説明

学習支援システム、学習支援システムのカリキュラム作成支援方法、及びコンピュータプログラム

【課題】 組織の教育担当者のカリキュラム作成に役立つ情報を提供することができる学習支援システム、学習支援システムのカリキュラム作成支援方法、及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】
学習支援システム1においては、学習者が学習クライアント3を使用して学習サーバ2にアクセスし、教材コンテンツの提供を受け、これを用いて学習を行う。学習サーバ2は、研修の指定を受け付け、その研修の履修対象者を特定し、履修対象者が過去に受講した研修を検索する。検索された研修の名称が、前記履修対象者のうち当該検索された研修を受講した人数と共に管理クライアント4に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習者の学習を支援するための学習支援システム、学習支援システムのカリキュラム作成を支援するためのカリキュラム作成支援方法、及びコンピュータに学習支援システムのカリキュラム作成を支援させるためのコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータ、PDA、携帯型電話機等の機器を使用した学習支援システムであるeラーニングシステムが広く普及している。
【0003】
特許文献1には、学習者に対してカリキュラムを推薦する学習システムが記載されている。この学習システムでは、各学習者の学習履歴に基づいて、学習履歴における相関の強い学習者をグルーピングする。学習者がカリキュラムの推薦を要求する場合には、学習者が学習者端末を用いてカリキュラム推薦のリクエストを行う。このリクエストは、当該学習者のユーザIDと共にサーバ装置に送信される。サーバ装置は、当該学習者と同じグループに属する他の学習者の履修コンテンツのうち、カリキュラム推薦をリクエストした学習者が履修していないカリキュラムを抽出する。このようにして得られた推薦カリキュラムのデータが学習者端末において表示され、学習者に対するカリキュラムの推薦が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−178521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
学習支援システムには、企業、学校等の組織において使用されるものもあり、このような学習支援システムでは、教育担当者が、部署、学年、クラス等の前記組織の中のグループ毎にカリキュラムを作成する。しかしながら、特許文献1に記載されている学習システムは、個々の学習者に対して個別にカリキュラムを推薦するものであるため、この学習システムによって推薦されるカリキュラムは、複数の学習者が属するグループに対しては必ずしも適切なものとはいえない。したがって、特許文献1に記載されている学習システムでは、組織の教育担当者がカリキュラムを作成する際に役立つ情報を提供することはできない。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決することができる学習支援システム、学習支援システムのカリキュラム作成支援方法、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の学習支援システムは、学習者の学習に使用される学習用データを記憶する教材記憶部と、学習用データ毎に、履修対象者の学習者を示す履修対象者データを記憶する履修対象者記憶部と、学習者による学習の履歴を示す学習履歴データを記憶する履歴記憶部と、学習用データの指定を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって指定を受け付けた前記学習用データの履修対象者を、前記履修対象者記憶部に記憶された履修対象者データに基づいて特定する履修対象者特定手段と、前記履修対象者特定手段によって特定された履修対象者が既に学習に使用した学習用データを、前記履歴記憶部に記憶された学習履歴データに基づいて特定する学習用データ特定手段と、前記学習用データ特定手段によって特定された学習用データを識別するための識別情報を出力する出力手段と、を備える。
【0008】
この態様において、前記学習用データは、1又は複数の教材コンテンツと、前記1又は複数の教材コンテンツの組合せを示す研修データとを有し、前記受付手段は、研修データの指定を受け付けるように構成されており、前記学習用データ特定手段は、前記履修対象者特定手段によって特定された履修対象者が既に学習に使用した研修データを特定するように構成されており、前記出力手段は、前記学習用データ特定手段によって特定された研修データを識別するための識別情報を出力するように構成されていてもよい。
【0009】
また、上記態様において、前記学習支援システムは、前記前記学習用データ特定手段によって特定された学習用データを用いて学習を行った学習者を、前記履歴記憶部に記憶された学習履歴データに基づいて特定する学習者特定手段をさらに備え、前記出力手段は、前記識別情報と共に、前記学習者特定手段によって特定された学習者に関する情報を出力するように構成されていてもよい。
【0010】
また、上記態様において、前記出力手段は、前記学習者に関する情報として、前記識別情報によって識別される学習用データを用いて学習を行った学習者の人数を出力するように構成されていてもよい。
【0011】
また、上記態様において、前記出力手段は、前記学習者に関する情報として、前記識別情報によって識別される学習用データを用いて学習を行った学習者を識別するための学習者識別情報を出力するように構成されていてもよい。
【0012】
また、上記態様において、前記学習支援システムは、前記出力手段によって出力された識別情報の選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択受付手段によって選択を受け付けた識別情報によって識別される学習用データを用いて学習を行った学習者が既に学習に使用した他の学習用データを検索する検索手段と、をさらに備え、前記出力手段は、前記検索手段によって検索された学習用データを識別するための識別情報を出力するように構成されていてもよい。
【0013】
また、上記態様において、前記学習支援システムは、学習用データの検索に用いられるキーの入力を受け付ける検索キー受付手段と、前記検索キー受付手段によって受け付けられたキーに基づいて、前記教材記憶部から1又は複数の学習用データを検索し、検索結果を出力する検索結果出力手段と、をさらに備えていてもよい。
【0014】
また、上記態様において、前記受付手段は、前記検索結果出力手段によって出力された検索結果に含まれる一の学習用データの指定を受け付けるように構成されていてもよい。
【0015】
また、上記態様において、前記学習支援システムは、前記検索結果出力手段によって出力された検索結果に含まれる一の学習用データの指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定受付手段によって指定を受け付けた一の学習用データに類似する他の学習用データを検索する類似教材検索手段と、前記類似教材検索手段によって検索された他の学習用データを識別するための識別情報を出力する類似教材検索結果出力手段と、をさらに備えていてもよい。
【0016】
また、本発明の一の態様の学習支援システムのカリキュラム作成支援方法は、学習者の学習に使用される学習用データを記憶しており、記憶されている学習用データを送信する学習サーバと、前記学習サーバから送信された学習用データを受信し、受信した前記学習用データを学習者の学習に供するために出力する複数の学習クライアントとを備える学習支援システムを用いた学習カリキュラムの作成を支援するためのカリキュラム作成支援方法であって、学習用データの指定を受け付けるステップと、指定を受け付けた前記学習用データの履修対象者を、学習用データ毎に記憶された履修対象者の学習者を示す履修対象者データに基づいて特定するステップと、特定された履修対象者が既に学習に使用した学習用データを、学習者による学習の履歴を示す学習履歴データに基づいて特定するステップと、特定された学習用データを識別するための識別情報を出力するステップと、を有する。
【0017】
