説明

孔付鋳造粗材検査装置

【課題】 本発明は搬送ライン上を搬送されてくる仕上げ加工前の寸法精度の低い孔付鋳造粗材の表面物性や探傷を的確に行うことができる孔付鋳造粗材検査装置を目的とする。
【解決手段】 搬送ライン2上を搬送されてくる孔付鋳造粗材Sを停止させる検査ゾーン1の上部に、フローティング装置5を孔付鋳造粗材Sに向けて進退動させる進退動機構3を設けるとともに、前記フローティング装置5に、孔付鋳造粗材Sの成形上面に形成される複数の成形孔C内に嵌合されて孔付鋳造粗材Sの成形上面のX・Y方向への傾きに倣う倣い機構50を設けるとともに、該倣い機構50に孔付鋳造粗材Sの成形上面に平接触子4aを密着させて探傷や表面物性の検査を行うセンサ4を取り付けることによって、孔付鋳造粗材Sの成形孔Cの傾きに応じて倣い機構50は傾動して孔付鋳造粗材Sと平行になり、センサ4の平接触子4aは孔付鋳造粗材Sの成形上面に的確に密着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は孔付鋳造粗材の表面にセンサの平坦接触面を密接させて金属表面物性や探傷等の検査を行う孔付鋳造粗材検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、渦電流センサにより導電率を検出して金属表面物性の検査や超音波センサにより金属の探傷検査を行う際、渦電流センサや超音波センサを被検査体の表面に密接させる必要があり、付勢手段を設けるとともに保持部に可撓性をもたせたプローブを作業員が手で把持して検査対象面に接触させるものがある(例えば、特許文献1参照)。また、超音波センサを被検査体に密接させるため、走査機構をマグネットにより試験体に吸着させ、走査機構と一体化された探触子を圧縮ばねにより試験体に密接させるものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
しかし、特許文献1のものは、手でプローブを把持して検査対象面に探傷コイルを接触させて検査を行うため、搬送ラインに組み込んで自動的に検査を行うことができないという問題があるうえに、手持ちで検査を行うため密接させる圧が安定せず検出精度にばらつきが生じやすいという問題がある。また、特許文献2のものも、試験体に走査機構を吸着させて検査を行うため、搬送ラインに組み込んで自動的に検査を行うことが難しいという問題があるうえに、マグネットを使用するため渦電流センサによる金属表面の物性検査を行うことは難しいという問題がある。
【特許文献1】特願2006−47036号公報
【特許文献2】特開平7−174793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は搬送ライン上を搬送されてくる仕上げ加工前の寸法精度の低い孔付鋳造粗材の表面物性や探傷を的確に行うことができる孔付鋳造粗材検査装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、搬送ライン上を搬送されてくる孔付鋳造粗材を停止させる検査ゾーンの上部に、フローティング装置を孔付鋳造粗材に向けて進退動させる進退動機構を設けるとともに、前記フローティング装置に、孔付鋳造粗材の成形上面に形成される複数の成形孔内に嵌合されて孔付鋳造粗材の成形上面のX・Y方向への傾きに倣う倣い機構を設けるとともに、該倣い機構に孔付鋳造粗材の成形上面に平接触子を密着させて探傷や表面物性の検査を行うセンサを取り付けたことを特徴とするものである。
【0006】
