説明

学習支援システム、学習支援システムの学習履歴集計方法、及びコンピュータプログラム

【課題】 学習成果を正確に確認することが可能な集計結果を提供することができる学習支援システム、学習支援システムの学習履歴集計方法、及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】
学習支援システム1においては、学習者が学習クライアント3を使用して学習サーバ2にアクセスし、問題の提供を受け、この問題に対する解答を複数の選択肢から選択することで学習を行う。学習サーバ2は、問題に対する解答データ、同一の問題の解答回数、各問題における解答受付時刻等のデータを含む学習履歴を記憶する。管理者は、管理クライアント4を用いて学習サーバ2にアクセスする。学習サーバ2が、記憶している各学習者の学習履歴に基づいて、解答が適切になされたか否かを学習者毎に判定し、解答が適切になされていないと判定された学習者に係る学習履歴を除外して、学習履歴を集計する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習者の学習を支援するための学習支援システム、学習支援システムを使用した学習履歴を集計するための学習履歴集計方法、及びコンピュータに学習支援システムにおける学習履歴を集計させるためのコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータ、PDA、携帯型電話機等の機器を使用した学習支援システムであるeラーニングシステムが広く普及している。企業又は学校等の組織において利用されるeラーニングシステムにおいて、組織全体における学習の進捗度、習熟度、理解度等の学習成果を確認するために、学習履歴の集計が行われている。また、個々の学習者の学習成果を確認するためにも、学習履歴の集計が利用される。
【0003】
特許文献1には、複数の問題を含む試験を複数の受験生が実施したときの試験結果を分析する試験結果分析装置が開示されている。かかる試験結果分析装置では、合計得点が同じ受験生グループ毎に、各問題の正答率を算出し、合計得点と正答率との関係を求める。また、この試験結果分析装置は、求めた合計得点と正答率との関係から、各受験生の能力を評価する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2003/049063号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、かかる学習支援システムにおいては、学習者が無作為に解答の選択肢を選んだり、教科書、参考書等の文献を参照して正答を確認した上で解答したりする等、不適切に解答を行う場合がある。しかしながら、特許文献1に記載されている試験結果分析装置にあっては、学習者の中にこのような不適切な解答を行った者が存在する場合には、不適切な解答結果を含んだ学習履歴を集計してしまうため、学習成果を正確に確認することができない。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決することができる学習支援システム、学習支援システムの学習履歴集計方法、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の学習支援システムは、学習に使用される問題を表示する表示部と、前記表示部に表示された問題に対する解答を学習者から受け付ける入力部と、入力された解答を示す解答データを送信する第1通信部とを具備する学習クライアントと、前記学習クライアントに対して問題を示す問題データを送信し、前記学習クライアントから送信された解答データを受信する第2通信部を具備する学習サーバと、前記第2通信部によって受信された解答データに基づいて、学習者毎の学習履歴を記憶する学習履歴記憶部と、前記学習履歴億部に記憶された学習履歴に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定する判定手段と、前記学習履歴記憶部に記憶された学習履歴から、前記判定手段により解答が適切になされていないと判定されたデータを除外して、学習履歴を集計する集計手段と、前記集計手段による集計結果を出力する出力部と、を備える。
【0008】
この態様において、前記判定手段は、学習者により解答が適切になされたか否かを学習者毎に判定するように構成されており、前記集計手段は、前記学習履歴記憶部に記憶された学習履歴から、前記判定手段により解答が適切になされていないと判定された学習者に係る学習履歴を除外して、学習履歴を集計するように構成されていてもよい。
【0009】
また、上記態様において、前記学習履歴記憶部は、学習者の学習時間に係る学習時間データを含む前記学習履歴を記憶するように構成されており、前記判定手段は、学習時間に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0010】
また、上記態様において、前記判定手段は、学習時間データに基づいて、問題が表示されてから解答が入力されるまでの学習時間を取得し、前記学習時間に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0011】
また、上記態様において、前記学習サーバは、問題データと、当該問題データに対応する正答を含む複数の選択肢を示す選択肢データとを記憶する教材記憶部を具備し、前記第2通信部により、前記学習クライアントに対して、前記教材記憶部に記憶された問題データ及び選択肢データを送信するように構成されており、前記学習クライアントは、前記第1通信部により、前記学習サーバから送信された問題データ及び選択肢データを受信し、前記表示部により、前記第1通信部により受信された前記問題データが示す問題を表示し、前記入力部により学習者から選択肢の表示指示を受け付けたときに、前記第1通信部により受信された前記選択肢データが示す複数の選択肢を表示し、前記入力部により学習者から前記複数の選択肢の中の1つの選択を受け付けたときに、前記第2通信部により、当該選択された選択肢を示す解答データを送信するように構成されており、前記判定手段は、学習時間データに基づいて、前記複数の選択肢が表示されてから選択肢の中の1つの選択を受け付けるまでの解答時間を前記学習時間として取得し、前記解答時間に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0012】
また、上記態様において、前記判定手段は、学習時間データに基づいて、問題が表示されてから選択肢の表示指示を受け付けるまでの出題時間を前記学習時間として取得し、前記出題時間に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0013】
また、上記態様において、前記判定手段は、学習時間データに基づいて、同一の学習者が複数の問題の解答を行った場合に、各問題における解答に要した学習時間の合計を取得し、取得された前記学習時間の合計に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0014】
また、上記態様において、前記学習履歴記憶部は、同一の問題に係る学習回数を含む前記学習履歴を記憶するように構成されており、前記判定手段は、学習回数に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0015】
また、上記態様において、前記判定手段は、前記学習履歴記憶部に記憶された学習履歴に基づいて、学習者毎に問題の正答率を取得し、取得された正答率に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0016】
また、上記態様において、前記学習履歴記憶部は、同一の問題を含む問題群について同一の学習者により複数回解答がなされたときの学習履歴を記憶しており、前記判定手段は、学習者毎に、前記問題群について互いに異なる回数目の解答の正答率のそれぞれを取得し、後の解答における正答率が、先の解答における正答率を上回るか否かにより、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0017】
また、上記態様において、前記学習サーバは、問題データと、当該問題データに対応する複数の選択肢を示す選択肢データとを記憶する教材記憶部を具備し、前記第2通信部により、前記学習クライアントに対して、前記教材記憶部に記憶された問題データ及び選択肢データを送信するように構成されており、前記学習クライアントは、前記第1通信部により、前記学習サーバから送信された問題データ及び選択肢データを受信し、前記表示部により、前記第1通信部により受信された前記問題データが示す問題及び前記選択肢データが示す複数の選択肢を表示し、前記入力部により学習者から前記複数の選択肢の中の1つの選択を受け付けたときに、前記第2通信部により、当該選択された選択肢を示す解答データを送信するように構成されており、前記学習履歴記憶部は、同一の問題について同一の学習者により複数回解答がなされたときの各解答データを含む学習履歴を記憶しており、前記判定手段は、前記学習履歴に基づいて、同一の学習者が同一の問題について互いに異なる回数目に解答した選択肢が同一か否かを判定し、前記互いに異なる回数目に解答した選択肢が同一である場合に、学習者により不適切な解答がなされたと判定するように構成されていてもよい。
【0018】
また、上記態様において、前記学習サーバは、問題データと、当該問題データに対応する特定の誤答を含む複数の選択肢を示す選択肢データとを記憶する教材記憶部を具備し、前記第2通信部により、前記学習クライアントに対して、前記教材記憶部に記憶された問題データ及び選択肢データを送信するように構成されており、前記学習クライアントは、前記第1通信部により、前記学習サーバから送信された問題データ及び選択肢データを受信し、前記表示部により、前記第1通信部により受信された前記問題データが示す問題及び前記選択肢データが示す複数の選択肢を表示し、前記入力部により学習者から前記複数の選択肢の中の1つの選択を受け付けたときに、前記第2通信部により、当該選択された選択肢を示す解答データを送信するように構成されており、前記学習履歴記憶部は、前記学習クライアントにより送信された解答データを含む前記学習履歴を記憶するように構成されており、前記判定手段は、前記学習履歴において前記特定の誤答の選択肢を示す解答データが含まれる場合に、学習者により不適切な解答がなされたと判定するように構成されていてもよい。
【0019】
また、本発明の一の態様の学習支援システムの学習履歴集計方法は、学習に使用される問題を表示し、表示された問題に対する解答を学習者から受け付け、入力された解答を示す解答データを送信する学習クライアントと、前記学習クライアントに対して問題を示す問題データを送信し、前記学習クライアントから送信された解答データを受信する学習サーバとを備える学習支援システムの学習履歴集計方法であって、前記学習サーバによって受信された解答データに基づいて、学習者毎の学習履歴を記憶するステップと、記憶された学習履歴に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するステップと、記憶された学習履歴から、解答が適切になされていないと判定されたデータを除外して、学習履歴を集計するステップと、集計結果を出力するステップと、を有する。
【0020】
また、本発明の一の態様のコンピュータプログラムは、学習に使用される問題を表示し、表示された問題に対する解答を学習者から受け付け、入力された解答を示す解答データを送信する学習クライアントと、前記学習クライアントに対して問題を示す問題データを送信し、前記学習クライアントから送信された解答データを受信する学習サーバとを備える学習支援システムの学習履歴を、記憶部を備えるコンピュータに集計させるためのコンピュータプログラムであって、前記学習サーバによって受信された解答データに基づいて、学習者毎の学習履歴を前記記憶部に記憶するステップと、前記記憶部に記憶された学習履歴に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するステップと、前記記憶部に記憶された学習履歴から、解答が適切になされていないと判定されたデータを除外して、学習履歴を集計するステップと、集計結果を出力するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る学習支援システム、学習支援システムの学習履歴集計方法、及びコンピュータプログラムによれば、学習者の中に出題された問題に対して不適切な解答を行った者が存在する場合でも、学習成果を正確に確認することが可能な集計結果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】実施の形態に係る学習支援システムの全体構成を示す模式図。
【図2】実施の形態に係る学習支援システムが備える学習サーバの構成を示すブロック図。
【図3】教材データベースの構成を示す模式図。
【図4】学習履歴情報データベースの構成を示す模式図。
【図5】実施の形態に係る学習支援システムが備える学習クライアントの構成を示すブロック図。
【図6】実施の形態に係る学習支援システムが備える管理クライアントの構成を示すブロック図。
【図7】学習支援システムが動作したときの学習サーバの処理の手順を示すフローチャート。
【図8】実施の形態に係る学習サーバによる学習支援処理の手順を示すフローチャート。
【図9】教材指定画面の一例を示す図。
【図10】問題文が表示された画面の一例を示す図。
【図11】選択肢が表示された画面の一例を示す図。
【図12】解答画面の一例を示す図。
【図13A】実施の形態に係る学習サーバによる学習履歴集計処理の手順を示すフローチャート(前半)。
【図13B】実施の形態に係る学習サーバによる学習履歴集計処理の手順を示すフローチャート(後半)。
【図14】集計方法設定画面の一例を示す図。
【図15】第1間引処理の手順を示すフローチャート。
【図16】第2間引処理の手順を示すフローチャート。
【図17】第3間引処理の手順を示すフローチャート。
【図18】第4間引処理の手順を示すフローチャート。
【図19】第5間引処理の手順を示すフローチャート。
【図20】第6間引処理の手順を示すフローチャート。
【図21】第7間引処理の手順を示すフローチャート。
【図22】集計結果画面の一例を示す図。
【図23】図22に示した集計結果画面から、間引方法の設定値を変更したときの集計結果画面の一例を示す図。
【図24】図23に示す状態から設問2で誤答をした学習者の分布を示すヒストグラムが表示された例を示す図。
【図25】図24に示す状態から当該詳細情報が表示された例を示す図。
【図26】図25に示す状態から、リストの1行が選択されたときの例を示す図。
【図27】図26に示す状態から、学習履歴を再集計したときの例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0024】
[学習支援システムの構成]
図1は、本実施の形態に係る学習支援システムの全体構成を示す模式図である。本学習支援システム1は、企業において社員教育に用いられるものである。学習支援システム1は、インターネット又はイントラネット等の情報ネットワークを使用したクライアントサーバシステムであり、学習サーバ2と、学習者が使用する学習クライアント3と、管理者(教育担当者)が使用する管理クライアント4とを備えている。学習サーバ2と、学習クライアント3及び管理クライアント4との間は、情報ネットワーク5によりデータ通信可能に接続されている。
【0025】
<学習サーバ2の構成>
図2は、学習サーバ2の構成を示すブロック図である。学習サーバ2は、コンピュータ2aによって実現される。図2に示すように、コンピュータ2aは、本体21と、画像表示部22と、入力部23とを備えている。本体21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c、ハードディスク21d、読出装置21e、入出力インタフェース21f、通信インタフェース21g(第2通信部)、及び画像出力インタフェース21hを備えており、CPU21a、ROM21b、RAM21c、ハードディスク21d、読出装置21e、入出力インタフェース21f、通信インタフェース21g、及び画像出力インタフェース21hは、バス21jによって接続されている。
【0026】