また、本発明の一の態様のコンピュータプログラムは、学習者の学習に使用される学習用データを記憶しており、記憶されている学習用データを送信する学習サーバと、前記学習サーバから送信された学習用データを受信し、受信した前記学習用データを学習者の学習に供するために出力する複数の学習クライアントとを備える学習支援システムを用いた学習カリキュラムの作成を、記憶部を備えるコンピュータに支援させるためのコンピュータプログラムであって、前記記憶部に、学習用データ毎に、履修対象者の学習者を示す履修対象者データが記憶されると共に、学習者による学習の履歴を示す学習履歴データが記憶されており、学習用データの指定を受け付けるステップと、指定を受け付けた前記学習用データの履修対象者を、前記記憶部に記憶された履修対象者データに基づいて特定するステップと、特定された履修対象者が既に学習に使用した学習用データを、前記記憶部に記憶された学習履歴データに基づいて特定するステップと、特定された学習用データを識別するための識別情報を出力するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る学習支援システム、学習支援システムのカリキュラム作成支援方法、及びコンピュータプログラムによれば、組織の教育担当者のカリキュラム作成に役立つ情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施の形態に係る学習支援システムの全体構成を示す模式図。
【図2】実施の形態に係る学習支援システムが備える学習サーバの構成を示すブロック図。
【図3】学習サーバにおいて管理される各種テーブルの構造を示す模式図。
【図4】ユーザ情報テーブルの一例を示す模式図。
【図5】ユーザ属性情報テーブルの一例を示す模式図。
【図6】研修情報テーブルの一例を示す模式図。
【図7】教材コンテンツ情報テーブルの一例を示す模式図。
【図8】教材コンテンツ属性情報テーブルの一例を示す模式図。
【図9】研修実績情報テーブルの一例を示す模式図。
【図10】実施の形態に係る学習支援システムが備える学習クライアントの構成を示すブロック図。
【図11】実施の形態に係る学習支援システムが備える管理クライアントの構成を示すブロック図。
【図12】実施の形態に係る学習支援システムによる類似コンテンツ検索処理の手順を示すフローチャート。
【図13】類似コンテンツ検索画面の構成を示す図。
【図14】類似コンテンツ検索処理におけるキーワード検索結果画面の構成を示す図。
【図15】類似コンテンツ検索結果画面の構成を示す図。
【図16】実施の形態に係る学習支援システムによる関連研修検索処理の手順を示すフローチャート。
【図17】関連研修検索画面の構成を示す図。
【図18】関連研修検索処理におけるキーワード検索結果画面の構成を示す図。
【図19】検索条件入力画面の構成を示す図。
【図20】関連研修検索結果画面の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0021】
[学習支援システムの構成]
図1は、本実施の形態に係る学習支援システムの全体構成を示す模式図である。本学習支援システム1は、企業において社員教育に用いられるものである。学習支援システム1は、インターネット又はイントラネット等の情報ネットワークを使用したクライアントサーバシステムであり、学習サーバ2と、学習者が使用する学習クライアント3と、管理者が使用する管理クライアント4とを備えている。学習サーバ2と、学習クライアント3及び管理クライアント4との間は、情報ネットワーク5によりデータ通信可能に接続されている。
【0022】
<学習サーバ2の構成>
図2は、学習サーバ2の構成を示すブロック図である。学習サーバ2は、コンピュータ2aによって実現される。図2に示すように、コンピュータ2aは、本体21と、画像表示部22と、入力部23とを備えている。本体21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c、ハードディスク21d、読出装置21e、入出力インタフェース21f、通信インタフェース21g、及び画像出力インタフェース21hを備えており、CPU21a、ROM21b、RAM21c、ハードディスク21d、読出装置21e、入出力インタフェース21f、通信インタフェース21g、及び画像出力インタフェース21hは、バス21jによって接続されている。
【0023】
CPU21aは、RAM21cにロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。そして、学習支援システム1のサーバ用のコンピュータプログラム24aを当該CPU21aが実行することにより、コンピュータ2aが学習サーバ2として機能する。
【0024】
ROM21bは、マスクROM、PROM、EPROM、又はEEPROM等によって構成されており、CPU21aに実行されるコンピュータプログラム及びこれに用いるデータ等が記録されている。
【0025】
RAM21cは、SRAMまたはDRAM等によって構成されている。RAM21cは、ハードディスク21dに記録されているコンピュータプログラム24aの読み出しに用いられる。また、CPU21aがコンピュータプログラムを実行するときに、CPU21aの作業領域として利用される。
【0026】
ハードディスク21dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等、CPU21aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータがインストールされている。サーバ用のコンピュータプログラム24aも、このハードディスク21dにインストールされている。
【0027】
読出装置21eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブ等によって構成されており、可搬型記録媒体24に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体24には、コンピュータを学習サーバ2として機能させるためのコンピュータプログラム24aが格納されており、コンピュータ2aが当該可搬型記録媒体24からコンピュータプログラム24aを読み出し、当該コンピュータプログラム24aをハードディスク21dにインストールすることが可能である。
【0028】
なお、前記コンピュータプログラム24aは、可搬型記録媒体24によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ2aと通信可能に接続された外部の機器から前記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記コンピュータプログラム24aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ2aがアクセスして、当該コンピュータプログラムをダウンロードし、これをハードディスク21dにインストールすることも可能である。
【0029】
ハードディスク21dには、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)等のマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、本実施の形態に係るコンピュータプログラム24aは当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
【0030】
ハードディスク21dには、教材コンテンツ200が記憶されている。教材コンテンツ200は、テキストデータ、画像データ(動画データを含む)、及び音声データが組み合わされたマルチメディアデータである。学習クライアントがかかる教材コンテンツを再生することによって、学習用のテキスト、画像、音声が出力される。
【0031】
また、ハードディスク21dには、ユーザ情報テーブル201と、ユーザ属性情報テーブル202と、研修情報テーブル203と、教材コンテンツ情報テーブル204と、教材コンテンツ属性情報テーブル205と、研修実績情報テーブル206とが格納されている。これらのテーブル201〜206に格納される情報は、カリキュラム作成支援に用いられる情報である。
【0032】
図3は、学習サーバ2において管理される上記テーブル201〜206の構造を示す模式図である。ユーザ情報テーブル201は、ユーザ(学習者)毎にレコードが登録されるテーブルであり、ユーザを特定するためのユーザID201aと、ユーザ毎に設けられたパスワード212bと、ユーザの氏名及びその読みがなと、ユーザの属性の種類(年齢、性別、部署、職種、職位等)毎に割り当てられたユーザ属性ID201bと、ユーザ属性に対する値(例えば、ユーザ属性「年齢」に対する値「30歳」等)201cと、備考201dとを要素として含んでいる。
【0033】
