説明

子供の発育に関する参加型教育

子供の発育に関する教育的ディスプレイが開示される。本明細書に開示される教育装置は移動式であってもよく、子供の発育の局面を使用者に実証する1つ以上の三次元的な参加型教育補助具を含んでいてもよい。教育装置は、トラックのトレイラーの中に配置されてもよく、又はテント若しくは他の可動式構造体の中に配置されてもよい。この構造体は2つ以上の領域を有していてもよく、各領域は、乳児又は幼少期の複数の発育段階の1つについて使用者に教示する材料を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(著作権情報)
本特許明細書の開示の一部は、著作権の保護下にある要素を含む。著作権の所有者は、特許商標局の特許ファイル又は記録に記されている、特許明細書又は特許の開示のいかなる者による複製に対しても、意義を申立てないが、その他の場合は、すべての著作権を有する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、幼少期の発育に関して一般大衆を教育するために使用される参加型補助具に関する。特に、この補助具は三次元的且つ移動式であり得る。
【背景技術】
【0003】
長い間、乳児及び幼い子供の発育は複雑且つ多面的で興味深い過程であると認識されてきた。また、一般大衆、特に親は、乳児及び幼い子供の発育及びこの発育の様々な局面についてより多くの情報を知ることに興味があると認識されてきた。今日まで一般大衆、特に親に与えられた情報の多くは、本、座学、インターネット及び視聴覚教材を通してであった。かかる教材は極めて良好且つ有益であるが、かなり臨床的であることが多く、参加型ものはめったにない。
【0004】
乳児用に設計された製品の製造者らは、しばしば、より良好な製品を設計するために、乳児の成長及び発育に関する広範な調査を行う。結果として、これらの製造者らは、乳児及び幼い子供、並びに彼らの特性、発育パターンなどに関する貴重で有用な情報を有する。
【0005】
更に、本発明の開発中、乳児用製品の製造者らは、しばしば一般大衆、特に幼い子供の親に対するマーケティングにおいてかなりの専門知識を有すると共に、有益で、楽しく且つ覚え易い方法でこのような一般大衆に情報を伝達する方法に関して何らかの見識を有することが分かった。これらの点で、かかる情報の伝達により、典型的に、大衆、特に親に与えられる彼らにとって興味深い話題、例えば乳児及び幼い子供の発育などに関する臨床的で非参加型の情報を超える効果が得られる。また、本発明の開発中、一般大衆も楽しく、参加型であってあまり臨床的でない形式で乳児及び幼い子供の発育に関する情報を受け取ることを高く評価することが分かった。
【0006】
乳児及び幼い子供の発育には多くの局面がある。幾つかの例としては、乳児及び幼い子供の肉体的及び生理的な発育、乳児及び幼い子供の情緒的な発育、及び乳児及び幼い子供の心理的な発育が挙げられる。これらの面及び他の面のいずれも本発明での適用に適するが、乳児の肉体的及び生理的発育は、本発明による装置及び方法を用いて一般大衆を教育するにあたって特に良好な発育の局面である。
【0007】
学習は、それが参加型である時、教示される人々をそれに参加させる時、及びそれが興味深く且つ忘れられないものである時、より効果的であることが多いということが知られている。本発明の装置及び方法は、双方向性及び参加という局面に焦点を当てることにより、一般大衆、特に親が以前の方法よりも更に効果的な新しい方法で乳児及び幼い子供の発育に関して学習するのを支援すべく設計されている。
【0008】
幼少期の発育に関する参加型学習ツールを親及び大衆に提供する際の以前の試みには、インターネットに基づくアプリケーションの使用が含まれている。例えば、オハイオ州シンシナティ(Cincinnati,Ohio)にあるプロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)による「www.pampers.com」などのウェブサイト上の参加型アプリケーションは、絵及び行動(例えば、マウスを用いて乳児の絵に「授乳する」試みなど)を使用して、様々な発育段階にある乳児の視覚及び運動の協調の発育を実証している。しかしながら、これらの以前の試みは、三次元的ではなく、媒体の制約により制限されていた。家具などの家の中に見られる典型的な物品に対する乳児及び幼い子供の関係を示すべく設計される幾つかの「小道具(props)」が、従来技術に記載されている。例えば、従来技術には、かかる一般的な家具物品に対する、所与の年齢の子供の大きさに関する関係を大人に示すべく設計された特大のテーブル及び椅子が記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、これらの小道具は、三次元的である場合もあるが、典型的には参加型ではなく、使用者に多段階の幼少期の発育について学習させる又は体験させるために組み合わせて使用されてこなかった。本発明は、三次元的な参加型補助具を組み合わせて使用し、効果的で、楽しく有益な一連の教育ツールを作成する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
1つの実施形態において、本発明は、2つ以上の領域に分割された構造体を備える教育装置又はディスプレイに関するものである。この構造体は、少なくとも第1領域と、第2領域とを含み得る。この構造体は、第1の三次元的な参加型教育補助具と、第2の三次元的な参加型教育補助具とを有していてもよい。前記第1及び第2の参加型教育補助具のそれぞれは、子供の発育の局面に関する情報を与えるように適合される。
