説明

学習装置及びプログラム

【課題】計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを容易に検知することを可能とする。
【解決手段】生徒端末4は、ディスプレイ410と、ディスプレイ410の表示画面と一体的に設けられたタッチパネル421と、複数の解答エリアE1を有する問題と、解答用のメモを入力するためのメモエリアE2とをディスプレイ410に表示させるCPU45と、メモエリアE2及び解答エリアE1への入力内容を、これらメモエリアE2及び解答エリアE1に対する入力順に記憶する入力内容記憶テーブル445と、各解答エリアE1に入力された解答について正誤評価を取得する通信部43とを備える。CPU45は、各正誤評価に基づいて、解答エリアE1に入力された正解の解答と、不正解の解答とをディスプレイ410に識別表示させ、不正解の解答よりも前にメモエリアE2に入力されたメモをディスプレイ410に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、教育現場においては、手書き入力の可能な学習装置が使用されている。
このような学習装置では、筆算問題に対する解答を手書き入力すると、間違った箇所に正誤マークが表示されるようになっている(例えば特許文献1参照)。より詳細には、この学習装置では、予め筆算の計算過程における各位置に対応づけて途中結果の正解値を記憶しておき、この正解値と、当該位置への手書き入力値とを比較して過程ごとに正誤判定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−215540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の技術では、計算過程における各位置と途中結果の正解値とを予め対応付けてデータテーブルを作成する必要があり、手間がかかる。
【0005】
本発明の課題は、計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを容易に検知することのできる学習装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、学習装置において、
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に設けられ、ユーザのタッチ操作に基づいて入力を行うタッチパネル手段と、
複数の解答エリアを有する問題と、解答用のメモを入力するためのメモエリアとを前記表示手段に表示させる解答・メモエリア表示制御手段と、
前記メモエリア及び前記解答エリアへの入力内容を、これらメモエリア及び解答エリアに対する入力順に記憶する入力内容記憶手段と、
各解答エリアに入力された解答について正誤評価を取得する正誤評価取得手段と、
前記正誤評価取得手段により取得される各正誤評価に基づいて、前記解答エリアに入力された正解の解答と、不正解の解答とを前記表示手段に識別表示させる正誤解答識別表示制御手段と、
不正解の解答よりも前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させる誤り前入力メモ表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを容易に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】授業支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図3】電子黒板の概略構成を示すブロック図である。
【図4】生徒端末の概略構成を示すブロック図である。
【図5】サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】生徒端末処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】生徒端末処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図9】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図10】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図11】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図12】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図13】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0010】
図1は、本実施の形態における授業支援システム1の概略構成を示す図である。
この図に示すように、本実施の形態における授業支援システム1は、サーバ2と、電子黒板3と、生徒端末4とを備えている。
【0011】
[サーバ]
サーバ2は、複数の電子黒板3や生徒端末4に対して機能やデータを提供するものであり、図2に示すように、表示部21と、入力部22と、通信部23と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
【0012】
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0013】
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
【0014】
通信部23は、複数の電子黒板3や生徒端末4との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。
【0015】
記憶部24は、サーバ2の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、本発明に係るサーバプログラム240と、書籍データベース241と、正解データベース245等とを記憶している。
【0016】
サーバプログラム240は、後述のサーバ処理(図5参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