図4は、ユーザ情報テーブルの一例を示す模式図である。ユーザ情報テーブル201には、ユーザ毎にユーザの属性情報を複数格納することができるようになっている。図4に示す例では、ユーザID“AA001”のユーザ属性1に対するIDが“1”、当該ユーザのユーザ属性2に対するIDが“2”となっている。また、このユーザのユーザ属性ID“1”に対する値が“30歳”となっており、ユーザ属性ID“2”に対する値が“事務系”となっている。ユーザ属性IDは、ユーザ属性情報テーブル202よって管理される。図5は、ユーザ属性情報テーブル202の一例を示す模式図である。図3及び図5に示すように、ユーザ属性情報テーブル202は、ユーザ属性毎にレコードが登録されるテーブルであり、ユーザ属性ID202aと、ユーザ属性名202bとを要素として含んでいる。図5に示す例では、ユーザ属性ID“1”に対応するユーザ属性名は“年齢”であり、ユーザ属性ID“2”に対応するユーザ属性名は“職種”である。つまり、ユーザID“AA001”のユーザの属性“年齢”は“30歳”であり、同じく属性“職種”は“事務系”であることが分かる。
【0034】
本実施の形態に係る学習支援システム1においては、1又は複数の教材コンテンツ200が組み合わされた「研修」が学習用データとして登録され、学習者には履修すべき研修が割り当てられる。学習者は学習クライアント3を使用して研修に含まれる教材コンテンツ200を視聴することで、研修を履修する。研修に関するデータは、研修情報テーブル203に登録される。図6は、研修情報テーブルの一例を示す模式図である。図3及び図6に示すように、研修情報テーブル203は、研修毎にレコードが登録されるテーブルであり、研修名203aと、研修を特定するための研修ID203bと、研修に含まれる教材コンテンツを特定するための教材コンテンツID203cと、履修対象者を特定するためのユーザID203dと、開催日程203eと、備考203fとを要素として含んでいる。研修情報テーブル203の教材コンテンツIDを格納するフィールドには、1又は複数の教材コンテンツIDが格納される。図6に示す例では、研修ID“1”の研修に対して、3つの教材コンテンツID“1”,“3”,“9”が登録されている。これらの教材コンテンツID“1”,“3”,“9”は、それぞれ1つずつ教材コンテンツ200と対応している。つまり、研修ID“1”の研修には3つの教材コンテンツが含まれている。また、研修情報テーブル203のユーザIDを格納するフィールドには、1又は複数のユーザIDが格納される。図6に示す例では、研修ID“1”の研修に対して、5つのユーザID“1”,“2”,“4”,“5”,“6”が登録されている。このように研修情報テーブル203において研修に対応付けて格納されたユーザIDは、その研修の履修対象者を示している。つまり、研修ID“1”の研修の履修対象者は、ユーザID“1”,“2”,“4”,“5”,“6”のユーザであることが分かる。
【0035】
教材コンテンツ200に係る各種情報は、教材コンテンツ情報テーブル204に格納される。図7は、教材コンテンツ情報テーブル204の一例を示す模式図である。図3及び図7に示すように、教材コンテンツ情報テーブル204は、教材コンテンツ毎にレコードが登録されるテーブルであり、教材コンテンツ名204aと、教材コンテンツを特定するための教材コンテンツID204bと、教材コンテンツに与えられた属性の種類を示す教材属性ID204cと、教材コンテンツの属性に対する値204dと、教材コンテンツ200のファイルの格納位置を示すアドレス204eと、備考204fとを要素として含んでいる。ユーザ情報テーブル201と同様に、教材コンテンツ情報テーブル204には、教材コンテンツ毎に教材の属性情報を複数格納することができるようになっている(図7では、1つの教材コンテンツについて1つの属性情報のみが登録されている場合を示している。)。
【0036】
図7に示す例では、教材コンテンツID“1”の教材属性1に対するIDが“1”とされ、この教材コンテンツの教材属性ID“1”に対する値が“経理PC”及び“取扱い”とされている。教材属性IDは、教材コンテンツ属性情報テーブル205よって管理される。図8は、教材コンテンツ属性情報テーブル205の一例を示す模式図である。図3及び図8に示すように、教材コンテンツ属性情報テーブル205は、教材属性毎にレコードが登録されるテーブルであり、教材属性ID205aと、教材属性名205bとを要素として含んでいる。図8に示す例では、教材属性ID“1”に対応する教材属性名は“キーワード”であり、教材属性ID“2”に対応する教材属性名は“関連部署”である。つまり、教材コンテンツID“1”の教材属性“キーワード”は“経理PC”及び“取扱い”であることが分かる。
【0037】
学習者の学習履歴に関する情報は、研修実績情報テーブル206に格納される。図9は、研修実績情報テーブル206の一例を示す模式図である。研修実績情報テーブル206には、学習者が研修を受講(学習)する度に、学習履歴データが格納される。図3及び図9に示すように、研修実績情報テーブル206には、学習者が受講した研修の研修ID206aと、学習を行った学習者のユーザID206bと、研修の最後に実施される修了テストの得点206cと、学習者が当該研修の受講において教材コンテンツを閲覧した閲覧時間(学習時間)206dと、研修の受講を開始した日時である研修開始日時206eと、研修の受講を終了した日時である研修終了日時206fとを要素として含んでいる。
【0038】
入出力インタフェース21fは、例えばUSB,IEEE1394,又はRS-232C等のシリアルインタフェース、SCSI,IDE,又は IEEE1284等のパラレルインタフェース、及びD/A変換器、A/D変換器等からなるアナログインタフェース等から構成されている。入出力インタフェース21fには、キーボード及びマウスからなる入力部23が接続されており、ユーザが当該入力部23を使用することにより、コンピュータ2aにデータを入力することが可能である。
【0039】
通信インタフェース21gは、Ethernet(登録商標)インタフェースである。通信インタフェース21gはLANを介して学習クライアント3及び管理クライアント4に接続されている。コンピュータ2aは、通信インタフェース21gにより、所定の通信プロトコルを使用して当該LANに接続された学習クライアント3及び管理クライアント4との間でデータの送受信が可能である。
【0040】
画像出力インタフェース21hは、LCDまたはCRT等で構成された画像表示部22に接続されており、CPU21aから与えられた画像データに応じた映像信号を画像表示部22に出力するようになっている。画像表示部22は、入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示する。
【0041】
<学習クライアント3の構成>
図10は、本実施の形態に係る学習クライアント3の構成を示すブロック図である。学習クライアント3は、コンピュータ3aによって実現される。図10に示すように、コンピュータ3aは、本体31と、画像表示部32と、入力部33とを備えている。本体31は、CPU31a、ROM31b、RAM31c、ハードディスク31d、読出装置31e、入出力インタフェース31f、通信インタフェース31g、及び画像出力インタフェース31hを備えており、CPU31a、ROM31b、RAM31c、ハードディスク31d、読出装置31e、入出力インタフェース31f、通信インタフェース31g、及び画像出力インタフェース31hは、バス31jによって接続されている。
【0042】
ハードディスク31dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等、CPU31aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータがインストールされている。学習クライアント用のコンピュータプログラム34aも、このハードディスク31dにインストールされている。
【0043】
読出装置31eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブ等によって構成されており、可搬型記録媒体34に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体34には、コンピュータを学習クライアント3として機能させるためのコンピュータプログラム34aが格納されており、コンピュータ3aが当該可搬型記録媒体34からコンピュータプログラム34aを読み出し、当該コンピュータプログラム34aをハードディスク31dにインストールすることが可能である。
【0044】
なお、前記コンピュータプログラム34aは、可搬型記録媒体34によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ3aと通信可能に接続された外部の機器から前記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記コンピュータプログラム34aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ3aがアクセスして、当該コンピュータプログラムをダウンロードし、これをハードディスク31dにインストールすることも可能である。