【0011】
本装置の第1の三次元的な参加型教育補助具は第1領域に配置されてもよく、第2の三次元的な参加型教育補助具は第2領域に配置されてもよい。
【0012】
第1の参加型教育補助具は、前記発育の第1段階に関する子供の発育の局面に関する情報を与えるように適合されてもよい。第2の参加型教育補助具は、前記発育の第2の異なる段階に関する子供の発育の局面に関する情報を与えるように適合されてもよい。
【0013】
第1の参加型教育補助具は、子供の発育の第1局面に関する情報を提供してもよく、前記第1局面は、肉体的な発育、運動技能、情緒的な発育、感覚的な発育及び協調から成る群から選択される。第2の参加型教育補助具は、子供の発育の第2局面に関する情報を提供してもよく、第2局面は、肉体的な発育、運動技能、情緒的な発育、感覚的な発育及び協調から成る群から選択される。
【0014】
構造体は可動式であってもよく、運搬可能な構成にされることができ、また、移動式であってもよい。更に、構造体は、テント又はトレイラーを含んでいてもよく、又は自蔵型であってもよい。
【0015】
この構造体は、少なくとも4つの領域に分割され、この場合、構造体は少なくとも第1領域と、第2領域と、第3領域と、第4領域とを含んでいてもよい。このような実施形態において、第1領域は第1の乳児の発育段階に関する情報を与えるのに適合してもよく、かかる第1発育段階は、誕生から這う又は歩くことができる前までの乳児に関する。第2領域は第2の乳児発育段階に関する情報を与えるのに適合してもよく、前記第2発育段階は、短い距離を這う又は歩くことができる乳児に関する。第3領域は第3の乳児発育段階に関する情報を与えるのに適合してもよく、前記第3発育段階は、歩くことができ、走ることを学習している子供に関する。そして第4領域は第4発育段階に関する情報を与えるのに適合してもよく、前記第4段階は、走ることができ、少なくとも部分的に自分で衣服を着る、又は脱ぐことができる子供に関する。
【0016】
別の実施形態において、本発明は、2つ以上の三次元的な参加型教育補助具を備える教育装置を包含してもよく、前記三次元的な参加型教育補助具は、一般的なラベル付け、しるし又は他の印により関連付けられている。本発明の別の実施形態は、2つ以上の領域に分割され、少なくとも第1領域と、第2領域とを含む構造体を備える教育装置であって、前記第1領域及び第2領域のそれぞれは、子供の発育の局面に関する情報を与えるのに適合した少なくとも1つの三次元的な教示補助具を含む教育装置を包含してもよい。かかる実施形態における三次元的な教示補助具の少なくとも1つは、参加型補助具を含んでもよい。このような実施形態におけるこの三次元的な教示補助具の少なくとも1つは、乳児の視点から見た家具の相対的な大きさを大人に実証するのに適合した特大の家具を含んでもよい。
【0017】
本発明はまた、子供の発育について使用者を教育する方法にも関する。1つの実施形態において、本方法は、2つ以上の領域に分割された構造体を用意する工程を含んでもよく、この構造体は少なくとも第1領域と、第2領域とを含んでいてもよい。本方法は、更に、前記領域のそれぞれに、少なくとも1つの三次元的な参加型教示補助具を陳列する工程を含み、三次元的な参加型教示補助具のそれぞれは、子供の発育の局面に関する情報を与えるのに適合している。更に、本方法は、使用者が前記領域を通って前記三次元的な参加型教示補助具と相互作用する工程を含んでもよい。本方法のこの実施形態において、各領域における三次元的な参加型教示補助具は、異なる子供の発育段階に関する情報を与えるのに適合してもよい。更に、少なくとも1つの三次元的な参加型教示補助具は、聴覚的及び視覚的な形式で情報を使用者に与え得ることに留意すべきである。
【0018】
本方法の別の実施形態は、2つ以上の三次元的な参加型教示補助具を陳列する工程を含み、前記三次元的な参加型教示補助具は、子供の発育の局面に関する情報を与えるように適合される。本方法は、更に、一般的なラベル付け、しるし又は他の印により三次元的な参加型教示補助具を関連付ける工程を含む。そして、本方法はまた、使用者に前記三次元的な参加型教示補助具と相互作用させる工程も含む。前述の本方法の実施形態と同様、2つ以上の三次元的な参加型教示補助具のそれぞれは、異なる子供の発育段階に関する情報を与えるのに適合してもよい。そして、少なくとも1つの三次元的な参加型教示補助具は、聴覚的及び視覚的な形式で情報を使用者に与え得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本明細書は、本発明を形成するとみなされる主題を特に指摘して明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、添付の図面と関連させた次の説明で更によく理解されると考えられる。
【0020】