CPU21aは、RAM21cにロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。そして、学習支援システム1のサーバ用のコンピュータプログラム24aを当該CPU21aが実行することにより、コンピュータ2aが学習サーバ2として機能する。
【0027】
ROM21bは、マスクROM、PROM、EPROM、又はEEPROM等によって構成されており、CPU21aに実行されるコンピュータプログラム及びこれに用いるデータ等が記録されている。
【0028】
RAM21cは、SRAMまたはDRAM等によって構成されている。RAM21cは、ハードディスク21dに記録されているコンピュータプログラム24aの読み出しに用いられる。また、CPU21aがコンピュータプログラムを実行するときに、CPU21aの作業領域として利用される。
【0029】
ハードディスク21dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等、CPU21aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータがインストールされている。サーバ用のコンピュータプログラム24aも、このハードディスク21dにインストールされている。
【0030】
読出装置21eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブ等によって構成されており、可搬型記録媒体24に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体24には、コンピュータを学習サーバ2として機能させるためのコンピュータプログラム24aが格納されており、コンピュータ2aが当該可搬型記録媒体24からコンピュータプログラム24aを読み出し、当該コンピュータプログラム24aをハードディスク21dにインストールすることが可能である。
【0031】
なお、前記コンピュータプログラム24aは、可搬型記録媒体24によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ2aと通信可能に接続された外部の機器から前記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記コンピュータプログラム24aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ2aがアクセスして、当該コンピュータプログラムをダウンロードし、これをハードディスク21dにインストールすることも可能である。
【0032】
ハードディスク21dには、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)等のマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、本実施の形態に係るコンピュータプログラム24aは当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
【0033】
ハードディスク21dには、教材データベース200が設けられている。図3は、教材データベース200の構成を示す模式図である。1つの教材には、1又は複数の設問と、各設問の解答とが含まれる。各設問は選択肢式の問題であり、解答として設問毎に複数の選択肢が設けられている。教材データベース200には、教材毎に割り当てられたコンテンツIDを格納するためのフィールドF201と、教材に含まれる各設問の設問番号を格納するためのフィールドF202と、設問を示す設問データを格納するためのフィールドF203と、設問毎に選択肢の数を格納するためのフィールドF204と、選択肢を示す選択肢データを格納するためのフィールドF205〜F209とが設けられている。また、フィールドF205〜F209のうち、F205には正答を示す正答データが格納される。即ち、フィールドF206〜F209には誤答のデータが格納される。さらにフィールドF209には、通常の学習者であれば明らかに不適切な選択肢と判断できる誤答のデータ(以下、「特定誤答データ」という。)が格納される。
【0034】
また、ハードディスク21dには、ユーザ情報データベース210が設けられている。このユーザ情報データベース201には、各ユーザに割り当てられたユーザID、及びユーザが学習者であるか管理者であるかを示す属性情報がユーザ毎に登録されている。
【0035】
また、ハードディスク21dには、学習履歴情報データベース220が設けられている。図4は、学習履歴情報データベース220の構成を示す模式図である。学習履歴情報データベース220には、学習者毎に学習履歴に関する学習履歴情報が記憶される。かかる学習履歴情報データベース220には、ユーザIDを格納するためのフィールドF221と、学習した教材のコンテンツIDを格納するためのフィールドF222と、学習回数を格納するためのフィールドF223と、1回の学習において出題される設問数を格納するためのフィールドF224と、設問番号を格納するためのフィールドF225と、設問の正答のデータを格納するためのフィールドF226と、学習者が選択した解答のデータ(以下、「選択情報」という。)を格納するためのフィールドF227と、問題を表示した時刻(以下、「第1時刻」という。)を格納するためのフィールドF228と、学習者から選択肢の表示指示を受け付けた時刻(以下、「第2時刻」という。)を格納するためのフィールドF229と、学習者から解答を受け付けた時刻(以下、「第3時刻」という。)を格納するためのフィールドF230とが設けられている。この学習履歴情報データベース220には、設問毎の学習履歴情報が1レコードとして格納される。つまり、1つの設問に対して学習者が解答したときにおける、当該学習者のユーザID、当該設問が属する教材のコンテンツID、当該設問の学習回数、当該設問の学習において出題される設問数、当該設問の設問番号、当該設問の正答データ、当該設問における選択情報、当該設問の問題文を表示した第1時刻、当該設問の選択肢の表示指示を受け付けた第2時刻、当該設問の解答を受け付けた第3時刻の各データを含む学習履歴情報が1レコードとして学習履歴情報データベース220に格納される。なお、詳しくは後述するように、当該学習支援システムにおいては、学習者は1回の学習で、1つの教材に含まれる各設問を1回ずつ解答し、全ての設問に正解するまで何回も学習を繰り返す。また、1回の学習で正解した設問については、次回の学習では出題が省略される。つまり、1回の学習において誤った問題のみが次回の学習で出題される。例えば、学習者が設問番号1〜3の3つの問題が含まれる教材について学習する場合、1回目の学習では設問番号1〜3の全ての問題が出題され、2回目の学習では1回目の学習において誤った問題のみが出題され、3回目の学習では2回目の学習において誤った問題のみが出題される。
【0036】
また、ハードディスク21dには、集計方法設定情報データベース240が設けられている。この集計方法設定情報データベース240には、管理者が学習履歴の集計を実施するときに、管理者から指定された集計方法の設定値が格納される。
【0037】
入出力インタフェース21fは、例えばUSB,IEEE1394,又はRS-232C等のシリアルインタフェース、SCSI,IDE,又は IEEE1284等のパラレルインタフェース、及びD/A変換器、A/D変換器等からなるアナログインタフェース等から構成されている。入出力インタフェース21fには、キーボード及びマウスからなる入力部23が接続されており、ユーザが当該入力部23を使用することにより、コンピュータ2aにデータを入力することが可能である。
【0038】
通信インタフェース21gは、Ethernet(登録商標)インタフェースである。通信インタフェース21gはLANを介して学習クライアント3及び管理クライアント4に接続されている。コンピュータ2aは、通信インタフェース21gにより、所定の通信プロトコルを使用して当該LANに接続された学習クライアント3及び管理クライアント4との間でデータの送受信が可能である。
【0039】
画像出力インタフェース21hは、LCDまたはCRT等で構成された画像表示部22に接続されており、CPU21aから与えられた画像データに応じた映像信号を画像表示部22に出力するようになっている。画像表示部22は、入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示する。
【0040】
<学習クライアント3の構成>
図5は、本実施の形態に係る学習クライアント3の構成を示すブロック図である。学習クライアント3は、コンピュータ3aによって実現される。図5に示すように、コンピュータ3aは、本体31と、画像表示部32と、入力部33とを備えている。本体31は、CPU31a、ROM31b、RAM31c、ハードディスク31d、読出装置31e、入出力インタフェース31f、通信インタフェース31g(第1通信部)、及び画像出力インタフェース31hを備えており、CPU31a、ROM31b、RAM31c、ハードディスク31d、読出装置31e、入出力インタフェース31f、通信インタフェース31g、及び画像出力インタフェース31hは、バス31jによって接続されている。
【0041】
ハードディスク31dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等、CPU31aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータがインストールされている。学習クライアント用のコンピュータプログラム34aも、このハードディスク31dにインストールされている。
【0042】
読出装置31eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブ等によって構成されており、可搬型記録媒体34に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体34には、コンピュータを学習クライアント3として機能させるためのコンピュータプログラム34aが格納されており、コンピュータ3aが当該可搬型記録媒体34からコンピュータプログラム34aを読み出し、当該コンピュータプログラム34aをハードディスク31dにインストールすることが可能である。
【0043】
なお、前記コンピュータプログラム34aは、可搬型記録媒体34によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ3aと通信可能に接続された外部の機器から前記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記コンピュータプログラム34aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ3aがアクセスして、当該コンピュータプログラムをダウンロードし、これをハードディスク31dにインストールすることも可能である。
【0044】
また、ハードディスク31dには、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)等のマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、本実施の形態に係るコンピュータプログラム34aは当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
【0045】
また、学習クライアント3のその他の構成は、上述した学習サーバ2の構成と同様であるので、その説明を省略する。
【0046】
<管理クライアント4の構成>
図6は、本実施の形態に係る管理クライアント4の構成を示すブロック図である。管理クライアント4は、コンピュータ4aによって実現される。図6に示すように、コンピュータ4aは、本体41と、画像表示部42と、入力部43とを備えている。本体41は、CPU41a、ROM41b、RAM41c、ハードディスク41d、読出装置41e、入出力インタフェース41f、通信インタフェース41g、及び画像出力インタフェース41hを備えており、CPU41a、ROM41b、RAM41c、ハードディスク41d、読出装置41e、入出力インタフェース41f、通信インタフェース41g、及び画像出力インタフェース41hは、バス41jによって接続されている。
【0047】
ハードディスク41dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等、CPU41aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータがインストールされている。管理クライアント用のコンピュータプログラム44aも、このハードディスク41dにインストールされている。
【0048】
読出装置41eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブ等によって構成されており、可搬型記録媒体44に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体44には、コンピュータを管理クライアント4として機能させるためのコンピュータプログラム44aが格納されており、コンピュータ4aが当該可搬型記録媒体44からコンピュータプログラム44aを読み出し、当該コンピュータプログラム44aをハードディスク41dにインストールすることが可能である。
【0049】
なお、前記コンピュータプログラム44aは、可搬型記録媒体44によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ4aと通信可能に接続された外部の機器から前記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記コンピュータプログラム44aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ4aがアクセスして、当該コンピュータプログラムをダウンロードし、これをハードディスク41dにインストールすることも可能である。
【0050】
また、ハードディスク41dには、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)等のマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、本実施の形態に係るコンピュータプログラム44aは当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
【0051】
なお、管理クライアント4のその他の構成は、上述した学習サーバ2の構成と同様であるので、その説明を省略する。
【0052】
[学習支援システムの動作]
以下、本実施の形態に係る学習支援システム1の動作について説明する。
【0053】
学習支援システム1を運用する前には、管理者が教材データベース200に教材データを保存しておく必要がある。また、このとき管理者は管理クライアント4を使用して学習サーバ2にアクセスし、又は学習サーバ2を直接操作して、教材データベース200に各教材のコンテンツID、設問番号、設問データ、選択肢数、選択肢データを登録する。
【0054】
また、学習支援システム1を運用する前の準備として、管理者はユーザ情報の登録を行う必要がある。このとき管理者は管理クライアント4を使用して学習サーバ2にアクセスし、又は学習サーバ2を直接操作して、ユーザ情報データベース210に各ユーザのユーザID及び属性情報を登録する。属性情報には、学習者を示す情報と管理者を示す情報の2種類が存在する。管理者は、登録するユーザの属性(学習者又は管理者)に応じて、適切な属性情報をユーザ情報データベース210に登録する。
【0055】
学習者又は管理者が学習支援システムを使用するときの学習支援システム1全体の動作について説明する。図7は、学習支援システム1が動作したときの学習サーバ2の処理の手順を示すフローチャートである。ユーザ(学習者又は管理者)は、学習クライアント3のコンピュータプログラム34a又は管理クライアント4のコンピュータプログラム44aを起動する。学習クライアント3又は管理クライアント4は、ログイン画面(図示せず)を表示し、ユーザはこのログイン画面のユーザID入力欄に自分のユーザIDを入力し、学習支援システム1へのログインを要求する。学習クライアント3又は管理クライアント4は、入力されたユーザIDを学習サーバ2へ送信する。学習サーバ2のCPU21aは、ユーザIDを受信すると、受信したユーザIDをユーザ情報データベース210に登録されているユーザIDと照合し、ログイン処理を実行する(ステップS101)。ログイン処理が修了すると、CPU21aは、ユーザ情報データベース210に登録されている当該ユーザの属性情報を読み出し、当該属性情報によりユーザの属性、即ち、学習者であるか管理者であるかを判定する(ステップS102)。