なお、倣い機構を成形孔内のX・Y方向の2点また3点で接する嵌合部材としたり、孔付鋳造粗材の成形上面に接触する電気的に直列接続される三つ以上の導通センサを倣い機構に配設したり、孔付鋳造粗材の成形上面に接触して表面温度を検出する温度センサを倣い機構に設けたり、センサを微小スライド及び微小揺動自在な保持部材に支持させたりしてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、搬送ライン上を搬送されてくる孔付鋳造粗材を停止させる検査ゾーンの上部に、フローティング装置を孔付鋳造粗材に向けて進退動させる進退動機構を設けるとともに、前記フローティング装置に、孔付鋳造粗材の成形上面に形成される複数の成形孔内に嵌合されて孔付鋳造粗材の成形上面のX・Y方向への傾きに倣う倣い機構を設けるとともに、該倣い機構に孔付鋳造粗材の成形上面に平接触子を密着させて探傷や表面物性の検査を行うセンサを取り付けることにより、仕上げ加工前で寸法精度が悪く搬送ラインの検査ゾーンに精度よく位置決めできない孔付鋳造粗材に対しても、フローティング装置を介して倣い機構を孔付鋳造粗材の成形孔に嵌合させることにより、センサは孔付鋳造粗材と平行に配置されるので、センサの平接触子は孔付鋳造粗材の成形上面に確実に密着して精確な検出値を得ることができる。しかも、フローティング装置を孔付鋳造粗材に向けて進出させる進退動機構に取り付けることにより、搬送ライン上を搬送されてくる孔付鋳造粗材の表面にセンサを間歇的に押し付けて行う自動検査が可能となり生産性を大幅に向上させることができる。
【0008】
また、倣い機構を成形孔内のX・Y方向の2点また3点で接する嵌合部材としたものとすることにより、極めて簡単な構造でありながら、嵌合部材を孔付鋳造粗材の成形孔に嵌合させるだけで高い精度でセンサの平接触子を孔付鋳造粗材と平行に配置させることができる。
【0009】
さらに、孔付鋳造粗材の成形上面に接触する電気的に直列接続される三つ以上の導通センサを倣い機構に配設したことにより、倣い機構が孔付鋳造粗材と平行となったことを導通センサの導通により確実に検知できるので検査不良を生じることがない。さらに、全導通センサの導通によってセンサに電源が供給されるようにすることにより、検査不良の発生をなくすことができるものとなる。しかも、センサへの電源供給は各導通センサとセンサを直列接続するだけでよいので極めて安価なものとすることができる。
【0010】
孔付鋳造粗材の成形上面に接触して表面温度を検出する温度センサを倣い機構に設けることにより、孔付鋳造粗材の熱により生じるセンサの検出誤差を補償することができるので、高精度の検査結果を得ることができるものとなる。
【0011】
また、センサを微小スライド及び微小揺動自在な保持部材に支持させることにより、倣い機構による倣いが不十分であった場合にも、センサの平接触子を孔付鋳造粗材の成形上面と平行にすることができるので、密着不良による検査不良を生じることがなく常に正確な検査結果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の好ましい実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
図1中1は孔付鋳造粗材搬送用のローラコンベアよりなる搬送ライン2上を搬送されてくる孔付鋳造粗材S(例えば、シリンダブロック)を停止させて探傷や表面物性の検査を行う検査ゾーンである。
【0013】
そして、検査ゾーン1の搬送ライン2を跨ぐ門形フレーム2aの上部にはフローティング装置5を取り付けた進退動機構3が取り付けられ、門形フレーム2aの前部には搬送されてくる孔付鋳造粗材Sを所定位置に停止させるストッパ機構6が取り付けられている。また、フローティング装置5にはセンサ4と成形孔C内のX・Y方向の2点また3点で接する嵌合部材52とを設けた倣い機構50が取り付けられている。
【0014】
また、フローティング装置5を孔付鋳造粗材Sに向けて進出させる進退動機構3は油圧シリンダ30とガイドシャフト31、31とよりなり、他方のガイドシャフト31にはドグ32取付用のドグシャフト33が設けてある。34は近接スイッチであり、該近接スイッチ34とドグ32とにより油圧シリンダ30の作動が制御される。
【0015】