本発明は、幼少期の発育に関して一般大衆を教育するために使用される参加型補助具及び方法に関する。親、特に乳児及び幼い子供の親が好ましい観客である場合もあるが、本発明は必ずしもかかるグループに限定されるわけではなく、一般大衆も本発明から利益を得ることができる。本発明の装置は移動式であってもよい。用語「移動式」は、装置が、ある程度の梱包を伴うか、若しくは伴わないで、又は梱包されないで1つの場所から別の場所へ輸送されるように設計されていることを意味する。換言すると、移動式装置は、運搬可能な構成にされ得る。かかる移動性により幾つかの利点が得られるが、それもまた本発明の要件ではない。例えば、教育装置はまた、単に可動であるだけであってもよく、これは、かかる動きにフォークリフト、クレーン、トラック又は貨物車などの補足的な装置の使用が必要であるとしても、その装置を動かすことができることを意味する。
【0021】
図1は、本発明の移動式装置の一例を示している。一般に、図1はトラック20を示しており、ここで、移動式装置はトラック20のカブ26の後ろにあるトレイラー24内に配置される。本発明の移動式装置をより小さくしたものは、より小さいトラック又は他の車両を用いることにより移動式とすることができ、又は分解及び梱包などの手段を通じて動かすことができる。更に、本発明の教育装置をより大きくしたものは、本装置を形成する幾つかのトラック20及び各トラックの協動的に結合しているトレイラー24を用いることにより移動式とすることができる。本発明の参加型補助具は移動式である必要はないが、それが望ましい場合もある。本発明の参加型補助具及び他の装置は、ある程度常設的な形態で、又は簡単には動かない形態で設置されてもよい。他の実施形態において、搬送する、キャスターを転がして移動させる、フォークリフトを使用する、又は他のいずれかの適した方法によるなどして、簡単に動かすことができる自蔵型補助具を有することができる。特に、テントが折り畳まれて1つ以上の輸送コンテナ内に梱包され得る場合、移動式構造体を作成するためにテントを使用してもよい。
【0022】
図1に示すトラック20などのトラックの使用は、本発明の参加型補助具及び装置を場所から場所へ容易に輸送させ、それにより、中に収容された教育的なデモンストレーションを多くの人に見せることができる。例えば、トラック20は、(駐車場内などの)大きい小売店のような場所、又は一般大衆(及び特に親及び家族)が居るであろう他の場所まで運転して行くことができる。かかる場所としては、州や郡のバザー、遊園地、町の広場、フェスティバルなどが挙げられる。トラック20などの移動式装置が使用される場合、輸送用梱包上の目立つ場所にしるし22などのしるしをつけることが望ましい場合もある。これらのしるし22は、トラック20又は他の輸送用コンテナの中に何があるのかについての何らかの指示を与えることができ、すなわち「ティーザ」タイプのスローガンであってもよい。このようなしるし22は、トラック20又は他の種類の輸送用コンテナが目的地まで車で運搬されている時、及び参加型補助具が使用のために組み立てられている時にトラック20又は他の種類の輸送用コンテナへの興味を生じさせる場合もある。
【0023】
図2は、組み立てられて使用準備状態になった本発明の教育装置30の一例を示している。この場合、図2は、図1に示すトラック20のトレイラー部分24内に収容された教育装置30を示している。勿論、この特定の関係が実状である必要はない。図2に示すように、トラック20のトラクターは取り外され、トレイラーは教育装置30に「変換」されている。あるいは、トラックがトラクター・トレイラー型のものではない場合、教育装置30が展開された形状である場合でも、カブは装着されたままであってもよい。更に別の代替として、2つ以上のトレイラー24は協動的に結合されて、より大きい教育装置30を形成することができる。例えば、3つ以上のかかるトレイラーは、U字形状に配置されてもよい。教育装置30全体は、最も望ましいサイズのいずれかであり得る。例として、組み立てられた又は折り畳まれていない状態にある図2に示す教育装置30の面積は、約14メートル×13.5メートルであってもよい。分解された、折り畳まれた又は運搬可能な状態にあるこのサイズの装置は、長さがおよそ9.1メートル(30フィート)である図1のトラック20などのトラックのトレイラー上に適合し得る。
【0024】
当業者は、複数のトレイラー又は複数の構造体を使用することにより、使用条件の要求を満たすように、教育装置の全体的な大きさをより小さいトレイラー又は構造体を有する非常に小さいものから、2つ以上の構造体又はトレイラーを結合することによる非常に大きいものまで変更できることを認識するであろう。例として、図8は、本発明の範囲内の教育装置110を示す。図8は、支持構造体114と協動して配置され、U字形の教育装置110を形成する複数のトレイラー又は構造体112を示している。本発明のかかる実施形態において、使用者、特に家族が彼らの知識を向上させるべく対話したり、質問したりすることができる中庭116が形成される。更に、この中庭116並びに教育装置110の操作を管理するための領域では、製品のサンプル又は追加の教育的な機会が付与され得る。複数のトレイラー112及び支持構造体114はより大きい対話領域を付与し、それにより使用者は多数の三次元的な教育補助具と相互作用する更に大きい機会を得ることができる。
【0025】
教育装置30は、一般大衆がその中を歩くことができ、且つ数人が快適に中におさまり、教育的な情報及び参加型補助具に同時に供されることができる程十分に大きい場合もある。更に、教育装置30の全体的な大きさを、装置自体に注意を引き付ける程大きくすることが望ましい場合もある。図2に示す例において、印32などの印は、見る人に教育装置30が何であるかについての指示を与え、且つ大勢の人々に教育装置30を見せるために使用されてもよい。非限定例として、図2に示すような印32を有する教育装置30全体の高さは、約8メートルであってもよい。