【0056】
ステップS102において、ユーザが学習者である場合(ステップS102において「学習者」)、CPU21aは、学習支援処理を実行する(ステップS103)。一方、ステップS102において、ユーザが管理者である場合(ステップS102において「管理者」)、CPU21aは、学習履歴集計処理を実行する(ステップS104)。学習支援処理及び学習履歴集計処理の詳細については後述する。学習支援処理又は学習履歴集計処理が終了すると、CPU21aは、ログアウト処理を実行し(ステップS105)、これによってログインしていたユーザが学習支援システム1からログアウトする。これにより、学習サーバ2の処理が終了する。
【0057】
<学習支援処理>
次に、学習支援処理について説明する。図8は、本実施の形態に係る学習サーバ2による学習支援処理の手順を示すフローチャートである。まず学習サーバ2のCPU21aが、教材を指定するための教材指定画面を学習クライアント3に表示させるために必要なデータ(コンテンツID)を送信する。このコンテンツIDを受信した学習クライアント3においては、教材指定画面が表示される。図9は、教材指定画面の一例を示す図である。図9に示すように、教材指定画面D1には、教材データベース200に登録されている教材のコンテンツIDが一覧形式で表示される。各コンテンツIDの横には、教材を選択するためのラジオボタンC101が設けられている。学習者は、入力部33を操作することにより何れかのラジオボタン101を選択して、1つのコンテンツIDを指定することができる。また、教材指定画面D1には、学習開始を指示するためのボタンC102が設けられている。このボタンC102は選択可能なコントロールオブジェクトであり、学習者が入力部33を操作することにより選択可能である。学習者によりボタンC102が選択されると、学習クライアント3のCPU31aが、学習者から指定されたコンテンツIDを学習サーバ2へ送信する。
【0058】
学習サーバ2は、学習クライアント3から送信されたコンテンツIDを受信する(ステップS201)。次にCPU21aは、当該ユーザの当該教材における学習回数を取得する(ステップS202)。この処理では、CPU21aはログインしているユーザのユーザID及び受信したコンテンツIDをキーとして、学習履歴情報220から、学習履歴情報を検索する。学習履歴情報には、学習回数のデータが含まれている。検索された学習履歴情報に含まれる学習回数のうち、最大の学習回数がそのユーザの学習回数となる。例えば、同一の教材について2回学習をしたユーザの場合、学習回数が“1”の学習履歴情報と、学習回数が“2”の学習履歴情報が学習履歴情報データベース220に格納されている。したがって、学習履歴情報データベース220に格納されている学習履歴情報のうち、学習回数が“2”の学習履歴情報が、その教材の最後の学習に係る学習履歴情報である。そのため、この場合の学習回数は“2”となる。また、学習履歴情報データベース220に該当するレコードが存在しない場合には、学習回数が“0”、即ち今回が初めての学習となる。
【0059】
次にCPU21aは、取得された学習回数に基づいて、今回の学習が初回か否かを判定する(ステップS203)。今回の学習が初回ではない場合(ステップS203においてNO)、CPU21aは、学習履歴情報データベース220に格納されている学習履歴に基づいて、前回の学習において不正解であった問題の設問番号を取得する(ステップS204)。この処理では、CPU21aは、学習回数が最大の学習履歴情報のうち正答データと選択情報とが一致していない学習履歴情報を特定し、特定された学習履歴情報に含まれる設問番号のデータを取得する。ステップS204の処理が完了すると、CPU21aはステップS205へ処理を進める。一方、ステップS203において、今回の学習が初回である場合には(ステップS203においてYES)、CPU21aは、そのままステップS205へ処理を進める。
【0060】
ステップS205において、CPU21aは、今回の学習において当該教材から出題する問題の設問番号、設問データ、選択肢データを教材データベース200から取得する(ステップS205)。この学習支援システム1においては、過去に正解した問題は再度出題されず、過去に不正解であった問題のみが出題される。つまり、ステップS205の処理では、今回の学習が初回でない場合、ステップS204において取得された設問番号の設問に関するデータのみが取得される。さらに詳しくは、教材データベース200に登録されている設問毎の教材データ(レコード)のうち、ステップS201で受け付けたコンテンツIDと、ステップS204で取得された設問番号とを有する教材データが検索される。一方、今回の学習が初回の場合には、教材データベース200から当該コンテンツIDを含む教材データの全てが取得される。また、こうして取得された教材データに含まれる選択肢データの中には、正答を示す正答データが含まれる。
【0061】
次にCPU21aは、今回の学習における出題数を計数する(ステップS206)。この処理では、ステップS205の処理において取得された教材データの設問の総数が計数される。
【0062】
さらにCPU21aは、ステップS205において取得された教材データのうち、設問番号が最も小さい設問の教材データに含まれる選択肢データの各選択肢の並び順をランダムに決定する(ステップS207)。本実施の形態に係る学習支援システム1においては、教材データベース220に記憶されている各設問の5つの選択肢データのうち、最初の1つ目の選択肢データが正答データとされているので、このように選択肢の並び順がランダムに決定されることにより、常に最初の選択肢が正答となることが防止される。また、同一教材について複数回学習が行われた場合において、選択肢が同じ順番で出題されることが防止される。
【0063】
CPU21aは、ステップS205において取得された教材データのうち、設問番号が最も小さい設問に係る問題データを学習クライアント3へ送信する(ステップS208)。この問題データには、教材データに含まれる設問データ、選択肢データ、及び選択肢の並び順を示すデータが含まれる。学習クライアント3のCPU31aは、この問題データを受信し、設問(問題文)及び当該設問に対応する選択肢を画像表示部32に表示させる。
【0064】
ステップS208の処理を具体的に説明する。まず、CPU21aは、出題対象の設問の設問データを学習クライアント3へ送信する。この設問データを受信した学習クライアント3のCPU31aは、当該設問データに基づいて、問題文が含まれる画面を画像表示部32に表示させる。図10は、問題文が表示された画面の一例を示す図である。図に示すように、この画面D2には、設問番号を表示するための領域P21と、問題文を表示するための領域P22とが設けられており、領域P21には設問番号が、領域P22には問題文がそれぞれ表示される。また、CPU21aは、設問データを送信した時刻を第1時刻としてRAM21cに記憶しておく。
【0065】
当該画面D2においては、選択肢の表示を指示するための選択可能なボタンB21がさらに設けられている。学習者は、問題文を読み、解答する準備ができたときに、入力部33を操作することによって、ボタンB21を選択する。CPU31aは、このボタンB21の選択を受け付けると、選択肢データを要求する要求データを学習サーバ2へ送信する。学習サーバ2がこの要求データを受信したとき、CPU21aは受信時刻を第2時刻としてRAM21cに記憶し、選択肢データを学習クライアント3へ送信する。
【0066】
学習クライアント3が選択肢データを受信すると、CPU31aが、選択肢を含む画面を画像表示部33に表示させる。図11は、選択肢が表示された画面の一例を示す図である。図に示すように、この画面D3では、画面D2と同一の領域P21及びP22が設けられている。また画面D3では、領域P22の下方において、ボタンB21に代えて選択肢P31〜P35が表示される。これらの選択肢は、ステップS207において決定されたランダムな並び順で並べられる。それぞれの選択肢P31〜P35は、選択可能なコントロールオブジェクトである。したがって、学習者は、入力部33を操作して、選択肢P31〜P35の何れか1つを選択することが可能である。
【0067】
学習者が選択肢P31〜P35を選択すると、選択された選択肢に対応する選択情報(解答データ)が学習クライアント3から送信される。送信された選択情報は学習サーバ2によって受信され、これによってCPU21aが選択情報を取得する(ステップS209)。また、CPU21aは、選択情報を受信した時刻を第3時刻としてRAM21cに記憶する。
【0068】
ステップS209の処理が完了すると、CPU21aは、今回の学習における出題が全て完了したか否かを判定する(ステップS210)。つまり、ステップS207〜S210の処理の繰り返し回数が、ステップS206において取得された出題数に到達したか否かが判定される。ステップS210において、出題されていない設問が残っている場合には(ステップS210においてNO)、CPU21aは、ステップS207へ処理を戻し、ステップS205において取得された教材データのうち、次の設問番号の教材データについてステップS207〜S209の処理を実行する。一方、ステップS210において、全ての出題が完了している場合には(ステップS210においてYES)、CPU21aは、ステップS211へと処理を進める。
【0069】
ステップS211において、CPU21aは、ステップS209において取得された選択情報と、ステップS205において取得された正答データとを比較して、学習者の解答が正答しているか否かを判定する正誤判定処理を実行する(ステップS211)。次にCPU21aは、正誤判定の結果を示す正誤判定結果データを生成し、当該正誤判定結果データを送信する(ステップS212)。この正誤判定結果データは、以下に説明する解答画面を表示するためのデータであり、この正誤判定結果データを送信することにより、学習クライアント3に解答画面を表示させる。
【0070】
正誤判定結果データを受信した学習クライアント3のCPU31aは、画像表示部32に解答画面を表示させる。図12は、解答画面の一例を示す図である。解答画面D4には、今回の学習で出題された各設問の問題文及び選択肢が表示される。解答画面D4において、学習者が選択した選択肢は、他の選択肢とは異なる色(図中斜線で示す。)で表示される。また、学習者の解答が正答であった場合には、学習者が選択した選択肢の右側に正解したことを示すマークP41が表示される。一方、学習者の解答が誤っていた場合には、学習者が選択した選択肢の右側に不正解であったことを示すマークP42が表示される。これにより、学習者は自分の解答が正解であったが不正解であったかを確認することができる。
【0071】
また、解答画面D4においては、学習者の解答が不正解であった設問において、正答の選択肢の右側に、当該選択肢が正答であることを示すメッセージP43が表示される。このメッセージP43が表示されることで、学習者はどの選択肢が正解であるかを確認することができる。
【0072】
かかる解答画面D4においては、何れかの設問に対して学習者の解答が誤っていた場合には、学習を再開するための選択可能なボタンB41が表示される。また、解答画面D4においては、全設問に対して学習者の解答が正解であった場合には、ボタンB41に代えて、学習の終了を指示するための選択可能なボタン(図示せず)が表示される。
【0073】
上記のように、CPU21aは正誤判定結果データを送信した後、今回の学習の学習履歴情報を学習履歴情報データベース220に登録する(ステップS213)。
【0074】
学習者の解答に不正解が含まれていた場合、学習者は、解答画面D4を確認し、再度学習を行う準備ができたときに、入力部33を操作することによってボタンB41を選択する。CPU31aは、このボタンB41の選択を受け付けると、学習再開を指示する学習再開指示データを学習サーバ2へ送信する。学習サーバ2がこの学習再開指示データを受信すると(ステップS214において「学習再開指示」)、CPU21aは、ステップS202へ処理を戻し、学習回数をインクリメントして、新たな学習回数を取得し(ステップS202)、以降の処理を再度実行する。
【0075】
一方、学習者の解答が全て正解であった場合、学習者は、解答画面D4を確認し、入力部33を操作することによって学習終了を指示するためのボタンを選択する。CPU31aは、このボタンの選択を受け付けると、学習終了を指示する学習終了指示データを学習サーバ2へ送信する。学習サーバ2がこの学習終了指示データを受信すると(ステップS214において「学習終了指示」)、CPU21aは、学習支援処理を終了し、メインルーチンにおける学習支援処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0076】
<学習履歴集計処理>
次に、学習履歴集計処理について説明する。図13A及び図13Bは、本実施の形態に係る学習サーバ2による学習履歴集計処理の手順を示すフローチャートである。まず学習サーバ2のCPU21aが、学習履歴の集計方法を設定するための集計方法設定画面を管理クライアント4に表示させるために必要なデータを送信する(ステップS301)。このデータにはコンテンツID等が含まれる。かかるデータを受信した管理クライアント4においては、集計方法設定画面が表示される。
【0077】
図14は、集計方法設定画面の一例を示す図である。図14に示すように、集計方法設定画面D5には、教材を指定するための教材指定領域P51と、グラフパターンを指定するためのグラフパターン指定領域P52と、学習履歴の間引方法を指定するための間引方法指定領域P53と、間引方法の詳細な設定値を指定するための間引設定値指定領域P54とが設けられている。
【0078】
教材指定領域P51は、集計方法設定画面D5の左上部分に配置されている。かかる教材指定領域P51には、プルダウンメニュー型のコントロールオブジェクトであるコンテンツID選択部B511が設けられており、管理者が入力部43を操作することで当該コンテンツID選択部B511の右端に設けられたボタンが選択されると、プルダウンメニューが表示されるようになっている。このプルダウンメニューには、学習サーバ2から送信されたコンテンツIDがメニュー項目としてリスト状に並べられる。各コンテンツIDは選択可能であり、管理者が入力部43を操作することで任意の1つのコンテンツIDを選択すると、プルダウンメニューが非表示となり、選択されたコンテンツIDがコンテンツID選択部B511に表示される。このようにして、1つのコンテンツIDの指定が可能となっている。図14に示す例では、コンテンツID“001”が指定されている。
【0079】
グラフパターン指定領域P52は、集計方法設定画面D5の右上部分、即ち、教材指定領域P51の右側に配置される。このグラフパターン指定領域P52には、指定可能な複数種類のグラフパターンの名称が並べて表示されており、各グラフパターンの名称の左側には、選択可能なラジオボタンB521,522,523が配置されている。図14に示す例では、グラフパターンとして、「正答率ランキング(初回)」、「誤答ランキング(初回)」等が表示されている。正答率ランキング(初回)が指定されると、コンテンツID“001”の教材における全学習者の1回目の学習についての学習履歴を集計した結果を示すグラフであって、設問毎に正答率を示すグラフが作成される。誤答ランキング(初回)が指定されると、コンテンツID“001”の教材における全学習者の1回目の学習についての学習履歴を集計した結果を示すグラフであって、設問毎に誤答をした学習者の人数を示すグラフが作成される。管理者は、入力部43を操作することでラジオボタンB521〜B523の何れかを選択することで、1つのグラフパターンを選択することができる。図14に示す例では、グラフパターンとして「誤答ランキング(初回)」が指定されている。
【0080】