【0045】
また、ハードディスク31dには、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)等のマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、本実施の形態に係るコンピュータプログラム34aは当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
【0046】
なお、学習クライアント3のその他の構成は、上述した学習サーバ2の構成と同様であるので、その説明を省略する。
【0047】
<管理クライアント4の構成>
図11は、本実施の形態に係る管理クライアント4の構成を示すブロック図である。管理クライアント4は、コンピュータ4aによって実現される。図11に示すように、コンピュータ4aは、本体41と、画像表示部42と、入力部43とを備えている。本体41は、CPU41a、ROM41b、RAM41c、ハードディスク41d、読出装置41e、入出力インタフェース41f、通信インタフェース41g、及び画像出力インタフェース41hを備えており、CPU41a、ROM41b、RAM41c、ハードディスク41d、読出装置41e、入出力インタフェース41f、通信インタフェース41g、及び画像出力インタフェース41hは、バス41jによって接続されている。
【0048】
ハードディスク41dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等、CPU41aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータがインストールされている。管理クライアント用のコンピュータプログラム44aも、このハードディスク41dにインストールされている。
【0049】
読出装置41eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブ等によって構成されており、可搬型記録媒体44に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体44には、コンピュータを管理クライアント4として機能させるためのコンピュータプログラム44aが格納されており、コンピュータ4aが当該可搬型記録媒体44からコンピュータプログラム44aを読み出し、当該コンピュータプログラム44aをハードディスク41dにインストールすることが可能である。
【0050】
なお、前記コンピュータプログラム44aは、可搬型記録媒体44によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ4aと通信可能に接続された外部の機器から前記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記コンピュータプログラム44aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ4aがアクセスして、当該コンピュータプログラムをダウンロードし、これをハードディスク41dにインストールすることも可能である。
【0051】
また、ハードディスク41dには、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)等のマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、本実施の形態に係るコンピュータプログラム44aは当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
【0052】
なお、管理クライアント4のその他の構成は、上述した学習サーバ2の構成と同様であるので、その説明を省略する。
【0053】
[学習支援システムの動作]
以下、本実施の形態に係る学習支援システム1の動作について説明する。
【0054】
学習支援システム1を運用する前の準備として、管理者はユーザ属性情報及びユーザ情報の登録を行う必要がある。まず管理者は、管理クライアント4を使用して学習サーバ2にアクセスし、又は学習サーバ2を直接操作して、ユーザ属性情報の登録を行う。つまり、管理者は、ユーザ属性IDと、それに対応するユーザ属性名とを学習サーバ2のユーザ属性情報テーブル202に登録する。こうしてユーザ属性情報が学習サーバ2に登録された後に、管理者は、管理クライアント4を使用して学習サーバ2にアクセスし、又は学習サーバ2を直接操作して、ユーザ情報の登録を行う。つまり、管理者は、ユーザ情報テーブル201に各ユーザのユーザID、パスワード、氏名及び読みがな、ユーザ属性ID及びこれに対応する値、並びに備考の各情報を登録する。この作業は、例えばCSV形式の従業員情報ファイルからユーザ情報を変換してユーザ情報テーブル201に登録することもできる。
【0055】
また、学習支援システム1を運用する前には、管理者が教材コンテンツ200を作成し、学習サーバ2のハードディスク21dに保存しておく必要がある。さらに管理者は、管理クライアント4を使用して学習サーバ2にアクセスし、又は学習サーバ2を直接操作して、教材属性情報の登録を行う。つまり、管理者は、教材属性IDと、それに対応する教材属性名とを学習サーバ2の教材コンテンツ属性情報テーブル205に登録する。こうして教材属性情報が学習サーバ2に登録された後に、管理者は、管理クライアント4を使用して学習サーバ2にアクセスし、又は学習サーバ2を直接操作して、保存された教材コンテンツ200に関する教材コンテンツ情報の登録を行う。つまり、管理者は、教材コンテンツ情報テーブル204に各教材コンテンツの教材コンテンツID、教材コンテンツ名、教材コンテンツ200のファイルのアドレス、教材属性ID及びこれに対応する値、並びに備考の各情報を登録する。
【0056】
教材コンテンツ情報の登録が行われた後、管理者は、研修データの登録を行う必要がある。本実施の形態に係る学習支援システム1は、企業における社員教育に使用されるものであり、管理者は、例えば新入社員、部署毎、職位毎等の社員のグループ別に研修(カリキュラム)を作成する。上述したように、研修は一又は複数の教材コンテンツによって構成される。あるグループのために作成された研修の履修対象者は、当該グループの構成員とされる。このように作成された研修に関する情報は、学習サーバ2の研修情報テーブルに登録される。即ち、管理者は管理クライアント4を使用して学習サーバ2にアクセスし、又は学習サーバ2を直接操作して、研修情報テーブル203に、研修名、研修ID、研修に含まれる教材コンテンツの教材コンテンツID、履修対象者のユーザID、開催日程、及び備考の各情報を登録する。
【0057】
上記のようにして学習支援システム1の運用の準備が完了した後、学習者が学習支援システム1を使用して学習を行う。上述したように、学習者には履修すべき研修が割り当てられており、学習者は自分に割り当てられた研修を受講することにより学習を行う。学習を行うときには、学習者が学習クライアント3を使用して学習サーバ2にアクセスし、自分のユーザID及びパスワードによって学習支援システム1にログインする。ログインした後、学習者は学習クライアント3の入力部33を操作して、受講する研修を指定する。これによって学習サーバ2が当該研修に含まれる教材コンテンツ200を学習クライアント3へと送信し、学習クライアント3が当該教材コンテンツ200を再生する。こうして研修に含まれる全ての教材コンテンツ200が再生されると、修了テストが画像表示部32に表示され、学習者がこの修了テストに解答する。学習クライアントに入力された解答から修了テストの得点が演算され、その得点が学習クライアント3の画像表示部32に表示される。こうして研修の受講が完了する。上記のようにして研修が受講された場合には、学習サーバ2に学習履歴データが記録される。つまり、学習サーバ2は、研修実績情報テーブル2に、学習者が受講した研修の研修ID、学習を行った学習者のユーザID、修了テストの得点、学習者の閲覧時間(学習時間)、研修開始日時、及び研修終了日時の各情報を登録する。
【0058】
<類似コンテンツ検索処理>