【0017】
書籍データベース241は、教科書や補助教材についてのデータ(以下、教材データDとする)を複数記憶している。なお、各教材データDには、少なくとも1つの問題が含まれている。この問題には、後述の図8等に示すように、複数の解答エリアE1が設けられており、各解答エリアE1には問題番号と、解答エリアE1の番号とを組み合わせた解答欄番号(例えば「2−1」,「2−2」など)が対応付けられている。これらの解答エリアE1は、手書き入力によって解答が入力されても良いし、選択肢の選択によって解答が入力されても良い。
【0018】
正解データベース245は、教材データD内の各問題について、各解答エリアE1に入力されるべき正解と、当該解答エリアE1の解答欄番号とを対応付けて記憶している。
【0019】
CPU25は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、サーバ2を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU25は、入力部22から入力される操作信号等に応じて記憶部24に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU25は、処理結果を表示部21に適宜出力させる。
【0020】
[電子黒板]
電子黒板3は、教室に設置されて授業に用いられるものであり、図3に示すように、表示部31と、入力部32と、通信部33と、記憶部34と、CPU35等とを備えて構成されている。
【0021】
表示部31は、ディスプレイ310を備えており、CPU35から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ310に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ310は、いわゆるタッチパネル321と一体的に形成されており、ユーザ(教師)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0022】
入力部32は、キー群320や上述のタッチパネル321を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル321の位置に対応する信号をCPU35に出力するようになっている。
【0023】
通信部33は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、本実施の形態においては、通信部33はサーバ2を介して生徒端末4と通信するようになっているが、生徒端末4と直接通信することとしても良い。
【0024】
記憶部34は、電子黒板3の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU35の作業領域として機能するメモリである。
【0025】
CPU35は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子黒板3を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU35は、入力部32から入力される操作信号等に応じて記憶部34に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU35は、処理結果を表示部31に適宜出力させる。
【0026】
[生徒端末]
生徒端末4は、生徒に所持されて授業に用いられるものであり、図4に示すように、表示部41と、入力部42と、通信部43と、記憶部44と、CPU45等とを備えて構成されている。
【0027】
表示部41は、ディスプレイ410を備えており、CPU45から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ410に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ410は、いわゆるタッチパネル421と一体的に形成されており、ユーザ(生徒)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0028】
入力部42は、キー群420や上述のタッチパネル421を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル421の位置に対応する信号をCPU45に出力するようになっている。
【0029】
通信部43は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、本実施の形態においては、通信部43はサーバ2を介して電子黒板3と通信するようになっているが、電子黒板3と直接通信することとしても良い。
【0030】
記憶部44は、生徒端末4の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU45の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部44は、学習プログラム440と、書籍データベース441と、入力内容記憶テーブル442等を記憶している。
【0031】
学習プログラム440は、後述の生徒端末処理(図6参照)をCPU45に実行させるためのプログラムである。
書籍データベース441は、サーバ2における書籍データベース241と同様に、教材データDを複数記憶している。
【0032】
入力内容記憶テーブル442は、後述の生徒端末処理(図6参照)においてタッチパネル421を介して入力される内容を、入力操作の順番(以下、入力順番号「N」とする)に対応付けて蓄積記憶するようになっている。また、この入力内容記憶テーブル442では、解答エリアE1(図8参照)への入力内容に対して、当該解答エリアE1の解答欄番号を対応付けて記憶するようになっている。更に、この入力内容記憶テーブル442では、入力内容が修正された場合に、元の入力内容を修正後の入力内容に更新して記憶するとともに、この入力部分についての修正操作の順番(以下、修正番号「M」とする)を当該修正後の入力内容に対応付けて記憶するようになっている。例えば、或る入力部分について1回目の修正操作が行われた場合の修正番号「M」は「1」であり、2回目の修正操作が行われた場合の修正番号「M」は「2」である。