間引方法指定領域P53は、教材指定領域P51の下側に配置される。この間引方法指定領域P53には、複数のチェックボックスB531,B532,B533,B534が設けられており、これらのチェックボックスB531,B532,B533,B534のうちの1又は複数が選択されることにより、間引方法を指定することができる。本実施の形態においては、間引方法として「学習時間」、「学習回数」、「収束情報」、及び「選択情報」が指定可能である。チェックボックスB531が選択されると、間引方法「学習時間」が指定され、チェックボックスB532が選択されると、間引方法「学習回数」が指定され、チェックボックスB533が選択されると、間引方法「収束情報」が指定され、チェックボックスB534が選択されると、間引方法「選択情報」が指定される。図14に示す例では、間引方法として「学習時間」及び「学習回数」が指定されている。
【0081】
間引設定値指定領域P54は、間引方法指定領域P53の右側に配置される。この間引設定値指定領域P54では、学習履歴の間引の判定に用いられる設定値を設定可能である。間引設定値指定領域P54には、間引方法として「学習時間」が指定されたときに、間引に使用する学習時間の種類を指定するための複数のラジオボタンB541,B542,B543が設けられている。
【0082】
ラジオボタンB541は、問題が表示されてから解答が入力されるまでの時間(以下、「標準学習時間」という。)を使用する学習時間として指定するために設けられている。管理者が入力部43を操作することでラジオボタンB541を選択すると、間引に使用される学習時間が標準学習時間に設定される。
【0083】
ラジオボタンB542は、問題が表示されてから選択肢の表示指示を受け付けるまでの時間(以下、「出題時間」という。)及び選択肢が表示されてから解答が入力されるまでの時間(以下、「解答時間」という。)を、間引に使用する学習時間として指定するために設けられている(以下、出題時間と解答時間との組合せを「詳細学習時間」という。)。管理者が入力部43を操作することでラジオボタンB542を選択すると、間引に使用される学習時間が詳細学習時間に設定される。
【0084】
ラジオボタンB543は、1回の学習における標準学習時間の合計(以下、「合計学習時間」という。)を使用する学習時間として指定するために設けられている。管理者が入力部43を操作することでラジオボタンB543を選択すると、間引に使用される学習時間が合計学習時間に設定される。
【0085】
また、各ラジオボタンB541〜B543の右側には、それぞれの学習時間の名称が表示され、さらにその右側には、学習時間の許容範囲を規定する最大値及び最小値を設定するためのパラメータ設定部P541,P542,P543,P544が設けられている。パラメータ設定部P541は、標準学習時間の最大値及び最小値を設定するために設けられており、管理者はパラメータ設定部P541に最大値及び最小値を入力可能である。同様に、パラメータ設定部P542は、出題時間の最大値及び最小値を設定するために設けられており、パラメータ設定部P543は、解答時間の最大値及び最小値を設定するために設けられており、パラメータ設定部P544は、合計学習時間の最大値及び最小値を設定するために設けられている。
【0086】
パラメータ設定部P541の右側には、学習者毎に学習履歴を間引対象とするか否かを判定するための判定値を設定するための判定値設定部H541が設けられている。この判定値設定部H541では、間引に使用する学習時間として標準学習時間が設定されている場合の前記判定値の設定に用いられる。管理者は、判定値設定部H541を操作して、かかる判定値として固定値及び平均値の2種類から何れか一方を指定することができる。固定値を指定した場合には、さらに管理者は判定値の数値を指定可能である。一方、平均値を指定した場合には、管理者が判定値の数値を指定する必要はない。この場合、不適切な解答と判定された解答数の全学習者の平均値が、この判定値として採用される。同様に、パラメータ設定部P542の右側には、出題時間に対応する判定値の設定に用いられる判定値設定部H542が、パラメータ設定部P543の右側には、解答時間に対応する判定値の設定に用いられる判定値設定部H543が、それぞれ設けられている。図14に示す例では、間引に使用する学習時間として標準学習時間が設定されており、その許容範囲の最小値が“1”、最大値が“3”に設定され、判定値が“3”の固定値に設定されている。
【0087】
また間引設定値指定領域P54には、間引方法として「学習回数」が指定されたときに、学習回数を間引に使用することを指定するためのラジオボタンB545が設けられている。また、ラジオボタンB545の右側には、学習回数の名称が表示され、さらにその右側には、学習回数の許容範囲を規定する最大値及び最小値を設定するためのパラメータ設定部P545が設けられている。図14に示す例では、学習回数の使用が設定されており、その許容範囲の最小値が“1”、最大値が“3”に設定されている。
【0088】
間引設定値指定領域P54には、間引方法として「収束情報」が指定されたときに、収束情報を間引に使用することを指定するためのラジオボタンB546が設けられている。また、ラジオボタンB546の右側には、収束情報の名称が表示され、さらにその右方には、収束情報に対応する判定値の設定に用いられる判定値設定部H546が設けられている。
【0089】
さらに間引設定値指定領域P54には、間引方法として「選択情報」が指定されたときに、同一の学習者が同一の問題について互いに異なる回数目に解答した選択肢が同一か否かによって間引対象を決定することを設定するためのラジオボタンB547と、学習者が特定誤答データを選択したか否かによって間引対象を決定することを設定するためのラジオボタンB548とが設けられている。また、ラジオボタンB547の右側には、設定値の名称「同一選択肢」が表示され、さらにその右側には、選択肢が同一であった数の許容範囲を規定する最大値及び最小値を設定するためのパラメータ設定部P547が設けられている。ラジオボタンB548の右側には、設定値の名称「不適切な選択肢」が表示され、さらにその右方には、「不適切な選択肢」に対応する判定値の設定に用いられる判定値設定部H548が設けられている。
【0090】
また、かかる集計方法設定画面D5には、集計の開始を指示するための選択可能なボタンB51が設けられている。管理者が入力部43を操作することでボタンB51を選択すると、集計の開始指示が学習支援システム1に与えられる。
【0091】
図13Aを参照して、学習履歴集計処理の続きを説明する。管理者は、集計方法設定画面D5を操作して、集計方法の設定値を指定し、集計開始の指示を与える。管理クライアント4のCPU41aは、集計方法設定値及び集計開始指示を受け付けると、受け付けた集計方法の設定値を含む集計開始指示データを学習サーバ2へ送信する。これにより、学習サーバ2が集計開始指示データを受信し、CPU21aが集計方法設定値及び集計開始指示を受け付ける(ステップS302)。
【0092】
ステップS302において集計方法設定値及び集計開始指示を受け付けると、CPU21aは、受け付けた集計方法設定値において、間引条件に「学習時間」が指定されているか否かを判定し(ステップS303)、間引条件に「学習時間」が指定されている場合には(ステップS303においてYES)、指定されている学習時間の種類が何かを判別する(ステップS304)。CPU21aは、学習時間として「標準学習時間」が指定されている場合には(ステップS304において「標準学習時間」)、後述する第1間引処理を実行し(ステップS305)、学習時間として「詳細学習時間」が指定されている場合には(ステップS304において「詳細学習時間」)、後述する第2間引処理を実行し(ステップS306)、学習時間として「合計学習時間」が指定されている場合には(ステップS304において「合計学習時間」)、後述する第3間引処理を実行する(ステップS307)。
【0093】
ここで、第1間引処理について説明する。図15は、第1間引処理の手順を示すフローチャートである。まずCPU21aは、ユーザ情報データベース210を参照して、ユーザ情報データベース210に登録されている最初のユーザIDを選択する(ステップS401)。この処理においては、属性情報が学習者であるユーザIDが選択される。つまり、ユーザIDの属性情報が管理者の場合には、そのユーザIDは選択されず、次のユーザIDの属性情報が学習者であるかが判定される。
【0094】
次にCPU21aは、変数P及びDを0にセットし(ステップS402)。変数Pの値を1だけインクリメントする(ステップS403)。さらにCPU21aは、学習履歴情報データベース220から、ステップS302において受け付けた集計方法設定値に含まれているコンテンツIDと、選択しているユーザIDを有する学習履歴を検索し、この学習履歴に含まれるP番目の学習履歴(レコード)に含まれる第1時刻T1及び第3時刻T3を取得する(ステップS404)。図4に示すように、学習履歴情報データベース220に登録されているレコードは、1つの設問の解答に対応している。ステップS404の処理では、上記のコンテンツID及びユーザIDに対応する1つのレコードが検索され、そのレコードに含まれる第1時刻T1及び第3時刻T3が取得される。即ち、当該コンテンツIDの教材を当該ユーザIDが学習したときにおける、1つの設問の問題が表示された時刻T1と、その問題の解答を受け付けた時刻T3とが取得される。
【0095】
次にCPU21aは、T3−T1を計算し、計算結果を標準学習時間TSとしてRAM21cに記憶する(ステップS405)。さらにCPU21aは、TSが許容範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS406)。つまり、集計方法設定画面D5のパラメータ設定部P541において設定された標準時間の最大値と最小値(図14参照)との間にTSが入るか否かが判定される。この処理について詳細に説明する。標準学習時間TSは、選択されたユーザIDの学習者がある設問について解答したときの、問題が表示されてから解答するまでの時間を意味する。適切に学習が行われた場合には、学習者が問題文を読み、適切な選択肢を選ぶ必要があるため、この標準学習時間TSがある程度の長さになる。つまり、標準学習時間TSが短すぎる場合には、例えば学習者が問題文を読まずに無作為に選択肢を選ぶ等の不適切な解答が行われたと考えることができる。また、標準学習時間TSが長すぎる場合には、例えば参考書を読んで問題の解答を調べた等の不適切な解答が行われたと考えることができる。したがって、ステップS406の処理では、標準学習時間TSが許容範囲内にあるか否かを判定することで、問題に対して適切に解答が行われたか否かが判定されている。
【0096】
ステップS406においてTSが許容範囲内に収まっている場合(ステップS406においてYES)、適切に問題に対する解答が行われたと考えることができるため、CPU21aはステップS408へそのまま処理を進める。一方、ステップS406においてTSが許容範囲内に収まっていない場合には(ステップS406においてNO)、問題に対する解答が不適切に行われたと考えることができる。この場合、CPU21aは変数Dの値を1だけインクリメントし(ステップS407)、ステップS408へ処理を進める。つまり、問題に対して不適切な解答が行われたと判断される都度、変数Dの値が増加していくことになる。
【0097】
ステップS408において、CPU21aは、変数Pの値が、選択されているユーザIDの学習者における当該教材の学習履歴のうち集計対象となる学習履歴の数と一致するか否かを判定する(ステップS408)。即ち、学習履歴情報データベース220に登録されているレコードのうち、選択されているユーザID及び設定されたコンテンツIDを有し、且つ、集計方法設定画面D5で設定された条件に合致するレコードの総数(つまり、当該学習者において集計対象となる学習履歴における全解答数)が、変数Pの値と一致するか否かが判定される。ステップS408において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致しない場合には(ステップS408においてNO)、CPU21aはステップS403へ処理を戻す。一方、ステップS408において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致する場合には(ステップS408においてYES)、CPU21aはステップS409へ処理を進める。
【0098】
ステップS409において、CPU21aは、変数Dの値を、集計方法設定画面D5の判定値設定部H541において設定された判定値THと比較する(ステップS409)。変数Dの値は、学習者が当該教材を学習したときにおける不適切な解答数を示している。つまり変数Dの値が大きいほど、学習者が不適切に学習を行った可能性が高いと判断することができる。一方、例えば、学習者が問題の解答を知っていたために標準学習時間が短かったような場合には、不適切な解答が行われていないにもかかわらず、これが不適切な解答であったと判断されていることも考えられる。このような誤判定により変数Dの値が加算された場合には、この学習者の学習履歴を集計対象から除外するのは適切ではない。したがって、ステップS409の処理では、このような観点から変数Dの値が判定値以下の場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象とすると判断され、変数Dの値が判定値を超える場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象から除外する(間引対象とする)と判断される。このため、ステップS409において、TH≧Dの場合には(ステップS409においてYES)、CPU21aは、そのままステップS411へ処理を進め、TH<Dの場合には(ステップS409においてNO)、当該学習者の学習履歴を間引対象に決定し、選択されているユーザIDを間引対象としてRAM21cに記憶して(ステップS410)、ステップS411へ処理を進める。
【0099】
ステップS411において、CPU21aは、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたか否かを判定し(ステップS411)、まだ選択されていないユーザIDが存在する場合には(ステップS411においてNO)、属性情報が学習者である次のユーザIDを選択し(ステップS412)、ステップS402へ処理を戻す。一方、ステップS411において、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたと判断された場合には(ステップS411においてYES)、CPU21aは第1間引処理を終了し、学習履歴集計処理における第1間引処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0100】
次に、第2間引処理について説明する。図16は、第2間引処理の手順を示すフローチャートである。まずCPU21aは、ユーザ情報データベース210を参照して、ユーザ情報データベース210に登録されている最初のユーザIDを選択する(ステップS421)。この処理は、第1間引処理のステップS401の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0101】
次にCPU21aは、変数P,DP及びDAのそれぞれを0にセットし(ステップS422)。変数Pの値を1だけインクリメントする(ステップS423)。さらにCPU21aは、学習履歴情報データベース220から、ステップS302において受け付けた集計方法設定値に含まれているコンテンツIDと、選択しているユーザIDを有する学習履歴を検索し、この学習履歴に含まれるP番目の学習履歴(レコード)に含まれる第1時刻T1、第2時刻T2及び第3時刻T3を取得する(ステップS424)。図4に示すように、学習履歴情報データベース220に登録されているレコードは、1つの設問の解答に対応している。ステップS424の処理では、上記のコンテンツID及びユーザIDに対応する1つのレコードが検索され、そのレコードに含まれる第1時刻T1及び第3時刻T3が取得される。即ち、当該コンテンツIDの教材を当該ユーザIDが学習したときにおける、1つの設問の問題が表示された時刻T1と、その問題の選択肢の表示要求を受け付けた時刻T2と、その問題の解答を受け付けた時刻T3とが取得される。
【0102】