学習支援システム1は、研修(カリキュラム)の作成に役立つ情報を管理者に提供することができる。以下、学習支援システム1におけるカリキュラム作成支援に係る処理の1つである類似コンテンツ検索処理について説明する。図12は、本実施の形態に係る学習支援システム1による類似コンテンツ検索処理の手順を示すフローチャートである。管理者は、管理クライアント4を使用するときには、管理クライアント4のコンピュータプログラム44aを起動する。管理クライアント4のCPU41aは、まずログイン画面を表示し、管理者の管理者ID及びパスワードの入力を受け付け、学習サーバ2に管理者ID及びパスワードを送信して、管理者のログイン認証を要求する。学習サーバ2は、ログイン認証処理を実行し、ログイン認証に成功すると、ログインを許可したことを示す許可データを管理クライアント4へ送信する。このようにして学習支援システム1にログインすることで、管理者が学習支援システムを使用可能な状態となる。
【0059】
管理者が学習支援システム1にログインした初期状態では、管理クライアント4の画像表示部43に、メニュー画面が表示されている。このメニュー画面から各種の画面に移行することが可能である。管理者が類似コンテンツ検索処理を行うために、類似コンテンツ検索画面へ表示を切替える指示を管理クライアント4に与えると、CPU41aは類似コンテンツ検索処理を開始し、類似コンテンツ検索画面を画像表示部42に表示させる(ステップS101)。
【0060】
図13は、類似コンテンツ検索画面の構成を示す図である。図13に示すように、類似コンテンツ検索画面D1には、研修の検索に用いられるキーワードを入力するための入力ボックスB101が設けられている。この入力ボックスB101は、テキストを入力可能なコントロール(GUIオブジェクト)である。入力ボックスB101の右側には、入力ボックスB101に入力されたキーワードでの検索実行を指示するためのボタンB102が設けられている。管理者は、入力部43を操作してボタンB102を選択することにより、学習支援システム1にキーワード検索の実行を指示する。
【0061】
CPU41aは、検索用のキーワードの入力を受け付け(ステップS102)、入力されたキーワードを含む検索要求データを学習サーバ2へ送信する(ステップS103)。学習サーバが検索要求データを受信すると(ステップS201)、検索要求データに含まれるキーワードを使用して、研修名及び備考がキーワードと部分一致する研修を研修情報テーブル203から検索する(ステップS202)。なお、この処理においては、研修名及び備考がキーワードと完全一致する研修を検索するようにしてもよいし、前方一致又は後方一致する研修を検索するようにしてもよい。また、検索対象は研修名及び備考の一方だけでもよいし、他の項目であってもよい。
【0062】
学習サーバ2のCPU21aは、検索が完了すると、検索結果を管理クライアント4へ送信する(ステップS203)。管理クライアント4は、検索結果を受信すると(ステップS104)、キーワード検索の結果を画像表示部42に表示させる(ステップS105)。
【0063】
図14は、類似コンテンツ検索処理におけるキーワード検索結果画面の構成を示す図である。図14に示すように、キーワード検索結果画面D2には、類似コンテンツ検索画面D1における入力ボックスB101及びボタンB102がそのまま表示されており、入力ボックスB101の下方に設けられた領域A201に、キーワード検索にヒットした研修の研修名が表示される。図14に示した例では、キーワード“経理部”に対して、研修名“経理部システム”、“経理部PC取扱い”、“経理部電源管理”の各研修が検索されている。このキーワード検索結果画面D2に表示された研修名は、管理者が入力部43を操作することによって選択可能となっている。
【0064】
管理者が、表示された研修名を選択する操作(クリック操作)を行うと、選択された研修を構成する教材コンテンツに類似した教材コンテンツの検索指示が学習支援システム1に与えられる。CPU41aは、研修の選択を受け付けると(ステップS106)、選択された研修を構成する教材コンテンツに類似した教材コンテンツの情報を要求する類似コンテンツ情報要求データを学習サーバ2へ送信する(ステップS107)。この類似コンテンツ要求データには、選択された研修の研修IDが含まれる。
【0065】
学習サーバ2が類似コンテンツ情報要求データを受信すると(ステップS204)、CPU21aは、選択された研修を構成する教材コンテンツに類似した教材コンテンツを検索する(ステップS205)。ステップS205の処理を詳細に説明する。この処理では、類似コンテンツ情報要求データに含まれる研修IDから、当該研修IDに対応する教材コンテンツIDが研修情報テーブル203から取得される。取得された教材コンテンツIDが、当該研修を構成する教材コンテンツのIDである。その後、取得された教材コンテンツIDに対応する教材コンテンツ名、備考、教材属性ID、及び教材属性に対する値が教材コンテンツ情報テーブル204から取得される。さらに、このようにして取得された教材コンテンツ名、備考、教材属性ID、及び教材属性に対する値と同一又は類似(完全一致又は部分一致)の教材コンテンツ名、備考、教材属性ID、教材属性に対する値を有する教材コンテンツが検索される。さらに詳しく説明すると、教材コンテンツ名を用いた検索では、取得された教材コンテンツ名と部分一致する教材コンテンツ名を有する教材コンテンツが検索され、備考を用いた検索では、取得された備考と部分一致する備考を有する教材コンテンツが検索される。また、教材属性IDを用いた検索では、取得された教材属性IDと完全一致する教材属性IDを有する教材コンテンツが検索され、教材属性に対する値を用いた検索では、取得された教材属性に対する値と完全一致する教材属性に対する値を有する教材コンテンツが検索される。なお、検索方法についてはこれに限定されるものではなく、部分一致、完全一致、前方一致、後方一致の何れであってもよいし、これらを任意に組み合わせてもよい。
【0066】
また、ステップS205の検索処理では、まず最初に教材コンテンツ名を用いた検索が実行され、教材コンテンツ名を用いた検索により1以上の教材コンテンツが検索された場合には、教材コンテンツ名によって検索された教材コンテンツを対象として備考を用いた検索が実行される。教材コンテンツ名を用いた検索において教材コンテンツが1つも検索されなかった場合には、その時点で検索を終了する。また、備考を用いた検索にヒットした教材コンテンツが1以上存在する場合には、備考によって検索された教材コンテンツを対象として教材属性IDを用いた検索が実行される。教材コンテンツ名を用いた検索にはヒットしたが、備考を用いた検索にはヒットしなかった教材コンテンツについては、“名称”まで検索を行ったことを示す情報が付加された検索結果情報が例えばRAM21cに格納される。教材属性IDを用いた検索にヒットした教材コンテンツが1以上存在する場合には、教材属性IDによって検索された教材コンテンツを対象として教材属性に対する値を用いた検索が実行される。備考を用いた検索にはヒットしたが、教材属性IDを用いた検索にはヒットしなかった教材コンテンツについては、“備考”まで検索を行ったことを示す情報が付加された検索結果情報が例えばRAM21cに格納される。また、教材属性IDを用いた検索にはヒットしたが、教材属性に対する値を用いた検索にはヒットしなかった教材コンテンツについては、“属性”まで検索を行ったことを示す情報が付加された検索結果情報が例えばRAM21cに格納される。さらに、教材属性に対する値を用いた検索にヒットした教材コンテンツについては、“属性に対する値”まで検索を行ったことを示す情報が付加された検索結果情報が例えばRAM21cに格納される。つまり、“名称”,“備考”,“属性”,“属性に対する値”の各項目に関する検索がこの順番で実行され、検索された項目数が多い程、検索された教材コンテンツが、選択された研修を構成する教材コンテンツと類似していると考えることができる。例えば、“備考”で検索が終了した教材コンテンツは、“名称”で検索が終了した教材コンテンツよりも元の教材コンテンツとの類似度が高く、“属性”で検索が終了した教材コンテンツは、“備考”で検索が終了した教材コンテンツよりも元の教材コンテンツとの類似度が高いといえる。
【0067】
上記のような検索が完了すると、CPU21aは、検索結果を管理クライアント4へ送信し(ステップS206)、処理を終了する。管理クライアント4が検索結果を受信すると(ステップS108)、CPU41aは、類似コンテンツ検索結果を画像表示部42に表示させ(ステップS109)、処理を終了する。
【0068】