【0026】
装置30は、2つの壁に支えられた頭上被覆物を有する構造体として図2に示されているが、かかる構成は本発明の要件ではない。例えば、構造体は、頭上被覆物を支持する壁以外の支持体を含むテントであってもよい。あるいは、構造体は、本発明の参加型教育補助具を協動的に結合するために使用される壁又は他の構造体の形状であってもよい。装置30全体は、先に記載し、且つ図2に示したものと同じくらいの大きさである必要はない。本明細書に記載される発明の教育的な目的を達成するより小さいものを使用してもよい。更に、必ずしも別個の構造体(図2に示すものなど)がある必要は全くない。既存の場所(例えば、体育館、店の床、草原、駐車場など)の所与の領域を取っておき、以下により詳細に記載する方法で、2つ以上の本発明の参加型補助具を合わせて組み立てることにより、本発明を実施することができる。
【0027】
図2は、車椅子及びベビーカー用スロープ34を備えた装置30の例を示している。更に、装置30は隣接領域36などの隣接領域を有していてもよく、この隣接領域は、柵で囲むか、若しくは囲いを設けて子供の遊び場として使用することができ、又は追加の情報又は文書を装置30の教育補助具を使用する人々に提供するための領域として使用することができる。
【0028】
本発明の装置30は、第1領域38及び第2領域39などの2つ以上の領域を含んでいてもよい。第1領域38及び第2領域39は、壁、間仕切りなどによって物理的に隔てられていてもよいが、仕切りを有することは必要ではない。領域間には少なくとも何らかの視覚的な仕切りがあることが望ましい。かかる視覚的な仕切りは、部分的な又は完全な物理的仕切りによって達成することができるか、又は、色、テープ又は装飾の変化などの設計要素により達成することができる。図2に示すように、第1領域38及び第2領域39は、家又はアパートの部屋などの部屋に類似するように構成されてもよい。第1領域38及び第2領域39のそれぞれは、乳児又は子供の発育に関する1つ以上の参加型教育補助具を包含していてもよい。かかる補助具についてのより詳細な説明は以下に示される。第1領域38及び第2領域39は、乳児又は子供の発育の1つ以上の特定段階に専用であり、領域のレイアウト及び内容はその特定段階に合うように選択され、適合することが望ましい。かかる発育段階に関する表示についてのより詳細な説明も以下に示される。
【0029】
図3は、図2に示す第1領域38の近接図である。図3に示す第1領域38は、幼い子供の寝室(又は育児室)に類似するように設計されている。第1領域38は、参加型タッチパッド40及び歪んだ鏡42など1つ以上の参加型教育補助具を備えていてもよい。示した物品及び図3に示した「寝室」の全体的な設計は、本発明の局面を例証する特徴として詳細に記載される。しかしながら、図3に示す特徴及び補助具は例にすぎないことを理解すべきである。これらの特徴及び補助具は、請求項に記載された発明を実施するために変更、修正又は異なる組み合わせで使用されてもよい。本明細書中のいずれかの図面に示された全ての特徴が、請求項に記載された発明を実施するために必要とされるわけではない。
【0030】
理想的には、第1領域38などの装置全体の各部分は、乳児又は初期の幼少期の発育の1つ以上の特定段階に対応するのに適合している。発育段階は、新生児から自立しようと努める活発なよちよち歩きの幼児までの範囲であってもよい。例えば、第1発育段階は、歩行できる前の時期に該当し、母親との信頼を作る段階(bonding stage)にある新生児、及びその行動のレベルが頭を起こす又は寝返りを打つのと大差ないその他の動けない幼児(infant)を含む。第2発育段階は、這う時期を含む発見段階に該当し、座るという形での行動並びに突進する(scooting)、転がる及び這うという形での可動性が発達中である好奇心の強いよちよち歩きの幼児(toddlers)を含む。第3発育段階は、歩行時期を含む探検段階に該当し、その行動のレベルとして立つ、歩く及び走り始めることが挙げられるよちよち歩きの幼児を含む。第4発育段階は、学習の時期に該当し、衣服を着ることなどは自分ででき、且つバランスを失わずに歩いたり、走ったりすることを可能にする協調が発達中であるよちよち歩きの幼児を含む。この第4段階はまた訓練に焦点を当ててもよく、排泄のしつけを受け、自立及び全体性を達成することを試み、乳児から子供への変わり目にあるよちよち歩きの幼児を包含し得る。まだ子宮の中にいる乳児の経験を例証する誕生前段階のような他の段階が考慮される。これらの段階は例として示されるにすぎず、例えば5段階又はそれ以上の段階に更に細分化することができる。これらの段階は3段階に統合することができる。年長の子供(よちよち歩きの幼児など)は、彼らの発育の多様な局面に関連する更に複雑多岐な段階を有していてもよい。
【0031】
例として、図3に示す第1領域38は、乳児の第1発育段階に対応するのに適合している。この段階は、「スワドラー段階」、「幼児段階」として、又は他の適した説明用語によって称されてもよい。図3に示す例において、この第1段階は、一般に、定期的にはまだ這わない、又は歩かない乳児に対応する。つまり、この発育段階にある乳児は、仰向け又はうつ伏せで多くの時間を過ごす。彼らは腕及び脚を動かしたり、寝返りを打つことはあっても、一般にはつかまり立ちをしたり、這ったり、又は歩いたりすることはできない。この段階の年齢範囲は、個々の乳児によって幾らか異なるが、一般には、この段階は約0歳〜約14ヶ月の年齢範囲にある乳児に対応する。