【0033】
CPU45は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、生徒端末4を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU45は、入力部42から入力される操作信号等に応じて記憶部44に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU45は、処理結果を表示部41に適宜出力させる。
【0034】
[動作]
<サーバ処理>
続いて、サーバ2によるサーバ処理について、図面を参照しつつ説明する。
【0035】
このサーバ処理においては、まずCPU25は、図5に示すように、後述のステップT32の処理により生徒端末4から解答データを受信するか否かを判定し(ステップS1)、受信しないと判定した場合(ステップS1;No)には当該ステップS1を繰り返す。
【0036】
また、ステップS1において生徒端末4から解答データを受信したと判定した場合(ステップS1;Yes)には、CPU25は、解答欄番号ごとに解答内容を分けて一時記憶する(ステップS2)。
【0037】
次に、CPU25は、先頭の解答欄番号を指定解答欄番号として指定し、指定解答欄番号に対応する解答が選択肢の選択による解答であるか否かを判定する(ステップS4)。
【0038】
このステップS4において指定解答欄番号に対応する解答が選択肢の選択による解答であると判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU45は、教材データD内で解答位置の対応部分を参照することにより、解答として選択された選択肢を検知して、正解データベース245を参照して解答の正誤判定を行った後(ステップS5)、後述のステップS7に移行する。
【0039】
また、ステップS4において指定解答欄番号に対応する解答が選択肢の選択による解答でないと判定した場合、つまり手書き入力による解答であると判定した場合(ステップS4;No)には、CPU45は、解答内容を文字認識した後、正解データベース245を参照して解答の正誤判定を行う(ステップS6)。
【0040】
次に、CPU45は、次の解答欄番号に対応する解答が存在するか否かを判定し(ステップS7)、存在すると判定した場合(ステップS7;Yes)には、次の解答欄番号を指定解答欄番号に指定し(ステップS8)、上述のステップS4に移行する。
【0041】
また、ステップS7において次の解答欄番号に対応する解答が存在しないと判定した場合(ステップS7;No)には、CPU45は、ステップS6での正誤判定による正誤評価をまとめて、解答データの送信元の生徒端末4に送信した後(ステップS9)、上述のステップS1に移行する。
【0042】
<生徒端末処理>
続いて、生徒端末4による生徒端末処理について、図6を参照しつつ説明する。
【0043】
この生徒端末処理においては、まずCPU45は、生徒の操作に基づいて、何れかの教材データDを指定教材データDSとして指定するとともに、当該指定教材データDSにおける何れかのページを指定ページとして指定し、指定教材データDSの指定ページをディスプレイ410に表示させる(ステップT1)。これにより、ディスプレイ410には、複数の解答エリアE1を有する問題が表示される。
【0044】
次に、CPU45は、問題の表示領域へのタッチ操作に応じて、解答用のメモの入力エリア(以下、メモエリアE2とする)をディスプレイ410の右側に表示させる(ステップT2)。
【0045】
次に、CPU45は、入力順番号「N」の値を「0」に設定した後(ステップT3)、解答エリアE1に対してタッチ操作が行われるか否かを判定する(ステップT4)。なお、このタッチ操作は、入力操作であっても良いし、修正操作であっても良い。
【0046】
このステップT4において解答エリアE1に対してタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU45は、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号を検知する(ステップT5)。
【0047】
次に、CPU45は、解答エリアE1へのタッチ操作が修正操作であるか否かを判定し(ステップT6)、修正操作ではないと判定した場合、つまり入力操作であると判定した場合(ステップT6;No)には、入力順番号「N」の値に「1」を加える(ステップT7)。
【0048】
次に、CPU45は、入力内容を解答エリアE1に表示させるとともに、入力順番号「N」に対応付けて入力内容(ここでは解答エリアE1への入力内容)を入力内容記憶テーブル442に記憶させた後(ステップT8)、これらの記憶内容に対応付けて解答エリアE1の解答欄番号を記憶させ(ステップT9)、上述のステップT4に移行する。
【0049】
また、ステップT6において解答エリアE1へのタッチ操作が修正操作であると判定した場合(ステップT6;Yes)には、CPU45は、入力内容記憶テーブル442を参照し、修正対象の入力内容の入力順番号「N」の値、つまりステップT5で検知した解答欄番号に対応付けられた入力順番号「N」の値を検知する(ステップT11)。
【0050】
次に、CPU45は、タッチ操作の行われた入力部分についての修正番号「M」の値(現時点までの修正操作の回数+1)を検知した後(ステップT12)、修正後の入力内容を解答エリアE1に表示させるとともに、入力順番号「N」及び修正番号「M」の値に対応付けて修正後の入力内容を入力内容記憶テーブル442に記憶させ(ステップT13)、上述のステップT9に移行する。なお、修正後の入力内容は、赤色などで識別表示されることが好ましい。
【0051】
また、上述のステップT4において解答エリアE1に対してタッチ操作が行われないと判定した場合(ステップT4;No)には、CPU45は、メモエリアE2に対してタッチ操作が行われるか否かを判定する(ステップT21)。なお、このタッチ操作は、入力操作であっても良いし、修正操作であっても良い。