図15は、類似コンテンツ検索結果画面の構成を示す図である。図15に示すように、類似コンテンツ検索結果画面D3には、管理者によって選択された研修の研修名B301が表示される。図15に示す例では、選択された研修の名称として“経理部システム”が表示されている。また、研修名B301の下方には、検索結果の類似コンテンツを一覧表示する領域A302が設けられている。この領域A302には、類似コンテンツとして検索された教材コンテンツの教材コンテンツ名と、類似度を示す情報とが表示される。類似度を示す情報として、その教材コンテンツがどの項目まで検索にヒットしたかの情報が表示される。図15に示す例では、名称“法務部システム取扱い”の教材コンテンツに対しては、類似度を示す情報として“名称・備考”が表示されている。これは、当該教材コンテンツが、項目“備考”まで検索にヒットしたことを示している。また、名称“経理部電話対応マニュアル”の教材コンテンツに対しては、類似度を示す情報として“名称・備考・属性”が表示されている。これは、当該教材コンテンツが、項目“属性”まで検索にヒットしたことを示している。さらに、名称“経理部システム取扱い”の教材コンテンツに対しては、類似度を示す情報として“名称・備考・属性・属性に対する値”が表示されている。これは、当該教材コンテンツが、項目“属性に対する値”まで検索にヒットしたことを示している。上述したように、類似度を示す情報において項目数が多い程、類似度は高いため、選択された研修に対して内容が関連する可能性が高い。したがって、このような教材コンテンツをその研修に組み込むことで、研修の内容をより充実させることができる可能性がある。このように、類似コンテンツ検索処理の結果を用いて、管理者は研修(カリキュラム)の作成を行うことが可能となる。
【0069】
<関連研修検索処理>
次に、学習支援システム1におけるカリキュラム作成支援に係る処理の1つである関連研修検索処理について説明する。図16は、本実施の形態に係る学習支援システム1による関連研修検索処理の手順を示すフローチャートである。管理者が関連研修検索処理を行うために、メニュー画面等から関連コンテンツ検索画面へ表示を切替える指示を管理クライアント4に与えると、CPU41aは関連研修検索処理を開始し、関連研修検索画面を画像表示部42に表示させる(ステップS111)。
【0070】
図17は、関連研修検索画面の構成を示す図である。図17に示すように、関連研修検索画面D4には、研修の検索に用いられるキーワードを入力するための入力ボックスB401が設けられている。この入力ボックスB401は、テキストを入力可能なコントロール(GUIオブジェクト)である。入力ボックスB401の右側には、入力ボックスB401に入力されたキーワードでの検索実行を指示するためのボタンB402が設けられている。管理者は、入力部43を操作してボタンB402を選択することにより、学習支援システム1にキーワード検索の実行を指示する。
【0071】
CPU41aは、検索用のキーワードの入力を受け付け(ステップS112)、入力されたキーワードを含む検索要求データを学習サーバ2へ送信する(ステップS113)。学習サーバが検索要求データを受信すると(ステップS211)、検索要求データに含まれるキーワードを使用して、研修名及び備考がキーワードと部分一致する研修を研修情報テーブル203から検索する(ステップS212)。なお、この処理においては、研修名及び備考がキーワードと完全一致する研修を検索するようにしてもよいし、前方一致又は後方一致する研修を検索するようにしてもよい。また、検索対象は研修名及び備考の一方だけでもよいし、他の項目であってもよい。
【0072】
学習サーバ2のCPU21aは、検索が完了すると、検索結果を管理クライアント4へ送信する(ステップS213)。管理クライアント4は、検索結果を受信すると(ステップS114)、キーワード検索の結果を画像表示部42に表示させる(ステップS115)。
【0073】
図18は、関連研修検索処理におけるキーワード検索結果画面の構成を示す図である。図18に示すように、キーワード検索結果画面D5には、関連研修検索画面D4における入力ボックスB401及びボタンB402がそのまま表示されており、入力ボックスB401の下方に設けられた領域A501に、キーワード検索にヒットした研修の研修名が表示される。図18に示した例では、キーワード“経理部”に対して、研修名“経理部システム”、“経理部PC取扱い”、“経理部電源管理”の各研修が検索されている。このキーワード検索結果画面D2に表示された研修名は、管理者が入力部43を操作することによって選択可能となっている。
【0074】
管理者が、表示された研修名を選択する操作(クリック操作)を行うと、選択された研修の履修対象者のユーザIDを取得する指示が学習支援システム1に与えられる。CPU41aは、研修の選択を受け付けると(ステップS116)、選択された研修の履修対象者のユーザIDを要求する履修対象者情報要求データを学習サーバ2へ送信する(ステップS117)。この履修対象者情報要求データには、選択された研修の研修IDが含まれる。
【0075】
学習サーバ2が履修対象者情報要求データを受信すると(ステップS214)、CPU21aは、研修情報テーブル203を参照し、履修対象者情報要求データに含まれる研修IDに対応する履修対象者のユーザIDを取得する(ステップS215)。次にCPU21aは、取得されたユーザIDを含む履修対象者情報を管理クライアント4へ送信する(ステップS216)。
【0076】
管理クライアント4が履修対象者情報を受信すると(ステップS118)、選択された研修と関連する研修の検索に用いられる検索条件を入力するための入力画面の表示指示が学習支援システム1に与えられ、CPU41aは、受信された履修対象者情報に基づいて、検索条件入力画面を画像表示部に表示させる(ステップS119)。
【0077】
図19は、検索条件入力画面の構成を示す図である。図19に示すように、検索条件入力画面D6には、選択された研修の研修名B601が表示され、当該研修名の右側に、この研修の履修対象者の人数情報B602が表示される。この人数情報B602は、履修対象者情報に含まれるユーザIDの数が計数されることによって得られる。検索条件入力画面D6における研修名B601及び人数情報B602の下方には、検索条件を指定するためのツールが表示される。具体的には、ユーザ属性を指定するためのユーザ属性指定部B603と、指定されたユーザ属性に対する値を指定するための属性値指定部B604と、研修の閲覧時間を指定するための閲覧時間指定部B605と、研修の修了テストの得点を指定するための得点指定部B606とが設けられている。各指定部B603〜B606は、選択されることによってドロップダウンリストを表示可能なコントロールである。管理者が入力部43を操作してユーザ属性指定部B603が選択されると、ユーザ属性情報テーブル202に登録されているユーザ属性名が並んだドロップダウンリストが表示される。このドロップダウンリストに表示されている各項目(ユーザ属性名)は選択可能であり、1のユーザ属性名が選択されることで、このユーザ属性が検索条件として指定される(例えば、“年齢”)。同様に、属性値指定部B604が選択されると、ユーザ属性指定部B603によって指定されたユーザ属性に対応する項目が並んだドロップダウンリストが表示される(例えば、“20歳台”、“30歳台”等)。このドロップダウンリストに表示されている各項目は選択可能であり、1の属性値(の範囲)が選択されることで、この属性値(の範囲)が検索条件として指定される。また、閲覧時間指定部B605が選択されると、閲覧時間の範囲が並んだドロップダウンリストが表示される(例えば、“0〜5時間”、“5〜10時間”等)。このドロップダウンリストに表示されている各項目は選択可能であり、1の閲覧時間の範囲が選択されることで、この閲覧時間の範囲が検索条件として指定される。さらに、得点指定部B606が選択されると、修了テストの得点の範囲が並んだドロップダウンリストが表示される(例えば、“60点〜70点”、“70点以上”等)。このドロップダウンリストに表示されている各項目は選択可能であり、1の得点の範囲が選択されることで、この得点の範囲が検索条件として指定される。
【0078】
検索条件入力画面D6において検索条件の指定を受け付けると(ステップS120)、CPU41aは、指定された検索条件を含む検索要求データを学習サーバ2へ送信する(ステップS121)。
【0079】