【0032】
図3に示すような第1領域38は、幼児用寝台のデモンストレーション44などの特大の家具を備えていてもよい。図示した幼児用寝台のデモンストレーション44により、大人(親など)はこの幼児用寝台のデモンストレーション44の「手すり」につかまり、乳児の視点から見上げて寝室がどのように見えるのかについての観点を得る。理想的には、幼児用寝台のデモンストレーション44は、本物の乳児用寝台がこの発育段階にある平均的な大きさの乳児にとってそうであるのとほぼ同じくらい平均的な大きさの大人にとって比例的に大きいようにサイズ付けされる。同様に、交換台及びドレッサー46などの他の家具も設けられてもよい。再度、この家具は、典型的なドレッサー及び交換台がこの発育段階にある平均的な大きさ(乳児の身体の大きさに関して)の乳児にとってそう見えるのと同じくらい平均的な大きさの大人にとって大きく見えるように、特大の大きさに作られてもよい。
【0033】
先に述べたように、第1領域38は、1つ以上の参加型教育補助具を備えていてもよい。かかる参加型教育補助具の一例は、歪んだ鏡42であってもよい。この例において、歪んだ鏡42は、大人(親など)に鏡に映った自分の姿を見せ、この発育段階(図3に示す例において、これはスワドラー又は幼児段階である)にある乳児の視野に類似するように見せるべく設計されている。従って、図3に示す例において、歪んだ鏡42は、完全に正確には像を反映しないように適合するが、0ヶ月〜6ヶ月の年齢範囲にある幼児の実際の視覚の鋭敏さを反映するのに必要な程度まで歪みが与えられる。これにより、大人は鏡教育を検証し、この段階にある乳児の視覚の発育はどのようなものかという知識を得る。更に、鏡の教育補助具42は、2つ以上の個々の鏡を含むように構成されてもよい。例えば、図3に示す鏡の教育補助具42は、3つの別個の鏡を含む。かかる鏡教育補助具の実施形態は、乳児の視力の経時的変化を表すために、異なる歪みレベルの鏡を含むのが好ましい場合もある。
【0034】
歪んだ鏡の教育補助具42は、参加型教育補助具の多くの可能な例の1つにすぎない。本明細書で使用する時、用語「参加型教育補助具」は、乳児及び幼い子供の発育のある局面に関する教育的な情報又は教育的な経験を大人に与えることができるいずれかの三次元的な用具又は装置を指す。この情報は、肉体的な発育、情緒的な発育、又はその他の発育局面に関する。「参加型」は、教育補助具の使用者が、用具上で又は用具を使って何らかの行為又は行動を行わねばならないことを意味する。かかる行為又は行動としては、触れる、見る、感じる、保持する、又は用具のある部分を操作することが挙げられる。この行為又は行動が行われると、教育補助具は何らかの反応又は体験を使用者に与え、発育に関する情報を使用者に伝える。本発明の教育補助具は、視覚的媒体、聴覚的媒体、乳児の感覚の1つ以上と通じる他の媒体、又は媒体の組み合わせを通じて教育的な情報及び体験を与えるように構成されてもよい。これらの定義を用いると、歪んだ鏡42は、使用者がそれをのぞき込んで、映った自分の姿を見るので、参加型教育補助具である。歪んだ鏡42をのぞき込むと、鏡は使用者の像を歪めて反射し、これは、この初期発育段階にある乳児の発達中の視覚を正確に実証する。
【0035】
参加型教育補助具の別の例は、参加型タッチパッド40などの参加型タッチパッドであり得る。図3に示すようなタッチパッド40は、敷物地のサンプルなどの材料サンプルを有していてもよい。第1サンプルは、かかる材料が大人の触覚に対してどのような感じを与えるかを実証する未改質の敷物地であり得る。タッチパッド40は、第2の敷物地のサンプルを有していてもよく、このサンプルはこの発育段階にある乳児の相対的な感受性(例えば、肌触りに対する)を大人に実証するべく改質されている。タッチパッド40は、本明細書中に記載された定義の意味内の教育的な参加型補助具である。
【0036】
既に述べたそれらの物品に加え、第1領域38は、いかなる数の他の所望の特徴を備えていてもよい。これらの特徴としては、この領域にある様々な物品を説明するか、又は使用に関する指示を与える一般的な装飾物、ウェルカムサイン、ポスター又はプラカードが挙げられる。第1領域38はまた、この発育段階にある乳児用製品のデモンストレーションを与えてもよい。例えば、図3に示す象のぬいぐるみ48は、「お腹部分」が膨らんだおもちゃの象である。象のぬいぐるみ48は、パンパース・スワドラーズ(PAMPERS SWADDLERS)(登録商標)おむつなどのおむつをしており、これは、この段階の乳児の動きと共に彼らの「お腹部分」が膨張・収縮する時、どのように製品が乳児に適合するかを示す。所望であれば、他の製品用途の示唆も与えることができる。
【0037】
図4は、図2に示す第2領域39の近接図である。図4に示す第2領域39は、幼い子供の家又はアパートに存在し得る居間領域に類似するように設計されている。第2領域39は、ぐらぐらする板52及び足用ウェッジ54などの1つ以上の参加型教育補助具を備える。示した物品及び図4に示す「居間」の全体的な設計は、本発明の局面を例証する特徴として詳細に記載される。しかしながら、図3に関して先に述べたように、図4に示した特徴は例にすぎないことを理解すべきである。これらの特徴は、請求項に記載された発明を実施するために、変更、修正又は異なる組み合わせで使用されてもよい。本明細書中のいずれかの図面に示された全ての特徴が、請求項に記載された発明を実施するために必要とされるわけではない。