次にCPU21aは、T2−T1を計算し、計算結果を出題時間TPとしてRAM21cに記憶し(ステップS425)、またT3−T2を計算し、計算結果を解答時間TAとしてRAM21cに記憶する(ステップS426)。さらにCPU21aは、TPが許容範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS427)。つまり、集計方法設定画面D5のパラメータ設定部P542において設定された出題時間の最大値と最小値(図14参照)との間にTPが入るか否かが判定される。この処理について詳細に説明する。出題時間TPは、選択されたユーザIDの学習者がある設問について解答したときの、問題が表示されてから選択肢の表示指示を受け付けるまでの時間を意味する。適切に学習が行われた場合には、学習者が問題文を読む必要があるため、この出題時間TPがある程度の長さになる。つまり、出題時間TPが短すぎる場合には、例えば学習者が問題文を読まずに無作為に選択肢を選ぶ等の不適切な解答が行われたと考えることができる。また、出題時間TPが長すぎる場合には、例えば参考書を読んで問題の解答を調べた等の不適切な解答が行われたと考えることができる。したがって、ステップS427の処理では、出題時間TPが許容範囲内にあるか否かを判定することで、問題に対して適切に解答が行われたか否かが判定されている。
【0103】
ステップS427においてTPが許容範囲内に収まっている場合(ステップS427においてYES)、適切に問題が読まれていると考えることができるため、CPU21aはステップS429へそのまま処理を進める。一方、ステップS427においてTPが許容範囲内に収まっていない場合には(ステップS427においてNO)、問題が適切に読まれていないと考えることができる。この場合、CPU21aは変数DPの値を1だけインクリメントし(ステップS428)、ステップS429へ処理を進める。つまり、問題が適切に読まれていないと判断される都度、変数DPの値が増加していくことになる。
【0104】
ステップS429において、CPU21aは、TAが許容範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS429)。つまり、集計方法設定画面D5のパラメータ設定部P543において設定された解答時間の最大値と最小値(図14参照)との間にTAが入るか否かが判定される。この処理について詳細に説明する。解答時間TAは、選択されたユーザIDの学習者がある設問について解答したときの、選択肢の表示指示を受け付けてから解答を受け付けるまでの時間を意味する。適切に学習が行われた場合には、学習者が正答の選択肢が何れであるかを考える必要があるため、この解答時間TAがある程度の長さになる。つまり、解答時間TAが短すぎる場合には、例えば学習者が無作為に選択肢を選ぶ等の不適切な解答が行われたと考えることができる。また、解答時間TAが長すぎる場合には、例えば参考書を読んで問題の解答を調べた等の不適切な解答が行われたと考えることができる。したがって、ステップS429の処理では、解答時間TAが許容範囲内にあるか否かを判定することで、問題に対して適切に解答が行われたか否かが判定されている。
【0105】
ステップS429においてTAが許容範囲内に収まっている場合(ステップS429においてYES)、適切に解答が行われていると考えることができるため、CPU21aはステップS431へそのまま処理を進める。一方、ステップS429においてTAが許容範囲内に収まっていない場合には(ステップS429においてNO)、不適切な解答が行われていると考えることができる。この場合、CPU21aは変数DAの値を1だけインクリメントし(ステップS430)、ステップS431へ処理を進める。つまり、不適切な解答が行われていると判断される都度、変数DAの値が増加していくことになる。
【0106】
ステップS431において、CPU21aは、変数Pの値が、選択されているユーザIDの学習者における当該教材の学習履歴のうち集計対象となる学習履歴の数と一致するか否かを判定する(ステップS431)。ステップS431において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致しない場合には(ステップS431においてNO)、CPU21aはステップS423へ処理を戻す。一方、ステップS431において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致する場合には(ステップS431においてYES)、CPU21aはステップS432へ処理を進める。
【0107】
ステップS432において、CPU21aは、変数DPの値を、集計方法設定画面D5の判定値設定部H542において設定された判定値THPと比較し、また変数DAの値を、集計方法設定画面D5の判定値設定部H543において設定された判定値THAと比較する(ステップS432)。変数DPの値は、学習者が当該教材を学習したときにおける不適切な解答数を示している。つまり変数DPの値が大きいほど、学習者が不適切に学習を行った可能性が高いと判断することができる。一方、例えば、学習者が一度同じ問題を解いたことがあるために出題時間が短かったような場合には、不適切な解答が行われていないにもかかわらず、これが不適切な解答であったと判断されていることも考えられる。このような誤判定により変数DPの値が加算された場合には、この学習者の学習履歴を集計対象から除外するのは適切ではない。同様に、変数DAの値もまた、学習者が当該教材を学習したときにおける不適切な解答数を示している。つまり変数DAの値が大きいほど、学習者が不適切に学習を行った可能性が高いと判断することができる。さらに、例えば、学習者が一度同じ問題を解いたことがあるために解答時間が短かったような場合には、不適切な解答が行われていないにもかかわらず、これが不適切な解答であったと判断されていることも考えられる。このような誤判定により変数DAの値が加算された場合には、この学習者の学習履歴を集計対象から除外するのは適切ではない。したがって、ステップS432の処理では、上記のような観点から、変数DPと判定値THPとの比較結果、及び変数DAと判定値THAとの比較結果に基づいて、当該学習者の学習履歴を集計対象とするか否かが判定される。ここで、例えば、変数DPの値が判定値THP以下であり、且つ変数DAの値が判定値THA以下の場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象とすると判断し、それ以外の場合には当該学習者の学習履歴を集計対象から除外すると判断することができる。また、変数DPの値が判定値THP以下であるか、又は変数DAの値が判定値THA以下である場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象とすると判断し、それ以外の場合には当該学習者の学習履歴を集計対象から除外すると判断することもできる。このように、変数DPと判定値THPとの比較結果と、変数DAと判定値THAとの比較結果とをどのように用いて上記判定を行うかは、管理者が設定可能である。本実施の形態においては、変数DPの値が判定値THP以下であり、且つ変数DAの値が判定値THA以下の場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象とすると判断し、それ以外の場合には当該学習者の学習履歴を集計対象から除外すると判断することとする。
【0108】
ステップS432において、THP≧DP、且つTHA≧DAの場合には(ステップS432においてYES)、CPU21aは、そのままステップS434へ処理を進め、THP<DP、又はTHA<DPの場合には(ステップS432においてNO)、当該学習者の学習履歴を間引対象に決定し、選択されているユーザIDを間引対象としてRAM21cに記憶して(ステップS433)、ステップS434へ処理を進める。
【0109】
ステップS434において、CPU21aは、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたか否かを判定し(ステップS434)、まだ選択されていないユーザIDが存在する場合には(ステップS434においてNO)、属性情報が学習者である次のユーザIDを選択し(ステップS435)、ステップS422へ処理を戻す。一方、ステップS434において、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたと判断された場合には(ステップS434においてYES)、CPU21aは第2間引処理を終了し、学習履歴集計処理における第2間引処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0110】
次に、第3間引処理について説明する。図17は、第3間引処理の手順を示すフローチャートである。まずCPU21aは、ユーザ情報データベース210を参照して、ユーザ情報データベース210に登録されている最初のユーザIDを選択する(ステップS441)。この処理は、第1間引処理のステップS401の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0111】
次にCPU21aは、変数P,D,及びTTのそれぞれを0にセットし(ステップS442)。変数Pの値を1だけインクリメントする(ステップS443)。さらにCPU21aは、学習履歴情報データベース220から、ステップS302において受け付けた集計方法設定値に含まれているコンテンツIDと、選択しているユーザIDを有する学習履歴を検索し、この学習履歴に含まれるP番目の学習履歴(レコード)に含まれる第1時刻T1及び第3時刻T3を取得する(ステップS444)。
【0112】
次にCPU21aは、T3−T1を計算し、計算結果を合計学習時間TTに加算した値を、新たな合計学習時間TTとしてRAM21cに記憶する(ステップS445)。これにより、学習者が当該教材の各設問において費した学習時間が順次加算され、その結果の値が合計学習時間TTとして記憶される。
【0113】
さらにCPU21aは、変数Pの値が、選択されているユーザIDの学習者における当該教材の学習履歴のうち集計対象となる学習履歴の数と一致するか否かを判定する(ステップS446)。ステップS446において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致しない場合には(ステップS446においてNO)、CPU21aはステップS443へ処理を戻す。一方、ステップS446において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致する場合には(ステップS446においてYES)、CPU21aはステップS447へ処理を進める。これにより、最終的に得られる合計学習時間TTの値は、当該学習者が当該教材の全設問において費した学習時間の合計となる。
【0114】
ステップS447において、CPU21aは、TTが許容範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS447)。つまり、集計方法設定画面D5のパラメータ設定部P544において設定された合計学習時間の最大値と最小値(図14参照)との間にTTが入るか否かが判定される。この処理について詳細に説明する。合計学習時間TTは、選択されたユーザIDの学習者がある教材について学習したときの、各設問に費した合計の学習時間を意味する。適切に学習が行われた場合には、学習者が問題文を読み、適切な選択肢を選ぶ必要があるため、この合計学習時間TTがある程度の長さになる。つまり、合計学習時間TTが短すぎる場合には、例えば各設問において学習者が問題文を読まずに無作為に選択肢を選ぶ等の不適切な解答が行われたと考えることができる。また、合計学習時間TTが長すぎる場合には、例えば教材に含まれる問題について解答する際に、参考書を読んで問題の解答を調べた等の不適切な解答が行われたと考えることができる。したがって、ステップS447の処理では、合計学習時間TTが許容範囲内にあるか否かを判定することで、問題に対して適切に解答が行われたか否かが判定されている。
【0115】
合計学習時間が許容範囲内であることは、1つの教材全体の学習時間が適正であることを意味しており、教材全体において適切に学習が行われた可能性が高いといえる。このため、ステップS447においてTTが許容範囲内に収まっている場合(ステップS447においてYES)、CPU21aはステップS449へそのまま処理を進める。一方、合計学習時間が許容範囲内に収まらないことは、1つの教材全体の学習時間が不適正であることを意味しており、教材全体において適切に学習が行われていない可能性が高いといえる。したがって、ステップS447においてTTが許容範囲内に収まっていない場合には(ステップS447においてNO)、CPU21aは、当該学習者の学習履歴を間引対象に決定し、選択されているユーザIDを間引対象としてRAM21cに記憶して(ステップS448)、ステップS449へ処理を進める。
【0116】
ステップS449において、CPU21aは、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたか否かを判定し(ステップS449)、まだ選択されていないユーザIDが存在する場合には(ステップS449においてNO)、属性情報が学習者である次のユーザIDを選択し(ステップS450)、ステップS442へ処理を戻す。一方、ステップS449において、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたと判断された場合には(ステップS449においてYES)、CPU21aは第3間引処理を終了し、学習履歴集計処理における第3間引処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0117】
図13A及び図13Bを参照して、学習履歴集計処理の続きを説明する。第1間引処理、第2間引処理、又は第3間引処理を終了した後、CPU21aは、ステップS308へ処理を進める。また、ステップS303において、間引条件に「学習時間」が指定されていない場合にも(ステップS303においてNO)、CPU21aはステップS308へ処理を進める。
【0118】
ステップS308において、CPU21aは、間引条件に「学習回数」が指定されているか否かを判定し(ステップS308)、間引条件に「学習回数」が指定されている場合には(ステップS308においてYES)、第4間引処理を実行する(ステップS309)。
【0119】
次に、第4間引処理について説明する。図18は、第4間引処理の手順を示すフローチャートである。まずCPU21aは、ユーザ情報データベース210を参照して、ユーザ情報データベース210に登録されている最初のユーザIDを選択する(ステップS501)。この処理は、第1間引処理のステップS401の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0120】
次にCPU21aは、学習履歴情報データベース220から、ステップS302において受け付けた集計方法設定値に含まれているコンテンツIDと、選択しているユーザIDを有する学習履歴を検索し、検索された学習履歴に含まれる学習回数のうちで最大の学習回数STを取得する(ステップS502)。例えば、同一の教材について2回学習をしたユーザの場合、学習回数が“1”の学習履歴情報と、学習回数が“2”の学習履歴情報が学習履歴情報データベース220に格納されている。したがって、学習履歴情報データベース220に格納されている学習履歴情報のうち、学習回数が“2”の学習履歴情報が、その教材の最後の学習に係る学習履歴情報である。そのため、この場合の学習回数は“2”となる。
【0121】
次にCPU21aは、STが許容範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS503)。つまり、集計方法設定画面D5のパラメータ設定部P545において設定された合計回数の最大値と最小値(図14参照)との間にSTが入るか否かが判定される。この処理について詳細に説明する。学習回数STは、選択されたユーザIDの学習者におけるある教材について学習回数を意味する。本実施の形態に係る学習支援システム1の場合、複数の設問を有する教材について学習する場合には、全ての設問に正解するまで、繰り返し学習が行われる。また、1度正解した問題は次の学習からは出題されないようになっている。したがって、適切に学習が行われた場合には、ある程度までの学習回数で全ての問題に正解することとなる。つまり、学習回数STが大きすぎる場合には、例えば各設問において学習者が問題文を読まずに無作為に選択肢を選ぶ等の不適切な解答が行われた結果、同一の設問が何度も不正解となり、何回も学習を繰り返すことになったと考えることができる。したがって、ステップS503の処理では、学習回数STが許容範囲内にあるか否かを判定することで、問題に対して適切に解答が行われたか否かが判定されている。