また、前記センサ4は先端を平接触子4aとした導電率センサあるいは超音波センサ等よりなるもので、該センサ4は保持部材41を介して倣い機構50の揺動プレート51aに取り付けられ、先端の平接触子4aが揺動プレート51aの下面より張出されて孔付鋳造粗材Sの成形上面に密着できるようになっている。また、前記保持部材41はセンサ4を微小スライド及び微小揺動自在に揺動プレート51aに取り付けるもので、倣い機構50と孔付鋳造粗材Sとの平行度が不充分で孔付鋳造粗材Sとセンサ4間に生じた数ミリの高さや傾きを吸収して、センサ4の平接触子4aを孔付鋳造粗材S成形上面に確実に密着させるものである。
【0016】
さらに、前記保持部材41はセンサ4を取り付ける套体41aをフローティング装置5の揺動プレート51aに透設された大きめの孔51bに嵌挿するとともに、ばねまたはゴム等の弾性部材41bの下端を套体41aの外鍔と揺動プレート51aに取り付けられる環状のばね受け板41dに当接させ、上端を揺動プレート51aの凹段部に当接させることによりセンサ4の正立状態を維持させている。
【0017】
このため、孔付鋳造粗材Sと倣い機構50間に僅かな傾きが生じた状態で、フローティング装置5を介してセンサ4を孔付鋳造粗材Sの成形上面に圧接させると、保持部材41は弾性部材41bの付勢力に抗して微小揺動、あるいは微小スライドして傾きを吸収してセンサ4の平接触子4aは孔付鋳造粗材Sの成形上面に密着されることとなる。
【0018】
また、フローティング装置5は進退動機構3の油圧シリンダ30とガイドシャフト31に支持される支持プレート50aと、該支持プレート50aと所定間隔下に対向配置される揺動プレート51aと、支持プレート50aの円錐状凹部50bと揺動プレート51aの逆円錐状凹部51bとに係止される両球継手53と、該両球継手53の連繋ピン53aに巻装され揺動プレート51a及び支持プレート50aとを離隔する方向に付勢するばね54とからなる。このため支持プレート50aに対して揺動プレート51aはばね54に付勢されたフローティング状態とされるので倣い機構50の高さ方向のずれはばね54により吸収されることとなる。
【0019】
また、両球継手53は図3に示されるように、支持プレート50aと揺動プレート51aの4隅に配設されるとともに、該支持プレート50aと揺動プレート51aはフローティング装置5が孔付鋳造粗材Sと干渉しないように、両球継手53を取り付ける部位を外方に張出される山形部を形成したものとしている。
【0020】
また、嵌合部材52は略菱形の2点接触片52aと略三角形状の3点接触片52bとからなる。2点接触片52aは図3に示されるように、略菱形として長辺側が成形孔C内面の例えばY方向に2点で接触できるようになっており、孔付鋳造粗材Sの成形上面のY方向への傾きに倣うようになっている。また、図4に示されるように2点接触部材52aは側面形状を先細りとして成形孔C内の挿入が円滑に行われるようになっている。
【0021】
さらに、嵌合部材50の3点接触片52bは図3に示されるように、略三角形として各頂点が成形孔C内面にX・Y方向の3点で接触できるようになっており、孔付鋳造粗材Sの成形上面のX・Y方向への傾きに倣うようになっている。また、図4に示されるように3点接触片52bは側面形状を先細りとして成形孔C内への挿入が円滑に行われるようになっている。
【0022】
なお、嵌合部材52の2点接触片52aと3点接触片52bとを孔付鋳造粗材Sの成形孔Cに嵌合させて倣いを行う理由は、シリンダブロックのような孔付鋳造粗材Sに成形されるシリンダ孔(成形孔C)にはシリンダスリーブがインサートされており、高い精度で位置決めを行うことができるからである。また、好ましい実施例では嵌合部材52を2点接触片52aと3点接触片52bとからなるものとしているが、二つの2点接触片52aを用いてもよい。この場合、一方の2点接触片52aは成形上面に対して例えばX方向に配置し、他方の2点接触片52aはY方向に配置する必要がある。また、二つの3点接触片52bを用いるものとすればより高い精度で平行を得ることができる。
【0023】
前記ストッパ機構6はローラコンベアよりなる搬送ライン2を送られてくる孔付鋳造粗材Sを検査ゾーン1内に停止させるものであり、油圧シリンダ60と、油圧シリンダ60により進出されて孔付鋳造粗材Sの上部側面を当接させるストッパ61とからなる。
【0024】