【0052】
このステップT21においてメモエリアE2に対してタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップT21;Yes)には、CPU45は、メモエリアE2へのタッチ操作が修正操作であるか否かを判定し(ステップT22)、修正操作ではないと判定した場合、つまり入力操作であると判定した場合(ステップT22;No)には、入力順番号「N」の値に「1」を加える(ステップT23)。
【0053】
次に、CPU45は、入力内容をメモエリアE2に表示させるとともに、入力順番号「N」に対応付けて入力内容(ここではメモエリアE2への入力内容)を入力内容記憶テーブル442に記憶させた後(ステップT24)、上述のステップT4に移行する。
【0054】
また、ステップT22においてメモエリアE2へのタッチ操作が修正操作であると判定した場合(ステップT22;Yes)には、CPU45は、入力内容記憶テーブル442を参照し、修正対象の入力内容の入力順番号「N」の値を検知する(ステップT25)。
【0055】
次に、CPU45は、タッチ操作の行われた入力部分についての修正番号「M」の値を検知した後(ステップT26)、修正後の入力内容をメモエリアE2に表示させるとともに、入力順番号「N」及び修正番号「M」の値に対応付けて修正後の入力内容を入力内容記憶テーブル442に記憶させ(ステップT27)、上述のステップT4に移行する。なお、修正後の入力内容は、赤色などで識別表示されることが好ましい。
【0056】
また、上述のステップT21において解答エリアE1に対してタッチ操作が行われないと判定した場合(ステップT21;No)には、図7に示すように、CPU45は、解答をサーバ2に送信する旨の操作が行われるか否かを判定する(ステップT31)。
【0057】
このステップT31において解答をサーバ2に送信する旨の操作が行われたと判定した場合(ステップT31;Yes)には、CPU45は、入力内容記憶テーブル442において各解答欄番号に対応付けられた解答内容をまとめて解答データを作成し、この解答データをサーバ2に送信した後(ステップT32)、上述のステップT4に移行する。
【0058】
また、ステップT31において解答をサーバ2に送信する旨の操作が行われないと判定した場合(ステップT31;No)には、CPU45は、サーバ2から正誤評価を受信したか否かを判定する(ステップT41)。
【0059】
このステップT41においてサーバ2から正誤評価を受信したと判定した場合(ステップT41;Yes)には、CPU45は、全ての解答欄番号の解答が正解であったか否かを判定する(ステップT42)。
【0060】
このステップT42において全ての解答欄番号の解答が正解であったと判定した場合(ステップT42;Yes)には、CPU45は、解答が正解である旨のメッセージM1(図13参照)をディスプレイ410に表示させた後(ステップT43)、この問題の近傍に正解マークM2(図13参照)を表示させ(ステップT44)、上述のステップT4に移行する。
【0061】
また、ステップT42において全ての解答欄番号の解答が正解ではなかったと判定した場合(ステップT42;No)には、CPU45は、不正解の各解答エリアE1をマーカによって識別表示させ(ステップT46)、上述のステップT4に移行する。これにより、不正解の解答エリアE1内の誤解答が識別表示される。
【0062】
また、上述のステップT41においてサーバ2から正誤評価を受信しないと判定した場合(ステップT41;No)には、CPU45は、誤解答の入力された解答エリアE1、つまりマーカ表示された解答エリアE1に対してタッチ操作が行われるか否かを判定する(ステップT51)。
【0063】
このステップT51において誤解答の入力された解答エリアE1に対してタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップT51;Yes)には、CPU45は、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号を検知するとともに、当該解答欄番号に入力内容記憶テーブル442内で対応付けられた入力順番号「N」の値「Nx」を検知する(ステップT52)。
【0064】
次に、CPU45は、メモエリアE2への入力内容のうち、入力内容記憶テーブル442における入力順番号「N」=「1」〜「Nx−1」の入力内容のみをメモエリアE2に表示させる(ステップT53)。これにより、タッチ指定された不正解の解答よりも前に入力されたメモが、メモエリアE2に表示される。但し、このときCPU45は、入力内容記憶テーブル442における入力順番号「N」=「Nx−1」のメモ、つまり不正解の解答の直前に入力されたメモのみをメモエリアE2に表示させることとしても良い。
【0065】
次に、CPU45は、入力順番号「N」=「Nx−1」の入力内容に、入力順番号「N」=「Nx」の入力内容との対応部分が含まれるか否かを判定し(ステップT54)、含まれないと判定した場合(ステップT54;No)には、上述のステップT4に移行する。なお、本実施の形態においては、入力順番号「N」=「Nx−1」の入力内容は、メモエリアE2への入力内容となっている。
【0066】
また、ステップT54において入力順番号「N」=「Nx−1」の入力内容に、入力順番号「N」=「Nx」の入力内容との対応部分が含まれると判定した場合(ステップT54;Yes)には、CPU45は、入力順番号「N」=「Nx−1」の入力内容における当該対応部分を丸で囲って識別表示させ(ステップT55)、上述のステップT4に移行する。
【0067】
また、上述のステップT51において誤解答の入力された解答エリアE1に対してタッチ操作が行われないと判定した場合(ステップT51;No)には、CPU45は、終了操作が行われるか否かを判定する(ステップT61)。
【0068】
そして、このステップT61において終了操作が行われないと判定した場合(ステップT61;No)には、CPU45は、上述のステップT4に移行する一方、行われたと判定した場合(ステップT61;Yes)には、生徒端末処理を終了する。
【0069】
[動作例]