【0122】
学習回数が許容範囲内であることは、1つの教材全体の学習回数が適正であることを意味しており、教材全体において適切に学習が行われた可能性が高いといえる。このため、ステップS503においてSTが許容範囲内に収まっている場合(ステップS503においてYES)、CPU21aはステップS505へそのまま処理を進める。一方、学習回数が許容範囲内に収まらないことは、1つの教材全体の学習回数が不適正であることを意味しており、教材全体において適切に学習が行われていない可能性が高いといえる。したがって、ステップS505においてSTが許容範囲内に収まっていない場合には(ステップS503においてNO)、CPU21aは、当該学習者の学習履歴を間引対象に決定し、選択されているユーザIDを間引対象としてRAM21cに記憶して(ステップS504)、ステップS505へ処理を進める。
【0123】
ステップS505において、CPU21aは、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたか否かを判定し(ステップS505)、まだ選択されていないユーザIDが存在する場合には(ステップS505においてNO)、属性情報が学習者である次のユーザIDを選択し(ステップS506)、ステップS502へ処理を戻す。一方、ステップS505において、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたと判断された場合には(ステップS505においてYES)、CPU21aは第4間引処理を終了し、学習履歴集計処理における第4間引処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0124】
図13Bを参照して、学習履歴集計処理の続きを説明する。第4間引処理を終了した後、CPU21aは、ステップS310へ処理を進める。また、ステップS308において、間引条件に「学習回数」が指定されていない場合にも(ステップS308においてNO)、CPU21aはステップS310へ処理を進める。
【0125】
ステップS310において、CPU21aは、間引条件に「収束条件」が指定されているか否かを判定し(ステップS310)、間引条件に「収束条件」が指定されている場合には(ステップS310においてYES)、第5間引処理を実行する(ステップS311)。
【0126】
ここで、第5間引処理について説明する。図19は、第5間引処理の手順を示すフローチャートである。まずCPU21aは、ユーザ情報データベース210を参照して、ユーザ情報データベース210に登録されている最初のユーザIDを選択する(ステップS601)。この処理は、第1間引処理のステップS401の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0127】
次にCPU21aは、変数C及びDを0にセットし(ステップS602)。変数Cの値を1だけインクリメントする(ステップS603)。さらにCPU21aは、学習履歴情報データベース220から、ステップS302において受け付けた集計方法設定値に含まれているコンテンツIDと、選択しているユーザIDと、学習回数Cとを有する学習履歴とを検索し、この学習履歴から、C回目の学習における正答率R1(つまり、C回目の学習において出題された全問題数のうち、正答した問題の割合)を算出し、また同じコンテンツIDと、同じユーザIDと、学習回数C−1とを有する学習履歴とを検索し、この学習履歴から、C−1回目の学習における正答率R0を算出する(ステップS604)。
【0128】
次にCPU21aは、C回目の学習における正答率R1が、C−1回目の学習における正答率R0を越えるか否かを判定する(ステップS605)。適正に学習が行われた場合には、C−1回目(前回)の学習における正答率R0よりも、C回目(今回)の学習における正答率R1の方が高くなると考えられる。したがって、ステップS605の処理では、正答率R1が正答率R0よりも大きいか否かを判定することで、問題に対して適切に解答が行われたか否かが判定されている。
【0129】
ステップS605においてR1>R0が成立している場合(ステップS605においてYES)、適切に問題に対する解答が行われたと考えることができるため、CPU21aはステップS607へそのまま処理を進める。一方、ステップS605においてR1>R0が成立していない場合には(ステップS605においてNO)、問題に対する解答が不適切に行われたと考えることができる。この場合、CPU21aは変数Dの値を1だけインクリメントし(ステップS606)、ステップS607へ処理を進める。つまり、問題に対して不適切な解答が行われたと判断される都度、変数Dの値が増加していくことになる。
【0130】
ステップS607において、CPU21aは、変数Cの値が、選択されているユーザIDの学習者における当該教材の学習回数と一致するか否かを判定する(ステップS607)。ステップS607において、変数Cの値が、選択されているユーザIDの学習者における当該教材の学習回数と一致しない場合には(ステップS607においてNO)、CPU21aはステップS603へ処理を戻す。一方、ステップS607において、変数Cの値が、選択されているユーザIDの学習者における当該教材の学習回数と一致する場合には(ステップS607においてYES)、CPU21aはステップS608へ処理を進める。
【0131】
ステップS608において、CPU21aは、変数Dの値を、集計方法設定画面D5の判定値設定部H546において設定された判定値THと比較する(ステップS608)。変数Dの値は、学習者が当該教材を学習したときに不適切な学習が行われた回数を示している。つまり変数Dの値が大きいほど、学習者が不適切に学習を行った可能性が高いと判断することができる。一方、例えば、学習者が問題の解答を知っていた問題が多かったためにC−1回目の学習の正答率が高く、前回不正解であった問題のみが出題されたためにC回目の学習の正答率が低かったような場合には、不適切な学習が行われていないにもかかわらず、これが不適切な学習であったと判断されていることも考えられる。このような誤判定により変数Dの値が加算された場合には、この学習者の学習履歴を集計対象から除外するのは適切ではない。したがって、ステップS608の処理では、このような観点から変数Dの値が判定値以下の場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象とすると判断され、変数Dの値が判定値を超える場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象から除外する(間引対象とする)と判断される。このため、ステップS608において、TH≧Dの場合には(ステップS608においてYES)、CPU21aは、そのままステップS610へ処理を進め、TH<Dの場合には(ステップS608においてNO)、当該学習者の学習履歴を間引対象に決定し、選択されているユーザIDを間引対象としてRAM21cに記憶して(ステップS609)、ステップS610へ処理を進める。
【0132】
ステップS610において、CPU21aは、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたか否かを判定し(ステップS610)、まだ選択されていないユーザIDが存在する場合には(ステップS610においてNO)、属性情報が学習者である次のユーザIDを選択し(ステップS611)、ステップS602へ処理を戻す。一方、ステップS610において、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたと判断された場合には(ステップS610においてYES)、CPU21aは第5間引処理を終了し、学習履歴集計処理における第5間引処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0133】
図13Bを参照して、学習履歴集計処理の続きを説明する。第5間引処理を終了した後、CPU21aは、ステップS312へ処理を進める。また、ステップS310において、間引条件に「収束条件」が指定されていない場合にも(ステップS310においてNO)、CPU21aはステップS312へ処理を進める。
【0134】
ステップS312において、CPU21aは、間引条件に「選択情報」が指定されているか否かを判定し(ステップS312)、間引条件に「選択情報」が指定されている場合には(ステップS312においてYES)、指定されている選択情報の種類が何かを判別する(ステップS313)。CPU21aは、選択情報として「同一選択肢」が指定されている場合には(ステップS313において「同一選択肢」)、後述する第6間引処理を実行し(ステップS314)、選択情報として「不適切選択肢」が指定されている場合には(ステップS313において「不適切選択肢」)、後述する第7間引処理を実行する(ステップS315)。
【0135】
ここで、第6間引処理について説明する。図20は、第6間引処理の手順を示すフローチャートである。まずCPU21aは、ユーザ情報データベース210を参照して、ユーザ情報データベース210に登録されている最初のユーザIDを選択する(ステップS701)。この処理は、第1間引処理のステップS401の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0136】
次にCPU21aは、変数P及びDを0にセットし(ステップS702)。変数Pの値を1だけインクリメントする(ステップS703)。さらにCPU21aは、学習履歴情報データベース220から、ステップS302において受け付けた集計方法設定値に含まれているコンテンツIDと、選択しているユーザIDを有する学習履歴を検索し、この学習履歴に含まれるP番目の学習履歴(レコード)に含まれる選択情報と、この学習履歴に含まれる学習履歴に含まれる同一の問題の他の選択情報とを取得する(ステップS704)。本実施の形態に係る学習支援システム1を用いた学習では、学習回数が複数の場合に、同一の問題について2回以上学習が行われる。つまり、学習回数が複数の場合には、図4に示すように、学習回数が異なり、設問番号が同一の学習履歴が複数存在することになる。例えば、図4においては、学習回数が“2”であり、設問番号が“2”の学習履歴(レコード)と、学習回数が“1”であり、設問番号が“2”の学習履歴(レコード)とが存在している。ステップS704の処理では、このような2つのレコードのそれぞれから選択情報が取得される。例えば、図4において、学習回数が“2”であり、設問番号が“2”の学習履歴から選択情報「りんご」が取得され、学習回数が“1”であり、設問番号が“2”の学習履歴から選択情報「もも」が取得される。また、このとき、P番目の学習履歴に含まれる選択情報と、P番目の学習履歴の学習回数より学習回数が小さい学習履歴における選択情報の全てが取得される。つまり、例えば、Pの値が“6”の場合には、図4に示す6番目のレコードから選択情報「キャベツ」が取得され、このレコードの学習回数“3”より小さい学習回数“2”及び“1”のレコードのそれぞれから選択情報「ピーマン」及び「レタス」が取得されることとなる。また、P番目のレコードの学習回数が“1”の場合には、このレコードの選択情報のみが取得され、他の選択情報は取得されない。
【0137】
次にCPU21aは、取得した選択情報が互いに一致するか否かを判定する(ステップS705)。この処理について詳細に説明する。2回以上問題を解答した場合、適切に学習が行われていれば、過去に選択した選択肢と同一の選択肢を後に選択することはない。したがって、同一の問題について2回以上解答した場合に、同一の選択肢が2回以上選択されているときには、例えば無作為に選択肢を選ぶ等の不適切な解答が行われたと考えることができる。したがって、ステップS705の処理では、同一問題に対して複数回解答したときの各選択情報が一致するか否かを判定することで、問題に対して不適切に解答が行われたか、適切に解答が行われたかが判定されている。また、ステップS705の処理において、1つの選択情報しかステップS704で取得されていない場合には、選択情報は一致しないと判定される。
【0138】
ステップS705において、選択情報が一致しない場合(ステップS705においてNO)、適切に問題に対する解答が行われたと考えることができるため、CPU21aはステップS707へそのまま処理を進める。一方、ステップS705において選択情報が一致する場合には(ステップS705においてYES)、問題に対する解答が不適切に行われたと考えることができる。この場合、CPU21aは変数Dの値を1だけインクリメントし(ステップS706)、ステップS707へ処理を進める。つまり、問題に対して不適切な解答が行われたと判断される都度、変数Dの値が増加していくことになる。
【0139】
ステップS707において、CPU21aは、変数Pの値が、選択されているユーザIDの学習者における当該教材の学習履歴のうち集計対象となる学習履歴の数と一致するか否かを判定する(ステップS707)。ステップS707において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致しない場合には(ステップS707においてNO)、CPU21aはステップS703へ処理を戻す。一方、ステップS707において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致する場合には(ステップS707においてYES)、CPU21aはステップS708へ処理を進める。
【0140】
ステップS708において、CPU21aは、変数Dの値が許容範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS708)。つまり、集計方法設定画面D5のパラメータ設定部P547において設定された、選択肢が同一であった数の最大値と最小値(図14参照)との間にDが入るか否かが判定される。ステップS708においては、変数Dの値が許容範囲内の場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象とすると判断され、変数Dの値が許容範囲内に収まらない場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象から除外する(間引対象とする)と判断される。このため、ステップS708において、Dの値が許容範囲内に収まる場合には(ステップS708においてYES)、CPU21aは、そのままステップS710へ処理を進め、Dの値が許容範囲を外れる場合には(ステップS708においてNO)、当該学習者の学習履歴を間引対象に決定し、選択されているユーザIDを間引対象としてRAM21cに記憶して(ステップS709)、ステップS710へ処理を進める。
【0141】
ステップS710において、CPU21aは、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたか否かを判定し(ステップS710)、まだ選択されていないユーザIDが存在する場合には(ステップS710においてNO)、属性情報が学習者である次のユーザIDを選択し(ステップS711)、ステップS702へ処理を戻す。一方、ステップS710において、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたと判断された場合には(ステップS710においてYES)、CPU21aは第6間引処理を終了し、学習履歴集計処理における第6間引処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0142】
次に、第7間引処理について説明する。図21は、第7間引処理の手順を示すフローチャートである。まずCPU21aは、ユーザ情報データベース210を参照して、ユーザ情報データベース210に登録されている最初のユーザIDを選択する(ステップS721)。この処理は、第1間引処理のステップS401の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0143】