【0038】
第2領域39は、「クルーザー段階」として記載されることもある第2発育段階に対応するのに適合し得る。このクルーザー段階にある乳児は、典型的には、家具につかまって立ち上がったり、家具につかまりながら歩いたり、這ったり、又は、少なくとも短い距離を助けを借りずに直立で歩いたりすることができる。この発育段階は、平均で、約10ヶ月〜約18ヶ月の年齢範囲にある子供を示す。
【0039】
先に述べたように、第2領域39はまた、1つ以上の参加型教育補助具を備えていてもよい。参加型教育補助具の一例として、図4に示したような第2領域39は、コーヒーテーブル56などの特大の家具を備えていてもよい。図示したコーヒーテーブル56により、大人(親など)は、その縁部につかまって、背の低い子供の視点からテーブル面を見わたすことができる。理想的には、コーヒーテーブル56は、本物のコーヒーテーブルがこの発育段階にある平均的な大きさの乳児にとってそうであるのと同じくらい平均的な大きさの大人にとってほぼ比例的に大きいようにサイズ付けされる。同様に、ソファ又は安楽椅子などの他の家具も備えられていてもよい。再度、この家具は、ソファ又は安楽椅子がこの発育段階にある平均的な大きさ(乳児の身体に関して)の乳児にとってそう見えるのと同じように平均的な大きさの大人にとって大きく見えるように特大に作られてもよい。
【0040】
かかる参加型教育補助具の別の例は、ぐらぐらする板52であってもよい。この例において、ぐらぐらする板52は、大人(親など)を、多少不安定な台の上に立たせ、大人と比べてあまり発達していないこの発育段階にある乳児の運動技能及び協調を使って立とうとする作用を体験させるように設計されている。これにより、ぐらぐらする板52の上に立っている大人は直接的な感覚フィードバッグを得て、立つこと及び歩くことを初めて学んでいる乳児の運動技能及び協調の発育について学習する。
【0041】
この発育段階に関して設けられ得る参加型教育補助具の更に別の例は、足用ウェッジ54である。足用ウェッジ54は、使用者に(例えば、スリッパを履いている)自分の足をその中に入れさせる。次いで、脚を持ち上げることによって、ウェッジを床から引き上げることができるが、ウェッジは、持ち上げることに多少の抵抗を与える。この抵抗は、大人のそれと比べてあまり発達していない脚の筋肉を使って自分の脚を持ち上げるこの発育段階にある乳児の体験を大人に与えるように調整されている。
【0042】
既に述べたそれらの物品に加え、第2領域39は、いかなる数の他の所望の特徴を備えていてもよい。これらの特徴は、第1領域38に関して述べたそれらの物品のいずれかを包含し得る。パンパース・クルーザーズ(PAMPERS CRUISERS)(登録商標)おむつなどの製品のサンプルは、この発育段階にある活発な乳児と共に動き、延伸するおむつの重要性を示すことができる。第2領域39における他の特徴としては、乳児が這ったり、立ち上がったりする映画又はTVディスプレイ、特大の「家族のペット」(猫など)又は幼い子供がいる家又はアパートに存在すると思われる一般的な装飾物又は物品が挙げられる。映画又はTVディスプレイは、そのディスプレイが参加型であるように構成されてもよい。参加型映画の1つの実施形態において、ディスプレイは、ホイールなどの制御装置を備えてもよく、映画及び制御装置は、映画が制御装置の関連する行為に応じて異なる速度で進む、又は戻るように関連付けられてもよい。好ましい実施形態において、制御装置は、使用者がある方向に回転させて映画を進め、反対の方向に回転させて映画を逆行させるホイールである。更に、映画が進む又は戻る速度は、使用者が制御ホイールを回転する速度によって制御することができる。
【0043】
図5は、本発明において使用され得る参加型教育補助具の例である。図5は、参加型の食事のディスプレイ60を示す。かかるディスプレイは、より大きい領域(第2領域39など)の一部として設けられることができ、又は「独立した」参加型教育補助具であることができる。本発明の装置は、使用されるこのような「独立した」参加型教育補助具のみによって、又は他の参加型教育補助具と組み合わせることによって作成され得る。図5に示す参加型の食事ディスプレイ60は、一般に、一対の手挿入部62を備える。食事ディスプレイ60の参加型は、使用者が自分の手を手挿入部62の内部に置く時の体験である。手挿入部62の外観は、使用者の手にちょうど程よく合うように適合してもよい。これは、物体(例えば、食物のかけら、クラッカーなど)の取り扱いをより困難にし、それにより器用さが低減する。この用具により、使用者は、子供のはさみを握る能力が大人のそれよりもあまり発達していない段階で、食べようと試みる子供の観点を体験する。
【0044】