続いて、図8〜図13を参照しつつ、上述のサーバ処理及び生徒端末処理を具体的に説明する。なお、これらの図中では、解答エリアE1の近傍に解答欄番号が括弧で囲まれて表示されており、解答やメモの入力領域の近傍に入力順番号「N」の値が破線の星マークに囲まれて表示されているが、この値はディスプレイ410に表示されなくても良い。また、メモエリアE2内では、入力順番号「N」の値ごとにメモ内容が破線枠で囲まれて表示されているが、この破線枠はディスプレイ410に表示されなくても良い。
【0070】
まず生徒が「算数」の教材データDを指定教材データDSとして指定するとともに、当該指定教材データDSにおける何れかのページを指定ページとして指定すると、図8に示すように、指定教材データDSの指定ページがディスプレイ410に表示される結果、ディスプレイ410には、複数の解答エリアE1を有する問題が表示される(ステップT1)。
【0071】
次に、生徒が問題の表示領域へタッチ操作を行うと、メモエリアE2がディスプレイ410の右側に表示される(ステップT2)。
【0072】
次に、入力順番号「N」の値が「0」に設定された後(ステップT3)、生徒が解答欄番号「2−1」の解答エリアE1に対してタッチ操作を行うと(ステップT4;Yes)、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号「2−1」が検知される(ステップT5)。
【0073】
次に、解答エリアE1へのタッチ操作が入力操作であると判定され(ステップT6;No)、入力順番号「N」の値が「1」とされた後(ステップT7)、入力内容「50」が解答エリアE1に表示されるとともに、入力順番号「N」(=1)に対応付けて入力内容「50」と、解答欄番号「2−1」とが入力内容記憶テーブル442に記憶される(ステップT8、ステップT9)。
【0074】
同様に、生徒が解答欄番号「2−2」の解答エリアE1に対してタッチ操作を行うと(ステップT4;Yes)、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号「2−2」が検知される(ステップT5)。次に、解答エリアE1へのタッチ操作が入力操作であると判定され(ステップT6;No)、入力順番号「N」の値が「2」とされた後(ステップT7)、入力内容「x/24」が解答エリアE1に表示されるとともに、入力順番号「N」(=2)に対応付けて入力内容「x/24」と、解答欄番号「2−2」とが入力内容記憶テーブル442に記憶される(ステップT8、ステップT9)。
【0075】
同様に、生徒が解答欄番号「2−3」の解答エリアE1に対してタッチ操作を行うと(ステップT4;Yes)、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号「2−3」が検知される(ステップT5)。次に、解答エリアE1へのタッチ操作が入力操作であると判定され(ステップT6;No)、入力順番号「N」の値が「3」とされた後(ステップT7)、入力内容「y/16」が解答エリアE1に表示されるとともに、入力順番号「N」(=3)に対応付けて入力内容「y/16」と、解答欄番号「2−3」とが入力内容記憶テーブル442に記憶される(ステップT8、ステップT9)。
【0076】
次に、生徒がメモエリアE2に対してタッチ操作を行うと(ステップT21;Yes)、メモエリアE2へのタッチ操作が入力操作であると判定され(ステップT22;No)、入力順番号「N」の値が「4」とされた後(ステップT23)、入力内容「2・30/60=2・1/3」がメモエリアE2に表示されるとともに、入力順番号「N」(=4)に対応付けて入力内容「2・30/60=2・1/3」が入力内容記憶テーブル442に記憶される(ステップT24)。
【0077】
以降、上記と同様にして解答エリアE1やメモエリアE2への入力内容が入力順番号「N」等と対応付けられて入力内容記憶テーブル442に記憶される。
【0078】
次に、解答をサーバ2に送信する旨の操作を生徒が行うと(ステップT31;Yes)、入力内容記憶テーブル442において各解答欄番号「2−1」〜「2−12」に対応付けられた解答内容がまとめられて解答データが作成され、この解答データがサーバ2に送信される(ステップT32)。
【0079】
一方、サーバ2では、生徒端末4から解答データを受信すると(ステップS1;Yes)、解答欄番号ごとに解答内容が分けられて一時記憶された後(ステップS2)、先頭の解答欄番号「2−1」が指定解答欄番号として指定される。次に、指定解答欄番号「2−1」に対応する解答「50」が手書き入力による解答であると判定され(ステップS4;No)、解答内容「50」が文字認識された後、解答「50」が正解である旨の正誤判定が行われる(ステップS6)。
【0080】
次に、次の解答欄番号「2−2」に対応する解答が存在すると判定され(ステップS7;Yes)、次の解答欄番号「2−2」が指定解答欄番号に指定される(ステップS8)。次に、指定解答欄番号「2−2」に対応する解答「x/24」が手書き入力による解答であると判定され(ステップS4;No)、解答内容「x/24」が文字認識された後、解答「x/24」が正解である旨の正誤判定が行われる(ステップS6)。
【0081】
以降、同様にして、各解答欄番号に対応する解答について、正誤判定が行われた後、正誤判定による正誤評価がまとめられて、解答データの送信元の生徒端末4に送信される(ステップS9。
【0082】
一方、生徒端末4では、サーバ2から正誤評価を受信したと判定された後(ステップT41;Yes)、全ての解答欄番号の解答が正解ではなかったと判定され(ステップT42;No)、図9に示すように、不正解の各解答エリアE1(ここでは解答欄番号「2−4」,「2−9」,「2−10」,「2−11」,「2−12」の解答エリアE1)がマーカによって識別表示される(ステップT46)。
【0083】
次に、誤解答の入力された解答エリアE1(ここでは解答欄番号「2−4」の解答エリアE1)に対して生徒がタッチ操作を行うと(ステップT51;Yes)、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号「2−4」が検知されるとともに、当該解答欄番号「2−4」に入力内容記憶テーブル442内で対応付けられた入力順番号「N」の値「5」が検知される(ステップT52)。