次にCPU21aは、変数P及びDを0にセットし(ステップS722)。変数Pの値を1だけインクリメントする(ステップS723)。さらにCPU21aは、学習履歴情報データベース220から、ステップS302において受け付けた集計方法設定値に含まれているコンテンツIDと、選択しているユーザIDを有する学習履歴を検索し、この学習履歴に含まれるP番目の学習履歴(レコード)に含まれる選択情報を取得する(ステップS724)。
【0144】
次にCPU21aは、取得した選択情報が特定誤答データ(不適切な選択肢)に該当するか否かを判定する(ステップS725)。この処理について詳細に説明する。図3に示すように、教材データベース200において、フィールドF209には、通常の学習者であれば明らかに不適切な選択肢と判断できる誤答のデータ(以下、「特定誤答データ」という。)が格納される。学習者が選択肢を選択するときに、この特定誤答データを選択した場合には、例えば無作為に選択肢を選ぶ等の不適切な解答が行われたと考えることができる。したがって、ステップS725の処理では、学習者が選択した選択情報が特定誤答データに該当するか否かを判定することで、問題に対して不適切に解答が行われたか、適切に解答が行われたかが判定されている。
【0145】
ステップS725において、選択情報が特定誤答データに該当しない場合(ステップS725においてNO)、適切に問題に対する解答が行われたと考えることができるため、CPU21aはステップS727へそのまま処理を進める。一方、ステップS725において選択情報が特定誤答データに該当する場合には(ステップS725においてYES)、問題に対する解答が不適切に行われたと考えることができる。この場合、CPU21aは変数Dの値を1だけインクリメントし(ステップS726)、ステップS727へ処理を進める。つまり、問題に対して不適切な解答が行われたと判断される都度、変数Dの値が増加していくことになる。
【0146】
ステップS727において、CPU21aは、変数Pの値が、選択されているユーザIDの学習者における当該教材の学習履歴のうち集計対象となる学習履歴の数と一致するか否かを判定する(ステップS727)。ステップS727において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致しない場合には(ステップS727においてNO)、CPU21aはステップS723へ処理を戻す。一方、ステップS727において、変数Pの値が、集計対象となる学習履歴の数と一致する場合には(ステップS727においてYES)、CPU21aはステップS728へ処理を進める。
【0147】
ステップS728において、CPU21aは、変数Dの値を、集計方法設定画面D5の判定値設定部H548において設定された判定値THと比較する(ステップS728)。変数Dの値は、学習者が当該教材を学習したときにおける不適切な解答数を示している。つまり変数Dの値が大きいほど、学習者が不適切に学習を行った可能性が高いと判断することができる。一方、例えば、学習者が操作ミスにより特定誤答データを選択したような場合には、不適切な解答が行われていないにもかかわらず、これが不適切な解答であったと判断されていることも考えられる。このような誤判定により変数Dの値が加算された場合には、この学習者の学習履歴を集計対象から除外するのは適切ではない。したがって、ステップS728の処理では、このような観点から変数Dの値が判定値以下の場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象とすると判断され、変数Dの値が判定値を超える場合には、当該学習者の学習履歴を集計対象から除外する(間引対象とする)と判断される。このため、ステップS728において、TH≧Dの場合には(ステップS728においてYES)、CPU21aは、そのままステップS730へ処理を進め、TH<Dの場合には(ステップS728においてNO)、当該学習者の学習履歴を間引対象に決定し、選択されているユーザIDを間引対象としてRAM21cに記憶して(ステップS729)、ステップS730へ処理を進める。
【0148】
ステップS730において、CPU21aは、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたか否かを判定し(ステップS730)、まだ選択されていないユーザIDが存在する場合には(ステップS730においてNO)、属性情報が学習者である次のユーザIDを選択し(ステップS731)、ステップS722へ処理を戻す。一方、ステップS730において、ユーザ情報データベース210に登録されている全ユーザIDが選択されたと判断された場合には(ステップS730においてYES)、CPU21aは第7間引処理を終了し、学習履歴集計処理における第7間引処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0149】
図13Bを参照して、学習履歴集計処理の続きを説明する。第6間引処理又は第7間引処理を終了した後、CPU21aは、ステップS316へ処理を進める。また、ステップS312において、間引条件に「選択情報」が指定されていない場合にも(ステップS312においてNO)、CPU21aはステップS316へ処理を進める。
【0150】
ステップS316において、CPU21aは、学習履歴の集計処理を実行する(ステップS316)。この処理においては、指定された集計方法設定値にしたがって、学習履歴情報が集計される。例えば、コンテンツID“001”の教材の誤答ランキング(初回)が設定されている場合には、コンテンツID“001”の学習履歴情報が学習履歴情報データベース220から取得され、各学習履歴情報から問題毎に誤答の数が求められる。また、上述したような間引設定が行われている場合には、RAM21cから間引対象のユーザIDが読み出され、コンテンツID“001”の全学習履歴情報から、間引対象のユーザIDの学習履歴情報が取り除かれ、その結果残った学習履歴情報が集計される。
【0151】
次にCPU21aは、集計結果の情報を管理クライアント4へ送信し(ステップS317)、管理クライアント4に集計結果画面を表示させる。図22は、集計結果画面の一例を示す図である。図22に示すように、集計結果画面D6には、指定された教材のコンテンツIDを表示するためのコンテンツID表示領域P61と、指定されたグラフパターンの名称を表示するためのグラフパターン表示領域P62と、学習履歴の間引方法を再設定するための間引方法指定領域P63と、集計結果を表示するための集計結果表示領域P64とが設けられている。
【0152】
コンテンツID表示領域P61は、集計結果画面D6の左上部分に配置されている。かかるコンテンツID表示領域P61には、指定されたコンテンツIDが表示される。また、グラフパターン表示領域P62は、集計結果画面D6の右上部分、即ち、コンテンツID表示領域P61の右側に配置される。このグラフパターン表示領域P62には、指定されたグラフパターンの名称が表示される。
【0153】
コンテンツID表示領域P61及びグラフパターン表示領域P62の下方には、間引方法指定領域P63が配置されている。この間引方法指定領域P63には、上述した集計方法設定画面D5において設定された間引方法のパラメータが表示される。かかる間引方法指定領域P63は、通常は操作することができない(設定値を変更することができない)が、後述するように、操作可能な状態に変化することが可能である。
【0154】
また、間引方法指定領域P63の下方には、集計結果表示領域P64が配されている。集計結果表示領域P64には、学習履歴の間引前の集計結果と、学習履歴の間引後の集計結果とが並べて表示される。また、それぞれの集計結果は、グラフ形式で表示される。即ち、グラフパターンが「誤答ランキング(初回)」の場合、設問毎に、初回の解答において誤答をした学習者の人数が集計された結果がグラフ形式で表示される。図22に示す例では、間引が適用される前においては、設問3で誤答をした学習者の数が4000人であり、設問2で誤答をした学習者の数が3600人であり、設問1で誤答をした学習者の数が1200人である。一方、間引が適用された後においては、設問3で誤答をした学習者の数が3980人であり、設問2で誤答をした学習者の数が3580人であり、設問1で誤答をした学習者の数が1180人である。つまり、間引を行った結果、設問1〜設問3のそれぞれにおいて誤答をした学習者の数が、20人ずつ減少している。このことは、間引の適用前の集計結果では、各設問において、誤答をした学習者のうち、不適切な解答をした学習者が20人ずつ含まれていたことを意味する。かかる「誤答ランキング(初回)」の集計結果画面D6では、初回の解答において誤答の数が多かった順番で各設問の集計結果が並べて表示される。即ち、誤答をした学習者が最も多かった設問3の集計結果がグラフの最上段に表示され、次に誤答をした学習者が多かった設問2の集計結果がグラフの中段に表示され、誤答をした学習者が最も少なかった設問1がグラフの最下段に表示される。
【0155】
この集計結果画面D6の右下隅には、集計方法の設定値を変更するための選択可能なボタンB61が設けられている。このように管理クライアント4が管理者からボタンB61の選択を受け付けた場合には、管理クライアント4から集計方法の設定値の変更を指示する指示データが学習サーバ2へ送信される。学習サーバ2は、かかる指示データを受信したときには(ステップS318においてYES)、間引方法指定領域P63を操作可能な状態に変化させるためのデータを送信し、これを管理クライアント4が受信することで、管理クライアント4の集計結果表示画面が、間引方法の設定値の変更を受付可能な状態となる。この状態の集計結果表示画面を操作することで、管理者は集計方法の新たな設定値を入力することができる。このようにして入力された新たな設定値は、管理クライアント4から学習サーバ2へ送信され、学習サーバ2によって受信される(ステップS319)。
【0156】
間引方法の新たな設定値を受け付けた学習サーバ2のCPU21aは、ステップS303へ処理を戻し、再度学習履歴の間引対象の決定、及び学習履歴の集計を行う(ステップS303〜S316)。図23は、図22に示した集計結果画面から、間引方法の設定値を変更したときの集計結果画面の一例を示す図である。図23に示す例では、標準学習時間の判定値を“3”から“0”へ変更し、学習回数の許容範囲の最大値を“3”から“2”へ変更している。この結果、図23に示す集計結果画面D61では、設問3において誤答をした学習者の数が3980人から3370人へ減少し、設問2において誤答をした学習者の数が3580人から3520人へ減少し、設問1において誤答をした学習者の数が1180人から650人へ減少していることが示される。この結果、図23に示す例では、設問2及び設問3の誤答ランキングの順位が入れ替わっており、設問2の集計結果がグラフの最上段に、設問3の集計結果がグラフの中段に表示されている。また、集計結果画面D61では、集計結果表示領域P64の左側の部分に、何ら間引を行っていない集計結果のグラフではなく、変更前の間引方法の設定値を用いて間引が行われた学習履歴の集計結果のグラフが表示される。また、集計結果表示領域P64の右側の部分に、変更後の間引方法の設定値を用いて間引が行われた学習履歴の集計結果のグラフが示される。これにより、間引方法の設定値の変更の前後において、どのように集計結果が変化したのかを管理者が容易に確認することができる。また、上述のように、間引方法の設定値を変更したことにより、設問間の誤答者数の順位が変動したときに、その順位に応じてグラフの各設問の集計結果の並び順が変更されるので、間引条件を厳しくしたことによる誤答ランキングの順位の変動を管理者が容易に把握することができる。つまり、図23の例で説明すると、間引方法の設定値を変更する前の集計結果には、設問3の誤答者数の方が、設問2の誤答者数よりも多いという集計結果が表示されている。一方、間引方法の設定値を変更した後の集計結果では、設問3の誤答者数の方が、設問2の誤答者数よりも少ないという集計結果が表示されている。これは、間引方法の設定値の変更前においては、設問3の集計結果において、不適切な解答を行った学習者の学習履歴が多く含まれており、間引方法の設定値の変更後において、不適切な解答を行った学習者の学習履歴の多くが設問3の集計結果から除外され、実際の学習成果を反映した集計結果が得られたためと考えられる。したがって、管理者は、間引方法の設定値変更前の集計結果によっては、設問3において学習者の理解が最も不足していると誤って判断する虞があるところ、間引方法の設定値変更後の集計結果を参照することにより、設問2において学習者の理解が最も不足しているというより信頼性の高い判断を行うことができる。
【0157】
また、設定値変更後の集計結果表示画面D61においても、集計方法の設定値を変更するための選択可能なボタンB62が設けられている。かかるボタンB62を使用することで、間引方法の設定値を再度変更することが可能である。
【0158】
また、集計結果表示領域P64に表示されているグラフの各棒状部分は、管理者の操作入力によって選択可能となっている。管理者が入力部43を操作することで、設問2の棒状部分G61が選択されたときには、設問2で誤答をした学習者の分布を示すヒストグラムが表示される。図24は、図23に示す状態から設問2で誤答をした学習者の分布を示すヒストグラムが表示された例を示す図である。図24に示すように、設問2の棒状部分G61が選択されると、新たなウインドウD62が集計結果画面D61上に重なるように開かれ、このウインドウD62にヒストグラムが表示される。このヒストグラムには、標準学習時間が横軸に示され、誤答をした学習者の人数が縦軸に示される。つまり、このヒストグラムでは、標準学習時間毎に、誤答をした学習者の人数の分布が表示される。
【0159】
さらにウインドウD62に表示されているヒストグラムの各棒状部分は、管理者の操作入力によって選択可能となっている。管理者が入力部43を操作することで、標準学習時間が0〜1.0分の学習者の数を示す棒状部分G62が選択されたときには、設問2において誤答をした学習者であって、しかも設問2の標準学習時間が0〜1.0分であった学習者の詳細な情報が表示される。図25は、図24に示す状態から当該詳細情報が表示された例を示す図である。図25に示すように、ヒストグラムの棒状部分G62が選択されると、新たなウインドウD63が集計結果画面D61及びウインドウD62上に重なるように開かれ、このウインドウD63に、前記詳細情報が表示される。この情報は、設問2において誤答をした学習者であって、しかも設問2の標準学習時間が0〜1.0分であった学習者の情報が一覧表示されたものであり、学習者のユーザID、及び学習者が特定誤答データを選択したかどうかの情報、その他の情報が学習者毎に表示される。これにより、管理者はより詳細な学習履歴の情報を確認することができる。
【0160】
さらにウインドウD63に表示されているリストの各行は、管理者の操作入力によって選択可能となっている。図26は、図25に示す状態から、リストの1行が選択されたときの例を示す図である。図に示すように、リストの行が選択されると、その行が選択されたことを示す色に変化する(図中斜線で示す。)。また、当該リストには、学習者を間引対象とするための選択部が並んだフィールドC64が設けられており、管理者が入力部43を操作することで、任意の選択部を選択することによって、そのリストの行に対応する学習者の学習履歴を間引対象に設定することができる。例えば、図25に示す例では、行L64に対応する学習者は、リストにおける「不適切な選択肢」の欄で「該当あり」と表示されており、設問2において特定誤答データを選択していることが分かる。このため、行L64の学習者の学習履歴を間引対象に設定する場合には、管理者は行L64の選択部を選択することで、当該学習者の学習履歴を間引対象に設定することができる。また、ウインドウD63には、このようにして管理者が個別に指定した間引の設定により、学習履歴の集計を再度実行させるためのボタンB63が設けられている。管理者は、このボタンB63を選択することで、学習履歴の再集計を指示することができる。
【0161】