学習サーバ2が検索要求データを受信すると(ステップS217)、CPU21aは、ステップS215において取得された履修対象者のユーザIDのうち、検索要求データに含まれる検索条件に適合するユーザのユーザIDを取得する(ステップS218)。この処理では、例えばユーザ属性“年齢”及び属性値の範囲“30歳台”が検索条件として指定されている場合には、ユーザ情報テーブル201から、ステップS215において取得された履修対象者の各ユーザIDに対応するユーザ属性ID“1”に対する値が読み出され、これが属性値の範囲に入るか否か(つまり、30歳台か否か)が判定される。この結果、ステップS215において取得された履修対象者のユーザIDのうち、指定された属性に対する値が、指定された属性値の範囲内に入っているものが特定される。また、例えば閲覧時間の範囲“10〜20時間”が検索条件として指定されている場合には、研修実績情報テーブル206から、選択された研修の研修IDを含むレコードであって、且つステップS215において取得された履修対象者の各ユーザIDを含むレコードが特定され、このレコードに含まれる閲覧時間が、検索条件として指定された閲覧時間の範囲に入るか否か(つまり、10〜20時間か否か)が判定される。この結果、ステップS215において取得された履修対象者のユーザIDのうち、選択された研修の閲覧時間が、指定された閲覧時間の範囲内に入っているものが特定される。同様に、例えば修了テストの得点の範囲“70点以上”が検索条件として指定されている場合には、研修実績情報テーブル206から、選択された研修の研修IDを含むレコードであって、且つステップS215において取得された履修対象者の各ユーザIDを含むレコードが特定され、このレコードに含まれる修了テストの得点が、検索条件として指定された得点の範囲に入るか否か(つまり、70点以上か否か)が判定される。この結果、ステップS215において取得された履修対象者のユーザIDのうち、選択された研修の修了テストの得点が、指定された得点の範囲内に入っているものが特定される。
【0080】
上記のようにして、履修対象者のユーザIDのうち、指定された検索条件に適合するユーザIDが特定されると、CPU21aは、特定されたユーザIDのユーザが受講した他の研修を検索する(ステップS219)。この処理では、研修実績情報テーブル206を参照することにより、ステップS218において特定されたユーザIDのユーザが過去に受講した研修が特定される。このようにして得られた研修は、ステップS116において選択された研修の履修対象者が過去に受講した研修であり、選択された研修と強い関連を有する研修である。
【0081】
研修の検索が完了すると、CPU21aは検索結果を管理クライアント4へ送信し(ステップS220)、処理を終了する。管理クライアント4が検索結果を受信すると(ステップS122)、CPU41aは、関連研修検索結果を画像表示部42に表示させ(ステップS123)、処理を終了する。
【0082】
図20は、関連研修検索結果画面の構成を示す図である。図20に示すように、関連研修検索結果画面D7には、検索条件入力画面に表示されていた研修名B601、人数情報B602、及び検索条件の指定部B603〜B606がそのまま表示されている。関連研修検索結果画面D7の指定部B603〜B606の下方には、検索結果の研修名を一覧表示する領域A701が設けられている。この領域A701には、研修名と、選択された研修の履修対象者のうち、検索された研修を受講した学習者の人数情報とが、選択された研修に関連する研修として検索された研修毎に表示される。図20に示す例では、研修“コンプライアンス”に対しては、選択された研修“経理部システム”の履修対象者であって、修了テストの得点が70点以上という検索条件に適合した学習者のうち、7人が受講している。同じく、研修“経理部PC取扱い”については5人が受講しており、研修“経理部電源管理”については2人が受講している。このような情報から、管理者は、受講者が多い研修“コンプライアンス”は、選択された研修“経理部システム”と特に関連が強いと判断することができる。また、研修“経理部システム”の履修対象者のうち、研修“コンプライアンス”を受講していない3人に対して、研修“コンプライアンス”の受講を勧めることができる。
【0083】
また、選択された研修の履修対象者の中から、検索条件によって特定の特徴を有するユーザ(例えば、特定の年齢層のユーザ、特定の部署のユーザ、適切な閲覧時間で学習を行っているユーザ、修了テストで高得点を取得した優秀なユーザ等)が絞りこまれており、かかるユーザが過去に受講した経験のある研修が検索されているので、管理者は、特定の対象者(例えば、特定の年齢層のユーザ、特定の部署のユーザ)に向けたカリキュラムを作成する場合に、選択された研修の履修対象者のうち、カリキュラム作成の対象者と同様の特徴を有するユーザがどのような研修を受講しているかを容易に調べることができる。したがって、このようにして得られた検索結果を、上記のようなカリキュラム作成に役立てることができる。また、管理者は、適切な閲覧時間で学習を行っているユーザ、修了テストで高得点を取得したユーザ等の優秀なユーザがどのような研修を受講しているのかを容易に調べることもできる。このような優秀なユーザは、適切に研修を受講していると考えられるため、信頼性の高い検索結果を得ることができ、管理者は安心して検索結果を利用してカリキュラム作成を行うことができる。
【0084】
領域A701に表示された人数情報は、リンクとなっており、この人数情報が選択されることで、当該人数に含まれるユーザのユーザ名又はユーザID等のユーザ情報が表示されるようになっている。これにより、管理者は、領域A701に表示された人数の内訳を知りたいときに、その人数情報を選択するだけで、どのような内訳であるかを知ることができる。
【0085】
また、上述したように、領域A701に表示されている研修の中でも一致した受講者の人数が大きいほど、選択された研修と関連が強いと考えることができる。したがって、このような研修を構成する教材コンテンツを選択された研修に組み込むことで、研修の内容をより充実させることができる可能性がある。上記のように、関連研修検索処理の結果を用いて、管理者は研修(カリキュラム)の作成を行うことが可能となる。
【0086】
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、研修を1又は複数の教材コンテンツを組み合わせて構成し、関連研修検索処理においては、1つの研修に関連する研修を検索し、当該関連する研修についての情報(研修名、履修対象者のうち当該関連する研修を受講した学習者の人数)を表示する構成について述べたが、これに限定されるものではない。教材コンテンツを組み合わせた研修というデータを持たず、各教材コンテンツが別々に存在する構成の学習支援システムにおいて、1つの教材コンテンツに関連する教材コンテンツを検索し、当該関連する教材コンテンツについての情報(名称、履修対象者のうち当該関連する教材コンテンツを受講した学習者の人数等)を表示する構成としてもよい。
【0087】
また、上述した実施の形態においては、1つの研修に関連する研修の検索結果として、関連研修検索結果画面を画像表示部42に表示する構成について述べたが、これに限定されるものではない。1つの研修に関連する研修の検索結果を、画面表示に代えてプリンタによって印刷する構成とすることもできる。
【0088】
また、上述した実施の形態においては、関連研修検索結果画面において、検索された研修の研修名が表示される構成について述べたが、これに限定されるものではない。検索された研修を識別可能な情報であれば研修名でなくてもよく、例えば研修IDであってもよい。
【0089】
また、上述した実施の形態においては、学習支援システム1が、学習サーバ2、学習クライアント3、及び管理クライアント4によって構成されている場合について述べたが、これに限定されるものではない。学習サーバ2、学習クライアント3及び管理クライアント4の機能の全てを1台の装置に搭載した学習支援システムとしてもよいし、学習サーバ2、学習クライアント3、及び管理クライアント4のうちの任意の2つの機能を1台の装置に搭載し、他の1つの機能は別の装置に搭載する構成の学習支援システムとしてもよい。
【0090】
また、上述した実施の形態においては、学習用クライアント装置3がコンピュータ3aにより構成されている場合について述べたが、これに限定されるものではない。学習用クライアント装置3を、携帯型電話機、スマートフォン、PDA、携帯型ゲーム機により構成してもよい。
【0091】
また、上述した実施の形態においては、単一のコンピュータ2aによりコンピュータプログラム24aの全ての処理を実行する構成について述べたが、これに限定されるものではなく、上述したコンピュータプログラム24aと同様の処理を、複数の装置(コンピュータ)により分散して実行する分散システムとすることも可能である。コンピュータ3a,4aについても同様である。
【0092】