【0084】
次に、メモエリアE2への入力内容のうち、入力内容記憶テーブル442における入力順番号「1」〜「4」の入力内容のみがメモエリアE2に表示される(ステップT53)。
【0085】
次に、入力順番号「4」の入力内容に、入力順番号「N」=「5」の入力内容との対応部分「2・1/3」が含まれると判定され(ステップT54;Yes)、入力順番号「N」=「4」の入力内容における当該対応部分「2・1/3」が丸で囲って識別表示される(ステップT55)。
【0086】
次に、図10に示すように、生徒がメモエリアE2に対してタッチ操作による修正操作(ここでは「1/3」を「1/2」とする修正操作)を行うと(ステップT21;Yes、ステップT22;Yes)、修正対象の入力内容の入力順番号「N」の値「4」が検知される(ステップT25)。そして、修正番号「M」の値「1」が検知された後(ステップT26)、修正後の入力内容「1/2」がメモエリアE2に赤色で表示されるとともに、入力順番号「N」(=4)及び修正番号「M」(=1)に対応付けて修正後の入力内容「1/2」が入力内容記憶テーブル442に記憶される(ステップT27)。なお、この図10や、以降の図11〜図13では、メモエリアE2や解答エリアE1に表示された修正部分を、二点鎖線で囲って図示している。また、これらの図では、修正されたエリアの近傍に、入力順番号「N」と修正番号「M」とを組み合わせた値(例えば「4−1」など)が星マークに囲まれて表示されている。
【0087】
次に、生徒が解答欄番号「2−4」の解答エリアE1に対してタッチ操作を行うと(ステップT4;Yes)、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号「2−4」が検知される(ステップT5)。次に、解答エリアE1へのタッチ操作が修正操作(ここでは「1/3」を「1/2」とする修正操作)であると判定され(ステップT6;Yes)、修正対象の入力内容の入力順番号「N」の値「5」が検知される(ステップT11)。次に、修正番号「M」の値「1」が検知された後(ステップT12)、修正後の入力内容「1/2」が解答エリアE1に赤色で表示されるとともに、入力順番号「N」(=5)及び修正番号「M」(=1)に対応付けて修正後の入力内容「1/2」が入力内容記憶テーブル442に記憶される(ステップT13)。
【0088】
同様に、生徒が解答欄番号「2−10」の解答エリアE1に対してタッチ操作を行うと(ステップT4;Yes)、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号「2−10」が検知される(ステップT5)。次に、解答エリアE1へのタッチ操作が修正操作(ここでは「1/3」を「1/2」とする修正操作)であると判定され(ステップT6;Yes)、修正対象の入力内容の入力順番号「N」の値「9」が検知される(ステップT11)。次に、修正番号「M」の値「1」が検知された後(ステップT12)、修正後の入力内容「1/2」が解答エリアE1に赤色で表示されるとともに、入力順番号「N」(=9)及び修正番号「M」(=1)に対応付けて修正後の入力内容「1/2」が入力内容記憶テーブル442に記憶される(ステップT13)。
【0089】
次に、解答をサーバ2に送信する旨の操作を生徒が行うと(ステップT31;Yes)、入力内容記憶テーブル442において各解答欄番号「2−1」〜「2−12」に対応付けられた解答内容がまとめられて解答データが作成され、この解答データがサーバ2に送信される(ステップT32)。
【0090】
一方、サーバ2では、生徒端末4から解答データを受信すると(ステップS1;Yes)、解答欄番号ごとに解答内容が分けられて一時記憶された後(ステップS2)、先頭の解答欄番号「2−1」が指定解答欄番号として指定される。次に、指定解答欄番号「2−1」に対応する解答「50」が手書き入力による解答であると判定され(ステップS4;No)、解答内容「50」が文字認識された後、解答「50」が正解である旨の正誤判定が行われる(ステップS6)。
【0091】
以降、同様にして、各解答欄番号に対応する解答について、正誤判定が行われた後、正誤判定による正誤評価がまとめられて、解答データの送信元の生徒端末4に送信される(ステップS9)。
【0092】
一方、生徒端末4では、サーバ2から正誤評価を受信したと判定された後(ステップT41;Yes)、全ての解答欄番号の解答が正解ではなかったと判定され(ステップT42;No)、図11に示すように、不正解の各解答エリアE1(ここでは解答欄番号「2−9」,「2−11」,「2−12」の解答エリアE1)がマーカによって識別表示される(ステップT46)。
【0093】
次に、誤解答の入力された解答エリアE1(ここでは解答欄番号「2−9」の解答エリアE1)に対して生徒がタッチ操作を行うと(ステップT51;Yes)、タッチ操作の行われた解答エリアE1の解答欄番号「2−9」が検知されるとともに、当該解答欄番号「2−9」に入力内容記憶テーブル442内で対応付けられた入力順番号「N」の値「9」が検知される(ステップT52)。
【0094】
次に、メモエリアE2への入力内容のうち、入力内容記憶テーブル442における入力順番号「1」〜「8」の入力内容のみがメモエリアE2に表示される(ステップT53)。
【0095】
次に、入力順番号「8」の入力内容に、入力順番号「N」=「9」の入力内容との対応部分「y/15」が含まれると判定され(ステップT54;Yes)、入力順番号「N」=「8」の入力内容における当該対応部分「y/15」が丸で囲って識別表示される(ステップT55)。
【0096】
次に、図12に示すように、生徒がメモエリアE2に対してタッチ操作による修正操作(ここでは「y/15」における「5」を「6」とし、「1/3」における「3」を「2」とする修正操作)を行うと(ステップT21;Yes、ステップT22;Yes)、修正対象の入力内容の入力順番号「N」の値「8」が検知される(ステップT25)。そして、修正番号「M」の値「1」が検知された後(ステップT26)、修正後の入力内容「6」,「1/2」がメモエリアE2に赤色で表示されるとともに、入力順番号「N」(=8)及び修正番号「M」(=1)に対応付けて修正後の入力内容「6」,「1/2」が入力内容記憶テーブル442に記憶される(ステップT27)。