図27は、図26に示す状態から、学習履歴を再集計したときの例を示す図である。図に示すように、ボタンB63が選択されると、ウインドウD62及びD63が閉じられ、再度集計された結果が集計結果画面D64に表示される。この例では、行L64に対応する学習者の学習履歴が間引対象として設定されたことにより、間引適用後の設問2の誤答をした学習者数が3370人から3369人に変化している。また、個別に間引対象が指定された結果であることを示すために、間引適用後の学習履歴の集計結果を示すグラフの設問2の棒状部分が、他の部分とは異なる色で表示される。このように集計結果を更新していくことで、より正確な学習履歴の集計結果を得ることが可能となる。
【0162】
また、図13Bにおいて、集計方法の設定値の変更指示を受け付けなかった場合には(ステップS318においてNO)、管理者は、集計方法を再度設定するために、集計方法設定画面を再度表示させる指示を学習支援システム1に与えることができる。このような集計方法設定画面の再表示指示を管理クライアント4が受け付けた場合には、集計方法設定画面の再表示指示を示す指示データが管理クライアント4から学習サーバ2へ送信される。学習サーバ2のCPU21aは、かかる指示データを受信したときには(ステップS320においてYES)、ステップS301へ処理を戻し、集計方法設定画面を再度表示するためのデータを管理クライアント4へ送信する(ステップS301)。一方、ステップS320において、集計方法設定画面の再表示指示を示す指示データを受け付けなかった場合には(ステップS320においてNO)、CPU21aは、学習履歴集計処理を終了し、メインルーチンにおける学習履歴集計処理の呼出アドレスへ処理を戻す。
【0163】
上述の如く構成したことにより、本実施の形態に係る学習支援システム1は、学習者が無作為に解答の選択肢を選んだり、教科書、参考書等の文献を参照して正答を確認した上で解答したりする等、不適切に解答を行った場合でも、このような学習者の学習履歴を除外して学習履歴を集計することで、学習成果を正確に把握し得る集計結果を提供することができる。
【0164】
また、本実施の形態においては、学習者単位で間引対象を決定するようにしている。不適切な解答が行われるのは特定の学習者であることが多い。このため、かかる学習者の学習履歴において、適切に解答がされていると判断できるものであっても、実際には不適切な解答が行われた結果である可能性がある。したがって、このように不適切な解答を行う学習者による学習履歴をまとめて間引対象とすることで、集計結果の信頼性を向上させることができる。
【0165】
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、学習者単位で間引対象を決定する構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、設問単位で間引対象を決定する構成とすることもできる。このようにすることにより、より詳細な学習履歴の間引を行うことができる。
【0166】
また、上述した実施の形態においては、学習支援システム1が、学習サーバ2、学習クライアント3、及び管理クライアント4によって構成されている場合について述べたが、これに限定されるものではない。学習サーバ2、学習クライアント3及び管理クライアント4の機能の全てを1台の装置に搭載した学習支援システムとしてもよいし、学習サーバ2、学習クライアント3、及び管理クライアント4のうちの任意の2つの機能を1台の装置に搭載し、他の1つの機能は別の装置に搭載する構成の学習支援システムとしてもよい。
【0167】
また、上述した実施の形態においては、学習支援システム専用のサーバプログラムが学習サーバ2にインストールされ、前記サーバプログラム専用のクライアントプログラムが学習クライアント3にインストールされ、学習サーバ2からクライアント装置3へ、独自形式データが送信される構成について述べたが、これに限定されるものではない。学習サーバ2がWWWサーバとしての機能を有し、HTMLデータをWWWクライアント装置としての学習クライアント3へ送信する構成としてもよい。
【0168】
また、上述した実施の形態においては、学習支援システム専用のサーバプログラム24aが学習サーバ2にインストールされ、当該サーバプログラム24a専用の管理用クライアントプログラム44aが管理クライアント4にインストールされ、かかる学習サーバ2及び管理クライアント4によって、上述した学習履歴の集計を実行する構成について述べたが、これに限定されるものではない。管理クライアント4にWWWブラウザプログラムがインストールされ、WWWサーバとして機能する学習サーバ2と、WWWクライアントとして機能する管理クライアント4とがhttpプロトコルにより通信を行うことで、学習履歴の集計を実行する構成としてもよい。この場合、管理クライアント4によって表示される各画面は管理クライアント4により生成されるのではなく、学習サーバ2が集計方法設定画面及び集計結果画面に相当する画面のHTMLデータを生成し、管理クライアント4へHTMLデータを送信し、管理クライアント4のWWWブラウザプログラムによってこれらの画面を表示する構成となる。
【0169】
また、上述した実施の形態においては、単一のコンピュータ2aによりコンピュータプログラム24aの全ての処理を実行する構成について述べたが、これに限定されるものではなく、上述したコンピュータプログラム24aと同様の処理を、複数の装置(コンピュータ)により分散して実行する分散システムとすることも可能である。コンピュータ3a,4aについても同様である。
【産業上の利用可能性】
【0170】
本発明の学習支援システム、学習支援システムの学習履歴集計方法、及びコンピュータプログラムは、学習者の学習を支援するための学習支援システム、学習支援システムを使用した学習履歴を集計するための学習履歴集計方法、及びコンピュータに学習支援システムにおける学習履歴を集計させるためのコンピュータプログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0171】
1 学習支援システム
2 学習サーバ
2a コンピュータ
21a CPU
21b ROM
21c RAM
21d ハードディスク
24a コンピュータプログラム
3 学習クライアント
3a コンピュータ
31a CPU
31b ROM
31c RAM
31d ハードディスク
4 管理クライアント
4a コンピュータ
41a CPU
41b ROM
41c RAM
41d ハードディスク
42 画像表示部
43 入力部
44a コンピュータプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習に使用される問題を表示する表示部と、前記表示部に表示された問題に対する解答を学習者から受け付ける入力部と、入力された解答を示す解答データを送信する第1通信部とを具備する学習クライアントと、
前記学習クライアントに対して問題を示す問題データを送信し、前記学習クライアントから送信された解答データを受信する第2通信部を具備する学習サーバと、
前記第2通信部によって受信された解答データに基づいて、学習者毎の学習履歴を記憶する学習履歴記憶部と、
前記学習履歴億部に記憶された学習履歴に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定する判定手段と、
前記学習履歴記憶部に記憶された学習履歴から、前記判定手段により解答が適切になされていないと判定されたデータを除外して、学習履歴を集計する集計手段と、
前記集計手段による集計結果を出力する出力部と、
を備える、
学習支援システム。
【請求項2】
前記判定手段は、学習者により解答が適切になされたか否かを学習者毎に判定するように構成されており、
前記集計手段は、前記学習履歴記憶部に記憶された学習履歴から、前記判定手段により解答が適切になされていないと判定された学習者に係る学習履歴を除外して、学習履歴を集計するように構成されている、
請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記学習履歴記憶部は、学習者の学習時間に係る学習時間データを含む前記学習履歴を記憶するように構成されており、
前記判定手段は、学習時間に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されている、
請求項1又は2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記判定手段は、学習時間データに基づいて、問題が表示されてから解答が入力されるまでの学習時間を取得し、前記学習時間に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されている、
請求項3に記載の学習支援システム。
【請求項5】
前記学習サーバは、問題データと、当該問題データに対応する正答を含む複数の選択肢を示す選択肢データとを記憶する教材記憶部を具備し、前記第2通信部により、前記学習クライアントに対して、前記教材記憶部に記憶された問題データ及び選択肢データを送信するように構成されており、
前記学習クライアントは、前記第1通信部により、前記学習サーバから送信された問題データ及び選択肢データを受信し、前記表示部により、前記第1通信部により受信された前記問題データが示す問題を表示し、前記入力部により学習者から選択肢の表示指示を受け付けたときに、前記第1通信部により受信された前記選択肢データが示す複数の選択肢を表示し、前記入力部により学習者から前記複数の選択肢の中の1つの選択を受け付けたときに、前記第2通信部により、当該選択された選択肢を示す解答データを送信するように構成されており、
前記判定手段は、学習時間データに基づいて、前記複数の選択肢が表示されてから選択肢の中の1つの選択を受け付けるまでの解答時間を前記学習時間として取得し、前記解答時間に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されている、
請求項3に記載の学習支援システム。
【請求項6】
前記判定手段は、学習時間データに基づいて、問題が表示されてから選択肢の表示指示を受け付けるまでの出題時間を前記学習時間として取得し、前記出題時間に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されている、
請求項5に記載の学習支援システム。
【請求項7】
前記判定手段は、学習時間データに基づいて、同一の学習者が複数の問題の解答を行った場合に、各問題における解答に要した学習時間の合計を取得し、取得された前記学習時間の合計に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されている、
請求項3に記載の学習支援システム。
【請求項8】
前記学習履歴記憶部は、同一の問題に係る学習回数を含む前記学習履歴を記憶するように構成されており、
前記判定手段は、学習回数に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されている、
請求項1乃至7の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項9】
前記判定手段は、前記学習履歴記憶部に記憶された学習履歴に基づいて、学習者毎に問題の正答率を取得し、取得された正答率に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されている、
請求項1乃至8の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項10】
前記学習履歴記憶部は、同一の問題を含む問題群について同一の学習者により複数回解答がなされたときの学習履歴を記憶しており、
前記判定手段は、学習者毎に、前記問題群について互いに異なる回数目の解答の正答率のそれぞれを取得し、後の解答における正答率が、先の解答における正答率を上回るか否かにより、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するように構成されている、
請求項9に記載の学習支援システム。
【請求項11】
前記学習サーバは、問題データと、当該問題データに対応する複数の選択肢を示す選択肢データとを記憶する教材記憶部を具備し、前記第2通信部により、前記学習クライアントに対して、前記教材記憶部に記憶された問題データ及び選択肢データを送信するように構成されており、
前記学習クライアントは、前記第1通信部により、前記学習サーバから送信された問題データ及び選択肢データを受信し、前記表示部により、前記第1通信部により受信された前記問題データが示す問題及び前記選択肢データが示す複数の選択肢を表示し、前記入力部により学習者から前記複数の選択肢の中の1つの選択を受け付けたときに、前記第2通信部により、当該選択された選択肢を示す解答データを送信するように構成されており、
前記学習履歴記憶部は、同一の問題について同一の学習者により複数回解答がなされたときの各解答データを含む学習履歴を記憶しており、
前記判定手段は、前記学習履歴に基づいて、同一の学習者が同一の問題について互いに異なる回数目に解答した選択肢が同一か否かを判定し、前記互いに異なる回数目に解答した選択肢が同一である場合に、学習者により不適切な解答がなされたと判定するように構成されている、
請求項1乃至4の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項12】
前記学習サーバは、問題データと、当該問題データに対応する特定の誤答を含む複数の選択肢を示す選択肢データとを記憶する教材記憶部を具備し、前記第2通信部により、前記学習クライアントに対して、前記教材記憶部に記憶された問題データ及び選択肢データを送信するように構成されており、
前記学習クライアントは、前記第1通信部により、前記学習サーバから送信された問題データ及び選択肢データを受信し、前記表示部により、前記第1通信部により受信された前記問題データが示す問題及び前記選択肢データが示す複数の選択肢を表示し、前記入力部により学習者から前記複数の選択肢の中の1つの選択を受け付けたときに、前記第2通信部により、当該選択された選択肢を示す解答データを送信するように構成されており、
前記学習履歴記憶部は、前記学習クライアントにより送信された解答データを含む前記学習履歴を記憶するように構成されており、
前記判定手段は、前記学習履歴において前記特定の誤答の選択肢を示す解答データが含まれる場合に、学習者により不適切な解答がなされたと判定するように構成されている、
請求項1乃至4の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項13】
学習に使用される問題を表示し、表示された問題に対する解答を学習者から受け付け、入力された解答を示す解答データを送信する学習クライアントと、前記学習クライアントに対して問題を示す問題データを送信し、前記学習クライアントから送信された解答データを受信する学習サーバとを備える学習支援システムの学習履歴集計方法であって、
前記学習サーバによって受信された解答データに基づいて、学習者毎の学習履歴を記憶するステップと、
記憶された学習履歴に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するステップと、
記憶された学習履歴から、解答が適切になされていないと判定されたデータを除外して、学習履歴を集計するステップと、
集計結果を出力するステップと、
を有する、
学習支援システムの学習履歴集計方法。
【請求項14】
学習に使用される問題を表示し、表示された問題に対する解答を学習者から受け付け、入力された解答を示す解答データを送信する学習クライアントと、前記学習クライアントに対して問題を示す問題データを送信し、前記学習クライアントから送信された解答データを受信する学習サーバとを備える学習支援システムの学習履歴を、記憶部を備えるコンピュータに集計させるためのコンピュータプログラムであって、
前記学習サーバによって受信された解答データに基づいて、学習者毎の学習履歴を前記記憶部に記憶するステップと、
前記記憶部に記憶された学習履歴に基づいて、学習者により解答が適切になされたか否かを判定するステップと、
前記記憶部に記憶された学習履歴から、解答が適切になされていないと判定されたデータを除外して、学習履歴を集計するステップと、
集計結果を出力するステップと、
を前記コンピュータに実行させる、
コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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