図6は、本発明の装置に設けられてもよい第3領域70の例である。図6に示す第3領域70は、図2における装置30の示した図からは見えない。この第3領域70は、乳児の第3発育段階に適合し得る。この発育段階は、歩く時期を含む探検の段階に該当し、立つ、歩く及び走り始めるといった行動のレベルにあるよちよち歩きの幼児を含む。この段階で使用者に与えられ得る情報の例が、図6に示されている。かかる例としては、ビデオ、絵、製品のデモンストレーションなどが挙げられる。この領域も、この発育段階に対応するのに適合した参加型教育補助具を備えることができる。かかる参加型教育補助部の例は、ランナー・デモンストレーション75である。ランナー・デモンストレーション75は、使用者が回すことができるハンドル又はクランク76を備える。そして、大人のランナー及び子供の「ランナー」の画像又は人物像が動く。ランナー・デモンストレーション75は、大人のランナーが大股又は小股でより少ない歩数でカバーする同じ距離をカバーするために、子供のランナーがどれだけ多くの相対的な動きを必要とするかを示す。この参加型補助具は、どれだけ多くの肉体的な活動が子供の歩く又は走るという動きに関与するのか、及び乳児用の衣服、おむつなどに必要とされる柔軟性に関する情報を使用者に与える。
【0045】
図7は、本発明の装置に設けられてもよい第4領域80の例である。図7に示す第4領域80は、図2における装置30を示した図からは見えない。この第4領域80は、乳児の第4発育段階に適合し得る。かかる第4発育段階は、学習の時期に該当し、衣服を着るなどは自分ででき、バランスを失わずに歩いたり、走ったりすることを可能にする協調が発達中であるよちよち歩きの幼児を含む。この第4段階はまた訓練に焦点を当ててもよく、排泄のしつけを受け、自立及び全体性を達成しようと試み、乳児から子供への変わり目にあるよちよち歩きの幼児を包含し得る。第4領域80に情緒的又は心理的な発育に関する情報を含むことが望ましい場合もあるが、必要ではない。勿論、以前の段階のいずれも同様に、その段階に対応して与えられるそのような情緒的及び/又は心理的な情報を有することもできる。図7に示す例において、第4領域80は、浴室及び寝室の組み合わせを表し、その各々はこの発育段階の子供の家又はアパートにおいて見ることができる。この発育段階は、典型的には、約18ヶ月〜約48ヶ月の年齢に対応する。
【0046】
第4領域80はまた、参加型教育補助具を備えていてもよい。かかる参加型教育補助具の例は、浴室のシンク及びトイレ82である。図7に示すシンク及びトイレ82は、(例えば、装置に近づくと)従来のシンク及びトイレから「気味の悪い」又は「怪物の」形をしたものに変わる。これは、投影画像、回転パネル、隠れた区画又は他のいずれかの既知の手段によってなされ得る。大人の使用者は、浴室、特に浴室を使用するのが恐ろしい体験であることが多い学習者の段階にある子供の情緒的な発育について教育される。この参加型教育補助具の変形は、「大きいシンク及びトイレ」並びに「より小さいシンク及びトイレ」のディスプレイであり得る。第1の構成は、大人用サイズの浴室設備が、トイレの使い方を初めて学習する子供にとってどれ程非常に大きく見えるかを示すことができる。このディスプレイは、設備がより小さく、且つより適切な大きさである「子供に優しい」構成を有することができる。他の参加型教育補助具及び特徴を設けることもできる。パンパース・イージー・アップス(PAMPERS EASY UPS)(登録商標)などの製品のサンプル又はそれに関する情報などの製品のサンプル又は情報も第4領域80に包含されてもよい。
【0047】
上述の領域のいずれも、ある特定の発育段階に向けて適合された乳児用製品に関する製品情報を備えることができる。例えば、上述の第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域は、それぞれ、特殊に設計され、且つ様々な発育段階の子供及び乳児に適合した使い捨ておむつに関する製品情報を有する場合もある。製品情報は、製品の特徴を強調する特大のおむつ製品を包含し得る。例えば、標準のおむつの大きさの4倍であるおむつのディスプレイは、伸縮性のある側部が、乳児の身体に適合するというおむつの全体的な能力に与える影響を示すのに有用であり得る。装置の使用者がどれ程多く且つどのように所与の発育段階にある乳児が動くかについて理解したら、製品の特徴がこのような考慮事項にどのように関係するかを理解することが消費者に重要視される。
【0048】
上記記載は、使用されてもよい本発明の装置の1つの特定実施形態の細部に焦点を当ててきた。多様な他の実施形態も全て使用してもよい。本発明の装置は、乳児又は幼い子供の発育に関する情報を使用者に与えるべく適合した三次元的な参加型教育補助具を1つだけ含むことができる。本明細書に記載されたこのような参加型教育補助具の例のいずれかは、本発明のこのような実施形態として、「独立」して使用されてもよい。更に、本発明の装置は、2つ以上のかかる参加型教育補助具を含むことができ、各補助具は、乳児又は子供の発育の異なる段階に関する情報を使用者に与えるべく適合される。このような複数の参加型補助具は、トラック20によって搬送することができる図示した装置30などのより大きい構造体の一部であることができる。あるいは、付属の構造体がある必要は全くない。記載した複数の参加型補助具は、一般的なラベル付け、ブランド付け又は他のしるしによって単に関係付けられることができる。
【0049】
記載したように、付属の構造体が設けられる場合、それは常設されているか、又は移動式であってもよい。それは単なる「ブース」のディスプレイであるか、又は大きい「ウォーク・スルー」式の構造体であってもよい。常設の建物又は建物の一部分でさえ、所望であれば使用することができる。
【0050】
本発明の方法は、本明細書に包含される記載に従って、1つ以上の参加型教育補助具を対象者に提供することによって実施され得る。本方法はまた、使用者に参加型教育補助具を使用させて、本明細書に記載されるような乳児及び/又は子供の発育に関する情報を学習させる工程を含み得る。