【0097】
そして、生徒が解答欄番号「2−9」,「2−11」,「2−12」の解答エリアE1やメモエリアE2に対してタッチ操作を行って修正操作を行った後(ステップT6;Yes,ステップT22;Yes)、解答をサーバ2に送信する旨の操作を行うと(ステップT31;Yes)、入力内容記憶テーブル442において各解答欄番号「2−1」〜「2−12」に対応付けられた解答内容がまとめられて解答データが作成され、この解答データがサーバ2に送信される(ステップT32)。
【0098】
一方、サーバ2では、生徒端末4から解答データを受信すると(ステップS1;Yes)、各解答欄番号に対応する解答について、正誤判定が行われた後、正誤判定による正誤評価がまとめられて、解答データの送信元の生徒端末4に送信される(ステップS9。
【0099】
そして、生徒端末4では、サーバ2から正誤評価を受信したと判定された後(ステップT41;Yes)、全ての解答欄番号の解答が正解であったと判定され(ステップT42;Yes)、図13に示すように、解答が正解である旨のメッセージM1がディスプレイ410に表示された後(ステップT43)、この問題の近傍に正解マークM2が表示される(ステップT44)。
【0100】
以上のように、本実施形態のサーバ2によれば、図7のステップT46,T53や図9等に示したように、メモエリアE2及び解答エリアE1への入力内容が入力順に記憶されるとともに、各解答エリアE1に入力された解答について正誤評価が取得され、この正誤評価に基づいて、解答エリアE1に入力された正解の解答と、不正解の解答とが識別表示されて、不正解の解答よりも前にメモエリアE2に入力されたメモが表示されるので、計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを検知することができる。そして、解答エリアE1に入力された解答についての正誤評価を取得することができれば、解答エリアE1以外の計算過程内の位置と途中結果の正解値とを予め対応付けてデータテーブルを作成しなくても、上述のように計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを検知することができるので、計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを、従来よりも容易に検知することができる。また、どのような解法による解答が入力される場合であっても、計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを検知することができる。
【0101】
また、図7のステップT51〜T53や図9等に示したように、不正解の複数の解答のうち、ユーザにより指定された解答よりも前にメモエリアE2に入力されたメモ、好ましくは直前に入力されたメモが表示されるので、計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを、いっそう容易に検知することができる。
【0102】
また、図7のステップT55や図9,図11等に示したように、メモエリアE2に入力されたメモのうち、指定された不正解解答に対応する部分が赤丸で囲まれて識別表示されるので、計算過程のどの部分に誤りが含まれるかを、いっそう容易に検知することができる。
【0103】
なお、上記の実施の形態における授業支援システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0104】
例えば、上記の実施形態では、本発明に係る学習装置を生徒端末4として説明したが、他の電子機器としても良い。
【0105】
また、学習プログラム440が生徒端末4に記憶されることとして説明したが、生徒端末4に対して着脱可能なメモリカード、CD等の記憶媒体に記憶されることとしてもよい。
【0106】
また、各解答エリアE1に入力された解答の正誤評価をサーバ2から取得することとして説明したが、電子黒板3から取得することとしても良いし、生徒端末4の自機内で作成して取得することとしても良い。生徒端末4の自機内で正誤評価を取得する場合には、生徒端末4が正解データベース245を備え、この正解データベース245を参照することによって各解答の正誤評価を行って正誤評価を作成することとなる。
【0107】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に設けられ、ユーザのタッチ操作に基づいて入力を行うタッチパネル手段と、
複数の解答エリアを有する問題と、解答用のメモを入力するためのメモエリアとを前記表示手段に表示させる解答・メモエリア表示制御手段と、
前記メモエリア及び前記解答エリアへの入力内容を、これらメモエリア及び解答エリアに対する入力順に記憶する入力内容記憶手段と、
各解答エリアに入力された解答について正誤評価を取得する正誤評価取得手段と、
前記正誤評価取得手段により取得される各正誤評価に基づいて、前記解答エリアに入力された正解の解答と、不正解の解答とを前記表示手段に識別表示させる正誤解答識別表示制御手段と、
不正解の解答よりも前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させる誤り前入力メモ表示制御手段と、
を備えることを特徴とする学習装置。
<請求項2>
請求項1記載の学習装置において、
前記誤り前入力メモ表示制御手段は、
不正解の複数の解答のうち、ユーザにより指定された指定不正解解答よりも前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させることを特徴とする学習装置。
<請求項3>
請求項2記載の学習装置において、
前記誤り入力メモ表示制御手段は、
前記指定不正解解答の直前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させることを特徴とする学習装置。
<請求項4>
請求項2または3記載の学習装置において、