7は倣い機構50に設けられる熱電対等の温度センサであり、該温度センサ7は孔付鋳造粗材Sの温度を検出し、該検出温度に基づいてセンサ4により検出された検出値の補償を行ない温度変動による検査精度の低下を防止している。また、前記温度センサ7は先端の弧状接触面を張出させて套体70内に嵌合されるもので、該套体70は揺動プレート51aに取り付けられるスリーブ71に嵌挿されてスライド自在とされるとともにばね72により孔付鋳造粗材Sに向けて突出されるように付勢され、一定の圧力で弧状接触面が孔付鋳造粗材Sに当接されようにして、弧状接触面の摩耗や接触圧の変動による検出誤差の発生を防いでいる。
【0025】
8は倣い機構50に設けられる接点を有する三つの導通センサであり、該導通センサ8は電気的に直列接続されて揺動プレート51aに配設されている。そして、各導通センサ8が導通したとき倣い機構50は孔付鋳造粗材Sと平行になったことが確認されるものである。また、導通センサ8は二等辺三角形の頂角部にある接点が孔付鋳造粗材Sの中心線状に配置され、底角部にある二つの接点が中心線上の左右対称位置に配置されるようになっているが、このような配置に限定されるものではなく、揺動プレート51a上の任意の部位に導通センサ8を3点以上配置させて孔付鋳造粗材Sの傾きに倣い機構50が確実に倣っているかを確認できるものであればよいことはいうまでもない。
【0026】
さらに、導通センサ8はセンサ4への電源供給を行うものであり、導通センサ8が全て導通されることによりセンサ4に電源が自動的に供給されるスイッチ機能を有している。このためセンサ4の密着不良による検査不良の発生を的確に防止できるものとなっている。
【0027】
9はセンサ4が導電率センサである場合、センサ4の測定値の校正を行う校正機構であり、該校正機構9は導電率センサとしてのセンサ4を接触させる校正用ブロックと、センサ4の平接触子4a位置に校正用ブロックを進出させる進退動機構90とからなる。そして、標準値を得る校正用ブロックにセンサ4の平接触子4aを接触させることによりセンサ4の校正を行うものであり、この校正は検査毎、あるいは一定周期毎に行うものとする。
【0028】
このように構成されたものは、搬送ライン2上を検査ゾーン1まで搬送されてくるシリンダブロックとしての孔付鋳造粗材Sが図示しない通過センサにより検知されると、ストッパ機構6の油圧シリンダ60が作動してストッパ61を孔付鋳造粗材Sの通過ライン上に突出させることとなる。このため孔付鋳造粗材Sはストッパ61にぶつかって検査ゾーン1内の所定位置で停止される。
【0029】
孔付鋳造粗材Sが停止されたら、ストッパ機構6のストッパ61を後退させてフローティング装置5と干渉しないようにしてから、進退動機構3の油圧シリンダ30を作動させてフローティング装置5を進出させて倣い機構50を孔付鋳造粗材Sに向けて下降させる。この下降により嵌合部材52の2点接触片52aと3点接触片52bとは孔付鋳造粗材Sの成形孔C(シリンダ孔)内に嵌合されることとなる。
【0030】
嵌合部材52の2点接触片52aと3点接触片52bとが成形孔C内に嵌挿されることにより、倣い機構50はフローティング装置5を介して孔付鋳造粗材S上面のX・Y方向の傾きに倣うこととなる。これは進退動機構3に固定される支持プレート50aは両球継手53とばね54を介して揺動プレート51aと連繋されているため、倣い機構50の揺動は支持プレート50aの円錐状凹部50bと揺動プレート51aの逆円錐状凹部51bとに係止される両球継手53とばね54により吸収されるので、揺動プレート51aの2点接触片52aと3点接触片52bが成形孔Cに嵌合することによって支持プレート50aに揺動が伝達され、進退動機構3に不都合を生じさせることはない。
【0031】
このようにして倣い機構50は孔付鋳造粗材Sの成形上面のX・Y方向の傾きに倣うので、倣い機構50に取り付けられたセンサ4の平接触子4aは孔付鋳造粗材Sの成形上面と平行となる。このとき孔付鋳造粗材Sと倣い機構50間に吸収できなかった微小な傾きがあれば、保持部材41により微小な傾きは吸収されるので、センサ4の平接触子4aは孔付鋳造粗材Sの成形上面に的確に密着されることとなる。また、倣い機構5の高さ方向のずれがあるとフローティング装置5のばね54により吸収されることとなる。