【0051】
本発明は、従来技術を凌ぐ幾つかの著しい効果を付与する。本発明は、参加型であるが故に、一般大衆に乳児及び子供の発育に関する情報を教示する際、他の方法よりも更に効果的である。
【0052】
「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれているが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であるとの容認と解釈されるべきではない。
【0053】
本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】運搬可能状態である本発明の参加型装置の移動例を示すトラクター−トレイラーの図。
【図2】組み立てられて使用準備状態にある本発明の参加型装置を示す図。
【図3】複数の子供の発育段階の1つを示す本発明の装置の一部を示す図。
【図4】複数の子供の発育段階の2番目を示す本発明の装置の一部を示す図。
【図5】複数の子供の発育段階の2番目の一部の例を示す本発明の装置の一部を示す図。
【図6】複数の子供の発育段階の3番目を示す本発明の装置の一部を示す図。
【図7】複数の子供の発育段階の4番目を示す本発明の装置の一部を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.2つ以上の領域に分割された構造体であって、少なくとも第1領域と、第2領域とを含む構造体と、
b.第1の三次元的な参加型教育補助具と、
c.第2の三次元的な参加型教育補助具とを備えることを特徴とする教育装置であって、
d.前記第1及び第2の参加型教育補助具のそれぞれが、子供の発育の局面に関する情報を提供するのに適合する教育装置。
【請求項2】
前記第1の三次元的な参加型教育補助具が前記第1領域に配置され、前記第2の三次元的な参加型教育補助具が前記第2領域に配置される請求項1に記載の教育装置。
【請求項3】
前記第1の参加型教育補助具が、前記発育の第1段階に関する子供の発育の局面に関する情報を提供するのに適合し、前記第2の参加型教育補助具が、発育の第2段階に関する子供の発育の局面に関する情報を提供するのに適合し、前記発育の第1段階及び第2段階は互いに異なる、請求項1に記載の教育装置。
【請求項4】
前記第1の参加型教育補助具が、肉体的な発育、運動技能、情緒的な発育、感覚的な発育及び協調から成る群から選択される子供の発育の第1局面に関する情報を提供し、前記第2の参加型補助具が、肉体的な発育、運動技能、情緒的な発育、感覚的な発育及び協調から成る群から選択される子供の発育の第2局面に関する情報を提供する、請求項1に記載の教育装置。
【請求項5】
前記構造体は可動式であり、好ましくは運搬可能な構成にされることができ、より好ましくはテントを含み、最も好ましくはトレイラーを含む、請求項1に記載の教育装置。
【請求項6】
前記構造体は自蔵型である、請求項1に記載の教育装置。
【請求項7】
前記構造体は、少なくとも4つの領域に分割され、少なくとも第1領域と、第2領域と、第3領域と、第4領域とを含む、請求項1に記載の教育装置。
【請求項8】
前記第1領域は、第1の乳児発育段階に関する情報を提供するのに適合し、前記第1の発育段階は、這う又は歩くことができる前の乳児に関し、前記第2領域は、第2の乳児発育段階に関する情報を提供するのに適合し、前記第2の発育段階は、短い距離を這う又は歩くことができる乳児に関し、前記第3領域は、第3の発育段階に関する情報を提供するのに適合し、前記第3の発育段階は、歩くことができる又は走ることを学習している子供に関し、前記第4領域は、第4の発育段階に関する情報を提供するように適合され、前記第4段階は、走ることができる又は少なくとも部分的に自分自身で衣服を着る又は脱ぐことができる子供に関する、請求項7に記載の教育装置。
【請求項9】
2つ以上の三次元的な参加型教育補助具を含む教育装置であって、前記三次元的な参加型教育補助具が、一般的なラベル付け、しるし又は他の印により関連付けられることを特徴とする教育装置。
【請求項10】
a.2つ以上の領域に分割された構造体であって、少なくとも第1領域と、第2領域とを含む構造体を備えることを特徴とする教育装置であって、
b.前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれは、子供の発育の局面に関する情報を提供するのに適合した少なくとも1つの三次元的な教示補助具を含む教育装置。
【請求項11】
前記三次元的な教示補助具の少なくとも1つは参加型補助具を含む、請求項10に記載の教育装置。
【請求項12】
前記三次元的な教示補助具の少なくとも1つは特大の家具を含み、乳児の視点から見たこのような家具の相対的な大きさを大人に実証するのに適合した、請求項10に記載の教育装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−524108(P2007−524108A)
【公表日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515389(P2006−515389)
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/023090
【国際公開番号】WO2005/006280
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】