前記誤り前入力メモ表示制御手段は、
前記メモエリアに入力されたメモのうち、前記指定不正解解答に対応する部分を前記表示手段に識別表示させることを特徴とする学習装置。
<請求項5>
請求項1〜4の何れか一項に記載の学習装置において、
各解答エリアに入力される解答についての正誤判定を行って正誤評価を出力することの可能なサーバとの間で通信する通信手段を備え、
前記正誤評価取得手段は、
各解答エリアに入力された解答を、前記通信手段を介して前記サーバに送信し、
各解答エリアに入力された解答についての正誤評価を、前記通信手段を介して前記サーバから受信することを特徴とする学習装置。
<請求項6>
請求項1〜4の何れか一項に記載の学習装置において、
前記正誤評価取得手段は、
各解答エリアに入力される解答についての正誤判定を行って正誤評価を出力することの可能な正誤判定手段を有し、
この正誤判定手段から正誤評価を取得することを特徴とする学習装置。
<請求項7>
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に設けられ、ユーザのタッチ操作に基づいて入力を行うタッチパネル手段と、
を備えるコンピュータに、
複数の解答エリアを有する問題と、解答用のメモを入力するためのメモエリアとを前記表示手段に表示させる解答・メモエリア表示制御機能と、
前記メモエリア及び前記解答エリアへの入力内容を、これらメモエリア及び解答エリアに対する入力順に記憶する入力内容記憶機能と、
各解答エリアに入力された解答について正誤評価を取得する正誤評価取得機能と、
前記正誤評価取得機能により取得される各正誤評価に基づいて、前記解答エリアに入力された正解の解答と、不正解の解答とを前記表示手段に識別表示させる正誤解答識別表示制御機能と、
不正解の解答よりも前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させる誤り前入力メモ表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0108】
2 サーバ
4 生徒端末
240 学習プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に設けられ、ユーザのタッチ操作に基づいて入力を行うタッチパネル手段と、
複数の解答エリアを有する問題と、解答用のメモを入力するためのメモエリアとを前記表示手段に表示させる解答・メモエリア表示制御手段と、
前記メモエリア及び前記解答エリアへの入力内容を、これらメモエリア及び解答エリアに対する入力順に記憶する入力内容記憶手段と、
各解答エリアに入力された解答について正誤評価を取得する正誤評価取得手段と、
前記正誤評価取得手段により取得される各正誤評価に基づいて、前記解答エリアに入力された正解の解答と、不正解の解答とを前記表示手段に識別表示させる正誤解答識別表示制御手段と、
不正解の解答よりも前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させる誤り前入力メモ表示制御手段と、
を備えることを特徴とする学習装置。
【請求項2】
請求項1記載の学習装置において、
前記誤り前入力メモ表示制御手段は、
不正解の複数の解答のうち、ユーザにより指定された指定不正解解答よりも前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させることを特徴とする学習装置。
【請求項3】
請求項2記載の学習装置において、
前記誤り入力メモ表示制御手段は、
前記指定不正解解答の直前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させることを特徴とする学習装置。
【請求項4】
請求項2または3記載の学習装置において、
前記誤り前入力メモ表示制御手段は、
前記メモエリアに入力されたメモのうち、前記指定不正解解答に対応する部分を前記表示手段に識別表示させることを特徴とする学習装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の学習装置において、
各解答エリアに入力される解答についての正誤判定を行って正誤評価を出力することの可能なサーバとの間で通信する通信手段を備え、
前記正誤評価取得手段は、
各解答エリアに入力された解答を、前記通信手段を介して前記サーバに送信し、
各解答エリアに入力された解答についての正誤評価を、前記通信手段を介して前記サーバから受信することを特徴とする学習装置。
【請求項6】
請求項1〜4の何れか一項に記載の学習装置において、
前記正誤評価取得手段は、
各解答エリアに入力される解答についての正誤判定を行って正誤評価を出力することの可能な正誤判定手段を有し、
この正誤判定手段から正誤評価を取得することを特徴とする学習装置。
【請求項7】
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に設けられ、ユーザのタッチ操作に基づいて入力を行うタッチパネル手段と、
を備えるコンピュータに、
複数の解答エリアを有する問題と、解答用のメモを入力するためのメモエリアとを前記表示手段に表示させる解答・メモエリア表示制御機能と、
前記メモエリア及び前記解答エリアへの入力内容を、これらメモエリア及び解答エリアに対する入力順に記憶する入力内容記憶機能と、
各解答エリアに入力された解答について正誤評価を取得する正誤評価取得機能と、
前記正誤評価取得機能により取得される各正誤評価に基づいて、前記解答エリアに入力された正解の解答と、不正解の解答とを前記表示手段に識別表示させる正誤解答識別表示制御機能と、
不正解の解答よりも前に前記メモエリアに入力されたメモを前記表示手段に表示させる誤り前入力メモ表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−72907(P2013−72907A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210036(P2011−210036)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】