また、上述した実施の形態においては、学習支援システム専用のサーバプログラム24aが学習サーバ2にインストールされ、当該サーバプログラム24a専用の管理クライアントプログラム44aが管理クライアント4にインストールされ、かかる学習サーバ2及び管理クライアント4によって、上述した各種の処理を実行する構成について述べたが、これに限定されるものではない。管理クライアント4にWWWブラウザプログラムがインストールされ、WWWサーバとして機能する学習サーバ2と、WWWクライアントとして機能する管理クライアント4とがhttpプロトコルにより通信を行うことで、類似コンテンツ検索処理、及び関連研修検索処理を実行する構成としてもよい。この場合、管理クライアント4によって表示される各画面は管理クライアント4により生成されるのではなく、学習サーバ2が類似コンテンツ検索画面、関連研修検索画面、類似コンテンツ検索結果画面及び関連研修検索結果画面等に相当する画面のHTMLデータを生成し、管理クライアント4へHTMLデータを送信し、管理クライアント4のWWWブラウザプログラムによってこれらの画面を表示する構成となる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明の学習支援システム、学習支援システムのカリキュラム作成支援方法、及びコンピュータプログラムは、学習者の学習を支援するための学習支援システム、学習支援システムのカリキュラム作成を支援するためのカリキュラム作成支援方法、及びコンピュータに学習支援システムのカリキュラム作成を支援させるためのコンピュータプログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0094】
1 学習支援システム
2 学習サーバ
2a コンピュータ
21a CPU
21b ROM
21c RAM
21d ハードディスク
24a コンピュータプログラム
200 教材コンテンツ
201 ユーザ情報テーブル
202 ユーザ属性情報テーブル
203 研修情報テーブル
204 教材コンテンツ情報テーブル
205 教材コンテンツ属性情報テーブル
206 研修実績情報テーブル
3 学習クライアント
3a コンピュータ
31a CPU
31b ROM
31c RAM
31d ハードディスク
4 管理クライアント
4a コンピュータ
41a CPU
41b ROM
41c RAM
41d ハードディスク
42 画像表示部
43 入力部
44a コンピュータプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習者の学習に使用される学習用データを記憶する教材記憶部と、
学習用データ毎に、履修対象者の学習者を示す履修対象者データを記憶する履修対象者記憶部と、
学習者による学習の履歴を示す学習履歴データを記憶する履歴記憶部と、
学習用データの指定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって指定を受け付けた前記学習用データの履修対象者を、前記履修対象者記憶部に記憶された履修対象者データに基づいて特定する履修対象者特定手段と、
前記履修対象者特定手段によって特定された履修対象者が既に学習に使用した学習用データを、前記履歴記憶部に記憶された学習履歴データに基づいて特定する学習用データ特定手段と、
前記学習用データ特定手段によって特定された学習用データを識別するための識別情報を出力する出力手段と、
を備える、
学習支援システム。
【請求項2】
前記学習用データは、1又は複数の教材コンテンツと、前記1又は複数の教材コンテンツの組合せを示す研修データとを有し、
前記受付手段は、研修データの指定を受け付けるように構成されており、
前記学習用データ特定手段は、前記履修対象者特定手段によって特定された履修対象者が既に学習に使用した研修データを特定するように構成されており、
前記出力手段は、前記学習用データ特定手段によって特定された研修データを識別するための識別情報を出力するように構成されている、
請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記前記学習用データ特定手段によって特定された学習用データを用いて学習を行った学習者を、前記履歴記憶部に記憶された学習履歴データに基づいて特定する学習者特定手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記識別情報と共に、前記学習者特定手段によって特定された学習者に関する情報を出力するように構成されている、
請求項1又は2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記出力手段は、前記学習者に関する情報として、前記識別情報によって識別される学習用データを用いて学習を行った学習者の人数を出力するように構成されている、
請求項3に記載の学習支援システム。
【請求項5】
前記出力手段は、前記学習者に関する情報として、前記識別情報によって識別される学習用データを用いて学習を行った学習者を識別するための学習者識別情報を出力するように構成されている、
請求項3又は4に記載の学習支援システム。
【請求項6】
前記出力手段によって出力された識別情報の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段によって選択を受け付けた識別情報によって識別される学習用データを用いて学習を行った学習者が既に学習に使用した他の学習用データを検索する検索手段と、
をさらに備え、
前記出力手段は、前記検索手段によって検索された学習用データを識別するための識別情報を出力するように構成されている、
請求項1乃至5の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項7】
学習用データの検索に用いられるキーの入力を受け付ける検索キー受付手段と、
前記検索キー受付手段によって受け付けられたキーに基づいて、前記教材記憶部から1又は複数の学習用データを検索し、検索結果を出力する検索結果出力手段と、
をさらに備える、
請求項1乃至6の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項8】
前記受付手段は、前記検索結果出力手段によって出力された検索結果に含まれる一の学習用データの指定を受け付けるように構成されている、
請求項7に記載の学習支援システム。
【請求項9】
前記検索結果出力手段によって出力された検索結果に含まれる一の学習用データの指定を受け付ける指定受付手段と、
前記指定受付手段によって指定を受け付けた一の学習用データに類似する他の学習用データを検索する類似教材検索手段と、
前記類似教材検索手段によって検索された他の学習用データを識別するための識別情報を出力する類似教材検索結果出力手段と、
をさらに備える、
請求項1乃至8の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項10】
学習者の学習に使用される学習用データを記憶しており、記憶されている学習用データを送信する学習サーバと、前記学習サーバから送信された学習用データを受信し、受信した前記学習用データを学習者の学習に供するために出力する複数の学習クライアントとを備える学習支援システムを用いた学習カリキュラムの作成を支援するためのカリキュラム作成支援方法であって、
学習用データの指定を受け付けるステップと、
指定を受け付けた前記学習用データの履修対象者を、学習用データ毎に記憶された履修対象者の学習者を示す履修対象者データに基づいて特定するステップと、
特定された履修対象者が既に学習に使用した学習用データを、学習者による学習の履歴を示す学習履歴データに基づいて特定するステップと、
特定された学習用データを識別するための識別情報を出力するステップと、
を有する、
学習支援システムのカリキュラム作成支援方法。
【請求項11】
学習者の学習に使用される学習用データを記憶しており、記憶されている学習用データを送信する学習サーバと、前記学習サーバから送信された学習用データを受信し、受信した前記学習用データを学習者の学習に供するために出力する複数の学習クライアントとを備える学習支援システムに用いられる学習カリキュラムの作成を、記憶部を備えるコンピュータに支援させるためのコンピュータプログラムであって、
前記記憶部に、学習用データ毎に、履修対象者の学習者を示す履修対象者データが記憶されると共に、学習者による学習の履歴を示す学習履歴データが記憶されており、
学習用データの指定を受け付けるステップと、
指定を受け付けた前記学習用データの履修対象者を、前記記憶部に記憶された履修対象者データに基づいて特定するステップと、
特定された履修対象者が既に学習に使用した学習用データを、前記記憶部に記憶された学習履歴データに基づいて特定するステップと、
特定された学習用データを識別するための識別情報を出力するステップと、
を前記コンピュータに実行させる、
コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−150672(P2012−150672A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9206(P2011−9206)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】