加工を施した防水素材を使う。
本発明は以上のような構造で、これを使用するときは、雨天時に子どもたちが出かける際、スニーカーを履くように気軽に利用できる。
【実施例】
【0007】
上記
【0006】
に記載した構造(イ)(ロ)(ハ)と同じ。(図2参照)
【0008】
タング部あるいは靴ひも挿通環(11)を中央上部付近に有すタング部が靴本体と一体化した完全防水性の短靴(4)の甲被部(10)に、靴ひも挿通が可能な範囲での甲被部との接着面を有す靴ひも通し部(3)を接着する。内外甲部に装飾(5)を接着する。
以下は上記
【0006】
に記載した構造(ロ)(ハ)と同じ。(図3、図4参照)
【0009】
完全防水性の短靴(1)の前甲部にタング部(2)を接着する。内外甲部に装飾(5)を接着する。内甲側片部が内甲部と接着し、外甲側片部が自由端で内側に外甲部に設けた雌面ファスナー(13)と係合離脱自在とした雄面ファスナー(14)を備えた靴前甲緊締引帳具(7)をタング部履き口側寄りに装着する。
以下は上記
【0006】
に記載した構造(ハ)と同じ。(図5参照)
【産業上の利用可能性】
【0010】
子どもの雨靴の新しいタイプとして、需要はあると推察する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1 側面図
図2 分解斜視図
図3 分解斜視図
図4 分解斜視図
図5 分解斜視図
【符号の説明】
【0012】
1 完全防水性短靴
2 タング部
3 靴ひも通し部
4 タング部一体化の完全防水性短靴
5 装飾
6 靴ひも
7 靴前甲緊締引帳具
8 靴底
9 爪先
10 甲被部
11 靴ひも挿通環
12 靴ひも挿通孔
13 雌面ファスナー
14 雄面ファスナー
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
完全防水性の短靴(1)の前甲部にタング部(2)を、甲被部(10)に靴ひも通し部(3)を接着し、あるいはタング部が靴本体と一体化した完全防水性の短靴(4)の甲被部に靴ひも通し部を接着し、内外甲部に装飾(5)を施し、靴ひも(6)や、靴前甲緊締引帳具(7)を装着した子ども防水靴。
【請求項2】
靴底(8)は衝撃緩衝材を用い、爪先(9)は角度をつけ、甲被部は布の素材形状に見られる表面加工を施した防水素材からなる子ども防水靴。

【公開番号】特開2006−116259(P2006−116259A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−333733(P2004−333733)
【出願日】平成16年10月20日(2004.10.20)
【出願人】(504424834)
【Fターム(参考)】