【0032】
そして、センサ4が孔付鋳造粗材Sの成形上面に的確に密着されると、電気的に直列接続される3個の導通センサ8の各接点は孔付鋳造粗材Sの成形上面に接触して導通し、センサ4に電源を供給するので、孔付鋳造粗材Sに平接触子4aを密着させたセンサ4は探傷あるいは導電率の検出を行うこととなる。
【0033】
また、センサ4による探傷あるいは導電率の測定時、熱電対等の温度センサ7により孔付鋳造粗材Sの表面温度が測定され、該測定値に基づいてセンサ4による測定値の温度補償を行い、精確な測定値が得られるようにしている。
【0034】
なお、センサ4は孔付鋳造粗材Sの表面の物性を検査するための導電率センサまたは孔付鋳造粗材Sの探傷を行う超音波センサとしているが、平接触子4aを被検査体に密着させる種々のセンサに有効なことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】揺動プレートを示す平面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】揺動プレートに取り付けられた導電率センサを示す断面図である。
【図6】フローティング装置を拡大して示す断面図である。
【図7】同じく状態を異にして示す断面図である。
【図8】揺動プレートに取り付けられた温度センサを示す断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 検査ゾーン
2 搬送ライン
3 進退動機構
4 センサ
4a 平坦接触面
5 フローティング装置
7 温度センサ
8 導通センサ
41 保持部材
50 倣い機構
52 嵌合部材
52a 2点接触片
52b 3点接触片
C 成形孔
S 孔付鋳造粗材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ライン上を搬送されてくる孔付鋳造粗材を停止させる検査ゾーンの上部に、フローティング装置を孔付鋳造粗材に向けて進退動させる進退動機構を設けるとともに、前記フローティング装置に、孔付鋳造粗材の成形上面に形成される複数の成形孔内に嵌合されて孔付鋳造粗材の成形上面のX・Y方向への傾きに倣う倣い機構を設けるとともに、該倣い機構に孔付鋳造粗材の成形上面に平接触子を密着させて探傷や表面物性の検査を行うセンサを取り付けたことを特徴とする孔付鋳造粗材検査装置。
【請求項2】
倣い機構を成形孔内のX・Y方向の2点また3点で接する嵌合部材としたことを特徴とする請求項1に記載の孔付鋳造粗材検査装置。
【請求項3】
孔付鋳造粗材の成形上面に接触する電気的に直列接続される三つ以上の導通センサを倣い機構に配設したことを特徴とする請求項1または2に記載の孔付鋳造粗材検査装置。
【請求項4】
孔付鋳造粗材の成形上面に接触して表面温度を検出する温度センサを倣い機構に設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の孔付鋳造粗材検査装置。
【請求項5】
センサを微小スライド及び微小揺動自在な保持部材に支持させたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の孔付鋳造粗材検査装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−52891(P2009−52891A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−217028(P2007−217028)
【出願日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(393011038)菱栄エンジニアリング株式会社 (59)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】